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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022150539
(43)【公開日】2022-10-07
(54)【発明の名称】トイレ除菌装置
(51)【国際特許分類】
   E03D 9/00 20060101AFI20220929BHJP
   A47K 17/00 20060101ALI20220929BHJP
   E03D 11/00 20060101ALI20220929BHJP
【FI】
E03D9/00 Z
A47K17/00
E03D11/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021053183
(22)【出願日】2021-03-26
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】弁理士法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】島▲崎▼ 浩和
(72)【発明者】
【氏名】戸屋 智和
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 弘明
(72)【発明者】
【氏名】灰田 周平
【テーマコード(参考)】
2D037
2D038
2D039
【Fターム(参考)】
2D037AA02
2D037AD00
2D037EA00
2D037EA01
2D037EA03
2D038KA01
2D038ZA00
2D039AA02
2D039CD00
2D039CD03
2D039FA00
(57)【要約】
【課題】合成樹脂からなる部材の劣化を抑制しながら、トイレ室内を除菌する。
【解決手段】トイレ除菌装置は、トイレ室10内に設置した便器装置20と、紫外線を発する光源31,32,33とを有し、光源31,32,33による紫外線の照射範囲のうち、照度が光源の最大照度に対して所定割合以上である除菌用照射範囲31U,32U,33Uが、便器装置20よりも前方の領域17を含む。トイレ室10内のうち便器装置20よりも前方の領域17は、使用者の立ち位置として確保された空間となっている。除菌用照射範囲31U,32U,33Uを便器装置20の前方の前壁面18やドア16に届かない範囲に抑えても、前後方向の除菌用照射範囲31U,32U,33Uを充分確保できる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレ室内に設置した便器装置と、
紫外線を発する光源とを有し、
前記光源による前記紫外線の照射範囲のうち、照度が前記光源の最大照度に対して所定割合以上である除菌用照射範囲が、前記便器装置よりも前方の領域を含むトイレ除菌装置。
【請求項2】
前記除菌用照射範囲は、前記トイレ室の壁面、ドア、天井面及び床面を除いた領域に設定されている請求項1記載のトイレ除菌装置。
【請求項3】
前記光源が、前記便器装置に設けられている請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載のトイレ除菌装置。
【請求項4】
前記光源が、左右方向において前記便器装置の全幅の範囲内に設定されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のトイレ除菌装置。
【請求項5】
前記除菌用照射範囲は、前記便器装置の上面よりも上方の領域が、前記便器装置の前記上面よりも下方の領域に比べて広くなるように設定されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のトイレ除菌装置。
【請求項6】
前記光源は、人感センサが検知していないことを条件として前記紫外線の照射を行う請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のトイレ除菌装置。
【請求項7】
前記人感センサの検知範囲は、前記除菌用照射範囲の外部を含むように設定されている請求項6に記載のトイレ除菌装置。
【請求項8】
前記光源から前記紫外線が照射されているときに作動する報知部を有する請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のトイレ除菌装置。
【請求項9】
前記報知部は、前記光源が前記紫外線を照射しているときに可視光を発する照明器具を含み、
前記可視光の表示用照射範囲が前記除菌用照射範囲を含むように設定されている請求項8に記載のトイレ除菌装置。
【請求項10】
前記光源は、前記除菌用照射範囲を変更することが可能である請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のトイレ除菌装置。
【請求項11】
前記光源が照射する前記紫外線は、100nm~280nmの短波長紫外線である請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のトイレ除菌装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、トイレ除菌装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ワークオフィスの天井に取り付けた紫外線照明装置によって、ワークオフィス内の空気を清浄化する技術が開示されている。紫外線照明装置は、トイレ室の天井に設置することが可能であり、この場合、トイレ室内を除菌する効果を期待することもできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-163905号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
トイレ室内には、床材や壁紙等の合成樹脂からなる部材が存在する。合成樹脂材は、紫外線の照射によって劣化することが懸念される。
【0005】
本開示は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、合成樹脂からなる部材の劣化を抑制しながら、トイレ室内を除菌することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のトイレ除菌装置は、トイレ室内に設置した便器装置と、紫外線を発する光源とを有し、前記光源による前記紫外線の照射範囲のうち、照度が前記光源の最大照度に対して所定割合以上である除菌用照射範囲が、前記便器装置よりも前方の領域を含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態1のトイレ除菌装置の斜視図
図2】実施形態1のトイレ除菌装置の側面図
図3】実施形態1のトイレ除菌装置の平面図
図4】実施形態2の便器装置の斜視図
図5】実施形態2のトイレ除菌装置の側面図
図6】実施形態2のトイレ除菌装置の平面図
図7】実施形態3のトイレ除菌装置の側面図
図8】実施形態3のトイレ除菌装置の平面図
図9】実施形態4のトイレ除菌装置の側面図
図10】実施形態5のトイレ除菌装置の平面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
<実施形態1>
以下、本開示を具体化した実施形態1を図1図3を参照して説明する。尚、以下の説明において、前後の方向については、便器装置20の便座24に着座した使用者の正面側を前側、便座24に着座した使用者の背中側を後側と定義し、図1における斜め右下方、及び図2,3における右方を、前方と定義する。上下の方向については、図1,2にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。左右の方向については、便座24に着座した使用者から見た向きを、そのまま左方、右方と定義し、図3における下方、右方と定義する。
【0009】
<トイレ除菌装置の概要>
実施形態1のトイレ除菌装置は、トイレ室10と、トイレ室10の天井面11に取り付けた人感センサ12と、トイレ室10の左側壁面13に設置したコントローラ14と、トイレ室10内に設置した便器装置20とを有する。トイレ室10の平面視形状は、長辺を前後方向に向けた長方形である。トイレ室10の内壁面のうち右側壁面15の前端部には、トイレ室10の外側へ開く片開きのドア16が取り付けられている。人感センサ12は、トイレ室10内に人が存在するか否かを検出する。人感センサ12の検出信号はコントローラ14に入力される。コントローラ14は、人感センサ12からの検出信号に基づき、便器装置20を含むトイレ除菌装置の各種動作を制御する。
【0010】
<便器装置20>
便器装置20は、トイレ室10の左右方向における中央位置に配置されている。便器装置20は、トイレ室10内のうち前後方向中央よりも後方の領域内に配置されている。トイレ室10のうち便器装置20よりも前方の空間は、便器装置20の使用者が立つための立ち位置用空間17として確保されている。便器装置20は、便鉢部22を有する陶器製の便器本体21と、便器本体21の後面部上面後端部に取り付けた機器収納部23と、機器収納部23に取り付けた開閉可能な便座24と、機器収納部23に取り付けた開閉可能な便蓋26とを有する。便器装置20は、第1~第3光源31、32,33と第1~第3照明器具41,42,43とを有する。第1~第3光源31、32,33と第1~第3照明器具41,42,43の作動は、コントローラ14によって制御される。
【0011】
<光源31、32,33>
第1~第3光源31、32,33は、紫外線を発するLED(発光ダイオード)からなる。各光源31、32,33が発する紫外線は、波長が100nm~280nmである短波長紫外線である。短波長紫外線は、長波長紫外線や中波長紫外線よりも除菌機能(殺菌機能も含む)に優れている。除菌対象物に照射される紫外線の照度と、紫外線の照射時間との積が大きいほど、紫外線の除菌効果は高い。光源31、32,33から照射された紫外線の照度は、光源31、32,33からの距離が遠くなるほど減少する。紫外線の照射方向中心軸からの広がりをあらわす指向角が大きくなるほど、紫外線の照度が減少する。
【0012】
本実施形態では、紫外線による一定程度の除菌効果を担保するために、光源31、32,33から照射される紫外線の照射範囲のうち除菌に有効な領域を、除菌用照射範囲31U,32U,33Uと定義する。除菌用照射範囲31U,32U,33Uは、紫外線の照度が光源31、32,33の最大照度に対して所定割合以上となる領域である。光源31、32,33の最大照度に対する所定割合は、除菌用照射範囲31U,32U,33Uを特定するものであり、一例としては20%とすることができる。所定割合は、30%が好ましく、50%がより好ましい。
【0013】
側面視及び平面視において、除菌用照射範囲31U,32U,33Uは所定の照射角よりも狭い範囲として設定される。紫外線の照射方向において、除菌用照射範囲31U,32U,33Uは光源31、32,33から所定距離までの範囲として設定される。光源31、32,33の照射角は、上下方向、左右方向及び前後方向のいずれの方向においても、現場毎に変更及び調節することができる。各光源31、32,33の照射角と最大照度を変更することによって、除菌用照射範囲31U,32U,33Uを調整することが可能である。除菌用照射範囲31U,32U,33Uを調整することによって、建物の壁、天井、床、建具、内装用の樹脂部材等に紫外線が照射しないようにすることができる。本実施形態の図面では、便宜上、除菌用照射範囲31U,32U,33Uを二等辺三角形であらわす。ただし、実際の除菌用照射範囲31U,32U,33Uは、光源31、32,33の最大照度や配向特性等によって種々異なる形状となる。
【0014】
<照明器具41,42,43>
第1~第3照明器具41,42,43は、紫外線が照射されたことを認識させるための報知部、及び紫外線の除菌用照射範囲31U,32U,33Uを認識させるための表示部としての機能を有するものである。各照明器具41,42,43は可視光を発する。照明器具41,42,43が発する可視光は、昼白色や昼光色ではなく、例えば三原色を組み合わせて得られる色を有する。照明器具41,42,43の可視光は、外縁を目視で認識可能な表示用照射範囲41L,42L,43Lを有するスポットライトである。
【0015】
<第1光源31と第1照明器具41>
便蓋26の内面には、第1光源31と第1照明器具41が配置されている。第1光源31と第1照明器具41は、別体部品として製造したものを一体化したものでもよく、当初から一体部品として製造されたものであってもよい。第1光源31と第1照明器具41は、便蓋26と便座24が起立した全開状態では、便器装置20の前方から便座24の開口部25を通して目視可能な位置に配置されている。第1光源31が照射する紫外線は、第1除菌用照射範囲31Uを有する。便蓋26と便座24が全開状態のときに、第1除菌用照射範囲31Uは、便座24の開口部25の開口領域の範囲内に収まっている。便座24は第1除菌用照射範囲31Uから外れた位置にある。
【0016】
前後方向において、第1除菌用照射範囲31Uは、第1光源31から、トイレ室10の前壁面18よりも少し後方の位置に至る領域のみに設定されている。第1除菌用照射範囲31Uは、便器装置20よりも前方の立ち位置用空間17を含んでいる。左右方向において、第1除菌用照射範囲31Uは、左右両側壁面13,15を含まず、左側壁面13に設置した手洗い付きキャビネット50及びペーパーホルダ51も含まない。
【0017】
第1照明器具41は、第1光源31が照射する紫外線と同じ方向へ可視光を発する。第1照明器具41が可視光を発することによって、第1光源31から紫外線が照射されたことを認識することができる。第1照明器具41が発する可視光の第1表示用照射範囲41Lは、第1除菌用照射範囲31Uの全体を包囲している。第1表示用照射範囲41Lの外縁は、第1除菌用照射範囲31Uの外縁に沿っている。第1照明器具41が可視光を照射することによって、第1光源31から照射された紫外線の第1除菌用照射範囲31Uを認識することができる。
【0018】
<第2光源32と第2照明器具42>
便座24の内面のうち便座24の開閉動作の中心である支持軸に近い位置には、第2光源32と第2照明器具42が配置されている。第2光源32と第2照明器具42は、別体部品として製造したものを一体化したものでもよく、当初から一体部品として製造されたものであってもよい。第2光源32が照射する紫外線は、第2除菌用照射範囲32Uを有する。図2に示すように、便座24が起立姿勢となった全開状態にあるときに、第2光源32は、第2除菌用照射範囲32Uが便器本体21の上方空間を含むように紫外線を照射する。前後方向において、第2除菌用照射範囲32Uは、第2光源32から、トイレ室10の前壁面18よりも少し後方の位置に至る領域のみに設定されている。第2除菌用照射範囲32Uは、便器装置20よりも前方の立ち位置用空間17の一部を含んでいる。左右方向において、第2除菌用照射範囲32Uは、左右両側壁面13,15、手洗い付きキャビネット50及びペーパーホルダ51のいずれも含まない。
【0019】
第2照明器具42は、第2光源32が照射する紫外線と同じ方向へ可視光を発する。第2照明器具42が可視光を発することによって、第2光源32から紫外線が照射されたことを認識することができる。第2照明器具42が発する可視光の第2表示用照射範囲42Lは、第2除菌用照射範囲32Uの全体を包囲している。第2表示用照射範囲42Lの外縁は、第2除菌用照射範囲32Uの外縁に沿っている。第2照明器具42が可視光を照射することによって、第2光源32から照射された紫外線の第2除菌用照射範囲32Uを認識することができる。
【0020】
<第3光源33と第3照明器具43>
機器収納部23には、第3光源33と第3照明器具43が配置されている。第3光源33と第3照明器具43は、別体部品として製造したものを一体化したものでもよく、当初から一体部品として製造されたものであってもよい。第3光源33と第3照明器具43は、前方を指向するように配置されている。便座24が全閉状態にあるときは、第3光源33と第3照明器具43が便座24によって前方から覆われる。便座24が全開状態にあるときには、第3光源33と第3照明器具43の前方が開放される。
【0021】
便座24が全開状態にあるときに、第3光源33は、便器本体21の上面、即ち便鉢部22の上方を通過するように前方へ紫外線を照射する。第3光源33が照射する紫外線は、第3除菌用照射範囲33Uを有する。第3除菌用照射範囲33Uは、便器本体21の上方近傍の空間を含む範囲である。便座24が起立姿勢となった全開状態にあるときに、第3光源33は、第3除菌用照射範囲33Uが便器本体21の上方空間を含むように紫外線を照射する。前後方向において、第3除菌用照射範囲33Uは、第3光源33から、トイレ室10の前壁面18よりも少し後方の位置に至る領域のみに設定されている。第3除菌用照射範囲33Uは、便器装置20よりも前方の立ち位置用空間17を含んでいる。左右方向において、第3除菌用照射範囲33Uは、左右両側壁面13,15、手洗い付きキャビネット50及びペーパーホルダ51のいずれも含まない。
【0022】
第3照明器具43は、第3光源33が照射する紫外線と同じ方向へ可視光を発する。第3照明器具43が可視光を発することによって、第3光源33から紫外線が照射されたことを認識することができる。第3照明器具43が発する可視光の第3表示用照射範囲43Lは、第3除菌用照射範囲33Uの全体を包囲している。第3表示用照射範囲43Lの外縁は、第3除菌用照射範囲33Uの外縁に沿っている。第3照明器具43が可視光を照射することによって、第3光源33から照射された紫外線の第3除菌用照射範囲33Uを認識することができる。
【0023】
<自動除菌モード>
自動除菌モードは、人感センサ12の検出動作とコントローラ14の制御によって自動的に除菌を行う形態である。トイレ室10内で使用者が便器装置20を使用している間は、全ての光源31、32,33からの紫外線の照射と全ての照明器具41,42,43からの可視光の照射が停止している。使用者が、便器装置20を使用して使用後にトイレ室10外へ退出すると、便器装置20が、便蓋26と便座24を一体的に重なった状態で全開位置まで揺動させる。便蓋26と便座24が全開状態になると、第1~第3光源31、32,33からの紫外線の照射が開始するとともに、第1~第3照明器具41,42,43からの可視光の照射が開始する。
【0024】
第1~第3光源31、32,33から照射された短波長の紫外線は、便器本体21の上方の空間、及び便器装置20よりも前方の立ち位置用空間17を浮遊する雑菌、ウィルス、カビの胞子等に照射される。紫外線の照射が所定時間にわたって継続されることによって、第1~第3除菌用照射範囲31U,32U,33U内の雑菌、ウィルス、カビの胞子等が死滅する。
【0025】
便座24は、合成樹脂製である。ただし、第1除菌用照射範囲31Uは便座24の開口部25の開口範囲内に設定されているので、便座24が第1光源31から照射される紫外線によって劣化するおそれはない。第1~第3光源31、32,33は、トイレ室10の前壁面18に向かって紫外線を照射するが、第1~第3除菌用照射範囲31U,32U,33Uは、前壁面18よりも後方の領域のみに設定されている。したがって、前壁面18の壁紙が合成樹脂製であっても、第1~第3光源31、32,33が照射する紫外線によって前壁面18の壁紙が劣化する虞はない。左側壁面13に設けた手洗い付きキャビネット50とペーパーホルダ51も、第1~第3除菌用照射範囲31U,32U,33Uから左側方へ外れた領域に配置されている。したがって、手洗い付きキャビネット50とペーパーホルダ51が合成樹脂製であっても、第1~第3光源31、32,33が照射する紫外線によって手洗い付きキャビネット50とペーパーホルダ51が劣化する虞はない。
【0026】
第1~第3光源31、32,33からの紫外線の照射による除菌が行われている最中に、トイレ室10のドア16を開けると、ドア16を開けた人は、第1~第3照明器具41,42,43が発する可視光を目視することによって、紫外線による除菌が行われていることを認識することができる。ドア16を開けた人が、そのままトイレ室10内に入ると、人感センサ12がトイレ室10内の人を検出することによってコントローラ14が紫外線の照射を停止させる。トイレ室10内に入った人がトイレ室10から退出すると、人感センサ12が人を検知しなくなるので、紫外線の照射が再開する。
【0027】
<手動除菌モード>
手動除菌モードは、便器装置20の使用後等に人が除菌を任意に行う形態である。トイレ室10内で人がコントローラ14のスイッチ等を操作すると、人がトイレ室10から退出したことを人感センサ12によって検出された後に、コントローラ14の制御が開始する。この後の手動除菌モードにおけるコントローラ14の制御は自動除菌モードと同じである。
【0028】
本実施形態1のトイレ除菌装置は、トイレ室10内に設置した便器装置20と、紫外線を発する第1~第3光源31、32,33とを有する。第1~第3光源31、32,33による紫外線の照射範囲のうち、照度が第1~第3光源31、32,33の最大照度に対して所定割合以上である第1~第3除菌用照射範囲31U,32U,33Uが、便器装置20よりも前方の領域を含んでいる。
【0029】
トイレ室10内のうち便器装置20よりも前方の領域は、使用者の立ち位置として確保された立ち位置用空間17となっている。これにより、第1~第3除菌用照射範囲31U,32U,33Uを便器装置20の前方の前壁面18やドア16に届かない範囲に抑えても、前後方向の第1~第3除菌用照射範囲31U,32U,33Uを充分確保し、トイレ室10内を紫外線によって効果的に除菌することができる。第1~第3除菌用照射範囲31U,32U,33Uを便器装置20の前方の壁面やドア16に届かない範囲に抑えることによって、便器装置20の前方の壁面やドア16の合成樹脂部材が紫外線によって劣化することを抑制できる。
【0030】
第1~第3除菌用照射範囲31U,32U,33Uは、トイレ室10の前壁面18、左右両側壁面13,15、ドア16、天井面11及び床面19を除いた領域に設定されている。具体的には、前壁面18、左右両側壁面13,15、ドア16、天井面11及び床面19のいずれも含まない。第1~第3除菌用照射範囲31U,32U,33Uに含まれない前壁面18、左右両側壁面13,15、ドア16、天井面11及び床面19では、紫外線の照射に起因する合成樹脂部材の劣化を抑制できる。
【0031】
第1~第3光源31、32,33は、便器装置20に設けられていて、紫外線を前方へ照射する。便器装置20よりも後方の後壁面27、及び左右両側壁面13,15のうち第1~第3光源31、32,33よりも後方の領域では、紫外線が照射されることはない。第1~第3光源31、32,33は、左右方向において便器装置20の全幅の範囲内に設定されている。
【0032】
便器装置20の上面の高さは、トイレ室10の天井高さの1/2よりも低い。第2除菌用照射範囲32U及び第3除菌用照射範囲33Uは、便器装置20の便蓋26の上面よりも下方の領域を含む。第2除菌用照射範囲32Uは、便器装置20の上面よりも上方の領域が、便器装置20の上面よりも下方の領域に比べて広くなるように設定されている。これにより、トイレ室10内の除菌を効果的に行うことができる。第3除菌用照射範囲33Uも第2除菌用照射範囲32Uと同様である。
【0033】
第1~第3光源31、32,33は、人感センサ12が人を検知していないことを条件として紫外線の照射を行うので、紫外線の照射中に、人が第1~第3除菌用照射範囲31U,32U,33U内に居続けることを防止できる。
【0034】
人感センサ12の検知範囲は、第1~第3除菌用照射範囲31U,32U,33Uの内部だけでなく、第1~第3除菌用照射範囲31U,32U,33Uの外部を含むように設定されている。人感センサ12は、第1~第3除菌用照射範囲31U,32U,33U内へ人が進入する前に検知を行うので、第1~第3除菌用照射範囲31U,32U,33Uへの人の進入を防止することができる。
【0035】
第1~第3光源31、32,33から紫外線が照射されているときに作動する報知部として、第1~第3照明器具41,42,43が設けられている。第1~第3照明器具41,42,43が発する可視光を目視することによって、紫外線による除菌を行っていることを認識することができる。
【0036】
報知部は、第1~第3光源31、32,33が紫外線を照射しているときに可視光を発する第1~第3照明器具41,42,43を含む。可視光の第1~第3表示用照射範囲41L,42L,43Lは第1~第3除菌用照射範囲31U,32U,33Uを含むように設定されているので、紫外線による除菌を行っていることを、可視光によって認識することができる。
【0037】
<実施形態2>
本開示を具体化した実施形態2を図4図6を参照して説明する。本実施形態2のトイレ除菌装置は、紫外線を照射する光源34と、可視光を照射する照明器具44とを上記実施形態1とは異なる構成としたものである。便器装置20は、実施形態1の第1~第3光源31,32,33と第1~第3照明器具41,42,43を有していない。人感センサ12とコントローラ14は実施形態1と同じである。実施形態1と同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0038】
本実施形態2の便器装置20は、第4光源34と第4照明器具44とを有する。第4光源34と第4照明器具44は、機器収納部23の上面に配置されている。第4光源34と第4照明器具44は、別体部品として製造したものを一体化したものでもよく、当初から一体部品として製造されたものであってもよい。便蓋26と便座24が全閉状態のときに、第4光源34と第4照明器具44は、便蓋26の上面よりも少し上方に位置する。
【0039】
第4光源34は、前方へ紫外線を照射する。第4光源34が照射する紫外線は、第4除菌用照射範囲34Uを有する。第4除菌用照射範囲34Uは、全閉状態の便蓋26の上面に沿うように設定されている。前後方向において、第4除菌用照射範囲34Uは、第4光源34から、トイレ室10の前壁面18よりも少し後方の位置に至る領域のみに設定されている。第4除菌用照射範囲34Uは、便器装置20よりも前方の立ち位置用空間17を含んでいる。左右方向において、第4除菌用照射範囲34Uは、左右両側壁面13,15と、手洗い付きキャビネット50及びペーパーホルダ51のいずれも含まない。
【0040】
第4照明器具44は、第4光源34が照射する紫外線と同じ方向へ可視光を発する。第4照明器具44が可視光を発することによって、第4光源34から紫外線が照射されたことを認識することができる。第4照明器具44から発せられた可視光の第4表示用照射範囲44Lは、第4除菌用照射範囲34Uの全体を包囲している。第4表示用照射範囲44Lの外縁は、第4除菌用照射範囲34Uの外縁に沿っている。第4照明器具44が可視光を照射することによって、第4光源34から照射された紫外線の第4除菌用照射範囲34Uを認識することができる。
【0041】
第4光源34から照射された短波長の紫外線は、便器本体21の上方の空間、及び便器装置20よりも前方の立ち位置用空間17を浮遊する雑菌、ウィルス、カビの胞子等に照射される。紫外線の照射が所定時間にわたって継続されることによって、第4除菌用照射範囲34U内の雑菌、ウィルス、カビの胞子等が死滅する。
【0042】
<実施形態3>
本開示を具体化した実施形態3を図7及び図8を参照して説明する。本実施形態3のトイレ除菌装置は、紫外線を照射する光源35を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。便器装置20は、実施形態1の第1~第3光源31,32,33と第1~第3照明器具41,42,43を有していない。コントローラ14は実施形態1と同じである。実施形態1と同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0043】
本実施形態3のトイレ除菌装置は、第5光源35を有する。第5光源35は、トイレ室10の後壁面27のうち便器装置20よりも上方の位置に配置されている。第5光源35は、前方へ紫外線を照射する。第5光源35が照射する紫外線は、第5除菌用照射範囲35Uを有する。第5除菌用照射範囲35Uは、便器装置20の上方に設定されている。前後方向において、第5除菌用照射範囲35Uは、第5光源35から、トイレ室10の前壁面18よりも少し後方の位置に至る領域のみに設定されている。第5除菌用照射範囲35Uは、便器装置20よりも前方の立ち位置用空間17を含んでいる。左右方向において、第5除菌用照射範囲35Uは、左右両側壁面13,15と、手洗い付きキャビネット50及びペーパーホルダ51のいずれも含まない。
【0044】
第5光源35から照射された短波長の紫外線は、便器本体21の上方の空間、及び便器装置20よりも前方の立ち位置用空間17を浮遊する雑菌、ウィルス、カビの胞子等に照射される。紫外線の照射が所定時間にわたって継続されることによって、第5除菌用照射範囲35U内の雑菌、ウィルス、カビの胞子等が死滅する。
【0045】
実施形態3のトイレ除菌装置は、第5光源35が紫外線を照射していることを報知するとともに、第5除菌用照射範囲35Uを表示するための照明器具を備えていない。そのため、トイレ室10外からドア16を開けたときに、紫外線の照射による除菌が行われているか否かを目視で確認することができない。その対策として、トイレ室10外におけるドア16の近傍に、室外人感センサ28が設けられている。室外人感センサ28は、天井面11に取り付けられており、室外人感センサ28の検知範囲は、第5除菌用照射範囲35Uの外部を含むように設定されている。室外人感センサ28は、トイレ室10外のドア16の近傍に人がいることを検出する。室外人感センサ28が人の存在を検出すると、コントローラ14が第5光源35における紫外線の照射を停止する。トイレ室10内の天井面11には、実施形態1と同じく人感センサ12が取り付けられている。
【0046】
<実施形態4>
本開示を具体化した実施形態4を図9を参照して説明する。本実施形態4のトイレ除菌装置は、紫外線を照射する光源36と、可視光を照射する照明器具46を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。便器装置20は、実施形態1の第1~第3光源31,32,33と第1~第3照明器具41,42,43を有していない。人感センサ12とコントローラ14は実施形態1と同じである。実施形態1と同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0047】
本実施形態4のトイレ除菌装置は、第6光源36と第6照明器具46とを有する。第6光源36と第6照明器具46は、トイレ室10内の天井面11に配置されている。第6光源36と第6照明器具46は、別体部品として製造したものを一体化したものでもよく、当初から一体部品として製造されたものであってもよい。
【0048】
第6光源36は、下方へ紫外線を照射する。第6光源36が照射する紫外線は、第6除菌用照射範囲36Uを有する。第6除菌用照射範囲36Uは、前後方向において、トイレ室10の前壁面18よりも少し後方の位置から、トイレ室10の後壁面27よりも少し前方の位置に至る領域に設定されている。第6除菌用照射範囲36Uは、便器装置20の上方の空間と、便器装置20よりも前方の立ち位置用空間17とを含んでいる。左右方向において、第6除菌用照射範囲36Uは、左右両側壁面13,15と、手洗い付きキャビネット50及びペーパーホルダ51のいずれも含まない。第6除菌用照射範囲36Uは、上下方向において、天井面11から便器装置20における全閉状態の便蓋26の上面よりも少し上方の位置に至る範囲に設定されている。第6除菌用照射範囲36Uは、便蓋26を含まない。
【0049】
第6照明器具46は、第6光源36が照射する紫外線と同じ方向へ可視光を発する。第6照明器具46が可視光を発することによって、第6光源36から紫外線が照射されたことを認識することができる。第6照明器具46から発せられた可視光の第6表示用照射範囲46Lは、第6除菌用照射範囲36Uの全体を包囲している。第6表示用照射範囲46Lの外縁は、第6除菌用照射範囲36Uの外縁に沿っている。第6照明器具46が可視光を照射することによって、第6光源36から照射された紫外線の第6除菌用照射範囲36Uを認識することができる。
【0050】
第6光源36から照射された短波長の紫外線は、便器本体21の上方の空間、及び便器装置20よりも前方の立ち位置用空間17を浮遊する雑菌、ウィルス、カビの胞子等に照射される。紫外線の照射が所定時間にわたって継続されることによって、第6除菌用照射範囲36U内の雑菌、ウィルス、カビの胞子等が死滅する。
【0051】
<実施形態5>
本開示を具体化した実施形態5を図10を参照して説明する。本実施形態5のトイレ除菌装置は、紫外線を照射する光源37,38と、可視光を照射する照明器具47,48とを上記実施形態1とは異なる構成としたものである。便器装置20は、実施形態1の第1~第3光源31,32,33と第1~第3照明器具41,42,43を有していない。人感センサ12とコントローラ14は実施形態1と同じである。実施形態1と同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0052】
本実施形態5の便器装置20は、第7光源37と第7照明器具47と第8光源38と第8照明器具48とを有する。第7光源37と第7照明器具47は、トイレ室10内の右側壁面15に配置されている。第7光源37と第7照明器具47は、別体部品として製造したものを一体化したものでもよく、当初から一体部品として製造されたものであってもよい。
【0053】
第7光源37は、左方へ紫外線を照射する。第7光源37が照射する紫外線は、第7除菌用照射範囲37Uを有する。第7除菌用照射範囲37Uは、前後方向において、便器装置20よりも少し前方の位置から、便器装置20の後端近傍に至る範囲である。第7除菌用照射範囲37Uは、便器装置20の上方の空間と、便器装置20よりも前方の立ち位置用空間17とを含んでいる。左右方向において、第7除菌用照射範囲37Uは、左右両側壁面13,15と、手洗い付きキャビネット50及びペーパーホルダ51のいずれも含まない。第7除菌用照射範囲37Uは、上下方向において、便器装置20における全閉状態の便蓋26の上面よりも上方に設定されている。第7除菌用照射範囲37Uは、便蓋26を含まない。
【0054】
第7照明器具47は、第7光源37が照射する紫外線と同じ方向へ可視光を発する。第7照明器具47が可視光を発することによって、第7光源37から紫外線が照射されたことを認識することができる。第7照明器具47から発せられた可視光の第7表示用照射範囲47Lは、第7除菌用照射範囲37Uの全体を包囲している。第7表示用照射範囲47Lの外縁は、第7除菌用照射範囲37Uの外縁に沿っている。第7照明器具47が可視光を照射することによって、第7光源37から照射された紫外線の第7除菌用照射範囲37Uを認識することができる。
【0055】
第8光源38と第8照明器具48は、トイレ室10内の左側壁面13の前端部に配置されている。第8光源38と第8照明器具48は、別体部品として製造したものを一体化したものでもよく、当初から一体部品として製造されたものであってもよい。
【0056】
第8光源38は、第7光源37とは逆に、右方へ紫外線を照射する。第8光源38が照射する紫外線は、第8除菌用照射範囲38Uを有する。第8除菌用照射範囲38Uは、前後方向において、便器装置20よりも前方の位置から、トイレ室10の前壁面18よりも少し後方の位置に至る範囲である。第8除菌用照射範囲38Uは、便器装置20よりも前方の立ち位置用空間17を含んでいる。左右方向において、第8除菌用照射範囲38Uは、左右両側壁面13,15と、手洗い付きキャビネット50及びペーパーホルダ51のいずれも含まない。第8除菌用照射範囲38Uは、上下方向において、便器装置20における全閉状態の便蓋26の上面よりも上方に設定されている。第8除菌用照射範囲38Uは、便蓋26を含まない。
【0057】
第8照明器具48は、第8光源38が照射する紫外線と同じ方向へ可視光を発する。第8照明器具48が可視光を発することによって、第8光源38から紫外線が照射されたことを認識することができる。第8照明器具48から発せられた可視光の第8表示用照射範囲48Lは、第8除菌用照射範囲38Uの全体を包囲している。第8表示用照射範囲48Lの外縁は、第8除菌用照射範囲38Uの外縁に沿っている。第8照明器具48が可視光を照射することによって、第8光源38から照射された紫外線の第8除菌用照射範囲38Uを認識することができる。
【0058】
第7光源37から照射された短波長の紫外線は、便器本体21の上方の空間、及び便器装置20よりも前方の立ち位置用空間17を浮遊する雑菌、ウィルス、カビの胞子等に照射される。紫外線の照射が所定時間にわたって継続されることによって、第7除菌用照射範囲37U内の雑菌、ウィルス、カビの胞子等が死滅する。第8光源38から照射された短波長の紫外線も、便器装置20よりも前方の立ち位置用空間17を浮遊する雑菌、ウィルス、カビの胞子等に照射される。紫外線の照射が所定時間にわたって継続されることによって、第8除菌用照射範囲38U内の雑菌、ウィルス、カビの胞子等が死滅する。
【0059】
<他の実施形態>
本開示は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本開示の技術的範囲に含まれる。実施形態1~5において、除菌用照射範囲は、壁面、ドア、天井面及び床面の少なくとも一つを含む領域に設定してもよい。この場合、壁面、ドア、天井面及び床面のうち除菌用照射範囲に含まれる領域の材質を、紙、珪藻土、漆喰、石材等の紫外線による劣化のおそれがないものにすればよい。実施形態1~3において、左右方向の除菌用照射範囲は、便器装置の全幅よりも広い範囲でもよい。実施形態1~3において、左右方向における除菌用照射範囲の位置は、便器装置の中央から左方及び右方の何れかへ偏った位置でもよい。実施形態1~4において、複数の光源を左右に間隔を空けて配置し、複数の除菌用照射範囲を左右に並ぶように設定してもよい。実施形態1~5において、除菌用照射範囲は、便器装置の上面よりも上方の領域が、便器装置の上面よりも下方の領域に比べて狭くなるように設定されていてもよく、便器装置の上面よりも上方の領域と、便器装置の上面よりも下方の領域とが同じとなるように設定されていてもよい。実施形態1~5において、人感センサの検知範囲は、除菌用照射範囲の外部だけでもよく、除菌用照射範囲の内部と外部の両方でもよい。実施形態1~5において、光源は、除菌用照射範囲を変更できない形態であってもよい。
【符号の説明】
【0060】
10…トイレ室、11…天井面、12…人感センサ、13…左側壁面、15…右側壁面、16…ドア、18…前壁面、19…床面、20…便器装置、27…後壁面、31…第1光源、31U…第1除菌用照射範囲、32…第2光源、32U…第2除菌用照射範囲、33…第3光源、33U…第3除菌用照射範囲、34…第4光源、34U…第4除菌用照射範囲、35…第5光源、35U…第5除菌用照射範囲、36…第6光源、36U…第6除菌用照射範囲、37…第7光源、37U…第7除菌用照射範囲、38…第8光源、38U…第8除菌用照射範囲、41…第1照明器具(報知部)、41L…第1表示用照射範囲、42…第2照明器具(報知部)、42L…第2表示用照射範囲、43…第3照明器具(報知部)、43L…第3表示用照射範囲、44…第4照明器具(報知部)、44L…第4表示用照射範囲、46…第6照明器具(報知部)、46L…第6表示用照射範囲、47…第7照明器具(報知部)、47L…第7表示用照射範囲、48…第8照明器具(報知部)、48L…第8表示用照射範囲
図1
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