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特開2022-14907車両ベースの音声処理方法、音声プロセッサ、車載プロセッサ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022014907
(43)【公開日】2022-01-20
(54)【発明の名称】車両ベースの音声処理方法、音声プロセッサ、車載プロセッサ
(51)【国際特許分類】
   G10L 15/28 20130101AFI20220113BHJP
   G10L 15/00 20130101ALI20220113BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20220113BHJP
【FI】
G10L15/28 400
G10L15/00 200J
B60R16/02 655A
【審査請求】有
【請求項の数】44
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2021111578
(22)【出願日】2021-07-05
(31)【優先権主張番号】202011476872.7
(32)【優先日】2020-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521289478
【氏名又は名称】阿波羅智聯(北京)科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Apollo Intelligent Connectivity(Beijing) Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】101, 1st floor, building 1,yard 7, Ruihe West 2nd Road, Beijing Economic and Technological Development Zone, Beijing, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】左 声勇
(57)【要約】      (修正有)
【課題】音声処理の信頼性を向上させるための車両ベースの音声処理方法、音声プロセッサ、車載プロセッサ、車両、電子機器及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】方法は、車載プロセッサが複数のオーディオチャネルに基づいて伝送し、複数のオーディオチャネルの識別子を携帯した音声メッセージを受信し、音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子に基づき、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定し、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオ処理方法を呼び出し、音声メッセージを処理し、処理結果を得て、音声メッセージのマルチサウンドゾーンタイプを決定し、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプのオーディオ処理方法を呼び出して音声メッセージを処理する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両ベースの音声処理方法であって、車両における音声プロセッサに適用され、前記車両には、前記音声プロセッサ及び車載プロセッサが配置されており、前記音声プロセッサは、複数のマルチサウンドゾーンタイプのオーディオ処理方法をサポートし、前記方法は、
前記車載プロセッサが複数のオーディオチャネルに基づいて伝送し、前記複数のオーディオチャネルの識別子を携帯した音声メッセージを受信するステップと、
前記音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子に基づき、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するステップと、
前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオ処理方法を呼び出して、前記音声メッセージを処理し、処理結果を得るステップと、を含む、音声処理方法。
【請求項2】
前記音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子に基づき、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するステップは、
予め設定されたマッピング関係に基づき、前記音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子により構成される組み合わせに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するステップを含み、前記マッピング関係は、異なるオーディオチャネルの識別子により構成される組み合わせと異なるマルチサウンドゾーンタイプとの間のマッピング関係である、請求項1に記載の音声処理方法。
【請求項3】
前記音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子に基づき、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するステップは、
前記音声メッセージ中のオーディオチャネルの識別子の総数に基づき、前記総数に対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するステップを含む、請求項1に記載の音声処理方法。
【請求項4】
前記音声メッセージは、マルチチャネルオーディオ信号及びマルチチャネル基準信号を含み、1つのチャネルの信号は1つのオーディオチャネルにより伝送され、前記音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子に基づき、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するステップは、
前記マルチチャネルオーディオ信号を伝送するための各オーディオチャネルの識別子に基づき、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するステップ、及び/又は、
前記マルチチャネル基準信号を伝送するための各オーディオチャネルの識別子に基づき、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するステップを含む、請求項1に記載の音声処理方法。
【請求項5】
前記マルチチャネルオーディオ信号を伝送するための各オーディオチャネルの識別子に基づき、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するステップは、
前記マルチチャネルオーディオ信号を伝送する各オーディオチャネルの識別子の数量に基づき、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するステップを含む、請求項4に記載の音声処理方法。
【請求項6】
前記マルチチャネル基準信号を伝送するための各オーディオチャネルの識別子に基づき、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するステップは、
前記マルチチャネル基準信号を伝送する各オーディオチャネルの識別子の数量に基づき、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するステップを含む、請求項4に記載の音声処理方法。
【請求項7】
前記音声メッセージは、マルチチャネルオーディオ信号及びマルチチャネル基準信号を含み、オーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの隣接するオーディオチャネルは、基準信号を伝送するためのオーディオチャネルである、請求項1~6のいずれか1項に記載の音声処理方法。
【請求項8】
前記音声メッセージは、オーディオ信号及び基準信号を含み、
前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがデュアルサウンドゾーンタイプである場合、前記複数のオーディオチャネルは、数量が4個であり、且つ、第1のオーディオチャネル及び第3のオーディオチャネルは、オーディオ信号を伝送するために用いられ、第2のオーディオチャネル及び第4のオーディオチャネルは、基準信号を伝送するために用いられる、請求項1~6のいずれか1項に記載の音声処理方法。
【請求項9】
前記音声メッセージは、オーディオ信号及び基準信号を含み、
前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがフォーサウンドゾーンタイプである場合、前記複数のオーディオチャネルは、数量が8個であり、且つ、第1のオーディオチャネル、第3のオーディオチャネル、第5のオーディオチャネル、及び第7のオーディオチャネルは、オーディオ信号を伝送するために用いられ、第2のオーディオチャネル、第4のオーディオチャネル、第6のオーディオチャネル、及び第8のオーディオチャネルは、基準信号を伝送するために用いられる、請求項1~6のいずれか1項に記載の音声処理方法。
【請求項10】
前記車載プロセッサと前記音声プロセッサとの間のオーディオチャネルの総数は、最高レベルのマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオチャネルの数より大きいか、又は等しい、請求項1~6のいずれか1項に記載の音声処理方法。
【請求項11】
車両ベースの音声処理方法であって、車両における車載プロセッサに適用され、前記車両には、音声プロセッサ及び前記車載プロセッサが配置されており、前記音声プロセッサは、複数のマルチサウンドゾーンタイプをサポートし、前記方法は、
前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、受信された音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを決定するステップと、
前記複数のオーディオチャネルに基づいて前記音声メッセージを音声プロセッサに伝送するステップと、を含み、
前記音声メッセージは、前記音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子に基づき、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するために用いられ、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプは、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオ処理方法に基づき、前記音声メッセージを処理し、処理結果を得るために用いられる、音声処理方法。
【請求項12】
それぞれのオーディオチャネルは、1つの唯一のオーディオチャネルの識別子に対応し、前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、受信された音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを決定する前記ステップは、
予め設定されたマッピング関係に基づき、前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに対応する、前記音声メッセージを伝送するための各オーディオチャネルの識別子により構成される組み合わせを決定し、構成される組み合わせに基づいて前記音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを決定するステップを含み、前記マッピング関係は、異なるオーディオチャネルの識別子により構成される組み合わせと異なるマルチサウンドゾーンタイプとの間のマッピング関係である、請求項11に記載の音声処理方法。
【請求項13】
前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、受信された音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを決定するステップは、
前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、前記音声メッセージを伝送するためのオーディオチャネルの数量を決定し、オーディオチャネルの数量に基づき、予め設定された複数のオーディオチャネルから、前記音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを選定するステップを含む、請求項11に記載の音声処理方法。
【請求項14】
前記音声メッセージは、マルチチャネルオーディオ信号及びマルチチャネル基準信号を含み、1つのチャネルの信号は1つのオーディオチャネルにより伝送され、前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、受信された音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを決定するステップは、
前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、前記マルチチャネルオーディオ信号を伝送するための各オーディオチャネルを決定し、前記マルチチャネル基準信号を伝送するための各オーディオチャネルを決定するステップを含む、請求項11に記載の音声処理方法。
【請求項15】
前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、前記マルチチャネルオーディオ信号を伝送するための各オーディオチャネルを決定するステップは、
前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、前記マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量を決定するステップと、
前記マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量に基づき、前記マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの識別子を決定し、決定された識別子に基づいて各オーディオチャネルから前記マルチチャネルオーディオ信号を伝送するための各オーディオチャネルを選定するステップとを含む、請求項14に記載の音声処理方法。
【請求項16】
前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、前記マルチチャネル基準信号を伝送するための各オーディオチャネルを決定するステップは、
前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、前記マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量を決定するステップと、
前記マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量に基づき、前記マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの識別子を決定し、決定された識別子に基づいて各オーディオチャネルから前記マルチチャネル基準信号を伝送するための各オーディオチャネルを選定するステップとを含む、請求項14に記載の音声処理方法。
【請求項17】
前記音声メッセージは、マルチチャネルオーディオ信号及びマルチチャネル基準信号を含み、オーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの隣接するオーディオチャネルは、基準信号を伝送するためのオーディオチャネルである、請求項11~16のいずれか1項に記載の音声処理方法。
【請求項18】
前記音声メッセージは、オーディオ信号及び基準信号を含み、
前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがデュアルサウンドゾーンタイプである場合、前記複数のオーディオチャネルは、数量が4個であり、且つ、第1のオーディオチャネル及び第3のオーディオチャネルは、オーディオ信号を伝送するために用いられ、第2のオーディオチャネル及び第4のオーディオチャネルは、基準信号を伝送するために用いられる、請求項11~16のいずれか1項に記載の音声処理方法。
【請求項19】
前記音声メッセージは、オーディオ信号及び基準信号を含み、
前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがフォーサウンドゾーンタイプである場合、前記複数のオーディオチャネルは、数量が8個であり、且つ、第1のオーディオチャネル、第3のオーディオチャネル、第5のオーディオチャネル、及び第7のオーディオチャネルは、オーディオ信号を伝送するために用いられ、第2のオーディオチャネル、第4のオーディオチャネル、第6のオーディオチャネル、及び第8のオーディオチャネルは、基準信号を伝送するために用いられる、請求項11~16のいずれか1項に記載の音声処理方法。
【請求項20】
前記車載プロセッサと前記音声プロセッサとの間のオーディオチャネルの総数は、最高レベルのマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオチャネルの数より大きいか、又は等しい、請求項11~16のいずれか1項に記載の音声処理方法。
【請求項21】
音声プロセッサであって、前記音声プロセッサは、車両に配置され、前記車両には、さらに、車載プロセッサが配置されており、前記音声プロセッサは、複数のマルチサウンドゾーンタイプのオーディオ処理方法をサポートし、前記音声プロセッサは、
前記車載プロセッサが複数のオーディオチャネルに基づいて伝送する、前記複数のオーディオチャネルの識別子を携帯した音声メッセージを受信するための受信モジュールと、
前記音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子に基づき、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するための第1の決定モジュールと、
前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオ処理方法を呼び出すための呼び出しモジュールと、
呼び出されたオーディオ処理方法に基づいて前記音声メッセージを処理し、処理結果を得るための処理モジュールとを含む、音声プロセッサ。
【請求項22】
前記第1の決定モジュールは、予め設定されたマッピング関係に基づき、前記音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子により構成される組み合わせに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するために用いられ、前記マッピング関係は、異なるオーディオチャネルの識別子により構成される組み合わせと異なるマルチサウンドゾーンタイプとの間のマッピング関係である、請求項21に記載の音声プロセッサ。
【請求項23】
前記第1の決定モジュールは、前記音声メッセージ中のオーディオチャネルの識別子の総数に基づき、前記総数に対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するために用いられる、請求項21に記載の音声プロセッサ。
【請求項24】
前記音声メッセージは、マルチチャネルオーディオ信号及びマルチチャネル基準信号を含み、1つのチャネルの信号は1つのオーディオチャネルにより伝送され、前記第1の決定モジュールは、前記マルチチャネルオーディオ信号を伝送するための各オーディオチャネルの識別子に基づき、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するために用いられ、及び/又は、
前記マルチチャネル基準信号を伝送するための各オーディオチャネルの識別子に基づき、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するために用いられる、請求項21に記載の音声プロセッサ。
【請求項25】
前記第1の決定モジュールは、前記マルチチャネルオーディオ信号を伝送する各オーディオチャネルの識別子の数量に基づき、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するために用いられる、請求項24に記載の音声プロセッサ。
【請求項26】
前記第1の決定モジュールは、前記マルチチャネル基準信号を伝送する各オーディオチャネルの識別子の数量に基づき、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するために用いられる、請求項24に記載の音声プロセッサ。
【請求項27】
前記音声メッセージは、マルチチャネルオーディオ信号及びマルチチャネル基準信号を含み、オーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの隣接するオーディオチャネルは、基準信号を伝送するためのオーディオチャネルである、請求項21~26のいずれか1項に記載の音声プロセッサ。
【請求項28】
前記音声メッセージは、オーディオ信号及び基準信号を含み、
前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがデュアルサウンドゾーンタイプである場合、前記複数のオーディオチャネルは、数量が4個であり、且つ、第1のオーディオチャネル及び第3のオーディオチャネルは、オーディオ信号を伝送するために用いられ、第2のオーディオチャネル及び第4のオーディオチャネルは、基準信号を伝送するために用いられる、請求項21~26のいずれか1項に記載の音声プロセッサ。
【請求項29】
前記音声メッセージは、オーディオ信号及び基準信号を含み、
前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがフォーサウンドゾーンタイプである場合、前記複数のオーディオチャネルは、数量が8個であり、且つ、第1のオーディオチャネル、第3のオーディオチャネル、第5のオーディオチャネル、及び第7のオーディオチャネルは、オーディオ信号を伝送するために用いられ、第2のオーディオチャネル、第4のオーディオチャネル、第6のオーディオチャネル、及び第8のオーディオチャネルは、基準信号を伝送するために用いられる、請求項21~26のいずれか1項に記載の音声プロセッサ。
【請求項30】
前記車載プロセッサと前記音声プロセッサとの間のオーディオチャネルの総数は、最高レベルのマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオチャネルの数より大きいか、又は等しい、請求項21~26のいずれか1項に記載の音声プロセッサ。
【請求項31】
車載プロセッサであって、前記車載プロセッサは車両に配置され、前記車両には、さらに、音声プロセッサが配置されており、前記音声プロセッサは、複数のマルチサウンドゾーンタイプをサポートし、前記車載プロセッサは、
前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、受信された音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを決定するための第2の決定モジュールと、
前記複数のオーディオチャネルに基づいて前記音声メッセージを音声プロセッサに伝送するための伝送モジュールと、を含み、
前記音声メッセージは、前記音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子に基づき、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するために用いられ、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプは、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオ処理方法に基づき、前記音声メッセージを処理し、処理結果を得るために用いられる、車載プロセッサ。
【請求項32】
それぞれのオーディオチャネルは、1つの唯一のオーディオチャネルの識別子に対応し、前記第2の決定モジュールは、
予め設定されたマッピング関係に基づき、前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに対応する、前記音声メッセージを伝送するための各オーディオチャネルの識別子により構成される組み合わせを決定するための組み合わせ決定サブモジュール、
構成される組み合わせに基づいて前記音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを決定するためのチャネル決定サブモジュール、を含み、
前記マッピング関係は、異なるオーディオチャネルの識別子により構成される組み合わせと異なるマルチサウンドゾーンタイプとの間のマッピング関係である、請求項31に記載の車載プロセッサ。
【請求項33】
前記第2の決定モジュールは、
前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、前記音声メッセージを伝送するためのオーディオチャネルの数量を決定するための数量決定サブモジュールと、
オーディオチャネルの数量に基づき、予め設定された複数のオーディオチャネルから、前記音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを選定するための選定サブモジュールとを含む、請求項31に記載の車載プロセッサ。
【請求項34】
前記音声メッセージは、マルチチャネルオーディオ信号及びマルチチャネル基準信号を含み、1つのチャネルの信号は1つのオーディオチャネルにより伝送され、前記第2の決定モジュールは、
前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、前記マルチチャネルオーディオ信号を伝送するための各オーディオチャネルを決定するためのオーディオ信号チャネル決定サブモジュールと、
前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、前記マルチチャネル基準信号を伝送するための各オーディオチャネルを決定するための基準信号チャネル決定サブモジュールとを含む、請求項31に記載の車載プロセッサ。
【請求項35】
前記オーディオ信号チャネル決定サブモジュールは、前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、前記マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量を決定し、前記マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量に基づき、前記マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの識別子を決定し、決定された識別子に基づいて各オーディオチャネルから前記マルチチャネルオーディオ信号を伝送するための各オーディオチャネルを選定するために用いられる、請求項34に記載の車載プロセッサ。
【請求項36】
前記基準信号チャネル決定サブモジュールは、前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、前記マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量を決定し、前記マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量に基づき、前記マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの識別子を決定し、且つ、決定された識別子に基づいて各オーディオチャネルから前記マルチチャネル基準信号を伝送するための各オーディオチャネルを選定するために用いられる、請求項34に記載の車載プロセッサ。
【請求項37】
前記音声メッセージは、マルチチャネルオーディオ信号及びマルチチャネル基準信号を含み、オーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの隣接するオーディオチャネルは、基準信号を伝送するためのオーディオチャネルである、請求項31~36のいずれか1項に記載の車載プロセッサ。
【請求項38】
前記音声メッセージは、オーディオ信号及び基準信号を含み、
前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがデュアルサウンドゾーンタイプである場合、前記複数のオーディオチャネルは、数量が4個であり、且つ、第1のオーディオチャネル及び第3のオーディオチャネルは、オーディオ信号を伝送するために用いられ、第2のオーディオチャネル及び第4のオーディオチャネルは、基準信号を伝送するために用いられる、請求項31~36のいずれか1項に記載の車載プロセッサ。
【請求項39】
前記音声メッセージは、オーディオ信号及び基準信号を含み、
前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがフォーサウンドゾーンタイプである場合、前記複数のオーディオチャネルは、数量が8個であり、且つ、第1のオーディオチャネル、第3のオーディオチャネル、第5のオーディオチャネル、及び第7のオーディオチャネルは、オーディオ信号を伝送するために用いられ、第2のオーディオチャネル、第4のオーディオチャネル、第6のオーディオチャネル、及び第8のオーディオチャネルは、基準信号を伝送するために用いられる、請求項31~36のいずれか1項に記載の車載プロセッサ。
【請求項40】
前記車載プロセッサと前記音声プロセッサとの間のオーディオチャネルの総数は、最高レベルのマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオチャネルの数より大きいか、又は等しい、請求項31~36のいずれか1項に記載の車載プロセッサ。
【請求項41】
電子機器であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続されるメモリと、を含み、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令が記憶されており、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~10のいずれか1項に記載の方法を実行できるように、または、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項11~20のいずれか1項に記載の方法を実行できるように、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行される、電子機器。
【請求項42】
コンピュータ命令が記憶された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ命令は、コンピュータに請求項1~10のいずれか1項に記載の方法を実行させるために用いられるか、または、
前記コンピュータ命令は、前記コンピュータに請求項11~20のいずれか1項に記載の方法を実行させるために用いられる、読み取り可能な記憶媒体。
【請求項43】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、プロセッサにより実行されると、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法を実現するか、または、
前記コンピュータプログラムは、プロセッサにより実行されると、請求項11~20のいずれか1項に記載の方法を実現する、コンピュータプログラム。
【請求項44】
請求項21~30のいずれか1項に記載の音声プロセッサと、
請求項31~40のいずれか1項に記載の車載プロセッサと、を含む車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、コンピュータ技術分野に関し、特に、車両ベースの音声処理方法、音声プロセッサ、車載プロセッサ、車両、電子機器及び記憶媒体に関し、コンピュータ技術における自動運転、人工知能、及び音声技術に適用することができる。
【背景技術】
【0002】
人工知能や自動運転技術の発展につれ、車両は、音声制御による車窓開きなどの音声制御サービスをサポートすることができる。車両は、1つのマルチサウンドゾーンタイプの音声の処理をサポートすることができ、例えば、車両は、デュアルサウンドゾーンタイプの音声を処理することができ、または、車両は、フォーサウンドゾーンタイプの音声を処理することができる。
【0003】
従来技術において、車両には、車載プロセッサ及び音声プロセッサが配置されており、車載プロセッサは、音声を受信した後に、音声を音声プロセッサに伝送して処理する。
【0004】
しかしながら、音声プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプと、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプが異なる場合、音声プロセッサは、車載プロセッサにより伝送される音声を処理することができず、さらに、車両は、音声を処理することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、音声処理の信頼性を向上させるための車両ベースの音声処理方法、音声プロセッサ、車載プロセッサ、車両、電子機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の一態様によれば、車両における音声プロセッサに適用される、車両ベースの音声処理方法を提供し、前記車両には、前記音声プロセッサ及び車載プロセッサが配置されており、前記音声プロセッサは、複数のマルチサウンドゾーンタイプのオーディオ処理方法をサポートし、前記方法は、前記車載プロセッサが複数のオーディオチャネルに基づいて伝送する、前記複数のオーディオチャネルの識別子を携帯した音声メッセージを受信するステップと、前記音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子に基づき、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するステップと、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオ処理方法を呼び出して、前記音声メッセージを処理し、処理結果を得るステップと、を含む。
【0007】
本願の他の態様によれば、車両における車載プロセッサに適用される、車両ベースの音声処理方法を提供し、前記車両には、音声プロセッサ及び前記車載プロセッサが配置されており、前記音声プロセッサは、複数のマルチサウンドゾーンタイプをサポートし、前記方法は、前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、受信された音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを決定するステップと、前記複数のオーディオチャネルに基づいて前記音声メッセージを音声プロセッサに伝送するステップと、を含み、前記音声メッセージは、前記音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子に基づき、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するために用いられ、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプは、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオ処理方法に基づき、前記音声メッセージを処理し、処理結果を得るために用いられる。
【0008】
本願の他の態様によれば、音声プロセッサを提供し、前記音声プロセッサは、車両に配置され、前記車両には、さらに、車載プロセッサが配置されており、前記音声プロセッサは、複数のマルチサウンドゾーンタイプのオーディオ処理方法をサポートし、前記音声プロセッサは、前記車載プロセッサが複数のオーディオチャネルに基づいて伝送する、前記複数のオーディオチャネルの識別子を携帯した音声メッセージを受信するための受信モジュールと、前記音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子に基づき、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するための第1の決定モジュールと、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオ処理方法を呼び出すための呼び出しモジュールと、呼び出されたオーディオ処理方法に基づいて前記音声メッセージを処理し、処理結果を得るための処理モジュールと、を含む。
【0009】
本願の他の態様によれば、車載プロセッサを提供し、前記車載プロセッサは、車両に配置され、前記車両には、さらに、音声プロセッサが配置されており、前記音声プロセッサは、複数のマルチサウンドゾーンタイプをサポートし、前記車載プロセッサは、前記車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、受信された音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを決定するための第2の決定モジュールと、前記複数のオーディオチャネルに基づいて前記音声メッセージを音声プロセッサに伝送するための伝送モジュールと、を含み、前記音声メッセージは、前記音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子に基づき、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するために用いられ、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプは、前記音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオ処理方法に基づき、前記音声メッセージを処理し、処理結果を得るために用いられる。
【0010】
本願の他の態様によれば、電子機器を提供し、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続されるメモリと、を含み、前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令が記憶されており、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサが上記のいずれかの実施例に記載の方法を実行できるように、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行される。
【0011】
本願の他の態様によれば、コンピュータ命令が記憶された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ命令は、前記コンピュータに上記のいずれかの実施例に記載の方法を実行させるために用いられる。
【0012】
本願の他の態様によれば、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムは、プロセッサにより実行されると、上記のいずれかの実施例に記載の方法を実現する。
【0013】
本願の他の態様によれば、車両を提供し、上記のいずれかの実施例に記載の音声プロセッサと、上記のいずれかの実施例に記載の車載プロセッサと、を含む。
【0014】
なお、ここに記載されている内容は、本願の実施例の主要な又は重要な特徴を特定することを意図しておらず、本願の範囲を限定するものでもない。本願の他の特徴は、以下の説明を通じて容易に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図面は、本技術案をよりよく理解するために使用され、本願を限定するものではない。
図1】本願の第1の実施例による概略図である。
図2】本願の第2の実施例による概略図である。
図3】本願の第3の実施例による概略図である。
図4】本願の第4の実施例による概略図である。
図5】本願の実施例による車両ベースの音声処理方法の原理概略図である。
図6】本願の第5の実施例による概略図である。
図7】本願の第6の実施例による概略図である。
図8】本願の第7の実施例による概略図である。
図9】本願の第8の実施例による概略図である。
図10】本願の第9の実施例による概略図である。
図11】本願の第10の実施例による概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を組み合わせて本願の例示的な実施例を説明し、理解を容易にするために、その中には本願の実施例の様々な詳細事項が含まれており、それらは単なる例示的なものと見なされるべきである。したがって、当業者は、本願の範囲及び精神から逸脱することなく、ここで説明される実施例に対して様々な変更と修正を行うことができる。同様に、わかりやすくかつ簡潔にするために、以下の説明では、周知の機能及び構造の説明を省略する。
【0017】
図1は、本願の第1の実施例による概略図であり、図1に示すように、本願の実施例に係る車両ベースの音声処理方法の応用シーンにおいて、車両101内のユーザ102は、車両101に配置された音声認識機器(マイクなど、図示せず)に基づき、車両101に配置された車載プロセッサ103に、「天窓を開けなさい」などの音声メッセージを開始することができ、相応に、車載プロセッサ103は、音声メッセージを車両101に配置された音声プロセッサ(図示せず)に伝送することができ、音声プロセッサは、音声メッセージに対して解析などの処理をし、処理結果を取得し、車両101が天窓を開くような操作などを実行するように制御するなど、処理結果に基づいて車両が相応の操作を実行するように制御する。
【0018】
なお、上記の例は、単に本実施例に係る車両ベースの音声処理方法の可能な応用シーンを例示的に説明するために用いられ、本実施例に係る応用シーンに対する限定と理解することができず、例えば、いくつかの実施例では、音声プロセッサは、処理結果を車両102に配置されたコントローラーに伝送し、コントローラーにより天窗を開くような操作を制御することができる。
【0019】
人工知能や自動運転技術の発展につれ、一部の車両は、デュアルサウンドゾーンタイプをサポートし、一部の車両は、フォーサウンドゾーンタイプをサポートするように、異なる車両は、異なるマルチサウンドゾーンタイプをサポートすることができ、且つ、異なるマルチサウンドゾーンタイプのオーディオ処理方法は、それぞれ異なっている。
【0020】
関連技術において、車両によりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づいて対応する車載プロセッサと音声プロセッサを設置する方法を採用している。
【0021】
しかしながら、オーディオ処理方法は汎用性を有しない一方、車載プロセッサと音声プロセッサを同時に更新する必要があり、そうしないと、車載プロセッサと音声プロセッサが適応せず、音声処理を完了できなくなる。
【0022】
本願の発明者は、創造的労力を通じて、音声プロセッサと車載プロセッサがいずれも複数のマルチサウンドゾーンタイプのオーディオ処理方法をサポートし、異なるマルチサウンドゾーンタイプに対し、異なるオーディオ処理方法を呼び出して処理し、これにより、オーディオ処理の柔軟性を実現し、且つ、適応コストを節約するという本願に係る発明構想を思いついた。
【0023】
本願は、車両ベースの音声処理方法、音声プロセッサ、車載プロセッサ、車両、電子機器及び記憶媒体を提供し、コンピュータ技術分野における自動運転、人工知能、及び音声技術に適応し、音声処理の柔軟性及び多様性という技術的効果を達成する。
【0024】
以下、具体的な実施例を参照しながら、本願に係る技術案、及び、本願に係る技術案により、如何に上記技術的問題を解決するかについて詳細に説明する。以下のいくつかの実施例は、組み合わせることができ、同様又は類似の概念又はプロセスは、一部の実施例で繰り返して説明しない場合がある。以下、図面を参照しながら本願の実施例について説明する。
【0025】
図2は、本願の第2の実施例による概略図であり、図2に示すように、本願の実施例に係る車両ベースの音声処理方法は、車両における音声プロセッサに適用され、車両には、音声プロセッサ及び車載プロセッサが配置されており、音声プロセッサは、複数のマルチサウンドゾーンタイプのオーディオ処理方法をサポートし、当該方法は、以下のステップを含む。
【0026】
S201では、音声プロセッサは、車載プロセッサが複数のオーディオチャネルに基づいて伝送する音声メッセージを受信する。
【0027】
音声メッセージは、複数のオーディオチャネルの識別子を携帯する。
【0028】
例示的に、本実施例に係る実行主体は、音声プロセッサであってもよく、且つ、音声プロセッサは、具体的に、チップであってもよい。
【0029】
本実施例では、音声プロセッサは、複数のサウンドゾーンタイプのオーディオ処理方法をサポートすることができ、例えば、音声プロセッサは、デュアルサウンドゾーンタイプのオーディオ処理方法をサポートすることができ、フォーサウンドゾゾーンタイプのオーディオ処理方法などをサポートすることもできる。
【0030】
例えば、デュアルサウンドゾーンタイプのオーディオ処理方法、及び、フォーサウンドゾゾーンタイプのオーディオ処理方法を、それぞれ音声プロセッサに書き込む(例えば、音声プロセッサのメモリに書き込むなど)ことができ、音声プロセッサは、必要に応じてデュアルサウンドゾーンタイプのオーディオ処理方法を呼び出すことができ、フォーサウンドゾゾーンタイプのオーディオ処理方法を呼び出すこともできる。
【0031】
音声プロセッサと車載プロセッサの間には、複数のオーディオチャネルに基づいて音声メッセージの伝送を実現するように、複数のオーディオチャネルが含まれ、且つ、具体的に、車載プロセッサは、複数のオーディオチャネルに基づいて音声メッセージを音声プロセッサに伝送してもよく、音声メッセージは、自分が通過する複数のオーディオチャネルの識別子を携帯してもよく、相応に、音声プロセッサは、音声メッセージを受信したと同時に、音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルの識別子を取得することができる。
【0032】
S202では、音声プロセッサは、音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子に基づき、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定する。
【0033】
当該ステップは、音声プロセッサが、音声メッセージを受信し、音声メッセージに携帯された複数のオーディオチャネルの識別子を取得した後に、複数のオーディオチャネルの識別子に基づき、音声メッセージがデュアルサウンドゾーンタイプの音声メッセージに対応するか、または、フォーサウンドゾーンタイプの音声メッセージに対応するかを決定することができるステップと理解することができる。
【0034】
S203では、音声プロセッサは、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオ処理方法を呼び出し、音声メッセージを処理し、処理結果を得る。
【0035】
上記の例を参照しながら、音声プロセッサには、異なるマルチサウンドゾーンタイプのオーディオ処理方法が含まれるため、音声プロセッサにより決定された音声メッセージがデュアルサウンドゾーンタイプの音声メッセージである場合、音声プロセッサは、デュアルサウンドゾーンタイプのオーディオ処理方法を呼び出し、音声メッセージを処理し、処理結果を得るが、音声プロセッサにより決定された音声メッセージがフォーサウンドゾーンタイプの音声メッセージである場合、音声プロセッサは、フォーサウンドゾーンタイプのオーディオ処理方法を呼び出し、音声メッセージを処理し、処理結果を得る。
【0036】
上記の分析に基づき、本願の実施例は、車両ベースの音声処理方法を提供し、車両における音声プロセッサに適用され、車両には、前記音声プロセッサ及び車載プロセッサが配置されており、音声プロセッサは、複数のマルチサウンドゾーンタイプのオーディオ処理方法をサポートし、方法は、車載プロセッサが複数のオーディオチャネルに基づいて伝送し、複数のオーディオチャネルの識別子を携帯した音声メッセージを受信し、音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子に基づき、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定し、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオ処理方法を呼び出し、音声メッセージを処理し、処理結果を得て、複数のサウンドゾーンタイプのオーディオ処理方法をサポートする音声プロセッサにより、各オーディオチャネルの識別子に基づいて音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定し、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプのオーディオ処理方法を呼び出して音声メッセージを処理することにより、関連技術において、音声プロセッサと車載プロセッサが統一されたマルチサウンドゾーンタイプのオーディオ処理方法をサポートすることで招かれる音声処理の柔軟性が低いという問題を回避し、音声処理の柔軟性及び多様性の向上という技術的効果を達成し、且つ、ユーザの音声インタラクション体験を高めることが分かれる。
【0037】
図3は、本願の第3の実施例による概略図であり、図3に示すように、本願の実施例に係る車両ベースの音声処理方法は、以下のステップを含む。
【0038】
S301では、車載プロセッサは、自分によりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、受信された音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを決定する。
【0039】
例示的に、本実施例に係る実行主体は、車載プロセッサであってもよく、且つ、車載プロセッサは、車載端末に配置されたチップなどであってもよい。
【0040】
当該ステップは、車載端末が、音声メッセージを受信した後に、自分によりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、対応する複数のオーディオチャネルを決定することができるステップと理解することができる。
【0041】
例えば、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがデュアルサウンドゾーンタイプである場合、デュアルサウンドゾーンタイプに基づいて音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを決定するが、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがフォーサウンドゾーンタイプである場合、フォーサウンドゾーンタイプに基づいて音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを決定する。
【0042】
S302では、車載プロセッサは、複数のオーディオチャネルに基づいて音声メッセージを音声プロセッサに伝送する。
【0043】
音声メッセージは、音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子に基づき、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するために用いられ、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプは、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオ処理方法に基づき、音声メッセージを処理し、処理結果を得るために用いられる。
【0044】
即ち、車載プロセッサは、音声メッセージをS301により決定された複数のオーディオチャネルを介して音声プロセッサに伝送し、音声メッセージは、音声メッセージを伝送する各オーディオチャネルの識別子を携帯し、音声プロセッサは、各オーディオチャネルの識別子に基づいて音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定し、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプに基づいて対応するオーディオ処理方法を選択することができ、これにより、選択されたオーディオ処理方法に基づいて音声メッセージを処理し、処理結果を得るようになり、且つ、さらに、処理結果に基づいて車両が対応するサービス操作などを実行するように制御することができる。
【0045】
なお、本実施例では、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、受信された音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを決定し、決定された複数のオーディオチャネルに基づいて音声メッセージを音声プロセッサに伝送することにより、音声メッセージの伝送柔軟性及び利便性を向上させ、音声処理の信頼性を向上させる。
【0046】
図4は、本願の第4の実施例による概略図であり、図4に示すように、本願の実施例に係る車両ベースの音声処理方法は、以下のステップを含む。
【0047】
S401では、車載プロセッサは、自分によりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、受信された音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを決定する。
【0048】
例示的に、車載プロセッサは、音声メッセージを受信した後に、自分にサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、対応する複数のオーディオチャネルを決定することができる。
【0049】
例えば、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがデュアルサウンドゾーンタイプである場合、デュアルサウンドゾーンタイプに基づいて音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを決定するが、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがフォーサウンドゾーンタイプである場合、フォーサウンドゾーンタイプに基づいて音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを決定する。
【0050】
いくつかの実施例では、車載プロセッサと音声プロセッサとの間のオーディオチャネルの総数は、最高レベルのマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオチャネルの数より大きいか、又は等しい。
【0051】
例えば、最高レベルのマルチサウンドゾーンタイプがフォーサウンドゾーンタイプである場合、オーディオチャネルの総数は8個である。
【0052】
なお、本実施例では、オーディオチャネルの数量を、最高レベルのマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオチャネルの数より大きいか、又は等しいように設定することにより、各マルチサウンドゾーンタイプをサポートする車載プロセッサと音声プロセッサとの間の適応を実現することができ、これにより、音声処理の柔軟性及び効率を向上させる技術的効果を達成し、且つ、車載プロセッサと音声プロセッサをそれぞれメンテナンスするメンテナンスコストを削減する。
【0053】
図5は、本願の実施例による車両ベースの音声処理方法の原理概略図であり、図5に示すように、車両に配置されたマイク(他のサウンドピックアップデバイスであってもよい)は、ユーザにより開始される音声メッセージを収集し、音声メッセージを車載プロセッサに伝送することができ、相応に、車載プロセッサは、マイクにより伝送される音声メッセージを受信し、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、複数のオーディオチャネル(図5に示すオーディオチャネル1からオーディオチャネル8までの8個のオーディオチャネル)から複数のオーディオチャネルを選択し、選択される複数のオーディオチャネルを介して音声メッセージを音声プロセッサに伝送する。
【0054】
図5に示すように、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがデュアルサウンドゾーンタイプである場合、車載プロセッサは、8個のオーディオチャネルから4個のオーディオチャネル(図5に示すデュアルサウンドゾーンタイプの複数のオーディオチャネルなど)を選択し、当該4個のオーディオチャネルを介して音声メッセージを音声プロセッサに伝送することができ、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがフォーサウンドゾーンタイプである場合、車載プロセッサは、8個のオーディオチャネル(図5に示すフォーサウンドゾーンタイプの複数のオーディオチャネル)を介して音声メッセージを音声プロセッサに伝送することができる。
【0055】
なお、図5は、選択可能な、音声メッセージを伝送するためのオーディオチャネルを例示的に説明するためにのみ用いられ、オーディオチャネルに対する限定と理解することはできない。
【0056】
1つの例では、それぞれのオーディオチャネルは、1つの唯一のオーディオチャネルの識別子に対応し、S401は、予め設定されたマッピング関係に基づき、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに対応する、音声メッセージを伝送するための各オーディオチャネルの識別子により構成される組み合わせを決定し、構成される組み合わせに基づいて音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを決定するステップを含む。
【0057】
マッピング関係は、異なるオーディオチャネルの識別子により構成される組み合わせと異なるマルチサウンドゾーンタイプとの間のマッピング関係である。
【0058】
即ち、いくつかの実施例では、車載プロセッサに予めマッピング関係を記憶することができ、当該マッピング関係は、異なるオーディオチャネルの識別子により構成される組み合わせと異なるマルチサウンドゾーンタイプとの間の関連関係を示すことができる。即ち、異なるマルチサウンドゾーンタイプに対し、マッピング関係から構成される組み合わせを決定することができる。また、構成される組み合わせに基づいて複数のオーディオチャネルを選定することができる。
【0059】
例えば、図5に示す原理図を参照しながら、8個のオーディオチャネルがあり、各オーディオチャネルは、それぞれ識別子1から識別子8を有するように、いずれも唯一の識別子を有し、マッピング関係に基づき、車載プロセッサは、デュアルサウンドゾーンタイプに対応する構成される組み合わせが識別子1から識別子4であると決定した場合、車載プロセッサは、識別子1から識別子4までの4個のオーディオチャネルを選択して音声メッセージを音声プロセッサに伝送するが、若マッピング関係に基づき、車載プロセッサは、デュアルサウンドゾーンタイプに対応する構成される組み合わせが識別子1、識別子2、識別子4、識別子6であると決定した場合、車載プロセッサは、識別子1、識別子2、識別子4、識別子6という4個のオーディオチャネルを選択して音声メッセージを音声プロセッサに伝送し、このように類推し、ここで一一例を挙げない。
【0060】
なお、本実施例では、オーディオチャネルに基づいて音声メッセージを音声プロセッサに伝送するように、構成される組み合わせとマルチサウンドゾーンタイプとの間のマッピング関係に基づき、音声メッセージを伝送するためのオーディオチャネルを決定することにより、音声メッセージを伝送するためのオーディオチャネルを決定する柔軟性及び多様性を向上させる。
【0061】
上記の例では、1つのオーディオチャネルは、1つの唯一の識別子を有し、他のいくつかの実施例では、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの識別子は同様であり、マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネル識別子は同様であり、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの識別子とマルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの識別子とは異なる。
【0062】
他の例では、S401は、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、音声メッセージを伝送するためのオーディオチャネルの数量を決定し、オーディオチャネルの数量に基づき、予め設定された複数のオーディオチャネルから、音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを選定するステップを含んでもよい。
【0063】
即ち、いくつかの実施例では、車載プロセッサは自分によりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、オーディオチャネルの数量を決定し、あらゆるオーディオチャネルから対応する数量のオーディオチャネルを選択して音声メッセージを音声プロセッサに伝送することができる。
【0064】
例示的に、異なるマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオチャネルの数量は異なる。例えば、デュアルサウンドゾーンタイプに対応するオーディオチャネルの数量は4で、即ち、デュアルサウンドゾーンタイプである音声メッセージに対し、車載プロセッサは、4個のオーディオチャネルを介して音声メッセージを音声プロセッサに伝送することができ、さらに、例えば、フォーサウンドゾーンタイプに対応するオーディオチャネルの数量は8個で、即ち、フォーサウンドゾーンタイプの音声メッセージに対し、車載プロセッサは、8個のオーディオチャネルを介して音声メッセージを音声プロセッサに伝送することができる。
【0065】
例えば、図5に示す原理図を参照すると、8個のオーディオチャネルがあり、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがデュアルサウンドゾーンタイプである場合、車載プロセッサは、4個のオーディオチャネルを介して音声メッセージをプロセッサに伝送する必要があると決定し、相応に、車載プロセッサは、8個のオーディオチャネルから4個のオーディオチャネルをランダムに選択することができ、ランダムに選択された4個のオーディオチャネルを介して音声メッセージを音声プロセッサに伝送することができ、または、車載プロセッサは、デュアルサウンドゾーンタイプを伝送するための4個のオーディオチャネルを予め配置し、配置された4個のオーディオチャネルに基づいて音声メッセージを音声プロセッサに伝送することもできる。
【0066】
なお、本実施例では、オーディオチャネルに基づいて音声メッセージを音声プロセッサに伝送するように、マルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオチャネルの数量に基づき、音声メッセージを伝送するためのオーディオチャネルを決定することにより、音声メッセージを伝送するためのオーディオチャネルを迅速且つ便利的に決定することができ、これにより、音声処理効率を向上させる技術的効果を達成する。
【0067】
他の例では、音声メッセージは、マルチチャネルオーディオ信号及びマルチチャネル基準信号を含み、1つのチャネルの信号は1つのオーディオチャネルにより伝送され、S401は、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するための各オーディオチャネルを決定し、マルチチャネル基準信号を伝送するための各オーディオチャネルを決定するステップを含むことができる。
【0068】
即ち、いくつかの実施例では、複数のオーディオチャネルから、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するための複数のオーディオチャネルをそれぞれ決定し、マルチチャネル基準信号を伝送するための複数のオーディオチャネルを決定することができる。
【0069】
例えば、図5に示す原理図を参照しながら、車載プロセッサは、サポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、8個のオーディオチャネルからマルチチャネルオーディオ信号を伝送するための複数のオーディオチャネルを決定し、8個のオーディオチャネルからマルチチャネル基準信号を伝送するための複数のオーディオチャネルを決定することができる。
【0070】
本実施例では、マルチチャネルオーディオ信号及びマルチチャネル基準信号を伝送するための、各自に対応する複数のオーディオチャネルをそれぞれ選定することにより、オーディオチャネルを決定する多様性及び柔軟性を向上させる。
【0071】
いくつかの実施例では、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するための各オーディオチャネルを決定するステップは、以下のようなステップを含むことができる。
【0072】
ステップ1では、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量を決定する。
【0073】
例えば、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがデュアルサウンドゾーンタイプである場合、車載プロセッサは、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量を2個に決定することができ、即ち、2のオーディオチャネルを介してマルチチャネルオーディオ信号を音声プロセッサに伝送するが、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがフォーサウンドゾーンタイプである場合、車載プロセッサは、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量を4個に決定することができ、即ち、4個のオーディオチャネルを介してマルチチャネルオーディオ信号を音声プロセッサに伝送する。
【0074】
ステップ2では、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量に基づき、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの識別子を決定する。
【0075】
異なる数量に対応するマルチチャネルオーディオ信号を伝送する識別子は異なる。例えば、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量が2個である場合、数量が2個である場合の、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの識別子を決定する。
【0076】
具体的に、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量が2個である場合、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの識別子は、それぞれ識別子1と識別子2であるが、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量が4個である場合、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの識別子は、それぞれ識別子1から識別子4である。
【0077】
ステップ3では、決定された識別子に基づいて各オーディオチャネルからマルチチャネルオーディオ信号を伝送するための各オーディオチャネルを選定する。
【0078】
相応に、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの識別子を決定した後に、車載プロセッサは、各オーディオチャネルから対応する識別子の各オーディオチャネルを選定し、当該選定された各オーディオチャネルに基づいてマルチチャネルオーディオ信号を音声プロセッサに伝送することができる。
【0079】
本実施例では、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量に基づいて識別子を決定し、識別子に基づいて各オーディオチャネルを選定し、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルを選定する多様性及び柔軟性という技術的効果を達成することができる。
【0080】
同様に、いくつかの実施例では、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、マルチチャネル基準信号を伝送するための各オーディオチャネルを決定するステップは、以下のようなステップを含むことができる。
【0081】
ステップ1では、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量を決定する。
【0082】
同様に、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがデュアルサウンドゾーンタイプである場合、車載プロセッサは、マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量を2個に決定することができ、即ち、2個のオーディオチャネルを介してマルチチャネル基準信号を音声プロセッサに伝送するが、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがフォーサウンドゾーンタイプである場合、車載プロセッサは、マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量を4個に決定することができ、即ち、4個のオーディオチャネルを介してマルチチャネル基準信号を音声プロセッサに伝送する。
【0083】
ステップ2では、マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量に基づき、マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの識別子を決定する。
【0084】
同様に、異なる数量に対応するマルチチャネル基準信号を伝送する識別子は異なる。例えば、マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量が2個である場合、数量が2個である場合の、マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの識別子を決定する。
【0085】
具体的に、マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量が2個である場合、マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの識別子は、それぞれ識別子1と識別子2であるが、マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量が4個である場合、マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの識別子は、それぞれ識別子1から識別子4である。
【0086】
ステップ3では、決定された識別子に基づいて各オーディオチャネルからマルチチャネル基準信号を伝送するための各オーディオチャネルを選定する。
【0087】
同様に、相応に、マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの識別子を決定した後に、車載プロセッサは、各オーディオチャネルから対応する識別子の各オーディオチャネルを選定し、当該選定された各オーディオチャネルに基づいてマルチチャネル基準信号を音声プロセッサに伝送することができる。
【0088】
同様に、本実施例では、マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量に基づいて識別子を決定し、識別子に基づいて各オーディオチャネルを選定することにより、マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルを選定する多様性及び柔軟性という技術的効果を達成することができる。
【0089】
上記の例に基づき、音声メッセージには、マルチチャネルオーディオ信号及びマルチチャネル基準信号が含まれることができ、いくつかの実施例では、それぞれのオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの隣接するチャネルは、基準信号を伝送するためのオーディオチャネルであることが分かれる。
【0090】
即ち、いくつかの実施例では、隣接するオーディオチャネルにより伝送される信号は異なる。例えば、図5に示す原理図を参照すると、8個のオーディオチャネルのうち第1のオーディオチャネルにより伝送されるのは、オーディオ信号であってもよく、第2のオーディオチャネルにより伝送されるのは、基準信号であってもよく、第3のオーディオチャネルにより伝送されるのは、オーディオ信号であってもよく、このように類推し、ここで一一例を挙げない。
【0091】
1つの例では、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがデュアルサウンドゾーンタイプである場合、複数のオーディオチャネルは、数量が4個であり、且つ、第1のオーディオチャネル及び第3のオーディオチャネルは、オーディオ信号を伝送するために用いられ、第2のオーディオチャネル及び第4のオーディオチャネルは、基準信号を伝送するために用いられる。
【0092】
他の例では、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがフォーサウンドゾーンタイプである場合、複数のオーディオチャネルは、数量が8個であり、且つ、第1のオーディオチャネル、第3のオーディオチャネル、第5のオーディオチャネル、及び第7のオーディオチャネルは、オーディオ信号を伝送するために用いられ、第2のオーディオチャネル、第4のオーディオチャネル、第6のオーディオチャネル、及び第8のオーディオチャネルは、基準信号を伝送するために用いられる。
【0093】
なお、本実施例では、隣接するチャネルにより、異なる信号を伝送し、これにより、音声プロセッサは、オーディオ信号及び基準信号を受信した後に、対応する解析などの操作を直接に行い、オーディオ処理効率を向上させることができる一方、オーディオチャネル間の情報の干渉を回避し、音声プロセッサが解析などの操作を行う正確さ及び信頼性を向上させる技術的効果を達成することができる。
【0094】
S402では、車載プロセッサは、複数のオーディオチャネルに基づいて音声メッセージを音声プロセッサに伝送する。
【0095】
音声メッセージは、複数のオーディオチャネルの識別子を携帯する。
【0096】
当該ステップは、車載プロセッサは、上記方法に基づいて音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを決定した後に、決定された複数のオーディオチャネルに基づいて音声メッセージを音声プロセッサに伝送し、相応に、音声プロセッサは、車載プロセッサにより伝送される音声メッセージを受信するステップと理解することができる。
【0097】
S403では、音声プロセッサは、車載プロセッサが複数のオーディオチャネルに基づいて伝送する音声メッセージを受信する。
【0098】
音声メッセージは、複数のオーディオチャネルの識別子を携帯する。
【0099】
例示的に、S403に関する説明は、S201を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0100】
S404では、音声プロセッサは、音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子に基づき、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定する。
【0101】
1つの例では、S404に関する説明は、S202を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0102】
他の例では、上記の分析に基づき、車載プロセッサは、マッピング関係に基づいて音声メッセージを伝送するための各オーディオチャネルを決定することができ、相応に、音声プロセッサは、マッピング関係に基づいて音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定することができ、即ち、S404は、音声プロセッサが予め設定されたマッピング関係に基づき、音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子により構成される組み合わせに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するステップを含み、マッピング関係は、異なるオーディオチャネルの識別子により構成される組み合わせと異なるマルチサウンドゾーンタイプとの間のマッピング関係であることが分かれる。
【0103】
本実施例の具体的な実施原理は、車載プロセッサ側に関する説明を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0104】
同様に、他の例では、S404は、音声メッセージ中のオーディオチャネルの識別子の総数に基づき、総数に対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するステップを含むことができる。
【0105】
同様に他の例では、音声メッセージは、マルチチャネルオーディオ信号及びマルチチャネル基準信号を含み、1つのチャネルの信号は1つのオーディオチャネルにより伝送され、S404は、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するための各オーディオチャネルの識別子に基づき、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するステップ、及び/又は、マルチチャネル基準信号を伝送するための各オーディオチャネルの識別子に基づき、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するステップ、を含むことができる。
【0106】
同様に、いくつかの実施例では、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するための各オーディオチャネルの識別子に基づき、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するステップは、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するオーディオチャネルの識別子の数量に基づき、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するステップを含む。
【0107】
同様に、いくつかの実施例では、マルチチャネル基準信号を伝送するための各オーディオチャネルの識別子に基づき、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するステップは、マルチチャネル基準信号を伝送するオーディオチャネルの識別子の数量に基づき、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するステップを含む。
【0108】
同様に、いくつかの実施例では、音声メッセージは、マルチチャネルオーディオ信号及びマルチチャネル基準信号を含み、オーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの隣接するオーディオチャネルは、基準信号を伝送するためのオーディオチャネルである。
【0109】
同様に、1つの例では、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがデュアルサウンドゾーンタイプである場合、複数のオーディオチャネルは、数量が4個であり、且つ、第1のオーディオチャネル及び第3のオーディオチャネルは、オーディオ信号を伝送するために用いられ、第2のオーディオチャネル及び第4のオーディオチャネルは、基準信号を伝送するために用いられる。
【0110】
他の例では、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがフォーサウンドゾーンタイプである場合、複数のオーディオチャネルは、数量が8個であり、且つ、第1のオーディオチャネル、第3のオーディオチャネル、第5のオーディオチャネル、及び第7のオーディオチャネルは、オーディオ信号を伝送するために用いられ、第2のオーディオチャネル、第4のオーディオチャネル、第6のオーディオチャネル、及び第8のオーディオチャネルは、基準信号を伝送するために用いられる。
【0111】
S405では、音声プロセッサは、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオ処理方法を呼び出し、音声メッセージを処理し、処理結果を得る。
【0112】
例示的に、S405に関する説明は、S203を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0113】
いくつかの実施例では、オーディオ処理方法は、ノイズリダクション処理方法を含むことができ、即ち、デュアルサウンドゾーンタイプはデュアルサウンドゾーンのノイズリダクション処理方法に対応し、フォーサウンドゾーンタイプはフォーサウンドゾーンのノイズリダクション処理方法に対応し、相応に、デュアルサウンドゾーンタイプの音声メッセージに対し、音声プロセッサは、デュアルサウンドゾーンのノイズリダクション処理方法を呼び出してノイズリダクション処理を行い、フォーサウンドゾーンタイプの音声メッセージに対し、音声プロセッサは、フォーサウンドゾーンのノイズリダクション処理方法を呼び出してノイズリダクション処理を行う。
【0114】
図1に示す応用シーン及び対応する説明を参照しながら、いくつかの実施例では、音声プロセッサは、音声メッセージを処理し、処理結果を得た後に、処理結果に基づいて車両が天窓を開く操作などの、処理結果に対応するサービス操作を実行するように制御することができる。
【0115】
図6は、本願の第5の実施例による概略図であり、図6に示すように、本願の実施例の音声プロセッサ600は、受信モジュール601と、第1の決定モジュール602と、呼び出しモジュール603と、処理モジュール604とを含む。受信モジュール601は、車載プロセッサが複数のオーディオチャネルに基づいて伝送し、複数のオーディオチャネルの識別子を携帯した音声メッセージを受信する。音声プロセッサは、車両に配置され、車両には、さらに、車載プロセッサが配置されており、音声プロセッサは、複数のマルチサウンドゾーンタイプのオーディオ処理方法をサポートする。第1の決定モジュール602は、音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子に基づき、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定する。呼び出しモジュール603は、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオ処理方法を呼び出す。処理モジュール604は、呼び出されたオーディオ処理方法に基づいて音声メッセージを処理し、処理結果を得る。
【0116】
いくつかの実施例では、第1の決定モジュール602は、予め設定されたマッピング関係に基づき、音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子により構成される組み合わせに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するために用いられる。
【0117】
マッピング関係は、異なるオーディオチャネルの識別子により構成される組み合わせと異なるマルチサウンドゾーンタイプとの間のマッピング関係である。
【0118】
いくつかの実施例では、第1の決定モジュール602は、音声メッセージ中のオーディオチャネルの識別子の総数に基づき、総数に対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するために用いられる。
【0119】
いくつかの実施例では、音声メッセージは、マルチチャネルオーディオ信号及びマルチチャネル基準信号を含み、1つのチャネルの信号は1つのオーディオチャネルにより伝送され、第1の決定モジュール602は、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するための各オーディオチャネルの識別子に基づき、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するために用いられ、及び/又は、マルチチャネル基準信号を伝送するための各オーディオチャネルの識別子に基づき、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するために用いられる。
【0120】
いくつかの実施例では、第1の決定モジュール602は、マルチチャネルオーディオ信号を伝送する各オーディオチャネルの識別子の数量に基づき、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するために用いられる。
【0121】
いくつかの実施例では、第1の決定モジュール602は、マルチチャネル基準信号を伝送する各オーディオチャネルの識別子の数量に基づき、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するために用いられる。
【0122】
いくつかの実施例では、音声メッセージは、マルチチャネルオーディオ信号及びマルチチャネル基準信号を含み、オーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの隣接するオーディオチャネルは、基準信号を伝送するためのオーディオチャネルである。
【0123】
いくつかの実施例では、音声メッセージは、オーディオ信号及び基準信号を含み、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがデュアルサウンドゾーンタイプである場合、複数のオーディオチャネルは、数量が4個であり、且つ、第1のオーディオチャネル及び第3のオーディオチャネルは、オーディオ信号を伝送するために用いられ、第2のオーディオチャネル及び第4のオーディオチャネルは、基準信号を伝送するために用いられる。
【0124】
いくつかの実施例では、音声メッセージは、オーディオ信号及び基準信号を含み、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがフォーサウンドゾーンタイプである場合、複数のオーディオチャネルは、数量が8個であり、且つ、第1のオーディオチャネル、第3のオーディオチャネル、第5のオーディオチャネル、及び第7のオーディオチャネルは、オーディオ信号を伝送するために用いられ、第2のオーディオチャネル、第4のオーディオチャネル、第6のオーディオチャネル、及び第8のオーディオチャネルは、基準信号を伝送するために用いられる。
【0125】
いくつかの実施例では、車載プロセッサと前記音声プロセッサとの間のオーディオチャネルの総数は、最高レベルのマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオチャネルの数より大きいか、又は等しい。
【0126】
図7は、本願の第6の実施例に係る概略図であり、図7に示すように、本願の実施例に係る車載プロセッサ700は、第2の決定モジュール701と、伝送モジュール702とを含む。第2の決定モジュール701は、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、受信された音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを決定する。車載プロセッサは、車両に配置され、車両には、さらに、音声プロセッサが配置されており、音声プロセッサは、複数のマルチサウンドゾーンタイプをサポートする。伝送モジュール702は、複数のオーディオチャネルに基づいて前記音声メッセージを音声プロセッサに伝送する。音声メッセージは、音声メッセージ中の各オーディオチャネルの識別子に基づき、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプを決定するために用いられ、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプは、音声メッセージに対応するマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオ処理方法に基づき、音声メッセージを処理し、処理結果を得るために用いられる。
【0127】
図8は、本願の第7の実施例による概略図であり、図8に示すように、第6の実施例に基づき、それぞれのオーディオチャネルは、1つの唯一のオーディオチャネルの識別子に対応し、且つ、第2の決定モジュール701は、予め設定されたマッピング関係に基づき、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに対応し、音声メッセージを伝送するための各オーディオチャネルの識別子により構成される組み合わせを決定するための組み合わせ決定サブモジュール7011と、構成される組み合わせに基づいて音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを決定するためのチャネル決定サブモジュール7012と、を含み、マッピング関係は、異なるオーディオチャネルの識別子により構成される組み合わせと異なるマルチサウンドゾーンタイプとの間のマッピング関係である。
【0128】
図9は、本願の第8の実施例に係る概略図であり、図9に示すように、第6の実施例に基づき、第2の決定モジュール701は、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、音声メッセージを伝送するためのオーディオチャネルの数量を決定するための数量決定サブモジュール7013と、オーディオチャネルの数量に基づき、予め設定された複数のオーディオチャネルから、音声メッセージを伝送するための複数のオーディオチャネルを選定するための選定サブモジュール7014と、を含む。
【0129】
図10は、本願の第9の実施例による概略図であり、図10に示すように、第6の実施例に基づき、音声メッセージは、マルチチャネルオーディオ信号及びマルチチャネル基準信号を含み、1つのチャネルの信号は1つのオーディオチャネルにより伝送され、第2の決定モジュール701は、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するための各オーディオチャネルを決定するためのオーディオ信号チャネル決定サブモジュール7015と、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、マルチチャネル基準信号を伝送するための各オーディオチャネルを決定するための基準信号チャネル決定サブモジュール7016と、を含む。
【0130】
いくつかの実施例では、オーディオ信号チャネル決定サブモジュール7015は、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量を決定し、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量に基づき、マルチチャネルオーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの識別子を決定し、且つ、決定された識別子に基づいて各オーディオチャネルからマルチチャネルオーディオ信号を伝送するための各オーディオチャネルを選定するために用いられる。
【0131】
いくつかの実施例では、基準信号チャネル決定サブモジュール7016は、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプに基づき、マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量を決定し、マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの数量に基づき、マルチチャネル基準信号を伝送するためのオーディオチャネルの識別子を決定し、且つ、決定された識別子に基づいて各オーディオチャネルからマルチチャネル基準信号を伝送するための各オーディオチャネルを選定するために用いられる。
【0132】
いくつかの実施例では、音声メッセージは、マルチチャネルオーディオ信号及びマルチチャネル基準信号を含み、オーディオ信号を伝送するためのオーディオチャネルの隣接するオーディオチャネルは、基準信号を伝送するためのオーディオチャネルである。
【0133】
いくつかの実施例では、音声メッセージは、オーディオ信号及び基準信号を含み、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがデュアルサウンドゾーンタイプである場合、複数のオーディオチャネルは、数量が4個であり、且つ、第1のオーディオチャネル及び第3のオーディオチャネルは、オーディオ信号を伝送するために用いられ、第2のオーディオチャネル及び第4のオーディオチャネルは、基準信号を伝送するために用いられる。
【0134】
いくつかの実施例では、音声メッセージは、オーディオ信号及び基準信号を含み、車載プロセッサによりサポートされるマルチサウンドゾーンタイプがフォーサウンドゾーンタイプである場合、複数のオーディオチャネルは、数量が8個であり、且つ、第1のオーディオチャネル、第3のオーディオチャネル、第5のオーディオチャネル、及び第7のオーディオチャネルは、オーディオ信号を伝送するために用いられ、第2のオーディオチャネル、第4のオーディオチャネル、第6のオーディオチャネル、及び第8のオーディオチャネルは、基準信号を伝送するために用いられる。
【0135】
いくつかの実施例では、車載プロセッサと音声プロセッサとの間のオーディオチャネルの総数は、最高レベルのマルチサウンドゾーンタイプに対応するオーディオチャネルの数より大きいか、又は等しい。
【0136】
本願の実施例によれば、本願は、電子機器及び読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0137】
図11は、本願の実施例を実施可能な例示的な電子機器1100の概略ブロック図である。電子機器は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ、及び他の適切なコンピュータなどの様々な形態のデジタルコンピュータを表すことを目的とする。電子機器は、パーソナルデジタルアシスタント、セルラ電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、他の類似する計算デバイスなどの様々な形態のモバイルデバイスを表すこともできる。本明細書で示されるコンポーネント、それらの接続と関係、及びそれらの機能は単なる例であり、本明細書の説明及び/又は要求される本開示の実施を制限することを意図したものではない。
【0138】
図11に示すように、電子機器1100は、計算ユニット1101、読み取り専用メモリ(ROM)1102に記憶されたコンピュータプログラム、または、記憶ユニット1108からランダムアクセスメモリ(RAM)1103にロードされたコンピュータプログラムに基づき、さまざまな、適当な動作及び処理を実行することができる。RAM 1103には、さらに、機器1100の操作に必要なさまざまなプログラム及びデータが記憶されることができる。計算ユニット1101、ROM 1102及びRAM 1103は、バス1104を介して接続される。入力/出力(I/O)インタフェース1105も、バス1104に接続される。
【0139】
機器1100における複数のコンポーネントは、I/Oインタフェース1105に接続され、キーボードやマウスなどの入力ユニット1106と、さまざまなタイプのモニターやスピーカーなどの出力ユニット1107と、磁気ディスクや光ディスクなどの記憶ユニット1108と、ネットワークカードや、モデム、無線通信トランシーバーなどの通信ユニット1109と、を含む。通信ユニット1109は、機器1100がインターネットなどのコンピュータネットワーク及び/又はさまざまな電気通信デットワークを介して他の機器と情報/データを交換することを可能にさせる。
【0140】
計算ユニット1101は、処理能力や計算能力を有するさまざまな汎用及び/又は専用処理コンポーネントであってもよい。計算ユニット1101のいくつかの例は、中央処理装置(CPU)、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)、さまざまな専用な人工知能(AI)計算チップ、機械学習モデルアルゴリズムを実行するさまざまな計算ユニット、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、及び任意の適当なプロセッサ、コントローラー、マイクロコントローラーなどを含むが、それらに限定されない。計算ユニット1101は、車両ベースの音声処理方法などの上記に記載の各方法や処理を実行する。例えば、いくつかの実施例では、車両ベースの音声処理方法は、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現されることができ、記憶ユニット1108などの機械読み取り可能な媒体に有形的に含まれている。いくつかの実施例では、コンピュータプログラムの一部またはすべては、ROM 1102及び/又は通信ユニット1109を介して機器1100にロード及び/又はインストールされることができる。コンピュータプログラムは、RAM 1103にロードされて計算ユニット1101により実行されると、上記に記載の車両ベースの音声処理方法の1つ又は複数のステップを実行することができる。選択的に、他の実施例では、計算ユニット1101は、他の任意の適当な手段(例えば、ファームウェアに頼る)を用いて車両ベースの音声処理方法を実行するように構成されることができる。
【0141】
本明細書において、上記に記載のシステム及び技術的さまざまな実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップのシステム(SOC)、複雑プログラマブルロジックデバイス(CPLD)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせにより実施されることができる。これらのさまざまな実施形態は、1つまたは複数のコンピュータプログラムに実施され、当該1つまたは複数のコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサが含まれるプログラマブルシステムで実行及び/又は解釈されることができ、当該プログラマブルプロセッサは、専用または汎用プログラマブルプロセッサであってもよく、記憶システムや、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータや命令を受信し、且つ、データや命令を当該記憶システム、当該少なくとも1つの入力装置、及び当該少なくとも1つの出力装置に伝送することができる。
【0142】
本開示に係る方法を実施するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせを採用してプログラミングすることができる。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又はその他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラーに提供されることができ、これにより、プログラムコードは、プロセッサ又はコントローラーにより実行されると、フロー図及び/又はブロック図に示される機能/操作が実施される。プログラムコードは、完全に機械で実行され、部分的に機械で実行されてもよく、独立したソフトウェアパッケージとして部分的に機械で実行され、且つ、部分的にリモートマシンで実行されるか、又は完全にリモートマシン又はサーバで実行されることができる。
【0143】
本開示のコンテキストでは、機械読み取り可能な媒体は、有形的な媒体であってもよく、命令実行システム、装置又は機器に使用されるプログラム、または、命令実行システム、装置又は機器と組み合わせて使用されるプログラムを含むか又は記憶することができる。機械読み取り可能な媒体は、機械読み取り可能な信号媒体又は機械読み取り可能な記憶媒体であってもよい。機械読み取り可能な媒体は、電子的なもの、磁気的なもの、光学的なもの、電磁気的なもの、赤外線的なもの、又は半導体システム、装置又は機器、または上記に記載の任意の適合な組み合わせを含むが、それらに限定されない。機械読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例として、1つ又は複数の配線に基づく電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光学的記憶デバイス、磁気的記憶デバイス、又は上記に記載の任意の適合な組み合わせを含む。
【0144】
ユーザとのインタラクションを提供するために、コンピュータ上で、ここで説明されているシステム及び技術を実施することができ、当該コンピュータは、ユーザに情報を表示するためのディスプレイ装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、キーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)とを有し、ユーザは、当該キーボード及び当該ポインティングデバイスによって入力をコンピュータに提供することができる。他の種類の装置も、ユーザとのインタラクションを提供することができ、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態のセンシングフィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、任意の形態(音響入力と、音声入力と、触覚入力とを含む)でユーザからの入力を受信することができる。
【0145】
ここで説明されるシステム及び技術は、バックエンドコンポーネントを含む計算システム(例えば、データサーバとする)、又はミドルウェアコンポーネントを含む計算システム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンドコンポーネントを含む計算システム(例えば、グラフィカルユーザインタフェース又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータであり、ユーザは、当該グラフィカルユーザインタフェース又は当該ウェブブラウザによってここで説明されるシステム及び技術の実施形態とインタラクションする)、又はこのようなバックエンドコンポーネントと、ミドルウェアコンポーネントと、フロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含む計算システムで実施することができる。任意の形態又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によってシステムのコンポーネントを相互に接続することができる。通信ネットワークの例は、ローカルネットワーク(LAN)と、ワイドエリアネットワーク(WAN)と、インターネットとを含む。
【0146】
コンピュータシステムは、クライアントとサーバとを含むことができる。クライアントとサーバは、一般に、互いに離れており、通常に通信ネットワークを介してインタラクションする。対応するコンピュータ上で実行され、かつ互いにクライアント-サーバの関係を有するコンピュータプログラムによって、クライアントとサーバとの関係が生成される。サーバは、クラウドサーバであってもよく、クラウドコンピューティングサーバ又はクラウドホストとも呼ばれ、クラウドコンピューティングサービスシステムにおけるホスト製品であり、伝統的な物理ホスト及びVPSサービス(「Virtual Private Server」、又は略称「VPS」)に存在する管理が難しく、ビジネスのスケーラビリティが弱い欠点を解決する。サーバは、さらに、分散システムのサーバか、またはブロックチェーンと組み合わせたサーバであってもよい。
【0147】
本願の実施例に係る他の態様によれば、本願の実施例は、さらに、コンピュータプログラムを提供し、コンピュータプログラムは、プロセッサにより実行されると、上記のいずれかの実施例に記載の方法を実現する、例えば、図2から図4に係るいずれかの実施例に示す方法を実行する。
【0148】
本願の実施例に係る他の態様によれば、本願の実施例は、さらに、車両を提供し、車両は、図6に示す音声プロセッサなどの上記のいずれかの実施例に記載の音声プロセッサを含み、さらに、図7から図10に係るいずれかの実施例に示す車載プロセッサなどの上記のいずれかの実施例に記載の車載プロセッサを含む。
【0149】
上記に示される様々な形態のフローを使用して、ステップを並べ替え、追加、又は削除することができる。例えば、本願に記載されている各ステップは、並列に実行されてもよいし、順次的に実行されてもよいし、異なる順序で実行されてもよいが、本願で開示されている技術案が所望の結果を実現することができれば、本明細書では限定しない。
【0150】
上記の発明を実施するための形態は、本願の保護範囲を制限するものではない。当業者は、設計要件と他の要因に基づいて、様々な修正、組み合わせ、サブコンビネーション、及び代替を行うことができる。本願の精神と原則内で行われる任意の修正、同等の置換、及び改善などは、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
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図9
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図11