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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022153086
(43)【公開日】2022-10-12
(54)【発明の名称】首冷却具
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/005 20060101AFI20221004BHJP
   A61F 7/10 20060101ALI20221004BHJP
【FI】
A41D13/005 103
A61F7/10 300Q
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021056135
(22)【出願日】2021-03-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】521132820
【氏名又は名称】株式会社TAT
(74)【代理人】
【識別番号】100170896
【弁理士】
【氏名又は名称】寺薗 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100131200
【弁理士】
【氏名又は名称】河部 大輔
(72)【発明者】
【氏名】朴 晟濟
【テーマコード(参考)】
3B011
4C099
【Fターム(参考)】
3B011AA00
3B011AB01
3B011AB11
3B011AC01
3B011AC22
4C099AA02
4C099CA03
4C099GA19
4C099NA02
(57)【要約】
【課題】首冷却具の構成を簡易にすると共に、首冷却具の首への装着を簡便に行う。
【解決手段】首冷却具100は、熱を吸収して固相から液相に変化する相変化部材1と、相変化部材1を収容する外装2とを備えている。外装2は、湾曲したアーチ部20と、アーチ部20の両端部からそれぞれ延びる第1自由端部21及び第2自由端部22とを有している。第1自由端部21と第2自由端部22とは、相変化部材1が固相及び液相のいずれの状態においても、互いに固定されることなく互いに交差した状態に外装2の剛性によって維持される。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体の首に巻回される首冷却具であって、
熱を吸収して固相から液相に変化する相変化部材と、
前記相変化部材を収容する外装とを備え、
前記外装は、湾曲したアーチ部と、前記アーチ部の両端部からそれぞれ延びる第1自由端部及び第2自由端部とを有し、
前記第1自由端部と前記第2自由端部とは、前記相変化部材が固相及び液相のいずれの状態においても、互いに固定されることなく互いに交差した状態に前記外装の剛性によって維持される首冷却具。
【請求項2】
請求項1に記載の首冷却具において、
前記第1自由端部は、直線状に延びる第1直線部を含み、
前記第2自由端部は、直線状に延びる第2直線部を含む首冷却具。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の首冷却具において、
前記相変化部材は、常温で凝固する首冷却具。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1つに記載の首冷却具において、
前記相変化部材の凝固点は、5℃~35℃に設定されている首冷却具。
【請求項5】
請求項1乃至3の何れか1つに記載の首冷却具において、
前記相変化部材の凝固点は、15℃~25℃に設定されている首冷却具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ここに開示された技術は、首冷却具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、首に巻回され、首を冷却する首冷却具が知られている。例えば、特許文献1には、保冷体を収納する冷却体収納部を備えた帯形状に形成された首冷却具が開示されている。この首冷却具の両端部のそれぞれには、一対の面ファスナが設けられている。首冷却具は、首に巻き付けられ、一対の面ファスナが止着される。こうして、首冷却具が首に装着される。
【0003】
冷却体収納部は、例えば、植物繊維、動物繊維、再生繊維又は合成繊維等の柔軟性のある素材で形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3182615号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前述のような首冷却具は、首冷却具の両端部の面ファスナを止着することによって、首冷却具が首に装着される。そのため、首冷却具を首に装着したり、首から取り外したりする際には、面ファスナの着脱という手間が必要となる。また、首冷却具の製造の観点からも、面ファスナ等の止着部が必要となると、部品点数が増加する。
【0006】
ここに開示された技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、首冷却具の構成を簡易にすると共に、首冷却具の首への装着を簡便に行うことにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ここに開示された冷却具は、熱を吸収して固相から液相に変化する相変化部材と、前記相変化部材を収容する外装とを備え、前記外装は、湾曲したアーチ部と、前記アーチ部の両端部からそれぞれ延びる第1自由端部及び第2自由端部とを有し、前記第1自由端部と前記第2自由端部とは、前記相変化部材が固相及び液相のいずれの状態においても、互いに固定されることなく互いに交差した状態に前記外装の剛性によって維持される。
【発明の効果】
【0008】
前記首冷却具によれば、首冷却具の構成を簡易にすると共に、首冷却具の首への装着を簡便に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、首冷却具の正面図である。
図2図2は、図1のII-II線における首冷却具の断面図である。
図3図3は、首冷却具の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図1は、首冷却具100の正面図である。図2は、図1のII-II線における首冷却具100の断面図である。図3は、首冷却具100の側面図である。
【0012】
首冷却具100は、熱を吸収して固相から液相に変化する相変化部材1と、相変化部材1を収容する外装2とを備えている。首冷却具100は、生体(例えば、人間)の首に巻回され、首を冷却する。
【0013】
相変化部材1は、温度により液相と固相との間で変化する部材であり、いわゆるPCM(Phase Change Material)である。相変化部材1は、冷却媒体である。相変化部材1は、対象物からの熱を融解潜熱として吸収することによって、対象物を冷却する。
【0014】
この例では、相変化部材1は、常温で凝固する。具体的には、相変化部材1の凝固点は、5℃~35℃に設定されている。好ましくは、相変化部材の凝固点は、15℃~25℃に設定されている。
【0015】
例えば、相変化部材1は、パラフィン又は脂肪族炭化水素(または、脂肪族飽和炭化水素)を含んでいる。相変化部材1は、パラフィン又は脂肪族炭化水素として、テトラデカン(C1430)、ヘキサデカン(C1634)、及びオクタデカン(C1838)の少なくとも1つを含んでいる。相変化部材1は、テトラデカン(C1430)、ヘキサデカン(C1634)、及びオクタデカン(C1838)の全てを含んでいてもよい。相変化部材1は、パラフィン又は脂肪族炭化水素に加えて、高吸水性樹脂(SAP:Super Absorbent Polymer)、水、アロマ又はグラファイト(Graphite)等をさらに含み得る。一例として、相変化部材1は、パラフィン、脂肪族化合物、有機物及びミネラルを含み得る。
【0016】
外装2は、湾曲したアーチ部20と、アーチ部20の両端部からそれぞれ延びる第1自由端部21及び第2自由端部22とを有している。外装2は、中空状に形成され、相変化部材1を収容する。具体的には、外装2は、略円菅状に形成されている。すなわち、外装2は、略円環状の横断面を有している。アーチ部20、第1自由端部21及び第2自由端部22のそれぞれの内部は、連通している。
【0017】
アーチ部20は、湾曲した軸心X0に沿って延びている。軸心X0は、所定の曲率の円弧状に延びている。
【0018】
第1自由端部21は、直線状に延びる第1直線部24を含んでいる。具体的には、第1直線部24は、直線状の軸心X1に沿って延びている。第2自由端部22は、直線状に延びる第2直線部25を含んでいる。具体的には、第2直線部25は、直線状の軸心X2に沿って延びている。軸心X1及び軸心X2はそれぞれ、軸心X0の両端部から延びている。尚、図1においては、わかりやすく図示するために、軸心X1及び軸心X2と軸心X0の両端部との間に隙間を設けている。
【0019】
外装2は、相変化部材1が固相及び液相のいずれの状態であっても、一定の外形を維持する程度の剛性を有している。具体的には、一定の外形は、図1,2に示すように、第1自由端部21と第2自由端部22とが互いに固定されることなく互いに交差した形状である。つまり、首冷却具100は、外部から力が作用していない状態においては、第1自由端部21と第2自由端部22とが互いに交差して重なり合った状態(以下、この状態を「自然状態」という)となっている。
【0020】
外装2は相変化部材1を収容しているので、相変化部材1が固相の場合には、相変化部材1と外装2との両方の剛性によって一定の外形が維持される。相変化部材1が液相の場合には、相変化部材1の剛性は小さいので、主に外装2の剛性によって一定の外形が維持される。こうして、第1自由端部21と第2自由端部22とは、相変化部材1が固相及び液相のいずれの状態においても、互いに固定されることなく互いに交差した状態に外装2の剛性によって維持される。
【0021】
ただし、外装2は、弾性を有している。つまり、外装2は、相変化部材1が固相及び液相のいずれの状態であっても、弾性変形が可能である。具体的には、外装2は、第1自由端部21と第2自由端部22とが互いに離れるように弾性変形が可能である。ユーザは、第1自由端部21と第2自由端部22とを掴んで、互いを引き離すことによって、第1自由端部21と第2自由端部22との間に首を挿入できる程度の隙間を形成することができる。第1自由端部21と第2自由端部22との間に首を通すことによって、ユーザは首冷却具100を首に装着することができる。第1自由端部21と第2自由端部22とを離間させている外力を除去すると(即ち、ユーザが第1自由端部21及び第2自由端部22から手を放すと)、外装2の剛性によって、外装2が自然状態、即ち、第1自由端部21と第2自由端部22とが互いに交差して重なり合った状態となる。
【0022】
例えば、外装2は、熱可塑性ポリウレタン(TPU:Thermoplastic Polyurethane)、ナイロン(Nylon)、ポリ塩化ビニル(PVC:Polyvinyl chloride)、ポリエチレン(PE:Polyethylene)及びポリプロピレン(PP:Polypropylene)等の樹脂のうち1つ又は複数の混合体で形成される。
【0023】
例えば、外装2は、熱可塑性ポリウレタン、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン及びポリウレタンを積層させて形成され得る。より具体的には、外装2は、熱可塑性ポリウレタンの外側に、ナイロン及びポリ塩化ビニルが順次積層され、熱可塑性ポリウレタンンの内側に、ポリエチレン及びポリプロピレンが順次積層され得る。
【0024】
続いて、首冷却具100の使い方について説明する。相変化部材1は、常温において固相になっている。このとき、首冷却具100は、第1自由端部21と第2自由端部22とが互いに交差する自然状態となっている。
【0025】
ユーザは、第1自由端部21と第2自由端部22とを掴んで、第1自由端部21と第2自由端部22とを互いに離間させる。ユーザは、第1自由端部21と第2自由端部22との隙間に首を通し、首冷却具100を首に巻回する。最後に、ユーザは、第1自由端部21と第2自由端部22から手を放す。これにより、首冷却具100は第1自由端部21と第2自由端部22とが互いに交差する自然状態に戻る。首冷却具100は、全体として閉じた環状に形成されるので、首にしっかりと装着され、首からの離脱が抑制される。
【0026】
首冷却具100は、首に巻回された状態において、相変化部材1が首から熱を吸収する。これにより、相変化部材1は、融解して液相に変化する。相変化部材1は、顕熱だけでなく潜熱を利用して熱を吸収するので、首の熱を効率よく吸収することができる。
【0027】
このとき、第1自由端部21は第1直線部24を含み、第2自由端部22は第2直線部25を含んでいるので、外装2を首に確実に接触させることができる。例えば、アーチ部20のように外側に膨らむ円弧で第1直線部24の両端部を繋いだ場合と比べて、直線状に延びる第1直線部24は、該円弧よりも内側を通る。同様に、第2直線部25も両端部を繋ぐ円弧よりも内側を通る。その結果、第1直線部24及び第2直線部25が首に接触しやすくなる。
【0028】
さらに、首冷却具100は、通常、アーチ部20が首の後部に、第1自由端部21及び第2自由端部22が首の前部に位置するように首に装着される。その場合、第1直線部24及び第2直線部25は、首のうち頸動脈に対応する部分に接触しやすくなる。首冷却具100が首のうち頸動脈に対応する部分に接触することによって、人体を効果的に冷却することができる。
【0029】
相変化部材1は、熱を吸収すると、やがて液相に変化する。しかし、その場合でも、外装2は、外装2の剛性によって自然状態を維持する。そのため、相変化部材1が液相になった場合であっても、首冷却具100は、全体として閉じた環状に維持されるので、首にしっかりと装着され、首からの離脱が抑制される。
【0030】
また、相変化部材1の凝固点が常温に設定されているので、相変化部材1が液相に変化した後は、首冷却具100を首から外して常温下に放置しておくことによって、相変化部材1を固相に戻すことができる。つまり、首冷却具100は、冷蔵庫等で冷却しなくても、相変化部材1を液相から固相に変化させ、冷却可能状態に戻すことができる。
【0031】
相変化部材1の凝固点は、35℃に設定され得る。この場合、日本の夏においても、首冷却具100を首から取り外して外気に晒しておくことによって、相変化部材1を液相から固相に変化させることができる。
【0032】
尚、相変化部材1の凝固点が常温に設定されていることは、首冷却具100を冷蔵庫等で冷却することを排除するものではない。当然ながら、首冷却具100を冷蔵庫等で冷却することによって、首冷却具100の冷却効果をさらに向上させることができる。
【0033】
以上のように、首冷却具100は、熱を吸収して固相から液相に変化する相変化部材1と、相変化部材1を収容する外装2とを備え、外装2は、湾曲したアーチ部20と、アーチ部20の両端部からそれぞれ延びる第1自由端部21及び第2自由端部22とを有し、第1自由端部21と第2自由端部22とは、相変化部材1が固相及び液相のいずれの状態においても、互いに固定されることなく互いに交差した状態に外装2の剛性によって維持される。
【0034】
この構成によれば、第1自由端部21と第2自由端部22とが互いに交差した状態となることで、首冷却具100は、全体的に環状となる。ここで、第1自由端部21と第2自由端部22とは互いに固定されていないので、第1自由端部21と第2自由端部22とが互いに離れるように首冷却具100を弾性変形させることによって、首冷却具100を首に容易に巻き掛けたり、首冷却具100を首から容易に取り外したりすることができる。
【0035】
また、首冷却具100を首に巻き掛けた後は、首冷却具100は、外装2の剛性によって第1自由端部21と第2自由端部22とが互いに交差した状態に戻る。このように、首冷却具100は、首に装着されたときには、第1自由端部21と第2自由端部22とが互いに交差した環状の状態となるので、首への装着が安定的に維持される。さらに、相変化部材1が首を冷却して液相になったとしても、第1自由端部21と第2自由端部22とが互いに交差した状態が外装2の剛性によって維持される。つまり、相変化部材1が液相の場合も、首冷却具100の首への装着が安定的に維持される。
【0036】
その結果、首冷却具100は、特許文献1の面ファスナのような固定部が不要となるので、首冷却具100の構成を簡易にすることができる。さらに、首冷却具100は、特許文献1の面ファスナのような固定部が不要なので、首冷却具100の首への装着を簡便に行うことができる。
【0037】
さらに、第1自由端部21は、直線状に延びる第1直線部24を含み、第2自由端部22は、直線状に延びる第2直線部25を含む。
【0038】
この構成によれば、第1直線部24及び第2直線部25は、首に接触しやすくなる。アーチ部20が首の後部に、第1自由端部21及び第2自由端部22が首の前部に位置するように首冷却具100が首に装着された場合、第1直線部24及び第2直線部25は、首のうち頸動脈に対応する部分に接触しやすくなる。首冷却具100が首のうち頸動脈に対応する部分に接触することによって、人体を効果的に冷却することができる。
【0039】
また、相変化部材1は、常温で凝固する。
【0040】
この構成によれば、首冷却具100を首から取り外して、首冷却具100を常温下に放置しておけば、相変化部材1はやがて凝固する。つまり、首冷却具100を冷蔵庫等で冷却しなくても、相変化部材1を液相から固相に変化させ、冷却可能状態に容易に戻すことができる。
【0041】
具体的には、相変化部材1の凝固点は、5℃~35℃に設定され、好ましくは、15℃~25℃に設定されている。
【0042】
この構成によれば、相変化部材1の凝固点は、高くても35℃に設定される。この場合、日本の夏においても、首冷却具100を首から取り外して外気に晒しておくことによって、相変化部材1を液相から固相に変化させることができる。
【0043】
《その他の実施形態》
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、前記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
【0044】
首冷却具100の冷却対象である生体は、人間に限定されない。冷却対象は、犬又は猫等の動物であってもよい。
【0045】
例えば、外装2の外形は、前述の形状に限定されない。アーチ部20は、全体として湾曲していればよく、直線状の部分を含んでいてもよい。第1自由端部21は、第1直線部24を含んでおらず、湾曲形状であってもよい。第2自由端部22は、第2直線部25を含んでおらず、湾曲形状であってもよい。
【0046】
前述の外装2の材質は、一例に過ぎない。相変化部材1が固相及び液相のいずれの状態においても、第1自由端部21と第2自由端部22とを互いに交差した状態に維持できる剛性を有する限り、任意の材質を外装2の材質として採用し得る。
【0047】
前述の相変化部材1の材質は、一例に過ぎない。熱を吸収して固相から液相に変化する限り、任意の材質を相変化部材1の材質として採用し得る。
【0048】
相変化部材1の凝固点は、任意に設定し得る。ただし、相変化部材1は、相変化部材1の融解熱を利用して生体を冷却するので、相変化部材1の凝固点は、対象となる生体(例えば、人間)の温度よりも低いことが好ましい。尚、相変化部材1は夏に使用されることが多いので、常温下で相変化部材1を凝固させる観点からは、相変化部材1の凝固点は、夏の平均的な外気温よりも高いことが好ましい。
【符号の説明】
【0049】
100 首冷却具
1 相変化部材
2 外装
20 アーチ部
21 第1自由端部
22 第2自由端部

図1
図2
図3