(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022151637
(43)【公開日】2022-10-07
(54)【発明の名称】マスクキーパー
(51)【国際特許分類】
A41D 13/11 20060101AFI20220929BHJP
A62B 18/02 20060101ALI20220929BHJP
A62B 25/00 20060101ALI20220929BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
A62B18/02 C
A62B25/00
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022022134
(22)【出願日】2022-02-16
(31)【優先権主張番号】P 2021052676
(32)【優先日】2021-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】507245548
【氏名又は名称】山根 さゆり
(72)【発明者】
【氏名】山根 さゆり
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA07
2E185CC32
2E185CC77
(57)【要約】
【課題】個別に所持する事無く、マスクを収納してマスクケースを形成するマスクキーパーを開発すること。
【解決手段】マスクに重ねて使用するマスクカバーを、マスク不使用時にマスクケースとして使用するものであって、複数のシート、若しくは1枚のシートと、返し手段3と、耳掛け紐2とからなり、シート
は、重ねて辺を結合し、そ
の外部面と内部
面の両面を使用可能に補整してマスクカバーを形成し、返し手段3は、マスクカバーの外部面と内部面を連絡して、マスクカバーの辺、若しくは辺付近の少なくとも1か所に設けて、重ねて複数折りにしたマスクとマスクカバーの長さのマスクカバーの外部面を折り返して裏返
し、複数折りにしたマスクとマスクカバーを一束にして収納する袋状のマスクケースを形成し、耳掛け紐2は、マスクカバーを顔に保持するものであって、マスクカバーの長手方向両端の短手方向上下端部に取り付けたことを特徴とするマスクキーパー1。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスク使用時にマスクに重ねて使用するマスクカバーを、マスク不使用時にマスクケースとして使用するものであって、複数のシート、若しくは1枚のシートと、返し手段と、耳掛け紐とからなり、複数のシート、若しくは1枚のシートは、マスクカバーとマスクケースを形成するものであって、複数のシートは重ね合わせて、1枚のシートは折り返して、それらのシートの辺を結合し、その結合したシートの外部面と内部面の両面を使用可能に補整してマスクカバーを形成し、返し手段は、マスクカバーの外部面と内部面を連絡してマスクケースを形成するものであって、マスクカバーの辺、若しくは辺付近の少なくとも1か所に設けて、重ねて複数折りにしたマスクとマスクカバーを一束にしてマスクカバーの外部面を裏返しができる構成とし、返し手段を介して重ねて複数折りにしたマスクとマスクカバーの長さのマスクカバーの外部面を折り返えして裏返し、マスクカバーの内部面で重ねて複数折りにしたマスクとマスクカバーを収納する袋状のマスクケースを形成し、耳掛け紐は、耳にかけてマスクカバーを顔に保持するものであって、マスクカバーの長手方向両端の短手方向上下端部に取り付けたことを特徴とするマスクキーパー。
【請求項2】
返し補助部を、返し手段に連絡してマスクカバーの少なくとも1か所に設けて、返し手段を拡張できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のマスクキーパー。
【請求項3】
少なくとも1か所に通し開口部を設けた通し部を、マスクカバーの長手方向両端の短手方向の表面側と裏面側にそれぞれ設けて、耳掛け紐を取付け可能にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のマスクキーパー。
【請求項4】
マスクケースの型崩れを防止するために、マスクカバーの長手方向のほぼ中央の短手方向内部を結合したことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3のいずれかに記載のマスクキーパー。
【請求項5】
返し手段を、マスクカバー裏面の長手方向のほぼ中央の短手方向に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のマスクキーパー。
【請求項6】
補助具を、返し手段を効率的に活用するために、マスクケース使用時の返し手段とは反対の辺付近のマスクカバー内部に設けたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5のいずれかに記載のマスクキーパー。
【請求項7】
マスク使用時にマスクに重ねて使用するマスクカバーを、マスク不使用時にマスクケースとして使用するものであって、脱着可能に留め部と受け部を設けてシートの一部を可動可能としたシートと、耳掛け紐とからなり、シートは、折り返し位置を変更して留め部と受け部を接合してマスクカバー、マスクケースを形成するものであって、中心シート、折り返しシート、補助シートで構成し、中心シートは留め部と接合する位置に受け部を備え、中心シートの長手方向両端の短手方向、若しくは片方の端部の短手方向に折り返しシートを設け、折り返しシートの上下端部に留め部を備えた補助シートを設け、シートを外部面と内部面の両面を使用可能に補整した構成とし、中心シート、折り返しシート、補助シートを折り重ねて留め部と受け部を接合してマスクカバーを形成し、折り重ねたマスクカバーの留め部と受け部を分離して、折り返しシートを折り返して裏返し留め部と受け部を接合してマスクカバーの内部面で重ねて複数折りにしたマスクとマスクカバーを収納する袋状のマスクケースを形成し、耳掛け紐は、耳にかけてマスクカバーを顔に保持するものであって、マスクカバーの長手方向両端の短手方向上下端部に取り付けたことを特徴とするマスクキーパー。
【請求項8】
挿入シートを、少なくとも1か所に挿入開口部を設けてマスクカバーの外部面又は内部面の辺、若しくは辺付近に結合し、布等を挿入することでマスクとして使用可能としたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請求項7のいずれかに記載のマスクキーパー。
【請求項9】
係止具を、マスクカバーの長手方向両端の短手方向上下端部に設けて、マスクカバーをマスク紐に係止してマスクに保持できることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8のいずれかに記載のマスクキーパー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマスクのマスクカバーとマスクケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近は、花粉症予防や、インフルエンザ、コロナなどのウィルス感染防止のためにマスクの需要が増加している。そのために、マスクと重ねて使用するファッション性のあるマスクカバーが考案され、また、マスクを使用しない時にマスクを保管するマスクケースやマスクホルダーが考案されている。
【0003】
これまで、マスクケースはマスクを収納するだけ、マスクカバーはマスクに重ねて使用するだけの物が多く、所持したり室内で使用したりする際には、マスク、マスクカバー、マスクケースを個別に管理しなければならず不便であった。例えば特許文献1の実登第3047179号公報、特許文献2の実登第3166686号公報、特許文献3の実登第3221326号公報に記載されているマスクケースなどは、単体のためにマスクケースやマスクカバーなどを個別に所持しなければならないし、置き場所を決めて紛失しないように気を付けなければならない。
【0004】
特許文献4の実登第3227229号公報はマスクカバー本体内部に不織布フィルターを挿入する構成であり、特許文献5の実登第3228247号公報はマスク本体内部に保冷剤などを挿入する構成であり、特許文献7の特開2020-105875号公報はマスク本体に袋状の収容部が備えられて、その内部に特殊なものを挿入する構成であり、特許文献4の実登第3227229号公報、特許文献5の実登第3228247号公報、特許文献7の特開2020-105875号公報はマスクケースの使用目的が無い為にマスクケースにする構成はなく、マスクケースは別に所持しなければならない。
【0005】
特許文献6の特開2015-119806号公報に記載されているマスクカバー兼用マスクケースは、マスクケースとして使用する事ができても、上下のシート部材の間にスリット(開口)が設けられているために、マスクをマスクケースに収容した時に、マスクの顔に接触する面の一部が露出するので、保管時に、他所に接触して不衛生となるから、バックやポケットに入れる時の入れる場所や、室内に置く時の置き場所や置き方を考慮しなければならない。また、特許文献1の実登第3047179号公報、特許文献2の実登第3166686号公報、特許文献3の実登第3221326号公報、特許文献4の実登第3227229号公報、特許文献5の実登第3228247号公報、特許文献6の特開2015-119806号公報、特許文献7の特開2020-105875号公報には、マスクカバーを折ってマスクケースとして使用する構成は記載されておらず、マスクケースをコンパクトに使用する構成ではないので所持するのに不便である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実登第3047179号公報
【特許文献2】実登第3166686号公報
【特許文献3】実登第3221326号公報
【特許文献4】実登第3227229号公報
【特許文献5】実登第3228247号公報
【特許文献6】特開2015-119806号公報
【特許文献7】特開2020-105875号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
マスクを使用する際に、マスクケースを個別に所持する事が無く持ち運びが便利で、マスクケースの紛失を防止し、マスクとしての使用が可能で、マスクを衛生的に収納するマスクカバーと兼用のマスクケースを開発すること。
【課題を解決するための手段】
【0008】
マスク使用時にマスクに重ねて使用するマスクカバーを、マスク不使用時にマスクケースとして使用するものであって、複数のシート、若しくは1枚のシートと、返し手段と、耳掛け紐とからなり、複数のシート、若しくは1枚のシートは、マスクカバーとマスクケースを形成するものであって、複数のシートは重ね合わせて、1枚のシートは折り返して、それらのシートの辺を結合し、その結合したシートの外部面と内部面の両面を使用可能に補整してマスクカバーを形成し、返し手段は、マスクカバーの外部面と内部面を連絡してマスクケースを形成するものであって、マスクカバーの辺、若しくは辺付近の少なくとも1か所に設けて、重ねて複数折りにしたマスクとマスクカバーを一束にしてマスクカバーの外部面を裏返しができる構成とし、返し手段を介して重ねて複数折りにしたマスクとマスクカバーの長さのマスクカバーの外部面を折り返えして裏返し、マスクカバーの内部面で重ねて複数折りにしたマスクとマスクカバーを収納する袋状のマスクケースを形成し、耳掛け紐は、耳にかけてマスクカバーを顔に保持するものであって、マスクカバーの長手方向両端の短手方向上下端部に取り付けたことを特徴とする。
【0009】
返し補助部を、返し手段に連絡してマスクカバーの少なくとも1か所に設けて、返し手段を拡張できるようにしたことを特徴とする。
【0010】
少なくとも1か所に通し開口部を設けた通し部を、マスクカバーの長手方向両端の短手方向の表面側と裏面側にそれぞれ設けて、耳掛け紐を取付け可能にしたことを特徴とする。
【0011】
マスクケースの型崩れを防止するために、マスクカバーの長手方向のほぼ中央の短手方向内部を結合したことを特徴とする。
【0012】
返し手段を、マスクカバー裏面の長手方向のほぼ中央の短手方向に設けたことを特徴とする。
【0013】
補助具を、返し手段を効率的に活用するために、マスクケース使用時の返し手段とは反対の辺付近のマスクカバー内部に設けたことを特徴とする。
【0014】
マスク使用時にマスクに重ねて使用するマスクカバーを、マスク不使用時にマスクケースとして使用するものであって、脱着可能に留め部と受け部を設けてシートの一部を可動可能としたシー
トと、耳掛け紐とからなり、シートは、折り返し位置を変更して留め部と受け部を接合してマスクカバー、マスクケースを形成するものであって、中心シート、折り返しシート、補助シートで構成し、中心シートは留め部と接合する位置に受け部を備え、中心シートの長手方向両端の短手方向、若しくは片方の端部の短手方向に折り返しシートを設け、折り返しシートの上下端部に留め部を備えた補助シートを設け、シートを外部面と内部面の両面を使用可能に補整した構成とし、中心シート、折り返しシート、補助シートを折り重ねて留め部と受け部を接合してマスクカバーを形成し、折り重ねたマスクカバーの留め部と受け部を分離して、折り返しシートを折り返して裏返し留め部と受け部を接合してマスクカバーの内部面で重ねて複数折りにしたマスクとマスクカバーを収納する袋状のマスクケースを形成し、耳掛け紐は、耳にかけてマスクカバーを顔に保持するものであって、マスクカバーの長手方向両端の短手方向上下端部に取り付けたことを特徴とする。
【0015】
挿入シートを、少なくとも1か所に挿入開口部を設けてマスクカバーの外部面又は内部面の辺、若しくは辺付近に結合し、布等を挿入することでマスクとして使用可能としたことを特徴とする。
【0016】
係止具を、マスクカバーの長手方向両端の短手方向上下端部に設けて、マスクカバーをマスク紐に係止してマスクに保持できることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
複数折りにしたマスクカバーをマスクケースにする構成としたことで、マスク不使用時にマスクケースにマスクを収納すればコンパクトに収納する事ができて、所持するのに便利でありマスクケースの紛失を防ぐことができる。
【0018】
顔から取り外したマスクとマスクカバーの折り方で、マスクの顔接触部分とマスクカバーの外気に触れた面を区分して収納することができるので衛生的である。
【0019】
マスクカバーに、挿入開口部を設けて挿入シートを結合した構成としたので、挿入開口部から不織布、ガーゼ、キッチンペーパーなどを挿入シートに挿入することができるので、挿入する素材を調整して花粉やウィルスなどを軽減するマスクとしての使用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明のマスクキーパー1の図面。(実施例1)
【
図2】マスクキーパー1のマスクカバーの使用時の図面。
【
図5】マスクキーパー1とマスクの構成を示す図面。
【
図6】マスクキーパー1のマスクケースの収納方法を示す図面。
【
図7】マスクキーパー1のマスクケースの収納方法を示す図面。
【
図8】マスクキーパー1のマスクをマスクケースに収納した状態を示す図面。
【
図9】別の実施例のマスクキーパー1-1Aの図面。(実施例2)
【
図10】マスクキーパー1-1Aのマスクケースの図面。
【
図11】別の実施例のマスクキーパー1-1Bの図面。(実施例3)
【
図12】マスクキーパー1-1Bの構成を示す図面。
【
図13】別の実施例のマスクキーパー1-1Cの構成を示す図面。(実施例4)
【
図14】マスクキーパー1-1の耳掛け紐の構成図面。
【
図15】マスクキーパー1-1の通し開口部の図面。
【
図17】別の実施例のマスクキーパー1-2の図面。(実施例5)
【
図18】別の実施例のマスクキーパー1-3の図面。(実施例6)
【
図19】マスクキーパー1-3のマスクとの構成を示す図面。
【
図20】別の実施例のマスクキーパー1-4の断面図。(実施例7)
【
図21】別の実施例のマスクキーパー1-5の図面。(実施例8)
【
図22】別の実施例のマスクキーパー101の図面。(実施例9)
【
図23】マスクキーパー101とマスクの構成を示す図面。
【
図24】マスクキーパー101のマスクケースの収納方法を示す図面。
【
図25】マスクキーパー101のマスクケースの収納方法を示す図面。
【
図26】別の実施例のマスクキーパー201のマスクケースの図面。(実施例10)
【
図27】マスクキーパー201のマスクカバーの使用時の図面。
【
図29】マスクキーパー201とマスクの構成を示す図面。
【
図30】マスクキーパー201のマスクケースの収納方法を示す図面。
【
図31】マスクキーパー201のマスクケースの収納方法を示す図面。
【
図32】マスクキーパー201のシート204の状態を示す図面。
【
図33】マスクキーパー201のマスクをマスクケースに収納した状態を示す図面。
【
図34】マスクキーパー201をマスクケースにした状態を示す図面。
【
図35】別の実施例のマスクキーパー201-2の図面。(実施例11)
【
図36】マスクキーパー201-2の構成を示す図面。
【
図37】別の実施例のマスクキーパー301の図面。(実施例12)
【
図38】マスクキーパー301の連結部を示す図面。
【
図39】マスクキーパー301の連結部の構成を示す図面。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。説明において、マスクキーパー1、マスクキーパー1-1A、マスクキーパー1-1B、マスクキーパー1-1C、マスクキーパー1-2、マスクキーパー1-3、マスクキーパー1-4、マスクキーパー1-5、マスクキーパー101のシート面1-a、シート面101-aは外気に触れる面、シート面1-b、シート面1-b3、シート面101-bはマスクカバーの内部面、シート面1-c、シート面1-c1、シート面1-c2、シート面1-c3、シート面101-cは使用方法によりマスク又は顔に接触する面とする。また、マスクカバー使用中の外気と接触する面を表面、マスク又は顔に接触する面を裏面、マスクカバー全体の外部の面を外部面、シートを結合して形成されたマスクカバー内部の面を内部面、マスクカバーを折り返して裏返った面を表と表記しています。そして、特許願に記載のマスクキーパーは、機能によってマスクカバー、マスクケースと呼称を変えています。マスクカバーはマスクに重ねて使用する物、マスクケースはマスクカバーでマスクとマスクカバーを収納したもの又はマスクカバーを収納したものです。
【実施例0022】
実施例1のマスクキーパー1を
図1~
図8に基づいて説明する。
図1に図示しているのは、マスクキーパー1のマスクケースとして使用する時の図面である。マスクキーパー1とマスクAを重ねて中央で折り、マスクカバーのシート面1-aを返し手段3を介して折り返して裏返して、シート面1-bでマスクとマスクカバーを覆いマスクケースを形成している。
【0023】
図2、
図3、
図4、
図5、
図6に図示しているように、マスクキーパー1は、複数に重ねたシートの辺を結合してマスクカバーを形成し、マスクケースを形成するために、結合して形成されたマスクカバーの結合部分の外部面と内部面を使用可能に補整して、マスクカバーの長手方向両端の短手方向に外部面と内部面を連絡する返し手段3を設けて、返し手段3を介してマスクカバーの外部面を折り返して裏返し、内部面を表にしてマスクケースを形成する構成とした。そして、マスクカバーの長手方向両端の短手方向上下端部に、返し手段3の邪魔にならない位置に耳掛け紐2の端部を結合している。返し手段3をマスクカバーの長手方向両端に設けることにより右利き、左利きのどちらも使用が容易な構成とした。実施例では返し手段3を長手方向両端に設けているが、片側でもよく特に限定するものではない。
【0024】
図4、
図5に図示しているように、マスク使用時には、マスクAとマスクキーパー1を重ねて使用し、
図6、
図7に示しているように、マスク不使用時にマスクをマスクケースに収納するために、顔から取り外して重なった状態のマスクAとマスクキーパー1を、マスクAが内側になるように二つ折りにして、二つ折りにしたマスクキーパー1のシート面1-aの一方を、返し手段3を介してシート面1-bが表になるように折り返して裏返し、二つ折りにしたマスクAとマスクキーパー1を覆ったことで、
図8に示したようにマスクとマスクカバーの外気に触れた面を区分して収納する袋状のマスクケースが形成される。形成された袋状のマスクケース内部の、マスクAとシート面1-cの間、若しくは折り返したシート面1-aと折り返していないシート面1-aの間に、耳掛け紐2とマスク紐A-2を収納するとマスクAの顔に接触する部分が衛生的となる。実施例1ではマスクとマスクカバーをマスクの顔に接触する面を合わせて二つ折りにしている。マスクの顔に接触する面がマスクカバーの外気に触れる面に接触することのない折り方を採用すると衛生的であるが、返し手段3を介して複数折りにしたマスクとマスクカバーを一束にして、素早くマスクカバーを折り返して裏返しマスクケースを形成することができればよく、マスクとマスクカバーの折り方、折り数を特に限定するものではない。
【0025】
本願発明のマスクキーパーはマスクカバーの外部面を折り返して裏返し、マスクを収納する袋状のマスクケースを形成するために、シートの裁断部分、結合部分は補整してマスクカバーの外部面、内部面の両面を使用可能とした。