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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022151408
(43)【公開日】2022-10-07
(54)【発明の名称】シャワーチェア
(51)【国際特許分類】
   A47C 9/06 20060101AFI20220929BHJP
   A47C 9/00 20060101ALI20220929BHJP
【FI】
A47C9/06
A47C9/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021071873
(22)【出願日】2021-04-21
(31)【優先権主張番号】202120613404.3
(32)【優先日】2021-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521172860
【氏名又は名称】厦門阿瑪蘇電子衛浴有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】侯全舵
(72)【発明者】
【氏名】曾艶
【テーマコード(参考)】
3B095
【Fターム(参考)】
3B095AA04
3B095AA10
3B095AC05
3B095CA05
3B095DA02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】浴室に設置されて、座ってシャワーするのを便利にできるシャワーチェアを提供する。
【解決手段】サポーター機構、昇降機構300、チェア機構及び制御機構を含む。サポーター機構は壁本体に固定的に取り付けられ、昇降機構とチェア機構はそれぞれサポーター機構に配置され、昇降機構はプッシュロッドモータを含み、このプッシュロッドモータ310によりチェア機構を異なる状態にあるように駆動できる。制御機構は昇降機構の作動状態を制御してチェア機構を正確に異なる状態にするためのものである。昇降機構駆動によりチェア機構を着席可能及び収納状態にすることが可能である。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁本体に配置できるサポーター機構(200)と、
プッシュロッドモータ(310)、可動ベース(320)及び案内軸(360)を含み、
前記可動ベース(320)が前記プッシュロッドモータ(310)の出力端部に接続され
ており、前記可動ベース(320)が前記案内軸(360)に沿って上下移動できる昇降
機構(300)と、
前記可動ベース(320)にヒンジ接続されている座り板(110)、及びそれぞれ前記
座り板(110)と前記サポーター機構(200)にヒンジ接続されているヒンジ接続ロ
ッド(120)を含み、前記ヒンジ接続ロッド(120)が前記サポーター機構(200
)にヒンジ接続されている位置は、前記ヒンジ接続ロッド(120)と前記座り板(11
0)とが互いにヒンジ接続されている位置より低いチェア機構(100)と、
制御機構(400)と
を含み、
前記プッシュロッドモータ(310)は前記制御機構(400)に電気的に接続されてお
り、この制御機構(400)により前記プッシュロッドモータ(310)の伸縮量を制御
でき、前記プッシュロッドモータ(310)は前記可動ベース(320)を上へ移動する
ように駆動することで、前記座り板(110)を下へ枢動するように移動させて、且つ概
ね鉛直状態にすることができ、前記プッシュロッドモータ(310)は前記可動ベース(
320)を下へ移動するように駆動することで、前記座り板(110)を上へ枢動するよ
うに移動させて、且つ概ね水平状態にすることができる
ことを特徴とする新型シャワーチェア。
【請求項2】
前記昇降機構(300)はさらに接続板(340)とヒンジ接続ベース(350)を含み
、前記接続板(340)は前記可動ベース(320)に鉛直に配置されており、前記ヒン
ジ接続ベース(350)は前記接続板(340)に配置され、前記プッシュロッドモータ
(310)の出力端部は前記ヒンジ接続ベース(350)にヒンジ接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載の新型シャワーチェア。
【請求項3】
前記昇降機構(300)はさらに一対の案内軸(360)及び一対の案内ブロック(33
0)を含み、一対の前記案内軸(360)はそれぞれ前記サポーター機構(200)に鉛
直に配置されて且つ前記プッシュロッドモータ(310)の両側にあり、一対の案内ブロ
ック(330)はそれぞれ前記可動ベース(320)に配置されて且つそれぞれ一対の前
記案内軸(360)に上下移動可能に配置されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の新型シャワーチェア。
【請求項4】
前記サポーター機構(200)は、上から下へ配置されている第一のサポーター(210
)、第二のサポーター(220)及び第三のサポーター(230)を含み、前記案内軸(
360)は上から下へそれぞれ前記第一のサポーター(210)、前記第二のサポーター
(220)及び前記第三のサポーター(230)に接続されている
ことを特徴とする請求項3に記載の新型シャワーチェア。
【請求項5】
前記プッシュロッドモータ(310)は前記第三のサポーター(230)に配置されてい

ことを特徴とする請求項4に記載の新型シャワーチェア。
【請求項6】
前記サポーター機構(200)はさらに前記サポーター機構(200)を覆うための装飾
ケース(240)を含み、前記可動ベース(320)は干渉されることなく前記装飾ケー
ス(240)に対して上下移動できる
ことを特徴とする請求項1に記載の新型シャワーチェア。
【請求項7】
前記可動ベース(320)は前記装飾ケース(240)に外嵌されている環状幾何体であ

ことを特徴とする請求項6に記載の新型シャワーチェア。
【請求項8】
前記チェア機構(100)はさらに、前記接続板(340)に概ね鉛直に配置されている
背もたれ板(130)を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の新型シャワーチェア。
【請求項9】
前記チェア機構(100)はさらに、前記座り板(110)に配置されているシートクッ
ション(140)を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の新型シャワーチェア。
【請求項10】
前記ヒンジ接続ロッド(120)は横断面がU形を呈するロッド状部材であり、且つ前記
ヒンジ接続ロッド(120)は両側壁で外部に対してヒンジ接続する方式によってそれぞ
れ前記座り板(110)と前記サポーター機構(200)にヒンジ接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載の新型シャワーチェア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は座具器具の技術分野に関し、具体的に、新型シャワーチェアに関する。
【背景技術】
【0002】
シャワーチェアとは浴室に設置されて、人々が座ってシャワーするのを便利にできる座具
であり、近年では、ますます人々に好まれるうになって、特に、お年寄りが快適にシャワ
ーするのに便利である。
【0003】
従来のシャワーチェアの多くは、直接壁面に固定される座具であり、そのタイプのチェア
は、構造も機能も比較的簡単である。また、従来技術にも、収納できるタイプのシャワー
チェアが現れたが、そのタイプのシャワーチェアは、簡単なヒンジ接続で実現され、構造
強度が弱いだけではなく、使用者の立ち上がりを補助する機能を果たせないか、或いは、
そのタイプのチェアの強度が足りて、使用者の立ち上がりを補助する機能は果たせるもの
の、異なる状態間の切換効率が低すぎて、使用体験に影響してしまう。これに鑑みて、発
明者は特に本願を提案する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術問題は、上記従来技術の不足を克服する新型シャワーチェ
アを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この新型シャワーチェアは:
壁本体に配置できるサポーター機構と、
プッシュロッドモータ、可動ベース及び案内軸を含み、前記可動ベースが前記プッシュロ
ッドモータの出力端部に接続されており、前記可動ベースが前記案内軸に沿って上下移動
できる昇降機構と、
前記可動ベースにヒンジ接続されている座り板、及びそれぞれ前記座り板と前記サポータ
ー機構にヒンジ接続されているヒンジ接続ロッドを含み、前記ヒンジ接続ロッドが前記サ
ポーター機構にヒンジ接続されている位置は、前記ヒンジ接続ロッドと前記座り板とが互
いにヒンジ接続されている位置より低いチェア機構と、
制御機構と
を含み、
前記プッシュロッドモータは前記制御機構に電気的に接続されており、この制御機構によ
り前記プッシュロッドモータの伸縮量を制御でき、前記プッシュロッドモータは前記可動
ベースを上へ移動するように駆動することで、前記座り板を下へ枢動するように移動させ
て、且つ概ね鉛直状態にすることができ、前記プッシュロッドモータは前記可動ベースを
下へ移動するように駆動することで、前記座り板を上へ枢動するように移動させて、且つ
概ね水平状態にすることができる。
【0006】
さらなる改善として、前記昇降機構はさらに接続板とヒンジ接続ベースを含み、前記接続
板は前記可動ベースに鉛直に配置されており、前記ヒンジ接続ベースは前記接続板に配置
され、前記プッシュロッドモータの出力端部は前記ヒンジ接続ベースにヒンジ接続されて
いる。
【0007】
さらなる改善として、前記昇降機構はさらに一対の案内軸及び一対の案内ブロックを含み
、一対の前記案内軸はそれぞれ前記サポーター機構に鉛直に配置されて且つ前記プッシュ
ロッドモータの両側にあり、一対の案内ブロックはそれぞれ前記可動ベースに配置されて
且つそれぞれ一対の前記案内軸に上下移動可能に配置されている。
【0008】
さらなる改善として、前記サポーター機構は、上から下へ配置されている第一のサポータ
ー、第二のサポーター及び第三のサポーターを含み、前記案内軸は上から下へそれぞれ前
記第一のサポーター、前記第二のサポーター及び前記第三のサポーターに接続されている
【0009】
さらなる改善として、前記プッシュロッドモータは前記第三のサポーターに配置されてい
る。
【0010】
さらなる改善として、前記サポーター機構はさらに前記サポーター機構を覆うための装飾
ケースを含み、前記可動ベースは干渉されることなく前記装飾ケースに対して上下移動で
きる。
【0011】
さらなる改善として、前記可動ベースは前記装飾ケースに外嵌されている環状幾何体であ
る。
【0012】
さらなる改善として、前記チェア機構はさらに、前記接続板に概ね鉛直に配置されている
背もたれ板を含む。
【0013】
さらなる改善として、前記チェア機構はさらに、前記座り板に配置されているシートクッ
ションを含む。
【0014】
さらなる改善として、前記ヒンジ接続ロッドは横断面がU形を呈するロッド状部材であり
、且つヒンジ接続ロッドは両側壁で外部に対してヒンジ接続する方式によってそれぞれ前
記座り板と前記サポーター機構にヒンジ接続されている。
【0015】
上記技術案を採用することにより、本発明は以下の技術効果を得ることが可能である。
【0016】
1.本発明のシャワーチェアによれば、プッシュロッドモータにより、チェア機構の収納
状態と着席可能状態との間での切換を効率的に実現できる。また、本願のシャワーチェア
によれば、着席可能状態から収納状態に変わる過程において、座り板は接続ベースとヒン
ジ接続ロッドからの支持力を常に耐えられるので、この過程において、お年寄りの座った
ままの姿勢から立ち上がった姿勢への変換を補助できる。
【0017】
2.本発明のシャワーチェアによれば、一対の案内軸と一対の案内ブロックの協働により
、可動ベースの安定した上下移動を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明の実施態様の技術案をより明確に説明するため、以下では、実施態様で使用する必
要のある添付図面を簡単に紹介する。下記添付図面は本発明の一部の実施例を示すだけな
ので、範囲に対する限定として見なすべきではないことは、理解しておく必要がある。当
業者にとって、創造的な労働を行わないことを前提に、これらの添付図面に基づいて他の
関連する添付図面を得ることができる。
図1】本発明の一実施例の、シャワーチェアの第一軸測構造模式図である。
図2】本発明の一実施例の、シャワーチェアの第一部分分解模式図である。
図3】本発明の一実施例の、シャワーチェアの第二軸測構造模式図である。
図4】本発明の一実施例の、シャワーチェアの第二部分分解模式図(装飾ケースを隠している)である。
図5】本発明の一実施例の、シャワーチェアの第三軸測構造模式図である。
図6】本発明の一実施例の、シャワーチェアの第一状態模式図である。
図7】本発明の一実施例の、シャワーチェアの第二状態模式図である。図面において、100 チェア機構、110 座り板、120 ヒンジ接続ロッド、130 背もたれ板、140 シートクッション、200 サポーター機構、210 第一のサポーター、220 第二のサポーター、230 第三のサポーター、240 装飾ケース、300 昇降機構、310 プッシュロッドモータ、320 可動ベース、330 案内ブロック、340 接続板、350 ヒンジ接続ベース、360 案内軸、400 制御機構。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の実施態様の目的、技術案及び長所をより明らかにするために、以下では、本発明
の実施態様における添付図面を組み合わせ、本発明の実施態様における技術案を明確且つ
完全に説明する。説明される実施態様は本発明の全ての実施態様ではなく、一部の実施態
様に過ぎないことは、明らかである。
【0020】
以下では、図面と具体的な実施態様を組み合わせて本発明についてさらに詳しく説明する
【0021】
図1から図4に示すように、本実施例によれば、チェア機構100、サポーター機構20
0、昇降機構300及び制御機構400を含む新型シャワーチェアを提案する。サポータ
ー機構200は壁本体に固定的に取り付けられ、昇降機構300とチェア機構100はそ
れぞれサポーター機構200に配置され、昇降機構300はチェア機構100を異なる状
態にあるように駆動するためのものであり、制御機構400は昇降機構300の作動状態
を制御して、さらにチェア機構100を正確に異なる状態にするためのものである。具体
的に、以下になる。
【0022】
図3に示すように、本実施例において、サポーター機構200は、上から下へそれぞれ壁
本体に固定されている第一のサポーター210、第二のサポーター220及び第三のサポ
ーター230を含み、且つ第一のサポーター210、第二のサポーター220及び第三の
サポーター230は均一に横向きに設置されている。
【0023】
図4に示すように、本実施例において、昇降機構300はプッシュロッドモータ310、
可動ベース320、接続板340、ヒンジ接続ベース350、一対の案内軸360及び一
対の案内ブロック330を含む。プッシュロッドモータ310は第三のサポーター230
に配置されて、しかもプッシュロッドモータ310は出力端部が鉛直で上向きになるよう
に配置されている。また、プッシュロッドモータ310をサポーター機構200により堅
固に配置するために、プッシュロッドモータ310の出力端部はさらに係着具により第二
のサポーター220に固定されている。一対の案内軸360はそれぞれサポーター機構2
00に鉛直に配置されて且つプッシュロッドモータ310の両側にあり、具体的に、案内
軸360は第一のサポーター210、第二のサポーター220及び第三のサポーター23
0の同じ側にあり、且つ案内軸360は上から下へそれぞれ係着具により第一のサポータ
ー210、第二のサポーター220及び第三のサポーター230に接続されている。一対
の案内ブロック330はそれぞれ一対の案内軸360に嵌接されており、且つこの一対の
案内ブロック330はそれぞれ可動ベース320に配置されている。接続板340は鉛直
に可動ベース320に配置されており、且つ接続板340には上へ延在する延在セクショ
ンが設置されており、ヒンジ接続ベース350は接続板340の延在セクションに配置さ
れている。最後に、プッシュロッドモータ310の出力端部は伝動可能にヒンジ接続ベー
ス350にヒンジ接続されている。動作時に、プッシュロッドモータ310は、一緒に案
内軸360に対して上下に移動するように接続板340、可動ベース320及び案内ブロ
ック330を駆動できる。本願において、一対の案内軸360と一対の案内ブロック33
0の協働により、可動ベース320の上下移動の安定性を大いに向上させることができる
【0024】
図2図6図7に示すように、本実施例において、チェア機構100は座り板110と
ヒンジ接続ロッド120を含む。座り板110の後端は可動ベース320にヒンジ接続さ
れており、ヒンジ接続ロッド120の両端はそれぞれ座り板110の前端とサポーター機
構200にヒンジ接続され、且つヒンジ接続ロッド120のサポーター機構200にヒン
ジ接続されている位置は、ヒンジ接続ロッド120と座り板110とガ互いにヒンジ接続
されている位置より低い。
【0025】
具体的に、移動時に、プッシュロッドモータ310は案内軸360に沿って上へ移動する
ように可動ベース320を駆動して、さらには座り板110を、その後端を中心として下
へ枢動するように移動させる。可動ベース320のさらなる上への移動により、座り板1
10も、座り板110が鉛直状態になって、プッシュロッドモータ310が作動停止する
まで、さらに下へ枢動する。この時、チェア機構100は収納状態にある。プッシュロッ
ドモータ310は可動ベース320を下へ移動するように駆動して、座り板110を、そ
の後端を中心として上へ枢動するように移動させることが可能である。可動ベース320
のさらなる下への移動に伴い、座り板110も、座り板110が水平状態になって、プッ
シュロッドモータ310が作動停止するまで、さらに上へ枢動する。この時、座り板11
0は概ね水平状態にあり、この時のチェア機構100は着席可能状態にある。具体的に、
図1図7において、チェア機構100は着席可能状態にある。図5図6において、チ
ェア機構100は収納状態にある。
【0026】
上記動作過程において、プッシュロッドモータ310の 動作状態は制御機構400で制
御されている。制御機構400は、プッシュロッドモータ310の作動状態と作動時間な
どの情報が予め設定されていることにより、プッシュロッドモータ310の伸縮量でチェ
ア機構100をちょうど収納状態と着席可能状態にすることは、説明しておく必要がある
制御機構400でプッシュロッドモータ310の伸縮量を制御することは従来技術に属す
るので、ここでは改めて説明しない。なお、プッシュロッドモータ310の伸縮移動はリ
ードスクリュー機構と比べてより効率的な往復移動を有するので、収納状態から着席可能
状態により速く変わって、使用者により良い使用体験をさせることが可能である。無論、
着席可能状態から収納状態に変わるのは、使用者の立ち上がりを補助する実際の要求に基
づいて、プッシュロッドモータ310の伸縮スピードを設定することで、より良い体験に
することが可能であるが、ここでは改めて説明しない。
【0027】
上記のチェア機構100が着席可能状態から収納状態に変わる過程において、チェア機構
100に座っている人を、座ったままの姿勢から立ち上がった姿勢に変わるように補助す
ることができ、立ち上がりを補助する機能を果たすことが可能である。それととおに、普
段収納状態にあるチェア機構100はさらに、その占めるスペースを減少させて、浴室に
より大きい空間をあけておくことも可能である。
【0028】
図2図3に示すように、本実施例において、サポーター機構200はさらにサポーター
機構200を覆うための装飾ケース240を含み、可動ベース320は装飾ケース240
に外嵌されている環状幾何体であり、可動ベース320は干渉されることなく装飾ケース
240に対して上下移動できる。装飾ケース240は、第一のサポーター機構210、第
二のサポーター機構220及び第三のサポーター機構230を覆い隠す機能を果たせる。
【0029】
図2に示すように、本実施例において、チェア機構100はさらに、可動ベース320に
概ね鉛直に配置されている背もたれ板130、及び座り板110に配置されているシート
クッション140を含む。背もたれ板130は使用者の背中をもたせかける機能を果たす
ことが可能で、シートクッション140は座り板110の上面に配置されており、シート
クッション140はより肌にやさしい材質で製造でき、且つシートクッション140はよ
り座りやすい形状に製造できる。プッシュロッドモータ310により、二つの状態間で相
互に変化するようにチェア機構100を駆動する過程において、背もたれ板130は可動
ベース320に伴って上下移動し、シートクッション140は座り板とともに枢動する。
【0030】
また、図2図4に示すように、本実施例において、ヒンジ接続ロッド120は横断面が
U形を呈するロッド状部材であり、座り板110とサポーター機構200にはいずれもヒ
ンジ接続のための凸起が設けられており、この凸起はロッド状部材のU型溝内にあり、且
つこの凸起とU型溝の両側壁とがヒンジ接続関係を形成する。上記構造のロッド状部材に
よれば、自身の構造強度を強化できるだけではなく、ヒンジ接続ロッド120と座り板1
10及びサポーター機構200との間のヒンジ接続方式をさらに安定させることが可能で
ある。
【0031】
本実施例の上記案によれば、本願のシャワーチェアは、プッシュロッドモータ310によ
り、チェア機構100の着席可能状態と収納状態との間での切換を効率的に実現できるだ
けではなく、本願のヒンジ接続ロッド120とプッシュロッドモータ310はいずれも十
分に大きい支持力を提供して、立ち上がりを補助することも実現でき、また、シャワーチ
ェアの長時間の信頼できる作動を保証できる。
【0032】
以上の記載は本発明の好ましい実施態様に過ぎず、本発明を制限するものではない。当業
者にとって、本発明には各種の変更と変化が可能である。本発明の精神と原則内で行われ
た任意の修正、等価物による置換、改良等は、全て本発明の保護範囲内に含まれるべきで
ある。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2022-08-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁本体に配置できるサポーター機構(200)と、
プッシュロッドモータ(310)、可動ベース(320)及び案内軸(360)を含み、
前記可動ベース(320)が前記プッシュロッドモータ(310)の出力端部に接続され
ており、前記可動ベース(320)が前記案内軸(360)に沿って上下移動できる昇降
機構(300)と、
前記可動ベース(320)にヒンジ接続されている座り板(110)、及びそれぞれ前記
座り板(110)と前記サポーター機構(200)にヒンジ接続されているヒンジ接続ロ
ッド(120)を含み、前記ヒンジ接続ロッド(120)が前記サポーター機構(200
)にヒンジ接続されている位置は、前記ヒンジ接続ロッド(120)と前記座り板(11
0)とが互いにヒンジ接続されている位置より低いチェア機構(100)と、
制御機構(400)と
を含み、
前記プッシュロッドモータ(310)は前記制御機構(400)に電気的に接続されてお
り、この制御機構(400)により前記プッシュロッドモータ(310)の伸縮量を制御
でき、前記プッシュロッドモータ(310)は前記可動ベース(320)を上へ移動する
ように駆動することで、前記座り板(110)を下へ枢動するように移動させて、且つ概
ね鉛直状態にすることができ、前記プッシュロッドモータ(310)は前記可動ベース(
320)を下へ移動するように駆動することで、前記座り板(110)を上へ枢動するよ
うに移動させて、且つ概ね水平状態にすることができ
前記昇降機構(300)はさらに接続板(340)とヒンジ接続ベース(350)を含み
、前記接続板(340)は前記可動ベース(320)に鉛直に配置されており、前記ヒン
ジ接続ベース(350)は前記接続板(340)に配置され、前記プッシュロッドモータ
(310)の出力端部は前記ヒンジ接続ベース(350)にヒンジ接続されている、
ことを特徴とするャワーチェア。
【請求項2】
前記昇降機構(300)はさらに一対の案内軸(360)及び一対の案内ブロック(33
0)を含み、一対の前記案内軸(360)はそれぞれ前記サポーター機構(200)に鉛
直に配置されて且つ前記プッシュロッドモータ(310)の両側にあり、一対の案内ブロ
ック(330)はそれぞれ前記可動ベース(320)に配置されて且つそれぞれ一対の前
記案内軸(360)に上下移動可能に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載のシャワーチェア。
【請求項3】
前記サポーター機構(200)は、上から下へ配置されている第一のサポーター(210
)、第二のサポーター(220)及び第三のサポーター(230)を含み、前記案内軸(
360)は上から下へそれぞれ前記第一のサポーター(210)、前記第二のサポーター
(220)及び前記第三のサポーター(230)に接続されている
ことを特徴とする請求項に記載のシャワーチェア。
【請求項4】
前記プッシュロッドモータ(310)は前記第三のサポーター(230)に配置されてい

ことを特徴とする請求項に記載のシャワーチェア。
【請求項5】
前記サポーター機構(200)はさらに前記サポーター機構(200)を覆うための装飾
ケース(240)を含み、前記可動ベース(320)は干渉されることなく前記装飾ケー
ス(240)に対して上下移動できる
ことを特徴とする請求項1に記載のシャワーチェア。
【請求項6】
前記可動ベース(320)は前記装飾ケース(240)に外嵌されている環状幾何体であ

ことを特徴とする請求項に記載のシャワーチェア。
【請求項7】
前記チェア機構(100)はさらに、前記座り板(110)に配置されているシートクッ
ション(140)を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のシャワーチェア。
【請求項8】
前記ヒンジ接続ロッド(120)は横断面がU形を呈するロッド状部材であり、且つ前記
ヒンジ接続ロッド(120)は両側壁で外部に対してヒンジ接続する方式によってそれぞ
れ前記座り板(110)と前記サポーター機構(200)にヒンジ接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載のシャワーチェア。