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特開2022-153151車両用室内ランプユニットおよび車両用室内ランプ
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  • 特開-車両用室内ランプユニットおよび車両用室内ランプ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022153151
(43)【公開日】2022-10-12
(54)【発明の名称】車両用室内ランプユニットおよび車両用室内ランプ
(51)【国際特許分類】
   B60Q 3/60 20170101AFI20221004BHJP
   B60Q 3/74 20170101ALI20221004BHJP
   B60Q 3/54 20170101ALI20221004BHJP
   F21V 9/08 20180101ALI20221004BHJP
   F21V 17/00 20060101ALI20221004BHJP
   F21W 106/00 20180101ALN20221004BHJP
【FI】
B60Q3/60
B60Q3/74
B60Q3/54
F21V9/08 100
F21V17/00 451
F21W106:00
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021056243
(22)【出願日】2021-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000220066
【氏名又は名称】テイ・エス テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100154380
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100081972
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 豊
(72)【発明者】
【氏名】大島 祐貴
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 智
【テーマコード(参考)】
3K011
3K040
【Fターム(参考)】
3K011CA09
3K011HA03
3K040AA02
3K040EA05
3K040EC07
3K040GA01
3K040GC01
(57)【要約】
【課題】車内ルームランプの色を3色以上に変更することのできる、ルームランプ用ユニットおよびルームランプを提供すること。
【解決手段】車両用室内ランプユニット10(10a、10b)は、光を透過するための開口部Xと、開口部Xに面して設けられる一対の第1レール12aおよび一対の第2レール12bとを有し、車室内の内装部材(凹部)に着脱可能に構成された筐体12と、一対の第1レール12aおよび一対の第2レール12b上をスライド可能に構成された透過性の第1および第2板状部材14a、14bと、を備える。筐体12は、一対の第1レール12aおよび一対の第2レール12bの延設方向の一方側に、第1および第2板状部材14a、14bを出し入れ可能な開放端部を有する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の室内に設けられる車両用室内ランプユニットであって、
光を透過するための開口部と、該開口部に面して設けられる一対のレールとを有し、車室内の内装部材に着脱可能に構成された筐体と、
前記一対のレール上をスライド可能に構成された透過性の板状部材と、を備え、
前記筐体は、前記一対のレールの延設方向の一方側に、前記板状部材を出し入れ可能な開放端部を有することを特徴とする車両用室内ランプユニット。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用室内ランプユニットにおいて、
前記筐体は、複数の前記板状部材を異なる位置でスライドさせる、複数の前記一対のレールを有し、
前記複数の板状部材のそれぞれは、互いに色が異なることを特徴とする、車両用室内ランプユニット。
【請求項3】
請求項2に記載の車両用室内ランプユニットにおいて、
一方の前記板状部材が光を透過するための前記開口部を覆っているときには、他方の前記板状部材が前記開口部を覆わないように、前記板状部材の寸法が設計されていることを特徴とする車両用室内ランプユニット。
【請求項4】
請求項2または3に記載の車両用室内ランプユニットにおいて、
前記複数の板状部材のそれぞれが光を透過するための前記開口部を覆うように、前記開口部および前記複数の板状部材それぞれの寸法が設計されていることを特徴とする車両用室内ランプユニット。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用室内ランプユニットにおいて、
前記板状部材が、プラスチックからなる平板、または薄膜状のカラーフィルムであることを特徴とする車両用室内ランプユニット。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の車両用室内ランプユニットにおいて、
車室内の前記内装部材が光源を含む凹部を有し、前記筐体が前記凹部に装着されていることを特徴とする車両用室内ランプユニット。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の車両用室内ランプユニットと、前記車両用室内ランプユニットを介して車室内を照射する光源と、を備える車両用室内ランプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用室内ランプユニットおよびこれを備える車両用室内ランプに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の装置として、従来、操作部材によって色付きフィルムを引き込んで色付きフィルムに光源を覆わせることで、車両用室内ランプの色を変更可能に構成された装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭63-4740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、光源を覆うフィルムの色が予め決まっており、ユーザーの多様なニーズに応じて、車両用室内ランプの色を容易に変更することが困難である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、車両の室内に設けられる車両用室内ランプユニットである。車両用室内ランプユニットは、光を透過するための開口部と、この開口部に面して設けられる一対のレールとを有し、車室内の内装部材に着脱可能に構成された筐体と、一対のレール上をスライド可能に構成された透過性の板状部材と、を備える。筐体は、一対のレールの延設方向の一方側に、板状部材を出し入れ可能な開放端部を有する。
【0006】
また本発明の他の態様である車両用室内ランプは、上記車両用室内ランプユニットと、車両用室内ランプユニットを介して車室内を照射する光源と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、車両用室内ランプの色を容易に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る車両用室内ランプユニットを適用した車両用室内ランプが搭載された車室内の概略構成を示す図。
図2】車両に搭載された車両用室内ランプの概略構成を示す断面図。
図3図2の車両用室内ランプユニットの概略構成を示す斜視図。
図4図3のIV-IV線に沿った断面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1図4を参照して、本発明の実施形態について説明する。本実施形態に係る車両用室内ランプユニットは、例えば車両の室内(以下、単に車室内と呼ぶ)において、車両の内装部材であるルーフライニングやドアトリムに取り付けられて光源とともに車室内の照明に供するものである。車両用室内ランプユニットとしては、車両に設けられる種々の車両用室内ランプに適用することができるが、以下では、車両のルーフライニングに設けられる車両用室内ランプに適用する例を説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る車両用室内ランプユニットを適用した車両用室内ランプが搭載された車室内の概略構成を示す図である。以下では、図示のように車両Cの前後方向、左右方向および上下方向を定義し、この定義に従い各部の構成を説明する。なお、前後方向は車両Cの長さ方向に相当し、上下方向は車両Cの高さ方向に相当し、左右方向は車幅方向に相当する。
【0011】
図1に示すように、車両Cは、第1列シート40と、第1列シート40の後方に配置された第2列シート42と、第2列シート42の後方に配置された第3列シート44と、を備える。なお、車両Cとしては、第3列シート44を有さない構成であってもよく、第2列シート42および第3列シート44を有さない構成であってもよい。また第1列から第3列シート40、42、44はいずれも、左右方向(車幅方向)に2つずつ併設されているが、図1ではいずれもその一方のみを示している。
【0012】
車両用室内ランプ100は、ルーフライニングRLの前後方向の2箇所に設けられている。より詳しくは、車両用室内ランプ100は、前後方向における第1列シート40と第2列シート42との間に設けられる第1車両用室内ランプ100aと、同方向における第2列シート42と第3列シート44との間に設けられる第2車両用室内ランプ100bと、を有する。なお、車両Cとしては、第2車両用室内ランプ100bを有さない構成であってもよい。また第1車両用室内ランプ100aと第2車両用室内ランプ100bとは、同様の構成を有するので、以下では、第1および第2車両用室内ランプ100a、100bを車両用室内ランプ100として説明する。
【0013】
<車両用室内ランプ>
図2は、車両Cに搭載された車両用室内ランプ100の概略構成を示す断面図である。図2に示すように、車両用室内ランプ100は、ルーフライニングRLに予め施設された凹部20に、車両用室内ランプ100を装着して構成される。より詳しくは、車両用室内ランプ100は、凹部20に取り付けられる光源30と、光源30の下方で凹部20に取り付けられる車両用室内ランプユニット10と、を備えて構成される。
【0014】
凹部20は、ルーフライニングRLを上側に凹状に区画するように形成されており、この凹部20の上端部(天井部)に光源30が設置される。光源30は白色光であってもいし、単色光であってもよい。
【0015】
凹部20の下端部には、前後方向の内側に突出し、左右方向に延在する一対の突起部20a、20bが前後対称に設けられている。一対の突起部20a、20b上に車両用室内ランプユニット10を搭載することで、車両用室内ランプユニット10が凹部20に装着された状態となる。一対の突起部20a、20bは、ねじ20c、20d等によりルーフライニングRLに固定可能に構成されており、一対の突起部20a、20bをルーフライニングRLに固定することで、車両用室内ランプユニット10が凹部20に固定された状態となる。
【0016】
<車両用室内ランプユニット>
図3は、図2の車両用室内ランプユニット10の概略構成を示す斜視図であり、図4は、図3のIV-IV線に沿った断面図である。図3および図4に示すように、車両用室内ランプユニット10は、凹部20に設置された光源30の光を透過するための開口部X(図3の点線で示された領域)を有する筐体12と、筐体12に取り付けられる板状部材14と、を備える。筐体12は、車室内のルーフライニングRL(図1参照)に一対の突起部20a、20bを介して固定される。
【0017】
筐体12は、例えば各種樹脂製とすることができ、光を透過するための開口部Xと、一対の第1レール12aおよび一対の第2レール12bとを有する。筐体12は、その内部に、一対の第1レール12aおよび一対の第2レール12bを配設可能な矩形箱状に形成される。より詳しくは、筐体12は、開口部Xが設けられる上面部121と、前側で上面部121から下方に立設される前面部122と、後側で上面部121から下方に立設される後面部123と、右側で上面部121から下方に立設される右側面部124とを有して構成される。このように、筐体12は、下面部および左側面部が開放された形状に形成され、開放された左側面部が後述の開放端部12cを構成する。
【0018】
なお、図3図4においては、筐体12の長手方向が車両Cの左右方向に沿うように配置する例を示しており、筐体12の長手方向および短手方向の寸法比も本実施形態における比である。すなわち、筐体12の短手方向を車両Cの左右方向に沿うように配置してもよく、寸法比もこれに限定されない。
【0019】
一対の第1レール12aは、前面部122および後面部123にて左右方向に延設して形成される。より詳しくは、一対の第1レール12aは、前面部122および後面部123に対称な凹凸部を形成することで構成される。一対の第2レール12bは、一対の第1レール12aの下方に設けられ、一対の第1レール12aと同様に、前面部122および後面部123にて左右方向に延設して形成される。より詳しくは、一対の第1レール12aは、前面部122および後面部123対称な凹凸部を形成することで構成される。図3に示す例では、一対の第1および第2レール12a、12bは2段であるが、3段以上とすることもでき、1段であってもよい。
【0020】
透過性の板状部材14は、一対の第1レール12aおよび一対の第2レール12bそれぞれの上を左右方向にスライド可能に構成された第1および第2板状部材14a、14bにより構成される。第1および第2板状部材14a、14bのそれぞれは、平板のプラスチックや、薄膜状のカラーフィルムとすることができる。第1および第2板状部材14a、14bは、図4に示すように、同図の左右両側において一対の第1および第2レール12a、12bにより区画形成された凹部に嵌合するように筐体12に搭載され、図3の車両用室内ランプユニット10の左右方向においてスライド可能である。
【0021】
筐体12は、図3に示すように、一対の第1および第2レール12a、12bの延設方向(左右方向)の一方側(左側)に、第1および第2板状部材14a、14bを出し入れ可能な開放端部12cを有する。開放端部12cは、一対の第1および第2レール12a、12bにより区画形成された図4に示す凹部が図3に示す筐体12の左右方向端部において開放された形状をなす。なお、図3では、開放端部12cは筐体12の左右方向一方側にしか設けていないが、その両側に設けてもよい。
【0022】
このような構成の車両用室内ランプユニット10では、図3、4に示すように一対の第1および第2レール12a、12bに第1および第2板状部材14a、14bを搭載し、第1および第2板状部材14a、14bを一対の第1および第2レール12a、12b上を左右方向にスライドさせることで、次の状態1~4を作り出すことができる。
状態1:筐体12の開口部Xを第1および第2板状部材14a、14bのいずれもが覆わない状態
状態2:筐体12の開口部Xを第1板状部材14aが覆っている状態
状態3:筐体12の開口部Xを第2板状部材14bが覆っている状態
状態4:筐体12の開口部Xを第1および第2板状部材14a、14bの双方が覆っている状態
【0023】
例えば、第1板状部材14aを赤色の透明部材とし、第2板状部材14bを緑色の透明部材とした際に、図3の紙面の裏側に光源(白色光)を設置した場合には、図3の紙面の表側にいる乗員は、状態1では、白色光を観測し、状態2では、赤色の光を観測し、状態3では、緑色の光を観測し、および状態4では、黄色の光を観測することができる。
【0024】
また、第1板状部材14aを緑色の透明部材とし、第2板状部材14bを青色の透明部材とした際に、図3の紙面の裏側に光源(白色光)を設置した場合には、図3の紙面の表側にいる乗員は、状態1では、白色光を観測し、状態2では、緑色の光を観測し、状態3では、青色の光を観測し、および状態4では、空色の光を観測することができる。
【0025】
さらに、第1板状部材14aを青色の透明部材とし、第2板状部材14bを赤色の透明部材とした際に、図3の紙面の裏側に光源(白色光)を設置した場合には、図3の紙面の表側にいる乗員は、状態1では、白色光を観測し、状態2では、青色の光を観測し、状態3では、赤色の光を観測し、および状態4では、赤紫色の光を観測することができる。
【0026】
このように、本実施形態の車両用室内ランプユニット10によれば、車両用室内ランプ100の色を3色以上(光源の色も含めれば4色以上)に変更することができ、ユーザーの多様なニーズに対応することができる。
【0027】
なお、図3に示すようにレールが2段の場合は、車両用室内ランプ100の色を3色(光源の色も含めれば4色)に変更することができるが、レールが3段の場合は、車両用室内ランプ100の色を7色(光源の色も含めれば8色)に変更することができる。
【0028】
以上に示す車両用室内ランプユニット10においては、第1および第2板状部材14a、14bのうちの第1板状部材14aが光源からの光を透過するための開口部Xを覆っているときには、第2板状部材14bが開口部Xを覆わないように、第1および第2板状部材14a、14bの寸法が設計されていること好ましい(付加的形態1)。
【0029】
このような第1および第2板状部材14a、14bの寸法設計としては、例えば、図3において、第1および第2板状部材14a、14bの左右方向寸法を、いずれも筐体12の左右方向寸法の半分以下とすることが挙げられる。
【0030】
かかる構成によれば、例えば第1板状部材14aを筐体12の左右方向中央から一方側(開放端部12c側)にスライドさせるとともに、第2板状部材14bをその他方側にスライドさせることで、第1および第2板状部材14a、14bが開口部X上で重なり合うこと(上述した状態4)を避けることができる。これにより、第1および第2板状部材14a、14bそれぞれに起因する固有の色の切り替えを確実行うことができる。なお、付加的形態1は上述した状態4(筐体12の開口部Xを第1および第2板状部材14a、14bの双方が覆っている状態)を回避する形態である。
【0031】
また、車両用室内ランプユニット10においては、第1および第2板状部材14a、14bのそれぞれが光を透過するための開口部Xを覆うように、第1および第2板状部材14a、14bおよび開口部Xの寸法が設計されていることが好ましい(付加的形態2)。
【0032】
このような第1および第2板状部材14a、14bの寸法設計としては、例えば、図3において、第1および第2板状部材14a、14bの左右方向寸法を、いずれも筐体12の左右方向寸法の半分以下とし、かつ、開口部Xを筐体12の左右方向中央から開放端部12cとは反対側の領域に形成するとともに、筐体12の左右方向における開口部Xの寸法を、筐体12の左右方向における第1および第2板状部材14a、14bの寸法よりも小さくすることが挙げられる。
【0033】
かかる構成によれば、例えば第1および第2板状部材14a、14bの双方を、筐体12の左右方向中央から一方側(開放端部12cとは反対側、即ち開口部Xが存在する側)にスライドさせることで、第1および第2板状部材14a、14bが開口部X上で重なり合うこと(上述した状態4)を積極的に実現することができる。これにより、第1および第2板状部材14a、14bそれぞれに起因する固有の色の足し合わせを確実行うことができる。なお、付加的形態2は上述した状態4(筐体12の開口部Xを第1および第2板状部材14a、14bの双方が覆っている状態)を実現する形態である。
【0034】
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)車両用室内ランプユニット10(10a、10b)は、光を透過するための開口部Xと、開口部Xに面して設けられる一対の第1レール12aおよび一対の第2レール12bとを有し、車室内の内装部材(凹部20)に着脱可能に構成された筐体12と、一対の第1レール12aおよび一対の第2レール12b上をスライド可能に構成された透過性の第1および第2板状部材14a、14bと、を備える。筐体12は、一対の第1レール12aおよび一対の第2レール12bの延設方向の一方側に、第1および第2板状部材14a、14bを出し入れ可能な開放端部12cを有する(図3、4)。
【0035】
この構造により、車両用室内ランプユニット10は、開口部Xと、第1および第2板状部材14a、14bとの様々な組み合わせにより、車両用室内ランプ100の色を3色以上(光源の色も含めれば4色以上)に変更することができ、ユーザーの多様なニーズに対応することができる。
【0036】
(2)筐体は、第1および第2板状部材14a、14bを異なる位置でスライドさせる、一対の第1レール12aおよび一対の第2レール12bを有する。第1および第2板状部材14a、14bのそれぞれは、互いに色が異なる(図3、4)。これにより、一対のレールが2段の場合は、車両用室内ランプユニット10の色を3色(光源の色も含めれば4色)に変更することができ、一対のレールが3段の場合は、車両用室内ランプユニット10の色を7色(光源の色も含めれば8色)に変更することができる。
【0037】
(3)第1板状部材14aが光を透過するための開口部Xを覆っているときには、第2板状部材14bが開口部Xを覆わないように、第1および第2板状部材14a、14bの寸法が設計される(図3)。これにより、第1および第2板状部材14a、14bそれぞれに起因する固有の色の切り替えを確実行うことができる。
【0038】
(4)第1および第2板状部材14a、14bのそれぞれが光を透過するための開口部Xを覆うように、開口部X、第1および第2板状部材14a、14bの寸法が設計される(図3)。これにより、第1および第2板状部材14a、14bそれぞれに起因する固有の色の足し合わせを確実行うことができる。
【0039】
上記実施形態は種々の形態に変形することができる。以下、変形例について説明する。 上記実施形態では、一対の突起部20a、20bをねじ等でルーフライニングRLに固定することで、車両用室内ランプユニット10を凹部20に固定したが、車両用室内ランプユニット10の筐体12に弾性変形可能な爪部を設け、爪部を凹部に形成した係合部に係合させることで、車両用室内ランプユニット10を凹部20に固定する構成であってもよい。車両用室内ランプユニット10が凹部20に着脱自在の構成であれば、これに限定されない。
【符号の説明】
【0040】
10 車両用室内ランプユニット、10a、10b 車両ルームランプ用ユニット、12 筐体、12a、12b レール、12c 開放端部、14、14a、14b 板状部材、20 凹部、20a、20b 突起部、30 光源、40 第1列シート、42 第2列シート、44 第3列シート、100 車両用室内ランプ、C 車両、RL ルーフライニング、X 開口部
図1
図2
図3
図4