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特開2022-152756ラベル作成用プログラムおよび情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022152756
(43)【公開日】2022-10-12
(54)【発明の名称】ラベル作成用プログラムおよび情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20221004BHJP
【FI】
G06F3/12 356
G06F3/12 304
G06F3/12 378
G06F3/12 343
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021055646
(22)【出願日】2021-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 冬湖
(57)【要約】
【課題】ラベル作成に用いられる入力フォームの作成を容易にする。
【解決手段】携帯端末2の制御部11はプレビュー表示処理と配置処理と保存処理とを実行する。プレビュー表示処理は、ラベルを構成するオブジェクトを表示可能なプレビュー領域を表示する。配置処理は、入力部14を介して入力された入力操作情報に基づき、プレビュー領域内に、入力部14を介してテキストを入力させるためのフィールドを配置する。保存処理は、フィールドに対応する入力欄が表示されるラベル入力フォームを形成するための入力フォーム設定ファイルを生成して保存する。入力フォーム設定ファイルは、プレビュー表示処理でプレビュー領域に表示されていたオブジェクトの配列に対応したラベルを作成するためのファイルである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面を備える表示部と、利用者が行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力するように構成された入力部と、制御部とを備える情報処理装置の前記制御部に、
ラベルを構成するオブジェクトを表示可能なプレビュー領域を前記表示画面に表示するプレビュー表示処理と、
前記入力部を介して入力された前記入力操作情報に基づき、前記プレビュー領域内に、前記入力部を介してテキストオブジェクトを入力させるための入力オブジェクトを配置する配置処理と、
前記入力オブジェクトに対応する入力欄が表示される入力フォームを形成するための入力フォーム設定ファイルを生成して保存する保存処理であって、前記入力フォーム設定ファイルは、形成された前記入力フォームの前記入力欄にテキストが入力されることで、前記プレビュー表示処理で前記プレビュー領域に表示されていた前記オブジェクトの配列に対応した前記ラベルを作成するためのファイルである保存処理と
を実行させるように構成されているラベル作成用プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のラベル作成用プログラムであって、
前記配置処理は、前記入力オブジェクトの入力項目を指定可能であるラベル作成用プログラム。
【請求項3】
請求項2に記載のラベル作成用プログラムであって、
前記入力項目は、接頭語と、接尾語と、入力型と、前記入力フォームにおいて前記入力オブジェクトに対応する前記入力欄に入力がなかったときの入力値と、前記入力オブジェクトの入力例との少なくとも一つを含むラベル作成用プログラム。
【請求項4】
請求項1~請求項3の何れか1項に記載のラベル作成用プログラムであって、
前記プレビュー表示処理は、読み込まれた既存ラベルを前記プレビュー領域に表示し、
前記配置処理は、前記プレビュー領域に表示されている前記既存ラベルを構成する前記オブジェクトの一部が選択されると、選択された前記オブジェクトを前記入力オブジェクトに変換することによって前記入力オブジェクトを配置するラベル作成用プログラム。
【請求項5】
請求項4に記載のラベル作成用プログラムであって、
前記プレビュー表示処理は、読み込まれた前記既存ラベルを構成する複数の前記オブジェクトを整列させて前記プレビュー領域に表示するラベル作成用プログラム。
【請求項6】
請求項4または請求項5に記載のラベル作成用プログラムであって、
前記プレビュー表示処理は、撮影された前記既存ラベルを、読み込まれた前記既存ラベルとして前記プレビュー領域に表示するラベル作成用プログラム。
【請求項7】
請求項4~請求項6の何れか1項に記載のラベル作成用プログラムであって、
前記配置処理は、前記入力オブジェクトに変換された前記テキストオブジェクトを、前記入力フォームにおいて前記入力オブジェクトに対応する前記入力欄に入力がなかったときの入力値とするラベル作成用プログラム。
【請求項8】
請求項4~請求項6の何れか1項に記載のラベル作成用プログラムであって、
前記配置処理は、前記入力オブジェクトに変換された前記テキストオブジェクトを、前記入力フォームにおいて前記入力オブジェクトの入力例として表示するように設定するラベル作成用プログラム。
【請求項9】
請求項4~請求項8の何れか1項に記載のラベル作成用プログラムであって、
前記配置処理は、前記入力オブジェクトの接頭語、接尾語および入力型を、前記既存ラベルにおいて前記入力オブジェクトに対応する前記テキストオブジェクトに基づいて設定するラベル作成用プログラム。
【請求項10】
請求項1~請求項9の何れか1項に記載のラベル作成用プログラムであって、
前記制御部に、更に、
前記入力フォーム設定ファイルに基づいて前記入力フォームを形成し、形成した前記入力フォームを前記表示画面に表示する入力フォーム表示処理を実行させるように構成されているラベル作成用プログラム。
【請求項11】
請求項1~請求項10の何れか1項に記載のラベル作成用プログラムであって、
前記ラベルはラベルプリンタによって印刷されるラベル作成用プログラム。
【請求項12】
表示画面を備える表示部と、
利用者が行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力するように構成された入力部と、
制御部と
を備え、
前記制御部は、
ラベルを構成するオブジェクトを表示可能なプレビュー領域を前記表示画面に表示するプレビュー表示処理と、
前記入力部を介して入力された前記入力操作情報に基づき、前記プレビュー領域内に、前記入力部を介してテキストオブジェクトを入力させるための入力オブジェクトを配置する配置処理と、
前記入力オブジェクトに対応する入力欄が表示される入力フォームを形成するための入力フォーム設定ファイルを生成して保存する保存処理であって、前記入力フォーム設定ファイルは、形成された前記入力フォームの前記入力欄にテキストが入力されることで、前記プレビュー表示処理で前記プレビュー領域に表示されていた前記オブジェクトの配列に対応した前記ラベルを作成するためのファイルである保存処理と
を実行するように構成されている情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置を用いてラベルを作成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、データベースを読み込み、読み込んだデータベースを編集表示画面中に表示させることによって、データベースに対応した複数のラベルを作成することができるように構成された装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-51567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
フォーマットが同一で内容が互いに異なる複数のラベルを作成する際には、データベースを読み込む必要があり、この結果、例えばラベルを作成する作業効率が低下してしまう場合が生じうる。
【0005】
フォーマットが同一で内容が互いに異なる複数のラベルを作成する際の別の手段として、入力フォームを作成してユーザにラベルの内容を入力してもらう構成が考えられる。しかし、入力フォームの作成は例えばJSON形式で行われる等、ユーザによっては作成難度が高い可能性がある。
【0006】
本開示は、ラベル作成に用いられる入力フォームの作成を容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、表示画面を備える表示部と、入力部と、制御部とを備える情報処理装置の制御部に、プレビュー表示処理と、配置処理と、保存処理とを実行させるように構成されているラベル作成用プログラムである。
【0008】
入力部は、利用者が行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力するように構成される。
プレビュー表示処理は、ラベルを構成するオブジェクトを表示可能なプレビュー領域を表示画面に表示する。
【0009】
配置処理は、入力部を介して入力された入力操作情報に基づき、プレビュー領域内に、入力部を介してテキストオブジェクトを入力させるための入力オブジェクトを配置する。
保存処理は、入力オブジェクトに対応する入力欄が表示される入力フォームを形成するための入力フォーム設定ファイルを生成して保存する。入力フォーム設定ファイルは、形成された入力フォームの入力欄にテキストが入力されることで、プレビュー表示処理でプレビュー領域に表示されていたオブジェクトの配列に対応したラベルを作成するためのファイルである。
【0010】
このように構成された本開示のラベル作成用プログラムは、表示画面に表示されるプレビュー領域上で入力オブジェクトを配置することができるため、入力フォームを作成するために所定のデータ記述言語を用いる必要がなく、ラベル作成に用いられる入力フォームの作成を容易にすることができる。
【0011】
本開示の別の態様は、表示部と、入力部と、制御部とを備え、制御部は、プレビュー表示処理と、配置処理と、保存処理とを実行するように構成されている情報処理装置である。
【0012】
このように構成された本開示の情報処理装置は、本開示のラベル作成用プログラムによって制御される装置であり、本開示のラベル作成用プログラムと同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】画像処理システムの構成を示すブロック図である。
図2】第1入力フォーム作成処理を示すフローチャートである。
図3】第1入力フォーム作成処理の開始時の入力フォーム入力画像と、編集メニューアイコンがタップされた後の入力フォーム入力画像とを示す図である。
図4】フィールドが追加されたときの入力フォーム入力画像と、フィールドが選択されたときの入力フォーム入力画像とを示す図である。
図5】フィールドが編集された後の入力フォーム入力画像と、テキストが追加された後の入力フォーム入力画像とを示す図である。
図6】入力フォーム表示処理を示すフローチャートである。
図7】入力フォーム選択画像およびラベル選択画像を示す図である。
図8】入力フォーム画像を示す図である。
図9】第2入力フォーム作成処理を示すフローチャートである。
図10】フィールド登録の手順を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に本開示の実施形態を図面とともに説明する。
(1)画像処理システム1の構成
本実施形態の画像処理システム1は、図1に示すように、携帯端末2と、プリンタ3とを備える。
【0015】
携帯端末2およびプリンタ3は、Bluetooth規格に準拠した方式の近距離無線通信、または、USBを用いた有線通信によって互いに通信可能に構成されている。USBは、Universal Serial Busの略である。Bluetoothは登録商標である。
【0016】
携帯端末2は、プリンタ3を利用した作業を行う作業者毎に割り当てられており、作業者によって携帯される。
携帯端末2は、制御部11と、通信部12と、表示部13と、入力部14と、記憶部15と、撮影部16とを備える。
【0017】
制御部11は、CPU21およびメモリ22を備える。CPU21は、メモリ22に記憶されたプログラムを実行し、これにより、携帯端末2の各種機能が実現される。なお、制御部11により実現される各種機能は、プログラムの実行によって実現することに限るものではなく、その一部または全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。
【0018】
メモリ22は、非遷移的実体的記録媒体である半導体メモリ(例えば、ROM、RAMおよびフラッシュメモリ)を備える。メモリ22は、オペレーティングシステム(以下、OS)プログラム31と、アプリケーションプログラム32とを記憶する。
【0019】
OSプログラム31は、携帯端末2の基本的な機能を提供するプログラムである。アプリケーションプログラム32は、ラベルを作成するアプリケーション(以下、ラベル作成アプリケーション)のプログラムである。
【0020】
通信部12は、Bluetooth規格に準拠した方式の近距離無線通信、または、USBを用いた有線通信によって、プリンタ3との間でデータ通信を行う。
表示部13は、図示しない表示装置を備え、表示装置に各種画像を表示する。入力部14は、表示部13の表示画面上に設置されたタッチパネルと、表示部13の表示画面の周囲に設置されたスイッチとを備える。そして入力部14は、作業者がタッチパネルおよびスイッチを介して行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力する。記憶部15は、例えばHDDおよびSSD等の補助記憶装置を備え、各種データを記憶する。HDDは、Hard Disk Driveの略である。SSDは、Solid State Driveの略である。
【0021】
撮影部16は、図示しないカメラを備え、カメラで撮影した画像を示す画像データを生成する。
表示部13の表示画面には、アプリケーションプログラム32を起動させるためのアプリアイコンが表示される。携帯端末2を所持する作業者が、このアプリアイコンをタップする操作をタッチパネルに対して行うことにより、アプリケーションプログラム32がCPU21により実行され、ラベル作成アプリケーションが起動する。
【0022】
プリンタ3は、作業者が持ち運び可能な小型で軽量のモバイルプリンタである。プリンタ3は、制御部41と、通信部42と、表示部43と、入力部44と、印刷部45とを備える。
【0023】
制御部41は、CPU51およびメモリ52を備える。CPU51は、メモリ52に記憶されたプログラムを実行し、これにより、プリンタ3の各種機能が実現される。なお、制御部41により実現される各種機能は、プログラムの実行によって実現することに限るものではなく、その一部または全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。メモリ52は、非遷移的実体的記録媒体である半導体メモリ(例えば、ROM、RAMおよびフラッシュメモリ)を備え、プログラムおよびデータを記憶する。
【0024】
通信部42は、Bluetooth規格に準拠した方式の近距離無線通信、または、USBを用いた有線通信によって、携帯端末2との間でデータ通信を行う。
表示部43は、図示しない表示装置を備え、表示装置に各種画像を表示する。入力部44は、表示部43の表示画面の周囲に設置されたスイッチを備える。そして入力部44は、作業者がスイッチを介して行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力する。
【0025】
印刷部45は、感熱方式の印刷機構を備え、感熱ロール紙に画像を印刷することができる。なお、印刷部45は、カット紙に対して印刷可能に構成されていてもよいし、感熱方式以外の周知の記録方式(例えば、インクジェット方式)で印刷可能に構成されていてもよい。
【0026】
(2)携帯端末2において実行される処理
作業者が、文字入力によってラベル入力フォームを作成するための入力操作をタッチパネルおよびスイッチを介して行うと、携帯端末2のCPU21は、第1入力フォーム作成処理を実行する。次に、第1入力フォーム作成処理の手順を説明する。
【0027】
第1入力フォーム作成処理が実行されると、CPU21は、図2に示すように、まずS10にて、入力フォーム作成画像FC1を携帯端末2の表示画面DSに表示する。入力フォーム作成画像FC1は、図3に示すように、プレビュー領域PV1と、取消アイコンUDと、保存アイコンSVと、終了アイコンEDと、編集メニューアイコンEMとを含む。プレビュー領域PV1には、ラベルを構成する文字列が入力される。
【0028】
編集メニューアイコンEMをタップする操作が作業者によって行われると、入力フォーム作成画像FC2が表示画面DSに表示される。
入力フォーム作成画像FC2は、プレビュー領域PV1と、取消アイコンUDと、保存アイコンSVと、終了アイコンEDと、編集メニューアイコンEMと、テキスト追加アイコンTXと、クリップアート追加アイコンCAと、フィールド追加アイコンFLとを含む。
【0029】
S10の処理が終了すると、CPU21は、図2に示すように、S20にて、テキスト追加操作が行われたか否かを判断する。具体的には、CPU21は、テキスト追加アイコンTXがタップされる操作が行われたか否かを判断する。ここで、テキスト追加操作が行われていない場合には、CPU21は、S40に移行する。一方、テキスト追加操作が行われた場合には、CPU21は、S30にて、作業者がタッチパネルおよびスイッチを介して行った入力操作に基づいて、プレビュー領域PV1に文字列を追加する。具体的には、CPU21は、各種文字を入力するためにタップされるキーボード画像を表示画面DSに表示し、キーボード画像内でタップされた位置に対応する文字をプレビュー領域PV1に順次追加する。なお、テキスト追加完了操作が行われると、CPU21は、S30の処理を終了して、S40に移行する。
【0030】
S40に移行すると、CPU21は、クリップアート追加操作が行われたか否かを判断する。具体的には、CPU21は、クリップアート追加アイコンCAがタップされる操作が行われたか否かを判断する。ここで、クリップアート追加操作が行われていない場合には、CPU21は、S60に移行する。一方、クリップアート追加操作が行われた場合には、CPU21は、S50にて、作業者がタッチパネルおよびスイッチを介して行った入力操作に基づいて、プレビュー領域PV1にクリップアートを追加する。具体的には、CPU21は、互いに異なる複数のクリップアートを含むクリップアート選択画像を表示画面DSに表示し、クリップアート選択画像内でタップされた位置に対応するクリップアートをプレビュー領域PV1に追加する。なお、クリップアート追加完了操作が行われると、CPU21は、S50の処理を終了して、S60に移行する。
【0031】
S60に移行すると、CPU21は、フィールド追加操作が行われたか否かを判断する。具体的には、CPU21は、フィールド追加アイコンFLがタップされる操作が行われたか否かを判断する。ここで、フィールド追加操作が行われていない場合には、CPU21は、S80に移行する。一方、フィールド追加操作が行われた場合には、CPU21は、S70にて、作業者がタッチパネルおよびスイッチを介して行った入力操作に基づいて、プレビュー領域PV1にフィールドを追加する。具体的には、CPU21は、まず、図4に示すように、入力フォーム作成画像FC2のプレビュー領域PV1に、フィールドであることを示す文字列(以下、フィールド文字列FLC)を追加する。図4では、フィールド文字列FLCは「FIELD1」である。すなわち、フィールド文字列FLCは、「FIELD」と、フィールドを識別するための識別番号とを含む。なお、プレビュー領域PV1に入力されるフィールド文字列FLCが追加されるごとに、新たに追加されるフィールド文字列FLCに含まれる識別番号が1ずつ増える。すなわち、フィールド文字列FLCの名称は、プレビュー領域PV1に新たに追加される毎に、「FIELD2」、「FIELD3」、「FIELD4」、・・・となる。
【0032】
また、ハッチングHC1で示すようにフィールド文字列FLCが選択されると、CPU21は、オブジェクト編集画像OEを表示画面DSに表示する。
オブジェクト編集画像OEは、フィールド名入力欄FNと、入力型入力欄ITと、接頭語入力欄PFと、接尾語入力欄SFと、入力完了アイコンDNとを含む。
【0033】
図4では、フィールド名入力欄FNに「field1」、入力型入力欄ITに「数字のみ」、接頭語入力欄PFに「//」、接尾語入力欄SFに「,」が入力されている。
そして、入力完了アイコンDNがタップされると、オブジェクト編集画像OEにおける各入力欄に入力された内容が、対応するフィールドに設定される。
【0034】
例えば、図5に示すように、プレビュー領域PV1内のフィールド文字列FLCが、「FIELD1」から「//field1,」に変更される。
また、図5に示すように、カーソルCSがフィールド文字列FLCの右に配置されている状態で、テキスト追加アイコンTXがタップされると、カーソルCSの右側に文字列が入力可能となる。図5において、一点鎖線の矩形RCで囲まれた文字列「TEXT1」は、テキスト追加操作の後に入力された文字列である。
【0035】
なお、フィールド追加完了操作が行われると、CPU21は、S70の処理を終了して、S80に移行する。
S80に移行すると、CPU21は、図2に示すように、携帯端末2に対して保存操作が行われたか否かを判断する。具体的には、CPU21は、保存アイコンSVがタップされる操作が行われたか否かを判断する。
【0036】
ここで、保存操作が行われていない場合には、CPU21は、S100に移行する。一方、保存操作が行われた場合には、CPU21は、S90にて、S20~S70の処理によってプレビュー領域PV1内に設定されたラベル入力フォームを、JSON形式で記述した入力フォーム設定ファイルに変換し、更に、この入力フォーム設定ファイルを記憶部15に保存して、S100に移行する。なお、入力フォーム設定ファイルが保存される前に、作業者がタッチパネルおよびスイッチを介して行った入力操作に基づいて、入力フォーム設定ファイルを識別するためのファイル名が設定される。
【0037】
S100に移行すると、CPU21は、携帯端末2に対して終了操作が行われたか否かを判断する。具体的には、CPU21は、終了アイコンEDがタップされる操作が行われたか否かを判断する。
【0038】
ここで、終了操作が行われていない場合には、CPU21は、S20に移行する。一方、終了操作が行われた場合には、CPU21は、第1入力フォーム作成処理を終了する。
また作業者が、タッチパネルおよびスイッチを介して、入力フォーム設定ファイルを選択するためのファイル選択操作を行うと、CPU21は、入力フォーム表示処理を実行する。次に、入力フォーム表示処理の手順を説明する。
【0039】
入力フォーム表示処理が実行されると、CPU21は、図6に示すように、まずS110にて、入力フォーム設定ファイルを選択するためのファイル選択画像を表示部13の表示画面DSに表示する。ファイル選択画像は、作業者がタッチパネルおよびスイッチを介して行った入力操作に基づいて、表示されている1または複数の入力フォーム設定ファイルの中から1つの入力フォーム設定ファイルを選択することが可能に構成されている。
【0040】
そしてCPU21は、S120にて、ファイル選択画像において入力フォーム設定ファイルを特定するファイル特定操作が行われたか否かを判断する。ここで、ファイル特定操作が行われていない場合には、S120の処理を繰り返すことによって、ファイル特定操作が行われるまで待機する。
【0041】
そしてファイル特定操作が行われると、CPU21は、S130にて、特定された入力フォーム設定ファイルを記憶部15から読み込む。さらにCPU21は、S140にて、読み込んだ入力フォーム設定ファイルに基づいてラベル入力フォームを形成し、形成したラベル入力フォームを示す入力フォーム画像を表示部13の表示画面DSに表示して、入力フォーム表示処理を終了する。
【0042】
次に、ラベル入力フォームの表示の具体例を説明する。
ラベル作成アプリケーションが起動すると、図7に示すように、携帯端末2の表示画面DSにおける下端領域にラベル作成アイコンLCが表示される。
【0043】
ラベル作成アイコンLCをタップする操作が作業者によって行われると、入力フォーム選択画像IM1が表示画面DSに表示される。
入力フォーム選択画像IM1は、第1フォーム選択アイコンFS1、第2フォーム選択アイコンFS2、第3フォーム選択アイコンFS3、第4フォーム選択アイコンFS4、第5フォーム選択アイコンFS5および第6フォーム選択アイコンFS6を含む。
【0044】
第1フォーム選択アイコンFS1がタップされると、「Self lami」用のラベル入力フォームが選択される。第2フォーム選択アイコンFS2がタップされると、「Cable wrap」用のラベル入力フォームが選択される。第3フォーム選択アイコンFS3がタップされると、「Cable flag」用のラベル入力フォームが選択される。第4フォーム選択アイコンFS4がタップされると、「Diecut flag」用のラベル入力フォームが選択される。第5フォーム選択アイコンFS5がタップされると、「Patch panel」用のラベル入力フォームが選択される。第6フォーム選択アイコンFS6がタップされると、「Faceplate」用のラベル入力フォームが選択される。
【0045】
そして、例えば第1フォーム選択アイコンFS1がタップされると、表示画面DSに「Self lami」用のラベル選択画像IM2が表示される。
ラベル選択画像IM2は、第1ラベル選択アイコンLS1、第2ラベル選択アイコンLS2および新規ラベル選択アイコンLS3を含む。
【0046】
第1ラベル選択アイコンLS1および第2ラベル選択アイコンLS2は、既に作成されたラベルを選択するためのアイコンである。第1,2ラベル選択アイコンLS1,LS2がタップされると、それぞれ第1,2ラベル選択アイコンLS1,LS2で表されるラベルが選択される。
【0047】
新規ラベル選択アイコンLS3がタップされると、図8に示すように、入力フォーム画像IM3が表示画面DSに表示される。
入力フォーム画像IM3は、形式選択領域R1と、項目入力領域R2と、入力完了アイコンDNとを含む。
【0048】
形式選択領域R1は、入力形式を選択するための領域である。入力フォーム画像IM3では、入力形式として、「TIA-Permanent links」、「TIA-Permanent links-Form/To」、「TIA-Patch codes」、「TIA-Patch codes-Form/To」および「Controls sample」が設定されている。入力形式の各選択肢が記載されている付近には、ラジオボタンRB1,RB2,RB3,RB4,RB5が配置されている。形式選択領域R1は、ラジオボタンRB1~RB5によって複数の入力形式の中から1つの入力形式が選択されるように形成されている。形式選択領域R1は、S110におけるファイル選択画像に相当する。
【0049】
入力形式が選択されると、携帯端末2のCPU21は、選択された入力形式の入力フォーム設定ファイルを記憶部15から読み込む。さらにCPU21は、読み込んだ入力フォーム設定ファイルに基づいてラベル入力フォームを形成し、形成したラベル入力フォームを示す入力フォーム画像を表示画面DSに表示する。
【0050】
項目入力領域R2は、形式選択領域R1で選択された入力形式に対応した複数の入力欄を表示する。入力フォーム画像IM3では、項目入力領域R2に、「TIA-Permanent links」に対応した入力欄IF1,IF2,IF3が表示されている。入力欄IF1には、「Campus」に対応した文字列が入力される。入力欄IF2には、「Building」に対応した文字列が入力される。入力欄IF3には、「Floor」に対応した文字列が入力される。項目入力領域R2は、S140の入力フォーム画像に相当する。
【0051】
入力完了アイコンDNは、入力が完了したときにタップされる。
入力フォーム画像IM4は、形式選択領域R1よりも項目入力領域R2のほうが広く表示されるように表示画面DSの下側へスクロールされた状態を示している。
【0052】
入力フォーム画像IM4の形式選択領域R1では、入力形式として、「TIA-Patch codes-Form/To」および「Controls sample」が表示されている。
【0053】
入力フォーム画像IM4の項目入力領域R2では、入力欄IF11,IF12,IF13が表示されている。入力欄IF11には、「Rack」に対応した文字列が入力される。入力欄IF12には、「Panel number」に対応した文字列が入力される。入力欄IF13には、「Sub panel number」に対応した文字列が入力される。
【0054】
また、入力フォーム画像IM4では、入力欄IF13内に文字入力が行われている状態であるため、各種文字を入力するためにタップされるキーボード領域R3が表示されている。
【0055】
また作業者が、テキストスキャンによってラベル入力フォームを作成するための入力操作をタッチパネルおよびスイッチを介して行うと、携帯端末2のCPU21は、第2入力フォーム作成処理を実行する。次に、第2入力フォーム作成処理の手順を説明する。
【0056】
第2入力フォーム作成処理が実行されると、CPU21は、図9に示すように、まずS210にて、撮影部16のカメラでラベルを撮影するためのラベル撮影画像を携帯端末2の表示画面DSに表示する。ラベル撮影画像は、撮影部16のカメラにより撮影されている画像を表示する画像表示領域と、画像データとして取得する画像を確定するときにタップされる確定アイコンとを含む。
【0057】
そしてCPU21は、S220にて、ラベルの撮影が完了したか否かを判断する。具体的には、CPU21は、確定アイコンがタップされたか否かを判断し、確定アイコンがタップされたときに、ラベルの撮影が完了したと判断する。
【0058】
ここで、ラベルの撮影が完了していない場合には、S220の処理を繰り返すことによって、ラベルの撮影が完了するまで待機する。そして、ラベルの撮影が完了すると、CPU21は、S230にて、撮影部16が生成した画像データが示す画像をテキストスキャンすることによって画像から文字列を読み取り、読み取った文字列を携帯端末2の表示画面DSに表示する。
【0059】
例えば図10に示すように、「123/abc,ABC;」と記載されているラベルLBが撮影されると、「123/abc,ABC;」で表される文字列STが表示画面DSのプレビュー領域PV2内に表示される。
【0060】
なお、CPU21は、読み取られた文字列が段組み配置されている場合には、読み取られた文字列を、横一列に配置されるように整列させて、表示画面DSに表示する。
S230の処理が終了すると、CPU21は、図9に示すように、S240にて、表示画面DSに表示されている文字列の一部または全部が選択されたか否かを判断する。例えば、図10のハッチングHC2で示すように、「123/abc,ABC;」のうち、「abc」が選択される。
【0061】
ここで、文字列が選択されていない場合には、CPU21は、図9に示すように、S330に移行する。一方、文字列が選択されている場合には、CPU21は、S250にて、コマンドメニューCMを表示し、S260に移行する。コマンドメニューCMは、図10に示すように、編集アイコンETと、フィールド登録アイコンFRと、消去アイコンDLとを含む。
【0062】
S260に移行すると、図9に示すように、CPU21は、携帯端末2に対して編集操作が行われたか否かを判断する。具体的には、CPU21は、編集アイコンETがタップされる操作が行われたか否かを判断する。
【0063】
ここで、編集操作が行われていない場合には、CPU21は、S280に移行する。一方、編集操作が行われた場合には、CPU21は、S270にて、作業者がタッチパネルおよびスイッチを介して行った入力操作に基づいて、選択された文字列の編集を行い、S330に移行する。
【0064】
S280に移行すると、CPU21は、携帯端末2に対してフィールド登録操作が行われたか否かを判断する。具体的には、CPU21は、フィールド登録アイコンFRがタップされる操作が行われたか否かを判断する。
【0065】
ここで、フィールド登録操作が行われていない場合には、CPU21は、S300に移行する。一方、フィールド登録操作が行われた場合には、CPU21は、S290にて、選択された文字列をフィールドとして登録して、S330に移行する。例えば、図10に示すように、「123/abc,ABC;」のうち「abc」がフィールドとして登録されて、その結果、「abc」が入力欄IF21に変更される。
【0066】
またCPU21は、S290にて、登録したフィールドの接頭語、接尾語、入力型、未入力時の入力値、入力例を設定する。
具体的には、フィールド設定情報FLSで示すように、CPU21は、フィールドの直前の記号を接頭語として設定する。またCPU21は、フィールドの直後の記号を接頭語として設定する。
【0067】
またCPU21は、選択された文字列の入力型を識別し、識別した入力型をフィールドの入力型として設定する。例えば、選択された文字列が「abc」である場合には、「abc」は全て小文字のアルファベットで構成されている。このため、フィールドの入力型は、「小文字のアルファベットのみ」と設定される。なお、設定される入力型として、他に「文字列」、「数字のみ」および「大文字のアルファベットのみ」等が挙げられる。
【0068】
またCPU21は、ラベル入力フォームの入力欄に入力がなかったときの入力値として、選択された文字列を設定する。例えば、図10の入力欄IF21に入力がなかったときがなかったときの入力値として、「abc」が設定される。
【0069】
またCPU21は、ラベル入力フォームの入力欄内に表示される入力例として、選択された文字列を設定する。例えば、図10の入力欄IF21内に表示される入力例として、「abc」が設定される。
【0070】
S300に移行すると、CPU21は、図9に示すように、携帯端末2に対して消去操作が行われたか否かを判断する。具体的には、CPU21は、消去アイコンDLがタップされる操作が行われたか否かを判断する。
【0071】
ここで、消去操作が行われていない場合には、CPU21は、S320に移行する。一方、消去操作が行われた場合には、CPU21は、S310にて、選択された文字列を消去して、S330に移行する。
【0072】
S320に移行すると、CPU21は、文字列の選択が解除されたか否かを判断する。ここで、文字列の選択が解除されていない場合には、S260に移行する。一方、文字列の選択が解除された場合には、S330にて、携帯端末2に対して保存操作が行われたか否かを判断する。具体的には、CPU21は、保存アイコンSVがタップされる操作が行われたか否かを判断する。
【0073】
ここで、保存操作が行われていない場合には、CPU21は、S350に移行する。一方、保存操作が行われた場合には、CPU21は、S340にて、S240~S310の処理によって設定されたラベル入力フォームを、JSON形式で記述した入力フォーム設定ファイルに変換し、更に、この入力フォーム設定ファイルを記憶部15に保存して、S350に移行する。例えば、図10のラベル入力フォームFMで示すように、「123/」がテキストとして登録され、入力欄IF21がフィールドとして登録され、「,ABC;」がテキストとして登録される。
【0074】
なお、入力フォーム設定ファイルが保存される前に、作業者がタッチパネルおよびスイッチを介して行った入力操作に基づいて、入力フォーム設定ファイルを識別するためのファイル名が設定される。
【0075】
S350に移行すると、CPU21は、図9に示すように、携帯端末2に対して終了操作が行われたか否かを判断する。具体的には、CPU21は、終了アイコンEDがタップされる操作が行われたか否かを判断する。
【0076】
ここで、終了操作が行われていない場合には、CPU21は、S240に移行する。一方、終了操作が行われた場合には、CPU21は、第2入力フォーム作成処理を終了する。
【0077】
(3)効果
このように構成された画像処理システム1の携帯端末2は、表示画面DSを備える表示部13と、作業者が行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力するように構成された入力部14と、制御部11とを備える。
【0078】
そして制御部11は、プレビュー表示処理と、配置処理と、保存処理とを実行するように構成されている。
プレビュー表示処理は、ラベルを構成するオブジェクトを表示可能なプレビュー領域PV1を表示画面DSに表示する。オブジェクトは、テキスト、クリップアートおよびフィールドである。
【0079】
配置処理は、入力部14を介して入力された入力操作情報に基づき、プレビュー領域PV1内に、入力部14を介してテキストを入力させるためのフィールドを配置する。
保存処理は、フィールドに対応する入力欄が表示されるラベル入力フォームを形成するための入力フォーム設定ファイルを生成して保存する。入力フォーム設定ファイルは、形成されたラベル入力フォームの入力欄にテキストが入力されることで、プレビュー表示処理でプレビュー領域PV1に表示されていたオブジェクトの配列に対応したラベルを作成するためのファイルである。
【0080】
このように携帯端末2は、表示画面DSに表示されるプレビュー領域PV1上でフィールドを配置することができるため、ラベル入力フォームを作成するために所定のデータ記述言語を用いる必要がなく、ラベル作成に用いられるラベル入力フォームの作成を容易にすることができる。
【0081】
また配置処理は、フィールドの入力項目として、接頭語、接尾語および入力型を指定可能である。これにより、携帯端末2は、フィールドの設定において必要な入力項目も指定することができる。
【0082】
またプレビュー表示処理は、撮影によって読み込まれた既存ラベルをプレビュー領域PV2に表示する。そして配置処理は、プレビュー領域PV2に表示されている既存ラベルを構成するテキストの一部が選択されると、選択されたテキストをフィールドに変換することによってフィールドを配置する。これにより、携帯端末2は、既存ラベルを構成するテキストの一部を選択するという簡便な方法でフィールドを設定することができる。
【0083】
またプレビュー表示処理は、読み込まれた既存ラベルを構成する複数のテキストを整列させてプレビュー領域PV2に表示する。これにより、携帯端末2は、読み込まれた既存ラベルの表示を簡略化することができる。
【0084】
また配置処理は、フィールドに変換されたテキストを、フィールドにおいてフィールドに対応する入力欄に入力がなかったときの入力値とする。また配置処理は、フィールドに変換されたテキストを、ラベル入力フォームにおいてフィールドの入力例として表示するように設定する。これにより、携帯端末2は、作業者がラベル入力フォームを用いてラベルを作成する際の利便性を向上させることができる。
【0085】
配置処理は、フィールドの接頭語、接尾語および入力型を、既存ラベルにおいてフィールドに対応するテキストに基づいて設定する。これにより、携帯端末2は、ラベル入力フォームの作成を簡略化することができる。
【0086】
また制御部11は、更に、入力フォーム設定ファイルに基づいてラベル入力フォームを形成し、形成したラベル入力フォームを表示画面DSに表示する入力フォーム表示処理を実行するように構成されている。これにより、携帯端末2は、保存した入力フォーム設定ファイルを用いてラベル入力フォームを表示することができる。
【0087】
以上説明した実施形態において、アプリケーションプログラム32はラベル作成用プログラムに相当し、携帯端末2は情報処理装置に相当し、プリンタ3はラベルプリンタに相当する。
【0088】
また、S10,S230はプレビュー表示処理に相当し、S20~S70,S240~S320は配置処理に相当し、S90,S340は保存処理に相当し、S110~S140は入力フォーム表示処理に相当する。
【0089】
また、ラベル入力フォームは入力フォームに相当し、テキストはテキストオブジェクトに相当し、フィールドは入力オブジェクトに相当する。
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。
【0090】
[変形例1]
例えば上記実施形態では、S230にて、読み取られた文字列が段組み配置されている場合には、読み取られた文字列を横一列に配置されるように整列させて表示する形態を示した。しかし、読み取られた文字列が横一列に配置されている場合に、読み取られた文字列を複数段で段組み配置されるように整列させて表示するようにしてもよい。また、読み取られた文字列が段組み配置されている場合には、読み取られた文字列の段組みの配置は維持し、各段の先頭位置を整列させて表示するようにしてもよい。具体的には例えば、読み取られた文字列が3段組みである場合には、読み取られた文字列を3段組みのままで、且つ各段のインデントを削除して表示してもよい。
【0091】
[変形例2]
上記実施形態では、S70にて、接頭語、接尾語および入力型を指定する形態を示したが、ラベル入力フォームにおいてフィールドに対応する入力欄に入力がなかったときの入力値と、フィールドの入力例との少なくとも一方を指定することができるようにしてもよい。
【0092】
上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加または置換してもよい。
【0093】
上述した携帯端末2の他、当該携帯端末2を構成要素とするシステム、当該携帯端末2としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実体的記録媒体、入力フォーム設定方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
【符号の説明】
【0094】
2…携帯端末、11…制御部、13…表示部、14…入力部、32…アプリケーションプログラム
図1
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