(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022014888
(43)【公開日】2022-01-20
(54)【発明の名称】ラベルの拒否ステーション
(51)【国際特許分類】
B65C 9/42 20060101AFI20220113BHJP
【FI】
B65C9/42
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021100798
(22)【出願日】2021-06-17
(31)【優先権主張番号】102020000016363
(32)【優先日】2020-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(71)【出願人】
【識別番号】505474751
【氏名又は名称】ジー.ディー.-エス.ピー.エー.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】メディナ エンリコ
(72)【発明者】
【氏名】ミランドリ フランチェスコ
(72)【発明者】
【氏名】ガンベリニ ジュリアーノ
【テーマコード(参考)】
3E095
【Fターム(参考)】
3E095BA03
3E095DA22
3E095EA02
3E095EA22
3E095EA24
3E095FA08
3E095FA30
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ラベル貼付機において用いられる不適合なラベルの拒否ステーションを提供する。
【解決手段】非アクティブな位置Iとアクティブな位置との間を移動可能なディビエータエレメント2であって、サポートバンドNとその第1の表面Fにおいて接触することで、進行経路Pから外れるディビエータエレメントと、ディビエータエレメントの進行経路の下流に沿って配置されるコントラストエレメント3であって、第1の表面とは反対側にあるサポートバンドの第2の表面Sを部分的に受け取るために設けられる隣接面と、ディビエータエレメントがアクティブな位置へと移動する場合、サポートバンドからラベルを分離させるために設けられる分離エッジとを有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベルの拒否ステーションであって、前記ラベルは進行経路に沿ってサポートバンドにより搬送され、前記拒否ステーションは、
前記進行経路に沿って配置され、非アクティブな位置とアクティブな位置との間を移動可能なディビエータエレメントであって、前記サポートバンドとその第1の表面において接触することで、前記進行経路から外れるディビエータエレメントと、
前記ディビエータエレメントの前記進行経路の下流に沿って配置されるコントラストエレメントであって、前記第1の表面とは反対側にある前記サポートバンドの第2の表面を、その進行中に、部分的に受け取るために設けられる隣接面と、前記ディビエータエレメントがそのアクティブな位置へと移動する場合、前記サポートバンドからラベルを分離させるために設けられる分離エッジとを順に備えるコントラストエレメントと
を備える拒否ステーション。
【請求項2】
前記コントラストエレメントは、前記進行経路に沿って移動できない、請求項1に記載の拒否ステーション。
【請求項3】
前記コントラストエレメントの前記隣接面はアーチ状に展開する、請求項1又は2に記載の拒否ステーション。
【請求項4】
前記コントラストエレメントの前記分離エッジは、前記コントラストエレメントの2つの面間に設けられる角部を有し、前記コントラストエレメントの前記2つの面は、それらの間で鋭角を規定する、請求項1から3のいずれか一項に記載の拒否ステーション。
【請求項5】
前記ディビエータエレメントは、一般的な長手方向展開軸を有し、その長手方向展開軸(H)を通過する揺動軸を中心に、前記非アクティブな位置と前記アクティブな位置との間を揺動することが可能である、請求項1から4のいずれか一項に記載の拒否ステーション。
【請求項6】
前記ディビエータエレメントの前記長手方向展開軸は、前記進行経路に対して少なくとも部分的に平行である、請求項5に記載の拒否ステーション。
【請求項7】
前記ディビエータエレメントがその非アクティブな位置にある場合、及び、前記ディビエータエレメントがそのアクティブな位置にある場合、前記ディビエータエレメントは、前記サポートバンドを部分的に受け取る、請求項6に記載の拒否ステーション。
【請求項8】
前記ディビエータエレメントの前記揺動する角度は、25°と45°との間であり、好ましくは、30°と40°との間であり、より好ましくは、33°である、請求項5から7のいずれか一項に記載の拒否ステーション。
【請求項9】
前記ラベルの収集経路に沿って展開し、前記コントラストエレメントにおいて少なくとも前記サポートバンドの前記進行経路に隣接する拒否された前記ラベルの収集バンドをさらに備え、前記収集バンドは、前記ディビエータエレメントのそのアクティブな位置への前記移動に従って、前記サポートバンドから分離されたラベルを受け取るために設けられている、請求項1から8のいずれか一項に記載の拒否ステーション。
【請求項10】
前記収集バンドは、収集ローラの周りに少なくとも部分的に巻き付けられており、前記ディビエータエレメントがそのアクティブな位置へと移動する場合に、前記サポートバンドの速度と同じ前記速度で前記収集バンドを動かすべく、収集ローラを回転するように作動させることができる、請求項9に記載の拒否ステーション。
【請求項11】
前記ディビエータエレメントの前記進行経路の上流に沿って配置され、前記サポートバンド上にあるラベルの不適合を検出するために設けられ、対応する信号を送信するための少なくとも1つのセンサと、
前記センサから前記信号を受信するために設けられ、前記ディビエータエレメントにそのアクティブな位置へと移動するよう命令する制御ユニットと
を備える、請求項1から10のいずれか一項に記載の拒否ステーション。
【請求項12】
前記制御ユニットはまた、前記信号を受信した場合に、収集ローラに、収集バンドを動かすべく回転するよう命令するために設けられる、請求項11に記載の拒否ステーション。
【請求項13】
前記センサは、光学センサである、請求項11又は12に記載の拒否ステーション。
【請求項14】
-前記ラベルがサポートバンドにより搬送されるラベル供給ゾーンと、
-対応する商品に対する前記ラベルの貼り付けゾーンと、
-ラベル供給ゾーンとラベルの貼り付けゾーンとの間に配置される請求項1から13のいずれか一項に記載のラベルの拒否ステーションと
を備えるラベル貼付機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベル貼付機において用いられることができるラベルを拒否するためのステーションに関する。
【0002】
ラベル貼付機は、例えば、医薬品業界において、様々なタイプの商品、例えば、バイラル又はボトルなどの容器に、印刷されている情報(商品の識別コード/バーコード、内容及び/又はその期限など)を含む関連する粘着ラベルを貼り付けるために用いられる。
【0003】
ラベル貼付機は、一般に、連続して、ラベルを供給するためのステーションであって、商品に貼り付けられるラベルが供給され、進行経路に沿ってバンドによりサポートされるステーションと、制御ステーション及びラベルの拒否ステーションであって、それぞれ、ラベルの適合性がチェックされ、任意の不適合なラベルが破棄される、制御ステーション及びラベルの拒否ステーションとを備える。最終的に、ラベルを貼り付けるためのステーションが設けられ、進行経路の端部に配置されており、ラベルは、それぞれの商品に貼り付けられる。
【0004】
ラベルの制御ステーションでは、上述のとおり、ラベル自体の、特にそれらの印刷の適合性がチェックされ、印刷された情報が色褪せており、部分的に又は完全に欠けているということが実際に発生している場合がある。この目的で、制御ステーションは、一般に、光学タイプの制御システムを備える。
【0005】
ラベルが適合している場合、ラベルは、貼り付けステーションに到達するまでの進行経路に沿って進み、ラベルがそれぞれの商品に貼り付けられる。一方で、制御システムがラベルの不適合を検出した場合、間違ってラベルが製品に貼り付けられることを防ぐために、当該ラベルを破棄しなければならない。
【0006】
この目的で、ラベルの拒否ステーションは、進行経路に沿って配置され、かつ、拒否対象のラベルにおいて、ラベルのサポートバンドから外れるように作動するディビエータ及び分離エレメントを備える。ラベルのバンドの偏差角度は、バンドに対するその持ち上げというよりは、バンド自体からのラベルの分離を保証するのに十分大きくなければならない。そのため、ディビエータ及び分離エレメントは、通常、バンドの進行経路に対して垂直な方向に沿って作動して、その経路から外れる。
【0007】
拒否ステーションは、拒否されたラベルを収集するためのローラをさらに備え、ローラは、ディビエータ及び分離エレメントによりサポートバンドから持ち上げられたラベルを途中で捕まえるように配置されることで、それ自体を収集ローラ自体に貼り付ける。
【0008】
しかしながら、上述した公知の解決手段には欠点がある。
【0009】
つまり、サポートバンドの経路の逸脱は、それからの不適合なラベルの分離を保証するのに役立っており、サポートバンド自体の張力の減少を伴い、適合したラベルの場合に取られる経路よりも非常に長い経路を移動するように搬送される。たとえ部分的であったとしても、この張力の損失は、それぞれの商品に対する適合したラベルの最適ではなく不正確な貼り付けをもたらすことが多く、商品自体の拒否に繋がる可能性がある。
【0010】
本発明の目的は、前述の欠点を克服することである。
【0011】
この目的は、添付の特許請求の範囲に係るラベルの拒否ステーションを提案することにより達成される。
【0012】
好都合にも、本発明に係るラベルの拒否ステーションは、不適合なラベルを拒否することが可能であり、一方で、依然として、それぞれの商品に対する適合したラベルの最適な貼り付けを保証している。つまり、提示される解決手段は、1つ又は複数のラベルを拒否する場合であっても、サポートバンドの張力を保証する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明の具体的な実施形態及びさらなる利点は、添付の図面を用いた以下の説明において明らかになる。
【
図1】第1の動作構成における、本発明に係るラベルの拒否ステーションを概略的に示す。
【
図2】第2の動作構成における、本発明に係るラベルの拒否ステーションを概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
添付の
図1及び
図2に関して、数字1は、本発明に係るラベルの拒否ステーションを示す。
【0015】
前に規定したように、ラベルEは、粘着タイプのものであり、任意のタイプの商品、例えば、医薬品業界における容器に貼り付けられてよい。
【0016】
ラベルEは、異なるタイプの情報(商品の識別コード/バーコード、内容、及び/又は関連する有効期限、ロゴ/イメージなど)を含むいくつかの印刷を含んでよい。
【0017】
ラベルEは、(
図1及び
図2に大まかに示される)進行経路Pに沿ってサポートバンドNにより搬送される。添付の図面に関して、ラベルEは、サポートバンドNの一部のみに沿って概略的に示されている。
【0018】
進行経路Pは供給ゾーンZから生じ、商品に貼り付けられる対象のラベルEは、サポートバンドNによりサポートされて、ラベルEがそれぞれの商品(図示されていない)に貼り付けられるラベル貼り付けゾーン(同様に図示されていない)に供給される。拒否ステーション1は、供給ゾーンZとラベル貼り付けエリアとの間に配置される。
【0019】
サポートバンドNは、供給方向Dに沿って移動し、互いに対向する2つの表面、第1F及び第2Sを有し、ラベルEがサポートバンドNの第1の表面Fに貼り付けられる。
【0020】
本発明に係るラベルの拒否ステーションは、進行経路Pに沿って配置され、非アクティブな位置I(
図1)とアクティブな位置O(
図2及び
図3)との間を移動可能なディビエータエレメント2を備え、ディビエータエレメント2は、サポートバンドNと、その第1の表面Fにおいて接触することで、その進行経路Pから外れる。
【0021】
特に、拒否ステーション1は、ディビエータエレメント2の下流にある進行経路Pに沿って配置されるコントラストエレメント3を備える。コントラストエレメント3は、順に、サポートバンドNが進行するサポートバンドNの第2の表面S(第1の表面Fの反対にある)を表面で部分的に受け取るように設計される隣接面30と、ディビエータエレメント2が相対的にアクティブな位置Oへと移動する場合に、サポートバンドNから(特に、サポートバンドNの第1の表面Fから)ラベルEを分離するように設計された分離エッジ31(
図3に示される)とを備える(
図2及び
図3を参照)。
【0022】
好都合にも、本発明で提案されるラベルの拒否ステーション1は、公知の解決手段と比較して、ラベルEを拒否する場合、すなわち、進行経路Pから逸脱する場合のサポートバンドNの張力の損失を大幅に減らす。これは、ディビエータエレメント2及びコントラストエレメント3が、公知の技術とは違って、必要なときに破棄されるラベルEを分離することを可能にするように協働する2つの異なるエレメントで構成されているという事実に起因するものである。特に、ディビエータエレメント2及びコントラストエレメント3は、サポートバンドNの2つの対向する表面F、Sで動作する。この態様は、好都合にも、以下で明らかになるように、サポートバンドN自体から、破棄されるラベルEの分離(すなわち、その持ち上げ)が生じるまで、サポートバンドNの最小限の逸脱が(ディビエータエレメント2によって)要求されるという事実になる。このことから、たとえラベルEを拒否する場合であっても、サポートバンドNの張力は、ラベルEを破棄する必要がない場合と比較して、実質的に変化しないままであり、その結果、関連する商品に対するラベルEの正確な貼り付けを保証している、という事実に従う。
【0023】
好ましい実施形態によれば、コントラストエレメント3は、進行経路Pに沿って固定される方式で配置される。つまり、コントラストエレメント3は、(ディビエータエレメント2が相対的に非アクティブな位置Iにある場合、及び、ディビエータエレメント2が相対的にアクティブな位置Oにある場合の両方において)サポートバンドNに対しても、ディビエータエレメント2に対しても移動可能ではない。この態様は、移動可能なディビエータエレメント2のみであるが、コントラストエレメント3もサポートバンドNからのラベルEの分離に寄与するので、特定の構造的かつ機能的な簡潔さを保証する。
【0024】
既に述べたように、コントラストエレメント3の隣接面30は、特に、ディビエータエレメント2が相対的に非アクティブな位置Iにある場合、及び、ディビエータエレメント2が相対的にアクティブな位置Oにある場合の両方において、ディビエータエレメント2の進行経路Pの下流の一部において静止しているサポートバンドNを部分的に受け取る。
【0025】
示される好ましい実施形態によれば、コントラストエレメント3の隣接面30は、アーチ状に展開されている(すなわち、湾曲した輪郭を規定する)。この態様では、ディビエータエレメント2がその非アクティブな位置Iにある場合に、ラベルEの不必要な分離を回避している。
【0026】
示される好ましい実施形態によれば、コントラストエレメント3の分離エッジ31は、コントラストエレメント3の2つの隣接する面32、33の間に形成される角部31を有し、コントラストエレメント3の2つの面32、33は、それらの間で鋭いU角度を形成する。分離エッジ31は、好ましくは、コントラストエレメント3のこの角部31で構成されている。好ましくは、コントラストエレメント3の2つの面32、33のうち1つは、前述の隣接面30を有する(
図3を参照)。
【0027】
好ましい実施形態によれば、コントラストエレメント3は、半球状又は半楕円状の断面を有する。
【0028】
示される好ましい実施形態によれば、ディビエータエレメント2は、一般的な長手方向展開軸Hを有し、その展開軸を通る揺動軸Kを中心に、非アクティブな位置Iとアクティブな位置Oとの間で揺動することにより移動可能である(
図3を参照)。好ましくは、ディビエータエレメント2はロッド形状である。
【0029】
好ましくは、ディビエータエレメント2の揺動軸Kは、ディビエータエレメント2の長手方向展開軸Hに対して垂直である。より具体的には、揺動軸Kは、好ましくは、ディビエータエレメント2の横になった面(図に示されていない)に対して垂直である。
【0030】
示される好ましい実施形態によれば、ディビエータエレメント2の長手方向展開軸Hは、進行経路Pに対して部分的に平行に配置される(すなわち、この進行経路Pの区間に対して平行である)。さらにより好ましくは、再び、添付の図面に関連して、ディビエータエレメント2は、相対的に非アクティブな位置Iに配置されている場合、及び、相対的にアクティブな位置Oに配置されている場合、サポートバンドNを部分的にサポートする。好都合にも、この態様は、サポートバンドNからラベルEを分離するのに必要な逸脱、すなわち、その揺動軸Kを中心にしたディビエータエレメント2の揺動する角度をさらに減らす。
【0031】
添付の図面に関連して、ディビエータエレメント2は、少なくとも1つのローラ20をその端部のうち一方に持っていることで、そこでのサポートバンドNのスライドを容易にする。添付の図面に関連して、ディビエータエレメント2は、2つのローラ20を、その対向する端部のそれぞれに1つずつ持っている。
【0032】
好ましくは、ディビエータエレメント2の(非アクティブな位置Iとアクティブな位置Oとの間の)揺動する角度は、25°と45°との間にある。この角度がかなり抑えられることで、公知の技術と比較して、サポートバンドNの張力の低損失を可能にする。さらにより好ましくは、この角度は、30°と40°との間で構成される。この値の範囲は、公知の解決手段よりもさらなる張力の低損失を可能にする。添付の図面に関連して、偏差角度は33°である。この値は、サポートバンドN自体からのラベルEの正確な分離を得るためにサポートバンドNの進行経路Pを外れる必要性と、そのような逸脱に従うサポートバンドNの張力を最小限にする必要性との間における最適な妥協点である。
【0033】
拒否ステーション1はまた、好ましくは、拒否されたラベルEの収集バンド4を備え、収集バンド4は、ラベルEの(
図1及び
図2において、一般的な方法で示される)収集経路Rに沿って延在し、少なくともコントラストエレメント3におけるサポートバンドNの進行経路Pに隣接して配置される。収集バンド4は、ディビエータエレメント2の、そのアクティブな位置Oへの移動に従って、サポートバンドNから分離されたラベルEを受け取るように設計される。
【0034】
示される好ましい実施形態によれば、収集バンド4は、収集ローラ41の周りに少なくとも部分的に巻き付けられ、ディビエータエレメント2が相対的にアクティブな位置Oへと移動する場合に、独自の軸を中心に回転して、収集バンド4を動かすように作動され得る。好ましくは、ディビエータエレメント2が相対的にアクティブな位置Oへと移動する場合、収集ローラ41は、回転して、サポートバンドNと同じ進行速度で収集バンド4を動かすように作動されることができ、サポートバンドNから収集バンド4へのラベルEの最適な移動(すなわち、サポートバンドNから破棄されるラベルEの分離及び収集バンド4へのその「自動」接着)を可能にする。収集ローラの反対側において、収集ローラ41に巻き付けられるにつれて、収集バンド4をほどくように収集ローラ41の回転方向とは反対の回転方向に回転する巻き戻しローラ42がある(
図1及び
図2を参照)。巻き戻しローラ42と収集ローラ41との間には、収集する経路Rを決定する一連のリターンローラ43がある。
【0035】
好ましくは、リターンローラ43は、ディビエータエレメントが相対的に非アクティブな位置Iにある場合、及び、ディビエータエレメント2が相対的にアクティブな位置Oにある場合の両方において、収集バンド4がサポートバンドNに隣接した状態を保つ。この態様では、サポートバンドNから収集バンド4に、破棄されるラベルEの簡単な移動を保証する。
【0036】
好ましい実施形態によれば、収集バンド4は、分離エッジ31の近く又は分離エッジ31にあるコントラストエレメント3の少なくとも隣接面30におけるサポートバンドNに対して接している。この態様では、収集バンド4への拒否されたラベルEのさらにいっそう正確な接着を保証する。
【0037】
好ましい実施形態によれば、本発明に係る拒否ステーション1はまた、ディビエータエレメント2の(及びコントラストエレメント3の)サポートバンドNの上流の進行経路Pに沿って配置され、サポートバンドN上にあるラベルEの可能性のある不適合性を検出して、対応する信号を送信するように配置されたセンサ5を備える。センサ5は、好ましくは、サポートバンドNの第1の表面Fに対向するように配置される。
【0038】
拒否ステーション1は、さらに、センサ5からの信号を受信し、その結果として、相対的にアクティブな位置Oに移動するようにディビエータエレメント2を制御するように配置される制御ユニット6(
図1及び
図2に概略的に示される)を備える。ラベルEの不一致は、例えば、その印刷、つまり、色褪せており、全く見えず、部分的に又は完全に欠けている、ことが考えられ得る。
【0039】
好ましい実施形態によれば、制御ユニット6はまた、信号を受信した場合に収集バンド4を動かすべく、収集ローラ41に回転するよう命令するために設けられている。
【0040】
好ましくは、センサ5は、光学タイプ(カメラ、ビデオカメラ、フォトセル又はその他)のセンサ5である。
【0041】
本発明に係るラベルの拒否ステーション1の動作は、ここでは、添付の図面に関連して簡潔に記載されている。
【0042】
ラベルEは、供給ゾーンZにおいて、進行経路Pに沿ってサポートバンドNにより供給-搬送され、まず、ラベルEの適合性をチェックするために、センサ5に到着する。ラベルEがすべて適合している(つまり、異常又は印刷エラーがない)場合、それらは、拒否ステーション1を通過し、ディビエータエレメント2は、相対的に非アクティブな位置I(
図1)に残り、そこで部分的にサポートバンドNの第1の表面Fを受け取る。拒否ステーション1を通過したサポートバンドNは、次に、ラベルEはサポートバンドN自体に残りつつ(すなわち、分離していない)、コントラストエレメント3の隣接面30上で(その第2の表面Sで)部分的に静止する。ラベルEと共にサポートバンドNは、貼り付けゾーン(図示されていない)に向けて搬送され、ラベルEは、それぞれの商品に貼り付けられる。この状況において、収集バンド4及び収集ローラ41は静止したままである。
【0043】
一方、サポートバンドNの進行中に、センサ5が不適合なラベルEを検出した場合、対応する信号を制御ユニット6に送信する。これは、破棄されるラベルEが、コントラストエレメント3の分離エッジ31にある場合に第2の位置に移動するようにディビエータエレメント2をアクティブにする。また、この状況において、ディビエータエレメント2は、そこで静止しているサポートバンドNの一部を受け取る。同時に、制御ユニット6はまた、収集ローラ41をアクティブにして、収集バンド4をサポートバンドNと同じ速度で動かし、サポートバンドNから分離されたラベルEを受け取って除去する。
【0044】
本発明はまた、ラベル貼付機M(
図1及び
図2において部分的に見える)に関し、ラベルEの供給ゾーンZであって、サポートバンドNによりサポートされるラベルEが供給される供給ゾーンZと、ラベルEを対応する商品に貼り付けるためのゾーン(図示されていない)とを備える。ラベル貼付機Mはまた、供給ゾーンZとラベル貼り付けゾーンとの間に介在する、記載された以前の実施形態のいずれかに係るラベルEのための拒否ステーション1を備える。
【0045】
ラベル貼付機Mは、好ましくは、医薬品業界のラベル貼付機Mである。
【外国語明細書】