(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022153093
(43)【公開日】2022-10-12
(54)【発明の名称】投稿監視装置、投稿監視方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/00 20120101AFI20221004BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20221004BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
G06F3/01 510
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021056145
(22)【出願日】2021-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】小泉 博一
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA48
5E555BA02
5E555BA03
5E555BA05
5E555BA06
5E555BA78
5E555BB02
5E555BB03
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC18
5E555BD06
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5E555CB64
5E555CB66
5E555CB67
5E555CB69
5E555CB70
5E555DB05
5E555DC13
5E555DD08
5E555EA14
5E555EA22
5E555EA23
5E555FA00
5L049CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】他のユーザとの間で問題が生じる可能性のある投稿を防ぐことが可能な、新たな投稿監視装置を提供する。
【解決手段】投稿監視装置10は、投稿受信部11、感情分析部12、判定部13、介入部14、通知部15及び出力部16を含む。投稿受信部11は、ユーザから投稿を受信する。感情分析部12は、ユーザの感情を分析する。判定部13は、分析されたユーザの感情が、投稿を行うのに適切か否かを判定する。介入部14は、ユーザの感情が、投稿を行うのに適切でないと判定された場合に、ユーザに対し、感情を鎮めるための介入をする。通知部15は、介入後、ユーザに対し、判定の内容を通知する。出力部16は、投稿を出力する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
投稿受信部、感情分析部、判定部、介入部、通知部、及び、出力部を含み、
前記投稿受信部は、ユーザから投稿を受信し、
前記感情分析部は、前記ユーザの感情を分析し、
前記判定部は、前記分析された前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切か否かを判定し、
前記介入部は、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合に、前記ユーザに対し、前記感情を鎮めるための介入をし、
前記通知部は、前記介入後、前記ユーザに対し、前記判定の内容を通知し、
前記出力部は、前記投稿を出力する、
投稿監視装置。
【請求項2】
前記判定部により、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合、
前記介入部による介入後に、再度、前記感情分析部による前記分析、及び前記判定部による前記判定を行い、
前記通知部は、前記再度の判定により、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切と判定された場合に、前記ユーザに対し、前記投稿を行うのに適切でないと判定された際の前記判定の内容を通知する、
請求項1記載の投稿監視装置。
【請求項3】
前記感情分析部は、前記受信した前記ユーザからの投稿、及び前記ユーザのバイタルデータの少なくとも一方に基づき、前記ユーザの感情を分析する、請求項1または2記載の投稿監視装置。
【請求項4】
前記介入部は、前記ユーザに対し、前記感情を鎮めるための介入として、所定時間待機させる、感情を鎮めることを推奨する内容を提示する、感情を鎮めるために用いられる情報を提示する、及び、前記感情を説明させる、からなる群から選択される少なくとも一つを行う、請求項1から3のいずれか一項に記載の投稿監視装置。
【請求項5】
さらに、記録部を含み、
前記記録部は、前記介入後、前記ユーザから、前記介入が役立ったかについての回答を取得し、前記回答に基づき、前記介入の内容と、前記ユーザの感情、及び前記投稿の内容の少なくとも一方とを紐づけて記録し、
前記投稿受信部は、さらに、任意のユーザから投稿を受信し、
前記感情分析部は、前記任意のユーザの感情を分析し、
前記判定部は、前記分析された前記任意のユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切か否かを判定し、
前記介入部は、前記任意のユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合に、前記任意のユーザの感情、及び前記任意のユーザによる投稿の内容の少なくとも一方と、前記記録した情報とを参照して、前記任意のユーザに対し、前記介入が役立ったと回答された際の前記介入を行う、
請求項1から4のいずれか一項に記載の投稿監視装置。
【請求項6】
投稿受信工程、感情分析工程、判定工程、介入工程、通知工程、及び、出力工程を含み、
前記投稿受信工程は、ユーザから投稿を受信し、
前記感情分析工程は、前記ユーザの感情を分析し、
前記判定工程は、前記分析された前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切か否かを判定し、
前記介入工程は、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合に、前記ユーザに対し、前記感情を鎮めるための介入をし、
前記通知工程は、前記介入後、前記ユーザに対し、前記判定の内容を通知し、
前記出力工程は、前記投稿を出力する、
投稿監視方法。
【請求項7】
前記判定工程により、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合、
前記介入工程による介入後に、再度、前記感情分析工程による前記分析、及び前記判定工程による前記判定を行い、
前記通知工程は、前記再度の判定により、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切と判定された場合に、前記ユーザに対し、前記投稿を行うのに適切でないと判定された際の前記判定の内容を通知する、
請求項6記載の投稿監視方法。
【請求項8】
コンピュータに、投稿受信手順、感情分析手順、判定手順、介入手順、通知手順、及び、出力手順を含む手順を実行させるためのプログラム:
前記投稿受信手順は、ユーザから投稿を受信し、
前記感情分析手順は、前記ユーザの感情を分析し、
前記判定手順は、前記分析された前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切か否かを判定し、
前記介入手順は、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合に、前記ユーザに対し、前記感情を鎮めるための介入をし、
前記通知手順は、前記介入後、前記ユーザに対し、前記判定の内容を通知し、
前記出力手順は、前記投稿を出力する。
【請求項9】
前記判定手順により、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合、
前記介入手順による介入後に、再度、前記感情分析手順による前記分析、及び前記判定手順による前記判定を行い、
前記通知手順は、前記再度の判定により、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切と判定された場合に、前記ユーザに対し、前記投稿を行うのに適切でないと判定された際の前記判定の内容を通知する、
請求項8記載のプログラム。
【請求項10】
請求項8または9記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、投稿監視装置、投稿監視方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザが、ソーシャル・ネットワーキング・システム上の別のユーザによる投稿に対し、コメントを投稿することができるアプリケーションが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、このようなコメントの投稿や、メッセージの投稿により、複数のユーザが互いに対話することが可能になることが記載されている。しかし、例えば、ユーザが、攻撃的な文面の投稿を行うことで、投稿を読んだ他のユーザとの関係が悪くなる等の問題が生じる場合があった。
【0005】
そこで、本発明は、他のユーザとの間で問題が生じる可能性のある投稿を防ぐことが可能な、新たな投稿監視装置、投稿監視方法、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の投稿監視装置は、
投稿受信部、感情分析部、判定部、介入部、通知部、及び、出力部を含み、
前記投稿受信部は、ユーザから投稿を受信し、
前記感情分析部は、前記ユーザの感情を分析し、
前記判定部は、前記分析された前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切か否かを判定し、
前記介入部は、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合に、前記ユーザに対し、前記感情を鎮めるための介入をし、
前記通知部は、前記介入後、前記ユーザに対し、前記判定の内容を通知し、
前記出力部は、前記投稿を出力する、装置である。
【0007】
本発明の投稿監視方法は、
投稿受信工程、感情分析工程、判定工程、介入工程、通知工程、及び、出力工程を含み、
前記投稿受信工程は、ユーザから投稿を受信し、
前記感情分析工程は、前記ユーザの感情を分析し、
前記判定工程は、前記分析された前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切か否かを判定し、
前記介入工程は、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合に、前記ユーザに対し、前記感情を鎮めるための介入をし、
前記通知工程は、前記介入後、前記ユーザに対し、前記判定の内容を通知し、
前記出力工程は、前記投稿を出力する、方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、他のユーザとの間で問題が生じる可能性のある投稿を防ぐことが可能な、新たな投稿監視装置、投稿監視方法、プログラム及び記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態1の投稿監視装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態1の投稿監視装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態1の投稿監視装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、実施形態2の投稿監視装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、実施形態3の投稿監視装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、実施形態3の投稿監視装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の投稿監視装置において、例えば、前記判定部により、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合、前記介入部による介入後に、再度、前記感情分析部による前記分析、及び前記判定部による前記判定を行い、前記通知部は、前記再度の判定により、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切と判定された場合に、前記ユーザに対し、前記投稿を行うのに適切でないと判定された際の前記判定の内容を通知する、という態様であってもよい。
【0011】
本発明の投稿監視装置において、例えば、前記感情分析部は、前記受信した前記ユーザからの投稿、及び前記ユーザのバイタルデータの少なくとも一方に基づき、前記ユーザの感情を分析する、という態様であってもよい。
【0012】
本発明の投稿監視装置において、例えば、前記介入部は、前記ユーザに対し、前記感情を鎮めるための介入として、所定時間待機させる、感情を鎮めることを推奨する内容を提示する、感情を鎮めるために用いられる情報を提示する、及び、前記感情を説明させる、からなる群から選択される少なくとも一つを行う、という態様であってもよい。
【0013】
本発明の投稿監視装置において、例えば、さらに、記録部を含み、前記記録部は、前記介入後、前記ユーザから、前記介入が役立ったかについての回答を取得し、前記回答に基づき、前記介入の内容と、前記ユーザの感情、及び前記投稿の内容の少なくとも一方とを紐づけて記録し、前記投稿受信部は、さらに、任意のユーザから投稿を受信し、前記感情分析部は、前記任意のユーザの感情を分析し、前記判定部は、前記分析された前記任意のユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切か否かを判定し、前記介入部は、前記任意のユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合に、前記任意のユーザの感情、及び前記任意のユーザによる投稿の内容の少なくとも一方と、前記記録した情報とを参照して、前記任意のユーザに対し、前記介入が役立ったと回答された際の前記介入を行う、という態様であってもよい。
【0014】
本発明の投稿監視方法において、例えば、前記感情分析工程は、前記受信した前記ユーザからの投稿、及び前記ユーザのバイタルデータの少なくとも一方に基づき、前記ユーザの感情を分析する、という態様であってもよい。
【0015】
本発明の投稿監視方法において、例えば、前記介入工程は、前記ユーザに対し、前記感情を鎮めるための介入として、所定時間待機させる、感情を鎮めることを推奨する内容を提示する、感情を鎮めるために用いられる情報を提示する、及び、前記感情を説明させる、からなる群から選択される少なくとも一つを行う、という態様であってもよい。
【0016】
本発明の投稿監視方法において、例えば、さらに、記録工程を含み、前記記録工程は、前記介入後、前記ユーザから、前記介入が役立ったかについての回答を取得し、前記回答に基づき、前記介入の内容と、前記ユーザの感情、及び前記投稿の内容の少なくとも一方とを紐づけて記録し、前記投稿受信工程は、さらに、任意のユーザから投稿を受信し、前記感情分析工程は、前記任意のユーザの感情を分析し、前記判定工程は、前記分析された前記任意のユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切か否かを判定し、前記介入工程は、前記任意のユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合に、前記任意のユーザの感情、及び前記任意のユーザによる投稿の内容の少なくとも一方と、前記記録した情報とを参照して、前記任意のユーザに対し、前記介入が役立ったと回答された際の前記介入を行う、という態様であってもよい。
【0017】
本発明のプログラムは、本発明の方法の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0018】
本発明の記録媒体は、本発明のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0019】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0020】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の投稿監視装置10の一例の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本装置10は、投稿受信部11、感情分析部12、判定部13、介入部14、通知部15、及び、出力部16を含む。
【0021】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、WiFi(Wireless Fidelity)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0022】
図2に、本装置10のハードウエア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、表示装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0023】
中央処理装置101は、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、投稿受信部11、感情分析部12、判定部13、介入部14、通知部15、及び出力部16として機能する。
【0024】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンター、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0025】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0026】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。
【0027】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報等を記憶することも可能である。
【0028】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、及び表示装置106を含んでもよい。入力装置105は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等である。表示装置106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等が挙げられる。
【0029】
つぎに、本実施形態の投稿監視方法の一例を、
図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の投稿監視方法は、例えば、
図1の投稿監視装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の投稿監視方法は、
図1の投稿監視装置10の使用には限定されない。
【0030】
まず、投稿受信部11により、ユーザから投稿を受信する(S11、投稿受信工程)。具体的に、投稿受信部11は、例えば、前記ユーザの端末である本装置10の入力装置105へのユーザの入力に応じて、前記投稿を受信することができる。
【0031】
前記「投稿」は、インターネットを介したコミュニティへの投稿、及びメッセージの投稿があげられる。前記コミュニティは、例えば、ソーシャル・ネットワーキング・システム(SNS)ということもできる。前記メッセージの投稿は、例えば、メール送信を含む。
【0032】
次に、感情分析部12により、前記ユーザの感情を分析する(S12、感情分析工程)。
【0033】
前記感情の分析は、特に制限されず、例えば、前記受信した前記ユーザからの投稿を分析してもよいし、前記ユーザのバイタルデータを分析してもよい。前者の場合、前記投稿の分析は、例えば、自然言語処理を使ったテキスト解析を用いることができ、具体的には、例えば、特開2002-117027号公報、特開2010-056682号公報等を参照することができる。後者の場合、前記バイタルデータは、心拍数、血圧、表情、血流量、呼吸数、発汗、体温、筋肉の緊張、脳活動・脳波、瞳孔の開き具合、目の動き、視線、瞬きの回数、顔色、脈波、体動・姿勢・動作・しぐさ、声(発言内容、トーン、ピッチ)等をあげることができる。前記バイタルデータの取得は、例えば、ウェアラブル機器やカメラ等を用いて行うことができる。
【0034】
前記感情は、特に制限されず、例えば、怒りの感情である。下記の説明において、「怒り」との記載は、適宜、その他の感情に読み換えることができる。前記感情は、例えば、感情の種類でもよいし、感情の程度(怒りの強さ等)でもよい。
【0035】
感情分析部12は、例えば、前誤検知や、検知してほしくない状況である場合について、前記ユーザのフィードバックにより学習を行ってもよい。これにより、分析の精度を向上することができる。
【0036】
次に、判定部13により、前記分析された前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切か否かを判定する(S13、判定工程)。
【0037】
前記判定は、特に制限されず、例えば、前記分析された前記ユーザの感情が、怒りの状態であるか否かを判定してもよいし、前記感情の程度を、所定の参照情報(閾値等)と比較してもよい。前記判定は、例えば、不適切と判定された回数に応じて、判定の閾値を下げてもよい(例えば、同じ日に複数回の怒りの判定がされた場合、わずかな怒りでも不適切と判定する等)。
【0038】
感情分析部12と判定部13とは、それぞれ別の構成でもよいし、1つの構成であってもよい。後者の場合、例えば、前記1つの構成により、前記ユーザの感情を分析し、前記投稿を行うのに適切な感情か否かを判定することができる。
【0039】
そして、前記判定工程(S13)により、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合に、介入工程(S14)に進む。なお、前記判定工程(S13)により、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定されなかった場合、例えば、後述する、出力工程(S16)に進むことができる。
【0040】
前記介入工程(S14)において、介入部14により、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合に、前記ユーザに対し、前記感情を鎮めるための介入をする。具体的に、介入部14は、例えば、前記ユーザの端末である本装置10の表示装置106に、前記介入の内容を表示させることができる。
【0041】
前記介入は、前記ユーザの感情を鎮めることができればよく、特に制限されない。介入部14は、例えば、前記ユーザに対し、前記介入として、所定時間待機させる、感情を鎮めることを推奨する内容を提示する、感情を鎮めるために用いられる情報を提示する、及び、前記感情を説明させる等を行うことができる。前記介入は、適宜組み合わせて行うことができる。
【0042】
前記「所定時間待機させる」とは、例えば、前記所定時間が経過するまで、前記ユーザによる前記投稿の出力を行わない、前記ユーザによる入力を受け付けない、等があげられる。前記所定時間は、数秒、数分、数時間、等があげられる。前記所定時間は、例えば、前記ユーザの怒りが収まるまでの時間として、前記バイタルデータ等に基づき学習した値としてもよいし、前記ユーザの感情が前記投稿を行うのに適切でないと判定された回数等から推定した時間でもよい。
【0043】
前記「感情を鎮めることを推奨する内容を提示する」とは、例えば、「怒りを鎮めましょう」というメッセージの表示等があげられる。
【0044】
前記「感情を鎮めるために用いられる情報の提示」とは、例えば、深呼吸やストレッチを勧める情報の提示、映像、画像、及び音楽等(癒しコンテンツ等)の提示、心理療法プログラム(アンガーマネジメント等)に関するコラムの提示等があげられる。
【0045】
前記提示の内容は、例えば、前記ユーザにより予め設定されたものでもよいし、前記ユーザの趣味や嗜好等についての分析に応じて決定されてもよい。
【0046】
前記「感情を説明させる」とは、例えば、感情の内容を入力させる、及び感情が生じた経緯等を入力させる等があげられる。
【0047】
介入部14は、例えば、前記感情の程度、及び、前記ユーザの感情が前記投稿を行うのに適切でないと判定された回数等に応じて、前記介入の種類、内容、及び組合せの数(1つ又は複数の介入を行う等)等を変更してもよい。例えば、同じ日に不適切と判定された回数が3回目の場合、1回目の前記介入と比較して、前記介入により待機させる時間を3倍にすることができる。
【0048】
次に、通知部15により、前記介入後、前記ユーザに対し、前記判定の内容を通知する(S15、通知工程)。具体的に、通知部15は、例えば、前記ユーザの端末である本装置10の表示装置106に、前記判定の内容を表示させることができる。
【0049】
前記通知は、例えば、投稿した文章に怒りが含まれていること、怒った状態で投稿したこと等を、ダイアログで警告・通知し、投稿内容を表示することができる。また、例えば、投稿内容を表示し、怒りを含む箇所(文章、単語)を強調表示することができる。
【0050】
通知部15により、前記判定の内容を表示させることで、前記ユーザに、前記ユーザの感情を自覚させることができる。
【0051】
そして、出力部16により、前記投稿を出力し(S16、出力工程)、終了する(END)。具体的に、出力部16は、例えば、前記ユーザの端末である本装置10の通信デバイス107を介して、前記投稿を送信することができる。
【0052】
本装置10は、例えば、さらに、情報提示部を含み、前記情報提示部により、不適切と判断された際の投稿を、まとめてユーザに提示してもよい。前記情報提示部は、例えば、所定期間ごとに、前記提示を行うことができる。前記所定期間ごとの前記提示は、例えば、業務終了時、就寝前等に行うことができる。また、例えば、毎日でもよいし、平日等の、業務を行った日ごとでもよい。前記提示のタイミングは、例えば、前記ユーザが設定してもよい。
【0053】
前記情報提示部は、例えば、さらに、前記介入及び前記通知を行ってもよい。前記介入及び前記通知は、前述の通りである。これにより、例えば、介入部14及び通知部15による前記介入及び前記通知をリアルタイムで簡略化して行い、その後、前記情報提示部により、詳細な前記介入及び前記通知を行ってもよい。
【0054】
従来、例えば、ユーザが、怒りの状態等の、投稿に不適切な感情の状態で投稿を行うと、攻撃的な文面になってしまい、投稿を読んだ他のユーザとの関係が悪くなる等の問題が生じる場合があった。そして、本発明者らは、このような場合において、ユーザの怒りが収まらないうちに、ユーザに対し投稿が不適切であることを通知しても、正常な判断ができない等の理由から、前記問題の解消につながらない可能性があることを見出した。本実施形態によれば、ユーザの感情が、投稿を行うのに適切でない場合に、ユーザの感情を鎮めたうえでユーザに通知をすることができる。これにより、例えば、ユーザは冷静さを取り戻して正常な判断ができ、投稿の見直しや反省をすることができる。このように、本実施形態によれば、怒りによる攻撃的な投稿を防ぎ、SNSの炎上等を防ぐことができる。
【0055】
[実施形態2]
本実施形態は、前記判定工程(S13)により、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合、前記介入工程(S14)による介入後に、再度、前記感情分析工程(S12)による前記分析、及び前記判定工程(S13)による前記判定を行い、前記通知工程(S15)は、前記再度の判定により、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切と判定された場合に、前記ユーザに対し、前記投稿を行うのに適切でないと判定された際の前記判定の内容を通知する。これらの点以外は、前記実施形態1と同様である。
【0056】
本実施形態の投稿監視方法の一例を、
図4のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の投稿監視方法は、例えば、
図1の投稿監視装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の投稿監視方法は、
図1の投稿監視装置10の使用には限定されない。
【0057】
まず、実施形態1と同様にして、前記工程(S11)から前記工程(S13)の各工程を行う。
【0058】
そして、前記工程(S13)により、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合(No)、前記介入工程(S14)後、前記感情分析工程(S12)に戻る。そして、前記感情分析工程(S12)において、前記ユーザの感情を再分析する。なお、この場合、前記投稿受信工程(S11)に戻り、変更した内容の投稿を受信し、前記感情分析工程(S12)において、前記変更した内容の投稿に基づき、前記ユーザの感情を再分析してもよい。
【0059】
次に、前記判定工程(S13)に進み、前記再分析された前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切か否かを再判定する。前記再判定において、例えば、1回目の判定と比較して、判定の閾値を下げてもよい。
【0060】
そして、前記判定工程(S13)において、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切と判定された場合(Yes)、前記通知工程(S15)に進み、前記ユーザに対し、前記投稿を行うのに適切でないと判定された際の前記判定の内容を通知する。
【0061】
なお、前記判定工程(S13)において、再度、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合(No)、例えば、前記介入工程(S14)において、より強い介入を実施してもよい。また、前記通知工程(S15)において、より詳細な通知を行ってもよい。
【0062】
本実施形態によれば、さらに、ユーザの感情が鎮まったことを確認したうえで、ユーザに通知をすることができる。
【0063】
[実施形態3]
図5は、本実施形態の投稿監視装置20の一例の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、本装置20は、さらに、記録部17を含む。本装置20は、例えば、記録部17を含む点以外は、実施形態1の装置10と同様とすることができる。
【0064】
本装置20において、例えば、中央処理装置101が、さらに、記録部17として機能する。
【0065】
つぎに、本実施形態の投稿監視方法の一例を、
図6のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の投稿監視方法は、例えば、
図5の投稿監視装置20を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の投稿監視方法は、
図5の投稿監視装置20の使用には限定されない。また、後述するように、前記工程(S11)~(S17)における前記ユーザと、下記工程(S11-2)以降における任意のユーザとは、異なるユーザでもよい。この場合、投稿監視装置20は、例えば、前記ユーザの端末及び前記任意のユーザの端末を含むシステムでもよい。
【0066】
まず、実施形態1と同様にして、前記工程(S11)から前記工程(S16)の各工程を行う。なお、下記記録工程(S17)を行う順番は、前記介入工程(S15)の後であればよく、特に制限されない。
【0067】
次に、記録部17により、前記介入後、前記ユーザから、前記介入が役立ったかについての回答を取得し、前記回答に基づき、前記介入の内容と、前記ユーザの感情、及び前記投稿の内容の少なくとも一方とを紐づけて記録する(S17、記録工程)。具体的に、記録部17は、例えば、前記ユーザの端末である本装置10の記憶装置104に、前記介入の内容と、前記ユーザの感情、及び前記投稿の内容の少なくとも一方とを紐づけて記録することができる。
【0068】
前記回答は、具体的には、例えば、前記介入において、複数のコラムを提示した場合に、役に立ったコラムを前記ユーザに選択してもらうことができる。
【0069】
前記回答は、例えば、前記介入が役立ったかの回答に加えて、さらに、日時、場所、宛先、何があったか、思ったこと、及び、怒りのレベル等の、事例についての回答を含んでもよい。
【0070】
次に、実施形態1の前記工程(S11)と同様にして、任意のユーザから投稿を受信する(S11-2、取得工程)。前記任意のユーザは、前記工程(S11)~(S17)における前記ユーザと同じでもよいし、異なるユーザでもよい。
【0071】
次に、実施形態1の前記工程(S12)と同様にして、前記任意のユーザの感情を分析する(S12-2、分析工程)。
【0072】
次に、実施形態1の前記工程(S13)と同様にして、前記分析された前記任意のユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切か否かを判定する(S13-2、判定工程)。
【0073】
そして、前記判定工程(S13-2)により、前記任意のユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合に、介入工程(S14-2)に進む。
【0074】
前記介入工程(S14-2)において、介入部14により、前記任意のユーザの感情、及び前記任意のユーザによる投稿の内容の少なくとも一方と、前記記録した情報とを参照して、前記任意のユーザに対し、前記介入が役立ったと回答された際の前記介入を行う。
【0075】
前記記録した情報を参照する際、例えば、前記ユーザの前記投稿と前記任意のユーザの前記投稿とを比較してもよいし、前記ユーザの感情と前記任意のユーザの感情とを比較してもよいし、前記介入工程において前記ユーザに感情を説明させるという介入を行った場合、前記説明と、前記感情分析工程(S12-2)により分析された前記任意のユーザの感情とを比較してもよいし、前記ユーザによる前記説明と、前記任意のユーザの前記投稿とを比較してもよい。
【0076】
その後、前記工程(S15)~(S17)と同様にして、前記任意のユーザに対し、前記判定の内容の通知(S15-2、通知工程)、及び前記投稿の出力(S16-2、出力工程)を行い、また、記録を行い(S17-2、記録工程)、終了する(END)。
【0077】
前述のように、1回目の前記各工程における前記ユーザと、2回目の前記各工程における前記ユーザとは、異なるユーザでもよい。この場合、例えば、あるユーザの怒りの事例において役立った介入のデータに基づき、類似する事例における別のユーザに対し、介入を行うことができる。
【0078】
本実施形態によれば、さらに、より適切な介入を行うことができる。
【0079】
[実施形態4]
本実施形態のプログラムは、本発明の方法の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。本発明において、「手順」は、「処理」と読み替えてもよい。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。前記記録媒体としては、特に限定されず、例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク等が挙げられる。
【0080】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0081】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
投稿受信部、感情分析部、判定部、介入部、通知部、及び、出力部を含み、
前記投稿受信部は、ユーザから投稿を受信し、
前記感情分析部は、前記ユーザの感情を分析し、
前記判定部は、前記分析された前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切か否かを判定し、
前記介入部は、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合に、前記ユーザに対し、前記感情を鎮めるための介入をし、
前記通知部は、前記介入後、前記ユーザに対し、前記判定の内容を通知し、
前記出力部は、前記投稿を出力する、
投稿監視装置。
(付記2)
前記判定部により、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合、
前記介入部による介入後に、再度、前記感情分析部による前記分析、及び前記判定部による前記判定を行い、
前記通知部は、前記再度の判定により、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切と判定された場合に、前記ユーザに対し、前記投稿を行うのに適切でないと判定された際の前記判定の内容を通知する、
付記1記載の投稿監視装置。
(付記3)
前記感情分析部は、前記受信した前記ユーザからの投稿、及び前記ユーザのバイタルデータの少なくとも一方に基づき、前記ユーザの感情を分析する、付記1または2記載の投稿監視装置。
(付記4)
前記介入部は、前記ユーザに対し、前記感情を鎮めるための介入として、所定時間待機させる、感情を鎮めることを推奨する内容を提示する、感情を鎮めるために用いられる情報を提示する、及び、前記感情を説明させる、からなる群から選択される少なくとも一つを行う、付記1から3のいずれかに記載の投稿監視装置。
(付記5)
さらに、記録部を含み、
前記記録部は、前記介入後、前記ユーザから、前記介入が役立ったかについての回答を取得し、前記回答に基づき、前記介入の内容と、前記ユーザの感情、及び前記投稿の内容の少なくとも一方とを紐づけて記録し、
前記投稿受信部は、さらに、任意のユーザから投稿を受信し、
前記感情分析部は、前記任意のユーザの感情を分析し、
前記判定部は、前記分析された前記任意のユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切か否かを判定し、
前記介入部は、前記任意のユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合に、前記任意のユーザの感情、及び前記任意のユーザによる投稿の内容の少なくとも一方と、前記記録した情報とを参照して、前記任意のユーザに対し、前記介入が役立ったと回答された際の前記介入を行う、
付記1から4のいずれかに記載の投稿監視装置。
(付記6)
投稿受信工程、感情分析工程、判定工程、介入工程、通知工程、及び、出力工程を含み、
前記投稿受信工程は、ユーザから投稿を受信し、
前記感情分析工程は、前記ユーザの感情を分析し、
前記判定工程は、前記分析された前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切か否かを判定し、
前記介入工程は、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合に、前記ユーザに対し、前記感情を鎮めるための介入をし、
前記通知工程は、前記介入後、前記ユーザに対し、前記判定の内容を通知し、
前記出力工程は、前記投稿を出力する、
投稿監視方法。
(付記7)
前記判定工程により、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合、
前記介入工程による介入後に、再度、前記感情分析工程による前記分析、及び前記判定工程による前記判定を行い、
前記通知工程は、前記再度の判定により、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切と判定された場合に、前記ユーザに対し、前記投稿を行うのに適切でないと判定された際の前記判定の内容を通知する、
付記6記載の投稿監視方法。
(付記8)
前記感情分析工程は、前記受信した前記ユーザからの投稿、及び前記ユーザのバイタルデータの少なくとも一方に基づき、前記ユーザの感情を分析する、付記6または7記載の投稿監視方法。
(付記9)
前記介入工程は、前記ユーザに対し、前記感情を鎮めるための介入として、所定時間待機させる、感情を鎮めることを推奨する内容を提示する、感情を鎮めるために用いられる情報を提示する、及び、前記感情を説明させる、からなる群から選択される少なくとも一つを行う、付記6から8のいずれかに記載の投稿監視方法。
(付記10)
さらに、記録工程を含み、
前記記録工程は、前記介入後、前記ユーザから、前記介入が役立ったかについての回答を取得し、前記回答に基づき、前記介入の内容と、前記ユーザの感情、及び前記投稿の内容の少なくとも一方とを紐づけて記録し、
前記投稿受信工程は、さらに、任意のユーザから投稿を受信し、
前記感情分析工程は、前記任意のユーザの感情を分析し、
前記判定工程は、前記分析された前記任意のユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切か否かを判定し、
前記介入工程は、前記任意のユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合に、前記任意のユーザの感情、及び前記任意のユーザによる投稿の内容の少なくとも一方と、前記記録した情報とを参照して、前記任意のユーザに対し、前記介入が役立ったと回答された際の前記介入を行う、
付記6から9のいずれかに記載の投稿監視方法。
(付記11)
コンピュータに、投稿受信手順、感情分析手順、判定手順、介入手順、通知手順、及び、出力手順を含む手順を実行させるためのプログラム:
前記投稿受信手順は、ユーザから投稿を受信し、
前記感情分析手順は、前記ユーザの感情を分析し、
前記判定手順は、前記分析された前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切か否かを判定し、
前記介入手順は、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合に、前記ユーザに対し、前記感情を鎮めるための介入をし、
前記通知手順は、前記介入後、前記ユーザに対し、前記判定の内容を通知し、
前記出力手順は、前記投稿を出力する。
(付記12)
前記判定手順により、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合、
前記介入手順による介入後に、再度、前記感情分析手順による前記分析、及び前記判定手順による前記判定を行い、
前記通知手順は、前記再度の判定により、前記ユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切と判定された場合に、前記ユーザに対し、前記投稿を行うのに適切でないと判定された際の前記判定の内容を通知する、
付記11記載のプログラム。
(付記13)
前記感情分析手順は、前記受信した前記ユーザからの投稿、及び前記ユーザのバイタルデータの少なくとも一方に基づき、前記ユーザの感情を分析する、付記11または12記載のプログラム。
(付記14)
前記介入手順は、前記ユーザに対し、前記感情を鎮めるための介入として、所定時間待機させる、感情を鎮めることを推奨する内容を提示する、感情を鎮めるために用いられる情報を提示する、及び、前記感情を説明させる、からなる群から選択される少なくとも一つを行う、付記11から13のいずれかに記載のプログラム。
(付記15)
さらに、記録手順を含み、
前記記録手順は、前記介入後、前記ユーザから、前記介入が役立ったかについての回答を取得し、前記回答に基づき、前記介入の内容と、前記ユーザの感情、及び前記投稿の内容の少なくとも一方とを紐づけて記録し、
前記投稿受信手順は、さらに、任意のユーザから投稿を受信し、
前記感情分析手順は、前記任意のユーザの感情を分析し、
前記判定手順は、前記分析された前記任意のユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切か否かを判定し、
前記介入手順は、前記任意のユーザの感情が、前記投稿を行うのに適切でないと判定された場合に、前記任意のユーザの感情、及び前記任意のユーザによる投稿の内容の少なくとも一方と、前記記録した情報とを参照して、前記任意のユーザに対し、前記介入が役立ったと回答された際の前記介入を行う、
付記11から14のいずれかに記載のプログラム。
(付記16)
付記11から15のいずれかに記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明によれば、他のユーザとの間で問題が生じる可能性のある投稿を防ぐことが可能な、新たな投稿監視装置、投稿監視方法、プログラム及び記録媒体を提供することができる。
【符号の説明】
【0083】
10 投稿監視装置
11 投稿受信部
12 感情分析部
13 判定部
14 介入部
15 通知部
16 出力部
17 記録部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 表示装置
107 通信デバイス