(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022154165
(43)【公開日】2022-10-13
(54)【発明の名称】排水トラップ
(51)【国際特許分類】
E03C 1/28 20060101AFI20221005BHJP
【FI】
E03C1/28 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021057069
(22)【出願日】2021-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】591138201
【氏名又は名称】コンドーエフアルピー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】近藤 太郎
【テーマコード(参考)】
2D061
【Fターム(参考)】
2D061DA10
2D061DD09
2D061DD14
(57)【要約】
【課題】耐候性が高く、長期にわたってメンテナンスが容易な排水トラップを提供する。
【解決手段】液体を受け入れる受入管部2と液体を排出する排出管部3とが側壁51に形成された有底筒状の本体部5と、本体部5の内部空間4を仕切る着脱可能な区画体1と、本体部5の内部空間4を閉塞する着脱可能な蓋部6と、を備え、少なくとも本体部5が、透明な耐候性樹脂で形成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を受け入れる受入管部と液体を排出する排出管部とが側壁に形成された有底筒状の本体部と、
前記本体部の内部空間を仕切る着脱可能な区画体と、
前記本体部の内部空間を閉塞する着脱可能な蓋部と、を備え、
少なくとも前記本体部が、透明な耐候性樹脂で形成されている排水トラップ。
【請求項2】
液体を受け入れる受入管部と液体を排出する排出管部とが側壁に形成された有底筒状の本体部と、
前記本体部の内部空間を仕切る着脱可能な区画体と、
前記本体部の内部空間を閉塞する着脱可能な蓋部と、
前記本体部の外面を覆う保護ケースと、を備え、
前記保護ケースおよび前記本体部は透明であり、
少なくとも前記保護ケースが、耐候性樹脂で形成されている排水トラップ。
【請求項3】
前記耐候性樹脂は、ポリカーボネート系樹脂を含んでいる請求項1又は2に記載の排水トラップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排水経路中に設けられる排水トラップに関する。
【背景技術】
【0002】
排水トラップは、空調機のドレンなどの液体を汚水桝に排水する排水経路中に設けられる。従来、液体を受け入れる受入管部と液体を排出する排出管部とが側壁に形成され、透明樹脂で構成された有底筒状の本体部と、本体部の内部空間を閉塞する着脱可能な蓋部と、該内部空間を受入管部に連通して液体を貯留する貯留空間と排出管部に連通して液体を排出する排出空間とに仕切る着脱可能な区画体とを備えた排水トラップが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の排水トラップは、本体部が透明樹脂で構成されているため、目視で本体部の内部や区画体の汚れ具合が確認可能であり、清掃時には、蓋部を取り外して区画体を取り出すことにより簡単に清掃することができる。一方、排水トラップは、風雨等に晒されやすい室外で使用される場合、透明性が損なわれて、目視で本体部の内部や区画体の汚れ具合を確認できなくなるおそれがある。このため、特許文献1に記載の従来の排水トラップは、耐候性を高める上で改善の余地があった。
【0005】
そこで、耐候性が高く、長期にわたってメンテナンスが容易な排水トラップが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る排水トラップの特徴構成は、液体を受け入れる受入管部と液体を排出する排出管部とが側壁に形成された有底筒状の本体部と、前記本体部の内部空間を仕切る着脱可能な区画体と、前記本体部の内部空間を閉塞する着脱可能な蓋部と、を備え、少なくとも前記本体部が、透明な耐候性樹脂で形成されている点にある。
【0007】
本構成のように、少なくとも本体部を透明な樹脂で構成すれば、本体部の内部空間の視認性を高め、本体部の内面や区画体の汚れ具合を確認することが可能となる。しかも、蓋部が着脱可能に構成しているので、着脱可能な区画体等を清掃することが可能となり、メンテナンスが極めて容易である。
【0008】
ところで、空調機のドレン配管等に設けられる排水トラップは、外気に晒されることが多く、繰り返し風雨を受けることにより、本体部の透明性が損なわれてしまう。その結果、排水トラップの汚れ具合が目視により確認できなくなり、清掃の要不要の判断ができなくなるおそれがある。本構成のように、少なくとも本体部を耐候性樹脂で構成すれば、本体部の透明性が損なわれるといった不都合が防止され、長期にわたってメンテナンスが容易なものとなる。このように、耐候性が高く、長期にわたってメンテナンスが容易な排水トラップを提供できる。
【0009】
本発明に係る排水トラップの特徴構成は、液体を受け入れる受入管部と液体を排出する排出管部とが側壁に形成された有底筒状の本体部と、前記本体部の内部空間を仕切る着脱可能な区画体と、前記本体部の内部空間を閉塞する着脱可能な蓋部と、前記本体部の外面を覆う保護ケースと、を備え、前記保護ケースおよび前記本体部は透明であり、少なくとも前記保護ケースが、耐候性樹脂で形成されている点にある。
【0010】
本構成のように、保護ケースおよび本体部を共に透明に構成すれば、本体部の内部空間の視認性を高め、本体部の内面や区画体の汚れ具合を確認することが可能となる。また、蓋部が着脱可能に構成しているので、着脱可能な区画体等を清掃することが可能となり、メンテナンスが極めて容易である。しかも、本体部に保護ケースを設ければ、本体部の耐久性を高めることができる。
【0011】
ところで、空調機のドレン配管等に設けられる排水トラップは、外気に晒されることが多く、繰り返し風雨を受けることにより、保護ケースの透明性が損なわれてしまう。その結果、排水トラップの汚れ具合が目視により確認できなくなり、清掃の要不要の判断ができなくなるおそれがある。本構成のように、少なくとも保護ケースを耐候性樹脂で構成すれば、保護ケースの透明性が損なわれるといった不都合が防止され、長期にわたってメンテナンスが容易なものとなる。このように、耐候性が高く、長期にわたってメンテナンスが容易な排水トラップを提供できる。
【0012】
他の特徴構成は、前記耐候性樹脂は、ポリカーボネート系樹脂を含んでいる点にある。
【0013】
本構成のように耐候性樹脂にポリカーボネート系樹脂が含まれていれば、繰り返し風雨を受けることにより、ポリカーボネート系樹脂の透明性が損なわれてしまうといった不都合を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図4】別実施形態に係る排水トラップの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明に係る排水トラップの実施形態について、図面に基づいて説明する。ただし、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
【0016】
図1~
図3に示すように、排水トラップXは、液体を受け入れる受入管部2と液体を排出する排出管部3とが側壁51に形成された有底筒状の本体部5と、本体部5の内部空間4を閉塞する蓋部6と、内部空間4を受入管部2から液体を受け入れて貯留する貯留空間7と排出管部3に連通して液体を排出する排出空間8とに仕切る区画体1とを備えている。さらに、排水トラップXは、本体部5の側壁51の少なくとも一部と本体部5の底部52と(少なくとも貯留空間7が形成された本体部5の外面の一部分)を密閉状態で包囲する密閉ケース9(保護ケースの一例)を備えている。以下、蓋部6側を上、本体部5の底部52側を下として説明することがある。
【0017】
本体部5は、ポリカーボネート系の耐候性樹脂を用いて成形されており、底部52を平らな面状とする円筒状に形成されている。受入管部2と排出管部3とは、側壁51から水平方向に延出する流路として側壁51と一体で形成されており、本体部5の側壁51において対向する位置に接続されている。そして、受入管部2の接続箇所2Aと排出管部3の接続箇所3Aとは、受入管部2の方が排出管部3よりも微小な所定値(例えば、5mm)だけ高くなるように高低差が付けられている。
【0018】
蓋部6は、平面視で円形状に形成してあり、本体部5の外周面および蓋部6の内周面に形成したねじ部18の螺合により本体部5に取付可能である(
図1参照)。また、蓋部6の外周には、等間隔に径外方向に突出した複数の凸部6aが形成されており、この凸部6aに使用者の指を引っ掛けることにより蓋部6の本体部5に対する取付けが容易なものとなっている(
図2~
図3参照)。この蓋部6は、密閉ケース9が本体部5に装着された状態で着脱可能に構成されている。
【0019】
区画体1は、円筒状の第1区画部10と第1区画部10からその周方向の全周に亘って外方側に延設する板状の第2区画部11とから構成されている。第1区画部10は、第2区画部11よりも上側領域において、周方向の一部を上下方向に沿って切り欠いた切欠部12を有している。
【0020】
区画体1は、本体部5の内部空間4に着脱可能であり、本体部5の内部空間4に装着した状態において、本体部5の内部空間4の下方側を貯留空間7に仕切り、内部空間4の上方側を排出空間8に仕切っている。このように、区画体1が内部空間4を仕切ることにより、本体部5の底部52全体を貯留空間7としている。また、区画体1は、貯留空間7に設定量以上の液体が貯留した際、貯留空間7から排出空間8に液体を流通させるべく浮上するボール状の弁体15と、弁体15を受け止め支持する弁座16とを有している。弁座16は、第1区画部10の内部空間に配置したリング状に形成している。弁体15は、リング状の弁座16の開口部分を閉じる常閉式に構成している。
【0021】
蓋部6と内部空間4に装着した区画体1との間には、蓋部6に対して密着し且つ区画体1との間での摩擦係数を小さくしたシールド部材17を設けてある。このシールド部材17は、シリコンなどの樹脂により円盤状に形成してある。そして、シールド部材17のうち、蓋部6と接触する側の上面が吸盤効果により蓋部6の裏面に密着する。また、シールド部材17のうち、内部空間4に装着した区画体1と接触する側の下面にすべり加工を施して、シールド部材17の下面と区画体1との間での摩擦係数を小さくしている。
【0022】
蓋部6の本体部5への取り付けにより蓋部6から上下方向での押圧力を受け、区画体1の一部を側壁51の全周に亘って上下方向に沿った成分の力を作用させつつ密着する密封部14を区画体1および本体部5の側壁51に備えている。
【0023】
本体部5および区画体1は透明で、且つ、弁体15は本体部5および区画体1に対して識別可能な有色(例えば、青色)である。これにより、本体部5の内部空間4に区画体1を装着した状態において、作業者が本体部5の外側から弁体15の位置を視認できる。したがって、区画体1を適正な位置に取り付けているか否かの確認および区画体1の汚れ具合の確認を容易に行うことができる。ここで、「透明」とは、本体部5の内部が透けて見える状態のことであり、無色透明又は有色透明が含まれ、また、半透明も含まれる。
【0024】
密閉ケース9は、本体部5の外側に装着され、本体部5と同じ透明なポリカーボネート系の耐候性樹脂で形成されている。密閉ケース9は、本体部5の側壁51のほぼ全領域と本体部5の底部52とを密閉状態で包囲しており、密閉ケース9と本体部5との間には空気が介在した空隙91が形成されている。これにより、本体部5の底部52側の貯留空間7に貯留された液体と外気との間に温度差がある場合でも、空隙91により結露の発生を抑制することができる。また、側壁51と受入管部2との接続箇所2Aおよび側壁51と排出管部3との接続箇所3Aは、密閉ケース9との間に空隙91が形成された状態で密閉ケース9に覆われている。受入管部2や排出管部3と側壁51との接続箇所2A,3Aには液体が溜まり易いことから、本実施形態のように、該接続箇所2A,3Aと密閉ケース9との間に空隙91を形成すれば、受入管部2や排出管部3の表面に形成される結露を確実に防止できる。また、密閉ケース9は、本体部5を保護する機能も有している。
【0025】
本体部5や密閉ケース9を形成する耐候性樹脂は、ポリカーボネート系樹脂以外に、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ABS系樹脂(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン共重合合成樹脂)又はこれらの組み合わせで構成されていても良い。なお、耐候性樹脂は、耐候性の低い樹脂に紫外線吸収剤や酸化防止剤などを混合して成形したり、耐候性の低い樹脂に上記以外の新しい樹脂を混合して成形したりすることにより、耐候性を高めても良い。
【0026】
このように、密閉ケース9を本体部5と同じ透明な樹脂材料で形成しているため密閉ケース9と本体部5との透過率が同一であり、また、密閉ケース9と本体部5との間には空気が存在していることから、作業者が本体部5の外側から弁体15の位置を容易に視認できる。そして、蓋部6を着脱可能に構成しているので、着脱可能な区画体1等を清掃することが可能となり、メンテナンスが極めて容易である。
【0027】
また、空調機のドレン配管等に設けられる排水トラップXは、外気に晒されることが多く、繰り返し風雨を受けることにより、本体部5や密閉ケース9の透明性が損なわれてしまう。その結果、排水トラップXの汚れ具合が目視により確認できなくなり、清掃の要不要の判断ができなくなるおそれがある。本実施形態のように、少なくとも密閉ケース9を耐候性樹脂で構成すれば、密閉ケース9の透明性が損なわれるといった不都合が防止され、長期にわたってメンテナンスが容易なものとなる。
【0028】
密閉ケース9は、互いに分割された複数(本実施形態では2つ)の分割体92と、一対の分割体92を底部52側(貯留空間7側)から連結するカップ状の底部側連結部材93と、一対の分割体92を蓋部6側(底部側連結部材93とは反対側)から連結する円環柱状の蓋部側連結部材94とを備えている。
【0029】
分割体92は、第一分割体92Aと第二分割体92Bとで構成されており、これら第一分割体92Aおよび第二分割体92Bは、受入管部2および排出管部3の管軸方向Yに対して対称形状に形成されている。つまり、これら第一分割体92Aおよび第二分割体92Bは、本体部5の側方から互いに結合させる半割形状となっている。第一分割体92Aおよび第二分割体92Bは、夫々、管軸方向Yに沿う平坦な接合面92aと、受入管部2の外周面に密着する円弧状の第一密着面92bと、排出管部3の外周面に密着する円弧状の第二密着面92cとを有している。第一密着面92bおよび第二密着面92cが、夫々受入管部2および排出管部3の外周面に密着することにより、空隙91の空気が外部に漏れることを防止している。
【0030】
なお、本実施形態における密閉ケース9は、受入管部2の外周面に密着する円弧状の第一密着面92bと、排出管部3の外周面に密着する円弧状の第二密着面92cとを、夫々受入管部2及び排出管部3における管軸方向Yに沿う中間部分に密着させても良い。これにより、密閉ケース9と本体部5における受入管部2及び排出管部3との間に空隙91が多く確保されるため、受入管部2や排出管部3の表面に形成される結露をより確実に防止できる。
【0031】
夫々の第一分割体92Aおよび第二分割体92Bの上端には、径内方向に円環状に突出した環状シール面92gが形成されており、環状シール面92gと本体部5の外面とが密着することにより、空隙91の空気が外部に漏れることを防止している。
【0032】
本実施形態では、本体部5のうち側壁51のほぼ全領域と底部52とを包囲する密閉ケース9と本体部5との間に空隙91を形成しているので、本体部5の底部52側の貯留空間7に貯留された液体と外気との間に温度差がある場合でも、空隙91により結露の発生を抑制することができる。その結果、水滴が落下し、周辺が水浸しになるといった不都合を防止できる。また、受入管部2や排出管部3と側壁51との接続箇所2A,3Aには液体が溜まり易いことから、本実施形態のように、該接続箇所2A,3Aと密閉ケース9との間に空隙91を形成すれば、受入管部2や排出管部3の表面に形成される結露を確実に防止できる。しかも、本実施形態における密閉ケース9であれば本体部5と外観が連続した一体ユニットを構成しているため、美観に優れると共に耐久性が高く、長期にわたって排水トラップXを利用することができる。
【0033】
本実施形態のように、分割体92の接合面92aを受入管部2および排出管部3の管軸方向Yに沿わせれば、受入管部2および排出管部3の側方から密閉ケース9を装着することができるため、装着が容易である。また、密閉ケース9と本体部5との間の空隙91を形成するにあたり、底部側と蓋部側とに底部側連結部材93および蓋部側連結部材94を設ければ、排水トラップXの製造が極めて容易となる。
【0034】
〔別実施形態〕
(1)上述した実施形態における密閉ケース9を省略して、本体部5を耐候性樹脂で形成しても良い。また、上述した実施形態では、本体部5及び密閉ケース9を耐候性樹脂で形成したが、密閉ケース9のみを耐候性樹脂で形成しても良い。この密閉ケース9を区画体1が視認できる範囲のみに設けても良い。これにより、少なくとも、着脱可能な区画体1の視認性を長期に亘って確保できる。
(2)密閉ケース9と本体部5との間の空隙91を無くして、密閉ケース9と本体部5とを密着させても良い。
【0035】
(3)
図4には、別実施形態に係る排水トラップXが示されている。なお、図面の理解を容易にするため、同様の部材には同一の名称,符号を用いており、異なる構成のみ説明する。同図に示すように、密閉ケース9を省略して、区画体1の一対の第2区画部11を本体部5の内面に形成した縦溝21に嵌合させる構成とし、切欠部12を複数の開口で構成しても良い。また、弁座16に載置される樹脂製の受け体19を設けても良い。
【0036】
(4)上述した実施形態における弁体15を水平軸心周りで揺動自在な板状体にて構成し、受入管部2から排出管部3への排水が流れたときに弁体15が開弁し、受入管部2から排出管部3への排水が流れないときに弁体15が閉弁する構成としても良い。つまり、本体部5の内部空間を仕切る着脱可能な区画体1であれば、如何なる形態であっても良い。
(5)密閉ケース9の分割体92を受入管部2および排出管部3の管軸方向Yに対して対称形状に形成したが、密閉ケース9の分割体92を上下方向に2分割しても良い。
(6)接合面92aや密着面92b,92cにシール部材を設けても良い。
(7)空隙91を真空で構成しても良い。
【0037】
(8)上記実施形態では、本体部5の底部52を平らな面状として、本体部5の底部52の全体を貯留空間7としているが、本体部5の底部52に段差を付けるなど、本体部5の底部52の形状を適宜変更して本体部5の底部52の一部を貯留空間7とすることも可能である。
【0038】
(9)上記実施形態では、平面視における本体部5の側壁51の形状および区画体1の形状を略楕円形状としているが、例えば、矩形状とすることもでき、どのような形状とするかは適宜変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、受入管部と排出管部とに連通する内部空間を備えた筒状の本体と、本体の内部空間を仕切る区画体とを備えた排水トラップに適用できる。
【符号の説明】
【0040】
1 :区画体
2 :受入管部
3 :排出管部
4 :内部空間
5 :本体部
51 :側壁
6 :蓋部
9 :密閉ケース(保護ケース)
X :排水トラップ