(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022152095
(43)【公開日】2022-10-12
(54)【発明の名称】業務用ゲーム装置、ゲームシステム、プログラム、及び、サーバ装置
(51)【国際特許分類】
A63F 13/355 20140101AFI20221004BHJP
A63F 13/792 20140101ALI20221004BHJP
A63F 13/85 20140101ALI20221004BHJP
A63F 13/48 20140101ALI20221004BHJP
G07F 17/32 20060101ALI20221004BHJP
【FI】
A63F13/355
A63F13/792
A63F13/85
A63F13/48
G07F17/32
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021054739
(22)【出願日】2021-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000132471
【氏名又は名称】株式会社セガ
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】本池 哲
(72)【発明者】
【氏名】石川 伸
(72)【発明者】
【氏名】岡林 芳弘
(72)【発明者】
【氏名】阿部 俊典
(72)【発明者】
【氏名】猪原 翔太
【テーマコード(参考)】
3E048
【Fターム(参考)】
3E048AA02
(57)【要約】
【課題】クラウドゲームをプレイヤに提供する場合にコストを低減するとともに、業務用ゲーム装置が端末装置のプレイヤに使用されている場合に店舗に居るプレイヤにストレスを与えることを抑制する。
【解決手段】業務用ゲーム装置12が、ゲームを実行して、店舗に居る一のプレイヤにゲームを提供する第一モード、及び、ゲームを実行して、他のプレイヤの端末装置にゲームの実行結果を送信し、他のプレイヤにゲームを提供する第二モード、を実行可能な実行手段62と、一のプレイヤからプレイ料金の支払いを受け付けた場合には実行手段62に対して第一モードを実行させ、他のプレイヤからプレイ料金の支払いを受け付けた場合には実行手段62に対して第二モードを実行させる実行制御手段66と、第二モードが実行されている間、一のプレイヤからプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止する禁止手段68と、を備える。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗に設置される業務用ゲーム装置であって、
ゲームを実行して、前記店舗に居る一のプレイヤにゲームを提供する第一モード、及び、ゲームを実行して、前記店舗の外部にある他のプレイヤの端末装置に前記ゲームの実行結果を送信し、当該他のプレイヤにゲームを提供する第二モード、を実行可能な実行手段と、
前記一のプレイヤ及び前記他のプレイヤから前記ゲームのプレイ料金の支払いを受け付ける受付手段と、
前記一のプレイヤからプレイ料金の支払いを前記受付手段が受け付けた場合には前記実行手段に対して前記第一モードを実行させ、前記他のプレイヤからプレイ料金の支払いを前記受付手段が受け付けた場合には前記実行手段に対して前記第二モードを実行させる実行制御手段と、
前記第二モードが実行されている間、前記受付手段に対して、前記一のプレイヤからプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止し、且つ、前記第一モードが実行されている間、前記受付手段に対して、前記他のプレイヤからプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止する禁止手段と、
を備える業務用ゲーム装置。
【請求項2】
設定情報を記憶する記憶手段を更に備え、
前記禁止手段は、前記設定情報に基づき、前記実行手段による前記第一モード又は前記第二モードの実行を禁止する、
請求項1に記載の業務用ゲーム装置。
【請求項3】
前記業務用ゲーム装置の稼働履歴、現在の時間又は現在の曜日に応じて前記設定情報を変更する変更手段、
を更に備える請求項2に記載の業務用ゲーム装置。
【請求項4】
前記外部からの指示又は提案に基づき、前記設定情報を変更する変更手段、
を更に備える請求項2に記載の業務用ゲーム装置。
【請求項5】
前記禁止手段は、前記第一モードが実行されて前記ゲームが終了した後、所定時間、前記実行手段に対して前記第二モードを実行することを禁止する、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の業務用ゲーム装置。
【請求項6】
前記受付手段は、前記プレイ料金の支払いを受け付けた後、支払ったプレイヤに対して前記ゲームをプレイする権利を示すクレジットを一又は複数付与し、
前記実行制御手段は、前記一のプレイヤの操作に応じて前記クレジットが消費された場合に前記実行手段に対して前記一モードを実行させ、
前記禁止手段は、前記一のプレイヤに前記クレジットが残っている場合、前記実行手段に対して前記第二モードを実行することを禁止し、当該クレジットが残っており消費されない状態で所定時間経過した場合には、残っているクレジットに応じた品を当該一のプレイヤに付与するとともに、当該残っているクレジットをリセットし、当該第二モードの実行の禁止を解除する、
請求項1乃至5の何れか1項に記載の業務用ゲーム装置。
【請求項7】
請求項4に記載の複数の業務用ゲーム装置と、
前記複数の業務用ゲーム装置から稼働状況を取得し、取得した稼働状況に基づき、前記複数の業務用ゲーム装置のうち少なくとも一つの業務用ゲーム装置に対して前記設定情報を変更するように指示又は提案するサーバ装置と、
を備えるゲームシステム。
【請求項8】
前記サーバ装置は、
前記端末装置を介した前記他のプレイヤの操作に応じてプレイ開始時間の予約を受け付ける予約受付手段と、
前記予約受付手段が受け付けたプレイ開始時間となる場合に、現在プレイ可能なゲーム又は業務用ゲーム装置を前記他のプレイヤに提案する提案手段と、
を備える請求項7に記載のゲームシステム。
【請求項9】
店舗に設置される業務用ゲーム装置を、
ゲームを実行して、前記店舗に居る一のプレイヤにゲームを提供する第一モード、及び、ゲームを実行して、前記店舗の外部にある他のプレイヤの端末装置に前記ゲームの実行結果を送信し、当該他のプレイヤにゲームを提供する第二モード、を実行可能な実行手段、
前記一のプレイヤからプレイ料金の支払いを受け付けた場合には前記実行手段に対して前記第一モードを実行させ、前記他のプレイヤからプレイ料金の支払いを受け付けた場合には前記実行手段に対して前記第二モードを実行させる実行制御手段、
前記第二モードが実行されている間、前記受付手段に対して、前記一のプレイヤからプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止し、且つ、前記第一モードが実行されている間、前記受付手段に対して、前記他のプレイヤからプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止する禁止手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
請求項4に記載の複数の業務用ゲーム装置可能なサーバ装置であって、
前記複数の業務用ゲーム装置から稼働状況を取得し、取得した稼働状況に基づき、前記複数の業務用ゲーム装置のうち少なくとも一つの業務用ゲーム装置に対して前記設定情報を変更するように指示又は提案する提案手段、
を備えるサーバ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務用ゲーム装置、ゲームシステム、プログラム、及び、サーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、サーバ装置が、端末装置の代わりに、ゲームを実行し、その実行結果を当該端末装置に送信することで、プレイヤにゲームを提供するという、所謂クラウドゲームが知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のクラウドゲームでは、当該クラウドゲームを処理できる高性能なサーバ装置の設置コストや、電気代、メンテナンス人件費等の運用コストが発生するという問題があった。そこで、本発明者らは、サーバ装置の代わりに、店舗に設置されている業務用ゲーム装置を利用するということを検討した。ところが、端末装置のプレイヤが業務用ゲーム装置にプレイ料金を支払ってクラウドゲームをプレイしている間、当該業務用ゲーム装置に店舗に居るプレイヤがプレイ料金を支払っても、ゲームができず、プレイ料金を返還する手間がかかってしまい、店舗に居るプレイヤにストレスを与えてしまう。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、クラウドゲームをプレイヤに提供する場合に業務用ゲーム装置を使用することでコストを低減することができるとともに、業務用ゲーム装置が端末装置のプレイヤに使用されている場合に店舗に居るプレイヤにストレスを与えることを抑制できる業務用ゲーム装置、ゲームシステム、プログラム、及び、サーバ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の第一態様に係る業務用ゲーム装置は、店舗に設置される業務用ゲーム装置であって、ゲームを実行して、前記店舗に居る一のプレイヤにゲームを提供する第一モード、及び、ゲームを実行して、前記店舗の外部にある他のプレイヤの端末装置に前記ゲームの実行結果を送信し、当該他のプレイヤにゲームを提供する第二モード、を実行可能な実行手段と、前記一のプレイヤ及び前記他のプレイヤから前記ゲームのプレイ料金の支払いを受け付ける受付手段と、前記一のプレイヤからプレイ料金の支払いを前記受付手段が受け付けた場合には前記実行手段に対して前記第一モードを実行させ、前記他のプレイヤからプレイ料金の支払いを前記受付手段が受け付けた場合には前記実行手段に対して前記第二モードを実行させる実行制御手段と、前記第二モードが実行されている間、前記受付手段に対して、前記一のプレイヤからプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止し、且つ、前記第一モードが実行されている間、前記受付手段に対して、前記他のプレイヤからプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止する禁止手段と、を備える。
【0007】
また、本発明の第二態様に係る業務用ゲーム装置では、設定情報を記憶する記憶手段を更に備え、前記禁止手段は、前記設定情報に基づき、前記実行手段による前記第一モード又は前記第二モードの実行を禁止する。
【0008】
また、本発明の第三態様に係る業務用ゲーム装置は、前記業務用ゲーム装置の稼働履歴、現在の時間又は現在の曜日に応じて前記設定情報を変更する変更手段、を更に備える。
【0009】
また、本発明の第四態様に係る業務用ゲーム装置は、前記外部からの指示又は提案に基づき、前記設定情報を変更する変更手段、を更に備える。
【0010】
また、本発明の第五態様に係る業務用ゲーム装置では、前記禁止手段は、前記第一モードが実行されて前記ゲームが終了した後、所定時間、前記実行手段に対して前記第二モードを実行することを禁止する。
【0011】
また、本発明の第六態様に係る業務用ゲーム装置では、前記受付手段は、前記プレイ料金の支払いを受け付けた後、支払ったプレイヤに対して前記ゲームをプレイする権利を示すクレジットを一又は複数付与し、前記実行制御手段は、前記一のプレイヤの操作に応じて前記クレジットが消費された場合に前記実行手段に対して前記一モードを実行させ、前記禁止手段は、前記一のプレイヤに前記クレジットが残っている場合、前記実行手段に対して前記第二モードを実行することを禁止し、当該クレジットが残っており消費されない状態で所定時間経過した場合には、残っているクレジットに応じた品を当該一のプレイヤに付与するとともに、当該残っているクレジットをリセットし、当該第二モードの実行の禁止を解除する。
【0012】
また、本発明の第七態様に係るゲームシステムは、第四態様に記載の複数の業務用ゲーム装置と、前記複数の業務用ゲーム装置から稼働状況を取得し、取得した稼働状況に基づき、前記複数の業務用ゲーム装置のうち少なくとも一つの業務用ゲーム装置に対して前記設定情報を変更するように指示又は提案するサーバ装置と、を備える。
【0013】
また、本発明の第八態様に係るゲームシステムでは、前記サーバ装置は、前記端末装置を介した前記他のプレイヤの操作に応じてプレイ開始時間の予約を受け付ける予約受付手段と、前記予約受付手段が受け付けたプレイ開始時間となる場合に、現在プレイ可能なゲーム又は業務用ゲーム装置を前記他のプレイヤに提案する提案手段と、を備える。
【0014】
また、本発明の第九態様に係るゲームシステムでは、プログラムが、店舗に設置される業務用ゲーム装置を、ゲームを実行して、前記店舗に居る一のプレイヤにゲームを提供する第一モード、及び、ゲームを実行して、前記店舗の外部にある他のプレイヤの端末装置に前記ゲームの実行結果を送信し、当該他のプレイヤにゲームを提供する第二モード、を実行可能な実行手段、前記一のプレイヤからプレイ料金の支払いを受け付けた場合には前記実行手段に対して前記第一モードを実行させ、前記他のプレイヤからプレイ料金の支払いを受け付けた場合には前記実行手段に対して前記第二モードを実行させる実行制御手段、前記第二モードが実行されている間、前記受付手段に対して、前記一のプレイヤからプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止し、且つ、前記第一モードが実行されている間、前記受付手段に対して、前記他のプレイヤからプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止する禁止手段、として機能させる。
【0015】
また、本発明の第十態様に係るサーバ装置では、第四態様に記載の複数の業務用ゲーム装置可能なサーバ装置であって、複数の業務用ゲーム装置から稼働状況を取得し、取得した稼働状況に基づき、前記複数の業務用ゲーム装置のうち少なくとも一つの業務用ゲーム装置に対して前記設定情報を変更するように指示又は提案する提案手段、を備える。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、クラウドゲームをプレイヤに提供する場合に業務用ゲーム装置を使用することでコストを低減することができるとともに、業務用ゲーム装置がクラウドゲームに使用されている場合に店舗に来店したプレイヤにストレスを与えることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本実施形態に係るゲームシステムの全体構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図1に示すサーバ装置のハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。
【
図3】
図1に示す業務用ゲーム装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】
図1に示す端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図5】本実施形態に係るゲームシステムの機能的構成を示すブロック図である。
【
図6】本実施形態に係るゲームシステムにおける業務用ゲーム装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図6に示す処理として並行して行われる業務用ゲーム装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図8】本実施形態に係るゲームシステム全体の処理の流れであって、他のプレイヤがゲームをプレイする場合の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図9】
図8に示す処理の流れから続くフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態(以下、「本実施形態」と称す場合がある。)について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0019】
<全体構成>
図1は、本実施形態に係るゲームシステム1の全体構成の一例を示すブロック図である。
【0020】
図1に示すように、第一実施形態に係るゲームシステム1は、サーバ装置10と、複数の業務用ゲーム装置12と、端末装置14と、を備える。これらの装置は、インターネットや電話回線等の通信ネットワークNTを介して互いに通信可能に接続されている。
【0021】
サーバ装置10は、端末装置14と業務用ゲーム装置12とをマッチングする。具体的には、サーバ装置10は、複数の業務用ゲーム装置12の中で一つの業務用ゲーム装置12を選択する。
【0022】
業務用ゲーム装置12は、例えば日本の都道府県において複数の地域に存在する一又は複数の店舗Sに設置されている、所謂アーケードゲーム機である。また、一の店舗S内において、業務用ゲーム装置12は一つ又は複数設置されている。この業務用ゲーム装置12は、コインやポイント、現金、電子マネー、クレジットカード等のプレイ料金が支払われた場合に、ゲームを実行して、店舗Sに居る一のプレイヤP1にゲームを提供する第一モードを実行する。また、業務用ゲーム装置12は、他のプレイヤP2からプレイ料金の支払いを受け付けた場合に、店舗Sの外部にある他のプレイヤP2の端末装置14にゲームの実行結果を送信し、当該他のプレイヤP2にゲームを提供する第二モードを実行する。
【0023】
端末装置14は、店舗Sの外部に居る他のプレイヤP1が使用可能な装置である。この端末装置14は、業務用ゲーム装置12によるゲームの実行結果を受信することで、他のプレイヤP2にゲームを提供する装置である。端末装置14としては、携帯電話、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。
【0024】
---ハードウェア構成---
図2は、
図1に示すサーバ装置10のハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。
【0025】
図2に示すように、サーバ装置10は、制御装置20と、通信装置26と、記憶装置28と、を備える。制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)22及びメモリ24を主に備えて構成される。
【0026】
制御装置20では、CPU22がメモリ24或いは記憶装置28等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能的構成として機能する。この機能的構成の詳細については後述する。
【0027】
通信装置26は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置26は、例えば、端末装置14との間で各種の情報を送受信する。
【0028】
記憶装置28は、ハードディスク等で構成される。この記憶装置28は、制御装置20における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0029】
なお、サーバ装置10は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどの情報処理装置を用いて実現することができる。また、サーバ装置10は、単一の情報処理装置より構成されるものであっても、通信ネットワークNT上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。また、
図2は、サーバ装置10が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、サーバ装置10は、サーバが一般的に備える他の構成を備えることができる。
【0030】
図3は、
図1に示す業務用ゲーム装置12のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0031】
図3に示すように、業務用ゲーム装置12は、コインシューター30と、CPU32と、メモリ34と、表示装置36と、音出力装置38と、入力装置40と、通信装置42と、を備える。なお、業務用ゲーム装置12は、コインシューター30とともに又はコインシューター30の代わりに電子決済を行うことが可能な電子決済装置を備えていてもよい。
【0032】
コインシューター30は、プレイヤP1によるコイン等のプレイ料金の支払いを受け付ける。
【0033】
CPU32は、ゲームを実行する。
【0034】
メモリ34は、ゲームのゲームプログラムや設定情報を記憶する。
【0035】
表示装置36は、ゲームのゲーム画面を表示する。
【0036】
音出力装置38は、ゲームのゲーム音を出力する。
【0037】
入力装置40は、ゲームプレイヤの操作情報を入力する。
【0038】
通信装置42は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置42は、例えば、端末装置14との間で各種の情報を送受信する。
【0039】
図4は、
図1に示す端末装置14のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0040】
図4に示すように、端末装置14は、CPU50と、メモリ51と、表示装置52と、音出力装置53と、入力装置54と、通信装置55と、カメラ56と、を備える。
【0041】
CPU50は、表示装置52や音出力装置53等を制御する。
【0042】
メモリ51は、各種データや各種プログラムを記憶する。
【0043】
表示装置52は、ゲームのゲーム画面を表示する。
【0044】
音出力装置53は、ゲームのゲーム音を出力する。
【0045】
入力装置54は、プレイヤP2の操作情報を端末装置14に入力する。
【0046】
通信装置55は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置55は、例えば、業務用ゲーム装置12との間で各種の情報を送受信する。
【0047】
カメラ56は、端末装置14の周囲の被写体を撮影し、その画像データを取得する。
【0048】
<機能的構成>
図5は、本実施形態に係るゲームシステム1の機能的構成を示すブロック図である。
【0049】
図5に示すように、業務用ゲーム装置12は、機能的構成として、記憶手段60と、実行手段62と、受付手段64と、実行制御手段66と、禁止手段68と、変更手段70と、を備える。これらの機能的構成は、CPU32がプログラムを実行することにより実現される。また、サーバ装置10は、機能的構成として、記憶手段80と、選択手段82と、予約受付手段84と、提案手段86と、を備える。これらの機能的構成は、CPU22がプログラムを実行することにより実現される。
【0050】
記憶手段60は、例えば、設定情報としての設定パラメータ60Aと、フラグ60Bと、を記憶する機能手段である。設定パラメータ60Aは、例えば、業務用ゲーム装置12が店舗Sでのプレイ専用であることを示す店舗専用パラメータ、業務用ゲーム装置12が端末装置14でのリモートプレイ専用であることを示すリモート専用パラメータ、店舗Sでのプレイと端末装置14でのプレイの兼用であることを示す兼用パラメータのうち何れか一つのパラメータが設定される。また、フラグ60Bは、例えば、後述する第一モードが禁止される第一モード禁止フラグや、後述する第二モードが禁止される第二モード禁止フラグを含む。
【0051】
実行手段62は、ゲームを実行して、店舗Sに居る一のプレイヤP1にゲームを提供する第一モード、及び、ゲームを実行して、店舗Sの外部にある他のプレイヤP2の端末装置14にゲームの実行結果を送信し、当該他のプレイヤP2にゲーム(以下、適宜、「クラウドゲーム」と称す。)を提供する第二モード、を実行可能な機能手段である。
【0052】
受付手段64は、一のプレイヤP1及び他のプレイヤP2からゲームのプレイ料金の支払いを受け付ける機能手段である。また、受付手段64は、プレイ料金の支払いを受け付けた後、支払ったプレイヤに対してプレイ料金に応じてゲームをプレイする権利を示すクレジットを一又は複数付与してもよい。
【0053】
実行制御手段66は、一のプレイヤP1からプレイ料金の支払いを受付手段64が受け付けた場合には実行手段62に対して第一モードを実行させ、他のプレイヤP2からプレイ料金の支払いを受付手段64が受け付けた場合には実行手段62に対して当該第二モードを実行させる機能手段である。また、実行制御手段66は、一のプレイヤP1の操作に応じてクレジットを消費した場合に実行手段62に対して第一モードを実行させてもよい。また、実行制御手段66は、他のプレイヤP2の操作に応じてクレジットを消費した場合に実行手段62に対して第二モードを実行させてもよい。
【0054】
禁止手段68は、第二モードが実行されている間、受付手段64に対して、一のプレイヤP1からプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止する機能手段である。結果として、禁止手段68は、第二モードが実行されている間、第一モードが実行されることを禁止することになる。同様に、禁止手段68は、第一モードが実行されている間、受付手段64に対して、他のプレイヤP2からプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止する。結果として、禁止手段68は、第一モードが実行されている間、第二モードが実行されることを禁止することになる。
【0055】
また、禁止手段68は、記憶手段60に記憶されている設定パラメータ60Aに基づき、実行手段62による第一モード又は第二モードの実行を禁止する。具体的には、禁止手段68は、記憶手段60に記憶されている設定パラメータ60Aが店舗専用パラメータを示している場合には、実行手段62による第二モードの実行を禁止する。また、禁止手段68は、記憶手段60に記憶されている設定パラメータ60Aがリモート専用パラメータを示している場合には、実行手段62による第一モードの実行を禁止する。
【0056】
また、禁止手段68は、第一モードが実行されてゲームが終了した後、所定時間、実行手段62に対して第二モードを実行することを禁止してもよい。また、禁止手段68は、一のプレイヤP1にクレジットが残っている場合、実行手段62に対して第二モードを実行することを禁止し、当該クレジットが残っており消費されない状態で所定時間経過した場合には、残っているクレジットに応じた品を当該一のプレイヤP1に付与するとともに、当該ゲーム機内に残っているクレジットをリセットし、当該第二モードの実行の禁止を解除してもよい。なお、クレジットに応じた品としては、クレジットそのものの他、そのゲームで使用可能なアイテムやパラメータ、金銭、メダル(電子メダル含む)、コイン(ゲーム内通貨)、ぬいぐるみ、景品交換チケット等が挙げられる。付与されるクレジットやアイテム、パラメータ、電子メダル、ゲーム内通貨などの電子データは、次回以降のプレイで使用可能にするため、プレイヤIDに紐づけられてサーバ装置10内に記憶される。
【0057】
上記とは別に、禁止手段68は、第一モードが実行されている間、他のプレイヤP2からプレイ料金の支払いを受け付けて他のプレイヤP2のクレジットとして記憶しておき、その第一モードが終了したあとに、続けて第二モードを実行するようにしてもよい。また、第二モードが実行されている間、一のプレイヤP1からプレイ料金の支払いを受け付けて一のプレイヤP1のクレジットとして記憶しておき、その第二モードが終了したあとに、続けて第一モードを実行するようにしてもよい。
この場合、第一モードが実行されている間、続けて第一モードが繰り返し実行されないよう第一モードのプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止するようにしてもよい。また、第二モードが実行されている間、続けて第二モードが繰り返し実行されないよう第二モードのプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止するようにしてもよい。このようにすることで、第一モードと第二モードをまんべんなくスムーズに実行することが出来、業務用ゲーム装置12の稼働率を上げることが可能になる。
また、このようなプレイ予約をすることで、自身のプレイの順番が回ってくるまでのゲーム画像を、プレイ料金を支払ったプレイヤに提供するようにしてもよい。
【0058】
変更手段70は、業務用ゲーム装置12の稼働履歴、現在の時間又は現在の曜日に応じて設定パラメータ60Aを自動的に変更する機能手段である。具体的には、変更手段70は、業務用ゲーム装置12の店舗Sでの稼働履歴に基づく稼働回数が閾値よりも低い場合には設定パラメータ60Aをリモート専用パラメータ又は兼用パラメータに変更してもよい。また、変更手段70は、現在の時間が夜の時間帯であれば、設定パラメータ60Aをリモート専用パラメータに変更し、現在の時間が朝の時間帯であれば設定パラメータ60Aを兼用パラメータに変更し、現在の時間が昼間又は夕方の時間帯であれば、設定パラメータ60Aを店舗パラメータに変更してもよい。また、変更手段70は、現在の曜日が平日の曜日であれば設定パラメータ60Aを兼用パラメータに変更し、現在の曜日が土日の曜日であれば設定パラメータ60Aを店舗専用パラメータに変更してもよい。また、変更手段70は、外部(サーバ装置10等)からの指示又は提案に基づき、設定パラメータ60Aを変更してもよい。
【0059】
記憶手段80は、例えば、店舗テーブル80Aと、プレイヤ情報80Bと、を記憶する機能手段である。店舗テーブル80Aには、地域毎、例えば都道府県毎に、複数の店舗Sと、各店舗Sの業務用ゲーム装置12に通信接続するためのIP(Internet Protocol)アドレス等の接続情報と、業務用ゲーム装置12の稼働状況と、が紐づけて登録されている。なお、この稼働状況は、サーバ装置10が定期的に業務用ゲーム装置12に問い合わせることで取得され、最新の情報に更新される。プレイヤ情報80Bは、例えば、プレイヤIDやパスワード等の認証情報と、プレイヤ名と、連絡先と、クレジットカード情報等の決裁情報と、を含む。
【0060】
選択手段82は、定期的に又はランダムに、端末装置14と、複数の店舗Sの業務用ゲーム装置12との間の通信速度を測定し、測定結果に基づき、端末装置14と通信接続する業務用ゲーム装置12として、複数の店舗Sの業務用ゲーム装置12の中から一の店舗Sの業務用ゲーム装置を選択し、選択した業務用ゲーム装置に通信接続するよう端末装置14に指示する機能を有する。また、選択手段82は、複数の店舗Sに設置された業務用ゲーム装置12の稼働状況を取得し、取得した稼働状況と上記測定結果とに基づき、業務用ゲーム装置12を選択してもよい。また、選択手段82は、端末装置14が移動可能な移動装置である場合、所定時間毎に、選択手段82の最新の測定結果に基づき、業務用ゲーム装置12を選択してもよい。
【0061】
予約受付手段84は、端末装置14を介した他のプレイヤP2の操作に応じてプレイ開始時間の予約を受け付ける機能手段である。この場合、予約受付手段84は、ゲームの指定を受け付けてなくもよい。また、予約受付手段84は、ゲームを実行する業務用ゲーム装置12のエリアの指定を受け付けてもよい。また、予約受付手段84は、端末装置14を介した他のプレイヤP2の操作に応じてゲーム及びそのプレイ開始時間の予約を受け付けてもよい。
【0062】
提案手段86は、予約受付手段84が受け付けたプレイ開始時間となる場合に、現在プレイ可能なゲーム又は業務用ゲーム装置12を他のプレイヤP2に提案する。また、提案手段86は、複数の業務用ゲーム装置12から稼働状況を取得し、取得した稼働状況に基づき、複数の業務用ゲーム装置12のうち少なくとも一つの業務用ゲーム装置に対して設定パラメータ60Aを変更するように指示又は提案してもよい。また、提案手段86は、複数の業務用ゲーム装置12から稼働状況を取得し、取得した稼働状況に基づき、一の店舗Sの各業務用ゲーム装置に対して設定パラメータ60Aを個別に変更するように指示又は提案してもよい。具体的には、提案手段86は、一の店舗Sの業務用ゲーム装置12が10台である場合、3台は店舗専用パラメータ、1台はリモート専用パラメータ、残り6台は兼用パラメータというように、指示又は提案してもよい。
【0063】
<業務用ゲーム装置12の処理の流れ>
図6は、本実施形態に係るゲームシステム1における業務用ゲーム装置12の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下の処理の内容及び順番は適宜変更することができる。また、以下の処理は、業務用ゲーム装置12の電源がオンになってからオフになるまで繰り返される。
【0064】
(ステップSP10)
業務用ゲーム装置12の禁止手段68は、記憶手段60に記憶されている現在の設定パラメータ60Aを参照し、当該設定パラメータ60Aがリモート専用パラメータであるか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には
図6に示す一連の処理が終了する。これにより、禁止手段68は、設定パラメータ60Aがリモート専用パラメータである場合には実行手段62による第一モードの実行、すなわち店舗Sでのゲームのプレイを禁止することになる。また、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP12の処理に移行する。
【0065】
(ステップSP12)
禁止手段68は、記憶手段60に記憶されているフラグ60Bを参照し、第一モード禁止フラグがオンになっているか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には
図6に示す一連の処理が終了する。これにより、禁止手段68は、第二モードが実行されている間、一のプレイヤP1からプレイ料金の支払い受け付けることを禁止することになる。また、禁止手段68は、第二モードが実行されている間、実行手段62による第一モードの実行、すなわち店舗Sでのゲームのプレイを禁止することになる。また、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP14の処理に移行する。
【0066】
(ステップSP14)
業務用ゲーム装置12の実行制御手段66は、コインシューター30等を介して、一のプレイヤP1からプレイ料金の支払いを受付手段64が受け付けたか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP16の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理には
図6に示す一連の処理が終了する。
【0067】
(ステップSP16)
業務用ゲーム装置12の受付手段64は、プレイ料金の支払いを受け付けた後、支払ったプレイ料金に応じた所定クレジットを一のプレイヤP1に付与する。そして、処理はステップSP18の処理に移行する。
【0068】
(ステップSP18)
禁止手段68は、記憶手段60に記憶されているフラグ60Bの第二モード禁止フラグをオンにする。これにより、第一モードが実行されている間、他のプレイヤP2からプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止する。そして、処理はステップSP20の処理に移行する。
【0069】
(ステップSP20)
受付手段64は、一のプレイヤP1の操作に応じて当該一のプレイヤP1のクレジットのうち所定クレジットを消費する。そして、処理はステップSP22の処理に移行する。
【0070】
(ステップSP22)
実行制御手段66は、業務用ゲーム装置12の実行手段62に対して第一モードを実行指示する。これに応答して、実行手段62は、第一モードを実行する。すなわち、実行手段62は、ゲームを実行して、店舗Sに居る一のプレイヤP1にゲームを提供する。ゲームが終了すると、処理はステップSP24の処理に移行する。
【0071】
(ステップSP24)
実行制御手段66は、一のプレイヤP1にクレジットが残っているか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP28の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP26の処理に移行する。なお、ここで、第二モード禁止フラグをオフとしないことから、禁止手段68は、一のプレイヤP1にクレジットが残っている場合、実行手段62に対して第二モードを実行することを禁止することになる。
【0072】
(ステップSP26)
禁止手段68は、第一モードが実行されてゲームが終了した後、所定時間が経過したか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP32の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP26の処理に戻る。これにより、禁止手段68は、第一モードが実行されてゲームが終了した後、所定時間、実行手段62に対して第二モードを実行することを禁止することになる。
【0073】
(ステップSP28)
禁止手段68は、一のプレイヤP1のクレジットが消費されない状態で所定時間経過したか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP30の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP22の処理に戻る。
【0074】
(ステップSP30)
禁止手段68は、残っているクレジットに応じたお詫びの品を一のプレイヤに付与するとともに、残っているクレジットをリセットする。そして、処理はステップSP32の処理に移行する。
【0075】
(ステップSP32)
禁止手段68は、記憶手段60に記憶されているフラグ60Bの中で第二モード禁止フラグをオフする。これにより、実行手段62による第二モードの実行の禁止が解除される。
【0076】
図7は、
図6に示す処理として並行して行われる業務用ゲーム装置12の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下の処理の内容及び順番は適宜変更することができる。また、以下の処理は、業務用ゲーム装置12の電源がオンになってからオフになるまで繰り返される。
【0077】
(ステップSP50)
業務用ゲーム装置12の変更手段70は、管理者の設定操作が有るか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP52の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP54の処理に移行する。
【0078】
(ステップSP52)
変更手段70は、管理者の操作に応じて設定パラメータ60Aを変更する。そして、処理はステップSP54の処理に移行する。
【0079】
(ステップSP54)
変更手段70は、サーバ装置10から設定パラメータ60Aの提案が有るか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP56の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP62の処理に移行する。
【0080】
(ステップSP56)
変更手段70は、サーバ装置10から提案された提案内容を確認するための確認画面(不図示)を表示装置36に表示する。この確認画面には、例えば、確認ボタンと、キャンセルボタンと、が含まれる。そして、処理はステップSP58の処理に移行する。
【0081】
(ステップSP58)
変更手段70は、所定時間内に、確認画面において確認ボタンが押下されたか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP60の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP62の処理に移行する。
【0082】
(ステップSP60)
変更手段70は、サーバ装置10の提案内容に応じて設定パラメータ60Aを変更する。そして、処理はステップSP62の処理に移行する。
【0083】
(ステップSP62)
変更手段70は、現在の時間が、管理者によって予め定められている店舗専用時間か否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP64の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP66の処理に移行する。
【0084】
(ステップSP64)
変更手段70は、設定パラメータ60Aを店舗専用パラメータに変更する。そして、
図7に示す一連の処理が終了する。
【0085】
(ステップSP66)
変更手段70は、設定パラメータ60Aを兼用パラメータ(又はリモート専用パラメータ)に変更する。そして、
図7に示す一連の処理が終了する。
【0086】
<ゲームシステム全体の処理の流れ>
図8は、本実施形態に係るゲームシステム全体の処理の流れであって、他のプレイヤP2がゲームをプレイする場合の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下の処理の内容及び順番は適宜変更することができる。
【0087】
(ステップSP100)
端末装置14は、他のプレイヤP2のプレイヤIDやパスワード、IPアドレス等を含むログイン要求をサーバ装置10に送信する。そして、処理は、ステップSP102の処理に移行する。
【0088】
(ステップSP102)
サーバ装置10は、端末装置14からログイン要求を受信する。これに応答して、サーバ装置10の選択手段82は、ログイン要求に含まれるプレイヤIDやパスワードと、記憶手段80に記憶されているプレイヤ情報80Bとに基づき、認証処理を実行する。この認証処理が成功した場合、処理は、ステップSP104の処理に移行する。なお、認証処理が失敗した場合、端末装置14にエラーが出力された後、
図8に示す一連の処理が終了する。
【0089】
(ステップSP104)
選択手段82は、地域毎に、複数の店舗Sの中から一の店舗をそれぞれ抽出する。店舗テーブル80Aに各地域を代表する店舗が登録されている場合、選択手段82は、店舗テーブル80Aに基づき、地域毎に、複数の店舗Sの中から代表する一の店舗をそれぞれ抽出する。そして、処理は、ステップSP106の処理に移行する。なお、ログイン要求に、他のプレイヤP2がプレイしたいゲームのゲームIDが含まれている場合、選択手段82は、地域毎に、複数の店舗Sの中からゲームIDが示すゲームがプレイ可能な一の店舗をそれぞれ抽出してもよい。
【0090】
(ステップSP106)
選択手段82は、店舗テーブル80Aから、抽出した各店舗の業務用ゲーム装置12の接続情報としてそれぞれのIPアドレスを取得する。続いて、選択手段82は、地域毎に抽出された一の店舗の業務用ゲーム装置12と、端末装置14との間の通信速度を測定する測定指示を当該端末装置14に出力(送信)する。なお、この測定指示には、選択手段82が取得した各店舗の業務用ゲーム装置12のIPアドレスを含む。そして、処理は、ステップSP108の処理に移行する。
【0091】
(ステップSP108)
端末装置14は、サーバ装置10から測定指示を受信する。これに応答して、端末装置14は、測定指示に含まれる各IPアドレスに基づき、当該端末装置14と、地域毎に抽出された一の店舗の業務用ゲーム装置12との間の通信速度をそれぞれ測定する。続いて、端末装置14は、通信速度の測定結果をサーバ装置10に送信する。そして、処理は、ステップSP110の処理に移行する。
【0092】
(ステップSP110)
サーバ装置10は、端末装置14から測定結果を受信する。これに応答して、選択手段82は、受信した測定結果の中で最も通信速度が速い測定結果を示した店舗に紐づけられている一地域を抽出する。そして、処理は、ステップSP112の処理に移行する。
【0093】
(ステップSP112)
選択手段82は、店舗テーブル80Aから、抽出した一地域に紐づけられている複数の店舗Sの業務用ゲーム装置12の接続情報としてそれぞれのIPアドレスを取得する。続いて、選択手段82は、一地域に紐づけられている複数の店舗Sの業務用ゲーム装置12と、端末装置14との間の通信速度を測定する測定指示を当該端末装置14に出力(送信)する。なお、この測定指示には、選択手段82が取得した各IPアドレスを含む。そして、処理は、ステップSP114の処理に移行する。
【0094】
(ステップSP114)
端末装置14は、サーバ装置10から測定指示を受信する。これに応答して、端末装置14は、測定指示に含まれる各IPアドレスに基づき、当該端末装置14と、一地域に紐づけられている複数の店舗Sの業務用ゲーム装置12との間の通信速度をそれぞれ測定する。続いて、端末装置14は、通信速度の測定結果をサーバ装置10に送信する。そして、処理は、ステップSP116の処理に移行する。
【0095】
(ステップSP116)
サーバ装置10は、端末装置14から通信速度の測定結果を受信する。これに応答して、選択手段82は、受信した測定結果に基づき、一地域に紐づけられている複数の店舗Sの業務用ゲーム装置12の中から、所定の数の店舗の業務用ゲーム装置を抽出する。具体的には、選択手段82は、一地域に紐づけられている複数の店舗Sの業務用ゲーム装置12の中から、通信速度が速い順に五つの店舗の業務用ゲーム装置を抽出する。続いて、選択手段82は、抽出した店舗の業務用ゲーム装置を含む接続先候補リストを生成する。そして、処理は、ステップSP118の処理に移行する。
【0096】
(ステップSP118)
選択手段82は、接続先候補リストに含まれる各業務用ゲーム装置12(接続先)に設定パラメータ60A等を問い合わせる。そして、処理は、ステップSP120の処理に移行する。
【0097】
(ステップSP120)
サーバ装置10から問い合わせを受けた各業務用ゲーム装置12は、記憶手段60に記憶されている設定パラメータ60Aとフラグ60Bとを含む回答情報をサーバ装置10に返信する。そして、処理は、ステップSP122の処理に移行する。
【0098】
(ステップSP122)
サーバ装置10は、各業務用ゲーム装置12から回答情報を受信する。これに応答して、選択手段82は、受信した回答情報に基づき、接続先候補リストを更新する。具体的には、選択手段82は、接続先候補リストから、設定パラメータ60Aが店舗専用パラメータを示す業務用ゲーム装置12と、フラグ60Bのうち第二モード禁止フラグがオンになっている業務用ゲーム装置12と、を除外する。そして、処理は、ステップSP124の処理に移行する。
【0099】
(ステップSP124)
選択手段82は、他のプレイヤP2の操作に応答して又は自動的に、更新した接続先候補リストの中から一の店舗Sの業務用ゲーム装置12を選択する。そして、処理は、ステップSP126の処理に移行する。
【0100】
(ステップSP126)
選択手段82は、選択した一の店舗Sの業務用ゲーム装置12に通信接続するよう端末装置14に接続指示を送信する。この接続指示は、例えば、選択した一の店舗Sの業務用ゲーム装置12のIPアドレスを含む。そして、処理は、
図9に示すステップSP200の処理に移行する。
【0101】
図9は、
図8に示す処理の流れから続くフローチャートである。
【0102】
(ステップSP200)
端末装置14は、サーバ装置10から接続指示を受信する。これに応答して、端末装置14は、受信した接続指示に含まれるIPアドレスに基づき、選択手段82が選択した一の店舗Sの業務用ゲーム装置12との通信接続を確立する。そして、処理は、ステップSP202の処理に移行する。
【0103】
(ステップSP202)
業務用ゲーム装置12の禁止手段68は、記憶手段60に記憶されているフラグ60Bにおいて第一モード禁止フラグをオンにする。これにより、禁止手段68は、第二モードが実行されている間、受付手段64に対して、一のプレイヤP1からプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止する。この結果、第二モードが実行されている間、第一モードが実行されることも禁止されることになる。そして、処理は、ステップSP204の処理に移行する。
【0104】
(ステップSP204)
禁止手段68は、表示装置36の画面表示を、例えば「リモートプレイ中です」等、リモートプレイで業務用ゲーム装置12が使用されていることを示す画面表示に切り替える。そして、処理は、ステップSP206の処理に移行する。なお、上記表示を第二モードで実行されるゲーム画面に重ねて表示するようにしてもよい。
【0105】
(ステップSP206)
端末装置14は、他のプレイヤP2の操作に応じてプレイ料金の支払い内容を決定し、決定した支払い内容と、プレイヤ情報80Bのうちを決裁情報と、を含む支払要求を通信接続が確立された業務用ゲーム装置12に送信する。そして、処理は、ステップSP208の処理に移行する。
【0106】
(ステップSP208)
業務用ゲーム装置12は、端末装置14から支払要求を受信する。これに応答して、業務用ゲーム装置12の受付手段64は、受信した支払要求に基づいて決裁処理することで、プレイ料金の支払いを受け付ける。なお、決裁処理自体は、業務用ゲーム装置12が配置されている店舗Sに決裁装置を設け、当該決裁装置に実行させてもよい。そして、処理は、ステップSP210の処理に移行する。
【0107】
(ステップSP210)
業務用ゲーム装置12の実行制御手段66は、受付手段64がプレイ料金の支払いを受け付けたか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP214の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP212の処理に移行する。なお、本ステップSP210は、ステップSP208の前に実行されてもよい。
【0108】
(ステップSP212)
実行制御手段66は、受付手段64がプレイ料金の支払いを受け付けていない状態で所定時間が経過したか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP230の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP208の処理に戻る。
【0109】
(ステップSP214)
受付手段64は、受け付けたプレイ料金に応じた所定クレジットを他のプレイヤP2に付与する。そして、受付手段64は、所定クレジットを付与したことを端末装置14に送信する。そして、処理は、ステップSP216の処理に移行する。
【0110】
(ステップSP216)
端末装置14は、ゲームの実行要求を、通信接続を確立した業務用ゲーム装置12に送信する。そして、処理は、ステップSP218の処理に移行する。
【0111】
(ステップSP218)
業務用ゲーム装置12は、端末装置14から、実行要求を受信する。これに応答して、業務用ゲーム装置12は、他のプレイヤP2に付与されているクレジットのうち、実行要求に係るゲームに応じた所定クレジットを消費する。そして、処理は、ステップSP220の処理に移行する。
【0112】
(ステップSP220)
業務用ゲーム装置12の実行制御手段66は、業務用ゲーム装置12の実行手段62に対して第二モードを実行指示する。これに応答して、実行手段62は、第二モードを実行する。すなわち、実行手段62は、ゲームを実行し、その実行結果を端末装置14に送信する。これにより、端末装置14の他のプレイヤP2にゲームを提供する。そして、処理は、ステップSP222の処理に移行する。
【0113】
(ステップSP222)
端末装置14は、業務用ゲーム装置12から実行結果を受信する。これに応答して、端末装置14は、実行結果を表示装置52等に出力する。続いて、端末装置14は、他のプレイヤP2の操作情報を業務用ゲーム装置12に送信することで、ゲームを進行させる。そして、ゲームが終了すると、処理はステップSP224の処理に移行する。
【0114】
(ステップSP224)
実行制御手段66は、他のプレイヤP2にクレジットが残っているか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP226の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP230の処理に移行する。
【0115】
(ステップSP226)
業務用ゲーム装置12の禁止手段68は、他のプレイヤP2のクレジットが消費されない状態で所定時間経過したか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP228の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP220の処理に戻る。
【0116】
(ステップSP228)
禁止手段68は、残っているクレジットに応じたお詫びの品を他のプレイヤP2に付与するとともに、残っているクレジットをリセットする。そして、処理はステップSP230の処理に移行する。
【0117】
(ステップSP230)
禁止手段68は、記憶手段60に記憶されているフラグ60Bの中で第一モード禁止フラグをオフする。これにより、実行手段62による第一モードの実行の禁止が解除される。そして、処理は、ステップSP232の処理に移行する。
【0118】
(ステップSP232)
禁止手段68は、表示装置36の画面表示を、リモートプレイで業務用ゲーム装置12が使用されていることを示す画面表示から、広告等を示す画面表示に切り替える。
【0119】
<効果>
以上、本実施形態では、店舗Sに設置される業務用ゲーム装置12が、ゲームを実行して、店舗Sに居る一のプレイヤにゲームを提供する第一モード、及び、ゲームを実行して、店舗Sの外部にある他のプレイヤP2の端末装置14にゲームの実行結果を送信し、当該他のプレイヤにクラウドゲームを提供する第二モード、を実行可能な実行手段62と、一のプレイヤP1及び他のプレイヤP2からゲームのプレイ料金の支払いを受け付ける受付手段64と、一のプレイヤP1からプレイ料金の支払いを受付手段64が受け付けた場合には実行手段62に対して第一モードを実行させ、他のプレイヤP2からプレイ料金の支払いを受付手段64が受け付けた場合には実行手段62に対して第二モードを実行させる実行制御手段66と、第二モードが実行されている間、受付手段64に対して、一のプレイヤP1からプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止し、且つ、第一モードが実行されている間、受付手段64に対して、他のプレイヤP2からプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止する禁止手段68と、を備える。
この構成によれば、クラウドゲームを他のプレイヤP2に提供する場合に業務用ゲーム装置12を利用することができるので、ゲームを実行可能なサーバ装置を設ける場合に比べてコストを低減することができる。この場合も、業務用ゲーム装置12と端末装置14を接続するためにサーバ装置10を用いる場合もあるが、当該サーバ装置10にはゲームを実行可能な高価なゲームボードを設ける必要がないため、上記構成は、ゲームを実行可能なゲームボードを複数備えたサーバ装置を設ける場合に比べるとコストを低減することができる。
また、上記構成によれば、第二モードが実行されている間、受付手段64に対して、一のプレイヤP1からプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止するので、業務用ゲーム装置12が他のプレイヤP2に使用されている場合に店舗Sに居る一のプレイヤP1にプレイ料金を返還するということがなくなり、一のプレイヤP1にストレスを与えることを抑制できる。同様に、上記構成によれば、第一モードが実行されている間、受付手段64に対して、他のプレイヤP2からプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止するので、業務用ゲーム装置12が一のプレイヤP1に使用されている場合に他のプレイヤP2にプレイ料金を返還するということがなくなり、他のプレイヤP2にストレスを与えることを抑制できる。
【0120】
また、本実施形態では、業務用ゲーム装置12が、設定情報を記憶する記憶手段80を更に備え、禁止手段68は、設定情報(設定パラメータ60A)に基づき、実行手段62による第一モード又は第二モードの実行を禁止する。
この構成によれば、設定情報を利用して、業務用ゲーム装置12を第一モード用と第二モード用に専用化できるため、店舗Sの都合によって設定パラメータ60Aを手動にて変更すれば、業務用ゲーム装置12の運用コストを一層低減することができる。
【0121】
また、本実施形態では、業務用ゲーム装置12が、当該業務用ゲーム装置12の稼働履歴、現在の時間又は現在の曜日に応じて設定パラメータ60Aを変更する変更手段70を更に備える。
この構成によれば、効率的に設定パラメータ60Aを変更することができるため、業務用ゲーム装置12の運用コストを一層低減することができる。
【0122】
また、本実施形態では、業務用ゲーム装置12が、外部からの指示又は提案に基づき、設定パラメータ60Aを変更する変更手段70、を更に備える。
この構成によれば、効率的に設定パラメータ60Aを変更することができるため、業務用ゲーム装置12の運用コストを一層低減することができる。
【0123】
また、本実施形態では、禁止手段68は、第一モードが実行されてゲームが終了した後、所定時間、実行手段62に対して第二モードを実行することを禁止する。
この構成によれば、端末装置14の他のプレイヤP2の方が、店舗Sに居る一のプレイヤP1よりも業務用ゲーム装置12に早く使用できてしまう可能性があるため、所定時間、第二モードを実行することを禁止することで、店舗Sに居る一のプレイヤP1と端末装置14の他のプレイヤP2との間で業務用ゲーム装置12が使用可能になるタイミングのバランスを調整し、プレイヤ間の不公平感を抑制できる。なお、上記所定時間を設けるのは、このようにバランスを調整するためであるので、当該所定時間は、一のプレイヤP1の交代時間も考慮すると、長すぎず且つ短すぎない程度が良く、例えば、1秒以上5分以下であることが好ましく、10秒以上2分以下であることがより好ましい。
【0124】
また、本実施形態では、受付手段64は、プレイ料金の支払いを受け付けた後、支払ったプレイヤに対してゲームをプレイする権利を示すクレジットを一又は複数付与する。また、本実施形態では、実行制御手段66は、一のプレイヤP1の操作に応じてクレジットが消費された場合に実行手段62に対して一モードを実行させ、禁止手段68は、一のプレイヤP1にクレジットが残っている場合、実行手段62に対して第二モードを実行することを禁止し、当該クレジットが残っており消費されない状態で所定時間経過した場合には、残っているクレジットに応じた品を当該一のプレイヤP1に付与するとともに、当該残っているクレジットをリセットし、当該第二モードの実行の禁止を解除する。
この構成によれば、一のプレイヤP1のクレジットが残っている状態で続いて、端末装置14の他のプレイヤP2がクラウドゲームをプレイできず、業務用ゲーム装置12の回転率が下がるということを抑制することができる。また、単純に残っているクレジットをリセットする場合に比べて、一のプレイヤP1が不公平に感じることも抑制することができる。
【0125】
また、本実施形態では、ゲームシステム1が、複数の業務用ゲーム装置12と、複数の業務用ゲーム装置12から稼働状況を取得し、取得した稼働状況に基づき、複数の業務用ゲーム装置12のうち少なくとも一つの業務用ゲーム装置に対して設定情報を変更するように指示又は提案するサーバ装置10と、を備える。
この構成によれば、業務用ゲーム装置12の稼働状況に基づき、効率的に設定パラメータ60Aを変更することができるため、業務用ゲーム装置12の運用コストを一層低減することができる。
【0126】
また、本実施形態では、サーバ装置10は、端末装置14を介した他のプレイヤP2の操作に応じてプレイ開始時間の予約を受け付ける予約受付手段84と、予約受付手段84が受け付けたプレイ開始時間となる場合に、現在プレイ可能なゲーム又は業務用ゲーム装置12を他のプレイヤP2に提案する提案手段86と、を備える。
この構成によれば、他のプレイヤP2が予約時にゲームや業務用ゲーム装置12を指定しておかなくても、プレイ開始時間となる場合に、現在プレイ可能なゲーム又は業務用ゲーム装置12が提案されるので、他のプレイヤP2の手間を省くことができる。
【0127】
また、本実施形態では、プログラムが、店舗Sに設置される業務用ゲーム装置12を、ゲームを実行して、店舗Sに居る一のプレイヤにゲームを提供する第一モード、及び、ゲームを実行して、店舗Sの外部にある他のプレイヤの端末装置14にゲームの実行結果を送信し、当該他のプレイヤP2にゲームを提供する第二モード、を実行可能な実行手段62、一のプレイヤP1からプレイ料金の支払いを受け付けた場合には実行手段62に対して第一モードを実行させ、他のプレイヤP2からプレイ料金の支払いを受け付けた場合には実行手段62に対して第二モードを実行させる実行制御手段66、第二モードが実行されている間、一のプレイヤP1からプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止する禁止手段68、として機能させる。
この構成によれば、クラウドゲームを他のプレイヤP2に提供する場合に業務用ゲーム装置12を利用することができるので、ゲームを実行可能なサーバ装置を設ける場合に比べてコストを低減することができる。この場合も、業務用ゲーム装置12と端末装置14を接続するためにサーバ装置10を用いる場合もあるが、当該サーバ装置10にはゲームを実行可能な高価なゲームボードを設ける必要がないため、上記構成は、ゲームを実行可能なゲームボードを複数備えたサーバ装置を設ける場合に比べるとコストを低減することができる。
また、上記構成によれば、第二モードが実行されている間、受付手段64に対して、一のプレイヤP1からプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止するので、業務用ゲーム装置12が他のプレイヤP2に使用されている場合に店舗Sに居る一のプレイヤP1にプレイ料金を返還するということがなくなり、一のプレイヤP1にストレスを与えることを抑制できる。同様に、上記構成によれば、第一モードが実行されている間、受付手段64に対して、他のプレイヤP2からプレイ料金の支払いを受け付けることを禁止するので、業務用ゲーム装置12が一のプレイヤP1に使用されている場合に他のプレイヤP2にプレイ料金を返還するということがなくなり、他のプレイヤP2にストレスを与えることを抑制できる。
【0128】
また、本実施形態では、複数の業務用ゲーム装置12に接続可能なサーバ装置10が、複数の業務用ゲーム装置12から稼働状況を取得し、取得した稼働状況に基づき、複数の業務用ゲーム装置12のうち少なくとも一つの業務用ゲーム装置に対して設定情報を変更するように指示又は提案する提案手段86を備える。
この構成によれば、業務用ゲーム装置12の稼働状況に基づき、効率的に設定パラメータ60Aを変更することができるため、業務用ゲーム装置12の運用コストを一層低減することができる。
【0129】
<変形例>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記実施形態に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、上記実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0130】
例えば、上記実施形態では、第一モードのプレイ料金と第二モードのプレイ料金の詳細については言及していないが、第一モードのプレイ料金と第二モードのプレイ料金は同一又は異なるように設定してもよい。第一モードのプレイ料金と第二モードのプレイ料金を異なる設定とする場合、変更手段70が現在の時間や日時に応じて自動的にプレイ料金を変更してもよい。例えば、変更手段70は、昼間の時間帯は、第二モードのプレイ料金を第一モードのプレイ料金よりも高くし、夜の時間帯は、第二モードのプレイ料金を第一モードのプレイ料金よりも安くしてもよい。また、変更手段70は、土日は、第二モードのプレイ料金を第一モードのプレイ料金よりも高くし、平日は、第二モードのプレイ料金を第一モードのプレイ料金よりも安くしてもよい。
【0131】
また、上記実施形態では、第一モード禁止フラグをオンすることを、
図9に示すステップSP202で行う場合を説明したが、ステップSP210で肯定判定された場合に行ってもよい。
【符号の説明】
【0132】
12:業務用ゲーム装置、62:実行手段、64:受付手段、66:実行制御手段、68:禁止手段