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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022149561
(43)【公開日】2022-10-07
(54)【発明の名称】粉塵除去システム
(51)【国際特許分類】
   B66B 11/02 20060101AFI20220929BHJP
   H05F 3/04 20060101ALI20220929BHJP
   H01T 23/00 20060101ALI20220929BHJP
   F24F 7/06 20060101ALI20220929BHJP
【FI】
B66B11/02 F
H05F3/04 C
H05F3/04 D
H01T23/00
F24F7/06 H
F24F7/06 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021051776
(22)【出願日】2021-03-25
(71)【出願人】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】302060926
【氏名又は名称】株式会社フジタ
(71)【出願人】
【識別番号】598038603
【氏名又は名称】藤田商事株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100162031
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 豊彦
(74)【代理人】
【識別番号】100175721
【弁理士】
【氏名又は名称】高木 秀文
(72)【発明者】
【氏名】久保田 貴之
(72)【発明者】
【氏名】原田 真宏
(72)【発明者】
【氏名】古川 修三
(72)【発明者】
【氏名】小谷 朋央貴
(72)【発明者】
【氏名】谷口 明
(72)【発明者】
【氏名】臼田 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】森田 良二
【テーマコード(参考)】
3F306
3L058
5G067
【Fターム(参考)】
3F306CB53
3F306CB60
3L058BF04
5G067AA17
5G067DA01
5G067DA17
(57)【要約】
【課題】粉塵を効果的に除去することができる粉塵除去システムを提供する。
【解決手段】施設1内のエレベーター2(かご2aの内部)に設けられ、イオンを放出することにより前記エレベーター2内の人(利用者)の除電を行う除電装置20と、前記エレベーター2に乗降可能な所定領域(エレベーターホール4)に設置され、前記エレベーター2から降りた人(利用者)に風を吹き出すことで粉塵を除去可能なエアシャワー30と、を具備する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設内のエレベーターに設けられ、イオンを放出することにより前記エレベーター内の人の除電を行う除電装置と、
前記エレベーターに乗降可能な所定領域に設置され、前記エレベーターから降りた人に風を吹き出すことで粉塵を除去可能なエアシャワーと、
を具備する、
粉塵除去システム。
【請求項2】
前記所定領域において前記エレベーターの出入口と前記エアシャワーとの間に設けられ、帯電し難く形成された床材を具備する、
請求項1に記載の粉塵除去システム。
【請求項3】
前記除電装置の動作を制御可能な第一の制御部を具備し、
前記第一の制御部は、
前記エレベーターが、前記所定領域が設けられた階で停止する場合に、前記除電装置を動作させる、
請求項1又は請求項2に記載の粉塵除去システム。
【請求項4】
前記除電装置の動作を制御可能な第一の制御部を具備し、
前記除電装置は、
第一の放出量で前記イオンを放出する第一の運転と、前記第一の放出量よりも大きい第二の放出量で前記イオンを放出する第二の運転と、を切り替え可能であり、
前記第一の制御部は、
前記第一の運転で前記除電装置を常時動作させると共に、前記エレベーターが、前記所定領域が設けられた階で停止する場合には、前記除電装置の動作を前記第二の運転に切り替える、
請求項1又は請求項2に記載の粉塵除去システム。
【請求項5】
前記エアシャワーの動作を制御可能な第二の制御部を具備し、
前記第二の制御部は、
前記エレベーターが、前記所定領域が設けられた階で停止する場合には、事前に前記エアシャワーを動作させる、
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の粉塵除去システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設内の粉塵を除去する粉塵除去システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、施設の利用者に付着した粉塵を除去するための技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
【0003】
特許文献1には、エアシャワー室内の利用者に空気を吹き付けて粉塵を除去するエアシャワー装置が記載されている。特許文献1に記載のエアシャワー装置には、静電気の力で利用者の着衣に付着する粉塵を除去し易くするために、イオンにより利用者の着衣を除電するイオン風吹き出し部が設けられている。
【0004】
ここで、イオンによる除電には、ある程度の時間がかかる。従って、特許文献1に記載のエアシャワー装置のように、エアシャワー装置にイオン風吹き出し部を設けた場合には、エアシャワー室内での除塵のための所要時間が長くなることが考えられ、利便性の観点から更なる改善が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2017-203582号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、利便性を向上させることができる粉塵除去システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
即ち、請求項1においては、施設内のエレベーターに設けられ、イオンを放出することにより前記エレベーター内の人の除電を行う除電装置と、前記エレベーターに乗降可能な所定領域に設置され、前記エレベーターから降りた人に風を吹き出すことで粉塵を除去可能なエアシャワーと、を具備するものである。
【0009】
請求項2においては、前記所定領域において前記エレベーターの出入口と前記エアシャワーとの間に設けられ、帯電し難く形成された床材を具備するものである。
【0010】
請求項3においては、前記除電装置の動作を制御可能な第一の制御部を具備し、前記第一の制御部は、前記エレベーターが、前記所定領域が設けられた階で停止する場合に、前記除電装置を動作させるものである。
【0011】
請求項4においては、前記除電装置の動作を制御可能な第一の制御部を具備し、前記除電装置は、第一の放出量で前記イオンを放出する第一の運転と、前記第一の放出量よりも大きい第二の放出量で前記イオンを放出する第二の運転と、を切り替え可能であり、前記第一の制御部は、前記第一の運転で前記除電装置を常時動作させると共に、前記エレベーターが、前記所定領域が設けられた階で停止する場合には、前記除電装置の動作を前記第二の運転に切り替えるものである。
【0012】
請求項5においては、前記エアシャワーの動作を制御可能な第二の制御部を具備し、前記第二の制御部は、前記エレベーターが、前記所定領域が設けられた階で停止する場合には、事前に前記エアシャワーを動作させるものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0014】
請求項1においては、利便性を向上させることができる。
【0015】
請求項2においては、粉塵を効果的に除去することができる。
【0016】
請求項3においては、必要に応じて除電装置を動作させることができる。
【0017】
請求項4においては、必要に応じて除電装置によるイオンの放出量を増加させることで、粉塵をより好適に除去することができる。
【0018】
請求項5においては、粉塵をより効果的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】(a)本発明の第一実施形態に係る粉塵除去システムが設置される施設を模式的に示した側面図。
図2】粉塵除去システムを模式的に示した平面図。
図3】粉塵除去システムを示したブロック図。
図4】粉塵除去システムによる除塵の様子を模式的に示した斜視図。
図5】花粉除去制御の一例を示したフローチャート。
図6】花粉除去制御の変形例を示したフローチャート。
図7】除電の所要時間を示すグラフ。
図8】花粉除去における除電の効果を示すグラフ。
図9】本発明の第二実施形態に係る粉塵除去システムを模式的に示した平面図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下では、本発明の第一実施形態に係る粉塵除去システム10について説明する。また、以下では、図中の矢印に基づいて、前後方向、左右方向及び上下方向を定義して説明を行う。
【0021】
まず、図1を用いて、粉塵除去システム10が設置される施設1について説明する。施設1は、利用者が利用可能な空間を有する。図1に示すように、施設1の内部は、複数のフロアごとに階層が分かれている。施設1としては、例えば階数が10階以上のものを採用可能である。本実施形態では、施設1を、ホテル等の宿泊施設とした例を示している。
【0022】
図1から図4までに示すように、施設1は、各フロア間の移動に利用されるエレベーター2を備える。本実施形態では、2台のエレベーター2を設置した例を示している(図2を参照)。エレベーター2は、かご2a、行先階ボタン2b及びエレベーター制御部2cを備える。
【0023】
図2及び図4に示すかご2aは、利用者が乗る部分である。かご2aは、適宜の動力により昇降する。かご2aには、適宜のドアが設けられている。また、かご2aには、内部を換気するための適宜の換気扇(不図示)が設けられている。
【0024】
図3に示す行先階ボタン2bは、エレベーター2の行先階を指定する操作が可能なものである。行先階ボタン2bは、かご2aの内部に設けられる。行先階ボタン2bは、各フロアに対応した数が設けられている。
【0025】
エレベーター制御部2cは、エレベーター2の動作を制御するものである。エレベーター制御部2cは、行先階ボタン2bの操作に基づく情報を取得すると共に、当該行先階ボタン2bに対応するフロアへかご2aを移動させる制御を行う。また、エレベーター制御部2cは、エレベーター2のかご2aの位置情報等を取得すると共に、当該位置情報に基づいてエレベーター2の動作を制御可能である。
【0026】
施設1の各フロアには、施設1の利用者(宿泊客)が宿泊可能な客室(不図示)が複数設けられている。また、各フロアには、図2及び図4に示すように、エレベーター出入口3、エレベーターホール4及び通路5が設けられている。
【0027】
エレベーター出入口3は、エレベーター2の乗り降りを行うためのものである。エレベーター出入口3は、エレベーター2の台数に応じた数(本実施形態では2つ)設けられる。エレベーター出入口3には、かご2aのドアと連動して開閉する適宜のドアが設けられている。
【0028】
エレベーターホール4は、エレベーター2の乗り降りを行う空間である。エレベーターホール4は、2つのエレベーター出入口3と面している。
【0029】
通路5は、エレベーターホール4と客室との間を通行するためのものである。通路5は、エレベーターホール4の出入口と、各客室の出入口と、に面している。
【0030】
施設1の利用者は、例えば1階のフロアのエレベーターホール4からエレベーター2に乗り、目的階のフロアのエレベーターホール4で降りると共に、通路5を通行して所定の客室へ入室する。
【0031】
次に、図1から図4までを用いて、粉塵除去システム10について説明する。粉塵除去システム10は、施設1の内部に侵入する粉塵を除去するものである。ここで、粉塵とは、花粉等の空気中に浮遊する粒子を指す。粉塵には、花粉の他に砂塵や微小なホコリ、PM2.5(粒径2.5μm以下の粒子状物質)等の粒子が含まれる。スギやヒノキ等の花粉は、アレルギー症状(花粉症)の原因となるアレルゲン(アレル物質)を含む。このため、例えば利用者の衣服等に付着した花粉が客室の内部に侵入した場合、花粉症を抱える利用者は快適に過ごせないことが考えられる。
【0032】
粉塵除去システム10は、施設1の各フロアのうち、客室への花粉の侵入を予防する措置がとられた特定のフロア(以下では「花粉対策フロア6」と称する。)に設置される。具体的には、粉塵除去システム10は、エレベーター2及び花粉対策フロア6のエレベーターホール4に設置される。
【0033】
本実施形態では、施設1の各フロアのうち比較的上層(中層以上)のフロアを花粉対策フロア6に設定している。本実施形態では、1階のフロアで利用者がエレベーター2に乗り込んだ時から到着するまでの時間が20秒以上となるフロアを花粉対策フロア6に設定している。具体的には、花粉対策フロア6としては、例えば5階以上に位置する任意のフロアを採用可能である。
【0034】
粉塵除去システム10は、花粉対策フロア6の客室の内部に、外からの花粉が侵入することを抑制することができる。粉塵除去システム10は、除電装置20、エアシャワー30、床材40及び制御部50を具備する。
【0035】
図2から図4までに示す除電装置20は、エレベーター2に乗った利用者の衣服等を除電可能なものである。本実施形態では、除電装置20を、エレベーター2のかご2aの内部に設けた例を示している。なお、上述した例に代えて、除電装置20をエレベーター2のかご2aの外部に設けてもよい。また、除電装置20を、エレベーター2のかご2aに設置される一般的な空調機に設けてもよい。除電装置20は、送風部21及びイオン発生部22を具備する。
【0036】
送風部21は、エレベーター2の内部に空気を吹き出す部分である。送風部21は、適宜のファンの動作により発生した風を吹き出す。送風部21は、ファンの回転数を変化することで、送風量の強弱を調節することができる。
【0037】
イオン発生部22は、イオン(正イオン及び負イオン)を発生させるものである。イオン発生部22としては、コロナ放電により正イオン及び負イオンを発生させる構成を採用可能である。具体的には、イオン発生部22は、一対の電極に電圧を印加することで起こるコロナ放電により、空気中の分子(例えば水分子)を電気的に分解し、正イオン(水素イオン(H))及び負イオン(酸素イオン(O ))を発生させる。
【0038】
イオン発生部22により発生させるイオンとしては、水素イオン(H)及び酸素イオン(O )に限られず、適宜の正イオン及び負イオンを採用可能である。また、イオンとしては、正イオン及び負イオンの周りに空気中の水分子を集合させたクラスターイオンも採用可能である。
【0039】
イオン発生部22は、送風部21により吹き出される空気にイオンを含ませることができるように、除電装置20の内部に設けられる。イオン発生部22は、例えば送風部21の近傍に配置される。
【0040】
上述の如き除電装置20は、イオン発生部22によるイオンが含まれた風(イオン風)を送風部21により吹き出すことで、エレベーター2のかご2aの内部にイオンを放出する。また、除電装置20は、送風部21やイオン発生部22の出力を調整することで、比較的少ないイオン風を吹き出す弱運転と、弱運転よりも多くイオン風を吹き出す(イオンの放出量が大きい)強運転と、を切り替えることができる。
【0041】
ここで、利用者の衣服等が静電気を帯びている(帯電している)場合、衣服等が粉塵を引き寄せることで、除塵を行い難くなることが考えられる。そこで、エレベーター2の内部で除電装置20によりイオン風を吹き出し、利用者の衣服等の除電を行う(帯電した部分を電気的に中和させる)ことで、利用者の衣服等に付着した粉塵を除去し易くすることができる。また、かご2aの内部にイオン風を吹き出すことで、放出されたイオンの作用により、空気中の微生物(菌やウィルス)の表面のタンパク質や臭い成分を分解することができる。これにより、かご2aの内部の空気の清浄化を図ることができる。
【0042】
図1から図3までに示すエアシャワー30は、利用者の衣服等に付着した粉塵を、吹き出された風により除去するものである。エアシャワー30は、門(ゲート)型に形成される。エアシャワー30は、利用者が通過する領域を挟んで、互いに間隔を空けて一対設けられる。エアシャワー30は、正面視で(対向方向に見て)上下に長尺な略矩形状に形成される。図2に示すように、エアシャワー30は、エレベーターホール4の通路5側の出入口に設置される。このように、エアシャワー30は、各エレベーター出入口3から離間した位置に設けられる。エアシャワー30は、例えばHEPAフィルタ等のフィルタが組み込まれ、清浄化した空気を吹き出す構成を採用可能である。エアシャワー30は、送風部31、吸気部32、花粉センサ33及び微小粒子センサ34を具備する。
【0043】
図4に示す送風部31は、利用者に向けて空気を吹き出す部分である。送風部31は、適宜のファンの動作により発生した風を吹き出す。送風部31は、除塵に適した風速(例えば5~20m/s)で送風を実行可能である。なお、送風部31を起動してから上記風速に達するまでには、ある程度の時間がかかる。送風部31は、エアシャワー30の利用者を向く面(正面)に複数形成される。本実施形態では、上下に間隔を空けた3つの送風部31を2列(合計6つ)設けた例を示している。なお、送風部31の数は上述した例に限られず、任意の数を設定可能である。
【0044】
吸気部32は、空気と共に粉塵を吸い込む部分である。吸気部32は、適宜のファンの動作により空気を吸い込む。吸気部32は、エアシャワー30の正面において、送風部31よりも下方に設けられる。吸気部32としては、粉塵を捕集する適宜のフィルタが組み込まれたものを採用可能である。吸気部32に吸い込まれることで、送風部31により利用者の衣服等から吹き飛ばされた粉塵が除去される。
【0045】
花粉センサ33は、空気中の花粉の量を測定可能なセンサである。花粉センサ33としては、当該花粉センサ33の内部に取り込んだ花粉を光学的に検知するものを採用可能である。花粉センサ33は、吸気部32の内側に設けられる。
【0046】
微小粒子センサ34は、PM2.5等の空気中の微小粒子の量を測定可能なセンサである。微小粒子センサ34としては、当該微小粒子センサ34の内部に取り込んだ微小粒子を光学的に検知するものを採用可能である。微小粒子センサ34は、吸気部32の内側に設けられる。
【0047】
図2及び図4に示す床材40は、エレベーターホール4の床を構成するものである。床材40は、エレベーターホール4の全体に設けられる。床材40は、フロアマット41を具備する。
【0048】
フロアマット41は、床材40の表面(上面)を構成するものである。フロアマット41は、例えば捨て貼り等の適宜の床下地の上に設けられる。
【0049】
フロアマット41は、比較的帯電し難い素材で形成される。具体的には、フロアマット41の素材としては、例えば「JIS L 1021‐16:2007(繊維製床敷物試験方法-第16部:帯電性-歩行試験方法)」に準拠して測定される帯電性を示す値が、3kV以下(好ましくは1kV以下)となるものを採用可能である。また、制電部44の素材としては、例えば「JIS A 1455(床材及び床の帯電防止性能-測定・評価方法)」に準拠して評価される評価値(グレード)が、1(極めて高い帯電防止性能を持つ床材および床)、2(比較的高い帯電防止性能を持つ床材および床)、3(帯電防止性能を持つ床材および床)のいずれかに該当するものを採用可能である。本実施形態では、フロアマット41を適宜の帯電防止加工が施された化学繊維や金属繊維(メタルファイバー)等の導電性を有する素材により形成している。
【0050】
フロアマット41の下方は、フロアマット41からの静電気を逃し易い構成とされている。例えば、フロアマット41と捨て貼りとの間に、適宜の導電性を有する下地を設けるようにしてもよい。フロアマット41としては、適宜の制電仕様のフロアマットを採用可能である。
【0051】
図3に示す制御部50は、各種の情報の処理が可能なものである。制御部50は、主としてCPU等の演算処理装置や、RAMやROM、HDD等の記憶装置等により構成される。制御部50は、エレベーター制御部2c、除電装置20及びエアシャワー30と通信可能に接続されている。制御部50を設置する場所としては、種々の場所を採用可能である。例えば、制御部50をエアシャワー30に設けてもよく、施設1内の適宜の場所(例えば事務室等)に設置してもよい。
【0052】
粉塵除去システム10は、制御部50の制御により除電装置20及びエアシャワー30を動作させることで、花粉対策フロア6の客室に外からの花粉が侵入することを抑制する「花粉除去制御」を実行することができる。以下では、図5のフローチャートを用いて、花粉除去制御について説明する。
【0053】
ステップS10において、制御部50は、花粉対策フロア6の行先階ボタン2bが操作されたか否かを判定する。制御部50は、エレベーター制御部2cとの通信を行うことにより、行先階ボタン2bの操作に基づく情報を取得し、当該情報に基づいて上記判定を行う。
【0054】
制御部50は、花粉対策フロア6の行先階ボタン2bが操作されたと判定した場合、ステップS11の処理へ移行する。一方、制御部50は、花粉対策フロア6の行先階ボタン2bが操作されていないと判定した場合、花粉除去制御を終了する。
【0055】
ステップS11において、制御部50は、除電装置20(送風部21及びイオン発生部22)を起動する。すなわち、制御部50は、除電装置20によるイオン風をエレベーター2の内部に吹き出す制御を行う。なお、この際には、制御部50は、除電装置20を強運転で動作させる。これにより、図4に示すように、エアシャワー30による除塵が行われる前にイオン風により利用者の衣服等の除電を行うことができる。
【0056】
除電装置20による除塵は、花粉対策フロア6に到着するまで行われる。制御部50は、例えば、エレベーター制御部2cとの通信を行うことによりエレベーター2のかご2aの位置情報を取得し、当該情報に基づいて除電装置20の動作を停止する。
【0057】
本実施形態では、利用者が1階のフロアからエレベーター2に乗り込んだ場合は、花粉対策フロア6に到着するまで20秒以上かかる。従って、この場合、利用者はエレベーター2のかご2aの内部で20秒以上除電されることになる。制御部50は、ステップS11の処理を実行した後、ステップS12の処理へ移行する。
【0058】
ステップS12において、制御部50は、(送風部31及び吸気部32)を起動する。すなわち、制御部50は、利用者が花粉対策フロア6へ到着する前に事前にエアシャワー30を起動する。具体的には、制御部50は、エレベーター2が花粉対策フロア6へ到着(停止)する時刻を基準とし、その時点でエアシャワー30の風速が除塵に適した値となるように、エアシャワー30を起動(動作)させる。これにより、利用者がエレベーター2に乗っている時間(移動時間)を利用して、エアシャワー30の風速を、除塵に適した値まで上昇させることができる。
【0059】
上記エアシャワー30の起動のタイミングとしては、例えばステップS12に移行した時点(花粉対策フロア6の行先階ボタン2bが操作された時点)のタイミングを採用可能である。また、上記タイミングとしては、例えば、エレベーター2のかご2aが花粉対策フロア6に到着(停止)すると予想される時刻から、エアシャワー30を起動してから風速が所望の値となるのにかかる時間を遡及させて得られたタイミングを採用可能である。
【0060】
図4に示すように、花粉対策フロア6に到着した利用者は、エアシャワー30が設置された場所までエレベーターホール4のフロアマット41の上を歩行する。そして、利用者に対してエアシャワー30による除塵が行われる。すなわち、エアシャワー30は、送風部31から吹き出された風で利用者の衣服等に付着した粉塵を吹き飛ばす。上記粉塵は、吸気部32に吸い込まれる。このようにして、エアシャワー30により、利用者の衣服等に付着した花粉等の粉塵を除去することができる。本実施形態では、除電装置20により利用者の衣服等の除電を行った後にエアシャワー30による除塵を行うので、より効果的に除塵を行うことができる。
【0061】
ここで、本実施形態では、フロアマット41を帯電し難い構成としている。従って、除電装置20による除電が行われた利用者が、フロアマット41の上を歩行することで再び帯電することを抑制することができる。これにより、エアシャワー30による除塵をより効果的に行うことができる。
【0062】
また、制御部50は、例えばエアシャワー30の動作中の花粉センサ33や微小粒子センサ34の検知結果に基づいて、送風部31、イオン発生部22及び吸気部32を動作を制御することができる。具体的には、制御部50は、花粉センサ33や微小粒子センサ34の検知結果が大きい場合には、送風部31や吸気部32の出力を上げる制御を実行可能である。また、制御部50は、花粉センサ33や微小粒子センサ34の検知結果が小さい場合には、送風部31や吸気部32の出力を下げる制御を実行可能である。
【0063】
制御部50は、エアシャワー30による利用者の除塵が開始されてから所定時間(例えば5秒~10秒程度)が経過すれば、エアシャワー30の動作を停止する。制御部50は、例えば、適宜の人感センサ(不図示)によってエアシャワー30の位置で利用者を検知した場合に、除塵が開始されたことを推定可能である。また、制御部50は、例えば、エレベーター2のかご2aが花粉対策フロア6に到着した時刻に基づいて、除塵が開始されたことを推定することも可能である。
【0064】
制御部50は、ステップS12の処理を実行した後、花粉除去制御を終了する。
【0065】
なお、上述した花粉除去制御の態様は一例であり、花粉除去制御としては上述した例に限られない。以下では、図6のフローチャートを用いて、花粉除去制御の変形例について説明する。
【0066】
本変形例においては、主としてステップS11Aの処理が図5のフローチャートとは異なる。なお、以下の説明では、図5のフローチャートと同様な点は適宜省略する。
【0067】
また、本変形例においては、制御部50は、除電装置20(送風部21及びイオン発生部22)を、弱運転で常時動作させている。これにより、エレベーター2のかご2aの内部の空気の清浄化を図ることができる。
【0068】
ステップS11Aにおいて、制御部50は、除電装置20の動作を弱運転から強運転に切り替える制御を行う。すなわち、制御部50は、花粉対策フロア6の行先階ボタン2bが操作されたと判定した場合(ステップS10:YES)、イオン風の吹き出し量(イオンの放出量)が大きくなるように、除電装置20を動作させる。これにより、利用者がエレベーター2に乗っている時間を利用して、イオン風により利用者の衣服等の除電を行い、エアシャワー30による除塵を行い易くすることができる。
【0069】
除電装置20の強運転は、花粉対策フロア6に到着するまで行われる。すなわち、制御部50は、エレベーター2のかご2aが花粉対策フロア6に到着すれば、除電装置20を強運転から弱運転に切り替える制御を行う。
【0070】
なお、花粉除去制御としては、図5及び図6のフローチャートで示した制御に限られず、花粉除去制御で行われる処理は、適宜の変更が可能である。例えば、上述した例では、ステップS11(ステップS11A)の処理の後に、ステップS12の処理を実行する構成としたが、このような態様に限られない。例えば、ステップS12の処理を実行した後に、ステップS11(ステップS11A)の処理を実行するようにしてもよく、また、ステップS11(ステップS11A)の処理とステップS12の処理とを同時に行ってもよい。
【0071】
以下では、図7を用いて、除電の所要時間について説明する。
【0072】
図7に示すグラフは、利用者が着用する衣服を模した試験体に対して除電装置20による除電を行った場合の、試験体の静電気量(kV)と除電を行った時間(秒)との関係を示したものである。上記グラフでは、破線で示す自然状態の(除電を行っていない)試験体は、ほとんど静電気量が減少しない一方、実線で示す除電を行った試験体は、大きく静電気量が減少していることが示されている。具体的には、除電を行った試験体は、除電開始から10秒が経過した時点で静電気量が半分を下回り、20秒が経過した時点では、静電気量が1kV以下となっている。また、20秒が経過した以降は、除電を行った試験体の静電気量は緩やかに減少している。このように、上記グラフから、除電装置20による除電を20秒以上行うことで、除電の効果が顕著に現れることが示されている。
【0073】
また、以下では、図8を用いて、花粉除去における除電の効果について説明する。
【0074】
図8に示すグラフは、利用者が着用する衣服を模した試験体に対してエアシャワー30を用いて除塵を行う試験で、除電装置20による除電を所定時間(20秒以上)行った場合と、除電を行わなかった場合と、の花粉除去率の比較を示したものである。ここで、「花粉除去率」とは、試験体に付着させた模擬花粉(花粉を模した粉)のうち、飛散し得る(試験体にこびりついてエアシャワー30によっては除去しきれないものを除いた)模擬花粉の量Aで、上記模擬花粉の量Aのうちエアシャワー30の風で除去された量Bを除した値(B/A)である。上記グラフでは、除電を行わなかった試験体の花粉除去率は76.9%であるのに対し、除電を行った試験体の花粉除去率は84.2%であった。このことから、除電装置20による除電を行うことで、効果的に花粉(粉塵)を除去できることが示された。
【0075】
上述したように、図7及び図8のグラフから、除電装置20による除電を20秒以上行うことで、利用者の衣服等の除電を効果的に行い得ることが示された。また、このように除電が行われた状態では、エアシャワー30を用いてた除塵を効果的に行い得ることが示された。
【0076】
本実施形態に係る粉塵除去システム10によれば、利用者がエレベーター2に乗っている時間(20秒以上)を利用して除電装置20による除電を行うため、効果的な除電を行うための所要時間を確保し易い。また、粉塵除去システム10によれば、例えば利用者が花粉対策フロア6に到着してから除電を行う場合とは異なり、除塵のための所要時間を短縮することができ、利便性を向上させることができる。
【0077】
また、粉塵除去システム10によれば、閉鎖された空間であるエレベーター2のかご2aの内部で、利用者が立ち止まっている状態で除電装置20による除電を行うことができる。このため、除電装置20と利用者との距離を近距離に保った状態でイオンを放出し、イオンが消失する前に確実に利用者の衣服と接触させ易い。このように、除電に適した環境で利用者の除電を行うことができる。
【0078】
また、本実施形態では、エレベーターホール4の通路5側の出入口に、1台のエアシャワー30を設置しているので、複数台(2台)のエレベーター2のいずれかで除電された利用者に対して、共通のエアシャワー30で除塵することができる。
【0079】
また、本実施形態では、例えば、制御部50は、エレベーター2のかご2aの換気扇によりかご2a内を陰圧(外部よりも気圧が低い状態)に保つような制御を実行可能である。これにより、かご2a内で飛散した花粉等の粉塵が、花粉対策フロア6へ侵入することを抑制することができる。また、この場合、かご2aが花粉対策フロア6へ到着し、ドアが開いた際にかご2a内へ流れる風を利用して、利用者の衣服等の除塵を図ることができる。上記制御は、例えば、花粉対策フロア6の行先階ボタン2bが操作された場合に実行可能である。
【0080】
以上のように、本発明の第一実施形態に係る粉塵除去システム10は、
施設1内のエレベーター2(かご2aの内部)に設けられ、イオンを放出することにより前記エレベーター2内の人(利用者)の除電を行う除電装置20と、
前記エレベーター2に乗降可能な所定領域(エレベーターホール4)に設置され、前記エレベーター2から降りた人(利用者)に風を吹き出すことで粉塵を除去可能なエアシャワー30と、
を具備するものである。
【0081】
このような構成により、利便性を向上させることができる。すなわち、除電装置20により人(利用者)を除電した後で、エアシャワー30による粉塵の除去を行うことで、効果的に除塵を行うことができる。また、人(利用者)がエレベーター2に乗っている時間を利用して除電を行うことができる。これにより、所定領域(エレベーターホール4)に到着してからの除塵の所要時間を短縮することができ、利便性を向上させることができる。
【0082】
また、粉塵除去システム10は、
前記所定領域(エレベーターホール4)において前記エレベーター2の出入口(エレベーター出入口3)と前記エアシャワー30との間に設けられ、帯電し難く形成された床材40(フロアマット41)を具備するものである。
【0083】
このような構成により、粉塵を効果的に除去することができる。すなわち、エレベーター2内で除電が行われた人(利用者)が、エアシャワー30が設けられた場所まで床材40(フロアマット41)の上を歩行することで再び帯電することを抑制することができる。
【0084】
また、粉塵除去システム10は、
前記除電装置20の動作を制御可能な第一の制御部(制御部50)を具備し、
前記第一の制御部(制御部50)は、
前記エレベーター2が前記所定領域(エレベーターホール4)のある階(花粉対策フロア6)で停止する場合に(ステップS10:YES)、前記除電装置20を動作させる(ステップS11)ものである。
【0085】
このような構成により、必要に応じて除電装置20を動作させることができる。
【0086】
また、粉塵除去システム10は、
前記除電装置20の動作を制御可能な第一の制御部(制御部50)を具備し、
前記除電装置20は、
第一の放出量で前記イオンを放出する第一の運転(弱運転)と、前記第一の放出量よりも大きい第二の放出量で前記イオンを放出する第二の運転(強運転)と、を切り替え可能であり、
前記第一の制御部(制御部50)は、
前記第一の運転(弱運転)で前記除電装置20を常時動作させると共に、前記エレベーター2が前記所定領域(エレベーターホール4)のある階(花粉対策フロア6)で停止する場合には(ステップS10:YES)、前記除電装置20の動作を前記第二の運転(強運転)に切り替える(ステップS11A)ものである。
【0087】
このような構成により、必要に応じて除電装置20によるイオンの放出量を増加させることで、粉塵をより好適に除去することができる。また、前記除電装置20を第一の運転(弱運転)で常時動作させることで、エレベーター2内の空気の清浄化を図ることができる。
【0088】
また、粉塵除去システム10は、
前記エアシャワー30の動作を制御可能な第二の制御部(制御部50)を具備し、
前記第二の制御部(制御部50)は、
前記エレベーター2が前記所定領域(エレベーターホール4)のある階(花粉対策フロア6)で停止する場合には(ステップS10:YES)、事前に前記エアシャワー30を動作させる(ステップS12)ものである。
【0089】
このような構成により、粉塵をより効果的に除去することができる。すなわち、人(利用者)がエレベーター2に乗っている時間を利用して、エアシャワー30の風速を除塵に適した値まで上昇させることができる。これにより、粉塵をより効果的に除去することができる。また、人(利用者)が所定領域(エレベーターホール4)に到着してからの除塵の所要時間を短縮することができる。
【0090】
なお、本実施形態に係るエレベーターホール4は、本発明に係る所定領域の一形態である。
また、本実施形態に係る花粉対策フロア6は、本発明に係るエレベーターホールのある階の一形態である。
また、本実施形態に係る制御部50は、本発明に係る第一の制御部及び第二の制御部の一形態である。
【0091】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0092】
例えば、上記第一実施形態では、エアシャワー30を各エレベーター出入口3から離間した位置に設けた例を示したが、このような態様に限られない。例えば、図9に示す本発明の第二実施形態に係る粉塵除去システム10のように、エアシャワー30をエレベーター出入口3と近接するように設けてもよい。
【0093】
第二実施形態に係る粉塵除去システム10では、エレベーター2及びエレベーター出入口3を一つ設けた例を示している。なお、エレベーター2及びエレベーター出入口3を複数設けてもよい。また、エアシャワー30は、エレベーター出入口3の数に応じた台数を設置可能である。
【0094】
本実施形態によれば、エレベーター2内で除電装置20による除電を行った利用者に対して、すぐにエアシャワー30による除塵を行うことができる。また、本実施形態では、エレベーターホール4の床材40に、帯電し難いフロアマット41を用いなくてもよい。
【0095】
また、本実施形態では、エアシャワー30の動作中の花粉センサ33や微小粒子センサ34の検知結果に基づいて、送風部31及び吸気部32の出力の強弱を制御する構成としたが、このような態様に限られない。例えば、送風部31及び吸気部32の出力は一定とし、花粉センサ33や微小粒子センサ34の検知結果に基づいて、エアシャワー30の動作時間を延長したり短縮するような制御を行うようにしてもよい。
【0096】
また、本実施形態では、エアシャワー30に設けた花粉センサ33や微小粒子センサ34の検知結果に基づいて、エアシャワー30の動作を制御する例を示したが、このような態様に限られない。例えば、各センサの検知結果を用いてエアシャワー30の動作を制御しなくてもよい。この場合は、エアシャワー30に花粉センサ33や微小粒子センサ34を設けなくてもよい。
【0097】
また、本実施形態では、花粉除去制御のステップS12において、エレベーター2が花粉対策フロア6へ到着(停止)する時刻を基準として、事前にエアシャワー30を起動する構成としたが、このような態様に限られない。例えば、利用者がエアシャワー30の場所まで来ると予想される時刻を基準とし、その時点でエアシャワー30の風速が除塵に適した値となるように、エアシャワー30を起動(動作)させるようにしてもよい。
【0098】
また、本実施形態では、花粉対策フロア6を、1階のフロアで利用者がエレベーター2に乗り込んだ時から到着するまでの時間が20秒以上となるフロアとしたが、このような態様に限られない。例えば、花粉対策フロア6を、比較的低層のフロアとしてもよい。この場合は、例えば花粉対策フロア6を、1階のフロアで利用者がエレベーター2に乗り込んだ時から到着するまでの時間が10秒~20秒程度のフロアとしてもよい。なお、1階のフロアから花粉対策フロア6に到着するまでの秒数としては、エレベーター2に設けられる除電装置20の性能(除電の所要時間等)に応じて適宜設定可能である。
【0099】
また、本実施形態では、1台のエレベーター2に対して除電装置20を1つ設けた例を示したが、このような態様に限られず、1台のエレベーター2に対して除電装置20を複数設けてもよい。
【0100】
また、本実施形態では、施設1を宿泊施設とした例を示したが、このような態様に限られず、施設1としては、オフィスビルや集合住宅等の種々の施設を採用可能である。
【符号の説明】
【0101】
1 施設
10 粉塵除去システム
30 エアシャワー
40 床材
50 制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9