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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022150877
(43)【公開日】2022-10-07
(54)【発明の名称】オンラインカラオケシステム
(51)【国際特許分類】
   G10K 15/04 20060101AFI20220929BHJP
   H04M 3/56 20060101ALI20220929BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20220929BHJP
【FI】
G10K15/04 302D
H04M3/56
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021053672
(22)【出願日】2021-03-26
(71)【出願人】
【識別番号】390004710
【氏名又は名称】株式会社第一興商
(74)【代理人】
【識別番号】100111202
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 周彦
(74)【代理人】
【識別番号】100187562
【弁理士】
【氏名又は名称】沼田 義成
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 政之
【テーマコード(参考)】
5D208
5K201
5L049
【Fターム(参考)】
5D208CA11
5D208CG01
5K201BA18
5K201BB10
5K201CB13
5K201EC06
5K201ED04
5K201ED07
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】オンラインカラオケを利用しているときでも、カラオケ店舗と同等の飲食物のメニューを楽しむことを可能にする。
【解決手段】オンラインカラオケシステム1において、カラオケサーバ装置2は、利用者の所在地情報と利用者識別情報とを記憶し、カラオケ店舗の店舗所在地情報と飲食物のメニュー情報とを記憶する記憶部11と、所在地情報との位置関係が特定条件を満たすカラオケ店舗を特定する特定部13と、特定したカラオケ店舗のメニュー情報をオンライン会議サーバ装置3へ送信する送信部14とを備え、オンライン会議サーバ装置3は、メニュー情報に基づくメニュー表を端末装置4に提示させる提示部25と、端末装置4から飲食物の注文を受け付けてカラオケサーバ装置2へ送信する受付部26とを備える。カラオケサーバ装置2は、端末装置4から注文を受け付けた飲食物の利用者への配達をカラオケ店舗に指示する指示部15を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲食物を提供可能なカラオケ店舗を管理するカラオケサーバ装置と、
前記カラオケサーバ装置と通信可能に接続されたオンライン会議サーバ装置とを備えたオンラインカラオケシステムであって、
前記カラオケサーバ装置は、
利用者の所在地情報を利用者識別情報に対応付けて記憶し、前記カラオケ店舗の店舗所在地情報と提供可能な飲食物のメニュー情報とを対応付けて記憶する記憶部と、
前記オンライン会議サーバ装置にログインしている前記利用者の前記所在地情報を取得し、取得した前記利用者の前記所在地情報との位置関係が所定の特定条件を満たす前記カラオケ店舗を特定して当該利用者と対応付ける特定部と、
前記利用者について特定した前記カラオケ店舗に対応する前記メニュー情報を当該利用者と対応付けて前記オンライン会議サーバ装置へ送信する送信部と、
を備え、
前記オンライン会議サーバ装置は、
前記利用者の端末装置に対して、当該利用者に対応する前記メニュー情報に基づいて飲食物のメニュー表を提示させる提示部と、
前記メニュー表を提示させた前記利用者の前記端末装置から飲食物の注文を受け付けて前記カラオケサーバ装置へ送信する受付部と、
を備え、
前記カラオケサーバ装置は、前記利用者の前記端末装置から飲食物の前記注文を受け付けた場合に、当該利用者に対応する前記カラオケ店舗に対して、当該注文を受け付けた飲食物を当該利用者に配達するよう指示する指示部を備えることを特徴とするオンラインカラオケシステム。
【請求項2】
前記特定部は、前記カラオケ店舗から前記利用者への移動ルートが所定の距離閾値以下であることを前記特定条件とすることを特徴とする請求項1に記載のオンラインカラオケシステム。
【請求項3】
前記提示部は、複数の前記利用者のそれぞれの前記端末装置に対して、当該複数の利用者のそれぞれに対応する前記カラオケ店舗に共通する飲食物の前記メニュー表を提示させることを特徴とする請求項1又は2に記載のオンラインカラオケシステム。
【請求項4】
前記指示部は、複数の前記利用者のそれぞれの前記端末装置から飲食物の前記注文を受け付けた場合に、前記注文を受け付けた飲食物を当該複数の利用者に略同一時刻に配達するように指示することを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載のオンラインカラオケシステム。
【請求項5】
前記オンライン会議サーバ装置は、前記カラオケサーバ装置から取得したカラオケ演奏データを前記端末装置に配信可能なカラオケ演奏部を備えることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載のオンラインカラオケシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンラインカラオケシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
感染症の流行期には、カラオケの利用者は、カラオケボックス等のカラオケ店舗に来店する代わりに、オンラインで配信されたカラオケを端末で利用して、いわゆるオンラインカラオケを楽しむことができる。また、複数の利用者が同じ環境でカラオケを楽しむためには、カラオケ店舗に集まる代わりに各自の端末でオンライン会議システムを利用することで環境を共有し、オンライン会議においてオンラインカラオケを楽しむことができる。
【0003】
例えば、特許文献1に記載のテレビ会議システムは、複数の端末と、会議サーバと、楽曲サーバとを備え、楽曲サーバは、会議サーバから送信されるユーザ情報に基づき、そのユーザに関連する楽曲データを、ネットワークを介して、複数の端末に配信できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-074199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、カラオケ店舗では、飲食物を提供するところが多く、また飲食物のメニューも充実している。そのため、カラオケの利用者には、カラオケを楽しみながら飲食物を楽しむことを望む者もいれば、カラオケ店舗での飲食物の提供を望む者もいる。しかしながら、カラオケ店舗に来店しなければ飲食物の提供を受けることができないので、オンラインカラオケの利用者は自宅等で飲食物を用意しなければならない。自宅等では、カラオケ店舗のような充実した飲食物のメニューを楽しむことができない。オンラインカラオケ中に、飲食物の用意を家族に頼むと、家族に不快感を与えるおそれがある。オンライン会議に参加している利用者自身が飲食物の用意をするには席を離れる必要があり、オンラインカラオケ中の盛り上がりに水を差すおそれがある。自宅等では、カラオケ店舗のような充実した飲食物のメニューを楽しむことができない。
【0006】
本発明の目的は、オンラインカラオケを利用しているときでも、カラオケ店舗と同等の飲食物のメニューを楽しむことを可能にするオンラインカラオケシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のオンラインカラオケシステムは、飲食物を提供可能なカラオケ店舗を管理するカラオケサーバ装置と、前記カラオケサーバ装置と通信可能に接続されたオンライン会議サーバ装置とを備えたオンラインカラオケシステムであって、前記カラオケサーバ装置は、利用者の所在地情報を利用者識別情報に対応付けて記憶し、前記カラオケ店舗の店舗所在地情報と提供可能な飲食物のメニュー情報とを対応付けて記憶する記憶部と、前記オンライン会議サーバ装置にログインしている前記利用者の前記所在地情報を取得し、取得した前記利用者の前記所在地情報との位置関係が所定の特定条件を満たす前記カラオケ店舗を特定して当該利用者と対応付ける特定部と、前記利用者について特定した前記カラオケ店舗に対応する前記メニュー情報を当該利用者と対応付けて前記オンライン会議サーバ装置へ送信する送信部と、を備え、前記オンライン会議サーバ装置は、前記利用者の端末装置に対して、当該利用者に対応する前記メニュー情報に基づいて飲食物のメニュー表を提示させる提示部と、前記メニュー表を提示させた前記利用者の前記端末装置から飲食物の注文を受け付けて前記カラオケサーバ装置へ送信する受付部と、を備え、前記カラオケサーバ装置は、前記利用者の前記端末装置から飲食物の前記注文を受け付けた場合に、当該利用者に対応する前記カラオケ店舗に対して、当該注文を受け付けた飲食物を当該利用者に配達するよう指示する指示部を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、オンラインカラオケを利用しているときでも、カラオケ店舗と同等の飲食物のメニューを楽しむことを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態のオンラインカラオケシステムを示すブロック図である。
図2】本発明の実施形態のオンラインカラオケシステムのカラオケサーバ装置に記憶される利用者の情報の例を示す表である。
図3】本発明の実施形態のオンラインカラオケシステムのカラオケサーバ装置に記憶されるカラオケ店舗の情報の例を示す表である。
図4】本発明の実施形態のオンラインカラオケシステムのカラオケサーバ装置に記憶されるメニュー情報の構成の例を示す表である。
図5】本発明の実施形態のオンラインカラオケシステムのオンライン会議サーバ装置に記憶される端末装置の情報の例を示す表である。
図6】本発明の実施形態のオンラインカラオケシステムのカラオケ演奏動作を示すフローチャートである。
図7】本発明の実施形態のオンラインカラオケシステムの飲食物注文動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[オンラインカラオケシステム]
以下、本発明の実施形態のオンラインカラオケシステム1について説明する。図1は、本実施形態のオンラインカラオケシステム1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、オンラインカラオケシステム1は、カラオケサーバ装置2と、オンライン会議サーバ装置3と、複数の端末装置4と、複数の店舗端末5とを備えている。なお、図1において、各部の接続線は実線で示し、利用者U1の端末装置4aに関する動作の信号線は破線で示している。
【0011】
カラオケサーバ装置2は、オンライン会議サーバ装置3や複数の店舗端末5とインターネットや移動体通信網等のネットワーク(図示せず)を介して通信可能に接続される。オンライン会議サーバ装置3は、複数の端末装置4とネットワークを介して通信可能に接続される。なお、本実施形態では、複数の端末装置4として、オンラインカラオケシステム1を利用する利用者U1、U2、U3にそれぞれ保有されている端末装置4a、4b、4cを例示する。また、本実施形態では、複数の店舗端末5として、オンラインカラオケシステム1で飲食物を提供可能なカラオケ店舗K1、K2、K3にそれぞれ設置されている店舗端末5a、5b、5cを例示する。本実施形態の利用者U1、U2、U3は、オンラインカラオケシステム1の利用者であると同時に、店舗端末5が設置されたカラオケ店舗の利用者でもある。利用者U1、U2、U3は、店舗端末5が設置されたカラオケ店舗の何れかを最初に利用した際に、所在地情報(住所)やメールアドレス、支払方法等の登録を行い、カラオケ店舗から利用者識別情報を付与されている。これらの利用者情報は、カラオケ店舗からカラオケサーバ装置2に送信され、カラオケサーバ装置2に記憶される。
【0012】
[カラオケサーバ装置]
カラオケサーバ装置2は、オンラインカラオケの演奏データを提供し、複数の店舗端末5がそれぞれ設置されるカラオケ店舗を管理する装置である。カラオケ店舗は、飲食物を提供可能であり、飲食物のテイクアウトサービスを提供可能としている。なお、カラオケ店舗は、一般的に飲食物のテイクアウトサービスを提供していてもよく、オンラインカラオケシステム1の利用者のみにテイクアウトサービスを提供していてもよい。
【0013】
カラオケサーバ装置2は、制御部10、記憶部11及び通信部12を備える。制御部10は、CPU(Central Processing Unit)等を有して構成され、カラオケサーバ装置2を統括制御する。記憶部11は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disc Drive)等の記憶媒体を有して構成される。通信部12は、オンライン会議サーバ装置3や複数の店舗端末5と通信可能に接続されるインタフェースである。
【0014】
記憶部11は、カラオケサーバ装置2の各部及び各機能を制御するためのプログラムやデータを記憶し、制御部10が、記憶部11に記憶されたプログラムやデータに基づいて演算処理を実行することにより、各部及び各機能を制御する。カラオケサーバ装置2の制御部10は、記憶部11に記憶されたプログラムを実行することにより、特定部13、送信部14及び指示部15として動作する。
【0015】
記憶部11は、オンラインカラオケシステム1が提供するオンラインカラオケの各楽曲のカラオケ演奏データを、当該楽曲の楽曲識別情報と対応付けて予め記憶している。例えば、記憶部11は、楽曲X1のカラオケ演奏データDX1を楽曲識別情報ID****X1と対応付けて記憶している。
【0016】
記憶部11は、オンラインカラオケシステム1を利用する各利用者の所在地情報を、当該利用者の利用者識別情報に対応付けて予め記憶している。例えば、図2に示すように、記憶部11は、利用者U1、U2、U3の所在地情報P1、P2、P3を、それぞれ利用者識別情報ID****U1、ID****U2、ID****U3に対応付けて記憶している。
【0017】
記憶部11は、オンラインカラオケシステム1で飲食物を提供可能な各カラオケ店舗の店舗所在地情報と、各カラオケ店舗が提供する飲食物のメニュー情報とを、当該カラオケ店舗の店舗識別情報に対応付けて予め記憶している。例えば、図3に示すように、記憶部11は、カラオケ店舗K1、K2、K3の店舗所在地情報PK1、PK2、PK3とメニュー情報M1、M2、M3とを、それぞれ店舗識別情報ID****K1、ID****K2、ID****K3に対応付けて記憶している。
【0018】
なお、複数のカラオケ店舗K1、K2、K3は、それぞれの店舗限定の飲食物を提供することがある。例えば、図4に示すように、メニュー情報M1は飲食物情報「FD1、FD2、FD3、FD4、FD5、FD6、FD7、FD8、FD9、FD10」を含み、メニュー情報M2は飲食物情報「FD2、FD3、FD4、FD5、FD6、FD7、FD8、FD9、FD10、FD11」を含み、メニュー情報M3は飲食物情報「FD3、FD4、FD5、FD6、FD7、FD8、FD9、FD10、FD11、FD12」を含む。各飲食物情報は、飲食物の名称、価格、サンプル画像データ等を含んでよい。
【0019】
特定部13は、利用者に飲食物のメニュー情報を提示すべきカラオケ店舗を特定するものである。例えば、特定部13は、オンライン会議サーバ装置3にログインしている利用者の利用者識別情報をオンライン会議サーバ装置3から受信する。特定部13は、受信した利用者識別情報に対応する利用者の所在地情報を記憶部11から読み出して取得する。特定部13は、記憶部11に記憶しているカラオケ店舗の店舗所在地情報のうち、読み出した利用者の所在地情報との位置関係が所定の特定条件を満たすカラオケ店舗を特定して当該利用者と対応付けて記憶部11に記憶する。
【0020】
本実施形態では、特定部13の特定条件を、「利用者に直線距離で最も近い」カラオケ店舗とする。なお、特定部13は、利用者について特定したカラオケ店舗の店舗識別情報を、当該利用者の利用者識別情報に対応付けて記憶部11に記憶しておくとよい。
【0021】
送信部14は、利用者に提示すべき飲食物のメニュー情報を送信するものである。例えば、送信部14は、特定部13が利用者について特定したカラオケ店舗に対応するメニュー情報を記憶部11から読み出す。送信部14は、読み出したメニュー情報を当該利用者の利用者識別情報と対応付けてオンライン会議サーバ装置3へ送信する。なお、送信部14は、メニュー情報に対応するカラオケ店舗の店舗識別情報をメニュー情報と共に送信してもよい。
【0022】
指示部15は、利用者からの飲食物の注文をカラオケ店舗(店舗端末5)に指示するものである。例えば、指示部15は、利用者の端末装置4から飲食物の注文を受け付けたオンライン会議サーバ装置3から当該利用者の利用者識別情報と当該注文に係る飲食物情報とを受信して注文を受け付ける。指示部15は、受信した利用者識別情報に対応する利用者の所在地情報を記憶部11から読み出し、受信した利用者識別情報に対応するカラオケ店舗の店舗識別情報を記憶部11から読み出す。指示部15は、受信した飲食物情報に対応する飲食物を、読み出した利用者の所在地情報に配達するように、読み出した店舗識別情報のカラオケ店舗(店舗端末5)に対して指示する。
【0023】
[オンライン会議サーバ装置]
オンライン会議サーバ装置3は、複数の端末装置4の間のオンライン会議を運用する装置である。オンライン会議サーバ装置3は、例えば、オンライン会議環境として所定の仮想的なルームを展開し、当該ルームに参加している複数の端末装置4の間でオンライン会議を確立する。
【0024】
オンライン会議サーバ装置3は、制御部20、記憶部21及び通信部22を備える。制御部20は、CPU等を有して構成され、オンライン会議サーバ装置3を統括制御する。記憶部21は、ROM、RAM、HDD等の記憶媒体を有して構成される。通信部22は、カラオケサーバ装置2や複数の端末装置4と通信可能に接続されるインタフェースである。
【0025】
記憶部21は、オンライン会議サーバ装置3の各部及び各機能を制御するためのプログラムやデータを記憶し、制御部20が、記憶部21に記憶されたプログラムやデータに基づいて演算処理を実行することにより、各部及び各機能を制御する。オンライン会議サーバ装置3の制御部20は、記憶部21に記憶されたプログラムを実行することにより、ログイン部23、カラオケ演奏部24、提示部25及び受付部26として動作する。
【0026】
記憶部21は、オンライン会議サーバ装置3にログインしている利用者の利用者識別情報と、当該利用者の端末装置4の端末識別情報とを対応付けて記憶部21に記憶する。例えば、図5に示すように、記憶部21は、利用者U1、U2、U3の利用者識別情報ID****U1、ID****U2、ID****U3と、端末装置4a、4b、4cの端末識別情報ID****T1、ID****T2、ID****T3とを対応付けて記憶する。
【0027】
また、記憶部21は、端末装置4によってカラオケ演奏を予約された楽曲の楽曲識別情報を登録する予約待ち行列を記憶し、また、予約された楽曲のカラオケ演奏データや歌詞テロップ表示データを記憶する。
【0028】
ログイン部23は、オンライン会議に参加する端末装置4から利用者のログイン情報を取得して当該利用者のログインを行う。例えば、ログイン部23は、利用者の利用者識別情報及び端末装置4の端末識別情報を端末装置4から受信し、利用者識別情報及び端末識別情報を対応付けて記憶部21に記憶して当該利用者のログインを行う。オンライン会議サーバ装置3は、ログインした利用者の端末装置4に対してオンライン会議への参加を許可する。また、ログイン部23は、ログインした利用者に飲食物のメニュー情報を提示するために、当該利用者の利用者識別情報をカラオケサーバ装置2へ送信する。
【0029】
カラオケ演奏部24は、ログインしている利用者の端末装置4からカラオケ演奏させる楽曲の予約を受け付け、また、端末装置4にカラオケ演奏を提供するものである。例えば、カラオケ演奏部24は、カラオケ予約として端末装置4の端末識別情報及びカラオケ演奏させる楽曲の楽曲識別情報を受信し、受信した端末識別情報と楽曲識別情報とを対応付けて記憶部21の予約待ち行列に登録して記憶する。あるいは、カラオケ演奏部24は、端末装置4からカラオケ演奏させる楽曲を指定された場合に、当該楽曲の楽曲識別情報を取得するようにしてもよい。カラオケ演奏部24は、カラオケサーバ装置2に対してカラオケ予約の楽曲識別情報を送信してカラオケ演奏データをカラオケサーバ装置2に要求する。この要求に応じて、カラオケ演奏部24は、当該カラオケ予約の楽曲識別情報に対応するカラオケ演奏データをカラオケサーバ装置2から受信し、当該楽曲識別情報に対応する端末識別情報に対応付けて当該カラオケ演奏データを記憶部21に一時的に記憶する。なお、本実施形態のカラオケ演奏データは、オーディオデータである。また、カラオケ演奏部24は、カラオケ予約の楽曲のカラオケ演奏データと共に当該楽曲の歌詞テロップ表示データをカラオケサーバ装置2から受信してカラオケ演奏データと共に記憶部21に記憶するとよい。なお、本実施形態の歌詞テロップ表示データは、例えば、動画データである。
【0030】
また、例えば、カラオケ演奏部24は、端末装置4から楽曲を指定したカラオケ演奏の指示を受信すると、当該楽曲の楽曲識別情報に対応するカラオケ演奏データを記憶部21から読み出す。カラオケ演奏部24は、予約待ち行列で当該楽曲の楽曲識別情報と対応付けられた端末識別情報と、読み出したカラオケ演奏データとに基づいて、当該端末識別情報が示す端末装置4に対して当該カラオケ演奏データをストリーム配信する。なお、カラオケ演奏部24は、端末装置4が指示した楽曲について、カラオケ演奏データの配信に伴って、当該楽曲に対応する歌詞テロップ表示データを記憶部21から読み出して端末装置4へ送信するとよい。
【0031】
カラオケ演奏部24は、カラオケ演奏データをストリーム配信した楽曲について、記憶部21の予約待ち行列に登録した楽曲識別情報を削除し、記憶部21に記憶したカラオケ演奏データや歌詞テロップ表示データを消去する。
【0032】
提示部25は、ログインしている利用者の端末装置4にカラオケ店舗の飲食物のメニュー表を提示させるものである。例えば、提示部25は、ログイン部23が利用者の利用者識別情報を送信したカラオケサーバ装置2から、当該利用者に提示すべき飲食物のメニュー情報を受信する。提示部25は、受信した飲食物のメニュー情報を当該利用者の端末装置4へ送信して、当該メニュー情報に基づくメニュー表を当該端末装置4に提示させる。なお、提示部25は、メニュー情報に対応するカラオケ店舗の店舗識別情報をメニュー情報と共に送信してもよい。
【0033】
受付部26は、ログインしている利用者の端末装置4から飲食物の注文を受け付けるものである。受付部26は、提示部25によってメニュー表を提示させた利用者の端末装置4から、利用者が注文した飲食物の飲食物情報と当該端末装置4の端末識別情報とを受信して飲食物の注文として受け付ける。なお、受付部26は、端末装置4から受け付けた飲食物の注文履歴として、端末識別情報と飲食物情報とを対応付けて記憶部21に記憶するとよい。受付部26は、受信した端末識別情報に対応する利用者の利用者識別情報を記憶部21から読み出す。受付部26は、受信した飲食物の飲食物情報と、読み出した利用者の利用者識別情報とを、飲食物の注文としてカラオケサーバ装置2へ送信する。
【0034】
[端末装置]
端末装置4は、利用者がオンライン会議に参加し、オンラインカラオケを利用するための装置である。端末装置4は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等で構成される。端末装置4は、オンライン会議を利用する利用者が保有する装置であって、オンライン会議アプリケーションを搭載(インストール)している。
【0035】
端末装置4は、制御部30、記憶部31及び通信部32を備える。また、 端末装置4は、オンライン会議アプリケーションを利用可能にするために、図示しないが、マイク、スピーカ、ディスプレイ、カメラ等を備えている。制御部30は、CPU等を有して構成され、端末装置4を統括制御する。記憶部31は、ROM、RAM、HDD等の記憶媒体を有して構成される。通信部32は、オンライン会議サーバ装置3と通信可能に接続されるインタフェースである。
【0036】
記憶部31は、端末装置4の各部及び各機能を制御するためのプログラムやデータを記憶し、制御部30が、記憶部31に記憶されたプログラムやデータに基づいて演算処理を実行することにより、各部及び各機能を制御する。
【0037】
端末装置4は、オンライン会議サーバ装置3にログインするログイン機能、カラオケ演奏させる楽曲の予約機能、カラオケ演奏の指示機能、カラオケ演奏機能、カラオケ店舗の飲食物のメニュー表の提示機能、カラオケ店舗の飲食物の注文機能等を実現可能に構成されている。例えば、端末装置4は、これらのログイン機能、予約機能、指示機能、カラオケ演奏機能、提示機能、注文機能等を有するオンライン会議アプリケーションを搭載し、オンライン会議アプリケーションを実行することでこれらの機能を実現する。
【0038】
端末装置4のログイン機能は、利用者が入力した利用者識別情報を当該端末装置4の端末識別情報と共にオンライン会議サーバ装置3へ送信する。例えば、端末装置4がオンライン会議アプリケーションを起動すると、利用者識別情報を入力可能なログイン画面を表示してログインを促すとよい。
【0039】
端末装置4の予約機能は、利用者がカラオケ演奏させるために選曲した楽曲の楽曲識別情報あるいは当該楽曲の指定をオンライン会議サーバ装置3へ送信する。例えば、端末装置4で稼働しているオンライン会議アプリケーションが、カラオケ演奏させる楽曲の選曲機能を有していて、楽曲を選曲可能な選曲画面や選曲メニューをディスプレイによって表示するとよい。
【0040】
端末装置4の指示機能は、オンライン会議サーバ装置3に既に予約されたカラオケ演奏の楽曲について、カラオケ演奏させるための指示をオンライン会議サーバ装置3へ送信する。例えば、端末装置4で稼働しているオンライン会議アプリケーションが、カラオケ演奏させるための指示を操作可能な操作画面や操作ボタン、予約楽曲リストをディスプレイによって表示するとよい。
【0041】
端末装置4のカラオケ演奏機能は、オンライン会議サーバ装置3からストリーム配信されたカラオケ演奏データを受信してスピーカ等によって放音する。また、カラオケ演奏機能は、オンライン会議サーバ装置3から送信された歌詞テロップ表示データを受信してディスプレイによって表示する。
【0042】
端末装置4の提示機能は、オンライン会議サーバ装置3から送信された飲食物のメニュー情報を受信して、当該メニュー情報に含まれる飲食物情報が示す飲食物のメニュー表を利用者に向けて提示する。なお、提示機能は、メニュー情報に対応するカラオケ店舗の名称や住所、電話番号等の情報をメニュー表と共に表示してもよい。例えば、端末装置4で稼働しているオンライン会議アプリケーションが、メニュー情報に基づく飲食物のメニュー表をディスプレイによって表示する。
【0043】
端末装置4の注文機能は、提示されたメニュー表から注文された飲食物の飲食物情報をオンライン会議サーバ装置3へ送信する。例えば、端末装置4で稼働しているオンライン会議アプリケーションが、ディスプレイによってメニュー情報に基づく飲食物のメニュー表を表示するとき、各飲食物を注文操作可能に表示する。オンライン会議アプリケーションは、メニュー表において注文操作された飲食物の飲食物情報をオンライン会議サーバ装置3へ送信する。
【0044】
[カラオケ演奏動作]
本実施形態のオンラインカラオケシステム1において、端末装置4に対してカラオケ演奏を提供するカラオケ演奏動作について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態のオンラインカラオケシステム1のカラオケ演奏動作を示すフローチャートである。
【0045】
まず、端末装置4a、4b、4cは、利用者U1、U2、U3が入力した利用者識別情報ID****U1、ID****U2、ID****U3を、当該端末装置4a、4b、4cの端末識別情報ID****T1、ID****T2、ID****T3と共にオンライン会議サーバ装置3へ送信してログインし、同一のオンライン会議に参加する。
【0046】
オンライン会議サーバ装置3のログイン部23は、利用者識別情報ID****U1、ID****U2、ID****U3及び端末識別情報ID****T1、ID****T2、ID****T3を端末装置4a、4b、4cから受信し、記憶部21に記憶することで端末装置4a、4b、4cのログインを行う(ステップS1)。また、オンライン会議サーバ装置3は、ログインした端末装置4a、4b、4cを同一のオンライン会議に対して対応付けて、端末装置4a、4b、4cの間のオンライン会議を確立する。
【0047】
端末装置4aは、利用者U1が選曲した楽曲X1の楽曲識別情報ID****X1を、当該端末装置4aの端末識別情報ID****T1と共にオンライン会議サーバ装置3へ送信してカラオケ予約を行う。
【0048】
オンライン会議サーバ装置3のカラオケ演奏部24は、カラオケ予約の楽曲識別情報ID****X1及び端末識別情報ID****T1を端末装置4aから受信すると(ステップS2:YES)、楽曲識別情報ID****X1と端末識別情報ID****T1とを対応付けて記憶部21の予約待ち行列に登録する(ステップS3)。
【0049】
カラオケ演奏部24は、カラオケ予約の楽曲識別情報ID****X1をカラオケサーバ装置2へ送信する(ステップS4)。
【0050】
カラオケサーバ装置2は、楽曲識別情報ID****X1に対応する楽曲X1のカラオケ演奏データDX1を記憶部11から読み出してオンライン会議サーバ装置3へ送信する(ステップS5)。
【0051】
オンライン会議サーバ装置3のカラオケ演奏部24は、カラオケ演奏データDX1を楽曲識別情報ID****X1に対応付けて記憶部21に一時的に記憶する(ステップS6)。
【0052】
また、端末装置4aは、利用者U1の操作に応じて、カラオケ予約した楽曲X1を指定してカラオケ演奏させる指示をオンライン会議サーバ装置3へ送信する。
【0053】
オンライン会議サーバ装置3のカラオケ演奏部24は、端末装置4aから楽曲X1の楽曲識別情報ID****X1を指定されてカラオケ演奏の指示を受信すると(ステップS7:YES)、端末装置4aから指定された楽曲X1の楽曲識別情報ID****X1に対応するカラオケ演奏データDX1を記憶部21から読み出す(ステップS8)。
【0054】
カラオケ演奏部24は、予約待ち行列で楽曲識別情報ID****X1と対応付けられた端末識別情報ID****T1とカラオケ演奏データDX1とに基づいて、端末装置4aに対してカラオケ演奏データDX1をストリーム配信する(ステップS9)。
【0055】
端末装置4aは、カラオケ演奏データDX1をスピーカ等によって放音する。これにより、利用者U1は、楽曲X1のカラオケ演奏を聴取しながら、楽曲X1のカラオケ歌唱を行うことができる。また、利用者U1のカラオケ歌唱や端末装置4aから放音されるカラオケ演奏は、端末装置4aのマイクやカメラを介して入力され、端末装置4aが参加しているオンライン会議に公開される。そのため、端末装置4aと同一のオンライン会議に参加している端末装置4b、4cの利用者U2、U3は、このオンライン会議の機能によって利用者U1のカラオケ歌唱を視聴することができる。
【0056】
なお、カラオケ演奏部24は、カラオケ演奏された楽曲X1について、記憶部21の予約待ち行列に登録した楽曲識別情報ID****X1を削除し、記憶部21に記憶したカラオケ演奏データDX1を消去する(ステップS10)。
【0057】
オンラインカラオケシステム1は、端末装置4a、4b、4cがログアウトするまで、上記のステップS2~S10のカラオケ演奏動作を繰り返すことができる。端末装置4a、4b、4cがログアウトした場合(ステップS11:YES)、オンライン会議サーバ装置3は、端末装置4a、4b、4cの間のオンライン会議を終了し、終了メッセージをカラオケサーバ装置2へ送信する。これにより、カラオケサーバ装置2及びオンライン会議サーバ装置3によるカラオケ演奏動作が終了する。
【0058】
[飲食物注文動作]
本実施形態のオンラインカラオケシステム1において、端末装置4によって飲食物の注文を行う飲食物注文について、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態のオンラインカラオケシステム1の飲食物注文を示すフローチャートである。
【0059】
まず、カラオケ演奏動作と同様に、端末装置4a、4b、4cは、利用者U1、U2、U3が入力した利用者識別情報ID****U1、ID****U2、ID****U3を、当該端末装置4a、4b、4cの端末識別情報ID****T1、ID****T2、ID****T3と共にオンライン会議サーバ装置3へ送信してログインし、同一のオンライン会議に参加する。
【0060】
オンライン会議サーバ装置3のログイン部23は、利用者識別情報ID****U1、ID****U2、ID****U3及び端末識別情報ID****T1、ID****T2、ID****T3を端末装置4a、4b、4cから受信し、記憶部21に記憶することで端末装置4a、4b、4cのログインを行う(ステップS21)。オンライン会議サーバ装置3は、ログインした端末装置4a、4b、4cを同一のオンライン会議に対して対応付けて、端末装置4a、4b、4cの間のオンライン会議を確立する。また、ログイン部23は、利用者U1、U2、U3の利用者識別情報ID****U1、ID****U2、ID****U3をカラオケサーバ装置2へ送信する(ステップS22)。
【0061】
カラオケサーバ装置2の特定部13は、利用者識別情報ID****U1、ID****U2、ID****U3をオンライン会議サーバ装置3から受信して取得すると、利用者識別情報ID****U1、ID****U2、ID****U3に対応する利用者U1、U2、U3の所在地情報P1、P2、P3を記憶部11から読み出す(ステップS23)。
【0062】
特定部13は、記憶部11に記憶しているカラオケ店舗の店舗所在地情報のうち、読み出した所在地情報P1、P2、P3との位置関係が所定の特定条件を満たす店舗所在地情報PK1、PK2、PK3に対応するカラオケ店舗K1、K2、K3を特定する(ステップS24)。本実施形態の特定部13は、特定条件を「利用者に直線距離で最も近い」カラオケ店舗としていて、外部の地図データベース等にアクセスして、利用者U1に直線距離で最も近いカラオケ店舗K1を特定し、利用者U2に直線距離で最も近いカラオケ店舗K2を特定し、利用者U3に直線距離で最も近いカラオケ店舗K3を特定する。
【0063】
カラオケサーバ装置2の送信部14は、利用者U1、U2、U3に対して特定部13が特定したカラオケ店舗K1、K2、K3のメニュー情報M1、M2、M3を記憶部11から読み出す(ステップS25)。
【0064】
送信部14は、読み出したメニュー情報M1、M2、M3を、それぞれ利用者U1、U2、U3の利用者識別情報ID****U1、ID****U2、ID****U3と対応付けてオンライン会議サーバ装置3へ送信する(ステップS26)。
【0065】
オンライン会議サーバ装置3の提示部25は、利用者U1についてのメニュー情報M1及び利用者識別情報ID****U1と、利用者U2についてのメニュー情報M2及び利用者識別情報ID****U2と、利用者U3についてのメニュー情報M3及び利用者識別情報ID****U3とを、カラオケサーバ装置2から受信する。提示部25は、利用者識別情報ID****U1に対応する端末装置4aに対してメニュー情報M1を送信してメニュー情報M1に基づいて飲食物のメニュー表を提示するよう指示する(ステップS27)。同様に、提示部25は、利用者識別情報ID****U2に対応する端末装置4bに対してメニュー情報M2を送信してメニュー情報M2に基づいて飲食物のメニュー表を提示するよう指示し、また、利用者識別情報ID****U3に対応する端末装置4cに対してメニュー情報M3を送信してメニュー情報M3に基づいて飲食物のメニュー表を提示するよう指示する。
【0066】
端末装置4aは、オンライン会議サーバ装置3からメニュー情報M1を受信すると、メニュー情報M1に含まれる飲食物情報「FD1、FD2、FD3、FD4、FD5、FD6、FD7、FD8、FD9、FD10」が示す飲食物のメニュー表をディスプレイに表示して利用者に提示する。同様に、端末装置4bは、オンライン会議サーバ装置3からメニュー情報M2を受信すると、メニュー情報M2に含まれる飲食物情報「FD2、FD3、FD4、FD5、FD6、FD7、FD8、FD9、FD10、FD11」が示す飲食物のメニュー表をディスプレイに表示して利用者に提示し、また、端末装置4cは、オンライン会議サーバ装置3からメニュー情報M3を受信すると、メニュー情報M3に含まれる飲食物情報「FD3、FD4、FD5、FD6、FD7、FD8、FD9、FD10、FD11、FD12」が示す飲食物のメニュー表をディスプレイに表示して利用者に提示する。
【0067】
なお、端末装置4a、4b、4cは、オンライン会議に参加している間、オンラインカラオケの実行中かに拘わらず、利用者の操作に応じてメニュー表を表示させることができる。端末装置4a、4b、4cは、メニュー表において、各飲食物情報に基づいて、各飲食物の名称及び価格を表示し、また、サンプル画像を表示してもよい。
【0068】
端末装置4a、4b、4cは、メニュー表において各飲食物を注文操作可能に表示している。ここで、例えば、利用者U1が、端末装置4aに表示されたメニュー表から、飲食物情報FD1が示す飲食物の注文操作を行う。端末装置4aは、この注文操作に応じて、飲食物情報FD1を端末識別情報ID****T1に対応付けてオンライン会議サーバ装置3へ送信する。
【0069】
オンライン会議サーバ装置3の受付部26は、飲食物情報FD1及び端末識別情報ID****T1を端末装置4aから受信すると(ステップS28:YES)、飲食物の注文として受け付ける。
【0070】
受付部26は、端末識別情報ID****T1に対応する利用者U1の利用者識別情報ID****U1を記憶部21から読み出し、注文された飲食物情報FD1及び利用者識別情報ID****U1を対応付けて、飲食物の注文としてカラオケサーバ装置2へ送信する(ステップS29)。
【0071】
カラオケサーバ装置2の指示部15は、飲食物情報FD1及び利用者識別情報ID****U1をオンライン会議サーバ装置3から受信して飲食物の注文を受け付ける。指示部15は、利用者識別情報ID****U1に対応する利用者U1の所在地情報P1を記憶部11から読み出し、利用者識別情報ID****U1に対応するカラオケ店舗K1の店舗識別情報ID****K1を記憶部11から読み出す(ステップS30)。
【0072】
指示部15は、店舗識別情報ID****K1のカラオケ店舗K1(店舗端末5a)に対して、飲食物情報FD1に対応する飲食物を利用者U1の所在地情報P1に配達するように指示する(ステップS31)。
【0073】
カラオケサーバ装置2から飲食物の配達の指示を受けたカラオケ店舗K1は、例えば、フードデリバリ業者のシステムを利用して、飲食物を利用者U1の所在地情報P1に配達することができる。なお、カラオケサーバ装置2は、利用者U1の登録情報に基づいて、利用者U1に対して配達した飲食物の代金を請求することができる。例えば、支払い方法は、オンライン上でのクレジットカード払いや、オンライン上での電子マネー払いや、配達時支払い等の何れかを用いることができ、利用者U1は、予め支払い方法を設定していてもよく、あるいは端末装置4aでの注文時に選択してもよい。
【0074】
なお、利用者U2、U3は、上記と同様にして、端末装置4b、4cから飲食物の注文を行うことができ、その場合、オンライン会議サーバ装置3は飲食物の注文を受け付けることができ、カラオケサーバ装置2は、カラオケ店舗K2、K3に注文された飲食物の配達を指示することができる。
【0075】
オンラインカラオケシステム1は、端末装置4a、4b、4cがログアウトするまで、上記のステップS28~S31の飲食物注文動作を繰り返すことができる。端末装置4a、4b、4cがログアウトした場合(ステップS32:YES)、オンライン会議サーバ装置3は、端末装置4a、4b、4cの間のオンライン会議を終了し、終了メッセージをカラオケサーバ装置2へ送信する。これにより、カラオケサーバ装置2及びオンライン会議サーバ装置3による飲食物注文動作が終了する。
【0076】
[本実施形態の作用効果]
上記したように、本実施形態のオンラインカラオケシステム1は、飲食物を提供可能なカラオケ店舗を管理するカラオケサーバ装置2と、カラオケサーバ装置2と通信可能に接続されたオンライン会議サーバ装置3とを備える。カラオケサーバ装置2は、利用者の所在地情報を利用者識別情報に対応付けて記憶し、カラオケ店舗の店舗所在地情報と提供可能な飲食物のメニュー情報とを店舗識別情報に対応付けて記憶する記憶部11と、オンライン会議サーバ装置3にログインしている利用者の所在地情報を取得し、取得した利用者の所在地情報との位置関係が所定の特定条件を満たすカラオケ店舗を特定して当該利用者と対応付ける特定部13と、利用者について特定したカラオケ店舗に対応するメニュー情報を当該利用者と対応付けてオンライン会議サーバ装置3へ送信する送信部14と、を備える。オンライン会議サーバ装置3は、利用者の端末装置4に対して、当該利用者に対応するメニュー情報に基づいて飲食物のメニュー表を提示させる提示部25と、メニュー表を提示させた利用者の端末装置4から飲食物の注文を受け付けてカラオケサーバ装置2へ送信する受付部26と、を備える。更に、カラオケサーバ装置2は、利用者の端末装置4から飲食物の注文を受け付けた場合に、当該利用者に対応するカラオケ店舗(店舗端末5)に対して、当該注文を受け付けた飲食物を当該利用者に配達するよう指示する指示部15を備える。
【0077】
また、本実施形態のオンラインカラオケシステム1において、オンライン会議サーバ装置3は、カラオケサーバ装置2から取得したカラオケ演奏データを端末装置4に配信可能なカラオケ演奏部24を備える。
【0078】
このようにして、利用者は、自宅でオンラインカラオケを楽しむときでも、オンラインカラオケシステム1でのオンライン会議を利用することにより、友人とカラオケ店舗で同室して飲食物のサービスを受ける場合と同等の充実した飲食物のメニューを楽しむことができる。
【0079】
なお、本実施形態では、特定部13が、利用者に飲食物のメニュー情報を提示すべきカラオケ店舗を特定する特定条件を、「利用者に直線距離で最も近い」カラオケ店舗とする例を説明したが、本発明の特定条件は、この例に限定されない。例えば、他の例では、特定部13は、特定条件を、「利用者と同じ町内にある」カラオケ店舗としてもよい。
【0080】
[第1変形例]
上記したオンラインカラオケシステム1の第1変形例について説明する。第1変形例では、特定部13が、利用者に飲食物のメニュー情報を提示すべきカラオケ店舗を特定する特定条件を、「利用者への移動ルートが所定の距離閾値以下である」カラオケ店舗とする。第1変形例の説明において、本実施形態と同一の構成要素には本実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0081】
次に、第1変形例による特定部13の実施例について説明する。この実施例では、特定条件の移動ルートは、カラオケ店舗から飲食物を配達するフードデリバリ業者が使用する自動車、バイク、自転車等の通行が可能な道路であり、距離閾値を3kmとする。
【0082】
特定部13は、オンライン会議サーバ装置3から取得した利用者識別情報ID****U1、ID****U2、ID****U3に対応する利用者U1、U2、U3の所在地情報P1、P2、P3を記憶部11から読み出す。特定部13は、外部の地図データベース等にアクセスして、利用者U1の所在地情報P1までの移動ルートの距離が最短であるカラオケ店舗K1、利用者U2の所在地情報P2までの移動ルートの距離が最短であるカラオケ店舗K2、利用者U3の所在地情報P3までの移動ルートの距離が最短であるカラオケ店舗K3を特定する。
【0083】
例えば、店舗所在地情報PK1から所在地情報P1までの移動ルートが2.4kmの場合、距離閾値の3km以下であるため、特定条件を満たす。この場合、特定部13は、利用者U1に対してカラオケ店舗K1を特定して利用者識別情報ID****U1に対応付け、送信部14は、利用者U1についてカラオケ店舗K1のメニュー情報M1をオンライン会議サーバ装置3へ送信することになる。これに応じて、オンライン会議サーバ装置3の提示部25は、メニュー情報M1を利用者U1の端末装置4aへ送信してメニュー情報M1に基づくメニュー表を提示するように指示する。
【0084】
また、店舗所在地情報PK2から所在地情報P2までの移動ルートが2.8kmの場合、距離閾値の3km以下であるため、特定条件を満たす。この場合、特定部13は、利用者U2に対してカラオケ店舗K2を特定して利用者識別情報ID****U2に対応付け、送信部14は、利用者U2についてカラオケ店舗K2のメニュー情報M2をオンライン会議サーバ装置3へ送信することになる。これに応じて、オンライン会議サーバ装置3の提示部25は、メニュー情報M2を利用者U2の端末装置4bへ送信してメニュー情報M2に基づくメニュー表を提示するように指示する。
【0085】
一方、店舗所在地情報PK3から所在地情報P3までの移動ルートが3.2kmの場合、距離閾値の3kmを超えるため、特定条件を満たさない。この場合、特定部13は、利用者U3に対して何れのカラオケ店舗も特定することはなく、送信部14は、利用者U3についてメニュー情報をオンライン会議サーバ装置3へ送信しない。そのため、オンライン会議サーバ装置3の提示部25は、利用者U3の端末装置4cに対してメニュー表の提示を指示しない。
【0086】
このようにして、オンラインカラオケシステム1は、所定の距離閾値の範囲内にカラオケ店舗がある利用者からのみ、飲食物の注文を受け付けることができる。そのため、利用者に対して配達の遅延による不快感を与えることを抑制し、また、カラオケ店舗やフードデリバリ業者に無理な業務を強いることがなくなる。
【0087】
[第2変形例]
上記したオンラインカラオケシステム1の第2変形例について説明する。本実施形態では、オンライン会議サーバ装置3の提示部25が、複数の利用者の各端末装置4に対して、各利用者に対応するカラオケ店舗毎の飲食物のメニューを提示させる例を説明したが、本発明は、この例に限定されない。第2変形例では、提示部25が、複数の利用者のそれぞれの端末装置4に対して、当該複数の利用者のそれぞれに対応するカラオケ店舗に共通する飲食物のメニュー表を提示させるようにする。第2変形例の説明において、本実施形態と同一の構成要素には本実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0088】
次に、第2変形例による提示部25の実施例について説明する。この実施例では、図4を参照して上記したように、カラオケ店舗K1、K2、K3が提供するメニュー情報M1、M2、M3に含まれる飲食物情報のうち、共通する飲食物情報は、「FD3、FD4、FD5、FD6、FD7、FD8、FD9、FD10」である。すなわち、カラオケ店舗K1、K2、K3に共通して提供可能な飲食物を示す飲食物情報は、FD3~FD10である。
【0089】
また、この実施例では、同一のオンライン会議に参加している端末装置4a、4b、4cの利用者U1、U2、U3に、カラオケ店舗K1、K2、K3が対応しているものとする。この場合、提示部25は、カラオケ店舗K1、K2、K3に共通する飲食物情報FD3~FD10を含むメニュー情報M4に基づくメニュー表を提示するように端末装置4a、4b、4cに対して指示する。
【0090】
このようにして、利用者U1、U2、U3は、別の場所にいても、共通のメニュー情報M4に基づくメニュー表を見て飲食物を注文することができ、また、一の利用者は、他の利用者に配達された飲食物を見て、同じ飲食物を注文することができる。これにより、オンラインカラオケシステム1は、別の場所からオンライン会議に参加してオンラインカラオケを楽しむ利用者に対して、カラオケ店舗の同室で同じメニューから飲食物のサービスを受けるような一体感を提供することができる。
【0091】
[第3変形例]
上記したオンラインカラオケシステム1の第3変形例について説明する。第3変形例では、カラオケサーバ装置2の指示部15は、複数の利用者のそれぞれの端末装置4から飲食物の注文を受け付けた場合に、注文を受け付けた飲食物を当該複数の利用者に略同一時刻に配達するようにカラオケ店舗(店舗端末5)に指示する。このとき、指示部15は、注文を受け付けた飲食物について複数の利用者への配達目標時刻を同一時刻に設定して配達を指示するとよい。第3変形例の説明において、本実施形態と同一の構成要素には本実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0092】
次に、第3変形例による指示部15の実施例について説明する。この実施例では、所定時間(例えば、5分)の間に、利用者U1、U2、U3が、それぞれ端末装置4a、4b、4cによって飲食物情報FD1、FD2、FD3が示す飲食物の注文を行ったものとする。この場合、オンライン会議サーバ装置3の受付部26は、端末装置4aから端末識別情報ID****T1及び飲食物情報FD1を受信して注文を受け付け、端末装置4bから端末識別情報ID****T2及び飲食物情報FD2を受信して注文を受け付け、端末装置4cから端末識別情報ID****T3及び飲食物情報FD3を受信して注文を受け付ける。
【0093】
また、受付部26は、端末識別情報ID****T1に対応する利用者識別情報ID****U1及び飲食物情報FD1をカラオケサーバ装置2に送信し、端末識別情報ID****T2に対応する利用者識別情報ID****U2及び飲食物情報FD2をカラオケサーバ装置2に送信し、端末識別情報ID****T3に対応する利用者識別情報ID****U3及び飲食物情報FD3をカラオケサーバ装置2に送信する。
【0094】
指示部15は、飲食物情報FD1が示す飲食物を、利用者識別情報ID****U1に対応する所在地情報P1の場所に配達するように、利用者識別情報ID****U1に対応するカラオケ店舗K1(店舗端末5a)に対して指示する。このとき、指示部15は、カラオケ店舗K1(店舗端末5a)に対して、配達可能時刻情報の送信を要求し、カラオケ店舗K1(店舗端末5a)から配達可能時刻情報「20:30」を受信する。
【0095】
同様に、指示部15は、飲食物情報FD2が示す飲食物を、利用者識別情報ID****U2に対応する所在地情報P2の場所に配達するように、利用者識別情報ID****U2に対応するカラオケ店舗K2(店舗端末5b)に対して指示する。このとき、指示部15は、カラオケ店舗K2(店舗端末5b)に対して、配達可能時刻情報の送信を要求し、カラオケ店舗K2(店舗端末5b)から配達可能時刻情報「20:40」を受信する。
【0096】
また、指示部15は、飲食物情報FD3が示す飲食物を、利用者識別情報ID****U3に対応する所在地情報P3の場所に配達するように、利用者識別情報ID****U3に対応するカラオケ店舗K3(店舗端末5c)に対して指示する。このとき、指示部15は、カラオケ店舗K3(店舗端末5c)に対して、配達可能時刻情報の送信を要求し、カラオケ店舗K3(店舗端末5c)から配達可能時刻情報「20:50」を受信する。
【0097】
なお、配達可能時刻は、飲食物の準備時間(調理時間等を含む)、フードデリバリ業者のカラオケ店舗への到着までの時間、カラオケ店舗から利用者までの配達時間(移動距離に基づく概算時間)等を考慮した時刻である。
【0098】
指示部15は、カラオケ店舗K1、K2、K3(店舗端末5a、5b、5c)から受信した配達可能時刻情報「20:30」、「20:40」、「20:50」のうち最も遅い時刻「20:50」を配達目標時刻に設定し、カラオケ店舗K1、K2、K3(店舗端末5a、5b、5c)に対して、飲食物を配達目標時刻「20:50」に配達するように指示する。
【0099】
なお、指示部15は、配達可能時刻情報をカラオケ店舗に要求して取得する代わりに、指示部15が、飲食物の種類に基づく標準的な調理時間、フードデリバリ業者が各カラオケ店舗に移動するまでの平均的な到着時間、カラオケ店舗から利用者までの移動距離に基づいて概算される配達時間等から、配達目標時刻を推定してもよい。
【0100】
このようにして、利用者U1、U2、U3は、別の場所にいても、略同じタイミングで飲食物の配達を受けることができ、略同じタイミングで飲食物を楽しむことができる。これにより、オンラインカラオケシステム1は、別の場所からオンライン会議に参加してオンラインカラオケを楽しむ利用者に対して、カラオケ店舗の同室で同じタイミングで飲食物のサービスを受けるような一体感を提供することができる。
[他の実施形態]
【0101】
なお、上記した実施形態では、図1において、カラオケサーバ装置2が一つの装置であるように例示したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、他の実施形態では、カラオケ楽曲を提供する機能を有する装置と、カラオケ店舗の管理及び飲食物を提供する機能を有する装置とを合わせてカラオケサーバ装置2を構成してもよい。
【0102】
また、上記した実施形態では、オンラインカラオケシステム1は、カラオケサーバ装置2とオンライン会議サーバ装置3とが別個に設けられる例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、他の実施形態では、オンラインカラオケシステム1は、カラオケサーバ装置2がオンライン会議サーバ装置3の機能を有して一体的に構成されてもよい。
【0103】
また、本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うオンラインカラオケシステムもまた本発明の技術思想に含まれる。
【符号の説明】
【0104】
1 オンラインカラオケシステム
2 カラオケサーバ装置
3 オンライン会議サーバ装置
4、4a、4b、4c 端末装置
10 制御部
11 記憶部
13 特定部
14 送信部
15 指示部
20 制御部
21 記憶部
23 ログイン部
24 カラオケ演奏部
25 提示部
26 受付部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7