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特開2022-153483流体組成センサ装置及びその使用方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022153483
(43)【公開日】2022-10-12
(54)【発明の名称】流体組成センサ装置及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 15/06 20060101AFI20221004BHJP
   G01N 1/02 20060101ALI20221004BHJP
【FI】
G01N15/06 C
G01N1/02 D
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022113697
(22)【出願日】2022-07-15
(62)【分割の表示】P 2021017841の分割
【原出願日】2021-02-05
(31)【優先権主張番号】16/790,923
(32)【優先日】2020-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
2.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】500575824
【氏名又は名称】ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】Honeywell International Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100119781
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 彰吾
(72)【発明者】
【氏名】ロナルド・ダブリュー.・メイヤーズ
(72)【発明者】
【氏名】ジェイミー・ダブリュー.・スペルドリッチ
(72)【発明者】
【氏名】リチャード・チャールズ・ソレンソン
(72)【発明者】
【氏名】アンディ・ウォーカー・ブラウン
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン・ロウェリー
(57)【要約】      (修正有)
【課題】様々な実施形態は、流体組成センサ装置及びその使用方法を対象とする。
【解決手段】様々な実施形態では、流体流組成物センサは、流体体積を受容するように構成され、流体組成センサは、筐体と、取り外し可能な流体流構成要素と、インパクタノズルと、流体体積内に1つ以上の粒子を受容するように構成された収集媒体を備える交換可能な収集媒体アセンブリを受容するように構成された収集媒体アセンブリドック要素と、流体組成センサによって受容された1つ以上の粒子の少なくとも一部分の画像をキャプチャするように構成された撮像装置と、画像に少なくとも部分的に基づいて、流体体積の少なくとも1つの粒子特性を決定するように構成されたコントローラとを備える。撮像装置は、レンズレスホログラフィを使用して、流体組成センサによって受容された1つ以上の粒子の画像をキャプチャするように構成してもよい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体粒子特性を検出するための装置であって、
流体体積を受容するように構成された流体組成センサであって、
内部センサ部分内に配設され、流体流路の少なくとも一部分を画定するように構成された交換可能な流体流構成要素と、
交換可能な収集媒体アセンブリを受容するように構成された収集媒体アセンブリドック要素であって、前記交換可能な収集媒体アセンブリが、粒子収集位置において前記内部センサ部分内に配置されるように、前記流体体積内の複数の粒子のうちの1つ以上の粒子を受容するように構成された収集媒体を含む、収集媒体アセンブリドック要素と、
前記収集媒体によって受容された前記複数の粒子のうちの前記1つ以上の粒子の少なくとも一部分の画像をキャプチャするように構成された撮像装置と、
前記画像に少なくとも部分的に基づいて、前記流体体積の前記複数の粒子の少なくとも1つの粒子特性を決定するように構成されたコントローラと、を備える流体組成センサを備え、
前記流体流路の少なくとも一部分は、前記収集媒体に少なくとも実質的に向かっている流体流方向に延在し、
前記収集媒体アセンブリドック要素は、前記交換可能な収集媒体アセンブリと前記撮像装置との間の横方向の相対移動を拘束するように構成されている、装置。
【請求項2】
前記収集媒体アセンブリドック要素は、前記収集媒体アセンブリドック要素に対する移動に対して前記交換可能な収集媒体アセンブリを拘束するように、前記交換可能な収集媒体アセンブリと係合するように構成された1つ以上の位置合わせ機能部を備え、前記装置は、内部センサ部分を画定し、前記流体体積を受容するように構成された流体入口を含む筐体を更に備え、前記筐体は、開放筐体構成と閉鎖筐体構成との間で選択的に構成可能であり、前記開放筐体構成は、前記交換可能な収集媒体アセンブリが前記内部センサ部分内から取り外され得る開口部を提供し、前記閉鎖構成にある前記流体組成センサは、前記交換可能な収集媒体アセンブリを、少なくとも前記横方向、垂直方向、及び角度方向において、前記収集媒体アセンブリドック要素に対する移動に対して拘束するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
流体粒子特性を検出するための方法であって、
センサによって流体体積を受容することと、
前記流体体積を、インパクタノズルを介して、交換可能な収集媒体アセンブリの収集媒体に向けて方向付けることと、
前記流体体積内の複数の粒子のうちの1つ以上の粒子を、前記収集媒体によって受容することと、
前記収集媒体によって受容された前記複数の粒子のうちの前記1つ以上の粒子の画像を、前記センサ内に配置された撮像装置を使用してキャプチャすることと、
前記画像に少なくとも部分的に基づいて、流体体積の前記複数の粒子の少なくとも1つの粒子特性を決定することと、
流体体積の前記複数の粒子の前記少なくとも1つの粒子特性を決定する際に、前記センサを開放構成に再構成することと、
前記交換可能な収集媒体アセンブリを第2の交換可能な収集媒体アセンブリと交換することと、を含み、
前記第2の交換可能な収集媒体アセンブリは少なくとも1つの位置合わせ機能部を備え、前記交換可能な収集媒体アセンブリを前記第2の交換可能な収集媒体アセンブリと交換することは、前記少なくとも1つの位置合わせ機能部に少なくとも部分的に基づいて、前記第2の交換可能な収集媒体アセンブリを前記センサの一部分内に位置付けることを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
センサ及び装置を利用して、多種多様な用途における流体の様々な態様を特徴付けてもよい。単なる一例として、センサ装置は、空気の流れの粒子含量を監視かつ特徴付けることなどの空気条件を監視するために利用されてもよい。しかしながら、既存の流体センサ装置は、流体流内に含まれる個々の粒子の固有のアイデンティティや濃度などの流体の特定の特性を示すデータを生成する際に提供される機能性が限定される。流体センサ装置は、慣性衝撃によって収集された粒子状物質の粒子のアイデンティティ及び濃度を特徴付けるために、ホログラフィ撮像法を使用する場合がある。粒子のサンプリング及び分析の様々な局面を改善することが望ましい。一般に、流体サンプリング装置は、粒子の迅速かつ/又は単純化された連続的なサンプリングを可能にするサンプリング媒体を利用することが有利であり得る。in situ粒子分析にホログラフィ画像化(レンズレスホログラフィなど)を利用する装置では、最適な画質を達成するために、光反射及び散乱を回避することが望ましい。
【0002】
したがって、単一のセンサ装置を使用して、容易に反復可能な方法で周囲環境からの流体のサンプル体積の粒子含有量を正確に収集及び分析することが可能な改善された流体センサ装置が必要とされている。
【発明の概要】
【0003】
本明細書に記載の様々な実施形態は、流体内に懸濁された粒子を収集及び特徴付けるための装置及び方法に関する。様々な実施形態は、流体体積を受容するように流体組成センサを含む流体粒子特性を検出するための装置に関し、流体組成センサは、内部センサ部分内に配置され、少なくとも流体流路の一部を画定するように構成された取り外し可能な流体流構成要素と、交換可能な収集媒体アセンブリを受容するように構成された収集媒体アセンブリドック要素であって、交換可能な収集媒体アセンブリが、粒子収集位置において内部センサ部分内に配置されるように、流体体積内の複数の粒子のうちの1つ以上の粒子を受容するように構成された収集媒体を含む、収集媒体アセンブリドック要素と、収集媒体によって受容された複数の粒子のうちの1つ以上の粒子の少なくとも一部分の画像をキャプチャするように構成された撮像装置と、画像に少なくとも部分的に基づいて、流体体積の複数の粒子の少なくとも1つの粒子特性を決定するように構成されたコントローラと、を備え、流体流路の少なくとも一部分は、収集媒体に少なくとも実質的に向かっている流体流方向に延在し、収集媒体アセンブリドック要素は、交換可能な収集媒体アセンブリと撮像装置との間の横方向の相対移動を制約するように構成されている。
【0004】
様々な実施形態では、撮像装置は、レンズレスホログラフィを使用して、収集媒体によって受容された複数の粒子のうちの1つ以上の粒子の画像をキャプチャするように構成されてもよい。様々な実施形態では、収集媒体アセンブリドック要素は、交換可能な収集媒体アセンブリを収集媒体アセンブリドック要素に対する移動に対して制約するように、交換可能な収集媒体アセンブリと係合するように構成された1つ以上の位置合わせ機能部を備えてもよい。特定の実施形態では、交換可能な収集媒体アセンブリは、交換可能な収集媒体アセンブリを、少なくとも第2の方向において収集媒体アセンブリドック要素に対する移動に対して制約するように、収集媒体アセンブリドック要素と係合するように構成された1つ以上の位置合わせ機能部を更に備えてもよい。
【0005】
様々な実施形態では、流体組成センサは、内部センサ部分を画定し、かつ流体体積を受容するように構成された流体入口を含む筐体を更に備えてもよく、筐体は、開放筐体構成と閉鎖筐体構成との間で選択的に構成可能であり、開放筐体構成は、交換可能な収集媒
体アセンブリが内部センサ部分内から取り外され得る開口部を提供し、閉鎖構成にある流体組成センサは、交換可能な収集媒体アセンブリを、少なくとも横方向、垂直方向、及び角度方向において、収集媒体アセンブリドック要素に対する移動に対して制約するように構成されている。特定の実施形態では、流体組成センサが開放構成にあるとき、取り外し可能な流体流構成要素は、内部センサ部分内から取り外し可能であるように構成されてもよい。更に、特定の実施形態では、取り外し可能な流体流構成要素は、第1の流体流構成要素部分と第2の流体流構成要素部分とを含んでもよく、第1の流体流構成要素部分は、取り外し可能な流体流構成要素の内部への選択的アクセスを容易にするために、第2の流体流構成要素から分離可能であるように構成されている。様々な実施形態では、流体組成センサは、流体組成センサが閉鎖構成にあるとき、垂直圧縮力が交換可能な収集媒体アセンブリに加えられて、交換可能な収集媒体アセンブリを垂直方向に少なくとも部分的に拘束するように構成されてもよい。
【0006】
様々な実施形態では、収集媒体アセンブリドック要素は、収集媒体によって受容された1つ以上の粒子への視線を画定するように構成された撮像開口部を備えてもよく、視線は、収集媒体アセンブリドック要素の少なくとも一部分を通って延在する。特定の実施形態では、流体組成センサは、内部センサ部分内に配置され、かつ撮像開口部の少なくとも一部分を覆うように構成された取り外し可能な透明保護カバーを更に備えてもよい。様々な実施形態では、撮像装置は、収集媒体アセンブリドック要素に動作可能に固定され得る。
【0007】
様々な実施形態では、流体流路は、内部センサ部分内に配置され、かつ流体体積を収集媒体アセンブリドック要素によって受容された交換可能な収集媒体アセンブリの収集媒体に対して少なくとも実質的に垂直な流体流方向に方向付けるように、収集媒体アセンブリドック要素に対して構成された流体嵌入出口によって少なくとも部分的に画定される。更に、様々な実施形態において、流体嵌入出口は、撮像装置の視野形状と少なくとも実質的に同様である流体嵌入出口形状によって少なくとも部分的に画定されてもよい。特定の実施形態では、流体嵌入出口は、配置された撮像装置の視野領域と少なくとも実質的に同様である流体嵌入出口領域によって少なくとも部分的に画定されてもよい。様々な実施形態では、流体組成センサは、収集媒体アセンブリドック要素によって受容された交換可能な収集媒体アセンブリの収集媒体の少なくとも一部分が、撮像装置の視野及び流体嵌入出口の中心軸と少なくとも実質的に位置合わせされるように構成され得る。様々な実施形態において、流体流路は、インパクタノズルによって少なくとも部分的に画定され得、流体嵌入出口は、インパクタノズルのインパクタノズル出口によって画定される。
【0008】
様々な実施形態では、装置は、収集媒体アセンブリドック要素によって受容された交換可能な収集媒体アセンブリの収集媒体と係合し、かつ収集媒体によって受容された1つ以上の粒子を照明するように、1つ以上の光線を出射するように構成された少なくとも1つの照明源を更に備えてもよい。様々な実施形態では、流体組成センサは、流体体積が流体組成センサの流体出口を通って内部センサ部分から分配される前に、流体体積が内部センサ部分内に配置された内部回路の少なくとも一部を通過するように構成されてもよい。様々な実施形態では、コントローラ及び撮像装置の一方又は両方は、交換可能な収集媒体アセンブリを識別するために、収集媒体アセンブリドック要素によって受容された交換可能な収集媒体アセンブリ上に配置された1つ以上の識別要素を読み取るように構成されてもよく、1つ以上の識別要素は、交換可能な収集媒体アセンブリを一意に識別するように構成されている。特定の実施形態では、流体組成センサは、内部センサ部分内の複数の交換可能な収集媒体アセンブリを直列に連続的に受容するように構成されてもよい。
【0009】
様々な実施形態は、流体粒子特性を検出するための方法を対象とし、この方法は、センサによって流体体積を受容することと、流体体積を、インパクタノズルを介して、交換
可能な収集媒体アセンブリの収集媒体に向けて方向付けることと、流体体積内の複数の粒子のうちの1つ以上の粒子を、収集媒体によって受容することと、収集媒体によって受容された複数の粒子のうちの1つ以上の粒子の画像を、センサ内に配置された撮像装置を使用してキャプチャすることと、画像に少なくとも部分的に基づいて、流体体積の複数の粒子の少なくとも1つの粒子特性を決定することと、流体体積の複数の粒子の少なくとも1つの粒子特性を決定する際に、センサを開放構成に再構成することと、交換可能な収集媒体アセンブリを第2の交換可能な収集媒体アセンブリと交換することと、を含み、第2の交換可能な収集媒体アセンブリは少なくとも1つの位置合わせ機能を部備え、交換可能な収集媒体アセンブリを第2の交換可能な収集媒体アセンブリと交換することは、少なくとも1つの位置合わせ機能部に少なくとも部分的に基づいて、第2の交換可能な収集媒体アセンブリをセンサの一部分内に位置付けることを含む。
【0010】
様々な実施形態では、方法は、センサを閉鎖構成に再構成することを更に含んでもよく、センサを閉鎖構成に再構成することは、第2の交換可能な収集媒体アセンブリを、センサに対して少なくとも横方向、垂直方向、及び角度方向に拘束することを含む。特定の実施形態では、収集媒体によって受容された複数の粒子のうちの1つ以上の粒子の画像は、レンズレスホログラフィを使用してキャプチャされてもよい。
【0011】
様々な実施形態は、流体組成センサ内の流体体積から1つ以上の粒子を受容するための収集媒体アセンブリに関し、収集媒体アセンブリは、筐体と、透明基板と、透明基板上に配置され、流体入口を通って受容された流体体積から1つ以上の粒子を受容するように構成された収集媒体と、少なくとも1つの位置合わせ機能部と、を備え、筐体は、撮像装置との相互作用のために構成された開放下端を画定し、これにより、収集媒体によって受容された1つ以上の粒子は、筐体の開放下端から透明基板を通して見えるようになっており、少なくとも1つの位置合わせ機能部のそれぞれは、流体組成センサ内に配置された対応する要素と係合して、少なくとも第1の方向において、収集媒体アセンブリと対応する要素との間の相対移動を制約するように構成されている。
【0012】
様々な実施形態では、収集媒体アセンブリは、筐体の少なくとも一部分を通って延在する少なくとも1つの開口部を更に備えてもよく、少なくとも1つの開口部は、収集媒体によって受容された1つ以上の粒子に対する視線を画定するように配置され、視線は筐体の少なくとも一部分を通って延在する。特定の実施形態では、少なくとも1つの開口部は、流体体積が、収集媒体アセンブリを通って流れることを可能にするように構成され得る。様々な実施形態では、筐体は、第1の筐体部分及び第2の筐体部分を備えてもよく、第1の筐体部分及び第2の筐体部分は、筐体に対して収集媒体を少なくとも部分的に拘束するように構成されている。様々な実施形態において、筐体は、その内部を垂直方向に通って延在する中心縦軸によって少なくとも部分的に画定されてもよく、筐体は、中心縦軸に対して非対称な外周を備える。
【0013】
様々な実施形態では、収集媒体アセンブリの少なくとも1つの位置合わせ機能部は、収集媒体アセンブリと、流体組成センサ内に配置された撮像装置との間の相対移動を制約するように構成されてもよい。特定の実施形態では、収集媒体アセンブリの少なくとも1つの位置合わせ機能部は、少なくとも横方向、垂直方向、及び角度方向において、流体組成センサに対して交換可能な収集媒体アセンブリを拘束するように構成されてもよい。様々な実施形態では、流体入口は、流体組成センサ内に配置された撮像装置の視野形状と少なくとも実質的に同様の流体入口形状によって少なくとも部分的に画定されてもよい。
【0014】
様々な実施形態では、流体入口は、流体組成センサ内に配置された撮像装置の視野領域と少なくとも実質的に同様の流体入口領域によって少なくとも部分的に画定されてもよい。特定の実施形態では、収集媒体アセンブリは、収集媒体アセンブリの流体入口の少な
くとも一部分を画定するように構成されたインパクタノズルを更に備えてもよく、インパクタノズルは、収集媒体に対して少なくとも実質的に垂直な流体流方向に、流体体積を収集媒体に向けて方向付けるように構成されている。特定の実施形態では、インパクタノズルは、流体組成センサ内に配置された撮像装置の視野形状と少なくとも実質的に同様のノズル出口形状によって少なくとも部分的に画定されたインパクタノズル出口を備えてもよい。特定の実施形態では、インパクタノズルは、流体組成センサ内に配置された撮像装置の視野領域と少なくとも実質的に同様のノズル出口領域によって少なくとも部分的に画定されたインパクタノズル出口を備えてもよい。
【0015】
様々な実施形態は、流体粒子特性を検出するための装置に関し、この装置は、流体体積を受容するように構成された流体組成センサであって、内部センサ部分を画定し、流体体積を受容するように構成された流体入口を含む筐体と、内部センサ部分内に配設され、流体流路の少なくとも一部分を画定するように構成された流体流構成要素と、インパクタノズルによって受容された流体体積の少なくとも一部分が流体流方向に方向付けられるように、流体体積の少なくとも一部分を受容するように構成されたインパクタノズルと、交換可能な収集媒体アセンブリを受容するように構成された少なくとも1つの収集媒体アセンブリドック要素であって、交換可能な収集媒体アセンブリが、粒子収集位置において内部センサ部分内に配置され、かつ、少なくとも1つの方向において、少なくとも1つの収集媒体アセンブリドック要素に対する移動に対して拘束されるように、流体体積内の複数の粒子のうちの1つ以上の粒子を受容するように構成された収集媒体を含む、少なくとも1つの収集媒体アセンブリドック要素と、少なくとも1つの収集媒体アセンブリドック要素によって受容された交換可能な収集媒体アセンブリの収集媒体によって受容された複数の粒子のうちの1つ以上の粒子の少なくとも一部分の画像をキャプチャするように構成された撮像装置と、収集媒体アセンブリ排出要素と、画像に少なくとも部分的に基づいて、流体体積の複数の粒子の少なくとも1つの粒子特性を決定するように構成されたコントローラと、を備え、流体流方向は、少なくとも実質的に収集媒体に向かっており、流体組成センサは、撮像装置に対する少なくとも垂直方向の移動に対して交換可能な収集媒体アセンブリを拘束するように、交換可能な収集媒体アセンブリからの押圧力を受けるように構成されている。
【0016】
様々な実施形態では、流体組成センサは、交換可能な収集媒体アセンブリから受容された押圧力を受けると、交換可能な収集媒体アセンブリを撮像装置に少なくとも実質的に隣接する位置に位置合わせして、撮像装置を流体体積から少なくとも部分的に隔離するエアシールを画定するように構成されてもよい。様々な実施形態では、コントローラ及び撮像装置の一方又は両方は、交換可能な収集媒体アセンブリを識別するために、収集媒体アセンブリドック要素によって受容された交換可能な収集媒体アセンブリ上に配置された1つ以上の識別要素を読み取るように構成されてもよく、1つ以上の識別要素は、交換可能な収集媒体アセンブリを一意に識別するように構成されている。様々な実施形態では、インパクタノズルは、撮像装置の視野形状と少なくとも実質的に同様のノズル出口形状によって少なくとも部分的に画定されたインパクタノズル出口を備えてもよい。特定の実施形態では、インパクタノズルは、撮像装置の視野領域と少なくとも実質的に同様のノズル出口領域によって少なくとも部分的に画定されたインパクタノズル出口を備えてもよい。様々な実施形態では、収集媒体アセンブリ排出要素は、少なくとも1つの収集媒体アセンブリドック要素によって受容された交換可能な収集媒体アセンブリのラッチと係合するように構成されてもよく、ラッチは、交換可能な収集媒体アセンブリのセンサからの取り外しを妨げるように構成されている。
【0017】
様々な実施形態は、流体組成センサ内の流体体積から1つ以上の粒子を受容するための収集媒体アセンブリに関し、収集媒体アセンブリは、フレーム要素と、透明基板と、透明基板上に配置され、流体体積から1つ以上の粒子を受容するように構成された収集媒体
と、流体組成センサ内の内部センサ部分の隣接部分に対して押圧力を加えて、流体組成センサの撮像装置に対して交換可能な収集媒体アセンブリを少なくとも一方向に拘束するように構成された少なくとも1つの圧縮要素と、交換可能な収集媒体アセンブリのセンサからの取り外しを妨げるように構成されたラッチと、を備え、少なくとも1つの位置合わせ機能部のそれぞれは、流体組成センサ内に配置された対応する要素と係合して、収集媒体アセンブリと対応する要素との間の少なくとも垂直方向の相対移動を制約するように構成されている。様々な実施形態では、収集媒体アセンブリは、交換可能な収集媒体アセンブリを一意に識別するように構成された1つ以上の識別要素を更に備えてもよく、1つ以上の識別要素は、撮像装置によって読み取られるように更に構成されている。
【0018】
様々な実施形態は、流体粒子特性を検出するための方法を対象とし、この方法は、収集媒体アセンブリの少なくとも一部分をセンサの内部部分に挿入することであって、収集媒体アセンブリは、流体体積内の複数の粒子の1つ以上の粒子を受容するように構成された収集媒体と、少なくとも1つの方向において撮像装置に対して交換可能な収集媒体アセンブリを拘束するように、内部センサ部分の隣接部分に対して押圧力を加えるように構成された少なくとも1つの圧縮要素と、交換可能な収集媒体アセンブリのセンサからの取り外しを妨げるように構成されたラッチと、を含む、挿入することと、センサによって流体体積を受容することと、流体体積を、第1のノズル構成のインパクタノズルによって、収集媒体アセンブリの収集媒体に向けて方向付けることと、収集媒体によって、流体体積内の複数の粒子のうちの1つ以上の粒子を受容することと、収集媒体によって受容された複数の粒子のうちの1つ以上の粒子の画像を、センサ内に配置された撮像装置を使用してキャプチャすることと、画像に少なくとも部分的に基づいて、流体体積の複数の粒子の少なくとも1つの粒子特性を決定することと、流体体積の複数の粒子の少なくとも1つの粒子特性を決定する際に、収集媒体アセンブリをセンサの内部部分から除去することと、を含む。特定の実施形態では、方法は、センサコントローラ及び撮像装置の一方又は両方を使用して、その上に配置された識別要素に少なくとも部分的に基づいて、交換可能な収集媒体アセンブリを識別することを更に含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
ここで、必ずしも縮尺どおりに描かれていない添付図面を参照する。
【0020】
図1】様々な実施形態による例示的な流体組成センサの斜視図である。
【0021】
図2】本明細書に記載される一実施形態による例示的な装置の断面図である。
【0022】
図3】本明細書に記載される一実施形態による例示的な装置の断面図である。
【0023】
図4】本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な装置の分解図である。
【0024】
図5】様々な実施形態による例示的な流体組成センサの斜視図である。
【0025】
図6A】様々な実施形態による例示的な装置の斜視図である。
図6B】様々な実施形態による例示的な装置の斜視図である。
【0026】
図7】本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な装置の分解図である。
【0027】
図8】本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な交換可能な収集媒体アセンブリの斜視図である。
【0028】
図9】本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な交換可能な収集媒体アセンブリの分解図である。
【0029】
図10A】本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な交換可能な収集媒体アセンブリの斜視図である。
図10B】本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な交換可能な収集媒体アセンブリの斜視図である。
【0030】
図11A】本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な交換可能な収集媒体アセンブリの斜視図である。
図11B】本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な交換可能な収集媒体アセンブリの斜視図である。
【0031】
図12A】本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な交換可能な収集媒体アセンブリの斜視図である。
図12B】本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な交換可能な収集媒体アセンブリの斜視図である。
【0032】
図13】本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な収集媒体アセンブリドック要素の斜視図である。
【0033】
図14A】本明細書に記載される一実施形態による例示的な装置の断面図である。
図14B】本明細書に記載される一実施形態による例示的な装置の断面図である。
【0034】
図15A】本明細書に記載される一実施形態による例示的な装置の断面図である。
図15B】本明細書に記載される一実施形態による例示的な装置の断面図である。
【0035】
図16】本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な交換可能な収集媒体アセンブリの斜視図である。
【0036】
図17】本明細書に記載される一実施形態による例示的な装置の断面図である。
【0037】
図18】本開示の様々な実施形態を実施するための例示的な装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本開示は、添付図面を参照して、様々な実施形態をより完全に説明する。いくつかの実施形態が本明細書に示されかつ記載されているが、全ての実施形態が示されかつ記載されているわけではないことを理解されたい。実際に、実施形態は、多くの異なる形態をとってもよく、したがって、本開示は、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用可能な法的要件を満たすように提供される。同様の数字は、全体をとおして同様の要素を指す。
【0039】
始めに、1つ以上の態様の例示的な実装が以下に示されているが、開示されたアセンブリ、システム及び方法は、現在知られているか又はまだ存在していないかに関わらず、任意の数の技術を使用して実施されてもよいことを理解されたい。本開示は、以下に例示される例示的な実装、図面及び技術に決して限定されないべきであり、添付の特許請求の範囲及びその均等物の全範囲内で改変されてもよい。様々な要素の寸法の値が開示されているが、図面は、縮尺どおりでない場合もある。
【0040】
本明細書で使用するとき、用語「例」又は「例示的な」は、「一例、事例、又は実例としての役割を果たす」を意味することを意図する。「実施例」又は「例示的な実施形態
」として本明細書に記載される任意の実装は、必ずしも他の実装よりも好ましくないか又は有利ではない。本明細書で使用するとき、「流体」は、単一の流れで気体、液体、又は気体と液体との組み合わせとして具体化されてもよい。したがって、用語「流体」は、液体及び/又は気体(例えば、空気、油など)などが挙げられるが、これらに限定されない、流動しやすい様々な材料を包含する。したがって、様々な実施形態は、ガス検知システム(例えば、特定の実施形態は、空気を用いる動作のために具体的に構成されている、他の実施形態は、不活性ガス、揮発性ガス、及び/又は同様のものなどの他のガスを用いる動作のために構成されている)、及び/又は液体検知システムなどの流体検知システムに関する。
概要
【0041】
本明細書に記載されるのは、流体体積内の粒子状物質を特徴付け、監視するように構成された装置(本明細書で論じる流体組成センサ、流体粒子センサ、ガス粒子センサ、又は空気粒子センサと呼ばれ得る)である。本明細書で論じる装置は、流体組成センサの収集媒体によって受容された粒子の撮像に少なくとも部分的に基づいて、流体体積内の粒子を定量化及び分類するように構成されてもよい。更に、本明細書で論じる装置は、流体組成センサの収集媒体によって受容された粒子のそれぞれの粒径及び粒子タイプを直接識別することによって、流体体積内の粒子組成を特徴付けるように構成されてもよい。本明細書に記載される装置は、粒径及び粒子タイプを直接測定することによって、流体体積内の粒子組成の経時的な、及び/又は位置の推移に伴う変化を検出するように構成されてもよい。
【0042】
更に、本明細書に記載される装置は、センサ装置から収集媒体を除去し、後続の分析のために媒体を二次位置に運ぶことに関連する時間、労力、及び固有の不正確さを必要とせずに、粒子収集機能及び粒子分析機能の両方を実行するように構成されてもよい。本明細書に記載される装置は、交換可能な収集媒体アセンブリがセンサの内部部分内の粒子収集位置に固定されたままである間に、流体組成センサ内に配置された撮像装置が、収集媒体によって受容された複数の粒子のうちの1つ以上の画像を撮像することを可能にすることによって、粒子収集機能及び粒子分析機能の両方を容易にする。
【0043】
更に、本明細書に記載される装置は、1つ以上の交換可能な構成要素を利用することによって、装置の信頼性と装置に関連するユーザ満足度とを高めるように構成されてもよい。本明細書で論じる特定の実施形態によれば、装置の1つ以上の構成要素は、装置の内部部分から容易に除去されて、それらの清掃かつ/又は交換を容易にすることができ、これにより、装置内に配置された蓄積粒子状物質によって生成される画像歪みによって引き起こされるサンプルかつ/又はシステム誤差の汚染のリスクを最小限に抑える。本明細書で論じる特定の実施形態によれば、流体組成センサ内の流体体積から粒子を収集するために使用される収集媒体は、サンプル収集プロセスの際に(流体収集位置内で)手動で又は自動で交換可能であってもよい。流体組成センサ及び交換可能な収集媒体アセンブリは、センサの粒子収集機能及び粒子分析機能の両方の動作を可能にする構成の装置に収集媒体を挿入する反復性を容易にする位置合わせ機能部及び自己位置決め要素を含む。本明細書の装置は、収集媒体との断続的なユーザインタラクションを最小限とすることによって、サンプル収集プロセスを迅速化し、ユーザに求められる物理的作業を減らし、測定の自動化を容易にし、1つ以上の装置構成要素のユーザ定義による再構成中の位置合わせのずれによって引き起こされる装置の故障を最小限に抑えることができる。
流体組成センサ
【0044】
流体組成センサ10は、その中を通って流れる流体体積を受容するように構成されてもよい。具体的には、流体組成センサ10は、その中を通って流れる、空気などの気体の体積を受容するように構成されてもよい。様々な実施形態では、流体組成センサ10は、
受容された流体体積内に存在する複数の粒子のうちの1つ以上の粒子の画像をキャプチャするように更に構成されてもよい。図1に示されるように、流体組成センサ10は、本明細書に記載される例示的な流体組成センサ10の1つ以上の構成要素が少なくとも部分的に配置され得る内部センサ部分を画定する筐体11を備えてもよい。様々な実施形態では、筐体は、剛性材料(例えば、硬質プラスチック材料)かつ/又は弾性材料(例えば、筐体の上端及び下端に保護スリーブを形成する弾性ポリマー材料)を含んでもよい。様々な実施形態では、筐体11は、上面及び底面を備えてもよく、それらの間には1つ以上の側壁が実質的に垂直方向に延在する。本明細書に記載されるように、流体組成センサ筐体11の1つ以上の側壁は、流体組成センサ10の高さの少なくとも一部分を画定してもよく、センサ10の高さはz方向に延在する。同様に、流体組成センサ筐体11の底面は、流体組成センサ10の長さ及び幅の両方の少なくとも一部分を画定する少なくとも実質的に水平な面に沿って延在してもよく、センサ10の長さ及び幅は、それぞれx方向及びy方向に延在する。流体組成センサ10の筐体11は、開口部として具体化されたセンサ流体入口18を含んでもよく、流体組成センサは、この開口部を通じて周囲環境から流体体積を受容し得る。本明細書に記載されるように、流体組成センサ10は、本明細書に記載の流体組成センサ10の1つ以上の構成要素がコントローラ50に電子的及び通信可能に接続され得るように、電源(例えば、本明細書で論じる電池80)及びコントローラ50を備えてもよい。
【0045】
様々な実施形態では、図2及び図3に示されるように、流体組成センサ10は、照明源60、コントローラ50、交換可能な収集媒体アセンブリ100、収集媒体アセンブリドック要素200、及び撮像装置300を備えてもよい。更に、様々な実施形態では、流体組成センサ10は、流体組成センサ10内のセンサ流体入口18からの流体流路及び方向を、センサ10内に配置された収集媒体に少なくとも実質的に向かう方向に画定するように構成された取り外し可能な流体流構成要素40を更に備えてもよい。図示した実施形態の流体組成センサ10は、画定された流体流路に沿って流体組成センサ10内へ及び流体組成センサ10を通って流体体積を引くように構成されたファン又はポンプ70、流体組成センサに電力を供給するように構成された電源80、かつ/又は流体組成センサ10の前述の構成要素のうちの1つ以上と電子通信するように構成された内部回路18を更に備える。様々な実施形態では、ファン又はポンプ70の動作特性(例えば、動作電力)に少なくとも部分的に基づいて、装置を通って移動する流体の流量が既知となる/決定されるように、ファン又はポンプ70が較正される。様々な実施形態では、流体組成センサは、筐体11の周囲に配置された1つ以上のボタン(又は他のユーザインターフェース要素)を更に備えてもよく、これらはそれぞれ、ユーザがボタンに接触するとセンサ10の内部回路18と電子通信することができ、本明細書に記載される1つ以上のセンサ機能を容易にする。例えば、ユーザのボタンへの接触は、ボタンに対応する1つ以上のセンサ機能に関連付けられた少なくとも1つの電気信号のコントローラ50への送信を開始してもよい。
【0046】
様々な実施形態では、本明細書に記載されるように、流体組成センサ10は、粒子収集機能及び粒子分析機能の両方を実行するように構成され得る。図2は、本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な流体組成センサ10の斜視断面図である。特に、図2に例示される例示的な流体組成センサ10は、センサ10の粒子収集機能の少なくとも一部分を実行するものとして示されている。本明細書に記載されるように、流体組成センサ10の粒子収集機能は、周囲環境から複数の粒子を含む流体体積を受容し、取り外し可能な流体流構成要素40を利用する流体組成センサ10、及び、内部センサ部分13内に配置されたインパクタノズル112を利用して、流体体積をセンサ10内に配置された収集媒体131に向けて方向付けるインパクタノズル112に対応してもよい。本明細書に記載されるように、取り外し可能な流体流構成要素40は、少なくとも1つの流体流構成要素入口41Aを通じてセンサ流体入口18から流体体積を受容するように構成されても
よく、流体体積が流体流構成要素入口41Aからインパクタノズル112へと移動し得るように、流体流路90を画定してもよい。インパクタノズル112は、取り外し可能な流体流構成要素40及びノズル出口から流体体積を受容するように構成されたノズル入口を備えてもよく、ノズル入口は、ノズル出口の断面積よりも大きい断面積を備える。インパクタノズル112は、複数の粒子を含有する流体体積が、収集媒体131に対して少なくとも実質的に垂直な流体流方向にその中を通って通過するように構成されてもよい。説明されるように、インパクタノズル112の可変断面積は、流体体積内の複数の粒子のうちの少なくとも一部分の粒子が、収集媒体131に衝突して収集媒体中に配置されるのに十分な運動量を含むように、ノズル112を通って流れる流体体積(例えば、ノズル内の複数の粒子)の速度を増加させ、層流を誘導する構成であってもよい。例えば、流体体積は、流体体積内の複数の粒子の少なくとも一部が収集媒体131内に配置されるように、インパクタノズル112の出口から移動し、収集媒体131の表面の少なくとも一部分を通過してもよい。
【0047】
様々な実施形態では、収集媒体131の表面を通過すると、流体体積は、流体流路90に沿って内部センサ部分13内で移動し続けることができる。流体体積の少なくとも一部分は、(例えば、ファンかつ/又はポンプ70によって)流体組成センサ10の出口(例えば、1つ以上の排気スロット)に向けられてもよく、それによって流体体積は周囲環境内に戻され得る。様々な実施形態では、センサ10から分配される前に、流体体積の少なくとも一部が、内部センサ部分13内の内部回路18に向けられ、流体体積をその少なくとも一部分に通すことにより内部回路18の冷却を容易にするように巡回するように流体組成センサ10が構成されてもよい。そのような状況において、流体組成センサ10は、内部回路18を冷却するために使用される流体体積の一部分がその後、センサ10の出口から分配され得るように構成されてもよい。
【0048】
図3は、本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な流体組成センサ10の断面図である。特に、図3に例示される例示的な流体組成センサ10は、センサ10の粒子分析機能の少なくとも一部分を実行するものとして示されている。本明細書に記載されるように、流体組成センサ10の粒子分析機能は、流体組成センサ10が、収集媒体131によって受容され、かつその中に配置された1つ以上の粒子の画像をキャプチャし、キャプチャされた画像に少なくとも部分的に基づいて、流体組成センサ10によって受容された流体体積の少なくとも1つの粒子特性を決定することに対応してもよい。様々な実施形態では、流体組成センサ10は、1つ以上の光線を出射するように構成された照明源60を備えてもよい。様々な実施形態では、照明源60は、本明細書で更に詳細に説明するように、収集媒体131に向かって出射可能な光線(例えば、紫外線、可視、赤外線、白色、単一の可視色、又は多色光)を生成するように集合的に構成された、レーザ、ランプ、発光ダイオード(LED)などであってもよい。例えば、流体組成センサ10の照明源60は、本明細書に記載されるように、収集媒体131と係合して、そこに配置された1つ以上の粒子を照明するように、1つ以上の光線61を出射するように構成されてもよい。様々な実施形態では、図3に示されるように、流体組成センサ10は、照明源60が撮像装置300と少なくとも実質的に位置合わせされるように構成されてもよい。更に、例えば、照明源60は、インパクタノズル112の中心軸と少なくとも実質的に位置合わせされてもよい。このような構成では、照明源60は、そこから出射される光線61が、取り外し可能な流体流構成要素40を通って、中心ノズル軸と少なくとも実質的に整列する方向に延在するように配置され得、これにより1つ以上の光線61の少なくとも一部分は、収集媒体131内に配置された1つ以上の粒子を照明するように、インパクタノズル112のノズル入口及びノズル出口の両方を通って延在する。本明細書に記載されるように、内部センサ部分13内に配置された撮像装置300は、収集媒体131によって受容された複数の粒子の1つ以上の粒子の画像を、例えば、ホログラフィック顕微鏡法(例えば、レンズレスホログラフィ)などの1つ以上の撮像技術を使用してキャプチャするために
、照明源60から出射された光線61を利用するように構成されてもよい。
【0049】
流体組成センサ10(例えば、コントローラ50)は、本明細書に記載されるように、収集媒体131内に捕捉された粒子のうちの1つ以上の粒径かつ/又は他の粒子特性を決定するために、キャプチャされた画像を分析するように構成されてもよい。例えば、撮像装置300が収集媒体131内に埋め込まれた1つ以上の粒子を分析するためにレンズレスホログラフィを利用するように構成されている場合、撮像装置300は、レンズを使用せずに1つ以上の粒子の1つ以上の顕微鏡画像をデジタル的に再構築することによって、収集媒体131によって受容された1つ以上の粒子の画像をコンピュータで生成してもよい。本明細書に記載される粒子分析機能を実行する際、流体組成センサ10は、収集媒体131によって受容された粒子のそれぞれの粒径かつ/又は粒子タイプを直接識別することによって、流体体積内の粒子組成を特徴付けてもよい。例えば、流体組成センサは、時間かつ/又は位置にわたって流体体積内の粒子組成の変化を検出することができる。
【0050】
本明細書に記載されるように、様々な実施形態では、流体組成センサ10の粒子収集機能及び粒子分析機能は順次実行されてもよく、サンプル流体体積全体が収集媒体131の表面を通過し、したがって、流体組成センサの粒子収集機能の必要性が少なくとも一時的になくなったと判定されると、流体組成センサは、粒子分析機能を開始するように構成されてもよい。
【0051】
上述のように、様々な実施形態では、流体組成センサ10は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる国際公開第518/165590号に記載されているものなどの、レンズレス顕微鏡を含んでもよい。様々な実施形態では、レンズフリー顕微鏡は、例えば、ホログラフィック顕微鏡法(例えば、レンズレスホログラフィ)などの1つ以上の技術を利用して、本明細書に記載されるように、収集媒体131によって受容された複数の粒子のうちの1つ以上の粒子の粒子画像をキャプチャしてもよい。あるいは、流体組成センサ10は、流体組成センサ10の内部センサ部分内に配置された収集媒体131によって、流体体積内から捕捉された1つ以上の粒子の粒径又は他の粒子特性を決定するために、本明細書に記載されるように、分析されてもよい画像をキャプチャするように構成されたレンズベースの撮像装置又は任意の他の装置を備えてもよい。様々な実施形態では、レンズベースの撮像装置は、例えば、光学顕微鏡法などの1つ以上の撮像技術を利用して、本明細書に記載されるように、本明細書に記載の収集媒体131によって受容された複数の粒子のうちの1つ以上の粒子の粒子画像をキャプチャしてもよい。
【0052】
様々な実施形態では、流体組成センサ10は、電力を受け取り、流体組成センサ10に電力を供給するように構成された電源80に接続されてもよい。非限定的な例として、電源80は、1つ以上の電池、1つ以上のコンデンサ、1つ以上の定電力供給部(例えば、壁コンセント)、かつ/又は同様のものを含み得る。いくつかの実施形態では、電源80は、流体組成センサ10の外側に位置付けられ、流体組成センサ10に交流電力又は直流電力を供給するように構成された外部電源を備えてもよい。更に、いくつかの実施形態では、図2及び3に示されるように、電源80は、流体組成センサ10の筐体11内に配置された、例えば、1つ以上の電池などの内部電源を備えてもよい。様々な実施形態では、電源80は、コントローラ50に接続されて、コントローラを通じて流体組成センサ10への電力の分配を可能にしてもよい。
【0053】
説明したように、流体組成センサ10の撮像装置300は、撮像装置300が、収集媒体131内に埋め込まれた1つ以上の粒子の1つ以上の画像を効果的にキャプチャし得るように、収集媒体131と少なくとも実質的に隣接して(例えば、接触しているか、又はある距離だけ離間されて)位置付けられてもよい。本明細書で論じるように、収集媒体131は、交換可能であってもよく(例えば、流体組成センサ10内に挿入されるかつ/
又は流体組成センサ10から取り外され得るカセットの一部として)、したがって、流体組成センサ10は、撮像装置300に対する収集媒体131の所望の位置決めを維持するために(例えば、収集媒体131の底面が、撮像装置300の撮像面と接触するか、又は近接している(例えば、5mm以内、3mm以内、1mm以内など)ように)、1つ以上の位置合わせ機能部、支持機能部、かつ/又は同様のものを画定してもよい。このような位置合わせ機能部かつ/又は支持機能部は、撮像装置300に対して所望の位置に収集媒体131を位置付けるように構成された1つ以上の溝、スロット、隆起部、かつ/又は同様のものを備えてもよい。様々な実施形態では、流体組成センサ10(例えば、撮像装置300)は、複数の粒子の多数の粒子の画像を、永続的かつ/又は一時的に、同時にキャプチャするための指定された視野を有してもよい。収集媒体131は、収集媒体131の少なくとも一部分が撮像装置300の視野内にあるように、撮像装置300に対して流体組成センサ10内に位置付けられてもよい。更に、収集媒体131は、センサ10を通って流れる流体体積からの粒子がその中に配置される収集媒体131の一部分(例えば、少なくとも一部分)が撮像装置300によって見えるように(すなわち、視野内にあるように)、撮像装置300に対して配置され得る。様々な実施形態において、撮像装置300の視野は矩形であってもよく、最大1:20のアスペクト比を含むように構成されてもよい。アスペクト比は、流体流速、圧力低下、かつ/又は流体流路の少なくとも一部分に沿って(例えば、インパクタノズル112を通って)移動する流体体積に関連するレイノルズ数に少なくとも部分的に基づいて、撮像装置300の視野を最適化するように選択的に構成されてもよく、これらはそれぞれ、流性能及び粒子収集を最大化するために最適化されてもよい。例えば、様々な実施形態において、撮像装置300の視野は、3:4のアスペクト比を有してもよい。
【0054】
しかしながら、他の実施形態では、他の形状、サイズ、及び視野の比率が提供されてもよいことを理解されたい(例えば、円形、卵形、異なるアスペクト比を有する矩形、かつ/又は同様のもの)。
【0055】
本明細書に記載されるように、収集媒体131上の撮像装置300の視野は、収集媒体131に対する撮像装置300の構成に対応してもよい。特に、撮像装置300の視野は、少なくとも部分的に、撮像装置300と、センサ10内に配置された収集媒体131との間の距離によって画定されてもよい。更に、本明細書に記載されるように、例示的な流体がセンサ10を通って流れるときに例示的な流体体積から粒子を受容する収集媒体131の領域は、収集媒体131に衝突する前に例示的な流体体積が分配されるインパクタノズル112の出口の構成に対応してもよい。例えば、流体体積から粒子を受容する収集媒体131の領域は、インパクタノズル112の出口の形状、及びノズル出口と収集媒体131との間の距離によって少なくとも部分的に画定されてもよい。したがって、インパクタノズル112の出口は、センサ10の撮像装置300の視野の形状に対応する形状を備えるように構成されてもよい。具体的には、インパクタノズル112の出口は、センサ10の撮像装置300の視野のサイズ及び形状と少なくとも実質的に同様の形状を画定するように構成されてもよい。本明細書に記載されるように、様々な実施形態では、撮像装置300の視野は、流体体積の1つ以上の流体流特性に少なくとも部分的に基づいて視野を最適化するように、最大1:20のアスペクト比を有してもよい。例えば、視野が、画定されたサイズを有する3:4のアスペクト比によって画定される例示的な状況では、インパクタノズル112の出口は、3:4の長さ対幅比を有し、かつ撮像装置300の構成に対応する同じ画定されたサイズ(例えば、形状かつ/又は面積)を有する矩形断面を備えてもよい。例えば、インパクタノズル112は、少なくとも実質的に1mm~10mm(3mm~3.6mm)の長さ、及び少なくとも実質的に1mm~10mm(3.9mm~4.5mm)の幅を有する矩形断面を備えてもよい。
【0056】
更に、様々な実施形態において、撮像装置300の視野と、センサ10を通って流れ
る流体体積から粒子を受容するように構成された収集媒体131の一部分の収束を容易にするために、流体組成センサ10は、インパクタノズル112の中心軸が撮像装置300の視野と少なくとも実質的に位置合わせされるように構成されてもよい。本明細書に記載されるように、前述の構成要素のそれぞれの適切な位置合わせを確実にするために、流体組成センサ10は、収集媒体131、インパクタノズル112、及びセンサ内の撮像装置300をx方向、y方向、z方向、及び角度方向のそれぞれに(例えば、粒子収集かつ/又は粒子分析機能の実行中に一時的に)固定するように構成されてもよい。例えば、流体組成センサ10は、収集媒体131が、撮像装置300及びインパクタノズル112の出口の両方からそれぞれ所定の距離離れて配置されるように構成されてもよく、収集媒体131と撮像装置300との間の距離と、収集媒体131とインパクタノズル112の出口との間の距離との両方は、本明細書に記載されるように、センサ10の粒子収集及び粒子分析機能を最適化するために較正される。
【0057】
本明細書に記載されるように、様々な実施形態では、流体組成センサは、開いた筐体構成と閉じた構成との間で構成可能であってもよい。様々な実施形態では、流体組成センサ10の開放筐体構成は、内部センサ部分13内からの1つ以上のセンサ構成要素の取り外しを容易にし得る。例えば、開放筐体構成の流体組成センサ10は、筐体11の内部センサ部分13の少なくとも一部分に対する収集媒体アセンブリ100の再構成を可能にするように構成されてもよい。流体組成センサ10が開放構成にある様々な実施形態では、内部に配置された収集媒体131を備える収集媒体アセンブリ100は、流体組成センサ10の内部センサ部分13内の粒子収集位置から取り外されてもよい。例えば、サンプル流体体積の少なくとも実質的に全体が収集媒体131の表面を通過しており、センサ10の粒子分析機能を可能にするために必要な粒子の1つ以上の画像がキャプチャされたと判定すると、収集媒体アセンブリ100は、内部センサ部分13から取り外され、例示的な二次位置に運ばれてもよい。流体組成センサ10が開放構成にある間、取り外された収集媒体アセンブリ100は、異なる未使用の交換可能な収集媒体アセンブリ100と交換されてもよい。
【0058】
更なる例として、様々な実施形態では、流体組成センサ10の開放センサ構成は、筐体11の内部センサ部分13からの取り外し可能な流体流構成要素40の取り外しを容易にし得る。本明細書に記載されるように、取り外し可能な流体流構成要素40は、少なくとも1つの流体流構成要素入口41Aを通じてセンサ流体入口18から流体体積を受容するように構成されてもよく、流体体積が流体流構成要素入口41Aからインパクタノズル112へと移動し得るように、流体流路90を画定してもよい。取り外し可能な流体流構成要素40は、センサ10によって受容されたサンプル流体体積(及びその中の複数の粒子のそれぞれ)のそれぞれが通過する内部部分を画定してもよく、これにより、1回以上の使用後に、望ましくない体積の粒子状物質が、取り外し可能な流体流構成要素40の内部部分内に蓄積し始めることができる。取り外し可能な流体流構成要素40は、センサ10が開放構成にあるときに、流体流構成要素40の洗浄かつ/又は交換を容易にするために流体流構成要素40が流体組成センサ10の内部センサ部分13から取り外されて、その中に存在する望ましくない粒子の量を減少させ、汚染によって引き起こされるシステムエラーのリスクを最小限に抑えることができるように配置することができる。
【0059】
図4は、本明細書に記載される実施形態による開放構成の例示的な流体組成センサ10の斜視図である。具体的には、図4は、開放センサ構成を画定する例示的な流体組成センサ10を示し、流体組成センサ10は、ヒンジ付き接続部16を介して互いに接続された上側センサ筐体20及び下側センサ筐体30を備え、これにより、上側センサ筐体20を下側センサ筐体30に対してヒンジ付きコネクタ16の周りに移動させることによって、センサ10を開放することができる。図示した実施形態では、ヒンジは、筐体の外周内に完全に収容され、かつ閉鎖位置にあるときに上側センサ筐体20の平面と下側センサ筐
体30の平面との間の平面接続を可能にする隠れヒンジ(例えば、バレルヒンジ)である。しかしながら、他の実施形態では、他のヒンジ構成が提供されてもよいことを理解されたい。更に、図示されていないが、ヒンジ構成は、1つ以上の電気コネクタ、電気的接続部などを更に備えてもよく、これにより、下側センサ筐体30と上側センサ筐体20との間で電力かつ/又は制御信号を伝達することが可能になることを理解されたい。図示されるように、上側センサ筐体20及び下側センサ筐体30は、例示的な流体組成センサ10が閉鎖構成にあるとき、2つのセンサ筐体部分20、30間の境界面が少なくとも実質的に水平面を画定するように構成される。様々な実施形態では、流体組成センサは、上側センサ筐体20を下側センサ筐体30に対して適所に固定するように構成されたラッチ機構17を備えてもよく、これにより、センサ10は閉鎖構成でロックされる。ラッチ機構17は、本明細書に記載されるように、流体組成センサ10を閉鎖構成から開放構成に選択的に再構成するために、ラッチ機構17とのユーザ相互作用の検出に少なくとも部分的に基づいて(例えば、ラッチ17に機械的に接続されたセンサ筐体11の周りに配置されたボタンを介して)係合解除するように構成されてもよい。機械的ラッチ機構として図示されているが、ラッチ機構17は、上側センサ筐体20を下側センサ筐体30に固定してそれらの間の相対移動を防止するように構成された任意の手段として具体化されてもよいことを理解されたい。
【0060】
様々な実施形態では、上側センサ筐体20は、取り外し可能な流体流構成要素40を受容するように構成された内部センサ部分13を画定する。上側センサ筐体20は、内部センサ部分13に対して内部に配置された取り外し可能な流体流構成要素40の横方向の移動を制限するように構成されてもよく、流体流構成要素40の横方向の移動は、流体流構成要素40の除去/挿入方向に対して少なくとも実質的に垂直な方向(すなわち、取り外し可能な流体流構成要素40が上側センサ筐体20から取り外されるかつ/又は挿入される方向)の移動である。例えば、上側センサ筐体20の1つ以上の部分は、上側センサ筐体20の内部センサ部分13の側壁に対する流体流構成要素40の位置を安定化させるように、取り外し可能な流体流構成要素40と係合してもよく、これにより、流体組成センサ10が閉鎖構成にあるとき、流体流構成要素40は、x-y平面内での移動が制限される。更に、様々な実施形態において、上側センサ筐体20の内部センサ部分13は、流体流構成要素40の非対称の外部形状に対応する幾何学形状を備えてもよく、これにより、流体流構成要素40は、例えば、照明源、インパクタノズル、収集媒体アセンブリ、かつ/又はセンサ10の筐体11内に配置された撮像装置に対する流体流構成要素40の適切な位置合わせを確実にする角度構成で内部センサ部分13に挿入されたときに、上側センサ筐体20内にのみ嵌合する。
【0061】
更に、流体組成センサ10は、センサ10が閉鎖構成にあるとき、上側センサ筐体20が内部センサ部分13に対して内部に配置された取り外し可能な流体流構成要素40の垂直移動を制限し得るように構成されてもよく、流体流構成要素40の垂直移動は、その取り外し/挿入方向と少なくとも実質的に同様の方向の移動である。例えば、流体流センサ10のインパクタノズルが取り外し可能な流体流構成要素40に取り付けられていない(例えば、インパクタノズルは、収集媒体アセンブリ100の入口部分を画定する、インパクタノズルは、センサ10の筐体11の一部分を画定する)様々な実施形態では、インパクタノズルは、センサ10の筐体11の一部分を画定し、上側センサ筐体20の1つ以上の部分は、流体流構成要素40の位置をインパクタノズルかつ/又は収集媒体に対して安定させるために、流体流構成要素にz方向に圧縮力を加えるように、取り外し可能な流体流構成要素40と係合してもよい。そのような構成では、流体組成センサ10が閉鎖構成にあるとき、流体流構成要素40は、収集媒体131に対してz方向に移動することを制限され得る。収集媒体131に対する取り外し可能な流体流構成要素40の位置を更に安定させることに加えて、上側センサ筐体20から流体流構成要素40に加えられる垂直圧縮力は、流体流構成要素40を通って流れるサンプル流体体積を周囲流体体積から隔離
するように、流体流構成要素40の出口に固定シールを生成するように機能し得る。
【0062】
様々な実施形態では、図4に示される例示的な実施形態に示されるように、流体組成センサ10の下側センサ筐体30は、交換可能な収集媒体アセンブリ100を受容し、かつ本明細書に記載の内部センサ部分13内の好ましい位置合わせで収集媒体アセンブリ100を固定するように構成された、収集媒体アセンブリドック要素200を備えてもよい。様々な実施形態では、収集媒体アセンブリドック要素200は、センサ10が閉鎖構成にあるとき、流体組成センサ10の内部センサ部分13内に配置されてもよい。様々な実施形態では、流体組成センサ10は、交換可能な収集媒体アセンブリ100かつ/又は取り外し可能な流体流構成要素40が取り外され得る開口部を画定するように開放構成で構成され、収集媒体アセンブリドック要素200は、センサ10の開口部に近接して内部センサ部分13内に配置されて、内部に配置された交換可能な収集媒体アセンブリ100のセンサ開口部を通した取り外しかつ/又は交換を可能にし得る。様々な実施形態では、図4に示されるように、流体組成センサ10は、上側センサ筐体部分20と下側センサ筐体部分30との間の境界面が少なくとも実質的に水平面を画定するように構成され、収集媒体アセンブリドック要素200は、境界面に近接して下側センサ筐体30の上部の周りに配置されてもよい。
【0063】
様々な実施形態では、収集媒体アセンブリドック要素200は、交換可能な収集媒体アセンブリ100が挿入され得る、収集媒体アセンブリ受け部210を備えてもよい。本明細書に記載されるように、収集媒体アセンブリ受け部210は、少なくとも部分的に、収集媒体アセンブリ100の外形に対応する幾何学的形状を有する外側フレームによって具体化されてもよく、これにより、収集媒体アセンブリ100がその中に挿入され、センサの1つ以上の他の構成要素に対して所望の位置に固定され得る。様々な実施形態では、収集媒体アセンブリ受け部210は、その中に配置された交換可能な収集媒体アセンブリ100の収集媒体アセンブリドック要素200に対する横方向の移動を制限するように構成されてもよく、収集媒体アセンブリ100の横方向の移動は、収集媒体アセンブリ100の取り外し/挿入方向に対して少なくとも実質的に垂直な方向(すなわち、収集媒体アセンブリ100が収集媒体アセンブリ受け部210から取り外され、かつ/又は収集媒体アセンブリ受け部210内に挿入される方向)の移動である。例えば、収集媒体アセンブリ受け部210の1つ以上の部分、例えば、収集媒体アセンブリ受け部側壁、周辺位置合わせ突出部、かつ/又は底部位置合わせ突出部211の1つ以上は、交換可能な収集媒体アセンブリ100の位置を収集媒体アセンブリ受け部210内で安定させるように、交換可能な収集媒体アセンブリ100と係合してもよい。様々な実施形態では、このような構成は、本明細書で論じるように、交換可能な収集媒体アセンブリ100が、撮像装置に対してx-y平面内で移動するのを制限することができる。
【0064】
更に、様々な実施形態では、収集媒体アセンブリドック要素200は、収集媒体アセンブリ受け部210に少なくとも実質的に隣接して配置され、かつ、受け部210内に配置された交換可能な収集媒体アセンブリ100の対応する機能部と係合するように構成された1つ以上の位置合わせ機能部を備えてもよい。例えば、様々な実施形態では、本明細書で論じるように、収集媒体アセンブリドック要素200は、収集媒体アセンブリドック要素200から内部に配置された収集媒体アセンブリ100に向かって内側に延在するように構成された周辺位置合わせ要素を備えてもよく、交換可能な収集媒体アセンブリ100は、周辺位置合わせ要素を内部に受容するように構成された対応する凹部を有する。そのような状況において、交換可能な収集媒体アセンブリ100内に画定された凹部は、周辺位置合わせ要素を少なくとも部分的に取り囲んでもよく、これにより、収集媒体アセンブリ100が収集媒体アセンブリドック要素200に対して角度方向に回転し始めるとき、凹部の縁部を画定する交換可能な収集媒体アセンブリ100の少なくとも一部分は、隣接する周辺位置合わせ要素と係合し、これは、交換可能な収集媒体アセンブリ100が収
集媒体アセンブリドック要素200に対して径方向に移動することを防止する物理的障壁として機能する。
【0065】
更に、上述したように、流体組成センサ10は、センサ10が閉鎖構成にあるとき、流体流構成要素40が隣接するインパクタノズルに対して垂直方向に圧縮されるように流体流構成要素40に垂直圧縮力を加えることによって、上側センサ筐体20がその内部に配置された流体流構成要素40の垂直移動(例えば、z方向)を制限し得るように構成されてもよい。様々な実施形態では、筐体11によって生成され、流体流構成要素40に加えられる前述の圧縮力は、収集媒体アセンブリドック要素200(例えば、収集媒体アセンブリ受け部210)内に配置された交換可能な収集媒体アセンブリ100に伝達されてもよく、これにより、収集媒体アセンブリドック要素200の拘束された底面に対して収集媒体アセンブリ100を押圧することによって、収集媒体アセンブリ100が、収集媒体アセンブリドック要素200に対して垂直方向(例えば、z方向)に移動することを防止する。
【0066】
様々な実施形態では、収集媒体アセンブリドック要素200は、その厚さを通って延在する撮像開口部を更に備えてもよい。撮像開口部は、収集媒体アセンブリドック要素200(例えば、収集媒体アセンブリ受け部210)内に位置付けられて、収集媒体アセンブリドック要素200内に固定された交換可能な収集媒体アセンブリ100内に配置された収集媒体131の受容領域(すなわち、センサ10を通って流れる流体体積から粒子を受容するように構成された収集媒体131の一部分)と、収集媒体アセンブリドック要素200の下の下側センサ筐体30内に配置された撮像装置との間の明確な視線を可能にすることができる。例えば、撮像開口部は、少なくとも部分的に、収集媒体アセンブリドック要素200の底面内に画定されてもよく、これにより、収集媒体131の受容領域内に埋め込まれた複数の粒子の画像を撮像装置がキャプチャすることを可能にすることによって、本明細書に記載される流体組成センサ10の粒子分析機能が容易になる。様々な実施形態では、撮像開口部は、収集媒体アセンブリドック要素200が撮像装置の視野と干渉しないように構成され得る。
【0067】
本明細書に記載されるように、収集媒体アセンブリドック要素200は、撮像装置を汚染から保護するように、撮像開口部を覆うように構成された透明保護カバー(例えば、透明ガラス、透明プラスチック、かつ/又は同様のもの)を更に備えてもよい。保護カバーは、撮像装置が、センサ10を通って流れる任意の流体かつ/又は粒子状物質から撮像装置を物理的に隔離しながら、上述のように収集媒体131への視線を維持できるように構成されてもよい。例えば、センサ10を通って流れる流体かつ/又は粒子状物質が撮像装置と相互作用することを防止することによって、透明保護カバーは、撮像装置の汚染によって引き起こされ得、エラーを生じ得る粒子分析機能に関連するエラーを低減する。流体組成センサ10が開放構成にある様々な実施形態では、収集媒体アセンブリドック要素200内に配置された交換可能な収集媒体アセンブリ100は、流体組成センサ10の内部センサ部分13内の粒子収集位置から取り外されてもよい。例えば、透明保護カバーは、交換可能な収集媒体アセンブリ100の取り外し時にユーザにアクセス可能であるように配置されてもよい。透明保護カバーは、カバーの洗浄かつ/又は交換を容易にするために、収集媒体アセンブリドック要素200から取り外されてもよく、これにより、撮像装置の視野内の保護カバー上に配置されている前のサンプル流体体積からの残りの粒子によって引き起こされるシステムの不正確さのリスクを最小化することができ、これにより、画像歪みは任意のその後に検査された粒子サンプルの撮像及び分析に関して作成される。
【0068】
様々な実施形態では、収集媒体アセンブリドック要素200は、流体組成センサ10が閉鎖構成にあるときに、収集媒体アセンブリドック要素200内に固定された交換可能な収集媒体アセンブリ100の収集媒体131の少なくとも一部分が、撮像装置300の
視野内にあってもよいように、内部センサ部分13内に(例えば、下側センサ部分30内に)配置されてもよい。更に、インパクタノズルが交換可能な収集媒体アセンブリ100の入口として含まれる様々な実施形態では、収集媒体アセンブリドック要素200は、インパクタノズル(例えば、その中心ノズル軸)が、本明細書に記載されるように、下側センサ筐体30内に配置された撮像装置(例えば、視野)と流体流構成要素40の出口との両方と少なくとも実質的に位置合わせされるように、内部センサ部分13内に配置されてもよい。更に、このような構成では、収集媒体アセンブリドック要素200は、流体組成センサ10が閉鎖構成にあるときに、照明源60から出射された光線61が、インパクタノズルの入口及び出口の両方を通って延在すると、撮像装置の視野と少なくとも実質的に位置合わせされる収集媒体131の一部分と係合するように、内部センサ部分13内に配置されてもよい。
【0069】
本明細書に記載されるように、流体組成センサ10は、ヒンジ付き接続部16を介して互いに接続された上側センサ筐体20及び下側センサ筐体30を備え、これにより、上側センサ筐体20を下側センサ筐体30に対してヒンジ16の周りに移動させることによって、センサ10を開放することができる。様々な実施形態では、本明細書に記載されるように、流体組成センサ10のヒンジ接続部は、上側センサ筐体20と下側センサ筐体30との間の相対移動を少なくとも部分的に固定して、本明細書に記載されるように、2つの筐体部分内にそれぞれ配置された様々なセンサ構成要素のそれぞれを適切に位置合わせする反復性を容易にすることができる。
【0070】
あるいは、又は更に、流体組成センサ10の上側センサ筐体20及び下側センサ筐体30は、互いから完全に取り外せるように構成されてもよく、これにより、流体組成センサ10を開放構成で構成することは、上述の2つのセンサ部分20、30のうちの一方を他方から完全に取り外すことを含む。そのような構成では、流体組成センサ10は、閉鎖センサ構成で上側センサ筐体20を下側センサ筐体30に固定するように構成された1つ以上の追加のラッチかつ/又は締結要素を備えてもよい。図5は、本明細書に記載される実施形態による例示的な流体組成センサ10の斜視図及び更なる部分断面図である。具体的には、図5は、少なくとも開放センサ構成と閉鎖センサ構成との間で構成可能であり、上側センサ筐体20及び下側センサ筐体30を備え、上側センサ筐体20は、切欠き斜視図を使用して例示される、例示的な流体組成センサ10を示す。例示的な流体組成センサ10の開放センサ構成は、上側センサ筐体20によって画定されてもよく、下側センサ筐体30は互いに完全に分離されている。様々な実施形態では、上側センサ筐体20及び下側センサ筐体30は、例示的な流体組成センサ10が閉鎖構成にあるときに、2つのセンサ筐体部分20、30間の境界面が、2つのセンサ部分20、30の間に配置された少なくとも実質的に水平面の周りで筐体11の周縁部の少なくとも一部分の周りに延在するように構成されてもよい。
【0071】
例示的な流体組成センサ10は、上側センサ筐体20及び下側センサ筐体30上にそれぞれ配置された1つ以上の対応するインターロック係合機構(例えば、タブ、誘導トラック、ピン、かつ/又は同様のもの)を利用することによって、センサ10が閉鎖構成で選択的に配置され得るように構成されてもよい。例えば、インターロック機構のそれぞれは、2つのセンサ筐体部分20、30のそれぞれの境界面部分に近接して配置されてもよく、これにより、例えば、2工程の取り付け動作の実行時に、上側センサ筐体20は、下側センサ筐体30に固定されてもよく、その中に配置された取り外し可能な流体流構成要素40が、本明細書に記載されるように、撮像装置、及び下側センサ筐体30内に配置された収集媒体131の少なくとも一部分と位置合わせされるように配置されてもよい。様々な実施形態では、内部に配置された取り外し可能な流体流構成要素40は、撮像装置と位置合わせされてもよく、流体組成センサ10の中央部分を通って、あるいは、前述の中央部分から離れた距離に配置されているセンサの一部分を通って延在する垂直軸の周りに
、下側センサ筐体30内に配置された収集媒体131の少なくとも一部分と位置合わせされてもよい。様々な実施形態では、流体組成センサ10は、2工程の取り付け動作が、順番に実行されるときにセンサ10の閉鎖構成での配置を容易にする2つの動作によって定義され得るように構成されてもよい。更に、様々な実施形態では、流体組成センサ10は、2工程の取り付け動作の2つの動作を逆の順序で実行することによって、センサ10が再構成されて開放構成を定義し得るように構成され得る。例えば、様々な実施形態では、例示的な流体組成センサ10は、カメラレンズを一眼レフ(SLR)カメラに取り付けるために使用されるものと同様の2工程取り付け動作、又は小児用安全ピルボトルを開くために必要とされる連続的な双方向動作を使用して、閉鎖構成で構成されてもよい。上側センサ筐体20は、上側センサ筐体20の周囲に配置された係合機構のうちの1つ以上を下側センサ部分30の1つ以上の対応する係合機構に対して位置決めすることによって、及び、流体組成センサ10の中心縦軸の周りで上側センサ筐体20をある角距離、例えば90度で回転させることによって、閉鎖センサ構成を定義するように下側センサ筐体30に取り付けられてもよい。様々な実施形態では、上側センサ筐体20は、例えば、ロック位置に90度回転されると、センサ10の内部制御回路と電子通信を確立することができる1つ以上の電子構成要素を備えてもよい。
【0072】
様々な実施形態では、上側センサ筐体20は、流体組成センサ10は周囲環境から流体体積を受容することができる開口部として具体化されたセンサ流体入口、ハンドル15、及び、流体流構成要素入口を周囲環境から少なくとも実質的に隔離する物理的カバーを提供することによって、流体流構成要素入口を通って意図せずに流体組成センサ10に流入する周囲流体の量を軽減するように構成され得る塵埃キャップ14を備える。例えば、塵埃カバー14は、開放位置と閉鎖位置との間で選択的に移動され得るように、筐体11に一体化されてもよい。更に、様々な実施形態では、上側センサ筐体20は、取り外し可能な流体流構成要素40を受容するように構成された内部センサ部分13を画定する。取り外し可能な流体流構成要素40は、流体組成センサ10が開放構成にあるときに、上側センサ筐体20の内部センサ部分13に挿入されてもよい。例えば、取り外し可能な流体流構成要素40は、流体流構成要素40及び内部センサ部分13の両方の周りにそれぞれ配置された1つ以上の対応する「スナップ嵌め式」締結機能部を使用して、上側センサ筐体20内に固定されてもよい。上側センサ筐体20は、例えば、その回転を可能にしたままで、流体流構成要素40との接触を維持するねじりばねなどの力誘導要素を使用して、内部センサ部分13内の取り外し可能な流体流構成要素40の所望の位置合わせを維持するように構成されてもよい。図示されるように、様々な実施形態では、流体組成センサ10のインパクタノズル112は、取り外し可能な流体流構成要素40の一部であってもよい。例えば、インパクタノズル112は、流体流構成要素40の流体出口を画定してもよい。
【0073】
様々な実施形態では、下側センサ筐体30は、下側センサ筐体30内に配置された様々なセンサ10構成要素を周囲環境及び流体入口から少なくとも部分的に隔離するように構成された上面と、流体組成センサ10が閉鎖センサ構成にあるときに、流体流構成要素40から空気体積を受容するように構成された、前述の上面の周りに配置された開口部によって画定され得る流体入口とを備えてもよい。図示されるように、例示的な流体組成センサ10は、インパクタノズル(例えば、流体流構成要素40)の出口から分配される流体体積から複数の粒子を受容するために、収集媒体が下側センサ筐体30内に配置され得るように構成される。収集媒体は、本明細書で更に詳細に記載されるように、使い捨てスライドとして具体化された収集媒体アセンブリ400上に配置されてもよい。流体組成センサ10は、筐体11内の開口部を通じてそこに取り付けられた収集媒体131を有する使い捨てスライド400を受容し、スライド400を内部センサ部分13内に少なくとも部分的に配置するように構成され得、これにより、収集媒体131は、センサ10を通って移動する流体体積の流体流路内に配置される。本明細書に記載されるように、流体組成
センサ10は、内部センサ部分13内にスライド400(例えば、収集媒体)を配置するように更に構成されてもよく、これにより、スライド400は、インパクタノズル112の出口、撮像装置300、照明源と位置合わせされてもよい。様々な実施形態では、流体組成センサは、センサ10の筐体11から使い捨てスライド400を取り外すのを容易にするように構成されたスライド排出ボタン410を更に備えてもよい。様々な実施形態では、本明細書に記載されるように、流体組成センサ10の粒子収集機能の開始時に、センサは、例えば、粒子収集及び粒子分析機能の両方が完了したという判定がコントローラによって行われるまで、内部センサ部分13内に配置されたスライド400を解放するよう機能しないように、スライド排出ボタン410をロックするように構成されてもよい。
【0074】
図6A図6Bは、様々な実施形態による例示的な装置の斜視図である。具体的には、図6A及び6Bは、本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な取り外し可能な流体流構成要素40の上面斜視図及び底面斜視図をそれぞれ示す。様々な実施形態では、取り外し可能な流体流構成要素40は、少なくとも1つの流体流構成要素入口41Aを通じてセンサ流体入口から流体体積を受容するように構成されてもよく、流体体積が流体流構成要素入口41Aから流体流構成要素出口42へと移動し得る流体体積の流体流路の少なくとも一部分を画定してもよい。交換可能な流体流構成要素40は、例示的な流体組成センサ10の内部センサ部分内に配置されてもよく、少なくとも1つの流体流構成要素入口41Aが、センサ流体入口に少なくとも実質的に近接して配置されるように配置されてもよい。図6Aに示されるように、様々な実施形態では、少なくとも1つの流体流構成要素入口は、それぞれがそれぞれの流体体積を受容するように構成された第1の流体流構成要素入口41A及び第2の流体流構成要素入口41Bを備えてもよい。
【0075】
様々な実施形態では、取り外し可能な流体流構成要素40は、取り外し可能な流体流構成要素40の少なくとも一部分を通って延在するチャネルを備える光路開口部43を備えてもよい。例えば、本明細書に記載されるように、照明源は、取り外し可能な流体流構成要素40の外部部分に少なくとも実質的に隣接する内部センサ部分内に配置されてもよい。照明源は、少なくとも実質的に収集媒体131に向かう方向に光線を出射することができる。様々な実施形態では、取り外し可能な流体流構成要素40の光路開口部43は、照明源から出射された光線が、取り外し可能な流体流構成要素40の一部分(例えば、壁)に遮られることなく、取り外し可能な流体流構成要素40の少なくとも一部分を通って流体流構成要素出口42まで延在することを可能にするように構成されてもよい。したがって、光路開口部43の構成は、照明源及びそこから出射される光線の構成に対応し得る。例えば、様々な実施形態では、照明源は、そこから出射される光線が、取り外し可能な流体流構成要素40(例えば、流体流構成要素出口42)の中心軸と少なくとも実質的に同軸である方向に延在するように配置されてもよい。このような例示的な構成では、取り外し可能な流体流構成要素40の光線開口部43は、同様に、流体流構成要素40の中心軸と同軸の方向に、照明源に隣接する流体流構成要素40の表面と流体流構成要素出口42との間に延在してもよい。更に、光線開口部43は、少なくとも部分的に、光線の対応する直径と少なくとも同じ大きさの直径によって画定されてもよく、光線開口部43の側壁(流体流構成要素40の厚さに沿った)は、光線と実質的に干渉(例えば、光が撮像装置で受容されると、生成された画像に干渉を生じ得る光の反射を引き起こす)しないように画定されてもよい。様々な実施形態では、光線開口部43の直径は一定であってもよく、又は可変直径を有する光線(例えば、発散光線)に少なくとも部分的に基づいて変化してもよい。
【0076】
図6Bに示されるように、流体流構成要素出口42は、取り外し可能な流体流構成要素40を通って移動する流体体積が分配され得る、取り外し可能な流体流構成要素40の底面の少なくとも実質的に近くに配置された通路を備えてもよい。本明細書に記載されるように、流体流構成要素出口42は、取り外し可能な流体流構成要素40から、少なくと
も実質的にインパクタノズルに向かう方向に流体体積を分配するように構成されてもよい。例えば、様々な実施形態において、流体流構成要素出口42は、インパクタノズルのノズル入口と少なくとも実質的に位置合わせされるように構成されてもよい。更に、様々な実施形態において、流体流構成要素出口42のサイズ及び形状は、ノズル入口サイズ及び形状と少なくとも実質的に同様であってもよい。本明細書に記載されるように、様々な実施形態では、流体組成センサ10は、少なくとも部分的に、取り外し可能な流体流構成要素40に圧縮力を加えて流体流構成要素出口42に固定シールを作成するように構成されてもよく、これにより、流体流構成要素出口42からインパクタノズルに流れるサンプル流体体積が、周囲流体体積から流体的に隔離されたままであることが確実になる。更に、様々な実施形態では、流体組成センサ10のインパクタノズルは、本明細書に記載されるように、単一のセンサ構成要素を画定するように、取り外し可能な流体流構成要素40に接続されてもよい。
【0077】
取り外し可能な流体流構成要素40は、流体組成センサ10の内部センサ部分内に配置されてもよい。本明細書に記載されるように、内部に蓄積された望ましくない粒子状物質の量を減少させ、汚染によって引き起こされるシステムエラーのリスクを最小限に抑えるために、取り外し可能な流体流構成要素40を内部センサ部分から取り外して、取り外し可能な流体流構成要素40の洗浄かつ/又は交換を容易にすることができる。様々な実施形態では、取り外し可能な流体流構成要素40は、取り外し可能な流体流構成要素40を集合的に画定するように一緒に適合する複数の分離可能な構成要素から構成されてもよい。このような状況において、取り外し可能な流体流構成要素40は、複数の分離可能な構成要素の少なくとも一部分が個別に洗浄され得るように、少なくとも部分的に分解されてもよい。例えば、洗浄プロセスの前に、取り外し可能な流体流構成要素40を分解することにより、従来、単一の構成要素において到達することができなかった1つ以上の領域を利用可能にすることができる。
【0078】
様々な実施形態において、取り外し可能な流体流構成要素40は、内部センサ部分内の構成要素から反射された光の量を撮像装置の視野に向けて最小化するように、光を吸収するように構成された光トラップを備えてもよく、これは、本明細書に記載されるように、収集媒体131内に配置された1つ以上の粒子の1つ以上の特徴を少なくとも部分的に不明瞭にし得る画像干渉を生成し得る。
流体組成センサによる交換可能な収集媒体アセンブリの受容
【0079】
図7は、本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な装置の様々な構成要素の分解図を示す。具体的には、図7は、流体組成センサ10が、撮像装置300、収集媒体アセンブリドック要素200、透明保護カバー201、交換可能な収集媒体アセンブリ100を備える、例示的な実施形態の分解図を示す。図示されるように、前述のセンサ構成要素のそれぞれは、撮像装置300、収集媒体アセンブリドック要素200内に配置された撮像開口部、粒子収集スライド130上の撮像装置300の収集媒体の視野、及び、交換可能な収集媒体アセンブリ100の上側カセット部分の上部の周りに配置されたインパクタノズルのノズル出口及びノズル入口の両方の間に延在する中央垂直軸に沿って少なくとも実質的に同軸上に位置合わせされてもよい。様々な実施形態では、本明細書に記載されるように、撮像装置300(例えば、撮像装置300の視野)及び交換可能な収集媒体アセンブリ100内に配置された収集媒体131の受容領域は、流体組成センサの中央部分を通って、あるいは、前述の中央部分から離れた距離に配置されているセンサの一部分を通って延在する垂直軸の周りに位置合わせされてもよい。更に、様々な実施形態では、収集媒体アセンブリドック要素のインパクタノズル、照明源、かつ/又は撮像開口部は、少なくとも実質的に同様の垂直軸に沿って同様に位置合わせされてもよい。
【0080】
様々な実施形態では、交換可能な収集媒体アセンブリ100は、例えば、上側カセッ
ト部分110、下側カセット部分120、粒子収集スライド130を備える交換可能なカセットとして具体化されてもよい。様々な実施形態では、上側カセット部分110及び下側カセット部分120は、粒子収集スライド130を内部に受容及び固定するように構成された収集媒体筐体を集合的に画定してもよい。本明細書に記載されるように、上側カセット部分110は、流体体積を受容するように、かつ/又は粒子収集スライド130上に配置された収集媒体の受容領域に向けて流体体積を方向付けるように構成されてもよく、これにより、上側カセット部分によって受容された流体体積内の粒子の少なくとも一部分が、収集媒体内に埋め込まれる。更に、交換可能な収集媒体アセンブリ100の下側から、粒子収集スライド130上に配置された複数の粒子の画像を撮影することができるように、下側カセット部分120は、下側カセット部分120を通って延在する開口部を備えてもよい。
【0081】
本明細書に記載されるように、上側カセット部分110及び下側カセット部分120の一方又は両方は、様々な異なる物理的特性(例えば、表面仕上げ、色)のいずれかを有する様々な材料のうちの1つ以上から作製されてもよい。例えば、様々な実施形態では、上側カセット部分110及び下側カセット部分120の一方又は両方の少なくとも一部は、透明材料を含んでもよい。更に、様々な実施形態では、上側カセット部分110及び下側カセット部分120の一方又は両方の少なくとも一部分は、例えばガラスなどの透明材料を含んでもよい。あるいは又は更に、様々な実施形態では、上側カセット部分110及び下側カセット部分120の一方又は両方の少なくとも一部分は、交換可能な収集媒体アセンブリ100内かつ/又はその付近の任意の光学反射を低減及び拡散するように、黒色(例えば、マットブラック)仕上げを有する非反射材料から作製されてもよい。例えば、様々な実施形態では、交換可能な収集媒体アセンブリ筐体の1つ以上の表面は、マットSPI C-2仕上げを含んでもよい。様々な実施形態では、上側カセット部分110及び下側カセット部分120の一方又は両方の少なくとも一部分は、静電気散逸性材料から作製されるか、又はそこに適用される静電気散逸性表面処理を有する導電部分を含んでもよい。更に、様々な実施形態では、上側カセット部分110及び下側カセット部分120の一方又は両方の少なくとも一部は、疎水性材料を含むか、又はそこに適用される疎水性表面処理を有してもよい。あるいは又は更に、様々な実施形態では、上側カセット部分110及び下側カセット部分120の一方又は両方の少なくとも一部分は、吸湿性材料を含むか、又はそこに適用される吸湿性表面処理を有してもよい。様々な実施形態では、上側カセット部分110及び下側カセット部分120の一方又は両方の少なくとも一部分は、疎油性材料を含むか、又はそこに適用される疎油性表面処理を有してもよい。あるいは又は更に、様々な実施形態では、上側カセット部分110及び下側カセット部分120の一方又は両方の少なくとも一部分は、オレオスコピック(例えば、親油性)材料を含むか、又はそこに適用されるオレオスコピック(例えば、親油性)表面処理を有してもよい。
【0082】
様々な実施形態では、流体組成センサ10は、交換可能な収集媒体アセンブリ100を受容し、内部センサ部分内の好ましい位置合わせで収集媒体アセンブリ100を固定するように構成された、収集媒体アセンブリドック要素200を更に備えてもよい。例えば、収集媒体アセンブリドック要素200は、交換可能な収集媒体アセンブリ100の物理的構成に対応する1つ以上の幾何学的特徴を含むように設計された収集媒体アセンブリ受け部210を含むトレイ(例えば、下側センサ筐体30に対する挿入物)として具体化されてもよく、これにより、交換可能な収集媒体アセンブリ100がその中に挿入され、センサ10の1つ以上の他の構成要素に対して所望の位置に固定され得る。様々な実施形態では、撮像装置300は、(例えば、プリント回路基板を介して)収集媒体アセンブリドック要素200の底面に動作可能に取り付けられてもよく、収集媒体アセンブリドック要素200を通って延在する撮像開口部に直接隣接して位置付けられてもよく、これにより、撮像装置300は、粒子収集スライド130の受容領域に妨害されない視線を有することができ、これは、本明細書に記載されるように、照明源と少なくとも実質的に位置合わ
せされ得る。このような構成は、交換可能な収集媒体アセンブリ100が、収集媒体アセンブリドック要素200内に固定されたままである間に、粒子収集スライド130(例えば、収集媒体)の受容領域内に埋め込まれた複数の粒子の画像を撮像装置300がキャプチャすることを可能にすることによって、本明細書に記載される流体組成センサ10の粒子分析機能を容易にする。様々な実施形態では、収集媒体アセンブリドック要素200は、撮像装置300を汚染から保護するように、収集媒体アセンブリドック要素200の上面で撮像開口部を覆うように構成された透明保護カバー201を更に備えてもよい。
【0083】
様々な実施形態では、収集媒体アセンブリ受け部210の1つ以上の部分、例えば収集媒体アセンブリ受け部側壁、周辺位置合わせ突出部、かつ/又は底部位置合わせ突出部のうちの1つ以上は、収集媒体アセンブリ受け部210内の収集媒体アセンブリ100が撮像装置300に対してx-y平面内で移動することを防止するように、交換可能な収集媒体アセンブリ100と係合してもよい。更に、様々な実施形態では、収集媒体アセンブリドック要素200は、収集媒体アセンブリ受け部210に少なくとも実質的に隣接して配置され、受け部210内に配置された交換可能な収集媒体アセンブリ100の対応する機能部と係合するように構成された1つ以上の位置合わせ機能部を備えてもよく、これにより、交換可能な収集媒体アセンブリ100の角度位置合わせを容易にし、交換可能な収集媒体アセンブリ100が収集媒体アセンブリドック要素200に対して径方向に移動することを防止する。例えば、このような位置合わせ機能部は、図示の実施形態に示されるように、位置合わせキー及び対応するスロットであってもよく、交換可能な収集媒体アセンブリ100の外周の非円形部分、かつ/又は同様のものであってもよい。更に、本明細書で更に詳細に説明されるように、交換可能な収集媒体アセンブリは、流体組成センサ10の構成及び1つ以上のセンサ構成要素を介して収集媒体アセンブリ受け部210内に配置された交換可能な収集媒体アセンブリ100に伝達される下向きの垂直力(例えば、z方向)に少なくとも部分的に基づいて、垂直方向に更に拘束されてもよく、これにより、交換可能な収集媒体アセンブリ100は、収集媒体アセンブリドック要素200の拘束された底面に押し付けられる。本明細書に記載されるように、収集媒体アセンブリドック要素200は流体組成センサ10内に構成されてもよく、これにより、その中に挿入された交換可能な収集媒体アセンブリ100が、撮像装置300に対してx方向、y方向、z方向、及び角度方向のそれぞれに移動することを防止することができる。
交換可能な収集媒体アセンブリ
【0084】
図8~12Bに示されるように、流体組成センサ10は、交換可能な収集媒体アセンブリ100を備えてもよい。様々な実施形態では、交換可能な収集媒体アセンブリ100は、流体組成センサの内部センサ部分内に配置され、かつセンサによって画定される流体流路内に配置されるように構成されてもよい。本明細書に記載されるように、複数の粒子を含み、流体流路に沿って移動する流体体積は、流体体積内の複数の粒子の少なくとも一部分が収集媒体内に埋め込まれるように、交換可能な収集媒体アセンブリ100の収集媒体を通過してもよい。様々な実施形態では、流体組成センサ内に配置された交換可能な収集媒体アセンブリ100は、例えば、流体組成センサの内部センサ部分内の粒子収集位置から取り外されてもよい。例えば、サンプル流体体積の少なくとも実質的に全体が収集媒体の表面を通過しており、センサ10の粒子分析機能を可能にするために必要な粒子の1つ以上の画像が撮像装置によってキャプチャされたと判定すると、交換可能な収集媒体アセンブリ100は、流体組成センサの内部センサ部分から取り外されてもよい。更に、本明細書に記載されるように、取り外された交換可能な収集媒体アセンブリ100は、異なる未使用の交換可能な収集媒体アセンブリ100と交換されてもよい。
【0085】
図8は、本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な交換可能な収集媒体アセンブリの斜視図である。具体的には、図8は、交換可能な収集媒体アセンブリ100が交換可能なカセットとして具体化されている、未使用の交換可能な収集媒体アセンブリ1
00を示す。本明細書に記載されるように、交換可能な収集媒体アセンブリ100は、収集媒体と、収集媒体(例えば、収集媒体が配置され得る粒子収集スライド)を収容して筐体に対して固定するように構成された収集媒体筐体(例えば、フレーム要素)を備えてもよい。更に、様々な実施形態では、収集媒体筐体は、流体組成センサ内の交換可能な収集媒体アセンブリ100の輸送及び位置決めを容易にするように構成されてもよい。
【0086】
図8に示されるように、交換可能な収集媒体アセンブリ100は、上側カセット部分110、下側カセット部分120、及び粒子収集スライド(図示せず)を備えてもよい。上側カセット部分110及び下側カセット部分120は、カセット100のアセンブリの対応する位置合わせ機能部を画定してもよい。例えば、上側カセット部分110は、下側カセット部分120の上側に沿った対応する挿入縁部と係合するように構成された、上側カセット部分110の下側に沿った突出縁部を備えてもよく、これにより、上側カセット110は下側カセット部分120と係合できる。様々な実施形態では、上側カセット部分110は、テープ(例えば、カセット100の外周の周り)、接着剤、超音波溶接、かつ/又は同様のものなどのいずれかを介して、下側カセット部分120に対して固定されてもよい。
【0087】
様々な実施形態では、上側カセット部分110及び下側カセット部分120は、集合的に、粒子収集スライドを内部に受容及び固定するように構成された収集媒体筐体を集合的に画定してもよい。具体的には、図示されるように、下側カセット部分120は、粒子収集スライドのための受容部分(例えば、粒子収集スライドのサイズ及び形状に対応するサイズかつ/又は形状を有する挿入部分)を画定し得る。受容部分は、粒子収集スライドの厚さに対応する深さを有し、かつ粒子収集スライドの長さ及び幅にそれぞれ対応する長さ寸法及び幅寸法を有する挿入部分であってもよく、その結果、粒子収集スライドは、組み立てられたときにカセット100内に捕捉されて、カセット100内での望ましくない移動が妨げられる。図示されるように、交換可能な収集媒体アセンブリ100は、少なくとも実質的に円形の外周を画定してもよい。様々な実施形態では、上側カセット部分110は、流体体積を受容するように構成された流体入口を備えてもよい。更に、図示されるように、流体組成センサ10のインパクタノズル112は、交換可能な収集媒体アセンブリ100の一部であってもよい。例えば、インパクタノズル112は、上側カセット部分110の一部分を画定するように、交換可能な収集媒体アセンブリ100の上部に配置されてもよい。このような構成では、インパクタノズル112は、交換可能な収集媒体アセンブリ100の流体入口を画定してもよく、それを通して、交換可能な収集媒体アセンブリ100は、流体組成センサ内の上流に配置された取り外し可能な流体流構成要素から流体体積を受容するように構成されてもよい。インパクタノズル112は、上側カセット部分によって受容された流体体積内の粒子の少なくとも一部分が収集媒体内に埋め込まれるように、交換可能な収集媒体アセンブリ100の収集媒体に向けて流体体積を方向付けるように更に構成されてもよい。
【0088】
本明細書に記載されるように、様々な実施形態では、上側カセット部分110及び下側カセット部分120の両方は、流体組成センサ内の交換可能な収集媒体アセンブリ100の位置合わせかつ/又は位置決めを支援するように構成された1つ以上の位置合わせ機能部を備えてもよい。例えば、図8に示されるように、上側カセット部分110及び下側カセット部分120の両方は、周辺縁部からその中央部分に向かって内側に延在する周辺位置合わせ凹部113、123を画定する。周辺位置合わせ凹部113、123は、切断された(例えば、スリット)、上側及び下側カセット部分110、120それぞれの一部分を含み得、これらは、交換可能な収集媒体アセンブリ100が交換可能な収集媒体アセンブリ100の中央部分に向かって内側に配置される収集媒体アセンブリドック要素200から延在する対応する周辺位置合わせ要素を受容するように構成されてもよい。上側周辺位置合わせ凹部113及び下側周辺位置合わせ凹部123は、互いに対して少なくとも
実質的に位置合わせされてもよく、それぞれ、上側及び下側カセット部分110、120を、収集媒体アセンブリドック要素200(したがって、本明細書に記載されるように、それに隣接して位置付けられた撮像装置)に対して所望の角度構成に位置合わせさせるように、周辺位置合わせ要素の一部分を受容してもよい。そのような構成では、周辺位置合わせ凹部113、123は、収集媒体アセンブリドック要素200の周辺位置合わせ要素を少なくとも部分的に取り囲むことができる。収集媒体アセンブリ100が、収集媒体アセンブリドック要素200に対して角度方向に回転し始める例示的な状況では、例えば、周辺位置合わせ凹部113、123の縁部を画定する交換可能な収集媒体アセンブリ100の少なくとも一部分は、隣接する周辺位置合わせ要素と係合することができ、これにより、交換可能な収集媒体アセンブリ100が、収集媒体アセンブリドック要素200に対して角度方向に移動することを防止する物理的障壁として作用する。
【0089】
様々な実施形態では、流体組成センサは、例えば、交換可能な収集媒体アセンブリ100内に収集された粒子の数が、その中に配置された粒子の数の増加の結果として変化するので、時間の経過と共に不正確さが増加しやすい可能性がある。したがって、収集媒体アセンブリ100かつ/又はその1つ以上の構成要素は、交換可能であってもよい。様々な実施形態では、交換可能な収集媒体アセンブリ100かつ/又はその1つ以上の構成要素を交換することは、流体組成センサからアセンブリを取り外し、交換可能な収集媒体アセンブリ100かつ/又はその1つ以上の構成要素を実質的に同様の部分で交換することを含み得る。例えば、センサの粒子収集機能の開始前に、収集媒体内に配置されている流体の以前のサンプル体積からの、残りの粒子によって引き起こされるシステム不正確さのリスクを最小化するために、使用された収集媒体を含む交換可能な収集媒体アセンブリ100は、センサから取り外され、未使用の交換可能な収集媒体アセンブリ100と交換されてもよい。様々な実施形態では、図8に示されるように、未使用の交換可能な収集媒体アセンブリ100は、例えば、交換可能な収集媒体アセンブリ100の流体入口全体を覆うように構成された接着剤ステッカーなどの封止カバー114を備えてもよい。更に、様々な実施形態では、未使用の交換可能な収集媒体アセンブリ100は、収集媒体アセンブリ100の底部に沿った開口部によって少なくとも部分的に画定された、交換可能な収集媒体アセンブリ100の流体出口の全体を覆うように構成された封止カバー114を更に備えてもよい。そのような構成では、交換可能な収集媒体アセンブリ100の収集媒体は、流体組成センサに挿入される前の収集媒体の汚染のリスクが最小限に抑えられるように、周囲環境から少なくとも実質的に隔離されてもよい。図示されるように、交換可能な収集媒体アセンブリ100の封止カバー114は、交換可能な収集媒体アセンブリ100の流体入口及び流体出口のうちの1つを覆うように構成された様々な部分を有する単一の接着要素と、周辺位置合わせ凹部113、123を通ってそれらの間に延在する中間接続部分と、を備えてもよい。
【0090】
図9は、本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な装置の様々な構成要素の分解図を示す。具体的には、図9は、例示的な交換可能な収集媒体アセンブリ100の分解図を示す。本明細書に記載されるように、流体組成センサの交換可能な収集媒体アセンブリ100は、例えば、上側カセット部分110、下側カセット部分120、粒子収集スライド130を備える交換可能なカセットとして具体化されてもよい。上側カセット部分110及び下側カセット部分120は、粒子収集スライド130を内部に受容及び固定するように構成された収集媒体筐体を集合的に画定してもよい。本明細書に記載されるように、上側カセット部分110は、例えば、その上部に配置されたインパクタノズル112を介して(例えば、ノズル入口を介して)流体体積を受容するように、かつ/又は粒子収集スライド130上に配置された収集媒体131の受容領域に向けて流体体積を方向付けるように構成されてもよく、これにより、上側カセット部分110によって受容された流体体積内の粒子の少なくとも一部分が、収集媒体内に埋め込まれる。
【0091】
様々な実施形態では、粒子収集スライド130は、その上面の少なくとも一部分上に収集媒体131を有する透明基板132を備えてもよい。本明細書に記載されるように、収集媒体131は、流体流路に沿って流体組成センサを通って移動する流体体積との相互作用を介して、複数の粒子のうちの1つ以上の粒子を受容するように構成されてもよい。様々な実施形態では、収集媒体131は、インパクタノズル112に面するように構成された受容面と、透明基板132に少なくとも実質的に隣接して(例えば、直接固定されて)位置付けられ得る背面と、を備えてもよい。収集媒体131の受容面は、収集媒体131の一部分を画定する受容領域を含んでもよく、この受容領域は、インパクタノズル112のノズル出口に対する収集媒体131の配置に少なくとも部分的に基づいて、センサ10を通って流れる流体体積から粒子を受容するように構成されている。更に、収集媒体131は、受容面と背面との間の距離によって画定される、少なくとも実質的に約10~約1000マイクロメートル(例えば、100マイクロメートル)の厚さを有してもよい。様々な実施形態では、複数の粒子のうちの1つ以上の粒子が収集媒体131の厚さに沿ったある距離をもって収集媒体内に埋め込まれるように、収集媒体131は、ある速度で受容面へと移動する複数の粒子のうちの1つ以上の粒子を、粒子が背面に到達する前に停止させるために好適な材料を含んでもよい。例えば、様々な実施形態では、収集媒体は、ゲルなどの接着性(すなわち、粘着性)材料を含んでもよい。
【0092】
様々な実施形態では、交換可能な収集媒体アセンブリ100は、複数の構成要素を備えてもよい。例えば、図9に示されるように、上側カセット部分110、下側カセット部分120、及び粒子収集スライド130は、交換可能な収集媒体アセンブリ100の3つの別個の構成要素である。あるいは、様々な実施形態では、交換可能な収集媒体アセンブリ100が、単一のカセットを形成するように一緒に区分され得る2つの別個の構成要素を備え得るように、粒子収集スライド130は、下側カセット部分120内に成形されてもよい。更に、上側カセット部分110及び下側カセット部分120は、単一のフレーム要素に一緒に成形されてもよい。そのような状況では、単一のフレームは、本明細書に記載されるように、単一のフレーム内に適切に配置され得るように、粒子収集スライド130を受容するように構成された1つ以上の開口部を備えてもよい。
【0093】
様々な実施形態では、交換可能な収集媒体アセンブリ100の下側カセット部分120は、粒子収集スライド130を受容し、かつその上部に隣接する好ましい配置でスライド130を少なくとも部分的に固定するように構成された1つ以上の機能部を備えてもよい。例えば、下側カセット部分は、下側カセット部分の上面内の凹みとして具体化された凹状シェルフ122を使用して、粒子収集スライド130を受容及び固定することができ、凹状シェルフ122は、粒子収集スライド130の形状及びサイズと少なくとも実質的に同様である形状及びサイズを有する。更に、交換可能な収集媒体アセンブリ100の下側から、粒子収集スライド130上に配置された複数の粒子の画像を撮影することができるように、下側カセット部分120は、下側カセット部分120を通って延在する開口部124を備えてもよい。更に、下側カセット部分120の開口部124は、流体体積が交換可能な収集媒体アセンブリ100を通ってその流体出口へと流れることをかのにし得る。本明細書に記載されるように、交換可能な収集媒体アセンブリ100が流体組成センサ内に配置されているとき、下側カセット部分120の開口部124の少なくとも一部分は、収集媒体131の受容領域、及び流体組成センサの撮像装置の視野に位置合わせされてもよい。
【0094】
様々な実施形態では、上側カセット部分110及び下側カセット部分120は、下側カセット部分120上に配置された粒子収集スライド130がそれらの間に固定されるように、一緒に組み立てられるように構成されてもよい。様々な実施形態では、上側カセット部分110及び下側カセット部分120はそれぞれ、2つのカセット部分110、120が互いに組み立てられて固定されるように、他のカセット部分の取り付け機能部に対応
するそれぞれの取り付け機能部を有してもよい。例えば、1つ以上の取り付け機能部は、2つのカセット部分110、120間の半永久的係合を容易にするように構成された1つ以上の幾何学的機能部(例えば、突出隆起部、凹み、かつ/又は同様のもの)を備えてもよい。様々な実施形態では、それらの間に配置された粒子収集スライド130と一緒に組み立てられると、上側カセットアセンブリ110及び下側カセットアセンブリ120は、スライドが上側又は下側カセット部分110、120のいずれかに対して任意の方向に移動できないように、粒子収集スライド130を少なくとも実質的に完全に拘束するように集合的に構成されてもよい。
【0095】
図10A~10Bは、本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な交換可能な収集媒体アセンブリの斜視図である。具体的には、図10A及び図10Bは、それぞれ、本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な交換可能な収集媒体アセンブリ100の下側カセット部分120の上面斜視図及び底面斜視図をそれぞれ示す。交換可能な収集媒体アセンブリ100の下側カセット部分120は、収集媒体筐体の少なくとも一部を画定するフレーム要素を備えてもよい。様々な実施形態では、下側カセット部分120は、粒子収集スライドを受容して固定するように構成されてもよい。例えば、下側カセット部分は、粒子収集スライドを受容し、かつその上部に隣接する好ましい配置でスライドを少なくとも部分的に固定するように構成された1つ以上の機能部を備えてもよい。図9に示されるように、下側カセット部分120は、下側カセット部分120の上面内の凹みとして具体化された凹状シェルフ122を使用して、粒子収集スライドを受容してもよい。凹状シェルフ122は、その中に配置された粒子収集スライドの移動を少なくとも部分的に制約するように、その外側境界の周囲に延在する外周側壁によって少なくとも部分的に画定されてもよい。凹状シェルフ122は、粒子収集スライドの形状及びサイズと少なくとも実質的に同様である形状及びサイズを有してもよい。様々な実施形態では、凹状シェルフ122は、下側カセット部分120の開口部124にわたって延在するように構成されてもよく、これにより、凹状シェルフ122は、それぞれが粒子収集スライドの一部分を受容するように構成される、開口部124の両側に配置された2つの別個のシェルフ部分を画定する。そのような構成では、下側カセット部分120の凹状シェルフは、内部に配置された粒子収集側が開口部124の少なくとも一部の上に延在し得るように構成される。
【0096】
本明細書に記載されるように、下側カセット部分120の開口部124は、下側カセット部分120を通って実質的に垂直方向に延在してもよく、これにより、下側カセット部分120内に配置された粒子収集スライドの下側(粒子収集スライド上に配置された収集媒体内に埋め込まれた複数の粒子)が、交換可能な収集媒体アセンブリ100の下から見える。本明細書に記載されるように、このような構成は、流体組成センサ内の交換可能な収集媒体アセンブリ100の下に配置された撮像装置が、交換可能な収集媒体アセンブリ100の収集媒体内に埋め込まれた複数の粒子の画像をキャプチャすることを可能にし得る。更に、下側カセット部分120の開口部124は、交換可能な収集媒体アセンブリ100によって受容された流体体積が、収集媒体の表面の少なくとも一部を通過する際に、それを通って交換可能な収集媒体アセンブリ100の流体出口に流入することを可能にし得る。例えば、凹状シェルフ122は、下側カセット部分120の開口部124を横切って延在するように構成されてもよく、流体体積は、粒子収集スライドの両側に位置する2つの別個の開口部分124A、124Bのうちの1つを通って流れることができる。様々な実施形態では、交換可能な収集媒体アセンブリ100が流体組成センサ内に配置されるとき、下側カセット部分120の開口部124の少なくとも一部分は、収集媒体の受容領域、及び流体組成センサの撮像装置の視野と少なくとも実質的に位置合わせされてもよい。
【0097】
本明細書に記載されるように、下側カセット部分120は、収集媒体筐体を画定する
ために、上側カセット部分と一緒に組み立てられ得るように構成されてもよい。様々な実施形態では、下側カセット部分120は、下側カセット部分120と上側カセット部分との間の接続を容易にするように構成された1つ以上の取り付け機能部を備えてもよい。例えば、1つ以上の取り付け機能部は、下側カセット部分120と上側カセット部分との半永久的係合を容易にするように構成された1つ以上の幾何学的機能部(例えば、突出隆起部、凹み、かつ/又は同様のもの)を備えてもよい。図10Aに示されるように、下側カセット部分120の1つ以上の取り付け機能部は、下側カセット部分120の外周の少なくとも一部分の周りに延在する、例えば隆起部などの幾何学的外形を備えてもよい。様々な実施形態では、下側カセット部分120の1つ以上の取り付け機能部は、下側カセット部分120の上側カセット部分への固定された構成での組み付けを容易にするように、上側カセット部分によって画定される取り付け機能部の少なくとも1つに対応してもよい。
【0098】
図10Bに示されるように、下側カセット部分120は、その底面かつ/又は側壁によって画定される内部空洞を備えてもよい。様々な実施形態では、下側カセット部分120の底面は、1つ以上の幾何学的機能部121によって少なくとも部分的に画定されてもよく、これにより、流体組成センサ内に配置された収集媒体アセンブリドック要素の少なくとも一部分の外形に対応する内部空洞外形が作成される。下側カセット部分120は、内部空洞及び内部に配置された1つ以上の幾何学的機能部121に少なくとも部分的に基づいて、収集媒体アセンブリドック要素内の交換可能な収集媒体アセンブリ100の挿入及び位置合わせを容易にするように構成されてもよい。例えば、収集媒体アセンブリドック要素が、その底面から収集媒体アセンブリ受け部内に上方に延在する底部位置合わせ突出部を備える様々な実施形態では、下側カセット部分120は、内部空洞内に底部位置合わせ突出部を受容するように構成されてもよく、これにより、内部の1つ以上の幾何学的機能部121は、底部位置合わせ突出部と係合して、収集媒体アセンブリ受け部内の交換可能な収集媒体アセンブリ100の位置を安定させることができる。様々な実施形態では、例えば、内部空洞内の幾何学的機能部121の配置、側壁長さなどの下側カセット部分120の構成は、下側カセット部分120が流体組成センサ内の収集媒体アセンブリドック要素内に配置されるときに、下側カセットアセンブリ120に固定された粒子収集スライドが、本明細書に記載されるように、センサの粒子分析機能を最適化するために、撮像装置から所定の距離離れて位置付けられ得るようなものであってもよい。
【0099】
図11A~11Bは、本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な交換可能な収集媒体アセンブリの斜視図である。具体的には、図11A及び図11Bは、それぞれ、本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な交換可能な収集媒体アセンブリ100の上側カセット部分110の上面斜視図及び底面斜視図をそれぞれ示す。様々な実施形態では、上側カセット部分110は、流体組成センサを通って移動し、かつ収集媒体に向けて空気体積を方向付けるように構成された交換可能な収集媒体アセンブリ100の一部分を画定してもよい。本明細書に記載されるように、上側カセット部分110は、収集媒体筐体を画定するために、下側カセット部分と一緒に組み立てられ得るように構成されてもよい。様々な実施形態では、上側カセット部分110は、上側カセット部分110と下側カセット部分との間の接続を容易にするように構成された1つ以上の取り付け機能部を備えてもよい。例えば、1つ以上の取り付け機能部は、上側カセット部分110と下側カセット部分との半永久的係合を容易にするように構成された1つ以上の幾何学的機能部(例えば、突出隆起部、凹み、かつ/又は同様のもの)を備えてもよい。図11Bに示されるように、上側カセット部分110の1つ以上の取り付け機能部は、例えば、上側カセット部分110の外周の少なくとも一部分の周りに延在する、例えば外側フランジなどの幾何学的外形を備えてもよい。様々な実施形態では、上側カセット部分110の1つ以上の取り付け機能部は、上側カセット部分110の下側カセット部分への固定された構成での組み付けを容易にするように、下側カセット部分によって画定される取り付け機能部の少なくとも1つに対応してもよい。
【0100】
図11A~11Bに示されるように、上側カセット部分110は、流体組成センサのインパクタノズル112を備えるように構成されてもよい。例えば、インパクタノズル112は、上側カセット部分110の上部に配置されてもよい。そのような構成では、インパクタノズル112は、上側カセット部分110の流体入口111を画定してもよく、それを通して、上側カセット部分110は、例えば、流体組成センサ内の上流に配置された交換可能な流体流構成要素から流体体積を受容するように構成されてもよい。例えば、上側カセット部分110の流体入口111は、インパクタノズル112の出口によって画定されてもよい。様々な実施形態では、インパクタノズル112は、上側カセット部分110によって受容された流体体積内の粒子の少なくとも一部分が収集媒体内に埋め込まれるように、交換可能な収集媒体アセンブリ100内に配置された粒子収集スライド(例えば、粒子収集スライド上に配置された収集媒体の受容面)に向けて流体体積を方向付けるように更に構成されてもよい。インパクタノズル112は、上側カセット部分110の上部から上側カセット部分110の内部部分へと延在してもよく、これにより、上側カセット部分110が下側カセット部分に取り付けられて、その間に粒子収集スライドが配置されているときに、上側カセット部分の流体入口(例えば、インパクタノズル出口)111は、本明細書に記載されるように、センサの粒子収集機能を最適化するために、粒子収集スライド(例えば、粒子収集スライド上に配置された収集媒体の受容面)から所定の距離離れて配置される。
【0101】
図12A~12Bは、本明細書に記載される様々な実施形態による様々な例示的な交換可能な収集媒体アセンブリの斜視図である。具体的には、図12A図12Bは、様々な構成を含む交換可能なカセットとして具体化された交換可能な収集媒体アセンブリ100を示す。様々な実施形態では、交換可能な収集媒体アセンブリ100は、本明細書に記載されるように、センサの粒子収集及び粒子分析機能を容易にするために、収集媒体筐体内に配置された収集媒体を、撮像装置かつ/又はインパクタノズル112に対して特定の配置で流体組成センサに挿入するのを容易にするように構成されてもよい。したがって、様々な実施形態では、交換可能な収集媒体アセンブリ100は、交換可能な収集媒体アセンブリ100がそれを使用して相互作用し得る、流体組成センサ内に配置された1つ以上の構成要素に少なくとも部分的に基づいて構成されてもよい。
【0102】
例えば、本明細書に記載されるように、交換可能な収集媒体アセンブリ100は、収集媒体アセンブリドック要素内へのその挿入を可能にし、流体構成センサ内での適切な位置合わせの再現性を容易にするように構成されてもよい。例えば、交換可能な収集媒体アセンブリ100は、収集媒体アセンブリドック要素に対する交換可能な収集媒体アセンブリ100の線形位置合わせかつ/又は角度位置合わせを容易にするように、センサ内の1つ以上の他の構成要素と係合するように構成された1つ以上の位置合わせ機能部を備えてもよい。例えば、図12A及び12Bに示されるように、交換可能な収集媒体アセンブリ100は、例えば三角形又は矩形の外周などの非対称(例えば、非円形)外周を画定してもよい。そのような構成では、及び流体組成センサ内に配置された収集媒体アセンブリドック要素が、実質的に同様の形状を含む場合、交換可能な収集媒体アセンブリ100は、本明細書で更に詳細に説明するように、交換可能な収集媒体アセンブリ100(例えば、交換可能な収集媒体アセンブリ内の収集媒体)の適切な位置合わせを確実にする角度構成で、収集媒体アセンブリドック要素内にのみ嵌合することができる。
【0103】
更に、流体組成センサのインパクタノズル112が、例えば、センサ内に配置された交換可能な流体流構成要素といった、センサの別個の構成要素として、又はその一部として含まれる様々な実施形態では、交換可能な収集媒体アセンブリ100は、インパクタノズルなしで構成されてもよい。そのような状況では、図12Bに示されるように、交換可能な収集媒体アセンブリ100の流体入口111は、上側カセット部分110によって画
定されてもよい。流体入口111は、流体体積が、収集媒体に対して少なくとも実質的に垂直な流体流方向にその中を通って通過するように構成されてもよい。そのような例示的な状況では、上側カセット部分110は、上側カセット部分110及び下側カセット部分120が互いに取り付けられ、それらの間に粒子収集スライドが配置されているときに、上側カセット部分110の流体入口111が、粒子収集スライド(例えば、粒子収集スライド上に配置された収集媒体の受容面)から所定の距離離れて位置付けられるように構成されてもよい。流体入口111は、本明細書に記載されるように、全体が撮像装置の視野内にある収集媒体の受容面上の領域に向けて流体体積を方向付けるように、寸法111A及び111Bによって少なくとも部分的に画定されてもよい。例えば、寸法111A、111Bは、撮像装置のアスペクト比に少なくとも部分的に基づいて構成されてもよい。
【0104】
図13は、本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な収集媒体アセンブリドック要素の斜視図である。様々な実施形態では、収集媒体アセンブリドック要素200は、交換可能な収集媒体アセンブリを受容し、流体組成センサの内部センサ部分内の好ましい位置合わせで収集媒体アセンブリを固定するように構成されてもよい。図13に示されるように、収集媒体アセンブリドック要素200は、交換可能な収集媒体アセンブリの物理的構成に対応する1つ以上の幾何学的特徴を含むように設計された収集媒体アセンブリ受け部210を含むトレイとして具体化されてもよく、これにより、交換可能な収集媒体アセンブリがその中に挿入され、センサの1つ以上の他の構成要素に対して所望の位置に固定され得る。様々な実施形態では、収集媒体アセンブリドック要素200は、撮像装置が(例えば、プリント回路基板を介して)その底面に動作可能に取り付けられ得るように構成されてもよい。例えば、収集媒体アセンブリドック要素200に動作可能に取り付けられた撮像装置は、収集媒体アセンブリドック要素200を通って延在する撮像開口部212に直接隣接して位置付けられてもよく、これにより、撮像装置は、収集媒体アセンブリドック要素200を通る妨害されない視線を有し得る。そのような構成では、収集媒体アセンブリドック要素200(例えば、撮像開口部212)は、交換可能な収集媒体アセンブリ100が、収集媒体アセンブリドック要素200内に固定されたままである間に、交換可能な収集媒体アセンブリ100の画像を撮像装置がキャプチャすることを可能にすることによって、本明細書に記載される流体組成センサの粒子分析機能を容易にする。
【0105】
様々な実施形態では、収集媒体アセンブリ受け部210の1つ以上の部分、例えば収集媒体アセンブリ受け部側壁、周辺位置合わせ突出部213、かつ/又は底部位置合わせ突出部211のうちの1つ以上は、交換可能な収集媒体アセンブリが、収集媒体アセンブリドック要素200に対してx-y平面内で移動することを防止するように、内部に配置された交換可能な収集媒体アセンブリと係合することができる。例えば、底部位置合わせ突出部211は、その底部内面から収集媒体アセンブリ受け部210内に上方に延在するように構成されてもよい。交換可能な収集媒体アセンブリ100が、収集媒体アセンブリ受け部210内に配置されているこのような構成では、底部位置合わせ突出部211は、収集媒体アセンブリ受け部内の交換可能な収集媒体アセンブリの位置を安定させるために、底面、側壁、及びその幾何学的突出部のうちの1つ以上と係合するように、交換可能な収集媒体アセンブリの下側カセット部分の内部空洞内に突出するように構成されてもよい。
【0106】
更に、本明細書に記載されるように、収集媒体アセンブリドック要素200は、収集媒体アセンブリ受け部210に少なくとも実質的に隣接して配置され、かつ、受け部210内に配置された交換可能な収集媒体アセンブリの対応する機能部と係合するように構成された1つ以上の位置合わせ機能部を備えてもよい。1つ以上の位置合わせ機能部は、交換可能な収集媒体アセンブリの角度位置合わせを容易にし、交換可能な収集媒体アセンブリが、例えば、収集媒体アセンブリドック要素200に対して角度方向に移動するのを防ぐことができる。様々な実施形態では、本明細書に記載されるように、収集媒体アセンブ
リドック要素200は流体組成センサ内に構成されてもよく、これにより、その中に挿入された交換可能な収集媒体アセンブリが、収集媒体アセンブリドック要素200に対してx方向、y方向、z方向、及び角度方向のそれぞれに移動することを防止することができる。
【0107】
図14A図15Bは、本明細書に記載される様々な実施形態による例示的なセンサの様々なセンサ構成要素の様々な図を示す。具体的には、図14A及び図14Bは、収集媒体アセンブリドック要素200内に配置された例示的な交換可能な収集媒体アセンブリ100の様々な断面図を示し、交換可能な収集媒体アセンブリ100は、インパクタノズル112を備える。本明細書に記載されるように、流体組成センサの交換可能な収集媒体アセンブリ100は、例えば、上側カセット部分110、下側カセット部分120、粒子収集スライド130を備える交換可能なカセットとして具体化されてもよい。上側カセット部分110及び下側カセット部分120は、粒子収集スライド130(例えば、収集媒体)を2つのカセット部分110、120のそれぞれに対して固定するように構成された収集媒体筐体を集合的に画定してもよい。本明細書に記載されるように、上側カセット部分110は、例えば、その上部に配置されたインパクタノズル112を介して(例えば、ノズル入口を介して)流体体積を受容するように構成されてもよい。インパクタノズル112は、収集媒体に対して少なくとも実質的に垂直な流体流方向に、粒子収集スライド130上に配置された収集媒体の受容領域に向けて流体体積を方向付けるように構成されてもよい。流体体積は、流体体積内の複数の粒子の少なくとも一部が収集媒体内に配置されるように、インパクタノズル112の出口111から移動し、収集媒体131の表面の少なくとも一部分を通過してもよい。図示されるように、粒子収集スライドを通過すると、流体体積は、粒子収集スライド130の両側に位置する下側カセット部分120によって画定される1つ以上の開口部を通って流体流路に沿って流れ続けることができる。
【0108】
図示されるように、流体組成センサの撮像装置300は、(例えば、プリント回路基板を介して)収集媒体アセンブリドック要素200に動作可能に取り付けられてもよい。撮像装置300は、収集媒体アセンブリドック要素200を通って延在する撮像開口部に直接隣接してかつ/又は少なくとも部分的にその内部に配置されてもよく、これにより、撮像装置300は、粒子収集スライド130に対して妨害されない視線を有することができる。このような構成により、撮像装置300は、交換可能な収集媒体アセンブリ100が、収集媒体アセンブリドック要素200内に固定されたままである間に、粒子収集スライド130(例えば、収集媒体)の受容領域内に埋め込まれた複数の粒子の画像を撮像装置300がキャプチャすることを可能にし得る。様々な実施形態では、収集媒体アセンブリドック要素200の一部分(例えば、底部位置合わせ突出部211)は、そこに固定された交換可能な収集媒体アセンブリ100の内部空洞内に上方に延在してもよい。例えば、収集媒体アセンブリドック要素200は、そこに固定された撮像装置300の少なくとも一部分が、交換可能な収集媒体アセンブリ100の内部空洞内に配置されてもよいように構成されてもよい。
【0109】
様々な実施形態では、収集媒体アセンブリドック要素200の少なくとも一部分は、収集媒体アセンブリドック要素200かつ/又はそれに取り付けられた撮像装置300に対する交換可能な収集媒体アセンブリ100の位置を安定させるために、交換可能な収集媒体アセンブリ100の底面、側壁、及び幾何学的機能部のうちの1つ以上と係合してもよい。例えば、交換可能な収集媒体100は、粒子収集スライド130が、撮像装置300から離れた内部粒子撮像距離125で流体組成センサ内に配置されるように、収集媒体アセンブリドック要素200内に固定されてもよい。内部粒子撮像距離125は、粒子収集スライド上に配置された収集媒体の受容領域が撮像装置300の視野内に位置し得るようなものであってもよい。例えば、様々な実施形態において、内部粒子撮像距離は、少なくとも約100ミクロンから約5mm(例えば、1mm)であってもよい。本明細書に記
載されるように、内部粒子撮像距離125は、流体組成センサの粒子分析機能を容易にするために、収集媒体内に埋め込まれた複数の粒子に対する撮像装置300の撮像能力を最適化するために選択的に指定されてもよい。
【0110】
図示されるように、粒子収集スライド130は、その上に配置された収集媒体の受容領域においてインパクタノズル112(例えば、流体入口111)の出口から分配される例示的な流体体積から、複数の粒子を受容するように構成されてもよい。本明細書に記載されるように、収集媒体の受容領域は、収集媒体に衝突する前に、そこから例示的な流体体積が分配されるインパクタノズル112の出口の構成に対応してもよい。例えば、収集媒体の受容領域は、インパクタノズル112の出口の形状に対応する形状を有する外周によって少なくとも部分的に画定されてもよい。更に、様々な実施形態では、受容領域のサイズかつ/又は収集媒体に衝突する流体体積内の粒子の割合は、インパクタノズルの出口と収集媒体との間の距離によって画定される内部粒子撮像距離115に少なくとも部分的に対応してもよい。様々な実施形態では、内部粒子収集距離115は、収集媒体内に埋め込まれる流体体積からの粒子の割合を最大化するように構成されてもよい。内部粒子収集距離115は、粒子収集スライド130上に配置された収集媒体の受容領域の全体が撮像装置300の視野内に位置し得るように設定されてもよい。本明細書に記載されるように、内部粒子収集距離115は、流体組成センサの粒子収集機能を最適化するために選択的に指定されてもよい。様々な実施形態では、流体組成センサ10は、撮像装置300の視野及び収集媒体の受容領域の収束を容易にするように構成されてもよい。例えば、様々な実施形態では、インパクタノズル112(例えば、流体入口111)の中心軸は、撮像装置300の視野と少なくとも実質的に位置合わせされてもよい。更に、インパクタノズル112の出口は、撮像装置300の視野と少なくとも実質的に同様の形状を備えるように構成されてもよい。例えば、視野が3:4のアスペクト比によって画定される例示的な状況では、インパクタノズル112の出口は、3:4の高さ対幅比を有し、かつ撮像装置300の構成に対応する全体サイズを有する矩形断面を備えてもよい。
【0111】
図15A及び15Bは、収集媒体アセンブリドック要素200内に配置された例示的な交換可能な収集媒体アセンブリ100の様々な側断面図を示し、交換可能な収集媒体アセンブリ100は、インパクタノズル112を備えない。このような構成では、交換可能な収集媒体アセンブリ110の流体入口111は、上側カセット部分110によって画定されてもよい。図示されるように、交換可能な収集媒体アセンブリ100の流体入口111は、インパクタノズルの出口からサンプル流体体積を受容するように構成されてもよく、これは、センサの別個の構成要素として具体化されてもよく、又はセンサ内の流体流路90の少なくとも一部分を画定する他の構成要素のうちの1つに取り付けられてもよい。例えば、上側カセット部分は、インパクタノズル112と流体入口111との間で空気体積の一部分が失われるリスクを最小限に抑えるように、インパクタノズル112の出口と係合するように構成されたインパクタノズル位置合わせ要素116を備えてもよい。
【0112】
流体入口111は、流体体積が、収集媒体に対して少なくとも実質的に垂直な流体流方向にその中を通って通過するように構成されてもよい。本明細書に記載されるように、流体体積は、流体体積内の複数の粒子の少なくとも一部が収集媒体内に配置されるように、流体入口111から移動し、粒子収集スライド130上に配置された収集媒体の少なくとも一部分を通過してもよい。粒子収集スライド130を通過すると、流体体積は、粒子収集スライド130の両側に位置する下側カセット部分120によって画定される1つ以上の開口部を通って流体流路90に沿って流れ続けることができる。
【0113】
図示されるように、粒子収集スライド130は、その上に配置された収集媒体の受容領域において流体入口111から分配される例示的な流体体積から、複数の粒子を受容するように構成されてもよい。本明細書に記載されるように、収集媒体の受容領域は、収集
媒体に衝突する前に、そこから例示的な流体体積が分配される流体入口111の構成に対応してもよい。例えば、収集媒体の受容領域は、流体入口111の形状に対応する形状を有する外周によって少なくとも部分的に画定されてもよい。更に、様々な実施形態では、受容領域のサイズかつ/又は収集媒体に衝突する流体体積内の粒子の割合は、流体入口111と収集媒体との間の距離によって画定される内部粒子撮像距離115に少なくとも部分的に対応してもよい。様々な実施形態では、本明細書に記載される内部粒子収集距離115は、収集媒体内に埋め込まれる流体体積からの粒子の割合を最大化するように構成されてもよい。上述のように、流体組成センサは、撮像装置300の視野及び収集媒体の受容領域の収束を容易にするように構成されてもよい。例えば、様々な実施形態では、流体入口111の中心軸は、撮像装置300の視野と少なくとも実質的に位置合わせされてもよい。更に、流体入口111は、撮像装置300の視野と少なくとも実質的に同様の形状を備えるように構成されてもよい。例えば、視野が3:4のアスペクト比によって画定される例示的な状況では、流体入口111は、撮像装置300の構成に対応する3:4の高さ対幅比を有する矩形断面を備えてもよい。
【0114】
図16は、本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な交換可能な収集媒体アセンブリの斜視図である。具体的には、図16は、交換可能な収集媒体アセンブリ400が使い捨てスライドとして具体化されている、交換可能な収集媒体アセンブリ400を示す。様々な実施形態では、使い捨てスライド400は、その上面の少なくとも一部分上に収集媒体131を有する透明基板132を備えてもよい。本明細書に記載されるように、収集媒体131は、流体流路に沿って流体組成センサを通って移動する流体体積との相互作用を介して、複数の粒子のうちの1つ以上の粒子を受容するように構成されてもよい。様々な実施形態では、使い捨てスライドは、透明基板132及びそれに取り付けられた収集媒体131を支持するように構成されたスライドフレーム要素402を更に備えてもよい。様々な実施形態では、スライドフレーム要素402の少なくとも一部分は、流体組成センサ10からの収集媒体131の取り外しかつ/又は交換を可能にするように、使い捨てスライドとのユーザ相互作用を容易にするように構成されたハンドルとして具体化されてもよい。様々な実施形態では、使い捨てスライドは、少なくとも2つの別個の分離可能な構成要素を備えてもよい。例えば、様々な実施形態では、スライドフレーム要素402は、透明基板132から選択的に取り外し可能であってもよい。
【0115】
様々な実施形態では、使い捨てスライドは、1つ以上の圧縮要素401を更に備えてもよい。例えば、1つ以上の圧縮要素401は、本明細書に記載されるように、使い捨てスライド400がセンサの内部センサ部分に挿入されると、流体組成センサの一部分と係合するように構成されたスライドフレーム要素から延在する突出部を含んでもよい。様々な実施形態では、センサの内部センサ部分に挿入されると、1つ以上の圧縮要素401は、例えば、センサの少なくとも隣接部分に対して押圧力を加えるように構成されたスライドフレーム要素402内に成形されたばねとして具体化されてもよい。あるいは又は更に、1つ以上の圧縮要素は、流体組成センサ内に配置された対応するばね要素から圧縮力を受けるように構成され得る、使い捨てスライド400の周囲に配置された突出部かつ/又は表面を備えてもよい。1つ以上の圧縮要素401は、使い捨てスライド400の垂直方向の移動を制約することによって、流体組成センサの内部センサ部分内での使い捨てハンドル400の安定化を容易にし得る。様々な実施形態では、使い捨てスライド400は、ラッチを更に備えてもよい。例えば、様々な実施形態では、ラッチは、圧縮要素のうちの1つによって画定されてもよい。ラッチは、使い捨てスライド400の流体組成センサへの挿入時に、使い捨てスライド400がセンサから取り外されるのを防ぐように、センサの隣接する内部部分と係合するように構成されてもよい。ラッチは、取り外し方向にユーザによって引かれると、ラッチが隣接する内部センサ部分と係合して、使い捨てスライド400が流体組成センサに対して取り外し方向に更に移動するのを制約するように構成されてもよい。
【0116】
様々な実施形態では、使い捨てスライド400は、それに対応する特定の使い捨てスライド400を一意に識別するように構成された1つ以上の識別要素を更に備えてもよい。識別要素403は、例えば、バーコード、QRコード、シリアル番号などを含んでもよい。様々な実施形態では、識別要素403は、使い捨てスライド400の透明基板132の上かつ/又は内部に配置されてもよい。そのような構成では、識別要素403は、本明細書に記載されるように、識別要素403が、流体組成センサ内又は外部のいずれかに配置された撮像装置によってキャプチャかつ/又は識別され得るように、使い捨てスライド400の周囲に位置付けられてもよい。更に、様々な実施形態では、本明細書に記載される流体組成センサのコントローラは、前述の撮像装置と組み合わせて使用されて、識別要素403に少なくとも部分的に基づいて、使い捨てスライド400の識別かつ/又は処理を容易にすることができる。
【0117】
図17は、本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な流体組成の断面図である。具体的には、図17は、交換可能な収集媒体アセンブリ100が使い捨てスライド400として具体化されている、流体組成センサ内に配置された例示的な交換可能な収集媒体アセンブリ100を示す。本明細書に記載されるように、流体組成センサは、センサ筐体内の開口部を通じてそこに取り付けられた収集媒体131を有する使い捨てスライド400を受容するように構成されてもよい。流体組成センサは、スライド400を少なくとも部分的に内部センサ部分内に位置付けることができ、その結果、収集媒体131は、センサを通って移動するサンプル流体体積によって画定される流体流路内に配置される。使い捨てスライド400は、透明基板132上に配置された収集媒体131の少なくとも一部分が、本明細書に記載されるように、インパクタノズル112の出口111及び撮像装置300の両方と少なくとも実質的に位置合わせされ得るように、流体組成センサ内に配置されてもよい。そのような構成では、収集媒体131は、サンプル流体体積から複数の粒子を受容するように構成された受容領域を画定してもよい。例えば、収集媒体131の受容領域は、撮像装置300の視野内に配置されてもよい。
【0118】
図示されるように、流体組成センサは、使い捨てスライド400が粒子収集位置でセンサの内部部分内に位置付けられるとき、使い捨てスライド400の圧縮要素401がセンサ内に配置された1つ以上のセンサ構成要素の対応する隣接部分と係合し得るように構成されてもよい。例えば、圧縮要素401は、少なくとも実質的に垂直な押圧力を対応する隣接するセンサ部分に加えるために予め配置されてもよく、これにより、使い捨てスライド400は、隣接するセンサ部分から相互力を受けてもよい。様々な実施形態では、使い捨てスライド400によって反対の垂直方向に実現される相互力は、スライド400がセンサ内の1つ以上の垂直に拘束された表面に押し付けられ得るようなものであってもよい。したがって、使い捨てスライド400に加えられ、1つ以上の圧縮要素401によって誘発される相互力は、センサ内の使い捨てスライド400を垂直方向に安定させるように機能し得る。例えば、示されるように、使い捨てスライド400に作用する相互力は、使い捨てスライド400の少なくとも一部分、例えば、収集媒体131の受容領域に少なくとも実質的に隣接する透明基板132を、撮像装置300かつ/又はその中に配置された撮像装置300を有する保護筐体に押し付けることができる。このような構成では、スライド400の撮像装置300への係合は、本明細書に記載されるように、撮像装置300を汚染から保護するように機能し得る、スライド400と撮像装置300との間の境界面に沿った封止部を形成してもよい。更に、撮像装置300に対するスライドの固定は、流体組成センサが、撮像装置300と透明基板との間の内部粒子撮像距離を制御することを可能にして、収集媒体131内に埋め込まれた複数の粒子に対する撮像装置300の撮像能力を最適化することができる。同様に、撮像装置300に対するスライド400は、本明細書に記載されるように、流体組成センサが収集媒体131とインパクタノズル112の出口との間の内部粒子収集距離115を制御することを可能にして、センサの粒子収
集機能を最適化することができる。
【0119】
様々な実施形態では、流体組成センサは、センサの筐体から使い捨てスライド400を取り外すのを容易にするように構成されたスライド排出ボタン410を更に備えてもよい。本明細書に記載されるように、使い捨てスライド400のラッチ411は、使い捨てスライド400がセンサから取り外されることを防止するように、スライド排出ボタン410と係合するように構成されてもよい。図示されるように、ラッチ411は、圧縮要素401のうちの1つによって画定される。ラッチ411は、取り外し方向(例えば、実質的に水平方向)にユーザによって引かれると、ラッチ411がスライド排出ボタン410と係合して、使い捨てスライド400が流体組成センサに対して取り外し方向に更に移動するのを防止するように構成されてもよい。例えば、ラッチ411は、圧縮要素401のうちの1つによって画定される場合、ラッチ411は、スライド400を垂直方向(例えば、y方向)に少なくとも部分的に固定するように構成された前述の圧縮力の方向とは実質的に異なる方向(例えば、x方向)にスライド排出ボタン410と係合してもよい。流体組成センサは、スライド排出ボタン410においてユーザ入力(例えば、押す力)を受けると、スライド排出ボタン410の一部分がセンサ内で移動してラッチ411がそこから係合解除され、それによって、流体組成センサに対する使い捨てスライド400の取り外し方向への移動を可能にするように構成されてもよい。更に、様々な実施形態では、流体組成物は、本明細書に記載されるように、スライドが粒子収集位置に完全に位置付けられたときに、使い捨てスライド400に対して取り外し方向に押す力を加えるように構成された排出ばねを更に備えてもよい。スライド400のラッチ411がスライド排出ボタン410の隣接部分と係合解除される例示的な状況では、排出ばね412は、スライド400をセンサの内部部分から少なくとも部分的に取り外すようにスライド400に押し付けられてもよい。
コントローラ
【0120】
図18に示されるように、流体組成センサ10は、流体組成センサ10の粒子収集機能に関連付けられた様々な動作、並びに、センサ10によって受容される流体体積の少なくとも1つの粒子特性を決定するために、センサによって収集された粒子の撮像及び分析を制御するように構成されたコントローラ50を備えてもよい。図18に示されるように、コントローラ50は、メモリ51、プロセッサ52、入力/出力回路53、通信回路55、撮像装置データリポジトリ107、収集媒体特性データベース54、粒子撮像回路56、粒子タイプ識別回路57、及び粒子収集回路58を備えてもよい。コントローラ50は、本明細書に記載される動作を実行するように構成されてもよい。構成要素は、機能的制限に関して記載されているが、特定の実装は、特定のハードウェアの使用を必然的に含むことを理解されたい。本明細書に記載される構成要素の特定のものは、同様の又は共通のハードウェアを備えてよいこともまた理解されたい。例えば、回路の2つのセットは両方とも、同じプロセッサ、ネットワークインターフェース、記憶媒体などの使用を活用して、それらの関連する機能を実施するため、回路のそれぞれのセットに対して重複するハードウェアが不要である。したがって、用語「回路」の使用は、コントローラ50の構成要素に関して本明細書で使用するとき、本明細書に記載される特定の回路に関連付けられた機能を実施するように構成された特定のハードウェアを含むと理解されるべきである。
【0121】
用語「回路」は、ハードウェアを含み、いくつかの実施形態では、ハードウェアを構成するためのソフトウェアを含むことが広く理解されるべきである。例えば、いくつかの実施形態では、「回路」は、処理回路、記憶媒体、ネットワークインターフェース、入力/出力装置などを含んでもよい。いくつかの実施形態では、コントローラ50の他の要素は、特定の回路機構の機能を提供してもよいか又は補完してもよい。例えば、プロセッサ52は、処理機能を提供してもよく、メモリ51は、記憶機能を提供してもよく、通信回路55は、ネットワークインターフェース機能を提供してもよい。
【0122】
いくつかの実施形態では、プロセッサ52(かつ/又はプロセッサを補助するか若しくはプロセッサに関連付けられた任意の他の処理回路)は、装置の構成要素間で情報を渡すためのバスを介してメモリ51と通信してもよい。メモリ51は、非一時的であってもよく、例えば、1つ以上の揮発性かつ/又は不揮発性メモリを含んでもよい。例えば、メモリ51は、電子記憶装置(例えば、コンピュータ可読記憶媒体)であってもよい。様々な実施形態では、メモリ51は、装置が、本開示の例示的実施形態による様々な機能を実行することを可能にするために、情報、データ、コンテンツ、アプリケーション、命令などを記憶するように構成されてもよい。メモリ51は、本明細書に記載される任意の電子情報、データ、データ構造、実施形態、実施例、図、プロセス、動作、技術、アルゴリズム、命令、システム、装置、方法、ルックアップテーブル、若しくはコンピュータプログラム製品、又はこれらの任意の組み合わせを、部分的又は全体的に記憶するように構成されてもよいことが理解されよう。非限定的な例として、メモリ51は、粒径データ、粒子タイプデータ、粒子嵌入深度データ、粒子画像データ、粒子形状データ、粒子断面積データ、粒子質量データ、粒子密度データ、及び流体体積に関連付けられた粒子状物質質量濃度データを記憶するように構成されてもよい。様々な実施形態では、メモリは、1つ以上の粒子嵌入深度-運動量ルックアップテーブルを記憶するように更に構成されてもよい。
【0123】
プロセッサ52は、多くの異なる方法で具現化されてもよく、例えば、独立して実施するように構成された1つ以上の処理装置を含んでもよい。追加的に又は代替的に、プロセッサは、命令、パイプライン、及び/又はマルチスレッドの独立した実行を可能にするためにバスを介してタンデム型に構成された1つ以上のプロセッサを含んでもよい。用語「処理回路」の使用は、シングルコアプロセッサ、マルチコアプロセッサ、装置内部の複数のプロセッサ、及び/又はリモートプロセッサ若しくは「クラウド」プロセッサを含むと理解されてもよい。
【0124】
例示的な実施形態では、プロセッサ52は、メモリ51に記憶された命令を実行するか、又は別の方法でプロセッサにアクセス可能な命令を実行するように構成されてもよい。代替的に、又は追加的に、プロセッサは、ハードコードされた機能を実行するように構成されてもよい。したがって、ハードウェア方法又はソフトウェア方法によって構成されるか、又はそれらの組み合わせによって構成されるかにかかわらず、プロセッサは、それに応じて構成されている間、本開示の実施形態による動作を実施することができる(例えば、回路内で物理的に具現化された)エンティティを表してもよい。あるいは、別の例として、プロセッサがソフトウェア命令の実行体として具体化される場合、命令は、命令が実行されたときに本明細書に記載されるアルゴリズム及び/又は動作を実施するようにプロセッサを具体的に構成してもよい。
【0125】
いくつかの実施形態では、コントローラ50は、プロセッサ52と通信して、ユーザに出力を提供し、いくつかの実施形態では、ユーザによって提供されるコマンドなどの入力を受け付けてもよい入力-出力回路53を備えてもよい。入力-出力回路53には、グラフィカルユーザインターフェース(graphical user interface、GUI)などのユーザインターフェースを含んでもよく、ウェブユーザインターフェース、GUIアプリケーション、モバイルアプリケーション、クライアント装置、又は任意の他の好適なハードウェア若しくはソフトウェアを含んでもよいディスプレイを挙げてもよい。いくつかの実施形態では、入力-出力回路53にはまた、ディスプレイ装置、ディスプレイスクリーン、タッチスクリーン、タッチエリア、ソフトキー、キーボード、マウス、マイクロフォンなどのユーザ入力要素、スピーカ(例えば、ブザー)、発光装置(例えば、赤色発光ダイオード(light emitting diode、LED)、緑色LED、青色LED、白色LED、赤外線(infrared、IR)LED、紫外線(ultraviolet、UV)LED、又はこれらの組み合わ
せ)、又は他の入力-出力機構を挙げてもよい。プロセッサ52、(処理回路を利用して
もよい)入力-出力回路53、又はその両方は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体(例えば、メモリ51)に記憶されたコンピュータ実行可能プログラムコード命令(例えば、ソフトウェア、ファームウェア)を介して1つ以上のユーザインターフェース要素の1つ以上の機能を制御するように構成されてもよい。入力-出力回路53は、任意選択的なものであり、いくつかの実施形態では、コントローラ50は、入力-出力回路を含まなくてもよい。例えば、コントローラ50がユーザと直接対話しない場合、コントローラ50は、1人以上のユーザが直接対話する1つ以上の他の装置によって表示するためのユーザインターフェースデータを生成し、生成したユーザインターフェースデータをそれらの装置のうちの1つ以上に送信してもよい。例えば、コントローラ50は、ユーザインターフェース回路を使用して、1つ以上の表示装置によって表示するためのユーザインターフェースデータを生成し、生成されたユーザインターフェースデータをそれらの表示装置に送信してもよい。
【0126】
通信回路55は、データをコントローラ50と通信するネットワークかつ/又は任意の他の装置、回路、若しくはモジュールから受信する、かつ/又はそれらに送信するように構成されたハードウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせのいずれかで具現化された装置又は回路であってもよい。例えば、通信回路55は、有線(例えば、USB)又は無線(例えば、Bluetooth、Wi-Fi、セル方式、かつ/又は同様のもの)の通信プロトコルを介して、1つ以上の計算装置と通信するように構成されてもよい。
【0127】
様々な実施形態では、プロセッサ52は、粒子撮像回路56と通信するように構成されてもよい。粒子撮像回路56は、撮像装置300によってキャプチャされた画像などのデータを受信、処理、生成、かつ/又は送信するように構成されたハードウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせのいずれかで具現化された装置又は回路であってもよい。様々な実施形態では、粒子撮像回路56は、流体組成センサ10の撮像装置300によってキャプチャされた1つ以上の画像を分析して、収集媒体131内に存在する複数の粒子のうちのどの粒子が、新しい粒子分析中に収集媒体131によって新たに受容されたかを判定するように構成されてもよい。粒子撮像回路56は、それぞれ第1の時間及び第2の時間でキャプチャされた第1のキャプチャ粒子画像及び第2のキャプチャ粒子画像を撮像装置から受信してもよく、第1の時間は、収集媒体131によって捕捉された複数の粒子のうちの1つ以上の粒子の流体組成センサ10による分析の開始を表し、第2の時間は、第1の時間の後である(第1の時間の後に生じる)。そのような構成では、装置は、第1の時間及び第2の時間でキャプチャされたそれぞれの粒子画像を比較し、第2のキャプチャ粒子画像から、第1のキャプチャ粒子画像においてキャプチャされなかった任意の粒子を識別することによって、粒子分析の開始時に収集媒体131内に存在する粒子と、収集媒体131によって新たに受容された粒子とを区別するように構成されてもよい。様々な実施形態では、粒子撮像回路56は、流体組成センサ10の撮像装置300によってキャプチャされた1つ以上の画像を分析して、収集媒体131内の複数の粒子のうちの1つ以上の粒子のそれぞれのサイズを決定するように更に構成されてもよい。様々な実施形態では、粒子のサイズは、粒子の断面積によって規定されてもよい。様々な実施形態では、粒子撮像回路56は、様々な粒径のいずれかを有する粒子の粒径を決定するように構成されてもよい。一例として、粒子撮像回路56は、約0.3~約100マイクロメートル(例えば、2.5マイクロメートル)の直径を有する粒子の粒径、したがって、例えば、PM10、PM4、PM2.5、又はPM1などの、粒子が関連付けられてもよいサイズカテゴリを決定するように構成されてもよい。様々な実施形態では、コントローラかつ/又は粒子撮像回路56は、流体組成センサ10の撮像装置300によってキャプチャされた1つ以上の画像を分析して、収集媒体131内の複数の粒子のうちの1つ以上の粒子のそれぞれの形状を決定するように更に構成されてもよい。様々な実施形態では、粒子形状は、少なくとも部分的に粒子断面積によって画定されてもよい。粒子撮像回路56は
、1つ以上の結像技術を使用して、収集媒体131内の複数の粒子のうちの1つ以上の粒子のそれぞれの粒子嵌入深度を決定するように更に構成されてもよい。粒子撮像回路56は、例えば、1つ以上の結像技術を実行するためのメモリ51内に記憶された命令を実行するように構成されてもよい。様々な実施形態では、1つ以上の結像技術は、例えば、角スペクトル伝搬(ASP)などの1つ以上の計算手法を含んでもよい。他の実施形態では、オプトメカニカル調整を結像技術として使用してもよい。様々な実施形態では、粒子撮像回路56は、1つ以上の結像技術を使用して、収集媒体内の複数の粒子のうちの1つ以上の粒子のそれぞれに対する焦点深度122を決定してもよい。1つ以上の粒子のそれぞれに対する焦点深度を決定すると、粒子撮像回路56は、例えば、収集媒体厚さ及び透明基板108と撮像装置300との間の距離などの、流体組成センサ10の既知の寸法を使用して、収集媒体131内の複数の粒子のうちの1つ以上の粒子のそれぞれの嵌入深度121を計算するように構成されてもよい。様々な実施形態では、例えば、収集媒体131内の粒子の嵌入深度121は、収集媒体厚さ、透明基板厚さ、及び透明基板108と撮像装置300との間の距離の合計から、粒子の測定焦点深度122を差し引くことによって計算されてもよい。粒子撮像回路56は、データを撮像装置データリポジトリ107に送信する、かつ/又は撮像装置データリポジトリ107から受信してもよい。様々な実施形態では、粒子撮像回路56は、1つ以上の機械学習技術を使用して粒子の1つ以上の粒子特性を決定するように構成されてもよい。様々な実施形態では、粒子の1つ以上の粒子特性を決定するために粒子撮像回路56によって使用される1つ以上の機械学習技術は、例えば、粒子タイプ、粒子速度、粒径、粒子形状、かつ/又はコントローラ50によって生成、送信かつ/又は受容された任意の他のデータなどの、1つ以上の既知の粒子特性の1つ以上の標識されたデータセットと共に教師あり深層学習(deep supervised learning)を使用することを含んでもよい。
【0128】
様々な実施形態では、プロセッサ52は、粒子タイプ識別回路57と通信するように構成されてもよい。粒子タイプ識別回路57は、収集媒体131によって受容された複数の粒子のうちの1つ以上の粒子の粒子タイプかつ/又は粒子種を識別するように構成されたハードウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせのいずれかで具体化された装置又は回路であってもよい。様々な実施形態では、流体体積内の複数の粒子は、例えば、細菌、花粉、芽胞、カビ、生物学的粒子、煤、無機粒子、及び有機粒子のうちの1つ以上などの、様々な粒子タイプのうちの1つ以上の粒子を含んでもよい。様々な実施形態では、粒子タイプ識別回路57は、1つ以上の機械学習技術を使用して、収集媒体131によって受容された複数の粒子のうちの1つ以上の粒子のそれぞれの粒子タイプかつ/又は粒子種を決定してもよい。様々な実施形態では、複数の粒子のうちの1つ以上の粒子のそれぞれの粒子タイプかつ/又は粒子種を決定するために、粒子タイプ識別回路57によって使用される1つ以上の機械学習技術は、撮像装置300によってキャプチャされた画像、粒径データ、粒子形状データ、かつ/又はコントローラ50によって生成、送信、かつ/又は受信された任意の他のデータを分析することを含んでもよい。様々な実施形態では、粒子タイプ識別回路57は、データを撮像装置データリポジトリ107に送信する、かつ/又は撮像装置データリポジトリ107から受信してもよい。様々な実施形態では、粒子タイプ識別回路57は、粒子について決定された粒子初期速度を、流体組成センサ10を通って移動する流体の既知の流量に少なくとも部分的に基づいて近似された粒子の粒子速度と比較し、粒子に関連付けられた速度比較データを生成するように構成されてもよい。様々な実施形態では、粒子タイプ識別回路57は、フィードバックループを実行するように構成されてもよく、収集媒体131によって受容された複数の粒子のうちの1つ以上の粒子に関連付けられた1つ以上の速度比較データは、本明細書に記載されるように、1つ以上の機械学習技術に関連付けられた機械学習速度を増加させるために、機械学習モデルへの1つ以上の入力を定義してもよい。
【0129】
様々な実施形態では、流体組成センサ10は、収集媒体特性データベース54と共に
構成されてもよいか、又は収集媒体特性データベース54と通信してもよい。収集媒体特性データベース54は、少なくとも部分的にシステムのメモリ51に記憶されてもよい。いくつかの実施形態では、収集媒体特性データベース54は、流体組成センサ10から遠く離れていてもよいが、流体組成センサ10と接続されている。収集媒体特性データベース54は、1つ以上の粒子嵌入深度-運動量関係ルックアップテーブルなどの情報を含んでもよい。様々な実施形態では、粒子嵌入深度-運動量関係ルックアップテーブルは、特定の収集媒体タイプに対する粒子嵌入深度と粒子初期運動量(すなわち、収集媒体131の受容面における粒子の運動量であって、粒子は、本明細書に記載されるように、収集媒体131によって受容面で受容される)との間の関係を定義するために使用されるデータマトリックスを含んでもよい。様々な粒子嵌入深度-運動量関係ルックアップテーブルは、様々な収集媒体タイプに対する粒子嵌入深度と粒子初期運動量との間の関係を定義するために使用されるデータ行列を含んでもよい。
【0130】
粒子収集回路58は、本明細書に記載されるように、ハードウェア又はハードウェアと流体組成センサ10の粒子収集機能を制御するように構成されたソフトウェアとの組み合わせのいずれかで具体化された装置又は回路であってもよい。例えば、粒子収集回路58は、周囲環境から流体組成センサ10内へ及び流体組成センサ10を通って流体体積を引くことによって、流体サンプル収集プロセスを実行するために、流体制御センサ10内に配置されたファンを制御することができる。様々な実施形態では、粒子収集回路58は、本明細書に記載されるように、流体組成センサを開放構成と閉鎖構成との間で構成してもよい。様々な実施形態では、粒子収集回路58は、流体サンプル収集プロセス中に流体組成センサ10を閉鎖構成でロックするように構成されてもよい。更に、粒子収集回路58は、流体サンプルの収集が完了したとき(例えば、所定の時間の後、収集媒体内に存在する粒子の数が、所定の閾値粒子数を上回った後、かつ/又は視野内の粒子被覆率の割合が、閾値粒子被覆率の割合を上回った後)を判定するように構成されてもよい。このような判定の際、粒子収集回路58は、流体組成センサ10を選択的にロック解除し、センサ10を開放構成で構成するように構成されてもよい。更に、様々な実施形態では、粒子収集回路58は、本明細書に記載されるように、1つ以上の収集媒体アセンブリの自動的な再構成かつ/又は交換を容易にしてもよい。様々な実施形態では、粒子収集回路58は、交換可能な収集媒体アセンブリ上に配置された識別要素の画像のキャプチャ、及びその後のその識別を容易にするために、粒子撮像回路56と通信してもよい。様々な実施形態では、交換可能な収集媒体アセンブリ上に配置された識別要素の画像は、画像内にキャプチャされた特定の交換可能な収集媒体アセンブリ100の識別を容易にするために、1つ以上の構成要素(例えば、内部センサ構成要素かつ/又は外部システムデータベース)に通信されてもよい。
【0131】
様々な実施形態では、流体組成センサ10は、撮像装置データリポジトリ107と共に構成されてもよいか、又は撮像装置データリポジトリ107と通信してもよい。撮像装置データリポジトリ107は、少なくとも部分的にシステムのメモリ51に記憶されてもよい。いくつかの実施形態では、撮像装置データリポジトリ107は、流体組成センサ10から遠く離れていてもよいが、流体組成センサ10と接続されている。撮像装置データリポジトリ107は、流体の1つ以上の潜在的構成要素に関連する画像などの情報を含んでもよい。いくつかの実施形態では、撮像装置データリポジトリ107かつ/又は流体組成センサ10と通信する他の類似の参照データベースは、粒子を識別するために使用される非画像情報を含んでもよい(例えば、蛍光粒子の場合、分光計が、本明細書で論じられるように流体組成センサ10によって使用されてもよく、流体組成センサ10は、粒子を識別かつ/又は分類するためにスペクトル情報を受信してもよい)。また、いくつかの実施形態では、流体組成センサ10が最初に流体組成センサ10を訓練するために撮像装置データリポジトリ107などの参照データベースを使用することができ、その後は撮像装置データリポジトリ107又は他の参照データベースを参照することなく粒子を識別かつ
/又は分類する(例えば、システムは、通常の動作中に撮像装置データリポジトリ107とアクティブに通信しなくてもよい)ように構成され得るように、流体組成センサ10は、機械学習を使用して粒子を識別かつ/又は分類してもよい。
結論
【0132】
上述の説明及び関連する図面に示される教示の利益を有する多くの修正及び他の実施形態が、本開示の属する分野における当業者に想到されるであろう。したがって、本開示は、開示される特定の実施形態に限定されるものではないこと、並びに修正及び他の実施形態は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。特定の用語が本明細書で用いられているが、これらは一般的かつ記述的な意味でのみ使用され、限定の目的では使用されない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
図13
図14A
図14B
図15A
図15B
図16
図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2022-07-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体粒子特性を検出するための装置であって、
流体体積を受容するように構成された流体組成センサであって、
内部センサ部分内に配設され、流体流路の少なくとも一部分を画定するように構成された交換可能な流体流構成要素と、
交換可能な収集媒体アセンブリを受容するように構成された収集媒体アセンブリドック要素であって、前記交換可能な収集媒体アセンブリが、粒子収集位置において前記内部センサ部分内に配置されるように、前記流体体積内の複数の粒子のうちの1つ以上の粒子を受容するように構成された収集媒体を含む、収集媒体アセンブリドック要素と、
内部センサ部分を画定し、かつ、開放筐体構成と閉鎖筐体構成との間で選択的に構成可能である筐体であって、前記筐体が閉鎖構成にあるとき、垂直圧縮力が流体流構成要素に加えられて、前記収集媒体アセンブリドック要素内に配置された交換可能な収集媒体アセンブリに伝達され、交換可能な収集媒体アセンブリを垂直方向に少なくとも部分的に拘束する、筐体と、
前記収集媒体によって受容された前記複数の粒子のうちの前記1つ以上の粒子の少なくとも一部分の画像をキャプチャするように構成された撮像装置と、
前記画像に少なくとも部分的に基づいて、前記流体体積の前記複数の粒子の少なくとも1つの粒子特性を決定するように構成されたコントローラと、を備える流体組成センサを備え、
前記流体流路の少なくとも一部分は、前記収集媒体に少なくとも実質的に向かっている流体流方向に延在し、
前記収集媒体アセンブリドック要素は、前記交換可能な収集媒体アセンブリと前記撮像装置との間の横方向の相対移動を拘束するように構成されている、装置。
【請求項2】
前記収集媒体アセンブリドック要素は、前記収集媒体アセンブリドック要素に対する移動に対して前記交換可能な収集媒体アセンブリを拘束するように、前記交換可能な収集媒体アセンブリと係合するように構成された1つ以上の位置合わせ機能部を備え、前記装置は、内部センサ部分を画定し、前記流体体積を受容するように構成された流体入口を含む筐体を更に備え、前記筐体は、開放筐体構成と閉鎖筐体構成との間で選択的に構成可能であり、前記開放筐体構成は、前記交換可能な収集媒体アセンブリが前記内部センサ部分内から取り外され得る開口部を提供し、前記閉鎖構成にある前記流体組成センサは、前記交換可能な収集媒体アセンブリを、少なくとも前記横方向、垂直方向、及び角度方向において、前記収集媒体アセンブリドック要素に対する移動に対して拘束するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【外国語明細書】