(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022152047
(43)【公開日】2022-10-12
(54)【発明の名称】情報表示装置
(51)【国際特許分類】
G08G 1/096 20060101AFI20221004BHJP
G08G 1/09 20060101ALI20221004BHJP
【FI】
G08G1/096
G08G1/09 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021054666
(22)【出願日】2021-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100154380
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100081972
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 豊
(72)【発明者】
【氏名】粟村 康彦
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181BB02
5H181BB04
5H181FF13
5H181FF24
5H181FF27
5H181FF33
5H181FF40
5H181LL14
(57)【要約】
【課題】信号機が切り換わるまでの残り時間の表示を適切に行う。
【解決手段】情報表示装置50は、信号機が切り換わるまでの残り時間の情報を含む信号機情報を取得する情報取得部21と、互いに隣接ないし並んで配置された第1表示部と第2表示部とを含む複数の表示部を有する表示装置1と、複数の表示部が情報取得部21により取得された信号機情報に含まれる残り時間に応じた表示形態となるように表示装置1を制御する表示制御部22と、を備える。表示制御部22は、第1表示部および第2表示部が点灯した状態から、第1表示部が第1周期で所定時間点滅した後に消灯し、その後、第2表示部が第1周期よりも長い第2周期で所定時間点滅した後に消灯するように表示装置1を制御する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
交通信号機が切り換わるまでの残り時間の情報を含む信号機情報を取得する情報取得部と、
互いに隣接ないし並んで配置された第1表示部と第2表示部とを含む複数の表示部を有する表示装置と、
前記複数の表示部の表示形態が前記情報取得部により取得された前記信号機情報に含まれる残り時間に応じた表示形態となるように前記表示装置を制御する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、前記第1表示部および前記第2表示部が点灯した状態から、前記第1表示部が第1周期で所定時間点滅した後に消灯し、その後、前記第2表示部が前記第1周期よりも長い第2周期で所定時間点滅した後に消灯するように前記表示装置を制御することを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報表示装置において、
前記複数の表示部は、上下方向に並んで配置され、
前記表示制御部は、前記複数の表示部が点灯した状態から前記残り時間の経過をカウントし、前記残り時間の経過に伴い、前記複数の表示部のうちの上方の表示部から下方の表示部にかけて順次、点滅後に消灯するように前記表示装置を制御することを特徴とする情報表示装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の情報表示装置において、
前記複数の表示部は、車室内に面して配置されることを特徴とする情報表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交通信号機の切換時間の情報を表示する情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の装置として、従来、信号機が切り換わるまでの残り時間を含む情報を受信し、受信した情報に基づいて、信号機が切り換わるまでの残り時間を、車内の表示部にバー表示の形態で表示するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載の装置では、残り時間の減少に伴い、バー表示の長さが短くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の装置のように、残り時間の減少に伴いバー表示の長さを単に短くする構成では、表示を目視するユーザ(例えばドライバ)が、残り時間の経過を長く感じ、不快に感じるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様である情報表示装置は、交通信号機が切り換わるまでの残り時間の情報を含む信号機情報を取得する情報取得部と、互いに隣接ないし並んで配置された第1表示部と第2表示部とを含む複数の表示部を有する表示装置と、複数の表示部の表示形態が情報取得部により取得された信号機情報に含まれる残り時間に応じた表示形態となるように表示装置を制御する表示制御部と、を備える。表示制御部は、第1表示部および第2表示部が点灯した状態から、第1表示部が第1周期で所定時間点滅した後に消灯し、その後、第2表示部が第1周期よりも長い第2周期で所定時間点滅した後に消灯するように表示装置を制御する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、信号機の切換時間が表示される表示部を目視するユーザのストレスを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の実施形態に係る情報表示装置による表示の一例を示す正面図。
【
図2】信号機が停止命令状態から進行可能状態に切り換わるまでの間における、表示部の点灯状態の時間経過に伴う遷移を示す図。
【
図3】
図1のn番目表示部とn+1番目表示部の表示形態の変化を示す図。
【
図4】本発明の実施形態に係る情報表示装置の要部構成を示すブロック図。
【
図5】
図1の表示部と点滅周期との対応関係を示す図。
【
図6】
図4のコントローラで実行される処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、
図1~
図6を参照して本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る情報表示装置は、交通信号機(単に信号機と呼ぶ)についての切換情報を表示装置の表示部に表示するように構成される。表示装置は例えば車両に設けられ、表示部を介して乗員に信号機の切換情報が報知される。
【0009】
信号機は、停止命令を示す赤色と、進行可能を示す青色と、安全な停止が困難なときの進行可能を示す黄色とに、所定の周期で順次切り換わるように構成される。なお、信号機の構成はこれに限らない。例えば赤色と青色の二色に切り換わるものでもよい。所定方向への進行可能を矢印で示す矢印信号に切り換わるものでもよい。以下では、便宜上、信号機の停止命令を示す状態を停止命令状態と呼び、進行可能を示す状態を進行可能状態と呼ぶ。車両は、例えば路車間通信を介して信号機の切換情報を取得する。切換情報は、信号機が停止命令状態から進行可能状態に変化するまでの残り時間の情報を含む。
【0010】
図1は、信号機の切換情報を表示する表示装置1の一例を示す正面図である。表示装置1は、車内の前部にドライバに面して設けられたインストルメントパネル2に組み込まれる。例えば表示装置1はインストルメントパネル2のメータ画面の側方に配置される。インストルメントパネルの近傍に配置されるナビゲーションユニットのディスプレイを、表示装置1として用いることもできる。フロントガラスやフロントガラス近傍に設けられたパネルに画像を投影するヘッドアップディスプレイにより、表示装置1を構成してもよい。
【0011】
図1に示すように、表示装置1は、表示パネル1a上に上下方向に並んだ複数(
図1では5個)の表示部10を有する。各表示部10を上から順番に、1番目表示部10a、2番目表示部10b、3番目表示部10c、4番目表示部10dおよび5番目表示部10eと呼ぶ。なお、表示部10の個数はこれに限らない。すなわち2個以上であれば、5個より多くても、5個より少なくてもよい。各表示部10の構成は互いに同一である。なお、表示部10を下方に向けて徐々に小さくまたは大きくしてもよい。
図1では、各表示部10が上下方向に互いに隙間を空けて配置されているが、各表示部10が隙間なく配置されてもよい。すなわち、各表示部10が互いに隣接して配置されてもよい。
【0012】
各表示部10は、それぞれ表示パネル1aの内側に配置されたLEDを有し、LEDの点灯、消灯および点滅により、表示部10が点灯、消灯および点滅される。LEDの代わりに、点消灯および点滅が可能な他のライトを表示部10として用いてもよい。液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等を表示部10として用いることもできる。
図1では、各表示部10の点灯状態を、便宜上、ハッチングで示す。
【0013】
表示部10の点消灯は、車載コントローラ(
図4)により制御される。
図2は、信号機が停止命令状態(例えば赤色)から進行可能状態(例えば青色)に切り換わるまでの間における、表示部10の点灯状態の時間経過に伴う遷移を示す図である。なお、
図2では、各表示部10が上下方向に隣接して配置される。信号機が停止命令状態から進行可能状態に切り換わるまでの時間を、切換時間Tと呼ぶ。切換時間Tを表示部10の個数で除算した時間(T/5)を、単位切換時間Δtと呼ぶ。
【0014】
図2に示すように、停止命令状態に切り換えられた直後の時点t0には、全ての表示部10a~10eが点灯される。時点t0から単位切換時間Δtが経過した時点t1には、表示部10aが消灯され、残りの表示部10b~10eが点灯される。時点t1から単位切換時間Δtが経過した時点t2には、表示部10a,10bが消灯され、残りの表示部10c~10eが点灯される。時点t2から単位切換時間Δtが経過した時点t3には、表示部10a~10cが消灯され、残りの表示部10d,10eが点灯される。時点t3から単位切換時間Δtが経過した時点t4には、表示部10a~10dが消灯され、残りの表示部10eが点灯される。時点t4から単位切換時間Δtが経過した時点t5には、すなわち切換時間Tが経過すると、全ての表示部10a~10eが消灯される。
【0015】
1番目表示部10aと2番目表示部10b、2番目表示部10bと3番目表示部10c等、連続する一対の表示部10のうち、上側の表示部10をn番目表示部10n(但し、nは1~4)、下側の表示部10をn+1番目表示部10n+1と呼ぶ。
図3は、n番目表示部10nと、n+1番目表示部10n+1の表示形態の変化を示す図である。n番目表示部10nは所定の時点で点滅し、単位切換時間Δtが経過すると、消灯する。このとき、n+1番目表示部10n+1が点滅する。
【0016】
すなわち、各表示部10は、単位切換時間Δtの経過に伴い点灯から消灯に切り換わるだけでなく、単位切換時間Δtが経過するまでの間、点滅し、単位切換時間Δtの経過後、消灯するように構成される。例えば
図2に示す1番目表示部10aは時点t0~t1の間、2番目表示部10bは時点t1~t2の間、3番目表示部10cは時点t2~t3の間、4番目表示部10dは時点t3~t4の間、5番目表示部10eは時点t4~t5の間にそれぞれ点滅する。
【0017】
このような情報表示装置の構成によれば、ドライバは表示装置1を目視することで、信号機が切り換わるまでの残り時間を容易かつ直感的に認識することができ、ドライバにとっての有用性が高い。特に表示部10を点滅して表示することで、ドライバは次に消灯する表示部10を容易に把握できるとともに、当該表示部10の消灯が近づいていること(消灯までの時間が短いこと)を認識することができる。このため、信号待ちしているドライバの心理的ストレスの緩和に役立つ。
【0018】
しかし、時間経過に伴って点滅する表示部10が上方から下方に移動する際に、表示部10の点滅周期が互いに同一であると、ドライバは信号機が切り換わるまでの残り時間の経過を長く感じるおそれがある。特に残り時間が減少するに従い、ドライバは時間の経過を長く感じやすくなり、これによりドライバは表示装置1の表示を不快に感じるおそれがある。そこで、ユーザ(ドライバ)が残り時間の経過を長く感じることを抑制するよう、本実施形態では、以下のように情報表示装置を構成する。
【0019】
図4は、本発明の実施形態に係る情報表示装置50の要部構成を示すブロック図である。
図4に示すように、情報表示装置50は、コントローラ20と、コントローラ20に接続された通信ユニット3と表示装置1とを有する。
【0020】
通信ユニット3は、道路に設けられた光ビーコン、電波ビーコン等の通信装置に無線通信可能に、すなわち路車間通信可能に構成される。通信ユニット3は道路に設けられた通信装置から、自車両の進行方向に位置する信号機、すなわち、自車両が次に通過する信号機についての信号機情報を受信する。信号機情報には、信号機の切換時間Tと信号機が停止命令状態(例えば赤色)から進行可能状態(例えば青色)に切り換わるまでの残り時間の情報とが含まれる。
【0021】
コントローラ20は、CPU,ROM,RAMおよびI/Oインターフェース等のその他の周辺回路を有するコンピュータを含んで構成される。コントローラ20は、機能的構成として情報取得部21と、表示制御部22とを有する。情報取得部21は、通信ユニット3が受信した信号機情報を取得する。
【0022】
表示制御部22は、情報取得部21により取得された信号機情報に基づいて表示装置1に制御信号を出力し、表示部10の点消灯を制御する。すなわち、停止命令状態からの時間経過に伴い、
図2と同様、表示部10が上方から下方にかけて徐々に消灯するように表示装置1を制御する。この場合、
図3に示したように、n番目表示部10nが点滅後に消灯し、それと同時にn+1番目表示部10n+1が点滅するように、各表示部10の表示を制御する。但し、本実施形態では、各表示部10の点滅周期は同一ではなく互いに異なる。
【0023】
図5は、各表示部10と点滅周期との対応関係を示す図である。この関係は予めメモリに記憶される。
図5に示すように、表示部10a~10eは、それぞれ所定周期T1~T5で点滅する。周期T1~T5には、T1>T2>T3>T4>T5の関係がある。一例を挙げると、単位切換時間Δtを10秒とすると、T1は10秒/10回、T2は10秒/5回、T3は10秒/4回、T4は10秒/2回、T5は10秒/1回である。なお、T1~T5の一部が同一であってもよい。例えばT1=T2あるいはT4=T5であってもよい。
【0024】
図6は、
図4のコントローラ20で実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、通信ユニット3を介して路車間通信により切換時間Tの情報を受信すると開始される。
図6に示すように、まず、ステップS1で全ての表示部10a~10eが点灯するように表示部10a~10e(厳密には表示部10a~10eに対応する各LED)にそれぞれ制御信号を出力する。次いで、ステップS2で変数nを1に設定する。
【0025】
次いで、ステップS3で、タイマをカウント(計時)する。次いで、ステップS4で、切換時間Tを所定の変数nで除算した単位切換時間Δtを、タイマがカウントしたか否か、すなわち単位切換時間Δtが経過したか否かを判定する。ステップS4で否定されるとステップS5に進み、n番目表示部10nが、n番目に対応する周期Tn(
図5)で点滅するようにn番目表示部10nに制御信号を出力し、ステップS3に戻る。
【0026】
ステップS4で肯定されるとステップS6に進み、タイマのカウント値を0にリセット、すなわちタイマをリセットする。次いで、ステップS7で、点滅中のn番目表示部10nが消灯するようにn番目表示部10nに制御信号を出力する。次いで、ステップS8で、nが5であるか否か、すなわち最下部にある表示部10eが消灯したか否かを判定する。この判定は、停止命令状態から所定の切換時間Tが経過したか否かの判定である。ステップS8で否定されるとステップS9に進み、変数nに1を加算して変数nを更新し、ステップS3に戻る。ステップS8で肯定されると、処理を終了する。
【0027】
本実施形態に係る情報表示装置50の主要な動作をより具体的に説明する。信号機が例えば黄色から赤色に変化すると、表示装置1の各表示部10が点灯表示された後(ステップS1)、1番目表示部10aが周期T1で点滅する(ステップS5)。単位切換時間Δtが経過すると、1番目表示部10aが消灯し(ステップS7)、2番目表示部10bが周期T2で点滅する(ステップS5)。以降、複数の表示部10は、上方から下方にかけて時間経過に伴い順次、点滅後に消灯する。所定の切換時間Tが経過して信号機が青色に切り換わるとき、全ての表示部10が消灯する。
【0028】
この場合、表示部10の点滅周期は、上方から下方にかけて徐々に長くなる。このため、ユーザは、時間経過に伴い、単位切換時間Δtの経過を短く感じるようになる。すなわち、人は、脳が認識できることが多いほど、時間を長く感じることが知られている。換言すると、単位時間当たりに行われる動作回数が多いほど、人は時間の経過を長く感じる。本実施形態では、この点を考慮して、時間経過に伴い単位時間当たりの表示部10の点滅回数を少なくする(点滅周期を長くする)。これにより、信号機が切り換わるまでの待ち時間を、ユーザが長く感じることを抑制でき、ユーザの心理的ストレスを軽減できる。
【0029】
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)情報表示装置50は、信号機が切り換わるまでの残り時間の情報を含む信号機情報を取得する情報取得部21と、互いに隣接ないし並んで配置されたn番目表示部10nとn+1番目表示部10n+1とを含む複数の表示部10を有する表示装置1と、複数の表示部10の表示形態が情報取得部21により取得された信号機情報に含まれる残り時間に応じた表示形態となるように表示装置1を制御する表示制御部22と、を備える(
図3,4)。表示制御部22は、n番目表示部10nおよびn+1番目表示部10n+1が点灯した状態から、n番目表示部10nが所定周期Tnで所定時間点滅した後に消灯し、その後、n+1番目表示部10n+1が所定周期Tnよりも長い周期Tn+1で所定時間点滅した後に消灯するように表示装置1を制御する。
【0030】
このように時間経過に伴い表示部10の点滅周期を長くすることで、ユーザが単位時間当たりに脳で認識するできごとが減少する。このため、表示部10を目視するユーザが時間経過を短く感じるようになる。例えば、1番目表示部10aの点滅時間(単位切換時間Δt)と5番目表示部10eの点滅時間(単位切換時間Δt)とは同一であるが、5番目表示部10eの点滅時間を1番目表示部10aの点滅時間よりもユーザは短く感じるようになる。これによりユーザの信号待ちのストレスを軽減することができる。
【0031】
(2)複数の表示部10は、上下方向に並んで配置される(
図1)。表示制御部22は、複数の表示部10が点灯した状態から残り時間の経過をカウントし、残り時間の経過に伴い、複数の表示部10のうちの上方の表示部10aから下方の表示部10eにかけて順次、各表示部10が点滅後に消灯するように表示装置1を制御する(
図2,
図6)。これにより、ユーザは信号機が切り換わるまでの残り時間を容易に把握することができる。
【0032】
(3)複数の表示部10は、車室内に面して配置される(
図1)。これにより、ドライバは走行開始のタイミングを容易に把握することができ、車両走行をスムーズに行うことができる。
【0033】
上記実施形態は種々の形態に変形することができる。以下、いくつかの変形例について説明する。上記実施形態では、情報取得部21が通信ユニット3を介して路車間通信により、信号機が切り換わるまでの残り時間の情報を含む信号機情報を取得するようにしたが、自車位置を検出した上で、情報取得部が自車位置に対応する信号機情報を、外部のサーバ装置から取得するようにしてもよい。車車間通信により信号機情報を取得するようにしてもよい。上記実施形態では、n番目表示部10n(第1表示部)とn+1番目表示部10n+1(第2表示部)とを含む複数の表示部10を上下方向に並べて配置したが、複数の表示部を水平方向や斜め方向に並べて配置するようにしてもよい。すなわち、第1表示部は第2表示部の上方でなく、左右側方にあってもよい。
【0034】
上記実施形態では、表示制御部22が、情報取得部21により取得された信号機情報に含まれる残り時間に応じた表示形態となるように、より詳しくは、第1表示部および第2表示部が点灯した状態から、第1表示部が所定周期fn(第1周期)で所定時間点滅した後に消灯し、その後、第2表示部がfnよりも長い所定周期fn+1(第2周期)で所定時間点滅した後に消灯するように表示装置1を制御したが、他の表示装置を制御するようにしてもよい。例えば横断歩道の歩行者用信号の側方に
図1と同様の表示装置を設けるとともに、この表示装置を上述したのと同様の態様で制御するようにしてもよい。これにより、歩行者が信号の待ち時間を短く感じるようになる。すなわち、本発明の情報表示装置は、車両以外にも適用することができる。
【0035】
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能であり、変形例同士を組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0036】
1 表示装置、10 表示部、10n n番目表示部、10n+1 n+1番目表示部、20 コントローラ、21 情報取得部、22 表示制御部、50 情報表示装置