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特開2022-154139コークス炉のソールプレート及びソールプレート組み立て構造
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022154139
(43)【公開日】2022-10-13
(54)【発明の名称】コークス炉のソールプレート及びソールプレート組み立て構造
(51)【国際特許分類】
   C10B 29/00 20060101AFI20221005BHJP
【FI】
C10B29/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021057032
(22)【出願日】2021-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000006655
【氏名又は名称】日本製鉄株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】特許業務法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】布施 政人
(72)【発明者】
【氏名】増井 政樹
(72)【発明者】
【氏名】児山 翔平
(72)【発明者】
【氏名】本山 太一
(72)【発明者】
【氏名】小川 歩
(57)【要約】
【課題】容易に交換することのできる、コークス炉のソールプレート及びソールプレート組み立て構造を提供する。
【解決手段】ソールプレート2は、室炉式コークス炉炭化室1の炉枠3の窯口底面(炉枠底面22)と、炭化室の炉外側32の煉瓦底面24の一部とを被覆し、厚さが40mm以下の板状の形状をなし、鋼製である。好ましくはソールプレート2は開口4を有し、開口4はボルト5を挿通して炉枠底面22とボルト接合が可能である。好ましくはソールプレート2の炉内側31の端部上面側には、炉内側32に向けて順次表面高さが低下する傾斜部6を有している。好ましくはソールプレート2の炉内側31の端部下面側には、下側に凸である凸部7が形成され、ソールプレート2の上面から凸部7の下端までの距離が50mm以下である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
室炉式コークス炉炭化室の炉枠の窯口底面(以下「炉枠底面」という。)と、炭化室の煉瓦底面の一部とを被覆するソールプレートであって、
厚さが40mm以下の板状の形状をなし、鋼製であることを特徴とするコークス炉のソールプレート。
【請求項2】
前記ソールプレートは開口を有し、前記開口はボルトを挿通して前記炉枠底面とボルト接合が可能であることを特徴とする請求項1に記載のコークス炉のソールプレート。
【請求項3】
前記ソールプレートの炉内側端部上面側には、炉内側に向けて順次表面高さが低下する傾斜部を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコークス炉のソールプレート。
【請求項4】
前記ソールプレートは、前記板状の形状に加え、前記ソールプレートの炉内側端部下面側には、下側に凸である凸部が形成され、前記ソールプレートの上面から前記凸部の下端までの距離が50mm以下であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のコークス炉のソールプレート。
【請求項5】
請求項2又は請求項3に記載のコークス炉のソールプレートを用い、前記ソールプレートの前記開口にボルトを挿通して前記炉枠底面とボルト接合されてなることを特徴とするコークス炉のソールプレート組み立て構造。
【請求項6】
請求項4に記載のコークス炉のソールプレートを用い、前記ソールプレートの前記開口にボルトを挿通して前記炉枠底面とボルト接合されてなり、前記凸部の炉外側表面が、前記炉枠の炉内側表面、あるいは前記炉枠の炉内側に配置される鋼構造物の炉内側表面、のいずれかに面して配置されることを特徴とするコークス炉のソールプレート組み立て構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室炉式コークス炉のソールプレート及びソールプレート組み立て構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
室炉式コークス炉の炭化室は、燃焼室と接する両側面、天井面、底面が煉瓦で構成され、炭化室長手方向の両端部は開口している。両端部は、それぞれ、押出機側(プッシャーサイド、PS)、反押出機側(ガイド車側、コークサイド、CS)と呼ばれる。当該両端部には、鋼製の炉枠(炉蓋枠、ドアフレーム、窯口フレームなどとも呼ばれる)が配置され、炉枠には着脱可能な炉蓋が設けられる。炉枠の枠内開口部をここでは窯口と呼ぶ。窯口の断面形状は炭化室の煉瓦構築物の断面形状と同一である。炉枠の窯口のうちの底面部分(以下「炉枠底面」という。)は、炭化室の底面の一部を構成している。炉枠底面が露出していると、コークス押し出し時に押し出されるコークスが炉枠底面を摺動し、炉枠底面が摩耗することになるので好ましくない。そこで、炉枠底面を保護するために、ソールプレートが配置されている。
【0003】
ソールプレートは、炭化室の底面であって、炉枠底面と煉瓦の底面とが接する位置に、炉枠底面と煉瓦の底面の両方を被覆するように配置されている。ソールプレートは、例えば特許文献1に記載のように、炉枠の底面に配置される部分は板状の形状であり、煉瓦部の底面に配置される部分は脚部を有する。ソールプレートの上面は、炭化室底面の煉瓦の上面と同一の高さを有している。炭化室底面の煉瓦構造のうち、ソールプレートの脚部が配置される部分は一段低く設けられ、ソールプレートの脚部が収納できるようになっている。ソールプレートは炭化室底面の煉瓦部に固定され、固定のため、ソールプレートの脚部の空間部にモルタルなどの不定形耐火物が目地材として充填されている。
【0004】
ソールプレートはコークス押し出し時の摩耗のためにその上面が減肉することから、5年~10年程度の頻度で交換が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開昭58-172448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来用いられているコークス炉のソールプレートは、上述のとおり、炉枠底面の上に配置される部分は板状の形状であり、煉瓦部の底面に配置される部分は脚部を有する構造を有している。ソールプレートを煉瓦面に固定するため、ソールプレートの脚部の空間部にモルタルなどの不定形耐火物が目地材として充填されていることも相まって、50~70kgの重量を有している。そのため、ソールプレートの交換作業は重筋作業となる。さらに、交換作業に当たっては固着した目地材としてのモルタルの除去に時間を要していた。
【0007】
本発明は、コークス炉のソールプレートを軽量化し、かつモルタルを用いない固定方法とすることにより、容易に交換することのできる、コークス炉のソールプレート及びソールプレート組み立て構造を提供することを目的とする。
【0008】
本発明はまた、コークスの押し出し作業に起因してソールプレートが離脱することを防止できる、コークス炉のソールプレート及びソールプレート組み立て構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
即ち、本発明の要旨とするところは以下のとおりである。
[1]室炉式コークス炉炭化室の炉枠の窯口底面(以下「炉枠底面」という。)と、炭化室の煉瓦底面の一部とを被覆するソールプレートであって、
厚さが40mm以下の板状の形状をなし、鋼製であることを特徴とするコークス炉のソールプレート。
[2]前記ソールプレートは開口を有し、前記開口はボルトを挿通して前記炉枠底面とボルト接合が可能であることを特徴とする[1]に記載のコークス炉のソールプレート。
[3]前記ソールプレートの炉内側端部上面側には、炉内側に向けて順次表面高さが低下する傾斜部を有していることを特徴とする[1]又は[2]に記載のコークス炉のソールプレート。
[4]前記ソールプレートは、前記板状の形状に加え、前記ソールプレートの炉内側端部下面側には、下側に凸である凸部が形成され、前記ソールプレートの上面から前記凸部の下端までの距離が50mm以下であることを特徴とする[1]から[3]までのいずれか1つに記載のコークス炉のソールプレート。
【0010】
[5][2]又は[3]に記載のコークス炉のソールプレートを用い、前記ソールプレートの前記開口にボルトを挿通して前記炉枠底面とボルト接合されてなることを特徴とするコークス炉のソールプレート組み立て構造。
[6][4]に記載のコークス炉のソールプレートを用い、前記ソールプレートの前記開口にボルトを挿通して前記炉枠底面とボルト接合されてなり、前記凸部の炉外側表面が、前記炉枠の炉内側表面、あるいは前記炉枠の炉内側に配置される鋼構造物の炉内側表面、のいずれかに面して配置されることを特徴とするコークス炉のソールプレート組み立て構造。
【発明の効果】
【0011】
室炉式コークス炉炭化室の炉枠の窯口底面(炉枠底面)と、炉枠に接する炭化室煉瓦底面の一部とを被覆するソールプレートについて、厚さが40mm以下の板状の形状をなし、鋼製とすることにより、ソールプレートを軽量化し、かつモルタルを用いない固定方法として、容易に交換が可能な、コークス炉のソールプレート及びソールプレート組み立て構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明のソールプレートとソールプレート組み立て構造の一例を示す図であり、(A)は部分正面図、(B)はB-B矢視部分平面断面図、(C)はC-C矢視部分側面断面図である。
図2】本発明のソールプレートとソールプレート組み立て構造の一例を示す図である。
図3】本発明のソールプレートとソールプレート組み立て構造の一例を示す図である。
図4】本発明のソールプレートとソールプレート組み立て構造の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1に示すように、コークス炉炭化室1の長手方向端部には、鋼製の炉枠3が配置される。炉枠3の枠内開口部をここでは窯口21と呼ぶ。窯口21は炉枠3で囲まれ、窯口21の断面形状は炭化室の煉瓦構築物の断面形状と同一である。炉枠3のうちの底部の部分を炉枠炉底部23と呼ぶ。炉枠炉底部23の上面を炉枠底面22と呼ぶ。炉枠底面22は、炉枠3の窯口21のうちの底面部分を構成し、炭化室の底面の一部を形成している。
【0014】
本発明のコークス炉のソールプレートは第1に、図2(A)に示すように、室炉式コークス炉炭化室1の炉枠3の窯口21の底面(炉枠底面22)(図1に示す炉枠炉底部23の上面)と、炭化室1の煉瓦底面24の一部とを被覆するソールプレート2であって、厚さが40mm以下の板状の形状をなし、鋼製であることを特徴とする。従来の脚部を有するソールプレートは、煉瓦部に配置される脚部によって煉瓦部に固定されるため、煉瓦部の上に炉内側に向けて270mm程度の長さを有している。そのため、ソールプレートは50~70kgの重量を有していた。それに対して本発明のソールプレート2は、厚さが40mm以下の板状の形状であって脚部を有しておらず、煉瓦部の上に炉内側に向けて50mm程度の長さを有していれば足りるので、重量が30kg程度と軽量化することができ、交換作業を容易化することができる。ソールプレート2の下面のうち、炉枠底面22(炉枠炉底部23の上面)と接する部分において、ソールプレート2と炉枠3(炉枠炉底部23)との間を固定する。従来のソールプレートはその脚部においてモルタルを用いて煉瓦面と固定していた。本発明のソールプレート2は炉枠底面22との間の固定にモルタルを用いない。また、本発明のソールプレート2は、炭化室1の炉外側32の煉瓦底面24の一部を被覆する。炭化室1の煉瓦底面24のうち、ソールプレート2に被覆されていない部分の高さは、炉枠3に固定されたソールプレート2上面の高さと一致した高さとする。炭化室1の煉瓦底面24のうち、ソールプレート2に被覆されている部分については、ソールプレート2の厚み分だけ高さを低くし、ソールプレート2の炉内側31の端部がその低くなった煉瓦底面24の部分に収容される。
【0015】
本発明のコークス炉のソールプレート2は第2に、上記第1の特徴を実現するための具体的な手段として、図2(B)に示すように、ソールプレート2は開口4を有し、開口4はボルト5を挿通して炉枠底面22とボルト接合が可能であることを特徴とする。このソールプレート2を用いたコークス炉のソールプレート組み立て構造において、ソールプレート2の開口4にボルト5を挿通して炉枠底面22(炉枠炉底部23の上面)とボルト接合されてなることを特徴とする。炉枠底面22には、ボルト5を螺合するためのネジ穴が設けられている。
【0016】
上述のとおり、炭化室1の煉瓦底面24のうち、ソールプレート2に被覆されていない部分の高さは、炉枠3に固定されたソールプレート2の上面の高さと一致した高さとする。これにより、コークス炉炭化室からコークスを押し出すに際しても、炉外側に向かう加重はコークスが押し出される際の摩擦力のみであり、押し出されるコークス及びコークスを押し出す押出機が、炭化室底面のソールプレート2に引っかかることなく、スムーズに移動することができる。一方、コークス炉の長期間の使用とともに、炭化室底面の煉瓦部分は次第に摩耗し、その高さが次第に低くなる。特に、反押出機側(CS)の、ソールプレート2に接する位置の煉瓦13に欠損が発生しやすいこともわかった。ソールプレート2については定期的に交換するので、交換のたびにソールプレート2の上面の高さは設計高さに戻る。そのため、炭化室1の煉瓦底面24の高さとソールプレート2の上面の高さの間には次第に段差が生じ、煉瓦部分の高さの方が低くなる。その結果、コークスを押し出すに際して、押し出されるコークスが、煉瓦底面より高くなったソールプレートに引っかかるようになり、コークスが押し出される際の摩擦力に加え、引っかかりに起因してソールプレートに働く炭化室長手方向の力により、ソールプレートの開口4(ボルト穴)周辺あるいはボルト5が破断してソールプレート2が炉枠3から離脱するトラブルが生じる。
【0017】
本発明のコークス炉のソールプレートは第3に、上記第1の特徴、さらには第2の特徴に加えて、図3(A)に示すように、ソールプレート2の炉内側31の端部上面側には、炉内側31に向けて順次表面高さが低下する傾斜部6を有していることを特徴とする。傾斜部6の炉外側32端部の表面高さと傾斜部6の炉内側31端部の表面高さとの差を「傾斜部最大高さ差h」と呼ぶ。炭化室の煉瓦底面の高さが摩耗によって低くなったとき、摩耗による高さの減少量が傾斜部最大高さ差hよりも小さいうちは、コークスの押し出し時においても傾斜部6の作用によってソールプレート2への過大な荷重付加が防止される。そのため、引っかかりに起因してソールプレート2に働く炭化室長手方向の力により、ソールプレート2の開口4の周辺あるいはボルト5が破断してソールプレート2が炉枠3から離脱するトラブルの発生を防止することができる。傾斜部最大高さ差hは、10mm以上であると好ましい。
【0018】
ソールプレート2に対して働く、炭化室の炉外側32に向かう負荷に対し、ソールプレート2と炉枠3との間を固定する前記ボルト接続だけに頼るとすると、ボルト5及びボルト接続部周辺の強度を強化することが必要となる。ボルト接続部以外の箇所で、ソールプレートに対して炭化室の炉外側32に向かう負荷を受けることとすれば好都合である。
【0019】
そこで本発明のコークス炉のソールプレートは第4に、前記第1の特徴である板状の形状に加え、図3(B)、図4に示すように、ソールプレート2の炉内側31の端部下面側には、下側に凸である凸部7が形成され、ソールプレート2の上面から凸部7の下端までの距離が50mm以下であることを特徴とする。このような凸部7を有するソールプレート2を備えたコークス炉のソールプレート組み立て構造として、ソールプレート2の開口4にボルトを挿通して炉枠底面22とボルト接合されることに加えて、凸部7の炉外側表面33が、炉枠3の炉内側表面34、あるいは炉枠3の炉内側31に配置される鋼構造物12の炉内側表面34、のいずれかに面して配置されることを特徴とする。以下、炭化室の出口付近の底面の構造に対応して、本発明について説明する。
【0020】
図3(B)は、炉枠3のうちの炉底部分(炉枠炉底部23)の炉内側31に、鋼構造物12Aが配置されている。室炉式コークス炉の燃焼室部分の外側にはバックステー(図示せず)が配置され、バックステーと燃焼室との間に保護板11が配置される(図1参照)。鋼構造物12Aは、保護板11の一部が炭化室側に張り出して形成されたものである。図3(B)に示す例では、ソールプレート2の凸部7の炉外側表面33が、鋼構造物12Aの炉内側表面34に面して配置されている。
【0021】
図4(A)の場合は、炉枠炉底部23の炉内側31に、鋼構造物12として鋼構造物12Bが配置されている。鋼構造物12Bは独立の鋼部材であり、炉枠3と煉瓦13との間に設けられている。図4(A)に示す例では、ソールプレート2の凸部7の炉外側表面33が、鋼構造物12Bの炉内側表面34に面して配置されている。
【0022】
図4(B)の場合は、ソールプレート2の凸部7の炉外側表面33が、炉枠3(炉枠炉底部23)の炉内側表面34に面して配置されている。
【0023】
図3(B)、図4(A)(B)いずれも、ソールプレート2の凸部7の炉外側表面33が何らかの鋼構造物12の炉内側表面34に面して配置されているので、ソールプレート2が炉外側32に移動する方向で外力を受けたとき、ソールプレート2の凸部7の炉外側表面33が鋼構造物12の炉内側表面34に当接して外力を支えるので、ソールプレート2を炉枠3に固着するボルト部に過剰な外力が作用することを防止できる。
【0024】
ソールプレート2の凸部7については、ソールプレート2の上面から凸部7の下端までの距離が50mm以下と短いので、凸部7を有することによるソールプレート2の重量増加分は3kg以下と僅かであり、従来の脚部を有するソールプレート(重量が50~70kg)に対する軽量化メリットが損なわれることはない。
【符号の説明】
【0025】
1 炭化室
2 ソールプレート
3 炉枠
4 開口
5 ボルト
6 傾斜部
7 凸部
11 保護板
12 鋼構造物
12A 鋼構造物
12B 鋼構造物
13 煉瓦
21 窯口
22 炉枠底面
23 炉枠炉底部
24 煉瓦底面
31 炉内側
32 炉外側
33 炉外側表面
34 炉内側表面
h 傾斜部最大高さ差
図1
図2
図3
図4