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特開2022-150415虹彩撮影装置、虹彩認証装置、虹彩撮影方法、虹彩認証方法、プログラム、および記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022150415
(43)【公開日】2022-10-07
(54)【発明の名称】虹彩撮影装置、虹彩認証装置、虹彩撮影方法、虹彩認証方法、プログラム、および記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06T 1/00 20060101AFI20220929BHJP
   A61B 5/1171 20160101ALI20220929BHJP
【FI】
G06T1/00 400H
A61B5/1171 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021053001
(22)【出願日】2021-03-26
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 裕之
(72)【発明者】
【氏名】窪田 清仁
【テーマコード(参考)】
4C038
5B047
【Fターム(参考)】
4C038VA07
4C038VB04
4C038VC05
5B047AA23
5B047AB04
5B047BA02
5B047BB04
5B047BC16
5B047CA06
5B047CB18
(57)【要約】      (修正有)
【課題】虹彩の撮影精度を向上できる虹彩撮像装置及び虹彩撮像方法を提供する。
【解決手段】虹彩撮像装置10は、視線目標表示部、視線目標制御部、撮像部を備える。視線目標表示部は、視線目標を表示する。視線目標制御部は、視線目標の変化を制御する。撮像部は、視線目標が、予め定められた状態に変化したタイミングで、虹彩を撮像する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
視線目標表示部、視線目標制御部、撮像部を備え、
前記視線目標表示部は、視線目標を表示し、
前記視線目標制御部は、前記視線目標の変化を制御し、
前記撮像部は、前記視線目標が、予め定められた状態に変化したタイミングで、虹彩を撮像する、虹彩撮像装置。
【請求項2】
前記視線目標制御部は、前記視線目標の変化として、前記視線目標の位置の変化を制御し、
前記撮像部は、前記視線目標の位置の変化が停止したタイミングで、虹彩を撮像する、請求項1記載の虹彩撮像装置。
【請求項3】
前記視線目標制御部は、前記視線目標の変化として、前記視線目標の位置の変化を制御し、
前記撮像部は、前記視線目標が、予め定めた位置に移動したタイミングで、虹彩を撮像する、請求項1または2記載の虹彩撮像装置。
【請求項4】
前記視線目標制御部は、前記視線目標の変化として、前記視線目標の大きさの変化を制御し、
前記撮像部は、前記視線目標が予め指定した大きさとなったタイミングで、虹彩を撮像する、請求項1から3のいずれか一項に記載の虹彩撮像装置。
【請求項5】
前記視線目標制御部は、前記視線目標の変化として、前記視線目標の角度の変化を制御し、
前記撮像部は、前記視線目標の角度の変化が停止したタイミングで、虹彩を撮像する、請求項1から4のいずれか一項に記載の虹彩撮像装置。
【請求項6】
前記視線目標制御部は、前記視線目標の変化として、前記視線目標の切り替えを制御し、
前記撮像部は、前記視線目標が切り替わったタイミングで、虹彩を撮像する、請求項1から5のいずれか一項に記載の虹彩撮像装置。
【請求項7】
虹彩撮像部、および認証部を備え、
前記虹彩撮像部が、請求項1から6のいずれか一項に記載の虹彩撮像装置であり、認証対象者の虹彩画像を取得可能であり、
前記認証部は、前記虹彩撮像部が取得した前記虹彩画像を用いて、虹彩認証を行う、虹彩認証装置。
【請求項8】
視線目標表示工程、視線目標制御工程、撮像工程を備え、
前記視線目標表示工程は、視線目標を表示し、
前記視線目標制御工程は、前記視線目標の変化を制御し、
前記撮像工程は、前記視線目標が、予め定められた状態に変化したタイミングで、虹彩を撮像する、虹彩撮像方法。
【請求項9】
虹彩撮像工程、および認証工程を備え、
前記虹彩撮像工程が、請求項8記載の虹彩撮像方法であり、認証対象者の虹彩画像を取得可能であり、
前記認証工程は、前記虹彩撮像工程が取得した前記虹彩画像を用いて、虹彩認証を行う、虹彩認証方法。
【請求項10】
コンピュータに、請求項8記載の虹彩撮像方法の各工程、または、請求項9に記載の虹彩認証方法の各工程を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、虹彩撮影装置、虹彩認証装置、虹彩撮影方法、虹彩認証方法、プログラム、および記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
虹彩情報を用いて個体認識を行う方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。虹彩認証装置は、虹彩を認証しようとする人の目に照明を当て、カメラにより目画像を撮影し、得られた目画像から虹彩情報を抽出し、抽出した虹彩情報を、予め登録されている虹彩情報データベースのデータと比較照合することにより個人認証を行うものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9-201348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、虹彩認証においては、虹彩を撮影する際、認証対象者の瞼で虹彩の一部が隠れたり、瞬きにより目が隠れたりするため、虹彩認証に適した虹彩の撮影難易度が高いという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、虹彩の撮影精度を向上可能な虹彩撮像装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の虹彩撮像装置(以下、「撮像装置」ともいう)は、視線目標表示部、視線目標制御部、撮像部を備え、
前記視線目標表示部は、視線目標を表示し、
前記視線目標制御部は、前記視線目標の変化を制御し、
前記撮像部は、前記視線目標が、予め定められた状態に変化したタイミングで、虹彩を撮像する。
【0007】
本発明の虹彩認証装置(以下、「認証装置」ともいう)は、虹彩撮像部、および認証部を備え、
前記虹彩撮像部が、前記本発明の虹彩撮像装置であり、認証対象者の虹彩画像を取得可能であり、
前記認証部は、前記虹彩撮像部が取得した前記虹彩画像を用いて、虹彩認証を行う。
【0008】
本発明の虹彩撮像方法(以下、「撮像方法」ともいう)は、視線目標表示工程、視線目標制御工程、撮像工程を備え、
前記視線目標表示工程は、視線目標を表示し、
前記視線目標制御工程は、前記視線目標の変化を制御し、
前記撮像工程は、前記視線目標が、予め定められた状態に変化したタイミングで、虹彩を撮像する。
【0009】
本発明の虹彩認証方法(以下、「認証方法」ともいう)は、虹彩撮像工程、および認証工程を備え、
前記虹彩撮像工程が、前記本発明の虹彩撮像方法であり、認証対象者の虹彩画像を取得可能であり、
前記認証工程は、前記虹彩撮像工程が取得した前記虹彩画像を用いて、虹彩認証を行う。
【0010】
本発明の第1のプログラムは、虹彩を撮像するためのプログラムであって、
コンピュータに、視線目標表示手順、視線目標制御手順、撮像手順を実行させ、
前記視線目標表示手順は、視線目標を表示し、
前記視線目標制御手順は、前記視線目標の変化を制御し、
前記撮像手順は、前記視線目標が、予め定められた状態に変化したタイミングで、虹彩を撮像する。
【0011】
本発明の第2のプログラムは、虹彩認証のためのプログラムであって、
コンピュータに、虹彩撮像手順および認証手順を実行させ、
前記虹彩撮像手順が、前記本発明の第1のプログラムにより実行され、認証対象者の虹彩画像を取得可能であり、
前記認証手順は、前記虹彩撮像手順が取得した前記虹彩画像を用いて、虹彩認証を行う。
【0012】
本発明の記録媒体は、前記本発明のプログラムを記録している、コンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、虹彩の撮影精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、実施形態1の虹彩撮像装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の撮像装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の虹彩撮像方法およびプログラムの一例の構成を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態1において、視線目標表示部に表示される視線目標の一例を示す模式図である。
図5図5は、実施形態1において、視線目標表示部に表示される視線目標の一例を示す模式図である。
図6図6は、実施形態1において、視線目標表示部に表示される視線目標の一例を示す模式図である。
図7図7は、実施形態1において、視線目標表示部に表示される視線目標の一例を示す模式図である。
図8図8は、実施形態2の虹彩認証装置の一例の構成を示すブロック図である。
図9図9は、実施形態2の虹彩認証装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図10図10は、実施形態2の虹彩認証方法およびプログラムの一例の構成を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態について、図1図10を用いて説明する。なお、本発明は、下記の実施形態によって何ら限定および制限されない。なお、以下の図1図10において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用できる。さらに、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0016】
[実施形態1]
本実施形態は、本発明の虹彩撮像装置の例である。図1は、本実施形態の撮像装置10の一例の構成を示すブロック図である。また、図1に示すように、撮像装置10は、視線目標表示部11、視線目標制御部12、撮像部13を備える。また、撮像装置10は、記憶部を備えてもよい。本実施形態の撮像装置10は、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本実施形態の撮像装置10は、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC)であってもよい。また、図示していないが、撮像装置10は、通信回線網を介して、外部装置および装置管理者の外部端末の少なくとも一方と接続可能であってもよい。撮像装置10が前記装置管理者の外部端末と接続可能である場合、装置管理者は、外部端末から撮像装置10の管理を実施してもよい。
【0017】
前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でもよいし、無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、WiFi(Wireless Fidelity)、LPWA(Low Power Wide Area)等があげられる。
【0018】
前記外部装置は、例えば、PC;携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末;スマートウォッチ、スマートグラス、ウェアラブル端末等があげられる。前記外部装置は、例えば、カメラ、スキャナ等の撮像手段、IC(integrated circuit)カードリーダ、マイク等の音声入力手段等を備えてもよい。
【0019】
図2に、撮像装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。撮像装置10は、例えば、CPU(中央処理装置)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置106、ディスプレイ107、通信デバイス108等を備える。撮像装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して接続されている。
【0020】
CPU101は、例えば、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、撮像装置10の全体の制御を担う。撮像装置10において、CPU101により、例えば、本発明のプログラム105やその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、CPU101が、視線目標表示部11、視線目標制御部12、撮像部13として機能する。撮像装置10は、演算装置として、CPUを備えるが、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、CPUとこれらとの組合せを備えてもよい。
【0021】
メモリ102は、例えば、メインメモリを含む。前記メインメモリは、主記憶装置ともいう。CPU101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104(補助記憶装置)に記憶されている本発明のプログラム105等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込む。そして、CPU101は、メモリ102からデータを読み出し、解読し、前記プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。メモリ102は、例えば、さらに、ROM(読み出し専用メモリ)を含む。
【0022】
バス103は、例えば、外部機器とも接続できる。前記外部機器は、例えば、後述する本発明の虹彩認証装置、前記外部装置、外部記憶装置、プリンター、スピーカ等の音声出力装置等があげられる。撮像装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス108により、前記通信回線網に接続でき、前記通信回線網を介して、前記外部機器と接続することもできる。
【0023】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラム105を含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記憶媒体と、前記記憶媒体に読み書きするドライブとを含む。前記記憶媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、FD(フロッピー(登録商標)ディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等があげられ、前記ドライブは、特に制限されない。記憶装置104は、例えば、前記記憶媒体と前記ドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)であってもよい。撮像装置10が、例えば、前記記憶部を含む場合、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。
【0024】
撮像装置10は、例えば、さらに、入力装置106、ディスプレイ107を備える。入力装置106は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。ディスプレイ107は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置があげられる。本実施形態1において、入力装置106とディスプレイ107とは、別個に構成されているが、入力装置106とディスプレイ107とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。また、撮像装置10は、例えば、入力装置106として、可視光カメラ、近赤外線カメラ等のカメラ(撮像装置)を備え、撮像部13として、CPU101が前記カメラを制御し、虹彩を撮影する。
【0025】
撮像装置10において、メモリ102および記憶装置104は、ユーザからのアクセス情報およびログ情報、ならびに、外部データベース(図示せず)から取得した情報を記憶することも可能である。
【0026】
つぎに、本実施形態の虹彩撮像方法について、図3のフローチャートおよび図4~7の模式図を用いて説明する。本実施形態の撮像方法は、例えば、図1および図2に示す本実施形態の撮像装置10を用いて実施できる。
【0027】
まず、撮像装置10の視線目標表示部11により、視線目標を表示する(S1、視線目標表示工程)。前記視線目標は、虹彩の撮像対象者の視線を誘導するためのマークであり、例えば、円形、四角形、三角形などの図形;ひらがな、漢字、アルファベット等の文字;ランドルト環等の記号;昆虫や動植物等のイラスト、写真、キャラクタ等の画像;等があげられる。視線目標表示部11は、例えば、前記視線目標のほかに、例えば、後述する視線目標制御部12による視線目標の変化がどのようなものであるかを説明するテキストを表示してもよい。前記テキストは、特に制限されず、例えば、後述する撮像対象者への指示情報112cを含むテキストがあげられる。
【0028】
つぎに、撮像装置10の視線目標制御部12により、前記視線目標の変化を制御する(S2、視線目標制御工程)。前記視線目標の変化は、例えば、前記視線目標の位置の変化(視線目標の位置の変化ともいう);前記視線目標の大きさの変化;前記視線目標の角度の変化;前記視線目標の切り替え;等があげられる。視線目標制御部12による視線目標の変化の具体例については、後述する。
【0029】
そして、撮像装置10の撮像部13は、前記視線目標が、予め定められた状態に変化したタイミングで、虹彩を撮像する(S3、撮像工程)。前記虹彩の撮像回数は、1回でもよいし、2回以上の複数でもよいが、虹彩画像の取得精度が向上する観点から、例えば、複数であることが好ましい。前記予め定められた状態は、特に制限されず、視線目標制御部12による視線目標の変化の制御に応じて、適宜決定できる。前記視線目標の変化が、前記視線目標の位置の変化、すなわち、視線目標の移動である場合、撮像部13は、例えば、前記視線目標が特定の位置に移動したタイミングで虹彩を撮像してもよいし、前記視線目標の位置の変化が停止したタイミング、すなわち、前記視線目標が停止したタイミングで虹彩を撮像してもよい。前記視線目標の変化が、前記視線目標の大きさの変化である場合、撮像部13は、例えば、前記視線目標が予め指定した大きさとなったタイミングで虹彩を撮像できる。前記視線目標の変化が、前記視線目標の角度の変化である場合、撮像部13は、例えば、前記視線目標が特定の角度となったタイミングで虹彩を撮像してもよいし、前記視線目標の角度の変化が停止したタイミング、すなわち、前記視線目標が停止したタイミングで虹彩を撮像してもよい。また、前記視線目標の変化が、前記視線目標の切り替えである場合、撮像部13は、例えば、前記視線目標が切り替わったタイミングで虹彩を撮像できる。また、本発明は、例えば、これらの視線目標の変化を組み合わせて利用してもよい。
【0030】
前記S1からS3の処理の具体例について、図4図7を用いて説明する。
【0031】
前記視線目標の変化が、前記視線目標の位置の変化、すなわち、視線目標の移動である場合について、図4を用いて具体的に説明する。図4(A)および(B)は、視線目標表示部11により表示される画面の一例を示す模式図であり、図4(A)が、視線目標の位置が変化している状態を示す図であり、図4(B)が、視線目標の位置の変化が停止したタイミングを示す図である。まず、図4(A)に示すように、視線目標表示部11の表示領域112aに、円形の図形(視線目標112b)を表示する。この際、例えば、視線目標表示部11は、「どこで点が止まるか確認してください」等の指示情報112cを併せて表示してもよい。指示情報112cは、例えば、撮像装置10が前記音声出力手段を備えている場合、視線目標表示部11による表示に代えて、または加えて、前記音声出力手段により音声で出力されてもよい。つぎに、S2工程において、視線目標制御部12は、表示領域112aに表示された視線目標112bの位置を、図4(A)に点線で示すような軌跡を描くように変化させる。なお、図4(A)において点線で示す視線目標112bの軌跡は一例であり、視線目標制御部12は、例えば、視線目標112bの位置を任意の軌跡で変化させることができる。そして、撮像部13は、図4(B)に示すように、視線目標112bの位置の変化が停止したタイミングで虹彩を撮像する。視線目標112bの停止位置は、特に制限されず任意の位置とできるが、例えば、後述する撮像対象者の虹彩の撮像位置と対応する位置で停止させることが好ましい。また、撮像部13が、虹彩の撮像を複数回行う場合、視線目標制御部12は、例えば、視線目標112bの移動と停止とを断続的に繰り返してもよい。この場合、撮像部13は、例えば、視線目標112bが停止するたびに虹彩を撮像する。このようなタイミングで虹彩を撮像することにより、例えば、撮像対象者の目が見開いている状態で虹彩を撮像できるため、虹彩の撮影精度を向上できる。
【0032】
なお、本発明は、これには限定されず、撮像部13は、例えば、視線目標112bの移動中に虹彩を撮像してもよい。この場合、撮像部13は、例えば、視線目標112bが予め定めた位置に移動したタイミングで虹彩を撮像できる。前記予め定めた位置は、特に制限されず、例えば、撮像対象者の虹彩の撮像位置と対応する位置とすることが好ましい。前記「虹彩の撮像位置と対応する位置」は、例えば、表示領域112a上の位置座標において、撮像対象の虹彩の位置とは反対方向に位置する位置座標があげられる。前記虹彩の撮像位置とは反対方向に位置する位置座標の具体例としては、虹彩の下側と表示領域112aの上側の位置座標、虹彩の上側と表示領域112aの下側の位置座標、虹彩の右側と表示領域112aの左側の位置座標、虹彩の左側と表示領域112aの右側の位置座標の組み合わせ等があげられる。視線目標112bの移動中は、撮像対象者は視線目標112bを目で追っているため、瞼に隠される虹彩の位置が変わる。このため、このようなタイミングで虹彩を撮像することにより、例えば、虹彩の撮像角度を変更できるため、虹彩の撮影精度を向上できる。
【0033】
また、視線目標制御部12は、例えば、撮像した虹彩の画像において、隠れている部分がある場合、視線目標112bを前記虹彩の隠れている部分と対応する位置に移動させ、撮像部13は、視線目標112bが前記虹彩の隠れている部分と対応する位置に移動したタイミングで虹彩を撮像してもよい。具体的に、例えば、撮像部13が撮像した撮像対象者の虹彩において、下半分が隠れていた場合、視線目標制御部12は、表示領域112aに表示された視線目標112bの位置を表示領域112aの上側に変化させる。そして、撮像部13は、視線目標112bが表示領域112aの上側に移動したタイミングで、虹彩を撮像する。このようなタイミングで虹彩を撮像することにより、例えば、撮像対象者の虹彩の隠れている部分について撮像できるため、虹彩の撮像精度を向上できる。
【0034】
つぎに、前記視線目標の変化が、前記視線目標の大きさの変化である場合、撮像部13は、例えば、前記視線目標が予め指定した大きさとなったタイミングで虹彩を撮像する。図5を用いて具体的に説明する。図5(A)および(B)は、視線目標表示部11により表示される画面の一例を示す模式図であり、図5(A)が、視線目標の大きさが変化する前の状態を示す図であり、図5(B)が、視線目標の大きさが変化したタイミングを示す図である。まず、図5(A)に示すように、視線目標表示部11の表示領域112aに、アルファベットの「A」(視線目標112b)を表示する。この際、例えば、視線目標表示部11は、「表示される文字を教えてください。」等の指示情報112cを併せて表示してもよい。指示情報112cは、例えば、撮像装置10が前記音声出力手段を備えている場合、視線目標表示部11による表示に代えて、または加えて、前記音声出力手段により音声で出力されてもよい。つぎに、S2工程において、例えば、視線目標制御部12は、表示領域112aに表示された視線目標112bの大きさを、図5(A)に示す大きさから、図5(B)に示す大きさへと、段階的に変化させる。そして、撮像部13は、視線目標112bの予め指定した大きさとなったタイミングで虹彩を撮像する。前記予め指定した大きさは、特に制限されず、任意の大きさが指定できる。また、前記指定した大きさは、例えば、一つでもよいし、二つ以上の複数の大きさでもよいが、複数回撮像することにより虹彩の撮像精度が向上する観点から、複数の大きさを指定することが好ましい。このようなタイミングで虹彩を撮像することにより、例えば、撮像対象者の目が見開いている状態で虹彩を撮像できるため、虹彩の撮影精度を向上できる。
【0035】
なお、前述の例では、視線目標制御部12により、視線目標112bの大きさを徐々に大きく変化させる場合を例示したが、本発明はこれには制限されず、例えば、視線目標制御部12は、視線目標112bの大きさを徐々に小さく変化させてもよい。
【0036】
つぎに、前記視線目標の変化が、前記視線目標の角度の変化、すなわち、視線目標の回転である場合について、図6を用いて具体的に説明する。図6(A)および(B)は、視線目標表示部11により表示される画面の一例を示す模式図であり、図6(A)が、視線目標の位置が変化している状態を示す図であり、図6(B)が、視線目標の位置の変化が停止したタイミングを示す図である。まず、図6(A)に示すように、視線目標表示部11の表示領域112aに、椅子とテーブルの画像(視線目標112b)を、傾いた状態で表示する。この際、例えば、視線目標表示部11は、「どういう図形でしょうか?」等の指示情報112cを併せて表示してもよい。指示情報112cは、例えば、撮像装置10が前記音声出力手段を備えている場合、視線目標表示部11による表示に代えて、または加えて、前記音声出力手段により音声で出力されてもよい。つぎに、S2工程において、視線目標制御部12は、表示領域112aに表示された視線目標112bを、図6(A)の矢印で示すような方向に回転させ、視線目標112bの角度を変化させる。そして、撮像部13は、図6(B)に示すように、視線目標112bの角度の変化が停止したタイミングで虹彩を撮像する。また、撮像部13が、虹彩の撮像を複数回行う場合、視線目標制御部12は、例えば、視線目標112bの回転と停止とを断続的に繰り返してもよい。この場合、撮像部13は、例えば、視線目標112bの回転が停止するたびに虹彩を撮像する。このようなタイミングで虹彩を撮像することにより、例えば、撮像対象者の目が見開いている状態で虹彩を撮像できるため、虹彩の撮影精度を向上できる。
【0037】
前記視線目標の変化が、前記視線目標の切り替えである場合について、図7を用いて具体的に説明する。図7(A)および(B)は、視線目標表示部11により表示される画面の一例を示す模式図であり、図7(A)が、視線目標の切り替え前の状態を示す図であり、図7(B)が、視線目標の切り替え後の状態を示す図である。まず、図7(A)に示すように、視線目標表示部11の表示領域112aに、もぐらが隠れている穴の画像(視線目標112b)を表示する。この際、例えば、視線目標表示部11は、「モグラはどの穴からでてくるでしょうか?」等の指示情報112cを併せて表示してもよい。指示情報112cは、例えば、撮像装置10が前記音声出力手段を備えている場合、視線目標表示部11による表示に代えて、または加えて、前記音声出力手段により音声で出力されてもよい。つぎに、S2工程において、視線目標制御部12は、表示領域112aに表示された視線目標112bを、任意のタイミングで、図7(B)に示す、モグラが表示された画像に切り替える。そして、撮像部13は、視線目標112bが、図7(B)に示すモグラが表示された画像に切り替わったタイミングで虹彩を撮像する。また、撮像部13が、虹彩の撮像を複数回行う場合、視線目標制御部12は、例えば、図7(A)に示す視線目標112bと、図7(B)に示す視線目標112bとの切り替えを断続的に繰り返してもよい。この場合、撮像部13は、例えば、視線目標112bが切り替わるたびに虹彩を撮像する。このようなタイミングで虹彩を撮像することにより、例えば、撮像対象者の目が見開いている状態で虹彩を撮像できるため、虹彩の撮影精度を向上できる。
【0038】
本発明の虹彩撮像装置によれば、視線目標制御部により、視線目標の変化を制御し、撮像部が、前記視線目標が予め定められた状態に変化したタイミングで、対象者の虹彩を撮像する。このため、本発明の虹彩撮像装置は、例えば、対象者が目を大きく開いたタイミングで虹彩を撮影することができ、虹彩の撮影精度が向上する。
【0039】
[実施形態2]
本実施形態は、本発明の虹彩認証装置の例である。本発明の認証装置は、虹彩撮像部と、認証部とを含み、前記虹彩撮像部が、前記本発明の虹彩撮像装置であり、前記認証部が、前記虹彩撮像部が取得した前記虹彩画像を用いて虹彩認証を行うこと以外は特に限定されない。
【0040】
本実施形態の認証装置について、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態の認証装置20の一例の構成を示すブロック図である。また、図8に示すように、認証装置20は、虹彩撮像部10および認証部21を備える。認証装置20は、例えば、記憶部を備えてもよく(図示せず)、この場合、前記記憶部は、例えば、認証対象者の基準虹彩情報221を含んでもいてもよい。本実施形態の認証装置20は、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本実施形態の認証装置20は、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC)であってもよい。また、図示していないが、認証装置20は、通信回線網を介して、外部装置および装置管理者の外部端末の少なくとも一方と接続可能であってもよい。認証装置20が前記装置管理者の外部端末と接続可能である場合、装置管理者は、外部端末から認証装置20の管理を実施してもよい。
【0041】
前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でもよいし、無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、WiFi(Wireless Fidelity)、LPWA(Low Power Wide Area)等があげられる。
【0042】
前記外部装置は、例えば、PC;携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末;スマートウォッチ、スマートグラス、ウェアラブル端末等があげられる。前記外部装置は、例えば、カメラ、スキャナ等の撮像手段、IC(integrated circuit)カードリーダ、マイク等の音声入力手段等を備えてもよい。
【0043】
図9に、認証装置20のハードウェア構成のブロック図を例示する。認証装置20は、例えば、CPU(中央処理装置)101、メモリ202、バス203、記憶装置204、入力装置206、ディスプレイ207、通信デバイス208等を備える。認証装置20の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス203を介して接続されている。
【0044】
CPU201は、例えば、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、認証装置20の全体の制御を担う。認証装置20において、CPU201により、例えば、本発明のプログラム205やその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、CPU201が、虹彩撮像部10および認証部21として機能する。認証装置20は、演算装置として、CPUを備えるが、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、CPUとこれらとの組合せを備えてもよい。
【0045】
メモリ202は、例えば、メインメモリを含む。前記メインメモリは、主記憶装置ともいう。CPU201が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置204(補助記憶装置)に記憶されている本発明のプログラム105等の種々の動作プログラムを、メモリ202が読み込む。そして、CPU201は、メモリ202からデータを読み出し、解読し、前記プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。メモリ202は、例えば、さらに、ROM(読み出し専用メモリ)を含む。
【0046】
バス203は、例えば、外部機器とも接続できる。前記外部機器は、例えば、カメラ等の撮像装置、前記外部装置、外部記憶装置、プリンター、スピーカ等の音声出力装置等があげられる。認証装置20は、例えば、バス203に接続された通信デバイス208により、前記通信回線網に接続でき、前記通信回線網を介して、前記外部機器と接続することもできる。
【0047】
記憶装置204は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置204には、本発明のプログラム205を含む動作プログラムが格納されている。記憶装置204は、例えば、記憶媒体と、前記記憶媒体に読み書きするドライブとを含む。前記記憶媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、FD(フロッピー(登録商標)ディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等があげられ、前記ドライブは、特に制限されない。記憶装置204は、例えば、前記記憶媒体と前記ドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)であってもよい。認証装置20が前記記憶部を備える場合、記憶装置204は、例えば、前記記憶部として機能し、基準虹彩情報221を記憶する。
【0048】
認証装置20は、例えば、さらに、入力装置206、ディスプレイ207を備える。入力装置206は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。ディスプレイ207は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置があげられる。本実施形態2において、入力装置206とディスプレイ207とは、別個に構成されているが、入力装置206とディスプレイ207とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0049】
認証装置20において、メモリ202および記憶装置204は、ユーザからのアクセス情報およびログ情報、ならびに、外部データベース(図示せず)から取得した情報を記憶することも可能である。
【0050】
つぎに、本実施形態の虹彩認証方法について、図10のフローチャートを用いて説明する。本実施形態の認証方法は、例えば、図8および図9に示す本実施形態の認証装置20を用いて実施できる。なお、本発明の認証方法は、認証装置20の使用に限定されない。
【0051】
まず、認証装置20の虹彩撮像部10により、前記実施形態1の虹彩撮像方法におけるS1~S3と同様にして、S1~S3を実施し、認証対象者の虹彩画像を撮像して取得する。
【0052】
つぎに、認証装置20の認証部21が、取得した前記認証対象者の虹彩画像を用いて虹彩認証を行う(S11、認証工程)。本発明の認証装置による虹彩認証処理は、特に制限されず、例えば、公知の虹彩認証装置と同様にして実施できる。一例として、例えば、認証部21は、前記認証対象者の虹彩画像から、前記認証対象者の虹彩情報を抽出し、前記認証対象者の虹彩情報と、予め記憶されている基準虹彩情報221とを照合し、虹彩認証を行う。具体的に、例えば、認証部21は、前記認証対象者の虹彩情報と、基準虹彩情報221とを比較して類似スコアを算出し、前記類似スコアが閾値を超えるか否かを判定することにより、虹彩認証を行うことができる。基準虹彩情報221は、例えば、一種類の情報でもよいし、2種類以上の複数の情報でもよい。後者の場合、認証部21は、例えば、DBに保管された複数の基準虹彩情報221と、前記認証対象者の虹彩情報とを照合し、前記認証対象者について、類似スコアが高い基準虹彩情報221をリストアップして虹彩認証を行うことができる。
【0053】
本発明の虹彩認証装置によれば、虹彩撮像部10により、虹彩の撮影精度が向上しているため、例えば、結果的に、虹彩認証の精度を向上させることができる。
【0054】
[実施形態3]
本実施形態の第1のプログラムは、前述の虹彩撮像方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、虹彩を撮像するためのプログラムであって、コンピュータに、視線目標表示手順、視線目標制御手順、撮像手順を実行させる。
【0055】
前記視線目標表示手順は、視線目標を表示し、前記視線目標制御手順は、前記視線目標の変化を制御し、前記撮像手順は、前記視線目標が、予め定められた状態に変化したタイミングで、虹彩を撮像する。
【0056】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、視線目標表示手順、視線目標制御手順、撮像手順として機能させるプログラムということもできる。
【0057】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の虹彩撮像装置および虹彩撮像方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0058】
[実施形態4]
本実施形態の第2のプログラムは、前述の虹彩認証方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、虹彩認証のためのプログラムであって、コンピュータに、虹彩撮像手順および認証手順を実行させる。
【0059】
前記認証手順は、前記本発明の第1のプログラムにより実行され、認証対象者の虹彩画像を取得可能であり、前記認証手順は、前記虹彩撮像手順が取得した前記虹彩画像を用いて虹彩認証を行う。
【0060】
また、本実施形態の第2のプログラムは、コンピュータを、虹彩撮像手順および認証手順として機能させるプログラムということもできる。
【0061】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の虹彩撮像装置、虹彩撮像方法、虹彩認証装置および虹彩認証方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0062】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0063】
<付記>
上記の実施形態および実施例の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
視線目標表示部、視線目標制御部、撮像部を備え、
前記視線目標表示部は、視線目標を表示し、
前記視線目標制御部は、前記視線目標の変化を制御し、
前記撮像部は、前記視線目標が、予め定められた状態に変化したタイミングで、虹彩を撮像する、虹彩撮像装置。
(付記2)
前記視線目標制御部は、前記視線目標の変化として、前記視線目標の位置の変化を制御し、
前記撮像部は、前記視線目標の位置の変化が停止したタイミングで、虹彩を撮像する、付記1記載の虹彩撮像装置。
(付記3)
前記視線目標制御部は、前記視線目標の変化として、前記視線目標の位置の変化を制御し、
前記撮像部は、前記視線目標が、予め定めた位置に移動したタイミングで、虹彩を撮像する、付記1または2記載の虹彩撮像装置。
(付記4)
前記視線目標制御部は、前記視線目標の変化として、前記視線目標の大きさの変化を制御し、
前記撮像部は、前記視線目標が予め指定した大きさとなったタイミングで、虹彩を撮像する、付記1から3のいずれか一項に記載の虹彩撮像装置。
(付記5)
前記視線目標制御部は、前記視線目標の変化として、前記視線目標の角度の変化を制御し、
前記撮像部は、前記視線目標の角度の変化が停止したタイミングで、虹彩を撮像する、付記1から4のいずれかに記載の虹彩撮像装置。
(付記6)
前記視線目標制御部は、前記視線目標の変化として、前記視線目標の切り替えを制御し、
前記撮像部は、前記視線目標が切り替わったタイミングで、虹彩を撮像する、付記1から5のいずれかに記載の虹彩撮像装置。
(付記7)
虹彩撮像部、および認証部を備え、
前記虹彩撮像部が、付記1から6のいずれかに記載の虹彩撮像装置であり、認証対象者の虹彩画像を取得可能であり、
前記認証部は、前記虹彩撮像部が取得した前記虹彩画像を用いて、虹彩認証を行う、虹彩認証装置。
(付記8)
視線目標表示工程、視線目標制御工程、撮像工程を備え、
前記視線目標表示工程は、視線目標を表示し、
前記視線目標制御工程は、前記視線目標の変化を制御し、
前記撮像工程は、前記視線目標が、予め定められた状態に変化したタイミングで、虹彩を撮像する、虹彩撮像方法。
(付記9)
前記視線目標制御工程は、前記視線目標の変化として、前記視線目標の位置の変化を制御し、
前記撮像工程は、前記視線目標の位置の変化が停止したタイミングで、虹彩を撮像する、付記8記載の虹彩撮像方法。
(付記10)
前記視線目標制御工程は、前記視線目標の変化として、前記視線目標の位置の変化を制御し、
前記撮像工程は、前記視線目標が、予め定めた位置に移動したタイミングで、虹彩を撮像する、付記8または9記載の虹彩撮像方法。
(付記11)
前記視線目標制御工程は、前記視線目標の変化として、前記視線目標の大きさの変化を制御し、
前記撮像工程は、前記視線目標が予め指定した大きさとなったタイミングで、虹彩を撮像する、付記8から10のいずれかに記載の虹彩撮像方法。
(付記12)
前記視線目標制御工程は、前記視線目標の変化として、前記視線目標の角度の変化を制御し、
前記撮像工程は、前記視線目標の角度の変化が停止したタイミングで、虹彩を撮像する、付記8から11のいずれかに記載の虹彩撮像方法。
(付記13)
前記視線目標制御工程は、前記視線目標の変化として、前記視線目標の切り替えを制御し、
前記撮像工程は、前記視線目標が切り替わったタイミングで、虹彩を撮像する、付記8から12のいずれかに記載の虹彩撮像方法。
(付記14)
虹彩撮像工程、および認証工程を備え、
前記虹彩撮像工程が、付記8から13のいずれかに記載の虹彩撮像方法であり、認証対象者の虹彩画像を取得可能であり、
前記認証工程は、前記虹彩撮像工程が取得した前記虹彩画像を用いて、虹彩認証を行う、虹彩認証方法。
(付記15)
虹彩を撮像するためのプログラムであって、
コンピュータに、視線目標表示手順、視線目標制御手順、撮像手順を実行させ、
前記視線目標表示手順は、視線目標を表示し、
前記視線目標制御手順は、前記視線目標の変化を制御し、
前記撮像手順は、前記視線目標が、予め定められた状態に変化したタイミングで、虹彩を撮像する、プログラム。
(付記16)
前記視線目標制御手順は、前記視線目標の変化として、前記視線目標の位置の変化を制御し、
前記撮像手順は、前記視線目標の位置の変化が停止したタイミングで、虹彩を撮像する、付記15記載のプログラム。
(付記17)
前記視線目標制御手順は、前記視線目標の変化として、前記視線目標の位置の変化を制御し、
前記撮像手順は、前記視線目標が、予め定めた位置に移動したタイミングで、虹彩を撮像する、付記15または16記載の虹彩撮像装置。
(付記18)
前記視線目標制御手順は、前記視線目標の変化として、前記視線目標の大きさの変化を制御し、
前記撮像手順は、前記視線目標が予め指定した大きさとなったタイミングで、虹彩を撮像する、付記15から17のいずれかに記載のプログラム。
(付記19)
前記視線目標制御手順は、前記視線目標の変化として、前記視線目標の角度の変化を制御し、
前記撮像手順は、前記視線目標の角度の変化が停止したタイミングで、虹彩を撮像する、付記15から18のいずれかに記載のプログラム。
(付記20)
前記視線目標制御手順は、前記視線目標の変化として、前記視線目標の切り替えを制御し、
前記撮像手順は、前記視線目標が切り替わったタイミングで、虹彩を撮像する、付記15から19のいずれかに記載のプログラム。
(付記21)
虹彩認証のためのプログラムであって、
コンピュータに、虹彩撮像手順および認証手順を実行させ、
前記虹彩撮像手順が、付記15から20のいずれかに記載の虹彩を撮像するためのプログラムにより実行され、認証対象者の虹彩画像を取得可能であり、
前記認証手順は、前記虹彩撮像手順が取得した前記虹彩画像を用いて、虹彩認証を行う、プログラム。
(付記22)
コンピュータに、付記8から13のいずれかに記載の虹彩撮像方法の各工程、または、付記14に記載の虹彩認証方法の各工程を実行させるためのプログラム。
(付記23)
付記15から22のいずれかに記載のプログラムを記録している、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明によれば、虹彩の撮影精度を向上でき、結果的に、虹彩認証の精度を向上できる。このため、本発明は、画像認証、特に虹彩認証の分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【0065】
10 虹彩撮像装置
11 視線目標表示部
12 視線目標制御部
13 撮像部
101 CPU
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 プログラム
106 入力装置
107 ディスプレイ
108 通信デバイス
20 虹彩認証総理
21 認証部
201 CPU
202 メモリ
203 バス
204 記憶装置
205 プログラム
206 入力装置
207 ディスプレイ
208 通信デバイス
221 基準虹彩情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10