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▶ 森下 竜夫の特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022151465
(43)【公開日】2022-10-07
(54)【発明の名称】変形システムキッチン
(51)【国際特許分類】
   A47B 77/02 20060101AFI20220929BHJP
   A47B 77/04 20060101ALI20220929BHJP
【FI】
A47B77/02
A47B77/04 A
A47B77/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021082766
(22)【出願日】2021-03-25
(71)【出願人】
【識別番号】592256955
【氏名又は名称】森下 竜夫
(72)【発明者】
【氏名】森下 竜夫
【テーマコード(参考)】
3B260
【Fターム(参考)】
3B260DA13
3B260EA02
3B260EC04
(57)【要約】
【課題】頻繁に使用する台所を片付けるのは面倒である。
車椅子でシステムキッチンを使用すると、下部の収納部が邪魔だが無くすと収納が減る。台所では物を置く場所が不足しがち。
高い場所にある収納棚は椅子や脚立が必要。
【解決手段】システムキッチンが片付いて使用する物が収納されて見えない状態から使用時にはシステムキッチンが開いて料理に必要な物が入った容器が外に移動して見て取れる位置に並ぶ。使用後はシステムキッチンが開いて使った物が入った容器がまた格納される。使った道具が入った容器は食器(道具)洗い乾燥機内で次に使える状態になれば便利だし衛生的。
調理台やシンクや(IH)コンロが手前にスライド移動するタイプと下部収納部が足を載せられる位置まで床下に沈下するタイプを考案した。
システムキッチンに必要な時に棚が出来る。
高い位置の収納部を壁側にレールを設けて取付け、またはそれを天井から吊り上下出来る様にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムキッチン内に収納された物が見て取れる位置に収納された容器ごと移動し配置出来る。
【請求項2】
椅子や車椅子で使用し易くするために調理台やシンクや(IH)コンロを手前に移動出来る。または下部の収納部が足を載せれる高さまで床下に沈下する。
【請求項3】
システムキッチンに収納された棚が必要に応じて出せる。
【請求項4】
上部収納棚ごと下降させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はキッチンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
システムキッチンがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
システムキッチンは綺麗に収納されていると気持ちよい。しかし、綺麗に収納してあれば料理をする時に必要な物を引き出しを引いたり収納扉を開けて取り出して、引き出しを閉めたり収納扉を閉める動作をその都度しなければならない。
使い終わった物は洗って乾かして所定の場所に引き出しを引いたり締めたり収納扉を開けたり閉めたりして収納する必要がある。
【0004】
腰掛けて料理や洗い物をする場合、調理台やシンクや(IH)コンロの下に膝が納まる空間が必要になるが、そこを収納部としないのは勿体無い。
調理台やシンクや(IH)コンロの下に収納部を確保すると、腰掛けて使い辛く足を引いた状態で身を乗り出す必要があるので立った方が楽かもしれない。よって、車椅子の人にはとても使い辛い物になってしまう。
【0005】
調理台で用意した料理の具材の量や具材の種類が多くなると調理台で作業するスペースがなくなってしまう。鍋やフライパンの蓋を置く場所に困ったり、配膳用のお盆や食器を置く場所に困ったりすることがある。
【0006】
高い位置に収納した物の出し入れは椅子や脚立等が必要で、制限された足場でバランスを崩すと危険である。
高い位置にある物をその収納部に納まる籠に入れて、その籠ごと下に移動し取り出すものは存在します。しかしその場合その籠に入る物しか入れられないし、籠の体積で収納部が狭くなる。また比較的軽い物しか収納出来ない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、使用しない時は料理で使う物がシステムキッチン内に収納され見えないが、使用する時は収納されていた料理で使う物が見て取れる位置にセットされるシステムキッチンを考案した。
【0008】
調理台やシンクや(IH)コンロが手前にスライド移動し、その下に足を置けるタイプ。または、調理台やシンクや(IH)コンロの下部の収納部が足を載せられる位置まで床下に沈下するタイプを考案した。
【0009】
システムキッチンに収納された台や棚を必要に応じてセット出来る。
システムキッチンから台や棚が縦に上昇し横にして使うタイプ。または、縦に上昇し両側に開いてセットするタイプや、つまんでスライド移動し離せばスライド移動した台が固定されるタイプ。調理台の面が上昇してその下に調理台の面が現れるタイプ。これは広い面積が複数面できるが、調理台の面積の一部の広さの棚を調理台の奥に設けるだけでも充分かもしれない。
システムキッチンの調理台等に蓋を設け、それが棚になるタイプ。広過ぎて邪魔な場合折れて奥にセット出来ればよい。
上にある収納部から縦に降して横にセットするタイプ。縦に降して両側に開いてセットするタイプ。収納部の下面が下降して棚になるタイプが考えられる。
【0010】
高い位置にある収納部を壁側にレールを設けて取付け、または重い物を収納する場合は収納部にロープを繋いでその先に重りを取付け滑車を使えば、少ない力で収納部を使い易い高さまで下降させたり元の高さに戻せる。
【発明の効果】
【0011】
システムキッチンを使用しない時は綺麗に収納され片付いた状態である。
使用する時に料理に必要な物が収納されたシステムキッチンの収納部が移動し直ぐ手に取れる位置にセットされる。このシステムキッチンの料理バージョンへの変形により引き出しを引いたり押したり収納扉を開け閉めたりして収納された物をその都度取り出す必要がなくなり便利である。収納された物が目の前に現れて一目で収納された物を把握出来るため、片付けて何年も忘れてしまうことがなくなる。
システムキッチンを使い終えたら手に取れる位置にセットされた物をシステムキッチン内に移動させれば、元の綺麗に収納され片付いた状態に戻る。
道具に関しては使ったら洗って乾かしてから収納部に戻す必要がある為、その収納部に食器(道具)洗い乾燥の機能を持たせると、使い終わった道具をそのまま片付けられ便利である。食事後の洗い物の量が減る。
【0012】
調理台やシンクや(IH)コンロの下に空間を作ると、車椅子の方も台所仕事がし易くなるだけでなく車椅子が必要でない人にとっても立ち仕事から解放される。また、身長に合わないシステムキッチンの高さであっても座るので椅子の高さの調整で使い易くなる。調理台やシンクや(IH)コンロの下に空間を作っても収納スペースは減らしてない。
【0013】
料理に使う具材の量や具材の種類が多くても、それが入った複数の容器を置いて調理出来るし、鍋やフライパンの蓋も置ける。料理を配膳する為のお盆や食器も置ける。
【0014】
椅子や脚立等の高いところに手を届かせるために載る物が必要ない。また、高いところで足を載せる面積が制限されないので安全である。
収納部全体が見れる高さまで下げれるので収納した物を簡単に出し入れ出来て、収納物を把握し易いので何年も忘れ去られる物がなくなる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
システムキッチンで使用しにくいスペースを利用すれば良い。例えばそれが収納部の奥だとすると、そこに道具や調味料等を納めるための容器を配置して、使用時にシステムキッチンが開きその容器ごとシステムキッチンの外に移動しシステムキッチンが閉じる。使用後は使った物を容器に戻せば、あとはシステムキッチンが開いて容器ごとシステムキッチン内に移動しシステムキッチンが閉じる。
【0016】
調理台やシンクや(IH)コンロの下にある収納部の上面にレールを設けて、使用時に調理台やシンクや(IH)コンロを手前にスライド移動させて固定出来る様にする。当然スライド移動することで重量バランスが崩れて倒れない様に固定する。フレキシブルなパイプを水道管やガス管に使う。
【0017】
システムキッチンに台や棚を調理台やシンクやコンロ台の境目や端に収納しておいて必要な時に縦に上昇させ横にしてセットしたり縦に上昇させ両側に開いてセットするタイプ。システムキッチンの収納部と調理台やシンクやコンロの間に台を収納しておいて必要な時に引っ張って出して固定するタイプ。調理台の面が上昇してその下に面が現れるタイプ。システムキッチンの上に蓋を設け、それが棚になるタイプ。広過ぎて邪魔な場合一部分だけにしたり折れてちょうど良い面積になる様に出来るタイプ等が考えられる。
上にある収納部から縦に降して横にセットするタイプ。縦に降して両側に開いてセットするタイプ。収納部の下面が下降して棚になるタイプが考えられる。
【0018】
壁の上部にレールを設けてそれに収納棚を取付けることで、収納棚を上下できる。
重量物を収納する場合、紐に重りを繋ぎ滑車を使って軽くする方法もある。
【産業上の利用可能性】
【0019】
壁の上部にレールを設けてそれに収納棚を取付けて収納棚を上下する方法は、台所だけではなく他の部屋でも使える。また、デッドスペースになっている天井裏が活用できる。