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  • 特開-連結紐用ホルダー 図1
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  • 特開-連結紐用ホルダー 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022150754
(43)【公開日】2022-10-07
(54)【発明の名称】連結紐用ホルダー
(51)【国際特許分類】
   B25H 3/00 20060101AFI20220929BHJP
   E04G 21/12 20060101ALI20220929BHJP
【FI】
B25H3/00 Z
E04G21/12 105E
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021053500
(22)【出願日】2021-03-26
(71)【出願人】
【識別番号】520461901
【氏名又は名称】有限会社斎藤塗装店
(74)【代理人】
【識別番号】100091373
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 剛
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 正安
【テーマコード(参考)】
3C012
【Fターム(参考)】
3C012BG01
(57)【要約】
【課題】本発明は、従来に無い非常に実用的な連結紐用ホルダーを提供することを目的とする。
【解決手段】連結紐50を携帯するための連結紐用ホルダーであって、前記連結紐50の左右部50a,50bを夫々挿入して収納可能な左右一対の筒材1,2を立設状態で連結して構成されたホルダー本体部3と、このホルダー本体部3に設けられ衣類若しくは腰ベルト60に取り付け可能な取付部4とで構成され、前記ホルダー本体部3は、前記筒材1,2夫々の上部開口部1a,2aの間隔Lが、前記連結紐50の左右部50a,50bを夫々前記筒材1,2に挿入して収納した場合、前記連結紐50が架設状態となる間隔Lに設定されたものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
連結紐を携帯するための連結紐用ホルダーであって、前記連結紐の左右部を夫々挿入して収納可能な左右一対の筒材を立設状態で連結して構成されたホルダー本体部と、このホルダー本体部に設けられ衣類若しくは腰ベルトに取り付け可能な取付部とで構成され、前記ホルダー本体部は、前記筒材夫々の上部開口部の間隔Lが、前記連結紐の左右部を夫々前記筒材に挿入して収納した場合、前記連結紐が架設状態となる間隔Lに設定されていることを特徴とする連結紐用ホルダー。
【請求項2】
請求項1記載の連結紐用ホルダーにおいて、前記連結紐の左右部を夫々前記筒材に挿入して収納した場合、前記連結紐の中間部は1/2Lの位置となるように設定されていることを特徴とする連結紐用ホルダー。
【請求項3】
請求項1,2いずれか1項に記載の連結紐用ホルダーにおいて、前記筒材は正面視ハ字状に傾斜配設されていることを特徴とする連結紐用ホルダー。
【請求項4】
請求項1~3いずれか1項に記載の連結紐用ホルダーにおいて、前記筒材夫々は高さが同一の有底筒状体であることを特徴とする連結紐用ホルダー。
【請求項5】
請求項1~4いずれか1項に記載の連結紐用ホルダーにおいて、前記筒材の下端部同士間には、前記筒材同士を連結する下部連結体が架設され、この下部連結体により前記筒材夫々の下部開口部が閉塞されて底部が設けられていることを特徴とする連結紐用ホルダー。
【請求項6】
請求項1~5いずれか1項に記載の連結紐用ホルダーにおいて、前記筒材夫々の背面部同士間に前記取付部が架設されていることを特徴とする連結紐用ホルダー。
【請求項7】
請求項1~6いずれか1項に記載の連結紐用ホルダーにおいて、前記筒材は横断面円形状であることを特徴とする連結紐用ホルダー。
【請求項8】
請求項1~7いずれか1項に記載の連結紐用ホルダーにおいて、前記連結紐は可撓性を有する連結紐であることを特徴とする連結紐用ホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連結紐用ホルダーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば建設工事現場に設置される仮設足場に対し、養生シートを張り付ける作業は、養生シートの連結孔(鳩目孔)に連結紐を通し、この連結紐を仮設足場の任意の箇所に結ぶことで行われる。
【0003】
ところで、この養生シートの張り付け作業に際し、作業者は複数本の連結紐50を携帯して随時移動しながら各箇所を結ぶことになるが、従来、この複数本の連結紐50を携帯する場合、この複数本の連結紐50のうちの一本を結束用の紐50’とし、この結束用の紐50’によりその他の束にした連結紐50を引き抜き可能に結束し、この結束用の紐50’を腰ベルト60に吊り下げ状態に取り付けて携帯している(図4参照)。
【0004】
従って、作業者は、その都度、作業で使用する連結紐50を結束用の紐50’から引き抜いて使用することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、実際には、結束された連結紐50のうち、例えば作業で使用する連結紐50を摘まんで結束用の紐50’から引き抜いた場合、摘まんでいない他の連結紐50まで一緒に抜けてしまう場合があり、これを防止すべく連結紐50を摘まむ手と反対の手でその他の連結紐50を押さえながら引き抜かなければならず、非常に煩わしく、ひいては、これが養生シートの張り付け作業の遅延の原因になるなどの問題点がある。
【0006】
本発明は、上述のような現状に鑑みなされたもので、従来に無い非常に実用的な連結紐用ホルダーを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0008】
連結紐50を携帯するための連結紐用ホルダーであって、前記連結紐50の左右部50a,50bを夫々挿入して収納可能な左右一対の筒材1,2を立設状態で連結して構成されたホルダー本体部3と、このホルダー本体部3に設けられ衣類若しくは腰ベルト60に取り付け可能な取付部4とで構成され、前記ホルダー本体部3は、前記筒材1,2夫々の上部開口部1a,2aの間隔Lが、前記連結紐50の左右部50a,50bを夫々前記筒材1,2に挿入して収納した場合、前記連結紐50が架設状態となる間隔Lに設定されていることを特徴とする連結紐用ホルダーに係るものである。
【0009】
また、請求項1記載の連結紐用ホルダーにおいて、前記連結紐50の左右部50a,50bを夫々前記筒材1,2に挿入して収納した場合、前記連結紐50の中間部50cは1/2Lの位置となるように設定されていることを特徴とする連結紐用ホルダーに係るものである。
【0010】
また、請求項1,2いずれか1項に記載の連結紐用ホルダーにおいて、前記筒材1,2は正面視ハ字状に傾斜配設されていることを特徴とする連結紐用ホルダーに係るものである。
【0011】
また、請求項1~3いずれか1項に記載の連結紐用ホルダーにおいて、前記筒材1,2夫々は高さが同一の有底筒状体であることを特徴とする連結紐用ホルダーに係るものである。
【0012】
また、請求項1~4いずれか1項に記載の連結紐用ホルダーにおいて、前記筒材1,2の下端部同士間には、前記筒材1,2同士を連結する下部連結体5が架設され、この下部連結体5により前記筒材1,2夫々の下部開口部1b,2bが閉塞されて底部1c,2cが設けられていることを特徴とする連結紐用ホルダーに係るものである。
【0013】
また、請求項1~5いずれか1項に記載の連結紐用ホルダーにおいて、前記筒材1,2夫々の背面部同士間に前記取付部4が架設されていることを特徴とする連結紐用ホルダーに係るものである。
【0014】
また、請求項1~6いずれか1項に記載の連結紐用ホルダーにおいて、前記筒材1,2は横断面円形状であることを特徴とする連結紐用ホルダーに係るものである。
【0015】
また、請求項1~7いずれか1項に記載の連結紐用ホルダーにおいて、前記連結紐50は可撓性を有する連結紐50であることを特徴とする連結紐用ホルダーに係るものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明は上述のように構成したから、例えば作業で使用する連結紐だけを簡易且つ確実に手にすることができ、ひいては連結紐を使用する作業を迅速に行えることになるなど、従来にない非常に実用的な連結紐用ホルダーとなる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本実施例の説明斜視図である。
図2】本実施例の説明斜視図である。
図3】本実施例の使用状態説明図である。
図4】従来から行われている連結紐の携帯方法の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
【0019】
例えば、複数本の連結紐50を携帯する場合、ホルダー本体部3を構成する筒材1,2夫々の上部開口部1a,2aに連結紐50の左右部50a,50bを夫々挿入して収納すると、連結紐50は筒材1,2夫々の上部開口部1a,2a間に架設状態となり当該筒材1,2の外部に配される。
【0020】
続いて、このホルダー本体部3に連結紐50を収納した状態で取付部4を衣類若しくは腰ベルト60に取り付ける。
【0021】
この状態でホルダー本体部3に収納され、作業で使用する連結紐50を摘まんで上方へ引くと、この連結紐50の左右部50a,50bは筒材1,2から抜ける。この摘まんで引き抜いた連結紐50とともに、摘まんでいないその他の連結紐50は押さえなくても一緒に引き抜かれてしまうことはない。
【0022】
これは、前述した従来のように連結紐50同士を結束した場合、引き抜く際に生じる連結紐50同士の摩擦が大きい為、摘まんで引き抜いた連結紐50とともに、摘まんでいないその他の連結紐50も抜けてしまうという問題点があるが(作業時や移動時の脱落防止を考慮してある程度強く結束しなければならない。)、この点、本発明は、前述した構成としたから、連結紐50をホルダー本体部3に対して積層状態で収納しても、この複数本の連結紐50の中から上層の連結紐50を摘まんで引き上げるようにすれば、積層状態となっているだけで結束用の紐50’により結束してはいないから、連結紐50同士の摩擦が極力抑えられた状態で左右部50a,50bは引き抜かれることになり、この摘まんで引き抜いた連結紐50とともに、摘まんでいないその他の連結紐50が一緒に引き抜かれてしまうことはない。
【0023】
また、ホルダー本体部3から連結紐50が引き抜き易い(連結紐50同士の摩擦が極力抑えられる)ため、作業時や移動時に脱落することが懸念されるが、本発明は、連結紐50は筒材1,2に左右部50a,50bが挿入されているから、連結紐50の挿入収納部分の自重により収納状態が保持される為、作業時や移動時に連結紐50がホルダー本体部3から不意に脱落することがない。
【0024】
また、本発明は、連結紐50の左右部50a,50bが筒材1,2に収納された状態であるから、作業時や移動時に連結紐50が外部と接触することが防止され、この点においても、連結紐50の脱落が防止される。
【実施例0025】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0026】
本実施例は、連結紐50を携帯するための連結紐用ホルダーであって、連結紐50の左右部50a,50bを夫々挿入して収納可能な左右一対の筒材1,2を立設状態で並設連結して構成されたホルダー本体部3と、このホルダー本体部3に設けられ衣類若しくは腰ベルト60に取り付け可能な取付部4とで構成されたものである。
【0027】
尚、本実施例では、連結紐50として作業員の転落防止、資材落下防止のための仮設足場用の養生シートの張り付け作業で一般的に使用される合成樹脂製(ポリプロピレン製)の紐を採用しているが、適度な可撓性を有する紐であればこれに限られるものではない。
【0028】
以下、本実施例に係る構成各部について詳細な説明をする。
【0029】
ホルダー本体部3は、図1~3に図示したように適宜な合成樹脂製の部材(塩化ビニル樹脂)で形成され所定径(同一径)及び所定長さ(同一長さ・高さ)を有する横断面円形の筒材1,2(ストレート筒)を一対用意し、この一対の筒材1,2を立てた状態で左右に配して並設連結することで構成されている。尚、筒材1,2は、互いに連設された一体成形品でも良く、また、金属製でも良い。
【0030】
具体的には、筒材1,2同士は、後述する取付部4,上部連結体6及び下部連結体5により並設連結されており、筒材1,2は、夫々の平面視円形状の上部開口部1a,2aが所定の間隔Lを介して配設されている。
【0031】
この構成から、連結紐50の左右部50a,50b夫々を筒材1,2に挿入して収納した場合、連結紐50は、間隔Lを介して配される筒材1,2夫々の上部開口部1a,2a間に架設状態となり、詳述すれば、連結紐50の中間部50cが1/2Lの位置となるように筒材1,2夫々の長さ及び間隔Lが挿入収納する連結紐50の長さを考慮して適宜設定されている。
【0032】
尚、この筒材1,2夫々の上部開口部1a,2aの間隔Lは、素材によって変わる連結紐50の径や長さや撓み度合いなどが考慮され、ホルダー本体部3から抜き易く且つ脱落しない状態が得られるよう適宜設定するものである(筒材1,2の上端部同士が当接しない僅かの間隔以上であれば良い。)。
【0033】
また、本実施例では、筒材1,2は正面視ハ字状(上部開口部1a,2aの間隔Lよりも下部開口部1b,2bの間隔L’は広い状態)に傾斜配設されている。
【0034】
具体的には、筒材1,2の下端縁は所定角度の傾斜縁に形成されており、後述する下部連結体5の上面に載置連結した際、筒材1,2における上部開口部1a,2aの間隔Lよりも下部開口部1b,2bの間隔L’が広い正面視ハ字状に傾斜配設される。
【0035】
この構成から、筒材1,2に対して連結紐50の左右部50a,50bを収納し易く、しかも、連結紐50の中間部50cを摘まんで引き上げた際には筒材1,2から円滑に引き抜かれることになる。尚、この正面視ハ字状に傾斜配設される筒材1,2の傾斜度合いは適宜設定される。
【0036】
取付部4は、図1,2に図示したように適宜な金属製の板部材(ステンレス)で形成した縦部4Aと横部4Bとから成る逆T字状体であり、この縦部4Aには腰ベルト60を挿通する挿通孔4aが縦方向(鉛直方向)に設けられ、横部4Bの左右部位にして筒材1,2の上側背面部に添設する部位には止着部材10(ボルト)を止着する長窓状の止着孔4bが横方向(水平方向)に設けられている。尚、取付部4は合成樹脂製でも良い。
【0037】
従って、ホルダー本体部3を構成する筒材1,2の上側背面部に取付部4は架設状態となり、挿通孔4aに腰ベルト60を挿通することで作業者の腰部にホルダー本体部3を吊り下げ状で取り付けることができる。
【0038】
また、止着部材10は止着孔4bの任意の位置に止着することができ、この止着部材10の止着位置によって下部連結体5の撓み変形を伴い筒材1,2夫々の上部開口部1a,2aの間隔Lを可変し得ることになる。
【0039】
尚、取付部4を用いたホルダー本体部3の取付方法としては、挿通孔4aにベルト60を挿通させる場合の他、挿通孔4aにカラビナや肩掛け紐などを連結することで作業者の身体に取り付ける(携帯する)ようにしても良い。
【0040】
上部連結体6は、図1,2に図示したように適宜な金属製の部材(ステンレス)で形成され所定巾及び所定長を有する板状体であり、この上部連結体6の長さ方向の等間隔の四箇所にして筒材1,2の上側正面部に添設する部位には、止着部材11(ボルト)を止着する長窓状の止着孔6aが横方向(水平方向)に設けられている。
【0041】
尚、上部連結体6は合成樹脂製でも良い。
【0042】
従って、ホルダー本体部3を構成する筒材1,2の上側正面部に上部連結体6は架設状態となる。
【0043】
下部連結体5は、図1~3に図示したように適宜な金属製の部材(ステンレス)で形成され所定巾及び所定長を有する板状体であり、筒材1,2の下端部同士間に架設され、該筒材1,2同士を連結するように構成されている。
【0044】
この下部連結体5により筒材1,2夫々の下部開口部1b,2bは閉塞され、この下部開口部1b,2bを閉塞する部位は底部1c,2cとして構成されている。
【0045】
従って、筒材1,2は有底である為、収納した連結紐50が筒材1,2の下部開口部1b,2bから抜け落ちることはない。
【0046】
また、下部連結体5は適度な可撓性を有しており、筒材1,2夫々の上部開口部1a,2aの間隔Lの可変を許容すべく撓み変形するように構成されている。
【0047】
尚、下部連結体5は合成樹脂製でも良い。
【0048】
本実施例は上述のように構成したから、複数本の連結紐50を携帯する場合、ホルダー本体部3を構成する筒材1,2夫々の上部開口部1a,2aに、束ね状態とした複数本の連結紐50の左右部50a,50bを夫々挿入して収納すると、連結紐50同士は積層状態となり、連結紐50は間隔Lを介して配される筒材1,2夫々の上部開口部1a,2a間に架設状態となる。連結紐50の中間部50cは筒材1,2の外部に配される。
【0049】
続いて、このホルダー本体部3に連結紐50を収納した状態で取付部4を腰ベルト60に取り付ける(挿通孔4aに腰ベルト60を挿通させる。)。尚、腰ベルト60に取付部4を取り付けた状態でホルダー本体部3に連結紐50を収納するようにしても良い。
【0050】
この状態でホルダー本体部3に収納され、作業で使用する連結紐50の中間部50cを摘まんで上方へ引くと、この連結紐50の左右部50a,50bは筒材1,2から抜ける。この摘まんで引き抜いた連結紐50とともに、摘まんでいないその他の連結紐50は押さえなくても一緒に引き抜かれてしまうことはない。
【0051】
よって、本実施例によれば、作業で使用する連結紐50だけを片手作業にて簡易且つ確実に手にすることができ、ひいては連結紐50を使用する作業を迅速に行えることになる。
【0052】
また、本実施例は、連結紐50は筒材1,2に左右部50a,50bが挿入されているから、連結紐50の挿入収納部分の自重により収納状態が保持される為、作業時や移動時に連結紐50がホルダー本体部3から不意に脱落することがない。
【0053】
また、本実施例は、連結紐50の左右部50a,50bが筒材1,2に収納された状態であるから、作業時や移動時に連結紐50が外部と接触することが防止され、この点においても、連結紐50の脱落が防止される。
【0054】
また、本実施例は、連結紐50の左右部50a,50bを夫々筒材1,2に挿入して収納した場合、連結紐50の中間部50cは1/2Lの位置となるように設定されているから、前述した作用効果を確実に発揮する良好な挿入収納状態が得られることになる。
【0055】
また、本実施例は、筒材1,2は正面視ハ字状に傾斜配設されているから、連結紐50の引き抜きが良好に行われることになる。
【0056】
また、本実施例は、筒材1,2夫々は高さが同一の有底筒状体であるから、収納した連結紐50が筒材1,2から抜け落ちることが防止される。
【0057】
また、本実施例は、筒材1,2の下端部同士間には、前記筒材1,2同士を連結する下部連結体5が架設され、この下部連結体5により筒材1,2夫々の下部開口部1b,2bが閉塞され底部1c,2cが設けられているから、筒材1,2の底部1c,2cを構成する部材で該筒材1,2同士を連結するため効率良く且つ堅固な構造である。
【0058】
また、本実施例は、筒材1,2夫々の背面部同士間に取付部4が架設されているから、この点においても堅固な構造である。
【0059】
また、本実施例は、筒材1,2は横断面円形状であるから、例えば断面方形状で角を有する構造の場合に危惧される作業者が接触しての負傷を可及的に防止することができる。
【0060】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【符号の説明】
【0061】
L 間隔
1 筒材
1a 上部開口部
1b 下部開口部
1c 底部
2 筒材
2a 上部開口部
2b 下部開口部
2c 底部
3 ホルダー本体部
4 取付部
5 下部連結体
50 連結紐
50a 左部
50b 右部
60 腰ベルト
図1
図2
図3
図4