(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022151446
(43)【公開日】2022-10-07
(54)【発明の名称】工程管理装置および工程管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G05B 19/418 20060101AFI20220929BHJP
G06Q 50/08 20120101ALI20220929BHJP
G06Q 10/06 20120101ALI20220929BHJP
【FI】
G05B19/418 Z
G06Q50/08
G06Q10/06
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021081973
(22)【出願日】2021-03-24
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】515128817
【氏名又は名称】細野 祐一
(72)【発明者】
【氏名】細野 祐一
【テーマコード(参考)】
3C100
5L049
【Fターム(参考)】
3C100AA29
3C100AA57
3C100AA59
3C100BB12
3C100BB13
3C100BB17
3C100BB33
3C100CC02
5L049AA06
5L049CC04
(57)【要約】
【課題】工区ごとの仕事状況を把握することができる。
【解決手段】人、仕事、機械、工程のいずれかの状態をそれぞれ識別可能に示すステータス情報と、ステータス情報に対応して、処理ID、機械ID、工程を識別する工区名、またはヌル値のいずれかを示すプロセスIDと、ステータス情報が人または仕事の場合に入力される従業員IDと、開始終了時刻に関する時刻情報とを関連付けてセンサーデータとして記憶するセンサーデータ記憶部11と、機械IDと、処理IDと、工区名とを関連付けて機械工程テーブルとして記憶するテーブル記憶部12と、ステータス情報が機械の状態を示すセンサーデータである機械データと、ステータス情報が仕事の状態を示すセンサーデータである仕事データと、ステータス情報が人の状態を示すセンサーデータである人データと、機械工程テーブルとに基づいて、工区名ごとに、工程開始時刻および工程終了時刻を算出するデータ演算部13とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人、仕事、機械、複数の前記機械をグループとした工程のいずれかの状態をそれぞれ識別可能に示すステータス情報と、前記ステータス情報に対応して、前記仕事を識別する処理ID、前記機械を識別する機械ID、前記工程を識別する工区名、またはヌル値のいずれかが設定されるプロセスIDと、前記ステータス情報が前記人または前記仕事の場合に入力される従業員IDと、開始終了時刻に関する時刻情報とを関連付けてセンサーデータとして記憶するセンサーデータ記憶手段と、
前記機械IDと、前記処理IDと、前記工区名とを関連付けて機械工程テーブルとして記憶するテーブル記憶手段と、
前記ステータス情報が前記機械の状態を示す前記センサーデータである機械データと、前記ステータス情報が前記仕事の状態を示す前記センサーデータである仕事データと、前記ステータス情報が前記人の状態を示す前記センサーデータである人データと、前記機械工程テーブルとに基づいて、前記工区名ごとに、工程開始時刻および工程終了時刻を算出するデータ演算手段と、
を備えたことを特徴とする工程管理装置。
【請求項2】
前記データ演算手段は、
前記機械データおよび前記仕事データそれぞれの開始時刻から終了時刻までが重なる機械仕事期間を示す情報を機械仕事実績情報とし、前記人データおよび前記仕事データそれぞれの開始時刻から終了時刻までが重なる人仕事実績期間を示す情報を人仕事実績情報として算出する稼働実績情報作成手段と、
前記機械仕事実績情報と、前記人仕事実績情報と、前記機械工程テーブルとに基づいて、前記工区名ごとに、前記機械仕事期間または前記人仕事実績期間に含まれる期間の開始時刻を前記工程開始時刻として算出するとともに、前記機械仕事期間または前記人仕事実績期間に含まれる期間の終了時刻を前記工程終了時刻として算出する工程監視手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載の工程管理装置。
【請求項3】
前記工程監視手段は、
算出した工程開始時刻および工程終了時刻を前記時刻情報として、前記ステータス情報が前記工程の状態を示す前記センサーデータを生成する
ことを特徴とする請求項2記載の工程管理装置。
【請求項4】
前記データ演算手段は、
入力操作に基づいて前記センサーデータを更新する訂正手段を、さらに有する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項記載の工程管理装置。
【請求項5】
前記センサーデータは、さらに、前記ステータス情報が前記仕事の場合に入力される作業識別NOが関連付けられており、
前記機械仕事実績情報には、前記機械IDと、前記作業識別NOと、前記従業員IDとが含まれ、
前記人仕事実績情報には、前記処理IDと、前記作業識別NOと、前記従業員IDとが含まれている
ことを特徴とする請求項2または3項記載の工程管理装置。
【請求項6】
人、仕事、機械、複数の前記機械をグループとした工程のいずれかの状態をそれぞれ識別可能に示すステータス情報と、前記ステータス情報に対応して、前記仕事を識別する処理ID、前記機械を識別する機械ID、前記工程を識別する工区名、またはヌル値のいずれかが設定されたプロセスIDと、前記ステータス情報が前記人または前記仕事の場合に入力される従業員IDと、開始終了時刻に関する時刻情報とを関連付けてセンサーデータとしてセンサーデータ記憶手段に記憶させるセンサーデータ記憶制御ステップと、
前記機械IDと、前記処理IDと、前記工区名とを関連付けて機械工程テーブルとしてテーブル記憶手段に記憶させるテーブル記憶制御ステップと、
前記ステータス情報が前記機械の状態を示す前記センサーデータである機械データと、前記ステータス情報が前記仕事の状態を示す前記センサーデータである仕事データと、前記ステータス情報が前記人の状態を示す前記センサーデータである人データと、前記機械工程テーブルとに基づいて、前記工区名ごとに、工程開始時刻および工程終了時刻を算出するデータ演算ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする工程管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工区ごとの仕事状況を把握することができる工程管理装置および工程管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、IoTによる業務の可視化は、事例の多くは大企業に対するものであった。大企業では、その生産プロセスや、生産装置などの企業に備わっている構造(構造資産と言う)を強みとしており、業務の可視化対象は、機械やプロセスの稼働状況に焦点を当てていた。
しかし多くの中小企業において、その強みは現場で働く従業員である。従業員(人的資産と言う)が、様々な技能を習得することで多能工化が進み、機械の待ちが少なくなったり、新しい技能による新製品開発もできるようになる。また従業員が現場の作業の仕方を工夫することでより多くの機械を同時に見ることができ、多台持ちがすすむ。多能工化や多台持ちが進むことで、工場の構造資産である生産プロセスや、生産装置の稼働率が高まり、会社としての生産能力(作る力)が増加する。
また、工場には、複数の機械が設定されていることが多いが、工場内のどのエリアに設置されている機械が稼働または停止しているかエリア単位で把握できれば、現場の柔軟な対応が可能となる。
【0003】
特許文献1には、装置を操作する作業者を識別する作業者IDと、装置の稼働状況を示す稼働データと、作業者の操作により製造された製品に関する情報を示す製品データとを関連づけて、実績データとして記憶する実績データ記憶手段と、実績データに基づいて、作業者ID毎に、作業者IDが示す作業者により操作された装置の稼働状態と装置の稼働により製造された製品に関する情報とを表示する表示手段と、を備えた経営改善支援装置が開示されている。
【0004】
特許文献2には、タイムデータ読取装置により勤務実績時間を算出し記録する勤怠管理装置と、作業実績を管理する作業管理装置と、従業員が作業に従事する端末とを備えた作業管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2020-077424号公報
【特許文献2】特開2002-312549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、稼働データや、製品データなどはそれぞれデータ構造が異なるので、データの統合が困難であった。そのため、工区ごとにデータを集計することが困難となるので、工区ごとの仕事状況が共有できず、現場での柔軟な判断、営業の受注判断、経営者の判断に活用することが困難であった。
特許文献2に記載された技術も同様に、タイムデータ読取装置により入力された勤務実績時間と、作業実績入力画面から入力されたデータの統合が困難であり、また、工区ごとの仕事状況も共有することが困難であった。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、工区ごとの仕事状況を把握することができる工程管理装置および工程管理プログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を解決するため、本発明に係る工程管理装置の第1の特徴は、
人、仕事、機械、複数の前記機械をグループとした工程のいずれかの状態をそれぞれ識別可能に示すステータス情報と、前記ステータス情報に対応して、前記仕事を識別する処理ID、前記機械を識別する機械ID、前記工程を識別する工区名、またはヌル値のいずれかが設定されたプロセスIDと、前記ステータス情報が前記人または前記仕事の場合に入力される従業員IDと、開始終了時刻に関する時刻情報とを関連付けてセンサーデータとして記憶するセンサーデータ記憶手段と、
前記機械IDと、前記処理IDと、前記工区名とを関連付けて機械工程テーブルとして記憶するテーブル記憶手段と、
前記ステータス情報が前記機械の状態を示す前記センサーデータである機械データと、前記ステータス情報が前記仕事の状態を示す前記センサーデータである仕事データと、前記ステータス情報が前記人の状態を示す前記センサーデータである人データと、前記機械工程テーブルとに基づいて、前記工区名ごとに、工程開始時刻および工程終了時刻を算出するデータ演算手段と、
を備えたことにある。
【0010】
上記目的を解決するため、本発明に係る工程管理装置の第2の特徴は、
前記データ演算手段は、
前記機械データおよび前記仕事データそれぞれの開始時刻から終了時刻までが重なる機械仕事期間を示す情報を機械仕事実績情報とし、前記人データおよび前記仕事データそれぞれの開始時刻から終了時刻までが重なる人仕事実績期間を示す情報を人仕事実績情報として算出する稼働実績情報作成手段と、
前記機械仕事実績情報と、前記人仕事実績情報と、前記機械工程テーブルとに基づいて、前記工区名ごとに、前記機械仕事期間または前記人仕事実績期間に含まれる期間の開始時刻を前記工程開始時刻として算出するとともに、前記機械仕事期間または前記人仕事実績期間に含まれる期間の終了時刻を前記工程終了時刻として算出する工程監視手段と、
を有することにある。
【0011】
上記目的を解決するため、本発明に係る工程管理装置の第3の特徴は、
前記工程監視手段は、
算出した工程開始時刻および工程終了時刻を前記時刻情報として、前記ステータス情報が前記工程の状態を示す前記センサーデータを生成する
ことにある。
【0012】
上記目的を解決するため、本発明に係る工程管理装置の第4の特徴は、
前記データ演算手段は、
入力操作に基づいて前記センサーデータを更新する訂正手段を、さらに有する
ことにある。
【0013】
上記目的を解決するため、本発明に係る工程管理装置の第5の特徴は、
前記センサーデータは、さらに、前記ステータス情報が前記仕事の場合に入力される作業識別NOが関連付けられており、
前記機械仕事実績情報には、前記機械IDと、前記作業識別NOと、前記従業員IDとが含まれ、
前記人仕事実績情報には、前記処理IDと、前記作業識別NOと、前記従業員IDとが含まれている
ことにある。
【0014】
上記目的を解決するため、本発明に係る工程管理プログラムの第1の特徴は、
人、仕事、機械、複数の前記機械をグループとした工程のいずれかの状態をそれぞれ識別可能に示すステータス情報と、前記ステータス情報に対応して、前記仕事を識別する処理ID、前記機械を識別する機械ID、前記工程を識別する工区名、またはヌル値のいずれかが設定されたプロセスIDと、前記ステータス情報が前記人または前記仕事の場合に入力される従業員IDと、開始終了時刻に関する時刻情報とを関連付けてセンサーデータとしてセンサーデータ記憶手段に記憶させるセンサーデータ記憶制御ステップと、
前記機械IDと、前記処理IDと、前記工区名とを関連付けて機械工程テーブルとしてテーブル記憶手段に記憶させるテーブル記憶制御ステップと、
前記ステータス情報が前記機械の状態を示す前記センサーデータである機械データと、前記ステータス情報が前記仕事の状態を示す前記センサーデータである仕事データと、前記ステータス情報が前記人の状態を示す前記センサーデータである人データと、前記機械工程テーブルとに基づいて、前記工区名ごとに、工程開始時刻および工程終了時刻を算出するデータ演算ステップと、
をコンピュータに実行させることにある。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る工程管理装置および工程管理プログラムによれば、工区ごとの仕事状況を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】 本発明の一実施形態である工程管理装置が適用された工程管理システムの概略構成を示した概略構成図である。
【
図2】 本発明の一実施形態に係る工程管理装置が備えるセンサーデータ記憶部に記憶されたセンサーデータの一例を示した図である。
【
図3】 本発明の一実施形態に係る工程管理装置が備える稼働実績情報作成部の作用を示した図である。
【
図4】 本発明の一実施形態に係る工程管理装置が備える稼働実績情報作成部の作用を示した図である。
【
図5】 本発明の一実施形態に係る工程管理装置が備える訂正部の作用を示した図である。
【
図6】 本発明の一実施形態に係る工程管理装置が備える工程監視部の作用を示した図である。
【
図7】 本発明の一実施形態に係る工程管理装置に接続された表示装置に表示された機械稼働状況表示画面の一例を示した図である。
【
図8】 本発明の一実施形態に係る工程管理装置に接続された表示装置に表示された機械稼働状況変更画面の一例を示した図である。
【
図9】 本発明の一実施形態に係る工程管理装置に接続された表示装置に表示された従業員稼働状況表示画面の一例を示した図である。
【
図10】 本発明の一実施形態に係る工程管理装置に接続された表示装置に表示された従業員稼働状況変更画面の一例を示した図である。
【
図11】 本発明の一実施形態に係る工程管理装置に接続された表示装置に表示された訂正入力画面の一例を示した図である。
【
図12】 本発明の一実施形態に係る工程管理装置に接続された表示装置に表示された工程状況表示画面の一例を示した図である。
【
図13】 本発明の一実施形態に係る工程管理装置に接続された表示装置に表示された工程終了入力画面の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一若しくは同等の部位や構成要素には、同一若しくは同等の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
【0018】
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0019】
<工程管理システムの概略構成>
図1は、本発明の一実施形態である工程管理装置1が適用された工程管理システム100の概略構成を示した概略構成図である。
【0020】
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る工程管理システム100のハードウェア構成は、工程管理装置1と、センサー2と、読み取り装置3と、入力端末4と、表示装置7とを備えている。
センサー2は、図示しない機械装置に備えられ、機械装置のオン/オフ信号や、動作信号など様々な機械装置に関する状態を検出する。
【0021】
読み取り装置3は、作業者ICカードC1などから作業者(人)に関する人情報を読み取る。また、読み取り装置3は、作業指示書などをスキャンすることにより作業に関する作業情報を読み取る。
【0022】
入力端末4は、表示装置7に表示された各種画面を見ながら、ユーザが訂正データなど様々なデータの入力操作を行うことにより、入力操作に基づいて入力データを工程管理装置1へ送信する。
【0023】
表示装置7は、工程管理装置1の指示に基づき、機械稼働状況表示画面や、機械稼働状況変更画面や、工程状況表示画面など様々な画面を表示する。
【0024】
工程管理装置1は、センサーデータ生成部10と、センサーデータ記憶部11と、テーブル記憶部12と、データ演算部13と、稼働実績データベース14とを備える。なお、センサーデータ生成部10と、データ演算部13とは、工程管理プログラムが実行されることにより、CPUなどの演算装置に実装される。
【0025】
センサーデータ生成部10は、センサー2から機械装置に関する情報を取得し、読み取り装置3から人に関する情報を取得し、入力端末4から、仕事に関する情報および工程に関する情報を取得する。そして、センサーデータ生成部10は、取得した各種データからセンサーデータを生成し、センサーデータ記憶部11に記憶させる。工程とは、比較的近傍に設置されている複数の機械をまとめたグループであり、工区に対応する。
【0026】
センサーデータ記憶部11は、センサーデータを記憶する。具体的には、センサーデータ記憶部11は、少なくとも、人、仕事、機械、工程のいずれかの状態をそれぞれ識別可能に示すステータス情報と、ステータス情報に対応して、仕事を識別する処理ID、機械を識別する機械ID、工程を識別する工区名、またはヌル値のいずれかを示すプロセスIDと、ステータス情報が人または仕事の場合に入力される従業員IDと、開始終了時刻に関する時刻情報とを関連付けてセンサーデータとして記憶する。
【0027】
図2は、本発明の一実施形態に係る工程管理装置1が備えるセンサーデータ記憶部11に記憶されたセンサーデータの一例を示した図である。
【0028】
センサーデータは、全て同一のフォーマット(データ構造)で記憶されている。
【0029】
センサーデータは、STATUS、processID、従業員ID、作業識別NO、現在時刻、開始時刻、訂正区分の項目からなる。それぞれは、例えば、カンマ区切りなどで区切られて記憶されている。
【0030】
例えば、センサーデータ111では、STATUSが「on」、processIDは「機械ID」、従業員IDが「XXX」、作業識別NOが「AAA」、現在時刻が「2021mdh01」、開始時刻が「2021mdh02」として入力されており、訂正区分は入力されていない。また、センサーデータ113では、STATUSが「end」、processIDは「機械ID」、従業員IDが「XXX」、作業識別NOが「AAA」、現在時刻が「2021mdh81」、開始時刻が「2021mdh82」、訂正区分が追加を示す「A」として入力されている。
【0031】
STATUSは、「touched」、「released」、「start」、「end」、「on」、「off」、「jstart」、「jend」のいずれかが入力される。「touched」および「released」は人(作業員)が出勤しているか否かを示しており、「start」および「end」は仕事が継続中か否かを示しており、「on」および「off」は機械装置が稼働中か否かを示しており、「jstart」および「jend」は工区が稼働中か否かを示している。
【0032】
processIDは、STATUSが機械を示している場合、すなわち、「on」または「off」である場合、機械を識別可能な機械IDが入力されている。STATUSが仕事を示している場合、すなわち、「start」または「end」である場合、仕事を識別可能な処理IDまたは機械IDが入力されている。STATUSが工程を示している場合、すなわち、「jstart」または「jend」である場合、工区を識別可能な工区名が入力されている。STATUSが人を示している場合、すなわち、「touched」または「released」である場合、入力されていない(ヌル値となる)。
【0033】
従業員IDは、STATUSが仕事または人を示している場合に入力されている。STATUSが機械または工程を示している場合に入力されていない(ヌル値となる)。
【0034】
作業識別NOは、STATUSが仕事を示している場合のみ入力されている。その他の場合、入力されていない(ヌル値となる)。
【0035】
現在時刻は、その事象が発生した時刻、すなわち、センサー2により機械装置に関する情報を取得した時刻、読み取り装置3により人に関する情報を取得した時刻、入力端末4より仕事に関する情報および工程に関する情報に入力された時刻を示している。STATUSが「jstart」である場合の現在時刻は、後述する工程監視部133により工程開始時刻として入力される。STATUSが「jend」である場合の現在時刻は、後述する工程監視部133により工程終了時刻として入力される。
【0036】
開始時刻は、その事象が始まった時刻であり、STATUSが、「released」、「end」、「off」、「jend」のときに入力される。STATUSが「jend」である場合の開始時刻は、後述する工程監視部133により入力される。
【0037】
訂正区分は、訂正データのみでデータが入りA(追加)、D(削除)という意味を持つ。
【0038】
テーブル記憶部12は、機械IDと、処理IDと、工区名とを関連付けて機械工程テーブルとして記憶している。また、テーブル記憶部12は、従業員IDと、氏名と、所属とを対応づけて従業員テーブルとして記憶している。また、テーブル記憶部12は、作業識別NOと、顧客名と、製品名と、期限とを関連付けて、作業指示テーブルとして記憶している。
【0039】
稼働実績データベース14は、データ演算部13により作成された稼働実績情報を記憶する。
【0040】
データ演算部13は、センサーデータに基づいて稼働実績情報を生成したり、稼働実績情報に基づいて、工区名ごとに工程開始時刻および工程終了時刻を算出するなど様々な演算処理を実行する。
【0041】
データ演算部13は、その機能上、稼働実績情報作成部131と、訂正部132と、工程監視部133とを備えている。
【0042】
稼働実績情報作成部131は、機械データおよび仕事データそれぞれの開始時刻から終了時刻までが重なる機械仕事期間を示す情報を機械仕事実績情報として生成する。ここで、機械データとは、ステータス情報が機械の状態を示す、すなわち、STATUSが「on」または「off」であるセンサーデータであり、仕事データとは、ステータス情報が仕事の状態を示す、すなわちSTATUSが「start」または「end」であるセンサーデータである。
【0043】
また、稼働実績情報作成部131は、人データおよび仕事データそれぞれの開始時刻から終了時刻までが重なる人仕事実績期間を示す情報を人仕事実績情報として算出する。ここで、人データとは、ステータス情報が人の状態を示す、すなわち、STATUSが「touched」または「released」であるセンサーデータである。
【0044】
稼働実績情報作成部131は、機械仕事実績情報および人仕事実績情報を稼働実績情報として、稼働実績データベース14に記憶させる。
【0045】
訂正部132は、入力端末4のユーザによる入力操作に基づいてセンサーデータを更新する。
【0046】
工程監視部133は、稼働実績情報作成部131により生成された機械仕事実績情報と、人仕事実績情報と、テーブル記憶部12に記憶された機械工程テーブルとに基づいて、工区名ごとに、機械仕事期間または人仕事実績期間に含まれる期間の開始時刻を工程開始時刻として算出するとともに、機械仕事期間または人仕事実績期間に含まれる期間の終了時刻を工程終了時刻として算出する。
【0047】
そして、工程監視部133は、算出した工程開始時刻を、ステータス情報が工程の状態を示す、すなわちSTATUSが「jstart」のセンサーデータとして生成して入力するとともに、算出した工程終了時刻を、ステータス情報が工程の状態を示す、すなわちSTATUSが「jend」のセンサーデータとして生成して入力する。
【0048】
工程監視部133は、ステータス情報が工程の状態を示すセンサーデータを生成すると、必要に応じて、機械IDと、処理IDと、工区名とを関連付けて、機械工程テーブルを更新する。
【0049】
また、工程監視部133は、稼働実績情報作成部131により生成された機械仕事実績情報および人仕事実績情報と、センサーデータ記憶部11に記憶されたセンサーデータとに基づいて、機械稼働状況表示画面、機械稼働状況変更画面、従業員稼働状況表示画面、従業員稼働状況変更画面、訂正入力画面、工程状況表示画面、工程終了入力画面など様々な画面を、表示装置7に表示させる。
【0050】
<稼働実績情報作成部131の作用>
【0051】
図3,
図4は、本発明の一実施形態に係る工程管理装置1が備える稼働実績情報作成部131の作用を示した図である。
【0052】
図3に示すように、機械データDM01の開始時刻はt10時点であり、終了時刻はt12時点である。機械データDM02の開始時刻はt13時点であり、終了時刻はt17時点である。
【0053】
仕事データDW01の開始時刻はt11時点であり、終了時刻はt14時点である。仕事データDW02の開始時刻はt15時点であり、終了時刻はt16時点である。
【0054】
そこで、稼働実績情報作成部131は、機械工程テーブルに基づいて、機械データおよび仕事データそれぞれの開始時刻から終了時刻までが重なる機械仕事期間を示す情報を機械仕事実績情報として生成する。
【0055】
具体的には、機械データDM01,DM02と、仕事データDW01,DW02とが重なるt11時点~t12時点までを機械仕事DMW01の機械仕事期間とし、t13時点~t14時点までを機械仕事DMW02の機械仕事期間とし、t15時点~t16時点までを機械仕事DMW03の機械仕事期間とする。
【0056】
そして、稼働実績情報作成部131は、これらの機械仕事期間に、機械IDと、作業識別NOと、従業員IDとを付加して、機械仕事実績情報として生成し、稼働実績データベース14に記憶させる。
【0057】
また、
図4に示すように、人データDH01の開始時刻はt20時点であり、終了時刻はt25時点である。
【0058】
仕事データDW11の開始時刻はt21時点であり、終了時刻はt23時点である。仕事データDW12の開始時刻はt24時点であり、終了時刻はt26時点である。
【0059】
そこで、稼働実績情報作成部131は、従業員IDに基づいて、人データおよび仕事データそれぞれの開始時刻から終了時刻までが重なる人仕事実績期間を示す情報を人仕事実績情報として算出する。
【0060】
具体的には、人データDH01と、仕事データDW11,DW12とが重なるt21時点~t23時点までを人仕事期間とすることができる。
【0061】
ただし、t22時点からt24時点までは、就業規則上の休憩時間であることを示す終業規則情報がテーブル記憶部12に記憶されている場合、t22時点において人(作業者)がDW11の仕事の終了の入力を失念していると推測できる。
【0062】
そこで、就業規則上の休憩時間の開示時刻であるt22時点を仕事データDW11の終了時刻として置き換えることができる。このとき、t21時点からt22時点までを人仕事DHW01の人仕事期間とする。また、t24時点~t25時点までを人仕事DHW02の人仕事期間とする。
【0063】
そして、稼働実績情報作成部131は、これらの人仕事期間に、処理IDと、作業識別NOと、従業員IDとを付加して、人仕事実績情報として生成し、稼働実績データベース14に記憶させる。
【0064】
<訂正部132の作用>
【0065】
図5は、本発明の一実施形態に係る工程管理装置1が備える訂正部132の作用を示した図である。
【0066】
図5に示すように、人データDH31の開始時刻はt31時点であり、終了時刻はt36時点である。一方、仕事データDW31の開始時刻はt33時点となっている。
【0067】
この場合、人(作業員)の入力ミスが想定されるので、訂正部132により訂正が行われる。
【0068】
例えば、表示装置7には、訂正入力画面が表示され、従業員IDの人データと仕事データが表示される。ユーザは、表示装置7に表示された訂正入力画面を見ながら、訂正入力画面の所定の入力箇所に入力端末4から入力操作を行うと、入力されたデータをセンサーデータ記憶部11に記憶されたセンサーデータに反映させる。
【0069】
図5に示した例では、開始時刻はt31時点であり、終了時刻はt32時点である人データDH33が追加されているので、この人データDH33がセンサーデータに反映される。
【0070】
具体的には、人の状況の誤入力をリアルタイムに修正するために、訂正入力画面で、従業員IDの人データのSTATUS(touched/released)と仕事データのSTATUS(start/end)を表示する。その修正項目に修正、追加、削除を行うことで、修正の場合は訂正データ「D」および「A」、追加は訂正データとして「A」、削除は訂正データとして「D」が入力される。センサーデータを読み込む際、訂正データをセンサーデータに突き合わせることで、訂正済の最新データを常に共有できる。
【0071】
<工程監視部133の作用>
【0072】
図6は、本発明の一実施形態に係る工程管理装置1が備える工程監視部133の作用を示した図である。
【0073】
図6に示すように、稼働実績情報作成部131により生成された機械仕事実績情報に基づいた機械仕事DMW11の開始時刻はt40時点であり、終了時刻はt44時点である。また、機械仕事DMW12の開始時刻はt45時点であり、終了時刻はt47時点である。
【0074】
稼働実績情報作成部131により生成された人仕事実績情報に基づいた人仕事DHW11の開示時刻はt40時点であり、終了時刻はt41時点である。人仕事DHW12の開示時刻はt41時点であり、終了時刻はt42時点である。人仕事DHW13の開示時刻はt43時点であり、終了時刻はt46時点である。
【0075】
そこで、機械仕事DMW11の開始時刻、または人仕事DHW11の開示時刻であるt40時点を工程開始時刻とし、機械仕事DMW12の終了時刻であるt47時点を工程終了時刻とする。
【0076】
なお、工程終了時刻の設定は、マニュアルモードであると、入力端末4から設定することも可能である。この場合、人が工程終了の操作を失念する場合がある。その場合には、工程強制終了時間を経過したt48時点において、工程終了時刻とすることもできる。
【0077】
工程監視部133は、稼働実績情報作成部131により生成された機械仕事実績情報と、人仕事実績情報と、テーブル記憶部12に記憶された機械工程テーブルとに基づいて、工区名ごとに、機械仕事DMW11,DMW12の機械仕事期間または人仕事DHW11,DHW12,DHW13の人仕事実績期間の開始時刻t40を工程開始時刻として算出する。また、工程監視部133は、工区名ごとに、機械仕事DMW11,DMW12の機械仕事期間または人仕事DHW11,DHW12,DHW13の人仕事実績期間の終了時刻t47を工程終了時刻として算出する。
【0078】
そして、工程監視部133は、算出した工程開始時刻(ここではt40時点)を、ステータス情報が工程の状態を示す、すなわちSTATUSが「jstart」のセンサーデータとして生成して入力するとともに、算出した工程終了時刻(ここでは、t47時点)を、ステータス情報が工程の状態を示す、すなわちSTATUSが「jend」のセンサーデータとして生成して入力する。
【0079】
また、工程監視部133は、稼働実績情報作成部131により生成された機械仕事実績情報および人仕事実績情報と、センサーデータ記憶部11に記憶されたセンサーデータとに基づいて、機械稼働状況表示画面、機械稼働状況変更画面、従業員稼働状況表示画面、従業員稼働状況変更画面、訂正入力画面、工程状況表示画面、工程終了入力画面など様々な画面を、表示装置7に表示させる。
【0080】
図7は、本発明の一実施形態に係る工程管理装置1に接続された表示装置7に表示された機械稼働状況表示画面の一例を示した図である。
【0081】
図7に示すように、機械稼働状況表示画面では、センサーデータに基づいて、機械IDの最新の機械データと同じ機械IDの仕事データから、その最新状況を表示する。
【0082】
具体的には、機械ID、工程機械名、工区名、状態、機械データの取得時刻、作業内容、作業内容の取得時刻、従業員名、人データの取得時刻を表示する。
【0083】
図8は、本発明の一実施形態に係る工程管理装置1に接続された表示装置7に表示された機械稼働状況変更画面の一例を示した図である。
【0084】
図7に示した機械稼働状況表示画面のいずれかのレコード(センサーデータ)のうちいずれかが選択されると、
図8に示すように、機械稼働状況変更画面が表示される。表示装置7に表示された機械稼働状況変更画面には、入力画面P101とリスト表示画面P102とが設けられている。
【0085】
ユーザは、入力端末4からリスト表示画面P102に表示されたデータを選択する操作を行うと、選択されたデータが入力画面P101に表示される。
【0086】
仕事や人(作業者)を変更するときは、機械稼働状況変更画面の入力画面P101から仕事や人を選択することでセンサーデータに新たな仕事データを作ることで状況を変えることができる。
【0087】
図9は、本発明の一実施形態に係る工程管理装置1に接続された表示装置7に表示された従業員稼働状況表示画面の一例を示した図である。
【0088】
図9に示すように、従業員稼働状況表示画面では、センサーデータに基づいて、従業員IDの最新の人データから人の出勤退勤情報を判断し、同じ従業員IDの仕事データから、その最新状況を表示する。
【0089】
具体的には、従業員の所属、従業員名、状態、出退勤時刻、作業内容、工程、明細、仕事データの取得時刻を表示する。
【0090】
図10は、本発明の一実施形態に係る工程管理装置1に接続された表示装置7に表示された従業員稼働状況変更画面の一例を示した図である。
【0091】
図9に示した従業員稼働状況表示画面のいずれかのレコード(センサーデータ)のうちいずれかが選択されると、
図10に示すように、従業員稼働状況変更画面が表示される。
図10に示すように、表示装置7に表示された従業員稼働状況変更画面には、入力画面P201とリスト表示画面P202とが設けられている。
【0092】
ユーザは、入力端末4からリスト表示画面P202に表示されたデータを選択する操作を行うと、選択されたデータが入力画面P201に表示される。
【0093】
担当者の仕事や作業を変更するときは、従業員稼働状況変更画面の入力画面P201から仕事や人を選択することでセンサーデータに新たな仕事データを作ることで状況を変えることができる。
【0094】
図11は、本発明の一実施形態に係る工程管理装置1に接続された表示装置7に表示された訂正入力画面の一例を示した図である。
【0095】
図11に示すように、表示装置7に表示された訂正入力画面には、入力画面P301とリスト表示画面P302とが設けられている。
【0096】
ユーザは、入力端末4からリスト表示画面P302に表示されたデータを選択する操作を行うと、選択されたデータが入力画面P301に表示される。
【0097】
訂正入力画面のリスト表示画面P302には、従業員IDの人データと仕事データが表示される。ユーザは、表示装置7に表示された入力画面P301を見ながら所定の入力箇所に入力端末4から入力操作を行うと、入力されたデータをセンサーデータ記憶部11に記憶されたセンサーデータに反映させる。
【0098】
図12は、本発明の一実施形態に係る工程管理装置1に接続された表示装置7に表示された工程状況表示画面の一例を示した図である。
【0099】
図12に示すように、工程状況表示画面では、稼働実績情報作成部131により生成された機械仕事実績情報および人仕事実績情報と、センサーデータ記憶部11に記憶されたセンサーデータとに基づいて、工区ごとに最新状況が表示される。
【0100】
工程状況表示画面には、工区、状態、開始日時(工程開始時刻)、識別番号(作業識別NO)、顧客名、製品名、期限、終了日時(工程終了時刻)が表示される。顧客名、製品名、期限をについては、テーブル記憶部12に、作業識別NOと、顧客名と、製品名とが関連付けられて作業指示テーブルとして記憶されているので、この作業指示テーブルを用いて、作業識別NOから、顧客名、製品名、期限を抽出し、表示させる。
【0101】
図13は、本発明の一実施形態に係る工程管理装置1に接続された表示装置7に表示された工程終了入力画面の一例を示した図である。
【0102】
図13に示すように、表示装置7に表示された工程終了入力画面には、入力画面P401とリスト表示画面P402とが設けられている。
【0103】
ユーザは、入力端末4からリスト表示画面P402に表示されたデータを選択する操作を行うと、選択されたデータが入力画面P401に表示される。
【0104】
工程を強制的に終了させるときは、工程終了入力画面の入力画面P401から終了日時を入力することで状況を変えることができる。
【0105】
以上のように、本発明の一実施形態に係る工程管理装置1によれば、人、仕事、機械、複数の前記機械をグループとした工程のいずれかの状態をそれぞれ識別可能に示すステータス情報と、前記ステータス情報に対応して、前記仕事を識別する処理ID、前記機械を識別する機械ID、前記工程を識別する工区名、またはヌル値のいずれかを示すプロセスIDと、前記ステータス情報が前記人または前記仕事の場合に入力される従業員IDと、開始終了時刻に関する時刻情報とを関連付けてセンサーデータとして記憶するセンサーデータ記憶手段と、前記機械IDと、前記処理IDと、前記工区名とを関連付けて機械工程テーブルとして記憶するテーブル記憶手段と、前記ステータス情報が前記機械の状態を示す前記センサーデータである機械データと、前記ステータス情報が前記仕事の状態を示す前記センサーデータである仕事データと、前記ステータス情報が前記人の状態を示す前記センサーデータである人データと、前記機械工程テーブルとに基づいて、前記工区名ごとに、工程開始時刻および工程終了時刻を算出するデータ演算手段と、を備える。
【0106】
そのため、機械データや人データなどを容易に統合できるので、工区ごとにデータを集計することができる。これにより、工区ごとの仕事状況を把握することができるので、現場での柔軟な判断、営業の受注判断、経営者の判断に活用することができる。
【0107】
また、上述した実施形態は、コンピュータにインストールした工程管理プログラムを実行させることにより実現することもできる。
【符号の説明】
【0108】
1 工程管理装置
2 センサー
3 読み取り装置
4 入力端末
7 表示装置
10 センサーデータ生成部
11 センサーデータ記憶部
12 テーブル記憶部
13 データ演算部
14 稼働実績データベース
100 工程管理システム
131 稼働実績情報作成部
132 訂正部
133 工程監視部
【手続補正書】
【提出日】2021-12-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人、仕事、機械、複数の前記機械をグループとした工程のうちいずれであるかを示すとともに、前記人、前記仕事、前記機械、前記工程の状態をそれぞれ識別可能に示すステータス情報と、前記ステータス情報に対応して、前記仕事を識別する処理ID、前記機械を識別する機械ID、前記工程を識別する工区名、またはヌル値のいずれかが設定されるプロセスIDと、前記ステータス情報が前記人または前記仕事の場合に入力される従業員IDと、開始終了時刻に関する時刻情報とを関連付けてセンサーデータとして記憶するセンサーデータ記憶手段と、
前記機械IDと、前記処理IDと、前記工区名とを関連付けて機械工程テーブルとして記憶するテーブル記憶手段と、
前記ステータス情報が前記機械の状態を示す前記センサーデータである機械データと、前記ステータス情報が前記仕事の状態を示す前記センサーデータである仕事データと、前記ステータス情報が前記人の状態を示す前記センサーデータである人データと、前記機械工程テーブルとに基づいて、前記工区名ごとに、工程開始時刻および工程終了時刻を算出するデータ演算手段と、
を備えたことを特徴とする工程管理装置。
【請求項2】
前記データ演算手段は、
前記機械データおよび前記仕事データそれぞれの開始時刻から終了時刻までが重なる機械仕事期間を示す情報を機械仕事実績情報とし、前記人データおよび前記仕事データそれぞれの開始時刻から終了時刻までが重なる人仕事実績期間を示す情報を人仕事実績情報として算出する稼働実績情報作成手段と、
前記機械仕事実績情報と、前記人仕事実績情報と、前記機械工程テーブルとに基づいて、前記工区名ごとに、前記機械仕事期間または前記人仕事実績期間に含まれる期間の開始時刻を前記工程開始時刻として算出するとともに、前記機械仕事期間または前記人仕事実績期間に含まれる期間の終了時刻を前記工程終了時刻として算出する工程監視手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載の工程管理装置。
【請求項3】
前記工程監視手段は、
算出した工程開始時刻および工程終了時刻を前記時刻情報として、前記ステータス情報が前記工程の状態を示す前記センサーデータを生成する
ことを特徴とする請求項2記載の工程管理装置。
【請求項4】
前記データ演算手段は、
入力操作に基づいて前記センサーデータを更新する訂正手段を、さらに有する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項記載の工程管理装置。
【請求項5】
前記センサーデータは、さらに、前記ステータス情報が前記仕事の場合に入力される作業識別NOが関連付けられており、
前記機械仕事実績情報には、前記機械IDと、前記作業識別NOと、前記従業員IDとが含まれ、
前記人仕事実績情報には、前記処理IDと、前記作業識別NOと、前記従業員IDとが含まれている
ことを特徴とする請求項2または3項記載の工程管理装置。
【請求項6】
人、仕事、機械、複数の前記機械をグループとした工程のうちいずれであるかを示すとともに、前記人、前記仕事、前記機械、前記工程の状態をそれぞれ識別可能に示すステータス情報と、前記ステータス情報に対応して、前記仕事を識別する処理ID、前記機械を識別する機械ID、前記工程を識別する工区名、またはヌル値のいずれかが設定されたプロセスIDと、前記ステータス情報が前記人または前記仕事の場合に入力される従業員IDと、開始終了時刻に関する時刻情報とを関連付けてセンサーデータとしてセンサーデータ記憶手段に記憶させるセンサーデータ記憶制御ステップと、
前記機械IDと、前記処理IDと、前記工区名とを関連付けて機械工程テーブルとしてテーブル記憶手段に記憶させるテーブル記憶制御ステップと、
前記ステータス情報が前記機械の状態を示す前記センサーデータである機械データと、前記ステータス情報が前記仕事の状態を示す前記センサーデータである仕事データと、前記ステータス情報が前記人の状態を示す前記センサーデータである人データと、前記機械工程テーブルとに基づいて、前記工区名ごとに、工程開始時刻および工程終了時刻を算出するデータ演算ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする工程管理プログラム。