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特開2022-150482データ検索装置、データ検索方法及びデータ検索プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022150482
(43)【公開日】2022-10-07
(54)【発明の名称】データ検索装置、データ検索方法及びデータ検索プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/38 20190101AFI20220929BHJP
   G06F 16/338 20190101ALI20220929BHJP
【FI】
G06F16/38
G06F16/338
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021053107
(22)【出願日】2021-03-26
(71)【出願人】
【識別番号】598057291
【氏名又は名称】株式会社富士通エフサス
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大谷 圭次
(72)【発明者】
【氏名】山野 大偉治
(72)【発明者】
【氏名】有薗 正志
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175DA01
5B175FB03
5B175JA02
(57)【要約】
【課題】検索時に目的の検索対象を容易に見つけることができるデータ検索装置、データ検索方法及びデータ検索プログラムを提供する。
【解決手段】タグアイテム記憶部11は、タグ及びタグが付加されたデータとの対応関係を記憶する。タグマトリクス記憶部13は、行タグ及び列タグで示される要素を有し、要素毎に対応する行タグ及び列タグが付されたデータに関する情報を表示するタグマトリクスを記憶する。タグマトリクス出力部15は、タグマトリクスを出力装置3に表示させる。下位分類出力部16は、タグマトリクスに含まれる要素から特定の要素が選択された場合、特定の要素に対応する第1行タグ及び第1列タグが付された第1データを、第1行タグ及び第1列タグ以外の複数の第2タグを用いて第1分類を行い複数の第1グループを生成し、各第1グループの特徴量に応じて表示領域の状態を変更して各第1グループを前記表示装置に表示させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データベースに蓄積されているデータを、文字列であるタグを用いて検索するデータ検索装置であって、
前記タグ及び前記タグが付加されたデータとの対応関係を記憶するタグアイテム記憶部と、
前記タグのいずれかである行タグ及び列タグで示される要素を有し、前記要素毎に対応する前記行タグ及び前記列タグが付された前記データに関する情報を表示するタグマトリクスを記憶するタグマトリクス記憶部と、
前記タグマトリクスを表示装置に表示させるタグマトリクス出力部と、
前記表示装置に表示された前記タグマトリクスに含まれる前記要素から特定の要素が選択された場合、前記特定の要素に対応する第1行タグ及び第1列タグが付された第1データを、前記第1行タグ及び前記第1列タグ以外の複数の第3タグを用いて第1分類を行い複数の第1グループを生成して前記表示装置に表示させる下位分類出力部と
を備えたことを特徴とするデータ検索装置。
【請求項2】
下位分類出力部は、各前記第1グループの特徴量に応じて表示領域の状態を変更して各前記第1グループを前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1に記載のデータ検索装置。
【請求項3】
前記下位分類出力部は、各前記第1グループに属する前記第1データの数に応じて表示領域の大きさを変更することを特徴とする請求項2に記載のデータ検索装置。
【請求項4】
前記下位分類出力部は、円柱グラフを用いて各前記第1グループを積層させて表示させ、且つ、各前記第1グループに属する前記第1データの数に応じて円柱グラフにおける層の幅を変更することを特徴とする請求項3に記載のデータ検索装置。
【請求項5】
前記下位分類出力部は、三角形の内部に各前記第1グループを積層させて表示させ、且つ、各前記第1グループに属する前記第1データの数が多い順に三角形の底辺側から配置することを特徴とする請求項3に記載のデータ検索装置。
【請求項6】
前記下位分類出力部は、各前記第1グループに属する前記第1データのアクセス数を基に、各前記第1グループの前記表示領域の配色を変更することを特徴とする請求項2~5のいずれか一つに記載のデータ検索装置。
【請求項7】
前記下位分類出力部は、前記第1グループのいずれかの選択を受けて、選択された前記第1グループに属する前記第1データを、前記第1行タグ、前記第1列タグ及び選択された前記第1グループに対応する前記第3タグ以外の複数の第4タグを用いて第2分類を行い複数の第2グループを生成し、各前記第2グループに属する第2データの数に応じて表示領域の大きさを変更して各前記第2グループの情報を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1~6のいずれか一つに記載のデータ検索装置。
【請求項8】
データベースに蓄積されているデータを、文字列であるタグを用いて検索するデータ検索方法であって
前記タグ及び前記タグが付加されたデータとの対応関係を記憶させ、
前記タグのいずれかである行タグ及び列タグで示される要素を有し、前記要素毎に対応する前記行タグ及び前記列タグが付された前記データに関する情報を表示するタグマトリクスを表示装置に表示させ、
前記表示装置に表示された前記タグマトリクスに含まれる前記要素から特定の要素が選択された場合、前記特定の要素に対応する第1行タグ及び第1列タグが付された第1データを、前記第1行タグ及び前記第1列タグ以外の複数の第2タグを用いて第1分類を行い複数の第1グループを生成して前記表示装置に表示させる
ことを特徴とするデータ検索方法。
【請求項9】
データベースに蓄積されているデータを、文字列であるタグを用いて検索する処理をコンピュータに実行させるデータ検索プログラムであって
前記タグ及び前記タグが付加されたデータとの対応関係を記憶させ、
前記タグのいずれかである行タグ及び列タグで示される要素を有し、前記要素毎に対応する前記行タグ及び前記列タグが付された前記データに関する情報を表示するタグマトリクスを表示装置に表示させ、
前記表示装置に表示された前記タグマトリクスに含まれる前記要素から特定の要素が選択された場合、前記特定の要素に対応する第1行タグ及び第1列タグが付された第1データを、前記第1行タグ及び前記第1列タグ以外の複数の第2タグを用いて第1分類を行い複数の第1グループを生成して前記表示装置に表示させる
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とするデータ検索プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ検索装置、データ検索方法及びデータ検索プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子化された様々な情報を蓄積して共有するデータ共有システムが知られている。特に、登録されたユーザそれぞれが、ネットワークを通じて自由にデータを登録して、データベースに登録されたデータを自由に閲覧するデータ共有システムが知られている。このようなデータ共有システムでは様々な情報が蓄積されるため、情報の分類管理が重要となる。
【0003】
例えば、ドキュメント等の保管や管理にあたり任意の文字列であるタグづけを行うことで、タグを用いて目的のドキュメントを取り出すことが可能となる。ここでのドキュメントには、表示可能なデータなども含まれる。ただし、ドキュメントには様々な要素が含まれており、1つのタグでドキュメントを分類することは現実的でない。そのため、ドキュメントに複数のタグを付与して分類して管理することが行われる。
【0004】
また、目的のドキュメントを検索する場合に、あいまいな記憶により検索を行うと目的のドキュメントがなかなか見つからない場合がある。そこで、タグ情報などのキーとなるキーワードを掘り下げて検索することで、曖昧な記憶でも目的とするドキュメントを探しやすくする技術がある。例えば、2つのタグ情報に関してクロス集計したマトリクス表を用いて検索を行う技術がある。また、文章、画像及び音声などの定性データと数値やカテゴリカルデータなどの定量データとを組み合わせて文書等の分析を行う技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2014-177758号公報
【特許文献2】特開2006-269802号公報
【特許文献3】特開2000-83491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ドキュメントはその数が日々増大するものであり、2次元のクロス集計や単なるキーワードの掘り下げでは、増大したドキュメントから目的のモノを探し出すことは困難である。また、定性データと定量データとを組み合わせて分析を行う技術は、適切な分類を行うことはできるが、検索効率を向上させることは困難である。
【0007】
1つの側面では、本発明は、検索時に目的の検索対象を容易に見つけることができるデータ検索装置、データ検索方法及びデータ検索プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の案では、データ検索装置は、データベースに蓄積されているデータを、任意の文字列であるタグを用いて検索する。タグアイテム記憶部は、前記タグ及び前記タグが付加されたデータとの対応関係を記憶する。タグマトリクス記憶部は、前記タグのいずれかである行タグ及び列タグで示される要素を有し、前記要素毎に対応する前記行タグ及び前記列タグが付された前記データに関する情報を表示するタグマトリクスを記憶する。タグマトリクス出力部は、前記タグマトリクスを表示装置に表示させる。下位分類出力部は、前記表示装置に表示された前記タグマトリクスに含まれる前記要素から特定の要素が選択された場合、前記特定の要素に対応する第1行タグ及び第1列タグが付された第1データを、前記第1行タグ及び前記第1列タグ以外の複数の第2タグを用いて第1分類を行い複数の第1グループを生成し、各前記第1グループの特徴量に応じて表示領域の状態を変更して各前記第1グループを前記表示装置に表示させる。
【発明の効果】
【0009】
検索時に目的の検索対象を容易に見つけることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施例1に係るデータ検索装置のブロック図である。
図2図2は、タグデータのデータ構成例を示す図である。
図3図3は、タグアイテムのデータ構成例を示す図である。
図4図4は、タグマトリクスのデータ構成例を示す図である。
図5図5は、タグマトリクスをサムネイル表示するタグマトリクス表示画面の表示例を示す図である。
図6図6は、選択されたタグマトリクスを表示するタグマトリクス表示画面の表示例を示す図である。
図7図7は、選択されたタグの組合せの関連情報を表示するタグマトリクス表示画面の表示例を示す図である
図8図8は、実施例1に係る第3タグ以降の分類を表示するタグマトリクス表示画面の表示例を示す図である。
図9図9は、アイテム表示画面の一例を表す図である。
図10図10は、アイテムの他の表示方法の一例を示す図である。
図11図11は、新規タグ追加処理のフローチャートである。
図12図12は、実施例1に係る検索時の処理のフローチャートである。
図13図13は、実施例2に係る第3タグ以降の分類を表示するタグマトリクス表示画面の表示例を示す図である。
図14図14は、実施例2に係る検索時の処理のフローチャートである。
図15図15は、実施例3に係る第3タグ以降の分類を表示するタグマトリクス表示画面の表示例を示す図である。
図16図16は、実施例4に係る第3タグ以降の分類を表示するタグマトリクス表示画面の表示例を示す図である。
図17図17は、データ検索装置と同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【0011】
以下に、本願の開示するデータ検索装置、データ検索方法及びデータ検索プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示するデータ検索装置、データ検索方法及びデータ検索プログラムが限定されるものではない。
【実施例0012】
図1は、実施例1に係るデータ検索装置のブロック図である。データ検索装置1は、CPU(Central Processing Unit)およびメモリ等を有するハードウェアと、ソフトウェアプログラムとを備えるコンピュータによって実現される。データ検索装置1は、タグアイテム記憶部11、タグマトリクス編集部12、タグマトリクス記憶部13、アイテム数集計部14、タグマトリクス出力部15、アイテム出力部17、表示ログ記憶部18、タグ編集部19及び下位分類出力部16を備える。
【0013】
さらに、データ検索装置1は、入力装置2及び出力装置3が接続される。また、データ検索装置1は、データベース4に接続される。入力装置2は、例えば、キーボードやマウス等である。出力装置3は、例えば、ディスプレイやプリンタ等である。
【0014】
データベース4は、利用が認められたユーザが登録したアイテムと呼ばれる各種データが蓄積されたデータ蓄積システムである。各種データとは、例えば、ドキュメント、イメージ、動画もしくは音声などのバイナリデータ、ブログ又はURL等である。
【0015】
タグアイテム記憶部11は、タグデータ及びタグアイテムを記憶する。ここで、タグデータ及びタグアイテムについて説明する。
【0016】
タグデータは、データベース4に蓄積されたアイテムに付加されたタグに関する情報を示すデータである。タグデータは、タグとして新規な語や句などが登録される場合に、新規に生成される。タグデータは、タグID、タグワード、登録数、閲覧数、作成日時、更新日時、削除日時等の項目を有する。図2は、タグデータのデータ構成例を示す図である。
【0017】
「タグID」は、タグアイテム記憶部11に記憶されるタグを一意に識別する情報である。「タグワード」は、データベース4のアイテムに付加されたタグである、語や句等の任意の文字列である。「登録数」は、同一のタグIDが設定されているタグアイテムの総数である。「閲覧数」は、タグIDに対応するタグが出力装置3に出力された総回数である。「作成日時」は、タグデータが生成された日時である。「更新日時」は、タグデータの内容が更新された日時である。「削除日時」は、タグデータの削除操作がされた日時である。
【0018】
さらに、タグデータは、図2に示すように、登録数(3ヶ月以内)、登録数(6ヶ月以内)、登録数(1年以内)、閲覧数(3ヶ月以内)、閲覧数(6ヶ月以内)、閲覧数(1年以内)の項目を有してもよい。「登録数(3ヶ月以内)」は、現在から過去3ヶ月以内の登録されたタグアイテム総数を示す。また、「登録数(6ヶ月以内)」及び「登録数(1年以内)」は、それぞれ現在から過去6ヶ月以内及び過去1年以内の総数を示す。「閲覧数(3ヶ月以内)」、「閲覧数(6ヶ月以内)」及び「閲覧数(1年以内)」についても同様である。期間を区切った登録数と閲覧数は、時間経過による変遷を示す情報を得るためである。
【0019】
タグデータは、新規の語句がタグとして入力された場合に、タグ編集部19により生成される。また、タグデータは、そのタグワードと同一の語句がアイテムに付加または削除される都度、そのタグを持つアイテムが閲覧される毎に更新される。
【0020】
タグアイテムは、データベース4に登録されたアイテムと、そのアイテムに対して付加されたタグとの対応関係を示すデータである。タグアイテムは、タグIDにより一意にタグデータに関連付けられる。タグアイテムは、新たにタグが登録された時点でタグ編集部19により生成され、対応するタグが新たなアイテムに付加されるごとに更新される。
【0021】
図3は、タグアイテムのデータ構成例を示す図である。タグアイテム記憶部11に記憶されるタグアイテムは、タグID、アイテムID、アイテムタイプ、作成日時、更新日時及び削除日時等の項目を有する。
【0022】
「タグID」は、タグデータに関連付けるための識別情報であり、タグデータのタグIDが採用される。「アイテムID」は、タグが付加されているアイテムを一意に識別する情報であり、「アイテムタイプ」は、そのアイテムのデータ種を示す情報である。タグが付加されたアイテム毎に、アイテムIDとアイテムタイプとのペアが登録される。「作成日時」は、タグアイテムが生成された日時である。「更新日時」は、タグアイテムの内容が更新された日時である。「削除日時」は、タグアイテムの削除操作がされた日時である。
【0023】
ドキュメントなどのアイテムは、アイテムIDとともにデータベース4に登録される。そして、アイテムIDにより、アイテムとタグアイテムとが関連付けられる。さらに、タグIDによりタグアイテムとタグデータとが関連付けられる。ここで、本実施例では、タグアイテムを介して、アイテムとタグとを関連付けたが、タグとタグアイテムとを統合して、タグをアイテムに直接関連付けることも可能である。
【0024】
タグマトリクス編集部12は、ユーザによって入力された任意の文字列であるタグが1または複数含まれるタグ群を2以上取得する。そして、タグマトリクス編集部12は、取得したタグ群の一方に含まれるタグを行の要素および他方に含まれるタグを列の要素とするタグマトリクスを生成してタグマトリクス記憶部13に格納する。
【0025】
図4は、タグマトリクスのデータ構成例を示す図である。タグマトリクス記憶部13に記憶されるタグマトリクスは、マトリクスID、列タグ、行タグ、アイテム数、作成日時、更新日時及び削除日時等の項目を有する。
【0026】
「マトリクスID」は、タグマトリクス記憶部13に記憶されているタグマトリクスを一意に識別する情報である。「列タグ」は、ユーザによって入力された1つのタグ群に含まれるタグを示す情報であり、タグIDで特定される。列タグの各タグは、タグマトリクスが表示される場合に、X軸を構成するタグ項目となる。「行タグ」は、ユーザによって入力された別のタグ群に含まれるタグを示す情報であり、タグIDで特定される。行タグの各タグは、タグマトリクスが表示される場合に、Y軸を構成するタグ項目となる。「アイテム数」は、タグマトリクスを構成する列タグと行タグとの組み合わせである検索条件により検索された総アイテム数を示す。「作成日時」は、タグマトリクスが生成された日時である。「更新日時」は、タグマトリクスの内容が更新された日時である。「削除日時」は、タグマトリクスの削除操作がされた日時である。
【0027】
タグマトリクスは、列タグと行タグの交点であるセルを要素とするマトリクスである。タグマトリクスは、各セルに列タグ及び行タグが付加されたアイテムに関する情報が登録された状態で表示される。
【0028】
タグマトリクス編集部12は、ユーザからタグマトリクス生成の要求を受け付けると、出力装置3にタグマトリクス作成画面を表示させてユーザの入力を待ち、入力された情報に基づいてタグマトリクスを生成する。タグマトリクス作成画面は、タグマトリクスの関連情報を入力する画面である。タグマトリクス作成画面には、例えば、タイトル、作成日、有効期限、期限切れ時の動作、コメントの許可及びタグマトリクスの利用等の入力を行う領域を有する。
【0029】
アイテム数集計部14は、タグマトリクス記憶部13に格納された各タグマトリクスについて、そのタグマトリクスの各セル(交点)に対応する行タグおよび列タグの組み合わせを検索条件として、タグアイテム記憶部11に記憶されたタグアイテムを検索する。そして、アイテム数集計部14は、タグの組み合わせと一致するタグが付与されたアイテム数を算出して、各セルに対応するセル集計データに書き込む。アイテム数集計部14は、セル集計データを、アイテム数の算出に用いたタグマトリクスに関連付けてタグマトリクス記憶部13に格納する。
【0030】
セル集計データは、タグマトリクスのセルの数に対応するように生成される。セル集計データには、対応する2つのタグの情報とともに、その2つの組で検索されたアイテムIDの数が登録されてもよい。このセル集計データが、「行タグ及び列タグが付されたデータに関する情報」の一例にあたる。
【0031】
タグマトリクス出力部15は、入力装置2を介して、ユーザからタグマトリクスの表示要求を受け付ける。そして、タグマトリクス出力部15は、表示要求されたタグマトリクスをタグマトリクス記憶部13から取り出す。さらに、タグマトリクス出力部15は、取り出したタグマトリクスに対応付けられたセル集計データを取得する。そして、タグマトリクス出力部15は、取り出したマトリクスの各セルにセル集計データの数字を登録して出力装置3に出力させる。
【0032】
図5は、タグマトリクスをサムネイル表示するタグマトリクス表示画面の表示例を示す図である。図6は、選択されたタグマトリクスを表示するタグマトリクス表示画面の表示例を示す図である。図7は、選択されたタグの組合せの関連情報を表示するタグマトリクス表示画面の表示例を示す図である。
【0033】
図5に示すタグマトリクス表示画面101は、タグマトリクス記憶部13に記憶されているタグマトリクスを表示する画面であり、「よく閲覧されるタグマトリクス」および「最近閲覧されたタグマトリクス」の領域を有する。「よく閲覧されるタグマトリクス」は、閲覧数が多いタグマトリクスのタイトルまたはサムネイルが表示される領域である。「最近閲覧されたタグマトリクス」は、直近の期間で閲覧数が多いタグマトリクスのタイトルまたはサムネイルが表示される領域である。タグマトリクスの閲覧数は、後述する閲覧ログから求められる。
【0034】
図6に示すタグマトリクス表示画面102は、図5に示したタグマトリクス表示画面101を用いてユーザにより選択されたタグマトリクスが表示された状態を表す。
【0035】
タグマトリクスには、例えば、「列タグ」に「ポータルサイト、仮想化、サーバ、…」が設定され、「行タグ」に「ポータルサイト、拡販、提案、…」が設定される。そして、タグマトリクス表示画面102のタグマトリクスに、列タグと行タグの項目に登録されたタグ(語句)が表示される。タグマトリクスの各項目の交点となるセルには、対応する列タグと行タグとの組み合わせのセルに対応するセル集計データの値にあたるアイテム数が表示される。
【0036】
例えば、列タグが「ポータルサイト」であり、行タグが「ポータルサイト」である交点のセルに表示されるアクセス数「50」は、データベース4に蓄積されたアイテムのうち、タグ「ポータルサイト」が付加されたアイテム数が50であることを表す。同様に、列タグが「ポータルサイト」であり、行タグが「拡販」である交点のセルのアクセス数「10」は、タグ「ポータルサイト」と「拡販」とが付加されたアイテム数が10であることを表す。
【0037】
さらに、タグマトリクス出力部15は、タグマトリクス表示画面102に表示されたタグマトリクス上におけるセル(交点)の選択の入力を入力装置2から受ける。そして、タグマトリクス出力部15は、選択されたセル(交点)に対応する列タグと行タグの組み合わせによってタグアイテム記憶部11から抽出されている全アイテムから、各アイテムに付加されたタグを全て取得する。次に、タグマトリクス出力部15は、取得したタグのうちタグマトリクスの列タグと行タグに設定されているタグ以外のタグを分類タグとして特定し、特定した分類タグの一覧を出力する。さらに、タグマトリクス出力部15は、選択されたセル(交点)に対応する列タグと行タグの組み合わせによる検索処理で抽出されたアイテムの一覧を出力する。
【0038】
図7に示すタグマトリクス表示画面103は、図6におけるタグマトリクス表示画面102のタグマトリクスの交点に対して予め決められた第1操作が行われた場合に、表示される画面である。第1操作は、例えば、ダブルクリックなどである。タグマトリクス表示画面103は、「ポータルサイト」と「拡販」との交点のセルに対して第1操作が行われ、アイテム数=10として表示されているアイテムの一覧が表示された状態を表す。
【0039】
タグマトリクス表示画面103は、選択されたタグの組み合わせ、アイテムのリスト及びその他のタグのリストの表示領域を有する。「選択されたタグの組み合わせ」は、タグマトリクス表示画面102に表示されているタグマトリクス上で選択されたセル(交点)に対応する列タグと行タグとが表示される領域である。「アイテムのリスト」は、選択されたセルに書き込まれたアイテム数として特定されているアイテム、すなわち、対応する列タグと行タグとが付加されているアイテムがリスト表示される領域である。図7に示す例では,データベース4が記憶する「ポータルサイト」及び「拡販」の2つのタグが付加されたアイテム各々を特定する情報として、アイテムのタイトルと生成日時/更新日時とが表示される。なお、「アイテムのリスト」には、各アイテムのタイトルと生成日時/更新日時とともに、データベース4でアイテムの関連情報として蓄積されているアイテムの説明が表示されてもよい。「その他のタグのリスト」は、タグマトリクス表示画面102を用いて選択されたセル(交点)に付加された全タグのうち、タグマトリクスの列タグと行タグ以外のタグである分類タグのリストが表示される領域である。分類タグは、アイテムに付加された列タグと行タグ以外のタグにあたる。
【0040】
タグマトリクス出力部15は、タグマトリクス表示画面103の「その他のタグのリスト」内でタグが選択されると、タグマトリクス表示画面103の「アイテムのリスト」に表示されたアイテムについて、選択されたタグで絞り込み検索する。そして、選択されたタグが付加されたアイテムを抽出して、そのアイテムのリストをタグマトリクス表示画面103内に表示する。さらに、タグマトリクス表示画面103の「その他のタグのリスト」で別のタグが選択されると、タグマトリクス出力部15は、選択されたタグで同様の絞り込み処理を行う。そして、タグマトリクス表示画面103の「アイテムのリスト」に表示されたアイテムの中から特定のアイテムが選択されると、タグマトリクス出力部15は、選択されたアイテムの情報をアイテム出力部17に通知する。
【0041】
また、タグマトリクス出力部15は、タグマトリクスが表示される都度、表示処理のログ情報を表示ログ記憶部18に閲覧ログとして蓄積する。閲覧ログは、例えば、タグID、ユーザID及び作成日時等の項目を有する。「タグID」は閲覧されたアイテムに付加されたタグのタグIDである。「ユーザID」は、アイテムを閲覧したユーザのユーザIDである。「作成日時」は、閲覧ログが生成された日時を示す情報である。さらに、タグマトリクス出力部15は、所定期間の閲覧数を集計して各タグデータの閲覧数を表示ログ記憶部18に格納して更新する。
【0042】
下位分類出力部16は、図6に示すタグマトリクス表示画面102に対するユーザによる入力装置2を用いた操作情報の入力を受ける。下位分類出力部16は、タグマトリクス表示画面102において、特定のセルに対して予め決められた第2操作が行われることで特定のセルが選択された場合に、第3タグ以降の分類を出力装置3に表示させる。この選択されたセルが、「特定の要素」の一例にあたり、選択された要素に対応する行タグ及び列タグが、「第1行タグ」及び「第1列タグ」の一例にあたる。
【0043】
図8は、実施例1に係る第3タグ以降の分類を表示するタグマトリクス表示画面の表示例を示す図である。ここで、第2操作は、第1操作とは異なる操作であり、例えば、左クリックである。また、タグマトリクス表示画面104において選択された対象に対する第2操作後に一覧表示のボタン143が押下されると、下位分類出力部16は、選択された対象に含まれるアイテムを出力装置3に表示させる。以下に、第3タグ以降の表示及びアイテム表示の詳細について説明する。
【0044】
下位分類出力部16は、タグマトリクス上の選択されたセルに対応する第3タグの組み合わせを取得することができる。この第3タグの取得方法に特に制限はなく、以下に説明するような様々な方法を用いることが可能である。
【0045】
例えば、下位分類出力部16は、タグマトリクス上の各セルに対応する2つのタグの組合せ毎に第3タグの組み合わせを予め保持してもよい。他にも、下位分類出力部16は、選択されたセルに含まれる各アイテムに付与されたタグについて各タグの合計数の上位4つを選択するなどしてもよい。そして、下位分類出力部16は、選択されたセルに含まれる各アイテムを、付与されたタグに基づいて第3タグのいずれかのタググループに分ける。例えば、下位分類出力部16は、特定のアイテムについて第3タグの中でその特定のアイテムの特徴を最も表すタグに分類することができる。この第3タグに基づく選択されたセルに含まれるアイテムが、「第1データ」の一例にあたり、第3タグに基づく選択されたセルに含まれるアイテムの分類が、「第1分類」の一例にあたり、第3タグのタググループが「第1グループ」の一例にあたる。
【0046】
次に、下位分類出力部16は、第3タグ毎に含まれるアイテム数を集計する。そして、下位分類出力部16は、アイテム数が多くなるにしたがい表示領域が大きくなるように、第3タグの表示領域のサイズを決定する。本実施例では、下位分類出力部16は、円柱グラフを用いて第3タグの各タググループが積層するように表示させる。そして、下位分類出力部16は、アイテム数が多くなるにしたがい表示領域の円柱における層の幅、すなわち軸方向の長さが広くなるように、各タググループの表示幅を決定する。この第3タグ毎に含まれるアイテム数が、「特徴量」の一例にあたる。
【0047】
例えば、図8のタグマトリクス表示画面104における「ポータルサイト」と「拡販」との交点のセルに対して第2操作が行われた場合で説明する。この場合、下位分類出力部16は、図8に示すように、アイテム数=55として表示されたアイテムに対する第3タグの分類を表す円柱グラフ141をタグマトリクス表示画面104上に表示させる。そして、下位分類出力部16は、例えばタググループ毎にタグワード及びアイテム数を表示させる。
【0048】
この場合、第3タグ#1に含まれるアイテム数が最も多いので、円柱グラフ141に置ける第3タグ#1のタググループの表示幅が最も大きい。また、第3タグ#2に含まれるアイテム数が次に多いので、円柱グラフ141に置ける第3タグ#2のタググループの表示幅が次に大きい。また、第3タグ#3に含まれるアイテム数が次に多いので、円柱グラフ141に置ける第3タグ#3のタググループの表示幅が次に大きい。そして、第3タグ#4に含まれるアイテム数が最も少ないので、円柱グラフ141に置ける第3タグ#4のタググループの表示幅が最も小さい。
【0049】
次に、円柱グラフ141の中から特定の第3タグのタググループに対して第2操作が行われると、下位分類出力部16は、第3タグの場合と同様の処理で第4タグの分類を表す円柱グラフ142をタグマトリクス表示画面104上に表示させる。この場合も、下位分類出力部16は、第4タグの各タググループに含まれるアイテム数が多い順に、各タググループの円柱グラフ142における表示幅を大きくする。この場合の、選択された第3タグのタググループが、「選択された第1グループ」の一例にあたる。さらに、第4タグを用いた分類が「第2分類」の一例にあたり、第4タグのタググループが「第2グループ」の一例にあたる。そして、第4タグの各タググループに含まれるアイテムが「第2データ」の一例にあたる。
【0050】
下位分類出力部16は、次の階層のタグが存在しなくなるまで第2操作の入力に応じて、次の階層のタグの分類を表す円柱グラフを順次表示する。
【0051】
図9は、アイテム表示画面の一例を表す図である。第2操作の後に一覧表示のボタン143が押下された場合及び次の階層がない場合、下位分類出力部16は、図9に示すアイテム表示画面105を出力装置3に表示させる。例えば、図8における円柱グラフ141における第3タグ#2が選択され一覧表示のボタン143が押下された場合、下位分類出力部16は、第3タグ#2のタググループに含まれる各アイテムの情報をアイテム表示画面105に表示させる。
【0052】
ここで、アイテム表示画面105には、アイテムに関する情報であれば表示情報に特に制限はない。例えば、アイテム表示画面105には、アイテムのタイトル、生成日時/更新日時、データベース4でアイテムの関連情報として蓄積されているアイテムの説明が表示されてもよい。
【0053】
また、本実施例では、選択された対象に含まれるアイテムの表示をタグマトリクス表示画面104とは別の画面であるアイテム表示画面105を用いて表示させたが、表示方法はこれに限らない。図10は、アイテムの他の表示方法の一例を示す図である。例えば、特定のタググループに対して予め決められた第3操作が行われた場合に、下位分類出力部16は、図10に示すように、第3操作の対象のタググループの近傍にアイテムの一覧145を表示してもよい。図10では、円柱グラフ142における第4タグ##2を表すタググループに対して第3操作が実行された場合の状態を表す。第3操作は、第2操作とは異なる操作であり、例えば、右クリックである。
【0054】
そして、アイテム表示画面105に表示されたアイテムの中から特定のアイテムが選択されると、下位分類出力部16は、選択された特定のアイテムの情報をアイテム出力部17に通知する。
【0055】
アイテム出力部17は、タグマトリクス表示画面103の「アイテムのリスト」におけるアイテムが選択されると、アイテムIDを用いてデータベース4から該当するアイテムを取り出して出力装置3に表示する。また、アイテム出力部17は、アイテム表示画面105においてアイテムが選択されると、アイテムIDを用いてデータベース4から該当するアイテムを取り出して出力装置3に表示させる。
【0056】
タグ編集部19は、データベース4のアイテムに付加されるタグの、追加及び更新などを行う。タグは、機械的に生成されてもよいし、ユーザによる入力でもよい。
【0057】
機械的な生成の場合、タグ編集部19は、複数のアイテムを用いて特徴を抽出する学習を行うことで学習モデルを生成する。そして、生成した学習モデルを用いて、新たにデータベース4に登録されたアイテムから特徴を抽出してタグとすることが可能である。
【0058】
また、ユーザによる入力の場合、タグ編集部19は、ユーザがタグの入力を要求すると、タグ入力画面を表示する。タグ入力画面は、アイテムのタイトル、登録済みタグ、タグ入力等の領域、登録ボタン及びクリアボタンの領域等を備える。そして、タグ入力画面を用いてユーザから入力されたアイテムの情報及びタグの情報を用いて、タグ編集部19は、指定されたアイテムに入力されたタグを付加する。
【0059】
入力されたタグが既存のタグの場合、タグ編集部19は、その既存のタグに対応するタグアイテムにアイテムID及びアイテムタイプを追加する。さらに、タグ編集部19は、タグアイテム記憶部11から、指定されたタグに対応するタグデータを取り出して、登録数に書き込まれた数値を1加算して更新日時を現在日時に書き換える。これに対して、入力されたタグが新規のタグの場合、タグ編集部19は、新たにタグデータを登録し、さらにそのタグに対応するタグアイテムを生成してタグアイテム記憶部11に格納する。
【0060】
また、タグ編集部19は、所定の契機または期間毎に、タグデータに登録されているタグワードの表記揺れを検出して、同じ意味を表すタグに複数の表記が混在しているかを調べて、表記を統一してもよい。
【0061】
図11は、新規タグ追加処理のフローチャートである。次に、図11を参照して、新規タグ追加処理の流れを説明する。
【0062】
タグ編集部19は、新たにタグを追加するアイテム名の入力を受ける(ステップS101)。
【0063】
次に、タグ編集部19は、追加するタグの情報の入力を受ける(ステップS102)。
【0064】
次に、タグ編集部19は、入力されたタグの情報から、追加するタグが新規のタグか否かを判定する(ステップS103)。
【0065】
追加するタグが新規のタグの場合(ステップS103:肯定)、タグ編集部19は、新たなタグワードを有するタグのタグデータを新規登録してタグアイテム記憶部11に格納する(ステップS104)。
【0066】
次に、タグ編集部19は、新たに作成したタグデータに対応するタグアイテムを新規登録し、指定されたアイテムと対応付ける(ステップS105)。
【0067】
これに対して、追加するタグが既存のタグの場合(ステップS103:否定)、タグ編集部19は、タグアイテム記憶部11に格納されたタグデータから該当するタグデータを特定する。そして、タグ編集部19は、特定したタグデータの登録数を1つ増やし且つ更新日時を書き換えて、タグデータを更新する(ステップS106)。
【0068】
次に、タグ編集部19は、タグアイテム記憶部11に格納されたタグアイテムから、該当するタグに対応するタグアイテムを特定する。そして、タグ編集部19は、タグアイテムに入力された新たなアイテムの情報を追加する(ステップS107)。
【0069】
図12は、実施例1に係る検索時の処理のフローチャートである。次に、図12を参照して、実施例1に係るデータ検索装置1による検索時の処理の流れについて説明する。ここでは、タグマトリクス出力部15によりタグマトリクス表示画面が表示された後の処理について説明する。
【0070】
下位分類出力部16は、操作対象とするタグの階層を第Nタグとして、Nを初期化してN=3とする(ステップS201)。
【0071】
次に、下位分類出力部16は、タグマトリクスにおけるタグの組の交点であるセルに対して第2操作を行うことによる選択の入力を受ける(ステップS202)。
【0072】
次に、下位分類出力部16は、選択対象における第Nタグの組合せを取得する(ステップS203)。
【0073】
次に、下位分類出力部16は、タグアイテム記憶部11に格納されたタグアイテムを参照して、第Nタグのタグ毎にアイテム数を集計する(ステップS204)。
【0074】
次に、下位分類出力部16は、アイテム数に合わせて第Nタグを表示する円柱グラフにおける第Nタグ毎の表示幅を調整する(ステップS205)。
【0075】
次に、下位分類出力部16は、第Nタグを表す円柱グラフをタグマトリクス表示画面上に表示させる(ステップS206)。
【0076】
次に、下位分類出力部16は、選出するタググループに対する第2操作の入力を受けて、選出するタググループの選択を受ける(ステップS207)。
【0077】
次に、下位分類出力部16は、一覧表示のボタンが押下されたか否かを判定する(ステップS208)。一覧表示のボタンが押下された場合(ステップS208:肯定)、下位分類出力部16は、ステップS211へ進む。
【0078】
これに対して、一覧表示のボタンが押下されない場合(ステップS208:否定)、下位分類出力部16は、次の階層のタグが存在するか否かを判定する(ステップS209)。
【0079】
次の階層のタグが存在する場合(ステップS209:肯定)、下位分類出力部16は、Nを1つインクリメントする(ステップS210)。その後、下位分類出力部16は、ステップS203へ戻る。
【0080】
これに対して、次の階層のタグが存在しない場合(ステップS209:否定)、下位分類出力部16は、ステップS211へ進む。
【0081】
その後、下位分類出力部16は、選択したタググループに属するアイテムをアイテム表示画面に表示させる(ステップS211)。
【0082】
以上に説明したように、本実施例に係るデータ検索装置は、2つのタグの組合せの情報を表すタグマトリクスを表示する。さらに、データ検索装置は、表示したタグマトリクスにおいて特定のセルが選択された場合、そのセルに含まれる各アイテムを他のタグで分類し且つアイテム数により領域のサイズを調整した円柱グラフを表示させる。ユーザは、タグマトリクスを用いることで、求めるタグが付与された対象を含むグループを特定することができる。さらに、特定したグループを選択することでそのグループに含まれるアイテムを他のタグで分類したアイテム数に応じた視認性の高いグラフを確認することができる。すなわち、ユーザは、表示領域の大きさにより容易に各タググループのアイテム数の大まかな状態を容易に把握することができる。したがって、ユーザは、検索時に容易に目的とする検索対象を見つけることが可能となる。
【実施例0083】
次に、実施例2について説明する。本実施例に係るデータ検索装置は、タグマトリクスからさらに下位のタグについての分類を表示する場合に、アクセス回数に応じて色分けして表示することが実施例1と異なる。本実施例に係るデータ検索装置も、図1のブロック図で表される。以下の説明では、実施例1と同様の各部の機能については説明を省略する場合がある。
【0084】
下位分類出力部16は、タグマトリクス上のセルに対する第2操作の入力を受ける。そして、下位分類出力部16は、選択されたセルにおける第3タグの組合せを取得する。次に、下位分類出力部16は、取得した第3タグ毎にセルに含まれるアイテムを分ける。次に、下位分類出力部16は、第3タグ毎にアイテム数を集計する。そして、下位分類出力部16は、アイテム数に合わせた各第3タグのタググループの円柱グラフにおける表示幅を調整する。
【0085】
次に、下位分類出力部16は、選択されたセルに含まれる各アイテムについて、直近のアイテムのアクセス回数をアイテム出力部17に問い合わせる。そして、下位分類出力部16は、選択されたセルに含まれる各アイテムのアクセス回数を確認する。
【0086】
次に、下位分類出力部16は、第3タグ毎に含まれるアイテムの直近のアクセス回数の合計を算出する。そして、下位分類出力部16は、直近のアクセス回数の合計が追いタググループ順に表示領域の色が濃くなるように各タググループの配色を決定する。
【0087】
その後、下位分類出力部16は、アイテム数に応じて幅を異ならせ且つアクセス回数に応じて色を異ならせた領域でタググループを表す円柱グラフをタグマトリクス表示画面に表示させる。図13は、実施例2に係る第3タグ以降の分類を表示するタグマトリクス表示画面の表示例を示す図である。
【0088】
例えば、図13に示すタグマトリクス表示画面150における「ポータルサイト」と「拡販」との交点であるセルに対して第2操作が行われた場合、下位分類出力部16は、円柱グラフ151を表示させる。第3タグ#1~#4のそれぞれのタググループを表す領域501~504は、順にアイテム数が減っていくので表示幅も狭くなる。また、領域503、領域502、領域501、領域504の順番で、色が薄くなっていく。すなわち、ユーザは、色を見ることでアクセス数の変化を把握することができる。そこで、ユーザは、直近のアクセス数が多ければ最近注目されているアイテムを含むと考え、一番色が濃い領域503の第3タグ#3のタググループを選択することができる。また、ユーザは、表示幅と色とを考慮して、自分が求める検索対象が存在すると思われるタググループを容易に選択することが可能となる。
【0089】
また、第3タグの分類を表す円柱グラフにおける特定のタググループに対して第2操作が行われて選択された場合、下位分類出力部16は、選択されたタググループに含まれるアイテムについて第4タグで分類する。そして、下位分類出力部16は、第3タグの場合と同様にアイテム数で表示幅を調整し且つ直近のアクセス数で配色を調整した円柱グラフをタグマトリクス表示画面に表示させる。
【0090】
例えば、図13のタグマトリクス表示画面150における円柱グラフ151のうち第3タグ#2のタググループに対して第2操作が行われた場合、下位分類出力部16は、円柱グラフ152をタグマトリクス表示画面150上に表示させる。ユーザは、円柱グラフ152における各領域の幅や色を確認することで、各タググループのアイテム数の状態や直近のアクセス状態を把握することが可能である。
【0091】
アイテム出力部17は、各アイテムのアクセス回数を記憶する。例えば、各アイテムを出力装置3に出力させる際にアクセス回数を1つずつ増やしていくことでアクセス回数を記憶する。さらに、アイテム出力部17は、各アイテムに対してアクセスが行われた時間を記憶しておき、所定時間より前のアクセス回数を各アイテムのアクセス回数から減算する。そして、アイテム出力部17は、アイテムのアクセス回数の問い合わせを下位分類出力部16から受けると、指定されたアイテムのアクセス回数を下位分類出力部16に通知する。
【0092】
ここで、本実施例では、アイテム出力部17が、個別のアクセスに対するアクセス回数を記憶し、下位分類出力部16は、アクセス回数の情報をアイテム出力部17から取得して各タググループのアクセス回数を求めたが、アクセス回数の取得方法はこれに限らない。例えば、下位分類出力部16は、タグアイテム記憶部11に格納されたタグデータに登録された閲覧数を用いて各タググループのアクセス回数を取得してもよい。また、タグマトリクス出力部15や下位分類出力部16が、表示するアイテムが選択された時点で、表示ログ記憶部18に登録された表示ログに表示を要求したユーザのユーザ情報や表示させたアイテムのアクセス回数を登録させておいてもよい。その場合、下位分類出力部16は、表示ログ記憶部18に格納された表示ログを確認することで、タググループ毎のアクセス回数を取得することが可能となる。
【0093】
図14は、実施例2に係る検索時の処理のフローチャートである。次に、図14を参照して、実施例2に係るデータ検索装置1による検索時の処理の流れについて説明する。ここでは、タグマトリクス出力部15によりタグマトリクス表示画面が表示された後の処理について説明する。
【0094】
下位分類出力部16は、操作対象とするタグの階層を第Nタグとして、Nを初期化してN=3とする(ステップS301)。
【0095】
次に、下位分類出力部16は、タグマトリクスにおけるタグの組の交点であるセルに対して第2操作を行うことによる選択の入力を受ける(ステップS302)。
【0096】
次に、下位分類出力部16は、選択対象における第Nタグの組合せを取得する(ステップS303)。
【0097】
次に、下位分類出力部16は、タグアイテム記憶部11に格納されたタグアイテムを参照して、第Nタグのタグ毎にアイテム数を集計する(ステップS304)。
【0098】
次に、下位分類出力部16は、アイテム数に合わせて第Nタグを表示する円柱グラフにおける第Nタグ毎の表示幅を調整する(ステップS305)。
【0099】
次に、下位分類出力部16は、第Nタグのタググループ毎の各アイテムのアクセス回数をアイテム出力部17に問い合わせて、アイテム毎の直近のアクセス回数を確認する(ステップS306)。
【0100】
次に、下位分類出力部16は、第Nタグのタググループ毎の各アイテムの直近のアクセス回数を合計して、タググループ毎のアクセス回数を算出する。そして、下位分類出力部16は、アクセス回数が多いタググループ順に表示領域の色が濃くなるように配色を決定する(ステップS307)。
【0101】
次に、下位分類出力部16は、第Nタグを表す色分けされた円柱グラフをタグマトリクス表示画面上に表示させる(ステップS308)。
【0102】
次に、下位分類出力部16は、選出するタググループに対する第2操作の入力を受けて、選出するタググループの選択を受ける(ステップS309)。
【0103】
次に、下位分類出力部16は、一覧表示のボタンが押下されたか否かを判定する(ステップS310)。一覧表示のボタンが押下された場合(ステップS310:肯定)、下位分類出力部16は、ステップS313へ進む。
【0104】
これに対して、一覧表示のボタンが押下されない場合(ステップS310:否定)、下位分類出力部16は、次の階層のタグが存在するか否かを判定する(ステップS311)。
【0105】
次の階層のタグが存在する場合(ステップS311:肯定)、下位分類出力部16は、Nを1つインクリメントする(ステップS312)。その後、下位分類出力部16は、ステップS303へ戻る。
【0106】
これに対して、次の階層のタグが存在しない場合(ステップS311:否定)、下位分類出力部16は、ステップS313へ進む。
【0107】
その後、下位分類出力部16は、選択したタググループに属するアイテムをアイテム表示画面に表示させる(ステップS313)。
【0108】
以上に説明したように、本実施例に係るデータ検索装置は、表示したタグマトリクスにおいて特定のセルが選択された場合、そのセルに含まれる各アイテムを他のタグで分類する。そして、データ検索装置は、セルに含まれる各アイテムを他のタグで分類した結果を、アイテム数により領域のサイズを調整し且つアクセス数により色を異ならせた円柱グラフを用いて表示させる。ユーザは、タググループのサイズや色を確認することで、含まれるアイテム数や直近のアクセス数の大まかな傾向を把握することができる。これにより、ユーザは、検索時に容易に目的とする検索対象を見つけることが可能となる。
【0109】
ここで、本実施例では、アクセス数に応じて配色を異ならせたが、配色を決定する基準には他の情報を用いてもよい。例えば、単なるアクセス数でなくアクセス時間の合計に応じて色を異ならせてもよい。また、アクセス数は、実際の人数でもよいし、延べ人数であってもよい。また、表示ログ記憶部18に格納された表示ログなどを用いて、各アイテムにアクセスしたユーザの情報を取得して、ユーザの所属部署などから、各アイテムにアクセスしたユーザの組織の広がりを把握し、タググループ毎に組織の広がりに応じて配色を決定してもよい。他にも、アイテムの評価を入力可能にしておき、タググループ毎に評価の平均を求めて、評価に応じて配色を決定してもよい。
【0110】
また、本実施例では、色により各タググループの状態を表したが、ユーザが違いを認識できる方法であれば他の方法を用いてもよい。例えば、タググループ毎に、色でなくパターンを異ならせてもよいし、ポインタを合わせた時の音の大きさや種類を異ならせてもよい。
【実施例0111】
次に、実施例3について説明する。本実施例に係るデータ検索装置は、下位のタグの分類について三角形を用いて表現することが実施例1と異なる。本実施例に係るデータ検索装置も図1のブロック図で表される。以下の説明では、実施例1と同様の各部の機能については説明を省略する場合がある。
【0112】
図15は、実施例3に係る第3タグ以降の分類を表示するタグマトリクス表示画面の表示例を示す図である。本実施例に係る下位分類出力部16は、第3タグ以降のタググループの分類をタブマトリクス表示画面における下側に底辺を有し上側に頂点を有する三角形により表示する。この場合、下位分類出力部16は、含まれるアイテム数が多い順に、三角形の下側からタググループを画面の上下方向の長さが等しい表示領域で表示する。これにより、下位分類出力部16は、アイテム数が多いタググループの表示領域を大きくすることができる。
【0113】
例えば、図15のタグマトリクス表示画面106の「ポータルサイト」と「拡販」との交点のセルが第2操作により選択された場合について説明する。その場合、下位分類出力部16は、セルに含まれるアイテムについて第3タグでの分類結果を示す三角形161をタグマトリクス表示画面106上に表示させる。三角形161では、最もアイテム数が多い第3タグ#1が画面の一番下側に配置され、次にアイテム数が多い第3タグ#2がその上に配置され、次にアイテム数の多い第3タグ#3がその上に配置され、最もアイテム数が少ない第3タグ#4が一番上に配置される。
【0114】
さらに、三角形161における第3タグ#2のタググループが選択された場合、下位分類出力部16は、そのタググループに含まれるアイテムについての第4タグでの分類結果を示す三角形162を表示させる。三角形162も、アイテム数の多い順に下から第4タグの各タググループが配置される。
【0115】
以上に説明したように、本実施例に係るデータ検索装置は、三角形を用いて第3タグ以降の分類において各タググループに含まれるアイテム数の違いを表現する。このように、円柱形のグラフ以外にも、各タググループの表示領域のサイズを異ならせることができる表現方法であれば、ユーザの視認性を高めることができ、ユーザは、検索時に容易に目的とする検索対象を見つけることが可能となる。
【実施例0116】
次に、実施例4について説明する。本実施例に係るデータ検索装置は、下位のタグの分類について円グラフを用いて表現することが実施例1と異なる。本実施例に係るデータ検索装置も図1のブロック図で表される。以下の説明では、実施例1と同様の各部の機能については説明を省略する場合がある。
【0117】
図16は、実施例4に係る第3タグ以降の分類を表示するタグマトリクス表示画面の表示例を示す図である。本実施例に係る下位分類出力部16は、第3タグ以降のタググループの分類をタブマトリクス表示画面における円グラフに占める大きさで表示する。この場合、下位分類出力部16は、含まれるアイテム数が多い順に、円グラフの頂点(時計における12時:以降時計の時刻で表現する)から時計回りに全体の割合にあたる表示領域で表示する。これにより、下位分類出力部16は、アイテム数が多いタググループの表示領域を大きくすることができる。
【0118】
例えば、図16のタグマトリクス表示画面107の「ポータルサイト」と「拡販」との交点のセルが第2操作により選択された場合について説明する。その場合、下位分類出力部16は、セルに含まれるアイテムについて第3タグでの分類結果を示す円グラフ171をタグマトリクス表示画面170上に表示させる。円グラフ171では、最もアイテム数が多い第3タグ#1が画面の12時から3時方向に配置され、次にアイテム数が多い第3タグ#2が時計回りで次の位置に配置され、次にアイテム数の多い第3タグ#3がさらに時計回りで次の位置に配置され、最もアイテム数が少ない第3タグ#4が9時から12時方向に配置される。
【0119】
さらに、円グラフ171における第3タグ#2のタググループが選択された場合、下位分類出力部16は、そのタググループに含まれるアイテムについての第4タグでの分類結果を示す円グラフ172を表示させる。円グラフ172も、アイテム数の多い順に12時方向から時計回りに第4タグの各タググループが配置される。
【0120】
以上に説明したように、本実施例に係るデータ検索装置は、円グラフを用いて第3タグ以降の分類において各タググループに含まれるアイテム数の違いを表現する。このように、円柱形のグラフ以外にも、各タググループの表示領域のサイズを異ならせることができる表現方法であれば、ユーザの視認性を高めることができ、ユーザは、検索時に容易に目的とする検索対象を見つけることが可能となる。
【0121】
次に、上記実施例に示したデータ検索装置1と同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例について説明する。図17は、データ検索装置と同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【0122】
図17に示すように、コンピュータ90は、各種演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)91と、各種情報を一時記憶する主記憶装置であるRAM(Random Access Memory92と、補助記憶装置であるハードディスク装置93とを有する。また、コンピュータ90は、有線または無線ネットワークを介して、外部装置等との間でデータの授受を行う通信装置94と、インタフェース装置95とを有する。そして、CPU91、RAM92、ハードディスク装置93、通信装置94及びインタフェース装置95は、バス96に接続される。
【0123】
ハードディスク装置93は、図1に例示した、タグアイテム記憶部11、タグマトリクス記憶部13及び表示ログ記憶部18の機能を実現することができる。また、ハードディスク装置93は、図1に例示した、タグマトリクス編集部12、アイテム数集計部14、タグマトリクス出力部15、下位分類出力部16、アイテム出力部17及びタグ編集部19の機能を実現するためのプログラムを含む各種プログラムを格納する。
【0124】
CPU91は、ハードディスク装置93に格納された各種プログラムを読み出してRAM92上に展開してプロセスを生成して実行する。これにより、CPU91は、図1に例示した、タグマトリクス編集部12、アイテム数集計部14、タグマトリクス出力部15、下位分類出力部16、アイテム出力部17及びタグ編集部19の機能を実現する。
【0125】
なお、図1に例示した各部の機能を実現する各プログラムについては、必ずしも最初からハードディスク装置93に記憶させておかなくても良い。例えば、コンピュータ90に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、DVD、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させておく。そして、CPU91がインタフェース装置95などを用いて可搬用の物理媒体から各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0126】
1 データ検索装置
2 入力装置
3 出力装置
4 データベース
11 タグアイテム記憶部
12 タグマトリクス編集部
13 タグマトリクス記憶部
14 アイテム数集計部
15 タグマトリクス出力部
16 下位分類出力部
17 アイテム出力部
18 表示ログ記憶部
19 タグ編集部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17