(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022149053
(43)【公開日】2022-10-06
(54)【発明の名称】書画カメラ
(51)【国際特許分類】
G03B 17/56 20210101AFI20220929BHJP
H04N 5/222 20060101ALI20220929BHJP
H04N 5/225 20060101ALI20220929BHJP
【FI】
G03B17/56 E
H04N5/222 300
H04N5/225 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021050991
(22)【出願日】2021-03-25
(71)【出願人】
【識別番号】521126427
【氏名又は名称】テクノホライゾン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090239
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 始
(74)【代理人】
【識別番号】100100859
【弁理士】
【氏名又は名称】有賀 昌也
(72)【発明者】
【氏名】土肥 佑輔
(72)【発明者】
【氏名】加藤 哲朗
【テーマコード(参考)】
2H105
5C122
【Fターム(参考)】
2H105CC24
5C122EA42
5C122GD01
5C122GE07
(57)【要約】
【課題】支柱12に摺動可能に組み付けたアーム13をカメラ14の自重で支柱に係止でき、かつアーム13の摺動に伴ってカメラ14の撮像レンズ53の光軸55が前後に移動し、撮像する資料の移動スペースを基台11の前方側へと広げることができる。
て撮像領域を広げることが出来る書画カメラ10を提供すること。
【解決手段】支柱12を基台11の内側方向に傾斜させて立設する。アーム13を支柱12の上部から下部へと摺動させると撮像レンズ53の光軸55が基台11に対して前方へ移動する。そのため、撮像領域を基台11の前方側へと広げることができる。アーム13が第2傾動位置にあるとき、嵌合穴39のカメラ側の内面の滑り止めシート45に支柱12の外面が面接触する。アーム13が不用意に摺動するのを防止して支柱12に強固に係止できる。
【選択図】
図19
【特許請求の範囲】
【請求項1】
請求項1に記載の発明は、
基台に断面が四角形の支柱を立設し、
アームの基端部に支柱が挿通可能な嵌合穴を形成し、
アームが支柱に沿って摺動可能、及び支柱に対して第1傾動位置と、第1傾動位置から下方に傾動した第2傾動位置との間で上下に傾動可能となるように嵌合穴に支柱を嵌合してアームを支柱に組み付け、
基台の設置面に置いた資料を撮像し、その画像データを外部機器に出力するカメラをアームの先端部に取り付け、
アームが第1傾動位置にあるとき、嵌合穴の内面と支柱の外面との間に隙間が形成されて摺動可能となり、
アームが第2傾動位置にあるとき、嵌合穴のカメラ側の内面及びカメラと反対側の内面がカメラの自重で部分的に支柱の外面に接触して支柱に係止される書画カメラであって、
支柱を基台の内側方向へ傾斜するように立設し、
嵌合穴のカメラと反対側の内面に下側テーパ面と、下側テーパ面から屈折して延びる上側テーパ面を形成し、
アームが第2傾動位置にあるとき、支柱の外面が上側テーパ面に面接触するとともに、嵌合穴のカメラ側の内面に接触してアームが支柱に係止され、このときカメラ撮像レンズの光軸が基台の設置面と略直交することを特徴とする書画カメラ。
【請求項2】
嵌合穴のカメラヘッド側の内面に滑り止め部材を設け、
アームが第2傾動位置にあるとき、支柱のカメラ側の外面が滑り止め部材に圧接するようにしたことを特徴とする書画カメラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は書画カメラに関し、より詳しくは基台に立設した支柱にアームを摺動可能に組み付け、アームの先端部にカメラを取付け、カメラで基台や基台の設置面に置いた資料を撮像し、その画像データをモニター、プロジェクター、パソコン等の外部機器に出力する書画カメラに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の書画カメラの一形式として、実開昭61‐65449号公報には、断面が四角形の支柱を基台と直交するように立設し、アームの基端部に形成した嵌合穴に支柱を嵌合した書画カメラが開示されている。
【0003】
この書画カメラでは、アームが支柱に対して第1傾動位置と、第1傾動位置から下方に傾動した第2傾動位置との間で上下に傾動可能に支柱に組み付けられている。
そして、アームが第1傾動位置にあるとき、嵌合穴の内面と支柱の外面との間に隙間が形成されるので、アームが支柱に沿って摺動可能となる。
また、アームが第2傾動位置にあるとき、嵌合穴のカメラ側の内面及びカメラと反対側の内面がカメラの自重で部分的に支柱の外面に接触してアームが支柱に係止される。このときカメラの撮像レンズの光軸は基台又は基台設置面に略直交する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した従来の書画カメラでは、アームを支柱に沿って摺動させてズーミングを行う場合、支柱が基台に直交するように立設されているため、カメラの撮像レンズの光軸の位置は変わらない。従って、撮像領域が所定の位置にある光軸の周囲に限定される。
本発明はかかる点に鑑み、支柱に摺動可能に組み付けたアームをカメラの自重で支柱に係止でき、かつアームの摺動に伴ってカメラの撮像レンズの光軸が前後に移動して撮像する資料の移動スペースを広げることが出来る書画カメラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、
基台に断面が四角形の支柱を立設し、
アームの基端部に支柱が挿通可能な嵌合穴を形成し、
アームが支柱に沿って摺動可能、及び支柱に対して第1傾動位置と、第1傾動位置から下方に傾動した第2傾動位置との間で上下に傾動可能となるように嵌合穴に支柱を嵌合してアームを支柱に組み付け、
基台の設置面に置いた資料を撮像し、その画像データを外部機器に出力するカメラをアームの先端部に取り付け、
アームが第1傾動位置にあるとき、嵌合穴の内面と支柱の外面との間に隙間が形成されて摺動可能となり、
アームが第2傾動位置にあるとき、嵌合穴のカメラ側の内面及びカメラと反対側の内面がカメラの自重で部分的に支柱の外面に接触して支柱に係止される書画カメラであって、
支柱を基台の内側方向へ傾斜するように立設し、
嵌合穴のカメラと反対側の内面に下側テーパ面と、下側テーパ面から屈折して延びる上側テーパ面を形成し、
アームが第2傾動位置にあるとき、支柱の外面が上側テーパ面に面接触するとともに、嵌合穴のカメラ側の内面に接触してアームが支柱に係止され、このときカメラ撮像レンズの光軸が基台の設置面と略直交することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の書画カメラにおいて、
嵌合穴のカメラヘッド側の内面に滑り止め部材を設け、
アームが第2傾動位置にあるとき、支柱のカメラ側の外面が滑り止め部材に圧接するようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に係る発明によれば、支柱を基台の内側方向に傾斜させて立設したので、アームを支柱の上部から下部へと摺動させると撮像レンズの光軸が基台に対して前方へ移動する。そのため、撮像する資料の移動スペースを広げることが出来る。
【0009】
請求項2に係る発明によれば、アームが不用意に摺動するのを防止して支柱に強固に係止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施例に係る書画カメラを示す斜視図である。
【
図4】同書画カメラの基台のロアケースを示す断面図である。
【
図5】同書画カメラの基台のロアケースを示す斜視図である。
【
図6】同書画カメラの支柱の嵌合凸部を示す斜視図である。
【
図7】同書画カメラの支柱の嵌合凹部を示す斜視図である。
【
図8】同書画カメラの支柱の嵌合凹部を示す平面図である。
【
図9】同書画カメラの支柱の嵌合凹部と嵌合凸部に嵌合した嵌合凸部を示す平面図である。
【
図10】同書画カメラの支柱の嵌合凹部と嵌合凸部に嵌合した嵌合凸部を示す斜視図である。
【
図11】同書画カメラの支柱の嵌合凹部の連結穴を示す部分拡大図である。
【
図12】同書画カメラの支柱と、アームの嵌合穴を示す部分拡大断面図である。
【
図13】同書画カメラの支柱と、アームの嵌合穴を示す部分拡大断面図である。
【
図14】同書画カメラの支柱と、アームを示す部分断面図である。
【
図15】同書画カメラの支柱と、アームを示す部分断面図である。
【
図16】同書画カメラのアーム部材を示す斜視図である。
【
図17】同書画カメラのアーム部材を示す断面図である。
【
図18】同書画カメラのカメラを示す断面図である。
【
図19】同書画カメラの使用方法を示す説明図である。
【
図20】同書画カメラのアーム部材とカメラを示す斜視図である。
【
図21】同書画カメラのアーム部材とカメラを示す断面図である。
【
図22】同書画カメラのアーム部材とカメラを示す斜視図である。
【
図23】同書画カメラのアーム部材とカメラを示す斜視図である。
【
図24】同書画カメラの基台とカメラを示す斜視図である。
【
図25】同書画カメラの基台のロアケースを示す斜視図である。
【実施例0011】
以下に本発明を図面に基づき説明する。
図1には本発明の一実施例に係る書画カメラ10が示されている。当該書画カメラ10は基台11と、基台11に立設した支柱12と、支柱12から基台11の前方へ延伸するアーム13と、アーム13の先端部に取り付けたカメラ14を備えている。
【0012】
図2に示すように、支柱12は2本の支柱部材15,16を分離可能に連結して構成されている。また、アーム13も2本のアーム部材17,18を分離可能に連結して構成されている。そして、支柱12は基台11に着脱可能に立設されるとともに、基台11の内側方向へ傾斜するように基台11の前部に立設されている。また、アーム13は支柱12に着脱可能に組み付けられている。
【0013】
基台11はロアケース19とアッパケース20を合体した箱構造を有する。
図3及び
図4に示すように、ロアケース19の前部中央には、支柱12を立設するため、支柱用の取付座21が設けられている。詳しくは後述するが、この取付座21の上面には支柱部材15の下端部に設けた嵌合凸部22が嵌合する嵌合凹部23が形成されている。取付座21の前面の裏側には磁性体として鉄板24が固着されている。
図5に示すように、ロアケース19の内部には支柱部材15,16とアーム部材17,18を重ねて収納する左右2箇所の収納スペース25,26が区画形成され、両スペース25,26の間にカメラ14を収納する収納スペース27が区画形成されている。
【0014】
図2に示すように、支柱部材15,16は断面が四角形の筒構造を有し、下端部に嵌合凸部22が設けられ、上端部に取付座21と同じ構造の嵌合凹部23が設けられている。
図6に嵌合凸部22を拡大して図示する。嵌合凸部22は断面が四角形の中空胴部29を有し、胴部29の下端部にフランジ30が設けられ、フランジ30の中心に断面円形の凸軸31が垂設され、凸軸31の下端部に4個のフック片32が凸軸31と一体に設けられている。4個のフック片32は底面視で十字形に配列されている。
【0015】
図7及び
図8に嵌合凹部23を拡大して図示する。嵌合凹部23は四角形の中空胴部33を有し、中空胴部33には連結穴34が形成されている。連結穴34は丸穴35と4個の角穴36で形成され、丸穴35と4個の角穴36が、凸軸31と十字形に配列した4個のフック片32が挿入可能な形状に形成されている。
【0016】
嵌合凸部22は中空胴部29を支柱部材15,16の下端開口に圧入して支柱部材15,16に一体に組み付けられている。同様に、嵌合凹部23は支柱部材15,16の上端開口に中空胴部33を圧入して組み付けられている。また、嵌合凹部23は取付座21の上面に形成した嵌合穴に圧入することで取付座21に組み付けられている。
【0017】
下側の支柱部材15は嵌合凸部22を取付座21の嵌合凹部23に嵌入して基台11に立設される。また、上側の支柱部材16は下側の支柱部材15の嵌合凹部23に嵌合凸部22を嵌入して下側の支柱部材15に連結される。
【0018】
嵌合凹部23に嵌合凸部22を嵌着するには、嵌合凸部22のフック片32と凸軸31をそれぞれ嵌合凹部23の連結穴34の角穴36と丸穴35に挿入し、支柱部材15,16を捻り、
図9及び
図10に示すように、角穴36に整列していたフック片32を角穴36からずらす。
図11に示すように、嵌合凹部23の連結穴34の周囲にはクリック用のテーパ面37とロック用の溝38が形成されているので、角穴36に整列していたフック片32の下端部がテーパ面37に乗り上げ、このときクリック感が発生する。さらに支柱15,16を捻るとフック片32の下端部が溝38に嵌合し、フック片32が嵌合凹部23にロックされ、支柱部材15,16同士が連結される。同様にして下側の支柱部材15が取付座21に連結される。
【0019】
図2に示すように、アーム13を構成する一方のアーム部材17の基端部には断面が四角形を有し支柱12が挿通可能な嵌合穴39が形成されている。このアーム部材17の先端面には嵌合凹部40が形成されている。他方のアーム部材18の一端には、嵌合凹部40に嵌合する嵌合凸部41が凸設されている。このアーム部材18の他端にはカメラ14を装着するカメラ用の取付座42が設けられている。
【0020】
アーム13はアーム部材17の嵌合凹部40にアーム部材18の嵌合凸部41を圧入して両アーム部材17,18を連結して構成されている。また、アーム13はアーム部材17の嵌合穴39に支柱12を挿入することで支柱12に組み付けられている。
図12及び
図13に拡大して図示するように、アーム部材17の嵌合穴39のカメラ14と反対側の内面には下側テーパ面43と、下側テーパ面43から連続する上側テーパ面44が形成されている。また、嵌合穴39のカメラ14側の内面には滑り止めシート材45が貼着されている。支柱12の外面とアーム部材17の嵌合穴39の内面との間には隙間が形成されているので、アーム部材17は
図14に示す第1傾動位置と、
図15に示す第2傾動位置との間で上下方向に傾動可能に支柱12に組み付けられている。
【0021】
アーム部材17が第1傾動位置にあるとき、下側テーパ面43及び上側テーパ面44と支柱12の外面との間には隙間が形成されるとともに、嵌合穴39のカメラ14側の内面と支柱12の外面との間にも隙間が形成される。そのため、支柱12に沿ってアーム部材17を摺動させることができる。
一方、アーム部材17が第2傾動位置にあるとき、カメラの自重により支柱12の外面が上側テーパ面44に面接触するとともに、嵌合穴39のカメラ14側の内面に貼着した滑り止めシート材45に接触し、アーム部材17は支柱12に係止される。
【0022】
図16に示すように、アーム部材18の先端部に設けたカメラ14の取付用の取付座42は扁平な箱型を有し、前面と左右両面に凹部46が形成されている。また、
図17に示すように、取付座42の底面にも凹部46が形成されている。取付座42の内部には、磁性体として薄い鉄板47が内蔵されている。この鉄板47は主面48と、主面48の前端部から折れ曲がる前面49、主面48の左右両端部から折れ曲がる側面50を備え、主面48が取付座42の底面の凹部46に対向し、左右両側面50がそれぞれ取付座42の左右の凹部46に対向するように取付座42に内設されている。
【0023】
図2に示すように、カメラ14の上面には、取付座42の底面と前面及び左右両面に設けた凹部46に嵌合する凸部51が形成され、
図18に示すように、該凸部51の裏側に磁石52が内設されている。カメラ14の底面には撮像レンズ53が設けられている。
【0024】
本実施例に係る書画カメラ10の構成は以上の通りであって、この書画カメラ10で地図、写真、書類等の資料を撮像するには、
図1に示すように、支柱部材15,16を連結して基台11の支柱用の取付座21に立設し、アーム部材17とアーム部材18を連結し、アーム部材17の嵌合穴39に支柱12を通してアーム13を支柱12に組み付け、取付座42の底面の凹部46にカメラ14の凸部51を嵌合して、カメラ14を磁石52で取付座42に吸着する。
【0025】
図1及び
図19に示すように、アーム13が
図15に示す第2傾動位置にあるとき、アーム13は基台11の設置面54と略平行に支柱12から延伸し、撮像レンズ53の光軸55が基台11の設置面54に直交する。
ズーミングを行うには、アーム13を第2傾動位置から上方へ傾動させて
図14に示す第1傾動位置に設定し、その位置を保ちながら、支柱12にそって上下に移動させる。これに伴い、
図19に示すように、撮像レンズ53の光軸55が前後に移動する。
【0026】
カメラ14は、必要に応じて取付座42の底面だけでなく、
図20及び
図21に示すように、取付座42の前面に付け替え、あるいは
図22及び
図23に示すように、取付座42の左右の側面に付け替えることができる。また、カメラ用の取付座42だけでなく、
図24に示すように基台11の前面のカメラ14用の取付座21に装着することもできる。
【0027】
書画カメラ10を使用しないときは、
図2に示すように支柱部材15を基台11から取り外し、支柱部材15と支柱部材16を分離する。アーム13を支柱12から取り外し、アーム部材17とアーム部材18を分離し、アーム部材18からカメラ14を取り外す。そして、
図25に示すように、ロアケース19の左右の収納スペース25,26にそれぞれ支柱部材15とアーム部材17、支柱部材16とアーム部材18を積み重ねて収納し、中央の収納スペース27にカメラ14を収納し、ロアケース19にアッパケース20を被せて合体する。
【0028】
本実施例に係る書画カメラ10によれば、支柱12を基台11の内側方向に傾斜させて立設したので、
図19に示すように、アーム13を支柱12の上部から下部へと摺動させると撮像レンズ53の光軸55が基台11に対して前方へ移動する。そのため、撮像する資料の移動スペースを基台11の前方側へと広げることができる。
【0029】
図12に示すように、アーム13が第2傾動位置にあるとき、嵌合穴39のカメラ側の内面の滑り止めシート45に支柱12の外面が面接触するので、アーム13が不用意に摺動するのを防止して支柱12に強固に係止できる。
【0030】
カメラ14をアーム13の先端部に磁石52で吸着するので、カメラ14を着脱する操作が簡単で、かつ装着したときカメラ14の撮像領域が不用意に変わることがない。
【0031】
カメラ14の上面に凸部51を設け、アーム13の先端部の底面に凸部51が嵌合する凹部46を設け、凸部51を凹部46に吸着することでカメラ14をアーム13に装着するので、カメラ14の着脱操作がより容易になる。
また、カメラ14をアーム13に装着すると、カメラ14の撮像レンズ53の光軸55が基台11の設置面54に略直交するので、基台11の設置面54にある資料を撮像するためのカメラ14の位置決め操作を簡単迅速に行える。
【0032】
アーム13の先端部の取付座42の左右両面又は/及び前面に凸部51が嵌合する凹部46を設け、凸部51を凹部46に吸着してカメラ14をアーム13に装着するので、撮像レンズ53の光軸55を基台11の設置面54に直交する方向だけでなく、基台11の前方や側方に向けることができ、撮像領域を基台11の設置面54だけでなく、基台11の前方や側方とすることができる。
【0033】
支柱12やアーム13を使わずにカメラ14を基台11の取付座21に装着できるので、書画カメラ10の使い勝手が向上する。
【0034】
基台11から分離した支柱12と、支柱12から分離したアーム13及びアーム13から分離したカメラ14を基台11のロアケース19に収納するので、使用しないときコンパクトに畳むことができ、保管に便利となる。
【0035】
支柱12を2本の支柱部材15,16に分割でき、アーム13も2本のアーム部材17,18に分割できるので、支柱12や、アーム13が長くても書画カメラ10をコンパクトに畳むことができる。