(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022153419
(43)【公開日】2022-10-12
(54)【発明の名称】ゲーム装置のプログラム、ゲーム装置の制御方法、及び、配信システム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/61 20140101AFI20221004BHJP
A63F 13/86 20140101ALI20221004BHJP
A63F 13/49 20140101ALI20221004BHJP
A63F 13/35 20140101ALI20221004BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20221004BHJP
A63F 13/54 20140101ALI20221004BHJP
G09F 19/00 20060101ALI20221004BHJP
G06Q 30/02 20120101ALI20221004BHJP
H04N 21/431 20110101ALI20221004BHJP
G06T 19/00 20110101ALI20221004BHJP
【FI】
A63F13/61
A63F13/86
A63F13/49
A63F13/35
A63F13/53
A63F13/54
G09F19/00 Z
G06Q30/02 398
H04N21/431
G06T19/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022108899
(22)【出願日】2022-07-06
(62)【分割の表示】P 2019126847の分割
【原出願日】2019-07-08
(71)【出願人】
【識別番号】506113602
【氏名又は名称】株式会社コナミデジタルエンタテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】特許業務法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】酒井 昭
(72)【発明者】
【氏名】千葉 茂
(72)【発明者】
【氏名】井上 快
(72)【発明者】
【氏名】平井 純貴
(72)【発明者】
【氏名】村井 潤
(57)【要約】
【課題】ウェブ画面上で動画を視聴する視聴者に、ウェブ画面上の広告の存在を気づかせる。
【解決手段】配信サーバ30と通信可能であり、野球ゲームを実行可能なゲーム装置10のゲームプログラムPG-Gは、ゲーム装置10のプロセッサ1000を、野球ゲームの進行結果に基づいて野球ゲームに係る仮想空間FDの状況に関する進行状況情報JGを生成するゲーム進行部111と、進行状況情報JGに基づいて野球ゲームに係る表示用ゲーム動画HMVを含む表示用ゲーム動画情報JHMを生成する動画情報生成部112として機能させ、ゲーム進行部111は、ゲーム装置10が配信サーバ30に対して表示用ゲーム動画情報JHMに基づいて生成した配信用ゲーム動画MVを供給し、配信サーバ30が配信用ゲーム動画MVと第1の商材に関連するバナー画像BNとを端末装置70に配信する場合に、仮想空間FDに対して第1の商材に関連する動画広告ADを組み入れる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームを実行可能なゲーム装置と通信可能な配信サーバから端末装置に動画を配信する配信システムであって、
前記ゲームを進行させ、
前記ゲームの進行結果に基づいて、
前記ゲームに係る仮想空間の状況を示す状況情報を生成する進行部と、
前記状況情報に基づいて、
前記ゲームに係るゲーム画像を含む動画情報を生成する生成部と、
を備え、
前記進行部は、
前記ゲーム装置が、
前記配信サーバに対して、
前記動画情報に基づいて生成したゲーム動画を供給し、
前記配信サーバによる、前記ゲーム動画の、前記端末装置への配信と、
前記配信サーバによる、第1の商材に関連する第1の特定広告の、前記端末装置への配信と、に関連する通知が、
前記ゲーム装置に供給された場合に、
前記仮想空間に対して、
前記第1の商材に関連する第1の広告を組み入れる、
ことを特徴とする配信システム。
【請求項2】
前記進行部は、
前記ゲーム動画における前記第1の広告の再生方法を規定する、再生情報に基づいて、
前記仮想空間に対して、前記第1の広告を組み入れる、
ことを特徴とする、請求項1に記載の配信システム。
【請求項3】
前記進行部は、
前記仮想空間に対して、前記第1の広告を、
前記ゲーム動画の示す前記ゲームに係る仮想空間に存在する仮想オブジェクトに表示される画像として組み入れる、
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の配信システム。
【請求項4】
前記進行部は、
前記仮想空間に対して、前記第1の広告を、
前記ゲーム動画の示す前記ゲームに係る仮想空間における音声として組み入れる、
ことを特徴とする、請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の配信システム。
【請求項5】
端末装置に対して動画を配信する配信サーバと通信可能であり、
ゲームを実行可能なゲーム装置のプログラムであって、
前記ゲーム装置のプロセッサを、
前記ゲームを進行させ、
前記ゲームの進行結果に基づいて、
前記ゲームに係る仮想空間の状況に関する状況情報を生成する進行部と、
前記状況情報に基づいて、
前記ゲームに係るゲーム画像を含む動画情報を生成する生成部と、
して機能させ、
前記進行部は、
前記ゲーム装置が、
前記配信サーバに対して、
前記動画情報に基づいて生成したゲーム動画を供給し、
前記配信サーバによる、前記ゲーム動画の、前記端末装置への配信と、
前記配信サーバによる、第1の商材に関連する第1の特定広告の、前記端末装置への配信と、に関連する通知が、
前記ゲーム装置に供給された場合に、
前記仮想空間に対して、
前記第1の商材に関連する第1の広告を組み入れる、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項6】
端末装置に対して動画を配信する配信サーバと通信可能であり、
ゲームを実行可能なゲーム装置の制御方法であって、
前記ゲーム装置のプロセッサを、
前記ゲームを進行させ、
前記ゲームの進行結果に基づいて、
前記ゲームに係る仮想空間の状況を示す状況情報を生成する進行部と、
前記状況情報に基づいて、
前記ゲームに係るゲーム画像を含む動画情報を生成する生成部と、
して機能させ、
前記進行部は、
前記ゲーム装置が、
前記配信サーバに対して、
前記動画情報に基づいて生成したゲーム動画を供給し、
前記配信サーバによる、前記ゲーム動画の、前記端末装置への配信と、
前記配信サーバによる、第1の商材に関連する第1の特定広告の、前記端末装置への配信と、に関連する通知が、
前記ゲーム装置に供給された場合に、
前記仮想空間に対して、
前記第1の商材に関連する第1の広告を組み入れる、
ことを特徴とするゲーム装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム装置のプログラム、ゲーム装置の制御方法、及び、配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、動画配信サービスが広く普及している。動画配信サービスは、一般的に、動画配信用ウェブ画面のうち動画表示領域において、動画を表示しつつ、動画配信用ウェブ画面のうち動画表示領域とは別個に設けられた広告表示領域において、バナー広告等の広告を表示する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来技術のように、動画配信用ウェブ画面において、動画を表示する動画表示領域とは異なる広告表示領域に広告を表示する場合、動画を視聴する視聴者は、広告の存在に気づかないことがあった。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、動画配信用ウェブ画面において動画を視聴する視聴者に、動画配信用ウェブ画面に表示される広告の存在を気づかせることを可能とする技術の提供を、解決課題の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために、本発明の一態様に係るプログラムは、端末装置に対して動画を配信する配信サーバと通信可能であり、ゲームを実行可能なゲーム装置のプログラムであって、前記ゲーム装置のプロセッサを、前記ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況に関する状況情報を生成する進行部と、前記状況情報に基づいて、前記ゲームに係るゲーム画像を含む動画情報を生成する生成部と、して機能させ、前記進行部は、前記ゲーム装置が、前記配信サーバに対して、前記動画情報に基づいて生成したゲーム動画を供給し、前記配信サーバが、前記ゲーム動画と、第1の商材に関連する第1の特定広告とを、前記端末装置に配信する場合に、前記仮想空間に対して、前記第1の商材に関連する第1の広告を組み入れる、ことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の他の態様に係るプログラムは、第1の端末装置及び第2の端末装置に対して動画を配信する配信サーバと通信可能であり、ゲームを実行可能なゲーム装置のプログラムであって、前記ゲーム装置のプロセッサを、前記ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示す状況情報を生成する進行部と、前記状況情報に基づいて、前記ゲームに係るゲーム画像を含む動画情報を生成する生成部と、して機能させ、前記進行部は、前記ゲーム装置が、前記配信サーバに対して、前記動画情報に基づいて生成したゲーム動画を供給し、前記配信サーバが、前記ゲーム動画と、第1の商材に関連する第1の特定広告とを、前記第1の端末装置に配信し、前記ゲーム動画と、第2の商材に関連する第2の特定広告とを、前記第2の端末装置に配信する場合に、前記仮想空間に対して、前記第1の商材に関連する第1の広告と、前記第2の商材に関連する第2の広告とを組み入れる、ことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の一態様に係るゲーム装置は、端末装置に対して動画を配信する配信サーバと通信可能であり、ゲームを実行可能なゲーム装置であって、前記ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示す状況情報を生成する進行部と、前記状況情報に基づいて、前記ゲームに係るゲーム画像を含む動画情報を生成する生成部と、を備え、前記進行部は、前記ゲーム装置が、前記配信サーバに対して、前記動画情報に基づいて生成したゲーム動画を供給し、前記配信サーバが、前記ゲーム動画と、第1の商材に関連する第1の特定広告とを、前記端末装置に配信する場合に、前記仮想空間に対して、前記第1の商材に関連する第1の広告を組み入れる、ことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の一態様に係るゲーム装置の制御方法は、端末装置に対して動画を配信する配信サーバと通信可能であり、ゲームを実行可能なゲーム装置の制御方法であって、前記ゲーム装置のプロセッサを、前記ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示す状況情報を生成する進行部と、前記状況情報に基づいて、前記ゲームに係るゲーム画像を含む動画情報を生成する生成部と、して機能させ、前記進行部は、前記ゲーム装置が、前記配信サーバに対して、前記動画情報に基づいて生成したゲーム動画を供給し、前記配信サーバが、前記ゲーム動画と、第1の商材に関連する第1の特定広告とを、前記端末装置に配信する場合に、前記仮想空間に対して、前記第1の商材に関連する第1の広告を組み入れる、ことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の一態様に係る配信システムは、端末装置に対して動画を配信する配信サーバと、前記配信サーバと通信可能であり、ゲームを実行可能なゲーム装置と、を備える配信システムであって、前記ゲーム装置は、前記ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示す状況情報を生成する進行部と、前記状況情報に基づいて、前記ゲームに係るゲーム画像を含む動画情報を生成する生成部と、を備え、前記進行部は、前記ゲーム装置が、前記配信サーバに対して、前記動画情報に基づいて生成したゲーム動画を供給し、前記配信サーバが、前記ゲーム動画と、第1の商材に関連する第1の特定広告とを、前記端末装置に配信する場合に、前記仮想空間に対して、前記第1の商材に関連する第1の広告を組み入れる、ことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態に係る動画配信システムSysの概要の一例を示す説明図である。
【
図2】表示用ゲーム動画HMVの一例を示す説明図である。
【
図3】動画配信画面GGの一例を示す説明図である。
【
図4】ゲーム装置10の構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】ゲーム装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図6】配信サーバ30の構成の一例を示すブロック図である。
【
図7】配信サーバ30のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図8】広告管理サーバ50の構成の一例を示すブロック図である。
【
図9】広告管理サーバ50のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図10】広告配信情報テーブルTBL1のデータ構成の一例を示す図である。
【
図11】広告配信情報テーブルTBL1のデータ構成の一例を示す図である。
【
図12】広告配信情報テーブルTBL1のデータ構成の一例を示す図である。
【
図13】動画配信システムSysの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
【
図14】動画配信システムSysの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
【
図15】動画配信画面GGの一例を示す説明図である。
【
図16】動画配信画面GGの一例を示す説明図である。
【
図17】動画配信画面GGの一例を示す説明図である。
【
図18】動画配信画面GGの一例を示す説明図である。
【
図19】動画配信画面GGの一例を示す説明図である。
【
図20】ゲーム装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図21】ゲーム装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図22】変形例1に係る配信サーバ30の構成の一例を示すブロック図である。
【
図23】視聴者管理テーブルTBL2のデータ構成の一例を示す図である。
【
図24】バナー表示情報テーブルTBL3のデータ構成の一例を示す図である。
【
図25】変形例1に係る動画配信システムSysの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
【
図26】変形例1に係る動画配信システムSysの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
【
図27】動画配信画面GGの一例を示す説明図である。
【
図28】動画配信画面GGの一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、各部の寸法及び縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0013】
[A.実施形態]
以下、本発明の実施形態を説明する。
【0014】
[1.動画配信システムの概要]
図1は、本実施形態に係る動画配信システムSysの概要を説明するための説明図である。以下、
図1を参照しつつ、動画配信システムSysの概要について説明する。
【0015】
図1に例示するように、動画配信システムSysは、野球ゲーム(「ゲーム」の一例)を実行可能なゲーム装置10と、ネットワークNWを介してゲーム装置10と通信可能な配信サーバ30と、ネットワークNWを介してゲーム装置10及び配信サーバ30と通信可能な広告管理サーバ50(「管理サーバ」の一例)と、ネットワークNWを介して配信サーバ30と通信可能な複数の端末装置70-1~70-Mと、を備える(Mは、2以上の自然数)。以下では、複数の端末装置70-1~70-Mのうち、m番目の端末装置70を、端末装置70-mと称する場合がある(mは、1≦m≦Mを満たす自然数)。
【0016】
本実施形態において、ゲーム装置10は、ゲーム装置10と通信可能な表示装置20に設けられた表示部21に対して、ゲーム装置10において実行されている野球ゲームに係る動画を表示させることができる。以下では、ゲーム装置10が、表示部21に対して表示させる、野球ゲームに係る動画を、「表示用ゲーム動画HMV」と称する場合がある(
図2参照)。本実施形態において、表示用ゲーム動画HMVは、「ゲーム画像」の一例である。本実施形態において、表示用ゲーム動画HMVは、単位期間(例えば、60分の1秒の期間)毎に更新される表示用静止画像であってもよい。ここで、表示用静止画像とは、各単位期間において、表示部21に表示される静止画像である。
また、本実施形態において、ゲーム装置10は、配信サーバ30に対して、ゲーム装置10において実行されている野球ゲームに係る動画を供給することができる。以下では、ゲーム装置10が、配信サーバ30に対して供給する、野球ゲームに係る動画を、「配信用ゲーム動画MV」と称する場合がある(
図3参照)。本実施形態において、配信用ゲーム動画MVは、「ゲーム動画」の一例である。本実施形態において、配信用ゲーム動画MVは、単位期間毎に更新される配信用静止画像であってもよい。ここで、配信用静止画像とは、各単位期間において、ゲーム装置10が配信サーバ30に対して供給する静止画像である。
本実施形態において、配信用ゲーム動画MVは、表示用ゲーム動画HMVに基づいて生成される動画であって、表示用ゲーム動画HMVの解像度を低くした動画である場合を想定するが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、配信用ゲーム動画MVは、表示用ゲーム動画HMVと同一の動画であってもよい。
【0017】
なお、本実施形態では、ゲーム装置10が家庭用のゲーム機器である場合を一例として想定する。但し、ゲーム装置10としては、任意の情報処理装置を採用しうる。例えば、ゲーム装置10は、店舗や遊戯施設等に設置された業務用のゲーム機器であってもよいし、携帯電話若しくはスマートフォン等のモバイル機器であってもよいし、また、パーソナルコンピュータ等の据置型の情報機器であってもよい。
【0018】
本実施形態において、配信サーバ30は、ゲーム装置10から配信用ゲーム動画MVが供給され、且つ、端末装置70-mから配信用ゲーム動画MVの配信要求を受信した場合に、端末装置70-mに対して、ゲーム装置10から供給された配信用ゲーム動画MVを配信する。また、配信サーバ30は、端末装置70-mから、配信用ゲーム動画MVを表示するための動画配信画面GGの配信要求を受信した場合、端末装置70-mに対して、動画配信画面GGを配信する(
図3参照)。なお、詳細は後述するが、配信サーバ30は、端末装置70-mに対して配信する動画配信画面GGに、バナー画像BN(「第1の特定広告」の一例)を含ませる場合がある。
【0019】
図1に例示するように、端末装置70-mは、表示部71-mを備える。端末装置70-mは、配信サーバ30から、配信用ゲーム動画MVが配信される場合に、表示部71-mに対して、配信用ゲーム動画MVを表示させる。
なお、端末装置70-mとしては、スマートフォン、携帯電話、または、パーソナルコンピュータ等の、インターネットに接続可能な任意の情報処理装置を採用しうる。
【0020】
本実施形態において、広告管理サーバ50は、配信サーバ30が、バナー画像BNを配信するために必要な情報を、配信サーバ30に対して供給し、また、ゲーム装置10が、配信用ゲーム動画MVに対して後述する動画広告ADを組み入れるために必要な情報を、ゲーム装置10に対して供給する。
【0021】
[2.動画配信システムにおいて生成される動画の概要]
以下、
図2及び
図3を参照しつつ、動画配信システムSysにおいて生成される各種動画について説明する。
【0022】
図2は、ゲーム装置10が生成する表示用ゲーム動画HMVの概要の一例を説明するための説明図である。
【0023】
図2に例示するように、本実施形態に係る表示用ゲーム動画HMVは、仮想的な野球場等の仮想空間FDにおいて、野球ゲームが進行する様子を示す動画である。
具体的には、本実施形態に係る表示用ゲーム動画HMVは、例えば、仮想空間FDにおいて、投手キャラクタCR1がボールオブジェクトOB1を投球し、打者キャラクタCR2がバットオブジェクトOB2を用いて、投手キャラクタCR1が投球したボールオブジェクトOB1を打ち返す様子を示す。また、本実施形態に係る表示用ゲーム動画HMVは、例えば、仮想空間FDにおいて、野球ゲームを観戦する観客キャラクタCR3の様子を示す。
【0024】
また、本実施形態に係る表示用ゲーム動画HMVは、1または複数の動画広告ADを含む場合がある(Kは、1以上の自然数)。本実施形態において、動画広告AD(「第1の広告」の一例)は、仮想空間FDに存在するゲーム要素に表示される静止画像または動画像であってもよいし、仮想空間FDに存在する音声であってもよい。ここで、仮想空間FDに存在するゲーム要素とは、例えば、仮想空間FDに存在するキャラクタ、オブジェクト、及び、環境構成物を含む概念である。また、本実施形態において、仮想空間FDの環境構成物とは、例えば、野球場のグラウンド、及び、野球場のバックネット等、仮想空間FDに存在する仮想的な野球場の構成要素であってもよい。
以下では、動画広告ADが、仮想空間FDに存在するゲーム要素に表示される静止画像または動画像である場合、当該動画広告ADを、「画像広告AD-g」と称する場合がある。また、以下では、動画広告ADが、仮想空間FDに存在する音声である場合、当該動画広告ADを、「音声広告AD-s」と称する場合がある。
図2では、画像広告AD-gが、仮想的な野球場のバックネットEVに表示される静止画像であり、音声広告AD-sが、観客キャラクタCR3により発せられる音声である場合を例示している。
【0025】
図3は、配信サーバ30が、端末装置70-mに対して供給する、動画配信画面GGの概要の一例を説明するための説明図である。
【0026】
図3に示すように、動画配信画面GGは、動画再生部MPと、バナー画像BNと、を含む。
このうち、動画再生部MPは、再生開始ボタンSTを備え、配信サーバ30が配信用ゲーム動画MVを配信しているタイミングにおいて、再生開始ボタンSTが押下された場合に、配信用ゲーム動画MVを再生する。また、動画再生部MPは、全画面表示ボタンZGを備え、動画再生部MPが配信用ゲーム動画MVを再生しているタイミングにおいて、全画面表示ボタンZGが押下された場合に、動画再生部MPのサイズを、表示部71-mの全体に広がるように拡大する。
また、バナー画像BNは、商品または役務(サービス)の広告に係る静止画像または動画像である。本実施形態において、配信サーバ30は、バナー画像BNを、動画配信画面GGのうち、動画再生部MPが表示される領域とは異なる領域に配置する。但し、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、配信サーバ30は、バナー画像BNを、動画配信画面GGのうち、動画再生部MPが表示される領域に重畳して、例えば、ポップアップ画像として配置してもよい。
なお、以下では、商品及び役務を、「商材」と総称する場合がある。バナー画像BNにより示される商材は、「第1の商材」の一例である。
【0027】
なお、詳細は後述するが、本実施形態に係るゲーム装置10は、配信サーバ30が、表示部71-mにおいて、バナー画像BNを含む動画配信画面GGを表示させている場合に、当該バナー画像BNにより示される商材に係る動画広告ADを、配信用ゲーム動画MVに組み入れる。このため、本実施形態によれば、例えば、表示部71-mにおいて配信用ゲーム動画MVを視聴する視聴者が、配信用ゲーム動画MVを見ることに集中している場合であっても、動画広告ADの存在により、バナー画像BNにより示される商材に興味を抱かせることが可能となる。また、本実施形態によれば、例えば、表示部71-mにおいて配信用ゲーム動画MVを視聴する視聴者が、全画面表示ボタンZGを押下して、動画再生部MPを拡大表示させている場合であっても、動画広告ADの存在により、バナー画像BNにより示される商材に気付かせることが可能となる。
すなわち、本実施形態によれば、ゲーム装置10は、配信サーバ30が、表示部71-mにおいて、バナー画像BNを含む動画配信画面GGを表示させている場合に、配信用ゲーム動画MVに対して、バナー画像BNにより示される商材に係る動画広告ADを組み入れるため、配信用ゲーム動画MVに動画広告ADを組み入れない態様と比較して、配信用ゲーム動画MVの視聴者が、バナー画像BNの存在に気づかない可能性を低減させ、更には、配信用ゲーム動画MVの視聴者が、バナー画像BNをクリックする可能性を高くすることが可能となる。
【0028】
[3.動画配信システムの機能]
以下、
図4乃至
図12を参照しつつ、ゲーム装置10、配信サーバ30、及び、広告管理サーバ50の機能について説明する。
【0029】
図4は、ゲーム装置10の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0030】
図4に示すように、ゲーム装置10は、ゲーム装置10の各部を制御する制御部100と、各種情報を記憶する記憶部130と、配信サーバ30及び広告管理サーバ50との間の通信を実行するための通信部140と、ゲーム装置10のユーザによる操作を受け付けるための操作部150と、を備える。
【0031】
図4に示すように、制御部100は、ゲーム制御部110と、装置制御部120と、を備える。
このうち、ゲーム制御部110は、野球ゲームを進行させて、野球ゲームの進行結果を示す進行状況情報JG(「状況情報」の一例)を生成するゲーム進行部111(「進行部」の一例)と、進行状況情報JGに基づいて、表示用ゲーム動画HMVを示す表示用ゲーム動画情報JHM(「動画情報」の一例)を生成する動画情報生成部112(「生成部」の一例)と、を備える。
なお、進行状況情報JGとは、野球ゲームの進行に伴い、仮想空間FDに存在する各種ゲーム要素の状態が変化し、または、仮想空間FDにおいて音声が発生する場合に、仮想空間FDに存在する各種ゲーム要素の状態と、仮想空間FDにおける音声と、を管理するための情報である。具体的には、本実施形態において、進行状況情報JGとは、例えば、仮想空間FDにおけるゲーム要素の位置、形状、姿勢若しくは向き、色彩、模様、移動速度、及び、移動方向と、仮想空間FDにおいて存在する音声との、一部または全部を含む情報である。また、表示用ゲーム動画情報JHMとは、単位期間毎に更新される表示用静止画像を示す情報(単位期間毎に更新される表示用静止画像をリアルタイムに示す情報)であってもよいし、複数の単位期間と1対1に対応する複数の表示用静止画像の集合を示す情報(複数の単位期間に亘り蓄積された複数の表示用静止画像の集合を示す情報)であってもよいし、これらの情報に対して仮想空間FDにおける音声を示す情報を付加した情報であってもよい。ここで、表示用静止画像は、各単位期間における各種ゲーム要素の状態と、各単位期間における仮想空間FDとを表す静止画像である。
また、装置制御部120は、表示用ゲーム動画情報JHMに基づいて、配信用ゲーム動画MVを示す配信用ゲーム動画情報JMVを生成する。ここで、配信用ゲーム動画情報JMVとは、単位期間毎に更新される配信用静止画像を示す情報(単位期間毎に更新される配信用静止画像をリアルタイムに示す情報)であってもよいし、複数の単位期間と1対1に対応する複数の配信用静止画像の集合を示す情報(複数の単位期間に亘り蓄積された複数の配信用静止画像の集合を示す情報)であってもよいし、これらの情報に対して仮想空間FDにおける音声を示す情報を付加した情報であってもよい。ここで、配信用静止画像は、表示用静止画像の解像度を低くした静止画像であってもよいし、表示用静止画像と同一の静止画像であってもよい。
【0032】
図4に示すように、記憶部130は、ゲームプログラムPG-Gと、装置制御プログラムPG-Sと、を記憶している。このうち、ゲームプログラムPG-Gは、「プログラム」の一例であって、ゲーム装置10が野球ゲームを実行するためのアプリケーションプログラムである。また、装置制御プログラムPG-Sは、制御部100が、ゲーム装置10の各部を制御するためのオペレーションシステムプログラムである。
【0033】
図5は、ゲーム装置10のハードウェア構成の一例を示す構成図である。
【0034】
図5に示すように、ゲーム装置10は、ゲーム装置10の各部を制御するプロセッサ1000と、各種情報を記憶する記憶装置1001と、ゲーム装置10の外部に存在する外部装置との通信を行うための通信装置1002と、ゲーム装置10のユーザによる操作を受け付けるための入力操作装置1003と、を備える。
このうち、記憶装置1001は、プロセッサ1000の作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリと、ゲームプログラムPG-G及び装置制御プログラムPG-S等の各種情報を記憶するEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性メモリとの、一方または双方を含み、記憶部130としての機能を提供する。
また、プロセッサ1000は、例えば、1または複数のCPU(Central Processing Unit)を含んで構成される。プロセッサ1000は、記憶装置1001に記憶されたゲームプログラムPG-Gを実行し、当該ゲームプログラムPG-Gに従って動作することで、ゲーム制御部110として機能する。また、プロセッサ1000は、記憶装置1001に記憶された装置制御プログラムPG-Sを実行し、当該装置制御プログラムPG-Sに従って動作することで、装置制御部120として機能する。
なお、プロセッサ1000は、1または複数のCPUに加え、または、1または複数のCPUのうち一部または全部に替えて、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、または、FPGA(Field Programmable Gate Array)、等の、ハードウェアを含んで構成されるものであってもよい。この場合、プロセッサ1000により実現されるゲーム制御部110及び装置制御部120の一部または全部は、DSP等のハードウェアにより実現されてもよい。
また、通信装置1002は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの一方または双方を介して、ゲーム装置10の外部に存在する外部装置との通信を行うためのハードウェアであり、通信部140としての機能を提供する。
また、入力操作装置1003は、例えば、操作ボタンであり、ゲーム装置10のユーザの操作を受け付ける操作部150としての機能を提供する。入力操作装置1003は、例えば、操作ボタン、タッチパネル、キーボード、ジョイスティック、及び、マウス等の、ポインティングデバイスの一部または全部を含む、1または複数の機器から構成されるものであってもよい。
【0035】
図6は、配信サーバ30の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0036】
図6に示すように、配信サーバ30は、配信サーバ30の各部を制御する制御部300と、各種情報を記憶する記憶部330と、ゲーム装置10、広告管理サーバ50、及び、端末装置70-mとの間の通信を実行するための通信部340と、を備える。
【0037】
図6に示すように、制御部300は、ゲーム装置10から配信用ゲーム動画情報JMVを取得する取得部310と、端末装置70-mに対して、配信用ゲーム動画情報JMVの示す配信用ゲーム動画MVを配信する配信部320と、を備える。
また、
図6に示すように、記憶部330は、配信サーバ30の各部を制御するためのサーバ制御プログラムPG-SHを記憶している。
【0038】
図7は、配信サーバ30のハードウェア構成の一例を示す構成図である。
【0039】
図7に示すように、配信サーバ30は、配信サーバ30の各部を制御するプロセッサ3000と、各種情報を記憶する記憶装置3001と、配信サーバ30の外部に存在する外部装置との通信を行うための通信装置3002と、を備える。
このうち、記憶装置3001は、プロセッサ3000の作業領域として機能するRAM等の揮発性メモリと、サーバ制御プログラムPG-SH等の各種情報を記憶するEEPROM等の不揮発性メモリとの、一方または双方を含み、記憶部330としての機能を提供する。また、プロセッサ3000は、例えば、1または複数のCPUを含んで構成される。プロセッサ3000は、記憶装置3001に記憶されたサーバ制御プログラムPG-SHを実行し、当該サーバ制御プログラムPG-SHに従って動作することで、制御部300として機能する。また、通信装置3002は、配信サーバ30の外部に存在する外部装置との通信を行うためのハードウェアであり、通信部340としての機能を提供する。
【0040】
図8は、広告管理サーバ50の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0041】
図8に示すように、広告管理サーバ50は、広告管理サーバ50の各部を制御する制御部500と、各種情報を記憶する記憶部530と、ゲーム装置10、及び、配信サーバ30との間の通信を実行するための通信部540と、を備える。
【0042】
図8に示すように、記憶部530は、後述する広告配信情報テーブルTBL1と、広告管理サーバ50の各部を制御するためのサーバ制御プログラムPG-SKとを、記憶している。
【0043】
図9は、広告管理サーバ50のハードウェア構成の一例を示す構成図である。
【0044】
図9に示すように、広告管理サーバ50は、広告管理サーバ50の各部を制御するプロセッサ5000と、各種情報を記憶する記憶装置5001と、広告管理サーバ50の外部に存在する外部装置との通信を行うための通信装置5002と、を備える。
このうち、記憶装置5001は、プロセッサ5000の作業領域として機能するRAM等の揮発性メモリと、サーバ制御プログラムPG-SK等の各種情報を記憶するEEPROM等の不揮発性メモリとの、一方または双方を含み、記憶部530としての機能を提供する。また、プロセッサ5000は、例えば、1または複数のCPUを含んで構成される。プロセッサ5000は、記憶装置5001に記憶されたサーバ制御プログラムPG-SKを実行し、当該サーバ制御プログラムPG-SKに従って動作することで、制御部500として機能する。また、通信装置5002は、広告管理サーバ50の外部に存在する外部装置との通信を行うためのハードウェアであり、通信部540としての機能を提供する。
【0045】
図10乃至
図12は、広告配信情報テーブルTBL1のデータ構成の一例を示す説明図である。
【0046】
図10乃至
図12に例示するように、広告配信情報テーブルTBL1は、バナー画像BN及び動画広告ADを用いた広告の対象となり得る全ての商材と1対1に対応する複数のレコードを有する。以下では、バナー画像BN及び動画広告ADを用いた広告の対象となり得る商材を、「広告対象商材」と称する。
広告配信情報テーブルTBL1の各レコードは、例えば、各広告対象商材と対応する商材IDと、当該広告対象商材の名称(商材名称)と、当該広告対象商材と対応する動画IDと、当該広告対象商材と対応する広告配信情報JHと、を含む。
【0047】
ここで、商材IDとは、「第1の識別情報」の一例であり、全ての広告対象商材の中から、各広告対象商材を識別するための情報である。
また、動画IDとは、配信サーバ30が配信する可能性のある全ての動画の中から、商材IDと対応する広告対象商材に係るバナー画像BNとともに配信される配信用ゲーム動画MVを識別するための情報である。なお、
図10乃至
図12に示す例では、動画IDが「m001」に対応する配信用ゲーム動画MVにおいて、商材IDが「s001」の広告対象商材に係るバナー画像BNと、商材IDが「s002」の広告対象商材に係るバナー画像BNとが、配信される場合を例示している。
また、広告配信情報JHとは、「第1の広告情報」の一例であり、バナー広告配信情報JBと、動画広告配信情報JDとを、含む。
【0048】
このうち、バナー広告配信情報JBとは、商材IDと対応する広告対象商材に係るバナー画像BNの配信に関する情報である。バナー広告配信情報JBは、例えば、バナーIDと、バナーファイル情報と、バナー表示時間情報と、バナーリンク先情報とを含む。
【0049】
ここで、バナーIDとは、配信サーバ30が配信する可能性のある全てのバナー画像BNの中から、商材IDと対応する広告対象商材に係るバナー画像BNを識別するための情報である。
また、バナーファイル情報とは、バナーIDと対応するバナー画像BNを表示するための静止画ファイルまたは動画ファイルを示す情報である。
また、バナー表示時間情報とは、バナーIDと対応するバナー画像BNの、表示部71-mにおける表示開始時間及び表示終了時間を示す情報である。
図10乃至
図12に示す例では、バナー表示時間情報が、商材IDと対応する動画IDにより識別される配信用ゲーム動画MVの配信の開始を基準時刻として、バナー画像BNの表示開始時間及び表示終了時間が規定される場合を、一例として想定している。
また、バナーリンク先情報とは、表示部71-mに表示されたバナー画像BNが選択された場合に、表示部71-mに表示されるウェブサイトのアドレスを示す情報である。例えば、バナーリンク先情報は、バナーIDと対応する商材IDにより特定される広告対象商材に係るウェブサイトのアドレスを示す。
【0050】
また、動画広告配信情報JD(「再生情報」の一例)とは、商材IDと対応する広告対象商材に係る動画広告ADの配信に関する情報である。動画広告配信情報JDは、例えば、画像広告配信情報と、音声広告配信情報とを含む。
【0051】
このうち、画像広告配信情報とは、商材IDと対応する広告対象商材に係る画像広告AD-gの配信に関する情報である。画像広告配信情報は、例えば、画像IDと、画像ファイル情報と、画像位置情報と、画像表示時間情報とを含む。
ここで、画像IDとは、配信用ゲーム動画MVに組み入れられる可能性のある全ての画像広告AD-gの中から、商材IDと対応する広告対象商材に係る画像広告AD-gを識別するための情報である。
また、画像ファイル情報とは、商材IDと対応する画像広告AD-gを表示するための静止画ファイルまたは動画ファイルを示す情報である。
また、画像位置情報とは、仮想空間FDにおいて、商材IDと対応する画像広告AD-gが表示される位置を示す情報である。
また、画像表示時間情報とは、商材IDと対応する画像広告AD-gの、表示部71-mにおける表示開始時間及び表示終了時間を示す情報である。
図10乃至
図12に示す例では、画像広告AD-gが、商材IDと対応する動画IDにより識別される配信用ゲーム動画MVの配信の開始を基準時刻として、画像広告の表示開始時間及び表示終了時間が規定される場合を、一例として想定している。
【0052】
また、音声広告配信情報とは、商材IDと対応する広告対象商材に係る音声広告AD-sの配信に関する情報である。音声広告配信情報は、例えば、音声IDと、音声ファイル情報と、発音位置情報と、発音時間情報とを含む。
ここで、音声IDとは、配信用ゲーム動画MVに組み入れられる可能性のある全ての音声広告AD-sの中から、商材IDと対応する広告対象商材に係る音声広告AD-sを識別するための情報である。
また、音声ファイル情報とは、商材IDと対応する音声広告AD-sを再生するための音声ファイルを示す情報である。
また、発音位置情報とは、仮想空間FDにおいて、商材IDと対応する音声広告AD-sが発音される位置を示す情報である。
また、発音時間情報とは、商材IDと対応する音声広告AD-sの、端末装置70-mにおける発音開始時間及び発音終了時間を示す情報である。
図10乃至
図12に示す例では、音声広告AD-sが、商材IDと対応する動画IDにより識別される配信用ゲーム動画MVの配信の開始を基準時刻として、音声広告の発音開始時間及び発音終了時間が規定される場合を、一例として想定している。
【0053】
[4.動画配信システムの動作]
以下、
図13及び
図19を参照しつつ、動画配信システムSysの動作の一例について説明する。
【0054】
図13及び
図14は、ゲーム装置10が、配信サーバ30に対して、配信用ゲーム動画MVを供給し、配信サーバ30が、ゲーム装置10から供給された配信用ゲーム動画MVを、端末装置70-1及び端末装置70-2に配信する場合における、動画配信システムSysの動作の一例(以下、「システム動作例」と称する)を示すシーケンスチャートである。
【0055】
なお、
図13及び
図14に示すシステム動作例では、
図10乃至
図12に示す、動画IDが「m001」の配信用ゲーム動画MVが配信サーバ30から端末装置70-1及び端末装置70-2に対して配信される場合を、一例として想定する。すなわち、
図13及び
図14に示すシステム動作例では、
図10乃至
図12に示すように、配信サーバ30が、端末装置70-1及び端末装置70-2に対して、動画IDが「m001」の配信用ゲーム動画MVが配信される配信期間内において、商材IDが「s001」に対応するバナー画像BN及び動画広告ADと、商材IDが「s002」に対応するバナー画像BN及び動画広告ADとを配信可能な場合を、一例として想定する。
なお、
図13及び
図14に示すシステム動作例では、動画IDが「m001」の配信用ゲーム動画MVが配信される配信期間が、時刻t0に開始され、商材IDが「s001」に対応するバナー画像BNが、時刻t0よりも後の時刻t1から、時刻t1よりも後の時刻t2までの期間において表示され、商材IDが「s002」に対応するバナー画像BNが、時刻t2から、時刻t2よりも後の時刻t3までの期間において表示される場合を、一例として想定する。
【0056】
また、以下では、動画IDが「m001」の配信用ゲーム動画MVのうち、動画広告ADが組み入れられていない状態の配信用ゲーム動画MVを、配信用ゲーム動画MV[0]と称し、当該配信用ゲーム動画MV[0]を示す配信用ゲーム動画情報JMVを、配信用ゲーム動画情報JMV[0]と称する。
また、以下では、商材IDが「s001」に対応するバナー画像BNを、バナー画像BN[1]と称し、商材IDが「s001」に対応する動画広告AD(画像広告AD-g、音声広告AD-s)を、動画広告AD[1](画像広告AD-g[1]、音声広告AD-s[1])と称し、動画IDが「m001」の配信用ゲーム動画MVのうち、動画広告AD[1]が組み入れられた状態の配信用ゲーム動画MVを、配信用ゲーム動画MV[1]と称し、当該配信用ゲーム動画MV[1]を示す配信用ゲーム動画情報JMVを、配信用ゲーム動画情報JMV[1]と称する。
また、以下では、商材IDが「s002」に対応するバナー画像BNを、バナー画像BN[2]と称し、商材IDが「s002」に対応する動画広告AD(画像広告AD-g、音声広告AD-s)を、動画広告AD[2](画像広告AD-g[2]、音声広告AD-s[2])と称し、動画IDが「m001」の配信用ゲーム動画MVのうち、動画広告AD[2]が組み入れられた状態の配信用ゲーム動画MVを、配信用ゲーム動画MV[2]と称し、当該配信用ゲーム動画MV[2]を示す配信用ゲーム動画情報JMVを、配信用ゲーム動画情報JMV[2]と称する。
【0057】
図13に示すように、本実施形態において、広告管理サーバ50の制御部500は、配信サーバ30が端末装置70-mに対して配信用ゲーム動画MVを配信するのに先立って、当該配信用ゲーム動画MVの動画IDと、当該動画IDと対応する1または複数の商材IDと、当該1または複数の商材IDと対応する1または複数の広告配信情報JHとが、配信サーバ30に対して供給されるように、広告管理サーバ50の各部を制御する(S10)。
具体的には、広告管理サーバ50の制御部500は、ステップS10において、「m001」を示す動画IDと、「s001」を示す商材IDと、「s002」を示す商材IDと、「s001」を示す商材IDと対応する広告配信情報JHと、「s002」を示す商材IDと対応する広告配信情報JHとが、配信サーバ30に対して供給されるように、広告管理サーバ50の各部を制御する。
【0058】
また、広告管理サーバ50の制御部500は、ゲーム装置10が配信サーバ30に対して配信用ゲーム動画MVを示す配信用ゲーム動画情報JMVを供給するのに先立って、当該配信用ゲーム動画MVの動画IDが、ゲーム装置10に対して通知されるように、広告管理サーバ50の各部を制御する(S12)。
具体的には、広告管理サーバ50の制御部500は、ステップS10において、「m001」を示す動画IDが、ゲーム装置10に対して通知されるように、広告管理サーバ50の各部を制御する。
【0059】
その後、ゲーム装置10の装置制御部120は、配信開始要求が、配信サーバ30に対して送信されるように、ゲーム装置10の各部を制御する(S20)。
ここで、配信開始要求とは、ゲーム装置10が配信サーバ30に対して配信用ゲーム動画MVの供給を開始することを示す情報である。なお、ゲーム装置10の装置制御部120は、ステップS20において、配信開始要求を配信サーバ30に対して送信する際に、配信サーバ30が配信すべき配信用ゲーム動画MVの動画IDを、配信サーバ30に対して通知する。具体的には、ゲーム装置10の装置制御部120は、ステップS20において、「m001」を示す動画IDが、配信サーバ30に対して通知されるように、ゲーム装置10の各部を制御する。
【0060】
そして、配信サーバ30の制御部300は、ゲーム装置10から、配信開始要求が供給された場合、配信開始要求に対する応答(許可応答)が、ゲーム装置10に対して送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S22)。
【0061】
その後、ゲーム装置10の制御部100は、配信用ゲーム動画MVを示す配信用ゲーム動画情報JMVが配信サーバ30に対して送信されるように、ゲーム装置10の各部を制御する(S24)。
【0062】
ところで、システム動作例においては、ステップS24の処理が実行されるタイミングで、配信期間が開始される。すなわち、システム動作例においては、ステップS24の処理が実行されるタイミングが、時刻t0に相当する。そして、システム動作例では、ステップS24の処理が実行されるタイミングにおいて、仮に端末装置70-mの表示部71-mに動画配信画面GGが表示される場合であっても、当該動画配信画面GGに、バナー画像BNが含まれない場合を一例として想定する。他方、本実施形態において、ゲーム装置10の制御部100は、動画配信画面GGにバナー画像BNが表示される場合に、動画配信画面GGに表示される配信用ゲーム動画MVに対して、動画広告ADを組み入れる。このため、ステップS24の処理が実行される時刻t0において、ゲーム装置10が配信サーバ30に対して送信する供給する配信用ゲーム動画情報JMVは、配信用ゲーム動画MV[0]を示す配信用ゲーム動画情報JMV[0]である。
【0063】
図13に示すように、システム動作例では、配信期間において、端末装置70-1が、配信サーバ30に対して、動画配信画面要求を送信する場合(S30)を想定する。システム動作例において、動画配信画面要求とは、動画IDが「m001」の配信用ゲーム動画MVを表示する動画配信画面GGの送信を要求する情報である。
【0064】
そして、配信サーバ30の制御部300は、端末装置70-1から送信された、動画配信画面要求を受信すると、動画配信画面GGが、端末装置70-1に対して送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S32)。
また、配信サーバ30の制御部300は、ステップS32において、動画IDが「m001」の配信用ゲーム動画MVと関連付けられた1または複数のバナー広告配信情報JBを、端末装置70-1に対して送信する。システム動作例において、動画IDが「m001」の配信用ゲーム動画MVと関連付けられた1または複数のバナー広告配信情報JBとは、商材IDが「s001」に対応するバナー画像BN[1]に係るバナー広告配信情報JB、及び、商材IDが「s002」に対応するバナー画像BN[2]に係るバナー広告配信情報JBである。
【0065】
その後、端末装置70-1は、端末装置70-1の表示部71-1に表示されている動画配信画面GGにおいて、再生開始ボタンSTが押下されると、配信サーバ30に対して、動画配信要求を送信する(S34)。
システム動作例において、動画配信要求とは、動画IDが「m001」の配信用ゲーム動画MVの配信を要求する情報である。なお、システム動作例では、ステップS34の処理が、時刻t0よりも後であって、時刻t1よりも前のタイミングにおいて実行される場合を、一例として想定する。
【0066】
そして、配信サーバ30の制御部300は、端末装置70-1から送信された、動画配信要求を受信すると、配信用ゲーム動画MVを示す配信用ゲーム動画情報JMVが端末装置70-1に対して送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S36)。
上述のとおり、システム動作例では、ステップS34の処理が、時刻t1よりも前のタイミングで実行される。このため、ステップS34の処理が実行されるタイミングにおいては、動画配信画面GGにおいて、バナー画像BNは表示されていない。よって、ステップS36において、配信サーバ30が端末装置70-1に対して送信する供給する配信用ゲーム動画情報JMVは、配信用ゲーム動画MV[0]を示す配信用ゲーム動画情報JMV[0]である。
【0067】
そして、端末装置70-1が、ステップS36において配信サーバ30から送信された配信用ゲーム動画情報JMV[0]を受信すると、端末装置70-1の表示部71-1には、
図15に示すような、動画再生部MPにおいて動画広告ADを含まない配信用ゲーム動画MVが再生され、且つ、バナー画像BNを含まない動画配信画面GGが表示される。
【0068】
図13に示すように、端末装置70-1は、時刻t1において、バナー画像BN[1]に係るバナー広告配信情報JBに基づいて、バナー画像BN[1]の配信を要求する旨の通知(バナー画像要求)を、配信サーバ30に送信する(S40)。
【0069】
そして、配信サーバ30の制御部300は、端末装置70-1から送信された、バナー画像BN[1]に係るバナー画像要求を受信すると、バナー画像BN[1]が端末装置70-1に対して送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S42)。
【0070】
そして、端末装置70-1が、ステップS42において配信サーバ30から送信されたバナー画像BN[1]を受信すると、端末装置70-1の表示部71-1には、
図16に示すような、動画再生部MPにおいて動画広告ADを含まない配信用ゲーム動画MVが再生され、且つ、バナー画像BN[1]を含む動画配信画面GGが表示される。
【0071】
図13に示すように、配信サーバ30の制御部300は、端末装置70-mから送信された、バナー画像要求を受信すると、当該バナー画像要求に係るバナー画像BNと対応する商材IDが、ゲーム装置10に送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S44)。
具体的には、システム動作例では、配信サーバ30の制御部300は、ステップS44において、「s001」を示す商材IDが、ゲーム装置10に送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する。
【0072】
その後、ゲーム装置10の装置制御部120は、配信サーバ30から送信された商材IDが、広告管理サーバ50に送信されるように、ゲーム装置10の各部を制御する(S46)。
具体的には、システム動作例では、ゲーム装置10の制御部100は、ステップS46において、「s001」を示す商材IDが、広告管理サーバ50に送信されるように、ゲーム装置10の各部を制御する。
【0073】
そして、広告管理サーバ50の制御部500は、ゲーム装置10から送信された商材IDと対応する広告配信情報JHが、ゲーム装置10に送信されるように、広告管理サーバ50の各部を制御する(S48)。
具体的には、システム動作例では、広告管理サーバ50の制御部500は、ステップS48において、「s001」を示す商材IDと対応する広告配信情報JHが、ゲーム装置10に送信されるように、広告管理サーバ50の各部を制御する。
【0074】
その後、ゲーム装置10のゲーム制御部110は、広告管理サーバ50から送信された広告配信情報JHに基づいて、配信用ゲーム動画MVにより示される仮想空間FDに対して動画広告ADを組み入れ、動画広告ADが組み入れられた配信用ゲーム動画MVを示す配信用ゲーム動画情報JMVを生成する(S50)。
具体的には、システム動作例では、ゲーム装置10のゲーム制御部110は、ステップS50において、配信用ゲーム動画MV[0]の示す仮想空間FDに対して、動画広告AD[1]を組み入れることで、動画広告AD[1]を有する仮想空間FDを表す配信用ゲーム動画MV[1]を示す配信用ゲーム動画情報JMV[1]を生成する。
【0075】
そして、ゲーム装置10の装置制御部120は、ステップS50において生成された配信用ゲーム動画情報JMV[1]が、配信サーバ30に送信されるように、ゲーム装置10の各部を制御する(S52)。
【0076】
その後、配信サーバ30の制御部300は、ゲーム装置10から供給された、配信用ゲーム動画情報JMV[1]が、端末装置70-1に対して送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S54)。
【0077】
なお、端末装置70-1が、ステップS54において配信サーバ30から送信された配信用ゲーム動画情報JMV[1]を受信すると、端末装置70-1の表示部71-1には、
図17に示すような、動画再生部MPにおいて動画広告AD[1]を含む配信用ゲーム動画MVが再生され、且つ、バナー画像BN[1]を含む動画配信画面GGが表示される。
【0078】
図14に示すように、端末装置70-1は、時刻t2において、バナー画像BN[2]に係るバナー広告配信情報JBに基づいて、バナー画像BN[2]の配信を要求する旨の通知(バナー画像要求)を、配信サーバ30に送信する(S60)。
【0079】
そして、配信サーバ30の制御部300は、端末装置70-1から送信された、バナー画像BN[2]に係るバナー画像要求を受信すると、バナー画像BN[2]が端末装置70-1に対して送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S62)。
【0080】
そして、端末装置70-1が、ステップS62において配信サーバ30から送信されたバナー画像BN[2]を受信すると、端末装置70-1の表示部71-1には、
図18に示すような、動画再生部MPにおいて動画広告AD[1]を含む配信用ゲーム動画MVが再生され、且つ、バナー画像BN[2]を含む動画配信画面GGが表示される。
【0081】
図14に示すように、配信サーバ30の制御部300は、端末装置70-1に送信されたバナー画像BN[2]と対応する、「s002」を示す商材IDが、ゲーム装置10に送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S64)。
【0082】
その後、ゲーム装置10の装置制御部120は、配信サーバ30から送信された、「s002」を示す商材IDが、広告管理サーバ50に送信されるように、ゲーム装置10の各部を制御する(S66)。
【0083】
そして、広告管理サーバ50の制御部500は、ゲーム装置10から送信された、「s002」を示す商材IDと対応する広告配信情報JHが、ゲーム装置10に送信されるように、広告管理サーバ50の各部を制御する(S68)。
【0084】
その後、ゲーム装置10のゲーム制御部110は、広告管理サーバ50から送信された、「s002」を示す商材IDと対応する広告配信情報JHに基づいて、配信用ゲーム動画MV[1]により示される仮想空間FDに対して、動画広告AD[2]を組み入れることで、動画広告AD[2]を有する仮想空間FDを表す配信用ゲーム動画MV[2]を示す配信用ゲーム動画情報JMV[2]を生成する(S70)。
なお、ゲーム装置10のゲーム制御部110は、ステップS70において、配信用ゲーム動画MV[1]により示される仮想空間FDから、動画広告AD[1]を削除してもよい。
【0085】
そして、ゲーム装置10の装置制御部120は、ステップS70において生成された配信用ゲーム動画情報JMV[2]が、配信サーバ30に送信されるように、ゲーム装置10の各部を制御する(S72)。
【0086】
その後、配信サーバ30の制御部300は、ゲーム装置10から供給された、配信用ゲーム動画情報JMV[2]が、端末装置70-1に対して送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S74)。
【0087】
そして、端末装置70-1が、ステップS74において配信サーバ30から送信された配信用ゲーム動画情報JMV[2]を受信すると、端末装置70-1の表示部71-1には、
図19に示すような、動画再生部MPにおいて動画広告AD[2]を含む配信用ゲーム動画MVが再生され、且つ、バナー画像BN[2]を含む動画配信画面GGが表示される。
【0088】
図14に示すように、システム動作例では、配信期間のうち、時刻t2から時刻t3までの期間において、端末装置70-2が、配信サーバ30に対して、動画配信画面要求を送信する場合(S80)を想定する。
システム動作例では、一例として、ステップS80において送信される動画配信画面要求が、動画IDが「m001」の配信用ゲーム動画MVを表示する動画配信画面GGを要求する情報である場合を想定する。
【0089】
そして、配信サーバ30の制御部300は、端末装置70-2から送信された、動画配信画面要求を受信すると、動画IDが「m001」の配信用ゲーム動画MVを表示する動画配信画面GGが、端末装置70-2に対して送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S82)。
また、配信サーバ30の制御部300は、ステップS82において、動画IDが「m001」の配信用ゲーム動画MVと関連付けられた1または複数のバナー広告配信情報JB、すなわち、バナー画像BN[1]に係るバナー広告配信情報JBと、バナー画像BN[2]に係るバナー広告配信情報JBとが、端末装置70-2に対して送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する。なお、システム動作例では、一例として、端末装置70-2が、時刻t2から時刻t3までの期間において、ステップS82において配信サーバ30から送信された情報を受信する場合を想定する。
【0090】
図14に示すように、端末装置70-2は、時刻t2から時刻t3までの期間において、バナー画像BN[2]に係るバナー広告配信情報JBを受信すると、当該バナー広告配信情報JBに基づいて、バナー画像BN[2]の配信を要求する旨のバナー画像要求を、配信サーバ30に送信する(S84)。
【0091】
そして、配信サーバ30の制御部300は、端末装置70-2から送信された、バナー画像BN[2]に係るバナー画像要求を受信すると、バナー画像BN[2]が端末装置70-2に対して送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S86)。
【0092】
その後、端末装置70-2は、端末装置70-2の表示部71-2に表示されている動画配信画面GGにおいて、再生開始ボタンSTが押下されると、配信サーバ30に対して、動画IDが「m001」の配信用ゲーム動画MVの配信を要求する動画配信要求を送信する(S88)。
【0093】
そして、配信サーバ30の制御部300は、端末装置70-2から送信された、動画配信要求を受信すると、配信用ゲーム動画MV[2]を示す配信用ゲーム動画情報JMV[2]が端末装置70-2に対して送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S90)。
【0094】
なお、端末装置70-2が、ステップS90において配信サーバ30から送信された配信用ゲーム動画情報JMV[2]を受信すると、端末装置70-2の表示部71-2には、
図19に示すような、動画再生部MPにおいて動画広告AD[2]を含む配信用ゲーム動画MVが再生され、且つ、バナー画像BN[2]を含む動画配信画面GGが表示される。
【0095】
[5.ゲーム装置の動作]
以下、
図20及び
図21を参照しつつ、ゲーム装置10の動作について説明する。
【0096】
図20及び
図21は、ゲーム装置10が、配信サーバ30に対して、配信用ゲーム動画MVを供給する場合における、ゲーム装置10の動作の一例(以下、「ゲーム装置動作例」と称する)を示すフローチャートである。
【0097】
図20に示すように、装置制御部120は、ゲーム装置10において野球ゲームが開始されるのに先立って、「m001」を示す動画IDと、当該動画IDと対応する配信用ゲーム動画MVの配信開始要求とが、配信サーバ30に対して送信されるように、ゲーム装置10の各部を制御する(S100)。なお、ステップS100の処理は、
図13に示すステップS20の処理に相当する。
また、装置制御部120は、配信サーバ30が、配信開始要求に対する応答として送信した許可応答を取得する(S102)。
【0098】
その後、ゲーム進行部111は、野球ゲームを開始する(S104)。また、ゲーム進行部111は、ステップS104において、後述する送信フラグに初期値、例えば、「0」を設定する。なお、ステップS104の処理は、ステップS100及びS102の処理よりも前に実行されてもよい。
【0099】
その後、ゲーム進行部111は、例えば、ゲーム装置10の操作部150に対する操作に基づいて、野球ゲームを進行させる(S106)。
そして、ゲーム進行部111は、野球ゲームの進行結果を示す進行状況情報JGを生成する(S108)。
【0100】
次に、装置制御部120は、配信サーバ30から商材IDが供給されたか否かを判定する(S110)。
ステップS110における判定の結果が否定の場合、装置制御部120は、処理をステップS116に進める。
ステップS110における判定の結果が肯定の場合、装置制御部120は、配信サーバ30から供給された商材IDを取得し、当該商材IDが広告管理サーバ50に対して送信されるように、ゲーム装置10の各部を制御する(S112)。なお、ステップS112の処理は、
図13及び
図14に示すステップS46及びS66の処理に相当する。
そして、装置制御部120は、商材IDが広告管理サーバ50に送信された場合、送信フラグに、商材IDが広告管理サーバ50に送信されたことを示す値、例えば、「1」を設定する(S114)。
【0101】
次に、装置制御部120は、送信フラグに、商材IDが広告管理サーバ50に送信されたことを示す値、例えば、「1」が設定されているか否かを判定する(S116)。
ステップS116における判定の結果が否定の場合、装置制御部120は、処理をステップS130に進める。
ステップS116における判定の結果が肯定の場合、装置制御部120は、広告管理サーバ50から広告配信情報JHが供給されたか否かを判定する(S118)。
ステップS118における判定の結果が否定の場合、装置制御部120は、処理をステップS130に進める。
ステップS118における判定の結果が肯定の場合、装置制御部120は、広告管理サーバ50から供給された広告配信情報JHを取得し、送信フラグに、初期値、例えば、「0」を設定する(S120)。
そして、ゲーム進行部111は、ステップS120において取得された広告配信情報JHのうち、動画広告配信情報JDに基づいて、ステップS108において生成した進行状況情報JGを更新する(S122)。
【0102】
図21に示すように、動画情報生成部112は、進行状況情報JGに基づいて、表示用ゲーム動画情報JHMを生成する(S130)。
そして、装置制御部120は、表示用ゲーム動画情報JHMに基づいて、表示部21に対して、表示用ゲーム動画HMVを表示させる(S132)。
また、動画情報生成部112は、表示用ゲーム動画情報JHMに基づいて、配信用ゲーム動画情報JMVを生成する(S134)。なお、ステップS108、S122、S130、及び、S134の処理は、
図13及び
図14に示すステップS50及びS70の処理に相当する。
そして、装置制御部120は、配信用ゲーム動画情報JMVが、配信サーバ30に対して送信されるように、ゲーム装置10の各部を制御する(S136)。
その後、ゲーム進行部111は、野球ゲームが終了する等、所定の終了条件が充足されたか否かを判定する(S138)。
ステップS138における判定の結果が否定の場合、ゲーム進行部111は、処理をステップS106に進める。
ステップS138における判定の結果が肯定の場合、ゲーム進行部111は、
図20及び
図21に示す処理を終了させる。
【0103】
なお、本実施形態では、ステップS100、S102、S110、S112、S114、S116、S118、S120、及び、S136の処理は、装置制御部120により実行されるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、これらの処理のうちの一部または全部は、ゲーム進行部111により実行されてもよい。また、本実施形態では、ステップS130、及び、S134の処理は、動画情報生成部112により実行されるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、これらの処理のうちの一部または全部は、装置制御部120により実行されてもよい。また、本実施形態では、ステップS132の処理は、装置制御部120により実行されるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、動画情報生成部112により実行されてもよい。
【0104】
[6.実施形態の結論]
以上において説明したように、本実施形態において、ゲーム進行部111は、配信サーバ30が、バナー画像BNを端末装置70に配信する場合に、野球ゲームが進行する仮想空間FDに対して、バナー画像BNにより示される商材に係る動画広告ADを組み入れる。このため、本実施形態によれば、野球ゲームの進行状況に興味を有する野球ゲームに係る配信用ゲーム動画MVの視聴者に対して、バナー画像BNの存在に気づかせ、バナー画像BNにより示される商材に興味を抱かせることができる。これにより、本実施形態によれば、動画配信画面GGのうち、配信用ゲーム動画MVが表示される動画再生部MPとは異なる領域にのみ広告を表示する従来の態様と比較して、野球ゲームに係る配信用ゲーム動画MVの視聴者が、バナー画像BNにアクセスする可能性を高めることができる。
【0105】
また、本実施形態において、ゲーム進行部111は、仮想空間FDに存在するゲーム要素に表示される静止画像若しくは動画像、または、仮想空間FDに存在する音声として、動画広告ADを仮想空間FDに組み入れる。このため、本実施形態によれば、例えば、動画配信画面GGのうち、配信用ゲーム動画MVが表示される動画再生部MPに重畳させてポップアップ広告を表示する態様と比較して、バナー画像BNに係る商材に係る広告に起因して、野球ゲームに係る配信用ゲーム動画MVの視聴者が、当該配信用ゲーム動画MVの視聴を妨げられる可能性を低減させることができる。これにより、本実施形態によれば、動画再生部MPに重畳させてポップアップ広告を表示する態様と比較して、野球ゲームに係る配信用ゲーム動画MVの視聴者に対して、広告に起因する不快感を与える可能性を低減させることが可能となる。
【0106】
[B.変形例]
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る。なお、以下に例示する変形例において作用や機能が実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0107】
[変形例1]
上述した実施形態では、ゲーム装置10が配信サーバ30に対して配信用ゲーム動画MVを供給し、配信サーバ30がゲーム装置10から供給された配信用ゲーム動画MVを複数の端末装置70に対して配信する場合、配信サーバ30は、配信用ゲーム動画MVが配信される配信期間のうちのある時刻において、当該複数の端末装置70に対して、同一のバナー画像BNを配信するが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。
例えば、配信サーバ30は、ゲーム装置10から供給される配信用ゲーム動画MVを複数の端末装置70に対して配信する場合に、当該複数の端末装置70のうち、一の端末装置70に対して配信するバナー画像BNと、他の端末装置70に対して配信するバナー画像BNとを、異なる種類のバナー画像BNとしてもよい。そして、ゲーム装置10は、配信サーバ30が、ゲーム装置10から供給される配信用ゲーム動画MVを複数の端末装置70に対して配信し、当該複数の端末装置70に対して、複数種類のバナー画像BNを配信する場合に、野球ゲームが進行する仮想空間FDに対して、複数種類バナー画像BNと対応する複数種類の商材のうち、1種類以上の商材と対応する1種類以上の動画広告ADを組み入れることで、配信用ゲーム動画情報JMVを生成しても良い。
【0108】
以下、
図22乃至
図24を参照しつつ、本変形例に係る動画配信システムSysの構成の一例を説明する。
【0109】
図22に例示するように、本変形例に係る動画配信システムSysは、配信サーバ30に設けられた記憶部330が、視聴者管理テーブルTBL2及びバナー表示情報テーブルTBL3を記憶する点を除き、
図1乃至
図9に示す実施形態に係る動画配信システムSysと同様に構成されている。
【0110】
図23は、視聴者管理テーブルTBL2のデータ構成の一例を示す説明図である。
【0111】
図23に例示するように、視聴者管理テーブルTBL2は、例えば、配信サーバ30から配信される動画を視聴可能な複数の視聴者と1対1に対応する複数のレコードを有する。視聴者管理テーブルTBL2の各レコードは、例えば、視聴者IDと、視聴者情報とを含む。
ここで、視聴者IDとは、配信サーバ30から配信される動画を視聴可能な複数の視聴者から、各視聴者を識別するための情報である。
また、視聴者情報とは、視聴者の属性を示す情報である。本変形例において視聴者情報は、例えば、視聴者アクセス情報と、視聴者の年齢を示す情報と、視聴者の性別を示す情報と、視聴者の居住する地域を示す情報とを含む。ここで、視聴者アクセス情報とは、例えば、視聴者が配信サーバ30にアクセスする際に用いるアカウントを示す情報であってもよいし、視聴者が有する端末装置70のIPアドレスを示す情報であってもよい。
【0112】
図24は、バナー表示情報テーブルTBL3のデータ構成の一例を示す説明図である。
【0113】
図24に例示するように、バナー表示情報テーブルTBL3は、例えば、配信サーバ30が配信する可能性のある複数のバナー画像BNと1対1に対応する複数のレコードを有する。バナー表示情報テーブルTBL3の各レコードは、例えば、バナーIDと、バナー表示情報とを含む。
ここで、バナー表示情報とは、バナー画像BNの表示対象とすべき視聴者の属性と、バナー画像BNの表示対象となる配信用ゲーム動画MVと、を示す情報である。具体的には、本変形例において、バナー表示情報は、例えば、バナー画像BNを表示する対象とすべき視聴者の年齢(バナー表示対象年齢)を示す情報と、バナー画像BNを表示する対象とすべき視聴者の性別(バナー表示対象性別)を示す情報と、バナー画像BNを表示する対象とすべき視聴者の居住する地域(バナー表示対象地域)を示す情報と、バナー画像BNを表示する対象である配信用ゲーム動画MVの動画IDと、を含む。
【0114】
次に、
図25乃至
図28を参照しつつ、本変形例に係る動画配信システムSysの動作の一例を説明する。
【0115】
図25及び
図26は、ゲーム装置10が、配信サーバ30に対して、配信用ゲーム動画MVを供給し、配信サーバ30が、ゲーム装置10から供給された配信用ゲーム動画MVを、端末装置70-1(「第1の端末装置」の一例)、及び、端末装置70-2(「第2の端末装置」の一例)に対して配信する場合における、本変形例に係る動画配信システムSysの動作の一例(以下、「動作変形例」と称する)を示すシーケンスチャートである。なお、
図25及び
図26に示す動作変形例に含まれる複数の処理のうち、
図13及び
図14に示すシステム動作例と同一の処理については、
図13及び
図14に示した符号と同一の符号を付して、説明は適宜省略する。
【0116】
なお、
図25及び
図26に示す動作変形例では、
図13及び
図14に示すシステム動作例と同様に、
図10乃至
図12に示す、動画IDが「m001」の配信用ゲーム動画MVが、配信サーバ30から端末装置70-1及び端末装置70-2に対して配信される場合を、一例として想定する。
但し、
図25及び
図26に示すシステム動作例では、一例として、バナー画像BN[1]及びバナー画像BN[2]が、配信期間の全体に亘って表示可能である場合を想定する。
また、以下では、動画IDが「m001」の配信用ゲーム動画MVのうち、動画広告AD[1]及び動画広告AD[2]の両方が組み入れられた状態の配信用ゲーム動画MVを、配信用ゲーム動画MV[1][2]と称し、当該配信用ゲーム動画MV[1][2]を示す配信用ゲーム動画情報JMVを、配信用ゲーム動画情報JMV[1][2]と称する。
【0117】
図25に示すように、動作変形例において、本変形例に係る動画配信システムSysは、
図13及び
図14に示すシステム動作例と同様に、ステップS10~S30の処理を実行する。
【0118】
そして、配信サーバ30の制御部300は、配信サーバ30が、ステップS30において端末装置70-1から送信された動画配信画面要求を受信すると、視聴者情報及びバナー表示情報に基づいて、端末装置70-1に対して配信するバナー画像BNを決定する(Sb31)。
具体的には、配信サーバ30の制御部300は、ステップSb31において、まず、視聴者管理テーブルTBL2から、端末装置70-1において配信用ゲーム動画MVを視聴する視聴者と対応する視聴者情報を取得する。次に、配信サーバ30の制御部300は、ステップSb31において、バナー表示情報テーブルTBL3の中から、動画配信画面要求に係る配信用ゲーム動画MVと対応する動画ID(「m001」)が含まれ、且つ、視聴者管理テーブルTBL2から取得した視聴者情報が含まれるバナー表示情報が記録されているレコードにおけるバナーIDを特定する。そして、配信サーバ30の制御部300は、ステップSb31において、特定したバナーIDと対応するバナー画像BNを、端末装置70-1に対して配信するバナー画像BNとして決定する。動作変形例では、バナーIDが「b001」に対応するバナー画像BN[1](「第1の特定広告」の一例)が、端末装置70-1に対して配信されるバナー画像BNとして決定される場合を、一例として想定する。
【0119】
次に、配信サーバ30の制御部300は、ステップSb31において決定されたバナー画像BN[1]を含む動画配信画面GGが、端末装置70-1に対して送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S32)。
【0120】
そして、
図25に示すように、本変形例に係る動画配信システムSysは、配信サーバ30が、ステップS34において端末装置70-1から送信された動画配信要求を受信すると、
図13及び
図14に示すシステム動作例と同様に、ステップS44~S54の処理を実行する。
具体的には、
図25に示すように、ゲーム装置10のゲーム制御部110は、広告管理サーバ50から送信された、「s001」を示す商材IDと対応する広告配信情報JHに基づいて、配信用ゲーム動画MV[0]により示される仮想空間FDに対して、動画広告AD[1](「第1の広告」の一例)を組み入れることで、動画広告AD[1]を有する仮想空間FDを表す、配信用ゲーム動画MV[1]を示す配信用ゲーム動画情報JMV[1]を生成する(S50)。
そして、ステップS50において生成された配信用ゲーム動画情報JMV[1]は、配信サーバ30を介して、端末装置70-1に対して送信される(S54)。
【0121】
動作変形例では、
図26に示すように、ステップS54の処理が実行された後に、端末装置70-2が、配信サーバ30に対して、動画配信画面要求を送信する場合(Sb56)を想定する。
【0122】
この場合、配信サーバ30の制御部300は、視聴者情報及びバナー表示情報に基づいて、端末装置70-2に対して配信するバナー画像BNを決定する(Sb58)。動作変形例では、バナーIDが「b002」に対応するバナー画像BN[2](「第2の特定広告」の一例)が、端末装置70-2に対して配信されるバナー画像BNとして決定される場合を、一例として想定する。
【0123】
次に、配信サーバ30の制御部300は、ステップSb58において決定されたバナー画像BN[2]を含む動画配信画面GGが、端末装置70-2に対して送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(Sb60)。
【0124】
その後、端末装置70-2から、動画配信要求が送信される(Sb62)。
そして、
図26に示すように、本変形例に係る動画配信システムSysは、配信サーバ30が、ステップSb62において端末装置70-2から送信された動画配信要求を受信すると、
図13及び
図14に示すシステム動作例と同様に、ステップS64~S68の処理を実行する。つまり、動作変形例では、システム動作例と同様に、ステップS68において、「s002」を示す商材IDと対応する広告配信情報JHが、広告管理サーバ50からゲーム装置10に対して送信される場合を想定する。
【0125】
図26に示すように、ゲーム装置10のゲーム制御部110は、広告管理サーバ50から送信された、「s002」を示す商材IDと対応する広告配信情報JHに基づいて、配信用ゲーム動画MV[1]により示される仮想空間FDに対して、動画広告AD[2](「第2の広告」の一例)を組み入れることで、動画広告AD[1]及び動画広告AD[2]を有する仮想空間FDを表す、配信用ゲーム動画MV[1][2]を示す配信用ゲーム動画情報JMV[1][2]を生成する(Sb70)。
【0126】
そして、ゲーム装置10の装置制御部120は、ステップSb70において生成された配信用ゲーム動画情報JMV[1][2]が、配信サーバ30に送信されるように、ゲーム装置10の各部を制御する(Sb72)。
その後、配信サーバ30の制御部300は、ゲーム装置10から供給された、配信用ゲーム動画情報JMV[1][2]が、端末装置70-1及び端末装置70-2に対して送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(Sb74)。
【0127】
なお、端末装置70-1が、ステップSb74において配信サーバ30から送信された配信用ゲーム動画情報JMV[1][2]を受信すると、端末装置70-1の表示部71-1には、
図27に示すように、バナー画像BN[1]を含み、且つ、動画再生部MPにおいて、動画広告AD[1](画像広告AD-g[1]及び音声広告AD-s[1])と、動画広告AD[2](画像広告AD-g[2])と、を含む配信用ゲーム動画MV[1][2]が再生される、動画配信画面GGが表示される。
また、端末装置70-2が、ステップSb74において配信サーバ30から送信された配信用ゲーム動画情報JMV[1][2]を受信すると、端末装置70-2の表示部71-2には、
図28に示すように、バナー画像BN[2]を含み、且つ、動画再生部MPにおいて、動画広告AD[1](画像広告AD-g[1]及び音声広告AD-s[1])と、動画広告AD[2](画像広告AD-g[2])と、を含む配信用ゲーム動画MV[1][2]が再生される、動画配信画面GGが表示される。
【0128】
以上のように、本変形例において、ゲーム制御部110(ゲーム進行部111)は、配信サーバ30が、端末装置70-1に対して、バナー画像BN[1]を配信し、端末装置70-2に対して、バナー画像BN[2]を配信する場合に、仮想空間FDに対して、バナー画像BN[1]により表される商材(「第1の商材」の一例)に関連する動画広告AD[1]と、バナー画像BN[2]により表される商材(「第2の商材」の一例)に関連する動画広告AD[2]と、を組み入れる。すなわち、本変形例において、ゲーム進行部111は、配信サーバ30が、複数の端末装置70に対して、複数種類のバナー画像BNを配信する場合に、仮想空間FDに対して、当該複数種類のバナー画像BNの一部または全部と対応する複数種類の動画広告ADを組み入れる。このため、本変形例によれば、ゲーム進行部111が仮想空間FDに対して単一種類の動画広告ADを組み入れる態様と比較して、配信用ゲーム動画MVの視聴者が複数存在し、配信サーバ30が、複数の視聴者と対応する複数の端末装置70に対して複数種類のバナー画像BNを配信する場合に、当該複数の視聴者が、複数種類のバナー画像BNにアクセスする可能性を高めることができる。
【0129】
なお、本変形例において、ゲーム進行部111が、仮想空間FDに対して組み入れる動画広告ADの種類数は、配信サーバ30が、複数の端末装置70に対して配信するバナー画像BNの種類数よりも少なくてもよい。例えば、配信サーバ30が、複数の端末装置70に対して配信するバナー画像BNの種類数が「Q1」である場合、ゲーム進行部111は、仮想空間FDに対して組み入れる動画広告ADの種類数を、「Q1」よりも少ない「Q2」に留めてもよい(Q1は、2以上の自然数。Q2は、1≦Q2<Q1を満たす自然数)。この場合、ゲーム進行部111は、例えば、Q1種類のバナー画像BNのうち、配信される端末装置70の個数が多い方から、上位Q2種類のバナー画像BNを特定し、当該Q2種類のバナー画像BNと対応するQ2種類の商材に係る、Q2種類の動画広告ADを、仮想空間FDに対して組み入れてもよい。
【0130】
[変形例2]
上述した実施形態及び変形例1において、広告管理サーバ50は、ステップS12において、ゲーム装置10が配信サーバ30に対して供給する予定の配信用ゲーム動画情報JMVに係る動画IDを、ゲーム装置10に対して供給するが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。
例えば、広告管理サーバ50は、ステップS12において、ゲーム装置10が配信サーバ30に対して供給する予定の配信用ゲーム動画情報JMVに係る動画IDに加え、当該動画IDと対応する広告配信情報JHをゲーム装置10に対して供給してもよい。
この場合、
図13及び
図14に示すシステム動作例、及び、
図25及び
図26に示す動作変形例においては、ステップS46、S48、S66、及び、S68の処理を省略してもよい。
【0131】
[変形例3]
上述した実施形態並びに変形例1及び2において、広告管理サーバ50は、ステップS10において、配信サーバ30に対して、広告配信情報JHを送信するが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。広告管理サーバ50は、ステップS10において、配信サーバ30に対して、広告配信情報JHのうちバナー広告配信情報JBを送信してもよい。
また、上述した実施形態並びに変形例1及び2において、広告管理サーバ50は、ステップS48及びS68(または、S12)において、ゲーム装置10に対して、広告配信情報JHを送信するが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。広告管理サーバ50は、ステップS48及びS68(または、S12)において、ゲーム装置10に対して、広告配信情報JHのうち動画広告配信情報JDを送信してもよい。
【0132】
[変形例4]
上述した実施形態並びに変形例1乃至3では、「ゲーム」の一例として、「野球ゲーム」を例示して説明したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。本発明における「ゲーム」としては、任意のゲームを採用し得る。
【0133】
[C.付記]
以上の記載から、本発明は例えば以下のように把握される。なお、各態様の理解を容易にするために、以下では、図面の参照符号を便宜的に括弧書きで付記するが、本発明を図示の態様に限定する趣旨ではない。
【0134】
[付記1]
本発明の一態様に係るプログラムは、端末装置(例えば、端末装置70)に対して動画を配信する配信サーバ(例えば、配信サーバ30)と通信可能であり、ゲーム(例えば、野球ゲーム)を実行可能なゲーム装置(例えば、ゲーム装置10)のプログラム(例えば、ゲームプログラムPG-G)であって、前記ゲーム装置のプロセッサ(例えば、プロセッサ1000)を、前記ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間(例えば、仮想空間FD)の状況に関する状況情報(例えば、進行状況情報JG)を生成する進行部(例えば、ゲーム進行部111)と、前記状況情報に基づいて、前記ゲームに係るゲーム画像(例えば、表示用ゲーム動画HMV)を含む動画情報(例えば、表示用ゲーム動画情報JHM)を生成する生成部(例えば、動画情報生成部112)と、して機能させ、前記進行部は、前記ゲーム装置が、前記配信サーバに対して、前記動画情報に基づいて生成したゲーム動画(例えば、配信用ゲーム動画MV)を供給し、前記配信サーバが、前記ゲーム動画と、第1の商材に関連する第1の特定広告(例えば、バナー画像BN)とを、前記端末装置に配信する場合に、前記仮想空間に対して、前記第1の商材に関連する第1の広告(例えば、動画広告AD)を組み入れる、ことを特徴とする。
【0135】
本態様において、進行部は、配信サーバが、第1の商材に関連する第1の特定広告を端末装置に配信する場合に、ゲームが進行する仮想空間に対して、第1の商材に関連する第1の広告を組み入れる。このため、本態様によれば、ゲームの進行状況に興味を有するゲーム動画の視聴者に対して、第1の広告の存在を気付かせ、第1の商材に興味を抱かせることができる。これにより、本態様によれば、動画が表示される領域とは異なる領域に広告を表示する従来の態様と比較して、ゲーム動画の視聴者が、第1の商材に関連する第1の特定広告にアクセスする可能性を高めることが可能となる。
【0136】
ところで、動画配信サービスには、動画配信用ウェブ画面のうち、ゲーム動画が表示される領域において、ポップアップ広告を表示する態様(以下、参考例と称する)が存在する。しかし、参考例では、ポップアップ広告が、ゲーム動画の一部を遮蔽するため、ゲーム動画を視聴する視聴者に対して、不快感を与えることがある。
これに対して、本態様では、ゲームの進行状況を示す仮想空間に対して、第1の広告が組み入れられる。すなわち、本態様において、進行部は、仮想空間において進行するゲームの状況を視認するゲーム動画の視聴者に対して不快感を与えない態様で、仮想空間に対して、第1の広告を組み入れることが可能である。具体的には、本態様において、進行部は、ゲーム動画の視聴者が、仮想空間において進行するゲームの状況の視認を妨げないような態様で、仮想空間に対して、第1の広告を組み入れることが可能である。このため、本態様によれば、参考例と比較して、第1の商材に関連する第1の広告の配信に起因して、ゲーム動画を視聴する視聴者に不快感が生じる可能性を低減させることが可能となる。これにより、本態様によれば、参考例と比較して、ゲーム動画の視聴者が、第1の商材に関連する第1の特定広告にアクセスする可能性を高めることが可能となる。
【0137】
なお、上記態様において、「仮想空間の状況」とは、例えば、仮想空間に存在するゲーム要素に関する状況であってもよいし、仮想空間に存在する音声に関する状況であってもよいし、または、これらの一部若しくは全部であってもよい。
ここで、「仮想空間に存在するゲーム要素」とは、例えば、仮想空間内の何れかの位置に配置されたゲーム要素であってもよい。このうち、「ゲーム要素」とは、例えば、ゲームに係るキャラクタであってもよいし、ゲームに係るオブジェクトであってもよいし、仮想空間の環境構成物であってもよいし、または、これらの一部若しくは全部であってもよい。また、「ゲーム要素に関する状況」とは、例えば、仮想空間におけるゲーム要素の位置であってもよいし、ゲーム要素の形状、模様、若しくは、色彩であってもよいし、仮想空間におけるゲーム要素の移動方向であってもよいし、仮想空間におけるゲーム要素の移動速度であってもよいし、または、これらの一部若しくは全部であってもよい。
また、「仮想空間に存在する音声」とは、例えば、発音位置または聴音位置が仮想空間内の何れかの位置に存在する音声であってもよいし、仮想空間の存在するゲーム要素と関連付けて発せられる音声であってもよいし、または、これらの両方であってもよい。
【0138】
また、上記態様において、「動画情報」とは、例えば、ゲームに係る画像を示す情報であってもよいし、ゲームに係る音声を示す情報であってもよいし、または、これらの両方であってもよい。
【0139】
また、上記態様において、「第1の商材」とは、例えば、商品であってもよいし、または、サービスであってもよい。
【0140】
また、上記態様において、「第1の商材に関連する第1の特定広告」とは、例えば、第1の商材に関連する静止画像若しくは動画像であってもよいし、第1の商材に関連するウェブページへのリンクであってもよいし、第1の商材に関連する音声であってもよいし、または、これらの一部または全部であってもよい。具体的には、「第1の商材に関連する第1の特定広告」とは、例えば、第1の商材に関連するバナー広告であってもよい。
【0141】
また、上記態様において、「第1の商材に関連する第1の広告」とは、例えば、仮想空間に存在するゲーム要素に表示される、第1の商材に関連する静止画像若しくは動画像であってもよいし、仮想空間におけるゲーム要素により発せられる、第1の商材に関連する音声であってもよいし、または、これらの一部または全部であってもよい。
【0142】
[付記2]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記1に記載のプログラムであって、前記進行部は、前記第1の商材に係る広告の内容を示す第1の広告情報(例えば、広告配信情報JH)を、前記第1の商材に係る広告を識別する第1の識別情報(例えば、商材ID)と関連付けて管理する管理サーバ(例えば、広告管理サーバ50)から、前記第1の広告情報を取得可能であり、前記配信サーバが、前記管理サーバから取得した前記第1の広告情報に基づいて、前記第1の特定広告を前記端末装置に配信する場合であって、前記管理サーバから取得した前記第1の識別情報を、前記ゲーム装置に供給する場合に、前記管理サーバから取得した前記第1の広告情報に基づいて、前記仮想空間に対して、前記第1の広告を組み入れる、ことを特徴とする。
【0143】
本態様によれば、配信サーバが、第1の広告情報に基づいて第1の特定広告を端末装置に配信し、第1の広告情報と関連付けられた第1の識別情報をゲーム装置に供給する場合に、進行部が、ゲーム動画により表される仮想空間に対して第1の広告を組み入れる。このため、本態様によれば、進行部は、配信サーバから端末装置に対して配信されるゲーム動画により表される仮想空間に対する第1の広告の組み入れを、配信サーバから端末装置に対する第1の特定広告の配信と同期して実行することが可能となる。これにより、本態様によれば、第1の広告及び第1の特定広告が異なる時間帯に配信される態様と比較して、第1の広告の存在を認識したゲーム動画の視聴者が、第1の特定広告にアクセスする可能性を高めることができる。
【0144】
[付記3]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記2に記載のプログラムであって、前記進行部は、前記ゲーム装置が、前記配信サーバから、前記第1の識別情報が供給されたときに、前記管理サーバに対して、前記第1の識別情報を送信する場合であって、前記管理サーバが、前記ゲーム装置から送信された第1の識別情報に基づいて、前記第1の広告情報を出力する場合に、前記管理サーバから出力される前記第1の広告情報を取得する、ことを特徴とする。
【0145】
本態様によれば、進行部は、配信サーバから端末装置に対して配信されるゲーム動画により表される仮想空間に対する第1の広告の組み入れを、配信サーバから端末装置に対する第1の特定広告の配信と同期して実行することが可能となる。これにより、本態様によれば、第1の広告及び第1の特定広告が異なる時間帯に配信される態様と比較して、第1の広告の存在を認識したゲーム動画の視聴者が、第1の特定広告にアクセスする可能性を高めることができる。
【0146】
[付記4]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記1に記載のプログラムであって、前記進行部は、前記第1の商材に係る広告の内容を示す第1の広告情報を管理する管理サーバから、前記第1の広告情報を取得し、前記配信サーバが、前記管理サーバから取得した前記第1の広告情報に基づいて、前記第1の特定広告を前記端末装置に配信する場合に、前記管理サーバから取得した前記第1の広告情報に基づいて、前記仮想空間に対して、前記第1の広告を組み入れる、ことを特徴とする。
【0147】
本態様によれば、進行部は、配信サーバが、第1の広告情報に基づいて、第1の特定広告を端末装置に配信する場合に、第1の広告情報に基づいて、仮想空間に対して第1の広告の組み入れる。このため、本態様によれば、進行部は、配信サーバから端末装置に対して配信されるゲーム動画により表される仮想空間に対する第1の広告の組み入れを、配信サーバから端末装置に対する第1の特定広告の配信と同期して実行することが可能となる。これにより、本態様によれば、第1の広告及び第1の特定広告が異なる時間帯に配信される態様と比較して、第1の広告の存在を認識したゲーム動画の視聴者が、第1の特定広告にアクセスする可能性を高めることができる。
【0148】
[付記5]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記2乃至4に記載のプログラムであって、前記進行部は、前記第1の広告情報に含まれ、前記ゲーム動画における前記第1の広告の再生方法を規定する、再生情報(例えば、動画広告配信情報JD)に基づいて、前記仮想空間に対して、前記第1の広告を組み入れる、ことを特徴とする。
【0149】
本態様において、進行部は、第1の商材に関する広告の内容を示す第1広告情報に含まれる再生情報に基づいて、仮想空間に対して第1の広告を組み入れる。このため、本態様によれば、仮想空間に対して、第1の商材の特性に応じた態様により、第1の広告を組み入れることが可能となる。これにより、本態様によれば、仮想空間に対して第1の広告を第1の商材の特性を考慮せずに組み入れる態様と比較して、第1の広告の存在を認識したゲーム動画の視聴者が、第1の商材に興味を抱く可能性を高くすることが可能となる。
【0150】
[付記6]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記1乃至5に記載のプログラムであって、前記進行部は、前記仮想空間に対して、前記第1の広告を、前記ゲーム動画の示す前記ゲームに係る仮想空間に存在する仮想オブジェクトに表示される画像として組み入れる、ことを特徴とする。
【0151】
本態様において、進行部は、仮想空間に存在する仮想オブジェクトに表示される画像として、第1の広告を組み入れる。このため、本態様では、ゲーム動画の視聴者が、仮想空間において進行するゲームの状況の視認を妨げられることを防止することが可能となる。これにより、本態様によれば、参考例と比較して、第1の商材に関連する第1の広告の配信に起因して、ゲーム動画を視聴する視聴者に不快感が生じる可能性を低減させることが可能となる。
【0152】
[付記7]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記1乃至6に記載のプログラムであって、前記進行部は、前記仮想空間に対して、前記第1の広告を、前記ゲーム動画の示す前記ゲームに係る仮想空間における音声として組み入れる、ことを特徴とする。
【0153】
本態様において、進行部は、仮想空間における音声として、第1の広告を組み入れる。このため、本態様では、ゲーム動画の視聴者が、仮想空間において進行するゲームの状況の視認を妨げられることを防止することが可能となる。これにより、本態様によれば、参考例と比較して、第1の商材に関連する第1の広告の配信に起因して、ゲーム動画を視聴する視聴者に不快感が生じる可能性を低減させることが可能となる。
【0154】
[付記8]
本発明の他の態様に係るプログラムは、第1の端末装置(例えば、端末装置70-1)及び第2の端末装置(例えば、端末装置70-2)に対して動画を配信する配信サーバ(例えば、配信サーバ30)と通信可能であり、ゲーム(例えば、野球ゲーム)を実行可能なゲーム装置(例えば、ゲーム装置10)のプログラム(例えば、ゲームプログラムPG-G)であって、前記ゲーム装置のプロセッサ(例えば、プロセッサ1000)を、前記ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間(例えば、仮想空間FD)の状況を示す状況情報(例えば、進行状況情報JG)を生成する進行部(例えば、ゲーム進行部111)と、前記状況情報に基づいて、前記ゲームに係るゲーム画像(例えば、表示用ゲーム動画HMV)を含む動画情報(例えば、表示用ゲーム動画情報JHM)を生成する生成部(例えば、動画情報生成部112)と、して機能させ、前記進行部は、前記ゲーム装置が、前記配信サーバに対して、前記動画情報に基づいて生成したゲーム動画(例えば、配信用ゲーム動画MV)を供給し、前記配信サーバが、前記ゲーム動画と、第1の商材に関連する第1の特定広告(例えば、バナー画像BN[1])とを、前記第1の端末装置に配信し、前記ゲーム動画と、第2の商材に関連する第2の特定広告(例えば、バナー画像BN[2])とを、前記第2の端末装置に配信する場合に、前記仮想空間に対して、前記第1の商材に関連する第1の広告(例えば、動画広告AD[1])と、前記第2の商材に関連する第2の広告(例えば、動画広告AD[2])とを組み入れる、ことを特徴とする。
【0155】
本態様において、進行部は、配信サーバが、第1の端末装置に対して、第1の商材に関連する第1の特定広告を配信し、第2の端末装置に対して、第2の商材に関連する第2の特定広告を配信する場合に、仮想空間に対して、第1の商材に関連する第1の広告と、第2の商材に関連する第2の広告とを組み入れる。すなわち、本態様において、進行部は、配信サーバが、複数の端末に対して複数種類の特定広告を配信する場合に、仮想空間に対して、当該複数種類の特定広告と対応する複数種類の広告を組み入れる。このため、本態様によれば、進行部が仮想空間に対して単一種類の広告を組み入れる態様と比較して、ゲーム動画の視聴者が複数存在し、配信サーバが、複数の視聴者と対応する複数の端末装置に対して複数種類の特定広告を配信する場合に、当該複数の視聴者が、複数種類の特定広告にアクセスする可能性を高めることができる。
【0156】
なお、上記態様において、「第2の商材」とは、例えば、商品であってもよいし、または、サービスであってもよい。
【0157】
また、上記態様において、「第2の商材に関連する第2の特定広告」とは、例えば、第2の商材に関連する静止画像若しくは動画像であってもよいし、第2の商材に関連するウェブページへのリンクであってもよいし、第2の商材に関連する音声であってもよいし、または、これらの一部または全部であってもよい。具体的には、「第2の商材に関連する第2の特定広告」とは、例えば、第2の商材に関連するバナー広告であってもよい。
【0158】
また、上記態様において、「第2の商材に関連する第2の広告」とは、例えば、仮想空間に存在するゲーム要素に表示される、第2の商材に関連する静止画像若しくは動画像であってもよいし、仮想空間におけるゲーム要素により発せられる、第2の商材に関連する音声であってもよいし、または、これらの一部または全部であってもよい。
【0159】
[付記9]
本発明の一態様に係るゲーム装置は、端末装置に対して動画を配信する配信サーバと通信可能であり、ゲームを実行可能なゲーム装置であって、前記ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示す状況情報を生成する進行部と、前記状況情報に基づいて、前記ゲームに係るゲーム画像を含む動画情報を生成する生成部と、を備え、前記進行部は、前記ゲーム装置が、前記配信サーバに対して、前記動画情報に基づいて生成したゲーム動画を供給し、前記配信サーバが、前記ゲーム動画と、第1の商材に関連する第1の特定広告とを、前記端末装置に配信する場合に、前記仮想空間に対して、前記第1の商材に関連する第1の広告を組み入れる、ことを特徴とする。
【0160】
本態様によれば、動画が表示される領域とは異なる領域に広告を表示する従来の態様と比較して、ゲーム動画の視聴者が、第1の商材に関連する第1の特定広告にアクセスする可能性を高めることが可能となる。また、本態様によれば、参考例と比較して、第1の商材に関連する第1の広告の配信に起因して、ゲーム動画を視聴する視聴者に不快感が生じる可能性を低減させることが可能となる。
【0161】
[付記10]
本発明の一態様に係るゲーム装置の制御方法は、端末装置に対して動画を配信する配信サーバと通信可能であり、ゲームを実行可能なゲーム装置の制御方法であって、前記ゲーム装置のプロセッサを、前記ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示す状況情報を生成する進行部と、前記状況情報に基づいて、前記ゲームに係るゲーム画像を含む動画情報を生成する生成部と、して機能させ、前記進行部は、前記ゲーム装置が、前記配信サーバに対して、前記動画情報に基づいて生成したゲーム動画を供給し、前記配信サーバが、前記ゲーム動画と、第1の商材に関連する第1の特定広告とを、前記端末装置に配信する場合に、前記仮想空間に対して、前記第1の商材に関連する第1の広告を組み入れる、ことを特徴とする。
【0162】
本態様によれば、動画が表示される領域とは異なる領域に広告を表示する従来の態様と比較して、ゲーム動画の視聴者が、第1の商材に関連する第1の特定広告にアクセスする可能性を高めることが可能となる。また、本態様によれば、参考例と比較して、第1の商材に関連する第1の広告の配信に起因して、ゲーム動画を視聴する視聴者に不快感が生じる可能性を低減させることが可能となる。
【0163】
[付記11]
本発明の一態様に係る配信システムは、端末装置に対して動画を配信する配信サーバと、前記配信サーバと通信可能であり、ゲームを実行可能なゲーム装置と、を備える配信システムであって、前記ゲーム装置は、前記ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示す状況情報を生成する進行部と、前記状況情報に基づいて、前記ゲームに係るゲーム画像を含む動画情報を生成する生成部と、を備え、前記進行部は、前記ゲーム装置が、前記配信サーバに対して、前記動画情報に基づいて生成したゲーム動画を供給し、前記配信サーバが、前記ゲーム動画と、第1の商材に関連する第1の特定広告とを、前記端末装置に配信する場合に、前記仮想空間に対して、前記第1の商材に関連する第1の広告を組み入れる、ことを特徴とする。
【0164】
本態様によれば、動画が表示される領域とは異なる領域に広告を表示する従来の態様と比較して、ゲーム動画の視聴者が、第1の商材に関連する第1の特定広告にアクセスする可能性を高めることが可能となる。また、本態様によれば、参考例と比較して、第1の商材に関連する第1の広告の配信に起因して、ゲーム動画を視聴する視聴者に不快感が生じる可能性を低減させることが可能となる。
【符号の説明】
【0165】
10…ゲーム装置、30…配信サーバ、50…広告管理サーバ、70…端末装置、100…制御部、110…ゲーム制御部、111…ゲーム進行部、112…動画情報生成部、120…装置制御部、Sys…動画配信システム。