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  • 特開-ネジ式クランプ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022152803
(43)【公開日】2022-10-12
(54)【発明の名称】ネジ式クランプ
(51)【国際特許分類】
   F16B 2/12 20060101AFI20221004BHJP
   B25B 5/16 20060101ALI20221004BHJP
   B25B 5/10 20060101ALI20221004BHJP
   F16B 31/00 20060101ALI20221004BHJP
   F16B 41/00 20060101ALI20221004BHJP
【FI】
F16B2/12 B
B25B5/16
B25B5/10
F16B31/00 Z
F16B41/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021055715
(22)【出願日】2021-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】390030328
【氏名又は名称】イーグルクランプ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085589
【弁理士】
【氏名又は名称】▲桑▼原 史生
(72)【発明者】
【氏名】中山 太一
(72)【発明者】
【氏名】豊岡 実
(72)【発明者】
【氏名】宮本 靖
【テーマコード(参考)】
3C020
3J022
【Fターム(参考)】
3C020CC02
3C020CC06
3C020EE01
3C020FF01
3J022DA30
3J022EA41
3J022FB12
3J022FB24
3J022GA06
3J022GA13
3J022GB32
(57)【要約】
【課題】従来技術よりもさらに確実かつ容易に作業者が規定締付トルクを目視確認可能にした改良型のネジ式クランプを提供する。
【解決手段】ネジ式クランプ(10)において、プレッシャーナット(21)の外側端近くの外周に設けた外側締付確認ライン(28)が、規定締付トルクが働いていない状態では脚部(13)内に埋没して目視不能であるが、規定締付トルクが働いたときに脚部の外面を一部切り欠いて形成した凹部(31)に露出する。この状態変化をクランプ本体(14)の外側から目視で確実かつ容易に確認することができる。プレッシャーナットの外側端近くの外周にスナップリング(25)が多重に設けられ、これが脚部内面の段設面(27)に係合することによりプレッシャーナットの脱落が防止される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を挟んで対向する一対の脚部を有する概してU字形のクランプ本体と、一方の脚部に設けられる受け部と、他方の脚部を貫通する装着孔に対して軸方向移動可能且つ回転不能に装着されるプレッシャーナットと、プレッシャーナットを螺通して受け部に対向する方向に延長する締付ボルトと、プレッシャーナットを開口部に露出させる方向に移動付勢するコイルスプリングと、受け部と締付ボルト先端との間にワークを挟んだ状態で締付ボルトを締め付けたときに規定締付トルクが働いたことを目視確認する締付確認手段とを備え、締付確認手段は、少なくとも、プレッシャーナットの外側端近くの外周に設けられて、規定締付トルクが働いていない状態では他方の脚部内に埋没して目視不能であるが、規定締付トルクが働いたときに他方の脚部の外側に露出してクランプ本体の外側から目視可能になる外側締付確認ラインからなることを特徴とする、ネジ式クランプ。
【請求項2】
クランプ本体の前記他方の脚部の外面の一部が内側に切れ込まれて凹部を形成しており、外側締付確認ラインは、規定締付トルクが働いていない状態では凹部に露出しない位置に留まっているが、規定締付トルクが働いたときに凹部に出現して目視可能になることを特徴とする、請求項1記載のネジ式クランプ。
【請求項3】
締付確認手段は、さらに、プレッシャーナットの内側端近くの外周に設けられて、規定締付トルクが働いていない状態では開口部に露出して目視可能であるが、規定締付トルクが働いたときに他方の脚部内に埋没して目視不能になる内側締付確認ラインを有することを特徴とする、請求項1または2記載のネジ式クランプ。
【請求項4】
外側締付確認ラインと内側締付確認ラインは、クランプ本体の色とは明りょうに識別可能な色で表示され、且つ、外側締付確認ラインと内側締付確認ラインとが明りょうに識別可能な異なる色で着色されることを特徴とする、請求項3記載のネジ式クランプ。
【請求項5】
プレッシャーナットの外側端近くの外周にスナップリングが多重に設けられ、これが他方の脚部の内面に形成される段設面に係合することによりプレッシャーナットの脱落を防止することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか記載のネジ式クランプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はネジ式クランプに関し、より詳しくは、ワークに規定の締付トルクが働いたことを容易に視認することができる手段を具えた改良型のネジ式クランプに関する。
【背景技術】
【0002】
ネジ式クランプは、高所作業において作業者の安全を確保する目的で安全帯の金具(フック)や工事現場のガイド用ロープなどを掛けるために鋼材等に取り付けて用いられ、あるいは各種の吊荷をクレーンなどで吊り上げ・吊り下げ・運搬するために用いられるなど、広い分野で使用されている。
【0003】
ネジ式クランプにおいて規定の締付トルクが働かないと、落下事故や墜落事故の原因となるため、これを確認するための手段を備えることが望まれる。
【0004】
この点に鑑みて、特許文献1には、開口部を挟んで対向する一対の脚部を有する概してU字形のクランプ本体と、一方の脚部に回転自在に装着される旋回顎17と、他方の脚部を貫通する装着孔に対して相対回転不能且つ軸方向に相対移動可能に装着されるプレッシャーナットと、プレッシャーナットの雌ネジに螺合されて旋回顎17と対向する締付ボルトと、プレッシャーナットの先端部を他方の脚部の内側開口端から突出させる方向に付勢する付勢手段とを備えたネジ式クランプにおいて、旋回顎17と締付ボルトの間に挟んだワークに規定の締付トルクが働いたことを目視確認することができる締付確認手段を設けることが開示されている。
【0005】
特許文献1における締付確認手段は、プレッシャーナットの先端部外周に設けられて無負荷時には開口部に露出して目視可能である締付確認ラインとして示されている。旋回顎17と締付ボルトの間に挟んだワークに規定の締付トルクが働くと(負荷時)、締付確認ラインは脚部内に埋没して目視不能となるので、この状態変化を作業者が目視確認することで規定の締付トルクがワークに働いたことを確認することができ、クレーン等による吊り上げや運搬などの際にワークが落下する危険を未然に回避して、作業の安全性を確保することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10-37919号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示される締付確認ラインはプレッシャーナットの先端部の外周に設けられており、負荷時には開口部に露出して目視可能なものが、負荷時には本体内に埋没して目視不能になるが、作業者は、開口部を覗き込んでこの状態変化を確認する必要があった。また、一般に「見えていたものが見えなくなる」ことを目視確認よりも「見えなかったものが見えるようになる」ことを目視確認する方が確実性が高いので、特許文献1に開示される締付確認ラインによる目視確認の手法は確実性に欠けるところがあった。
【0008】
また、プレッシャーナットの後端部近くに刻設された周回溝に一重のスナップリングを嵌め込み、このスナップリングをプレッシャーナット装着孔に形成した段設面に係合させることにより、プレッシャーナットの脱落防止を図っているが、プレッシャーナットに内在されるコイルスプリングには強大なバネ荷重が作用するため、一重のスナップリングではこのバネ荷重を受け止めることができず、スナップリングが外れたり破損することがあった。スナップリングが外れると、プレッシャーナットがバネ荷重により外方に移動しようとする動きを規制することができなくなるので、プレッシャーナットをクランプ本体に対して回転不能に支持するための止めネジの先端が破損する恐れがある。バネ荷重の小さいコイルスプリングを使用すれば、このような事態を未然に防止することが可能であるが、規定の締付トルクが働かない段階で締付確認ラインが本体内に埋没して目視できなくなり、本来の締付確認の機能が損なわれてしまう。
【0009】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、従来技術よりもさらに確実かつ容易に作業者が規定締付トルクを目視確認可能にした改良型のネジ式クランプを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この課題を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、開口部を挟んで対向する一対の脚部を有する概してU字形のクランプ本体と、一方の脚部に設けられる受け部と、他方の脚部を貫通する装着孔に対して軸方向移動可能且つ回転不能に装着されるプレッシャーナットと、プレッシャーナットを螺通して受け部に対向する方向に延長する締付ボルトと、プレッシャーナットを開口部に露出させる方向に移動付勢するコイルスプリングと、受け部と締付ボルト先端との間にワークを挟んだ状態で締付ボルトを締め付けたときに規定締付トルクが働いたことを目視確認する締付確認手段とを備え、締付確認手段は、少なくとも、プレッシャーナットの外側端近くの外周に設けられて、規定締付トルクが働いていない状態では他方の脚部内に埋没して目視不能であるが、規定締付トルクが働いたときに他方の脚部の外側に露出してクランプ本体の外側から目視可能になる外側締付確認ラインからなることを特徴とする、ネジ式クランプである。
【0011】
本願の請求項2に係る発明は、請求項1記載のネジ式クランプにおいて、クランプ本体の前記他方の脚部の外面の一部が内側に切れ込まれて凹部を形成しており、外側締付確認ラインは、規定締付トルクが働いていない状態では凹部に露出しない位置に留まっているが、規定締付トルクが働いたときに凹部に出現して目視可能になることを特徴とする。
【0012】
本願の請求項3に係る発明は、請求項1または2記載のネジ式クランプにおいて、締付確認手段は、さらに、プレッシャーナットの内側端近くの外周に設けられて、規定締付トルクが働いていない状態では開口部に露出して目視可能であるが、規定締付トルクが働いたときに他方の脚部内に埋没して目視不能になる内側締付確認ラインを有することを特徴とする。
【0013】
本願の請求項4に係る発明は、請求項3記載のネジ式クランプにおいて、外側締付確認ラインと内側締付確認ラインは、クランプ本体の色とは明りょうに識別可能な色で表示され、且つ、外側締付確認ラインと内側締付確認ラインとが明りょうに識別可能な異なる色で着色されることを特徴とする。
【0014】
本願の請求項5に係る発明は、請求項1ないし4のいずれか記載のネジ式クランププレッシャーナットの外側端近くの外周にスナップリングが多重に設けられ、これが他方の脚部の内面に形成される段設面に係合することによりプレッシャーナットの脱落を防止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本願の請求項1に係る発明によれば、プレッシャーナットの外側端近くの外周に外側締付確認ラインが設けられ、ワークをセットした状態で、それまではクランプ本体(他方の脚部)内に埋没して見えなかった外側締付確認ラインが、規定締付トルクが働いたときにクランプ本体の外側に露出ないし出現してクランプ本体の外側から見えるようになるので、規定締付トルクが働いたことを確実かつ容易に確認することができ、落下事故や墜落事故を未然に防止することができる。
【0016】
本願の請求項2に係る発明によれば、隠れていた外側締付確認ラインが、脚部の外面の一部に形成した凹部に出現したことをもって、規定締付トルクが働いたことを確実かつ容易に確認することができる。凹部の形成は脚部の一部を切り欠いて形成するので、クランプ本体の強度を大きく低下させない。
【0017】
本願の請求項3に係る発明によれば、プレッシャーナットの内側端近くの外周に内側締付確認ラインが設けられ、ワークをセットした状態で、それまでは開口部に露出して見えていた内側締付確認ラインが、規定締付トルクが働いたときにクランプ本体(他方の脚部)内に埋没して見えなくなるので、外側締付確認ラインと相俟って、規定締付トルクが働いたことをより確実かつ容易に確認して、落下事故や墜落事故を未然に防止することができる。
【0018】
本願の請求項4に係る発明によれば、外側締付確認ラインと内側締付確認ラインがクランプ本体とは明りょうに識別可能な色で表示されると共に、これらも明りょうに識別可能な異なる色で表示されるので、規定締付トルクが働いたことの目視確認をより確実かつ容易に行うことができる。
【0019】
本願の請求項5に係る発明によれば、プレッシャーナットの脱落防止のために設けられるスナップリングを多重にしたので、付勢手段の強力なバネ荷重を受け止めて外れにくくなり、プレッシャーナットをクランプ本体に対して回転不能に支持するための止めネジの先端が破損することを防止することができる。また、付勢手段のバネ荷重を強力なものにすることができるので、規定の締付トルクが働かない段階で締付確認手段が働いてしまうことを防止し、締付確認手段本来の機能を達成させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態によるネジ式クランプの全体構成を無負荷状態で示す側面図である。
図2図1のX-X切断線による断面図である(ハッチング省略)。
図3】規定締付トルクが働いたときの状態を示す図2と同様の断面図である(ハッチング省略)。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は本発明の好適な一実施例によるネジ式クランプ10を示す。このネジ式クランプ10は、開口部11を挟んで対向する一対の脚部12,13を有する概してU字形のクランプ本体14を有する。クランプ本体14には、略直交する2方向に吊り上げ可能とするための2つの吊環15、16が設けられている。
【0022】
脚部12には受け部が設けられる。この実施例では、受け部は、旋回顎17として構成されている。旋回顎17は、脚部12に埋設固定されたベアリング18を介してクランプ本体14(脚部12)に対して回転自在であり、且つ、脚部12の内面との間に配置されたコイルスプリング19のバネ力以上の力が与えられたときに該バネ力に抗して図1の位置から脚部12の内部に埋没する方向に後退移動可能である。このような旋回顎17の構成は公知であるので、これ以上の詳細説明を割愛する。
【0023】
脚部13にはボルト軸方向に貫通する装着孔20が形成され、この装着孔20に対して軸方向移動可能且つ回転不能に略円筒形状のプレッシャーナット21が装着される。締付ボルト22は、プレッシャーナット21を螺通して旋回顎17に対向する方向に延長しており、その先端には係止爪23aを備えた先端部材23が着脱可能・交換可能に装着され、その後端には締付ボルト22を回転させるためのハンドル24が取り付けられている。
【0024】
図1と共に図2を参照して、プレッシャーナット21に関連する構成の詳細について説明する。プレッシャーナット21は、開口部11に臨む比較的大径の先端部21aと、該先端部21aの後方に連続して若干小径に形成される主部21bとを有し、主部21bの後端近くには、複数枚(図示実施例では2枚)のスナップリング25を重ね合わせた状態で収容するスナップリング収容溝21cが凹設されている。また、主部21bの所定の角度領域には、後述する止ネジ30を収容する溝空間21dが形成されている。
【0025】
プレッシャーナット21は、主部21bの回りに巻装されたコイルスプリング26により、常に開口部11に突出すせる方向(旋回顎17に近付く方向)に移動付勢されているが、スナップリング25が脚部13の後端近くの内面に形成される段設面27に係合することにより、装着孔20からの抜け落ちが防止され、無負荷状態では図2の位置に保持される。
【0026】
プレッシャーナット21の後端近くであってスナップリング25に隣接した箇所の外周に外側締付確認ライン28が設けられると共に、先端部21aの外周に内側締付確認ライン29が設けられている。図示実施例において、外側締付確認ライン28および内側締付確認ライン29は、各装着箇所に環状溝(符号なし)を形成し、これに着色したリングを嵌着することによって形成されており、一例として、クランプ本体14が銀色に着されている場合においては、外側締付確認ライン28には白色に着色したリングを用い、内側締付確認ライン29には赤色に着色したリングを用いることができる。リングを用いることに代えて、所定箇所に着色塗装を環状に施すことで外側締付確認ライン28,内側締付確認ライン29を形成しても良い。
【0027】
図2に明らかなように、無負荷状態では、外側締付確認ライン28は脚部13の装着孔20内に埋没しており、一方、内側締付確認ライン29は開口部11に露出している。この実施例では、脚部13の外面の一部が内側に切り込まれて凹部31を形成しており、無負荷状態において、スナップリング25は凹部31に露出してクランプ本体14の外側から目視可能であるが、その内側に設けられている外側締付確認ライン28は、凹部31のさらに内側に隠れた位置にあって目視することができない。
【0028】
符号30は止ネジであり、脚部13の所定の角度領域において外周から装着孔20に開通するように形成された穴(符号なし)を通って装着孔20内に突入し、その先端がプレッシャーナット21の溝空間21dに収容されている。これにより、プレッシャーナット21はクランプ本体14に対して回転不能に支持されると共に、溝空間21dの軸方向長さ寸法と止ネジ30の径寸法との差に相当する所定距離だけ軸方向移動が許容される。
【0029】
以上のように構成されたネジ式クランプ10の作用について、特に図2図3を比較参照して説明する。図2の状態から締付ボルト22を緩めて後退させ、吊り上げようとするワークWの所定箇所を旋回顎17と締付ボルト22の間に挟んだ後に締付ボルト22を強く締め付ける。締付ボルト22を強く締め付けていくと、コイルスプリング26が収縮して、プレッシャーナット21が脚部13の装着孔20内を摺動して後退する。
【0030】
プレッシャーナット21が後退し始めた初期の段階までは、図2に示すように、依然として、プレッシャーナット21の後端近くに装着された外側締付確認ライン28は、凹部30にも露出せずに装着孔20内に埋没した位置にあるので全く見ることができず、プレッシャーナット21の大径部21aに設けられた内側締付確認ライン29は装着孔24の内側開口端よりも前方に位置して開口部11に露出しているので、開口部11から覗き込むようにすれば見ることができる。
【0031】
この段階から更に締め付けが行われてプレッシャーナット21が更に後退すると、ある時点で、外側締付確認ライン28が凹部31に出現して見えるようになり、内側締付確認ライン29は装着孔20内に埋没して見えなくなる(図3)。これにより、作業者はワークWに規定締付トルクが働いたことを確認することができ、クレーン(図示せず)等による吊り上げ、運搬をワークW落下の危険を伴わずに安全に行うことができる。
【0032】
上記実施例においては、ワークWに規定締付トルクが働いていることを確認するための手段として外側締付確認ライン28と内側締付確認ライン29を併用したが、いずれか一方のみを用いても良い。特に、外側締付確認ライン28は、規定締付トルクが働くまでは装着孔20内に埋没して見えなかったものが、規定締付トルクが働いたときに見えるようになり、しかも、この状態変化をクランプ本体14の外側から容易に目視確認することができるので、締付確認手段としての有用性が高い。
【0033】
本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載される発明の範囲内において様々な実施形態を取ることができる。
【符号の説明】
【0034】
10 ネジ式クランプ
11 開口部
12,13 脚部
14 クランプ本体
15,16 吊環
17 旋回顎(受け部)
18 ベアリング
19 コイルスプリング
20 装着孔
21 プレッシャーナット
22 締付ボルト
23 先端部材
24 ハンドル
25 多重スナップリング
26 コイルスプリング
27 段設面
28 外側締付確認ライン
29 内側締付確認ライン
30 止ネジ
31 脚部13外面の切れ込み
図1
図2
図3