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特開2022-153219分子立体構造解析装置によるウイルス・抗原・抗体検査法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022153219
(43)【公開日】2022-10-12
(54)【発明の名称】分子立体構造解析装置によるウイルス・抗原・抗体検査法
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/055 20060101AFI20221004BHJP
   G01N 33/50 20060101ALI20221004BHJP
   G01N 33/68 20060101ALI20221004BHJP
【FI】
A61B5/055 390
G01N33/50 P
G01N33/68
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021083500
(22)【出願日】2021-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】521081148
【氏名又は名称】津村 徹也
(72)【発明者】
【氏名】津村 徹也
【テーマコード(参考)】
2G045
4C096
【Fターム(参考)】
2G045AA25
2G045CA26
2G045CB07
2G045DA13
2G045DA14
2G045DA36
2G045FA16
2G045FA36
4C096AA18
4C096AA20
4C096AB50
(57)【要約】
【課題】従来のリアルタイムPCR検査・抗原検査・抗体検査ではDNA増幅や血液の採取、検体を試薬に入れることが必要となるが、DNA増幅や血液の採取、検体を試薬に入れることを行うことなく、リアルタイムに検体からウイルスDNA・抗原・抗体を検出する高精度の検査方法を提供する。
【解決手段】
採取した鼻の粘液や唾液を透明な検体容器1に入れ、レーザー顕微スキャン型DNA・抗原三次元分子立体構造データ測定/送受信装置2にてウイルスDNA/抗原の三次元分子立体構造解析を行う。また、手の指を磁気共鳴顕微スキャン型抗体三次元分子立体構造データ測定/送受信装置3の円筒窪み部4に入れ、血液中の抗体の三次元分子立体構造解析を行う。これらの解析されたデータを最終解析装置5に高速ネットワークを介し送信し最終解析することにより、ウイルスDNA・抗原・抗体の検出をリアルタイム/高精度に行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
DNA増幅や血液の採取、検体を試薬に入れることなく、レーザー顕微スキャン型DNA・抗原三次元分子立体構造データ測定/送受信装置・磁気共鳴顕微スキャン型抗体三次元分子立体構造データ測定/送受信装置にて測定し高速ネットワークを介し送信される三次元分子立体構造データを解析する最終解析装置により、リアルタイムに検体からウイルスDNA・抗原・抗体を検出する高速/高精度検査方法。
【請求項2】
DNA増幅や検体を試薬に入れることをせずに、リアルタイムにウイルスDNA・抗原の三次元分子立体構造データを測定し、請求項1に記載の解析システムに送信する、請求項1に記載のレーザー顕微スキャン型DNA・抗原三次元分子立体構造データ測定/送受信装置。
【請求項3】
水溶液中の微細な検体の三次元分子立体構造データを測定する、請求項2に記載のレーザー顕微スキャン装置。
【請求項4】
血液の採取や検体を試薬に入れることをせずに、リアルタイムに血液中の抗体の三次元分子立体構造データを測定し、請求項1に記載の最終解析装置に送信する、請求項1に記載の磁気共鳴顕微スキャン型抗体三次元分子立体構造データ測定/送受信装置。
【請求項5】
血液中の微細な抗体の三次元分子立体構造データを測定する請求項4に記載の磁気共鳴顕微スキャン装置。
【請求項6】
請求項3に記載のレーザー顕微スキャン装置、請求項5に記載の磁気共鳴顕微スキャン装置より得られた三次元分子立体構造データを一次解析電算システムにより一次解析し再測定顕微領域の確定を行い、各スキャン装置に再測定を実施させ、その結果得られた三次元一次解析分子立体構造データをさらに二次解析電算システムにより二次解析し、その結果得られた三次元二次解析分子立体構造データを、請求項1に記載の最終解析装置に高速ネットワークを介し送信する、測定データ一次/二次解析装置。
【請求項7】
請求項3に記載のレーザー顕微スキャン装置、請求項5に記載の磁気共鳴顕微スキャン装置より得られた三次元分子立体構造データと、粘液・唾液・血液中にウイルスDNA・抗原・抗体が存在する場合の三次元分子立体構造データのパターンデータと照合することにより、検体領域からウイルスDNA・抗原・抗体が存在すると判定される再測定顕微領域を算出する請求項6に記載の一次解析電算システム。
【請求項8】
請求項6に記載の再測定の結果得られた三次元一次解析分子立体構造データを、特定のウイルスDNA・抗原・抗体の分子立体構造データのパターンデータと照合することにより、特定のウイルスDNA・抗原・抗体の三次元二次解析分子立体構造データを算出する、請求項6に記載の二次解析電算システム。
【請求項9】
請求項6に記載の測定データ一次/二次解析装置から高速ネットワークを介し送信された三次元二次解析分子立体構造データを最終解析電算システムにより最終解析を行い、検査対象のウイルスDNA・抗原・抗体の有無を判定し、その最終解析結果データを、請求項1に記載のレーザー顕微スキャン型DNA・抗原分子立体構造データ測定/送受信装置、磁気共鳴顕微スキャン型抗体分子立体構造データ測定/送受信装置に高速ネットワークを介し送信する、請求項1に記載の最終解析装置。
【請求項10】
請求項6に記載の測定データ一次/二次解析装置から高速ネットワークを介し送信された三次元二次解析分子立体構造データと、最終的に求めるウイルスDNA・抗原・抗体を特定するための分子立体構造データのパターンデータを照合することにより、検査対象のウイルスDNA・抗原・抗体の有無を判定するための最終解析を行う、請求項9に記載の最終解析電算システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、DNA増幅や血液の採取、検体を試薬に入れることなく、分子構造解析装置(レーザー顕微スキャン型・磁気共鳴顕微スキャン型)と、解析したデータの照合電算システムにより、リアルタイムに検体からウイルスDNA・抗原・抗体を検出する高速/高精度の検査方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的なPCR検査・抗原検査・抗体検査では検体を容器内で増幅させ、試薬に入れ反応を観測する、または血液を採取し検体として試薬に入れ反応を観測する、といった方法で人体中のウイルス・抗原・抗体を検出する。
【0003】
本ウイルスDNA・抗原検査方法では、採取した鼻の粘液や唾液を透明な検体容器1に入れ、レーザー顕微スキャン型DNA・抗原三次元分子立体構造データ測定/送受信装置2にてウイルスDNA分子立体構造・抗原三次元分子立体構造データ測定を行う。
また、本抗体検査方法では、手の指20を磁気共鳴顕微スキャン型抗体三次元分子立体構造データ測定/送受信装置3の円筒窪み部4に入れ、血液中の抗体分子立体構造データ測定を行う。
これらの測定された三次元分子立体構造データを最終解析装置5に、高速ネットワークを介し送信し最終解析することにより、ウイルスDNA・抗原・抗体の検出をリアルタイム/高精度に行う。
【0004】
レーザー顕微スキャン型DNA・抗原三次元分子立体構造データ測定/送受信装置2は、レーザー顕微スキャン装置6と測定データ一次/二次解析部7、測定データ送信/解析結果データ受信部8にて構成され、レーザー顕微スキャン装置6では、円筒窪み部9に採取した鼻の粘液や唾液を入れた透明な検体容器1を入れウイルスDNA分子立体構造・抗原三次元分子立体構造をスキャニングする。また、レーザー顕微スキャン装置6で測定された三次元分子立体構造データは、測定データ一次/二次解析装置7で一次解析され、再測定顕微領域25の確定を行い、レーザー顕微スキャン装置6にその領域の再測定を実施させる。その結果得られた三次元一次解析分子立体構造データは測定データ一次/二次解析装置7で二次解析され、得られた三次元二次解析分子立体構造データ29は、解析データ送受信部8から、最終解析装置5に高速ネットワークを介し送信される。
【0005】
レーザー顕微スキャン装置6の、検体容器1をスキャニングする顕微スキャン部10は、検体容器1の垂直軸に直交する平面上に位置する、微細レーザー照射部a(11)/微細レーザー受光部a(12)、微細レーザー照射部b(13)/微細レーザー受光部b(14)にて成る。微細レーザー照射部a(11)から照射される微細レーザー光15と、微細レーザー照射部b(13)から照射される微
ー光が交差する検体立方領域17をスキャンすることにより、より高感度な偏光・干渉波受信を可能とし、分子レベルの高精細な顕微スキャンを可能とする。これにより、検体立方領域17の原子構造によるレーザー波干渉データが得られる。
【0006】
磁気共鳴顕微スキャン型抗体三次元分子立体構造データ測定/送受信装置3は、磁気共鳴顕微スキャン装置18と磁気遮蔽部19、測定データ一次/二次解析装置7、解析データ受信部8にて構成され、磁気共鳴顕微スキャン装置18では、円筒窪み部4に手の指20を入れ、血液中の抗体の分子立体構造をスキャニングする。
また、磁気共鳴顕微スキャン装置18でスキャニングされた三次元分子立体構造データは、測定データ一次/二次解析装置7で一次解析され、再測定顕微領域25の確定を行い、磁気共鳴顕微スキャン装置18にその領域の再測定を実施させる。その結果得られた三次元一次解析分子立体構造データは測定データ一次/二次解析装置7で二次解析され、得られた三次元二次解析分子立体構造データ29は、解析データ送受信部8から、最終解析装置5に送信される。
磁気共鳴顕微スキャン装置18で発生する磁場が、測定データ一次/二次解析装置7、解析データ受信部8に影響を与えないように磁気遮蔽部19をその間に設置する。
【0007】
磁気共鳴顕微スキャン装置18の、円筒窪み部4は、その内壁を電流発生素子21により覆われており、手の指20をリング状に取り巻く内壁の部分22は電子線照射素子兼受信素子23で覆われている。電流発生素子21は円筒窪み部の差し込み口ではリング状に並び、奥側では内壁に沿い線上に並ぶ。
内壁の部分22では、電流発生素子21と電子線照射素子兼受信素子23は、同じ方向の線上に並ぶ。電流発生素子21の通電は一定時間t1,t2…tnの順毎に行われ、その時間順に通電する電流発生素子から成る線状帯を21t1,21t2…21tnとする。21t1,21t2…21tnは円筒窪み部の垂直面の円状に沿い回転する。
また、一定時間t1時間に通電する電流発生素子を21により発生する磁場の方向をj1とし、一定時間t1,t2…tnの順毎に発生する磁場の方向をj1,j2…jnとする。
【0008】
一定時間t1時間にj1の方向に45°の角度に傾けた直交する2本の主軸線上に中心点を持つ内壁の部分22の平方部分の2組をa1/a’1、b1/b’1とする。
【0009】
a1面の電子線照射素子兼受信素子23a1の相対するa’1面との軸に直交する
【0010】
b1面の電子線照射素子兼受信素子23b1の相対するb’1面との軸に直交する
【0011】
一定時間t1時間にa1/a’1、b1/b’1にて前述の電子線照射と受信を繰り返すことにより、各電子線が交差する検体立方領域24(t1)での原子構造による電子波干渉データを測定することが可能となる。
【0012】
一定時間tn時間にjnの方向に45°の角度に傾けた直交する2本の主軸線上に中心点を持つ内壁の部分22の平方部分の2組をan/a’n、bn/b’nとする。一定時間tn時間にan/a’n、bn/b’nにて前述のa1/a’1、b1/b’1で行った電子線照射と受信を同様に行うことにより、各電子線が交差する検体立方領域24(tn)での原子構造による電子波干渉データを測定することが可能となる。
【0013】
前述の手順により、一定時間t1,t2…tnの順に、磁場方向に差異がある検体立方領域24(t1),24(t2)…24(tn)の水素原子位置構造による電子波干渉データが得られる。
【0014】
レーザー顕微スキャン装置6、磁気共鳴顕微スキャン装置18で測定された三次元分子立体構造データは、測定データ一次/二次解析装置7で予め導入されているパターンデータと照合することにより一次解析され再測定顕微領域25の確定を行い、各スキャン装置に再測定を実施させる。再測定顕微領域25で再測定された三次元一次解析分子立体構造データ27は、測定データ一次/二次解析装置7で予め導入されているパターンデータと照合することにより二次解析され、得られた三次元二次解析分子立体構造データ28は、解析データ送受信部8から、高速ネットワークを介し最終解析装置5に送信される。
【0015】
上記一次解析は、レーザー顕微スキャン装置6、磁気共鳴顕微スキャン装置18で測定された三次元分子立体構造データと、粘液・唾液・血液中にウイルスDNA・抗原・抗体が存在する場合の三次元分子立体構造データのパターンデータと照合することにより行われ、検体立方領域17と検体立方領域24からウイルスDNA・抗原・抗体26が存在すると判定される再測定顕微領域25を算出、再測定を実施し、三次元一次解析分子立体構造データ27を算出する。
【0016】
また、二次解析は、三次元一次解析分子立体構造データ27と、測定データ一次/二次解析装置7で予め導入されている特定のウイルスDNA・抗原・抗体の分子立体構造データのパターンデータと照合することにより行われ、特定のウイルスDNA・抗原・抗体の三次元二次解析分子立体構造データ28を算出する。
【0017】
さらに、最終解析システム5に送信された三次元二次解析分子立体構造データ28は、最終的に求めるウイルスDNA・抗原・抗体を特定するための三次元分子立体構造データのパターンデータと照合され、検査対象のウイルスDNA・抗原・抗体の有無を判定する最終解析を行う。その最終解析結果データをレーザー顕微スキャン型DNA・抗原三次元分子立体構造データ測定/送受信装置2、磁気共鳴顕微スキャン型抗体三次元分子立体構造データ測定/送受信装置3に高速ネットワークを介し送信する。
【0018】
上記一次解析、二次解析は、最終解析システム5での最終解析に必要な三次元二次解析分子立体構造データ28の送信量を、一次解析/二次解析/データ送信時間の合計が最小になるように行われる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
一般的なPCR検査・抗原検査・抗体検査は検体を容器内で増幅させ、試薬に入れ反応を観測する、または血液を採取し検体として試薬に入れ反応を観測する、といった方法で人体中のウイルス・抗原・抗体を検出するが、以下の課題が在る。
(1)検体を増幅させるのに時間がかかり、検査結果が得られるのに数日を要する場合もある。
(2)検体増幅や試薬判定の過程で検査精度が落ちる。
(3)検体の増幅や試薬での判定には検査機器・検査要員等のコストがかかる。
(4)体液・血液の採取のために医療従事者が必要で、そのコストがかかり、要員確保も困難である。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本ウイルスDNA・抗原検査方法では、採取した鼻の粘液や唾液を透明な検体容器1に入れ、レーザー顕微スキャン型DNA・抗原三次元分子立体構造データ測定/送受信装置2にてウイルスDNA分子立体構造・抗原三次元分子立体構造データ測定を行う。
また、本抗体検査方法では、手の指20を磁気共鳴顕微スキャン型抗体三次元分子立体構造データ測定/送受信装置3の円筒窪み部4に入れ、血液中の三次元抗体分子立体構造データ測定を行う。
上記より得られた三次元抗体分子立体構造データは高速ネットワークを介し最終解析装置5に送信され、最終解析装置により高速計算されてその結果は高速ネットワークを介し瞬時に測定装置に送信される。
【発明の効果】
【0021】
以上のしくみにより、本検査方法では、医療従事者による体液の採取・検体を増幅させる・試薬に検体を入れる、といった必要が無い。
結果ウイルスDNA・抗原・抗体の検出と特定に際し、試薬・検査機器等の特殊設備や医療従事者による特殊な検査要員は不要となり、それらのコストは不要で、高精度の検査結果を瞬時に受けとることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本検査方法全体のしくみを表す概要図である。
図2】レーザー顕微スキャン型DNA・抗原三次元分子立体構造データ測定/送受信装置のしくみを表す概要図である。
図3】レーザー顕微スキャン装置の顕微スキャン部のしくみを表す概要図である。
図4】顕微スキャン装置による走査領域である、検体立方領域と、再測定顕微領域を表す概要図である。
図5】磁気共鳴顕微スキャン型抗体三次元分子立体構造データ測定/送受信装置のしくみを表す概要図である。
図6】磁気共鳴顕微スキャン装置の円筒窪み部でのスキャニングのしくみを表す概要図である。
図7】磁気共鳴顕微スキャン装置の円筒窪み部で手の指をリング状に取り巻く内壁の部分の拡大図を表す概要図である。
図8】磁気共鳴顕微スキャン装置の円筒窪み部で手の指をリング状に取り巻く内壁の部分の拡大図で、時刻tnにおける電子線照射素子兼受信素子の電子線照射順を表す概要図である。
図9】時刻tn時の磁気共鳴顕微スキャン装置の円筒窪み部でのスキャニングのしくみを表す概要図である。
図10】時刻t1時の磁気共鳴顕微スキャン装置の円筒窪み部でのスキャニングの状態を、平面図として表した概要図である。
図11】時刻tn時の磁気共鳴顕微スキャン装置の円筒窪み部でのスキャニングの状態を、平面図として表した概要図である。
図12】時刻tn時の磁気共鳴顕微スキャン装置の円筒窪み部でのスキャニングの状態を、側面図として表した概要図である。
図13】レーザー顕微スキャン装置、磁気共鳴顕微スキャン装置で測定された三次元分子立体構造データと、一次解析され確定した再測定顕微領域、その中に存在するウイルスDNA・抗原・抗体の三次元分子立体構造データを表す概要図である。
図14】一次解析され確定した再測定顕微領域、その中に存在するウイルスDNA・抗原・抗体の三次元分子立体構造データを表す概要図である。
図15】一次解析後再測定された三次元一次解析分子立体構造データと、二次解析後得られた三次元二次解析分子立体構造データを表す概要図である。
図16】二次解析後得られた三次元二次解析分子立体構造データと、特定のウイルスDNA・抗原・抗体の分子立体構造データのパターンデータとの照合を表す概要図である。
図17】磁気共鳴顕微スキャン装置において、二次解析後得られた三次元二次解析分子立体構造データと、特定のウイルスDNA・抗原・抗体の分子立体構造データのパターンデータとの照合が、水素原子のスピン状態によって測定されたデーダによって行われる方式を表す概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は本検査方法全体のしくみを表す概要図である。
採取した鼻の粘液や唾液を透明な検体容器1に入れ、レーザー顕微スキャ型DNA・抗原三次元分子立体構造データ測定/送受信装置2にてウイルスDNA分子立体構造・抗原三次元分子立体構造データ測定を行う。
また、手の指を磁気共鳴顕微スキャン型抗体三次元分子立体構造データ測定/送受信装置3の円筒窪み部4に入れ、血液中の抗体分子立体構造データ測定を行う。
これらの測定された三次元分子立体構造データを最終解析装置5に高速ネットワークを介し送信し、最終解析後結果データをデータ測定/送受信装置で受信することにより、ウイルスDNA・抗原・抗体の検出をリアルタイムに行う。
【0024】
図2はレーザー顕微スキャン型DNA・抗原三次元分子立体構造データ測定/送受信装置2のしくみを表す概要図である。
レーザー顕微スキャン型DNA・抗原三次元分子立体構造データ測定/送受信装置2は、レーザー顕微スキャン装置6と測定データ一次/二次解析部7、解析データ送受信部8にて構成され、レーザー顕微スキャン装置6では、円筒窪み部9に採取した鼻の粘液や唾液を入れた透明な検体容器1を入れウイルスDNA分子立体構造・抗原三次元分子立体構造をスキャニングする。また、レーザー顕微スキャン装置6で測定された三次元分子立体構造データは、測定データ一次/二次解析装置7で一次解析され、再測定顕微領域25の確定を行い、レーザー顕微スキャン装置6にその領域の再測定を実施させる。その結果得られた三次元一次解析分子立体構造データが得られる。
【0025】
図3はレーザー顕微スキャン装置6の検体容器1をスキャニングする顕微スキャン部10のしくみを表す概要図である。
顕微スキャン部10は、検体容器1の垂直軸に直交する平面上に位置する、微細レーザー照射部a(11)/微細レーザー受光部a(12)、微細レーザー照射部b(13)/微細レーザー受光部b(14)にて成る。微細レーザー照射部a(11)から照射される微細レーザー光15と、微細レーザー照射部b(13)から照射
細レーザー光が交差する検体立方領域17をスキャンすることにより、より高感度な偏光・干渉波受信を可能とし、分子レベルの高精細な顕微スキャンを可能とする。これにより、検体立方領域17の原子構造によるレーザー波干渉データが得られる。
【0026】
図4は顕微スキャン装置による走査領域である、検体立方領域17,24と、再測定顕微領域を表す概要図である。
【0027】
図5は磁気共鳴顕微スキャン型抗体三次元分子立体構造データ測定/送受信装置のしくみを表す概要図である。
磁気共鳴顕微スキャン型抗体三次元分子立体構造データ測定/送受信装置3は、磁気共鳴顕微スキャン装置18と磁気遮蔽部19、測定データ一次/二次解析装置7、解析データ送受信部8にて構成され、磁気共鳴顕微スキャン装置18では、円筒窪み部4に手の指20を入れ、血液中の抗体の分子立体構造をスキャニングする。
また、磁気共鳴顕微スキャン装置18でスキャニングされた三次元分子立体構造データは、測定データ一次/二次解析装置7で一次解析され、再測定顕微領域25の確定を行い、磁気共鳴顕微スキャン装置18にその領域の再測定を実施させる。その結果得られた三次元一次解析分子立体構造データは測定データ一次/二次解析装置7で二次解析され、得られた三次元二次解析分子立体構造データ29は、測定データ送信/解析結果データ送受信部8から、最終解析装置5に高速ネットワークを介し送信される。
磁気共鳴顕微スキャン装置18で発生する磁場が、測定データ一次/二次解析装置7、解析データ送受信部8に影響を与えないように磁気遮蔽部19をその間に設置する。
【0028】
図6は磁気共鳴顕微スキャン装置18の円筒窪み部4でのスキャニングのしくみを表す。αはa1を含む領域、βは電流発生素子21t1を含む円筒窪み部の差し込み口のリング状の領域。
図7図6のα、βの部分の拡大図を表す概要図である。
図8図6のαnの部分の拡大図を表す概要図である。
図9は時刻tn時の磁気共鳴顕微スキャン装置の円筒窪み部でのスキャニングのしくみを表す概要図である
図10は時刻t1時の磁気共鳴顕微スキャン装置の円筒窪み部でのスキャニングの状態を、平面図として表した概要図である。
図11は時刻tn時の磁気共鳴顕微スキャン装置の円筒窪み部でのスキャニングの状態を、平面図として表した概要図である。
図12は時刻tn時の磁気共鳴顕微スキャン装置の円筒窪み部でのスキャニングの状態を、側面図として表した概要図である。
磁気共鳴顕微スキャン装置18の、円筒窪み部4は、その内壁を電流発生素子21により覆われており、手の指20をリング状に取り巻く内壁の部分22は電子線照射素子兼受信素子23で覆われている。電流発生素子21は円筒窪み部の差し込み口ではリング状に並び、奥側では内壁に沿い線上に並ぶ。
内壁の部分22では、電流発生素子21と電子線照射素子兼受信素子23は、同じ方向の線上に並ぶ。電流発生素子21の通電は一定時間t1,t2…tnの順毎に行われ、その時間順に通電する電流発生素子から成る線状帯を21t1,21t2…21tnとする。21t1,21t2…21tnは円筒窪み部の垂直面の円状に沿い回転する。
また、一定時間t1時間に通電する電流発生素子を21により発生する磁場の方向をj1とし、一定時間t1,t2…tnの順毎に発生する磁場の方向をj1,j2…jnとする。
一定時間t1時間にj1の方向に45°の角度に傾けた直交する2本の主軸線上に中心点を持つ内壁の部分22の平方部分の2組をa1/a’1、b1/b’1とする。
a1面の電子線照射素子兼受信素子23a1の相対するa’1面との軸に直交する
b1面の電子線照射素子兼受信素子23b1の相対するb’1面との軸に直交する
一定時間t1時間にa1/a’1,b1/b’1にて前述の電子線照射と受信を繰り返すことにより、各電子線が交差する検体立方領域24(t1)での原子構造による電子波干渉データを測定することが可能となる。
一定時間tn時間にjnの方向に45°の角度に傾けた直交する2本の主軸線上に中心点を持つ内壁の部分22の平方部分の2組をan/a’n、bn/b’nとする。一定時間tn時間にan/a’n、bn/b’nにて前述のa1/a’1、b1/b’1で行った電子線照射と受信を同様に行うことにより、各電子線が交差する検体立方領域24(tn)での原子構造による電子波干渉データを測定することが可能となる。
前述の手順により、一定時間t1,t2…tnの順に、磁場方向に差異がある検体立方領域24(t1),24(t2)…24(tn)の水素原子位置構造による電子波干渉データが得られる。
【0029】
図13はレーザー顕微スキャン装置6、磁気共鳴顕微スキャン装置18で測定された三次元分子立体構造データと、一次解析され確定した再測定顕微領域25、その中に存在するウイルスDNA・抗原・抗体の三次元分子立体構造データ26を表す概要図である。
磁気共鳴顕微スキャン装置18で測定された三次元分子立体構造データは、測定データ一次/二次解析装置7で予め導入されているパターンデータと照合することにより一次解析され再測定顕微領域25の確定を行い、各スキャン装置に再測定を実施させる。
【0030】
図14は一次解析され確定した再測定顕微領域25、その中に存在するウイルスDNA・抗原・抗体の三次元分子立体構造データ26、一次解析後再測定された三次元一次解析分子立体構造データ27を表す概要図である。
【0031】
図15は一次解析後再測定された三次元一次解析分子立体構造データ27と、二次解析後得られた三次元二次解析分子立体構造データ28を表す概要図である。再測定顕微領域25で再測定された三次元一次解析分子立体構造データ27は、測定データ一次/二次解析装置7で予め導入されているパターンデータと照合することにより二次解析され、得られた三次元二次解析分子立体構造データ28は、解析データ送受信部8から、最終解析装置5に高速ネットワークを介し送信される。
【0032】
図16は二次解析後得られた三次元二次解析分子立体構造データ28と、特定のウイルスDNA・抗原・抗体の分子立体構造データのパターンデータとの照合を表す概要図である。最終解析システム5に送信された三次元二次解析分子立体構造データ28は、最終的に求めるウイルスDNA・抗原・抗体を特定するための三次元分子立体構造データのパターンデータと照合され、検査対象のウイルスDNA・抗原・抗体の有無を判定する最終解析を行う。その最終解析結果データをレーザー顕微スキャン型DNA・抗原三次元分子立体構造データ測定/送受信装置2、磁気共鳴顕微スキャン型抗体三次元分子立体構造データ測定/送受信装置3に送信する。
図16に示す29の領域は最終的に求めるウイルスDNA・抗原・抗体を特定するための三次元分子立体構造データのパターンデータと照合し、合致したことを表す。
【0033】
図17は磁気共鳴顕微スキャン装置18において、二次解析後得られた三次元二次解析分子立体構造データ28と、特定のウイルスDNA・抗原・抗体の分子立体構造データのパターンデータとの照合が、水素原子のスピン状態による電子線干渉波により測定され得られた三次元分子立体構造データによって行われる方式を表す概要図である。
図17の30の領域での水分子の三次元立体構造が31で示す一方向の磁場により一方向にスピン励起された水素原子と電子線との干渉波形により、測定可能となることを示す概要図である。
【符号の説明】
【0034】
1 透明な検体容器
2 レーザー顕微スキャン型DNA・抗原三次元分子立体構造データ測定/送受信装置
3 磁気共鳴顕微スキャン型抗体三次元分子立体構造データ測定/送受信装置
4 磁気共鳴顕微スキャン型抗体三次元分子立体構造データ測定/送受信装置の円筒窪み部
5 最終解析装置
6 レーザー顕微スキャン装置
7 測定データ一次/二次解析装置
8 解析データ送受信部
9 レーザー顕微スキャン型DNA・抗原三次元分子立体構造データ測定/送受信装置の円筒窪み部
10 レーザー顕微スキャン装置の顕微スキャン部
11 微細レーザー照射部a
12 微細レーザー受光部a
13 微細レーザー照射部b
14 微細レーザー受光部b
15 微細レーザー照射部aから照射される微細レーザー光
16 微細レーザー照射部bから照射される微細レーザー光
17 レーザー顕微スキャン装置での検体立方領域
18 磁気共鳴顕微スキャン装置
19 磁気遮蔽部
20 手の指
21 電流発生素子
22 手の指をリング状に取り巻く内壁の部分
23 電子線照射素子兼受信素子
24 磁気共鳴顕微スキャン装置での検体立方領域
25 再測定顕微領域
26 ウイルスDNA・抗原・抗体の三次元分子立体構造データ
27 三次元一次解析分子立体構造データ
28 三次元二次解析分子立体構造データ
29 最終的に求めるウイルスDNA・抗原・抗体を特定するための三次元分子立体構造データのパターンデータとの合致
30 特定のウイルスDNA・抗原・抗体の分子立体構造データのパターンデータと合致する領域での水分子の三次元立体構造
31 一方向の磁場により一方向にスピン励起された水素原子により測定される三次元立体構造
図1
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図17