(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022014911
(43)【公開日】2022-01-20
(54)【発明の名称】タイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置
(51)【国際特許分類】
B60S 5/04 20060101AFI20220113BHJP
F16K 15/20 20060101ALI20220113BHJP
【FI】
B60S5/04
F16K15/20 Z
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021111918
(22)【出願日】2021-07-06
(31)【優先権主張番号】109122935
(32)【優先日】2020-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】501164676
【氏名又は名称】周 文三
(71)【出願人】
【識別番号】519443952
【氏名又は名称】周 承賢
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】周 文三
(72)【発明者】
【氏名】周 承賢
【テーマコード(参考)】
3D026
3H058
【Fターム(参考)】
3D026DA09
3H058AA02
3H058BB29
3H058CC11
3H058EE22
(57)【要約】
【課題】破損した車両用タイヤを修理して気体を注入する、タイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置を提供する。
【解決手段】空気圧縮機が動作すると、空気圧縮機が発生させた流体圧力が、元から設けられているエアパイプの外端コネクタから出力され、タイヤに対して気体注入及びパンク修理を行うことができる。補助コネクションパイプを備える。コネクションパイプ1は、タイヤノズルに螺着可能な逆流防止弁端12が一端に設けられ、空気圧縮機に元から設けられている外端コネクタに螺着可能な開弁端11が他端に設けられ、コネクションパイプ1を介し、トラックのダブルタイヤの2つのタイヤに空気圧縮機に元から設けられている外端コネクタをスムーズかつ容易にそれぞれ螺着し、気体注入及びパンク修理を行う。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置であって、
空気圧縮機が動作すると、空気圧縮機が発生させた流体圧力が、元から設けられているエアパイプの外端コネクタから出力され、タイヤに対して気体注入及びパンク修理を行い、
補助コネクションパイプを備え、
コネクションパイプは、タイヤノズルに螺着可能な逆流防止弁端が一端に設けられ、空気圧縮機に元から設けられている外端コネクタに螺着可能な開弁端が他端に設けられ、コネクションパイプを介し、トラックのダブルタイヤの2つのタイヤに空気圧縮機に元から設けられている外端コネクタをスムーズかつ容易にそれぞれ螺着し、気体注入及びパンク修理を行うことを特徴とする、タイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置。
【請求項2】
コネクションパイプは、剛性管体であり、
コネクションパイプの一端には、雄ねじ部を有する開弁端が設けられ、開弁端の内部には、エアコアを有する逆流防止機構が設けられ、開弁端は、空気圧縮機に元から設けられているエアパイプの外端コネクタと螺着可能であり、
コネクションパイプの他端には、雌ねじ部を有する逆流防止弁端が設けられ、
逆流防止弁端の内部には、コラムを有する開弁機構が設けられ、逆流防止弁端は、内側タイヤのノズルに螺着可能であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置。
【請求項3】
コネクションパイプの逆流防止弁端には、位置決め孔が凹設され、
開弁機構は、円筒形状コラムにより位置決め孔中に配設され、円筒形状コラムの一端には、円筒形状コラムより小さな外径を有する環状体が設けられ、両者間には接触ステップが設けられ、環状体の外端平面には、コラムが横設され、コラムと環状体との間には、少なくとも1つの流路が貫通して形成され、流路は剛性管体と連通し、
シールリングは、コネクションパイプの位置決め孔から挿入されると、開弁機構の接触ステップに当接されることを特徴とする請求項2に記載のタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置。
【請求項4】
コネクションパイプは、可撓性ホースを有し、
可撓性ホースの外周には、シリンダースプリングが嵌合され、
コネクションパイプの一端の外表面には、雄ねじ部を有する開弁端が設けられ、
開弁端の管内には、エアコアを有する逆流防止機構が配設され、空気圧縮機に元から設けられているエアパイプの外端コネクタに螺着され、他端には、雌ねじ螺合孔を有する逆流防止弁端が設けられ、
逆流防止弁端の管内には、コラムを有する開弁機構が配設され、外側リアタイヤのノズルに螺着可能であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置。
【請求項5】
逆流防止機構は、シースを有し、
シースは、一側に雄ねじ部を有し、他側に段差状の連結端が延設され、
シースの連結端が可撓性ホースの開弁端に嵌合されると、固定リングにより可撓性ホースと、シースの連結端とが確実に連結固定され、
逆流防止弁端の中には、開弁機構が配設され、
開弁機構は、ブッシュ、円筒形状コラム及びシールリングを有し、
ブッシュ内には、貫通した内室が設けられ、
ブッシュは、一端の内表面に形成された雌ねじ螺合孔と、他端に形成された貫通孔と、を有し、貫通孔近くの内部には、貫通孔の口径より僅かに大きな口径を有する環状ショルダが形成され、雌ねじ螺合孔、内室及び貫通孔は、互いに連通し、
円筒形状コラムは、外径が円筒形状コラムより小さな環状体が一端に設けられ、両者間には接触ステップが設けられ、環状体の外端平面には、コラムが横設され、コラムと環状体との間には、貫通した流路が少なくとも1つ形成され、円筒形状コラムの他側には、段差状の連結端が延設され、連結端に隣接した円筒形状コラムの外側面上には、凹状リング部が凹設され、円筒形状コラムの外径が凹状リング部の外径より大きく、両者間にプラットフォームが形成され、円筒形状コラム及び連結端の内部には、内流路が共同で形成され、流路、内流路及び可撓性ホースは互いに連通し、
シールリングは、コラムを介して円筒形状コラムの接触ステップに挿入されて当接され、シールリングが結合された円筒形状コラムの連結端は、ブッシュの螺合孔を介して内室に挿入され、環状ショルダの貫通孔に挿通され、環状ショルダは、円筒形状コラムのプラットフォームに当接され、ブッシュから露出された円筒形状コラムの連結端が可撓性ホースの逆流防止弁端に嵌着されるとともに、固定リングにより可撓性ホースと円筒形状コラムの連結端とが確実に連結固定されることを特徴とする請求項4に記載のタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置。
【請求項6】
剛性管体のコネクションパイプは、タイヤのホイールカバー貫通口に延ばし入れられ、外側タイヤを通過して内側タイヤのノズルに当接され、コネクションパイプの逆流防止弁端が内側タイヤのノズルに螺着可能であり、
剛性管体のコネクションパイプの他端の開弁端が、空気圧縮機に元から設けられているエアパイプの外端コネクタに螺着可能であることを特徴とする請求項3に記載のタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置。
【請求項7】
自動車の外側リアタイヤのノズルの開口方向が車体の中間軸線を向き、使用者の視線方向に対して背を向けているため、可撓性ホースの逆流防止弁端と外側タイヤのノズルとが螺着されて直列接続され、開弁機構のコラムは、外側タイヤのノズル内のエアコアに当接されて移動され、ノズル内のバルブが開かれると、外側タイヤのノズルと可撓性ホースとが流通可能な連通状態となり、外側タイヤのノズルのバルブと、逆流防止弁端の円筒形状コラムの流路及び内流路と、可撓性ホースとが互いに連通し、可撓性ホースの他端に設けられた開弁端により、外側タイヤ内の空気が外に漏れ出ることを防ぎ、可撓性ホースの逆流防止弁端と外側タイヤのノズルとが直列接続された後、可撓性ホースの開弁端が外側タイヤの外側に方向転換される際、可撓性ホースがシリンダースプリングにより保護されているため、折り曲げられて流路が詰まってしまうことを防ぐ上、可撓性ホースが強く折り曲げられることを防ぐこともできるため、パンク修理及び気体注入の機能に悪影響を及ぼさず、空気圧縮機のエアパイプの外端コネクタが可撓性ホースの開弁端に螺着され、外端コネクタが開弁端内の逆流防止機構に押し当てられると、エアコアのバルブが開いてパンク修理及び気体注入の作業を行うことを特徴とする請求項5に記載のタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置。
【請求項8】
タイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置であって、
空気圧縮機は、筐体内に設置され、
空気圧縮機が動作すると、空気圧縮機が発生させた流体圧力が、元から設けられているエアパイプの外端コネクタから出力され、タイヤに対して気体注入及びパンク修理を行い、
剛性管体のコネクションパイプ及び可撓性パイプのコネクションパイプを備え、
2つのコネクションパイプは、スムーズかつ容易にトラックのダブルタイヤの2つのタイヤのノズルを空気圧縮機に元から設けられている外端コネクタとそれぞれ螺着され、剛性管体のコネクションパイプの一端が内側タイヤのノズルに螺着され、可撓性パイプの一端には、外側タイヤのノズルが螺着され、気体を注入することを特徴とする、タイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置。
【請求項9】
筐体には、パンク修理及び気体注入を行うシール剤ディスペンサが配設されることを特徴とする請求項8に記載のタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置に関し、特に、空気圧縮機と、破損した車両用タイヤを修理して気体を注入する、タイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車に備え付けるのに便利なタイヤの気体注入及びパンク修理空気圧縮機は、現在、自動車に広く使用され、緊急時にドライバーが使用するのに便利である。
【0003】
一般の小型トラックのリアタイヤには、ダブルタイヤ(即ち2個のタイヤ)が採用されることが多く、パンク修理及び気体注入の操作には、多くの手間と時間がかかり、車体の前後端の中間軸線を参考座標とした場合、ダブルタイヤは、内側リアタイヤのノズル開口が中間軸線に対して背向し、外側リアタイヤの内側面により遮られ、そのノズル開口位置が奥まった箇所にあったため、使用者は、手で空気圧縮機本体に設けられた靭性を有するエアパイプの外端コネクタを内側タイヤのノズルに螺着させ、ダブルタイヤの外側リアタイヤのノズル開口が中間軸線に向けられ、使用者の視線方向に対して背向されていたため、使用者は空気圧縮機に設けられた靭性を有するエアパイプを手で把持してホイールカバー貫通口に挿通してから空気圧縮機のエアパイプの外端コネクタの方向を反転させなければ、外側のタイヤのノズルに螺着させることができなかった。このように、空気圧縮機のエアパイプが反転され、エアパイプが大きく折り曲げられているため、流体がタイヤに流入することを遮るだけでなく、気体注入効率にも悪影響を与えていた。
【0004】
本発明者は、長年にわたり空気圧縮機、エアパイプの外端コネクタなど様々な装置の研究・開発に力を注いでおり、本発明者は、空気圧縮機に元から取り付けられているエアパイプの外端コネクタに補助コネクションパイプを接続し得る。コネクションパイプは、タイヤに螺着される一端を逆流防止弁端として用い、空気圧縮機に元から取り付けられている外端コネクタに螺着可能な開弁端を他端として用い、コネクションパイプによりスムーズかつ容易にトラックのダブルタイヤの破損したタイヤを修理して気体注入することができる実用的な発明である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の第1の課題は、空気圧縮機のエアパイプの外端コネクタに、トラックのダブルタイヤの破損したタイヤにパンク修理及び気体注入を行う補助コネクションパイプを提供し、コネクションパイプは、タイヤノズルに螺着可能な逆流防止弁端が一端に設けられ、空気圧縮機に元から設けられている外端コネクタに螺着可能な開弁端が他端に設けられ、コネクションパイプを介し、トラックのダブルタイヤの2つのタイヤに空気圧縮機に元から設けられている外端コネクタをスムーズかつ容易にそれぞれ螺着し、気体注入及びパンク修理を行うタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置を提供することにある。
【0006】
本発明の第2の課題は、剛性管体であるコネクションパイプを有し、コネクションパイプの一端には、空気圧縮機に元から設けられているエアパイプの外端コネクタに螺着可能な雄ねじ部が設けられ、コネクションパイプの他端には、内側タイヤのノズルに螺着可能な雌ねじ部が設けられ、雄ねじ部を有する開弁端の内部には、エアコアを有する逆流防止機構が配設され、雌ねじ部を有する逆流防止弁端の内部には、コラムを有する開弁機構が配設される空気圧縮機のエアパイプ装置を提供することにある。
【0007】
本発明の第3の課題は、コネクションパイプを含み、コネクションパイプは、可撓性ホースであり、可撓性ホースの外周には、シリンダースプリングが嵌合され、その一端には、空気圧縮機に元から設けられているエアパイプの外端コネクタに螺着可能な雄ねじ部が設けられ、他端には、外側リアタイヤのノズルに螺着可能な雌ねじ部が設けられ、雄ねじ部を有する一端は開弁端であり、その内部には、エアコアを有する逆流防止機構が設けられ、雌ねじ部を有する一端は逆流防止弁端であり、その内部には、コラムを有する開弁機構が設けられる空気圧縮機のエアパイプ装置を提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置の補助コネクションパイプを示す斜視図である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施形態に係るタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置の補助コネクションパイプを示す分解斜視図である。
【
図3】
図3は、本発明の一実施形態に係るタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置の補助コネクションパイプを示す断面図である。
【
図4】
図4は、本発明の一実施形態に係るタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置のエアパイプの外端コネクタ、補助コネクションパイプ及び内側タイヤのノズルが互いに直列接続された状態を示す斜視図である。
【
図5】
図5は、本発明の一実施形態に係るタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置の補助コネクションパイプ及び内側タイヤのノズルが互いに直列接続された使用状態の説明図である。
【
図6】
図6は、本発明の一実施形態に係るタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置のエアパイプの外端コネクタ、補助コネクションパイプ及び内側タイヤのノズルが互いに直列接続された状態を示す断面図である。
【
図7】
図7は、本発明の一実施形態に係るタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置の他の補助コネクションパイプを示す斜視図である。
【
図8】
図8は、本発明の一実施形態に係るタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置の他の補助コネクションパイプを示す分解斜視図である。
【
図9】
図9は、本発明の一実施形態に係るタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置の他の補助コネクションパイプを示す断面図である。
【
図10】
図10は、本発明の一実施形態に係るタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置のエアパイプの外端コネクタ、他の補助コネクションパイプ及び外側タイヤのノズルが互いに直列接続された状態を示す斜視図である。
【
図11】
図11は、本発明の一実施形態に係るタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置の他の補助コネクションパイプ及び外側タイヤのノズルが互いに直列接続された使用状態の説明図である。
【
図12】
図12は、本発明の一実施形態に係るタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置のエアパイプの外端コネクタ、他の補助コネクションパイプ及び外側タイヤのノズルが互いに直列接続された状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施形態に係るタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置は、空気圧縮機が動作すると、エアパイプ92の外端コネクタ93から流体圧力又は物質を出力する。エアパイプ92の外端コネクタ93の内部は、コラムを含む開弁機構である。開弁機構の作用は、そのコラムを接続部材に押し当て、接続部材の内部に設けられたエアコアの逆流防止機構と連通し、流体圧力又は物質を管内に流通させ、開弁機構及び逆流防止機構が一般の技術であるため、本発明が開示している実施形態は、単なる説明の便宜上述べられているだけであり、本発明を何ら限定するわけではないことをここで述べておく。
【0010】
図1~
図12を参照する。
図1~
図12に示すように、本発明の一実施形態に係るタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置は、空気圧縮機のエアパイプ92の外端コネクタ93(
図4及び
図10を参照する)により、スムーズにダブルタイヤの破損したタイヤに対してパンク修理及び気体注入の作業を行うことができる。コネクションパイプ1は、一端に設けられた開弁端11と、他端に設けられた逆流防止弁端12と、を有する。コネクションパイプ1の開弁端11は、外表面に雄ねじ部111が設けられ、内部にエアコア114を有する逆流防止機構112が設けられる。逆流防止弁端12は、管内表面に設けられた雌ねじ部121と、コラム24を有する開弁機構2が内部に配設されている。シールリング123は、コラム24の外側面に嵌合される。
【0011】
本実施形態の空気圧縮機は、筐体9内に設置され、気体を注入するために用いるか、シール剤ディスペンサ91と結合されてパンク修理及び気体注入を行う(
図4を参照する)。
【0012】
図1~
図3を参照する。
図1~
図3に示すように、コネクションパイプ1は、剛性管体であり、その一端には雄ねじ部111を有する開弁端11が設けられ、その他端には、雌ねじ部121を有する逆流防止弁端12が設けられる。コネクションパイプ1の逆流防止弁端12には、位置決め孔122が凹設される。前述した開弁機構2は、円筒形状コラム21により位置決め孔122中に配設される。円筒形状コラム21の一端には、円筒形状コラム21より小さな外径を有する環状体22が設けられ、両者間には接触ステップ23が設けられる。環状体22の外端平面には、コラム24が横設される。コラム24と環状体22との間には、少なくとも1つの流路241が貫通して形成される。流路241は剛性管体と連通する。前述したシールリング123は、コネクションパイプ1の位置決め孔122から挿入されると、開弁機構2の接触ステップ23に当接される。
【0013】
図4~
図6を参照する。
図4~
図6に示すように、一般のダブルタイヤは、内側タイヤ80のノズル8が、外側タイヤ85の内側面に位置する。内側タイヤ80のノズル8の開口は、使用者の視線に向けられているが、使用者が操作する際、外側タイヤ85により遮られているため、使用者は、まず、剛性管体のコネクションパイプ1をホイールカバー貫通口83に延ばし入れ、外側タイヤ85を通過させて内側タイヤ80のノズル8に当接し、コネクションパイプ1の逆流防止弁端12を内側タイヤ80のノズル8に螺着し、剛性管体のコネクションパイプ1の他端の開弁端11が、空気圧縮機に元から設けられているエアパイプ92の外端コネクタ93に螺着可能であり、使用者が手でホイールカバー貫通口83に伸ばし入れる手間及び不便性を克服することができるため、操作がスムーズで理想的である。外側タイヤ85のノズル86の開口方向は、車体の中間軸線を向き、使用者の視線方向に対して背を向け、空気圧縮機のエアパイプ92の外端コネクタ93をダブルタイヤの外側タイヤ85のノズル86に直接螺着し、ダブルタイヤの内側タイヤ80に対して気体注入又はパンク修理の作業を行うとき、本発明のコネクションパイプ1の逆流防止弁端12と、内側タイヤ80のノズル8とが螺合されて直列接続される(
図5及び
図6を参照する)。逆流防止弁端12の管内に設けた開弁機構2のコラム24は、内側タイヤ80のノズル8内のエアコア81に当接されて移動され、ノズル8内のバルブ82を開くと、内側タイヤ80のノズル8とコネクションパイプ1とが流通可能な連通状態となる。即ち、内側タイヤ80のノズル8のバルブ82と、逆流防止弁端12の開弁機構2の流路241と、コネクションパイプ1とが互いに連通する。コネクションパイプ1の他端の開弁端11は、内側タイヤ80内の空気圧力又はシール剤が外に漏れ出ることを防ぎ、コネクションパイプ1の逆流防止弁端12と内側タイヤ80のノズル8とが互いに直列接続された後、空気圧縮機のエアパイプ92の外端コネクタ93がコネクションパイプ1の他端の開弁端11に螺着される。外端コネクタ93が、開弁端11内の逆流防止機構112のエアコア114に当接されると、逆流防止機構112のバルブ113が開き、パンク修理及び気体注入の作業を行うことができる。
【0014】
図7~
図9を参照する。
図7~
図9に示すように、本発明の他の実施形態では、コネクションパイプ4は、可撓性ホース40を有し、可撓性ホース40の外周に嵌合されたシリンダースプリング3により、可撓性ホース40の湾曲角度が大きくなり過ぎ、可撓性ホース40が変形して流路が詰まり、パンク修理及び気体注入の作業に悪影響を与えることを防ぐことができる。コネクションパイプ4は、一端に開弁端41が設けられ、管内に逆流防止機構7が設けられる。逆流防止機構7は、シース71を含む。シース71は、雄ねじ部72が一側に設けられ、他側に段差状の連結端73が延設されている。シース71の連結端73は、可撓性ホース40の開弁端41に嵌合されて接続されるとともに、固定リング31により可撓性ホース40と、シース71の連結端73とが確実に連結固定される。可撓性ホース40は、他端に逆流防止弁端42が設けられ、開弁機構5がその中に配設される。開弁機構5は、ブッシュ50、円筒形状コラム61及びシールリング123を含む。ブッシュ50内には、貫通した内室51が設けられる。ブッシュ50は、一端の内表面に形成された雌ねじ螺合孔52と、他端に形成された貫通孔53と、を有し、貫通孔53近くの内部には、貫通孔53の口径より僅かに大きな口径を有する環状ショルダ54が形成される。前述した雌ねじ螺合孔52、内室51及び貫通孔53は、互いに連通する。円筒形状コラム61は、外径が円筒形状コラム61より小さな環状体62が一端に設けられ、両者間には接触ステップ63が設けられる。環状体62の外端平面には、コラム64が横設される。コラム64と環状体62との間には、貫通した流路65が少なくとも1つ形成され、円筒形状コラム61の他側には、段差状の連結端66が延設され、連結端66に隣接した円筒形状コラム61の外側面上には、凹状リング部67が凹設され、円筒形状コラム61の外径が凹状リング部67の外径より大きく、両者間にプラットフォーム68が形成され、円筒形状コラム61及び連結端66の内部には、内流路69が共同で形成される。流路65、内流路69及び可撓性ホース40は互いに連通する。シールリング123は、コラム64を介して円筒形状コラム61の接触ステップ63に挿入されて当接され、シールリング123が結合された円筒形状コラム61の連結端66は、ブッシュ50の雌ねじ螺合孔52を介して内室51に挿入され、環状ショルダ54の貫通孔53に挿通される。環状ショルダ54は、円筒形状コラム61のプラットフォーム68に当接され、ブッシュ50から露出された円筒形状コラム61の連結端66が可撓性ホース40の逆流防止弁端42に嵌着されるとともに、固定リング32により可撓性ホース40と円筒形状コラム61の連結端66とが確実に連結固定される。可撓性ホース40の開弁端41は、その他外力が印加されない状況下で、逆流防止機構7によりエアコア74のバルブ75が確実に閉止される(
図9及び
図12を併せて参照する)。
【0015】
図10~
図12を参照する。
図10~
図12に示すように、ダブルタイヤの外側タイヤ85に対してパンク修理及び気体注入の作業を行うとき、外側タイヤ85のノズル86の開口方向が車体の中間軸線を向き、使用者の視線方向に対して背を向けているため、本実施形態の可撓性ホース40の逆流防止弁端42と外側タイヤ85のノズル86とを螺合し、直列接続することができる。開弁機構5のコラム64は、外側タイヤ85のノズル86内のエアコア87に当接させて移動させることができ、ノズル86内のバルブ88を開くと、外側タイヤ85のノズル86と可撓性ホース40とが流通可能な連通状態となる。即ち、外側タイヤ85のノズル86のバルブ88と、逆流防止弁端42の円筒形状コラム61の流路65及び内流路69と、可撓性ホース40とが互いに連通し、可撓性ホース40の他端に設けられた開弁端41により、外側タイヤ85内の空気が外に漏れ出ることを防ぎ、可撓性ホース40の逆流防止弁端42と外側タイヤ85のノズル86とが直列接続されてから、可撓性ホース40の開弁端41が外側タイヤ85の外側に方向転換される際、可撓性ホース40がシリンダースプリング3により保護されるため、折り曲げられて流路が詰まってしまうことを防ぐことができる上、可撓性ホース40が折り曲げられることを防ぐこともできるため、パンク修理及び気体注入の機能に悪影響を及ぼさず、空気圧縮機のエアパイプ92の外端コネクタ93を可撓性ホース40の開弁端41に螺着させることができる。外端コネクタ93が開弁端41内の逆流防止機構7に押し当てられると、エアコア74のバルブ75が開いてパンク修理及び気体注入の作業を行うことができる。
【0016】
上述したことから分かるように、本発明に係るタイヤに気体を注入する空気圧縮機のエアパイプ装置は、コネクションパイプを提供し、特に、空気圧縮機のエアパイプ92の外端コネクタ93をスムーズにダブルタイヤの破損したタイヤに対してパンク修理及び気体注入を行うコネクションパイプ1を提供する。コネクションパイプ1は、一端に設けられた開弁端11と、他端に設けられた逆流防止弁端12と、を有する。逆流防止弁端12が自動車のタイヤのノズルに直列接続されたときに、コネクションパイプ1の一端に設けられた開弁端11は、タイヤ内の空気が外に漏れることを防ぎ、コネクションパイプ1の逆流防止弁端12と自動車のタイヤのノズルとが直列接続された後、空気圧縮機のエアパイプ92の外端コネクタ93をコネクションパイプ1の他端の開弁端11に連結固定し、パンク修理及び気体注入の作業を行い、気体注入が完了し、コネクションパイプ1と外端コネクタ93とを取り外すときに、タイヤ内の気体が漏れ出ることを防ぐことができる。
【符号の説明】
【0017】
1:コネクションパイプ
2:開弁機構
3:シリンダースプリング
4:コネクションパイプ
5:開弁機構
7:逆流防止機構
8:ノズル
9:筐体
11:開弁端
12:逆流防止弁端
21:円筒形状コラム
22:環状体
23:接触ステップ
24:コラム
31:固定リング
32:固定リング
40:可撓性ホース
41:開弁端
42:逆流防止弁端
50:ブッシュ
51:内室
52:雌ねじ螺合孔
53:貫通孔
54:環状ショルダ
61:円筒形状コラム
62:環状体
63:接触ステップ
64:コラム
65:流路
66:連結端
67:凹状リング部
68:プラットフォーム
69:内流路
71:シース
72:雄ねじ部
73:連結端
74:エアコア
75:バルブ
80:内側タイヤ
81:エアコア
82:バルブ
83:ホイールカバー貫通口
85:外側タイヤ
86:ノズル
87:エアコア
88:バルブ
91:シール剤ディスペンサ
92:エアパイプ
93:外端コネクタ
111:雄ねじ部
112:逆流防止機構
113:バルブ
114:エアコア
121:雌ねじ部
122:位置決め孔
123:シールリング
241:流路