(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022151017
(43)【公開日】2022-10-07
(54)【発明の名称】プログラム及びサーバ
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20220929BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021053885
(22)【出願日】2021-03-26
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-04-04
(71)【出願人】
【識別番号】313011434
【氏名又は名称】エヌエイチエヌ コーポレーション
【住所又は居所原語表記】(Sampyeong-dong),16,Daewangpangyo-ro 645 beon-gil,Bundang-gu,Seongnam-si,Gyeonggi-do Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】515285741
【氏名又は名称】NHN comico株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】▲桑▼原 舞斗
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB22
(57)【要約】
【課題】ユーザにとって利便性の高い情報提供方法を実現すること。
【解決手段】情報提供方法は、少なくとも1つのアイテムを公開する旨の公開指示を、前記第1ユーザの第1通信装置から受信し、前記公開指示に基づいて、前記公開指示により指定された少なくとも1つの公開アイテムを含み、前記第1ユーザに関連付けられた公開リストを生成又は更新し、前記公開アイテムと所定の関係を有する少なくとも1つの関連アイテムを、前記公開指示の有無にかかわらず前記公開リストに追加すること、を含む。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのアイテムを公開する旨の公開指示を、前記第1ユーザの第1通信装置から受信し、
前記公開指示に基づいて、前記公開指示により指定された少なくとも1つの公開アイテムを含み、前記第1ユーザに関連付けられた公開リストを生成又は更新し、
前記公開アイテムと所定の関係を有する少なくとも1つの関連アイテムを、前記公開指示の有無にかかわらず前記公開リストに追加すること、
を含む、情報提供方法。
【請求項2】
前記公開指示は、第1ユーザに関連付けられた保持リストに含まれる保持アイテムの少なくとも1つを公開する旨の指示である、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項3】
第2ユーザの要求に基づいて、前記公開リストに関する情報を前記第2ユーザの第2通信装置に送信し、
前記公開リストに含まれる前記公開アイテムの少なくとも1つを購入する旨の購入指示を前記第2通信装置から受信し、
前記購入指示により指定された購入アイテムを前記第1ユーザに関連付けられた購入リストに追加すること、
をさらに含む、請求項1又は2に記載の情報提供方法。
【請求項4】
前記購入アイテムが前記公開アイテムである場合と前記関連アイテムである場合とで購入の価格が異なる、請求項3に記載の情報提供方法。
【請求項5】
前記公開アイテムが購入された旨の通知を前記第1通信装置に送信することをさらに含む、請求項3又は4に記載の情報提供方法。
【請求項6】
前記第1ユーザと所定の関係を有する第3ユーザの第3通信装置の表示部に前記公開リストに基づく画像を表示することをさらに含み、
前記公開リストに基づく画像は、前記公開アイテムの少なくとも1つが購入された旨の表示、又は、過去に購入された前記公開アイテムの数を含む、請求項3乃至5のいずれか一項に記載の情報提供方法。
【請求項7】
前記購入アイテムが前記公開アイテムである場合と前記関連アイテムである場合とで前記公開アイテムが購入された旨の通知の態様が異なる、請求項5又は6に記載の情報提供方法。
【請求項8】
前記保持リストに含まれる前記保持アイテムは、認可前アイテムを含み、
前記認可前アイテムの少なくとも1つを認可後に購入する旨の予約購入指示を前記第1通信装置から受信し、
前記第1通信装置から受信した前記予約購入指示に基づいて、当該予約購入指示により指定された少なくとも1つの予約購入アイテムを含み、前記第1ユーザに関連付けられた予約購入リストを生成又は更新すること、
をさらに含む、請求項3乃至7のいずれか一項に記載の情報提供方法。
【請求項9】
前記公開リストに含まれる前記公開アイテム又は前記関連アイテムは、認可前アイテムを含み、
前記認可前アイテムの少なくとも1つを購入する旨の予約購入指示を前記第2通信装置から受信し、
前記第2通信装置から受信した前記予約購入指示に基づいて、当該予約購入指示により指定された少なくとも1つの予約購入アイテムを含み、前記第1ユーザに関連付けられた予約購入リストを生成又は更新すること、
をさらに含む、請求項3乃至8のいずれか一項に記載の情報提供方法。
【請求項10】
前記予約購入指示を前記第2通信装置から受信した旨の通知を前記第1通信装置に送信することをさらに含む、請求項9に記載の情報提供方法。
【請求項11】
前記第1ユーザと所定の関係を有する第3ユーザの第3通信装置の表示部に前記公開リストに基づく画像を表示することをさらに含み、
前記公開リストに基づく画像は、前記認可前アイテムの少なくとも1つが予約購入された旨の表示、又は、過去に予約購入された前記認可前アイテムの数を含む、請求項9又は10に記載の情報提供方法。
【請求項12】
前記購入アイテムと前記予約購入アイテムとで前記予約購入指示を前記第2通信装置から受信した旨の通知の態様が異なる、請求項10又は11に記載の情報提供方法。
【請求項13】
前記予約購入アイテムのうち公式アイテムとして認可されたアイテムを前記第1ユーザに関連付けられた前記購入リストに追加すること、
をさらに含む、請求項8乃至12のいずれか一項に記載の情報提供方法。
【請求項14】
前記購入アイテムと前記予約購入アイテムとで購入の価格が異なる、請求項8乃至13のいずれか一項に記載の情報提供方法。
【請求項15】
前記公開リストに含まれる前記公開アイテムの少なくとも1つを、予め設定されたタイミングで購入する旨の事前購入指示を前記第2通信装置から受信し、
前記事前購入指示により指定された事前購入アイテムを、前記予め設定されたタイミングで前記第1ユーザに関連付けられた前記購入リストに追加すること、
をさらに含む、請求項3乃至14のいずれか一項に記載の情報提供方法。
【請求項16】
データベースに登録された複数のアイテムの少なくとも1つを保持する旨の保持指示を前記第1ユーザの第1通信装置から受信し、
前記保持指示に基づいて、前記保持指示により指定された少なくとも1つの保持アイテムを含み、前記第1ユーザに関連付けられた前記保持リストを生成又は更新すること、
をさらに含む、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の情報提供方法。
【請求項17】
新たなアイテムを前記データベースに登録することをさらに含み、
前記関連アイテムが前記新たなアイテムとして前記データベースに登録されると、前記関連アイテムを前記公開リストに追加すること、
をさらに含む、請求項16に記載の情報提供方法。
【請求項18】
前記公開リストが生成又は更新されると、前記公開リストの生成又は更新を通知する通知指示を、前記第1ユーザと所定の関係を有する第3ユーザの第3通信装置に送信すること、
をさらに含む、請求項1乃至17のいずれか一項に記載の情報提供方法。
【請求項19】
前記公開アイテムが電子書籍である場合において、前記関連アイテムは、前記公開アイテムの最新分、修正分もしくは不足分、前記公開アイテムに付随する商品、又は、前記公開アイテムの代替品を含む、請求項1乃至18のいずれか一項に記載の情報提供方法。
【請求項20】
請求項1乃至19のいずれか一項に記載の情報提供方法を実行する制御部を備えたサーバ。
【請求項21】
請求項1乃至19のいずれか一項に記載の情報提供方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一実施形態は、情報提供方法、サーバ及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンピュータ技術及びネットワーク技術の飛躍的向上に伴い、eコマース(電子商取引)が急速に発展している。特に、オンラインショップなどを運営する企業と一般消費者との間で行われる商取引は、BtoC(Business to Consumer)と呼ばれ、日常生活に広く浸透している。ユーザは、コンピュータやスマートフォンを用いて自宅からオンラインショップにアクセスし、ネットワークを介して手軽に商品を購入することが可能になっている。
【0003】
オンラインショップ等で商品を選択する際、購入候補の商品を保留するための機能として「ほしいものリスト」や「お気に入りリスト」などが利用される。ユーザは、購入に迷った商品や今後購入する予定の商品などをリストに入れておけば、いつでもリストに入った商品にアクセスして購入手続に進むことができる。最近では、「ほしいものリスト」を他のユーザに公開することにより、リストを公開したユーザに対して、他のユーザがリスト内の商品をプレゼントできる機能を備えたオンラインシステムも開発されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術では、ユーザが「ほしいものリスト」に入れた商品しか他のユーザに公開されない。そのため、ユーザは、ほしい商品をこまめにチェックしてリストを更新する必要があった。しかしながら、日々新しい商品が公開される状況において、こまめに商品をチェックしてリストを更新することは困難である。このように、既存のオンラインシステムにはさらに改善の余地があった。
【0006】
本発明の一実施形態の課題は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ユーザにとって利便性の高い情報提供方法を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態の情報提供方法は、少なくとも1つのアイテムを公開する旨の公開指示を、前記第1ユーザの第1通信装置から受信し、前記公開指示に基づいて、前記公開指示により指定された少なくとも1つの公開アイテムを含み、前記第1ユーザに関連付けられた公開リストを生成又は更新し、前記公開アイテムと所定の関係を有する少なくとも1つの関連アイテムを、前記公開指示の有無にかかわらず前記公開リストに追加すること、を含む。
【0008】
前記公開指示は、第1ユーザに関連付けられた保持リストに含まれる保持アイテムの少なくとも1つを公開する旨の指示であってもよい。
【0009】
前記情報提供方法は、第2ユーザの要求に基づいて、前記公開リストに関する情報を前記第2ユーザの第2通信装置に送信し、前記公開リストに含まれる前記公開アイテムの少なくとも1つを購入する旨の購入指示を前記第2通信装置から受信し、前記購入指示により指定された購入アイテムを前記第1ユーザに関連付けられた購入リストに追加すること、をさらに含んでいてもよい。
【0010】
前記購入アイテムが前記公開アイテムである場合と前記関連アイテムである場合とで購入の価格が異なっていてもよい。
【0011】
前記情報提供方法は、前記公開アイテムが購入された旨の通知を前記第1通信装置に送信することをさらに含んでいてもよい。
【0012】
前記情報提供方法は、前記第1ユーザと所定の関係を有する第3ユーザの第3通信装置の表示部に前記公開リストに基づく画像を表示することをさらに含んでもよい。このとき、前記公開リストに基づく画像は、前記公開アイテムの少なくとも1つが購入された旨の表示、又は、過去に購入された前記公開アイテムの数を含んでいてもよい。
【0013】
前記購入アイテムが前記公開アイテムである場合と前記関連アイテムである場合とで前記公開アイテムが購入された旨の通知の態様が異なっていてもよい。
【0014】
前記保持リストに含まれる前記保持アイテムは、認可前アイテムを含んでもよい。このとき、前記情報提供方法は、前記認可前アイテムの少なくとも1つを認可後に購入する旨の予約購入指示を前記第1通信装置から受信し、前記予約購入指示に基づいて、前記予約購入指示により指定された少なくとも1つの予約購入アイテムを含み、前記第1ユーザに関連付けられた予約購入リストを生成又は更新すること、をさらに含んでいてもよい。
【0015】
前記公開リストに含まれる前記公開アイテム又は前記関連アイテムは、認可前アイテムを含んでもよい。このとき、前記情報提供方法は、前記認可前アイテムの少なくとも1つを購入する旨の予約購入指示を前記第2通信装置から受信し、前記予約購入指示に基づいて、前記予約購入指示により指定された少なくとも1つの予約購入アイテムを含み、前記第1ユーザに関連付けられた予約購入リストを生成又は更新すること、をさらに含んでいてもよい。
【0016】
前記情報提供方法は、前記予約購入指示を前記第2通信装置から受信した旨の通知を前記第1通信装置に送信することをさらに含んでいてもよい。
【0017】
前記情報提供方法は、前記第1ユーザと所定の関係を有する第3ユーザの第3通信装置の表示部に前記公開リストに基づく画像を表示することをさらに含んでもよい。このとき、前記公開リストに基づく画像は、前記認可前アイテムの少なくとも1つが予約購入された旨の表示、又は、過去に予約購入された前記認可前アイテムの数を含んでいてもよい。
【0018】
前記情報提供方法は、前記購入アイテムと前記予約購入アイテムとで前記予約購入指示を前記第2通信装置から受信した旨の通知の態様が異なっていてもよい。
【0019】
前記情報提供方法は、前記予約購入アイテムのうち公式アイテムとして認可された予約購入アイテムを前記第1ユーザに関連付けられた前記購入リストに追加すること、をさらに含んでいてもよい。
【0020】
前記情報提供方法は、前記購入アイテムと前記予約購入アイテムとで購入の価格が異なっていてもよい。
【0021】
前記情報提供方法は、前記公開リストに含まれる前記公開アイテムの少なくとも1つを、予め設定されたタイミングで購入する旨の事前購入指示を前記第2通信装置から受信し、前記事前購入指示により指定された事前購入アイテムを、前記予め設定されたタイミングで前記第1ユーザに関連付けられた前記購入リストに追加すること、をさらに含んでいてもよい。
【0022】
前記情報提供方法は、データベースに登録された複数のアイテムの少なくとも1つを保持する旨の保持指示を前記第1ユーザの第1通信装置から受信し、前記保持指示に基づいて、前記保持指示により指定された少なくとも1つの保持アイテムを含み、前記第1ユーザに関連付けられた前記保持リストを生成又は更新すること、をさらに含んでいてもよい。
【0023】
前記情報提供方法は、新たなアイテムを前記データベースに登録することをさらに含んでいてもよい。このとき、前記情報提供方法は、前記関連アイテムが前記新たなアイテムとして前記データベースに登録されると、前記関連アイテムを前記公開リストに追加すること、をさらに含んでいてもよい。
【0024】
前記情報提供方法は、前記公開リストが生成又は更新されると、前記公開リストの生成又は更新を通知する通知指示を、前記第1ユーザと所定の関係を有する第3ユーザの第3通信装置に送信すること、をさらに含んでいてもよい。
【0025】
前記情報提供方法は、前記公開リストが生成又は更新されると、前記公開リストの生成又は更新を通知する通知指示を、前記第1ユーザと所定の関係を有する第3ユーザの第3通信装置に送信すること、をさらに含んでいてもよい。
【0026】
前記公開アイテムが電子書籍である場合において、前記関連アイテムは、前記公開アイテムの最新分、修正分もしくは不足分、前記公開アイテムに付随する商品、又は、前記公開アイテムの代替品を含んでいてもよい。
【0027】
本発明の一実施形態のサーバは、前述のいずれかの情報提供方法を実行する制御部を備える。
【0028】
本発明の一実施形態のプログラムは、前述のいずれかの情報提供方法をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0029】
本発明の一実施形態によれば、ユーザにとって利便性の高い情報提供方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の一実施形態における通信システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態における第1通信装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態におけるサーバの構成を示すブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態におけるサーバの記憶部に格納されるデータテーブルの一例を示す図である。
【
図5】本発明の一実施形態におけるサーバが備える情報提供機能の構成を示すブロック図である。
【
図6】本発明の一実施形態における保持リスト管理部が管理する保持リストの構成の一例を示す図である。
【
図7】本発明の一実施形態における公開リスト管理部が管理する公開リストの構成の一例を示す図である。
【
図8】本発明の一実施形態における購入リスト管理部が管理する購入リストの構成の一例を示す図である。
【
図9】本発明の一実施形態におけるサーバの制御部が実行する情報提供方法を示すフローチャートである。
【
図10】第1ユーザの第1通信装置に表示されるUI画像の一例を示す図である。
【
図11】第1ユーザの第1通信装置に表示されるUI画像の一例を示す図である。
【
図12】第2ユーザの第2通信装置に表示されるUI画像の一例を示す図である。
【
図13】第2ユーザの第2通信装置に表示されるUI画像の一例を示す図である。
【
図14】本発明の一実施形態におけるサーバの制御部が実行する情報提供方法を示すフローチャートである。
【
図15】第2ユーザの第2通信装置に表示されるUI画像の一例を示す図である。
【
図16】第1ユーザの第1通信装置に表示されるUI画像の一例を示す図である。
【
図17】第1ユーザの第1通信装置に表示されるUI画像の一例を示す図である。
【
図18】第3ユーザの第3通信装置に表示されるUI画像の一例を示す図である。
【
図19】本発明の一実施形態におけるサーバの記憶部に格納されるデータテーブルの一例を示す図である。
【
図20】本発明の一実施形態におけるサーバが備える情報提供機能の構成を示すブロック図である。
【
図21】第1ユーザの第1通信装置に表示されるUI画像の一例を示す図である。
【
図22】第1ユーザの第1通信装置に表示されるUI画像の一例を示す図である。
【
図23】第2ユーザの第2通信装置に表示されるUI画像の一例を示す図である。
【
図24】第1ユーザの第1通信装置に表示されるUI画像の一例を示す図である。
【
図25】本発明の一実施形態におけるサーバの記憶部に格納されるデータテーブルの一例を示す図である。
【
図26】本発明の一実施形態におけるサーバが備える情報提供機能の構成を示すブロック図である。
【
図27】第2ユーザの第2通信装置に表示されるUI画像の一例を示す図である。
【
図28】第2ユーザの第2通信装置に表示されるUI画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態である情報提供方法及びプログラム(具体的には、ユーザに電子書籍を提供する方法及びプログラム)について説明する。但し、本発明は、多くの異なる態様で実施することが可能である。すなわち、本発明は、以下に示す実施形態の記載内容に限定して解釈されない。本実施の形態で参照する図面において、同一部分又は同様の機能を有する部分には、同一の符号又は同一の符号の後にアルファベットを付した符号を用い、その繰り返しの説明は省略する。
【0032】
本明細書及び特許請求の範囲において、各用語は、次のように定義される。
【0033】
「ユーザ」とは、事業者が提供する特定のサービスを利用可能である者をいう。例えば、事業者が電子書籍の提供を実施している場合に、ユーザは、電子書籍の閲覧又は購入が可能な者をいう。通常、ユーザは、事業者が提供する特定のサービスを受けるために、その事業者に対してユーザ登録を行う。
【0034】
「アイテム」とは、取引又はサービスの対象となる商品又はコンテンツである。アイテムは、物理的に存在する物品であってもよいし、電子的に存在するデジタルコンテンツであってもよい。例えば、本発明の一実施形態の情報提供方法では、電子書籍をアイテムとして取り扱うことができる。
【0035】
アイテムが電子書籍である場合、購入する単位は、任意に設定することができる。例えば、「話」又は「巻」ごとに購入可能としてもよいし、作品単位で購入可能としてもよい。また、購入する「話」又は「巻」を指定してまとめて購入したり、指定した「話」から最新の「話」までをまとめて購入したりすることも可能である。さらに、アイテムを他のユーザにプレゼントする場合も、購入する単位は、任意に設定することができる。
【0036】
「リスト」とは、所定の用途のために1又は複数のアイテムを格納するテーブルである。リストは、各ユーザに関連付けられて記憶部に記憶される。リストは、各ユーザに関連付けられた複数のリストが生成されてもよいし、各ユーザに関連付けられたアイテムの集合体として1つのリストが生成されてもよい。所定の用途は、各アイテムに関連付けられたフラグで設定されていてもよい。すなわち、データベースに登録されたアイテムのうち所定の用途を示すフラグが設定された1又は複数のアイテムを含むテーブルが「リスト」である。例えば、後述する「公開リスト」は、データベースに登録されたアイテムのうち「公開」を示すフラグが設定された1又は複数のアイテムを含むテーブルに相当する。
【0037】
「保持リスト」とは、ユーザが購入を検討しているアイテム、又は、購入予定のアイテムを一時的に保持するためのテーブルである。すなわち、保持リストは、ユーザが「保持」する旨の指示を設定したアイテムを格納するテーブルである。具体的には、保持リストは、各ユーザに関連付けられ、各ユーザによって選択されたアイテムに関する情報(例えば、作品名、作者、購入価格、商品説明など)を格納する。保持リストは、いわゆる「ほしいものリスト」又は「お気に入りリスト」に対応する。保持リストは、各ユーザに関連付けられて、サーバ500の記憶部502に格納される。保持リストに格納されたアイテムを「保持アイテム」という。
【0038】
「公開リスト」とは、ユーザが他のユーザに購入を期待するアイテムを一時的に保持するためのテーブルである。すなわち、公開リストは、ユーザが「公開」する旨の指示を設定したアイテムを格納するテーブルである。具体的には、公開リストは、各ユーザに関連付けられ、各ユーザによって選択されたアイテムに関する情報を格納する。公開リストは、各ユーザに関連付けられて、サーバ500の記憶部502に格納される。公開リストは、上述した保持リストとは別のテーブルとして記憶部502に格納されてもよいし、保持リストの一部を公開リストとして扱ってもよい。後者の場合、保持リストに含まれるアイテムのうち「公開」に設定されたアイテムのみを含むリストが公開リストに相当する。公開リストに格納されたアイテムを「公開アイテム」という。
【0039】
「購入リスト」とは、ユーザが購入したアイテム(他のユーザが購入したアイテムを含む)を保持するためのテーブルである。すなわち、購入リストは、「購入済み」である旨を設定したアイテムを格納するテーブルである。具体的には、購入リストは、各ユーザに関連付けられ、購入されたアイテム(ユーザが所有権又は閲覧権限を有するアイテム)に関する情報を格納する。購入リストは、各ユーザに関連付けられて、サーバ500の記憶部502に格納される。購入リストに格納されたアイテムを「購入アイテム」という。
【0040】
「予約購入リスト」とは、ユーザが購入を予約した認可前アイテム(他のユーザが購入を予約した認可前アイテムを含む)を一時的に保持するためのテーブルである。換言すれば、予約購入リストは、ユーザが認可後に購入する旨の意思を示したアイテムを格納するテーブルである。具体的には、予約購入リストは、各ユーザに関連付けられ、購入が予約された認可前アイテムに関する情報を格納する。予約購入リストは、各ユーザに関連付けられて、サーバ500の記憶部502に格納される。予約購入リストに格納されたアイテムを「予約購入アイテム」という。
【0041】
「認可前アイテム」とは、サービスの対象となるアイテムのうち、公式アイテム(認可後アイテム)としてサービス提供者に認可される前のアイテムである。認可前アイテムは、無料(又は、実質的に無料)で公開される。例えば、アイテムが電子書籍である場合、認可前アイテムは、公式のサポートを受けない作者によって作成され、無料で閲覧可能になっているアイテムを指す。認可前アイテムは、所定の条件を満たしたとき、公式アイテムとして承認されるとともに取引対象となる。したがって、上述の予約購入アイテムは、認可前アイテムである期間は、購入することができず、公式アイテムとして承認された後、購入可能となる。
【0042】
「事前購入リスト」とは、ユーザが購入予定日等の購入タイミングを予め設定して購入したアイテム(他のユーザが購入予定日等を予め設定して購入したアイテムを含む)を保持するためのテーブルである。すなわち、事前購入リストは、購入タイミングを設定して購入する旨の意思を示したアイテムを格納するテーブルである。具体的には、事前購入リストは、各ユーザに関連付けられ、購入が予定されたアイテムに関する情報を格納する。事前購入リストは、各ユーザに関連付けられて、サーバ500の記憶部502に格納される。事前購入リストに格納されたアイテムを「事前購入アイテム」という。
【0043】
「価格リスト」とは、データベースに登録されたアイテムごとに設定された購入価格を管理するためのテーブルである。例えば、アイテムが電子書籍である場合、購入価格は、「巻」ごとに設定されてもよいし、「話」ごとに設定されてもよい。また、価格リストは、アイテムごとに割引率又は割引後の購入価格を含んでいてもよい。例えば、予約購入指示又は事前購入指示により購入されたアイテムは、通常の購入指示により購入されたアイテムよりも安くなるように、割引率又は割引後の購入価格が設定されていてもよい。価格リストは、サーバ500の記憶部502に格納される。
【0044】
「スケジュールリスト」とは、アイテムに関する様々な期間又は期限(すなわち、スケジュール)を管理するためのテーブルである。スケジュールリストは、各ユーザに関連付けられていてもよい。この場合、スケジュールリストは、例えば、事前購入アイテムに設定された購入予定日、購入アイテムに関連する関連アイテムの発行日(発売日)などを格納してもよい。また、スケジュールリストは、将来的に発売されるアイテムの発行日など、データベース600に登録されるアイテム全般のスケジュールに関する情報を確認してもよい。スケジュールリストは、各ユーザに関連付けられて、サーバ500の記憶部502に格納される。
【0045】
「関連アイテム」とは、公開アイテムと所定の関係を有するアイテムである。関連アイテムに関して「所定の関係」は、アイテムの種類に応じて任意に設定することができる。例えば、関連アイテムは、公開アイテムに付随するアイテム、公開アイテムを含む同一シリーズ(同一作品)のアイテム等であってもよい。公開アイテムが電子書籍である場合、関連アイテムとしては、例えば、公開アイテムの最新分(新しく刊行されたもの)、修正分(誤植等を修正したもの)もしくは不足分(既に発売されているもののまだ購入していないもの)、公開アイテムに付随する商品(登場するキャラクタのグッズなど)、又は、公開アイテムの代替品(公開アイテムとは異なる推薦品)を含み得る。公開アイテムの代替品は、例えば、ユーザの過去の購入履歴を教師データとする機械学習(例えば、ディープラーニング)を利用した解析により選定することができる。
【0046】
「プログラム」とは、プロセッサ及びメモリを備えたコンピュータにおいてプロセッサより実行される命令又は命令群を指す。「コンピュータ」は、プログラムの実行主体を指す総称である。例えば、サーバ(又はクライアント)によりプログラムが実行される場合、「コンピュータ」は、サーバ(又はクライアント)を指す。また、サーバとクライアントとの間の分散処理により「プログラム」が実行される場合、「コンピュータ」は、サーバ及びクライアントの両方を含む。この場合、「プログラム」は、「サーバで実行されるプログラム」及び「クライアントで実行されるプログラム」を含む。「プログラム」が、複数のサーバ間で分散処理される場合も同様に、「コンピュータ」は、複数のサーバを含み、「プログラム」は、各サーバで実行される各プログラムを含む。
【0047】
<第1実施形態>
[通信システムの構成]
図1は、本発明の一実施形態における通信システム1000の構成を示すブロック図である。通信システム1000は、第1通信装置100、第2通信装置200及び第3通信装置300及びサーバ500を有する。第1通信装置100、第2通信装置200、第3通信装置300及びサーバ500は、インターネット、通信回線などのネットワークNWに接続される。通信システム1000は、クライアントである第1通信装置100、第2通信装置200及び第3通信装置300とホストであるサーバ500とで構成されるクライアントサーバシステムである。
【0048】
第1通信装置100、第2通信装置200及び第3通信装置300は、例えば、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置、又は、スマートフォンなどの携帯端末である。第1通信装置100は、第1ユーザの通信装置である。第2通信装置200は、第1ユーザ以外の他のユーザの通信装置である。第3通信装置300は、第1ユーザ及び第2ユーザ以外の他のユーザの通信装置である。ただし、第2ユーザと第3ユーザとを区別することは必須ではなく、第2ユーザと第3ユーザとは同一ユーザであってもよい。第1通信装置100、第2通信装置200及び第3通信装置300の構成は同じであるため、ここでは第1通信装置100に着目して説明する。
【0049】
第1通信装置100は、ネットワークNWに接続することにより、第2通信装置200、第3通信装置300又はサーバ500と通信を行うことができる。第1通信装置100は、サーバ500が提供するアプリケーションプログラムをインストールしたり、各種サービスの提供を受けたりすることが可能である。第1通信装置100にインストールされたアプリケーションプログラムを実行することにより、第1通信装置100の表示画面には前述の各種サービスの提供を受けるためのユーザインタフェースが表示される。
【0050】
アプリケーションプログラムは、サーバ500からネットワークNWを介して第1通信装置100にダウンロードされる。ただし、アプリケーションプログラムは、予め第1通信装置100にインストールされていてもよい。さらに、アプリケーションプログラムは、磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録した状態で提供されてもよい。この場合、第1通信装置100は、記録媒体を読み取る装置を備えた情報処理装置であればよい。
【0051】
サーバ500が提供する各種サービスは、サーバ500で実行されるウェブアプリケーションにより第1通信装置100に提供されてもよい。第1通信装置100は、ウェブブラウザを実行することによりサーバ500に対して情報のリクエストを行ったり、サーバ500から受信した情報の表示を行ったりすることができる。この場合、サーバ500は、WEBサーバとして機能する。
【0052】
サーバ500は、第1通信装置100、第2通信装置200及び第3通信装置300に対して、各種サービスを提供したり、各種サービスの提供のためのアプリケーションプログラムを提供したりする情報処理装置である。本実施形態では、サーバ500は、ユーザに対して電子書籍を提供するサービスを実行する。したがって、アプリケーションプログラムには、例えば、電子書籍の選択及び購入等を行うためのGUI(グラフィカルユーザインタフェース)を提供するためのGUIプログラムや電子書籍を閲覧するためのビューアプログラムなどが含まれる。
【0053】
アプリケーションプログラムや各種サービスの提供に要するプログラムは、サーバ500に含まれる記憶装置、サーバ500が読み出し可能な記録媒体又はサーバ500がネットワークNWを介して接続可能なデータベース600に記録される。
図1において、サーバ500は、単一の情報処理装置として図示されているが、複数の情報処理装置で構成されていてもよい。
【0054】
[通信装置の構成]
図2は、本発明の一実施形態における第1通信装置100の構成を示すブロック図である。本実施形態の第1通信装置100は、制御部101、記憶部102、表示部103、操作部104、センサ部105、撮像部106、位置検出部107、通信部108、音入出力部109及び報知部110を含む。ただし、第1通信装置100は、これらの要素をすべて含むものに限定されない。また、前述のとおり、第1通信装置100、第2通信装置200及び第3通信装置300は同じ構成を有するため、第2通信装置200及び第3通信装置300の説明は省略する。
【0055】
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサ(演算処理装置)及びRAM等の記憶装置を備える。制御部101は、記憶部102に記憶されたプログラムをプロセッサにより実行して、各種機能を第1通信装置100において実現させる。第1通信装置100の各要素から出力される信号は、第1通信装置100において実現される各種機能によって使用される。
【0056】
記憶部102は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブなどの恒久的な情報保持及び情報の書き換えが可能な記録装置(記録媒体)である。記憶部102は、プログラム及び当該プログラムの実行に必要となるパラメータ等の情報を格納する。例えば、前述のアプリケーションプログラムは、記憶部102に格納される。
【0057】
表示部103は、制御部101の制御に応じて、各種の表示画像(例えば、GUI画像、電子書籍の閲覧画像など)を表示する表示領域を有する。表示部103は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどの表示装置である。
【0058】
操作部104は、ユーザの操作に応じた信号(例えば、命令又は情報を示す信号)を制御部101に出力する操作装置である。操作部104は、表示部103の表面に配置されたタッチセンサである。操作部104は、表示部103と組み合わせることによってタッチパネルを構成する。ユーザの操作に応じた命令又は情報は、ユーザの指又はスタイラスペン等の指示物で操作部104に接触することによって第1通信装置100へ入力される。ただし、操作部104は、第1通信装置100の筐体に配置されたスイッチを含んでもよい。
【0059】
センサ部105は、第1通信装置100の動き、第1通信装置100の周囲の環境などに関する情報を収集して信号に変換する機能を備える装置である。本実施形態のセンサ部105は、例えば、加速度センサである。制御部101は、センサ部105の出力信号に基づいて、第1通信装置100の動き(例えば、傾き、振動など)に関する情報を取得する。ただし、センサ部105は、照度センサ、温度センサ、磁気センサなど、他のセンサを含んでもよい。
【0060】
撮像部106は、撮像対象の像を信号に変換する撮像装置(カメラ)である。第1通信装置100は、撮像部106から出力された撮像信号に基づいて画像ファイル(静止画ファイル及び動画ファイルを含む)を生成する。撮像部106は、一次元コード又は二次元コードなどの識別コードを読み取るスキャナーとして機能してもよい。
【0061】
位置検出部107は、位置情報に基づいて第1通信装置100の位置を検出する。本実施形態の位置検出部107は、GNSS(Global Navigation Satellite System)を用いて第1通信装置100の位置を検出する。位置検出部107は、周辺のWi-Fiルータから受信した情報に基づいて第1通信装置100の位置を検出してもよい。
【0062】
通信部108は、制御部101の制御により、ネットワークNWと接続して、ネットワークNWに接続された第2通信装置200、第3通信装置300、サーバ500などの他の装置と情報の送信及び受信を行う無線通信モジュールである。通信部108は、赤外線通信、近距離無線通信などを行う通信モジュールを含んでいてもよい。
【0063】
音入出力部109は、音の入力及び出力を行う。例えば、音の入力は、音入出力部109のマイクにより行われる。音の出力は、音入出力部109のスピーカにより行われる。音入出力部109は、他の通信装置(例えば、第2通信装置200、第3通信装置300)との通話のほか、外部音の収集又は電子書籍の閲覧に伴う音声又は効果音等の出力に用いることもできる。
【0064】
報知部110は、ユーザに対し、視覚的、聴覚的又は触覚的方法により第1通信装置100の状態を報知する。具体的には、報知部110は、ユーザに対して光、音又は振動を用いて第1通信装置100の状態を報知する。例えば、報知部110は、ランプを点滅させたり筐体全体を振動させたりすることにより、外部装置との通信の有無をユーザに報知することができる。筐体全体の振動は、報知部110のバイブレータにより行われる。また、報知部110は、電子書籍の更新等をユーザに報知することも可能である。例えば、報知部110は、新しい電子書籍が入荷されたり、他のユーザから電子書籍をプレゼントされたりしたことをユーザに光、音又は振動を用いて報知することができる。
【0065】
[サーバの構成]
図3は、本発明の一実施形態におけるサーバ500の構成を示すブロック図である。本実施形態のサーバ500は、制御部501、記憶部502及び通信部503を含む。
【0066】
制御部501は、CPUなどの演算処理回路(制御装置)及びRAM等の記憶装置を備える。制御部501は、記憶部502に記憶されたプログラムをCPUにより実行して、各種機能をサーバ500において実現させる。サーバ500の各要素から出力される信号は、サーバ500において実現される各種機能によって使用される。
【0067】
記憶部502は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブなどの恒久的な情報保持及び情報の書き換えが可能な記録装置(記録媒体)である。記憶部502は、プログラム及び当該プログラムの実行に必要となるパラメータ等の情報を格納する。例えば、前述のアプリケーションプログラムやビューアプログラムは、記憶部502に格納されていてもよい。また、記憶部502は、ネットワークNWを介して他の装置(例えば、第1通信装置100、第2通信装置200又は第3通信装置300)から受信した各種情報を格納してもよい。
【0068】
図4は、本発明の一実施形態におけるサーバ500の記憶部502に格納されるデータテーブルの一例を示す図である。
図4に示すように、記憶部502は、データテーブルとして、保持リスト51、公開リスト52、購入リスト53、価格リスト54及びスケジュールリスト55を含む。データテーブルは、本実施形態の情報提供方法を実行する際に生成又は更新される。
【0069】
通信部503は、制御部501の制御により、ネットワークNWと接続して、ネットワークNWに接続された第1通信装置100、第2通信装置200、第3通信装置300、他のサーバ、データベース600などの他の装置と情報の送信及び受信を行う無線通信モジュールである。他のサーバとしては、例えば、WEBサーバ、決済サーバ、SNSサーバ、ゲームサーバ、メールサーバなどが例示できる。
【0070】
[情報提供機能の構成]
サーバ500は、第1通信装置100、第2通信装置200及び第3通信装置300に対して情報提供機能550を備える。具体的には、本実施形態のサーバ500は、ユーザに電子書籍を提供するコンテンツサーバである。まず、サーバ500が備える情報提供機能550について説明する。以下に説明する情報提供機能550は、サーバ500の制御部501が記憶部502から読み出したプログラムを実行することにより実現される。ただし、情報提供機能550を実現するための構成の一部または全部は、ハードウエアによって実現されてもよい。また、各機能ブロックに付与した名称及び符号は、説明の便宜上付したものであり、ソフトウェアの構成及び処理の順序を限定するものではない。
【0071】
図5は、本発明の一実施形態におけるサーバ500が備える情報提供機能550の構成を示すブロック図である。情報提供機能550は、指示データ受信部551、制御データ送信部552、保持リスト管理部553、公開リスト管理部554、購入リスト管理部555、決済処理部556、スケジュール管理部557、通知処理部558及びデータベース管理部559を含む。ただし、この例に限られるものではなく、情報提供機能550は、他の機能をさらに備えてもよいし、一部の機能を備えていなくてもよい。
【0072】
指示データ受信部551は、第1通信装置100、第2通信装置200又は第3通信装置300から送信される指示データを受信する。指示データは、各通信装置からサーバ500に要求される各種サービスを指示するデータである。例えば、指示データは、サーバ500に対して電子書籍の閲覧や購入に関する各種指示を行うデータを含む。
【0073】
制御データ送信部552は、第1通信装置100、第2通信装置200又は第3通信装置300に対して各種サービスに関する情報を提供するための制御データを送信する。制御データは、例えば、各通信装置からの要求に応答する表示データ(HTMLデータを含む)又は各通信装置にインストールされたアプリケーションの制御に必要なデータなどが含まれる。
【0074】
保持リスト管理部553は、各ユーザに関連付けられた保持リスト51の生成及び更新(アイテムの追加及び削除を含む)を管理する。具体的には、保持リスト管理部553は、データベース600に登録されたアイテムについて、ユーザから保持指示(選択したアイテムを保持する旨の指示)を受けたとき、保持指示で選択されたアイテムを含む保持リスト51の生成又は更新を行う。他方、保持リスト管理部553は、保持リスト51に含まれる保持アイテムについて、ユーザから削除指示(選択した保持アイテムを削除する旨の指示)を受けたとき、削除指示で選択された保持アイテムを保持リスト51から削除する。生成された保持リストは、保持リストを生成したユーザのみが閲覧可能である。
【0075】
図6は、本発明の一実施形態における保持リスト管理部553が管理する保持リスト51の構成の一例を示す図である。
図6に示すように、保持リスト51は、項目51a~51fを含む。項目51aは、本実施形態の情報提供サービスに登録された各ユーザのID(識別番号)を示す。項目51bは、保持アイテムのタイトルを示す。項目51cは、保持アイテムの巻数を示す。項目51dは、保持アイテムの話数を示す。項目51eは、保持アイテムの作者を示す。項目51fは、保持アイテムに関する他の情報を示す。他の情報としては、例えば、発行日、ユーザ評価、あらすじ、認可前作品であるか否か、公開リストに含まれるか否か等が含まれる。ただし、保持リスト51の構成、例えば項目の数や内容は、この例に限られるものではない。
【0076】
以上のように、保持リスト51は、ユーザごとに、ユーザが購入を検討しているアイテム、又は、購入予定のアイテムを一時的に保持している。
図6では、複数のユーザ(ユーザIDが「A」から「N」までのユーザ)と、各ユーザに関連付けられた保持アイテムとを保持リスト51としてまとめて管理する例を示しているが、この例に限られるものではない。例えば、保持リスト51は、ユーザごとに個別のデータテーブルとして管理されていてもよい。すなわち、保持リスト51は、各ユーザと各ユーザに関連付けられた保持アイテムとを管理できればよく、その形式を問わない。
【0077】
図6に示す例の場合、例えば、「ユーザAに関連付けられた保持リスト」とは、
図6に示す保持リスト51のうち、「A」のユーザIDに関連付けられたアイテムのみを抽出した保持リスト51Aを指す。この点については、他のユーザに関連付けられた保持リストについても同様である。他方、上述のように、保持リスト51がユーザごとに個別のテーブルとして管理されている場合、例えば、「ユーザAに関連付けられた保持リスト」とは、ユーザAに関連付けられた個別の保持リスト(個別のデータテーブル)を指す。
【0078】
なお、本実施形態では、保持リスト51において、ユーザごとに保持アイテムをまとめた構成とする例を示したが、この例に限られるものではない。例えば、アイテムごとに、そのアイテムを保持するユーザをまとめてもよい。この場合、最終的に、特定のユーザに関連付けられたアイテムのみを抽出した保持リストが、その特定のユーザに関連付けられた保持リストとして扱われる。
【0079】
公開リスト管理部554は、各ユーザに関連付けられた公開リスト52の生成及び更新(アイテムの追加及び削除を含む)を管理する。具体的には、公開リスト管理部554は、保持リスト51に関連付けられたユーザから公開指示(選択した保持アイテムを「公開」に設定する旨の指示)を受けたとき、公開指示で選択された保持アイテムを含む公開リスト52の生成又は更新を行う。他方、公開リスト管理部554は、保持リスト51に関連付けられたユーザから非公開指示(選択した保持アイテムを「非公開」に設定する旨の指示)を受けたとき、非公開指示で選択された公開アイテムを公開リスト52から削除する。
【0080】
図7は、本発明の一実施形態における公開リスト管理部554が管理する公開リスト52の構成の一例を示す図である。
図7に示すように、公開リスト52は、項目52a~52fを含む。項目52a~52fの内容は、保持リスト51の項目51a~51fと同様である。公開リスト52は、ユーザごとに、ユーザが他のユーザに購入を期待するアイテムを一時的に保持している。公開リスト52は、保持リスト51に含まれる保持アイテムのうち「公開」に設定されたアイテム(公開アイテム)に関する情報を含むため、保持リスト51の一部を抽出したリストに相当する。
【0081】
公開リスト52の管理方法については、保持リスト51と同様である。
図7に示す例の場合、例えば、「ユーザAに関連付けられた公開リスト」とは、
図7に示す公開リスト52のうち、「A」のユーザIDに関連付けられたアイテムのみを抽出した公開リスト52Aを指す。この点については、他のユーザに関連付けられた公開リストについても同様である。
【0082】
本実施形態において、保持リスト51に関連付けられたユーザは、保持リスト51に含まれる保持アイテムごとに公開又は非公開の設定を行うことが可能である。つまり、保持リスト51に含まれる保持アイテムのうち、ユーザによって「公開」に設定されたアイテムが、公開アイテムとして公開リスト52に含まれる。生成された公開リスト52は、公開リスト52を生成したユーザだけでなく、他のユーザも閲覧可能である。この場合、他のユーザは、保持リスト51を生成したユーザ以外のすべてのユーザであってもよいし、保持リスト51を生成したユーザと所定の関係を有するユーザであってもよい。「所定の関係を有するユーザ」は、保持リスト51を生成したユーザと友達関係にあるユーザ、過去にプレゼント(公開アイテム)のやり取りがあったユーザなどを例示できる。
【0083】
さらに、公開リスト管理部554は、公開リスト52に含まれる公開アイテムと所定の関係を有する関連アイテムが存在すると、ユーザによる公開指示の有無にかかわらず、関連アイテムを公開リスト52に追加する。すなわち、公開リスト管理部554は、上述の関連アイテムがデータベース600に登録されていると、登録されている関連アイテムを自動的に公開リスト52に追加する。これにより、公開リスト52は、ユーザがわざわざ公開アイテムを追加しなくても自動的に更新される。公開リスト管理部554は、公開リスト52が生成された後にデータベース600に登録されたアイテムが公開アイテムと所定の関係を有する場合、公開アイテムとして、データベース600に登録されたアイテムを公開リスト52に追加してもよい。
【0084】
公開リスト管理部554は、各ユーザに関連付けられた公開リスト52の生成又は更新を行うと、公開リスト52の生成又は更新を通知処理部558に通知する。この通知に応答して、通知処理部558は、公開リスト52の生成又は更新を、公開リスト52を生成したユーザ及び他のユーザに通知する。すなわち、公開リスト52が生成又は更新されると、公開リスト52の生成又は更新を通知する通知指示が、第1ユーザ及び第1ユーザと所定の関係を有する第2ユーザの第2通信装置200又は第3ユーザの第3通信装置300に送信される。これにより、第1ユーザ及び他のユーザは、第1ユーザに関連付けられた公開リスト52Aの生成又は更新を速やかに認識することができる。ただし、この例に限らず、通知処理部558は、公開リスト52の生成又は更新を他のユーザのみに通知してもよい。換言すれば、通知処理部558は、公開リスト52の生成又は更新を第1ユーザには通知しない構成としてもよい。この場合、他のユーザは、第1ユーザが関連アイテムの追加に気付かないタイミングで、公開アイテムをサプライズとして第1ユーザにプレゼントすることができる。
【0085】
購入リスト管理部555は、各ユーザに関連付けられた購入リスト53の生成及び更新(アイテムの追加及び削除を含む)を管理する。具体的には、購入リスト管理部555は、ユーザから購入指示(選択したアイテムを購入する旨の指示)を受けたとき、購入指示で選択されたアイテムを含む購入リスト53の生成又は更新を行う。
【0086】
他方、購入リスト管理部555は、購入リスト53に含まれる購入アイテムについて、ユーザから削除指示(選択した購入アイテムを削除する旨の指示)を受けたとき、削除指示で選択された購入アイテムを購入リスト53から削除する。生成された購入リスト53は、ユーザのみが閲覧可能である。
【0087】
各ユーザは、データベース600に登録されたアイテムを購入することができる。各ユーザは、保持リスト51を経由せずに直接アイテムを購入したり、いったん保持リスト51に登録してからアイテムを購入したりすることができる。さらに、本実施形態では、保持リスト51を生成したユーザ以外の他のユーザが、公開リスト52を介して公開アイテムを購入することが可能である。すなわち、他のユーザが、保持リスト51を生成したユーザに公開アイテムをプレゼントすることができる。そのため、購入リスト管理部555は、ユーザによる通常の購入指示を受けたときだけでなく、他のユーザが公開リスト52を介して行った購入指示を受けたときも購入リスト53の生成又は更新を行う。
【0088】
図8は、本発明の一実施形態における購入リスト管理部555が管理する購入リスト53の構成の一例を示す図である。
図8に示すように、購入リスト53は、項目53a~53fを含む。項目53a~53fの内容は、保持リスト51の項目51a~51fと同様である。ただし、購入リスト53の項目53fは、アイテムの購入に関する情報(例えば、購入価格、決済機関、購入者に関する情報など)を含んでいてもよい。購入リスト53は、ユーザごとに、ユーザが購入したアイテム(他のユーザが購入したアイテムを含む)を保持している。すなわち、購入リスト53は、データベース600に登録されたアイテムに対するユーザの所有権をまとめたリストとも言える。
【0089】
購入リスト53の管理方法については、保持リスト51と同様である。
図8に示す例の場合、例えば、「ユーザAに関連付けられた購入リスト」とは、
図8に示す購入リスト53のうち、「A」のユーザIDに関連付けられたアイテムのみを抽出した購入リスト53Aを指す。この点については、他のユーザに関連付けられた購入リストについても同様である。
【0090】
本実施形態において、ユーザは、データベースに登録されたアイテム、又は、保持リスト51に含まれるアイテムについて、購入指示を行うことができる。他方、保持リスト51を生成したユーザ以外の他のユーザは、公開リスト52に含まれるアイテムについて、購入指示を行うことができる。上述の他のユーザが公開リスト52に含まれるアイテムを購入した場合、購入されたアイテムの所有権は、保持リスト51を生成したユーザ(すなわち、他のユーザが購入指示を入力した公開リスト52の所有者)に付与される。
【0091】
決済処理部556は、購入されたアイテムについて購入手続のための決済処理を行う。本実施形態において、決済処理部556は、購入されたアイテムに関する決済情報を提携する決済サーバ(図示せず)に送信する。決済処理は、決済サーバで実行される。決済処理部556は、決済サーバから決済処理の結果を受信して所定の購入手続を行う。ただし、この例に限られるものではなく、サーバ500が決済処理を実行してもよい。
【0092】
決済処理部556は、データベース600に登録されたアイテムと購入価格とを関連付けた価格リスト54を有する。決済処理部556は、購入されたアイテムについて価格リスト54を参照し、対応する購入価格(割引率又は割引後の購入価格を含む)を取得する。取得した購入価格は、購入されたアイテムに関する決済情報に組み込まれる。
【0093】
スケジュール管理部557は、サーバ500で取り扱われるアイテムごとに設定された様々なスケジュールを管理する。サーバ500で取り扱われるアイテムには、将来的にデータベース600に登録されるアイテム及び現時点においてデータベース600に登録されているアイテムが含まれる。例えば、スケジュール管理部557は、未登録のアイテムがデータベース600に登録される日(発行日)を管理したり、データベースに登録されたアイテムの関連アイテムの発行日又は更新日を管理したりすることができる。
【0094】
スケジュール管理部557は、スケジュールリスト55を有する。スケジュールリスト55に格納される情報としては、例えば、事前購入アイテムに設定された日時又は購入アイテムに関連する関連アイテムの発行日などが例示できる。そのほか、スケジュールリスト55に格納される情報としては、将来的にデータベース600に登録されるアイテムの登録日(すなわち、発行日)又は認可前アイテムが公式アイテムとしてデータベース600に登録される登録日などが例示できる。
【0095】
スケジュール管理部557は、各アイテムについて発行日、登録日、購入予定日等のスケジュールが更新されたとき、スケジュールリスト55を更新する。スケジュール管理部557は、スケジュールリスト55を参照して、アイテムに関する所定の時期の到来を他の機能部に通知してもよい。
【0096】
通知処理部558は、所定の条件が満たされたとき、第1通信装置100、第2通信装置200又は第3通信装置300に、所定の条件が満たされたことを通知する。換言すれば、通知処理部558は、イベントが発生したとき、第1通信装置100、第2通信装置200又は第3通信装置300に、イベントの発生を通知する。例えば、通知処理部558は、第1ユーザの公開リスト52を介して第2ユーザが公開アイテムを購入したとき、第1ユーザの第1通信装置100に、公開アイテムが購入されたこと(例えば、公開アイテムが第1ユーザの購入リスト53に追加されたこと)を通知する。その際、通知処理部558は、公開アイテムを購入した第2ユーザに関する情報を併せて通知してもよい。また、通知処理部558は、第1ユーザが公開リスト52の生成又は更新を行ったとき、第2通信装置200又は第3通信装置300に、第1ユーザの公開リスト52が生成又は更新されたことを通知してもよい。
【0097】
通知処理部558は、通知内容を決定し、当該通知内容を他の通信装置に表示させるための制御データを生成してもよい。ただし、この例に限らず、通知処理部558は、通知内容を決定して当該通知内容を制御データ送信部552に送信してもよい。この場合、通知内容を他の通信装置に表示させるための制御データは、制御データ送信部552で生成されてもよい。
【0098】
データベース管理部559は、データベース600の更新を行う。具体的には、データベース管理部559は、未登録のアイテムが発行(発売)されたとき、発行されたアイテムをデータベース600に登録(追加)する。また、データベース管理部559は、データベース600に登録されたアイテムが閲覧期限を超えた場合などに、登録されたアイテムをデータベース600から削除する。
【0099】
[情報提供方法の構成]
上述の情報提供機能550により実行される情報提供処理(情報提供方法)について説明する。本実施形態の情報提供方法は、サーバ500の制御部501が記憶部502から読み出したプログラムを実行することにより実現される。換言すれば、本実施形態の情報提供方法は、
図5に示した情報提供機能550によって実行される。
【0100】
図9は、本発明の一実施形態におけるサーバ500の制御部501が実行する情報提供方法を示すフローチャートである。
図9は、第1通信装置100の所有者である第1ユーザ(ここでは、上述のユーザAとする)が、保持リスト51A及び公開リスト52Aを更新してから、公開リスト52Aに関連アイテムが追加されるまでのフローを示している。
【0101】
図10は、第1ユーザの第1通信装置100に表示されるUI(ユーザインタフェース)画像の一例を示す図である。具体的には、
図10は、UI画像として、データベース600に登録された複数のアイテム(登録アイテム)の一部を表示する閲覧画像60を表示している。閲覧画像60は、第1通信装置100の表示部103に表示される。表示部103とほぼ同じ領域には、操作部104としてタッチセンサが配置される。
【0102】
第1ユーザは、
図10に示した閲覧画像60を用いて、気になるアイテム又は購入予定のアイテムを探すことができる。
図10において、「AAAA」は、データベース600に登録されたアイテム(電子書籍)のタイトルであり、第1話から第4話まで4つのアイテムが表示されている。第1ユーザが閲覧画像60を上方にスクロールさせると、第5話以降の他のアイテムを表示させることができる。
【0103】
図10に示す閲覧画像60において、第1ユーザが保持を希望するアイテムの保持ボタン601を押すと、選択されたアイテムの保持指示が第1ユーザの第1通信装置100からサーバ500に送信される。第1通信装置100から送信された保持指示は、サーバ500の通信部503を介して制御部501に受信される(ステップS11)。
【0104】
サーバ500の制御部501(具体的には、保持リスト管理部553)は、保持指示を受信すると、保持指示によって選択されたアイテムを保持リスト51Aに追加する。これにより、第1ユーザに関連付けられた保持リスト51Aが更新される(ステップS12)。ここでは、第1ユーザに関連付けられた保持リスト51Aが既に生成されているものとし、保持アイテム61aとして、タイトル「AAAA」の第1話が追加されたものとする。ただし、第1ユーザに関連付けられた保持リスト51Aが存在しない場合(
図6に示した保持リスト51に、第1ユーザに関連付けられたアイテムが存在しない場合)、保持指示によって選択されたアイテムを含む保持リストが、第1ユーザに関連付けられて新たに生成される。
【0105】
図11は、第1ユーザの第1通信装置100に表示されるUI画像の一例を示す図である。具体的には、
図11は、UI画像として、第1ユーザに関連付けられた保持リスト51Aに対応する保持リスト画像61を表示した例を示している。
図11に示す例では、追加された保持アイテム61a以外に、既に4つの保持アイテム61aが保持リスト画像61に含まれている。
図11に示す保持リスト画像61は、
図6に示したユーザAに関連付けられた保持リスト51Aに対応する。すなわち、
図6に示した保持リスト51Aを可視化したUI画像が、保持リスト画像61として、第1通信装置100の表示部103に表示される。
【0106】
他方、
図10において、第1ユーザが、あるアイテムの購入ボタン602を押すと、選択されたアイテムの購入指示が第1ユーザの第1通信装置100からサーバ500に送信される。第1通信装置100から送信された購入指示は、サーバ500の通信部503を介して制御部501に受信される。サーバ500の制御部501は、購入指示を受信すると、購入指示によって選択されたアイテムについて決済処理を行い、決済処理完了後に、当該アイテムを第1ユーザに関連付けられた購入リスト53Aに追加する。これにより、第1ユーザに関連付けられた購入リスト53Aが更新される。このとき、第1ユーザに関連付けられた購入リスト53Aが存在しない場合は、購入指示によって選択されたアイテムを含む購入リストが第1ユーザに関連付けられて新たに生成される。
【0107】
図9に説明を戻す。
図9に示すフローチャートにおいて、保持リスト51Aが更新された後、制御部501は、公開指示を第1通信装置100から受信したか否かを判定する(ステップS13)。ステップS13の判定結果がNOであれば、公開指示を受信するまで処理を繰り返す。ステップS13の判定結果がYESであれば、公開指示によって選択されたアイテムを公開リスト52Aに追加する。これにより、第1ユーザに関連付けられた公開リスト52Aが更新される(ステップS14)。ただし、この例に限らず、制御部501は、保持リスト51Aを更新した時点でいったん処理を終了してもよい。この場合、例えば、制御部501は、公開指示の検知を契機として、ステップS14からあらためて処理を開始してもよい。
【0108】
公開指示は、
図11に示す保持リスト画像61から入力することができる。具体的には、
図11に示す保持リスト画像61において、第1ユーザが公開を希望する保持アイテム61aの公開ボタン603を押すと、選択された保持アイテム61aの公開指示が第1ユーザの第1通信装置100からサーバ500に送信される。第1通信装置100から送信された公開指示は、サーバ500の通信部503を介して制御部501に受信される。サーバ500の制御部501(具体的には、
図5に示した公開リスト管理部554)は、公開指示を受信すると、公開指示によって選択されたアイテムを公開リスト52Aに追加する。
【0109】
本実施形態において、保持リスト51Aに登録された時点では、各アイテムは、「非公開」の設定になっている。このとき、公開ボタン603が押されると、設定が「公開」に切り替わり、公開ボタン603が強調表示される。逆に、設定が「非公開」であるアイテムは、非公開ボタン604が強調表示される。ただし、この例に限らず、公開ボタン603及び非公開ボタン604に代えて、押すたびに「公開」と「非公開」とが切り変わるトグルボタンを配置してもよい。
図11に示す例では、タイトル「AAAA」の第1話、タイトル「DDDD」の第5話及びタイトル「DDDD」の第6話が「公開」に設定され、それら以外のアイテムが「非公開」に設定されている。
【0110】
以上のように、保持リスト画像61を介して1又は複数の保持アイテム61aを公開設定にすることにより、第1ユーザに関連付けられた公開リスト52Aを更新することができる。ただし、第1ユーザに関連付けられた公開リスト52Aが存在しない場合(
図7に示した公開リスト52に、第1ユーザに関連付けられたアイテムが存在しない場合)、公開指示によって選択されたアイテムを含む公開リストが第1ユーザに関連付けられて新たに生成される。第1ユーザに関連付けられた公開リスト52Aは、第1ユーザ以外の他のユーザの通信装置においても閲覧可能である。以下、本実施形態では、ユーザIDが「B」であるユーザBを第2ユーザ、ユーザIDが「C」であるユーザCを第3ユーザとして説明する。
【0111】
図12は、第2ユーザの第2通信装置200に表示されるUI画像の一例を示す図である。具体的には、
図12は、UI画像として、第1ユーザに関連付けられた公開リスト52Aに対応する公開リスト画像62を表示した例を示している。なお、ここでは、第2ユーザが第1ユーザの公開リスト52Aを閲覧する例を示したが、第1ユーザ及び第2ユーザ以外の他のユーザ(例えば、第3ユーザ)が公開リスト52Aを閲覧する場合も同様である。
【0112】
公開リスト画像62は、保持リスト画像61で「公開」に設定された3つの公開アイテム62aを含む。
図12に示す公開リスト画像62は、
図7に示したユーザAに関連付けられた公開リスト52Aに対応する。すなわち、
図7に示した公開リスト52Aを可視化したUI画像が、公開リスト画像62として、第2通信装置200の表示部103に表示される。公開リスト画像62に含まれる各アイテムには、第1ユーザが希望する優先順位を設定してもよい。
【0113】
図12に示す公開リスト画像62は、第2ユーザの第2通信装置200から第1ユーザの公開リスト画像62の閲覧要求があったとき、第2通信装置200の表示部103に表示される。すなわち、サーバ500の制御部501は、第2ユーザの要求に基づいて、第1ユーザに関連付けられた公開リスト52Aに関する情報を第2通信装置200に送信する。ただし、この例に限られるものではなく、例えば、公開リスト画像62は、SNSを介して他の通信装置にシェアされてもよい。
【0114】
図9に説明を戻す。
図9に示すフローチャートにおいて、第1ユーザによる操作に応じて公開リスト52Aが更新された後、制御部501は、データベース600に関連アイテムが登録されているか否かを判定する(ステップS15)。ステップS15の判定結果がNOであれば、関連アイテムのデータベース600への登録があるまで処理を繰り返す。ステップS15の判定結果がYESであれば、データベース600に登録されている関連アイテムを公開リスト52Aに追加する(ステップS16)。これにより、第1ユーザに関連付けられた公開リスト52Aが自動的に更新される。ただし、この例に限らず、制御部501は、公開リスト52Aを生成又は更新した時点でいったん処理を終了してもよい。この場合、例えば、制御部501は、データベース600への新たなアイテムの登録(例えば、新たな電子書籍の発行)の検知を契機として、ステップS16からあらためて処理を開始してもよい。
【0115】
図13は、第2ユーザの第2通信装置200に表示されるUI画像の一例を示す図である。具体的には、
図13は、UI画像として、
図9に示すステップS16の後の公開リスト52Aに対応する公開リスト画像62を表示した例を示している。
図9に示すステップS16の後、公開リスト画像62は、保持リスト画像61で「公開」に設定された3つの公開アイテム62aに加えて、それら3つの公開アイテム62aと所定の関係を有する関連アイテム62bを含む。本実施形態では、公開アイテム62aと関連アイテム62bとが区別できるように、関連アイテム62bを強調表示している。例えば、関連アイテム62bの強調表示は、ハイライト表示であってもよいし、背景色を変更した表示であってもよい。また、データベース600への新たなアイテム(最新刊など)の登録に応じて追加された関連アイテム62bには、例えば「NEW!」などの修飾文字を追加してもよい。
【0116】
図13に示す例では、タイトル「AAAA」の第1話の関連アイテム62bとして、タイトル「AAAA」の第2話及び第3話が追加されている。また、タイトル「DDDD」の第6話の関連アイテム62bとして、タイトル「DDDD」の第7話が追加されている。図示は省略するが、
図7に示した公開リスト52Aにも上記関連アイテム62bに関する情報が追加される。
【0117】
このように、本実施形態では、第1ユーザによって公開リスト52Aが生成又は更新されると、サーバ500の制御部501によって、公開リスト52Aに含まれる公開アイテムの関連アイテムが公開リスト52Aに自動的に追加される。つまり、第1ユーザが公開リスト52Aを生成又は更新すると、その後、第1ユーザによる公開指示の有無にかかわらず、サーバ500の制御部501によって、自動的に公開リスト52Aの拡充処理が行われる。なお、このような公開リスト52Aの拡充処理によって関連アイテムが追加された場合、当該関連アイテムは、保持リスト51Aにも反映されてもよい。
【0118】
公開アイテム又は関連アイテムの追加によって公開リスト52Aが更新されると、その旨の通知が第1ユーザ及び/又は他のユーザの通信装置に対して送信されてもよい。例えば、公開リスト52Aに含まれる公開アイテムの最新話がデータベース600に登録されるたびに、その最新話が関連アイテムとして公開リスト52Aに追加され、第1通信装置100、第2通信装置200及び/又は第3通信装置300に公開リスト52Aが更新された旨の通知が送信されてもよい。その際、公開リスト52Aが更新された旨の通知は、電子メール又はSNSを介して行われてもよいし、アプリケーション内のメッセージボックスなどを介して行われてもよい。通知を受けた通信装置は、
図2に示した表示部103に通知内容を表示してもよいし、報知部110を用いてユーザへの通知を行ってもよい。
【0119】
以上のとおり、本実施形態によれば、ユーザが特定の操作を行わなくても、公開アイテムの登録に連動して関連アイテムが公開されるため、ユーザにとって利便性の高い情報提供方法を実現することができる。
【0120】
次に、保持リスト51を生成したユーザに対し、他のユーザが公開アイテムをプレゼントする例について説明する。
【0121】
図14は、本発明の一実施形態におけるサーバ500の制御部501が実行する情報提供方法を示すフローチャートである。具体的には、
図14は、第2通信装置200の所有者である第2ユーザ(ユーザB)が、保持リスト51Aを生成したユーザAに対してプレゼントを行うまでのフローを示している。
【0122】
図13に示すように、公開リスト画像62では、公開アイテム62a及び関連アイテム62bにプレゼントボタン605が配置される。
図13において、第2ユーザが、第1ユーザにプレゼントしたいアイテムのプレゼントボタン605を押すと、選択されたアイテムの購入指示が第2ユーザの第2通信装置200からサーバ500に送信される。第2通信装置200から送信された購入指示は、サーバ500の通信部503を介して制御部501に受信される(ステップS21)。
【0123】
サーバ500の制御部501は、第2通信装置200から購入指示を受信すると、購入指示によって選択されたアイテムについて決済処理を行い、決済処理完了後に、当該アイテムを第1ユーザに関連付けられた購入リスト53Aに追加する(ステップS22)。これにより、第1ユーザに関連付けられた購入リスト53Aが更新される。制御部501が購入指示を受信すると、購入指示によって選択されたアイテムについての決済処理が
図5に示した決済処理部556により実行される。その後、決済処理の終了したアイテムについて、
図5に示した購入リスト管理部555が購入リスト53Aに追加する。
【0124】
このように、第2ユーザが第1ユーザに関連付けられた公開リスト画像62に含まれる公開アイテム62a又は関連アイテム62bを購入した場合、購入されたアイテムの所有権は、第1ユーザに付与される。すなわち、第2ユーザは、第1ユーザに関連付けられた公開リスト画像62のプレゼントボタン605を介して、第1ユーザにアイテムをプレゼントすることができる。購入指示には、プレゼントの送り主である第2ユーザのID及びプレゼントの送り先(すなわち、公開リスト52Aの公開者)である第1ユーザのIDが含まれる。
【0125】
ここで、
図15は、第2ユーザの第2通信装置200に表示されるUI画像の一例を示す図である。サーバ500の制御部501は、ステップS22の購入リスト53Aの更新が終了したら、
図15に示すように、第1ユーザに関連付けられた公開リスト画像62において、プレゼントした公開アイテム62a又は関連アイテム62bのプレゼントボタン605を「プレゼント済」と表示したオブジェクト605aに変更してもよい。この場合、例えば、オブジェクト605aの色をグレーに表示して、当該オブジェクト605aは操作できない旨を示してもよい。第2ユーザは、第1ユーザの公開リスト画像62を見れば、自分又は他のユーザ(例えば、第3ユーザ)によって既にプレゼントされたアイテムを認識できるため、重複するプレゼントの購入を回避することができる。
【0126】
また、
図16は、第1ユーザの第1通信装置100に表示されるUI画像の一例を示す図である。サーバ500の制御部501は、
図16に示すように、第1ユーザに関連付けられた保持リスト画像61において、プレゼントされた保持アイテム61bの公開ボタン603及び非公開ボタン604を、「受領済」と表示したオブジェクト606に変更してもよい。この場合、例えば、オブジェクト606の色をグレーに表示して、当該オブジェクト606は操作できない旨を示してもよい。
【0127】
第1ユーザは、保持リスト画像61を見れば、他のユーザ(ここでは、第2ユーザ)からアイテムがプレゼントされたことを直感的に認識することができる。そのため、第1ユーザは、他のユーザによって公開アイテム62a又は関連アイテム62bが購入されたことを知ることができ、該当するアイテムを速やかに保持リスト51Aから削除することができる。
【0128】
さらに、本実施形態では、
図14に示すように、第2ユーザによって公開アイテム62a又は関連アイテム62bが購入された旨の通知を第1ユーザの第1通信装置100に送信する(ステップS23)。これにより、第1ユーザは、第2ユーザからプレゼントがあったことを速やかに認識することができる。この通知は、
図5に示した通知処理部558によって実行される。通知処理部558の通知は、電子メール、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)など公知のコミュニケーションツールを用いて行ってもよいし、第1通信装置100にインストールされたアプリケーション内のメッセージボックス等を介して行ってもよい。さらに、通知処理部558は、制御部501が実行するウェブアプリケーションを介して通知を行ってもよい。
【0129】
図17は、第1ユーザの第1通信装置100に表示されるUI画像の一例を示す図である。サーバ500の制御部501は、
図17に示すように、第1ユーザの閲覧画像60において、プレゼントされたアイテムの保持ボタン601及び購入ボタン602を、「購入済」等と表示したオブジェクト607に変更してもよい。この場合、例えば、オブジェクト607の色をグレーに表示して、当該オブジェクト607は操作できない旨を示してもよい。さらに、閲覧画像60には、第2ユーザ(ユーザB)によって公開アイテム62a又は関連アイテム62bが購入された旨の表示を行ってもよい。例えば、
図17に示すように、プレゼントされたアイテムに、第2ユーザからプレゼントされた旨のメッセージ608を表示してもよい。
【0130】
図17に示す例では、第1ユーザは、閲覧画像60を見れば、他のユーザ(ここでは、第2ユーザ)からアイテムがプレゼントされたことを視覚的に認識することができる。そのため、第1ユーザは、他のユーザによって公開アイテム62a又は関連アイテム62bが購入されたことを速やかに認識することができ、該当するアイテムを速やかに保持リスト51Aから削除することができる。
【0131】
また、第1ユーザの閲覧画像60には、メッセージ608に加えて、又は、メッセージ608に代えて、御礼もしくはリアクションをプレゼントの送り主(ここでは、第2ユーザ)に通知するためのオブジェクトを設けてもよい。例えば、プレゼントの送り主に対するメッセージを作成するためのUIボタンを配置したり、定型文のメッセージ(「いいね!」や「ありがとう!」など)を送信するためのUIボタンを配置したりしてもよい。
【0132】
さらに、第1ユーザの第1通信装置100には、他のユーザからプレゼントされたアイテムの購入金額の総額が表示されてもよい。
【0133】
(第1実施形態の変形例1)
図17に示す例では、第1ユーザに対し、第2ユーザによって公開アイテム62a又は関連アイテム62bが購入されたことを通知する例を示したが、この例に限られるものではない。具体的には、サーバ500の制御部501は、第1ユーザ及び第2ユーザ以外の第3ユーザが、第1ユーザにプレゼントがあったことを知ることができるようにしてもよい。
【0134】
図18は、第3ユーザの第3通信装置300に表示されるUI画像の一例を示す図である。サーバ500の制御部501は、
図18に示すように、第3通信装置300の表示部103に表示された公開リスト画像62(第1ユーザに関連付けられた公開リスト)において、プレゼントされたアイテムのプレゼントボタン605を削除してもよい。さらに、削除したプレゼントボタン605に代えて、第2ユーザ(ユーザB)によって公開アイテム62a又は関連アイテム62bが購入された旨の表示を行ってもよい。例えば、
図18に示すように、プレゼントされたアイテムに、第2ユーザがプレゼントした旨のメッセージ609を表示してもよい。さらに、公開リスト画像62には、過去に第1ユーザがプレゼントされたアイテムの数が表示されてもよい。
【0135】
図18に示す例では、第1ユーザの公開リスト画像62を見た第3ユーザが、第1ユーザにプレゼントがあったことやプレゼントの数を視覚的に認識することができる。これにより、第3ユーザにおける第1ユーザへのプレゼント購入の意欲を高めることができる。
【0136】
(第1実施形態の変形例2)
前述のように、本実施形態において、公開アイテムと関連アイテムとの間の「所定の関係」は、任意に設定することができる。したがって、関連アイテムとして公開リストに追加するアイテムには一定の制限を設けてもよい。例えば、公開アイテムの不足分(既に発売されているもののまだ購入していないもの)を関連アイテムとして追加する場合、公開アイテムの巻又は話よりも以前の巻又は話のみを追加してもよい。
【0137】
このように、追加する関連アイテムに一定の制限を設けることにより、追加される関連アイテムの数を抑制することができる。これによりユーザが自ら公開した公開アイテムが目立たなくなったり、公開リストに含まれるアイテムが極端に増えすぎたりすることを防止することができる。
【0138】
(第1実施形態の変形例3)
図15では、第2ユーザが第1ユーザに公開アイテム62a又は関連アイテム62bをプレゼントすると、プレゼント済みであることを示すオブジェクト605aを表示する例を示した。しかし、この例に限られるものではなく、サーバ500の制御部501は、プレゼントされた公開アイテム62a又は関連アイテム62bを、第1ユーザに関連付けられた公開リスト52Aから削除してもよい。この場合、公開リスト52Aから削除された公開アイテム62a又は関連アイテム62bは、
図15に示した公開リスト画像62からも削除される。
【0139】
さらに、制御部501は、プレゼントされた公開アイテム62aに対応する保持アイテム61aを第1ユーザに関連付けられた保持リスト51Aから削除してもよい。この場合、保持リスト51Aから削除された保持アイテム61aは、
図16に示した保持リスト画像61からも削除される。
【0140】
既にプレゼントされたアイテムについては、保持リスト51Aに保持したり公開リスト52Aで公開したりする必要性がない。そのため、プレゼント済みのアイテムを保持リスト51A又は公開リスト52Aから削除することにより、不要なデータの増加を防ぐともに、保持リスト画像61又は公開リスト画像62の視認性を向上させることができる。
【0141】
ここでは、プレゼントされたアイテムについて説明したが、各ユーザが自分で購入したアイテムについても同様である。すなわち、サーバ500の制御部501は、各ユーザが自分で購入したアイテムについても、保持リスト51から削除したり公開リスト52から削除したりしてもよい。
【0142】
(第1実施形態の変形例4)
第1実施形態において、決済処理部556は、公開リスト画像62を介して第1ユーザにプレゼントされたアイテムが公開アイテム62aである場合と関連アイテム62bである場合とで、購入価格を異ならせることが可能である。例えば、プレゼントされたアイテムが関連アイテム62bである場合、公開アイテム62aである場合に比べて、購入価格を低くすることが可能である。この場合、公開リスト画像62において、公開アイテム62aの購入価格と関連アイテム62bの購入価格とを表示しておいてもよい。公開アイテム62aの購入価格及び関連アイテム62bの購入価格は、
図4に示した価格リスト54に格納される。
【0143】
これにより、公開アイテム62aだけでなく、関連アイテム62bもプレゼントするよう第2ユーザに促すことができる。
【0144】
(第1実施形態の変形例5)
第1実施形態において、通知処理部558は、公開リスト画像62を介して第1ユーザにプレゼントされたアイテムが公開アイテム62aである場合と関連アイテム62bである場合とで、プレゼントされた旨の通知の態様を異ならせることが可能である。例えば、通知処理部558は、通知の態様として、第1ユーザに通知するメッセージを異ならせてもよい。具体的には、プレゼントされたアイテムが公開アイテム62aである場合と関連アイテム62bである場合とで、
図17に示したメッセージ608の内容を異ならせてもよい。
【0145】
上述の例は、第1ユーザに通知するメッセージを異ならせる場合について述べたが、この例に限られるものではない。例えば、プレゼントされたアイテムが公開アイテム62aである場合と関連アイテム62bである場合とで、
図18に示した第3ユーザへのメッセージ609の内容を異ならせてもよい。
【0146】
また、
図17に示した閲覧画像60において、御礼もしくはリアクションなどのメッセージをプレゼントの送り主に通知するためのオブジェクト(例えば、UIボタン)が設けられる場合、プレゼントされたアイテムが公開アイテム62aである場合と関連アイテム62bである場合とで、プレゼントの送り主に通知するメッセージの内容を異ならせてもよい。このとき、プレゼントの送り主へのインセンティブとして、メッセージに御礼の品を添付してもよい。例えば、御礼の品として、第1ユーザが所持するアイテムのいずれかを無料で閲覧できるチケットが添付されてもよい。さらに、上述のオブジェクトは、複数の御礼の品から送り主へ送る品を選択できるUIを備えていてもよい。
【0147】
(第1実施形態の変形例6)
第1実施形態において、各ユーザについて所定のランク付けを行ってもよい。例えば、多くのプレゼントをもらっているか否か、多くのプレゼントを贈っているか否かなどを指標として各ユーザの評価を行い、その評価結果に基づいて、各ユーザのランク又はステータスを決定してもよい。各ユーザのランク又はステータスは、例えば、公開リスト画像62に表示されてもよい。例えば、ユーザの名前の横に、ランク(プラチナ、ゴールドなど)、プレゼント受贈数、プレゼント贈与数などが表示されてもよい。
【0148】
本変形例によれば、公開リスト画像62を閲覧したユーザは、その公開リスト52を公開しているユーザが、多くのプレゼントをもらっているユーザであることや多くのプレゼントを贈っているユーザであることなどを容易に認識することができる。
【0149】
(第1実施形態の変形例7)
第1実施形態において、
図12又は
図13に示した公開リスト画像62には、各アイテムに、公開アイテムとして公開された回数又はプレゼントされた回数が表示されてもよい。すなわち、各アイテムについて、過去にどのくらいプレゼント要求がなされたか、又は、過去にどのくらいプレゼントされたのか、などを示す指標又は数値が表示されてもよい。これにより、公開リスト画像62を閲覧しているユーザに、指標又は数値が高いアイテムの購入(プレゼント)を促すことができる。さらに、プレゼント機能を使用することについて、各ユーザの抵抗感を下げることができる。
【0150】
(第1実施形態の変形例8)
第1実施形態では、
図13に示すように、公開アイテム62aと所定の関係を有する関連アイテム62bが、公開リスト画像62に自動的に追加される例を示した。このとき、特定の関連アイテム62bについては、自動的に第1ユーザにプレゼントするよう設定することも可能である。例えば、公開リスト画像62において、公開アイテム62aに、プレゼントボタン605に加えて「最新刊をプレゼントする」などの表示と共にチェックボックスを設けてもよい。この場合、チェックボックスがチェックされると、対応する公開アイテム62aの最新刊がデータベース600に登録されたとき、自動的に、その最新刊を関連アイテムとして第1ユーザにプレゼントすることができる。
【0151】
チェックされた公開アイテム62aについては、そのアイテムに関する情報がスケジュール管理部557によって管理される。例えば、スケジュール管理部557は、アイテムに関する情報として、タイトル、最新刊の発行日、公開アイテム62aのチェックボックスにチェックをしたユーザに関する情報などをスケジュールリスト55に格納する。ただし、この例に限られるものではなく、チェックされた公開アイテム62aの最新刊が発行されたときに、第2ユーザから第1ユーザに対してその最新刊が自動的にプレゼントされるように管理できれば、どのような管理方法を採用してもよい。
【0152】
なお、本変形例では、チェックされた公開アイテム62aの最新刊が発行されたときに、自動的にプレゼントが行われることを例示したが、この例に限られるものではない。例えば、チェックされた公開アイテム62aのサイドストーリーなど、一連の作品とみなせるアイテムをプレゼントしたり、一連の作品であって第1ユーザが所持していない巻又は話を定期的にプレゼントしたりすることも可能である。
【0153】
(第1実施形態の変形例9)
第1実施形態では、保持リスト51に含まれる保持アイテムのうち選択したアイテムを「公開」に設定することにより公開指示を行う例を示したが、この例に限られるものではない。例えば、
図10に示した閲覧画像60に「公開」又は「非公開」を設定するためのUIボタンを設け、
図11に示した保持リスト画像61を経由することなく、閲覧画像60から直接的に「公開」又は「非公開」の設定を行ってもよい。
【0154】
このように「公開指示」は、選択したアイテムを公開リスト画像62として他のユーザに公開するための指示であり、閲覧画像60及び保持リスト画像61のいずれからも実行することが可能である。
【0155】
(第1実施形態の変形例10)
第1実施形態で説明した保持リスト51、公開リスト52及び購入リスト53は、それぞれファイル(データセット)として管理されてもよいが、この例に限らず、各アイテムをフラグで関連付けることにより管理してもよい。例えば、データベースに登録されたアイテムのうち、ユーザが保持指示を行ったアイテムに「保持」を示すフラグを設定する。この場合、「保持」のフラグを有するアイテムが保持アイテムに相当する。すなわち、第1ユーザ(ユーザA)に関連付けられ、かつ、「保持」のフラグが設定されたアイテムを抽出したリストが、
図6に示した保持リスト51Aに対応する。このように、所定の用途に応じて設定されたフラグによってアイテムを管理することにより、情報量を抑制しつつ効率的なリスト管理を行うことができる。
【0156】
ここでは保持リストを例示して説明したが、公開リスト52及び購入リスト53についても同様である。例えば、データベースに登録されたアイテムのうち、第1ユーザに関連付けられ、かつ「公開」を示すフラグを有するアイテムを抽出したリストが、
図7に示した公開リスト52Aに相当する。また、データベースに登録されたアイテムのうち、第1ユーザに関連付けられ、かつ「購入済み」を示すフラグを有するアイテムを抽出したリストが、
図8に示した購入リスト53Aに相当する。
【0157】
以上のように、本変形例では、ユーザによって選択されたアイテムにフラグを設定することがリストの生成又は更新に対応する。例えば、保持リスト51Aが存在しない状態で第1ユーザが保持指示を行った場合、選択したアイテムに保持を示すフラグを設定することが、保持リスト51Aの生成を意味する。また、保持リスト51Aが存在する状態で第1ユーザが保持指示を行った場合、選択したアイテムに保持を示すフラグを設定することが、保持リスト51Aへの保持アイテムの追加(すなわち、保持リスト51Aの更新)を意味する。この点については、公開リスト52A及び購入リスト53Aについても同様である。
【0158】
<第2実施形態>
本実施形態では、データベース600に登録されるアイテムに認可前アイテムが含まれる場合の例について説明する。本実施形態の説明に用いる図面において、第1実施形態と同じ要素については同じ符号を用いて説明を省略する。
【0159】
図19は、本発明の一実施形態におけるサーバ500の記憶部502aに格納されるデータテーブルの一例を示す図である。
図19に示すように、本実施形態における記憶部502aは、データテーブルとして、保持リスト51、公開リスト52、購入リスト53、価格リスト54、スケジュールリスト55及び予約購入リスト56を含む。データテーブルは、本実施形態の情報提供方法を実行する際に生成又は更新される。
【0160】
予約購入リスト56は、
図8に示した購入リスト53と同様の構成を有するデータテーブルであり、ユーザによって予約購入指示がなされた認可前アイテム(ユーザが認可後に購入する旨の意思表示をした認可前アイテム)を一時的に保持する。具体的には、予約購入リスト56は、各ユーザに関連付けられ、購入の意思表示がなされた認可前アイテムに関する情報を格納する。
【0161】
予約購入リスト56に含まれる認可前アイテムは、当該認可前アイテムが公式アイテムとしてサービス提供者に認可されたとき(例えば、公式アイテムとしてデータベース600に登録されたとき)、購入手続のための決済処理を経て購入リスト53に追加される。ただし、この例に限られるものではなく、予約購入リスト56に含まれる認可前アイテムは、公式アイテムとしてサービス提供者に認可されたとき、キャッシュレス決済(ポイント、コイン、チケット等の電子価値を対価とする購入手続)等の所定の手続を経て、購入リスト53に追加されてもよい。
【0162】
図20は、本発明の一実施形態におけるサーバ500が備える情報提供機能550aの構成を示すブロック図である。情報提供機能550aは、指示データ受信部551、制御データ送信部552、保持リスト管理部553、公開リスト管理部554、購入リスト管理部555、決済処理部556、通知処理部558、スケジュール管理部557、データベース管理部559及び予約購入リスト管理部560を含む。ただし、この例に限られるものではなく、情報提供機能550aは、他の機能をさらに備えてもよいし、一部の機能を備えていなくてもよい。
【0163】
予約購入リスト管理部560は、各ユーザに関連付けられた予約購入リスト56の生成及び更新(追加及び削除を含む)を管理する。具体的には、予約購入リスト管理部560は、第1ユーザ又は他のユーザから予約購入指示を受けたとき、予約購入指示で選択されたアイテムを含む予約購入リスト56の生成又は更新を行う。なお、認可前アイテムが公式化された場合とは、認可前アイテムが内容を維持したまま公式アイテムとして購入可能になった場合と、認可前アイテムと一連の作品であるとみなせる公式アイテムが購入可能になった場合とを含む。
【0164】
他方、予約購入リスト管理部560は、予約購入リスト56に含まれる予約購入アイテムについて、第1ユーザから解除指示(選択した予約購入アイテムの予約を解除する旨の指示)を受けたとき、解除指示で選択された予約購入アイテムを予約購入リスト56から削除する。生成された予約購入リスト56は、閲覧不能としてもよいし、第1ユーザ、又は、第1ユーザ及び他のユーザに対し閲覧可能としてもよい。
【0165】
予約購入リスト管理部560は、予約購入リスト56に含まれるアイテム(すなわち、認可前アイテム)が公式アイテムとして認可された場合に、認可されたアイテムを購入リスト管理部555に送信するとともに、予約購入リスト56から削除する。購入リスト管理部555に送信されたアイテムは、決済処理を経た後、購入アイテムとして購入リスト53に追加される。認可された公式アイテムの購入リスト管理部555への送信は、認可された公式アイテムの発行日又は認可日など、予め設定された日であってもよい。認可前アイテムが公式アイテムとして発行される日(例えば、データベース600に登録される日)は、スケジュール管理部557によって管理される。
【0166】
なお、本実施形態では、予約購入リストの管理を予約購入リスト管理部560が行う例を示すが、この例に限られるものではない。例えば、予約購入リスト管理部560を設けずに、購入リスト管理部555が、購入リスト53の生成及び更新に加えて、予約購入リスト56の生成及び更新を管理してもよい。
【0167】
図21は、第1ユーザの第1通信装置100に表示されるUI画像の一例を示す図である。具体的には、
図21は、UI画像として、データベース600に登録された認可前アイテムの一部を表示する閲覧画像70を表示している。閲覧画像70は、第1通信装置100の表示部103に表示される。
【0168】
第1ユーザは、
図21に示した閲覧画像70を用いて、気になる認可前アイテムを探すことができる。
図21において、「KKKK」は、データベース600に登録された認可前アイテム(電子書籍)のタイトルであり、第1話から第4話まで4つのアイテムが表示されている。第1ユーザが閲覧画像70を上方にスクロールさせると、第5話以降の他の認可前アイテムを表示させることができる。本実施形態では、
図21に示すように、各認可前アイテムには、応援ボタン701、保持ボタン702及び予約購入ボタン703が配置される。
【0169】
図21に示す閲覧画像70において、第1ユーザが応援する認可前アイテムの応援ボタン701を押すと、選択された認可前アイテムを応援する旨の応援指示が第1ユーザの第1通信装置100からサーバ500に送信される。第1通信装置100から送信された応援指示は、サーバ500の通信部503を介して制御部501に受信される。制御部501は、各ユーザから送信される応援指示を集計し、応援指示に対応する認可前アイテムの人気等を評価することができる。サーバ500が備える情報提供機能550は、応援指示を集計する応援管理部(図示せず)を含んでもよい。
【0170】
また、閲覧画像70において、第1ユーザが保持を希望する認可前アイテムの保持ボタン702を押すと、選択された認可前アイテムの保持指示が第1ユーザの第1通信装置100からサーバ500に送信される。第1通信装置100から送信された保持指示は、サーバ500の通信部503を介して制御部501に受信される。サーバ500の制御部501(具体的には、保持リスト管理部553)は、保持指示を受信すると、保持指示によって選択された認可前アイテムを保持リスト51Aに追加する。これにより、第1ユーザに関連付けられた保持リスト51Aが更新される。
【0171】
また、閲覧画像70において、第1ユーザが購入を希望する認可前アイテムの予約購入ボタン703を押すと、選択された認可前アイテムの予約購入指示が第1ユーザの第1通信装置100からサーバ500に送信される。第1通信装置100から送信された予約購入指示は、サーバ500の通信部503を介して制御部501に受信される。サーバ500の制御部501(具体的には、予約購入リスト管理部560)は、予約購入指示を受信すると、予約購入指示によって選択された認可前アイテムを予約購入リストに追加する。予約購入に関する事項については、後述する。
【0172】
ここで、
図22は、第1ユーザの第1通信装置100に表示されるUI画像の一例を示す図である。具体的には、
図22は、UI画像として、第1ユーザに関連付けられた保持リスト51Aに対応する保持リスト画像71を表示した例を示している。
図22に示す例では、認可前アイテムである保持アイテム71aと、通常のアイテムである保持アイテム71bとが保持リスト画像71に含まれている。各アイテムには、公開ボタン704及び非公開ボタン705が配置される。
【0173】
保持リスト51Aが作成された後、第1ユーザが公開を希望する保持アイテム71a又は71bの公開ボタン704を押すと、選択された保持アイテム71a又は71bの公開指示が第1ユーザの第1通信装置100からサーバ500に送信される。第1通信装置100から送信された公開指示は、サーバ500の通信部503を介して制御部501に受信される。サーバ500の制御部501(具体的には、公開リスト管理部554)は、公開指示を受信すると、公開指示によって選択されたアイテムを公開リスト52Aに追加する。これにより、第1ユーザに関連付けられた公開リスト52Aが更新される。
【0174】
図23は、第2ユーザの第2通信装置200に表示されるUI画像の一例を示す図である。具体的には、
図23は、UI画像として、第1ユーザに関連付けられた公開リスト52Aに対応する公開リスト画像72を表示した例を示している。
図23に示すように、公開リスト画像72は、公開アイテム72a及び関連アイテム72bを含む。
図23では、第1実施形態と同様に、公開アイテム72aと関連アイテム72bとが区別できるように、関連アイテム72bを強調表示している。関連アイテム72bのうち、タイトル「KKKK」のアイテムは、認可前アイテムである。
【0175】
本実施形態では、第1実施形態の
図13とは異なり、認可前アイテムにはプレゼント予約ボタン706aが配置される。これに対し、通常のアイテムには、第1実施形態と同様に、プレゼントボタン706bが配置される。本実施形態の場合、第2ユーザがプレゼント予約ボタン706aを押した場合とプレゼントボタン706bを押した場合とによって制御部501の実行する処理が異なる。
【0176】
図23において、第2ユーザが、第1ユーザにプレゼントしたいアイテムのプレゼントボタン706bを押すと、選択されたアイテムの購入指示が第2ユーザの第2通信装置200からサーバ500に送信される。第2通信装置200から送信された購入指示は、サーバ500の通信部503を介して制御部501に受信される。制御部501は、第2通信装置200から購入指示を受信すると、購入指示によって選択されたアイテムについて決済処理を行い、決済処理完了後に、当該アイテムを第1ユーザに関連付けられた購入リスト53Aに追加する。これにより、第1ユーザに関連付けられた購入リスト53Aが更新される。このように、通常のアイテム(公式アイテム)の購入指示については、第1実施形態と同様に処理される。
【0177】
これに対し、
図23において、第2ユーザが、プレゼント予約ボタン706aを押すと、選択されたアイテムの予約購入指示が第2ユーザの第2通信装置200からサーバ500に送信される。第2通信装置200から送信された予約購入指示は、サーバ500の通信部503を介して制御部501に受信される。制御部501は、第2通信装置200から予約購入指示を受信すると、予約購入指示によって選択されたアイテムを第1ユーザに関連付けられた予約購入リスト56に追加する。ただし、第1ユーザに関連付けられた予約購入リスト56が存在しない場合、予約購入指示によって選択されたアイテムを含む予約購入リスト56が、第1ユーザに関連付けられて新たに生成される。
【0178】
制御部501は、第1ユーザに関連付けられた予約購入リスト56が生成又は更新されると、第1ユーザの閲覧画像70を変更してもよい。具体的には、閲覧画像70に表示される認可前アイテムのうち、予約購入リスト56に含まれる予約購入アイテムについて、既に予約購入がなされた旨の表示を行ってもよい。
【0179】
図24は、第1ユーザの第1通信装置100に表示されるUI画像の一例を示す図である。制御部501は、
図24に示すように、保持ボタン702及び予約購入ボタン703に変えて、「予約購入済」等と表示したオブジェクト707を表示してもよい。この場合、例えば、オブジェクト707の色をグレーに表示して、当該オブジェクト707は操作できない旨を示してもよい。さらに、閲覧画像70には、他のユーザによって公開アイテム72a又は関連アイテム72bが予約購入された旨の表示を行ってもよい。例えば、予約購入によりプレゼントされたアイテムに、他のユーザからプレゼントされた旨のメッセージを表示してもよい。
【0180】
このように、制御部501は、第2ユーザの第2通信装置200から予約購入指示があったことを第1ユーザの第1通信装置100に送信してもよい。また、第1実施形態の変形例1と同様に、制御部501は、第2ユーザの第2通信装置200から予約購入指示があったことを第1ユーザ及び第2ユーザとは異なる第3ユーザの第3通信装置300に送信してもよい。
【0181】
サーバ500の制御部501(具体的には、予約購入リスト管理部560)は、予約購入リスト56に含まれる認可前アイテムが公式アイテムとして認可されたことを契機として、認可されたアイテムを決済処理部556に送信する。決済処理部556において、送信されたアイテムの決済処理が終了したら、当該アイテムは購入リスト管理部555に送信される。その後、購入リスト管理部555は、決済処理の終了したアイテムを第1ユーザに関連付けられた購入リスト53Aに追加する。
【0182】
以上のように、予約購入指示によって購入された認可前アイテムは、いったん予約購入リスト56に格納され、公式アイテムとして認可されるまで購入手続が保留される。認可前アイテムが公式アイテムとして承認されるタイミングや公式アイテムとしてデータベース600に登録されるタイミング等のスケジュールについては、スケジュール管理部557が管理する。
【0183】
予約購入リスト管理部560は、スケジュール管理部557から、予約購入リスト56に含まれる認可前アイテムが公式アイテムとして認可された旨の通知(例えば、公式アイテムとしてデータベース600に登録された旨の通知)を受信すると、当該アイテムを決済処理に移行させる。このとき、予約購入リスト管理部560は、決済処理への移行を自動で行ってもよい。すなわち、予約購入リスト管理部560は、予約購入指示を行ったユーザに対してあらためて決済を行うか否かの確認をすることなく、認可されたアイテムを決済処理に移行させてもよい。予約購入リスト56に含まれる認可前アイテムは、事前に購入の意思表示がなされているからである。ただし、予約購入リスト管理部560は、通知処理部558を介して、予約購入指示を行ったユーザに決済処理が行われた旨の通知を行ってもよい。これらの一連の処理は、
図21に示す閲覧画像70で予約購入ボタン703が押された場合と、
図23に示す公開リスト画像72でプレゼント予約ボタン706aが押された場合とで同じである。
【0184】
(第2実施形態の変形例1)
第2実施形態において、決済処理部556は、公開リスト画像72を介して第1ユーザにプレゼントされたアイテムが通常の購入アイテムである場合と予約購入アイテムである場合とで、アイテムの購入価格を異ならせることが可能である。例えば、プレゼントされたアイテムが予約購入アイテムである場合、通常の購入アイテムである場合に比べて、購入価格を低くすることが可能である。通常の購入アイテムの価格及び予約購入アイテムの価格は、
図19に示した価格リスト54に格納される。
【0185】
(第2実施形態の変形例2)
第2実施形態において、通知処理部558は、公開リスト画像72を介して第1ユーザにプレゼントされたアイテムが通常の購入アイテムである場合と予約購入アイテムである場合とで、プレゼントされた旨の通知の態様を異ならせることが可能である。例えば、
図23に示した公開リスト画像72において、プレゼント予約ボタン706aを押して公開アイテム72aを購入した場合と、プレゼントボタン706bを押して公開アイテム72aを購入した場合とで、
図24に示した閲覧画像70のオブジェクト707の表示態様を異ならせることができる。プレゼント予約ボタン706a又はプレゼントボタン706bを押して関連アイテム72bを購入した場合についても同様である。
【0186】
上述の例は、プレゼントされた旨の通知を第1ユーザの第1通信装置100に送信する場合について述べたが、この例に限られるものではなく、プレゼントされた旨の通知を第3ユーザの第3通信装置300に送信する場合も同様である。
【0187】
(第2実施形態の変形例3)
第2実施形態では、第1実施形態の変形例1と同様に、第1ユーザ及び第2ユーザ以外の第3ユーザが、第1ユーザに認可前アイテムのプレゼントがあったことを知ることができるようにしてもよい。例えば、第3通信装置300の表示部102に公開リスト画像72を表示する際、認可前アイテムである公開アイテム62a又は関連アイテム62bが購入された旨の表示を行ってもよい。その際、プレゼントしたユーザの氏名等を表示してもよい。さらに 、公開リスト画像72には、過去に第1ユーザがプレゼントされた認可前アイテムの数が表示されてもよい。
【0188】
本変形例によれば、第1ユーザの公開リスト画像72を見た第3ユーザが、第1ユーザにプレゼントがあったことやプレゼントの数を視覚的に認識することができる。これにより、第3ユーザにおける第1ユーザへのプレゼント購入の意欲を高めることができる。
【0189】
(第2実施形態の変形例4)
第2実施形態において説明したとおり、予約購入リスト管理部560は、スケジュール管理部557から予約購入リスト56に含まれる認可前アイテムが公式アイテムとして認可された旨の通知を受信すると、自動的に当該アイテムを決済処理に移行させてもよい。しかしながら、例えば予約購入指示を行った時点ではポイント等の電子価値を十分所持していたものの、決済処理の段階では不足している事態も起こり得る。そのような場合、制御部501は、予約購入を行ったユーザの通信装置に、追加のポイント購入等を促す提案を表示したり、追加のポイント購入を行うためのUIオブジェクトを表示したりしてもよい。
【0190】
また、ユーザが予約購入指示を行った際、当該ユーザのプロフィール画面等に所持しているポイント数などを表示させるとともに、そのうちのどの程度のポイントが予約購入によって消費されるかを表示させてもよい。これにより、例えばユーザが新たなアイテムを購入しようとしたとき、予約購入アイテムのために残しておくべきポイント数などを認識させることが可能である。さらに、ユーザが新たなアイテムを購入する際、所持しているポイントが不足している場合、予約購入のために確保してあるポイントの一部を使用するか否かを確認するメッセージを表示したり、当該ポイントの一部を使用するためのUIオブジェクトを表示したりしてもよい。
【0191】
また、ユーザが予約購入指示を行った際に、予約購入アイテムの決済処理に必要なポイントを使用できないように凍結してもよい。この場合、予約購入アイテムが公式化されたときは、凍結したポイントと引き換えにアイテムが付与され、公式化されなかったときは、凍結したポイントを戻したり、他の電子価値に変換したりしてもよい。
【0192】
<第3実施形態>
本実施形態では、公開アイテム又は関連アイテムを、予め購入するタイミングを設定して事前に購入する構成を備えた場合の例について説明する。本実施形態の説明に用いる図面において、第1実施形態と同じ要素については同じ符号を用いて説明を省略する。
【0193】
図25は、本発明の一実施形態におけるサーバ500の記憶部502bに格納されるデータテーブルの一例を示す図である。
図25に示すように、本実施形態における記憶部502bは、データテーブルとして、保持リスト51、公開リスト52、購入リスト53、価格リスト54、スケジュールリスト55及び事前購入リスト57を含む。データテーブルは、本実施形態の情報提供方法を実行する際に生成又は更新される。
【0194】
事前購入リスト57は、
図8に示した購入リスト53と同様の構成を有するデータテーブルであり、ユーザが事前購入したアイテム(購入する日時を設定して事前に購入したアイテム)を一時的に保持する。具体的には、事前購入リスト57は、各ユーザに関連付けられ、事前購入されたアイテムに関する情報を格納する。事前購入リスト57に含まれるアイテム(事前購入アイテム)は、事前購入にあたって予め設定されたタイミングが到来したとき、購入手続のための決済処理を経て購入リスト53に追加される。
【0195】
図26は、本発明の一実施形態におけるサーバ500が備える情報提供機能550bの構成を示すブロック図である。情報提供機能550bは、指示データ受信部551、制御データ送信部552、保持リスト管理部553、公開リスト管理部554、購入リスト管理部555、決済処理部556、通知処理部558、スケジュール管理部557、データベース管理部559及び事前購入リスト管理部561を含む。ただし、この例に限られるものではなく、情報提供機能550bは、他の機能をさらに備えてもよいし、一部の機能を備えていなくてもよい。
【0196】
事前購入リスト管理部561は、各ユーザに関連付けられた事前購入リスト57の生成及び更新(追加及び削除を含む)を管理する。具体的には、事前購入リスト管理部561は、第1ユーザ又は他のユーザから事前購入指示(選択したアイテムを予め設定されたタイミングで購入する旨の指示)を受けたとき、事前購入指示で選択されたアイテムを含む事前購入リスト57の生成又は更新を行う。
【0197】
他方、事前購入リスト管理部561は、事前購入リスト57に含まれる事前購入アイテムについて、第1ユーザから解除指示(選択した事前購入アイテムの購入を解除する旨の指示)を受けたとき、解除指示で選択された事前購入アイテムを事前購入リスト57から削除する。生成された事前購入リスト57は、閲覧不能としてもよいし、第1ユーザ、又は、第1ユーザ以外の他のユーザに対し閲覧可能としてもよい。
【0198】
事前購入リスト管理部561は、事前購入リスト57に含まれるアイテムについて予め設定されたタイミングが到来した場合に、対応する事前購入アイテムを購入リスト管理部555に送信するとともに、事前購入リスト57から削除する。購入リスト管理部555に送信されたアイテムは、決済処理を経た後、購入アイテムとして購入リスト53に追加される。
【0199】
事前購入リスト57に含まれるアイテムについて予め設定されたタイミングが到来したか否かは、スケジュール管理部557から通知される。すなわち、事前購入を行う際に設定される購入予定日等は、スケジュール管理部557によって管理される。スケジュール管理部557は、事前購入リスト57に含まれる事前購入アイテムについて、予め設定されたタイミングが到来したとき、その旨を事前購入リスト管理部561に通知する。
【0200】
なお、本実施形態では、事前購入リスト57の管理を事前購入リスト管理部561が行う例を示すが、この例に限られるものではない。例えば、事前購入リスト管理部561を設けずに、購入リスト管理部555が、購入リスト53の生成及び更新に加えて、事前購入リスト57の生成及び更新を管理してもよい。
【0201】
図27は、第2ユーザの第2通信装置200に表示されるUI画像の一例を示す図である。具体的には、
図27は、UI画像として、第1ユーザに関連付けられた公開リスト52Aに対応する公開リスト画像82を表示した例を示している。公開リスト画像82は、3つの公開アイテム82a及び3つの関連アイテム82bを含む。公開アイテム82a及び関連アイテム82bには、プレゼントボタン801に加えて、事前購入のためのチェックボックス802が配置される。
【0202】
チェックボックス802は、アイテムをプレゼントするタイミングを設定する際に使用するチェックボックスである。本実施形態では、第2ユーザがチェックボックス802にチェックを入れた状態でプレゼントボタン801を押すと、
図28に示すUI画像が表示部103に表示される。
【0203】
図28は、第2ユーザの第2通信装置200に表示されるUI画像の一例を示す図である。具体的には、
図28は、UI画像として、購入予定日等の購入(プレゼント)のタイミングを設定するためのスケジュール設定画像85を表示した例を示している。
図28に示す例では、
図27に示す公開リスト画像82において、第2ユーザが、タイトル「AAAA」の公開アイテム82aについて事前購入指示を行ったものとする。
【0204】
図28に示すように、スケジュール設定画像85には、アイテム欄805、入力欄806~808、送信ボタン809及びキャンセルボタン810が含まれる。アイテム欄805は、プレゼントするアイテムに関する情報を示す欄である。
【0205】
入力欄806は、アイテムを購入する購入予定日等を設定する欄である。入力欄806は、例えばドロップダウンリストであり、各ボックスを選択して「日」、「時」及び「分」を入力することができる。これにより、選択したアイテムを第1ユーザにプレゼントする日時(タイミング)を設定することができる。ただし、この例に限らず、アイテムの購入予定日のみを指定する構成であってもよい。また、入力欄806には、購入予定日等に変えて、購入タイミングを特定する条件を設定してもよい。例えば、選択したアイテムの新刊が発売されたタイミングでプレゼントが実行されるように設定してもよい。この場合、入力欄806は、複数の条件から所望の条件を選択できるように構成してもよい。
【0206】
入力欄807は、プレゼントするアイテムと一緒に送付するグリーティングカードなどを選択する欄である。「タップしてカードを選択する」と表示されたボックスをクリックすると、別のUI画像(図示せず)に移行し、アイテムと一緒に送付するカードを選択することができる。
【0207】
入力欄808は、プレゼントするアイテムに添えるメッセージを入力する欄である。「メッセージを記入してください」と表示されたボックスをクリックすると、入力欄808に直接メッセージを入力することができる。
【0208】
送信ボタン809は、スケジュールの設定を完了させ、事前購入指示を送信するためのオブジェクトである。上述の入力欄806~808を用いて購入予定日等を設定した後、第2ユーザが送信ボタン809を押すと、選択されたアイテム及び設定されたスケジュールを含む事前購入指示がサーバ500に送信される。事前購入指示の送信が完了すると、再び
図27に示した公開リスト画像82が表示される。
【0209】
キャンセルボタン810は、スケジュール入力をキャンセルするためのオブジェクトである。スケジュールの入力を途中でやめる際、キャンセルボタン810を押すと、スケジュールの設定が中断され、再び公開リスト画像82が表示される。
【0210】
上述したスケジュール設定画像85の内容は、この例に限られるものではない。例えば、スケジュール設定画像85は、上述した入力欄以外の他の入力欄を有していてもよいし、いくつかの入力欄が省略されていてもよい。また、本実施形態では、
図27に示した公開リスト画像82からスケジュール設定画像85に切り替わる例を示したが、この例に限らず、スケジュール設定画像85をウィンドウ画面として公開リスト画像82の一部に重畳表示させてもよい。
【0211】
第2通信装置200から送信された事前購入指示は、サーバ500の通信部503を介して制御部501に受信される。制御部501は、第2通信装置200から事前購入指示を受信すると、事前購入指示によって選択されたアイテムを事前購入リスト57(
図25参照)に保持する。また、制御部501は、事前購入指示に設定されたスケジュールに関する情報(購入する日時や添付するメッセージ等)をスケジュールリスト55(
図25参照)に保持する。
【0212】
その後、スケジュール管理部557が、事前購入アイテムの購入タイミングの到来を事前購入リスト管理部561に通知すると、事前購入リスト管理部561は、事前購入リスト57に保持された該当アイテムを決済処理部556に送信する。決済処理部556によってアイテムの決済処理が完了すると、決済後のアイテムに関する情報が購入リスト管理部555に送信され、第1ユーザに関連付けられた購入リスト53に追加される。
【0213】
以上のように、本実施形態では、公開リスト画像82に含まれる各アイテムについて、事前に購入するタイミングを設定してプレゼントすることが可能である。これにより、例えば、誕生日、クリスマスなど、特定の日に合わせてプレゼントを贈ることができる。事前購入指示を出した後は、サーバ500側でスケジュールを管理して購入手続を行うため、プレゼントを贈るユーザ(ここでは、第2ユーザ)の利便性が向上する。
【0214】
(第3実施形態の変形例1)
第3実施形態において、決済処理部556は、公開リスト画像82を介して第1ユーザにプレゼントされたアイテムが通常の購入アイテムである場合と事前購入アイテムである場合とで、アイテムの購入価格を異ならせることが可能である。例えば、プレゼントされたアイテムが事前購入アイテムである場合、通常の購入アイテムである場合に比べて、購入価格を高くしてもよい。事前購入アイテムの場合、グリーティングカードやメッセージを添付することで付加価値を高めるとともに、購入価格を高めに設定してプレゼントする側のユーザにも特別感を与えることができる。通常の購入アイテムの購入価格及び事前購入アイテムの購入価格は、
図25に示した価格リスト54に格納される。
【0215】
(第3実施形態の変形例2)
第3実施形態において、通知処理部558は、公開リスト画像82を介して第1ユーザにプレゼントされたアイテムが通常の購入アイテムである場合と事前購入アイテムである場合とで、プレゼントされた旨の通知の態様を異ならせることが可能である。例えば、通常の購入アイテムの場合は、
図17に示した閲覧画像60のように「Bさんからプレゼントされました!」等のメッセージを表示し、事前購入アイテムの場合は、購入タイミングまで通知は行わないようにしてもよい。また、通知処理部558は、購入タイミングが到来したとき、第1通信装置100に表示された閲覧画像に「あなたの特別な日にBさんからのプレゼントです」等のメッセージを表示してもよい。
【0216】
上述の例は、プレゼントされた旨の通知を第1ユーザの第1通信装置100に送信する場合について述べたが、この例に限られるものではなく、プレゼントされた旨の通知を第3ユーザの第3通信装置300に送信する場合も同様である。
【0217】
<第4実施形態>
第1実施形態から第3実施形態までは、サーバ500が、アイテムとして電子書籍を提供するコンテンツサーバである例について説明したが、この例に限られるものではない。例えば、サーバ500は、アイテムとして物品等を取り扱う電子商取引にも適用することができる。この場合、サーバ500は、購入されたアイテムの決済処理が完了した後、購入者又はプレゼントの受贈者へのアイテムの配送手続を管理する手段を備えていてもよい。例えば、サーバ500は、購入者又はプレゼント受贈者の住所等を含む伝票データを生成し、当該伝票データを外部の配送管理サーバ等に送信する配送管理部(図示せず)を備えていてもよい。
【0218】
サーバ500の提供するアイテムが物品等である場合、公開リストにおいて、数量を指定できるようにしてもよい。その際、プレゼントする側のユーザは、プレゼントするアイテムの数量を指定できるようにしてもよい。
【0219】
以上、本発明について図面を参照しながら説明したが、本発明は前述の各実施形態(各変形例を含む。以下、同じ)に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、各実施形態を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。さらに、前述した各実施形態は、相互に矛盾がない限り適宜組み合わせが可能であり、各実施形態に共通する技術事項については、明示の記載がなくても各実施形態に含まれる。
【0220】
前述した各実施形態の態様によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、又は、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
【符号の説明】
【0221】
51、51A…保持リスト、51a~51f…項目、52、52A…公開リスト、52a~52f…項目、53、53A…購入リスト、53a~53f…項目、54…価格リスト、55…スケジュールリスト、56…予約購入リスト、57…事前購入リスト、60…閲覧画像、61…保持リスト画像、61a、61b…保持アイテム、62…公開リスト画像、62a…公開アイテム、62b…関連アイテム、70…閲覧画像、71…保持リスト画像、71a、71b…保持アイテム、72…公開リスト画像、72a…公開アイテム、72b…関連アイテム、82…公開リスト画像、82a…公開アイテム、82b…関連アイテム、85…スケジュール設定画像、100…第1通信装置、101…制御部、102…記憶部、103…表示部、104…操作部、105…センサ部、106…撮像部、107…位置検出部、108…通信部、109…音入出力部、110…報知部、200…第2通信装置、300…第3通信装置、500…サーバ、501…制御部、502、502a、502b…記憶部、503…通信部、550、550a、550b…情報提供機能、551…指示データ受信部、552…制御データ送信部、553…保持リスト管理部、554…公開リスト管理部、555…購入リスト管理部、556…決済処理部、557…スケジュール管理部、558…通知処理部、559…データベース管理部、560…予約購入リスト管理部、561…事前購入リスト管理部、600…データベース、601…保持ボタン、602…購入ボタン、603…公開ボタン、604…非公開ボタン、605…プレゼントボタン、605a、606、607…オブジェクト、608、609…メッセージ、701…応援ボタン、702…保持ボタン、703…予約購入ボタン、704…公開ボタン、705…非公開ボタン、706a…プレゼント予約ボタン、706b…プレゼントボタン、707…オブジェクト、801…プレゼントボタン、802…チェックボックス、805…アイテム欄、806~808…入力欄、809…送信ボタン、810…キャンセルボタン、1000…通信システム
【手続補正書】
【提出日】2021-08-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのアイテムを公開する旨の公開指示を、第1ユーザの第1通信装置から受信し、
前記公開指示に基づいて、前記公開指示により指定された少なくとも1つの公開アイテムを含み、前記第1ユーザに関連付けられた公開リストを生成又は更新し、
前記公開アイテムと所定の関係を有する購入対象である少なくとも1つの関連アイテムを、前記公開指示の有無にかかわらず前記公開リストに追加すること、
を含む、情報提供方法。
【請求項2】
前記公開指示は、第1ユーザに関連付けられた保持リストに含まれる保持アイテムの少なくとも1つを公開する旨の指示である、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項3】
第2ユーザの要求に基づいて、前記公開リストに関する情報を前記第2ユーザの第2通信装置に送信し、
前記公開リストに含まれる前記公開アイテムの少なくとも1つを購入する旨の購入指示を前記第2通信装置から受信し、
前記購入指示により指定された購入アイテムを前記第1ユーザに関連付けられた購入リストに追加すること、
をさらに含む、請求項1又は2に記載の情報提供方法。
【請求項4】
前記購入アイテムが前記公開アイテムである場合と前記関連アイテムである場合とで購入の価格が異なる、請求項3に記載の情報提供方法。
【請求項5】
前記公開アイテムが購入された旨の通知を前記第1通信装置に送信することをさらに含む、請求項3又は4に記載の情報提供方法。
【請求項6】
前記第1ユーザと所定の関係を有する第3ユーザの第3通信装置の表示部に前記公開リストに基づく画像を表示することをさらに含み、
前記公開リストに基づく画像は、前記公開アイテムの少なくとも1つが購入された旨の表示、又は、過去に購入された前記公開アイテムの数を含む、請求項3乃至5のいずれか一項に記載の情報提供方法。
【請求項7】
前記購入アイテムが前記公開アイテムである場合と前記関連アイテムである場合とで前記公開アイテムが購入された旨の通知の態様が異なる、請求項5又は6に記載の情報提供方法。
【請求項8】
第1ユーザに関連付けられた保持リストに含まれる保持アイテムは、認可前アイテムを含み、
前記認可前アイテムの少なくとも1つを認可後に購入する旨の予約購入指示を前記第1通信装置から受信し、
前記第1通信装置から受信した前記予約購入指示に基づいて、当該予約購入指示により指定された少なくとも1つの予約購入アイテムを含み、前記第1ユーザに関連付けられた予約購入リストを生成又は更新すること、
をさらに含む、請求項3乃至7のいずれか一項に記載の情報提供方法。
【請求項9】
前記公開リストに含まれる前記公開アイテム又は前記関連アイテムは、認可前アイテムを含み、
前記認可前アイテムの少なくとも1つを購入する旨の予約購入指示を前記第2通信装置から受信し、
前記第2通信装置から受信した前記予約購入指示に基づいて、当該予約購入指示により指定された少なくとも1つの予約購入アイテムを含み、前記第1ユーザに関連付けられた予約購入リストを生成又は更新すること、
をさらに含む、請求項3乃至8のいずれか一項に記載の情報提供方法。
【請求項10】
前記予約購入指示を前記第2通信装置から受信した旨の通知を前記第1通信装置に送信することをさらに含む、請求項9に記載の情報提供方法。
【請求項11】
前記第1ユーザと所定の関係を有する第3ユーザの第3通信装置の表示部に前記公開リストに基づく画像を表示することをさらに含み、
前記公開リストに基づく画像は、前記認可前アイテムの少なくとも1つが予約購入された旨の表示、又は、過去に予約購入された前記認可前アイテムの数を含む、請求項9又は10に記載の情報提供方法。
【請求項12】
前記購入アイテムと前記予約購入アイテムとで前記予約購入指示を前記第2通信装置から受信した旨の通知の態様が異なる、請求項10又は11に記載の情報提供方法。
【請求項13】
前記予約購入アイテムのうち公式アイテムとして認可されたアイテムを前記第1ユーザに関連付けられた前記購入リストに追加すること、
をさらに含む、請求項8乃至12のいずれか一項に記載の情報提供方法。
【請求項14】
前記購入アイテムと前記予約購入アイテムとで購入の価格が異なる、請求項8乃至13のいずれか一項に記載の情報提供方法。
【請求項15】
前記公開リストに含まれる前記公開アイテムの少なくとも1つを、予め設定されたタイミングで購入する旨の事前購入指示を前記第2通信装置から受信し、
前記事前購入指示により指定された事前購入アイテムを、前記予め設定されたタイミングで前記第1ユーザに関連付けられた前記購入リストに追加すること、
をさらに含む、請求項3乃至14のいずれか一項に記載の情報提供方法。
【請求項16】
データベースに登録された複数のアイテムの少なくとも1つを保持する旨の保持指示を前記第1ユーザの第1通信装置から受信し、
前記保持指示に基づいて、前記保持指示により指定された少なくとも1つの保持アイテムを含み、前記第1ユーザに関連付けられた保持リストを生成又は更新すること、
をさらに含む、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の情報提供方法。
【請求項17】
新たなアイテムを前記データベースに登録することをさらに含み、
前記関連アイテムが前記新たなアイテムとして前記データベースに登録されると、前記関連アイテムを前記公開リストに追加すること、
をさらに含む、請求項16に記載の情報提供方法。
【請求項18】
前記公開リストが生成又は更新されると、前記公開リストの生成又は更新を通知する通知指示を、前記第1ユーザと所定の関係を有する第3ユーザの第3通信装置に送信すること、
をさらに含む、請求項1乃至17のいずれか一項に記載の情報提供方法。
【請求項19】
前記公開アイテムが電子書籍である場合において、前記関連アイテムは、前記公開アイテムの最新分、修正分もしくは不足分、前記公開アイテムに付随する商品、又は、前記公開アイテムの代替品を含む、請求項1乃至18のいずれか一項に記載の情報提供方法。
【請求項20】
請求項1乃至19のいずれか一項に記載の情報提供方法を実行する制御部を備えたサーバ。
【請求項21】
請求項1乃至19のいずれか一項に記載の情報提供方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【手続補正書】
【提出日】2021-12-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
少なくとも1つのアイテムを公開する旨の公開指示を、第1ユーザの第1通信装置から受信し、
前記公開指示に基づいて、前記公開指示により指定された少なくとも1つの公開アイテムを含み、前記第1ユーザに関連付けられた公開リストを生成又は更新し、
前記公開アイテムと所定の関係を有する購入対象である少なくとも1つの関連アイテムを、前記公開指示の有無にかかわらず前記公開リストに追加すること、
を含む、情報提供方法を実行させるためのプログラム。
【請求項2】
前記公開指示は、第1ユーザに関連付けられた保持リストに含まれる保持アイテムの少なくとも1つを公開する旨の指示である、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記情報提供方法は、
第2ユーザの要求に基づいて、前記公開リストに関する情報を前記第2ユーザの第2通信装置に送信し、
前記公開リストに含まれる前記公開アイテムの少なくとも1つを購入する旨の購入指示を前記第2通信装置から受信し、
前記購入指示により指定された購入アイテムを前記第1ユーザに関連付けられた購入リストに追加すること、
をさらに含む、請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記購入アイテムが前記公開アイテムである場合と前記関連アイテムである場合とで購入の価格が異なる、請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記情報提供方法は、前記公開アイテムが購入された旨の通知を前記第1通信装置に送信すること、
をさらに含む、請求項3又は4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記情報提供方法は、前記第1ユーザと所定の関係を有する第3ユーザの第3通信装置の表示部に前記公開リストに基づく画像を表示することをさらに含み、
前記公開リストに基づく画像は、前記公開アイテムの少なくとも1つが購入された旨の表示、又は、過去に購入された前記公開アイテムの数を含む、請求項3乃至5のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項7】
前記購入アイテムが前記公開アイテムである場合と前記関連アイテムである場合とで前記公開アイテムが購入された旨の通知の態様が異なる、請求項5又は6に記載のプログラム。
【請求項8】
第1ユーザに関連付けられた保持リストに含まれる保持アイテムは、認可前アイテムを含み、
前記情報提供方法は、
前記認可前アイテムの少なくとも1つを認可後に購入する旨の予約購入指示を前記第1通信装置から受信し、
前記第1通信装置から受信した前記予約購入指示に基づいて、当該予約購入指示により指定された少なくとも1つの予約購入アイテムを含み、前記第1ユーザに関連付けられた予約購入リストを生成又は更新すること、
をさらに含む、請求項3乃至7のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項9】
前記公開リストに含まれる前記公開アイテム又は前記関連アイテムは、認可前アイテムを含み、
前記情報提供方法は、
前記認可前アイテムの少なくとも1つを購入する旨の予約購入指示を前記第2通信装置から受信し、
前記第2通信装置から受信した前記予約購入指示に基づいて、当該予約購入指示により指定された少なくとも1つの予約購入アイテムを含み、前記第1ユーザに関連付けられた予約購入リストを生成又は更新すること、
をさらに含む、請求項3乃至8のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項10】
前記情報提供方法は、前記予約購入指示を前記第2通信装置から受信した旨の通知を前記第1通信装置に送信すること、
をさらに含む、請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記情報提供方法は、前記第1ユーザと所定の関係を有する第3ユーザの第3通信装置の表示部に前記公開リストに基づく画像を表示することをさらに含み、
前記公開リストに基づく画像は、前記認可前アイテムの少なくとも1つが予約購入された旨の表示、又は、過去に予約購入された前記認可前アイテムの数を含む、請求項9又は10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記購入アイテムと前記予約購入アイテムとで前記予約購入指示を前記第2通信装置から受信した旨の通知の態様が異なる、請求項10又は11に記載のプログラム。
【請求項13】
前記情報提供方法は、前記予約購入アイテムのうち公式アイテムとして認可されたアイテムを前記第1ユーザに関連付けられた前記購入リストに追加すること、
をさらに含む、請求項8乃至12のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項14】
前記購入アイテムと前記予約購入アイテムとで購入の価格が異なる、請求項8乃至13のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項15】
前記情報提供方法は、
前記公開リストに含まれる前記公開アイテムの少なくとも1つを、予め設定されたタイミングで購入する旨の事前購入指示を前記第2通信装置から受信し、
前記事前購入指示により指定された事前購入アイテムを、前記予め設定されたタイミングで前記第1ユーザに関連付けられた前記購入リストに追加すること、
をさらに含む、請求項3乃至14のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項16】
前記情報提供方法は、
データベースに登録された複数のアイテムの少なくとも1つを保持する旨の保持指示を前記第1ユーザの第1通信装置から受信し、
前記保持指示に基づいて、前記保持指示により指定された少なくとも1つの保持アイテムを含み、前記第1ユーザに関連付けられた保持リストを生成又は更新すること、
をさらに含む、請求項1乃至15のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項17】
前記情報提供方法は、
新たなアイテムを前記データベースに登録すること、及び、前記関連アイテムが前記新たなアイテムとして前記データベースに登録されると、前記関連アイテムを前記公開リストに追加すること、
をさらに含む、請求項16に記載のプログラム。
【請求項18】
前記情報提供方法は、
前記公開リストが生成又は更新されると、前記公開リストの生成又は更新を通知する通知指示を、前記第1ユーザと所定の関係を有する第3ユーザの第3通信装置に送信すること、
をさらに含む、請求項1乃至17のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項19】
前記公開アイテムが電子書籍である場合において、前記関連アイテムは、前記公開アイテムの最新分、修正分もしくは不足分、前記公開アイテムに付随する商品、又は、前記公開アイテムの代替品を含む、請求項1乃至18のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項20】
請求項1乃至19のいずれか一項に記載のプログラムを実行する制御部を備えたサーバ。