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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022154589
(43)【公開日】2022-10-13
(54)【発明の名称】光源ユニット及び車両用灯具
(51)【国際特許分類】
   B60Q 1/38 20060101AFI20221005BHJP
   F21S 43/15 20180101ALI20221005BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20221005BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20221005BHJP
   F21V 29/503 20150101ALI20221005BHJP
   F21V 29/508 20150101ALI20221005BHJP
   F21V 29/74 20150101ALI20221005BHJP
   B60Q 1/34 20060101ALI20221005BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20221005BHJP
   F21Y 115/30 20160101ALN20221005BHJP
   F21W 103/20 20180101ALN20221005BHJP
【FI】
B60Q1/38 B
F21S43/15
F21V19/00 150
F21V19/00 170
F21V19/00 210
F21V23/00 150
F21V23/00 140
F21V29/503
F21V29/508
F21V29/74
B60Q1/34 A
B60Q1/34 B
F21Y115:10
F21Y115:30
F21W103:20
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021057696
(22)【出願日】2021-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000000136
【氏名又は名称】市光工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】檀浦 宗一郎
(72)【発明者】
【氏名】池之上 翔
(72)【発明者】
【氏名】浅川 陽一
【テーマコード(参考)】
3K013
3K014
3K339
【Fターム(参考)】
3K013BA01
3K013CA05
3K014AA01
3K339AA25
3K339BA03
3K339BA12
3K339BA26
3K339CA12
3K339DA01
3K339DA05
3K339EA05
3K339EA06
3K339EA09
3K339GB01
3K339GB13
3K339GB21
3K339HA04
3K339JA02
3K339JA04
(57)【要約】
【課題】容易に設計変更が可能な光源ユニット及び車両用灯具を提供する。
【解決手段】光源ユニットは、光源が実装された光源基板と、光源の機能ごとに別個に設けられ、光源を制御する複数の制御基板と、光源基板及び複数の制御基板を格納するソケットとを備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源が実装された光源基板と、
前記光源の機能ごとに別個に設けられ、前記光源を制御する複数の制御基板と、
前記光源基板及び複数の前記制御基板を格納するソケットと
を備える光源ユニット。
【請求項2】
前記光源は、複数設けられ、
複数の前記制御基板は、複数の前記光源を順次点灯させるシーケンシャル点灯制御を行う
請求項1に記載の光源ユニット。
【請求項3】
複数の前記制御基板は、複数の前記光源の一部について前記シーケンシャル点灯制御を行う前記第1制御基板と、複数の前記光源の他の一部について前記シーケンシャル点灯制御を行う第2制御基板とを有する
請求項2に記載の光源ユニット。
【請求項4】
前記光源基板と、複数の前記制御基板とは、電気的に接続される
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光源ユニット。
【請求項5】
複数の前記制御基板は、前記光源基板に接続される一の前記制御基板と、一の前記制御基板に接続される他の前記制御基板とを有する
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光源ユニット。
【請求項6】
前記光源基板と複数の前記制御基板とが前記ソケットに積み重なった状態で配置され、
前記光源基板及び複数の前記制御基板のうち積層方向に隣り合う2つの前記基板同士の間に配置され、2つの前記基板の間を電気的に接続し、かつ、2つの前記基板同士の間隔を保持する接続部を更に備える
請求項4又は請求項5に記載の光源ユニット。
【請求項7】
前記ソケットは、熱を放出する放熱部を有し、
複数の前記制御基板は、それぞれが前記ソケットに接触するように配置される
請求項4又は請求項5に記載の光源ユニット。
【請求項8】
複数の前記制御基板は、フレキシブル基板及びソリッド基板の少なくとも一方が用いられる
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光源ユニット。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の光源ユニットを備える車両用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源ユニット及び車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用灯具において、LED(Light Emitting Diode)等の光源と、光源を制御する制御用電子部品とを同一の基板上に実装して、ソケットに搭載する光源ユニットが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-91837号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の構成では、光源の数を増加又は減少しようとした場合、制御用電子部品の構成を変更する必要があり、基板自体の設計変更が必要となってしまう。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、容易に設計変更が可能な光源ユニット及び車両用灯具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る光源ユニットは、光源が実装された光源基板と、前記光源の機能ごとに別個に設けられ、前記光源を制御する複数の制御基板と、前記光源基板及び複数の前記制御基板を格納するソケットとを備える。
【0007】
上記の光源ユニットにおいて、前記光源は、複数設けられ、複数の前記制御基板は、複数の前記光源を順次点灯させるシーケンシャル点灯制御を行う。
【0008】
上記の光源ユニットにおいて、複数の前記制御基板は、複数の前記光源の一部について前記シーケンシャル点灯制御を行う第1制御基板と、複数の前記光源の他の一部について前記シーケンシャル点灯制御を行う第2制御基板とを有する。
【0009】
上記の光源ユニットにおいて、前記光源基板と、複数の前記制御基板とは、電気的に接続される。
【0010】
上記の光源ユニットにおいて、複数の前記制御基板は、前記光源基板に接続される一の前記制御基板と、一の前記制御基板に接続される他の前記制御基板とを有する。
【0011】
上記の光源ユニットにおいて、前記光源基板と複数の前記制御基板とが前記ソケットに積み重なった状態で配置され、前記光源基板及び複数の前記制御基板のうち積層方向に隣り合う2つの前記基板同士の間に配置され、2つの前記基板の間を電気的に接続し、かつ、2つの前記基板同士の間隔を保持する接続部を更に備える。
【0012】
上記の光源ユニットにおいて、前記ソケットは、熱を放出する放熱部を有し、複数の前記制御基板は、それぞれが前記ソケットに接触するように配置される。
【0013】
上記の光源ユニットにおいて、複数の前記制御基板は、フレキシブル基板及びソリッド基板の少なくとも一方が用いられる。
【0014】
本発明に係る車両用灯具は、上記の光源ユニットを備える。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、容易に設計変更が可能な光源ユニット及び車両用灯具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本実施形態に係る光源ユニットの一例を示す斜視図である。
図2図2は、光源ユニットの一例を示す分解斜視図である。
図3図3は、図1におけるA-A断面に沿った構成を示す図である。
図4図4は、ソケットの基部を正面側から見た状態を示す図である。
図5図5は、本実施形態に係る光源ユニットの回路構成の一例を示す図である。
図6図6は、本実施形態に係る光源ユニットの他の例を示す図である。
図7図7は、本実施形態に係る光源ユニットの他の例を示す図である。
図8図8は、変形例に係る光源ユニットの一例を示す分解斜視図である。
図9図9は、変形例に係る光源ユニットのソケットを正面側から見た状態を示す図である。
図10図10は、変形例に係る光源ユニットの一例を示す分解斜視図である。
図11図11は、変形例に係る光源ユニットのソケットを正面側から見た状態を示す図である。
図12図12は、光源ユニットを備える車両用灯具の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る光源ユニット及び車両用灯具の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0018】
以下の説明において、正面側及び背面側の各方向は、例えば光源からの光の出射方向を正面方向(正面側)、出射方向とは反対方向を背面方向(背面側)と表記する。
【0019】
図1は、本実施形態に係る光源ユニット100の一例を示す斜視図である。図2は、光源ユニット100の一例を示す分解斜視図である。なお、図2では、ソケット30の壁部33の図示を省略している。図3は、図1におけるA-A断面に沿った構成を示す図である。図1から図3に示すように、光源ユニット100は、光源基板10と、制御基板20と、ソケット30と、接続部40とを備える。
【0020】
光源基板10は、例えば矩形板状に形成され、実装面の中央部に光源11が実装される。光源基板10としては、例えばガラスエポキシ基板等のリジッド基板が用いられてもよいし、フレキシブル基板が用いられてもよい。
【0021】
光源11は、例えばLED等の半導体型光源、レーザ光源等が用いられる。光源11は、光を出射する発光面を有する。光源11は、例えば複数設けられる。なお、光源11は、1個であってもよい。複数の光源11は、同一色の光を発光する構成であってもよいし、少なくとも1つが異なる色の光を発光する構成であってもよい。
【0022】
制御基板20は、光源11を制御する電子部品が実装される。制御基板20は、光源11の機能ごとに別個に設けられる。制御基板20は、駆動基板21と、第1制御基板22と、第2制御基板23とを有する。制御基板20は、例えば矩形板状に形成され、実装面の中央部に光源11が実装される。光源基板10としては、例えばガラスエポキシ基板等のリジッド基板が用いられてもよいし、フレキシブル基板が用いられてもよい。
【0023】
駆動基板21は、光源11に供給する電圧を制御するための電子部品24が実装される。駆動基板21は、光源基板10の背面側に配置される。駆動基板21は、後述するコネクタ部材41を介して光源基板10に接続される。駆動基板21は、コネクタ部材41との接続部分まで引き回される不図示の配線を有する。駆動基板21は、当該配線を介してコネクタ部材41と電気的に接続される。
【0024】
第1制御基板22は、5つの光源11の一部である3つの光源11を順次点灯させるシーケンシャル点灯制御を行うための電子部品25が実装される。第1制御基板22は、駆動基板21の背面側に配置される。第1制御基板22は、後述するコネクタ部材42を介して駆動基板21に接続される。第1制御基板22は、コネクタ部材42との接続部分まで引き回される不図示の配線を有する。第1制御基板22は、当該配線を介してコネクタ部材42と電気的に接続される。
【0025】
第2制御基板23は、5つの光源11の他の一部である2つの光源11を順次点灯させるシーケンシャル点灯制御を行うための電子部品26が実装される。第2制御基板23は、第1制御基板22の背面側に配置される。第2制御基板23は、後述するコネクタ部材43を介して第1制御基板22に接続される。第2制御基板23は、コネクタ部材43との接続部分まで引き回される不図示の配線を有する。第2制御基板23は、当該配線を介してコネクタ部材43と電気的に接続される。
【0026】
また、第2制御基板23は、背面側に不図示の基板側端子を有する。当該基板側端子は、ソケット30の基部31に配置される不図示のソケット側端子に、例えばはんだ付け等により接合される。
【0027】
ソケット30は、基部31と、放熱部32と、壁部33とを備える。基部31は、複数の制御基板20を支持する。基部31は、例えば放熱性を有する樹脂等を用いて円板状に形成される。基部31は、上記した基板側端子に接合される不図示のソケット側端子が例えば正面側に配置される。放熱部32は、基部31の背面側に配置される。放熱部32は、光源基板10又は複数の制御基板20で発生して基部31に伝達された熱を外部に放出する。壁部33は、基部31の正面側に配置され、基部31の外周に沿って設けられる。壁部33は、例えば光源基板10を保持し、複数の制御基板20を囲うように配置される。
【0028】
図4は、ソケット30の基部31を正面側から見た状態を示す図である。図4に示すように、基部31には、制御基板20(第2制御基板23)を配置するためのスロット34が設けられる。スロット34が設けられることにより、第2制御基板23と基部31との間の接触面積が大きくなるため、第2制御基板23から基部31への熱の伝達性を高めることができる。
【0029】
また、図2及び図3に示すように、接続部40は、各基板同士の間を接続する。接続部40は、コネクタ部材41、42、43を有する。コネクタ部材41、42、43は、各基板同士の間隔を保持するスペーサを兼ねている。コネクタ部材41、42、43は、正面側から背面側にかけて形成される貫通配線を有する。
【0030】
コネクタ部材41は、光源基板10と駆動基板21との間に配置される。コネクタ部材41は、貫通配線を介して光源基板10と駆動基板21との間を電気的に接続し、かつ、光源基板10と駆動基板21との間隔を保持する。
【0031】
コネクタ部材42は、駆動基板21と第1制御基板22との間に配置される。コネクタ部材42は、貫通配線を介して駆動基板21と第1制御基板22との間を電気的に接続し、かつ、駆動基板21と第1制御基板22との間隔を保持する。
【0032】
コネクタ部材43は、第1制御基板22と第2制御基板23の間に配置される。コネクタ部材42は、貫通配線を介して第1制御基板22と第2制御基板23との間を電気的に接続し、かつ、第1制御基板22と第2制御基板23との間隔を保持する。
【0033】
図5は、本実施形態に係る光源ユニット100の回路構成の一例を示す図である。図5に示すように、光源ユニット100は、光源基板10を制御するための複数の機能、つまり光源11の電圧を制御する機能(駆動基板21:駆動回路)、光源11の一部(図5における光源11a~11c)のシーケンシャル点灯制御を行う機能(第1制御基板22:シーケンシャル制御回路A)、及び光源11の他の一部(図5における光源11d、11e)のシーケンシャル点灯制御を行う機能(第2制御基板23:シーケンシャル制御回路B)、を備えている。光源ユニット100は、各機能を実現するための制御基板20が機能ごとに別個に設けられる。
【0034】
図6は、本実施形態に係る光源ユニットの他の例を示す図である。図6では、回路構成及び断面構成の例を示している。図6に示すように、上記図1から図5に示す構成に対して、例えば光源11の数を増加する設計変更を行う場合、新たな光源11(図6における光源11f、11g)を駆動する駆動制御と、新たな光源11のシーケンシャル点灯制御とを行う電子部品28が実装された制御基板20(第3制御基板27:シーケンシャル制御回路C)を追加すればよい。第3制御基板27は、例えば新たなコネクタ部材44を介して第2制御基板23に接続させることができる。また、ソケット30に設けられるコネクタ側端子には、第3制御基板27の基板側端子を接続させればよい。この場合、駆動基板21、第1制御基板22及び第2制御基板23については、設計変更の必要がない。また、ソケット30の壁部33については、予め設計変更で制御基板20を追加した場合を想定した寸法としておくことで、壁部33の設計変更を行わずに済ませることができる。
【0035】
図7は、本実施形態に係る光源ユニットの他の例を示す図である。図7では、回路構成及び断面構成の例を示している。図7に示すように、上記図1から図5に示す構成に対して、例えば光源11の数を減少する設計変更を行う場合、減少する光源11に対応する制御基板20(第2制御基板23)及びコネクタ部材43を除去すればよい。また、ソケット30に設けられるコネクタ側端子には、第1制御基板22の基板側端子を接続させればよい。この場合、駆動基板21及び第1制御基板22については、設計変更の必要がない。
【0036】
以上のように、本実施形態に係る光源ユニット100は、光源11が実装された光源基板10と、光源11の機能ごとに別個に設けられ、光源11を制御する複数の制御基板20と、光源基板10及び複数の制御基板20を格納するソケット30とを備える。
【0037】
この構成によれば、機能ごとに制御基板20が別個に設けられているため、光源11の数を増減しようとする場合には、制御基板20を追加又は削減することで光源11の設計変更に対応することができる。これにより、容易に設計変更が可能な光源ユニット100を提供することができる。
【0038】
本実施形態に係る光源ユニット100において、光源11は、複数設けられ、複数の制御基板20は、複数の光源11を順次点灯させるシーケンシャル点灯制御を行う。この構成によれば、シーケンシャル点灯を行わせる光源11の数を増減しようとする場合に、制御基板20を追加又は削減することで光源11の設計変更に対応することができる。
【0039】
本実施形態に係る光源ユニット100において、複数の制御基板20は、複数の光源11の一部についてシーケンシャル点灯制御を行う第1制御基板22と、複数の光源11の他の一部についてシーケンシャル点灯制御を行う第2制御基板23とを有する。この構成によれば、シーケンシャル点灯を行わせる複数の光源11を一部ずつ制御することができるため、光源11の数を増減しようとする場合に制御基板20の追加又は削減を容易に行うことができる。
【0040】
本実施形態に係る光源ユニット100において、光源基板10と、複数の制御基板20とは、電気的に接続される。この構成によれば、複数の制御基板20を増減する場合の接続を容易に行うことができる。
【0041】
本実施形態に係る光源ユニット100において、光源基板10と複数の制御基板20とがソケット30に積み重なった状態で配置され、光源基板10及び複数の制御基板20のうち積層方向に隣り合う2つの基板同士の間に配置され、2つの基板の間を電気的に接続し、かつ、2つの基板同士の間隔を保持する接続部40を更に備える。この構成によれば、光源基板10及び複数の制御基板20を積層する際、基板同士の間隔を確保しつつ電気的接続を図ることができる。
【0042】
本実施形態に係る光源ユニット100において、ソケット30は、熱を放出する放熱部を有し、複数の制御基板20は、それぞれがソケット30に接触するように配置される。この構成によれば、制御基板20で発生する熱を効率的に外部に放出することができる。
【0043】
本実施形態に係る光源ユニット100において、複数の制御基板20は、フレキシブル基板及びリジッド基板の少なくとも一方が用いられる。これにより、制御基板20の選択の幅を広げることができる。
【0044】
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。例えば、上記実施形態では、光源基板10と複数の制御基板20がソケット30の基部31から正面側に積層された状態で配置される構成を例に挙げて説明したが、これに限定されない。
【0045】
図8は、変形例に係る光源ユニット100Aの一例を示す分解斜視図である。図8に示す光源ユニット100Aのように、複数の制御基板20を、ソケット30の基部31に対して正面側に立てた状態で配置する構成であってもよい。この場合、複数の制御基板20を接続する接続部40Aとして、例えばフレキシブル基板で構成される接続基板41A、42A、43Aを用いることができる。
【0046】
図9は、変形例に係る光源ユニット100Aのソケット30Aを正面側から見た状態を示す図である。図9に示すように、ソケット30Aは、複数の制御基板20を配置するためのスロット34Aが設けられる。スロット34Aが設けられることにより、制御基板20と基部31Aとの間の接触面積が大きくなるため、各制御基板20から基部31Aへの熱の伝達性を高めることができる。また、複数の制御基板20は、基部31Aにおいて一方向に並んだ状態で配置される。この構成により、複数の制御基板20をソケット30内にコンパクトに配置できる。
【0047】
図10は、変形例に係る光源ユニット100Bの一例を示す分解斜視図である。図10に示す光源ユニット100Bのように、複数の制御基板20を、ソケット30の基部31に対して正面側に立てた状態で配置する構成であってもよい。この場合、複数の制御基板20を接続する接続部40Bとして、例えばフレキシブル基板で構成される接続基板41B、42B、43Bを用いることができる。なお、光源ユニット100Bにおいて、複数の制御基板20は、光源基板10に接続される一の制御基板20(例えば、駆動基板21)と、一の制御基板20に接続される他の制御基板20(例えば、第1制御基板22及び第2制御基板23)とを有する。この構成によれば、光源基板10に接続される一の制御基板20を介して、他の制御基板20を並列に接続することができる。
【0048】
図11は、変形例に係る光源ユニット100Bのソケット30Bを正面側から見た状態を示す図である。図11に示すように、ソケット30Bは、複数の制御基板20を配置するためのスロット34Bが設けられる。スロット34Bが設けられることにより、制御基板20と基部31Bとの間の接触面積が大きくなるため、各制御基板20から基部31Bへの熱の伝達性を高めることができる。また、複数の制御基板20は、基部31Bにおいて正面視の中心部を囲うように配置される。この構成により、複数の制御基板20が電子部品の実装面を外周側に向けて配置することができるため、熱を分散させることができる。
【0049】
図12は、上記構成の光源ユニット100、100A、100Bを備える車両用灯具200の一例を示す図である。図12に示すように、車両用灯具200は、例えば車両の前部、後部又はドアミラーに配置されるターンランプである。光源ユニット100、100A、100Bをターンランプに適用することにより、シーケンシャル点灯が可能なターンランプ(車両用灯具200)を得ることができる。
【符号の説明】
【0050】
10…光源基板、11…光源、20…制御基板、21…駆動基板、22…第1制御基板、23…第2制御基板、24,25,26,28…電子部品、27…第3制御基板、30,30A,30B…ソケット、31,31A,31B…基部、32…放熱部、33…壁部、34,34A,34B…スロット、40,40A,40B…接続部、41,42,43,44…コネクタ部材、41A,41B,42A,42B,43A,43B…接続基板、100,100A,100B…光源ユニット、200…車両用灯具
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12