(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022153263
(43)【公開日】2022-10-12
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/655 20140101AFI20221004BHJP
A63F 13/525 20140101ALI20221004BHJP
A63F 13/55 20140101ALI20221004BHJP
A63F 13/30 20140101ALI20221004BHJP
A63F 13/80 20140101ALI20221004BHJP
A63F 9/00 20060101ALI20221004BHJP
A63F 9/30 20060101ALI20221004BHJP
【FI】
A63F13/655
A63F13/525
A63F13/55
A63F13/30
A63F13/80 Z
A63F9/00 508H
A63F9/30 502C
A63F9/00 508A
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022009035
(22)【出願日】2022-01-25
(62)【分割の表示】P 2021055221の分割
【原出願日】2021-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100185971
【弁理士】
【氏名又は名称】高梨 玲子
(72)【発明者】
【氏名】野村 有加
(57)【要約】
【課題】 現実空間では実現することが困難な、特別な価値を付加したコンテンツを仮想空間内で提供することが可能な情報処理システム、情報処理方法およびコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】 本発明の情報処理システムはが備える一又は複数のコンピュータプロセッサは、表示画面に、仮想空間に、ユーザのアバタオブジェクトおよび第一のオブジェクトを表示させた画像を表示させる第一表示処理部と、ユーザの操作に応じてアバタオブジェクトを仮想空間の中で移動させる移動処理部と、アバタオブジェクトと第一のオブジェクトとの関係が第一の条件を満たしているかを判定する判定部と、判定部により第一の条件を満たすと判定された場合に、表示画面に、現実空間の画像を表示させる第二表示処理部とを備える。
【選択図】
図17
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の情報処理装置の表示画面に仮想空間の画像を表示させるための情報処理システムであって、一又は複数のコンピュータプロセッサを備え、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、前記表示画面に、前記仮想空間に、ユーザのアバタオブジェクトおよび前記ユーザが遠隔から操作可能な操作部を備える現実空間のゲーム機である対象物に関連付けられた第一のオブジェクトを表示させた画像を表示させる第一表示処理部と、
ユーザの操作に応じて前記アバタオブジェクトを前記仮想空間の中で移動させる移動処理部と、
前記アバタオブジェクトと前記第一のオブジェクトとの関係が第一の条件を満たしているかを判定する判定部と、
前記判定部により前記第一の条件を満たすと判定された場合に、前記表示画面に、現実空間の画像を表示させる第二表示処理部と
を備え、
前記現実空間の画像には、前記対象物を正面から撮像した第一画像、および/または、前記対象物を側面から撮像した第二画像が含まれ、
前記判定部は、さらに、前記アバタオブジェクトと前記第一のオブジェクトとの関係が第二の条件を満たしているかを判定し、
前記第二表示処理部は、前記判定部により前記第二の条件を満たすと判定された場合に、前記第一画像と前記第二画像とを切り替えて表示する情報処理システム。
【請求項2】
前記第二の条件は、前記アバタオブジェクトと前記第一のオブジェクトとの位置の関係に基づくものであり、
前記第二表示処理部は、
前記アバタオブジェクトが前記第一のオブジェクトの正面から側面へ移動した場合、前記第一画像を前記第二画像へ切り替え、
前記アバタオブジェクトが前記第一のオブジェクトの側面から正面へ移動した場合、前記第二画像を前記第一画像へ切り替えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第一画像は、前記第一の情報処理装置とは異なる第二の情報処理装置が、前記対象物を正面から撮像したものであり、
前記第二画像は、前記第一の情報処理装置および前記第二の情報処理装置とは異なる第三の情報処理装置が、前記対象物を側面から撮像したものであることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記第二表示処理部は、
前記判定部により前記第一の条件を満たすと判定された場合に、前記表示画面に、複数の現実空間の画像の中から一の現実空間の画像を選択するためのメニュー画像を表示させ、
前記ユーザによる選択に応じて、前記表示画面に表示する位置の現実空間画像を決定することを特徴とする請求項1、2または3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記対象物は前記ユーザが遠隔から操作可能な操作部を備え、
前記ユーザは、前記対象物内に設置された景品を取得可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記対象物はクレーンゲーム機であり、
前記操作部はクレーン部であり、
前記第一画像には、前記クレーンゲーム機の少なくとも前記景品を含む空間が含まれることを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記対象物はメダルゲーム機であり、
前記操作部はメダル投下部であり、
前記第一画像には、前記メダルゲーム機の少なくともメダルを含む空間であることを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記景品には所定のマーカが付されており、
前記第二表示処理部は、前記現実空間の画像に含まれる前記マーカに基づいて、前記マーカに関連付けられた関連オブジェクトを前記現実空間の画像に重畳して表示させることを特徴とする請求項5、6または7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記ユーザが前記景品の取得に成功した場合に、前記関連オブジェクトのデータを前記ユーザに関連付けて記憶する景品記憶部を備えることを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記第一表示処理部は、
前記ユーザの操作に応じて、前記景品記憶部に記憶された前記関連オブジェクトを、前記仮想空間に表示した前記アバタオブジェクトの装着オブジェクトとして表示させることを特徴とする請求項9に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記第一表示処理部は、
前記ユーザの操作に応じて、前記景品記憶部に記憶された前記関連オブジェクトを、前記仮想空間、または、現実空間にキャラクタオブジェクトとして表示させることを特徴とする請求項9に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記第二表示処理部は、前記関連オブジェクトとして前記アバタオブジェクトを表示させることを特徴とする請求項9、10または11に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記ユーザが前記景品の取得に成功した場合に、前記関連オブジェクトのデータを3Dプリント装置に出力する出力部を備えることを特徴とする請求項9に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記第一画像および前記第二画像を切り替えるための切替操作受付部を備え、
前記第二表示処理部は、前記切替操作受付部により受け付けられた操作に応じて表示させる画像を切り替えることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記第二表示処理部は、前記現実空間の画像を、前記第一のオブジェクトの一部分に重畳して、または、一部分と入れ替えて表示させることを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項16】
前記第一表示処理部は、前記第一のオブジェクトに関連付けられた前記現実空間の画像に関連する情報を表示する表示オブジェクトを表示させることを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項17】
第一の情報処理装置の表示画面に仮想空間の画像を表示させるための情報処理システムにおける情報処理方法であって、
前記情報処理システムが備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、
前記表示画面に、前記仮想空間にユーザのアバタオブジェクトおよび前記ユーザが遠隔から操作可能な操作部を備える現実空間のゲーム機である対象物に関連付けられた第一のオブジェクトを表示させた画像を表示させる第一表示処理ステップと、
ユーザの操作に応じて前記アバタオブジェクトを前記仮想空間の中で移動させる移動処理ステップと、
前記アバタオブジェクトと前記第一のオブジェクトとの関係が第一の条件を満たしているかを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて前記第一の条件を満たすと判定された場合、前記表示画面に、現実空間の画像を表示させる第二表示処理ステップと
を実行させ、
前記現実空間の画像には、前記対象物を正面から撮像した第一画像、および/または、前記対象物を側面から撮像した第二画像が含まれ、
前記判定ステップでは、さらに、前記アバタオブジェクトと前記第一のオブジェクトとの関係が第二の条件を満たしているかを判定し、
前記第二表示処理ステップでは、前記判定ステップにおいて前記第二の条件を満たすと判定された場合に、前記第一画像と前記第二画像とを切り替えて表示する情報処理方法。
【請求項18】
第一の情報処理装置の表示画面に仮想空間の画像を表示させるため情報処理方法であって、
前記第一の情報処理装置が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、
前記表示画面に、前記仮想空間に、ユーザのアバタオブジェクトおよび前記ユーザが遠隔から操作可能な操作部を備える現実空間のゲーム機である対象物に関連付けられた第一のオブジェクトを表示させた画像を表示させる第一表示処理ステップと、
ユーザの操作に応じて前記アバタオブジェクトを前記仮想空間の中で移動させる移動処理ステップと、
前記アバタオブジェクトと前記第一のオブジェクトとの関係が第一の条件を満たしているかを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて前記第一の条件を満たすと判定された場合に、前記表示画面に、現実空間の画像を表示させる第二表示処理ステップと
を実行させ、
前記現実空間の画像には、前記対象物を正面から撮像した第一画像、および/または、前記対象物を側面から撮像した第二画像が含まれ、
前記判定ステップでは、さらに、前記アバタオブジェクトと前記第一のオブジェクトとの関係が第二の条件を満たしているかを判定し、
前記第二表示処理ステップでは、前記判定ステップにおいて前記第二の条件を満たすと判定された場合に、前記第一画像と前記第二画像とを切り替えて表示する情報処理方法。
【請求項19】
第一の情報処理装置の表示画面に仮想空間の画像を表示させるためのコンピュータプログラムであって、
前記第一の情報処理装置が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、
前記表示画面に、前記仮想空間にユーザのアバタオブジェクトおよび前記ユーザが遠隔から操作可能な操作部を備える現実空間のゲーム機である対象物に関連付けられた第一のオブジェクトを表示させた画像を表示させる第一表示処理機能と、
ユーザの操作に応じて前記アバタオブジェクトを前記仮想空間の中で移動させる移動処理機能と、
前記アバタオブジェクトと前記第一のオブジェクトとの関係が第一の条件を満たしているかを判定する判定機能と、
前記判定機能により前記第一の条件を満たすと判定された場合に、前記表示画面に、現実空間の画像を表示させる第二表示処理機能と
を実現させ、
前記現実空間の画像には、前記対象物を正面から撮像した第一画像、および/または、前記対象物を側面から撮像した第二画像が含まれ、
前記判定機能は、さらに、前記アバタオブジェクトと前記第一のオブジェクトとの関係が第二の条件を満たしているかを判定し、
前記第二表示処理機能は、前記判定機能により前記第二の条件を満たすと判定された場合に、前記第一画像と前記第二画像とを切り替えて表示するコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、仮想空間または現実空間内にユーザのアバタを表示させるための技術の開発が盛んに行われている。
【0003】
一例として、非特許文献1には、仮想空間内に自身のアバタを表示させ、提供される動画等のコンテンツを鑑賞するイベントの開催について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【非特許文献1】株式会社リイシューレコーズ, “FORTNITEで、8月7日バーチャルイベント開催決定!!”, [online], 令和2年7月31日, [令和3年2月8日検索], インターネット<https://reissuerecords.net/live/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、現実空間でしか実現できなかったものが仮想空間内でコンテンツとして提供されるようになっていく中で、コンテンツを単に仮想空間内へ移行しただけでは、仮想空間で行う意義を見出し難い。
【0006】
そのため、本発明の目的は、現実空間では実現することが困難な、特別な価値を付加したコンテンツを仮想空間内で提供することが可能な情報処理システム、情報処理方法およびコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の情報処理システムは、第一の情報処理装置の表示画面に仮想空間の画像を表示させるための情報処理システムであって、一又は複数のコンピュータプロセッサを備え、一又は複数のコンピュータプロセッサは、表示画面に、仮想空間に、ユーザのアバタオブジェクトおよび第一のオブジェクトを表示させた画像を表示させる第一表示処理部と、ユーザの操作に応じてアバタオブジェクトを仮想空間の中で移動させる移動処理部と、アバタオブジェクトと第一のオブジェクトとの関係が第一の条件を満たしているかを判定する判定部と、判定部により第一の条件を満たすと判定された場合に、表示画面に、現実空間の画像を表示させる第二表示処理部とを備えることを特徴とする。
【0008】
第二表示処理部は、判定部により第一の条件を満たすと判定された場合に、表示画面に、複数の現実空間の画像の中から一の現実空間の画像を選択するためのメニュー画像を表示させ、ユーザによる選択に応じて、表示画面に表示する位置の現実空間画像を決定することができる。
【0009】
第二表示処理部は、現実空間の画像として、第一の情報処理装置とは異なる第二の情報処理装置が撮像した現実空間に配置された対象物のリアルタイム画像である第一画像を表示させることができる。
【0010】
対象物はユーザが遠隔から操作可能な操作部を備え、ユーザは、対象物内に設置された景品を取得可能であることができる。
【0011】
対象物はクレーンゲーム機であり、操作部はクレーン部であり、第一画像には、クレーンゲーム機の少なくとも景品を含む空間が含まれることができる。
【0012】
対象物はメダルゲーム機であり、操作部はメダル投下部であり、第一画像には、メダルゲーム機の少なくともメダルを含む空間とすることができる。
【0013】
景品には所定のマーカが付されており、第二表示処理部は、現実空間の画像に含まれるマーカに基づいて、マーカに関連付けられた関連オブジェクトを現実空間の画像に重畳して表示させることができる。
【0014】
一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、ユーザが景品の取得に成功した場合に、関連オブジェクトのデータをユーザに関連付けて記憶する景品記憶部を備えることができる。
【0015】
第一表示処理部は、ユーザの操作に応じて、景品記憶部に記憶された関連オブジェクトを、仮想空間に表示したアバタオブジェクトの装着オブジェクトとして表示させることができる。
【0016】
第一表示処理部は、ユーザの操作に応じて、景品記憶部に記憶された関連オブジェクトを、仮想空間、または、現実空間にキャラクタオブジェクトとして表示させることができる。
【0017】
第二表示処理部は、関連オブジェクトとしてアバタオブジェクトを表示させることができる。
【0018】
一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、ユーザが景品の取得に成功した場合に、関連オブジェクトのデータを3Dプリント装置に出力する出力部を備えることができる。
【0019】
第二表示処理部は、現実空間の画像として、さらに、第一の情報処理装置とは異なる第三の情報処理装置が撮像した対象物のリアルタイム画像である第二画像を表示させ、第二の情報処理装置は対象物の正面から対象物を撮像するものであり、第三の情報処理装置は対象物の側面から対象物を撮像するものであることができる。
【0020】
一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、第一画像および第二画像を切り替えるための切替操作受付部を備え、第二表示処理部は、切替操作受付部により受け付けられた操作に応じて表示させる画像を切り替えることができる。
【0021】
判定部は、アバタオブジェクトと第一のオブジェクトとの関係が第二の条件を満たしているかを判定し、第二表示処理部は、判定部により第二の条件を満たしていると判定された場合に、表示させる画像を切り替えることができる。
【0022】
第二の情報処理装置は対象物の内部から周囲を撮像することができる。
【0023】
第二表示処理部は、アバタオブジェクトと第一のオブジェクトとの関係に応じて表示させる画像を変化させることができる。
【0024】
第二表示処理部は、現実空間の画像を、第一のオブジェクトの一部分に重畳して、または、一部分と入れ替えて表示させることができる。
【0025】
第一表示処理部は、第一のオブジェクトに関連付けられた現実空間の画像に関連する情報を表示する表示オブジェクトを表示させることができる。
【0026】
本開示の情報処理方法は、第一の情報処理装置の表示画面に仮想空間の画像を表示させるための情報処理システムにおける情報処理方法であって、情報処理システムが備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、表示画面に、仮想空間にユーザのアバタオブジェクトおよび第一のオブジェクトを表示させた画像を表示させる第一表示処理ステップと、ユーザの操作に応じてアバタオブジェクトを仮想空間の中で移動させる移動処理ステップと、アバタオブジェクトと第一のオブジェクトとの関係が第一の条件を満たしているかを判定する判定ステップと、判定ステップにおいて第一の条件を満たすと判定された場合、表示画面に、現実空間の画像を表示させる第二表示処理ステップとを実行させることを特徴とする。
【0027】
本開示の情報処理方法は、第一の情報処理装置の表示画面に仮想空間の画像を表示させるため情報処理方法であって、第一の情報処理装置が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、表示画面に、仮想空間に、ユーザのアバタオブジェクトおよび第一のオブジェクトを表示させた画像を表示させる第一表示処理ステップと、ユーザの操作に応じてアバタオブジェクトを仮想空間の中で移動させる移動処理ステップと、アバタオブジェクトと第一のオブジェクトとの関係が第一の条件を満たしているかを判定する判定ステップと、判定ステップにおいて第一の条件を満たすと判定された場合に、表示画面に、現実空間の画像を表示させる第二表示処理ステップとを実行させることを特徴とする。
【0028】
本開示のコンピュータプログラムは、第一の情報処理装置の表示画面に仮想空間の画像を表示させるためのコンピュータプログラムであって、第一の情報処理装置が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、表示画面に、仮想空間にユーザのアバタオブジェクトおよび第一のオブジェクトを表示させた画像を表示させる第一表示処理機能と、ユーザの操作に応じてアバタオブジェクトを仮想空間の中で移動させる移動処理機能と、アバタオブジェクトと第一のオブジェクトとの関係が第一の条件を満たしているかを判定する判定機能と、判定機能により第一の条件を満たすと判定された場合に、表示画面に、現実空間の画像を表示させる第二表示処理機能とを実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
本開示の発明によれば、上述した従来技術の課題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。具体的には、本開示の発明によれば、現実空間では実現することが困難な、特別な価値を付加したコンテンツを仮想空間内で提供することができる情報処理システム、情報処理方法およびコンピュータプログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本開示における情報処理システムの一例を示すシステム構成図である。
【
図2】本開示における情報処理システムの他の例を示すシステム構成図である。
【
図3】本開示における情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す構成図である。
【
図4】本開示における情報処理装置の機能構成の一例を示す構成図である。
【
図5】本開示における仮想空間の画像の一例を示すイメージ図である。
【
図6】本開示における仮想空間内の通路の一例を示すイメージ図である。
【
図7】本開示における仮想空間内の特定領域の一例を示すイメージ図である。
【
図8】本開示における仮想空間内の特定領域の他の例のイメージを示すイメージ図である。
【
図9】本開示における現実空間の画像の表示例を示すイメージ図である。
【
図10】本開示における現実空間の画像の表示例を示すイメージ図である。
【
図11】本開示におけるメニュー画面の一例を示すイメージ図である。
【
図12】本開示における対象物の一例を示すイメージ図である。
【
図13】本開示における現実空間の画像の表示例を示すイメージ図である。
【
図14】本開示における対象物の一例を示すイメージ図である。
【
図15】本開示における現実空間の画像の表示例を示すイメージ図である。
【
図16】本開示における景品の一例を示すイメージ図である。
【
図17】本開示における現実空間の画像が表示された表示画面のイメージ図である。
【
図18】本開示における情報処理装置の機能構成の他の例を示す構成図である。
【
図19】本開示におけるARモードの表示例を示すイメージ図である。
【
図20】本開示における第二の情報処理装置および第三の情報処理装置の一例を示すイメージ図である。
【
図21】本開示における仮想空間の画像の一例を示すイメージ図である。
【
図22】本開示における情報処理方法のフローの一例を示すフロー図である。
【
図23】本開示におけるコンピュータプログラムを実現するための回路構成の一例を示す回路構成図である。
【
図24】本開示における第一の情報処理装置の機能構成の一例を示す構成図である。
【
図25】本開示における情報処理方法のフローの一例を示すフロー図である。
【
図26】本開示におけるコンピュータプログラムを実現するための回路構成の一例を示す回路構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本開示における情報処理システムの実施形態の一例について、図面を参照しながら説明を行う。
【0032】
<システム構成>
図1は、本開示における情報処理システム1000のシステム構成の一例を示したものである。
【0033】
図1に示されるように、本開示における情報処理システム1000は、第一の情報処理装置100とネットワークを介して接続される情報処理装置400を備えるものとする。
【0034】
また、
図2に一例として示されるように、本開示における情報処理システム1000は、さらに、第二の情報処理装置200および/または第三の情報処理装置300を備えてもよい。
【0035】
本開示において、第一の情報処理装置100は、情報処理装置400とネットワークを介して通信可能な装置である。第一の情報処理装置100は、スマートフォン(多機能電話端末)、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、コンソールゲーム機、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、眼鏡型のウェアラブル端末(ARグラス等)等のウェアラブルコンピュータ、及びこれらの装置以外の、動画を再生可能な情報処理装置とすることができる。また、これら装置は、単独で動作するスタンドアロン型の装置であってもよいし、互いに各種のデータを送受信可能に接続された複数の装置から構成されるものであってもよい。
【0036】
<ハードウェア構成>
ここで、
図3を用いて、情報処理システム1000に含まれる情報処理装置400のハードウェア構成について説明する。情報処理装置400は、プロセッサ401と、メモリ402と、ストレージ403と、入出力インターフェース(入出力I/F)404と、通信インターフェース(通信I/F)405とを含む。各構成要素は、バスBを介して相互に接続される。
【0037】
情報処理装置400は、プロセッサ401と、メモリ402と、ストレージ403と、入出力I/F404と、通信I/F405との協働により、本実施形態に記載される機能、方法を実現することができる。
【0038】
プロセッサ401は、ストレージ403に記憶されるプログラムに含まれるコード又は命令によって実現する機能、及び/又は、方法を実行する。プロセッサ401は、例えば、中央処理装置(CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示される各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1又は複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSI等と呼称されることもある。
【0039】
メモリ402は、ストレージ403からロードしたプログラムを一時的に記憶し、プロセッサ401に対して作業領域を提供する。メモリ402には、プロセッサ401がプログラムを実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ402は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を含む。
【0040】
ストレージ403は、プログラムを記憶する。ストレージ403は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等を含む。
【0041】
通信I/F405は、ネットワークアダプタ等のハードウェアや通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、ネットワークを介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F405は、ネットワークを介して、他の情報処理装置との通信を実行する。通信I/F405は、各種データをプロセッサ401からの指示に従って、他の情報処理装置に送信する。また、通信I/F405は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ401に伝達する。
【0042】
入出力I/F404は、情報処理装置400に対する各種操作を入力する入力装置、及び、情報処理装置400で処理された処理結果を出力する出力装置を含む。入出力I/F404は、入力装置と出力装置が一体化していてもよいし、入力装置と出力装置とに分離していてもよい。
【0043】
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報をプロセッサ401に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、又は、その組み合わせにより実現される。入力装置は、例えば、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0044】
入力装置は、センサユニットを含むことができる。センサユニットは、ユーザの表情の変化を示すフェイスモーション、及びセンサユニットに対するユーザの身体の相対位置の変化を示すボディモーションを検出する1以上のセンサである。フェイスモーションは、瞬きや口の開閉等の動きを含む。センサユニットは、公知の物を使用することができる。センサユニットの一例は、ユーザに向かって照射された光がユーザの顔等に反射して返ってくるまでの飛行時間(Time of Flight)を測定検出するToFセンサ、ユーザの顔を撮影するカメラ及びカメラが撮影したデータを画像処理する画像処理部を含むものである。また、センサユニットは、可視光線を撮像するRGBカメラと、近赤外線を撮像する近赤外線カメラとを含んでいてもよい。RGBカメラや近赤外線カメラは、例えば「iphoneX(登録商標)」のトゥルーデプス(True Depth)、又は「iPad Pro(登録商標)」の「LIDER」や、スマートフォンに搭載されるその他のToFセンサを用いることが可能である。このカメラは、具体的には、ドットプロジェクタによってユーザの顔等に数万の不可視のドット(点)を投影する。そして、ドットパターンの反射光を検出し、分析して顔の深度マップを形成し、顔等の赤外線画像をキャプチャすることで、正確な顔データをキャプチャする。センサユニットの演算処理部は、深度マップと赤外線画像に基づいて各種の情報を生成し、その情報を登録済みの参照データと比較して、顔の各ポイントの深度(各ポイントと近赤外線カメラとの間の距離)や深度以外の位置のずれを算出する。
【0045】
また、センサユニットは、ユーザの顔だけでなく、手をトラッキングする(ハンドトラッキング)機能を有していてもよい。センサユニットは、加速度センサやジャイロセンサ等といった上記のセンサ以外のセンサ、をさらに含むものであってもよい。センサユニットは、上記のToFセンサや公知の他のセンサの検出結果に基づきユーザが存在する現実空間の物体を認識し、認識した物体を空間地図にマッピングする空間マッピング機能を有していてもよい。以下、フェイスモーションの検出データ及びボディモーションの検出データを特に区別しないで説明する場合には単に「トラッキングデータ」という。なお、センサユニットの画像処理部は、本発明の情報処理システムが具備可能な制御部が備えていてもよい。
【0046】
入力装置としての操作部は、ユーザ端末の種類に応じたものを用いることができる。操作部の一例は、ディスプレイと一体化されたタッチパネルや、ユーザ端末の筐体等に設けられた操作ボタン、キーボード、マウス、ユーザが手で操作するコントローラ等である。コントローラは、加速度センサ、ジャイロ等の慣性計測センサ(IMU:Inertial Measurement Unit)等の公知の各種のセンサを内蔵していてもよい。また、操作部の他の一例は、ユーザの手の動き、目の動き、頭部の動き、視線の方向等を特定するトラッキング装置であってもよい。この態様では、例えば、ユーザの手の動きに基づいて、ユーザの指示を判定し、動画の配信を開始又は終了したり、メッセージや動画への評価、所定のオブジェクト(例えば後述するギフト)の表示要求等の各種操作を実行したりすることができる。なお、センサユニットがハンドトラック機能等の入力インターフェース機能も有する場合には、操作部は省略可能である。
【0047】
出力装置は、プロセッサ401で処理された処理結果を出力する。出力装置は、例えば、表示装置、タッチパネル、スピーカ等を含む。
【0048】
また、本開示における第一の情報処理装置100についても、特筆すべき場合を除き、
図2と同様のハードウェア構成で構成されることができる。一方で、第二の情報処理装置200および第三の情報処理装置300は少なくとも情報処理装置400との通信を行う通信部および撮像部を備えればよいが、それ以上の機能を有するものであってもよい。
【0049】
本開示における情報処理システム1000が備える一又は複数のコンピュータプロセッサの全ては、情報処理装置400または第一の情報処理装置100が備えるものであってもよいし、情報処理装置400および第一の情報処理装置100が分担して備えるものとしてもよい。以下では、特筆する場合を除き、情報処理装置400が後述する機能を実現するための一または複数のコンピュータプロセッサの全てを備えるものとして説明を行う。
【0050】
<機能構成>
本開示における情報処理システム1000は、第一の情報処理装置100の表示画面に仮想空間の画像V100を表示させるためのものである。
【0051】
情報処理システム1000により実現される仮想空間は、一例として、アーケードゲーム機が並べられたゲームセンターのような空間である。かかる空間には、少なくとも、アーケードゲーム機を模した複数のゲーム機オブジェクトが配置されるものとする。
【0052】
また、仮想空間には各ユーザが操作可能な一以上のアバタオブジェクトが表示されるものとする。なお、アバタオブジェクトには、コンピュータにより操作されるものが含まれていてもよい。
【0053】
なお、以下の説明では仮想空間がゲームセンターを模した空間であるものとして説明を行うが、その他、映画館やショッピングモール、カラオケや学校など、あらゆる現実空間を模した仮想空間とすることも可能である。
【0054】
そして、情報処理システム1000が備える一又は複数のコンピュータプロセッサは、
図4に示されるように、第一表示処理部410、移動処理部420、判定部430および第二表示処理部440を備える。
【0055】
第一表示処理部410は、表示画面に、仮想空間に、ユーザのアバタオブジェクトおよび第一のオブジェクトを表示させた画像を表示させるものである。
【0056】
図5は、第一の情報処理装置100が備える表示画面に、ユーザのアバタオブジェクトV101および第一のオブジェクトV102が表示された仮想空間の画像V100が表示されるイメージを示した図である。
【0057】
アバタオブジェクトV101は、少なくともユーザが操作可能なオブジェクトである。また、アバタオブジェクトには、ユーザの表情および/または動作が反映されてもよい。かかるユーザの表情および/または動作は、第一の情報処理装置100が備える上記入力装置により取得されるものとし、公知の技術を用いてアバタオブジェクトに反映されるものとする。
【0058】
第一のオブジェクトV102は、一例として、アーケードゲーム機を模したゲーム機オブジェクトである。アーケードゲーム機としては、クレーンゲーム機やプッシャーゲーム機などのゲーム機が挙げられる。
【0059】
なお、第一のオブジェクトV102は、後述する第一の条件の判定基準となりうるものであれば特にその形体は限定されない。
【0060】
移動処理部420は、ユーザの操作に応じてアバタオブジェクトV101を仮想空間の中で移動させるものである。
【0061】
ユーザの操作は上記入力装置を介して行われるものとする。一例として、第一の情報処理装置100がスマートフォンやタブレット端末等のタッチパネルを有する装置の場合には、ユーザはタッチパネルへのタッチ操作によりアバタオブジェクトV101を移動させることができる。
【0062】
また、第一の情報処理装置100がパーソナルコンピュータやコンソールゲーム機等のコントローラを有する装置の場合には、ユーザはコントローラの操作によりアバタオブジェクトV101を移動させることができる。
【0063】
また、第一の情報処理装置100がHMDやARグラス等のウェアラブルコンピュータの場合には、ユーザは視線や頭部の動きによりアバタオブジェクトV101を移動させることができる。
【0064】
なお、アバタオブジェクトV101が移動可能な領域には制限を設けることができる。一例として
図6に示されるように、アバタオブジェクトV101は、仮想空間に設定された通路V103の領域のみを移動可能としてもよい。なお、
図6は仮想空間を俯瞰的に眺めたイメージ図であり、アバタオブジェクトV101は通路V103を移動可能なように設定されている。
【0065】
判定部430は、アバタオブジェクトV101と第一のオブジェクトV102との関係が第一の条件を満たしているかを判定するものである。
【0066】
第一の条件は、一例として、アバタオブジェクトV101と第一のオブジェクトV102との位置関係に基づく条件とすることができる。
【0067】
具体的には、判定部430は、仮想空間におけるアバタオブジェクトV101の座標位置と、第一のオブジェクトV102の座標位置とに基づいてこれらオブジェクトの間の距離を算出し、かかる距離が所定値以下となった場合に、第一の条件を満たすと判定することができる。なお、判定に用いる距離は、これらオブジェクトの中心座標間の距離としてもよいし、これらオブジェクトの表面座標間の距離のうち最短のものとしてもよい。
【0068】
あるいは、判定部430は、仮想空間におけるアバタオブジェクトV101の座標位置が、第一のオブジェクトV102の周囲に設定された特定領域内に入った場合に、第一の条件を満たすと判定することができる。
【0069】
特定領域は、
図7に示されるような第一のオブジェクトV102の正面の四角形領域V104、または、
図8に示されるような第一のオブジェクトの正面の半円領域V104とすることができるが、これら特定領域の形状は特に限定されない。
【0070】
なお、上記第一の条件の判定の代案として、判定部430は、ユーザが第一のオブジェクトV102を選択したことに応じて、第一の条件が満たされると判定することも可能である。
【0071】
そして、第二表示処理部440は、判定部330により第一の条件を満たすと判定された場合に、表示画面に、現実空間の画像を表示させる。
【0072】
現実空間の画像は、一例として、仮想空間が模した対象である現実空間の静止画像または動画像とすることができるが、詳細については後述する。
【0073】
現実空間の画像は、表示画面に表示された仮想空間の少なくとも一部に代えてまたは重畳して表示されるものとすることができる。
【0074】
また、現実空間の画像は、表示画面に表示された仮想空間の画像V100内の一部として表示されるものとしてもよいし、仮想空間の画像V100を表示する画面とは別の画面として表示されるものとしてもよい。
【0075】
図9は、表示画面に表示された仮想空間の画像V100の一部に現実空間の画像R100をはめ込む形で表示した例であり、
図10は、仮想空間の画像V100とは別に、現実空間の画像R100を表示画面に表示した例である。なお、
図10では現実空間の画像R100は仮想空間の画像V100に重ねて表示されている。
【0076】
以上の構成によれば、上述した従来技術の課題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。具体的には、上記構成によれば、現実空間では実現することが困難な、特別な価値を付加したコンテンツを仮想空間内で提供することができる。
【0077】
特に、仮想空間の画像に現実空間の画像を所定の条件の下で表示する構成とすることで、現実空間および仮想空間のいずれか一方だけでは実現することができない、特別な価値を有するコンテンツが生み出すことが可能となる。
【0078】
続いて、上記現実空間の画像R100の表示についての詳細について説明する。
【0079】
第二表示処理部440は、判定部430により第一の条件を満たすと判定された場合に、表示画面にメニュー画面を表示させることができる。
【0080】
これは、上述した現実空間の画像R100を表示させる前に行わせることができる。
【0081】
メニュー画面は、複数の現実空間の画像の中から一の現実空間の画像R100を選択するためのものである。
【0082】
図11は、メニュー画面M100の一例を示したものである。メニュー画面M100には、複数の項目オブジェクトM101が表示され、項目オブジェクトの各々は、それぞれが一の現実空間の画像に対応づけられている。また、異なる項目オブジェクトが同一の現実空間の画像に対応付けられていても良い。
【0083】
そして、第二表示処理部440は、ユーザによる選択に応じて、表示画面に表示する一の現実空間の画像R100を決定することができる。
【0084】
かかる構成によれば、現実空間の画像R100ごとに第一のオブジェクトV102を配置する必要がないため、描画負荷の軽減、および、仮想空間内の省スペース化を図ることができる。
【0085】
なお、上記構成によれば第一のオブジェクトV102は一つあれば十分であるが、複数の現実空間の画像R100をカテゴリごとに第一のオブジェクトV102に対応付け、複数の第一のオブジェクトV102を仮想空間に表示させておくことも可能である。
【0086】
また、第二表示処理部440は、現実空間の画像R100として、第一の情報処理装置100とは異なる第二の情報処理装置200が撮像した現実空間に配置された対象物500のリアルタイム画像である第一画像R110を表示させることができる。
【0087】
すなわち、ユーザは、遠隔地にある対象物のリアルタイム画像を自身の端末で確認することができる。
【0088】
第二の情報処理装置200は、少なくとも撮像部を備える、または、撮像装置が接続された装置とすることができる。なお、以下では、撮像部としてカメラを備えるスマートフォンが第二の情報処理装置200であるものとして説明を行うが、撮像装置としてカムコーダ等のビデオカメラが第二の情報処理装置200としてのパーソナルコンピュータに接続される構成としてもよい。
【0089】
上述した例のように、第一のオブジェクトV102がアーケードゲーム機を模したゲーム機オブジェクトである場合、対象物500は実物のアーケードゲーム機であるが、必ずしも第一のオブジェクトV102と対象物とが同じ形状のものである必要はない。
【0090】
なお、第二表示処理部440が表示させる対象物500のリアルタイム画像は、対象物の少なくとも一部が撮像されたものとすることができる。
【0091】
上記構成によれば、ユーザは、仮想空間内で遠隔地にある現実空間のリアルタイム画像を観ることができるようになる。
【0092】
そして、対象物500はユーザが遠隔から操作可能な操作部を備え、ユーザは、対象物500内に設置された景品を取得可能であるものとすることができる。
【0093】
一例として、対象物500はクレーンゲーム機であり、操作部はクレーン部であり、第一画像R110には、クレーンゲーム機の少なくとも景品を含む空間が含まれることができる。
【0094】
図12は、対象物500であるクレーンゲーム機の一例を示したものであり、クレーンゲーム機は、筐体501、クレーン部502、景品設置部503、指示部504等で構成され、景品設置部503には一以上の景品505が載置される。
【0095】
一般的なクレーンゲーム機は、ユーザが指示部504を操作することによりクレーン部502を操作して景品505を掴んで開口部506に景品を落とすことにより景品を取得可能なゲーム機である。
【0096】
このとき、表示画面には、
図13に示されるように、第一画像R110とともに、一以上の操作オブジェクトを含む操作画面C110が表示されるものとする。
【0097】
操作画面C110には、一例として、クレーン部502の左右方向の動きを指示するボタンC111およびクレーン部502の前後方向の動きを指示するボタンC112が配置されている。また、プレイを始めるためのスタートボタンC113、予約人数の表示C114、視聴人数の表示C115、カメラ切替ボタンC116、お気に入り登録ボタンC117、終了ボタンC118等も表示されることができる。なお、お気に入り登録ボタンC117および終了ボタンC118の配置は操作画面C110内に限られるものではない。
【0098】
他の例として、対象物500はメダルゲーム機であり、操作部はメダル投下部であり、第一画像R110には、メダルゲーム機の少なくともメダルを含む空間であるものとすることができる。
【0099】
ここでいうメダルゲーム機は、コイン落としゲームと称されるプッシャーゲーム機であり、メダル(コイン)を落とすことによりメダルを景品として、または、メダル以外のものを景品として取得可能なゲーム機である。
【0100】
図14は、対象物500であるメダルゲーム機の一例を示したものであり、メダルゲーム機は、筐体511、可動部512、メダル載置部513、メダル投下部514等で構成され、メダル載置部513には一以上のメダル515およびメダル以外の景品516が設置される。
【0101】
一般的なメダルゲーム機は、ユーザがメダル投下部514を操作することによりメダルをメダル載置部513に投下し、可動部512によりメダルが押し出される等して開口部517にメダル515およびまたは景品516を落とすことにより景品を取得可能なゲーム機である。
【0102】
このとき、
図15に示される表示画面には、第一画像R110とともに、一以上の操作オブジェクトを含む操作画面C120が表示されるものとする。
【0103】
操作画面C120には、一例として、投下するメダルの枚数を指定する枚数ボタンC121およびメダル投下ボタンC122が配置されている。また、図示はされないが、
図13と同様に、予約人数の表示、視聴人数の表示、お気に入り登録ボタン、終了ボタン等も表示されることができる。なお、お気に入り登録ボタンおよび終了ボタンの配置は操作画面C120内に限られるものではない。
【0104】
上記構成によれば、ユーザは、仮想空間内で遠隔地にある現実空間のリアルタイム画像を観るだけではなく、現実空間にある対象物を遠隔から操作することができるようになる。
【0105】
そして、本開示の実施形態において、景品505,516には、所定のマーカが付されるものとすることができる。
【0106】
ここでいう景品は、実際に景品等の物品が入れられた箱であってもよいし、中身が空の箱であってもよい。上記所定のマーカは、箱の少なくとも一面、好ましくは箱の全面に表示されているものとする。
【0107】
図16は、景品505に所定のマーカとしてARマーカ507が付された例が示されている。なお、ARマーカ507として機能するものであればどのような画像をマーカとして用いても構わない。
【0108】
そして、第二表示処理部440は、現実空間の画像R100に含まれるマーカに基づいて、当該マーカに関連付けられた関連オブジェクトを現実空間の画像R100に重畳して表示させることができる。
【0109】
関連オブジェクトは、景品505に関連するものであってもよいし、関係のないものであってもよい。一例として、関連オブジェクトは、
図17に示されるようなキャラクタオブジェクトA101とすることができる。このキャラクタオブジェクトA101は、言葉を話したり、歌を口ずさんだり、踊ったり等のアクションを行うことができる。
【0110】
これらのアクションは、情報処理装置400および/または第一の情報処理装置100に予め記憶されたデータに基づいて、予め定められた順序で行われるものとしてもよいし、ユーザの操作部の操作状況や景品の取得状況に応じて、適切なタイミングでアクションを行うような構成としてもよい。
【0111】
また、代案として、関連オブジェクトA101は、演出効果を発生させるものであってもよい。すなわち、視覚的または聴覚的にゲームを賑やかすような演出効果オブジェクトであってもよい。
【0112】
なお、ここでは第二表示処理部440はサーバ側(情報処理装置400)が備えるものとして説明を行っているが、クライアント側(第一の情報処理装置100)が備えるものであってもよい。すなわち、結果的に、表示画面に現実空間の画像R100と関連オブジェクトA101とが合成された画像が表示されるものであれば、その合成処理がどの装置およびステップで行われてもよいものとする。
【0113】
上記構成によれば、仮想空間内で、ユーザに、遠隔地にある現実空間のリアルタイム画像をみせることができるようになるのに加えて、かかる現実空間には本物のキャラクタがいるような表現を実現することが可能になる。
【0114】
続いて、上記景品の取得についての詳細について説明する。
【0115】
図18に示されるように、一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、景品記憶部450を備えることができる。
【0116】
景品記憶部450は、ユーザが景品の取得に成功した場合に、関連オブジェクトのデータをユーザに関連付けて記憶するものである。
【0117】
すなわち、ユーザが獲得した景品に表示されたマーカに関連付けられた関連オブジェクトは、デジタルデータとしてユーザに付与されるものとする。なお、デジタルデータの付与に加えて、景品として実際の物品が設定されている場合には、物品をユーザに対して実際に郵送するなどしてもよい。
【0118】
通常、現実空間にあるクレーンゲームを現実空間でプレイする場合、ユーザは、目の前に物品があるので獲得する際に景品の内容がわかっている。しかし、デジタル景品については、バーチャルな内容のため、ユーザが獲得する前に自分の目で確認することができない。従来は、通常、獲得後に景品に付いているQRコード(登録商標)等を対応しているPCやスマートフォン等に読み込ませて内容を確認するものだった。
【0119】
一方、本開示によれば、オンラインクレーンゲームのカメラシステムにAR技術を使用し、クレーンゲームで景品を獲得する前からデジタル景品が表示され、ユーザは、事前に景品内容を自分の目で確認ができるようになる。また表示物が動いたり音を出したりするので、今までにないプロモーション効果を得ることが可能となる。
【0120】
さらに、景品をデジタル景品のみとすれば、景品用の送料や届くまでの日数がかからず、サービス提供側にもサービス利用側にも効率的に費用が抑えられる。
【0121】
また、第一表示処理部410は、ユーザの操作に応じて、景品記憶部450に記憶された関連オブジェクトを、仮想空間に表示したアバタオブジェクトV101の装着オブジェクトとして表示させることができる。
【0122】
装着オブジェクトとは、アバタオブジェクトV101が装着可能な洋服、バッグ、靴、アクセサリ等のオブジェクトとすることができる。また、装着オブジェクトには、アバタオブジェクトV101の髪や目・鼻・口などの各種パーツも含まれるものとする。
【0123】
あるいは、第一表示処理部410は、ユーザの操作に応じて、景品記憶部450に記憶された関連オブジェクトを、仮想空間、または、現実空間にキャラクタオブジェクトとして表示させることができる。
【0124】
関連オブジェクトを仮想空間にキャラクタオブジェクトとして表示させる手順について説明する。
【0125】
はじめに、ユーザは、仮想空間において所定の操作を行うことにより自身のマイルームを表示させる。そして、マイルームにおいて当該景品であるキャラクタオブジェクトを表示させるための専用のアプリケーションを起動させることにより、景品記憶部450に記憶された関連オブジェクトに対応するキャラクタオブジェクトが一覧表示される。
【0126】
そして、一覧表示されたキャラクタオブジェクトの中から一または複数のキャラクタオブジェクトを選択することにより、所望のキャラクタオブジェクトを自分のマイルームに表示させることができる。
【0127】
ここでいう一覧表示は、リスト表示ではなく、3Dのキャラクタオブジェクトが並んだ状態の表示とすることができる。また、キャラクタオブジェクトとともに、キャラクタオブジェクトの名前やプロフィールが表示されるものとしてもよい。
【0128】
なお、自分のマイルームには他のユーザのアバタオブジェクトを招待して上記キャラクタオブジェクトを囲んでコミュニケーション(例えば、テキスト/ボイスによるチャット)を楽しむこともできる。
【0129】
以上の例ではデジタル景品がキャラクタオブジェクトまたはアバタオブジェクトの装着オブジェクトであるとして説明を行ったが、景品はこれらに限られるものではない。例えば、上記マイルームの装飾物(壁、床、窓、屋根、家具、植物、ペットなどのオブジェクト群)、喜怒哀楽のポーズのモーション(エモーション演出)、漫画文字のオブジェクト(ゴゴゴゴ・・/ドキドキ/ガーンというような文字演出)、必殺技演出、効果音、BGM等の音楽やボイス等も景品として適用することができる。
【0130】
続いて、関連オブジェクトを現実空間にキャラクタオブジェクトとして表示させる手順について説明する。
【0131】
ユーザは、仮想空間において所定の操作を行うことにより、仮想空間を表示している状態(VRモード)から現実空間を表示する状態(ARモード)へと切り替える。
【0132】
ARモードでは、第一の情報処理装置100が備える撮像部によって撮像された現実空間の画像に、景品記憶部450に記憶された関連オブジェクトに対応するキャラクタオブジェクトを表示させることができる。
【0133】
図19は、第一の情報処理装置100の表示画面に、現実空間の画像R200およびキャラクタオブジェクトA102が表示されたイメージを示したものである。
図19に示されるように、ARモードでは、表示画面に、さらに、静止画または動画を記録するための撮影ボタンC201、メニューボタンC202、キャラクタオブジェクトA102を回転させるための回転ボタンC203、キャラクタオブジェクトA102を移動させるための移動ボタンC204、キャラクタオブジェクトを拡大縮小するための拡縮ボタンC205等を表示させることができる。なお、上記キャラクタオブジェクトの回転・移動・拡大縮小は、スワイプ操作やピンチインアウト操作などの他の操作でも行うことができるものとしてもよい。
【0134】
仮想空間の例と同様に、景品記憶部450に記憶された関連オブジェクトに対応するキャラクタオブジェクトを一覧表示させ、一覧表示されたキャラクタオブジェクトの中から一または複数のキャラクタオブジェクトを選択することにより、所望のキャラクタオブジェクトを現実空間の画像に表示させるものとしてもよい。
【0135】
また、現実空間の画像にキャラクタオブジェクトA102を表示させることにより、キャラクタオブジェクトの様々なポーズを360度から眺めたり、現実空間で一緒に写真を撮ったりするなどして楽しむことができる。
【0136】
また、第二表示処理部440は、関連オブジェクトとしてアバタオブジェクトを表示させることができる。
【0137】
具体的には、プレイするクレーンゲーム機の中の景品に、自分のアバタオブジェクトを登場させることができる。
【0138】
アバタオブジェクトは、ユーザにより設定された洋服を着た状態で表示されるものとしてもよいし、特別な状態で表示されるものとしてもよい。
【0139】
特別な状態とは、例えば、限定のアクセサリを装着している状態、限定のモーションをしている状態などである。
【0140】
そしてこのとき、一又は複数のコンピュータプロセッサは、
図18に示されるように、出力部460を備えることができる。
【0141】
出力部460は、ユーザが景品の取得に成功した場合に、関連オブジェクトのデータを3Dプリント装置に出力するものである。
【0142】
上記構成によれば、ユーザは、自分のオリジナルのアバタオブジェクトをリアルなフィギュアとして獲得することができる。
【0143】
続いて、第二表示処理部440が表示させる現実空間の画像の他の例について説明を行う。
【0144】
第二表示処理部440は、現実空間の画像R100として、さらに、第一の情報処理装置100とは異なる第三の情報処理装置300が撮像した対象物500のリアルタイム画像である第二画像R120を表示させることができる。
【0145】
第二の情報処理装置200は対象物500の正面から対象物500を撮像するものであり、第三の情報処理装置300は対象物500の側面から対象物500を撮像するものである。
【0146】
第三の情報処理装置300は、少なくとも撮像部を備える、または、撮像装置が接続された装置とすることができる。
【0147】
第二の情報処理装置200および第三の情報処理装置300は、
図20に示されるように、対象物500の正面および側面に配置されることができる。
【0148】
なお、上記撮像部を備える、または、撮像装置が接続された装置は、第二の情報処理装置200および第三の情報処理装置300に限られず、より多くの情報処理装置を備えてもよい。
【0149】
また、代案として、第二の情報処理装置200が複数の撮像装置に接続される構成としてもよい。この場合には、一の撮像装置が第二の情報処理装置200であり、他の撮像装置が第三の情報処理装置300であるものとして読み替えることが可能である。
【0150】
また、第二の情報処理装置200は、対象物500の内部から周囲を撮像するものとしてもよい。
【0151】
例えば、第二の情報処理装置200は、360度ビデオカメラを備える、または360度動画カメラに接続されたものとすることができる。
【0152】
また、第二の情報処理装置200は、移動可能なビデオカメラを備える、または移動可能なビデオカメラに接続されたものとすることができる。かかる移動は、例えばビデオカメラに車輪を付けてレール上を移動させる、または、ビデオカメラをドローン等の飛行装置に搭載して移動させる、などにより実現が可能である。
【0153】
そして、一又は複数のコンピュータプロセッサは、
図18に示されるように、さらに、切替操作受付部470を備えることができる。
【0154】
切替操作受付部470は、第一画像R110および第二画像R120を切り替えるためのものである。
【0155】
このとき、第二表示処理部440は、切替操作受付部470により受け付けられた操作に応じて、表示させる画像を切り替えることができる。
【0156】
ユーザによる操作の一例としては、
図13に示されるようなカメラ切替ボタンC116の選択が挙げられる。その他、ユーザの操作には、第一の情報処理装置100を動かすこと、ユーザの視線を動かすこと、ユーザの頭部を動かすことなども含まれる。
【0157】
判定部430は、アバタオブジェクトと第一のオブジェクトとの関係が第二の条件を満たしているかを判定するものとしてもよい。
【0158】
そして、第二表示処理部440は、判定部430により第二の条件を満たしていると判定された場合に、表示させる画像を切り替えることができる。
【0159】
第二の条件は、一例として、アバタオブジェクトの位置に基づくものである。例えば、アバタオブジェクトが第一のオブジェクトの正面から側面へ移動した場合、表示させる画像は第一画像から第二画像へと切り替えられる。同様に、アバタオブジェクトが第一のオブジェクトの側面から正面へ移動した場合、表示させる画像は第二画像から第一画像へと切り替えられる。
【0160】
上記構成によれば、アバタオブジェクトと第一のオブジェクトとの関係に応じて自動的に表示させる画像が切り替えることができる。
【0161】
また、第二表示処理部440は、アバタオブジェクトと第一のオブジェクトとの関係に応じて表示させる画像を変化させることができる。
【0162】
アバタオブジェクトと第一のオブジェクトとの関係とは、例えば、アバタオブジェクトと第一のオブジェクトとの間の距離や、第一のオブジェクトに対するアバタオブジェクトの向きなどの関係である。
【0163】
そして、表示させる画像を変化させるとは、例えば、撮像画像の拡大縮小、撮像画角の変更などによって、画像を変化させることが挙げられる。
【0164】
例えば、アバタオブジェクトが第一のオブジェクトに近づくにつれて、景品をズームイン表示にしたり、アバタオブジェクトが第一のオブジェクトから遠ざかるにつれて、景品をズームアウト表示にしたりすることができる。
【0165】
また、上述したように、第二表示処理部440は、現実空間の画像を、第一のオブジェクトの一部分に重畳して、または、一部分と入れ替えて表示させることができる。
【0166】
また、現実空間の画像は、表示画面に表示された仮想空間にはめ込む形で表示されるものとしてもよいし、仮想空間を表示する画面とは別の画面として表示されるものとしてもよい。これらのイメージは
図9および
図10に示したとおりである
【0167】
また、第一表示処理部410は、第一のオブジェクトに関連付けられた現実空間の画像に関連する情報を表示する表示オブジェクトV105を、仮想空間に表示させることができる。
【0168】
図21に一例として示されるように、表示オブジェクトV105は第一のオブジェクトV102の周囲に看板やのぼり旗のような態様で表示されるものとすることができる。そして、表示オブジェクトV105には、かかる第一のオブジェクトV102に関連付けられた現実空間の画像に関連する情報、例えば、接続可能なクレーンゲーム機で取得可能な景品の情報が表示されるものとする。一例として、表示オブジェクトV105には、第一のオブジェクトV102から接続可能なクレーンゲーム機で取得可能なキャラクタオブジェクトのうち、目玉景品となるキャラクタオブジェクトの情報が表示されることができる。
【0169】
また、表示オブジェクトV105は、広告を表示するサイネージオブジェクトのような態様で表示されるものとしてもよい。このとき、表示オブジェクトV105には、かかる第一のオブジェクトV102に関連付けられた現実空間の画像に関連する情報、例えば、接続可能なクレーンゲーム機で取得可能な景品の動画コンテンツに関する情報が表示されるものとする。一例として、表示オブジェクトV105には、景品がキャラクタオブジェクトである場合において、かかるキャラクタが出演する動画コンテンツの情報が表示されることができる。
【0170】
上記構成によれば、ユーザのアバタが第一のオブジェクトから離れた位置にいる場合であっても、第一のオブジェクトの存在を認知し易くなるとともに、第一のオブジェクトからメニュー画面を開くなどのステップを経ずに景品を確認することができるようになる。
【0171】
また、
図13に示されるように、画面には予約人数および/または視聴人数が表示されることができる。予約人数とは、かかるゲーム機のプレイを待っているユーザの人数であり、視聴人数とは、かかるプレイを視聴しているユーザの人数である。
【0172】
一のユーザがゲーム機をプレイ中は、他のユーザは予約をするか視聴をするかを選択することができる。予約をした他のユーザには、一のユーザがゲーム機のプレイを終了し、当該他のユーザがプレイ可能となった場合に、その旨を知らせる通知が送信されるものとする。その場合、かかる通知を選択することにより、他のユーザが第一のオブジェクトとは離れた場所にいる場合であっても、当該第一のオブジェクトの近傍に自動的に移動させることができる。
【0173】
上記構成によれば、第一のオブジェクトに対して複数のユーザのアバタがプレイを希望している場合であっても、公平にプレイをさせることができるようになるとともに、プレイの機会を損失させないという効果を得ることができる。
【0174】
続いて、本開示の実施形態における情報処理方法について説明を行う。
【0175】
本開示の実施形態における情報処理方法は、第一の情報処理装置の表示画面に仮想空間の画像を表示させるための情報処理システムにおける情報処理方法である。情報処理システムの具体例は
図1および
図2に示したとおりである。
【0176】
本開示の実施形態における情報処理方法は、
図22に示すように、情報処理システムが備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、第一表示処理ステップS410と、移動処理ステップS420と、判定ステップS430と、第二表示処理ステップS440とを実行させる。
【0177】
第一表示処理ステップS410は、表示画面に、仮想空間にユーザのアバタオブジェクトおよび第一のオブジェクトを表示させた画像を表示させる。かかる第一表示処理ステップS410は、上述した第一表示処理部410により実行されることができる。
【0178】
第一表示処理ステップS410は、サーバ側(情報処理装置400)で実行されるものであってもよいし、クライアント側(第一の情報処理装置100)で実行されるものであってもよい。
【0179】
移動処理ステップS420は、ユーザの操作に応じてアバタオブジェクトを仮想空間の中で移動させる。かかる移動処理ステップS420は、上述した移動処理部420により実行されることができる。
【0180】
移動処理ステップS420は、サーバ側(情報処理装置400)で実行されるものであってもよいし、クライアント側(第一の情報処理装置100)で実行されるものであってもよい。
【0181】
判定ステップS430は、アバタオブジェクトと第一のオブジェクトとの関係が第一の条件を満たしているかを判定する。かかる判定ステップS430は、上述した判定部430により実行されることができる。
【0182】
判定ステップS430は、サーバ側(情報処理装置400)で実行されるものであってもよいし、クライアント側(第一の情報処理装置100)で実行されるものであってもよい。
【0183】
第二表示処理ステップS440は、判定ステップにおいて第一の条件を満たすと判定された場合、表示画面に、現実空間の画像を表示させる。かかる第二表示処理ステップS440は、上述した第二表示処理部440により実行されることができる。
【0184】
第二表示処理ステップS440は、サーバ側(情報処理装置400)で実行されるものであってもよいし、クライアント側(第一の情報処理装置100)で実行されるものであってもよい。
【0185】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0186】
続いて、本開示の実施形態におけるコンピュータプログラムについて説明を行う。
【0187】
本開示の実施形態におけるコンピュータプログラムは、第一の情報処理装置の表示画面に仮想空間の画像を表示させるための情報処理システムにおいて実行されるコンピュータプログラムである。情報処理システムの具体例は
図1および
図2に示したとおりである。
【0188】
本開示におけるコンピュータプログラムは、情報処理システムが備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、第一表示処理機能と、移動処理機能と、
判定機能と、第二表示処理機能とを実現させる。
【0189】
第一表示処理機能は、表示画面に、仮想空間に、ユーザのアバタオブジェクトおよび第一のオブジェクトを表示させた画像を表示させる。
【0190】
第一表示処理機能は、サーバ側(情報処理装置400)で実現されるものであってもよいし、クライアント側(第一の情報処理装置100)で実現されるものであってもよい。
【0191】
移動処理機能は、ユーザの操作に応じてアバタオブジェクトを仮想空間の中で移動させる。
【0192】
移動処理機能は、サーバ側(情報処理装置400)で実現されるものであってもよいし、クライアント側(第一の情報処理装置100)で実現されるものであってもよい。
【0193】
判定機能は、アバタオブジェクトと第一のオブジェクトとの関係が第一の条件を満たしているかを判定する。
【0194】
判定機能は、サーバ側(情報処理装置400)で実現されるものであってもよいし、クライアント側(第一の情報処理装置100)で実現されるものであってもよい。
【0195】
第二表示処理機能は、判定部により第一の条件を満たすと判定された場合に、表示画面に、現実空間の画像を表示させる。
【0196】
第二表示処理機能は、サーバ側(情報処理装置400)で実現されるものであってもよいし、クライアント側(第一の情報処理装置100)で実現されるものであってもよい。
【0197】
上記機能は、
図23に示す第一表示処理回路1410、移動処理回路1420、判定回路1430および第二表示処理回路1440により実現されることができる。第一表示処理回路1410、移動処理回路1420、判定回路1430および第二表示処理回路1440は、それぞれ上述した第一表示処理部410、移動処理部420、判定部430および第二表示処理部440により実現されるものとする。各部の詳細については上述したとおりである。
【0198】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0199】
続いて、本開示の実施形態における第一の情報処理装置100について説明を行う。なお、後述する構成の各々は、情報処理装置400または第一の情報処理装置100のいずれか一方が備えるものとすることができる。
【0200】
本開示の実施形態における第一の情報処理装置100は、上述した通り、情報処理装置400とネットワークを介して通信可能な装置である。第一の情報処理装置100は、スマートフォン(多機能電話端末)、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、コンソールゲーム機、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、眼鏡型のウェアラブル端末(ARグラス等)等のウェアラブルコンピュータ、及びこれらの装置以外の動画を再生可能な情報処理装置とすることができる。また、これら装置は、単独で動作するスタンドアロン型の装置であってもよいし、互いに各種のデータを送受信可能に接続された複数の装置から構成されるものであってもよい。
【0201】
そして、本開示の実施形態における第一の情報処理装置100は、
図24に示すように、第一表示処理部110と、移動処理部120と、判定部130と、第二表示処理部140とを備える。
【0202】
第一表示処理部110は、表示画面に、仮想空間にユーザのアバタオブジェクトおよび第一のオブジェクトを表示させた画像を表示させる。かかる第一表示処理部111は、上述した第一表示処理部410と同様の構成とすることができる。
【0203】
移動処理部120は、ユーザの操作に応じてアバタオブジェクトを仮想空間の中で移動させる。かかる移動処理部120は、上述した移動処理部420と同様の構成とすることができる。
【0204】
判定部130は、アバタオブジェクトと第一のオブジェクトとの関係が第一の条件を満たしているかを判定する。かかる判定部130は、上述した判定部430と同様の構成とすることができる。
【0205】
第二表示処理部140は、判定部により第一の条件を満たすと判定された場合に、表示画面に、現実空間の画像を表示させる。かかる第二表示処理部140は、上述した第二表示処理部440と同様の構成とすることができる。
【0206】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0207】
続いて、本開示の実施形態における第一の情報処理端末における情報処理方法について説明を行う。
【0208】
本開示の実施形態における情報処理方法は、第一の情報処理装置の表示画面に仮想空間の画像を表示させるための情報処理システムにおける情報処理方法である。情報処理システムの具体例は
図1および
図2に示したとおりである。
【0209】
本開示の実施形態における情報処理方法は、
図25に示すように、第一の情報処理装置が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、第一表示処理ステップS110と、移動処理ステップS120と、判定ステップS130と、第二表示処理ステップS140とを実行させる。
【0210】
第一表示処理ステップS110は、表示画面に、仮想空間にユーザのアバタオブジェクトおよび第一のオブジェクトを表示させた画像を表示させる。かかる第一表示処理ステップS110は、上述した第一表示処理部110により実行されることができる。
【0211】
移動処理ステップS120は、ユーザの操作に応じてアバタオブジェクトを仮想空間の中で移動させる。かかる移動処理ステップS120は、上述した移動処理部120により実行されることができる。
【0212】
判定ステップS130は、アバタオブジェクトと第一のオブジェクトとの関係が第一の条件を満たしているかを判定する。かかる判定ステップS130は、上述した判定部130により実行されることができる。
【0213】
第二表示処理ステップS140は、判定ステップにおいて第一の条件を満たすと判定された場合、表示画面に、現実空間の画像を表示させる。かかる第二表示処理ステップS140は、上述した第二表示処理部140により実行されることができる。
【0214】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0215】
最後に、本開示の実施形態におけるコンピュータプログラムについて説明を行う。
【0216】
本開示の実施形態におけるコンピュータプログラムは、第一の情報処理装置の表示画面に仮想空間の画像を表示させるための情報処理システムにおいて実行されるコンピュータプログラムである。情報処理システムの具体例は
図1および
図2に示したとおりである。
【0217】
本開示におけるコンピュータプログラムは、第一の情報処理装置が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、第一表示処理機能と、移動処理機能と、判定機能と、第二表示処理機能とを実現させる。
【0218】
第一表示処理機能は、表示画面に、仮想空間に、ユーザのアバタオブジェクトおよび第一のオブジェクトを表示させた画像を表示させる。
【0219】
移動処理機能は、ユーザの操作に応じてアバタオブジェクトを仮想空間の中で移動させる。
【0220】
判定機能は、アバタオブジェクトと第一のオブジェクトとの関係が第一の条件を満たしているかを判定する。
【0221】
第二表示処理機能は、判定部により第一の条件を満たすと判定された場合に、表示画面に、現実空間の画像を表示させる。
【0222】
上記機能は、
図26に示す第一表示処理回路1110、移動処理回路1120、判定回路1130および第二表示処理回路1140により実現されることができる。第一表示処理回路1110、移動処理回路1120、判定回路1130および第二表示処理回路1140は、それぞれ上述した第一表示処理部110、移動処理部120、判定部130および第二表示処理部140により実現されるものとする。各部の詳細については上述したとおりである。
【0223】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0224】
また、上述した実施形態に係るサーバ装置又は端末装置として機能させるために、コンピュータ又は携帯電話などの情報処理装置を好適に用いることができる。このような情報処理装置は、実施形態に係るサーバ装置又は端末装置の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、情報処理装置の記憶部に格納し、情報処理装置のCPUによって当該プログラムを読み出して実行させることによって実現可能である。
【0225】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0226】
また、実施形態に記載した手法は、計算機(コンピュータ)に実行させることができるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD-ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、計算機に実行させるソフトウェア手段(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)を計算機内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現する計算機は、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウェア手段を構築し、このソフトウェア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限らず、計算機内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスクや半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。記憶部は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。
〔付記事項〕
以下に、本願の原出願の分割直前の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]第一の情報処理装置の表示画面に仮想空間の画像を表示させるための情報処理システムであって、一又は複数のコンピュータプロセッサを備え、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、前記表示画面に、前記仮想空間に、ユーザのアバタオブジェクトおよび第一のオブジェクトを表示させた画像を表示させる第一表示処理部と、
ユーザの操作に応じて前記アバタオブジェクトを前記仮想空間の中で移動させる移動処理部と、
前記アバタオブジェクトと前記第一のオブジェクトとの関係が第一の条件を満たしているかを判定する判定部と、
前記判定部により前記第一の条件を満たすと判定された場合に、前記表示画面に、現実空間の画像を表示させる第二表示処理部と
を備える情報処理システム。
[2]前記第二表示処理部は、
前記判定部により前記第一の条件を満たすと判定された場合に、前記表示画面に、複数の現実空間の画像の中から一の現実空間の画像を選択するためのメニュー画像を表示させ、
前記ユーザによる選択に応じて、前記表示画面に表示する位置の現実空間画像を決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
[3]前記第二表示処理部は、前記現実空間の画像として、前記第一の情報処理装置とは異なる第二の情報処理装置が撮像した前記現実空間に配置された対象物のリアルタイム画像である第一画像を表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
[4]前記対象物は前記ユーザが遠隔から操作可能な操作部を備え、
前記ユーザは、前記対象物内に設置された景品を取得可能であることを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
[5]前記対象物はクレーンゲーム機であり、
前記操作部はクレーン部であり、
前記第一画像には、前記クレーンゲーム機の少なくとも前記景品を含む空間が含まれることを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
[6]前記対象物はメダルゲーム機であり、
前記操作部はメダル投下部であり、
前記第一画像には、前記メダルゲーム機の少なくともメダルを含む空間であることを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
[7]前記景品には所定のマーカが付されており、
前記第二表示処理部は、前記現実空間の画像に含まれる前記マーカに基づいて、前記マーカに関連付けられた関連オブジェクトを前記現実空間の画像に重畳して表示させることを特徴とする請求項4、5または6に記載の情報処理システム。
[8]前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記ユーザが前記景品の取得に成功した場合に、前記関連オブジェクトのデータを前記ユーザに関連付けて記憶する景品記憶部を備えることを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。
[9]前記第一表示処理部は、
前記ユーザの操作に応じて、前記景品記憶部に記憶された前記関連オブジェクトを、前記仮想空間に表示した前記アバタオブジェクトの装着オブジェクトとして表示させることを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
[10]前記第一表示処理部は、
前記ユーザの操作に応じて、前記景品記憶部に記憶された前記関連オブジェクトを、前記仮想空間、または、現実空間にキャラクタオブジェクトとして表示させることを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
[11]前記第二表示処理部は、前記関連オブジェクトとして前記アバタオブジェクトを表示させることを特徴とする請求項8、9または10に記載の情報処理システム。
[12]前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記ユーザが前記景品の取得に成功した場合に、前記関連オブジェクトのデータを3Dプリント装置に出力する出力部を備えることを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
[13]前記第二表示処理部は、前記現実空間の画像として、さらに、前記第一の情報処理装置とは異なる第三の情報処理装置が撮像した対象物のリアルタイム画像である第二画像を表示させ、
前記第二の情報処理装置は前記対象物の正面から前記対象物を撮像するものであり、
前記第三の情報処理装置は前記対象物の側面から前記対象物を撮像するものであることを特徴とする請求項3から12のいずれか一項に記載の情報処理システム。
[14]前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記第一画像および前記第二画像を切り替えるための切替操作受付部を備え、
前記第二表示処理部は、前記切替操作受付部により受け付けられた操作に応じて表示させる画像を切り替えることを特徴とする請求項13に記載の情報処理システム。
[15]前記判定部は、前記アバタオブジェクトと前記第一のオブジェクトとの関係が第二の条件を満たしているかを判定し、
前記第二表示処理部は、前記判定部により前記第二の条件を満たしていると判定された場合に、表示させる画像を切り替えることを特徴とする請求項13に記載の情報処理システム。
[16]前記第二の情報処理装置は前記対象物の内部から周囲を撮像するものであることを特徴とする請求項3から12のいずれか一項に記載の情報処理システム。
[17]前記第二表示処理部は、前記アバタオブジェクトと前記第一のオブジェクトとの関係に応じて表示させる画像を変化させることを特徴とする請求項16に記載の情報処理システム。
[18]前記第二表示処理部は、前記現実空間の画像を、前記第一のオブジェクトの一部分に重畳して、または、一部分と入れ替えて表示させることを特徴とする請求項1から17のいずれか一項に記載の情報処理システム。
[19]前記第一表示処理部は、前記第一のオブジェクトに関連付けられた前記現実空間の画像に関連する情報を表示する表示オブジェクトを表示させることを特徴とする請求項1から18のいずれか一項に記載の情報処理システム。
[20]第一の情報処理装置の表示画面に仮想空間の画像を表示させるための情報処理システムにおける情報処理方法であって、
前記情報処理システムが備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、
前記表示画面に、前記仮想空間にユーザのアバタオブジェクトおよび第一のオブジェクトを表示させた画像を表示させる第一表示処理ステップと、
ユーザの操作に応じて前記アバタオブジェクトを前記仮想空間の中で移動させる移動処理ステップと、
前記アバタオブジェクトと前記第一のオブジェクトとの関係が第一の条件を満たしているかを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて前記第一の条件を満たすと判定された場合、前記表示画面に、現実空間の画像を表示させる第二表示処理ステップと
を実行させる情報処理方法。
[21]第一の情報処理装置の表示画面に仮想空間の画像を表示させるため情報処理方法であって、
前記第一の情報処理装置が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、
前記表示画面に、前記仮想空間に、ユーザのアバタオブジェクトおよび第一のオブジェクトを表示させた画像を表示させる第一表示処理ステップと、
ユーザの操作に応じて前記アバタオブジェクトを前記仮想空間の中で移動させる移動処理ステップと、
前記アバタオブジェクトと前記第一のオブジェクトとの関係が第一の条件を満たしているかを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて前記第一の条件を満たすと判定された場合に、前記表示画面に、現実空間の画像を表示させる第二表示処理ステップと
を実行させる情報処理方法。
[22]第一の情報処理装置の表示画面に仮想空間の画像を表示させるためのコンピュータプログラムであって、
前記第一の情報処理装置が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、
前記表示画面に、前記仮想空間にユーザのアバタオブジェクトおよび第一のオブジェクトを表示させた画像を表示させる第一表示処理機能と、
ユーザの操作に応じて前記アバタオブジェクトを前記仮想空間の中で移動させる移動処理機能と、
前記アバタオブジェクトと前記第一のオブジェクトとの関係が第一の条件を満たしているかを判定する判定機能と、
前記判定機能により前記第一の条件を満たすと判定された場合に、前記表示画面に、現実空間の画像を表示させる第二表示処理機能と
を実現させるコンピュータプログラム。
【符号の説明】
【0227】
1000 情報処理システム
100 第一の情報処理装置
200 第二の情報処理装置
300 第三の情報処理装置
400 情報処理装置
410 第一表示処理部
420 移動処理部
430 判定部
440 第二表示処理部