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特開2022-152364梁鉄筋組立用支持具および梁鉄筋組立用支持具の製造方法
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  • 特開-梁鉄筋組立用支持具および梁鉄筋組立用支持具の製造方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022152364
(43)【公開日】2022-10-12
(54)【発明の名称】梁鉄筋組立用支持具および梁鉄筋組立用支持具の製造方法
(51)【国際特許分類】
   E04G 21/12 20060101AFI20221004BHJP
【FI】
E04G21/12 105D
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021055109
(22)【出願日】2021-03-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】521131720
【氏名又は名称】株式会社大成鋼業
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】特許業務法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】清水田 継法
(57)【要約】
【課題】クレーン移動に適しており、高さ調整や結束を容易にした梁鉄筋組立用支持具および梁鉄筋組立用支持具の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】梁鉄筋組立用支持具は、棒材を折り曲げることで形成された足部および胴体部を含み、上記足部は、上記胴体部の一端部に形成されており、上記足部および胴体部の少なくとも一部を構成する上記棒材が輪を形成することで輪状部を区画している。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
棒材を折り曲げることで形成された足部および胴体部を含み、
前記足部は、前記胴体部の一端部に形成されており、
前記足部および胴体部の少なくとも一部を構成する前記棒材が輪を形成することで輪状部を区画している、
ことを特徴とする梁鉄筋組立用支持具。
【請求項2】
前記胴体部は、面を構成するように形成されており、
前記面の両面の厚さ方向のそれぞれに前記足部が形成されており、
前記足部および前記胴体部の接続部は、略直角をなしている、
ことを特徴とする請求項1に記載の梁鉄筋組立用支持具。
【請求項3】
前記胴体部は、梁鉄筋を支持する複数段の支持部を形成し、
前記輪状部は、前記複数段の支持部を形成することによって区画されている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の梁鉄筋組立用支持具。
【請求項4】
前記輪状部は、複数の前記梁鉄筋組立用支持具の前記胴体部が前記胴体部の厚さ方向に重ねられたときに、前記複数の前記梁鉄筋組立用支持具のそれぞれの前記輪状部が前記厚さ方向に重なる位置に形成されている、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の梁鉄筋組立用支持具。
【請求項5】
前記輪状部は、複数の前記梁鉄筋組立用支持具が前記厚さ方向に重ねられたときに、1つの前記梁鉄筋組立用支持具の前記一端部と他の前記梁鉄筋組立用支持具の前記一端部とは逆側の他端部とが近傍に位置するように重ねられる場合であっても、前記複数の前記梁鉄筋組立用支持具のそれぞれの前記輪状部が前記厚さ方向に重なる位置に形成されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の梁鉄筋組立用支持具。
【請求項6】
複数の棒材を折り曲げることで複数の胴体を形成する工程と、
前記複数の棒材を更に折り曲げることで複数の足を形成する工程と、
前記複数の棒材を溶接する工程と、
を含む梁鉄筋組立用支持具の製造方法であって、
前記溶接する工程では、前記複数の胴体から胴体部を形成し、
前記溶接する工程では、前記複数の足から足部を形成し、
前記溶接する工程では、前記足部および胴体部の少なくとも一部を構成する前記複数の棒材によって輪を形成することで輪状部を区画する、
ことを特徴とする梁鉄筋組立用支持具の製造方法。




【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梁鉄筋組立用支持具および梁鉄筋組立用支持具の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄筋で梁を組む梁配筋の工程では、主筋を配置し、配置された主筋と直交する方向にせん断筋(肋筋)を巻く作業を行うために、梁主筋を床面よりも高い位置に固定して行う必要がある。この際、主筋を高い位置に支持する装置として、パイプ馬が長年に渡り使用され続けている。そして、梁配筋および結束が完了すると、パイプ馬から鉄筋を外して、指定場所に落とし込む所謂「梁落とし」の工程へと進む。
【0003】
パイプ馬は、一般的には、金属製のパイプ(鉄パイプ)からなる4本の脚と鉄筋を支持する面を形成する平行に配置された2本のパイプとを組み合わせることで形成されている。パイプ馬の脚は、40~50cm程度であり、更に支持用の2本のパイプも脚同様に40~45cm程度である。
【0004】
このパイプ馬は、パイプ馬の所有者と、パイプ馬を借用する借用者(費用負担者)と、実際にパイプ馬を使用する職人とが異なるため、改良がされにくい装置であるという背景がある。例えば、特許文献1には、4本の脚の長さを変更可能とすることで、異なる高さで鉄筋(梁鉄筋)を支持できるパイプ馬が開示されている。この改良点以外は、従来のパイプ馬と何ら変わりはない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開特開2015-218550号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
パイプ馬は、他の階層で梁配筋を実施する際に移動する必要がある。移動する際には、複数のパイプ馬を重ねてワイヤーを用いて保持することでクレーン移動される。
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示されているような従来のパイプ馬は、クレーン移動されることを考慮された設計になっておらず、クレーン移動の効率も悪く、クレーン移動中に落下する事故が起こることもある。
【0008】
また、特許文献1に開示されているような従来のパイプ馬は、嵩張るため、他の階層にて作業をするまでの期間は施工箇所以外の現場敷地内に保管する際に、大きな保管場所の確保が現場敷地内に必要になる。この確保のために工数が余分にかかることもある。置き場の確保ができない狭小現場においては、使用前後に都度、所有者への借用および返却をしなければならないため、輸送コストが更にかかる。
【0009】
更に、特許文献1に開示されているパイプ馬では、脚の長さを変更できるものの、パイプ馬に鉄筋を結束する工程が必ず必要になる。また、鉄筋を低い位置で支持したい場合には、番線などを用いて高さの調整が必要である。
【0010】
そこで、本発明は、クレーン移動に適しており、高さ調整や結束を容易にした梁鉄筋組立用支持具および梁鉄筋組立用支持具の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(1)本発明の第1態様は、棒材を折り曲げることで形成された足部および胴体部を含み、上記足部は、上記胴体部の一端部に形成されており、上記足部および胴体部の少なくとも一部を構成する上記棒材が輪を形成することで輪状部を区画している、ことを特徴とする梁鉄筋組立用支持具に関する。この構成によると、胴体部および足部の少なくとも一部が輪状部を構成するため、当該輪状部にワイヤーを通すことができ、クレーン移動性が高まる。また、輪状部にワイヤーを通すことで、確実に梁鉄筋組立用支持具を保持できるため、落下の可能性を防ぐことが可能である。
【0012】
(2)上記(1)において、上記胴体部は、面を構成するように形成されていてもよく、
上記面の両面の厚さ方向のそれぞれに上記足部が形成されていてもよく、上記足部および上記胴体部の接続部は、略直角をなしていてもよい。この構成によると、胴体部が面状に構成されているため、複数の梁鉄筋組立用支持具を重ねて移動したり、保管したりできる。また、面同士の接続部も直角であり、重ねた際に嵩張らない。
【0013】
(3)上記(1)または(2)において、上記胴体部は、梁鉄筋を支持する複数段の支持部を形成していてもよく、上記輪状部は、上記複数段の支持部を形成することによって区画されていてもよい。この構成によると、複数の支持部によって、梁鉄筋を支持できるため、高さ調整が不要となる。また、従来のように番線を用いた高さ調整も不要となるため、コストおよび作業時間を削減できる。
【0014】
(4)上記(1)~(3)のいずれかにおいて、上記輪状部は、複数の上記梁鉄筋組立用支持具の上記胴体部が上記胴体部の厚さ方向に重ねられたときに、複数の上記梁鉄筋組立用支持具のそれぞれの上記輪状部が上記厚さ方向に重なる位置に形成されていてもよい。この構成によると、複数の梁鉄筋組立用支持具を重ねた場合に異なる複数の梁鉄筋組立用支持具の輪状部がそれぞれ重なるため、複数の輪状部にまとめてワイヤーを通すことが可能となる。
【0015】
(5)上記(4)において、上記輪状部は、複数の上記梁鉄筋組立用支持具が上記厚さ方向に重ねられたときに、1つの上記梁鉄筋組立用支持具の上記一端部と他の上記梁鉄筋組立用支持具の上記一端部とは逆側の他端部とが近傍に位置するように重ねられる場合であっても、複数の上記梁鉄筋組立用支持具のそれぞれの上記輪状部が上記厚さ方向に重なる位置に形成されていてもよい。この構成によると、複数の梁鉄筋組立用支持具を互い違いに重ねた場合に異なる複数の梁鉄筋組立用支持具の輪状部がそれぞれ重なるため、複数の輪状部にまとめてワイヤーを通すことが可能となる。また、複数の梁鉄筋組立用支持具を互い違いに重ねることで、重心を梁鉄筋組立用支持具の中心に近い位置に持たせることができる。
【0016】
(6)本発明の第2態様は、複数の棒材を折り曲げることで複数の胴体を形成する工程と、上記複数の棒材を更に折り曲げることで複数の足を形成する工程と、上記複数の棒材を溶接する工程と、を含む梁鉄筋組立用支持具の製造方法に関する。上記溶接する工程では、上記複数の胴体から胴体部を形成し、上記溶接する工程では、上記複数の足から足部を形成し、上記溶接する工程では、上記足部および胴体部の少なくとも一部を構成する上記複数の棒材によって輪を形成することで輪状部を区画する。この構成によると、胴体部および足部の少なくとも一部が輪状部を構成するため、当該輪状部にワイヤーを通すことができ、クレーン移動性が高まる。また、輪状部にワイヤーを通すことで、確実に梁鉄筋組立用支持具を保持できるため、落下の可能性を防ぐことが可能である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によると、クレーン移動に適しており、高さ調整や結束を容易にした梁鉄筋組立用支持具および梁鉄筋組立用支持具の製造方法を提供することができる。より具体的には、本発明によると、胴体部および足部の少なくとも一部が輪状部を構成するため、当該輪状部にワイヤーを通すことでクレーン移動性を高めることができる。また、輪状部にワイヤーを通すことで、確実に梁鉄筋組立用支持具を保持できるため、落下の可能性を防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、梁鉄筋組立用支持具の全体を示す斜視図である。
図2図2は、梁鉄筋組立用支持具の前面図である。
図3図3は、複数の梁鉄筋組立用支持具が重ねられた状態を模式的に示した図である。
図4図4は、複数の梁鉄筋組立用支持具が異なる方向に重ねられた状態を模式的に示した図である。
図5図5は、梁鉄筋組立用支持具の製造方法を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本開示の一側面に係る梁鉄筋組立用支持具および梁鉄筋組立用支持具の製造方法について図を参照しつつ説明する。但し、本開示の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物におよぶ点に留意されたい。
(梁鉄筋組立用支持具1の構造)
【0020】
図1は、梁鉄筋組立用支持具1の全体を示す斜視図である。図の通り、梁鉄筋組立用支持具1は、主部材となる第1鉄筋TK1、副部材となる第2鉄筋TK2、補部材となる第3鉄筋TK3からなる足部2および胴体部3を有する。
【0021】
足部2は、使用時に配置される床面に設置され、4本の足21からなる。足部2は、胴体部3の一端部である下端3A側に形成されている。また、脚21は、胴体部3の裏表両面の厚さ方向に2本ずつ延出している。すなわち、足部2および胴体部3のなす角は、略直角である。更に、同方向に延出する2本の足21は、それぞれ平行であり、互いに離間している。
【0022】
図2は、梁鉄筋組立用支持具1の前面図である。図の通り、胴体部3は、縦長形状を有し、一端部である下端3A側が下側であり、他端部である上端3B側が上側である。下端3Aには、鉄筋は存在せず、上端3Bは、梁鉄筋を支持するための支持部31を形成する鉄筋である。また、胴体部3は、面を構成するように形成されており、下端3Aおよび上端3Bの左右端のそれぞれが接続されており、左右端3Cを形成している。そして、上端3B、下端3A、および左右端3Cが略長方形をなしている。
【0023】
梁鉄筋組立用支持具1を構成する足部2および胴体部3は、鉄筋などの金属製の棒材を折り曲げることで形成されているが、材質は、鉄に限定されず、梁鉄筋を支持できる強度があれば、鉄製である必要はない。また、材質は、金属にも限定されず、同等の強度や形状が得られるのであれば、金属以外でもよい。本実施形態では、JIS規格のSD295またはSD345に規定されるD13およびD16を用いて製造した梁鉄筋組立用支持具1について述べる。なお、本発明は、これらの鉄筋に限定されず、適切なヤング率や許容応力度を有する材料を選定することができる。本実施形態において、第1鉄筋TK1には、D16が使用され、第2鉄筋TK2および第3鉄筋TK3には、D13が使用されている。しかし、本発明の鉄筋の直径の組み合わせは、これに限定されず、D16のみが使用されてもよいが、軽量化のためには、第1鉄筋TK1のみにD16を使用するとよい。なお、第1鉄筋TK1のみにD16が使用されていても、他の鉄筋(第2鉄筋TK2および第3鉄筋TK3)が第1鉄筋TK1に溶接されることで十分な強度が得られる。
【0024】
また、使用される鉄筋は、異形棒鋼が使用されている。特徴として、鉄筋の材自体にリブおよび節を有し、このリブおよび節の少なくとも一方によって梁鉄筋組立用支持具1の使用時の接地面とのずれや梁鉄筋を支持するパイプや木材などの転がりを抑制することができる。また、鉄筋は流通量も多く入手も容易であるため、材料費や入手の手間を抑えることができる。
【0025】
胴体部3は、複数段の支持部31を有する。複数の支持部31は、上から順に第1支持部31A、第2支持部31B、第3支持部31C、第4支持部31Dである。支持部31は、梁鉄筋を支持するために、水平に本明細書では、これらの支持部31を区別する場合には、31A~31Dを用いて説明するが、まとめて説明する場合には、31と記載する。第1支持部31Aは、第1鉄筋TK1からなり、第2支持部31Bおよび第4支持部31Dは、第2鉄筋TK2からなり、第3支持部31Cは、第3鉄筋TK3からなる。最上段は、大型の梁鉄筋の配筋に使用されるため、強度が求められることから、第1支持部31Aは、強度が大きい第1鉄筋TK1からなることが好ましいが、他の支持部31B、31C、31Dは、第2鉄筋TK2および第3鉄筋TK3のいずれからなっていてもよい。支持部31の段数は、後述する輪状部Rを足部2および胴体部3によって形成できるのであれば、1段だけでもよく、本実施形態の4段よりも多くてもよい。また、使用する鉄筋の本数も3本に限定されず、適宜好ましい数を選択することができる。
【0026】
複数段の支持部31を胴体部3に形成することによって輪状部Rが区画される。本実施形態では、3つの輪状部Rが支持部31によって区画されている。第1支持部31A、第2支持部31B、および両側の左右端3Cによって区画された略四角形の輪が第1輪状部R1である。第2支持部31B、第3支持部31C、および両側の左右端3Cによって区画された略四角形の輪が第2輪状部R2である。第3支持部31C、第4支持部31D、および両側の左右端3Cによって区画された略四角形の輪が第3輪状部R3である。本明細書では、これらの輪状部Rを区別する場合には、R1~R3を用いて説明するが、まとめて説明する場合には、Rと記載する。本発明は、少なくとも1つの輪状部Rが区画されていればよく、3つの輪状部Rが区画されている必要はない。また、本実施形態では、胴体部3に輪状部Rが区画される例を説明しているが、輪状部Rは、足部2および胴体部3の少なくとも一部を構成する鉄筋TK1~TK3が輪を形成することで輪状部Rを区画していればよい。
【0027】
なお、胴体部3に区画される複数の輪状部Rのうち少なくとも第2輪状部R2が胴体部3に区画されていれば、本発明の目的は達成できる。すなわち、梁鉄筋組立用支持具1をクレーン移動する際に、重心に一番近い輪状部Rである第2輪状部R2に玉掛ワイヤーを通すため、複数の輪状部Rのうち第2輪状部R2は必須である。
【0028】
梁鉄筋組立用支持具1は、梁配筋が完了して、梁落としが完了すると、次の階層に移動されて、あらたにその階層での梁配筋に使用される。梁鉄筋組立用支持具1は、玉掛ワイヤーを使用して、クレーンによって移動される。本発明は、この移動時の安全性を大きく上げたことに特徴がある。
【0029】
本発明の梁鉄筋組立用支持具1には、少なくとも1つの輪状部Rが区画されているため、この輪状部Rに玉掛ワイヤーを通すことができる。そのため、梁鉄筋組立用支持具1の移動中に玉掛ワイヤーが梁鉄筋組立用支持具1(輪状部R)から外れることはない。このため、クレーン移動中に梁鉄筋組立用支持具1が落下することを略皆無にすることができる。
【0030】
図3は、複数の梁鉄筋組立用支持具1が重ねられた状態を模式的に示した図である。図の通り、輪状部Rは、複数の梁鉄筋組立用支持具1の胴体部3を胴体部3の厚さ方向(積層方向)に重ねられた(積層された)ときに、それぞれの梁鉄筋組立用支持具1に区画されている輪状部Rが厚さ方向に重なる位置に形成されている。なお、図の例では、梁鉄筋組立用支持具1が重ねられる際に、複数の梁鉄筋組立用支持具1の胴体部3の一端部同士が胴体部3の厚さ方向に重なっている。同様に、胴体部3の他端部同士も胴体部3の厚さ方向に重なっている。
【0031】
通常、梁鉄筋組立用支持具1の移動は、複数の梁鉄筋組立用支持具1をまとめてクレーンで行う。そのため、輪状部Rは、胴体部3の厚さ方向に重ねられたときに、輪状部Rが厚さ方向に重なることで玉掛ワイヤーを容易に複数の梁鉄筋組立用支持具1の輪状部Rに通すことができる。
【0032】
本実施形態のように第2輪状部R2の両側(上下方向)に第1輪状部R1および第3輪状部R3を区画することで、複数の梁鉄筋組立用支持具1が胴体部3の厚さ方向に積層された場合に、複数の梁鉄筋組立用支持具1が面方向の上下方向に多少ずれていたとしても玉掛ワイヤーが確実に輪状部Rを通る。すなわち、玉掛ワイヤーを第2輪状部R2に通す際に、複数の梁鉄筋組立用支持具1が面方向の上下方向に多少ずれていた場合に、第2輪状部R2に玉掛ワイヤーが通らなかったとしても、玉掛ワイヤーが第1輪状部R1または第3輪状部R3に通る。そのため、第2輪状部R2のみが胴体部3に区画されている場合と比較して、更に安全性を高めることができる。
【0033】
また、輪状部Rに玉掛ワイヤーを通す場合には、梁鉄筋組立用支持具1を倒して(上端3Bが床面に接地する)行う。これは、クレーン移動時に梁鉄筋組立用支持具1を倒して移動するためである。輪状部Rに玉掛ワイヤーを通す際に、胴体部3の面が全て床面に接していると、ワイヤーを通すことが困難となるが、足部2が形成されていることによって、胴体部3の面が床面よりも高い位置に保たれるため、ワイヤーを通すことが容易となる。
【0034】
図4は、複数の梁鉄筋組立用支持具1が異なる方向に重ねられた状態を模式的に示した図である。図3の例では、足部2が胴体部3の下端3Aに形成されているため、梁鉄筋組立用支持具1の重心が下端3Aおよび上端3Bのうち下端3Aに寄ってしまう。そのため、実際に複数の梁鉄筋組立用支持具1を重ねて移動する場合には、図のように胴体部3の一端部および他端部がそれぞれ胴体部3の厚さ方向に重なるようにしてクレーン移動される。すなわち、梁鉄筋組立用支持具1の輪状部Rは、複数の梁鉄筋組立用支持具1が胴体部3の厚さ方向に重ねられたときに、1つの梁鉄筋組立用支持具1の一端部と他の梁鉄筋組立用支持具1の他端部とが近傍に位置するように重ねられる場合であっても、それぞれの輪状部Rが胴体部3の厚さ方向に重なる位置に形成されている。このように、梁鉄筋組立用支持具1の胴体部3の一端部および他端部が互い違いになるように、胴体部3の厚さ方向に重ねられた場合であっても、複数の梁鉄筋組立用支持具1の輪状部Rが互いに胴体部3の厚さ方向に重なっているため、玉掛ワイヤーを容易に複数の梁鉄筋組立用支持具1の輪状部Rに通すことができる。
【0035】
本実施形態では、図4のように複数の梁鉄筋組立用支持具1における第2輪状部R2が胴体部3の厚さ方向に重なるように区画されており、複数の梁鉄筋組立用支持具1における第1輪状部R1および第3輪状部R3がそれぞれ胴体部3の厚さ方向に重なるように区画されている。しかし、本発明は、第2輪状部R2同士がそれぞれ重なるように胴体部3に区画されていれば、本発明の目的は達成できる。すなわち、胴体部3の一端部および他端部がそれぞれ胴体部3の厚さ方向に重ねられる場合であっても、少なくとも第2輪状部R2同士が重なるように区画されていればよい。好ましくは、第2輪状部R2同士の重なりが他の輪状部R1およびR3よりも大きい。
【0036】
一方、第2輪状部R2の両側(上下方向)に第1輪状部R1および第3輪状部R3を区画することで、複数の梁鉄筋組立用支持具1が胴体部3の厚さ方向に積層された場合に、複数の梁鉄筋組立用支持具1が面方向の上下方向に多少ずれていたとしても玉掛ワイヤーが確実に輪状部Rを通る。すなわち、玉掛ワイヤーを第2輪状部R2に通す際に、複数の梁鉄筋組立用支持具1が面方向の上下方向に多少ずれていた場合に、第2輪状部R2に玉掛ワイヤーが通らなかったとしても、玉掛ワイヤーが第1輪状部R1または第3輪状部R3に通る。そのため、第2輪状部R2のみが胴体部3に区画されている場合と比較して、更に安全性を高めることができる。また、第2輪状部R2に玉掛ワイヤーを通し易くするために、第2輪状部R2の上下方向の寸法は、他の輪状部R1、R3よりも大きくされている。
(梁鉄筋組立用支持具1の製造方法)
【0037】
図5は、梁鉄筋組立用支持具1の製造方法を模式的に示す図である。まず、図5Aのように第1鉄筋TK1をU字型に折り曲げ、第2鉄筋TK2をU字型に折り曲げ、第3鉄筋TK3をC字型に折り曲げることで複数の胴体を形成する。本実施形態では、胴体部3を構成する第1鉄筋TK1、第2鉄筋TK2、および第2鉄筋TK3を便宜上「胴体」と呼ぶ。この際、鉄筋を適切な長さに切断する必要があるが、折り曲げる前に切断してもよく、折り曲げた後に切断してもよい。なお、鉄筋を曲げる方法は、特に限定されず、一般的な鉄筋自動曲げ機を用いることができる。また、曲げ半径も特に限定されず、本実施形態では、35mm(鉄筋の中心における)としている。図5Aは、便宜上、第1鉄筋TK1、第2鉄筋TK2、および第3鉄筋TK3を正面から見た正面図である。
【0038】
第1鉄筋TK1は、足部2を除いた長手方向(高さ方向)の寸法(一端部および他端部間)が450mmであり、左右端3Cの全長となる。左右端3Cを構成する第1鉄筋TK1同士の間の部分の寸法は120mmであり、第1支持部31Aを構成する。なお、第1支持部31Aが胴体部3の上端3Bである。第1支持部31A(上端3A)および左右端3Cの間は、略直角に折り曲げられている。これによって、第1鉄筋TK1に胴体が形成される。なお、本明細書において寸法は、鉄筋の中心を基点に記載しているが、本発明は、記載されている寸法に限定されない。例えば、左右端3Cを構成する第1鉄筋TK1同士の間の部分の寸法は、100mm以上、200mm以下であってもよい。好ましくは、左右端3Cを構成する第1鉄筋TK1同士の間の部分の寸法は、120mm~170mm程度が好ましい。更に他の寸法も本発明の範囲を限定するものではない。
【0039】
第2鉄筋TK2は、足部2を除いた長手方向(高さ方向)の寸法(一端部から第3支持部31Cまで)が200mmであり、左右端3Cの一部を構成する。左右端3Cの一部を構成する第2鉄筋TK2同士の間の部分の寸法は120mmであり、第3支持部31Cを構成する。第3支持部31Cおよび左右端3Cの間は、略直角に折り曲げられている。これによって、第2鉄筋TK2に胴体が形成される。しかしながら、本発明の左右端3Cを構成する第2鉄筋TK2同士の間の部分の寸法は、100mmより広く、200mm以下であってもよい。好ましくは、左右端3Cを構成する第2鉄筋TK2同士の間の部分の寸法は、120mm~170mm程度が好ましい。更に他の寸法も本発明の範囲を限定するものではない。
【0040】
第3鉄筋TK3は、第1鉄筋TK1が構成する左右端3Cの向き合う方向における内側に固定されるため、第3鉄筋TK3のC字を構成する上下の部分の寸法は、120mmよりも第1鉄筋TK1の直径分短い。また、このC字の上下部分が、第2支持部31Bおよび第4支持部31Dを構成する。そして、これらの第2支持部31Bおよび第4支持部31D間の寸法が300mmである。第3鉄筋TK3の左右端3Cの片側には、第2支持部31Bおよび第4支持部31Dの間を接続する部分が構成され、その寸法は300mmである。そして、第3鉄筋TK3の左右端3Cの他方側には、第2支持部31Bおよび第4支持部31Dを接続しないが、第3鉄筋TK3の両端部が互いに対向する部分が形成されている。この対向部分は、第2支持部31B側および第4支持部31D側のそれぞれが100mm程度の寸法を有する。これによって、第3鉄筋TK3に胴体が形成される。なお、この対向部分の寸法は、溶接による強度が得られれば、100mmよりも短くてもよく、第3鉄筋TK3がC型ではなくO型に形成されていてもよい。または、第3鉄筋TK3は、上下2つの鉄筋から形成されていてもよい。第2支持部31Bと左右端3Cとの間、および第4支持部31Dと左右端3Cとの間は、略直角に折り曲げられている。同様にTK3の寸法も一例であり、本発明の範囲を限定するものではない。
【0041】
次に、図5Bのように足部2を形成する。本実施形態の梁鉄筋組立用支持具1では、第1鉄筋TK1および第2鉄筋TK2に足部2を構成する足21が形成されている。図の通り、第1鉄筋TK1のU字構造がなす面の厚さ方向の一方にU字に折り曲げられた鉄筋の両端部が直角に折り曲げられている。同様に第2鉄筋TK2のU字構造がなす面の厚さ方向の一方にU字に折り曲げられた鉄筋の両端部が直角に折り曲げられている。なお、鉄筋を曲げる方法は、特に限定されず、一般的な鉄筋自動曲げ機を用いることができる。また、曲げ半径も特に限定されず、本実施形態では、35mmとしている。図5Bは、便宜上、第1鉄筋TK1および第2鉄筋TK2を側面から見た側面図であり、更に第3鉄筋TK3については、割愛されている。
【0042】
足21のそれぞれは、120mm程度の長さを有するとよいが、足21の長さは、梁鉄筋の受ける幅方向のモーメントの大きさなどに応じて適宜選択されてもよい。なお、左右の足21を形成するために折り曲げられた位置同士を結ぶ仮想線が下端3Aである。
【0043】
次に、図5Cのように第1鉄筋TK1および第2鉄筋TK2を背中合わせに溶接する。すなわち、足部2が延出する方向とは逆側同士を接続する。これによって、4本の足21が接地面を形成し、梁鉄筋組立用支持具1を垂直に維持可能となる。なお、溶接部分は、第1鉄筋TK1および第2鉄筋TK2が触れる部分であるため、下端3Aから第2支持部31Bまでの200mm程度となる。なお、強度が得られるのであれば、この200mmのうち一部のみが溶接されていてもよい。また、溶接方法も特に限定されるものではなく、一般的なアーク溶接を用いることができる。図5Cは、便宜上、第1鉄筋TK1および第2鉄筋TK2を側面から見た側面図であり、更に第3鉄筋TK3については、割愛されている。
【0044】
最終的に、図5Dのように溶接された第1鉄筋TK1および第2鉄筋TK2に第3鉄筋TK3を溶接する。実際には、第1鉄筋TK1が構成する左右端3Cの向き合う方向における内側に第3鉄筋TK3は溶接される。第3鉄筋TK3のC字を構成する上下の部分のそれぞれの高さが70mmおよび370mmとなる位置に第3鉄筋TK3が溶接される。なお、C字の開口部は、左右端3Cのいずれ側に位置していてもよい。図5Dでは、右側の左右端3C側に開口部が位置している。この溶接方法も特に限定されるものではなく、一般的なアーク溶接を用いることができる。第1鉄筋TK1が構成する左右端3Cの向き合う方向における内側に第3鉄筋TK3は溶接されるため、溶接長を取り易く十分な強度を確保することができる。また、本実施形態では、第3鉄筋TK3が第1鉄筋TK1に溶接される構成としたが、第3鉄筋TK3が第2鉄筋TK2に溶接されてもよい。また、第3鉄筋TK3は、複数段の支持部31を構成する目的および、第1鉄筋TK1の左右端3Cを補強するために設けられているが、第1鉄筋TK1の強度が第1鉄筋TK1および第2鉄筋TK2保てるのであれば、第3鉄筋TK3の構成は任意である。図5Dは、便宜上、完成した梁鉄筋組立用支持具1を正面から見た正面図である。
【0045】
すなわち、本発明にかかる梁鉄筋組立用支持具の製造方法は、第1鉄筋TK1、第2鉄筋TK2、および第3鉄筋TK3を折り曲げることで複数の胴体を形成する工程と、第1鉄筋TK1および第2鉄筋TK2を更に折り曲げることで複数の足21を形成する工程と、第1鉄筋TK1、第2鉄筋TK2、および第3鉄筋TK3を溶接する工程と、を含む。溶接する工程では、複数の胴体から胴体部3を形成し、複数の足21によって足部2を形成し、足部2および胴体部3の少なくとも一部を構成する鉄筋TK1、TK2、TK3が輪を形成することで輪状部Rを区画する。
(従来品との比較)
【0046】
本実施形態の梁鉄筋組立用支持具1は、上述の製造方法によって製造した場合に、その重量は約3.3kg程度であり、従来のパイプ馬の重量は、5.5kg~6.0kg程度である。クレーン移動時には、パイプ馬を10個程度まとめたものを3セット程度一度に移動するため、重量差は多大となる。
【0047】
また、従来のパイプ馬を直吊りで移動する場合には、玉掛ワイヤーの長さや安全性の面から30個程度までしか一度にクレーン移動できない。一方、本実施形態の梁鉄筋組立用支持具1であれば、嵩張らないため一度に150個程度まで一度にクレーン移動可能である。よって、本実施形態の梁鉄筋組立用支持具1によると、クレーン移動にかかる工数およびクレーンの燃料も削減することができる。
【0048】
また、本実施形態の梁鉄筋組立用支持具1や従来のパイプ馬を直接クレーン移動する所謂「直吊り」の場合について記載してきたが、事故防止の観点からメッシュパレットや籠ラックなどに梁鉄筋組立用支持具1や従来のパイプ馬を収容して移動することがある。例えば、1m×1m×1mの籠ラックに従来のパイプ馬を収容する場合には、体積の限界により25個程度しか入らない。一方、本実施形態の梁鉄筋組立用支持具1であれば、1m×1m×1mの籠ラックに体積の限界まで入れた場合には130個程度入る。これは、本実施形態にかかる梁鉄筋組立用支持具1の構造上、嵩張らないためである。そのため、輸送の面でも本実施形態にかかる梁鉄筋組立用支持具1は、優れている。
【0049】
または、本実施形態にかかる梁鉄筋組立用支持具1は、従来のパイプ馬と比較して、嵩張らず軽量であるため、メッシュパレットや籠ラックなどに格納することで、狭小現場であっても、コンクリート打設済みの建築物内での保管ができる。更に、本実施形態にかかる梁鉄筋組立用支持具1は、車輪を有するメッシュパレットや籠ラックなどを使用することで人力にて容易に移動することができる。すなわち、他の階層での作業前後において都度、所有者への借用および返却することを省略できる。よって、工事全体の工程を短くすることができ、コスト削減も可能である。
【0050】
従来のパイプ馬では、支持面にパイプや木材を固定するために番線などが必ず必要であったが、本実施形態にかかる梁鉄筋組立用支持具1では、第2支持部31B、第3支持部31C、および第4支持部31Dは、左右端3Cによってパイプや木材のずれを防止できるため、番線などで固定する必要がない。よって、梁配筋の工程を短くすることができ、番線を使用しない分、コスト削減も可能である。
【0051】
従来のパイプ馬では、梁鉄筋を支持する高さが高すぎる場合に、番線などを使用して支持面よりも低い位置でパイプや木材を固定していたが、本実施形態にかかる梁鉄筋組立用支持具1では、第2支持部31B、第3支持部31C、および第4支持部31Dを有するため、番線などを用いて高さを調整する必要がない。よって、梁配筋の工程を短くすることができ、番線を使用しない分、コスト削減も可能である。更に、従来のパイプ馬のように番線に梁鉄筋の荷重がかかる場合と比較して、本実施形態にかかる梁鉄筋組立用支持具1は、第2支持部31B、第3支持部31C、および第4支持部31Dが梁鉄筋を支持するため、強度不足による梁鉄筋の落下(またはそれに起因する事故)を防ぐことも可能である。
【0052】
当業者は、本発明の精神および範囲から外れることなく、さまざまな変更、置換および修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。
(変形例1)
【0053】
本実施形態では、4本の足21が形成されているが、例えば、胴体部3の厚さ方向において同方向に延出する2本の足21の延端同士を接続することで構造を強化することも可能である。この場合、足部2が第4支持部31Dと共に輪を形成することになり、この輪が輪状部Rを構成することができる。輪状部Rの数が多い程、玉掛ワイヤーを通した際のずれによる梁鉄筋組立用支持具1の落下の可能性を低減することができる。
(変形例2)
【0054】
本実施形態において、第1支持部31Aを用いて梁鉄筋を支持する際に番線などでパイプや木材を固定する必要がある。しかし、第1支持部31Aの支持面(上端3B)にパイプや木材を収容する窪みを形成してもよい。これによって、番線などによる固定を無くすことができたり、固定を簡素化することが可能になる。更に、他の支持部31B、31C、31Dについても同様に窪みを形成することも可能である。なお、窪みの形状は、パイプや木材に合わせて適宜採用することができる。
(変形例3)
【0055】
上述の実施形態において、図5Dの第3鉄筋TK3を第1鉄筋TK1が構成する左右端3Cの向き合う方向における内側に溶接する工程を、図5C第1鉄筋TK1および第2鉄筋TK2を背中合わせに溶接する工程の後に実施することとしたが、これらの工程は逆であってもよい。これらの工程を逆にした場合には、第1鉄筋TK1を倒した状態(胴体部3を床面に配置)で第3鉄筋TK3を第1鉄筋TK1に溶接できるため、第3鉄筋TK3の第1鉄筋TK1に対する位置決めが容易になる。
【符号の説明】
【0056】
1 梁鉄筋組立用支持具
2 足部
21 足
3 胴体部
3A 下端
3B 上端
3C 左右端
31 支持部
31A 第1支持部
31B 第2支持部
31C 第3支持部
31D 第4支持部
R 輪状部
R1 第1輪状部
R2 第2輪状部
R3 第3輪状部
TK1 第1鉄筋
TK2 第2鉄筋
TK3 第3鉄筋
図1
図2
図3
図4
図5