(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022153926
(43)【公開日】2022-10-13
(54)【発明の名称】走査電子顕微鏡のオートフォーカス方法および画像生成装置
(51)【国際特許分類】
H01J 37/21 20060101AFI20221005BHJP
H01J 37/28 20060101ALI20221005BHJP
【FI】
H01J37/21 B
H01J37/28 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021056706
(22)【出願日】2021-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】301014904
【氏名又は名称】東レエンジニアリング先端半導体MIテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100118500
【弁理士】
【氏名又は名称】廣澤 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100091498
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 勇
(72)【発明者】
【氏名】菊池 水軍
【テーマコード(参考)】
5C101
【Fターム(参考)】
5C101AA03
5C101BB03
5C101EE15
5C101EE47
5C101FF02
5C101HH35
5C101HH39
5C101HH48
(57)【要約】
【課題】短時間でフォーカス調整を完了することができる方法を提供する。
【解決手段】本方法は、走査電子顕微鏡1のフォーカス位置を連続的に変更しながら、ワークピースWの表面に形成されたパターンの画像を走査電子顕微鏡1により繰り返し生成し、パターンの複数の移動平均画像MA1~MA7を作成し、複数の移動平均画像MA1~MA7のそれぞれの複数の鮮鋭度を算出し、複数の鮮鋭度に基づいて最適なフォーカス位置を決定する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走査電子顕微鏡のオートフォーカス方法であって、
前記走査電子顕微鏡のフォーカス位置を連続的に変更しながら、ワークピースの表面に形成されたパターンの画像を前記走査電子顕微鏡により繰り返し生成し、
前記パターンの複数の移動平均画像を作成し、
前記複数の移動平均画像のそれぞれの複数の鮮鋭度を算出し、
前記複数の鮮鋭度に基づいて最適なフォーカス位置を決定する、オートフォーカス方法。
【請求項2】
前記複数の移動平均画像のそれぞれは、前記最適なフォーカス位置の決定において生成された、時間的に連続する所定枚数の画像の平均画像である、請求項1に記載のオートフォーカス方法。
【請求項3】
前記パターンの画像の生成を繰り返すたびに、1枚の移動平均画像を作成する、請求項1または2に記載のオートフォーカス方法。
【請求項4】
オートフォーカス機能を有する画像生成装置であって、
走査電子顕微鏡と、
プログラムが格納された記憶装置および前記プログラムに含まれる命令に従って演算を実行する処理装置を有する動作制御部を備え、
前記動作制御部は、
前記走査電子顕微鏡のフォーカス位置を連続的に変更しながら、前記走査電子顕微鏡に指令を発して、ワークピースの表面に形成されたパターンの画像を繰り返し生成させ、
前記パターンの複数の移動平均画像を作成し、
前記複数の移動平均画像のそれぞれの複数の鮮鋭度を算出し、
前記複数の鮮鋭度に基づいて最適なフォーカス位置を決定するように構成されている、画像生成装置。
【請求項5】
前記複数の移動平均画像のそれぞれは、前記最適なフォーカス位置の決定において生成された、時間的に連続する所定枚数の画像の平均画像である、請求項4に記載の画像生成装置。
【請求項6】
前記動作制御部は、前記走査電子顕微鏡が前記パターンの画像の生成を繰り返すたびに、1枚の移動平均画像を作成するように構成されている、請求項4または5に記載の画像生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走査電子顕微鏡のオートフォーカス技術に関し、特にオートフォーカスに必要な時間を短縮するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
走査電子顕微鏡は、ウェーハの表面に形成された配線パターンの寸法測定や、配線パターンの欠陥検出などのウェーハ検査に使用されている。走査電子顕微鏡は、一般に、電子ビームをウェーハの表面上に自動でフォーカスさせるオートフォーカス機能を有している。
【0003】
図4は、従来のオートフォーカス方法を説明するための模式図である。
図4示すように、走査電子顕微鏡は、フォーカス位置を固定した状態で所定枚数(例えば4枚)の画像P1~P4を生成し、これらの画像から平均画像AP1を作成する。次に、フォーカス位置を少しだけ変化させ、同じようにして所定枚数の画像P5~P8を生成し、これらの画像から平均画像AP2を作成する。このような動作を繰り返し実行することで、複数の画像P1~P28から複数の平均画像AP1~AP7が作成される。
【0004】
走査電子顕微鏡は、得られた複数の平均画像AP1~AP7の鮮鋭度を算出する。より具体的には、走査電子顕微鏡は、各平均画像を微分処理し、平均画像上のパターンエッジの鮮鋭度を算出する。そして、走査電子顕微鏡は、最も高い鮮鋭度の平均画像に対応するフォーカス位置を決定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のオートフォーカス技術は、
図4に示すように、多くの画像P1~P28を生成するためにある程度の長い時間を必要とする。結果として、ウェーハ検査のスループットが低下してしまう。また、複数の画像P1~P28を生成するために電子ビームがウェーハに繰り返し照射されるため、ウェーハの表面を形成する膜(例えばレジスト)が帯電してしまう。結果として、画像に現れるパターン形状が歪んだり、輝度が不均一となってしまう。
【0007】
そこで、本発明は、短時間でフォーカス調整を完了することができる方法および装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一態様では、走査電子顕微鏡のオートフォーカス方法であって、前記走査電子顕微鏡のフォーカス位置を連続的に変更しながら、ワークピースの表面に形成されたパターンの画像を前記走査電子顕微鏡により繰り返し生成し、前記パターンの複数の移動平均画像を作成し、前記複数の移動平均画像のそれぞれの複数の鮮鋭度を算出し、前記複数の鮮鋭度に基づいて最適なフォーカス位置を決定する、オートフォーカス方法が提供される。
【0009】
一態様では、前記複数の移動平均画像のそれぞれは、前記最適なフォーカス位置の決定において生成された、時間的に連続する所定枚数の画像の平均画像である。
一態様では、前記パターンの画像の生成を繰り返すたびに、1枚の移動平均画像を作成する。
【0010】
一態様では、オートフォーカス機能を有する画像生成装置であって、走査電子顕微鏡と、プログラムが格納された記憶装置および前記プログラムに含まれる命令に従って演算を実行する処理装置を有する動作制御部を備え、前記動作制御部は、前記走査電子顕微鏡のフォーカス位置を連続的に変更しながら、前記走査電子顕微鏡に指令を発して、ワークピースの表面に形成されたパターンの画像を繰り返し生成させ、前記パターンの複数の移動平均画像を作成し、前記複数の移動平均画像のそれぞれの複数の鮮鋭度を算出し、前記複数の鮮鋭度に基づいて最適なフォーカス位置を決定するように構成されている、画像生成装置が提供される。
【0011】
一態様では、前記複数の移動平均画像のそれぞれは、前記最適なフォーカス位置の決定において生成された、時間的に連続する所定枚数の画像の平均画像である。
一態様では、前記動作制御部は、前記走査電子顕微鏡が前記パターンの画像の生成を繰り返すたびに、1枚の移動平均画像を作成するように構成されている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、オートフォーカス動作時に生成される画像の枚数が従来のオートフォーカス方法に比べて少なくなり、結果として、より短い時間でオートフォーカス動作を完了することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】画像生成装置の一実施形態を示す模式図である。
【
図2】オートフォーカス動作の一実施形態を説明するための図である。
【
図3】
図2に示す複数の移動平均画像のそれぞれの複数の鮮鋭度を表すグラフである。
【
図4】従来のオートフォーカス方法を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、画像生成装置の一実施形態を示す模式図である。画像生成装置は、ワークピースWの画像を生成する走査電子顕微鏡1と、走査電子顕微鏡1の動作を制御する動作制御部5を備えている。ワークピースWの例としては、半導体デバイスの製造に使用されるウェーハ、マスク、パネル、基板などが挙げられる。
【0015】
動作制御部5は、少なくとも1台のコンピュータから構成される。動作制御部5は、プログラムが格納された記憶装置5aと、プログラムに含まれる命令に従って演算を実行する処理装置5bを備えている。記憶装置5aは、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの主記憶装置と、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)などの補助記憶装置を備えている。処理装置5bの例としては、CPU(中央処理装置)、GPU(グラフィックプロセッシングユニット)が挙げられる。ただし、動作制御部5の具体的構成はこれらの例に限定されない。
【0016】
走査電子顕微鏡1は、電子ビームを放出する電子銃15、電子銃15から放出された電子ビームを集束する集束レンズ16、電子ビームをX方向に偏向するX偏向器17、電子ビームをY方向に偏向するY偏向器18、電子ビームをワークピースWにフォーカスさせる対物レンズ20、電子ビームの焦点距離を調整するフォーカスレンズ21、ワークピースWを支持するステージ31を有する。電子銃15、集束レンズ16、X偏向器17、Y偏向器18、対物レンズ20、およびフォーカスレンズ21は、カラム30内に配置されている。
【0017】
電子銃15から放出された電子ビームは集束レンズ16で集束された後に、X偏向器17、Y偏向器18で偏向されつつ対物レンズ20およびフォーカスレンズ21により集束されてワークピースWの表面に照射される。ワークピースWに電子ビームの一次電子が照射されると、ワークピースWからは二次電子および反射電子などの電子が放出される。ワークピースWから放出された電子は電子検出器26により検出される。電子検出器26の電子検出信号は、画像取得装置28に入力され画像に変換される。このようにして、走査電子顕微鏡1は、ワークピースWの表面の画像を生成する。画像取得装置28は動作制御部5に接続されている。
【0018】
走査電子顕微鏡1は、ワークピースWの画像の鮮鋭度、鮮明度、またはS/N比などを改善するために、走査電子顕微鏡1は、ワークピースWの同じ領域を繰り返し撮像して複数の画像を生成し、動作制御部5はこれらの画像を積算し、さらに積算された画像の各画素の輝度値の平均を算出することで平均画像を生成するように構成されている。
【0019】
上述のように構成された画像生成装置は、ワークピースWの表面に形成されたパターン上に電子ビームを自動でフォーカスさせるオートフォーカス動作を実施するように構成されている。本実施形態のオートフォーカス動作は、時間軸に沿って並ぶ複数の画像から作成された移動平均画像を利用する。以下、本実施形態に係るオートフォーカス動作について説明する。
【0020】
動作制御部5は、走査電子顕微鏡1に指令を発して、ワークピースWを電子ビームで走査することで、ワークピースWの表面に形成されたパターンの画像を生成させる。動作制御部5は、走査電子顕微鏡1の画像取得装置28から画像を取得する。次に、動作制御部5は、走査電子顕微鏡1のフォーカス位置を変更する。フォーカス位置は、フォーカスレンズ21に流す電流の値、対物レンズ20に流す電流の値、X偏向器17およびY偏向器18に流す電流の値が挙げられる。本実施形態では、動作制御部5は、ファインフォーカスに適したフォーカスレンズ21に流す電流を変更させることで、電子ビームの焦点距離を変化させる。
【0021】
一実施形態では、動作制御部5は、対物レンズ20に流す電流の値を変更させる、またはX偏向器17およびY偏向器18に流す電流の値を変更させることで、電子ビームの焦点距離を変化させてもよい。X偏向器17およびY偏向器18は、通常、電子ビームを偏向させる目的で使用されるのであるが、X偏向器17およびY偏向器18は電子ビームの焦点距離を変化させる機能も有している。
【0022】
動作制御部5は、走査電子顕微鏡1のフォーカス位置を連続的に変更しながら、走査電子顕微鏡1に指令を発して、ワークピースWの同じ領域の画像を繰り返し生成させ、上記同じ領域の複数の移動平均画像を作成する。より具体的には、走査電子顕微鏡1は、動作制御部5からの指令に従い、ワークピースW上の同じ領域の画像を生成し、次いで動作制御部5はフォーカス位置を少しだけ変更する。走査電子顕微鏡1は、フォーカス位置が変更された状態で、ワークピースW上の同じ領域の画像を生成する。その後、動作制御部5はフォーカス位置を少しだけさらに変更し、走査電子顕微鏡1は、フォーカス位置が変更された状態で、ワークピースW上の同じ領域の画像を再び生成する。このようにして、同じ領域の画像の生成と、フォーカス位置の変更を繰り返すことで、時間軸に沿って並ぶ複数の画像を生成する。
【0023】
動作制御部5は、時間的に連続する所定枚数の画像の平均画像である移動平均画像を作成する。本実施形態では、スループットを向上するために、動作制御部5は、走査電子顕微鏡1が画像の生成を繰り返すたびに、1枚の移動平均画像を作成する。
【0024】
図2は、本実施形態におけるオートフォーカス動作を説明するための図である。
図2に示すように、走査電子顕微鏡1は、最初に、フォーカス位置を初期値に固定した状態で、ワークピースW上の領域の画像P1を生成する。次に、動作制御部5は、フォーカス位置を初期値から少しだけ変更する。例えば、動作制御部5は、フォーカスレンズ21に流す電流を変更させることで、電子ビームの焦点距離を変える。動作制御部5は、走査電子顕微鏡1に指令を発して、フォーカス位置が変更された状態で、ワークピースW上の同じ領域の画像P2を生成させる。
【0025】
本実施形態では、4枚の画像から1つの移動平均画像を生成する。したがって、ワークピースW上の同じ領域の画像の生成と、フォーカス位置の変更が繰り返され、4枚の画像P1~P4が走査電子顕微鏡1によって生成される。画像の対象であるワークピースW上の領域は、パターンが形成されている領域である。パターンは、第1方向に延びるエッジ、および第1方向とは垂直な第2方向に延びるエッジを有するパターンであることが望ましい。1つの移動平均画像を生成するために必要な画像の枚数は4枚に限られず、4枚より少ない、または4枚よりも多い枚数であってもよい。
【0026】
動作制御部5は、上記4枚の画像P1~P4を走査電子顕微鏡1から取得し、記憶装置5a(
図1参照)に保存する。さらに、動作制御部5は、4枚の画像P1~P4から1つの移動平均画像MA1を生成する。より具体的には、動作制御部5は、4枚の画像P1~P4を積算して、積算画像を生成する。複数の画像を積算することは、画像を構成する各画素の輝度値を加算することである。さらに、動作制御部5は、積算画像の各画素の輝度値を積算枚数(4枚)で割り算して、移動平均画像MA1を作成する。
【0027】
動作制御部5は、フォーカス位置を現在値から少しだけ変更し、次いで、走査電子顕微鏡1に指令を発して、フォーカス位置が変更された状態で、ワークピースW上の同じ領域の画像P5を1枚生成させる。動作制御部5は、新たに生成された画像P5を走査電子顕微鏡1から取得し、記憶装置5aに保存する。動作制御部5は、記憶装置5aに既に保存してある複数の画像のうちの最新の3枚の画像P2~P4と、新たに生成した画像P5から、移動平均画像MA2を作成する。
【0028】
動作制御部5は、フォーカス位置を現在値から少しだけさらに変更する。次いで、動作制御部5は、走査電子顕微鏡1に指令を発して、フォーカス位置が変更された状態で、ワークピースW上の同じ領域の画像P6を生成させる。動作制御部5は、新たに生成された画像P6を走査電子顕微鏡1から取得し、記憶装置5aに保存する。動作制御部5は、記憶装置5aに既に保存してある複数の画像のうちの最新の3枚の画像P3~P5と、新たに生成した画像P6から移動平均画像MA3を作成する。
【0029】
同様にして、画像の生成とフォーカス位置の変更を繰り返しながら、動作制御部5は複数の移動平均画像MA1~MA7を作成する。複数の移動平均画像MA1~MA7のそれぞれは、時間的に連続する所定枚数(本実施形態では4枚)の画像の平均画像である。走査電子顕微鏡1は、フォーカス位置を連続的に変化させながら複数の画像P1~P10を生成するので、
図2に示すように、複数の移動平均画像MA1~MA7のそれぞれに現れるエッジの鮮明度が変化する。
【0030】
動作制御部5は、複数の移動平均画像MA1~MA7のそれぞれの複数の鮮鋭度を算出し、複数の鮮鋭度に基づいて最適なフォーカス位置を決定する。鮮鋭度は、各移動平均画像を構成する画素間の輝度値の差から求められる。より具体的には、動作制御部5は、各移動平均画像に微分フィルタを適用し、各移動平均画像を構成する画素の輝度値を所定の方向に沿って微分し、上記所定の方向に並ぶ2つの画素間での輝度値の差からなる鮮鋭度を算出する。
【0031】
鮮鋭度は、移動平均画像上のパターンのエッジの鮮明度、すなわちフォーカスの程度を示す指標である。動作制御部5は、複数の移動平均画像MA1~MA7のそれぞれの複数の鮮鋭度を算出し、前記複数の鮮鋭度に基づいて最適なフォーカス位置を決定する。より具体的には、動作制御部5は、複数の鮮鋭度のうち、最も高い鮮鋭度を決定し、決定された最も高い鮮鋭度に対応するフォーカス位置である最適なフォーカス位置を決定する。
【0032】
図3は、
図2に示す複数の移動平均画像MA1~MA7のそれぞれの複数の鮮鋭度を表すグラフである。
図3から分かるように、移動平均画像MA4の鮮鋭度が最も高い。したがって、動作制御部5は、最も高い鮮鋭度を示す移動平均画像MA4に対応する最適なフォーカス位置を決定する。
【0033】
図2と
図4との対比から分かるように、
図4に示す従来のオートフォーカス方法では、7枚の平均画像AP1~AP7を取得するのに28枚の画像P1~P28の生成が必要であったのに対して、本実施形態では、7枚の移動平均画像MA1~MA7を取得するのに10枚の画像P1~P10の生成が必要とされる。結果として、本実施形態に係るオートフォーカス方法は、より短い時間でオートフォーカス動作を完了することができる。
【0034】
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
【符号の説明】
【0035】
1 走査電子顕微鏡
5 動作制御部
15 電子銃
16 集束レンズ
17 X偏向器
18 Y偏向器
20 対物レンズ
21 フォーカスレンズ
26 電子検出器
30 カラム
31 ステージ