(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022153701
(43)【公開日】2022-10-13
(54)【発明の名称】収納具
(51)【国際特許分類】
B65D 25/20 20060101AFI20221005BHJP
【FI】
B65D25/20 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021056360
(22)【出願日】2021-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000128234
【氏名又は名称】株式会社エポック社
(74)【代理人】
【識別番号】110002022
【氏名又は名称】弁理士法人コスモ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】境 亮
【テーマコード(参考)】
3E062
【Fターム(参考)】
3E062AA09
3E062AB20
3E062CA02
3E062DA01
3E062FB01
3E062FC02
3E062MA02
(57)【要約】
【課題】簡単な操作で被収納物を着脱可能な収納具を提供する。
【解決手段】収納具1は、被収納物の第一端部を支持可能に第一方向側を開口させた支持囲繞部24と、支持囲繞部24よりも第一方向側の位置において被収納物の着脱方向である第一方向側とは異なる第二方向側への移動に対して係脱可能に設けられた内リブ25と、を収納部22に設けている。内リブ25は、被収納物の外周に設けられた凹部に係合して被収納物の第一方向側への抜けを防止可能な第一内リブ251と、被収納物の外径よりも収納部22の内径が小さくなるように突出した第二内リブ252と、を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被収納物の第一端部を支持可能に第一方向側を開口させた支持囲繞部と、前記支持囲繞部よりも前記第一方向側の位置において前記被収納物の着脱方向である前記第一方向側とは異なる第二方向側への移動に対して係脱可能に設けられた内リブと、を収納部に設けたことを特徴とする収納具。
【請求項2】
前記内リブは、
前記収納部内において対向して設けられ、
前記被収納物の外周に設けられた凹部に係合して前記被収納物の前記第一方向側への抜けを防止可能な第一内リブと、前記被収納物の外径よりも前記収納部の内径が小さくなるように突出した第二内リブと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の収納具。
【請求項3】
前記収納部は、前記被収納物の着脱側開口と、前記着脱側開口と連続して前記第一方向側に位置する端部側開口とを有し、
前記端部側開口の内縁には、前記収納部に収納状態の前記被収納物の側面と当接して前記被収納物の回転を規制する第三内リブが前記内リブに対して直交する方向に設けられる、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の収納具。
【請求項4】
前記支持囲繞部は、前記着脱側開口の開口縁の一部を形成する囲繞壁を含むことを特徴とする請求項3に記載の収納具。
【請求項5】
前記被収納物は、前記第一端部とは反対側の第二端部にノズル部を有したスプレー容器であり、
前記収納部を内部に有して下端に支持脚が設けられた本体部と、前記収納部に収納されて上方に位置する前記端部側開口から突出した前記スプレー容器の前記第二端部に装着可能なキャップと、を備える、
ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の収納具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、内容物を含んだ被収納物を収納する収納具が提案されている。例えば、特許文献1には、内容物が収容される内装容器と、該内装容器を収納するとともに、口部の外周面に雄ねじ部が形成された収納具(外容器)と、収納具に着脱自在に装着されて内装容器を収納具に固定する肩カバーと、を備える二重容器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のような収納具は、肩カバーを用いることで、被収納物である内装容器を収納しているため、構成部材が多く被収納物を着脱させる操作も煩雑である。
【0005】
本発明は、簡単な操作で被収納物を着脱可能な収納具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの態様に係る収納具は、被収納物の第一端部を支持可能に第一方向側を開口させた支持囲繞部と、前記支持囲繞部よりも前記第一方向側の位置において前記被収納物の着脱方向である前記第一方向側とは異なる第二方向側への移動に対して係脱可能に設けられた内リブと、を収納部に設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上記の態様によれば、簡単な操作で被収納物を着脱可能な収納具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態に係る収納具のスプレー容器を配置した状態を示す図であり、(a)は収納具の前方から見た斜視図を示し、(b)は収納具の後方から見た斜視図を示す。
【
図2】本発明の実施形態に係る本体部を右後方から見た斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る本体部を上方から見た斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る
図1に示した収納具のIV-IV断面位置においてスプレー容器を着脱させる様子を示す図であり、(a)はキャップを外したスプレー容器を収納部に着脱させる過程を示し、(b)は収納部に収納されたスプレー容器にキャップを装着した状態を示す。
【
図5】本発明の実施形態に係る収納具にスプレー容器を配置して一部拡大した背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1(a)及び
図1(b)に示す収納具1は、被収納物であるスプレー容器4を収納部22内に収納させて、スプレー容器4を装飾したり、ユーザに着せ替えを楽ませたりすることができる。収納具1に収納されたスプレー容器4の先端には、キャップ3を装着させることができる。ユーザは、スプレー容器4の未使用時にはキャップ3を装着させて香水瓶を模した収納具1の全体の形態を楽しむことができる。またユーザは、スプレー容器4の使用時にはキャップ3を外すことでノズル部422(
図4(b)参照)を露出させ、噴霧操作を行うとノズル部422からスプレー容器4に充填された内容物である液体の噴霧を、香水を噴霧する動作を模して行うことができる。以下、収納具1の説明において、
図1(a)の上方を上、その反対側を下とし、
図1(a)の開口部23側を前、その反対側を後ろとする。また、収納具1の後方から見た左側を左、その反対側を右とする。
【0010】
収納具1は、スプレー容器4を固定支持する本体部2と、スプレー容器4に装着可能なキャップ3とを有する。本体部2は、上下方向に長尺な柱状に形成されている。本体部2の外表面には任意の装飾が施されており、本体部2はスプレー容器4の外装部材や保護部材として機能する。本体部2は、下端に支持脚21を設けている。支持脚21は、本体部2の外径全体に対して径方向に突出してフランジ状に設けられている。また本体部2は、内部に収納部22を有する。本体部2の前方には、逆三角形状で前後に貫通する開口部23(窓部)が設けられている。開口部23は、収納部22と連通している。収納部22内に収納されたスプレー容器4の容器本体41が透光性部材で形成されている場合、ユーザはスプレー容器4内の内容物の残量を前方の外部から開口部23を通じて確認することができる。
【0011】
図2において、本体部2に設けられた収納部22は、後方面側に設けられたスプレー容器4の着脱側開口221と、着脱側開口221と連続して上方の第一方向側に位置するように設けられた端部側開口222とを有する。また、収納部22の下方には、スプレー容器4の下端部(第一端部)を支持可能に第一方向側(上方側)を開口させた支持囲繞部24が設けられている。支持囲繞部24は、
図3に示すように円形で平坦な底部241を有する。また支持囲繞部24は、底部241の外周周りの各側方(前後左右側)が囲繞壁(内壁223b,223cの一部及び囲繞壁242を含む壁部)で囲われている。後方に位置する囲繞壁242の端部は、着脱側開口221の下端側の一部の開口縁221aを形成する。開口縁221aは略水平で左右方向に形成されている。開口縁221aの左右幅は収納部22に収納されるスプレー容器4の外径より僅かに広く形成される。開口縁221aの左右端から上方へ延設される着脱側開口221の左縁221b及び右縁221c間の開口幅は、略平行であってスプレー容器4を挿抜可能な程度にスプレー容器4よりも幅広に形成される。左縁221b及び右縁221cから収納部22内に連続する内壁223b,223cは、略平坦面状に設けられて互いに対向するように平行に配置されている。
【0012】
収納部22は、支持囲繞部24よりも上方側(第一方向側)の位置においてスプレー容器4の着脱方向である上方側とは異なる第二方向側(本実施形態では前後方向)への移動に対して係脱可能な内リブ25を、各内壁223b,223cに設けている。従って、内リブ25は、収納部22内において対向して設けられている。内リブ25は、第一内リブ251と、第一内リブ251の上方に設けられた第二内リブ252とを含む。第一内リブ251は、前後方向に亘って設けられ、平板状に突出している。また、第一内リブ251の後端部には、後方から前方へ向かって徐々に突出するように傾斜させた傾斜部が設けられる。
【0013】
第二内リブ252は、
図3に示すように、平面視すると低頭の略三角形板状に、前後方向に延設して設けられている。従って、第二内リブ252の後方側及び前方側には、傾斜部が設けられる。第二内リブ252の後方側の傾斜部は、第一内リブ251の後方側の傾斜部と、同じ前後位置に設けられている。また、第二内リブ252は、スプレー容器4の外径(詳細には、ノズルヘッド42の外径)よりも、収納部22の内径が小さくなるように(即ち、対向する第二内リブ252間の幅がスプレー容器4(ノズルヘッド42)の外径よりも小さくなるように)突出している(
図5も参照)。
【0014】
本体部2は、上端側に、前述した収納部22の端部側開口222が形成された口部26を有する。口部26は、前方又は前方斜め方向から見ると筒状の瓶の開口に倣った形状を有しているが、後方側が着脱側開口221と連設されて開口している。
【0015】
図3に示すように、端部側開口222の内縁である口部26の内周面には、収納部22に収納された状態のスプレー容器4の側面(詳細には、ノズルヘッド42の側面)と当接してスプレー容器4の回転を規制する第三内リブ27が設けられる。第三内リブ27は、内リブ25に対して交差する方向に設けられ、本実施形態では第一内リブ251及び第二内リブ252(内リブ25)に対して直交する上下方向に延設されるように設けられる。第三内リブ27は、平面視(横断面視)略三角形状に形成される。また本実施形態では、図示は省略しているが、第三内リブ27と当接するノズルヘッド42の外周側面に、滑り止め用の凹凸であるローレット加工(例えば、複数の縦リブによる平目加工)が施されている。第三内リブ27は、ノズルヘッド42の凹凸が設けられた外周側面と当接することで、スプレー容器4の意図しない回転を規制することができる。
【0016】
図1(b)及び
図4(b)に示すスプレー容器4は、外形の全体が略円柱状に形成される。スプレー容器4は、容器本体41とノズルヘッド42とを有する。容器本体41には液体を充填させることができ、ユーザがノズルヘッド42の押下部421を容器本体41側に押下操作すると、押下部421の側面に設けられたノズル部422から容器本体41に充填された内容物を噴霧(又は噴射)することができる。スプレー容器4は、支持囲繞部24に支持される下端部(第一端部)とは反対側の上端部(第二端部)のノズルヘッド42に噴出口であるノズル部422を有する。なお、ノズルヘッド42の詳細な図示は省略している。
【0017】
キャップ3は、
図1に示すように逆円錐台状に形成されて、下方よりも上方の外径が大きくなるように設けられている。キャップ3は、
図4(b)に示すよう、下端側に開口した円形の凹部31を有する。キャップ3は、この凹部31を、スプレー容器4の上端部に位置するノズルヘッド42に装着可能に構成される。キャップ3は、ノズルヘッド42の外側面に設けられた段部42aに当接して装着位置が位置決めされる。キャップ3の外周面には、宝石のファセットカットのカット面を模した多面形状が形成されている。
【0018】
次に、スプレー容器4を収納具1に着脱させる操作について説明する。スプレー容器4を装着させる際には、まず、
図4(a)に示すように、スプレー容器4を、下端側から先に支持囲繞部24に挿入させるように傾けて収納部22に進入させる。その後、スプレー容器4の下端側を支持囲繞部24内に収納させたまま、スプレー容器4を収納部22側へ付勢して起こすように操作すると、スプレー容器4の側面が、第二内リブ252に当接する。対向する第二内リブ252間の幅は、スプレー容器4の外径よりも小さく(狭く)形成されている。しかし、スプレー容器4は、収納部22側に更に押圧操作されると、第二内リブ252を介して収納部22の内壁223b,223cを左右に押し広げて、第二内リブ252よりも内側である収納部22側に移動することができる。また、スプレー容器4が第二内リブ252を通過して収納部22内に移動する際、スプレー容器4の下端部が支持囲繞部24の囲繞壁242により収納部22に対する後方向(外方向)への移動が規制されるため、スプレー容器4は容易に収納部22内に装着させることができる。
【0019】
図1(b)に示すように、収納部22内に収納された状態のスプレー容器4は、第二内リブ252により後方への移動が規制される。また、
図5に示すように、第一内リブ251は、スプレー容器4の外周に設けられた凹部43(
図5に示す容器本体41とノズルヘッド42との境界部)に係合して、スプレー容器4の上方への移動(抜け)を防止可能に構成される。従って、スプレー容器4は、収納部22に収納されることで安定支持される。
【0020】
また、スプレー容器4のノズルヘッド42は、収納部22に収納された状態において、端部側開口222から突出するように本体部2の上部に配置される。ノズルヘッド42には、キャップ3を装着させることができる。キャップ3の凹部31の内周面には、上下方向(凹部31の開口軸方向)に延設される第四内リブ311が4箇所に設けられている。第四内リブ311は、凹部31の内周面における周方向に等間隔で配置されている。従って、第四内リブ311は対向して配置されている。このため、ノズルヘッド42にキャップ3の凹部31を係合させると、この第四内リブ311がノズルヘッド42の外周面を挟圧するため、キャップ3はユーザの手で着脱可能な程度の力でノズルヘッド42に装着される。なお、キャップ3は、スプレー容器4を収納部22に収納させる前に予めノズルヘッド42に装着させておいてもよい。
【0021】
スプレー容器4の噴霧(又は噴射)操作を行う場合、ユーザはまずキャップ3をノズルヘッド42から取り外す。このとき、容器本体41の肩部411は、第一内リブ251と当接することにより、本体部2から上方へ引き抜かれることが防止される。キャップ3が取り外されると、本体部2の上方位置にノズルヘッド42のノズル部422が露出する。従って、ユーザは、露出したノズルヘッド42の押下部421を押下操作することにより内容物である液体(例えば、水)を噴霧することができる。スプレー容器4の用途としては、例えば、略球体状(球体及び多面体を含む)に形成した水溶性樹脂である複数の溶着性ビーズ玩具を溶着させて任意の形状を作成するビーズ遊びに用いることができる。溶着性ビーズ玩具は、ポリビニルアルコールを樹脂に配合して混錬して形成される。また、溶着性ビーズ玩具を形成する樹脂は、透明材料や透光性を有する材料又は不透明材料を適宜選択して形成される。ユーザ(遊戯者)が任意の形状となるように配置した溶着性ビーズ玩具に、スプレー容器4を用いて水をかけると、各溶着性ビーズ玩具は一旦湿潤状態となった後に乾燥して互いに溶着して纏った形状を形成することができる。
【0022】
スプレー容器4を使用しない場合は、
図4(b)等に示すように、キャップ3をノズルヘッド42に装着させて保管等することができる。ノズルヘッド42に装着されたキャップ3は、凹部31の開口縁部がノズルヘッド42の段部42aと当接するため、押下部421への誤操作を防止することができる。
【0023】
スプレー容器4を収納部22から取り外す際は、上述した装着の操作とは逆の操作を行う。即ち、スプレー容器4の上端側(キャップ3は外した状態であってもよいし、装着した状態であってもよい。)を後方の着脱側開口221側へ付勢する。すると、スプレー容器4は、第二内リブ252を介して収納部22の内壁223b,223cを左右に押し広げて、第二内リブ252よりも収納部22の外側に移動することができる。このとき、スプレー容器4の下端部側は支持囲繞部24内に位置されており、スプレー容器4は斜めに傾斜する。その後、ユーザは、スプレー容器4を収納部22から引き抜いて本体部2から容易に取り出すことができる。
【0024】
本体部2からスプレー容器4を取り出すことで、ノズルヘッド42を容器本体41から取り外し水等の内容物の補充を行うことができる。
【0025】
以上のような本発明の実施形態によれば、下記の態様の収納具を提供することができる。
【0026】
第1の態様に係る収納具は、被収納物の第一端部を支持可能に第一方向側を開口させた支持囲繞部と、前記支持囲繞部よりも前記第一方向側の位置において前記被収納物の着脱方向である前記第一方向側とは異なる第二方向側への移動に対して係脱可能に設けられた内リブと、を収納部に設けたことを特徴とする。
【0027】
この構成によれば、被収納物(スプレー容器4)は、内リブ25によって係脱可能に構成され、収納部22内に収納した状態では支持囲繞部24と内リブ25によって収納部22からの意図しない抜けが防止される。従って、収納具1は、簡単な操作で被収納物を着脱可能とすることができる。
【0028】
第2の態様に係る収納具は、前記内リブは、前記収納部内において対向して設けられ、前記被収納物の外周に設けられた凹部に係合して前記被収納物の前記第一方向側への抜けを防止可能な第一内リブと、前記被収納物の外径よりも前記収納部の内径が小さくなるように突出した第二内リブと、を含む、ことを特徴とする。
【0029】
この構成によれば、第一内リブ251により被収納物の上方(支持囲繞部24側とは反対側)への抜けを防止するとともに、第二内リブ252により被収納物を収納部22内に安定支持させ意図しない係脱を防止することができる。
【0030】
第3の態様に係る収納具は、前記収納部は、前記被収納物の着脱側開口と、前記着脱側開口と連続して前記第一方向側に位置する端部側開口とを有し、前記端部側開口の内縁には、前記収納部に収納状態の前記被収納物の側面と当接して前記被収納物の回転を規制する第三内リブが前記内リブに対して直交する方向に設けられる、ことを特徴とする。
【0031】
この構成によれば、収納具1に収納された被収納物の回転を防止し、被収納物を本体部2に収納したまま使用等を行うことができる。
【0032】
第4の態様に係る収納具は、前記支持囲繞部は、前記着脱側開口の開口縁の一部を形成する囲繞壁を含むことを特徴とする。
【0033】
この構成によれば、被収納物を収納部22に収納する際、被収納物の一部を囲繞壁242に支持させて容易に着脱操作を行うことができる。
【0034】
第5の態様に係る収納具は、前記被収納物は、前記第一端部とは反対側の第二端部にノズル部を有したスプレー容器であり、前記収納部を内部に有して下端に支持脚が設けられた本体部と、前記収納部に収納されて上方に位置する前記端部側開口から突出した前記スプレー容器の前記第二端部に装着可能なキャップと、を備える、ことを特徴とする。
【0035】
この構成によれば、収納具1は、収納部22に収納したままスプレー容器4のノズル部422から内容物を噴霧(又は噴射)することができる。また収納具1は、スプレー容器4を使用しない場合にはキャップ3を装着することでスプレー容器4の誤操作を防止するとともに、本体部2及びキャップ3により任意の意匠を施してスプレー容器4を装飾させたり、着せ替えを楽しんだりことができる。
【0036】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は本実施形態によって限定されることは無く、種々の変更を加えて実施することができる。例えば、本実施形態では、被収納物がスプレー容器4である例について説明したが、スプレー容器4以外の任意の形態や用途の被収納物を収納部22に収納可能としてもよい。
【0037】
また、支持囲繞部24は、スプレー容器4の一方の端部を支持可能に構成されていればよく、側方の外周周りの全方向を壁部によって囲われていなくてもよい。また支持囲繞部24は、着脱側開口221とは反対側(本実施形態では前方側)については開口させるなど壁部や支持部を設けない構成としてもよい。また、支持囲繞部24は、底部241として、スプレー容器4を支持可能な構成であればよく、開口部を設けた構成や、凹凸面としてもよい。
【0038】
また、本実施形態では、ノズル部422として、噴出口を設けた例について説明したが、流路を形成する小径のホースや、ホース継手を設けてもよい。
【符号の説明】
【0039】
1 収納具 2 本体部
3 キャップ 4 スプレー容器
21 支持脚 22 収納部
23 開口部 24 支持囲繞部
25 内リブ 26 口部
27 第三内リブ 31 凹部
41 容器本体 42 ノズルヘッド
42a 段部 43 凹部
100 溶着性ビーズ玩具 221 着脱側開口
221a 開口縁 221b 左縁
221c 右縁 222 端部側開口
223b 内壁 223c 内壁
241 底部 242 囲繞壁
251 第一内リブ 252 第二内リブ
311 第四内リブ 411 肩部
421 押下部 422 ノズル部
【手続補正書】
【提出日】2022-03-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】