(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022150759
(43)【公開日】2022-10-07
(54)【発明の名称】商品販売データ処理装置、携帯端末およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20220929BHJP
G07G 1/06 20060101ALI20220929BHJP
G06Q 20/32 20120101ALI20220929BHJP
G06Q 20/20 20120101ALI20220929BHJP
【FI】
G06Q30/06
G07G1/06 Z
G06Q20/32 300
G06Q20/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021053506
(22)【出願日】2021-03-26
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FeliCa
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】野知 雅寿
【テーマコード(参考)】
3E142
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
3E142EA04
3E142FA01
3E142FA08
3E142GA16
3E142GA35
3E142HA01
3E142JA03
5L049BB72
5L055AA42
5L055AA64
(57)【要約】 (修正有)
【課題】決済処理を行った際に、決済の結果を示す電子レシートの取得を簡便に行うことができる商品販売データ処理装置、携帯端末およびプログラムを提供する。
【解決手段】決済システムにおいて、商品販売データ処理装置であるPOS端末20は、客が購入する商品を登録する登録処理を行う登録処理部35と、客が所持する携帯端末からリーダライタ装置が読み取った決済方法に係る情報に基づいて、登録処理部35が登録した商品に係る決済処理を行う決済処理部38と、携帯端末が、リーダライタ装置を介して電子レシートを受信可能であるかを判定する電子レシート情報送信可否判定部39と、携帯端末が電子レシートを受信可能であると判定されたことを条件として、決済処理の結果に係る電子レシートを生成する電子レシート情報生成部40と、リーダライタ装置を介して、携帯端末に電子レシートを送信する電子レシート情報送信部42と、を備える。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
客が購入する商品を登録する登録処理を行う登録処理部と、
前記客が所持する携帯端末からリーダライタ装置が読み取った決済方法に係る情報に基づいて、前記登録処理部によって登録された商品に係る決済処理を行う決済処理部と、
前記携帯端末が、前記リーダライタ装置を介して電子レシート情報を受信可能であるかを判定する判定部と、
前記携帯端末が前記電子レシート情報を受信可能であると判定されたことを条件として、前記決済処理の結果に係る電子レシート情報を生成する生成部と、
前記リーダライタ装置を介して、前記携帯端末に前記電子レシート情報を送信する送信部と、
を備える商品販売データ処理装置。
【請求項2】
前記リーダライタ装置は、前記携帯端末との間で近距離無線通信を行う、
請求項1に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項3】
前記判定部は、
前記生成部が生成する電子レシート情報の種類を一意に特定する識別情報を、前記リーダライタ装置を介して前記携帯端末に送信して、前記携帯端末から、前記識別情報に対応する電子レシート情報を受信可能であることを示す情報を、前記リーダライタ装置を介して受信することによって、前記携帯端末が前記電子レシート情報を受信可能であるかを判定する、
請求項1又は請求項2に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項4】
商品販売データ処理装置とリーダライタ装置を介して非接触通信を行うことによって、当該商品販売データ処理装置に決済の実行を指示する決済指示部と、
前記商品販売データ処理装置から、リーダライタ装置を介して、非接触通信によって前記決済の結果に係る電子レシート情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した電子レシート情報を表示する表示制御部と、
を備える携帯端末。
【請求項5】
商品販売データ処理装置に行わせる決済方法を選択する決済方法選択部を更に備える、
請求項4に記載の携帯端末。
【請求項6】
コンピュータを、
客が購入する商品を登録する登録処理を行う登録処理部と、
前記客が所持する携帯端末からリーダライタ装置が読み取った決済方法に係る情報に基づいて、前記登録処理部によって登録された商品に係る決済処理を行う決済処理部と、
前記携帯端末が、前記リーダライタ装置を介して電子レシート情報を受信可能であるかを判定する判定部と、
前記携帯端末が前記電子レシート情報を受信可能であると判定されたことを条件として、前記決済処理の結果に係る電子レシート情報を生成する生成部と、
前記リーダライタ装置を介して、前記携帯端末に前記電子レシート情報を送信する送信部と、
して機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、商品販売データ処理装置、携帯端末およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、商品を購入した際に電子決済(キャッシュレス決済)を行う決済システムが広く用いられている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1に開示された自動料金徴収装置にあっては、自動販売機で買い物を行った客は、自身が所持するスマートフォン等の携帯端末を自動販売機のカード読取部に翳して電子決済を行う。そして、その後、インターネットを介して電子レシート管理サーバから、決済内容を示す電子レシートを受け取っていた。したがって、客は、電子決済を行った後で、電子レシートを受信するためのアプリケーションを起動して電子レシートの受信を行う必要があり、手続きが煩雑であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、決済処理を行った際に、決済の結果を示す電子レシートの取得を簡便に行うことができる商品販売データ処理装置、携帯端末およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施の形態の商品販売データ処理装置は、登録処理部と、決済処理部と、判定部と、生成部と、送信部とを備える。登録処理部は、客が購入する商品を登録する登録処理を行う。決済処理部は、客が所持する携帯端末からリーダライタ装置が読み取った決済方法に係る情報に基づいて、登録処理部によって登録された商品に係る決済処理を行う。判定部は、携帯端末が、リーダライタ装置を介して電子レシート情報を受信可能であるかを判定する。生成部は、携帯端末が電子レシート情報を受信可能であると判定されたことを条件として、決済処理の結果に係る電子レシート情報を生成する。送信部は、リーダライタ装置を介して、携帯端末に電子レシート情報を送信する。
【0006】
また、実施の形態の携帯端末は、決済指示部と、受信部と、表示制御部とを備える。決済指示部は、商品販売データ処理装置とリーダライタ装置を介して非接触通信を行うことによって、当該商品販売データ処理装置に決済方法及び決済の実行を指示する。受信部は、商品販売データ処理装置から、リーダライタ装置を介して、非接触通信によって決済処理の結果に係る電子レシート情報を受信する。表示制御部は、受信部が受信した電子レシートを表示する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、実施の形態の決済システムのシステム構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、POS端末のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【
図3】
図3は、スマートフォンのハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【
図4】
図4は、電子レシート管理サーバのハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【
図5】
図5は、実施の形態のPOS端末の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図6】
図6は、実施の形態のスマートフォンの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図7】
図7は、実施の形態の電子レシート管理サーバの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図8】
図8は、実施の形態の決済管理サーバの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図9】
図9は、実施の形態の決済システムが行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、POS端末がスマートフォンに対して、電子レシート情報を送信可能であるかを判定する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(実施の形態)
本発明の実施の形態である決済システム10について説明する。
【0009】
(決済システムの全体構成)
まず、
図1を用いて、決済システム10の全体構成を説明する。
図1は、実施の形態の決済システムのシステム構成の一例を示すブロック図である。
【0010】
決済システム10は、POS端末20と、スマートフォン50と、電子レシート管理サーバ80と、決済管理サーバ100とを備える。
【0011】
POS端末20は、店舗に備えられて、客が購入する商品を登録する登録処理と、登録された商品に係る決済を行う決済処理とを行う。なお、POS端末20は、本開示における商品販売データ処理装置の一例である。
【0012】
スマートフォン50は、顧客に所持されて、POS端末20に対して、決済の実行及び決済方法を指示する。また、スマートフォン50は、POS端末20から、決済処理の結果に係る電子レシート情報を受信する。更に、スマートフォン50は、受信した電子レシート情報を表示する。なお、スマートフォン50は、本開示における携帯端末の一例である。なお、携帯端末は、スマートフォン50以外の端末装置、例えばタブレット端末等であってもよい。
【0013】
電子レシート管理サーバ80は、POS端末20で生成された電子レシート情報を受信して記憶する。また、電子レシート管理サーバ80は、スマートフォン50からの要求を受けて、要求された電子レシート情報をスマートフォン50に送信する。
【0014】
決済管理サーバ100は、POS端末20が決済を行った際に、顧客情報と決済情報とを受信して記憶する。また、決済管理サーバ100は、スマートフォン50からの問い合わせに対して、問い合わせを行った顧客情報に対応する決済履歴等を送信する。なお、決済管理サーバ100は、決済方法に応じて、異なるサーバが備えられる。
【0015】
(POS端末のハードウエア構成)
図2を用いて、POS端末20のハードウエア構成を説明する。
図2は、POS端末のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【0016】
POS端末20は、CPU(Central Processing Unit)22、ROM(Read Only Memory)23、RAM(Random Access Memory)24、記憶部25等を備えている。CPU22は制御主体となる。ROM23は各種固定データや各種テーブル等を記憶する。RAM24は、CPU22が各種処理を行う際に、制御プログラムや各種データを展開してワークメモリとして機能する。記憶部25は、CPU22が実行する制御プログラムPaを記憶する。CPU22、ROM23、RAM24、記憶部25は、互いに内部バス27を介して接続されている。CPU22とROM23とRAM24は、制御部21を構成する。即ち、制御部21は、CPU22が、記憶部25に記憶された制御プログラムPaおよびROM23に記憶された各種データをRAM24に展開して、動作させることによって、各種制御処理を実行する。
【0017】
記憶部25は、電源を切っても記憶情報が保持されるHDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成される。記憶部25は、前記した制御プログラムPaの他に、商品マスタMと売上ファイルRとを記憶する。
【0018】
商品マスタMは、店舗で取り扱っている商品のJANコード(商品コード)と、その商品の「商品名」や「商品単価」等の商品情報とを対応付けて記憶したテーブルである。
【0019】
売上ファイルRは、POS端末20で決済処理された決済情報を記憶したファイルである。
【0020】
また、制御部21は、内部バス27及び周辺機器コントローラ26を介して、周辺機器である表示デバイス28と、操作デバイス29と、リーダライタ装置30と、スキャナ31と、レシートプリンタ32と、通信インタフェース33と接続している。周辺機器コントローラ26は、制御部21からの指示を受けて、これらの周辺機器の動作を制御する。
【0021】
表示デバイス28は、POS端末20が出力する各種情報を表示するデバイスである。表示デバイス28は、例えば液晶モニタや有機ELモニタ等である。
【0022】
操作デバイス29は、POS端末20に対する操作指示を入力するデバイスである。操作デバイス29は、例えばタッチパネルやキーボード等である。
【0023】
リーダライタ装置30は、客が所持しているスマートフォン50との間で、NFC(Near Field communication)、Felica、Bluetooth(登録商標)等による非接触通信(近距離無線通信)を行う。リーダライタ装置30は、スマートフォン50から、キャッシュレス決済に係る情報(キャッシュ決済の方法、客の識別情報等)を受信する。また、リーダライタ装置30は、スマートフォン50が電子レシートを受信可能である場合に、当該スマートフォン50に対して電子レシートを送信する。
【0024】
スキャナ31は、客が購入する商品に貼付されたバーコードや2次元コード等のコード情報を読み取るデバイスである。スキャナ31は、読み取ったコード情報をPOS端末20の制御部21に送信する。そして、制御部21は、受信したコード情報を、記憶部25に記憶された商品マスタMと照合することによって、客が購入する商品を特定する。
【0025】
レシートプリンタ32は、客のスマートフォン50が電子レシート情報を受信できない場合に、決済内容を示すレシートを印字して発行する。
【0026】
通信インタフェース33は、通信回線を介して、POS端末20と電子レシート管理サーバ80及び決済管理サーバ100とを通信可能に接続する。
【0027】
(スマートフォンのハードウエア構成)
図3を用いて、スマートフォン50のハードウエア構成を説明する。
図3は、スマートフォンのハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【0028】
スマートフォン50は、CPU52、ROM53、RAM54、記憶部55等を備えている。CPU52は制御主体となる。ROM53は各種固定データや各種テーブル等を記憶する。RAM54は、CPU52が各種処理を行う際に、制御プログラムや各種データを展開してワークメモリとして機能する。記憶部55は、CPU52が実行する制御プログラムPbを記憶する。CPU52、ROM53、RAM54、記憶部55は、互いに内部バス57を介して接続されている。CPU52とROM53とRAM54は、制御部51を構成する。即ち、制御部51は、CPU52が、記憶部55に記憶された制御プログラムPbおよびROM53に記憶された各種データをRAM54に展開して、動作させることによって、各種制御処理を実行する。
【0029】
記憶部55は、電源を切っても記憶情報が保持されるHDDやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成される。記憶部55は、前記した制御プログラムPbの他に、電子レシートアプリケーションプログラムPcと、電子決済アプリケーションプログラムPdと、電子レシート情報ファイルEaとを記憶する。
【0030】
電子レシートアプリケーションプログラムPcは、POS端末20又は電子レシート管理サーバ80から、決済処理の結果に係る情報を記録した電子レシート情報を受信及び閲覧するためのアプリケーションプログラムである。スマートフォン50のユーザは、事前に電子レシートアプリケーションプログラムPcを専用サーバ等からダウンロードして、スマートフォン50にインストールしておく必要がある。なお、一般に、電子レシートアプリケーションプログラムPcは、電子レシートシステムを利用している店舗によって異なるため、スマートフォン50には、複数の種類の電子レシートアプリケーションプログラムPcがインストールされている。
【0031】
電子決済アプリケーションプログラムPdは、電子決済(キャッシュレス決済)を行うためのアプリケーションプログラムである。スマートフォン50のユーザは、事前に電子決済アプリケーションプログラムPdを専用サーバ等からダウンロードして、スマートフォン50にインストールしておく必要がある。なお、電子決済には、大きく分けてプリペイド型、ポストペイ型の方法がある。また、同じ支払形態であっても、電子決済を提供している企業によって異なるシステムが提供されるため、一般に、スマートフォン50には、複数の種類の電子決済アプリケーションプログラムPdがインストールされている。
【0032】
電子レシート情報ファイルEaは、POS端末20又は電子レシート管理サーバ80から受信した電子レシート情報を記憶する。
【0033】
また、制御部51は、内部バス57及び周辺機器コントローラ56を介して、周辺機器である表示デバイス58と、操作デバイス59と、通信インタフェース60と接続している。周辺機器コントローラ56は、制御部51からの指示を受けて、これらの周辺機器の動作を制御する。
【0034】
表示デバイス58は、スマートフォン50が出力する各種情報を表示するデバイスである。表示デバイス58は、例えば液晶モニタや有機ELモニタ等である。
【0035】
操作デバイス59は、スマートフォン50に対する操作指示を入力するデバイスである。操作デバイス59は、例えばタッチパネルやキーボード等である。
【0036】
通信インタフェース60は、通信回線を介して、スマートフォン50と、電子レシート管理サーバ80及び決済管理サーバ100と、を通信可能に接続する。また、通信インタフェース60は、スマートフォン50とリーダライタ装置30とを、非接触通信(近距離無線通信)を行うことが可能に接続する。
【0037】
(電子レシート管理サーバのハードウエア構成)
図4を用いて、電子レシート管理サーバ80のハードウエア構成を説明する。
図4は、電子レシート管理サーバのハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【0038】
電子レシート管理サーバ80は、CPU82、ROM83、RAM84、記憶部85等を備えている。CPU82は制御主体となる。ROM83は各種固定データや各種テーブル等を記憶する。RAM84は、CPU82が各種処理を行う際に、制御プログラムや各種データを展開してワークメモリとして機能する。記憶部85は、CPU82が実行する制御プログラムPeを記憶する。CPU82、ROM83、RAM84、記憶部85は、互いに内部バス87を介して接続されている。CPU82とROM83とRAM84は、制御部81を構成する。即ち、制御部81は、CPU82が、記憶部85に記憶された制御プログラムPeおよびROM83に記憶された各種データをRAM84に展開して、動作させることによって、各種制御処理を実行する。
【0039】
記憶部85は、電源を切っても記憶情報が保持されるHDDやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成される。記憶部85は、前記した制御プログラムPeの他に、顧客情報Cと、電子レシート情報ファイルEbとを記憶する。
【0040】
顧客情報Cは、電子レシートアプリケーションプログラムPcの利用登録を行った顧客の属性を格納したデータファイルである。顧客の属性は、例えば、氏名、性別、年齢、電子レシート情報の送信アドレス等を含む。
【0041】
電子レシート情報ファイルEbは、過去に発行された電子レシート情報を、顧客と関連付けて蓄積したデータファイルである。電子レシート管理サーバ80は、顧客からの要請に応じて、過去に発行された電子レシート情報を、当該顧客のスマートフォン50に送信する。これにより、顧客は、過去に発行された電子レシート情報を確認することができる。
【0042】
また、制御部81は、内部バス87及び周辺機器コントローラ86を介して、周辺機器である表示デバイス88と、操作デバイス89と、通信インタフェース90と接続している。周辺機器コントローラ86は、制御部81からの指示を受けて、これらの周辺機器の動作を制御する。
【0043】
表示デバイス88は、電子レシート管理サーバ80が出力する各種情報を表示するデバイスである。表示デバイス88は、例えば液晶モニタや有機ELモニタ等である。
【0044】
操作デバイス89は、電子レシート管理サーバ80に対する操作指示を入力するデバイスである。操作デバイス89は、例えばタッチパネルやキーボード等である。
【0045】
通信インタフェース90は、通信回線を介して、電子レシート管理サーバ80とPOS端末20及びスマートフォン50とを通信可能に接続する。
【0046】
なお、決済管理サーバ100は、電子レシート管理サーバ80とほぼ同様のハードウエア構成を有するため、図示は省略する。決済管理サーバ100は、電子レシート管理サーバ80が記憶部85に記憶する制御プログラムPeの代わりに、非図示の制御プログラムPfを記憶する。また、電子レシート情報ファイルEbの代わりに、非図示の決済情報ファイルEcを記憶する。
【0047】
制御プログラムPfは、決済管理サーバ100の全体の動作を制御するプログラムファイルである。
【0048】
決済情報ファイルEcは、過去の決済履歴を、顧客と関連付けて蓄積したデータファイルである。決済管理サーバ100は、顧客からの要請に応じて、過去の決済履歴を、当該顧客のスマートフォン50に送信する。これにより、顧客は、過去の決済履歴を確認することができる。
【0049】
(POS端末の機能構成)
図5を用いて、POS端末20の機能構成を説明する。
図5は、実施の形態のPOS端末の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0050】
POS端末20の制御部21は、制御プログラムPaをRAM24に展開して動作させることによって、
図5に示す登録処理部35と、決済処理実行要求取得部36と、決済可否判定部37と、決済処理部38と、電子レシート情報送信可否判定部39と、電子レシート情報生成部40と、レシート情報生成部41と、電子レシート情報送信部42と、決済情報送信部43と、レシート印字部44と、表示制御部45と、操作制御部46と、通信制御部47とを機能部として実現する。
【0051】
登録処理部35は、客が購入する商品を登録する登録処理を行う。
【0052】
決済処理実行要求取得部36は、客が所持するスマートフォン50から、決済の実行指示を取得する。
【0053】
決済可否判定部37は、決済処理の実行が可能であるかを判定する。例えば、決済可否判定部37は、決済金額が、電子マネーの残高よりも少ない場合に決済可能と判定する。
【0054】
決済処理部38は、客が所持するスマートフォン50(携帯端末)からリーダライタ装置30が読み取った決済方法に係る情報、又は現金決済であることを示す情報に基づいて、登録処理部35によって登録された商品に係る決済処理を行う。
【0055】
電子レシート情報送信可否判定部39は、スマートフォン50が、リーダライタ装置30を介して電子レシート情報を受信可能であるかを判定する。なお、電子レシート情報送信可否判定部39は、本開示における判定部の一例である。より具体的には、電子レシート情報送信可否判定部39は、電子レシート情報生成部40が生成する電子レシート情報の種類を一意に特定する識別情報を、リーダライタ装置30を介してスマートフォン50に送信する、また、電子レシート情報送信可否判定部39は、スマートフォン50から、識別情報に対応する電子レシート情報を受信可能であることを示す情報を、リーダライタ装置30を介して受信することによって、スマートフォン50が電子レシート情報を受信可能であると判定する。
【0056】
電子レシート情報生成部40は、スマートフォン50が電子レシート情報を受信可能であると判定されたことを条件として、決済処理の結果に係る電子レシート情報を生成する。なお、電子レシート情報生成部40は、本開示における生成部の一例である。
【0057】
レシート情報生成部41は、決済処理の結果に係るレシート情報を生成する。なお、レシート情報生成部41は、客が現金決済を要求した場合と、電子レシート情報送信可否判定部39が、客のスマートフォン50は、電子レシート情報を受信可能であると判定されない場合とに、レシート情報を生成する。
【0058】
電子レシート情報送信部42は、リーダライタ装置30を介して、スマートフォン50に電子レシート情報を送信する。なお、電子レシート情報送信部42は、本開示における送信部の一例である。また、電子レシート情報送信部42は、生成した電子レシート情報を、電子レシート管理サーバ80に送信する。
【0059】
決済情報送信部43は、決済処理によって生成した決済情報を、決済管理サーバ100に送信する。
【0060】
レシート印字部44は、レシート情報生成部41が生成したレシート情報を、レシートプリンタ32で印字して発行する。
【0061】
表示制御部45は、POS端末20が行う各種処理に応じた画面情報を生成して、表示デバイス28に表示させる。
【0062】
操作制御部46は、POS端末20でなされた各種操作情報を取得して、制御部21に送信する。
【0063】
通信制御部47は、スマートフォン50との近距離無線通信、及び電子レシート管理サーバ80と決済管理サーバ100との無線通信の状態を制御する。
【0064】
(スマートフォンの機能構成)
図6を用いて、スマートフォン50の機能構成を説明する。
図6は、実施の形態のスマートフォンの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0065】
スマートフォン50の制御部51は、制御プログラムPbをRAM54に展開して動作させることによって、
図6に示す決済方法指示部61と、決済処理実行要求部62と、電子レシート識別情報受信部63と、電子レシート情報受信可否送信部64と、電子レシート情報受信部65と、表示制御部66と、操作制御部67と、通信制御部68とを機能部として実現する。
【0066】
決済方法指示部61は、POS端末20(商品販売データ処理装置)とリーダライタ装置30を介して非接触通信を行うことによって、客がスマートフォン50に対して指示した決済方法に係る情報を、POS端末20に指示する。なお、決済方法指示部61は、本開示における決済方法選択部の一例である。
【0067】
決済処理実行要求部62は、POS端末20とリーダライタ装置30を介して非接触通信を行うことによって、POS端末20に決済の実行を指示する。また、決済処理実行要求部62は、POS端末20から、決済処理可能か否かの情報を取得する。なお、決済処理実行要求部62は、本開示における決済指示部の一例である。
【0068】
電子レシート識別情報受信部63は、POS端末20から、リーダライタ装置30を介して、当該POS端末20が発行する電子レシートの種類を一意に特定する識別情報を受信する。
【0069】
電子レシート情報受信可否送信部64は、スマートフォン50に電子レシートアプリケーションプログラムPcがインストールされており、尚且つ、当該電子レシートアプリケーションプログラムPcが、POS端末20が発行する電子レシートを受信可能であるかを示す情報を、リーダライタ装置30を介して、POS端末20に送信する。
【0070】
電子レシート情報受信部65は、POS端末20から、リーダライタ装置30を介して、非接触通信によって決済処理の結果に係る電子レシート情報を受信する。なお、電子レシート情報受信部65は、本開示における受信部の一例である。
【0071】
表示制御部66は、電子レシート情報受信部65が受信した電子レシート情報を、表示デバイス58に表示する。また、表示制御部66は、スマートフォン50が行う各種処理に応じた画面情報を生成して、表示デバイス58に表示させる。
【0072】
操作制御部67は、スマートフォン50でなされた各種操作情報を取得して、制御部51に送信する。
【0073】
通信制御部68は、POS端末20との近距離無線通信、及び電子レシート管理サーバ80と決済管理サーバ100との無線通信の状態を制御する。
【0074】
(電子レシート管理サーバの機能構成)
図7を用いて、電子レシート管理サーバ80の機能構成を説明する。
図7は、実施の形態の電子レシート管理サーバの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0075】
電子レシート管理サーバ80の制御部81は、制御プログラムPeをRAM84に展開して動作させることによって、
図7に示す電子レシート情報受信部91と、電子レシート情報記憶部92と、電子レシート情報送信要求取得部93と、電子レシート情報送信部94と、通信制御部95とを機能部として実現する。
【0076】
電子レシート情報受信部91は、POS端末20から電子レシート情報を受信する。
【0077】
電子レシート情報記憶部92は、POS端末20から受信した電子レシート情報を、記憶部85に記憶する。
【0078】
電子レシート情報送信要求取得部93は、スマートフォン50から、電子レシート情報の送信要求を取得する。
【0079】
電子レシート情報送信部94は、電子レシート情報送信要求取得部93が取得した電子レシート情報の送信要求を受けて、当該送信要求を発信したスマートフォン50に対して、要求された電子レシート情報を送信する。
【0080】
通信制御部95は、POS端末20及びスマートフォン50との無線通信の状態を制御する。
【0081】
(決済管理サーバの機能構成)
図8を用いて、決済管理サーバ100の機能構成を説明する。
図8は、実施の形態の決済管理サーバの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0082】
決済管理サーバ100の制御部81は、制御プログラムPfをRAM84に展開して動作させることによって、
図8に示す決済情報受信部101と、決済情報記憶部102と、決済情報問い合わせ取得部103と、決済情報送信部104と、通信制御部105とを機能部として実現する。
【0083】
決済情報受信部101は、POS端末20から決済情報を受信する。
【0084】
決済情報記憶部102は、POS端末20から受信した決済情報を、記憶部85に記憶する。
【0085】
決済情報問い合わせ取得部103は、スマートフォン50から、決済履歴等の問い合わせを取得する。
【0086】
決済情報送信部104は、決済情報問い合わせ取得部103が取得した問い合わせに係る情報を、問い合わせ先のスマートフォン50に送信する。
【0087】
通信制御部105は、スマートフォン50との無線通信の状態を制御する。
【0088】
(決済システムが行う処理の流れ)
図9、
図10用いて、決済システム10が行う処理の流れを説明する。
図9は、実施の形態の決済システムが行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10は、POS端末がスマートフォンに対して、電子レシート情報を送信可能であるかを判定する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0089】
まず、POS端末20が行う処理の流れを説明する。登録処理部35は、客が購入する商品を登録する登録処理を行う(ステップS11)。
【0090】
登録処理部35は、登録処理が完了したかを判定する(ステップS12)。登録処理が完了したと判定される(ステップS12:Yes)とステップS13に進む。一方、登録処理が完了したと判定されない(ステップS12:No)とステップS11に戻って、登録処理を継続する。なお、登録処理を完了したことは、例えば、締めキーが操作されたことによって判定すればよい。
【0091】
ステップS12において、登録処理が完了したと判定されると、決済処理実行要求取得部36は、リーダライタ装置30を介して、スマートフォン50から決済指示を取得したかを判定する(ステップS13)。決済指示を取得したと判定される(ステップS13:Yes)とステップS14に進む。一方、決済指示を取得したと判定されない(ステップS13:No)とステップS13の判定を繰り返す。
【0092】
ステップS13において、決済指示を取得したと判定すると、決済可否判定部37は、決済が可能であるかを判定する(ステップS14)。決済が可能であると判定される(ステップS14:Yes)とステップS15に進む。一方、決済が可能であると判定されない(ステップS14:No)とステップS28に進む。
【0093】
ステップS14において、決済が可能であると判定されると、決済処理部38は、スマートフォン50に対して、決済が可能である旨を通知する(ステップS15)。
【0094】
続いて、決済処理部38は決済処理を行う(ステップS16)。
【0095】
電子レシート情報送信可否判定部39は、決済処理部38が行った決済処理に係る電子レシート情報をスマートフォン50に送信可能であるかを判定する電子レシート情報送信可否判定処理を行う(ステップS18)。なお、電子レシート情報送信可否判定処理の具体的な内容は、
図10を用いて説明する。
【0096】
電子レシート情報送信可否判定部39は、電子レシート情報送信可否判定処理の結果を受けて、電子レシート情報をスマートフォン50に送信可能であるかを判定する(ステップS19)。電子レシート情報をスマートフォン50に送信可能であると判定される(ステップS19:Yes)とステップS20に進む。一方、電子レシート情報をスマートフォン50に送信可能であると判定されない(ステップS19:No)とステップS24に進む。
【0097】
ステップS19において、電子レシート情報をスマートフォン50に送信可能であると判定されると、電子レシート情報送信部42は、リーダライタ装置30を介して、スマートフォン50に電子レシート情報を送信可能である旨を通知する(ステップS20)。
【0098】
電子レシート情報生成部40は、決済処理の結果に係る電子レシート情報を生成する(ステップS21)。
【0099】
電子レシート情報送信部42は、リーダライタ装置30を介して、スマートフォン50に電子レシート情報を送信する(ステップS22)。
【0100】
また、電子レシート情報送信部42は、生成した電子レシート情報を、電子レシート管理サーバ80に送信する(ステップS23)。その後、POS端末20は、
図9の処理を終了する。
【0101】
一方、ステップS19において、電子レシート情報をスマートフォン50に送信可能であると判定されないと、電子レシート情報送信部42は、リーダライタ装置30を介して、スマートフォン50に電子レシート情報を送信できない旨を通知する(ステップS24)。
【0102】
表示制御部45は、POS端末20の表示デバイス28に、スマートフォン50に電子レシート情報を送信できない旨を報知する(ステップS25)。
【0103】
レシート情報生成部41は、決済処理の結果に係るレシート情報を生成する(ステップS26)。
【0104】
レシート印字部44は、レシート情報生成部41が生成したレシート情報を、レシートプリンタ32で印字して発行する(ステップS27)。その後、POS端末20は、
図9の処理を終了する。
【0105】
ステップS14に戻り、当該ステップS14において決済が可能であると判定されないと、決済処理部38は、スマートフォン50に対して、決済が可能でない旨を通知する(ステップS28)。
【0106】
続いて、表示制御部45は、POS端末20の表示デバイス28に、決済できない旨を報知する(ステップS29)。その後、POS端末20は、
図9の処理を終了する。なお、決済処理を行うことができない場合は、店員は客に対して、電子マネー等の別の決済方法で決済を行わせるか、現金決済を行わせる。
【0107】
次に、スマートフォン50が行う処理の流れを説明する。まず、決済方法指示部61は、客が選択した決済方法に係る情報を取得する(ステップS31)。
【0108】
決済処理実行要求部62は、客が選択した決済方法を実行する電子決済アプリケーションプログラムPdを実行する(ステップS32)。
【0109】
決済処理実行要求部62は、リーダライタ装置30を介して、POS端末20に対して決済の実行を要求する(ステップS33)。
【0110】
決済処理実行要求部62は、POS端末20から取得した通知に基づいて、決済処理可能であるかを判定する(ステップS34)。決済処理可能であると判定される(ステップS34:Yes)とステップS35に進む。一方、決済処理可能であると判定されない(ステップS34:No)と、ステップS38に進む。
【0111】
ステップS34において、決済可能であると判定されると、電子レシート識別情報受信部63は、電子レシート情報を受信可能であるかを判定する(ステップS35)。電子レシート情報を受信可能であると判定される(ステップS35:Yes)とステップS36に進む。一方、電子レシート情報を受信可能であると判定されない(ステップS35:No)とステップS38に進む。
【0112】
ステップS35において、電子レシート情報を受信可能であると判定されると、電子レシート識別情報受信部63は、電子レシートアプリケーションプログラムPcを実行する(ステップS36)。
【0113】
電子レシート情報受信部65は、POS端末20から、リーダライタ装置30を介して、電子レシート情報を受信する(ステップS37)。
【0114】
表示制御部66は、スマートフォン50の表示デバイス58に、電子レシート情報を表示する(ステップS38)。その後、スマートフォン50は、
図9の処理を終了する。
【0115】
なお、ステップS34において、決済処理可能であると判定されない場合、又はステップS35において、電子レシート情報を受信可能であると判定されない場合には、表示制御部66は、スマートフォン50の表示デバイス58に、決済できない旨、又は電子レシート情報を受信できない旨を報知する(ステップS39)。その後、スマートフォン50は、
図9の処理を終了する。
【0116】
次に、
図10を用いて、
図9のステップS18において、POS端末20の電子レシート情報送信可否判定部39が行う電子レシート情報送信可否判定処理の流れを説明する。
【0117】
電子レシート情報送信可否判定部39は、スマートフォン50に、リーダライタ装置30を介して、POS端末20が送信する電子レシート情報を一意に特定する電子レシート識別情報を送信する(ステップS41)。
【0118】
次に、電子レシート情報送信可否判定部39は、スマートフォン50の電子レシート情報受信可否送信部64が送信した情報を受信して、受信した情報に基づいて、スマートフォン50はPOS端末20が送信する電子レシート情報を受信可能であるかを判定する(ステップS42)。電子レシート情報を受信可能であると判定される(ステップS42:Yes)とステップS43に進む。一方、電子レシート情報を受信可能であると判定されない(ステップS42:No)とステップS44に進む。
【0119】
ステップS42において、電子レシート情報を受信可能であると判定されると、電子レシート情報送信可否判定部39は、スマートフォン50に電子レシート情報を送信可能と判定する(ステップS43)。その後、
図9のステップS19に移行する。
【0120】
一方、ステップS42において、電子レシート情報を受信可能であると判定されないと、電子レシート情報送信可否判定部39は、スマートフォン50に電子レシート情報を送信できないと判定する(ステップS44)。その後、
図9のステップS19に移行する。
【0121】
なお、
図9、
図10のフローチャートには図示しないが、客が現金決済を要求した場合、POS端末20はレシート情報を生成して、生成したレシートを印字して発行する。
【0122】
以上説明したように、実施の形態のPOS端末20(商品販売データ処理装置)は、客が購入する商品を登録する登録処理を行う登録処理部35と、客が所持するスマートフォン50(携帯端末)からリーダライタ装置30が読み取った決済方法に係る情報に基づいて、登録処理部35によって登録された商品に係る決済処理を行う決済処理部38と、スマートフォン50が、リーダライタ装置30を介して電子レシート情報を受信可能であるかを判定する電子レシート情報送信可否判定部39(判定部)と、スマートフォン50が電子レシート情報を受信可能であると判定されたことを条件として、決済処理の結果に係る電子レシート情報を生成する電子レシート情報生成部40(生成部)と、リーダライタ装置30を介して、スマートフォン50に電子レシート情報を送信する電子レシート情報送信部42(送信部)とを備える。したがって、決済処理を行った際に、決済の結果を示す電子レシート情報を簡便に取得することができる。その際、客は、電子レシートアプリケーションプログラムPcを起動する必要がないため、操作の手間を減らして使い勝手を向上させることができる。
【0123】
また、実施の形態のPOS端末20(商品販売データ処理装置)において、リーダライタ装置30は、スマートフォン50(携帯端末)との間で近距離無線通信を行う。したがって、電子レシート情報を、無線LAN等の公衆回線を使用して電子レシート管理サーバ80から取得する場合と比べて、セキュリティの不安を減らすことができる。
【0124】
また、実施の形態のPOS端末20(商品販売データ処理装置)において、電子レシート情報送信可否判定部39(判定部)は、電子レシート情報生成部40(生成部)が生成する電子レシート情報の種類を一意に特定する識別情報を、リーダライタ装置30を介してスマートフォン50(携帯端末)に送信して、スマートフォン50から、識別情報に対応する電子レシート情報を受信可能であることを示す情報を、リーダライタ装置30を介して受信することによって、スマートフォン50が電子レシート情報を受信可能であるかを判定する。したがって、POS端末20からスマートフォン50に対して、電子レシート情報を送信可能であるかを容易に確認することができる。
【0125】
また、実施の形態のスマートフォン50(携帯端末)は、POS端末20(商品販売データ処理装置)とリーダライタ装置30を介して非接触通信を行うことによって、POS端末20に決済の実行を指示する決済処理実行要求部62(決済指示部)と、POS端末20から、リーダライタ装置30を介して、非接触通信によって決済の結果に係る電子レシート情報を受信する電子レシート情報受信部65(受信部)と、電子レシート情報受信部65が受信した電子レシート情報を表示する表示制御部66とを備える。したがって、スマートフォン50を所持している客は、決済処理を行った際に、決済の結果を示す電子レシート情報を簡便に取得することができる。
【0126】
また、実施の形態のスマートフォン50(携帯端末)は、POS端末20(商品販売データ処理装置)に行わせる決済方法を選択する決済方法指示部61(決済方法選択部)を更に備える。したがって、スマートフォン50を所持している客は、当該スマートフォン50にインストールされている電子決済アプリケーションプログラムPdの範囲内で、決済方法を自由に選択することができる。
【0127】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は例示であり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0128】
10…決済システム、20…POS端末(商品販売データ処理装置)、21,51,81…制御部、30…リーダライタ装置、35…登録処理部、36…決済処理実行要求取得部、37…決済可否判定部、38…決済処理部、39…電子レシート情報送信可否判定部(判定部)、40…電子レシート情報生成部(生成部)、41…レシート情報生成部、42…電子レシート情報送信部(送信部)、43…決済情報送信部、44…レシート印字部、50…スマートフォン(携帯端末)、61…決済方法指示部(決済方法選択部)、62…決済処理実行要求部(決済指示部)、63…電子レシート識別情報受信部、64…電子レシート情報受信可否送信部、65…電子レシート情報受信部(受信部)、66…表示制御部、80…電子レシート管理サーバ、100…決済管理サーバ、Pa,Pb,Pe…制御プログラム、Pc…電子レシートアプリケーションプログラム、Pd…電子決済アプリケーションプログラム
【先行技術文献】
【特許文献】
【0129】