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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022151386
(43)【公開日】2022-10-07
(54)【発明の名称】隔離ブース
(51)【国際特許分類】
   E04B 2/74 20060101AFI20220930BHJP
【FI】
E04B2/74 561C
E04B2/74 561M
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021054428
(22)【出願日】2021-03-27
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)令和2年11月4日付中國新聞デジタルに掲載 (2)令和2年11月5日付中國新聞朝刊に掲載
(71)【出願人】
【識別番号】503185921
【氏名又は名称】株式会社タテイシ広美社
(74)【代理人】
【識別番号】100187838
【弁理士】
【氏名又は名称】黒住 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100220892
【弁理士】
【氏名又は名称】舘 佳耶
(74)【代理人】
【識別番号】100205589
【弁理士】
【氏名又は名称】日野 和将
(74)【代理人】
【識別番号】100194478
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 文彦
(72)【発明者】
【氏名】立石 良典
(57)【要約】      (修正有)
【課題】不使用時や搬送時等に、コンパクトに折り畳むことができ、保管や搬送が容易な可搬式の隔離ブースを提供する。
【解決手段】前面パネル11と、前面パネル11の左右の側縁部から後方に延びる左右一対の側面パネル12とを有し、前面パネル11及び左右一対の側面パネル12で囲まれた空間が、前面パネルの前側の空間から隔離された隔離空間となる可搬式の離隔ブース10において、それぞれの側面パネル12を、前面パネル11に対して水平回動可能な状態で取り付け、不使用時には、それぞれの側面パネル12を水平回動させて前面パネル11の後側に重ねることにより、全体をパネル状に折り畳めるようにした。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面パネルと、
前面パネルの左右の側縁部から後方に延びる左右一対の側面パネルと
を有し、
前面パネル及び左右一対の側面パネルで囲まれた空間が、前面パネルの前側の空間から隔離された隔離空間となる可搬式の離隔ブースであって、
それぞれの側面パネルが、前面パネルに対して水平回動可能な状態で取り付けられ、
不使用時には、それぞれの側面パネルを水平回動させて前面パネルの後側に重ねることにより、全体をパネル状に折り畳めるようにした
ことを特徴とする隔離ブース。
【請求項2】
それぞれの側面パネルが、
前面パネルに対して水平回動可能な状態で取り付けられた第一側面パネルと、
第一側面パネルの後縁部に対して水平回動可能な状態で取り付けられた第二側面パネルと
で構成され、
全体をパネル状に折り畳む際に、それぞれの側面パネルを、第一側面パネルと第二側面パネルとが重なる二つ折り状態にできるようにした
請求項1記載の隔離ブース。
【請求項3】
前記隔離空間の上方を覆う上面パネルと、
左右一対の側面パネルの上縁における後端部間に架け渡された後方上側フレームと
をさらに有し、
上面パネルの後縁部が、後方上側フレームに対して上下回動可能な状態で取り付けられるとともに、
後方上側フレームが、それぞれの側面パネルに対して水平回動可能な状態で取り付けられ、
全体をパネル状に折り畳む際に、上面パネルを上下回動させて側面パネルの後側に重ねることができるようにした
請求項2記載の隔離ブース。
【請求項4】
上面パネルを上下回動させる際に上面パネルをガイドするガイド部材が、それぞれの側面パネルに設けられた請求項3記載の隔離ブース。
【請求項5】
前面パネルの左右の側縁部及びそれぞれの側面パネルの前縁部に、上面パネルよりも上方に突き出た突出部が設けられ、
当該突出部に、前面パネルに対してそれぞれの側面パネルを水平回動可能な状態で連結する連結部材が取り付けられた
請求項1~4いずれか記載の隔離ブース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、周囲の空間から隔離された空間をつくるための可搬式の隔離ブースに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今の新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、PCR検査を受ける人の数が増えてきている。しかし、PCR検査では、鼻腔内や喉の粘膜を綿棒でこする等して、被検者の細胞を採取する必要がある。このため、細胞を採取しているときに被検者が我慢できずにくしゃみをしてしまい、飛沫が周囲に飛散することがある。また、くしゃみをせずとも、普通に会話しているだけでも、飛沫が飛散する。感染者に接する機会が多い医療従事者は、一般の人よりも感染リスクが高いと言える。
【0003】
この点、被検者や患者に接する際に、防護服(例えば特許文献1)を着用して対応すれば、感染リスクを抑えることができる。しかし、防護服は、通気性のない素材で形成されるため、着用者が息苦しさを感じやすい。また、高性能の防護服は、全身に着用するため、それを着用するのに手間を要する。加えて、防護服で全身を覆うと、着用者の作業性が大きく低下する。さらに、防護服は、接する被検者や患者が変わる度に消毒することが好ましいところ、それを着用した状態のままでは、消毒等をしにくいという欠点もある。かと言って、被検者や患者が変わる度に別の防護服に着替えるのでは、手間がかかるし、防護服の購入費用がかさんでしまう。
【0004】
このような実状に鑑みて、最近では、図1に示すような隔離ブース10の中に人(医療従事者)が入って作業(検査や治療)をする医療現場も増えてきている。この隔離ブース10は、前面パネル11と、左右一対の側面パネル12と、上面パネル13とを備えたボックス状を為している。隔離ブース10の後面(背面)と下面(底面)は、解放されており、隔離ブース10の後面(背面)側の開口から、隔離ブース10の中に人が入ることができるようになっている。前面パネル11等には、アクリルパネル等の透明なパネル材が用いられ、隔離ブース10の中の人の視界を確保することができるようになっている。前面パネル11には、両手を差し込むための左右一対の腕入れ用開口11aが設けられており、それぞれの腕入れ用開口11aの外側には、手袋14が取り付けられている。
【0005】
図1の隔離ブース10において、前面パネル11と左右一対の側面パネル12とで囲まれた空間は、前面パネル11の前側の空間から隔離された隔離空間となっている。このため、前面パネル11の前側にいる被検者や患者がくしゃみ等をしても、隔離ブース10の中の人(医療従事者)がその飛沫を浴びないようになっている。また、隔離ブース10の中の人が、腕入れ用開口11aを通じて手袋14に腕を差し込むことで、前側パネル11の前側にいる被検者や患者に対して、両腕を使った作業(検査や治療)を行うことができるようになっている。隔離ブース10の底部には、キャスター15が設けられており、目的の場所に隔離ブース10を容易に移動できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2019-031748号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図1に示す隔離ブース10の内部空間(隔離空間)は、ある程度の広さを有しているため、息苦しさを感じにくくなっている。このため、隔離ブースの中に入った人(医療従事者)が集中力を保って作業(検査や治療)を行いやすい。また、この種の隔離ブース10では、被検者や患者が切り替わるとき等、必要なタイミングで、隔離ブース10の中にいた人が外に出て、前面パネル11の前面側に消毒液を噴霧してそれを拭き取ることで消毒をできる等、消毒もしやすい。このため、隔離ブース10を清潔に保ちやすく、隔離ブース10を媒介したウイルス等の拡散を防ぎやすくなっている。
【0008】
ところが、従来の隔離ブース10は、それを使用しないときに場所をとるという欠点を有していた。また、隔離ブース10を建物(病院)の異なる階に移動する際には、エレベータを使用するところ、そのままの状態では大きすぎて、エレベータに載せることができないという問題もあった。従来の隔離ブース10でも、分解すれば、ある程度コンパクトな状態にすることができる。しかし、隔離ブース10の使用を終える度、或いは、隔離ブース10をエレベータに載せる度に、隔離ブース10を分解したり組み立てたりするのでは、非常に手間が掛かる。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、不使用時や搬送時等に、コンパクトに折り畳むことができ、保管や搬送が容易な可搬式の隔離ブースを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題は、
前面パネルと、
前面パネルの左右の側縁部から後方に延びる左右一対の側面パネルと
を有し、
前面パネル及び左右一対の側面パネルで囲まれた空間が、前面パネルの前側の空間から隔離された隔離空間となる可搬式の離隔ブースであって、
それぞれの側面パネルが、前面パネルに対して水平回動可能な状態で取り付けられ、
不使用時には、それぞれの側面パネルを水平回動させて前面パネルの後側に重ねることにより、全体をパネル状に折り畳めるようにした
ことを特徴とする隔離ブース
を提供することによって解決される。
【0011】
本発明の隔離ブースも、従来の隔離ブースと同様、その中に入った人を、前面パネルと左右一対の側面パネルとで囲った状態とすることができる。このため、隔離ブースの中にいる人(医療従事者等)が、前面パネルの前側にいる人(被検者や患者当)の飛沫の飛沫を浴びないようにすることができる。また、隔離ブースの中の人が息苦しさを感じにくく、集中力を保って作業しやすいことや、隔離ブースを消毒しやすく清潔に保ちやすいことも、従来の隔離ブースと同様である。これらの利点に加えて、本発明の隔離ブースは、それぞれの側面パネルを前面パネルの後側に水平回動させるという簡単な操作で、パネル状に折り畳むことができるという利点も有している。このため、不使用時の隔離ブースを保管する際に、大きな手間を要することなく、場所を取らない状態とすることができる。また、折り畳むとエレベータにも載せやすくなる等、搬送も容易である。
【0012】
本発明の隔離ブースにおいては、
それぞれの側面パネルを、
前面パネルに対して水平回動可能な状態で取り付けられた第一側面パネルと、
第一側面パネルの後縁部に対して水平回動可能な状態で取り付けられた第二側面パネルと
で構成し、
全体をパネル状に折り畳む際に、それぞれの側面パネルを、第一側面パネルと第二側面パネルとが重なる二つ折り状態にできるようにする
ことも好ましい。
【0013】
これにより、隔離ブースをよりコンパクトに折り畳むことができるようになる。
【0014】
本発明の隔離ブースにおいては、
前記隔離空間の上方を覆う上面パネルと、
左右一対の側面パネルの上縁における後端部間に架け渡された後方上側フレームと
をさらに設け、
上面パネルの後縁部を、後方上側フレームに対して上下回動可能な状態で取り付けるとともに、
後方上側フレームを、それぞれの側面パネルに対して水平回動可能な状態で取り付け、
全体をパネル状に折り畳む際に、上面パネルを上下回動させて側面パネルの後側に重ねることができるようにする
ことも好ましい。
【0015】
このように、上面パネルを設けることで、上側からの飛沫を防ぐことができるようになり、感染リスクをより低く抑えることが可能になる。加えて、上面パネル及び後方上側フレームによって、隔離ブースの剛性を高めることもできる。また、上面パネルを上下回動させて側面パネルの後側に重ねることができるようにすることで、上面パネルを設けた場合であっても、隔離ブースの全体をコンパクトなパネル状に折り畳むことが可能になる。この上面パネルに係る構成は、それぞれの側面パネルを第一側面パネルと第二側面パネルとで構成する場合に採用すると好適である。
【0016】
本発明の隔離ブースにおいて、上記の上面パネルに係る構成を採用する場合には、上面パネルを上下回動させる際に上面パネルをガイドするガイド部材を、それぞれの側面パネルに設けることが好ましい。
【0017】
というのも、側面パネルや、前面パネルや、上面パネルは、その強度を高めるため、単純な板材のみで構成するのではなく、板材の周囲に枠体を取り付けた構造(枠体の内側に板材を張った構造)とすることが多い。各パネルを構成する枠体は、その内側に張られた板材よりも厚みがあるため、板材の表面から突出した状態となる。このため、上面パネルを上下回動させているときに、上面パネルの角部が、側面パネルを構成する枠体に引っ掛かり、上面パネルをスムーズに上下回動できなくなるおそれがある。特に、側面パネルを第一側面パネル及び第二側面パネルで構成する場合には、第一側面パネルと第二側面パネルとの境界部に位置する枠体に、上面パネルが引っ掛かりやすくなる。この点、上記のように、それぞれの側面パネルにガイド部材を設けることで、上面パネルの角部が側面パネルの枠体に引っ掛からないようにして、上面パネルをスムーズに上下回動することができるようになるからである。
【0018】
本発明の隔離ブースにおいては、
前面パネルの左右の側縁部及びそれぞれの側面パネルの前縁部に、上面パネルよりも上方に突き出た突出部を設け、
当該突出部に、前面パネルに対してそれぞれの側面パネルを水平回動可能な状態で連結する連結部材を取り付ける
ことが好ましい。
【0019】
というのも、前面パネルの両側に、それぞれの側面パネルを水平回動可能な状態で取り付ける場合には、側面パネルを安定して水平回動できるように、前面パネルとそれぞれの側面パネルとの境界部における少なくとも上下2箇所に、ヒンジ等の連結部材が設けられる。加えて、その連結部材(ヒンジ等)は、通常、前面パネルと側面パネルとで形成される角の内側(内角側)に取り付けられる。このため、上面パネルを上下回動させる際に、その連結部材(ヒンジ等)に上面パネルの縁部が干渉し、上面パネルを所望の位置まで回動できなくなるおそれがある。この点、上記のように、前面パネルと側面パネルとを連結する連結部材(ヒンジ等)を、上面パネル(水平となるまで上向き回動させた後の上面パネル)よりも上方に突き出た突出部に設けることで、その連結部材(ヒンジ等)に、上面パネルの縁部が干渉しないようにすることができる。したがって、上面パネルの寸法をギリギリまで大きくする(水平となった上面パネルの前端面が前面パネルの後面(背面)に接触し、水平となった上面パネルの側端面が側面パネルの内面に接触する寸法まで上面パネルを大きくする)ことが可能になる。よって、使用時の隔離ブースにおける上面パネルの周囲に隙間が形成されないようにし、上側からの飛沫をより確実に防ぐことができるようになるからである。
【発明の効果】
【0020】
以上のように、本発明によって、不使用時や搬送時等に、コンパクトに折り畳むことができ、保管や搬送が容易な可搬式の隔離ブースを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】従来の隔離ブースを示した斜視図である。
図2】本発明に係る隔離ブースを展開した状態を示した斜視図である。
図3】本発明に係る隔離ブースを展開した状態を、前面パネル及び側面パネルの一部を破断して示した斜視図である。
図4】本発明に係る隔離ブースを折り畳んでいる様子を示した平面図であって、(a)側面パネルを二つ折りする前の状態と、(b)側面パネルを二つ折りしている途中の状態と、(c)側面パネルを二つ折りし終えた状態とをそれぞれ示した図である。
図5】本発明に係る隔離ブースの上面パネルを下向きに回動させている途中の状態を、前面パネル及び側面パネルの一部を破断して示した斜視図である。
図6】本発明に係る隔離ブースの上面パネルを下向きに回動し終えた状態を、前面パネル及び側面パネルの一部を破断して示した斜視図である。
図7】本発明に係る隔離ブースを示した斜視図であって、側面パネルを二つ折りしている途中の状態を示した図である。
図8】本発明に係る隔離ブースを示した斜視図であって、側面パネルを二つ折りし終えた状態を示した図である。
図9】本発明に係る隔離ブースにおける折り畳み保持手段の周辺を拡大して示した斜視図である。
図10】本発明に係る隔離ブースを構成する、(a)前側パネルの外面と、(b)側面パネルの外面と、(c)上面パネルの外面とを、それぞれ示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明に係る可搬式の隔離ブースの好適な実施形態について、図面を用いてより具体的に説明する。以下で述べる実施形態は、飽くまで一例に過ぎない。本発明の隔離ブースには、発明の趣旨を損なわない範囲で適宜変更を施すことができる。
【0023】
図2及び図3は、本発明に係る隔離ブース10を示した斜視図である。図3では、隔離ブース10の内部の様子が分かるように、前面パネル11及び側面パネル12の一部を破断して示して描いている。本実施形態の隔離ブース10は、図2及び図3に示すように、隔離ブース10の前面を塞ぐ前面パネル11と、隔離ブース10の側面を塞ぐ左右一対の側面パネル12と、隔離ブース10の上面を塞ぐ上面パネル13と、隔離ブース10の後面の周縁に沿って配された後側フレーム17とを有しており、ボックス状(直方体状)を為している。
【0024】
このため、隔離ブース10の内部空間α(図3)は、前面パネル11、左右一対の側面パネル12及び上面パネル13によって、前面パネル11の前側空間βから隔離された隔離空間となっている。したがって、隔離ブース10内の隔離空間αに入った人(例えば、医師や看護師等の医療従事者)は、前側空間βにいる人(例えば、被検者や患者等)からの飛沫を浴びない状態で処置(例えば、検査や治療等)を行うことができる。以下においては、説明の便宜上、隔離ブース10内の隔離空間αにいる人を「ブース内の人」と呼び、前側パネル11の前側空間βにいる人を「ブース外の人」と呼ぶことがある。
【0025】
本実施形態の隔離ブース10では、隔離ブース10の後面(背面)と下面(底面)が解放された状態となっている。しかし、隔離ブース10の後面や下面も、隔離ブース10の他の面(前面、左右一対の側面及び上面)と同様に塞いだ状態としてもよい。しかし、隔離ブース10の前面や側面や上面と比較して、隔離ブース10の後面や下面からは飛沫が侵入しにくい。このため、本実施形態の隔離ブース10においては、隔離ブース10の後面及び下面を、解放した状態としている。隔離ブース10の後面の開放部γ(図3)は、隔離空間αへの入り口として利用することもできる。
【0026】
隔離ブース10の後面には、図3に示すように、後方上側フレーム17aと、後方上側フレーム17bと、後方左側フレーム17cと、後方右側フレーム17dとで構成される囲枠状の後側フレーム17が配されるところ、これらのフレーム17a~17dで囲まれた部分が上記の開放部γとなっている。後方上側フレーム17aは、左右一対の側面パネル12の上縁における後端部間に架け渡された状態で配され、後方下側フレーム17bは、左右一対の側面パネル12の下縁における後端部間に架け渡された状態で配されている。
【0027】
ただし、隔離ブース10を使用する状況によっては、隔離ブース10の後面(背面)を塞いだ方が好ましい場合もある。このような場合には、隔離ブース10の後面(入り口)に、開閉可能なドアパネルやカーテンを設けることもできる。また、隔離ブース10の下面(底面)を塞いだ方が好ましい場合もある。このような場合には、隔離ブース10の下面に床パネル(下面パネル)を設けることもできる。
【0028】
前面パネル11は、ブース内の人がブース外の人の様子を視認できるようにするために、少なくともその一部が透明な素材によって形成される。本実施形態の隔離ブース10においては、前面パネル11における約上半分を透明としている。隔離ブース10における上記以外の箇所(前面パネル11の下半分や側面パネル12等)も、透明としてもよい。しかし、透明な樹脂パネル(アクリル板やポリカーボネート板等)は高価であるため、隔離ブース10の大部分を透明にすると、隔離ブース10が高価になってしまう。また、隔離ブース10の存在に気付きにくくなり、歩行者等が隔離ブース10にぶつかるおそれもある。
【0029】
このため、本実施形態の隔離ブース10においては、前面パネル11の下半分や、側面パネル12の略全体を不透明としている。これにより、隔離ブース10の価格を抑えることができる。また、歩行者等が隔離ブース10の存在に気付きやすくなり、隔離ブース10にぶつかりにくくすることもできる。ただし、上面パネル13については、その略全体を透明としている。これにより、隔離ブース10を設置した部屋の天井照明の光を、上面パネル13を通じて隔離ブース10内の隔離空間αに採り入れ、隔離空間αを明るくすることができる。図2を含めた各図においては、隔離ブース10における透明な部分を網掛けハッチングで示している。
【0030】
また、前面パネル11には、ブース内の人が手を差し込むための腕入れ用開口11aを左右一対で設けており、それぞれの腕入れ用開口11aの外側には、手袋14を取り付けている。これにより、ブース内の人が腕入れ用開口11aを通じて手袋14に腕を差し込むことで、ブース外の人(被検者や患者)に対して直接触れることなく、両腕を使った処置(検査や治療)を行うことができるようになっている。手袋14は、前面パネル11から取り外しすることができ、清潔なものへと交換することができるようになっている。
【0031】
さらに、隔離ブース10の底部には、キャスター15を設けている。このため、隔離ブース10を移動できるようになっている。本実施形態の隔離ブース10においては、隔離ブース10の底面の四隅部にキャスター15を取り付けている。キャスター15は、ブレーキ機構付きのものを使用しており、隔離ブース10を目的の場所に移動させた後には、そのブレーキ機構を操作することで、キャスター15が回転しないようにして、その場所から隔離ブース10が動かないようにすることができる。
【0032】
隔離ブース10内の隔離空間αは、ある程度の広さを有するため、ブース内の人が息苦しさを感じにくく、集中力を保って作業することができるスペースとなっている。また、展開した状態の隔離ブース10は、ボックス状(直方体状)の形態が保たれる程度の剛性を有している。このため、隔離ブース10の外面(特に、前面パネル11の外面)にウイルスや病原菌が付着したとしても、その箇所に消毒液を吹き付け、それを拭き取ることで、隔離ブース10の消毒を容易に行うことができる。したがって、隔離ブース10を頻繁に消毒して清潔に保ちやすくなっている。
【0033】
隔離ブース10の寸法は、その中(隔離空間α)に人が立って作業できる程度であれば、特に限定されない。しかし、ブース内の人が窮屈さを感じずに作業をできるようにするためには、隔離ブース10をある程度大きくする必要がある。具体的には、隔離ブース10の左右幅(横幅)及び前後幅(縦幅)は、それぞれ、60cm以上とすることが好ましく、70cm以上とすることがより好ましく、80cm以上とすることがさらに好ましい。また、隔離ブース10の高さは、160cm以上とすることが好ましく、180cm以上とすることがより好ましく、200cm以上とすることがさらに好ましい。
【0034】
ただし、隔離ブース10を大きくしすぎると、隔離ブース10を動かしにくくなるおそれがある。このため、隔離ブース10の左右幅(横幅)及び前後幅(縦幅)は、それぞれ、150cm以下とすることが好ましく、140cm以下とすることがより好ましく、130以下とすることがさらに好ましい。また、隔離ブース10の高さは、280cm以下とすることが好ましく、260cm以下とすることがより好ましく、240cm以下とすることがさらに好ましい。本実施形態の隔離ブース10は、その左右幅(横幅)及び前後幅(縦幅)がそれぞれ約80cmで高さが約190cmとなっている。
【0035】
以上のように、本発明の隔離ブース10は、ブース外の人から隔離された状態で、そのブース外の人に対して処置を行うことができる隔離空間α(図3)を形成できるものとなっている。また、本発明の隔離ブース10は、その設置場所を容易に移動できるものとなっている。ただし、図2及び図3に示すボックス状の状態では、使用しないときに場所を取って、保管や搬送に不便である。特に、隔離ブース10を建物のドアに通す際や、隔離ブース10をエレベータに載せる際には、隔離ブース10が引っ掛かるおそれがある。この点、本発明の隔離ブース10は、その全体をパネル状に折り畳むことができるようにしており、保管や運搬の際に場所を取らないようにすることが可能となっている。
【0036】
具体的には、本実施形態の隔離ブース10は、上述したように、前面パネル11と、左右一対の側面パネル12と、上面パネル13と、後側フレーム17とで構成しているところ、前面パネル11とそれぞれの側面パネル12との境界に設けた連結部材16aによって、前面パネル11の左縁及び右縁に、側面パネル12を水平回動可能な状態で取り付けている。また、後側フレーム17とそれぞれの側面パネル12との境界に設けた連結部材16bによって、側面パネル12を、後側フレーム17の左縁(後方左側フレーム17c)及び右縁(後方右側フレーム17d)に対して水平回動可能な状態で取り付けている。さらに、上面パネル13と後側フレーム17との境界に設けた連結部材16c(後掲の図5を参照。)によって、上面パネル13を、後側フレーム17の上縁(後方上側フレーム17a)に対して上下回動可能な状態で取り付けている。
【0037】
連結部材16a、連結部材16b及び連結部材16cとしては、ヒンジ等、それにより連結される部材を回動可能な状態できるものが用いられる。連結部材16a、連結部材16b及び連結部材16cは、それが設けられる各部材の境界線(例えば、前面パネル11と一方の側面パネル12との境界線)ごとに、1つのみ設けてもよい。しかし、連結部材16a,16b,16cによって連結される各部材が安定して回動できるようにするためには、各境界線の複数個所に、連結部材16a,16b,16cを設けることが好ましい。本実施形態の隔離ブース10では、各境界線の2箇所(上部及び下部)に、連結部材16a,16b,16cを設けている。後述する連結部材16dについても、これと同様である。
【0038】
上記のように、隔離ブース10を構成する各部材を回動可能な状態で連結することによって、後掲する図5~8に示すように、隔離ブース10の全体をパネル状に折り畳むことができる。隔離ブース10を折り畳み終えた図8の状態にあっては、左右一対の側面パネル12、上面パネル13及び後側フレーム17の全てが、前面パネル11の後側に重なった状態となるようになっている。
【0039】
このような状態で折り畳むことができるのであれば、隔離ブース10の具体的な折り畳み形式は、特に限定されない。例えば、一方の側面パネル12を水平回動させて前面パネル11の後側に重ね、他方の側面パネル12を水平回動させて前記一方の側面パネル12(前面パネル11の後側に重ねられた側面パネル12)のさらに後側に重ねるようにすることもできる。しかし、この場合には、前記他方の側面パネル12の回動中心を、前記一方の側面パネル12の回動中心よりも、前記一方の側面パネル12の板厚の分だけ後側に配置しなければ、前記他方の側面パネル12を前記一方の側面パネル12と平行に重ねることができない等、隔離ブース10の設計が難しくなる。また、左右一対の側面パネル12を折り畳む順番が限定されてしまう。
【0040】
このため、本実施形態の隔離ブース10では、図4に示すように、それぞれの側面パネル12を二つ折り状態にできる構造としている。図4は、隔離ブース10を折り畳んでいる様子を示した平面図である。図4(a)は、側面パネル12を二つ折りする前の状態を、図4(b)は、側面パネル12を二つ折りしている途中の状態を、図4(c)は、側面パネル12を二つ折りし終えた状態を、それぞれ示している。
【0041】
具体的には、それぞれの側面パネル12を、第一側面パネル12aと、第二側面パネル12bとで構成するとともに、第一側面パネル12aと第二側面パネル12bとの境界に設けた連結部材16dによって、第一側面パネル12aと第二側面パネル12bとを、互いに水平回動させることが可能な状態で連結している。第一側面パネル12aの前縁は、上記の連結部材16aによって、前面パネル11に対して水平回動可能な状態で取り付けられ、第二側面パネル12bの後縁は、上記の連結部材16bによって、後側フレーム17に対して水平回動可能な状態で取り付けられている。
【0042】
図5~8に、本発明の隔離ブース10を折り畳んでいる様子を示す。図5は、上面パネル13を下向きに回動させている途中の状態を、図6は、上面パネル13を下向きに回動し終えた状態を、図7は、側面パネル12を二つ折りしている途中の状態を、図8は、側面パネル12を二つ折りし終えた状態を、それぞれ示す。図5及び図6では、図3と同様、隔離ブース10の内部の様子が分かるように、前面パネル11及び側面パネル12の一部を破断して示して描いている。
【0043】
本実施形態の隔離ブース10を、図3に示すように展開された状態から折り畳む際には、まず、図5に示すように、上面パネル13を下向きに回動させる。図3に示す状態にあっては、図示省略の係合手段によって、上面パネル13の前縁が、前面パネル11の上縁に係合された状態となっている。この係合手段を解除することで、上面パネル13を下向きに回動させることが可能な状態となる。
【0044】
図6に示すように、上面パネル13の下向きの回動を終え、上面パネル13が鉛直(後側フレーム17の前側に上面パネル13が重なった状態)になると、続いて、図7に示すように、左右の側面パネル12を二つ折りにする。図8に示すように、左右の側面パネル12を二つ折りし終えると、隔離ブース10の折り畳みが完了する。隔離ブース10は、パネル状に押し潰されて、場所をとらないコンパクトな状態となっている。折り畳まれた隔離ブース10を再び展開する場合には、上記と逆の操作を行う。
【0045】
ところで、図8に示すように、隔離ブース10を折り畳んだだけであると、隔離ブース10を搬送等しているときに、折り畳まれていた隔離ブース10が開いてしまうおそれがある。このため、本実施形態の隔離ブース10では、折り畳まれた隔離ブース10をその状態で保持するための折り畳み保持手段18を設けている。図8において、折り畳み保持手段18は、パネル状に折り畳まれた状態の隔離ブース10における一方の側縁のみに描いているが、他方の側縁にも同様の折り畳み保持手段18が設けられている。
【0046】
折り畳み保持手段18は、上記の機能を発揮できるものであれば、特に限定されない。本実施形態の隔離ブース10では、図9に示すものを採用している。図9は、隔離ブース10における折り畳み保持手段18の周辺を拡大して示した斜視図である。すなわち、折り畳み保持手段18を、前面パネル11の側端面に設けられた突起18aと、後側フレーム17の側端面に設けられた留め金18bとで構成している。
【0047】
留め金18bは、帯板状の部材となっており、その長手方向一端側(基端側)が支軸18bによって、外側フレーム17に対して上下回動可能な状態で軸支されている。留め金18bの長手方向他端側(先端側)には、鍵状穴18b(幅広部と幅狭部とを有する穴)が設けられている。突起18aは、付根側に小径部18aを、先端側に大径部18aを有している。
【0048】
この折り畳み保持手段18は、図9(a)に示す状態から、留め金18bの先端側を持ち上げ、図9(b)に示すように、突起18aを鍵状穴18bの幅広部に通し、図9(c)に示すように、留め金18bの先端側を少し下側に戻して、突起18aの小径部18aを鍵状穴18bにおける幅広部から幅狭部にスライドさせることで、前面パネル11と後側フレーム17とを連結するものとなっている。前面パネル11と後側フレーム17との連結を解除する場合には、上記と逆の操作を行う。
【0049】
隔離ブース10を構成する各パネル(前面パネル11、側面パネル12及び上面パネル13)は、それぞれを単純な1枚の板材のみで形成してもよい。しかし、この場合には、隔離ブース10の強度を維持しにくくなる。このため、本実施形態の隔離ブース10においては、前面パネル11、側面パネル12及び上面パネル13のそれぞれを、図10に示す構造のものとしている。図10(a)は、前側パネル11の外面を、図10(b)は、側面パネル12の外面を、図10(c)は、上面パネル13の外面をそれぞれ示した図である。
【0050】
具体的には、図10(a)に示すように、前面パネル11を、板材P11,P12と枠体F11,F12,F13,F14,F15とを組み合わせた構造としている。また、図10(b)に示すように、側面パネル12のうち、第一側面パネル12aを、板材P21,P22と枠体F21,F22,F23,F24,F25とを組み合わせた構造とし、第二側面パネル12bを、板材P31,P32と枠体F31,F32,F33,F34,F35とを組み合わせた構造としている。
【0051】
さらに、図10(c)に示すように、上面パネル13を、板材P41と枠体F41,F42,F43,F44とを組み合わせた構造としている。以下においては、説明の便宜上、図10中の板材P11,P12,P21,P22,P31,P32,P41を「板材P」と総称することがあり、図10中の枠体F11,F12,F13,F14,F15,F21,F22,F23,F24,F25,F31,F32,F33,F34,F35,F41,F42,F43,F44を「枠体F」と総称することがある。
【0052】
このように、前面パネル11、側面パネル12及び上面パネル13のそれぞれを、板材Pと枠体Fとを組み合わせた構造とすることによって、各パネル11,12,13の剛性を高め、隔離ブース10の強度を高めることができる。また、前面パネル11や、側面パネル12や、上面パネル13は、それぞれを1枚の板材Pで構成するとは限らず、本実施形態の隔離ブース10における前面パネル11のように、複数枚の板材Pで構成する場合もある。このような場合でも、その複数枚の板材Pを枠体Fで囲ってしっかりと支持することができる。
【0053】
既に述べたように、本実施形態の隔離ブース10においては、前面パネル11の約上半分と、上面パネル13の略全体を透明としたところ、図10(a)に示す板材P11を透明にするとともに、図10(c)に板材P41を透明にしている。前面パネル11、側面パネル12及び上面パネル13を構成する板材Pのうち、透明な板材P11,P41には、アクリル板を用い、他の板材Pには、不透明な樹脂板や金属板や木板等を用いている。枠体Fは、通常、アルミニウムやステンレス鋼等の金属や、木材等で形成されたものが用いられる。
【0054】
ただし、上記のように、前面パネル11、側面パネル12及び上面パネル13のそれぞれを、板材Pと枠体Fとを組み合わせた構造とすると、板材Pよりも枠体Fの方が厚いため、板材Pの表面から枠体Fが突出した状態となる(パネル11~13の表面において、枠体Fが凸部を形成する。)。このため、図5に示すように、上面パネル13を上下回動させているとき(特に、隔離ブース10を展開するために、上面パネル13を図6に示す状態から図3に示す状態となるように、上向きに回動させているとき)に、上面パネル13の角部が、側面パネル12を構成する枠体F(特に、第一側面パネル12aと第二側面パネル12bとの境界部の枠体F32)に引っ掛かり、上面パネル13をスムーズに上下回動できなくなるおそれがある。
【0055】
このため、本実施形態の隔離ブース10においては、上面パネル13を上下回動させる際に上面パネル13の左右の側縁をガイドするガイド部材を、それぞれの側面パネル12の内面側に設けている。ガイド部材は、上記の機能を発揮できるものであれば、特に限定されない。本実施形態の隔離ブース10においては、側面パネル12を構成する第二側面パネル12bに、水平方向の枠体F35を設けているところ、この枠体F35を、第二側面パネル12bの上部(上下回動する上面パネル13の側縁に重なる領域)に設けている。これにより、上面パネル13を上下回動する際に、上面パネル13の側縁を枠体F35でガイドし、上面パネル13の角部が側面パネル12bを構成する枠体Pに引っ掛からないようにすることが可能となっている。
【0056】
また、本実施形態の隔離ブース10では、既に述べたように、連結部材16a,16b,16c,16dを、それぞれが連結する部材(前面パネル11、左右一対の側面パネル12、上面パネル13及び後側フレーム17)の境界線における上部と下部との2箇所に設けたところ、前面パネル11と側面パネル12との境界線に設けた上下2つの連結部材16aと、後側フレーム17と側面パネル12との境界線に設けた上下2つの連結部材16bは、通常、前面パネル11と側面パネル12とで形成される角の内側(内角側)に設けられる。このため、上面パネル13を、図3に示す状態から図6に示す状態へと下向きに回動させる際や、図6に示す状態から図3に示す状態へと上向きに回動させる際に、上側に位置する連結部材16aや連結部材16bが、上面パネル13に干渉するおそれがある。
【0057】
この点、本実施形態の隔離ブース10では、図2に示すように、前面パネル11の左右の側縁部及びそれぞれの側面パネル12の前縁部に、上面パネル13よりも上方に突き出た突出部10aを設けるとともに、上側の連結部材16aを、この突出部10aに設けている。また、後側フレーム17の左右の側縁部及びそれぞれの側面パネル12の前縁部に、上面パネル13よりも上方に突き出た突出部10bを設けるとともに、上側の連結部材16bを、この突出部10bに設けている。これにより、上面パネル13を上下回動させる際に、連結部材16a,16bが上面パネル13に干渉しないようにすることができる。したがって、上面パネル13の寸法をギリギリまで大きくして、展開時の隔離ブース10における上面パネル13の周囲に隙間が形成されないようにすることができる。
【0058】
以上で述べた本発明の隔離ブース10は、その用途を特に限定されないが、医療機関等において、被検者に検査を行う際や、患者に治療を行う際に、その被検者や患者から医療従事者(医師や看護師等)を隔離するものとして好適に用いることができる。本発明の隔離ブース10は、可搬式であるため、仮設の検査施設や治療施設にも容易に持ち込むことができる。
【符号の説明】
【0059】
10 隔離ブース
10a 突出部
10b 突出部
11 前面パネル
11a 腕入れ用開口
12 側面パネル
12a 第一側面パネル
12b 第二側面パネル
13 上面パネル
14 手袋
15 キャスター
16 連結部材
17 後側フレーム
17a 後方上側フレーム
17b 後方下側フレーム
17c 後方左側フレーム
17d 後方右側フレーム
18 折り畳み保持手段
18a 突起
18a 小径部
18a 大径部
18b 留め金
18b 支軸
18b 鍵状穴
α 隔離空間(隔離ブースの内部空間)
β 前面パネルの前側空間
γ 隔離ブースの後面の開放部
F 枠体
P 板材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10