(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022153003
(43)【公開日】2022-10-12
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/40 20120101AFI20221004BHJP
G16Y 20/40 20200101ALI20221004BHJP
【FI】
G06Q20/40
G16Y20/40
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021055995
(22)【出願日】2021-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】井戸上 達
(72)【発明者】
【氏名】藤本 貴
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 学
(72)【発明者】
【氏名】大野 泰伸
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA75
(57)【要約】
【課題】決済をより簡略化する。
【解決手段】施設端末に対応する領域に電波を送信する基地局を管理する管理装置から、基地局のセル内の携帯端末のユーザを識別するためのユーザ識別情報と、セルを識別するためのセル識別情報とを取得する取得部531と、予め登録されたユーザの登録認証情報と同一又は類似の認証情報を取得したことを条件に、取得部531が取得したセル識別情報に対応する施設がユーザに対して請求する請求額を特定する特定部533と、ユーザ識別情報に対応するユーザに対して特定部533が特定した請求額を決済することを決済装置に要求する決済要求部534と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設端末に対応する領域に電波を送信する基地局を管理する管理装置から、前記基地局のセル内の携帯端末のユーザを識別するためのユーザ識別情報と、前記セルを識別するためのセル識別情報とを取得する取得部と、
予め登録された前記ユーザの登録認証情報と同一又は類似の認証情報を取得したことを条件に、前記取得部が取得した前記セル識別情報に対応する施設が前記ユーザに対して請求する請求額を特定する特定部と、
前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに対して前記特定部が特定した前記請求額を決済することを決済装置に要求する決済要求部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記決済要求部は、前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに対して前記特定部が特定した前記請求額を第1決済方法で決済することを前記決済装置に要求し、当該請求額を当該第1決済方法で決済することが不可能であることを示す情報を前記決済装置から受信した場合に、前記第1決済方法とは異なる第2決済方法で決済することを要求する情報を前記決済装置へ送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定部は、前記セルと少なくとも一部が一致する検知位置に所在する人を検知する外部装置の検知結果に基づいて、当該検知位置に人が所在するか否かを特定し、前記検知位置に人が所在することを特定したことを条件として、前記取得部が取得した前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに請求する前記請求額を特定する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
予め登録された登録ユーザ識別情報と、登録認証キーとを関連付けて記憶する記憶部をさらに備え、
前記取得部は、認証キーを入力するユーザの操作を受け付ける施設端末から当該認証キーを示す前記認証情報を取得し、当該施設端末に対応する領域に電波を送信する前記基地局を管理する前記管理装置から前記ユーザ識別情報を取得し、
前記特定部は、前記取得部が取得した前記ユーザ識別情報に対応する前記登録ユーザ識別情報に関連付けて前記記憶部に記憶されている前記登録認証キーを特定し、前記取得部が取得した前記認証情報が示す前記認証キーと、前記特定部が特定した前記登録認証キーとが一致することを条件として、前記取得部が取得した前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに請求する前記請求額を特定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部が取得した前記ユーザ識別情報の一部を前記ユーザに提示する提示部をさらに備え、
前記取得部は、前記ユーザ識別情報の一部の前記ユーザへの提示を前記提示部が開始した後、前記認証キーを示す認証情報を前記施設端末から取得する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記特定部は、前記取得部が複数の前記ユーザの前記ユーザ識別情報を取得した場合に、前記取得部が取得した複数の前記ユーザ識別情報に対応する前記登録ユーザ識別情報に関連付けて記憶されている複数の前記登録認証キーをそれぞれ特定し、前記取得部が取得した前記認証情報が示す前記認証キーと、前記特定部が特定した複数の前記登録認証キーのいずれかとが一致することを条件として、当該認証キーと一致した前記登録認証キーに関連付けて記憶されている前記登録ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに請求する前記請求額を特定する、
請求項4又は5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ユーザが予め支払った金額の残高が当該ユーザに請求する前記請求額に比べて少ないことを示す情報を前記決済装置から前記決済要求部が受信した場合に、当該ユーザに通知する通知部をさらに備える、
請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得部は、前記施設の入口に設置された別の基地局のセル内の前記携帯端末の前記ユーザ識別情報と、当該セルの前記セル識別情報とを前記管理装置から取得し、
前記取得部が前記別の基地局のセル内の前記携帯端末の前記ユーザ識別情報を取得した時点に対して所定の時間範囲内に、前記施設の入口を撮像する第1撮像装置から取得した第1撮像画像に含まれる人物を認識する認識部と、
前記取得部が取得した前記ユーザ識別情報と、前記認識部が認識した前記人物とを関連付けて追跡する追跡部と、を備え、
前記特定部は、前記第1撮像装置とは異なる第2撮像装置から取得した第2撮像画像に基づいて、前記追跡部が追跡中の前記人物の手が接触した商品を特定し、特定した当該商品の代金に基づいて、当該追跡中の前記人物に関連付けられた前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに請求する前記請求額を特定する、
請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記取得部は、前記施設において商品のタグを読み取る前記施設端末に対応する領域に電波を送信する前記基地局を管理する前記管理装置から前記ユーザ識別情報を取得し、当該施設端末を介して、前記商品を識別する商品識別情報を前記タグから取得し、
前記特定部は、前記取得部が取得した前記商品識別情報に基づいて、取得した前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに請求する前記請求額を特定する、
請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
施設が携帯端末のユーザに対して請求する請求額を特定する情報処理装置と、施設端末に対応する領域に電波を送信する基地局を管理する管理装置と、認証キーを入力する前記ユーザの操作を受け付ける施設端末と、を含む情報処理システムにおいて、
前記施設端末は、
前記認証キーを入力する前記ユーザの操作を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた認証キーを示す認証情報を前記情報処理装置へ送信する送信部と、
を有し、
前記管理装置は、
前記基地局のセル内の前記携帯端末から、当該携帯端末の前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報を受信する情報受信部と、
前記ユーザ識別情報と、前記セルを識別するためのセル識別情報とを関連付けて前記情報処理装置に送信する情報送信部と、
を有し、
前記情報処理装置は、
前記管理装置から、当該基地局のセル内の前記携帯端末の前記ユーザ識別情報と、前記セルを識別するためのセル識別情報とを取得し、前記施設端末から前記認証情報を取得する取得部と、
予め登録された前記ユーザの登録認証情報と同一又は類似の前記認証情報を取得したことを条件に、前記取得部が取得した前記セル識別情報に対応する施設が前記ユーザに対して請求する請求額を特定する特定部と、
前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに対して、前記特定部が特定した前記請求額を決済することを決済装置に要求する決済要求部と、
を有する、
情報処理システム。
【請求項11】
コンピュータが実行する、
施設端末に対応する領域に電波を送信する基地局を管理する管理装置から、前記基地局のセル内の携帯端末のユーザを識別するためのユーザ識別情報と、前記セルを識別するためのセル識別情報とを取得するステップと、
予め登録された前記ユーザの登録認証情報と同一又は類似の認証情報を取得したことを条件に、取得した前記セル識別情報に対応する施設が前記ユーザに対して請求する請求額を特定するステップと、
前記ユーザ識別情報に基づいて、特定した前記請求額を決済することを決済装置に要求するステップと、
を有する情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに請求する請求額を特定する情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
店舗等において電子的な方法で決済することが広く行われている。特許文献1には、施設端末に表示されたQRコード(登録商標)を携帯端末で撮影し、撮影したQRコードを店舗に送信することにより決済を要求することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術では、第三者のなりすまし等を抑制するために、店舗の従業員は、来店客が事前に仲介装置に保存した顔写真を用いて同一人物性の確認を行う。しかしながら、ユーザは、QRコードを携帯端末で撮影したり、店舗の従業員にユーザの顔を顔写真と見比べてもらったりする必要があるため、円滑な決済が困難であった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、施設等において決済をより簡略化することができる情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様の情報処理装置は、施設端末に対応する領域に電波を送信する基地局を管理する管理装置から、前記基地局のセル内の携帯端末のユーザを識別するためのユーザ識別情報と、前記セルを識別するためのセル識別情報とを取得する取得部と、予め登録された前記ユーザの登録認証情報と同一又は類似の認証情報を取得したことを条件に、前記取得部が取得した前記セル識別情報に対応する施設が前記ユーザに対して請求する請求額を特定する特定部と、前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに対して前記特定部が特定した前記請求額を決済することを決済装置に要求する決済要求部と、を備える。
【0007】
前記決済要求部は、前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに対して前記特定部が特定した前記請求額を第1決済方法で決済することを前記決済装置に要求し、当該請求額を当該第1決済方法で決済することが不可能であることを示す情報を前記決済装置から受信した場合に、前記第1決済方法とは異なる第2決済方法で決済することを要求する情報を前記決済装置へ送信してもよい。
【0008】
前記特定部は、前記セルと少なくとも一部が一致する検知位置に所在する人を検知する外部装置の検知結果に基づいて、当該検知位置に人が所在するか否かを特定し、前記検知位置に人が所在することを特定したことを条件として、前記取得部が取得した前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに請求する前記請求額を特定してもよい。
【0009】
前記情報処理装置は、予め登録された登録ユーザ識別情報と、登録認証キーとを関連付けて記憶する記憶部をさらに備え、前記取得部は、認証キーを入力するユーザの操作を受け付ける施設端末から当該認証キーを示す前記認証情報を取得し、当該施設端末に対応する領域に電波を送信する前記基地局を管理する前記管理装置から前記ユーザ識別情報を取得し、前記特定部は、前記取得部が取得した前記ユーザ識別情報に対応する前記登録ユーザ識別情報に関連付けて前記記憶部に記憶されている前記登録認証キーを特定し、前記取得部が取得した前記認証情報が示す前記認証キーと、前記特定部が特定した前記登録認証キーとが一致することを条件として、前記取得部が取得した前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに請求する前記請求額を特定してもよい。
【0010】
前記情報処理装置は、前記取得部が取得した前記ユーザ識別情報の一部を前記ユーザに提示する提示部をさらに備え、前記取得部は、前記ユーザ識別情報の一部の前記ユーザへの提示を前記提示部が開始した後、前記認証キーを示す認証情報を前記施設端末から取得してもよい。
【0011】
前記特定部は、前記取得部が複数の前記ユーザの前記ユーザ識別情報を取得した場合に、前記取得部が取得した複数の前記ユーザ識別情報に対応する前記登録ユーザ識別情報に関連付けて記憶されている複数の前記登録認証キーをそれぞれ特定し、前記取得部が取得した前記認証情報が示す前記認証キーと、前記特定部が特定した複数の前記登録認証キーのいずれかとが一致することを条件として、当該認証キーと一致した前記登録認証キーに関連付けて記憶されている前記登録ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに請求する前記請求額を特定してもよい。
【0012】
前記情報処理装置は、前記ユーザが予め支払った金額の残高が当該ユーザに請求する前記請求額に比べて少ないことを示す情報を前記決済装置から前記決済要求部が受信した場合に、当該ユーザに通知する通知部をさらに備えてもよい。
【0013】
前記取得部は、前記施設の入口に設置された別の基地局のセル内の前記携帯端末の前記ユーザ識別情報と、当該セルの前記セル識別情報とを前記管理装置から取得し、前記取得部が前記別の基地局のセル内の前記携帯端末の前記ユーザ識別情報を取得した時点に対して所定の時間範囲内に、前記施設の入口を撮像する第1撮像装置から取得した第1撮像画像に含まれる人物を認識する認識部と、前記取得部が取得した前記ユーザ識別情報と、前記認識部が認識した前記人物とを関連付けて追跡する追跡部と、を備え、前記特定部は、前記第1撮像装置とは異なる第2撮像装置から取得した第2撮像画像に基づいて、前記追跡部が追跡中の前記人物の手が接触した商品を特定し、特定した当該商品の代金に基づいて、当該追跡中の前記人物に関連付けられた前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに請求する前記請求額を特定してもよい。前記取得部は、前記施設において商品のタグを読み取る前記施設端末に対応する領域に電波を送信する前記基地局を管理する前記管理装置から前記ユーザ識別情報を取得し、当該施設端末を介して、前記商品を識別する商品識別情報を前記タグから取得し、前記特定部は、前記取得部が取得した前記商品識別情報に基づいて、取得した前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに請求する前記請求額を特定してもよい。
【0014】
本発明の第2の態様の情報処理システムは、施設が携帯端末のユーザに対して請求する請求額を特定する情報処理装置と、施設端末に対応する領域に電波を送信する基地局を管理する管理装置と、認証キーを入力する前記ユーザの操作を受け付ける施設端末と、を含む情報処理システムにおいて、前記施設端末は、前記認証キーを入力する前記ユーザの操作を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた認証キーを示す認証情報を前記情報処理装置へ送信する送信部と、を有し、前記管理装置は、前記基地局のセル内の前記携帯端末から、当該携帯端末の前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報を受信する情報受信部と、前記ユーザ識別情報と、前記セルを識別するためのセル識別情報とを関連付けて前記情報処理装置に送信する情報送信部と、を有し、前記情報処理装置は、前記管理装置から、当該基地局のセル内の前記携帯端末の前記ユーザ識別情報と、前記セルを識別するためのセル識別情報とを取得し、前記施設端末から前記認証情報を取得する取得部と、予め登録された前記ユーザの登録認証情報と同一又は類似の前記認証情報を取得したことを条件に、前記取得部が取得した前記セル識別情報に対応する施設が前記ユーザに対して請求する請求額を特定する特定部と、前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに対して、前記特定部が特定した前記請求額を決済することを決済装置に要求する決済要求部と、を有する。
【0015】
本発明の第3の態様の情報処理方法は、コンピュータが実行する、施設端末に対応する領域に電波を送信する基地局を管理する管理装置から、前記基地局のセル内の携帯端末のユーザを識別するためのユーザ識別情報と、前記セルを識別するためのセル識別情報とを取得するステップと、予め登録された前記ユーザの登録認証情報と同一又は類似の認証情報を取得したことを条件に、取得した前記セル識別情報に対応する施設が前記ユーザに対して請求する請求額を特定するステップと、前記ユーザ識別情報に基づいて、特定した前記請求額を決済することを決済装置に要求するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、店舗等において決済をより簡略化するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】実施形態の情報処理システムの概要について説明するための図である。
【
図5】提示部によるユーザ識別情報の提示の例を示す図である。
【
図6】通知部が請求額の決済を完了したことを通知する例を示す図である。
【
図7】ユーザが購入する商品を特定部533が特定する様子を示す図である。
【
図8】施設がユーザに請求する請求額の決済を情報処理装置が決済装置に対して要求する処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[情報処理システムSの概要]
図1は、本実施形態の情報処理システムSの概要について説明するための図である。情報処理システムSは、携帯端末100と、基地局200と、管理装置300と、施設端末400と、情報処理装置500と、決済装置600と、を備える。
【0019】
携帯端末100は、例えば、施設を利用するユーザが所有するスマートフォンである。携帯端末100は、基地局200を介して、管理装置300及び情報処理装置500と通信する。基地局200は、例えば、5Gのフェムトセル基地局である。
図1の例では、基地局200は、施設端末400の上部に搭載されている。基地局200は、マクロセル基地局に比べて狭いセルを有する。基地局200は、複数のセルを備えてもよい。基地局200は、ネットワークを介して、携帯端末100、管理装置300及び情報処理装置500と接続されている。基地局200は、施設端末400に対応する領域に電波を送信する。例えば、基地局200は、施設端末400を操作するユーザが含まれる領域に電波を送信する。
【0020】
管理装置300は、例えば、5Gコアネットワークの少なくとも一部を構成する制御装置である。管理装置300は、基地局200を管理する。管理装置300は、基地局200を介して、基地局200のセル内の携帯端末100と通信する。施設端末400は、施設内に設置されている。施設端末400は、例えば、セルフレジ用の精算装置である。施設端末400は、ネットワークを介して、情報処理装置500と通信する。施設端末400は、暗証番号等の認証キーを入力するユーザの操作を受け付ける。施設端末400は、施設においてユーザが購入する商品のタグを読み取る。このとき、施設端末400は、商品を識別する商品識別情報をタグから読み取る。
【0021】
情報処理装置500は、管理装置300、施設端末400及び決済装置600と通信する。情報処理装置500は、施設が携帯端末100のユーザに対して請求する請求額を特定する。情報処理装置500は、ユーザ識別情報と、登録認証キーとを関連付けて記憶部に記憶している。ユーザ識別情報は、例えば、携帯端末100の通信事業者から割り当てられたユーザに固有のユーザID、携帯電話番号又は電子メールアドレスである。決済装置600は、ネットワークを介して、情報処理装置500と通信する。決済装置600は、情報処理装置500が特定したユーザに対する請求額を決済する。
【0022】
以下、
図1中の処理の流れを説明する。携帯端末100は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を基地局200へ送信する(
図1中の(1))。管理装置300は、基地局200を介して、基地局200のセル内の携帯端末100からユーザ識別情報を受信する(
図1中の(1)及び(2))。このとき、管理装置300は、基地局200のセルを識別するためのセル識別情報をユーザ識別情報とともに基地局200から受信する。セル識別情報は、基地局200を識別するためのものであってもよい。情報処理装置500は、ユーザ識別情報及びセル識別情報を管理装置300から取得する(
図1中の(3))。情報処理装置500は、施設端末400が読み取った商品を識別する商品識別情報と、施設端末400が受け付けた認証キーを示す認証情報と、を施設端末400から取得する(
図1中の(4))。
【0023】
情報処理装置500は、ユーザに対応する認証キーを示す認証情報を施設端末400から取得した否かを判定する。情報処理装置500は、ユーザに対応する認証キーを示す認証情報を取得したことを条件として、施設がユーザに請求する請求額を特定する。情報処理装置500は、特定した請求額を決済することを要求する決済要求情報を決済装置600へ送信する(
図1中の(5))。
【0024】
情報処理装置500は、ユーザの本人確認のために、管理装置300を介して取得したユーザ識別情報と、施設端末400から取得した認証キーとを利用する。このため、情報処理装置500は、認証キーを用いた本人確認のみを実施する場合に比べて、第三者のなりすましを精度良く抑制することができる。このとき、情報処理装置500は、情報処理装置500へユーザ識別情報を送信するための操作をユーザに要求しないので、決済に要する時間が増大することを抑制することができる。
【0025】
[管理装置300の構成]
図2は、管理装置300の構成を示す。管理装置300は、通信部31、記憶部32及び制御部33を備える。通信部31は、基地局200を介して、携帯端末100と通信するためのインターフェースである。通信部31は、ネットワークを介して、情報処理装置500と通信する。
【0026】
記憶部32は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部32は、制御部33が実行するプログラムを記憶している。制御部33は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部33は、記憶部32に記憶されたプログラムを実行することにより、情報受信部331及び情報送信部332として機能する。
【0027】
情報受信部331は、通信部31を介して、携帯端末100と通信する。情報受信部331は、基地局200のセル内の携帯端末100から、携帯端末100のユーザを識別するためのユーザ識別情報を受信する。情報受信部331は、携帯端末100を含む基地局200のセルを識別するセル識別情報をユーザ識別情報とともに基地局200から受信する。情報受信部331は、受信したユーザ識別情報及びセル識別情報を情報送信部332へ出力する。
【0028】
情報送信部332は、通信部31を介して、情報処理装置500と通信する。情報送信部332は、情報受信部331が受信したユーザ識別情報と、受信したセル識別情報とを関連付けて情報処理装置500へ送信する。
【0029】
[施設端末400の構成]
図3は、施設端末400の構成を示す。施設端末400は、タッチパネル41、通信部42、読取部43、表示部44、記憶部45及び制御部46を備える。タッチパネル41は、その表示面に対するユーザの操作を検出する。
【0030】
通信部42は、ネットワークを介して、情報処理装置500と通信するためのインターフェースである。読取部43は、ユーザが施設において購入する商品を読み取る。本明細書の例では、読取部43は、商品に取り付けられたタグを読み取る。例えば、読取部43は、施設端末400から所定距離以内の商品に取り付けられたタグをRFID(Radio Frequency IDentifier)通信により読み取る。所定距離は、例えば、RFID通信により通信可能な距離の最大値である。読取部43は、ユーザが施設において購入する商品のバーコードを読み取ってもよい。表示部44は、文字又は画像等を表示する。
【0031】
記憶部45は、ROM、RAM及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部45は、制御部46が実行するプログラムを記憶している。制御部46は、例えばCPUである。制御部46は、記憶部45に記憶されたプログラムを実行することにより、受付部461、読取制御部462、通信制御部463及び表示制御部464を備える。
【0032】
受付部461は、タッチパネル41に対するユーザの操作を受け付ける。例えば、受付部461は、認証キーを入力するユーザの操作を受け付ける。認証キーは、例えば、暗証番号である。受付部461は、タッチパネル41が光学式のタッチセンサを備える場合には、タッチパネル41に対して認証キーとして指紋を入力するユーザの操作を受け付けてもよい。認証キーは、ユーザがタッチパネル41に署名する場合には、この署名を含む署名画像であってもよい。受付部461は、受け付けたユーザの認証キーを示す認証情報を通信制御部463へ出力する。
【0033】
読取制御部462は、読取部43を介して、施設においてユーザが購入する商品のタグを読み取る。例えば、読取制御部462は、読取部43を介して、商品を識別する商品識別情報をタグから読み取る。読取制御部462は、ユーザが複数の商品を購入する場合には、ユーザが購入する複数の商品の商品識別情報をそれぞれ読み取る。読取部43は、商品のバーコードを読み取ってもよい。読取制御部462は、読み取った商品識別情報を通信制御部463へ出力する。
【0034】
通信制御部463は、通信部42を介して、情報処理装置500と通信する。通信制御部463は、受付部461が受け付けた認証キーを示す認証情報を情報処理装置500へ送信する。通信制御部463は、読取制御部462が読み取った商品識別情報を情報処理装置500へ送信する。通信制御部463は、ユーザ識別情報の一部を提示することを指示する指示情報を情報処理装置500から受信する。通信制御部463は、受信した指示情報を表示制御部464へ出力する。
【0035】
表示制御部464は、文字又は画像等を表示部44に表示する。表示制御部464は、ユーザ識別情報の一部を提示することを指示する指示情報を通信制御部463が受信した場合に、ユーザ識別情報の一部を表示部44に表示する。
【0036】
[情報処理装置500の構成]
図4は、情報処理装置500の構成を示す。情報処理装置500は、通信部51、記憶部52及び制御部53を備える。通信部51は、ネットワークを介して、管理装置300及び施設端末400と通信するためのインターフェースである。
【0037】
記憶部52は、ROM、RAM及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部52は、制御部53が実行するプログラムを記憶している。記憶部52には、予め登録された登録ユーザ識別情報と、登録認証キーを示す登録認証情報とを関連付けた認証テーブルが記憶されている。
【0038】
制御部53は、例えばCPUである。制御部53は、記憶部52に記憶されたプログラムを実行することにより、取得部531、提示部532、特定部533、決済要求部534、通知部535、認識部536及び追跡部537として機能する。
【0039】
取得部531は、通信部51を介して、管理装置300及び施設端末400と通信する。例えば、取得部531は、基地局200を管理する管理装置300から、基地局200のセル内の携帯端末100のユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得する。施設端末400に対応する領域は、例えば、施設端末400を操作するユーザを含む領域である。また、施設端末400に対応する領域は、施設端末400が設けられた位置から所定距離以内の領域であってもよい。所定距離は、例えば、施設400を操作するユーザが含まれることが想定される距離である。取得部531は、基地局200のセルを識別するためのセル識別情報を取得する。
【0040】
本明細書の例では、取得部531は、管理装置300のNEF(Network Exposure Function)-API(Application Programming Interface)機能を利用して、基地局200のセル内に携帯端末100のユーザが進入すると管理装置300から通知を取得するように管理装置300に予め登録する。この登録により、取得部531は、基地局200のセル内に携帯端末100のユーザが進入した場合に、ユーザ識別情報とセル識別情報とを管理装置300から取得する。
【0041】
取得部531は、認証キーを入力するユーザの操作を受け付ける施設端末400からこの認証キーを示す認証情報を取得する。認証キーは、例えば、ユーザの暗証番号、指紋を含む指紋画像又はユーザの署名を含む署名画像である。取得部531は、例えば、後述する提示部532がユーザ識別情報の一部をユーザへ提示する処理を開始した後に、認証キーを示す認証情報を施設端末400から取得する。
【0042】
取得部531は、施設端末400を介して、商品を識別する商品識別情報を商品のタグから取得する。取得部531は、ユーザが複数の商品を購入する場合には、複数の商品の商品識別情報をそれぞれ取得する。取得部531は、取得したユーザ識別情報、セル識別情報、認証情報及び商品識別情報を特定部533へ出力する。取得部531は、取得したユーザ識別情報及びセル識別情報を提示部532へ出力する。
【0043】
提示部532は、取得部531が取得したユーザ識別情報の一部をユーザに提示する。
図5は、提示部532によるユーザ識別情報の提示の例を示す図である。提示部532は、取得部531が取得したセル識別情報に対応する施設端末400を特定し、取得したユーザ識別情報の一部をこの施設端末400の表示部44に表示させる。
【0044】
図5の例では、提示部532は、認証キーの入力を要求するメッセージ「認証キーを入力してください。」を施設端末400の表示部44に表示させる。提示部532は、このメッセージとともに、ユーザ識別情報「ABCABCABC」の一部「******ABC」を表示部44に表示させる。このようにして、提示部532は、ユーザがユーザ識別情報と認証キーとを一緒に管理している場合に、ユーザ識別情報の一部を提示することにより、このユーザ識別情報に対応する認証キーをユーザが特定しやすくことができる。
【0045】
[請求額の特定]
特定部533は、取得部531が取得したセル識別情報に対応する施設がユーザに対して請求する請求額を特定する。特定部533は、請求額を特定する前に、予め登録されたユーザの登録認証情報と一致する認証情報を取得部531が取得したか否かを判定する。より詳しくは、特定部533は、予め登録された登録ユーザ識別情報と、登録認証キーとを関連付けた認証テーブルを記憶部52から読み出す。特定部533は、取得部531が取得したユーザ識別情報に対応する登録ユーザ識別情報に認証テーブルにおいて関連付けて記憶部52に記憶されている登録認証キーを特定する。
【0046】
ユーザ識別情報と、認証テーブルに記憶されている登録ユーザ識別情報とは、一例としては同じものであるが、これに限定されない。例えば、ユーザ識別情報が携帯端末100の携帯電話番号である場合に、登録ユーザ識別情報は、携帯端末100の電子メールアドレスであってもよい。特定部533は、携帯端末100のユーザが通信事業者と契約した契約情報を参照して、取得したユーザ識別情報と同じ携帯端末100に対応する登録ユーザ識別情報を特定し、この登録ユーザ識別情報に認証テーブルにおいて関連付けられた登録認証キーを特定してもよい。特定部533は、特定した登録認証キーと一致する認証キーを示す認証情報を取得部531が取得しているか否かを判定する。
【0047】
特定部533は、特定した登録認証キーと同一の認証キーを示す認証情報を取得部531が取得していることを条件として、取得部531が取得したセル識別情報に対応する施設がユーザに対して請求する請求額を特定する。一方、特定部533は、特定した登録認証キーと同一の認証キーを示す認証情報を取得部531が取得していない場合に、ユーザに対して請求する請求額を特定しない。
【0048】
施設端末400の周囲において複数のユーザが順番待ちをしている場合には、基地局200のセル内に複数のユーザが所在していることから、取得部531は、複数のユーザのユーザ識別情報を取得することがある。特定部533は、取得部531が複数のユーザのユーザ識別情報を取得した場合に、取得部531が取得した複数のユーザ識別情報に対応する登録ユーザ識別情報に認証テーブルにおいて関連付けて記憶部52に記憶されている複数の登録認証キーをそれぞれ特定する。
【0049】
このとき、特定部533は、取得部531が取得した認証情報が示す認証キーと、特定部533が特定した複数の登録認証キーのいずれかとが一致するか否かを判定する。特定部533は、取得部531が取得した認証情報が示す認証キーと、特定部533が特定した複数の登録認証キーのいずれかとが一致することを条件として、複数のユーザのうち、この認証キーと一致した登録認証キーに認証テーブルにおいて関連付けて記憶部52に記憶されている登録ユーザ識別情報に対応するユーザを精算対象のユーザとして特定する。特定部533は、特定したユーザに請求する請求額を特定する。
【0050】
このようにして、特定部533は、取得部531が取得した認証キーに対応するユーザの請求額を特定するので、取得部531が複数のユーザのユーザ識別情報を取得した場合に、施設端末400を操作中のユーザと異なるユーザに施設が料金を誤って請求することを抑制することができる。
【0051】
特定部533は、取得部531が複数のユーザのユーザ識別情報を取得した場合に、取得部531が取得したセル識別情報に対応する施設端末400に対し、複数のユーザ識別情報のうち、いずれかを選択することを要求するメッセージを表示させてもよい。特定部533は、ユーザが選択したユーザ識別情報を示す情報を施設端末400から受信した場合に、選択されたユーザ識別情報のユーザに請求する請求額を特定してもよい。特定部533は、特定した請求額を示す情報を決済要求部534へ出力する。
【0052】
また、特定部533は、基地局200のセルと少なくとも一部が一致する検知位置に所在する人を検知する外部装置の検知結果に基づいて、この検知位置に人が所在するか否かを特定してもよい。検知位置は、例えば、ユーザが施設端末400を操作する位置である。外部装置は、例えば、赤外線センサである。特定部533は、検知位置に人が所在することを特定したことを条件として、取得部531が取得したユーザ識別情報に対応するユーザに請求する請求額を特定してもよい。例えば、特定部533は、特定した登録認証キーと一致する認証キーを示す認証情報を取得部531が取得し、且つ、検知位置に所在する人を外部装置が検知したことを条件として、ユーザに請求する請求額を特定してもよい。一方、特定部533は、検知位置に所在する人を外部装置が検知していない場合に、ユーザに請求する請求額を特定しなくてもよい。
【0053】
特定部533は、施設がユーザに請求する請求額を特定する際に、ユーザの承認を要求してもよい。例えば、特定部533は、取得部531が取得した認証情報が示す認証キーと、特定部533が特定した複数の登録認証キーのいずれかとが一致し、且つ、施設端末のタッチパネル41に対してユーザが署名したことを示す情報を施設端末400から受信したことを条件として、施設がこのユーザに対して請求する請求額を特定してもよい。一方、特定部533は、施設端末のタッチパネル41に対してユーザが署名したことを示す情報を施設端末400から受信していない場合に、施設がこのユーザに対して請求する請求額を特定しなくてもよい。
【0054】
特定部533は、認証キーがユーザの署名を含む署名画像、ユーザの指紋を含む指紋画像、又はユーザの顔を含む顔画像等である場合には、取得部531が取得した認証情報が示す認証キーと、特定部533が特定した複数の登録認証キーのいずれかと同一又は類似するか否かを判定してもよい。類似とは、認証キーと登録認証キーとの間の類似度が基準値以上であることを意味するものとする。特定部533は、ユーザの署名を示す署名画像を施設端末400から取得し、取得した署名画像からユーザの筆跡を抽出する。
【0055】
特定部533は、取得部531が取得したユーザ識別情報に認証テーブルにおいて関連付けて記憶部52に記憶されている登録認証情報を特定する。特定部533は、抽出した筆跡と、特定した登録認証情報が示す筆跡と同一又は類似の筆跡の署名画像を認証情報として取得部531が取得しているか否かを判定する。
【0056】
特定部533は、特定した複数の登録認証情報が示す登録認証キーのいずれかと同一又は類似の認証キーを示す認証情報を取得部531が取得していることを条件として、施設がこのユーザに対して請求する請求額を特定してもよい。特定部533は、取得部531が取得した認証情報が示す認証キーと、特定部533が特定した複数の登録認証キーとがいずれも同一ではなく、且ついずれも類似しない場合に、施設がこのユーザに対して請求する請求額を特定しなくてもよい。
【0057】
特定部533は、取得部531が認証情報とともに取得した商品識別情報に基づいて、取得したユーザ識別情報に対応するユーザに請求する請求額を特定する。例えば、特定部533は、取得部531が取得した商品識別情報に対応する商品の代金を請求額として特定する。特定部533は、取得部531が複数の商品の商品識別情報を取得した場合には、複数の商品の代金の合計額を請求額として特定する。特定部533は、特定した請求額を示す情報を決済要求部534へ出力する。
【0058】
特定部533は、ユーザの識別情報に基づいて、施設等のサービスを利用する利用者を識別する利用者識別情報を特定してもよい。特定部533は、特定した利用者に施設が請求する請求額を特定してもよい。
【0059】
[請求額の決済要求]
決済要求部534は、通信部31を介して、決済装置600と通信する。決済要求部534は、ユーザ識別情報に対応するユーザに対し、特定部533が特定した請求額を決済することを決済装置600に要求する。決済要求部534は、ユーザ識別情報に対応するユーザに対して特定部533が特定した請求額を第1決済方法で決済することを決済装置600に要求する。第1決済方法は、例えば、ユーザが前払いした金額の残高を用いて支払うものである。
【0060】
決済要求部534は、この請求額を第1決済方法で決済することが不可能であることを示す情報を決済装置600から受信した場合に、第1決済方法とは異なる第2決済方法で決済することを決済装置600に要求する。第2決済方法は、例えば、キャリア決済である。キャリア決済は、携帯端末100の通信事業者がユーザの通信費に特定部533が特定した請求額を上乗せしてユーザに請求する方法である。第1決済方法と、第2決済方法とは、異なる決済装置により決済されてもよい。
【0061】
[決済完了又は残高不足の通知]
通知部535は、通信部51を介して、携帯端末100と通信する。通知部535は、特定部533が特定した請求額を決済したことをユーザに通知する。
図6は、通知部535が請求額の決済を完了したことを通知する例を示す図である。
図6に示すように、通知部535は請求額の決済が完了したことを示すメッセージ「お支払いが完了しました。」を携帯端末100に表示させる。通知部535は、このメッセージとともに、決済方法が「第1決済方法」であることと、請求額「2500円」とを携帯端末100に表示させる。
【0062】
通知部535は、ユーザが予め支払った金額の残高がユーザに請求する請求額に比べて少ないことを示す情報を決済装置600から決済要求部534が受信した場合に、ユーザに通知する。例えば、通知部535は、「第1決済方法のチャージ残高が不足しているため、第2決済方法で決済しました。」というメッセージを携帯端末100に表示させる。
【0063】
通知部535は、ユーザが予め支払った金額の残高がユーザに請求する請求額に比べて少ないことを示す情報を決済装置600から決済要求部534が受信した場合に、ユーザの携帯端末100においてQRコード決済のためのアプリケーションを起動させ、ユーザがQRコード決済をすぐに利用することができる状態にしてもよい。
【0064】
[撮像画像に基づいて購入する商品を特定する変形例]
特定部533は、施設において携帯端末100のユーザが手に取った商品を特定することにより、施設がこのユーザに請求する請求額を特定してもよい。取得部531は、施設の入口に設けられた基地局と通信する。この基地局は、
図1に示す基地局200とは異なる基地局である。取得部531は、施設の入口に設置された別の基地局のセル内の携帯端末100のユーザ識別情報を取得する。取得部531は、ユーザ識別情報とともに、このセルのセル識別情報を管理装置300から取得する。
【0065】
認識部536は、通信部51を介して、施設の入口を撮像する施設入口撮像装置(第1撮像装置に相当)と通信する。認識部536は、取得部531がこの別の基地局のセル内の携帯端末100のユーザ識別情報を取得した時点に対して所定の時間範囲内に、施設入口撮像装置から取得した施設入口撮像画像(第1撮像画像に相当)を取得する。所定の時間範囲は、例えば、第1撮像装置の撮像周期である。認識部536は、施設入口撮像画像に含まれる人物を認識する。認識部536は、認識した人物と、取得部531が施設の入口に設けられた別の基地局を介して取得したユーザ識別情報とを関連付けて記憶部52に記憶させる。
【0066】
追跡部537は、施設に設けられた複数の施設内撮像装置(第2撮像装置に相当)と通信する。施設内撮像装置は、施設入口撮像装置とは異なるものとする。追跡部537は、複数の施設内撮像装置から複数の施設内撮像画像(第2撮像画像に相当)を取得する。追跡部537は、取得した複数の施設内撮像画像に基づいて、認識部536が認識した人物を追跡する。このとき、追跡部537は、施設の入口に設けられた別の基地局を介して取得部531が取得したユーザ識別情報と、認識部536が認識した人物と、を関連付けて追跡する。
【0067】
特定部533は、施設内撮像画像に基づいて、追跡部537が追跡中の人物の手が接触した商品をユーザが購入する商品として特定する。
図7は、ユーザが購入する商品を特定部533が特定する様子を示す図である。施設内には、複数の施設内撮像装置700が配置されている。特定部533は、複数の施設内撮像装置700が生成した施設内撮像画像のうち、追跡部537が追跡中の人物を含む施設内撮像画像を公知の手法で解析することにより、追跡中の人物の手の位置を特定する。特定部533は、特定した手の位置に所在する商品を追跡中の人物が購入する商品として特定する。特定部533は、追跡中の人物が購入する複数の商品を示す購入リストを作成する。特定部533は、追跡中の人物が商品を手に取ったことを特定すると、この商品を購入リストに追加する。
【0068】
特定部533は、特定した商品の代金に基づいて、追跡部537が追跡中の人物に施設が請求する請求額を特定する。例えば、特定部533は、作成した購入リストに含まれる複数の商品の代金の合計額を追跡中の人物に請求する請求額として特定する。このとき、特定部533は、特定した請求額を、追跡中の人物に関連付けられたユーザ識別情報に対応するユーザに請求する請求額として特定する。
【0069】
[情報処理装置500による決済の要求の処理手順]
図8は、施設がユーザに請求する請求額の決済を情報処理装置500が決済装置600に対して要求する処理手順を示すフローチャートである。この処理手順は、基地局200のセル内に携帯端末100のユーザが移動したときに開始する。
【0070】
まず、取得部531は、基地局200のセル内の携帯端末100のユーザを識別するためのユーザ識別情報と、基地局200のセルを識別するためのセル識別情報とを取得する(S101)。特定部533は、予め登録された登録ユーザ識別情報と、登録認証キーとを関連付けた認証テーブルを記憶部52から読み出す。特定部533は、取得部531が取得したユーザ識別情報に対応する登録ユーザ識別情報に認証テーブルにおいて関連付けて記憶部52に記憶されている登録認証キーを特定する(S102)。
【0071】
特定部533は、取得部531が取得した認証情報が示す認証キーと、特定した登録認証キーとが一致するか否かを判定する(S103)。特定部533は、取得部531が取得した認証情報が示す認証キーと、特定した登録認証キーとが一致することを条件として(S103のYES)、取得部531が取得したユーザ識別情報に対応するユーザに対して施設が請求する請求額を特定する(S104)。決済要求部534は、ユーザに対し、特定部533が特定した請求額を決済することを決済装置600に要求し(S105)、処理を終了する。特定部533は、S103の判定において特定した登録認証キーと一致する認証キーを示す認証情報を取得部531が取得していないと判定した場合(S103のNO)、この登録認証キーと一致する認証キーを示す認証情報を取得部531が取得するまでS103の判定を繰り返す。
【0072】
[本発明の情報処理装置500による効果]
特定部533は、ユーザの本人確認のために、管理装置300を介して取得したユーザ識別情報と、施設端末400から取得した認証キーとを利用する。このため、特定部533は、認証キーを用いた本人確認のみを実施する場合に比べて、第三者のなりすましを精度良く抑制することができる。このとき、特定部533は、情報処理装置500へユーザ識別情報を送信するための操作をユーザに要求しないので、決済に要する時間が増大することを抑制することができる。なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0073】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0074】
31 通信部
32 記憶部
33 制御部
41 タッチパネル
42 通信部
43 読取部
44 表示部
45 記憶部
46 制御部
51 通信部
52 記憶部
53 制御部
100 携帯端末
200 基地局
300 管理装置
331 情報受信部
332 情報送信部
400 施設端末
461 受付部
462 読取制御部
463 通信制御部
464 表示制御部
500 情報処理装置
531 取得部
532 提示部
533 特定部
534 決済要求部
535 通知部
536 認識部
537 追跡部
600 決済装置
700 施設内撮像装置
【手続補正書】
【提出日】2022-07-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設において商品のタグ又はバーコードを読み取る施設端末に対応する領域に電波を送信する基地局を管理する管理装置から、前記基地局のセル内の携帯端末のユーザを識別するためのユーザ識別情報と、前記セルを識別するためのセル識別情報とを取得し、且つ、当該施設端末を介して、前記商品を識別する商品識別情報を前記商品のタグ又はバーコードから取得する取得部と、
予め登録された前記ユーザの登録認証情報と同一又は類似の認証情報を取得したことを条件に、前記取得部が取得した前記商品識別情報に基づいて、前記取得部が取得した前記セル識別情報に対応する前記施設が取得した前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに対して請求する請求額を特定する特定部と、
前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに対して前記特定部が特定した前記請求額を決済することを決済装置に要求する決済要求部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
施設に設けられた施設端末に対応する領域に電波を送信する基地局を管理する管理装置から、前記基地局のセル内の携帯端末のユーザを識別するためのユーザ識別情報と、前記セルを識別するためのセル識別情報とを取得し、前記施設の入口にセルを形成する別の基地局の当該セル内へ進入した前記携帯端末の前記ユーザ識別情報と、当該セルの前記セル識別情報とを前記管理装置から取得する取得部と、
前記取得部が前記別の基地局のセル内の前記携帯端末の前記ユーザ識別情報を取得した時点に対して前記入口を撮像する第1撮像装置の撮像周期内に当該第1撮像装置から取得した第1撮像画像に含まれる人物を認識する認識部と、
前記取得部が取得した前記ユーザ識別情報と、前記認識部が認識した前記人物とを関連付けて追跡する追跡部と、
予め登録された前記ユーザの登録認証情報と同一又は類似の認証情報を取得したことを条件に、前記第1撮像装置とは異なる第2撮像装置から取得した第2撮像画像に基づいて、前記追跡部が追跡中の前記人物の手が接触した商品を特定し、特定した当該商品に対応する代金に基づいて、当該追跡中の前記人物に関連付けられた前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに前記取得部が取得した前記セル識別情報に対応する前記施設が請求する請求額を特定する特定部と、
前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに対して前記特定部が特定した請求額を決済することを決済装置に要求する決済要求部と、
を備える情報処理装置。
【請求項3】
前記決済要求部は、前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに対して前記特定部が特定した前記請求額を第1決済方法で決済することを前記決済装置に要求し、当該請求額を当該第1決済方法で決済することが不可能であることを示す情報を前記決済装置から受信した場合に、前記第1決済方法とは異なる第2決済方法で決済することを要求する情報を前記決済装置へ送信する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特定部は、前記セルと少なくとも一部が一致する検知位置に所在する人を検知する外部装置の検知結果に基づいて、当該検知位置に人が所在するか否かを特定し、前記検知位置に人が所在することを特定したことを条件として、前記取得部が取得した前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに請求する前記請求額を特定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
予め登録された登録ユーザ識別情報と、登録認証キーとを関連付けて記憶する記憶部をさらに備え、
前記取得部は、認証キーを入力するユーザの操作を受け付ける前記施設端末から当該認証キーを示す前記認証情報を取得し、当該施設端末に対応する領域に電波を送信する前記基地局を管理する前記管理装置から前記ユーザ識別情報を取得し、
前記特定部は、前記取得部が取得した前記ユーザ識別情報に対応する前記登録ユーザ識別情報に関連付けて前記記憶部に記憶されている前記登録認証キーを特定し、前記取得部が取得した前記認証情報が示す前記認証キーと、前記特定部が特定した前記登録認証キーとが一致することを条件として、前記取得部が取得した前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに請求する前記請求額を特定する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得部が取得した前記ユーザ識別情報の一部を前記ユーザに提示する提示部をさらに備え、
前記取得部は、前記ユーザ識別情報の一部の前記ユーザへの提示を前記提示部が開始した後、前記認証キーを示す認証情報を前記施設端末から取得する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記特定部は、前記取得部が複数の前記ユーザの前記ユーザ識別情報を取得した場合に、前記取得部が取得した複数の前記ユーザ識別情報に対応する前記登録ユーザ識別情報に関連付けて記憶されている複数の前記登録認証キーをそれぞれ特定し、前記取得部が取得した前記認証情報が示す前記認証キーと、前記特定部が特定した複数の前記登録認証キーのいずれかとが一致することを条件として、当該認証キーと一致した前記登録認証キーに関連付けて記憶されている前記登録ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに請求する前記請求額を特定する、
請求項5又は6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記ユーザが予め支払った金額の残高が当該ユーザに請求する前記請求額に比べて少ないことを示す情報を前記決済装置から前記決済要求部が受信した場合に、当該ユーザに通知する通知部をさらに備える、
請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
施設が携帯端末のユーザに対して請求する請求額を特定する情報処理装置と、施設において商品のタグ又はバーコードを読み取る施設端末に対応する領域に電波を送信する基地局を管理する管理装置と、認証キーを入力する前記ユーザの操作を受け付ける施設端末と、を含む情報処理システムにおいて、
前記施設端末は、
前記認証キーを入力する前記ユーザの操作を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた認証キーを示す認証情報を前記情報処理装置へ送信する送信部と、
を有し、
前記管理装置は、
前記基地局のセル内の前記携帯端末から、当該携帯端末の前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報を受信する情報受信部と、
前記ユーザ識別情報と、前記セルを識別するためのセル識別情報とを関連付けて前記情報処理装置に送信する情報送信部と、
を有し、
前記情報処理装置は、
前記管理装置から、当該基地局のセル内の前記携帯端末の前記ユーザ識別情報と、前記セルを識別するためのセル識別情報とを取得し、当該施設端末を介して、前記商品を識別する商品識別情報を前記商品のタグ又はバーコードから取得し、且つ、前記施設端末から前記認証情報を取得する取得部と、
予め登録された前記ユーザの登録認証情報と同一又は類似の前記認証情報を取得したことを条件に、前記取得部が取得した前記商品識別情報に基づいて、前記取得部が取得した前記セル識別情報に対応する前記施設が取得した前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに対して請求する請求額を特定する特定部と、
前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに対して、前記特定部が特定した前記請求額を決済することを決済装置に要求する決済要求部と、
を有する、
情報処理システム。
【請求項10】
施設が携帯端末のユーザに対して請求する請求額を特定する情報処理装置と、当該施設に設けられた施設端末に対応する領域に電波を送信する基地局を管理する管理装置と、認証キーを入力する前記ユーザの操作を受け付ける前記施設端末と、を含む情報処理システムにおいて、
前記施設端末は、
前記認証キーを入力する前記ユーザの操作を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた認証キーを示す認証情報を前記情報処理装置へ送信する送信部と、
を有し、
前記管理装置は、
前記基地局のセル内の前記携帯端末から、当該携帯端末の前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報を受信する情報受信部と、
前記ユーザ識別情報と、前記セルを識別するためのセル識別情報とを関連付けて前記情報処理装置に送信する情報送信部と、
を有し、
前記情報処理装置は、
前記管理装置から、当該基地局のセル内の前記携帯端末の前記ユーザ識別情報と、前記セルを識別するためのセル識別情報とを取得し、前記施設の入口にセルを形成する別の基地局の当該セル内へ進入した前記携帯端末の前記ユーザ識別情報と、当該セルの前記セル識別情報とを前記管理装置から取得し、且つ、前記施設端末から前記認証情報を取得する取得部と、
前記取得部が前記別の基地局のセル内の前記携帯端末の前記ユーザ識別情報を取得した時点に対して前記入口を撮像する第1撮像装置の撮像周期内に当該第1撮像装置から取得した第1撮像画像に含まれる人物を認識する認識部と、
前記取得部が取得した前記ユーザ識別情報と、前記認識部が認識した前記人物とを関連付けて追跡する追跡部と、
予め登録された前記ユーザの登録認証情報と同一又は類似の前記認証情報を取得したことを条件に、前記第1撮像装置とは異なる第2撮像装置から取得した第2撮像画像に基づいて、前記追跡部が追跡中の前記人物の手が接触した商品を特定し、特定した当該商品に対応する代金に基づいて、当該追跡中の前記人物に関連付けられた前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに前記取得部が取得した前記セル識別情報に対応する前記施設が請求する請求額を特定する特定部と、
前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに対して、前記特定部が特定した前記請求額を決済することを決済装置に要求する決済要求部と、
を有する、
情報処理システム。
【請求項11】
コンピュータが実行する、
施設において商品のタグ又はバーコードを読み取る施設端末に対応する領域に電波を送信する基地局を管理する管理装置から、前記基地局のセル内の携帯端末のユーザを識別するためのユーザ識別情報と、前記セルを識別するためのセル識別情報とを取得し、且つ、当該施設端末を介して、前記商品を識別する商品識別情報を前記商品のタグ又はバーコードから取得するステップと、
予め登録された前記ユーザの登録認証情報と同一又は類似の認証情報を取得したことを条件に、取得した前記商品識別情報に基づいて、取得した前記セル識別情報に対応する前記施設が取得した前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに対して請求する請求額を特定するステップと、
前記ユーザ識別情報に基づいて、特定した前記請求額を決済することを決済装置に要求するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項12】
コンピュータが実行する、
施設に設けられた施設端末に対応する領域に電波を送信する基地局を管理する管理装置から、前記基地局のセル内の携帯端末のユーザを識別するためのユーザ識別情報と、前記セルを識別するためのセル識別情報とを取得し、前記施設の入口にセルを形成する別の基地局の当該セル内へ進入した前記携帯端末の前記ユーザ識別情報と、当該セルの前記セル識別情報とを前記管理装置から取得するステップと、
前記別の基地局のセル内の前記携帯端末の前記ユーザ識別情報を取得した時点に対して前記入口を撮像する第1撮像装置の撮像周期内に当該第1撮像装置から取得した第1撮像画像に含まれる人物を認識するステップと、
取得した前記ユーザ識別情報と、認識した前記人物とを関連付けて追跡するステップと、
予め登録された前記ユーザの登録認証情報と同一又は類似の認証情報を取得したことを条件に、前記第1撮像装置とは異なる第2撮像装置から取得した第2撮像画像に基づいて、追跡中の前記人物の手が接触した商品を特定し、特定した当該商品に対応する代金に基づいて、当該追跡中の前記人物に関連付けられた前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに取得した前記セル識別情報に対応する前記施設が請求する請求額を特定するステップと、
前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザに対して特定した前記請求額を決済することを決済装置に要求するステップと、
を有する情報処理方法。