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▶ 間島 味紀枝の特許一覧

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  • 特開-不織布入り布マスク 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022153221
(43)【公開日】2022-10-12
(54)【発明の名称】不織布入り布マスク
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20221004BHJP
   A62B 18/02 20060101ALI20221004BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
A62B18/02 C
A41D13/11 D
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021084207
(22)【出願日】2021-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】503015374
【氏名又は名称】間島 味紀枝
(72)【発明者】
【氏名】間島 味紀枝
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA07
2E185CC34
(57)【要約】
【課題】 インフルエンザ、花粉症、新型肺炎コロナウイルスなどの感染防止に、二重マスクに効果があるとの結果報告があり、二重マスク着用が多くなっているが、長時間装着することで、布マスク1枚より息苦しくなり、蒸れて肌荒れ、乾燥、摩擦によるかぶれに悩まされているとのことで、布マスクで1枚でも対応できる不織布入りマスクに関する。
【解決手段】 布マスクの裏地の内側に、ソフトな接着不織布をアイロンで加熱接着し、その上にソフトな不織布を重ね三層構造にすることで、中央部分が高くしっかりした椀状な形状をした空洞となり息苦しさが解消でき、また、布マスクの特性として、保湿性と吸湿性に優れており、肌触りがよいことで、蒸れによる肌荒れ、乾燥、摩擦によるかぶれに対応できる状態にすることが容易な、不織布入りマスクを提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
布マスクの裏地の内側に、ソフトな接着不織布をアイロンで加熱接着し、その上にソフトな不織布を重ねた三層構造からなることを特徴とする不織布入り布マスク。
【請求項2】
布マスクの裏地の内側に、ソフトな接着不織布をアイロンで加熱接着し、その上にソフトな不織布を重ねることで、二重マスクにしなくても布マスク1枚でも新型肺炎コロナウイルスの感染リスクを低下させることを特徴とする請求項1記載の不織布入り布マスク。
【請求項3】
不織布は、製法上織物や編み物よりも耐久性が低く繰り返し使用不可能ですが、布と接着不織布を合わせて使用すると耐久性を持たせることができ何度も使用可能となることで、ソフトな接着不織布をアイロンで加熱することにより何度も使用可能となり、二重マスク着用しなくても、布マスク1枚でよいことを特徴とする請求項1又は2記載の不織布入り布マスク。
【請求項4】
不織布は、水洗いに不向きとなっているが、布マスクにソフトな接着不織布をアイロンで加熱することで洗濯に耐用できることが特徴とする請求項1乃至3に記載の不織不入り布マスク。
【請求項5】
布マスク、ソフトな接着不織布、ソフトな不織布を三層に重ねることで厚みが増した分、しっかりした形状を保持でき中央部分が高くなり椀状な形状の空洞になることを特徴とする請求項1乃至4に記載の不織布入り布マスク。
【請求項6】
布マスクは、適度な保湿性、吸湿性に優れており、肌触りも良いので、病原菌などの侵入による肌荒れ、乾燥、摩擦によるかぶれ等を、二重マスクよりも1枚の布マスクの方が防げることを特徴とする請求項1乃至5に記載の不織不入り布マスク
【請求項7】
不織布は、ポリエステル系繊維、ポリプロピレン系繊維、レーヨン、アクリレート、ナイロン、アセテート、羊毛、コットン、ウレタン及びポリエチレン系繊維と、羊毛、コットン、シルクの天然素材を、一種以上含んだ不織布からなる請求項1乃至6に記載の不織布入り布マスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インフルエンザ、花粉症、新型肺炎コロナウイルスなどの感染の対策に、二重マスクに効果があるとの研究結果が出たことで二重マスクを着用する人が多くなっており、不織布のマスクの上に布マスク、ウレタンと布マスクのように多種多様に併用しているが、マスク1枚着用でも長時間装着することで息苦しくなり、蒸れて肌荒れ、乾燥、摩擦によるかぶれになるが、二重マスク着用するともっと被害が出てきて困っていることで、布マスク1枚でも対応できる不織布入りマスクに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、不織布のマスク1枚でインフルエンザ、花粉症、新型肺炎コロナウイルスなどの感染予防に対応できていたが、近年浴びる飛沫の量が、二重マスクの方が飛沫の量が多く減ったとの事で、二重マスクを装着する人が増えて来ている。
【0003】
また、二重マスクにすることで、内側に不織布の立体マスクを使用し、外側におしゃれな多種多様なマスクを装着したり、二種類の多種多様な組み合わせをしたりしているが、二枚重ねると従来どおりの1枚仕様よりも息苦しくなり、マスクの中が蒸れて高温になることで、体温調節が大変になり病原菌等の侵入による肌荒れ、二重に耳が引っ張られる摩擦によるかぶれが起こり困っている。
【先行技術献】
【0004】
特開願2020-074460
特願2014-550561
特願2006-288109
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
背景技術で述べた前者において、不織布のマスク1枚を装着することで、インフルエンザ、花粉症、新型肺炎コロナウイルスなどの感染予防に対応できるとしていたのが、不織布の立体マスクと布マスク、または他の組み合わせによる二重マスクにすることで、従来どおりの1枚マスクより長時間装着すると息苦しくなり、マスクの中は蒸れて肌荒れ、乾燥、摩擦によるかぶれの原因が多くなっている。
【発明が解決するための手段】
【0006】
本発明の不織布入り布マスクは、マスクの裏地の内側にソフトな接着不織布をアイロンで加熱接着し、その上にもう1枚ソフトな接着なしの不織布を重ねることで、しっかりした布マスクになり、中央部分が高く椀状な形状の空洞となり、鼻や口の部分が息苦しくないことを特徴とする。
【0007】
前記不織布入りマスクは、接着不織布を衣類の芯地のようにアイロンで加熱接着することで、耐久性が増して何度も繰り返して使用でき、洗濯も可能となることとなっており、本発明の布マスクの裏地の内側にソフトな接着不織布をアイロンで加熱接着することで耐久性を持たせることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の不織布入りマスクは、マスクの裏地の内側に左右対称にソフトな接着不織布を、アイロンで加熱接着し、その上にソフトな不織布を重ねることで、顔に当たる部分がソフトにフイットし、シワにもなりにくい。
【0009】
また、布マスクの裏地と、ソフトな接着不織布、ソフトな不織布の三層により、布マスク1枚で新型肺炎コロナウイルスの飛沫等をカットします。
【0010】
また、二重マスクの内側は吐く息で蒸れて、かなり湿度が高く高温にもなっており、アクネ菌などの細菌や雑菌が繁殖しやすく、ニキビなどの肌荒れを起こしやすいが、本発明は布マスク特有な吸湿性に優れているので解消できる。
【0011】
二重マスクをつけている時は、吐く息でマスクの内側は潤っているように見えますが、マスクを外した途端に水分が蒸発し、自分の皮脂まで奪われてしまい一気に乾燥しますが、本発明は布マスク特有な保湿性に優れているので、通気性を確保でき乾燥を防止できる。
【0012】
二重マスクをすることで、耳が前方に引っ張られ二倍の力で摩擦が起こり、肌がダメージを受けることで、外部刺激から肌を守るバリア機能が正常に働かなくなり、耳回りの皮膚もかぶれを起こしますが、本発明は布マスク特有な肌触りがよいことで摩擦を抑えることができる。
【0013】
不織布は、製法上織物や編み物よりも耐久性が低く、繰り返し使用することができないが、衣類の芯地のように布と合わせて使用することで、耐久性を持たせることができる。
【0014】
不織布は、ポリエステル系繊維、ポリプロピレン系繊維、レーヨン、アクリレート、ナイロン、アセテート、ウレタン及びポリエチレン系繊維と羊毛、コットン、シルクなどの天然素材を、一種以上含んだ不織布からなる。
【0015】
また、接着不織布入りマスクをアイロンで加熱接着することで、洗濯後もシワがつきにくくマスクの型くずれを防ぎ、多数回洗濯可能である。洗濯は繊維を傷めないように手洗いがよい。
【0016】
また、マスクの上辺がゆるやかなカーブをしておりフイット感があるので、ノーズワイヤがなくても眼鏡が曇りにくく、手づくりならでの快適さがある。
【0017】
布マスクは、ダブルガーゼ、コットン、ニット等が多いが、シルクにするとたんぱく質で出来ているので、天然の抗菌作用があり、紫外線をカットする特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】 本発明の不織布入り布マスクの斜視図
図2】 本発明の不織布入り布マスクの縫い代付き型紙
図3】 本発明の不織布入り布マスクの三層状態を示す斜視図
図4】 本発明の不織布入り布マスクの裏地の断面図
図5】 本発明の不織不入り布マスクの中心線を縫った状態の平面図
図6】 本発明の不織不入り布マスクの上辺と下辺を縫った状態の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明を実施する最適と思われる形態を図面に参照して説明する。図1は布マスクの中心線(4)が高くなっており鼻と口の当たる部分は、裏地がソフトな接着不織布(2)とソフトな不織布(3)の三層構造により、しっかり高くなった中央部分の椀状な形状(9)の部分が息苦しくない。
【0020】
図2は、布マスクの縫い代付き型紙表裏四枚からなり、布マスクの上辺(6)は、長くゆるいカーブになっており、鼻の部分の隙間が少なくフイット感があり、布マスクの下辺(7)は、少し短くカーブは少しきつくなっている。
【0021】
図3は、布マスク(1)の裏地の内側に、ソフトな接着不織布(2)、ソフトな不織布(3)を三層に重ねた状態を示しています。
【0022】
図4は、布マスク(1)の裏地にソフトな接着不織布(2)をアイロンで加熱接着し、その上にソフトな不織布(3)を重ねた状態の断面図です。
【0023】
図5は、布マスク(1)の表地と裏地の布マスクの中心線(4)をそれぞれ縫って、縫い代を倒したとき布がつれにくくするために切り込み(8)を入れた状態です。
【0024】
図6は、布マスク(1)の表地、裏地を中表にして上辺(6)と下辺(7)を縫い合わせ、上辺(6)と下辺(7)の縫い代もつれにくくするために全体に切り込み(8)を入れた状態。
【符号の説明】
【0025】
1 布マスク
2 ソフトな接着不織布
3 ソフトな不織布
4 布マスクの中心線
5 マスクゴム
6 布マスクの上辺
7 布マスクの下辺
8 切り込み
9 中央部分の椀状な形状
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-06-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
布マスクの裏地の内側に、ソフトな接着不織布をアイロンで加熱接着し、その上にソフトな不織布を重ねた三層構造からなり、布マスクと不織布2枚は同サイズで採寸してあり、布マスクと不織布の位置ズレなしの状態であることを特徴とする不織布入り布マスク。
【請求項2】
布マスクの裏地の裏面にソフトな接着不織布を接着し、その上にソフトな不織布を重ね、三層になることで厚みが増した分しっかりした形状を保持でき、中央部分が高くなり椀状な形状の空洞になることを特徴とする請求項1に記載の不織布入り布マスク。
【請求項3】
布マスク本体の表面及び裏面のたて中央部分が椀状になっており、布マスクの中心線に沿った縫い代を細かく切りこみを入れることで、縫い代を割り倒したとき、中央部分がより丸みを帯びた椀状になることを特徴とする請求項1又は2に記載の不織不入り布マスク。