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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022154091
(43)【公開日】2022-10-13
(54)【発明の名称】整列装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/30 20060101AFI20221005BHJP
   B65G 47/52 20060101ALI20221005BHJP
   B65G 15/14 20060101ALI20221005BHJP
【FI】
B65G47/30 E
B65G47/52 B
B65G15/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021056966
(22)【出願日】2021-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】305021292
【氏名又は名称】第一実業ビスウィル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104662
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 智司
(74)【代理人】
【識別番号】100184631
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 隆
(72)【発明者】
【氏名】片山 耕平
【テーマコード(参考)】
3F023
3F044
3F081
【Fターム(参考)】
3F023AA07
3F023BB02
3F044AA08
3F044AB12
3F044BB07
3F044CD11
3F044CF02
3F044CF04
3F081AA22
3F081AA35
3F081BA01
3F081BC01
3F081BD08
3F081BD15
3F081BD18
3F081BF02
3F081CB10
3F081CC17
3F081CD01
3F081CD11
3F081DA02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】長手方向が搬送方向に交差するような不良姿勢の対象物を、その搬送過程で投入容器内に確実に落下させることができる整列装置を提供する。
【解決手段】整列装置は、搬送路に進入可能な対象物Tの高さを規制する高さ規制機構26をさらに備えている。高さ規制機構26は、回転搬送面部の上面13との間に所定高さh1の隙間S1を形成する上流側高さ規制部23a及び下流側高さ規制部23bと、両者の間に位置し、回転搬送面部の上面13からの高さ寸法が前記所定高さh1よりも大きい空間部Soとを有している。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の対象物を投入するための円形状の開口を上面に有する投入容器と、前記投入容器の前記開口の周縁を囲むように形成され、鉛直な回転軸を中心として回転する水平な回転搬送面部と、前記投入容器内に配置され、上面が前記回転軸に対して傾斜するとともに上縁部が前記回転搬送面部と同じ高さ位置で隣接し、該上面に供給された前記複数の対象物を前記上縁部を介して前記回転搬送面部に乗移らせる回転テーブルと、前記回転搬送面部に近接してその上側に設けられ、該回転搬送面部と共に移動する対象物を所定の搬送路に沿って案内するガイド機構とを備えた整列装置であって、
前記所定の搬送路の上側に設けられ、該所定の搬送路に進入可能な前記対象物の高さを規制する高さ規制機構をさらに備え、
前記高さ規制機構は、
前記回転搬送面部との間に所定高さの隙間を形成する上流側高さ規制部と、
前記上流側高さ規制部よりも前記回転搬送面部の回転方向の下流側に位置し、該回転搬送面部との間に前記所定高さの隙間を形成する下流側高さ規制部と、
前記上流側高さ規制部と前記下流側高さ規制部との間に位置し、前記回転搬送面部からの高さ寸法が前記所定高さよりも大きい空間部とを有していることを特徴とする整列装置。
【請求項2】
前記上流側高さ規制部及び下流側高さ規制部における前記回転搬送面部の回転方向の上流側端部にはそれぞれ、平面視で、該回転方向の上流側から下流側に向かって半径方向内側に傾斜し、前記所定高さを超える前記対象物を半径方向内側に案内する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1記載の整列装置。
【請求項3】
前記高さ規制機構は、前記上流側高さ規制部と前記下流側高さ規制部とを連結するとともに前記回転搬送面部との間に前記空間部を形成する連結部をさらに有していることを特徴とする請求項1又は2記載の整列装置。




【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の対象物を一列に整列して送出口から送り出す整列装置に関する。
【背景技術】
【0002】
前記整列装置として、従来、特開2012-116588号公報(下記特許文献1)に開示された整列装置が知られている。
【0003】
この整列装置は、対象物を一列に整列させて送出口から送り出す。整列装置の送出部には、該整列装置から送り出された対象物を搬送ベルトによって搬送する搬送装置が接続されている。整列装置は、基台上に設けられたボールと、このボール内に配設され、上面に対象物が供給される回転テーブルと、対象物の搬送路を画定するガイド機構とを備える。
【0004】
前記ボールは、その開口部外周縁に形成されたフランジ部を具備し、垂直な回転軸を中心に回転するように構成される。一方、前記回転テーブルは、傾斜した状態で前記ボール内に配設され、その上縁部が前記ボールのフランジ部上面と同じ高さとなり、且つ当該フランジ部に接続するように設けられており、当該回転テーブルに直交する回転軸を中心に回転するように構成されている。
【0005】
このように構成されたボール及び回転テーブルによれば、前記回転テーブル上に対象物を投入すると、この回転テーブルの回転により対象物に遠心力が作用し、この遠心力によって当該対象物が回転テーブルの外周縁部に移動し、前記上縁部から前記ボールのフランジ部上に移動する。
【0006】
前記ガイド機構は、前記ボールのフランジ部の上方に配置され、当該フランジ部上に移動し、当該フランジ部と共に移動する対象物を前記送出口に向けて案内する機構であって、フランジ部の外周縁より内側に、前記送出口に向けて順次連続的に設けられる外周ガイド及び第2側部ガイドと、フランジ部の内周縁より外側、且つ前記外周ガイド及び第2側部ガイドに対し、前記対象物が通過可能な間隔をあけて半径方向内側に設けられた第1側部ガイドとを備えている。
【0007】
斯くして、前記回転テーブルから前記フランジ部に移動した対象物は、このフランジ部とともに移動して、外周ガイド及び第2側部ガイドと前記第1側部ガイドとの間に進入し、これら外周ガイド及び第2側部ガイド、並びに第1側部ガイドにより案内される。第1側部ガイドと第2側部ガイドとの間には直線状の送出搬送路が形成されている。対象物は、この送出搬送路を経て直線状に一列に整列された後、当該送出口から前記搬送装置に向けて送り出される。
【0008】
ここで、前記外周ガイドに沿った搬送路の周方向の中間部には、搬送路の高さを規制する上部ガイドが設けられている。この上部ガイドは、フランジ部との間に対象物が通過可能な隙間を空けて該フランジ部の上方に配置されている。上部ガイドは、その上流側から搬送されて来る対象物が、例えば二段以上に積み重なった状態や起立した状態にある場合に、当該対象物と接触することにより、該対象物をボール内に落下させる機能を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2012-116588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ここで、特許文献1に示す整列装置において、例えば対象物が平面視で(厚さ方向から見て)長円形状や矩形状をなす場合に、対象物の長手方向が搬送方向(フランジ部の回転方向)を向くのが正規の搬送姿勢であるところ、偶発的な要因等によって、対象物の長手方向が搬送方向に交差する方向を向いたり、極端な場合には、対象物の長手方向が搬送方向に直交する方向を向いたりする場合がある。このように、長手方向が搬送方向に交差する姿勢不良(以下、長手方向不良という)が生じた対象物は、送出搬送路の入口に到達した際に詰まりを生じる可能性があるため、該入口に到達する前にボール内(投入容器内)に落下させることが好ましい。
【0011】
この点、従来の整列装置では、長手方向不良が生じると、対象物がアンバランスによりフランジ部上面(回転搬送面部)の内周縁を支点に上下に傾いて、対象物の外側端部が僅かに浮き上がる。対象物の傾きが大きいとこの浮き上がり量も大きくなるので、上部ガイドによって該対象物をブロックして投入容器内に落下させることができる。
【0012】
しかし、対象物の傾き小さいとその外側端部の浮き上がり量も小さくなるので、対象物が、上部ガイドの下側の隙間に進入してしまう。図7は、従来の整列装置において、外周ガイド101に案内されつつ上部ガイド102の下側に対象物Tが進入した状態を示す概略図であって、搬送方向の上流側から見た図である。この図に示すように、長手方向不良が生じた対象物Tが上部ガイド102の下側に進入すると、対象物Tは上下に傾いて回転搬送面部103の内周縁と上部ガイド102の下面との間に挟まれてしまう。このため、対象物Tは投入容器104内に落下せずに送出搬送路の入口まで搬送され、上述したように対象物Tの詰まりが生じてしまう。対象物Tの詰まりが生じると、整列装置を停止せざるを得なくなり、延いては、整列装置の稼働率が低下するという問題がある。
【0013】
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、長手方向が搬送方向に交差するような姿勢不良(長手方向不良)の対象物を、その搬送過程で投入容器内に確実に落下させることができる整列装置の提供を、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記課題を解決するための本発明の一局面は、
複数の対象物を投入するための円形状の開口を上面に有する投入容器と、前記投入容器の前記開口の周縁を囲むように形成され、鉛直な回転軸を中心として回転する水平な回転搬送面部と、前記投入容器内に配置され、上面が前記回転軸に対して傾斜するとともに上縁部が前記回転搬送面部と同じ高さ位置で隣接し、該上面に供給された前記複数の対象物を前記上縁部を介して前記回転搬送面部に乗移らせる回転テーブルと、前記回転搬送面部に近接してその上側に設けられ、該回転搬送面部と共に移動する前記対象物を所定の搬送路に沿って案内するガイド機構とを備えた整列装置であって、
前記所定の搬送路の上側に設けられ、該所定の搬送路に進入可能な前記対象物の高さを規制する高さ規制機構をさらに備え、
前記高さ規制機構は、
前記回転搬送面部との間に所定高さの隙間を形成する上流側高さ規制部と、
前記上流側高さ規制部よりも前記回転搬送面部の回転方向の下流側に位置し、該回転搬送面部との間に前記所定高さの隙間を形成する下流側高さ規制部と、
前記上流側高さ規制部と前記下流側高さ規制部との間に位置し、前記回転搬送面部からの高さ寸法が前記所定高さよりも大きい空間部とを有している整列装置に係る。
【0015】
この整列装置によれば、投入容器の開口を通じて前記回転テーブルの上面に複数の前記対象物が投入されると、この回転テーブルの作用によって、当該対象物が順次、前記回転搬送面部上に導かれ、前記回転軸を中心として、当該回転搬送面部と共に回転する。
【0016】
そして、回転搬送面部と共に回転する対象物は、当該回転搬送面部の上方に設けられたガイド機構によって一列に整列され、前記送出口から送り出される。
【0017】
また、回転搬送面部の上方には、ガイド機構の他に高さ規制機構が設けられており、高さ規制機構部は、上流側高さ規制部と、下流側高さ規制部と、両者の間に位置する空間部とで構成されている。そして、回転搬送面部上の対象物が、二段以上に積み重なった状態や起立した状態にある場合には、該対象物は、上流側高さ規制部の上流側端部と接触することにより投入容器内に落下する。また、対象物の長手方向が搬送方向(回転搬送面部の回転方向)に交差する方向を向く長手方向不良が生じた場合には、対象物が回転搬送部の内周縁を支点に上下に傾くことにより対象物の外側端部が浮き上がるので、上流側高さ規制部の上流側端面と対象物の外側端部とが接触し、対象物が投入容器内に落下する。
【0018】
しかし、対象物に上述の長手方向不良が生じたとしても、対象物の傾きが小さいと、対象物の外側端部が上流側高さ規制部の上流側端面に当接せずに、対象物が上流側高さ規制部の下側に進入してしまう。上流側高さ規制部の下側に進入した対象物は、回転搬送面部の内周縁と上流側高さ規制部の下面とに挟まれて投入容器内に落下しない。そして、該対象物は、回転搬送面部の回転とともに下流側に移動し、上流側高さ規制部の下側の隙間を通過し終えた後は前記空間部に進入する。この空間部の高さ寸法は、上流側高さ規制部の下側に形成される隙間の高さよりも大きい。したがって、対象物がこの空間部に進入すると同時に、それまで対象物の外側端部の上側への移動(対象物の傾きが増加する方向の移動)を規制していた上流側高さ規制部が存在しなくなるので、その反動で、対象物の上下の傾きが増加する。そうして、傾きが増加した対象物は自重により回転搬送面部の内側の投入容器内に落下するか、仮に落下しなくても、空間部のさらに下流側に設けられた下流側高さ規制部の上流側端部に接触することで投入容器内に確実に落下することとなる。このように、本発明の整流装置によれば、長手方向が搬送方向に交差する不良姿勢の対象物を、その搬送過程で投入容器内に確実に落下させることができる。
【0019】
尚、対象物に長手方向不良が生じていない場合(対象物が回転搬送面部の内周縁を支点に上下に傾いていない場合)には、対象物は回転搬送面部の上面に載置された状態で、上流側高さ規制部、空間部、及び下流側高さ規制部を順次通過してさらに下流側へと搬送される。
【0020】
本発明の整列装置において、前記上流側高さ規制部及び下流側高さ規制部における前記回転搬送面部の回転方向の上流側端部にはそれぞれ、平面視で、該回転方向の上流側から下流側に向かって半径方向内側に傾斜し、前記所定高さを超える前記対象物を半径方向内側に案内する傾斜面が形成されていることが好ましい。
【0021】
この構成によれば、積み重なり状態、起立状態、又は、長手方向不良に起因する傾き状態等に起因して対象物の回転搬送面部からの高さが所定高さを越える場合には、対象物が、上流側高さ規制部の上流側端部に形成された傾斜面に当接する。この傾斜面は、回転搬送面部の回転方向の上流側から下流側に向かって半径方向内側していているので、回転搬送面部と共に移動する対象物を、該傾斜面に沿って半径方向内側に徐々に移動させて、最終的に投入容器内に落下させることができる。下流側高さ規制部に関しても同様に、回転搬送面部からの高さが所定高さを超える不良姿勢の対象物(空間部に進入することにより傾きが増加した長手方向不良の対象物)を、下流側高さ規制部の上流側端部に形成された傾斜面に沿って半径方向内側に徐々に移動させて投入容器内に落下させることができる。
【0022】
ここで、比較例として、例えば各高さ規制部の上流側端部を、回転搬送面部の半径方向に沿った鉛直面で構成することが考えられるが、この場合、対象物が鉛直面により急激に堰き止められて後続の対象物の搬送が妨げられるという問題がある。本発明では、上述のように、対象物を傾斜面に沿って徐々に回転搬送面部の半径方向内側に移動させることで、後続の対象物の搬送を妨げることなく不良姿勢の対象物を投入容器内に落下させることができる。
【0023】
本発明の整列装置において、前記高さ規制機構は、前記上流側高さ規制部と前記下流側高さ規制部とを連結するとともに前記回転搬送面部との間に前記空間部を形成する連結部をさらに有していることが好ましい。
【0024】
この構成によれば、上流側高さ規制部、下流側高さ規制部及び連結部を一つの部材で構成することができる。よって、部品点数を削減してコストを低減することができる。また、上流側高さ規制部と下流側高さ規制部とを別体で構成した場合、両者の位置関係を調整する作業が必要となるが、一つの部材で構成することで調整作業が不要になる。よって、上流側高さ規制部及び下流側高さ規制部の整流装置への組付け作業性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0025】
以上のように、本発明の整列装置によれば、回転搬送面部との間に隙間を形成する上流側高さ規制部及び下流側高さ規制部を回転方向に沿ってこの順に配置するとともに、該上流側高さ規制部と下流側高さ規制部との間に、回転搬送面部からの高さ寸法が前記所定高さよりも大きい空間部を設けるようにしたことで、長手方向が搬送方向に交差するような不良姿勢の対象物を、その搬送過程で投入容器内に確実に落下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の実施形態に係る整列装置を含む整列搬送システムを示す平面図である。
図2】対象物の一例である異形錠剤を示した図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は長手方向の一方側から見た正面図である。
図3】送出口に向けて対象物を案内する第1側部ガイド及び第2側部ガイドの周辺を拡大して示す拡大斜視図である。
図4】整列装置に設けられた第2上部ガイドを半径方向内側から見た斜視図である。
図5図1のV方向矢視図である。
図6図4のVI-VI線面図である。
図7】従来例に係る整列装置の図6相当図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の具体的な実施の態様につき、図面に基づいて説明する。
【0028】
図1は、本発明の実施形態に係る整列装置10を含む整列搬送システム1を示す平面である。この整列搬送システム1は、対象物Tを一列に整列させて送出口25から送り出す整列装置10と、整列装置10から送り出された対象物Tを搬送ベルト41によって搬送する搬送装置40と、整列装置10の送出口25から送りされた対象物Tを前記搬送装置40の搬送ベルト41上に受け渡す受渡板50と、搬送装置40によって搬送される対象物Tを検査する検査装置60とから構成される。
【0029】
対象物Tとしては、例えば、錠剤、カプセル、チップコンデンサなどが挙げられる。本例では、一例として図2に示す異形錠剤を対象物Tとしている。異形錠剤は、平面形状が長円形をなし(図2(a)参照)、側面形状及び長手方向の一方側から見た正面形状が共に楕円形状をなし(図2(b)及び(c)参照)、且つ外周部に帯状の平面を有する錠剤である。
【0030】
前記整列装置10は、基台11上に設けられたお椀状のボール12(投入容器の一例)と、上面に対象物Tが供給される回転テーブル14と、対象物Tの搬送路を画定して当該対象物Tを前記送出口25に案内するガイド機構15と、搬送路の高さを画定するとともに該搬送路に進入可能な対象物Tの高さを規制する高さ規制機構26とを備えている。
【0031】
前記ボール12は、その開口部の外周縁に形成された水平なフランジ部13を備え、適宜駆動機構(以下、ボール駆動機構)(図示せず)によって、垂直な回転軸を中心に回転するようになっている。そして、このフランジ部13の上面が回転搬送面部として機能する。尚、以下の説明において、上流側、下流側は、特に断らない限り、フランジ部13の回転方向の上流側、下流側を意味するものとする。
【0032】
前記回転テーブル14は、傾斜した状態で前記ボール12内に配設され、その上縁部が前記ボール12のフランジ部13の上面と同じ高さとなり、且つ当該フランジ部13に接続するように設けられている。そして、この回転テーブル14は、適宜駆動機構(以下、テーブル駆動機構)(図示せず)によって、自身と直交する回転軸を中心に回転するように構成されている。
【0033】
尚、前記回転テーブル14の上縁部が前記フランジ部13に接続する部分は、当該回転テーブル14上に投入された対象物Tがフランジ部13に乗り移る部分であり、以下、この接続部を移載位置(図1において符号14aで示す)という。また、図1において、矢印B方向が対象物Tを搬送する際の前記ボール12の回転方向であり、同様に、矢印C方向が対象物Tを搬送する際の前記回転テーブル14の回転方向である。
【0034】
前記ガイド機構15は、前記移載位置14aにおいて回転テーブル14からフランジ部13上に移動した対象物Tを前記送出口25に向けて案内するものであって、外周ガイド16、第1側部ガイド18、第2側部ガイド20を備えている。
【0035】
前記外周ガイド16は、前記フランジ部13の内周縁より外側に設けられ、前記ボール12の中心に近い側(以下、単に「中心側」という)の側面が、円弧状をした凹曲面状の案内面17となっている。
【0036】
また、前記第2側部ガイド20は、外周ガイド16から前記送出口25に向けて延設されるもので、前記中心側の側面が、外周ガイド16の案内面17に連接される案内面21となっており、当該第2側部ガイド20の端部は、前記搬送装置40の上方に至っている。
【0037】
また、前記第1側部ガイド18は、前記外周ガイド16及び第2側部ガイド20より前記中心側(半径方向内側)に、これら外周ガイド16及び第2側部ガイド20に対して、前記対象物Tが通過可能な間隔をあけて対向するように配設され、第2側部ガイド20と同様に、その端部は前記搬送装置40の上方に至っている。尚、当然のことながら、この第1側部ガイド18においては、その前記外周ガイド16及び第2側部ガイド20と対向する側面が案内面19となっている。
【0038】
また、これら外周ガイド16、第1側部ガイド18及び第2側部ガイド20は、それぞれの下面が前記フランジ部13との間に僅かな隙間をもって当該フランジ部13の上方に位置するように配設されている。
【0039】
図3に示すように、第1側部ガイド18と第2側部ガイド20との間には、外周ガイド16の案内面17に沿って円弧状の経路に沿って搬送されてきた対象物Tを受入れて、送出口25に向けて搬送する送出搬送路Hが形成されている。送出搬送路Hは、平面視で、外周ガイド16の案内面17の下流端付近から、フランジ部13の回転方向に交差する方向(本例では図1の左右方向)に延びてフランジ部13の外周縁を横切るとともに送出口25に至る直線状の搬送路からなる。尚、送出搬送路Hの高さは、後述する第3上部ガイド24によって画定されるが、図3では見易さを考慮して第3上部ガイド24を省略している。
【0040】
前記高さ規制機構26は、対象物Tの搬送路の高さを画定することで、該搬送路に進入可能な対象物Tの高さを規制(制限)する機構であって、第1上部ガイド22、第2上部ガイド23、及び第3上部ガイド24を備えている。
【0041】
前記第1上部ガイド22は、フランジ部13の上面との間に、前記対象物Tが通過可能な間隔を有するように、当該フランジ部13の上方に配設されている。具体的には、第1上部ガイド22は、平面視で、フランジ部13の内周縁に沿って周方向に延びる円弧状の板材からなる。第1上部ガイド22における周方向の中央部の下側に、移載位置14aが位置している。第1上部ガイド22は、回転テーブル14からこの移載位置14aを経由してフランジ部13の上面に乗移る対象物Tの高さを規制する。
【0042】
前記第2上部ガイド23は、同様に、前記フランジ部13との間に、前記対象物Tが通過可能な間隔を有するように、当該フランジ部13の上方に配設されている。第2上部ガイド23は、フランジ部13の回転方向(矢印B方向)において、第1上部ガイド22よりも下流側に配置されていて、フランジ部13の内周縁に沿って周方向に略90°の範囲亘って延設されている。第2上部ガイド23は、一方の端部が第1上部ガイド22の端部に対向し、他方の端部が、第3上部ガイド24の端部に対向するように配置されている。
【0043】
より具体的には、第2上部ガイド23は、図4に示すように、フランジ部13の回転方向において互いに間隔を空けて配置された上流側高さ規制部23a及び下流側高さ規制部23bと、両者を連結する連結部23cとを備えており、連結部23cとフランジ部13との間には周方向に延びる空間部Soが形成されている。
【0044】
上流側高さ規制部23aは、第1上部ガイド22の下流側端部に対向するように配置されていて、フランジ部13(詳しくはフランジ部13の上面)との間に所定高さh1の隙間S1を形成している。そうして、上流側高さ規制部23aは、隙間S1に進入可能な対象物Tの高さを所定高さh1以下に規制(制限)する。上流側高さ規制部23aは、その外側面が前記外周ガイド16の案内面17の上端部に当接する円弧面とされ、内側面が、上流側から下流側に向かうほど半径方向内側に位置する鉛直な傾斜面23dとされている。傾斜面23dは、上流側高さ規制部23aの上流側端部に位置していて、前記所定高さh1を越える不良姿勢の対象物Tを、半径方向内側に案内してボール12内に落下させる機能を有している。
【0045】
下流側高さ規制部23bは、上流側高さ規制部23aに対して空間部Soを挟んで下流側に配置されている。下流側高さ規制部23bは、フランジ部13(詳しくはフランジ部13の上面)との間に所定高さh1の隙間S2を形成している。そうして、下流側高さ規制部23bは、隙間S2に進入可能な対象物Tの高さを前記所定高さh1以下に規制(制限)する。下流側高さ規制部23bは、その外周面が前記外周ガイド16の案内面17の上端部に当接する円弧面とされ、内側面が外周面と同じ曲率を有する円弧面とされている。下流側高さ規制部23bの上流側端部には、前記空間部Soに臨む傾斜面23eが形成されている。この傾斜面23eは、上流側から下流側に向かうほど半径方向内側に位置する鉛直面からなる。傾斜面23eは、前記所定高さh1を越える不良姿勢の対象物Tを、半径方向内側に案内してボール12内に落下させる機能を有している。
【0046】
連結部23cは、周方向に延びる平面視円弧状の鉛直板部であって、上流側高さ規制部23aの上側部分と、下流側高さ規制部23bの上側部分とを連結している。連結部23cの下側には、前記空間部Soが確保されている。空間部Soは、周方向に延びる高さ一定の円弧状空間であり、その高さ寸法h2(フランジ部13の上面と連結部23cの下面との距離)は、前記所定高さh1よりも大きい寸法に設定されている。
【0047】
第3上部ガイド24(図1参照)は、一端部が前記第2上部ガイド23に隣接し、他端部が前記搬送装置40の上方に位置するように配設されている。そして、第3上部ガイド24は、前記第1側部ガイド18の案内面19及び前記第2側部ガイド20の案内面21によって画定される送出搬送路Hを覆うように配設されている。尚、この第3上部ガイド24は、前記フランジ部13、受渡板50及び前記搬送ベルト41との間に、前記対象物Tが通過可能な間隔を有している。
【0048】
図5に示すように、前記搬送装置40は、支持フレーム45と、この支持フレーム45に支持される直方体状をした中空の負圧ボックス46と、前記搬送ベルト41と、前記負圧ボックス46の周囲に位置するように前記支持フレーム45に支持され、前記搬送ベルト41が前記負圧ボックス46の上面に摺接するように掛け回される4つのプーリ44と、この内の一つのプーリ44に接続されて当該プーリ44を駆動する駆動モータ47とを備えている。
【0049】
前記負圧ボックス46は、その内部が前記負圧供給源(図示せず)に接続されて負圧になっており、その上面には、長手方向に沿ってスリット孔(図示せず)が形成され、このスリット孔から外部に負圧が作用するようになっている。
【0050】
前記搬送ベルト41は、その両側部に突条部42が形成され、この2つの突条部42間に、長手方向に沿って所定間隔で貫通孔43が形成されており、この貫通孔43を介して負圧ボックス46の負圧が前記2つの突条部42間に作用するようになっている。そして、搬送ベルト41は、前記駆動モータ47により駆動されるプーリ44によって、矢印D方向に回動する。
【0051】
前記受渡板50は、前記搬送ベルト41の突条部42の上方に位置するように前記第1側部ガイド18及び第2側部ガイド20の下端面に支持されており、受渡板50は、その基部が、フランジ部13の回転に干渉しないように該フランジ部13との間に僅かな間隙を隔てて配置されている。
【0052】
前記検査装置60は、前記搬送装置40の上方に設けられ、対象物Tの形状が所定の形状であるか否かを検査する一般的な検査装置である。
【0053】
次に、以上の構成を備えた整列装置10により前記対象物Tを整列する態様について説明する。
【0054】
先ず、前記回転テーブル14上に供給された対象物Tは、回転テーブル14の回転による遠心力が働くことで回転テーブル14の外周方向に移動され、回転テーブル14の外周縁部まで移動した対象物Tは、移載位置14aにて回転テーブル14から前記フランジ部13上に移載される。移載された対象物Tは、ボール12の回転に伴いフランジ部13上に載置されたまま、前記外周ガイド16の案内面17に沿って移動する。
次いで、フランジ部13上の対象物Tは、第1上部ガイド22の下方に進入する。この際、対象物Tが二段以上に積み重なった状態や起立した状態である場合には、その状態が解消されて前記ボール12内に戻され、所定の高さの範囲内にある対象物Tのみが第1上部ガイド22の下方に進入する。第1上部ガイド22の下方に進入した対象物Tは、外周ガイド16の案内面17に沿って移動する。
【0055】
その後、対象物Tが第1上部ガイド22の下流端を通過し終える際に、長手方向が搬送方向に交差する姿勢不良を生じている対象物Tは、図4の二点鎖線で示すように、フランジ部13の内周縁を支点に上下に傾く。この上下の傾きが所定以上である場合には、対象物Tの外側端部(半径方向外側の端部)が、第2上部ガイド23における上流側高さ規制部23aの傾斜面23dに接触する。そして、該対象物Tは、フランジ部13の回転に伴って、この傾斜面23dに沿って下流側に移動しつつ半径方向内側にも移動し、最終的にボール12内に落下する。そして、落下せずに残った対象物Tのみが、上流側高さ規制部23aの下側の隙間S1に進入する。
【0056】
この隙間S1に進入した対象物Tの中には、上述した長手方向不良が生じているが上下の傾きが所定未満であるもの(対象物Tの外側端部の高さが第2上部ガイド23の下面の高さh1よりも低いもの)も含まれる。本例では、このような上下の傾きが小さい対象物Tについては、上流側高さ規制部23aを通過し終えた後、空間部Soを通過する際に自重によりボール12内に落下するか、又は、下流側高さ規制部23bの上流側端部の傾斜面23eに当接することによりボール12内に落下するようになっている。
【0057】
すなわち、図6に示すように、上流側高さ規制部23aを通過し終えた該対象物Tは、その下流側に隣接する空間部Soに進入する。この空間部Soの高さ寸法h2は、上流側高さ規制部23aの下側の隙間S1の高さh1よりも大きい。したがって、対象物Tがこの空間部Soに進入すると同時に、それまで対象物Tの外側端部の上側への移動(対象物Tの傾きが増加する方向の移動)を規制していた上流側高さ規制部23aが存在しなくなるので、その反動で、対象物Tの上下の傾きが増加する。そうして、大きく傾いた対象物Tは自重によりフランジ部13の内側のボール12内に落下するか、仮に落下しなくても、空間部Soのさらに下流側に設けられた下流側高さ規制部23bの傾斜面23eに接触することでボール12内に落下する。このとき、傾斜面23e(図4参照)は、上流側から下流側に向かって半径方向内側に傾斜しているので、対象物Tは、急激に堰き止められることなく、該傾斜面23eに沿って下流側に移動しつつ徐々に半径方向内側に移動してボール12内へと導かれる。
【0058】
ボール12内に落下せずにフランジ部13上に残った対象物Tは、フランジ部13の回転に伴い、下流側高さ規制部23bの下側の隙間S2に進入する。そして、この隙間S2を通過し終えた後は、第3上部ガイド24の下側に位置し且つ第1側部ガイド18及び第2側部ガイド20に挟まれた前記送出搬送路H(図1参照)に進入する。このとき、例えば第1側部ガイド18の案内面19よりフランジ部13の内周側を搬送されている対象物Tなど、送出搬送路Hに進入できない対象物Tは、第1側部ガイド18によりはじかれて、前記ボール12内に戻される(落下する)。一方、ボール12に戻されずにフランジ部13上に残った対象物Tは、外周ガイド16の案内面17から離叛すると同時に、第2側部ガイド20の案内面21と第1側部ガイド18の案内面19と第3上部ガイド24とフランジ部13とに囲まれた送出搬送路H内に進入する。そして、送出搬送路H内に進入した対象物Tは、フランジ部13の回転に伴い、該送出搬送路Hに沿った直進方向の分力を得て下流側に移動し、フランジ部13よりも外側に移動した後は、前記受渡板50上に移動する。受渡板50上に移動した対象物Tは、後方からの押力により受渡板50上を移動して送出口25から送り出された後、前記搬送ベルト41の上面に受け渡される。
【0059】
受渡板50から搬送ベルト41の上面に受け渡された対象物Tは、負圧機構(図示省略)の吸引力により搬送ベルト41の突条部42上に吸着された状態で、前記搬送ベルト41の駆動により前記検査装置60に向かって搬送され、当該検査装置60により所定の検査が実行される。
【0060】
以上説明したように、本実施形態の整列装置10よれば、高さ規制機構26は、フランジ部13の上面との間に所定高さh1の隙間S1を形成する上流側高さ規制部23aと、上流側高さ規制部23aよりも下流側に位置し、フランジ部13の上面との間に所定高さh1の隙間S2を形成する下流側高さ規制部23bと、上流側高さ規制部23aと下流側高さ規制部23bとの間に位置し、フランジ部13の上面からの高さ寸法が前記所定高さh1よりも大きい空間部Soとを有している。
【0061】
この構成によれば、上述したように、長手方向不良が生じている対象物Tの上下の傾きが大きい場合には、上流側高さ規制部23aに対象物Tを接触させることにより該対象物Tをボール12内に落下させることができる。また、対象物Tの傾きが小さいために上流側高さ規制部23aの下側の隙間S1に進入した長手方向不良の対象物Tについては、上流側高さ規制部23aの下流側の空間部Soに進入することで上下の傾きが増加することで、自重によりボール12内に落下するか、又は、上下の傾きが増加した状態で対象物Tを下流側高さ規制部23bの上流側端部(傾斜面23e)に接触することでボール12内に落下する。よって、長手方向不良が生じている対象物Tを、その搬送過程でボール12内に確実に落下させることができる。
【0062】
尚、空間部Soは、フランジ部13の回転中心を基準とする周方向において、例えば20°以上30°以下の範囲に亘って設けることが好ましい。空間部Soの周方向の範囲が狭過ぎると対象物Tが十分に傾く前に下流側高さ規制部23bの下側の隙間S2に進入してボール12内への落下機会が失われるし、広過ぎると、対象物Tが傾いた後、遠心力により上下方方向の傾きが低減されてボール12内に落下することなく下流側高さ規制部23bの下側の隙間S2に進入してしまうからである。また、空間部Soの高さ寸法h2は、前記隙間S2の高さh1の1.2倍以上であることが好ましく、1.5倍以上であることがより一層好ましい。空間部Soの高さ寸法h2が小さ過ぎると、対象物Tが空間部Soに進入した際の上下の傾きの変化量が小さくなり、対象物Tをボール12内に落下させることができないからである。
【0063】
また、本実施形態では、上流側高さ規制部23a及び下流側高さ規制部23bの上流側端部にはそれぞれ、平面視で上流側から下流側に向かって半径方向内側に傾斜し、所定高さh1を超える対象物Tを半径方向内側に案内する傾斜面23d及び傾斜面23eが形成されている。
【0064】
この構成によれば、所定高さh1を越える不良姿勢の対象物Tを各傾斜面23d,23eに沿って徐々にフランジ部13の半径方向内側に移動させることで、後続の対象物Tの搬送を妨げることなく不良姿勢の対象物Tをボール12内に落下させることができる。
【0065】
また、本実施形態では、高さ規制機構26は、上流側高さ規制部23aと下流側高さ規制部23bとを連結するとともにフランジ部13との間に空間部Soを形成する連結部23cを有している。
【0066】
この構成によれば、上流側高さ規制部23aと下流側高さ規制部23bと連結部23cを一つの部材で構成することができる。よって、部品点数を削減してコストを低減することができる。また、上流側高さ規制部23aと下流側高さ規制部23bとを別体で構成した場合、両者の位置関係を調整する作業が必要となるが、一つの部材で構成することで調整作業が不要になる。よって、上流側高さ規制部23a及び下流側高さ規制部23bの整列装置10への組付け作業性を向上させることができる。
【0067】
《他の実施形態》
前記実施形態では、上流側高さ規制部23aと下流側高さ規制部23bとが連結部23cを介して連結されている例を説明したが、これに限ったものではなく、例えば、上流側高さ規制部23aと下流側高さ規制部23bとをそれぞれ別部材で構成して分断するようにしてもよい。この場合、連結部23cが不要になるので、上流側高さ規制部23aと下流側高さ規制部23bとの間の空間部Soの上壁がなくなる。よって、空間部Soの高さを無制限に大きく確保することができる。延いては、空間部Soに進入した対象物Tの上下の傾きの変化量を十分に確保して、対象物Tのボール12内への落下を促すことができる。
【0068】
前記実施形態では、ボール12とフランジ部13とが回転一体に構成されているが、これに限ったものではなく、例えば、ボール12とフランジ部13と別体で構成し、ボール12を静止させてフランジ部13のみを回転させるようにしてもよい。
【0069】
本発明は、上述した様々な実施形態の任意の組合せを含む。
【0070】
尚、上述した実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形及び変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる
【符号の説明】
【0071】
So 空間部
S1 隙間
S2 隙間
T 対象物
h1 所定高さ
h2 高さ寸法(空間部の高さ寸法)
10 整列装置
12 ボール(投入容器)
13 フランジ部(回転搬送面部)
14 回転テーブル
14a 移載位置(対象物が乗り移る箇所)
15 ガイド機構
23a 上流側高さ規制部
23b 下流側高さ規制部
23c 連結部
23d 傾斜面
23e 傾斜面
26 高さ規制機構
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2022-06-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
この構成によれば、積み重なり状態、起立状態、又は、長手方向不良に起因する傾き状態等に起因して対象物の回転搬送面部からの高さが所定高さを越える場合には、対象物が、上流側高さ規制部の上流側端部に形成された傾斜面に当接する。この傾斜面は、回転搬送面部の回転方向の上流側から下流側に向かって半径方向内側に傾斜いるので、回転搬送面部と共に移動する対象物を、該傾斜面に沿って半径方向内側に徐々に移動させて、最終的に投入容器内に落下させることができる。下流側高さ規制部に関しても同様に、回転搬送面部からの高さが所定高さを超える不良姿勢の対象物(空間部に進入することにより傾きが増加した長手方向不良の対象物)を、下流側高さ規制部の上流側端部に形成された傾斜面に沿って半径方向内側に徐々に移動させて投入容器内に落下させることができる。