(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022149447
(43)【公開日】2022-10-06
(54)【発明の名称】車両監視方法、車両監視システム、及び車両監視プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/02 20120101AFI20220929BHJP
【FI】
G06Q50/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021051615
(22)【出願日】2021-03-25
(71)【出願人】
【識別番号】720001060
【氏名又は名称】ヤンマーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100205350
【弁理士】
【氏名又は名称】狩野 芳正
(74)【代理人】
【識別番号】100117617
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭策
(72)【発明者】
【氏名】石川 彬
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】作業車両による圃場への進入可否を作業者に報知する車両監視方法、車両監視システム及び車両監視プログラムを提供する。
【解決手段】車両監視システムにおける車両監視方法は、第1圃場500-1で作業を行う作業車両が、第1圃場500-1外に設定された設定領域530を通過したか否かを、作業車両の位置情報に基づき判定する。作業車両が設定領域530を通過したか否かの判定に基づき、第1圃場500-1への進入可否を表す状態情報を出力する。作業車両が設定領域530を通過したと判定されるとき、第1圃場500-1への進入を許可する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1圃場で作業を行う作業車両が前記第1圃場外に設定された設定領域を通過したか否かを、前記作業車両の位置情報に基づき、判定することと、
前記作業車両が前記設定領域を通過したか否かの判定に基づき、前記第1圃場への進入可否を表す状態情報を出力することと、
を含む車両監視方法。
【請求項2】
前記状態情報は、前記作業車両が前記設定領域を通過していないと判定されるとき、前記第1圃場への進入を許可しないことを表す
請求項1に記載の車両監視方法。
【請求項3】
前記状態情報は、前記作業車両が前記設定領域を通過したと判定されるとき、前記第1圃場への進入を許可することを表す
請求項1または2に記載の車両監視方法。
【請求項4】
前記状態情報を出力することは、
前記作業車両が前記第1圃場に進入するときに、前記第1圃場への進入可否を表す前記状態情報を出力すること
を含む請求項1から3のいずれか1項に記載の車両監視方法。
【請求項5】
前記判定することは、
前記作業車両が前記設定領域に留まる時間が閾値より長いとき、前記作業車両が前記設定領域を通過したと判定する
ことを含む請求項1から4のいずれか1項に記載の車両監視方法。
【請求項6】
前記判定することは、
前記作業車両が、前記第1圃場と異なる第2圃場を退出してから、前記設定領域を通過したか否かを判定すること
を含む請求項1から5のいずれか1項に記載の車両監視方法。
【請求項7】
前記状態情報を出力することは、
前記作業車両が前記設定領域を通過したときに、前記第1圃場への進入を許可することを表す前記状態情報を出力することと、
前記作業車両が前記第1圃場と異なる第2圃場に進入したときに、前記第1圃場への進入を許可しないことを表す前記状態情報を出力することと、
を含む請求項1から5のいずれか1項に記載の車両監視方法。
【請求項8】
前記第1圃場は、有機栽培を行う圃場を表し、
前記第2圃場は、有機栽培を行わない圃場を表す
請求項6または7に記載の車両監視方法。
【請求項9】
前記第1圃場で栽培される作物は、前記第2圃場で栽培される作物と異なる
請求項6から8のいずれか1項に記載の車両監視方法。
【請求項10】
第1圃場で作業を行う作業車両が前記第1圃場外に設定された設定領域を通過したか否かを、前記作業車両の位置情報に基づき、判定する状態判定部と、
前記作業車両が前記設定領域を通過したか否かの判定に基づき、前記第1圃場への進入可否を表す状態情報を出力する出力部と、
を備える車両監視システム。
【請求項11】
第1圃場で作業を行う作業車両が前記第1圃場外に設定された設定領域を通過したか否かを、前記作業車両の位置情報に基づき、判定することと、
前記作業車両が前記設定領域を通過したか否かの判定に基づき、前記第1圃場への進入可否を表す状態情報を出力することと、
を演算装置に実行させる車両監視プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両監視方法、車両監視システム、及び車両監視プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
伝染病の防疫のために、作業車両は消毒される場合がある。例えば、特許文献1には、圃場で作業を行う作業車両のタイヤやクローラから、家畜の排泄物や土を除去して、消毒を行うための車両消毒装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両消毒装置をすべての圃場の出入口に設置するのが難しい場合、圃場外に車両消毒装置は設置される。この場合、作業車両は、圃場の間を移動するときに、必要に応じて、車両消毒装置の設置場所を経由する。このため、作業者、例えば作業車両の運転者は、消毒が必要な圃場間の移動であるにも関わらず、消毒を忘れる場合がある。消毒せずに圃場間を移動すると、防疫上重大な問題が生じ得る。
【0005】
上記の状況に鑑み、本開示は、作業車両が設定領域、例えば車両消毒装置の設置場所を通過しているか否かを判定し、作業車両による圃場への進入可否を作業者に報知する車両管理方法を提供することを目的の1つとする。他の目的については、以下の記載及び実施の形態の説明から理解することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係の一例を示すために、参考として、括弧付きで付加されたものである。よって、括弧付きの記載により、特許請求の範囲は、限定的に解釈されるべきではない。
【0007】
上記目的を達成するための一実施の形態による車両監視方法は、第1圃場(500-1)で作業を行う作業車両(200)が第1圃場(500-1)外に設定された設定領域(530)を通過したか否かを、作業車両(200)の位置情報に基づき、判定することを含む。また、車両監視方法は、作業車両(200)が設定領域(530)を通過したか否かの判定に基づき、第1圃場(500-1)への進入可否を表す状態情報を出力することを含む。
【0008】
上記目的を達成するための一実施の形態による車両監視システム(1000)は、状態判定部(160)と、出力部(170)とを備える。状態判定部(160)は、第1圃場(500-1)で作業を行う作業車両(200)が第1圃場(500-1)外に設定された設定領域(530)を通過したか否かを、作業車両(200)の位置情報に基づき、判定する。出力部(170)は、作業車両(200)が設定領域(530)を通過したか否かの判定に基づき、第1圃場(500-1)への進入可否を表す状態情報を出力する。
【0009】
上記目的を達成するための一実施の形態による車両監視プログラム(320)は、第1圃場(500-1)で作業を行う作業車両(200)が第1圃場(500-1)外に設定された設定領域(530)を通過したか否かを、作業車両(200)の位置情報に基づき、判定することを演算装置(120)に実行させる。また、車両監視プログラム(320)は、作業車両(200)が設定領域(530)を通過したか否かの判定に基づき、第1圃場(500-1)への進入可否を表す状態情報を出力することを演算装置(120)に実行させる。
【発明の効果】
【0010】
上記の形態によれば、作業車両による圃場への進入可否を作業者に報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】一実施の形態における車両監視システムの概略図である。
【
図2】一実施の形態において、車両監視システムが作業者に圃場への進入可否を報知する動作を説明する図である。
【
図3】一実施の形態における位置監視装置の構成図である。
【
図4】一実施の形態における車両監視システムが実行する機能ブロックを表す図である。
【
図5】一実施の形態における車両監視システムによる処理を表すフローチャートである。
【
図6】一実施の形態における車両監視システムによる処理を表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(実施の形態1)
本発明の本実施の形態による車両監視システム1000を、図面を参照して説明する。本実施の形態において、
図1に示すように、車両監視システム1000は、車両監視装置100と、作業車両200とを備える。車両監視装置100は、ネットワーク20、例えばインターネットを介して、作業車両200と通信可能に接続されている。
【0013】
作業車両200は、所定の間隔で現在位置を測定して、測定された現在位置を表す位置情報を車両監視装置100に送信する。車両監視装置100は、作業車両200の位置情報に基づき、作業車両200の軌道を算出する。作業車両200が圃場500に進入するとき、車両監視装置100は、作業車両200の軌道に基づき、作業車両200が圃場500に進入することを許可するか否かを判定し、ユーザ、例えば作業車両200の運転者に圃場500の進入可否を報知する。
【0014】
作業車両200は、
図2に示すように、第2圃場500-2から第1圃場500-1に移動するとき、設定領域530を経由しなければいけない場合がある。例えば、第1圃場500-1で有機栽培が行われているが、第2圃場500-2で有機栽培が行われていない。この場合、第2圃場500-2で作業を行った作業車両200は、第1圃場500-1に進入する前に、消毒を行う、例えば消毒槽を通過する必要がある。このため、作業車両200は、第2圃場500-2から第1圃場500-1に移動するとき、消毒槽の領域を表す設定領域530を経由する必要がある。
【0015】
また、第1圃場500-1と第2圃場500-2とで異なる作物を栽培するとき、第1圃場500-1で散布する薬剤が、第2圃場500-2で散布する薬剤と異なる場合がある。この場合、第2圃場500-2で作業を行った作業車両200は、薬剤を保管する保管場所、例えば薬剤を貯蔵するタンクの設置場所において作業車両200に搭載する薬剤を入れ替える必要がある。このため、作業車両200は、第2圃場500-2から第1圃場500-1に移動するとき、薬剤の保管場所を表す設定領域530を経由する必要がある。また、第1圃場500-1に用いる肥料が、第2圃場500-2に用いる肥料と異なる場合も、作業車両200は、肥料を保管する保管場所である設定領域530を経由して、第2圃場500-2から第1圃場500-1に移動する。
【0016】
このため、車両監視システム1000は、第2圃場500-2から第1圃場500-1に移動するときの作業車両200の軌道に基づき、作業車両200による第1圃場500-1への進入可否を報知する。例えば、作業車両200が設定領域530、例えば消毒槽または薬剤の保管場所を通過しない不許可軌道510に沿って移動したとき、車両監視システム1000は、第1圃場500-1への進入を許可しないことをユーザ、例えば作業者に報知する。また、車両監視システム1000は、作業車両200が設定領域530を通過する第1許可軌道520-1に沿って移動したとき、第1圃場500-1への進入を許可することを報知する。なお、車両監視システム1000は、第1圃場500-1への進入を許可しないことだけを報知してもよい。
【0017】
また、作業車両200が第2許可軌道520-2に沿って第1圃場500-1から、他の第1圃場500-1に移動するとき、車両監視システム1000は、他の第1圃場500-1への進入を許可することを報知する。車両監視システム1000は、作業車両200が同じグループの圃場500、例えば有機栽培が行われている第1圃場500-1の間で移動するとき、第1圃場500-1への進入を許可することを報知する。
【0018】
このように、車両監視システム1000は、圃場500への進入可否を判定し、進入可否を表す情報をユーザに報知する。これにより、ユーザは、設定領域530を経由せずに、第2圃場500-2から第1圃場500-1に進入することを低減することができる。また、作業車両200の運転者が変わった場合でも、運転者は第1圃場500-1に進入してよいかを確認することができる。
【0019】
(車両監視システムの構成)
作業車両200の構成を説明する。作業車両200は、圃場500を移動して作業を行う。作業車両200は、例えば作業機械を牽引する車両、例えばトラクターである。また、作業車両200は、作業機械と一体に形成された車両、例えばコンバインなどでもよい。
【0020】
作業車両200は、
図1に示すように、位置監視装置205を備える。位置監視装置205は、作業車両200の位置を測定し、測定した位置を表す位置情報を車両監視装置100に送信する。位置監視装置205は、
図3に示すように、入出力装置210と、演算装置220と、通信装置230と、記憶装置240と、測位装置245とを備える。位置監視装置205は、例えば、作業車両200のECU(Electronic Control Unit)、携帯端末、コンピュータを含む。また、位置監視装置205は、作業車両200に組み込まれていてもよい。
【0021】
入出力装置210には、演算装置220が処理を実行するための情報が入力される。また、入出力装置210は、演算装置220が処理を実行した結果を出力する。入出力装置210は、様々な入力装置と出力装置とを含み、例えば、作業車両200の計器盤、キーボード、マウス、マイク、ディスプレイ、スピーカー、タッチパネルなどを含む。
【0022】
通信装置230は、ネットワーク20に電気的に接続され、ネットワーク20を介して各々の装置との通信を行う。通信装置230は、車両監視装置100から取得する信号を演算装置220に転送する。また、演算装置220が生成した信号を車両監視装置100に転送する。通信装置230は、例えば、無線LAN(Local Area Network)やセルラーネットワークなどの無線ネットワークの送受信機、NIC(Network Interface Card)、USB(Universal Serial Bus)などの種々のインタフェースを含む。
【0023】
測位装置245は、各時刻における自機の位置、例えば緯度と、経度とを測定する。測定された位置を表す位置情報は、演算装置220に送信される。測位装置245は、位置監視装置205が作業車両200に設けられることにより、作業車両200の各時刻における位置を測定する。測位装置245は、例えばGNSS(Global Navigation Satellite System)の受信機である。
【0024】
記憶装置240は、作業車両200が第1圃場500-1に進入することを許可するか否かを表す状態情報を報知するための様々なデータ、例えば位置監視プログラム330を格納する。記憶装置240は、位置監視プログラム330を記憶する非一時的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)として用いられる。位置監視プログラム330は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体2に記録されたコンピュータプログラム製品(computer program product)として提供されてもよく、または、サーバからダウンロード可能なコンピュータプログラム製品として提供されてもよい。
【0025】
演算装置220は、位置監視プログラム330を読み出し実行することで、
図4に示すように、入出力装置210と協働して、位置監視部250を実現する。位置監視部250は、作業車両200の位置情報を車両監視装置100に送信する。また、位置監視部250は、車両監視装置100から取得する状態情報を報知する。例えば、位置監視部250は、入出力装置210に含まれる作業車両200の計器盤に状態情報、例えば消毒または薬剤の入替を促すことを報知する。計器盤がモニタである場合、位置監視部250は、消毒または薬剤の入替を促すことを表す情報をモニタに表示する。また、位置監視部250は、計器盤のランプを点灯し、第1圃場500-1に進入できないことを報知してもよい。位置監視部250は、入出力装置210に含まれるスピーカーから警告音を出力して、第1圃場500-1に進入できないことを報知もよい。
【0026】
さらに、位置監視部250は、作業車両200の状態を表す稼働情報を車両監視装置100に送信してもよい。稼働情報は、例えば、作業車両200の速度、操舵角、エンジン回転数、各種クラッチのON/OFF状況、作業期間などを表す情報を含む。作業車両200が作業機械を牽引する車両、例えばトラクターであるとき、稼働情報には、作業機械に動力を伝達するときのPTO(power take-off)回転数、作業機械の姿勢を示すヒッチ高さやリフトアーム角度などの情報が含まれてもよい。
【0027】
次に、車両監視装置100の構成を説明する。車両監視装置100は、
図1に示すように、入出力装置110と、演算装置120と、通信装置130と、記憶装置140とを備える。車両監視装置100は、例えば、コンピュータである。入出力装置110には、演算装置120が処理を実行するための情報が入力される。また、入出力装置110は、演算装置120が処理を実行した結果を出力する。入出力装置110は、様々な入力装置と出力装置とを含み、例えば、キーボード、マウス、マイク、ディスプレイ、スピーカー、タッチパネルなどを含む。入出力装置110は省略されてもよい。
【0028】
通信装置130は、ネットワーク20に電気的に接続され、ネットワーク20を介して各々の装置との通信を行う。通信装置130は、位置監視装置205から取得する位置情報を演算装置120に転送する。また、演算装置120が生成した信号を位置監視装置205に転送する。通信装置130は、例えば、NIC(Network Interface Card)、USB(Universal Serial Bus)などの種々のインタフェースを含む。
【0029】
記憶装置140は、作業車両200が第1圃場500-1に進入することを許可するか否かを判定するための様々なデータ、例えば圃場データ300と、設定データ310と、車両監視プログラム320とを格納する。記憶装置140は、車両監視プログラム320を記憶する非一時的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)として用いられる。車両監視プログラム320は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体1に記録されたコンピュータプログラム製品(computer program product)として提供されてもよく、または、サーバからダウンロード可能なコンピュータプログラム製品として提供されてもよい。
【0030】
圃場データ300は、圃場500に関する情報を記憶する。圃場データ300は、例えば圃場500の領域を表す情報と、圃場500が属する圃場グループとを記憶する。圃場500が属する圃場グループは、圃場500への進入を制限するために圃場500の区別を表し、例えば有機栽培用の第1圃場500-1と、非有機栽培用の第2圃場500-2とのいずれに属するかを表す。また、圃場グループは、圃場500で栽培している作物による区別を表し、例えば第1作物を栽培する第1圃場500-1と、第1作物と異なる第2作物を栽培する第2圃場500-2とのいずれに属するかを表す。また、圃場データ300は、作業車両200が圃場500への進入を開始する進入領域を記憶してもよい。
【0031】
設定データ310は、設定領域530を表す情報を記憶する。
【0032】
演算装置120は、車両監視プログラム320を読み出し実行することで、作業車両200による第1圃場500-1への進入可否を判定するための様々なデータ処理を実行する。例えば、演算装置120は、中央演算処理装置(CPU;Central Processing Unit)などを含む。
【0033】
演算装置120は、車両監視プログラム320を読み出し実行することで、
図4に示すように、進入判定部150と、状態判定部160と、出力部170とを実現する。進入判定部150は、位置監視装置205の位置情報に基づき、作業車両200が圃場500に進入するか否かを判定する。状態判定部160は、作業車両200が圃場500に進入することを許可できる状態か否かを判定する。出力部170は、状態判定部160により判定された状態を表す状態情報を出力する。
【0034】
(車両監視システムの動作)
図3に示す位置監視装置205の演算装置220は、作業車両200が稼働を開始すると、例えば作業車両200のエンジンが起動すると、位置監視プログラム330を読み出し実行する。位置監視装置205に実現される位置監視部250は、車両監視方法である
図5に示す処理の一部を実行する。
【0035】
ステップS110において、位置監視部250は、測位装置245から作業車両200の現在位置を表す位置情報を取得する。位置監視部250は、取得された位置情報を表す位置信号を生成し、生成した位置信号を車両監視装置100の演算装置120に送信する。車両監視装置100の演算装置120は、位置監視部250から位置情報を受信すると、車両監視プログラム320を読み出し実行する。
【0036】
ステップS120において、進入判定部150は、作業車両200の位置情報に基づき、作業車両200が第1圃場500-1への進入を開始するか否かを判定する。例えば、進入判定部150は、作業車両200の位置情報に表された位置と、圃場データ300に記憶された第1圃場500-1の領域とに基づき、作業車両200が第1圃場500-1への進入を開始するか否かを判定する。具体的には、進入判定部150は、作業車両200の位置と、第1圃場500-1の領域との間の距離を算出し、算出された距離が閾値より小さいとき、作業車両200が第1圃場500-1への進入を開始すると判定する。算出された距離が閾値より大きいとき、進入判定部150は、作業車両200が第1圃場500-1への進入を開始しないと判定する。
【0037】
進入判定部150は、作業車両200の位置情報と、圃場データ300に記憶された第1圃場500-1への進入を開始する進入領域とに基づき、作業車両200が第1圃場500-1への進入を開始するかを判定してもよい。例えば、進入判定部150は、作業車両200の位置が第1圃場500-1の進入領域に含まれるとき、作業車両200が第1圃場500-1への進入を開始すると判定する。作業車両200の位置が第1圃場500-1の進入領域に含まれないとき、進入判定部150は、作業車両200が第1圃場500-1への進入を開始しないと判定する。
【0038】
進入判定部150により、作業車両200が第1圃場500-1への進入を開始しないと判定されると、処理はステップS110に戻り、繰り返し実行される。進入判定部150により、作業車両200が第1圃場500-1への進入を開始すると判定されると、処理はステップS130に移行する。
【0039】
ステップS130において、状態判定部160は、作業車両200の位置情報に基づき、作業車両200が移動した軌道を算出する。状態判定部160は、例えば作業車両200の位置情報に基づき、直近に退出した圃場500から現在位置までの軌道を算出する。状態判定部160は、作業車両200の位置情報から、圃場データ300に記憶された複数の圃場500の領域のいずれかに含まれる直近の位置情報、例えば複数の圃場500の領域に含まれる作業車両200の位置情報のうち最も新しい位置情報を抽出する。状態判定部160は、作業車両200の位置情報に基づき、抽出した位置情報から現在位置までの作業車両200の軌道を算出する。
【0040】
ステップS140において、状態判定部160は、作業車両200の位置情報に基づき、作業車両200が直近に退出した圃場500が第1圃場500-1であるかを判定する。例えば、状態判定部160は、算出された作業車両200の軌道のうち、直近に圃場500から退出した位置を抽出する。状態判定部160は、抽出された位置が含まれる圃場500を圃場データ300から抽出し、抽出された圃場500が属する圃場グループを圃場データ300から取得する。状態判定部160は、抽出された圃場グループが第1圃場500-1であるかを判定する。抽出された圃場グループが第1圃場500-1であるとき、状態判定部160は、作業車両200が直近に退出した圃場500が第1圃場500-1であると判定して、処理を終了する。抽出された圃場グループが第1圃場500-1でないとき、状態判定部160は、作業車両200が直近に退出した圃場500が第1圃場500-1でないと判定して、ステップS150の処理を実行する。
【0041】
ステップS150において、状態判定部160は、算出された作業車両200の軌道に基づき、作業車両200が直近に圃場500を退出してから設定領域530を通過したかを判定する。例えば、状態判定部160は、算出された作業車両200の軌道の一部が設定領域530に含まれるかを判定する。作業車両200の軌道の一部が設定領域530に含まれるとき、状態判定部160は、作業車両200が直近に圃場500を退出してから設定領域530を通過したと判定して、処理を終了する。状態判定部160は、作業車両200の軌道の一部が設定領域530に含まれないとき、作業車両200が直近に圃場500を退出してから設定領域530を通過していないと判定して、ステップS160の処理に移行する。
【0042】
また、状態判定部160は、作業車両200が設定領域530に留まる期間が閾値より長いとき、作業車両200が設定領域530を通過したと判定してもよい。例えば、状態判定部160は、作業車両200の軌道の一部が設定領域530に含まれるとき、作業車両200が設定領域530に進入してから退出するまでの時間を算出する。具体的には、状態判定部160は、作業車両200が設定領域530に進入したときの位置情報に含まれる時刻から、作業車両200が設定領域530から退出したときの位置情報に含まれる時刻までの時間を算出する。状態判定部160は、算出された時間を、作業車両200が設定領域530に留まる時間として用いる。作業車両200が設定領域530に留まる期間を用いることで、状態判定部160は、作業車両200が
図2に示す設定領域530に隣接する通路540を通過したときと区別し得る。
【0043】
また、状態判定部160は、設定領域530における作業車両200の速度に基づき、作業車両200が設定領域530に留まる時間を算出してもよい。状態判定部160は、作業車両200から取得する稼働情報に基づき、設定領域530における作業車両200の速度を取得する。取得された速度と、設定領域530に含まれる作業車両200の軌道の長さとに基づき、作業車両200が設定領域530に留まる時間は算出される。また、状態判定部160は、設定領域530における作業車両200の速度が閾値より小さいとき、作業車両200が設定領域530に留まる時間が閾値より長いと判定してもよい。
【0044】
図5に示すステップS160において、出力部170は、作業車両200が第1圃場500-1への進入が許可されない状態であることを表す不許可情報を位置監視装置205に出力する。位置監視装置205の位置監視部250は、入出力装置210を用いて、ユーザに不許可情報を報知する。例えば、位置監視部250は、入出力装置210に含まれる作業車両200の計器盤に状態情報、例えば消毒または薬剤の入替を促すことを報知する。計器盤がモニタである場合、位置監視部250は、消毒または薬剤の入替を促すことを表すことをモニタに表示する。また、位置監視部250は、計器盤のランプを点灯し、第1圃場500-1に進入できないことを報知してもよい。位置監視部250は、入出力装置210に含まれるスピーカーから警告音を出力して、第1圃場500-1に進入できないことを報知もよい。
【0045】
これにより、ユーザ、例えば作業車両200の運転者は、設定領域530を経由せずに、第2圃場500-2から第1圃場500-1に進入することを低減することができる。また、作業車両200の運転者が変わった場合でも、運転者は第1圃場500-1に進入してよいかを確認することができる。
【0046】
(実施の形態2)
車両監視システム1000は、作業車両200の位置に応じて、作業車両200による第1圃場500-1への進入可否を表す状態を、逐次、更新してもよい。例えば、車両監視システム1000は、作業車両200が設定領域530を通過したとき、作業車両200の状態を第1圃場500-1への進入を許可することを表すように更新する。また、作業車両200が第2圃場500-2に進入したとき、車両監視システム1000は、作業車両200の状態を第1圃場500-1への進入を許可しないことを表すように更新する。このため、
図4に示す車両監視装置100の状態判定部160は、各作業車両200の状態を記憶する。その他の車両監視システム1000の構成は、実施の形態1と同様のため、詳細な説明を省略する。
【0047】
(車両監視システムの動作)
図3に示す位置監視装置205の演算装置220は、作業車両200が稼働を開始すると、位置監視プログラム330を読み出し実行する。位置監視装置205に実現される位置監視部250は、車両監視方法である
図6に示す処理の一部を実行する。
【0048】
ステップS210において、位置監視部250は、測位装置245から作業車両200の現在位置を表す位置情報を取得する。位置監視部250は、取得された位置情報を表す位置信号を生成し、生成した位置信号を車両監視装置100の演算装置120に送信する。車両監視装置100の演算装置120は、位置監視部250から位置情報を受信すると、車両監視プログラム320を読み出し実行する。
【0049】
ステップS220において、状態判定部160は、作業車両200の位置情報に基づき、作業車両200が設定領域530を通過したかを判定する。例えば、状態判定部160は、取得された作業車両200の位置情報から、直近の少なくとも2つの時刻における作業車両200の位置、例えば作業車両200の現在位置と、最も新しい過去の位置とを表す位置情報を抽出する。状態判定部160は、抽出された少なくとも2つの時刻における位置において、作業車両200が設定領域530から退出したか否かを判定する。具体的には、最も新しい過去の位置が設定領域530に含まれ、かつ、現在位置が設定領域530に含まれないとき、状態判定部160は、作業車両200が設定領域530を通過したと判定する。また、最も新しい過去の位置が設定領域530に含まれないか、または、現在位置が設定領域530に含まれるとき、状態判定部160は、作業車両200が設定領域530を通過していないと判定する。
【0050】
また、状態判定部160は、作業車両200の直近の位置、例えば現在位置が設定領域530に含まれるとき、作業車両200が設定領域530を通過したと判定してもよい。
【0051】
また、状態判定部160は、作業車両200が設定領域530に留まる期間が閾値より長いとき、作業車両200が設定領域530を通過したと判定してもよい。例えば、状態判定部160は、取得された作業車両200の位置情報から、直近の複数の時刻における作業車両200の位置、例えば作業車両200の現在位置と、最も新しい過去の複数の位置とを表す位置情報を抽出する。状態判定部160は、抽出された直近の位置情報に基づき、作業車両200が設定領域530に進入してから退出するまでの時間を算出する。算出された時間が閾値より長いとき、状態判定部160は、作業車両200が設定領域530を通過したと判定する。
【0052】
また、状態判定部160は、設定領域530における作業車両200の速度に基づき、作業車両200が設定領域530に留まる時間を算出してもよい。状態判定部160は、作業車両200から取得する稼働情報に基づき、設定領域530における作業車両200の速度を取得する。また、状態判定部160は、直近の複数の時刻における作業車両200の位置を表す位置情報を取得する。状態判定部160は、取得された直近の位置情報に基づき、作業車両200が設定領域530に進入してから退出するまでに移動した距離を算出する。取得された速度と、算出された距離とに基づき、作業車両200が設定領域530に留まる時間は算出される。また、状態判定部160は、設定領域530における作業車両200の速度が閾値より小さいとき、作業車両200が設定領域530に留まる時間が閾値より長いと判定してもよい。
【0053】
状態判定部160は、作業車両200が設定領域530を通過したと判定すると、ステップS230の処理を実行する。作業車両200が設定領域530を通過していないと判定すると、ステップS240の処理を実行する。
【0054】
ステップS230において、状態判定部160は、作業車両200の状態を第1状態に設定する。第1状態は、作業車両200が第1圃場500-1に進入することを許可することを表す。
【0055】
ステップS240において、状態判定部160は、作業車両200の位置情報に基づき、作業車両200が第2圃場500-2に進入したかを判定する。例えば、状態判定部160は、取得された作業車両200の位置情報から、直近の位置、例えば作業車両200の現在位置を表す位置情報を抽出する。抽出された作業車両200の位置が第2圃場500-2のいずれかの領域に含まれるとき、状態判定部160は、作業車両200が第2圃場500-2に進入したと判定する。状態判定部160は、作業車両200が第2圃場500-2に進入したと判定すると、ステップS250の処理を実行する。作業車両200が第2圃場500-2に進入していないと状態判定部160が判定すると、処理は、ステップS260に移行する。
【0056】
ステップS250において、状態判定部160は、作業車両200の状態を第2状態に設定する。第2状態は、作業車両200が第1圃場500-1に進入することを許可しないことを表す。
【0057】
ステップS260において、進入判定部150は、作業車両200の位置情報に基づき、作業車両200が第1圃場500-1への進入を開始するかを判定する。作業車両200が第1圃場500-1への進入を開始すると進入判定部150が判定すると、処理はステップS270に移行する。作業車両200が第1圃場500-1への進入を開始しないと進入判定部150が判定すると、処理は、ステップS210に戻り、繰り返される。ステップS260の処理は、実施の形態1の
図5に示すステップS120と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0058】
ステップS270において、状態判定部160は、作業車両200の状態が第2状態であるかを判定する。作業車両200の状態が第2状態でないとき、作業車両200が第1圃場500-1への進入を許可されているとして、処理は、ステップS210に戻り、繰り返される。作業車両200の状態が第2状態であるとき、作業車両200が第1圃場500-1への進入を許可されていないとして、処理はステップS280に移行する。
【0059】
ステップS280において、出力部170は、作業車両200が第1圃場500-1への進入が許可されない状態であることを表す不許可情報を位置監視装置205に出力する。位置監視装置205の位置監視部250は、入出力装置210を用いて、ユーザに不許可情報を報知する。ステップS280の処理は、実施の形態1の
図5に示すステップS160と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0060】
このように、車両監視システム1000は、作業車両200による第1圃場500-1への進入可否を表す状態を、逐次、更新して、作業車両200が第1圃場500-1に進入するときに状態情報を報知する。これにより、ユーザ、例えば作業車両200の運転者は、設定領域530を経由せずに、第2圃場500-2から第1圃場500-1に進入することを低減することができる。
【0061】
(変形例)
実施の形態において説明した構成は一例であり、機能を阻害しない範囲で構成を変更することができる。例えば、
図4に示す車両監視装置100の出力部170は、作業車両200が第1圃場500-1に進入するとき、作業車両200による第1圃場500-1への進入を許可することを表す許可情報を出力してもよい。例えば、
図5に示すステップS150において、作業車両200が直近に圃場500を退出してから設定領域530を通過したと状態判定部160が判定すると、出力部170は許可情報を位置監視装置205に送信する。位置監視装置205の位置監視部250は、受信した許可情報を入出力装置210から出力する。例えば、位置監視部250は、入出力装置210に含まれる作業車両200の計器盤に許可情報を報知する。また、位置監視部250は、計器盤のランプを点灯し、第1圃場500-1に進入してよいことを報知してもよい。
【0062】
また、
図6に示すステップS270において、作業車両200の状態が第2状態であると状態判定部160が判定すると、出力部170は許可情報を位置監視装置205に送信してもよい。位置監視装置205の位置監視部250は、受信した許可情報を入出力装置210から出力する。これにより、作業車両200の運転者が変わった場合でも、運転者は第1圃場500-1に進入してよいかを確認することができる。
【0063】
例えば、
図4に示す位置監視装置205の位置監視部250は、作業車両200による第1圃場500-1への進入可否を表す状態情報を常に表示してもよい。この場合、位置監視部250は、作業車両200の状態を記憶して、記憶された状態を表す状態情報をユーザに報知する。例えば、
図6に示すステップS230において、車両監視装置100の状態判定部160は、作業車両200に第1圃場500-1への進入が許可された第1状態を表す許可状態を位置監視装置205の位置監視部250に送信する。位置監視部250は、許可状態を受信すると、作業車両200の状態が許可状態であることを記憶する。また、位置監視部250は、記憶された状態情報、例えば許可状態をユーザに報知する。この場合、
図6に示すステップS260からステップS280の処理は、省略されてもよい。
【0064】
図1に示す圃場データ300に記憶される圃場グループは、複数の圃場500を2以上の任意の数に区別するように設定されてもよい。例えば、圃場グループは、複数の圃場500を、第1圃場500-1と、第2圃場500-2と、第3圃場とに区別してもよい。また、
図2に示すように、車両監視システム1000は、作業車両200が、第1圃場500-1から第2圃場500-2に移動するとき、設定領域530を経由するように、ユーザに報知する。さらに、車両監視システム1000は、作業車両200が、第1圃場500-1から第3圃場に移動するとき、他の設定領域530を経由するように、ユーザに報知してもよい。また、第1圃場500-1から第2圃場500-2に移動するとき、車両監視システム1000は、作業車両200が第2圃場500-2に進入することを許可することを報知してもよい。
【0065】
図4に示す状態判定部160は、設定領域530を通過してから所定の時間を経過したとき、作業車両200に第1圃場500-1への進入許可を与えなくてもよい。例えば、作業車両200が、第1圃場500-1から退出した後、保管場所で数日経過したとき、位置監視部250は、作業車両200が第1圃場500-1に進入しないように、ユーザに報知する。
【0066】
この場合、状態判定部160は、
図5に示すステップS140において、直近に退出した圃場500が第1圃場500-1であるとき、さらに、第1圃場500-1を退出してから経過した経過時間を算出する。例えば、状態判定部160は、第1圃場500-1から退出したことを表す作業車両200の位置情報を取得した時刻に基づき、第1圃場500-1を退出してから経過した経過時間を算出する。具体的には、状態判定部160は、第1圃場500-1から退出したことを表す作業車両200の位置情報を取得した時刻から現在の時刻までに経過した経過時間を算出する。算出された経過時間が所定の時間より大きいとき、状態判定部160はステップS150の処理を実行する。算出された経過時間が所定の時間以下のとき、状態判定部160は処理を終了する。
【0067】
また、状態判定部160は、
図6に示すステップS240において、作業車両200が第2圃場500-2に進入していないとき、さらに、作業車両200が設定領域530を通過してから所定の時間を経過しているかを判定する。例えば、状態判定部160は、設定領域530から退出したことを表す作業車両200の位置情報を取得した時刻に基づき、設定領域530を退出してから経過した経過時間を算出する。具体的には、状態判定部160は、設定領域530から退出したことを表す作業車両200の位置情報を取得した時刻から現在の時刻までに経過した経過時間を算出する。算出された経過時間が所定の時間より大きいとき、状態判定部160はステップS250の処理を実行する。算出された経過時間が所定の時間以下のとき、処理はステップS260に移行する。
【0068】
以上において説明した実施の形態および変形例は一例であり、各実施の形態および変形例で説明した構成は、機能を阻害しない範囲で、任意に変更してもよく、または/および、任意に組み合わせてもよい。さらに、必要となる機能を実現できれば、実施の形態および変形例で説明した一部の機能を省略してもよい。例えば、
図4に示す車両監視装置100の進入判定部150と、状態判定部160と、出力部170とのうちのすべてまたは一部は、位置監視装置205で実現されてもよい。この場合、車両監視プログラム320と、位置監視プログラム330とのうちのすべてまたは一部は、車両監視プログラム320として、位置監視装置205に提供されてもよい。また、位置監視装置205の位置監視部250の一部は、端末、例えばスマートフォンや携帯電話などの携帯端末、コンピュータなどで実現されてもよい。例えば、
図5に示すステップS160の処理、または、
図6に示すステップS280の処理は、端末で実行されてもよい。
【符号の説明】
【0069】
1、2 :記憶媒体
20 :ネットワーク
100 :車両監視装置
110 :入出力装置
120 :演算装置
130 :通信装置
140 :記憶装置
150 :進入判定部
160 :状態判定部
170 :出力部
200 :作業車両
205 :位置監視装置
210 :入出力装置
220 :演算装置
230 :通信装置
240 :記憶装置
245 :測位装置
250 :位置監視部
300 :圃場データ
310 :設定データ
320 :車両監視プログラム
330 :位置監視プログラム
500 :圃場
510 :不許可軌道
520-1:第1許可軌道
520-2:第2許可軌道
530 :設定領域
540 :通路
1000 :車両監視システム