(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022151424
(43)【公開日】2022-10-07
(54)【発明の名称】自動底面灌水植物栽培法
(51)【国際特許分類】
A01G 27/06 20060101AFI20220929BHJP
【FI】
A01G27/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021081947
(22)【出願日】2021-03-25
(71)【出願人】
【識別番号】596111966
【氏名又は名称】山本 武史
(72)【発明者】
【氏名】山本 武史
(57)【要約】 (修正有)
【課題】小型栽培の盆栽や花栽培用でなく世の中で利用価値が高い農業や果樹、樹木栽培ができる自動底面灌水大量貯水方式植物栽培。
【解決手段】コンクリートの溝とすれば水貯水は大量であり、水道から補給していけば半永久的であり、その溝の上に置くプラスチック大型栽培容器に土を入れ、マイクロクロスのような円筒形とする腐らない半永久的な化学繊維で底面灌水をすると農業のような多種目の植物栽培が20年―30年も継続できる。吸水紐は太くすることで高くまで吸いあがり更に円筒形とする吸水紐の端に厚さ5mm程度の布を直交して縫合して吸水紐頭部を設けることで水供給が高まり培養土に含まれる水は多くなる。マイクロクロスやレーヨンは半永久的であり、腐らず何年も使用できることはシクラメン栽培の使用年数から判断できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明者は小型の盆栽や花栽培を育てる底面灌水植物栽培を目指して特許、実用新案を申請してきたが、もっと利用価値のある大型農業に繋がる底面灌水大型植物栽培を目指して特許を申請する。大型植物を栽培するためには太陽と大量の水が必要であり、太陽としてはLEDが開発され太陽が無くても栽培が可能となった。しかし屋内での樹木鑑賞や花栽培では現在の赤や青の強い栽培用lSD育成用でなく緑のLSDを加えて太陽光のような無色のLSD照明として鑑賞する。町や都会の屋上でもコンクリートの溝を設けて底面灌水栽培を行えば太陽光は要らず、雨も降るので栽培容器の底から溝に水を落とす補給水は少なくでは良い。又室内の栽培容器に入れる培養土であるが、今までの赤玉土小粒と腐葉土は腐敗するので腐葉土と三相数値が同じに近いパーライト小粒を混合すれば衛生的になり虫や蚊等は発生せず衛生的な栽培ができ成長性が良くなる。都会や町に公園を設け、ビルの内部の職場などでLSD照明で栽培すれば屋内が森や林のようになり、樹木が育ち、人々の心が癒されるのではないか?又、屋内で樹を育てると5m以上も大きくく成長するので、日本の盆栽技術によって3年に1度程度の根切りをして大きく成長しすぎないように植木屋さんに依頼する必要が発生する。又、天井に強化ガラスを設置すれば太陽光を取り入れることが可能となる。又、肥料であるが下の溝に液肥を混入すれば成長もよくなるが、その分量は現在、まだ不明でありこれからの課題である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この栽培はフラフープを流行らせたドイツのレチューザーの底面栽培による観葉植物への自動水遣りシステムが先行技術であるが日本的な盆栽や花栽培への植物栽培に応用するにはレチューザーの水遣り方法では水供給が少なく水不足になり盆栽や花栽培させることは不可能であった。私は盆栽用の自動水遣りシステムを研究して特許を完成させ10年以上の栽培実績もあるが販売には至らず、小さな栽培用ではなく、もっと規模を大きくして農業や果物栽培が可能となる利用価値の高い自動底面灌水植物栽培を目指した。大型栽培ではもっと大きな水貯水が必要であり、長期的栽培が可能とするなら室内やビルの屋上でコンクリート製の溝を設けることで大容量となり、更に水が少ないと、時々水補充を継続して、溝の長さを伸ばしていけばコンクリートの溝は100リットルー500リットルにもなり、それでも少なければ吸水紐を太くすれば高く迄吸い上がり500リリットル以上と貯水量は増え、補給回数を増やせば、更にも大容量となり、5メートル程度の樹木や果樹栽培もできるのではないか?これは現在特許栽培中の5リットルタンクでは50cmの樹木盆栽が月一度の補給で栽培できるので、500リットルもあれば5mの樹木や果樹栽培は10年、20年でも栽培が継続できるのではと想定しているが実際に可能かどうか吸い上げ量テストが必要である。貯水が大容量であれば小型農業や果樹栽培等のような食料供給ができ、室内で林や森を作り公園を設け春には5mもの高さの桜を咲かせ樹木を植え、会社内部に樹木を植えお花畑で癒される毎日を過ごすことが可能になる。又、樹木等は日本の盆栽のように根が伸びてくるので3年に一度程度の根切りが必要となり、植木屋を頼む経費が必要になるが、又、建物内では太陽が必要であるが現在技術ではLED照明を利用すれば太陽光として食糧栽培が可能であり観賞用ならば光の三原色である緑を加えたLEDを使用すれば白色に近い美しい光となる。大きなLEDライト80ワット―100ワットを増やして使用すれば広い面積でも使用でき、屋内の培養土は腐葉土は使用せずパーライトの小粒と赤玉土の小粒を混合すれば、蚊のような小さな虫も寄らず、土は腐らず三相状態も良い状態となる。但し、屋内ではエアコンで温度が設定されていて花が咲くのは春と秋20度程度ならば、春、秋、2回は花は咲くだろう。私の部屋は25度に設定しているので1月に桜が開花し2月には花が散ったので室内の温度を合わせて花を植えることが必要となる。更に肥料であるが液肥を溝に混ぜて底面栽培で与えるがこれからの課題とする。
【背景技術】
【0002】
ドイツの大手の玩具メーカーが観葉植物栽培用として吸水紐ではなくゼオライトで少なく水を吸い上げるが、栽培は観葉栽培専用であり、普通の盆栽や花栽培、農業等では大量の水供給が必要であり、マイクロクロス布を丸め円筒形と太くして、更にその円筒形端部に
図2のようにマイクロクロス厚さ5mm程度の布を直交縫合して吸水紐頭部として培養土への水供給量を高める。多年草や樹木では吸水紐頭部に多く水を供給する。しかし、栽培のはじめには土に十分水潅水をすれば培養土は十分水を含むので水の移動は早くなる。又、飽和以上の水は栽培容器に下に設ける水抜き穴から溝に流れ落ちるので汚れない。しかし種を植える時は灌水を繰り返し、培養土を灌水して根が底まで伸びて自力で水が吸えるので成長する。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
大型植物を栽培するためには、最初は土に灌水して水を含ませ、継続して水を大量に貯水する溝に水供給が栽培すれば、コンクリートの溝であれば300リットルー500リットル貯水すれば大容量となり農業栽培もでき、1か月に一度程度、補充を継続すれば水が減ってくるので、水量計を見ながら水補給すれば農業、果樹、森、林、を作り食料も得られる。
【課題を解決しようとするための手段】
【0004】
コンクリートの溝とすれば水貯水は大量であり、水道から補給していけば半永久的であり、その溝の上に置くプラスチック大型栽培容器に土を入れ、マイクロクロスのような円筒形とする腐らない半永久的な化学繊維で底面灌水をすると農業のような多種目の植物栽培が20年―30年も継続できる。吸水紐は太くすることで高くまで吸いあがり更に円筒形とする吸水紐の端に厚さ5mm程度の布を直交して縫合して吸水紐頭部を設けることで水供給が高まり培養土に含まれる水は多くなる。マイクロクロスやレーヨンは半永久的であり、腐らず何年も使用できることはシクラメン栽培の使用年数から判断できる。
【発明の効果】
【0005】
図1のように、コンクリートの溝を並列に多本数を設けて水貯水すれば、ビルの屋上では太陽もあり、町や都会の近くで、野菜、果樹栽培ができ、消費する場所も近い。普通の路地栽培の野外の畑の地下に溝を設けることで、陽が当たらず蒸発も少なく長期的に多くの栽培が可能となり水道から補給していけば、日本だけでなく世界の飢饉や雨不足に悩む国で農業が可能となる。日本でも江戸時代にように飢饉が続けば、人々が飢え、北朝鮮のようにジャガイモだけを食べることになる。地震、飢饉などの天災は予想はできない。又建物の中に溝を設ければ、屋内樹木栽培や花栽培をしてLEDを併用することでビル内公園、ビル内企業において心休まる場所が提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
自動底面灌水植物栽培法では栽培容器が50cm以下と浅い容器では植える植物の根が水を求めて、
図2のように根が吸水紐頭部に絡み根腐れが発生するので遮根透水シートを吸水紐頭部を覆うように栽培容器の底に開ける穴に吸水紐胴体を入れ、吸水紐頭部を残して底に張り付け底面灌水で培養土に水を吸い上げる。水は遮根透水シートのミクロ的な穴から培養土に吸いあがり根は遮断される。又、日本においては道路には側道があり雨は無駄に川に導き流しているが溝を衛生的にしてこの溝の上にプラスチックの栽培容器を乗せ花を植えて飾ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【符号の説明】
【0008】
1マイクロクロス吸水紐 2吸水紐頭部 3培養土 4溝 5栽培容器
6遮根透水シート