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特開2022-150158缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022150158
(43)【公開日】2022-10-07
(54)【発明の名称】缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置
(51)【国際特許分類】
   A44C 27/00 20060101AFI20220929BHJP
   A44C 3/00 20060101ALI20220929BHJP
【FI】
A44C27/00
A44C3/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021052631
(22)【出願日】2021-03-26
(71)【出願人】
【識別番号】521128834
【氏名又は名称】有限会社ナッシュ
(74)【代理人】
【識別番号】100092842
【弁理士】
【氏名又は名称】島野 美伊智
(74)【代理人】
【識別番号】100166578
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥居 芳光
(72)【発明者】
【氏名】松田 善浩
【テーマコード(参考)】
3B114
【Fターム(参考)】
3B114AA01
3B114JB01
(57)【要約】
【課題】 ピンの向きと図案の向きをそろえた缶バッジを容易に製造できる缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置を提供すること。
【解決手段】 缶バッジ本体の上にシェルを介して図案シートを搬入する缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置において、複数枚の図案シートを積層・保持する図案シート保持部と、上記図案シート保持部の最上位の図案シートを取り出して缶バッジ本体の上にシートを介して搬入する図案シート搬入機器と、上記図案シート保持部に保持されている最上位の図案シートを撮像する図案シート撮像手段と、を具備し、上記図案シート撮像手段により撮像された画像データに基づいて上記図案シートの向きを矯正させるようにしたもの。
【選択図】 図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
缶バッジ本体の上にシェルを介して図案シートを搬入する缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置において、
複数枚の図案シートを積層・保持する図案シート保持部と、
上記図案シート保持部の最上位の図案シートを取り出して缶バッジ本体の上にシェルを介して搬入する図案シート搬入機器と、
上記図案シート保持部に保持されている最上位の図案シートを撮像する図案シート撮像手段と、
を具備し、
上記図案シート撮像手段により撮像された画像データに基づいて上記図案シートの向きを矯正させるようにしたことを特徴とする缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置。
【請求項2】
請求項1記載の缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置において、
予め基準画像データを取得して記憶しておき、その後図案シート撮像手段によって図案シートを撮像して画像データを取得し、その画像データと上記基準画像データを比較して図案シートの周方向の位置ずれを検出するものであることを特徴とする缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置。
【請求項3】
請求項2記載の缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置において、
図案シートの周方向の位置ずれを検出した場合には、上記図案シートを回転させてその周方向の位置ずれを矯正するようにしたことを特徴とする缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置。
【請求項4】
請求項3記載の缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置において、
上記図案シート保持部を回転させることにより上記図案シートの周方向の位置ずれを矯正するようにしたことを特徴とする缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置に係り、特に、ピンの向きと図案の向きをそろえた缶バッジを容易に製造することができるように工夫したものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の缶バッジ製造装置を開示するものとして、例えば、特許文献1がある。 特許文献1に記載されたアクセサリ製造装置は、上材料と、安全ピンが取り付けられた下材料と、上材料の表側に配置される模様台紙と、模様台紙の上側に配置されるカバーフィルムから構成される缶バッジを製造するものである。
【0003】
上記アクセサリ製造装置は、基板に回転可能にプレートが設置されていて、このプレートの両端側に二つの受け型アセンブリが設置されている。上記受け型アセンブリは、ベースと、上記ベースに所定の範囲で上下動可能に設置されたスライドと、上記スライドとベースの間に介挿されたバネから構成される。一方の受け型アセンブリのスライドには上記上材料と上記模様台紙と上記カバーフィルムが順に積層された状態で載置され、他方の受け型アセンブリのスライドには、上記下材料が載置される。上記スライドはほぼ筒状で内部に上記ベースが配置される。
【0004】
上記アクセサリ製造装置には、上下動され先端にピストン部が設けられたラムと、上記ラムに上下に移動可能に設置されたシリンダからなる押し型アセンブリがある。上記シリンダは中空で下側に開口されていて、上記スライドの上端には上記シリンダの下端が係合される段差があり、この段差の内側には、内側に向かって傾斜されたテーパ面が形成されている。上記ピストン部は上記シリンダ内に配置されていて、上記シリンダ内を相対的に上下に移動できるようになっている。また、上記ラムのピストン部の上側には突起部が形成されていて、上記シリンダは上記突起部と上記ピストン部によって上下動が制限される。また、上記アクセサリ製造装置には切換部材があり、この切換部材を上記シリンダの上端側と上記ラムの突起部の間に介挿することで、上記シリンダを下端側に移動された状態で固定できるようになっている。上記プレートには2本のポストが立設されていて、上記プレートを回転させた際、これらのポストが上記切換部材を移動させ、上記プレートの向きによって上記シリンダとピストンの状態を切り替えることができるようになっている。
【0005】
上記缶バッジを製造する際は、まず、上記プレートを回転させ、上記上材料と上記模様台紙と上記カバーフィルムが順に積層された側の受け型アセンブリを上記押し型アセンブリの下側に移動させ、上記切換部材を上記シリンダの上端側と上記ラムの突起部の間に介挿させた状態にする。
次に、上記押し型アセンブリを降下させると、上記シリンダによって上記受け型アセンブリのスライドが押し下げられる。このとき、上記ピストン部は上記シリンダ内の上端側に移動しているので、上記ベースの先端側が上記シリンダ内に入り込んだ状態になり、上記上材料と上記模様台紙と上記カバーフィルムの外縁部が上記シリンダと上記ベースによって折り曲げられた状態になる。
【0006】
次に、上記押し型アセンブリを上昇させると、上記上材料と上記模様台紙と上記カバーフィルムが外縁部を折り曲げられた状態で上記シリンダの内側に保持される。
次に、上記プレートを回転させ、上記下材料が載置された受け型アセンブリを上記押し型アセンブリの下側に移動させ、上記切換部材を上記シリンダの上端側と上記ラムの突起部の間から退避させた状態にする。
次に、上記押し型アセンブリを降下させると、まず、上記シリンダの先端がスライドに当接されるが、上記切換部材が退避されているので、上記ピストンは上記シリンダ内の下端側まで移動される。このとき、上記上材料と上記模様台紙と上記カバーフィルムも下側に移動される。このとき、下側に折り曲げられた上記上材料と上記模様台紙と上記カバーフィルムの外縁部の先端側が、上記スライドのテーパ面に当接し、内側に折り曲げられる。さらに上記押し型アセンブリが降下されると、上記上材料と上記模様台紙と上記カバーフィルムの外縁部が上記下材料の縁部に当接して巻き込まれてかしめられ、上記上材料、上記模様台紙、上記カバーフィルム、及び、上記下材料が一体化され、缶バッジが完成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開昭58-218906号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記従来の構成では次のような問題があった。
すなわち、材料の設置を作業者が手作業で行わなければならず、缶バッジのピンと模様台紙の図案の向きをそろえることが煩雑であった。
【0009】
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、ピンの向きと図案の向きをそろえた缶バッジを容易に製造することができる缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1による缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置は、缶バッジ本体の上にシェルを介して図案シートを搬入する缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置において、複数枚の図案シートを積層・保持する図案シート保持部と、上記図案シート保持部の最上位の図案シートを取り出して缶バッジ本体の上にシートを介して搬入する図案シート搬入機器と、上記図案シート保持部に保持されている最上位の図案シートを撮像する図案シート撮像手段と、を具備し、上記図案シート撮像手段により撮像された画像データに基づいて上記図案シートの向きを矯正させるようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項2による缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置は、請求項1記載の缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置において、基準画像データを取得して記憶しておき、その後図案シート撮像手段によって図案シートを撮像して画像データを取得し、その画像データと上記基準画像データを比較して図案シートの周方向の位置ずれを検出するものであることを特徴とするものである。
又、請求項3による缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置は、請求項2記載の缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置において、図案シートの周方向の位置ずれを検出した場合には、上記図案シートを回転させてその周方向の位置ずれを矯正するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項4による缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置は、請求項3記載の缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置において、上記図案シート保持部を回転させることにより上記図案シートの周方向の位置ずれを矯正するようにしたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
以上述べたように本願発明の請求項1による缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置によると、缶バッジ本体の上にシェルを介して図案シートを搬入する缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置において、複数枚の図案シートを積層・保持する図案シート保持部と、上記図案シート保持部の最上位の図案シートを取り出して缶バッジ本体の上にシートを介して搬入する図案シート搬入機器と、上記図案シート保持部に保持されている最上位の図案シートを撮像する図案シート撮像手段と、を具備し、上記図案シート撮像手段により撮像された画像データに基づいて上記図案シートの向きを矯正させるようにしたので、安全ピンの向きと図案の向きがそろった缶バッジを容易に製造することができる。
又、請求項2による缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置によると、請求項1記載の缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置において、基準画像データを取得して記憶しておき、その後図案シート撮像手段によって図案シートを撮像して画像データを取得し、その画像データと上記基準画像データを比較して図案シートの周方向の位置ずれを検出するものであるので、簡易な構成により安全ピンの向きと図案の向きをそろえた缶バッジを容易に製造できる。
又、請求項3による缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置によると、請求項2記載の缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置において、図案シートの周方向の位置ずれを検出した場合には、上記図案シートを回転させてその周方向の位置ずれを矯正するようにしたので、簡易な構成によりピンの向きと図案の向きをそろえた缶バッジを容易に製造できる。
又、請求項4による缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置によると、請求項3記載の缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置において、上記図案シート保持部を回転させることにより上記図案シートの周方向の位置ずれを矯正するようにしたので、簡易な構成でピンと図案の向きを揃えた容易に缶バッジを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1の実施の形態を示す図で、缶バッジの分解斜視図である。
図2】本発明の第1の実施の形態を示す図で、缶バッジ製造装置全体を示す斜視図である。
図3】本発明の第1の実施の形態を示す図で、缶バッジ製造装置全体を別の角度から示す斜視図である。
図4】本発明の第1の実施の形態を示す図で、缶バッジ製造装置全体を示す平面図である。
図5】本発明の第1の実施の形態を示す図で、缶バッジ製造装置全体を示す正面図である。
図6】本発明の第1の実施の形態を示す図で、缶バッジ製造装置全体を示す側面図である。
図7】本発明の第1の実施の形態を示す図で、下型回転部の分解斜視図である。
図8】本発明の第1の実施の形態を示す図で、下型回転部の割出部の平面図である。
図9】本発明の第1の実施の形態を示す図で、図9(a)は下型ユニットの平面図、図9(b)は下型ユニットの断面図である。
図10】本発明の第1の実施の形態を示す図で、下型ユニットの分解斜視図である。
図11】本発明の第1の実施の形態を示す図で、図4をXI方向に向かって視た図であって、缶バッジ製造装置の図案シート搬入手段及びその近傍を拡大した斜視図である。
図12】本発明の第1の実施の形態を示す図で、図案シート保持部の分解斜視図である。
図13】本発明の第1の実施の形態を示す図で、図13(a)は図案シート撮像手段によってあらかじめ取得された図案シートの基準画像を示す図、図13(b)は図案シート撮像手段によって得られた図案シート保持部の最上位の現在の図案シートの画像を表示したモニタを示す図、図13(c)はモニタ上で現在の図案シートの画像とモニタの基準線を対比して周方向の位置ずれを解消した基準画像を得るべく図案シート保持部の保持部本体を回転させる様子を示す図である。
図14】本発明の第1の実施の形態を示す図で、図4をXIV方向に向かって視た図であって、缶バッジ製造装置の保護フィルム搬入手段及びその近傍を拡大した斜視図である。
図15】本発明の第1の実施の形態を示す図で、図4をXV方向に向かって視た図であって、缶バッジ製造装置のプレス手段及びその近傍を拡大した斜視図である。
図16】本発明の第1の実施の形態を示す図で、缶バッジ製造装置のプレス手段及びその近傍を拡大した断面図であり、上型を上昇させ、フォークを前進させた状態を示す図である。
図17】本発明の第1の実施の形態を示す図で、缶バッジ製造装置のプレス手段及びその近傍を拡大した断面図であり、フォークを前進させた状態で上型を降下させ、シェル、図案シート、及び、保護フィルムの外縁を屈曲させた状態を示す図である。
図18】本発明の第1の実施の形態を示す図で、缶バッジ製造装置のプレス手段及びその近傍を拡大した断面図であり、シェル、図案シート、及び、保護フィルムを保持した上型を上昇させ、フォークを後退させた状態を示す図である。
図19】本発明の第1の実施の形態を示す図で、缶バッジ製造装置のプレス手段及びその近傍を拡大した断面図であり、フォークを後退させた状態で上型を降下させ、シェル、図案シート、及び、保護フィルムの屈曲された先端側を内側に折り曲げた状態を示す図である。
図20】本発明の第1の実施の形態を示す図で、缶バッジ製造装置のプレス手段及びその近傍を拡大した断面図であり、フォークを後退させた状態で上型を更に降下させ、シェル、図案シート、及び、保護フィルムの屈曲された先端側を缶バッジ本体3の側面側でかしめた状態を示す図である。
図21】本発明の第1の実施の形態を示す図で、図4をXXI方向に向かって視た図であって、缶バッジ製造装置の製品搬出手段及びその近傍を拡大した斜視図である。
図22】本発明の第2の実施の形態を示す図で、図案シート保持部の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図1乃至図21を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。まず、製品である缶バッジ1について説明する。缶バッジ1は、図1に示すように、金属製の略有底器状の缶バッジ本体(通称「ピンバック」と称される。)3と、上記缶バッジ本体3の上側を覆う金属製のシェル5と、上記シェル5の上に設置される図案シート7と、上記図案シート7の上に設置され上記図案シート7を保護する保護フィルム9とから構成されている。上記缶バッジ本体3は裏側に上記缶バッジ1を被取付対象物(例えば、被服)に取り付ける際に用いられる安全ピン4を備えている。上記図案シート7としては様々なものが考えられるが、本実施の形態においては任意の画像が印刷された印刷紙を想定している。
【0014】
上記シェル5、図案シート7、保護フィルム9の外縁部は、後述するかしめ処理によって上記缶バッジ本体3の外周側にかしめられていて、それによって、上記缶バッジ本体3、上記シェル5、図案シート7、及び、保護フィルム9が一体化されている。
【0015】
本実施の形態による缶バッジ製造装置11は、図2図6に示すように、基台13に、下型回転部15、缶バッジ本体・シェル搬入部17、図案シート搬入手段19、保護フィルム搬入手段21、プレス手段23、製品搬出手段25、及び、制御盤24、操作盤26を設置した構成になっている。上記制御盤24、操作盤26によって制御手段を構成している。以下、各部の構成を順次詳細に説明する。
【0016】
上記基台13は、長方形の基板27と、上記基板27の四隅に立設された4本の支柱29、29、29、29と、上記4本の支柱29、29、29、29の上端に設置された長方形の天板30とから構成されている。
【0017】
上記下型回転部15には、例えば、図5図7に示すように、上記天板30に設置された軸受32によって回転可能に軸支されたテーブル回転軸33と、上記テーブル回転軸33に固着された回転テーブル35がある。上記テーブル回転軸33は上記回転テーブル35の貫通孔35aを貫通してその上端側が上記回転テーブル35の上側に突出されている。上記回転テーブル35は図示しない固定具を介して上記テーブル回転軸33に固定されている。上記回転テーブル35の上側には、回転テーブルカバ37が設置されている。回転テーブルカバ37は上記テーブル回転軸33の上端面に載置され、ボルト39を上記回転テーブルカバ37の貫通孔37aを通して上記テーブル回転軸33に螺合させることで固定されている。
【0018】
上記下型回転部15には割出機構41が設置されている。図5図8に示すように、上記割出機構41には、上記テーブル回転軸33に固着され上記回転テーブル35と上記基台13の天板30との間に配置されたカム43がある。上記カム43の外周面には、上記回転テーブル35が1回転するのに要するステップ数に応じた数の凹部45が形成されている。この一実施の形態の場合は、上記回転テーブル35の1ステップの回転角度は45°であり、上記凹部45が8個形成されている。又、上記割出機構41には、上記基台13の天板30に軸46を中心に回動可能に設置された割出アーム47があり、上記割出アーム47の一方の端部には上記カム43の凹部45に係合されるカムフォロア49が取り付けられている。上記割出アーム47の他方の端部には上記割出アーム47を上記カムフォロア49が上記カム43側に付勢するエアーシリンダ51が連結されている。このエアーシリンダ51には図示しないエアー供給・排出管が接続されている。
【0019】
又、上記下型回転部15には回転テーブル駆動部53がある。上記回転テーブル駆動部53にはモータ55が設置されていて、上記モータ55の出力軸57にはモータ側タイミングプーリ59が固着されている。上記テーブル回転軸33の下端側にはテーブル回転軸側タイミングプーリ61が固着されていて、上記モータ側タイミングプーリ59と上記テーブル回転軸側タイミングプーリ61にはタイミングベルト63が巻回されている。
上記モータ55の出力軸57が回転されると、上記タイミングベルト63により上記出力軸57の回転が上記テーブル回転軸33に伝達され、上記回転テーブル35が回転される。上記モータ55が上記回転テーブル35を1ステップ(45°)ずつ断続的に回転させるように制御され、その都度、上記割出機構41のカム43がカムフォロア49に係合され、上記回転テーブル35が正確に位置決めされる。
【0020】
図7に示すように、上記下型回転部15には8個の下型ユニット71がある。上記下型ユニット71は上記回転テーブル35の外周側に周方向に等間隔で設置されている。上記下型ユニット71は、図9図10に示すように、上記回転テーブル35に設置された下型基板73と、上記下型基板73に対して所定の範囲で上下動可能に設置された下型可動部75とから構成されている。上記下型可動部75は2枚の下型可動板77、79を積層させて構成されている。上記下型可動板77の表側中央には凸部81が形成されていて、上記下型可動板79の裏側には凹部83が形成されており、上記凸部81と上記凹部83を係合させることにより上記下型可動板77、79の位置を決める。上記下型可動板77、79は4本のボルト85を上記下型可動板79の貫通孔80を通して上記下型可動板77の雌ねじ部78に螺合させることで一体化される。
【0021】
上記下型可動部75には下型91が設置されている。上記下型91は、上記下型可動板79に載置された内側下型93と、上記内側下型93の外周側に上下動可能に設置された外側下型95とから構成されている。上記下型可動板79には複数個(この一実施の形態の場合は3個)の貫通孔97が形成されていて、上記内側下型93の底面側にも複数個(この一実施の形態の場合は3個)の凹部99が形成されていて、上記貫通孔97と上記凹部99に挿入されたピン101によって上記内側下型93が上記下型可動板79に対して位置決めされている。又、上記下型可動板79には複数個(この一実施の形態の場合は4個)の凹部103が形成されていて、上記外側下型95の底面側にも複数個(この一実施の形態の場合は4個)の凹部105が形成されていて、上記凹部103と上記凹部105に挿入されたコイルスプリング107によって上記外側下型93が上記下型可動板79に対して上側に付勢されている。
【0022】
又、上記下型91には二種類あり、一つは上記シェル5、図案シート7、保護フィルム9が搬入される下型91であり、別の一つは上記缶バッジ本体3が搬入される下型91である。上記シェル5、図案シート7、保護フィルム9が搬入される下型91は、図16図17に示すような形状をなしていて、例えば図16に示すように、外側下型95には上記図案シート7、保護フィルム9が載置される段部313が形成されており、内側下型93の上端側(図16中上側)に上記シェル5が被冠されるような形状になっている。一方、上記缶バッジ本体3が搬入される下型91は、図18図19図20に示すような形状をなしている。上記缶バッジ本体3が搬入される下型91の場合には、外側下型95の段部313の内側の縁にテーパ部315が形成されていて、且つ、内側下型93に上記缶バッジ本体3のピン4を収容する円形の凹部312が形成されている。又、図10に示すように、上記缶バッジ本体3が搬入される下型91の外側下型95の上端面には、上記内側下型93の上に載置される上記缶バッジ本体3の安全ピン4の向きを示す目印Lが表示されている。
上記2種類の下型91は、上記回転テーブル35に交互に配置されている。
【0023】
上記下型基板73には複数個(この第1の実施の形態の場合は3個)の摺動ブッシュ111が埋設されていて、上記下型可動部75の下型可動板77には複数個(この第1の実施の形態の場合は3個)の下型可動部軸113が下側に突設されており、上記下型可動部軸113が上記摺動ブッシュ111に挿入されている。又、上記下型可動部75と上記下型基板73の間には、複数個(この第1の実施の形態の場合は3個)のコイルスプリング115が介挿されていて、上記コイルスプリング115が上記下型可動部75を上記下型基板73に対して上側に付勢している。
【0024】
又、上記下型可動板77の中央には下側に向けて端部部材支持シャフト117が突設されている。上記下型基板73には貫通孔119が形成されているとともに上記回転テーブル35にも貫通孔121が形成されていて、上記端部部材支持シャフト117は上記貫通孔119と上記貫通孔121を貫通して上記回転テーブル35の下側に突出されている。又、上記端部部材支持シャフト117の下端側には端部部材125が固着されている。
【0025】
又、図7に示すように、上記回転テーブルカバ37には8個の貫通孔127が形成されていて、上記下型ユニット71は上記貫通孔127を貫通して設置されていて、上記下型91が上記回転テーブルカバ37の上側に露出するようになっている。
【0026】
図2に示すように、上記基台13の前方側は上記缶バッジ本体・シェル搬入部17となっている。上記缶バッジ本体・シェル搬入部17には上記8個の下型91が2個ずつ順次並んで配置される。作業者は上記基台13の前方側の右側に位置している下型91Rに上記シェル5を搬入し、上記基台13の前方側の左側に位置している下型91Lに上記缶バッジ本体3を搬入する。又、上記缶バッジ本体・シェル搬入部17の右側には送りスイッチ133が設置されていて、作業者は上記送りスイッチ133の操作レバ133aを操作することにより上記回転テーブル35を反時計回り方向(図2中矢印a方向)に45°ずつ断続的に2ステップ、合計90°回転させる。
【0027】
図2に示すように、上記基台13上の上記下型回転部15の外周側であって上記缶バッジ本体・シェル搬入部17の反時計回り方向前方には上記図案シート搬入手段19が設置されている。上記図案シート搬入手段19は、図11に示すように、図案シート保持部141と、図案シート搬入機器143とから構成されている。又、上記図案シート搬入手段19の近傍には図案シート撮像手段146が設置されている。
【0028】
図11及び図12に示すように、上記図案シート保持部141には上記基台13に固定された回転台支持部144が設置されていて、上記回転台支持部144には回転台145が回転可能に設置されている。上記回転台145は、上側の略円盤状の保持部本体設置部147と上記保持部本体設置部147の下側に突出して形成された軸部149とから構成されている。上記軸部149の下端側は上記回転台支持部144と上記基台13の天板30を貫通して上記天板30の下側に突出されている。
【0029】
上記回転台145の保持部本体設置部147には凹部151が形成されており、この凹部151に保持部本体設置板153が係合されて固定されている。上記保持部本体設置板153の上には保持部本体155が設置されている。上記保持部本体155は上側が開口された中空の筒体である。又、上記保持部本体155は縦二つ割りの構造になっていて、一対の保持部本体要素157、159から構成されている。上記保持部本体要素157側には図示しない磁石が面一の状態で埋設されていて、一方、保持部本体要素259側には図示しない磁性体が面一の状態で埋設されている。上記一対の保持部本体要素157、159は上記磁石と磁性体を介して吸着・固定される。
【0030】
上記保持部本体要素157の底面161に図示しない係合凸部が突出されて形成されていて、上記保持部本体設置板153には係合凹部163が形成されている。上記保持部本体要素157は上記図示しない係合凸部を上記保持部本体設置板153の係合凹部163に係合させた状態で図示しないボルトによって固定されている。上記保持部本体要素159の底面165にも係合凸部167が形成されていて、上記保持部本体要素159は上記係合凸部167を上記保持部本体設置板153の係合凹部163に係合させることで上記保持部本体要素157と組み合わされ、上記保持部本体155を構成する。
【0031】
上記保持部本体155内の底部側にはスペーサ169が設置されており、上記スペーサ169の上側にはリフト171が設置されている。上記リフト171上であって上記保持部本体155の内部には複数枚の図案シート7が積層されている。又、上記リフト171の下側にはシャフト175が設置されている。このシャフト175は上記スペーサ169に連結されている。上記基台13の天板30の下側にはアクチュエータ177が設置されていて、上記アクチュエータ177のロッド179の先端が上昇して、上記保持部本体155の底部を貫通して上記スペーサ169に当接されると、上記スペーサ169と一体になったリフト171、ひいては、上記図案シート7が上記保持部本体155内で上方(Z軸方向)に上昇される。上記ロッド179を下側に移動させれば、上記スペーサ169と一体になったリフト171、ひいては、上記図案シート7は上記保持部本体155内で降下される。
【0032】
又、上記保持部本体要素157の上端面には剥離部材181が設置されていて、上記保持部本体要素159の上端面にも剥離部材183が設置されている。上記保持部本体要素157、159を組み合わせることにより、上記剥離部材181、183によって図案シート通過部185が形成される。上記剥離部材181はボルト188を上記剥離部材181の貫通孔181aを通して上記保持部本体要素157に螺合させることで固定されている。又、上記剥離部材183はボルト189を上記剥離部材183の貫通孔183aを通して上記保持部本体要素159に螺合させることで固定されている。
【0033】
上記保持部本体155内部の内径は上記図案シート7の外径に対して僅かに大きな値に設定されている。これに対して、上記図案シート通過部185の内径は上記図案シート7の外径に対して僅かに小さく設定されている。上記図案シートは上記図案シート搬入機器143によって真空吸着されることにより上記保持部本体155内から取り出されるが、その際、静電気等に起因して最上位の図案シート7の下に二枚目以降の図案シート7が付着していることがある。この場合には、その二枚目以降の図案シート7は上記図案シート通過部185によって剥離・落下される。最上位の図案シート7は図案シート通過部185より大径であるが真空吸着力が勝ることによりそのまま取り出される。
【0034】
又、上記基台13の天板30の下側にはモータ191が設置されていて、このモータ191の出力軸にはプーリ193が固着されている。又、上記回転台145の軸部149の下端側にもプーリ195が固着されていて、上記プーリ193と上記プーリ195にはタイミングベルト197が巻回されている。これにより、上記保持部本体155、ひいては、上記図案シート7が上記モータ191によって回転される。
【0035】
図11に示すように、上記図案シート搬入機器143は、上記基台13に立設された支柱201、201に支持されたアクチュエータ203と、上記アクチュエータ203のスライダ205に設置されたエアーシリンダ207と、上記エアーシリンダ207のピストン209の先端側にブラケット211を介して設置された吸着ヘッド213とから構成されている。上記吸着ヘッド213はリフティングシリンダ215と吸着パッド217とから構成されている。上記エアーシリンダ207には図示しないエアー供給・排出管が連結されているとともに、上記リフティングヘッド215には図示しない吸引用エアーチューブが連結されている。
【0036】
上記吸着ヘッド213は上記アクチュエータ203のスライダ205によって、上記下型91と上記図案シート保持部141との間で、水平なX方向に移動される。上記アクチュエータ203は、例えば、ボールねじ軸・ボールナットタイプのものであり、駆動モータによってボールねじ軸を回転駆動することによりボールナットがX方向に移動し、そのボールナットに固定されている上記スライダ205が同じくX方向に移動する。又、上記吸着ヘッド213は上記エアーシリンダ207によって垂直なZ方向に昇降される。これにより、上記図案シート保持部141に保持された図案シート7を上記吸着パッド217によって吸着して上記下型91まで移動させ、上記缶バッジ本体・シェル搬入部17において上記下型91内に載置した上記シェル5の上に上記図案シート7を搬入する。
尚、上記図案シート7は上記リフト171を上記アクチュエータ177によって上昇させることにより、上記吸着パッド217によって吸着可能な高さまで持ち上げられる。
【0037】
又、図11に示すように、上記保持部本体155の外周側において、上記基台13の天板30の上には支柱221、223が立設されていて、上記支柱221にはレーザーセンサ225が設置されていて、上記支柱223には反射鏡227が設置されている。又、上記保持部本体155にはレーザー通過用凹部229、231が形成されていて、上記保持部本体155を回転させることで、上記レーザーセンサ225と上記反射鏡227の間に上記レーザー通過用凹部229、231が一直線に配置される。上記レーザーセンサ225の図示しない発光部から上記反射鏡227へとレーザーが照射され、上記反射鏡227によって反射されたレーザーが上記レーザーセンサ225の図示しない受光部で検出されるか否かによって、上記保持部本体155内の図案シート7が上記吸着パッド217によって吸着可能な高さ位置にあるか否か及び上記保持部本体155内の上記図案シート7の有無が判別される。
尚、上記レーザーセンサ225による検出はある程度の幅、例えば、10~20枚程度の図案シート7をカバーできる幅で行われる。よって、10~20枚程度の図案シート7が取り出されると、最上位の図案シート7の高さ位置が所定の高さ位置を下回り、これを上記レーザーセンサ225によって検出して、上記リフト171を上昇させる。
【0038】
又、上記支柱221には除電エアーノズル235が設置されていて、この除電エアーノズル235には図示しないエアーチューブが接続されている。上記除電エアーノズル235は蛇腹状でありその噴出口が所定の高さ・向きになるように変形されている。上記所定の高さ・向きとは上記吸着パット217に吸着されている図案シート7の高さ・向きであり、そこに空気を噴出することにより最上位の図案シート7の下に静電気によって吸着されている二枚目以降の図案シート7を最上位の図案シート7から剥離・落下させる。
【0039】
又、図11に示すように、上記図案シート撮像手段146は、上記基台13に設置された支柱241と、上記支柱241の上端から上記図案シート搬入機器143を跨いで配置された支持アーム243と、上記支持アーム243の先端側に設置されたXYテーブル245と、上記XYテーブル245によってX・Y方向に移動可能に設置された吊下アーム247と、上記吊下アーム247の先端側に設置された撮像手段としてのCCDカメラ249とから構成されている。上記CCDカメラ249の水平方向の位置は、上記XYテーブル245によって手動で調整される。
【0040】
上記CCDカメラ249によって、上記図案シート保持部141に保持された最上位の図案シート7を撮像し、予め撮像して記憶されている基準画像データと比較してその周方向の位置ずれを算出する。算出された周方向の位置ずれに基づいて上記図案シート保持部141の保持部本体155を回転させて上記周方向の位置ずれを解消する。
【0041】
上記基準画像データは図13(a)に示すようなものであり、次のような手順で取得される。CCDカメラ249によって撮影した画像を示すモニタ250があり、このモニタ250の頂点には基準線MLが表示されている。一方、図案シート7の外周側にもその頂点に基準線mlが表示されている。例えば、最上位の図案シート7をCCDカメラ249によって撮影してその画像を視ると図13(b)に示すようなものであったとする。この場合には、モニタ250の基準線MLに対して図案シート7の基準線mlが周方向にずれている。そこで、手動により図案シート保持部141の保持部本体155を回転させ、図13(c)に示すように、図案シート7の基準線mlをモニタ250の基準線MLに近付けていき、図13(a)に示す状態とする。その時の画像データを基準画像データとして記憶する。
【0042】
図2に示すように、上記基台13上の上記下型回転部15の外周側であって上記図案シート搬入手段19の反時計回り方向前方には上記保護フィルム搬入手段21が設置されている。図14に示すように、上記保護フィルム搬入手段21は、保護フィルム保持部261と保護フィルム搬入機器263とから構成されている。
【0043】
上記保護フィルム保持部261は、保持部本体155を回転させる機構が設けられていないこと、及び、上記保持部本体155はレーザーセンサ225と反射鏡227の間にレーザー通過用凹部229、231が一直線に配置される状態で固定されていること以外は、前記図案シート保持部141と同様の構成であり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
又、保護フィルム搬入機器263も、前記図案シート搬入機器143と略同様の構成であり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
上記保護フィルム搬入手段21によって、上記保護フィルム保持部261に保持された保護フィルム9の内の最上位の保護フィルム9が、上記下型91内にシェル5の上に載置された図案シート7の上に搬入される。
【0044】
又、図14に示すように、除電エアーノズル265が設置されている。この除電エアーノズル265には図示しないエアーチューブが接続されている。この除電エアーノズル265は上記保護フィルム保持部261の保持部本体155の上側に除電された空気を吹き付けるように固定されており、吸着ノズル213で取り出そうとする保護フィルム9に静電気で二枚目以降の保護フィルム9が付着していた際に、その保護フィルム9に空気を吹き付けて剥離・落下させる。
【0045】
図2に示すように、上記基台13上の上記下型回転部15の外周側であって上記保護フィルム搬入手段21の反時計回り方向前方には上記プレス手段23が設置されている。図15に示すように、上記プレス手段23には、支持台271が設置されていて、上記支持台271上にはサーボプレス機273が設置されている。上記サーボプレス機273は、図示しない駆動モータと、この駆動モータの回転により回転伝達手段を介して回転するボールネジ(図示せず)と、このボールネジに螺合し上下動するラム276とから構成されている。又、上記ラム276には上型281が取り付けられている。上記上型281は上記ラム276の先端に設置された内側上型283と、上記内側上型283の外周側に上下動可能に設置された外側上型285とから構成されている。上記内側上型283の基端側には上記内側上型283とともに上下動されるストッパ287が固着されている。
【0046】
又、上記プレス手段23には型切替機構291がある。上記型切替機構291は、上記ストッパ287にプラケット288を介して連結され上記ストッパ287及び上記内側上型283とともに上下動されるエアーシリンダ293と、上記エアーシリンダ293によって上記内側上型283側に向かって水平方向に進退されるフォーク295とから構成されている。上記プラケット288はガイド部材290、290に沿って上下動する。
【0047】
上記フォーク295を前進させ上記外側上型285と上記ストッパ287の間に介挿させた状態と、上記フォーク295を後退させ上記外側上型285と上記ストッパ287の間から撤去した状態とで、上記上型281と上記下型91の動作を切り替える。
【0048】
図16に示すように、上記外側上型285の内部には上記内側上型283が相対的に上下動できる空間301が形成されている。又、上記内側上型283の下側には凹部303が形成されている。上記外側下型95内には、上記外側下型93が相対的に移動できる空間311が形成されている。又、上記空間311の上端側は拡径されていて、段部313が形成されている。
尚、前述したように、缶バッジ本体3が搬入される下型91にあっては、図18図19図20に示すように、外側下型95の上記段部313の内側の縁にテーパ部315が形成されているとともに、上記内側下型93の上端面には、上記缶バッジ本体3の安全ピン4が収容される円形の凹部312が形成されている。
【0049】
まず、図16に示すように、上記フォーク295を前進させて上記外側上型285と上記ストッパ287の間に介挿させ、内側上型283と外側上型285の相対的移動を規制した状態とする。 この状態で、図17に示すように、上記サーボプレス機273によって上記上型281が降下されると、上記外側上型285によって上記外側下型95が大きく下側に付勢され、上記外側下型95内の段部313よりも上側に上記内側下型93が突出される。これにより、上記図案シート7、保護フィルム9が上記下型91内のシェル5の形状に沿って変形され、上記図案シート7、保護フィルム9の外周縁が図17中下側に折り曲げられる。
この後、図18に示すように、上記上型281が上昇されると上記外側上型285の内側に、上記シェル5、上記図案シート7、上記保護フィルム9が積層された状態で保持される。
【0050】
この後、上記回転テーブル35が45°回転されて上記缶バッジ本体3が搬入された下型91が上記上型281の下側に配置されたときに、図18に示すように、上記フォーク295を後退させて上記外側上型285と上記ストッパ287の間から撤去する。これによって、内側上型283と外側上型285の相対的移動が許容された状態となる。
図19に示すように、上記サーボプレス機273によって再び上記上型281を上記下型91に降下させると、上記外側上型285の先端が上記外側下型95の段部313に当接され、上記内側外型283に対して上記ストッパ287に当接する位置まで上側に移動される。
【0051】
また、図19に示すように、上記上型281を降下させていくときに、上記内側上型283が上記外側上型285から図19中下側に押し出され、上記シェル5、上記図案シート7、上記保護フィルム9の外周縁が上記外側下型95のテーパ面315によって内側に折り曲げられ、上記図案シート7、上記保護フィルム9の先端側(図19中下側)が上記内側下型93上に載置された缶バッジ本体3の外周縁に乗り上げた状態になる。
その後、さらに上記上型281を降下させていくと、上記内側下型93が上記外側下型95に対して相対的に上昇し、図20に示すように、上記缶バッジ本体3が上記図案シート7、上記保護フィルム9の折り曲げられた外周縁の内側に入り込み、上記図案シート7と上記保護フィルム9の外周縁が上記シェル5の下端側を包み込むように回り込んだ状態になる。そして、上記シェル5、上記図案シート7、上記保護フィルム9の外縁が上記缶バッジ本体3の外縁の外周側にかしめられて上記缶バッジ本体3と一体化され、完成品としての缶バッジ1となる。
なお、図20では、上記缶バッジ本体3の径を図18及び図19よりも小さくして表現し、上記図案シート7と上記保護フィルム9の外周縁が上記シェル5の下端側を包み込むように回り込んだ状態がわかりやすいようにしている。
【0052】
図2に示すように、上記基台13上の上記下型回転部15の外周側であって上記プレス手段23の反時計回り方向前方には上記製品搬出手段25が設置されている。上記製品搬出手段25は、図21に示すように、上記基台13上に設置された製品搬出機器401と、上記基台13の左側に設置された製品搬出用コンベア403とから構成されている。上記製品搬出機器401は、上記基台13に立設された支柱311に支持されたアクチュエータ413と、上記アクチュエータ413のスライダ415に設置されたエアーシリンダ417と、上記エアーシリンダ417のピストン419の先端側にブラケット421を介して設置された吸着ヘッド423とから構成されている。上記エアーシリンダ417には図示しないエアー供給・排出管が連結されているとともに、上記吸着ヘッド423には図示しないエアーチューブが連結されている。
【0053】
上記吸着ヘッド423は上記アクチュエータ413のスライダ415によって、上記下型91と上記製品搬出用コンベア403との間でX軸方向に移動される。上記アクチュエータ413は、例えば、ボールねじ軸・ボールナットタイプのものであり、駆動モータによってボールねじ軸を回転駆動することによりボールナットがX方向に移動し、そのボールナットに固定されている上記スライダ415が同じくX方向に移動する。又、上記吸着ヘッド423は上記エアーシリンダ417によってZ軸方向な昇降される。これにより、上記下型91に保持された缶バッジ1を上記吸着ヘッド423によって吸着して上記製品搬出用コンベア403まで搬出する。上記製品搬出用コンベア403に載置された缶バッジ1は、上記基台13の前方側に移動され、図示しない製品収容箱内に落下・収容される。
【0054】
次に、この第1の実施の形態による作用について説明する。
まず、図案シート7の図案シート保持部141へのセットと保護フィルム9の保護フィルム保持部261へのセットを行う。
上記図案シート保持部141の保持部本体155の保持部本体要素159を取り外す。次に、リフト171の上に、積層された図案シート7を図案が表示された面を上側に向けてセットする。次に、上記保持部本体要素159を設置する。これで、図案シート7の図案シート保持部141へのセットが完了する。
【0055】
又、上記保護フィルム保持部261への上記保護フィルム9のセットも、上記図案シート7の上記図案シート保持部141へのセットと同様にして行う。
【0056】
次に、図13(a)に示す基準画像データを取得する。基準画像データの取得の手順は前述した通りである。
これで、缶バッジ製造装置11を起動させるための準備作業は完了する。
【0057】
次に、缶バッジ製造装置11による缶バッジ製造作業を開始する。
まず、缶バッジ本体・シェル搬入部17において、作業者が右側に位置している下型91Rにシェル5を搬入し、左側に位置している下型91Lに缶バッジ本体3を搬入する。上記缶バッジ本体3を上記下型91に置く際、外側下型95の上端面に表示された目印Lと上記缶バッジ本体3の安全ピン4の向きを合わせる。
次に、作業者は送りスイッチ133の操作レバ133aを操作する。これにより回転テーブル35は図2中反時計回り方向に45°ずつ断続的に2ステップ、合計90°回転する。
上記回転テーブル35が45°ずつ断続的に2ステップ、合計90°回転されると、次の空の2個の下型91、91が上記缶バッジ本体・シェル搬入部17の位置に位置する。
作業者は、それら2個の下型91、91内に新しいシェル5、缶バッジ本体3をそれぞれ搬入し、送りスイッチ133の操作レバ133aを操作する。
以下、同様の作業を繰り返す。
【0058】
上記回転テーブル35の最初の90°の回転によってシェル5が搬入された下型91が図案シート搬入手段19による図案シート搬入位置に位置する。その状態で、図案シート保持部141の最上位の図案シート7が図案シート撮像手段146によって撮像されて実画像データが取得される。
次に、上記実画像データと予め取得されている基準画像データを比較して、上記最上位の図案シート7の周方向の位置ずれを算出する。上記算出された周方向の位置ずれに基づいて上記図案シート保持部141の保持部本体155を所定角度だけ回転させる。それによって、最上位の図案シート7の周方向の位置ずれが解消される。
【0059】
次に、上記図案シート搬入手段19によって、図案シート保持部141の最上位の図案シート7を上記下型91内のシェル19の上に搬入する。その際、除電エアーノズル235から空気を噴出することにより最上位の図案シート7の下に静電気によって吸着されている二枚目以降の図案シート7を最上位の図案シート7から剥離・落下させる。 その後、上記図案シート保持部141の保持部本体155を回転させて、上記図案シート保持部141のレーザーセンサ225と反射鏡227の間に上記保持部本体155のレーザー通過用凹部229、231が一直線に配置されるようにし、上記レーザーセンサ225によって上記保持部本体155内に積層された図案シート7の高さを確認する。上記保持部本体155内に積層された図案シート7の高さが吸着パッド217によって吸着可能な高さより低ければ、上記保持部本体155内のリフト171を上昇させる。上記保持部本体155内に図案シート7の残量が少なければ、必要に応じて上記保持部本体155に図案シート7を補充する。
【0060】
上記回転テーブル35の次の90°の回転の内の前半の45°の回転により上記シェル5と図案シート7が載置された下型91が保護フィルム搬入手段21による保護フィルム搬入位置に位置する。上記保護フィルム搬入手段21によって、保護フィルム保持部261の最上位の保護フィルム9を上記下型91内の図案シート7の上に搬入する。その際、除電エアーノズル265から空気を吹き付けて、吸着ノズル213で取り出そうとする保護フィルム9に静電気で付着している保護フィルム9を剥離・落下させる。
その後、保護フィルム保持部261のレーザーセンサ225によって上記保護フィルム保持部261の保持部本体155内に積層された保護フィルム9の高さを確認する。上記保持部本体155内に積層された保護フィルム9の高さが吸着パッド217によって吸着可能な高さより低ければ、上記保持部本体155内のリフト171を上昇させる。上記保持部本体155内に保護フィルム9の残量が少なければ、必要に応じて上記保持部本体155に保護フィルム9を補充する。
【0061】
次に、上記回転テーブル35の次の90°の回転の内の後半の45°の回転により上記シェル5と図案シート7と保護フィルム9が搬入された下型91が、プレス手段23によるプレス位置に位置する。その状態で図16に示すようにフォーク295が前進される。
次に、図17に示すように、上型281を降下させ、上記図案シート7と保護フィルム9を上記シェル5の外径に沿って変形させて一体化する。
次に、図18に示すように、上記上型281を上昇させる。上記上型281の外側上型285内には、上記一体化されたシェル5と図案シート7と保護フィルム9が保持されている。
【0062】
次に、上記回転テーブル35の次の次の90°の回転の内の前半の45゜の回転により、缶バッジ本体3が搬入された下型91が上記プレス手段23によるプレス位置に位置する。この状態で、図18に示すように、上記フォーク295が後退される。
次に、上型281を降下させ、図19及び図20に示すように、上記シェル5と図案シート7と保護フィルム9を上記缶バッジ本体3にかしめて一体化させ、完成品としての缶バッジ1とする。
次に、上記上型281を上昇させると、上記下型91内に缶バッジ1が残される。
【0063】
次に、上記回転テーブル35の次の次の90°の回転の内の後半の45°の回転により上記缶バッジ1が載置された下型91が製品搬出手段25による搬出位置に位置する。製品取出機器301によって上記缶バッジ1を上記下型91から取り出し、製品搬出用コンベア403上に搬出する。
上記製品搬出用コンベア403に載置された上記缶バッジ1は上記基台13の手前側に搬出される。
以下、同様の動作が繰り返される。
【0064】
次に、この第1の実施の形態による効果について説明する。
まず、缶バッジ1を容易に製造できるようになった。これは本実施の形態による缶バッジ製造装置11により缶バッジ1を製造するようにしたからであり、缶バッジ本体・シェル搬入部17における作業員による手作業を除いて他の全ての作業が自動化されたからである。
【0065】
又、本実施の形態による缶バッジ製造装置1は、上記缶バッジ本体・シェル搬入部17、上記図案シート搬入手段19、上記保護フィルム搬入手段21、上記プレス手段23、及び、上記製品搬出手段25は、上記回転テーブル35の外周側に順に配置した構成になっているので、その構成も簡略化されていてコンパクトである。
又、上記缶バッジ本体・シェル搬入部17には上記回転テーブル35を所定の角度で回転させて製造工程を進行させるための送りスイッチ133が設置されているため、作業者は自身の作業速度に合わせて送りスイッチ133の操作レバ133aを操作すればよく、上記缶バッジ1の製造を作業者のペースで行うことができる。
【0066】
又、上記安全ピン4の向きと上記図案シート7の向きを一致させた缶バッジ1を容易に製造することができる。これは、上記外側下型95の上端面には、上記内側下型93の上に載置される上記缶バッジ本体3の安全ピン4の向きを示す目印Lが表示されているので、缶バッジ本体3を外側下型95内にセットする際、安全ピン4を上記目印Lに合わせてセットすれば正確な位置にセットすることができ、且つ、図案シート撮像手段146によって得られた図案シート保持部141の最上位の図案シート7の画像と予め撮影された基準画像を対比してその周方向のずれを検出し、上記図案シート7を回転させることによりそのずれを解消するように構成したからである。
【0067】
又、上記図案シート7を積層させて保持する図案シート搬入手段19の保持部本体155や上記保護フィルム9を積層させて保持する保護フィルム搬入手段21の保持部本体155は、保持部本体要素157、159の縦二つ割り構造になっているため、分解・組立が容易でメンテナンスもし易い。
特に、組立時には上記保持部本体要素157と159が磁石と磁性体を介して吸着されるのでその組立状態を強固に保持することができ、逆に、適宜の力で上記保持部本体要素159を引き抜くことにより、上記保持部本体要素157と159の吸着・固定状態を解消することができる。
【0068】
又、上記図案シート保持部141の保持部本体155には、上記図案シート7を一枚ずつ分離させるための図案シート通過部185が設けられているので、二枚目以降の図案シート7の取り出しを効果的に規制することができる。
仮に、二枚目以降の図案シート7が最上位の図案シート7に付着して取り出されたとしても、除電エアーノズル235からエアーを噴出することによりこれを剥離・落下させることがでる。
これは、保護フィルム9についても同じである。保護フィルム保持部261の保持部本体155には、上記保護フィルム9を一枚ずつ分離させるための保護フィルム通過部185が設けられているので、二枚目以降の保護フィルム9の取り出しを効果的に規制することができる。
仮に、二枚目以降の保護フィルム9が最上位の保護フィルム7に付着して取り出されようとしても、除電エアーノズル265からエアーを噴出することによりこれを剥離・落下させることがでる。
又、レーザーセンサ225によって最上位の図案シート7が所定の高さ位置に有るか否かを検出してレベル調整するようにしているので、図案シート7を確実に取り出して搬入することができ、又、図案シート7が無くなったことを検出してその補充を促すことができる。
これは保護フィルム9についても同様であり、レーザーセンサ225によって最上位の保護フィルム9が所定の高さ位置に有るか否かを検出してレベル調整するようにしているので、保護フィルム7を確実に取り出して搬入することができ、又、保護フィルム9が無くなったことを検出してその補充を促すことができる。
又、図案シート7の補充は上記保持部本体要素159のみを取り外して行えば良いのでその作業も簡単である。これは保護フィルム7の補充時も同じである。
又、上記プレス手段23には、外側上型285とストッパ287の間にフォーク295を出没させることにより、内側上型283に対する上記外側上型285の上下方向の位置を適宜切り替えることができるので、一台のプレス手段23によって、シェル5、図案シート7、及び、保護フィルム9の成型と、上記シェル5、図案シート7、及び、保護フィルム9の缶バッジ本体3へのかしめ作業の両方を行うことができる。
【0069】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
この第2の実施の形態でも、保持部本体155は縦二つ割りの構造になっていて、一対の保持部本体要素157、159から構成されている。上記保持部本体要素157の分割面161には複数個(この一実施の形態の場合は左右各側に2個ずつ、合計4個)の係合凸部501が突出されて形成されている。上記保持部本体要素159の分割面165には上記係合凸部501に対応する4個の係合凹部503が形成されている。上記保持部本体要素157、159を組み合わせて、上記係合凸部501と上記係合凹部503を係合させることにより、上記保持部本体155を構成する。又、上記係合凸部501は強磁性体で構成されていて、上記係合凹部503の底部には図示しない磁石が設置されており、上記係合凸部501と上記係合凹部503が係合される際に互いに吸着されて固定される。
【0070】
上記保持部本体155を設置する場合は、上記保持部本体要素157、159の何れか一方の内部にスペーサ169とリフト171を入れて、予め上記保持部本体要素157、159を組み合わせて上記保持部本体155を組み立ててから、係合凸部501を上記保持部本体設置板153の係合凹部503に係合させるようにする。
その他の構成は前記第1の実施の形態と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示すその説明を省略している。
【0071】
この第2の実施の形態の場合は、係合凸部501と係合凹部503を係合させることで上記保持部本体要素157、159を組み合わせて容易に位置決めされた状態に組み立てることができるとともに、上記保持部本体要素157のうち少なくとも係合凸部501が磁性体であり上記係合凹部503内に磁石が設置されているので、上記保持部本体要素157、159の不用意な分解を防止して容易に組み立てることができる。
【0072】
尚、本発明は、前記第1の実施の形態と第2の実施の形態に限定されるものではない。
まず、前記第1、第2の実施の形態では、シェルと缶バッジ本体の搬入は作業員が手作業で行っていたが、これを図案シート等と同じように自動的に搬入するように構成することも考えられる。その具体的な構成としては、図案シート搬入手段と同様に、保持部と搬入機器とから構成することが考えられる。
次に、前記第1、第2の実施の形態の場合には、缶バッジ本体が搬入される下型の内側下型において、安全ピンが収容される円形の凹部を設けたが、この凹部の形状を安全ピンの形状に沿った細長形状にしておくことが考えられる。この場合には必然的に安全ピンの向きひいては缶バッジ本体向きが規制されることになるので、外側下型に設けた目印は不要になる。
各所で使用されている一軸アクチュエータとしては、ボールねじ軸・ボールナットタイプを例に挙げて説明したが、それ以外にも、プーリ・ベルトタイプ、ラック・ピニオンタイプ、リニアガイドタイプ、等、様々な構成のものが考えられる。
又、運転方法としても様々なものが想定される。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明は、缶バッジ製造装置の図案シート搬入装置に係り、特に、ピンの向きと図案の向きをそろえた缶バッジを容易に製造できるように工夫したものに関し、例えば、省スペースな自動又は半自動の缶バッジ製造装置に好適である。
【符号の説明】
【0074】
3 缶バッジ本体
5 シェル
7 図案シート
19 図案シート搬入手段(図案シート搬入装置)
141 図案シート保持部
143 図案シート搬入機器
145 図案シート撮像手段
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