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特開2022-151768歯科用ハンドピースを潤滑し、任意選択で洗浄及び消毒するためのデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022151768
(43)【公開日】2022-10-07
(54)【発明の名称】歯科用ハンドピースを潤滑し、任意選択で洗浄及び消毒するためのデバイス
(51)【国際特許分類】
   A61C 1/08 20060101AFI20220929BHJP
   A61C 19/00 20060101ALI20220929BHJP
   A61C 1/05 20060101ALI20220929BHJP
   A61C 1/07 20060101ALI20220929BHJP
   A61C 3/03 20060101ALI20220929BHJP
【FI】
A61C1/08 Z
A61C19/00 Z
A61C19/00 J
A61C1/05 Z
A61C1/07 A
A61C3/03
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022044868
(22)【出願日】2022-03-22
(31)【優先権主張番号】102021000006911
(32)【優先日】2021-03-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(71)【出願人】
【識別番号】513000908
【氏名又は名称】チェフラ エッセ.チ.
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヴァレリオ ボルサーリ
(72)【発明者】
【氏名】ジュリオ マチューゾ
【テーマコード(参考)】
4C052
【Fターム(参考)】
4C052AA07
4C052AA15
4C052BB03
4C052CC02
4C052EE03
4C052EE06
4C052LL05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】歯科用ハンドピースを潤滑し、任意選択で洗浄及び消毒するためのデバイスを提供する。
【解決手段】アダプタ90が円筒形状を有し、アダプタの第1の端部にはコントラアングル用コネクタ91が設けられ、アダプタの第2の端部にはMidwestコネクタ92が設けられている、歯科用ハンドピースを洗浄、消毒、及び潤滑する卓上型デバイスにおいて、アダプタが、ばね95と、次いでばねによって囲まれた、軸方向に移動する円筒部分94と、円筒部分内に同軸上に挿入されたシャフト93とを備え、構成要素が、アダプタの外側ハウジングによって囲まれ、シャフトが、円筒部分に対して回転し、円筒部分及びシャフトがねじ切り棒によって導かれるねじ接続を介して係合し、アダプタがコントラアングルに結合されるとき、シャフトがコントラアングルの歯車と回転可能に結合することができる卓上型デバイス。
【選択図】図9C
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉式チャンバ(6)内に設置された歯科用ハンドピース(3、4、5)を挿入するためのコネクタ(7)を備える、前記歯科用ハンドピースを洗浄、消毒、及び潤滑する卓上型デバイス(200)であって、前記コネクタにMidwest接続部が設けられ、前記デバイスが、コントラアングル(4)と前記コネクタ(7)との間に挿置すべき前記コントラアングル用アダプタ(90)を備え、前記アダプタ(90)が円筒形状を有し、前記アダプタの第1の端部にはコントラアングル用コネクタ(91)が設けられ、前記アダプタの第2の端部にはMidwestコネクタ(92)が設けられている、卓上型デバイス(200)において、
前記アダプタ(90)が、
- ばね(95)と、
- 次いで前記ばね(95)によって囲まれた、軸方向に移動する円筒部分(94)と、
- 前記円筒部分(94)内に同軸上に挿入されたシャフト(93)とを備え、
前記構成要素(93、94、95)が前記アダプタ(90)の外側ハウジングによって囲まれ、
- 前記シャフト(93)が前記円筒部分(94)に対して回転し、
- 前記円筒部分(94)及び前記シャフト(93)がねじ切り棒によって導かれるねじ接続を介して係合し、
- 前記アダプタ(90)がコントラアングル(4)に結合されるとき、前記シャフト(93)が前記コントラアングル(4)の歯車と回転可能に結合することができることを特徴とする卓上型デバイス(200)。
【請求項2】
圧縮空気が前記アダプタ(90)を通過するとき、前記シャフト(93)が回転し、前記コントラングル(4)の内歯歯車上の洗浄剤/消毒剤のより良好な散布が可能になる、請求項1に記載の歯科用ハンドピース(3、4、5)を洗浄、消毒、及び潤滑する卓上型デバイス(200)。
【請求項3】
前記軸方向に移動する円筒部(94)は、その外側マントル壁にらせん溝(194)が設けられ、ピンを介して前記シャフト(93)に拘束され、前記らせん溝(194)の形状が、圧縮空気の影響下で前記シャフト(93)によって行われる回転数を決定づける、請求項1又は2に記載の歯科用ハンドピース(3、4、5)を洗浄、消毒、及び潤滑する卓上型デバイス(200)。
【請求項4】
前記ハンドピース(3、4、5)にMidwestコネクタが設けられていないとき、前記ハンドピース(3、4、5)と前記コネクタ(7)との間にアダプタが挿置される(50)、請求項1から3までのいずれか一項又は複数項に記載の歯科用ハンドピース(3、4、5)を洗浄、消毒、及び潤滑する卓上型デバイス(200)。
【請求項5】
前記回転式ハンドピースが、タービン(3)及びコントラアングル(4)からなる群から選択され、振動式ハンドピースが歯科用歯石スケーラ(5)である、請求項1から4までのいずれか一項又は複数項に記載の歯科用ハンドピース(3、4、5)を洗浄、消毒、及び潤滑する卓上型デバイス(200)。
【請求項6】
前記回路が、
- 圧縮空気導入口と、
- 圧力安定器(101)と、
- 歯科用ハンドピースのための前記コネクタ(7)に直接接続された電子弁(106)が設けられた第1の枝部(103)と、
- スプレー缶(61)内に入れられた潤滑手段を供給する穴(71)を介して歯科用ハンドピースのための前記コネクタ(7)に接続された電子弁(105)が設けられた第2の枝部(102)とを備え、
前記電子弁(103、106)の開閉により、前記ハンドピース(3、4)に圧縮空気のみ、又は潤滑手段と混合された圧縮空気が択一的に供給され、前記ハンドピース(3、4)を通過した前記潤滑剤が最終的に前記チャンバ(6)に排出されることになる、請求項1から5までのいずれか一項又は複数項に記載の歯科用ハンドピース(3、4、5)を洗浄、消毒、及び潤滑する卓上型デバイス(200)。
【請求項7】
前記アダプタ(50)に設けられた穴が、前記潤滑剤を、振動式ハンドピース(5)を通過させることなく直接前記チャンバ(6)内に排出する、請求項6に記載の歯科用ハンドピース(3、4、5)を洗浄、消毒、及び潤滑する卓上型デバイス(200)。
【請求項8】
前記回路が、請求項6に記載の構成要素に加えて、
- 特殊ノズル(205)に接続された電子弁(206)が設けられたさらなる枝部(201)と、
- ポンプ(204)によって作動させる洗浄剤リザーバ(82)と、
- ポンプ(203)によって作動させる消毒剤リザーバ(81)とを備え、
前記電子弁(105、106、206)の開閉により、それぞれのリザーバ(61、82、81)から取り出された潤滑剤、洗浄剤、消毒剤が、択一的に前記ハンドピースに供給される、請求項6又は7に記載の歯科用ハンドピース(3、4、5)を洗浄、消毒、及び潤滑する卓上型デバイス(200)。
【請求項9】
前記回路が、請求項8に記載の構成要素に加えて、前記ハンドピース(3、4、5)の外側に洗浄剤/消毒剤を供給する前記チャンバ(6)内に配置されたノズル(205)と、前記洗浄剤/消毒剤の旋回運動を発生させるために、前記チャンバ(6)内にやはり配置され、前記チャンバ(6)内に圧縮空気を供給するノズル(207)とをさらに備えた、請求項8に記載の歯科用ハンドピース(3、4、5)を洗浄、消毒、及び潤滑する卓上型デバイス(200)。
【請求項10】
前記デバイスが、前記ハンドピース(3、4、5)に実行される潤滑サイクル、又は洗浄、消毒、及び潤滑サイクルに関するデータをダウンロードするために提供されるUSBワンドに接続するためのUSBスロットを備えた、請求項1から9までのいずれか一項又は複数項に記載の歯科用ハンドピース(3、4、5)を、潤滑する卓上型デバイス(100)、又は洗浄、消毒、及び潤滑する卓上型デバイス(200)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科用ハンドピースの潤滑のための第1の単純な実施例、並びに歯科用ハンドピースの洗浄、消毒、及び潤滑のための第2のより複雑な実施例における、2つの卓上型デバイスに関する。詳細には、そのようなデバイスには、患者に使用された歯科用ハンドピースの洗浄及び消毒を担当する人間のオペレータによるデバイスの操作性を著しく向上させるいくつかの革新的な解決手段が設けられている。
【背景技術】
【0002】
当技術分野において、知られている歯科治療ユニット又は知られている独立卓上型ユニットに搭載可能な、異なる種類の回転式又は振動式ハンドピース、すなわち、
- タービン(回転性ハンドピース)、
- コントラアングル(回転性ハンドピース)、
- 主に圧電式の、歯科用スケーラ(振動式ハンドピース)
が知られている。
【0003】
振動式ハンドピースは潤滑する必要がないことは言及に値する。
【0004】
上記回転式及び振動式ハンドピースは、いくつかの共通の特徴を有する。
- そのようなハンドピースには、付属品(チップ、バー、プロフィ・カップなど)が搭載される。
- 上記ハンドピースには、水及び電気エネルギーが供給され、タービンの場合は水、電気エネルギー、及び空気が供給される。
- 上記ハンドピースは、水、及び任意選択で空気を供給するための内部チャネルを備えており、オートクレーブのみでは確実な内部洗浄ができない。
【0005】
上記ハンドピースを歯科治療ユニット又は独立卓上型デバイスに接続するには、当技術分野における規格であるプラグ及びソケット式の6穴Midwest接続のような接続部が利用されることが多い。
【0006】
上記のハンドピースは、複数の患者に対して再使用される可能性があり、ある患者から後続の患者に感染性の病変が伝達すること(交差感染)を防ぐために、1人の患者に対して使用した後に処理する必要がある。具体的には、上記付属品は使い捨てであるか、又はオートクレーブにかけられ、ハンドピースは付属品とは分離してオートクレーブにかけられる。
【0007】
すべての以下の操作は、人間のオペレータによって実行される。典型的なワークフローは、
a)ハンドピースを歯科治療ユニット又は独立卓上型デバイスから接続解除、
b)それぞれのハンドピースからの付属品の取り外し、
c)上記ハンドピースの外側手動洗浄、
d)必要であれば、ハンドピースの内部洗浄及び消毒、
e)ハンドピースの潤滑
f)ハンドピースの袋詰め、
g)ハンドピースのオートクレーブ滅菌、
である。
【0008】
当技術分野において、歯科用ハンドピースのメンテナンス用には、実質的に2種類のデバイスが長い間知られており、これらはワークフローのd)及びe)のステップを実行することができる。
- 上記ハンドピースの潤滑だけを行うことができる、第1の、より単純な種類のデバイス。
例えば、公知技術の文献としては、1977年に発行されたKaltenbach&Voigtのフランス特許出願公開第2340714号がある。そのような文献には医療器具、特に歯科用器具のメンテナンスのための卓上型デバイスが記載されており、この卓上型デバイスには、器具に適用されるメンテナンス・ハンドピースを介して携帯型組立付属品が提供され、このメンテナンス・ハンドピースは、圧力下のメンテナンス媒体、例えば油が入っている大容量の容器に接続され、メンテナンス・ハンドピースに配置された弁を通じて開閉できる供給ノズルを備える。
- 上記ハンドピースの潤滑、並びに洗浄及び消毒も行うことが可能な、第2の、より複雑な種類のデバイス。
例えば、1982年に発行されたMedical Engineering Consulting Grifoの欧州特許出願公開第0056791号には、液体ジェット、消毒媒体及び空気を用いた、歯科用器具、特にタービンなどのための洗浄デバイスであって、箱状の容器と、消毒媒体と、空気とを備え、上記容器の上壁に開口している入口開口部が設けられたチャンバを含み、この入口開口部を通して、洗浄すべき器具が、方向付けられたノズルから出される圧縮空気及び水のジェットによって上記チャンバの内側に導入され、ノズルの下流のチャンバ又は入口オリフィスを有する別個のチャンバの中に設置された他のノズルが、器具を乾燥させるために空気及び消毒媒体の混合物を送達する、洗浄デバイスが記載されている。
【0009】
上記潤滑(Lubricating)用デバイス(以下、簡潔のためにLデバイスとする)、又は洗浄、消毒、潤滑(Cleaning、Disinfection Lubrication)用デバイス(以下、簡潔のためにCDLデバイスとする)は、通常、洗浄手段、消毒手段、及び潤滑手段用の特定のリザーバを備えた卓上型デバイスである。
【0010】
公知技術のさらなる文献として、Kaltenbach&Voigtのドイツ特許出願公開第19913945号があり、ハンドピースが、蓋によって閉じたチャンバの内側でデバイスに接続され、ハンドピース用に設けられた接続部が回転可能であるデバイスが記載されている。具体的には、上記ハンドピースが下方に向けられる第1の機能位置と、ハンドピースを人間のオペレータによってより簡単に接続する、又は取り外すことができるように、上記ハンドピースが、45°~90°の角度W1の、第1の機能位置に対して回転した第2の機能位置とが設けられる。上記回転は上記蓋に接続されたアクチュエータによって行われ、その結果、上記蓋が開かれたとき、上記接続部が自動的に上記角度付けられた位置W1に来る。
【0011】
公知技術のさらなる文献として、Kaltenbach&Voigtの米国特許出願公開第4486174号があり、歯科用ハンドピースに接続された圧力下の容器(スプレー缶)の中に入っている洗浄手段及び/又は潤滑手段を供給するためのデバイスが記述されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】フランス特許出願公開第2340714号
【特許文献2】欧州特許出願公開第0056791号
【特許文献3】ドイツ特許出願公開第19913945号
【特許文献4】米国特許出願公開第4486174号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、人間のオペレータによる操作性を向上する、2つの装置、第1の実施例ではLデバイス、及び第2の実施例ではCDLデバイスを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
この目的は、独立請求項の特徴を有する装置によって達成される。有利な実施例及び改善点は、それらの従属請求項において詳細に記されている。
【0015】
本発明によるデバイスは、2つの実施例において提供される。
I.回転式ハンドピース(コントラアングル及びタービン)のみを潤滑することができる、第1のより単純でより安価な実施例L。
II.回転式ハンドピース及び振動式ハンドピースを洗浄、消毒、及び潤滑することができる第2のより複雑で高価な実施例CDL。
【0016】
Lデバイス及びCDLデバイスは、独立した3つの革新的な特徴を備えている。
a)(回転式及び/又は回転式若しくは振動式)ハンドピースを接続するための機械的ブロックであって、2つの端位置の間で地面に平行な軸を中心に回転することができ、第1の端位置が0°であり、第2の端位置が第1の位置に対して45°~90°の範囲の角度を形成する、機械的ブロック。すべての接続部は、上記0°の位置と上記45°~90°の位置との間で、すべての中間位置を通過して同時に回転する。
b)潤滑手段のスプレー缶のハウジングは、標準的な2.54cm(1インチ)のカラーを有するスプレー缶を収容するために作られている。
c)CDL装置のみが、コントラアングルのMidwest接続部とハンドピース用コネクタとの間に挿置され、コントラアングルの内歯歯車を回転させることができるコントラアングル用付属品を備えている。
【0017】
消毒はハンドピースの内側と外側との両方に施される一方、洗浄及び潤滑はハンドピースの内側のみで行われることは特筆に値する。異なる処置のステップ(洗浄、消毒、潤滑)の間には、圧縮空気を介したパージ・ステップが設けられ、このステップは、ハンドピース内側を空にすること、又はハンドピースの外側を乾燥させること、及び後続のステップのためにハンドピースを準備することを意図している。
【発明の効果】
【0018】
本発明の第1の利点は、上記ハンドピースを接続する機械的ブロックの回転に関連付けられる。2つの端位置の間でブロックを回転させることにより、コネクタにハンドピースを挿入すべき人間のオペレータによる操作性を大幅に向上させることができる。ブロックが2つの端位置の間の任意の角度を取ることができることにより、作業は容易になる。
【0019】
本発明の第2の利点は、潤滑手段スプレー缶の標準化によって市場に出ている多くの潤滑手段をハンドピースの潤滑に使用できることによる。これにより2つの良い結果が得られる。第1に、ハンドピース製造業者によって指定される特定の潤滑手段を使用することができる。ハンドピース製造業者は、慣例的に自社のハンドピースための特殊配合を含有する潤滑剤缶を提供するので、当該会社が製造した潤滑剤の使用を、保証を得る条件としていることが多い。第2に、CEFLAが世界中に装置を輸出する際、可燃性の製品に関する規制を受ける出荷でCEFLAが特定の潤滑剤を出荷する必要なしに、上記スプレー缶を現地で調達することができる。
【0020】
第3の利点は、CDL実施例のみに対して、コントラアングルの付属品によって提供され、コントラアングルの内歯歯車を回転させることにより、コントラアングルの歯車上の洗浄手段及び消毒手段の散布を大幅に改善し、コントラングルの洗浄及び消毒を改善することができる。
【0021】
本発明のさらなる利点及び特性は、本発明の例示的な実施例を図面に基づいて詳細に説明する以下の記述に開示されている。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】前面保護部が閉じているL/CDLデバイスの不等角投影図である。
図2】前面保護部が開いており、ハンドピースが第1の端位置にあるL/CDLデバイスの不等角投影図である。
図3】前面保護部が開いており、ハンドピースが第2の端位置にあるL/CDLデバイスの不等角投影図である。
図4】Midwestコネクタの前面図である。
図5】様々な接続部用のアダプタの例示的な一覧である。
図6】潤滑スプレー缶の蓋が開いているL/CDLデバイスの不等角投影図である。
図7A】不等角投影図で示したスプレー缶を入れる構成部分の拡大図である。
図7B】スプレー缶のハウジング部分の横断面図である。
図7C】スプレー缶と接続部との間の結合部の詳細の組立図及び分解図で示した、不等角投影図、正面図、及び上面図である。
図8】スライド棚の不等角投影図である。
図9A】コントラアングルを接続する付属品の側面図である。
図9B】コントラアングルを接続する付属品の縦断面図である。
図9C】コントラアングルを接続する付属品の分解不等角投影図である。
図10】潤滑デバイスLの流体圧式の図である。
図11】洗浄、消毒、潤滑デバイスCDLの流体圧式の図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本体1と前面保護部2とを備えたLデバイス100/CDLデバイス200を、ここではその閉位置で示している。デバイスL100/CDL200は、人間のオペレータのためのインターフェース8をさらに備え、これにより上記デバイスを制御し、CDLデバイス200の場合には実行されるサイクルを選ぶことができる(下記参照)。
【0024】
図2及び図3は、前面保護部が開いているデバイスL100/CDL200を示している。これらの図は、前面保護部が開いていることにより、潤滑すべき、場合によっては洗浄及び消毒すべきハンドピースを接続する複数のコネクタ7、特に4つのコネクタ7が設けられたチャンバ6に到達できることを示している。図において、2つのタービン3、1つのコントラアングル4、及び歯石除去のための歯科用スケーラ5が示されている。
【0025】
コネクタ7はすべて同一であり、任意の種類の回転式又は振動式ハンドピースとの接続を分け隔てなく可能にすることは、言及に値する。
【0026】
上記コネクタ7は、地面と平行な軸を中心に上下に回転させることができ、人間のオペレータが上記コネクタ7にハンドピース3、4、5を挿入することを容易にすることを意図している。図2図3との間を比較すると、それらの2つの端位置、すなわち
図2に示す、ハンドピースを接続する第1の位置、
図3に示す、ハンドピースを潤滑、並びに場合によっては洗浄及び消毒する第2の操作位置が示されている。
【0027】
当然ながら、洗浄、消毒、及び潤滑の動作は、図1に示すように、前面保護部が閉じているときに行われる。
【0028】
ハンドピース用コネクタ7の第1の端位置と第2の端位置との間の角度は、45°~90°の範囲にわたり、好ましい実施例では上記角度は52°である。許容される位置は、連続的な、2つの上記端位置及びそれらの2つの端位置の中間のすべての位置である。
【0029】
ハンドピース3、4、5用の各コネクタ7はシリンダ上に配置されており、シリンダは地面と平行なその長手方向軸を中心に回転する。上記のコネクタは、すべて同時に回転する。
【0030】
図4は、ねじ式Midwest接続部40の前面図を示す。上記Midwest接続は、当技術分野でよく知られており、歯科医療における規格(UNI EN 29168)である。Midwest接続部には、
- 排液用コネクタ41、
- 冷却空気(チップ・エア)用コネクタ42、
-冷却水用コネクタ43、
- 動力空気用コネクタ44、
- 電気接触用コネクタ45、
- 電気接触用コネクタ45
が設けられている。
【0031】
Midwest接続は、歯科医療で使用される主要な種類のねじ接続である。歯科用ハンドピース3、4、5は、空気、水、及び電気のためのチャネルが異なる方法で配置されている異なる結合接続部を備えてよく、その結果、デバイスL100/CDL200には特殊アダプタが設けられ、これにより他の種類の接続部を備えたハンドピースも潤滑、並びに場合によっては洗浄及び消毒を行うことが可能になる。
【0032】
図5は、デバイスL100/CDL200のMidwestコネクタ7と単一ハンドピース3、4、5のコネクタとの間に挿置すべき市販アダプタ50の例示的な一覧を示している。上記市販アダプタは本発明の一部ではなく、これ以上の説明はしない。一覧は、単に歯科用ハンドピースのコネクタが様々であることを想起させるために示したものである。ハンドピース製造業者(例えば、KaVo、Sirona、W&H、NSK、Bien Air、Satelec、EMSなど)は、上記製造業者が製造するすべてのハンドピースに提供される自社のコネクタを提供していることが多い。すべての振動式ハンドピースには、Midwestコネクタ7に挿入するための特殊アダプタ50が必要であることは、言及に値する。
【0033】
図6は、側面カバー60が開いているデバイスL100/CDL200を示している。上記側面カバー60の開口部により、潤滑剤スプレー缶61が内部に収容され、CDL実施例においてだけ洗浄剤及び消毒手段(下記参照)のためのリザーバも収容される側方チャンバに到達することができる。
【0034】
図に示すように、スプレー缶61には供給弁を制御する通例の管状ステム62が設けられているが、内容物を手動で噴霧することを可能にする通例のノズル(アクチュエータ)は設けられていない。スプレー缶61のノズル(図示せず)は用具を使わないで取り外し可能である。本発明の操作性を改善するその特徴の1つは、上記で説明したように、任意の製造業者が製造したハンドピースの潤滑に、デバイス100、200を使用できることである。このように、最終的な使用者は、標準的な2.54cm(1インチ)のカラー63が設けられた任意の潤滑剤スプレー缶を使用することができる。
【0035】
典型的には、スプレー缶には、缶の供給弁に対する缶蓋の封止接続縁部である上記カラー63が設けられている。典型的には、これらの弁は通常は閉じており、スプレー缶の内側に向かって、管状ステム62にかかる圧力によって一時的にのみ開くことができる。管状ステムにかかる圧力が解放されると、弁の流路が自動的に閉じられる。本発明の目的ではないので、弁の詳細について掘り下げる必要はない。それでもなお、カラー63はスプレー缶の構造の一部であり、本発明の特徴との組み合わせの一部である。
【0036】
2.54cm(1インチ)のカラー63が設けられた標準的なスプレー缶の使用は、デバイス100、200の上記本体1の内部においてスプレー缶61、特にカラー63用に設けられた特殊なクランプ70によって可能となる。
【0037】
図7は、デバイス100、200の本体1の内部の、潤滑剤スプレー缶61用のクランプ70を示している。具体的には、図7A図6の拡大図であり、本体1の不等角投影図を示し、図7Bはデバイス100、200の横断面図である。図7Cは、相互の位置及び機能を明確にする目的で、スプレー缶61とそのクランプ70との間の結合部を組立図及び分解図で示した、様々な不等角投影図、正面図、及び上面図である。
【0038】
図7Aは、潤滑スプレー缶61の2.54cm(1インチ)のカラー63を入れるクランプ70の位置を示している。この接続は、2つの枝部170、270を備えたL字型クランプ70によって実質的に可能となる。上記枝部170はスプレー缶61の長手方向軸に垂直に向けられ、枝部270はスプレー缶の長手方向軸に平行に向けられている。スロット370、470(図7Cでより良好に見ることができる)は、上記クランプ70内に得られ、それぞれ2つの枝部170、270の一方に設けられた2つの部分370、470の間で中断することなく枝部170及び270の両方に延在している。枝部270はスプレー缶の軸に平行で、特に図示の実施例では、例えば垂直位置に配置されており、デバイス100、200の本体1に固定されている。枝部170に得られるスロットの構成部分370は、スプレー缶61の最頂部の形状、並びに特にカラー63及びステム62に対応し、この形状は、直径方向断面図に沿って、及びスプレー缶61の軸と平行に取ったものである。スロットの構成部分470は、上記クランプ70の横方向枝部170上の構成部分370と中断なく接続され、特にスプレー缶の軸に平行であり、U字型であり、このU字型は、枝部270上のスロットの構成部分470の幅と等しい2つのU字型枝部の距離を有し、スプレー缶のカラー63と合致する。U字の閉じた弧状の部分は、実質的にスプレー缶の上記カラー63の曲率半径に対応する半円によって閉じている。寸法及び曲率半径は、スプレー缶61をスロットの上記構成部分370及び470を通して上記L字型クランプ70の内側に自在に挿入するのに必要な程度、わずかに大きいという意味で、スプレー缶の最頂部の形状に、並びに特にカラー63及びステム62に見合ったものであることは明らかであることに留意されたい。垂直枝部270上のスロットの構成部分470は、スプレー缶の軸に垂直な方向へのスプレー缶の単純な平行移動によって、クランプの枝部170のスロットの構成部分370の内側にスプレー缶61を導入できるようにすることを意図している。クランプ70の水平枝部170に配置されたスロットの構成部分370には、スプレー缶61の上記カラー63が入れられ、スロットの構成部分370がスプレー缶頭部の円錐部分65に重ね合わせられ、頭部維持として機能する。
【0039】
上記カラー63はスロット70の内腔よりもわずかに大きく、カラー63が上記スロット70内に挿入されると、重力によりスプレー缶61が保持される。カラー63が設置されると、ノズルのないステム62が上記スロット上方に突出し、上記アクチュエータ62に接触する。
【0040】
スプレー缶61の上記ステム62の上方に、アクチュエータ72が配置されており(図7B)、アクチュエータ72が、電子基板によって制御される電子弁から来る圧縮空気によって押されて上記ステム63を押し、上記スプレー缶61からの潤滑手段の排出口をもたらし、次いで上記潤滑剤が穴71を通じてその管内に流される。
【0041】
図8は、引き抜かれた位置のスライド棚80を備えたデバイスCDL200を示している。上記スライド棚80には2つのスロットが設けられ、このスロットはそれぞれ洗浄手段及び消毒手段のために設けられた2つのリザーバ81、82を保持する。各リザーバ81、82には圧力蓋83、84が設けられている。上記リザーバ81、82の内容物は、上記製品を中に入れて販売される容器85を用いて直接補充することができる。
【0042】
棚80は、上記デバイス200が使用中でないとき、製品を補充するためにスライドしてデバイスCDL200から引き抜かれる。スライド棚80は、図中に見られるように上記スプレー缶61に対して横方向にスライドする。
【0043】
図9は、図5に示したアダプタ50と概念的に類似した、コントラアングル4用の特殊アダプタ90を示している。具体的には、図9Aは上記アダプタ90を側面図で示し、図9Bはアダプタ90を図4に示す平面AAに従って切断した縦断面図で示し、図9Cは上記アダプタを不等角投影分解図で示している。
【0044】
上記アダプタ90は円筒形状を有し、その第1の端部にはコントラアングル用の接続部91が設けられ、その第2の端部にはMidwest接続部が設けられ、これらによりハンドピース用コネクタ7のいずれにもアダプタ90を接続できるようになる。図9Cは、シャフト93と、軸方向に移動する構成部分94と、ばね95とを備えた上記アダプタの内部構成要素を示している。
【0045】
CDL実施例200のみにおいて、ハンドピース3、4、5の内部は、まず洗浄及び消毒が施され、続いて(回転式ハンドピースについてのみ)潤滑が施され、ハンドピースの内部チャネルの中では、まず洗浄剤のリザーバ81から取り出された洗浄剤が循環し、次に消毒剤のリザーバ82から取り出された消毒剤が循環する。
【0046】
潤滑されない振動式ハンドピースの場合、潤滑剤を供給する制御が作動するとき、潤滑材はすべてのハンドピース用コネクタ7に到達し、振動式ハンドピースと上記コネクタ7との間の接続を可能にするアダプタ50に穴が開いていることにより、潤滑剤がチャンバ6内に排出される。
【0047】
上記コントラアングル4のチャネルのすべての内腔が洗浄剤及び消毒剤によって確実に濡れるようにするためには、上記コントラアングルの内歯歯車を回転させなければならない。上記機能はアダプタ90によって実行される。
【0048】
それぞれのリザーバ81、82によって取り出された洗浄剤又は消毒剤は圧縮空気とともに上記アダプタ90内に押し込まれ、具体的には、圧縮空気と混合された洗浄剤/消毒剤がMidwestコネクタのコネクタ42から入り、シャフト93のマントル壁とアダプタ90の本体とによって形成された空洞を通過する。加圧空気は移動部分94を前方に押し、移動部分94のらせん溝194に係合している、シャフト93に固定されたラジアル・ピン(図示せず)による拘束により、シャフト93が回る。移動部分94は、軸方向の直線経路に沿ってコントラアングル用コネクタ91に向かって誘導され、約15mmのストロークで前方に引っ張られる。移動部分94の軸方向移動は、上記らせん溝194、及び上記らせん溝194に係合したシャフト93のラジアル・ピンにより、約1回転の上記シャフト93の回転を決定づける。圧縮空気の供給が停止されると、ばね95がシャフト93の反対方向への約1回転の後方移動を決定づける。この2通りの回転は、洗浄剤/消毒剤がコントラアングル歯車上により良好に散布されることを決定づける。
【0049】
図10はデバイスL100の流体圧式の図を示している。デバイスL100は、4bar~6barで動作する外部の圧縮空気源(給気、INPUT AIR)に接続しなければならず、上記圧縮空気は圧力調整器101を介して4barの圧力で安定化され、圧力調整器101は圧縮空気用のフィルタとしても機能する。上記圧力調整器の下流で圧縮空気が2つの枝部102、103に細分され、これらのうちの第1の枝部103はパージのために直接ハンドピースに圧縮空気を届け、第2の枝部102はアクチュエータ72及び潤滑剤スプレー缶61を作動させるシリンダ104を通過する。この回路は、オイル・センサ121と圧力センサ122とをさらに備える。
【0050】
第1の電子弁のグループ107は、各ハンドピースにつき1つの電子弁があり、スプレー・チャネル用空気を制御し、一方第2の電子弁のグループ108は、各ハンドピースにつき1つの電子弁があり、ハンドピース用の主エア・ラインを制御する。
【0051】
上記電子弁105、106、107、108を適切に開閉することで、コネクタ7に挿入されたハンドピース3に潤滑剤を供給することができ、ハンドピースは1つずつ順次に潤滑される。簡潔のために図には4つのタービン3が示されているが、任意の種類の回転式ハンドピースが設置され得ることが理解される。潤滑剤は回転式ハンドピース3を通過し、ハンドピースのヘッド部から放出されて上記チャンバ6に排出される。
【0052】
図11はデバイスCDL200の流体圧式の図を示し、簡潔のために、この図においても4つのタービン3が示されているが、任意の種類の回転式又は振動式ハンドピースが設置され得ることが理解される。潤滑に関して、CDLデバイス200はLデバイス100と同じ上記の方法で動作する。
【0053】
ハンドピース内部の洗浄剤及び消毒剤の供給に関しては、この場合供給が1対のポンプ203、204によるとしても、CDLデバイス200は潤滑剤の供給と類似の方法で動作する。この場合も、洗浄剤及び消毒剤は、分配器202を通過する相互排他的な方法で各ハンドピースに1つずつ順次に供給される。各ハンドピース3に洗浄剤/消毒剤を供給する前に、洗浄剤/消毒剤は、チャンバ6内に配置された3つのノズル205を通して供給され、同時に、やはり上記チャンバ6内に配置された2つのノズル207によって圧縮空気が供給される。上記圧縮空気は、消毒剤の旋回運動を発生させることを意図しており、消毒剤はこのように上記ハンドピース3の外面に散布される。電子弁206は、上記ノズル207への空気の流入を調整することを意図したものである。電子弁208は、上記ノズル205、207への空気の流入を調整することを意図したものである。
【0054】
上記分配器202は、外部から来る圧縮空気を、スプレー缶61から来る潤滑剤、リザーバ81から来る洗浄剤、又はリザーバ82から来る消毒剤と択一的に混合させる。
【0055】
上述のように、振動式ハンドピースの場合、潤滑剤はアダプタ50の特殊な穴(図示せず)を通って排出され、チャンバ6内に排出される。
【0056】
デバイスL100の典型的なサイクルは、以下のステップを含む。
a)ハンドピース3、4の外側を手動で洗浄した後、人間のオペレータがコネクタ7にハンドピース3、4を挿入し、人間のオペレータは必要に応じてアダプタ50を挿置する。
b)人間のオペレータが前面保護部2を閉じる。
c)圧縮空気を介してハンドピースの内部チャネルをパージする。
d)ハンドピースの回転部に空気を届けるエア・チャネルを潤滑する。
e)ハンドピースのすべての内部チャネルをパージして、余分な潤滑材を除去する。
f)人間のオペレータが、前面保護部2を開いて、潤滑したハンドピース3、4を抜き取る。
【0057】
典型的にはCDLデバイス200は事前にプログラムされて、潤滑、洗浄、及び殺菌の異なるサイクルを所望通りに実行できるようにする。具体的には、CDLデバイス200では4つの異なる事前にプログラムされたサイクル、すなわち、
1.パージ-洗浄-パージ-消毒-パージ-潤滑-パージ、
2.パージ-洗浄-パージ、
3.パージ-潤滑-パージ、
4.パージ
を選ぶことができる。
【0058】
デバイスCDL200に提供される最も複雑なサイクル1は、以下のステップを備える。
a)ハンドピース3、4、5の外側を手動で洗浄した後、人間のオペレータがハンドピース3、4、5をコネクタ7に挿入し、人間のオペレータは必要に応じてアダプタ50又は90を挿置する。
a)人間のオペレータが前面保護部2を閉じる。
b)インターフェース8を介して、人間のオペレータが所望の事前にプログラムされたサイクルを選択する。
c)圧縮空気を介してハンドピースの内部チャネルをパージする。
d)洗浄剤を供給して、ハンドピース3、4、5の外面を洗浄する。
e)洗浄剤を供給して、ハンドピース3、4、5の内部チャネルを洗浄する。
f)洗浄剤は、その製造業者によって指定される時間、作用することができる。
g)圧縮空気を介してハンドピースの内部チャネルをパージする。
h)上記チャンバ6内のハンドピースの表面に消毒剤を噴霧して、ハンドピースの外面を消毒する。
i)消毒液を供給して、ハンドピース3、4、5の内部チャネルを消毒する。
j)消毒液は、その製造業者によって指定される時間、作用させることができる。
k)圧縮空気を介してハンドピースの内部チャネルをパージする。
l)上記消毒剤を除去するためにハンドピース3、4、5の外側に圧縮空気を供給する。
m)ハンドピース3、4の回転部に空気を届けるエア・チャネルを潤滑する。
n)余分な潤滑材を除去するために、すべての内部チャネルをパージする。
o)人間のオペレータが、前面保護部2を開き、潤滑されたハンドピース3、4、5を抜き取る。
【0059】
患者の健康を守るために、歯科診療所は歯科用ハンドピースのような再使用可能なデバイスで行われた治療の記録を提供する品質システムを備えている。したがって、治療デバイスは、実行されたサイクルを記録できる内部メモリを備えることが知られている。上記サイクルに関する情報は、デバイスL100/CDL200に接続可能なUSBワンドにダウンロード可能である。
【符号の説明】
【0060】
1 デバイス本体
2 前面保護部
3 タービン
4 コントラアングル
5 歯科用スケーラ
6 チャンバ
7 コネクタ
8 人間のオペレータ用インターフェース
40 Midwestコネクタ
41 排液コネクタ
42 空気噴霧用コネクタ
43 冷却水用コネクタ
44 動力空気コネクタ
45 電気コネクタ
46 電気コネクタ
50 アダプタ
60 側面カバー
61 潤滑剤スプレー缶
62 ステム
63 カラー
65 スプレー缶の円錐部分
70 カラー用スロット
71 潤滑剤用穴
72 アクチュエータ
80 スライド棚
81 洗浄剤リザーバ
82 消毒剤リザーバ
83 洗浄剤の蓋
84 消毒剤の蓋
85 元の容器
90 コントラアングル・アダプタ
91 コントラアングル・コネクタ
92 Midwestコネクタ
93 シャフト
94 軸方向移動部分
95 ばね
100 Lデバイス
101 圧力調整器
102 潤滑剤用枝部
103 圧縮空気用枝部
104 シリンダ
105 電子弁
106 電子弁
121 オイル・センサ
122 圧力センサ
170 水平枝部
194 らせん溝
200 CDLデバイス
201 第3の枝部
202 分配器
203 ポンプ
204 ポンプ
205 ノズル
206 電子弁
207 ノズル
208 電子弁
270 垂直枝部
370 水平スロット
470 垂直スロット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図8
図9A
図9B
図9C
図10
図11
【外国語明細書】