(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022152197
(43)【公開日】2022-10-12
(54)【発明の名称】ビリヤード練習用シート
(51)【国際特許分類】
A63B 69/00 20060101AFI20221004BHJP
A63D 15/00 20060101ALI20221004BHJP
【FI】
A63B69/00 504E
A63D15/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021054878
(22)【出願日】2021-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】521131568
【氏名又は名称】株式会社KIBОU
(74)【代理人】
【識別番号】100097065
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 雅栄
(72)【発明者】
【氏名】岸本 真志
(57)【要約】
【課題】プレイヤーにとって顔の位置まで含めた正しい基本姿勢を容易に習得でき、この正しい基本姿勢でキューを手玉に向かって真っすぐ正しく突くストローク練習ができるため、基本技能を飛躍的に高めることができるビリヤード練習用シートを提供すること。
【解決手段】シート体2に、手玉3を載置するための手玉載置用表示4を設けるとともにこの手前側に手玉突き用直線表示8を設け、このシート体2の左右直線縁5の幅を手玉3の直径に設定して、手玉3をキューで突く姿勢をとりこの手玉3を真後ろから見ようとした際、この手玉3が左右直線縁5間に丁度もしくは均等に収まるまたは均等にはみ出るように見える位置に顔の位置を修正しこれを習得できるビリヤード練習用シート。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビリヤード台に載置するシート体に、このシート体上に手玉を位置合わせして載置するための手玉載置用表示が設けられていて、
このシート体の左右直線縁の幅が、前記手玉載置用表示に位置合わせして載置した前記手玉の幅寸法あるいは前記手玉の幅寸法よりやや大きい寸法もしくはやや小さい寸法に設定されている構成、または前記シート体に、前記手玉の幅寸法と同間隔あるいは前記手玉の幅寸法よりやや大きい間隔もしくはやや小さい間隔を置いた手玉間隔平行線表示が設けられている構成とされていて、前記手玉をキューで突く姿勢をとりこの手玉を真後ろから見ようとした際、この手玉が前記左右直線縁間または前記手玉間隔平行線表示間に、丁度収まるようにあるいは左右均等にほぼ収まるようにもしくは左右均等にややはみ出るように見える位置に、キューで突くときの顔の位置を調整決定する顔位置設定用表示として前記左右直線縁または前記手玉間隔平行線表示が設けられている構成とされ、
前記シート体の前記手玉載置用表示の手前側となる後方に、前記手玉の中心をキューで突くための手玉突き用直線表示が設けられていることを特徴とするビリヤード練習用シート。
【請求項2】
前記シート体の前記手玉載置用表示の手玉進行側となる前方に、前記手玉突き用直線表示に沿ってキューを動かし前記手玉の中心を突いた際に、この手玉が走る方向を示す手玉走行線表示が設けられていることを特徴とする請求項1記載のビリヤード練習用シート。
【請求項3】
前記シート体の前記手玉載置用表示の手玉進行側となる前方に、顔の高さを変化させて目の高さを変化させると、前記手玉載置用表示に位置合わせして載置した前記手玉により見え隠れする顔高さ設定用表示が設けられていることを特徴とする請求項1、2のいずれか1項に記載のビリヤード練習用シート。
【請求項4】
前記ビリヤード台に載置する的玉照準用シート体に、この的玉照準用シート体上に的玉を位置合わして載置するための的玉載置用表示が設けられていて、
この的玉照準用シート体の前記的玉載置用表示の的玉進行側となる前方に、キューで突かれて進行する前記手玉の中心を位置させる目標となる照準位置を示す手玉照準位置表示が設けられているとともに、前記的玉載置用表示の的玉進行側となる後方には、前記手玉照準位置表示に手玉を進行させて前記的玉に当てた際にこの的玉が走る方向を示す的玉走行線表示が設けられている的玉照準シートを備えていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のビリヤード練習用シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビリヤードの正しい基本姿勢、その姿勢でのストロークを習得するためのビリヤード練習用シートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ビリヤードにおいて基本姿勢を学ぶことは重要であり、この基本姿勢で手玉をキューで真っすぐ正しく突くストローク練習は重要である。
【0003】
しかし、基本姿勢を学んでも顔の位置が常に定まっていなければならないし、また常にその顔の位置が手玉の真後ろでなければならず、またその真後ろとなる正しい顔の位置は効き目があったりして個人差があり、両目で常に手玉を真後ろからみる正しい顔の位置(向き高さ)でキューを突く練習をしなければ、練習の効果はあがらない。
【0004】
これまで、ビリヤード練習具としては、様々のものが提案されているが、前述の微妙に個人差のある正しい顔の位置を習得する重要性に着眼した練習具はない。すなわち、シートをビリヤード台に置き、これに手玉を載せ、この手玉を真後ろから見るそのプレイヤーにとって正しい両目の位置(顔の位置)を調整決定して、この正しい顔の位置を習得し、さらにそのプレイヤーにとって正しい顔の位置(顔の位置まで含めた正しい基本姿勢)でキューを手玉に向かって真っすぐ正しく突くストローク練習ができるものはなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような問題を見出し、これを解決するもので、シート体をビリヤード台に置き、これに手玉を載せ、この手玉を真後ろから見るそのプレイヤーにとって正しい両目の位置(顔の位置)を容易に調整決定でき、そのためこの正しい顔の位置を容易に習得でき、さらにそのプレイヤーにとって正しい顔の位置(顔の位置まで含めた正しい基本姿勢)でキューを手玉に向かって真っすぐ正しく突くストローク練習ができるため、手玉を照準位置に向かって突くことのできる精度(ビリヤードの基本技能)を飛躍的に高めることができる画期的なビリヤード練習用シートを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0008】
ビリヤード台1に載置するシート体2に、このシート体2上に手玉3を位置合わせして載置するための手玉載置用表示4が設けられていて、このシート体2の左右直線縁5の幅が、前記手玉載置用表示4に位置合わせして載置した前記手玉3の幅寸法あるいは前記手玉3の幅寸法よりやや大きい寸法もしくはやや小さい寸法に設定されている構成、または前記シート体2に、前記手玉3の幅寸法と同間隔あるいは前記手玉3の幅寸法よりやや大きい間隔もしくはやや小さい間隔を置いた手玉間隔平行線表示6が設けられている構成とされていて、前記手玉3をキューで突く姿勢をとりこの手玉3を真後ろから見ようとした際、この手玉3が前記左右直線縁5間または前記手玉間隔平行線表示間に、丁度収まるようにあるいは左右均等にほぼ収まるようにもしくは左右均等にややはみ出るように見える位置に、キューで突くときの顔の位置を調整決定する顔位置設定用表示7として前記左右直線縁5または前記手玉間隔平行線表示が設けられている構成とされ、前記シート体2の前記手玉載置用表示4の手前側となる後方に、前記手玉3の中心をキューで突くための手玉突き用直線表示8が設けられていることを特徴とするビリヤード練習用シートに係るものである。
【0009】
また前記シート体2の前記手玉載置用表示4の手玉進行側となる前方に、前記手玉突き用直線表示8に沿ってキューを動かし前記手玉3の中心を突いた際に、この手玉3が走る方向を示す手玉走行線表示9が設けられていることを特徴とする請求項1記載のビリヤード練習用シートに係るものである。
【0010】
また前記シート体2の前記手玉載置用表示4の手玉進行側となる前方に、顔の高さを変化させて目の高さを変化させると、前記手玉載置用表示4に位置合わせして載置した前記手玉3により見え隠れする顔高さ設定用表示10が設けられていることを特徴とする請求項1、2のいずれか1項に記載のビリヤード練習用シートに係るものである。
【0011】
また前記ビリヤード台1に載置する的玉照準用シート体11に、この的玉照準用シート体11上に的玉24を位置合わして載置するための的玉載置用表示13が設けられていて、この的玉照準用シート体11の前記的玉載置用表示13の的玉進行側となる前方に、キューで突かれて進行する前記手玉3の中心を位置させる目標となる照準位置を示す手玉照準位置表示14が設けられているとともに、前記的玉載置用表示13の的玉進行側となる後方には、前記手玉照準位置表示14に手玉3を進行させて前記的玉24に当てた際にこの的玉24が走る方向を示す的玉走行線表示15が設けられている的玉照準シート16を備えていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のビリヤード練習用シートに係るものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明は上述のように構成したから、シート体をビリヤード台に置き、これに手玉を載せ、この手玉を真後ろから見るそのプレイヤーにとって正しい両目の位置(顔の位置)を容易に調整決定でき、そのためこの正しい顔の位置を容易に習得でき、さらにそのプレイヤーにとって正しい顔の位置(顔の位置まで含めた正しい基本姿勢)でキューを手玉に向かって真っすぐ正しく突くストローク練習ができるため、手玉を照準位置に向かって突くことのできる精度(ビリヤードの基本技能)を飛躍的に高めることができる画期的なビリヤード練習用シートとなる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図2】本実施例の使用状態の顔の位置修正前の説明斜視図である。
【
図3】本実施例の使用状態の顔の位置修正後(顔の位置を調整決定後)の説明斜視図である。
【
図4】本実施例の付属の的玉照準シートの平面図である。
【
図5】本実施例の付属の的玉照準シートと組み合わせて使用する使用状態の説明平面図である。
【
図6】本実施例の
図5で的玉を置いて使用する使用状態の説明平面図である。
【
図7】本実施例の付属の的玉照準シートの側部の立ち上げ部を折り曲げ立ち上げて使用する使用状態を示す説明斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の最適な実施形態を図面に基づいて本発明の作用を示し簡単に説明する。
【0015】
ビリヤード台1に載置したシート体2の手玉載置用表示4に位置合わせして手玉3を載置し、この手玉3をキューで突く基本姿勢をとる。プレイヤーはこの基本姿勢において顔を手玉3の真後ろに位置させ手玉3を見ることとなる。
【0016】
もし顔の位置が正しい位置にあれば、このシート体2の左右直線縁5の幅は、手玉3の幅寸法あるいは前記手玉3の幅寸法よりやや大きい寸法もしくはやや小さい寸法に設定されているから、または前記シート体2に、手玉3の幅寸法と同間隔あるいは前記手玉3の幅寸法よりやや大きい間隔もしくはやや小さい間隔を置いた手玉間隔平行線表示6が設けられているから、手玉3をキューで突く姿勢をとりこの手玉3を真後ろから見ようとした際、この手玉3が前記左右直線縁5間または前記手玉間隔平行線表示間(キ顔位置設定用表示7間)に、丁度収まるようにあるいは左右均等にほぼ収まるようにもしくは左右均等にややはみ出るように見える。
【0017】
しかし、どちらかにはみ出ていたり左右不均等に見える場合は、顔の位置は正しくないと認識でき、プレイヤーは丁度収まる位置あるいは左右均等に収まるあるいは左右均等にはみ出て見える位置に顔や身体を動かし修正する。そしてこの丁度収まる位置あるいは左右均等に見える位置が自分(そのプレイヤー)にとって正しい顔の位置(正しい目の位置)であると知ることができ、この修正動作を繰り返し行うことでこの自分の正しい顔の位置を習得することができ、この顔の位置を含めた正しい基本姿勢を容易に習得することができる。
【0018】
この顔の位置を含めた正しい基本姿勢で、前記手玉載置用表示4の後方(手前側)に設けられている手玉突き用直線表示8に沿ってキューを動かすあるいはキューをセットして構える目安として利用して、この手玉載置用表示4上の手玉3を真っすぐ正しく突くストローク練習を行うことができる。
【0019】
したがって、ビリヤード台1で実際に手玉3を置いて前述のように練習することで、自分(プレイヤー)にとって正しい顔の位置(顔の位置まで含めた正しい基本姿勢)を容易に習得でき、この正しい基本姿勢でキューを手玉3に向かって真っすぐ正しく突くストローク練習ができるため、練習効果が飛躍的に向上し、手玉3を照準位置に向かって突くことのできる精度(ビリヤードの基本技能)を飛躍的に高めることができる画期的なビリヤード練習用シート17(本発明シート)となる。
【実施例0020】
本発明の具体的な実施例1について図面に基づいて説明する。
【0021】
本実施例では、ビリヤード台1に載置する縦長方形状で薄い紙製または薄い樹脂製のシート体2に各表示を印刷形成した構成とし、簡単にビリヤード台1上の所望する位置に載置(設置)することができるように形成し、持ち運びも容易で、たとえば市販のキューケースのポケットに収納できる大きさあるいはその長さに折り畳み自在な形状としている。
【0022】
本実施例では、この薄いシート体2上に手玉3の中心を合わせて載置するための手玉載置用表示4を設けているが、この手玉載置用表示4は、中心点を合わせ易いように点表示とし、この点表示6(たとえば載置ポイントを示す黒点)に手玉3の中心が位置するようにこれを目安に手玉3を載置できる構成としている。またさらに手玉3を容易に位置合わせして所定位置に載置し易くなるように、本実施例の手玉載置表示4は、この位置合わせ用中心点表示6と手玉3と同径の位置合わせ用円表示12とからなる構成としている。
【0023】
さらに本実施例では、このシート体2の左右直線縁5の幅が、前記手玉載置用表示4の位置合わせ用中心点表示に中心を合わせて載置した前記手玉3の幅寸法に丁度合致する構成、すなわちこのシート体2の左右幅寸法を手玉3の直径と同寸に設定して、この左右直線縁5をキューで突くときの顔の位置を調整決定する顔位置設定用表示7とした構成としている。
【0024】
なお、このシート体2の左右幅を、手玉3の幅寸法(直径)よりやや大きい寸法もしくはやや小さい寸法に設定してもよい。またこのシート体2に、前記手玉3の幅寸法と同間隔あるいは前記手玉3の幅寸法よりやや大きい間隔もしくはやや小さい間隔を置いた手玉間隔平行線表示をシート体2の長さ方向に(手玉載置用表示4の手玉進行側に延びるように)設けて、これを顔位置設定用表示7とする構成としてもよい。
【0025】
さらに説明すると本実施例では、前述のようにシート体2の左右直線縁5を顔位置設定用表示7とし、手玉3をキューで突く姿勢をとりこの手玉3を真後ろから見ようとした際、この手玉3が前記左右直線縁5間に、丁度収まるあるいは左右均等に収まるまたは左右均等にはみ出るように見えるように、たとえば
図2のように左右不均等の場合には身体や顔を動かして
図3に示すように左右均等にはみ出て見えるように、キューで突くときの顔の位置を調整決定する。
【0026】
すなわち、
図3のようにこの手玉3が前記左右直線縁5間(キューで突くときの顔の高さを調整決定する顔位置設定用表示7間)に、丁度収まらず左右どちらかにややはみ出るように見えた場合は、顔の位置は正しくないと認識でき、プレイヤーは
図3に示すように左右にはみ出ず丁度左右直線縁5間に収まるもしくは左右均等にややはみ出て見える位置に顔や身体を微妙に動かし顔の位置を修正する。そしてこの手玉3がこのように丁度収まるまたは左右均等に収まるあるいは左右均等にはみ出て見える位置が自分(そのプレイヤー)にとって正しい顔の位置(正しい目の位置)であることを知ることができ、繰り返しこの簡単な修正動作を行うことでこの自分の正しい顔の位置を習得でき、この顔の位置を含めた正しい基本姿勢を容易に習得することができる構成としている。
【0027】
また本実施例では、前記シート体2の手玉載置用表示4の後方(手前側)に、この手玉載置用表示4上の手玉3の中心をキューで突くための手玉突き用直線表示8を設けている。すなわち、この顔の位置を正しく修正した正しい基本姿勢で、この手玉突き用直線表示8に沿ってキューを動かすあるいはキューをセットして構える目安として利用して、手玉3を真っすぐ突くストローク練習を行うことができる構成としている。
【0028】
本実施例では、この手玉3の中心を突くための軌道を示す前記手玉突き用直線表示8の他、これと平行に手玉3の中心から左右に少しずれた突き点を突く練習もできるように、左右に手玉ずれ位置突き用直線表示18を左右それぞれ複数設けた構成としている。
【0029】
またシート体2の前記手玉載置用表示4の前方(手玉進行側)には、前記手玉突き用基直線表示4に沿ってキューを動かし前記手玉3の中心を突いた際に、この手玉3が走る方向を示す手玉走行線表示9を設けている。
【0030】
したがって、本実施例では、この手玉走行線表示9を、練習に際して突きたい方向に向けてシート体2をビリヤード台1上に載置することができることになる。
【0031】
また本実施例では、シート体2の前記手玉載置用表示4の前方(手玉進行側)に、顔の高さを変化させて目の高さを変化させると、前記手玉載置用表示4上に載置した前記手玉3により見え隠れする顔高さ設定用表示10を複数前後方向に間隔を置いて設けている。
【0032】
具体的には、前記手玉走行線表示9に直交する(左右方向に長さを有する)目盛線のような直線状の顔高さ設定用表示10を、手玉載置用表示4の前方(手玉進行側)に間隔を置いて複数設けている。
【0033】
したがって、この顔高さ設定用表示10が見えるか、手玉3に隠れて見えないかを基準に(これを目安として)そのプレイヤーが顔の高さがいつも同じ高さとなるように調整設定することができる。
【0034】
顔の位置の高さも基本姿勢を習得する上で、前述の真後ろとなる顔の位置と同様に重要であり、自分の顔の高さを認識し、これを修正し、習得することもこの顔高さ設定用表示10により可能となるため、この高さを含めた正しいあるいは所定の顔の位置を習得でき、この正しい基本姿勢でキューを手玉3に対して真っすぐ正しく突くストローク練習ができることとなる。本実施例では、この顔の高さや位置も含めた正しい基本姿勢を修正習得できるビリヤード練習用シート17に構成している。
【0035】
また本実施例では、本発明に係るこのビリヤード練習用シート17(各種表示が印刷形成されているシート体2)と組み合わせて使用する的玉照準シート16を備えている。
【0036】
具体的には、ビリヤード台1に載置する的玉照準用シート体11に、この的玉照準用シート体11上に的玉24の中心を合わせて載置するための的玉中心点表示19と的玉同径円表示20とからなる的玉載置用表示13が設けられていて、この的玉載置用表示13の前方(手前側)に、キューで突かれて進行する前記手玉3の中心を位置させる目標となる照準位置を示す照準点表示21(エイミングポイント)と前記的玉同径円表示20と接する隣接同径円表示22とからなる照準位置表示14が設けられているとともに、前記的玉載置用表示13の後方(的玉進行側)には、前記手玉照準位置表示14に手玉3を進行させて前記的玉24に当てた際にこの的玉24が走る方向を示す的玉走行線表示15(前記的玉中心点表示19と直径分後方の前記照準位置表示14とを結ぶ方向の的玉進行想定線)が設けられている前記的玉照準シート16を備えている。
【0037】
したがって、本実施例では、たとえばこの的玉照準シート16の的玉走行線表示15を、的玉24を落としたいビリヤード台1のポケットに向けるようにしてビリヤード台1上に載置し、さらにこの的玉照準シート16の手玉照準位置表示14の照準位置を示す照準点表示21(エイミングポイント)を指すように、本発明に係る前記練習シート17の前記手玉走行線表示9の先端(手玉進行側端部)をこれに重なるかこの延長線がこれと重なるようにして、この的玉照準シート16に先端部を重ねてビリヤード練習用シート17を組み合わせ載置することで、この練習用シート17の手玉載置用表示4上の手玉3をエイミングポイント21に突き出す練習が行えるとともに、的玉24が走る方向を示す的玉走行線表示15を落としたいビリヤード台1のポケットに向けて載置した前記的玉照準シート16の的玉載置用表示13上の的玉24をそのポイントに落とすことを想定した実践的な練習もできることとなる。
【0038】
またこの的玉照準シート16には、その左右両側に折り縁あるいは折り曲げ線を介して直角に立ち上げ自在に構成した立ち上げ部23を設け、この立ち上げ部23にもエイミングポイント21の位置を示す前記手玉照準位置表示14を設けていて、見えずらいときにはこのように左右いずれかの立ち上げ部23を立ち上げてこれを狙う練習がさらにしやすいように構成している。
【0039】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。