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  • 特開-体調管理装置、体調管理プログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022154789
(43)【公開日】2022-10-13
(54)【発明の名称】体調管理装置、体調管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/40 20180101AFI20221005BHJP
【FI】
G16H10/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021057995
(22)【出願日】2021-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】593063161
【氏名又は名称】株式会社NTTファシリティーズ
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】中田 祐樹
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 広樹
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA22
(57)【要約】      (修正有)
【課題】被験者の体調を定量的に評価する体調管理装置及び体調管理プログラムを提供する。
【解決手段】体調管理システムにおいて、体調管理装置は、被験者の身体の状態を表す情報を少なくとも取得する情報取得部と、情報取得部により取得された被験者の体調を定量的に判定する体調判定部と、体調判定部により判定された被験者の体調の定量的な判定結果を出力する出力部とを備える。情報取得部は、被験者の瞳孔の大きさの情報を取得する瞳孔情報取得部を備える。体調判定部は、瞳孔情報取得部において取得された前記被験者の瞳孔の大きさに基づいて、被験者の睡眠不足を判定する睡眠判定部を備え、睡眠判定部により判定された被験者の睡眠不足に基づいて、被験者の体調の定量的な判定結果を出力する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験者の身体の状態を表す情報を少なくとも取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された前記被験者の体調を定量的に判定する体調判定部と、
前記体調判定部により判定された前記被験者の体調の定量的な判定結果を出力する出力部と、
を備える体調管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の体調管理装置であって、
前記情報取得部は、前記被験者の瞳孔の大きさの情報を取得する瞳孔情報取得部を備え、
前記体調判定部は、前記瞳孔情報取得部において取得された前記被験者の瞳孔の大きさに基づいて、前記被験者の睡眠不足を判定する睡眠判定部を備え、
前記睡眠判定部により判定された前記被験者の前記睡眠不足に基づいて、前記被験者の体調の定量的な判定結果を出力する、体調管理装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の体調管理装置であって、
前記情報取得部は、前記被験者の毛細血管の血流の情報を取得する血流情報取得部を備え、
前記体調判定部は、前記血流情報取得部において取得された毛細血管の血流の情報に基づいて、疲労度を判定する疲労度判定部を備え、
前記疲労度判定部により判定された前記被験者の前記疲労度に基づいて、前記被験者の体調の定量的な判定結果を出力する、体調管理装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の体調管理装置であって、
前記情報取得部は、前記被験者の発汗の情報を取得する発汗情報取得部を備え、
前記体調判定部は、前記発汗情報取得部において取得された前記被験者の発汗の情報に基づいて、前記被験者の発汗状態を判定する発汗判定部を備え、
前記発汗判定部により判定された前記被験者の前記発汗状態に基づいて、前記被験者の体調の定量的な判定結果を出力する、体調管理装置。
【請求項5】
被験者の身体の状態を表す情報を少なくとも取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段により取得された前記被験者の体調を定量的に判定する体調判定手段と、
前記体調判定手段により判定された前記被験者の体調の定量的な判定結果を出力する出力手段と、
として、コンピュータを機能させるための体調管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、体調管理装置及び体調管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、被験者の体調を判断するために、被験者の体温を測定する体温計が知られている(特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-9076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この種の体温計の技術では、体温は測定できるものの、被験者の体調そのものを定量的に評価できないという課題が見出された。
本開示の1つの局面は、被験者の体調を定量的に評価する体調管理装置に関する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様は、体調管理装置であって、情報取得部と、体調判定部と、出力部と、を備える。情報取得部は、被験者の身体の状態を表す情報を少なくとも取得する。体調判定部は、情報取得部により取得された被験者の体調を定量的に判定する。出力部は、体調判定部により判定された被験者の体調の定量的な判定結果を出力する。
【0006】
本開示の一態様は、体調管理プログラムであって、被験者の身体の状態を表す情報を少なくとも取得する情報取得手段と、情報取得手段により取得された被験者の体調を定量的に判定する体調判定手段と、体調判定手段により判定された被験者の体調の定量的な判定結果を出力する出力手段と、として、コンピュータを機能させる。
【0007】
このような構成によれば、体調判定部により被験者の体調が定量的に判定された判定結果が出力部により出力される。これにより、被験者の体調を定量的に評価することができる。
【0008】
本開示の一態様では、情報取得部は、被験者の瞳孔の大きさの情報を取得する瞳孔情報取得部を備えてもよい。体調判定部は、瞳孔情報取得部において取得された被験者の瞳孔の大きさに基づいて、被験者の睡眠不足を判定する睡眠判定部を備えてもよい。睡眠判定部により判定された被験者の睡眠不足に基づいて、被験者の体調の定量的な判定結果を出力してもよい。
【0009】
このような構成によれば、睡眠判定部により被験者の睡眠不足が判定され、体調判定部は、当該被験者の睡眠不足に基づいて、被験者の体調の定量的な判定結果を出力する。
これにより、被験者の睡眠不足に基づく被験者の体調の定量的な判定結果により、被験者の体調を定量的に評価することができる。
【0010】
本開示の一態様では、情報取得部は、被験者の毛細血管の血流の情報を取得する血流情報取得部を備えてもよい。体調判定部は、血流情報取得部において取得された毛細血管の血流の情報に基づいて、疲労度を判定する疲労度判定部を備えてもよい。疲労度判定部により判定された被験者の疲労度に基づいて、被験者の体調の定量的な判定結果を出力してもよい。
【0011】
このような構成によれば、疲労度判定部により被験者の疲労度が判定され、体調判定部は、当該被験者の疲労度に基づいて、被験者の体調の定量的な判定結果を出力する。
これにより、被験者の疲労度に基づく被験者の体調の定量的な判定結果により、被験者の体調を定量的に評価することができる。
【0012】
本開示の一態様では、情報取得部は、被験者の発汗の情報を取得する発汗情報取得部を備えてもよい。体調判定部は、発汗情報取得部において取得された被験者の発汗の情報に基づいて、被験者の発汗状態を判定する発汗判定部を備えてもよい。発汗判定部により判定された被験者の発汗状態に基づいて、被験者の体調の定量的な判定結果を出力してもよい。
【0013】
このような構成によれば、発汗判定部により被験者の発汗状態が判定され、体調判定部は、当該被験者の発汗状態に基づいて、被験者の体調の定量的な判定結果を出力する。
これにより、被験者の発汗状態に基づく被験者の体調の定量的な判定結果により、被験者の体調を定量的に評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】体調管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2】体調管理装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図3】総合判定処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.構成]
本実施形態の体調管理システム1は、測定された数値に基づいて、被験者の体調を評価するシステムである例に適用して説明する。
【0016】
<ハードウェア構成>
図1に示す体調管理システム1は、ハードウェア構成として、サーモカメラ110と、光学カメラ120と、血流測定装置130と、キーボード140と、体調管理装置200と、ディスプレイ300と、を備える。
【0017】
サーモカメラ110は、被験者の体温及び被験者の発汗量の測定に用いられる。本実施形態では、サーモカメラ110は、撮像画像中の各箇所の温度を色で表すカラーマップを測定結果として出力するものである例に適用して説明する。本実施形態では、サーモカメラ110は、被験者の体温が低い所定の大きさの部分の数から発汗量を測定するものである例に適用して説明する。
【0018】
光学カメラ120は、被験者の瞳孔の画像を撮像するために用いられる。また、光学カメラ120は光源を有し、被験者の瞳孔に対して所定の明るさの光を当てることが可能に構成されている例に適用して説明する。
【0019】
血流測定装置130は、被験者の毛細血管の画像から血流の状態を測定する装置である。血流測定装置130は、被験者の指の先端を載せる載置部を備え、当該載置部に指先を載せることにより指先の毛細血管の映像を撮像するように構成される例に適用して説明する。
【0020】
キーボード140は、被験者又は測定者等から所定の文字、数値及び体調管理装置200への操作を入力可能なキーボードである。
温度計150は、被験者の周囲の気温を測定する温度計である。
【0021】
体調管理装置200は、サーモカメラ110と、光学カメラ120と、血流測定装置130との測定結果に応じて被験者の健康状態を判定する装置である。
体調管理装置200は、CPU210と、メモリ220と、を備える。
【0022】
CPU210は、所定のプログラムを実行する。
メモリ220は、所定のデータを記憶する。メモリ220に記憶されるデータには、少なくともCPU210により実行されるプログラムのデータが含まれる。メモリ220に記憶されるプログラムには、後述する体調判定処理を実行するためのプログラムが含まれる。
【0023】
ディスプレイ300は、体調管理装置200からの出力に応じて表示を行う表示装置である。
<機能的構成>
体調管理装置200の機能的構成について、図2を用いて説明する。
【0024】
図2に示すように、体調管理装置200は、機能的構成として、情報取得部211と、体調判定部213と、総合判定部215と、出力部217と、を備える。
情報取得部211は、体調管理装置200と接続された機器から出力され、体調管理装置200へと入力される情報を取得する。具体的には、情報取得部211は、サーモカメラ110と、光学カメラ120と、血流測定装置130と、キーボード140と、温度計150とから情報を取得する。
【0025】
情報取得部211は、体温情報取得部211aと、発汗情報取得部211bと、瞳孔情報取得部211cと、血流情報取得部211dと、キー情報取得部211eと、気温情報取得部211fと、を備える。
【0026】
体温情報取得部211aは、サーモカメラ110により測定された被験者の体温の測定結果を取得する。
発汗情報取得部211bは、サーモカメラ110により測定された被験者の発汗の測定結果を取得する。
【0027】
瞳孔情報取得部211cは、光学カメラ120により測定された被験者の瞳孔の大きさの情報を取得する。
血流情報取得部211dは、血流測定装置130により測定された被験者の血流の測定結果を取得する。
【0028】
キー情報取得部211eは、キーボード140により測定された被験者又は測定者などの入力操作の情報を取得する。
気温情報取得部211fは、温度計150により測定された被験者の周囲の気温の測定結果を取得する。
【0029】
体調判定部213は、情報取得部211により取得された測定結果に基づいて、体調を判定する。
体温判定部213aは、体温情報取得部211aにより取得された被験者の体温に基づいて被験者の健康状態を判定する。本実施形態では、被験者の平熱を36.5度として、36.5度より高くなるほど高くなる体温不調度を算出する。
【0030】
発汗判定部213bは、発汗情報取得部211bにより取得された被験者の発汗に基づいて被験者の健康状態を判定する。発汗量が多くなるほど高くなる発汗不調度を算出する。
【0031】
なお、本実施形態では、発汗不調度は、気温情報取得部211fにより取得される被験者の周囲の気温により補正されて算出される例に適用して説明する。具体的には、気温が高くなるほど、発汗量が多くても発汗不調度が低くなるように補正される。
【0032】
睡眠判定部213cは、瞳孔情報取得部211cにより取得された被験者の瞳孔の大きさの情報に基づいて被験者の睡眠不足度を算出する。
具体的には、瞳孔の大きさを測定した後に、所定の明るさの光を被験者の目に当てる。光を当てることにより瞳孔を収縮させた後に、被験者の瞳孔の大きさが元の大きさまで拡大する時間を測定する。被験者の瞳孔の大きさが元の大きさまで拡大する時間が長くなるほど高くなる数値を睡眠不足度として算出する。
【0033】
疲労度判定部213dは、血流情報取得部211dにより取得された被験者の血流の測定結果に基づいて被験者の疲労度を算出する。
具体的には、血流の速さを測定し、血流の速さが遅くなるほど高くなる数値を疲労度として算出する。
【0034】
総合判定部215は、体温判定部213aと、発汗判定部213bと、睡眠判定部213cと、疲労度判定部213dと、による判定に基づいて被験者の体調を総合的に判定する。
【0035】
総合判定部215は、健康状態を数値として表現する。具体的には、所定の値から、体温不調度、発汗不調度、睡眠不足度及び疲労度を減算することにより、体調を表した数値が算出されてもよい。
【0036】
出力部217は、ディスプレイ300に対する表示を実行する。出力部217は、ディスプレイ300に対して、体調判定部213及び総合判定部215により算出された、体温不調度、発汗不調度、睡眠不足度、疲労度及び健康状態をそれぞれ、数値で表示可能に構成される。
[2.作用]
次に、CPU210が実行する総合体調判定処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0037】
総合体調判定処理は、サーモカメラ110、光学カメラ120及び血流測定装置130により測定された内容を沿って、被験者の総合的な健康状態の判定を主に行う処理である。
総合体調判定処理は、測定者又は被験者により、測定を実行する操作が行われたタイミングで開始する。
【0038】
S110で、CPU210は、サーモカメラ110、光学カメラ120及び血流測定装置130により測定された測定値を取得する。また、CPU210は、温度計150により取得された被験者の周囲の気温を取得する。
【0039】
S120で、CPU210は、S110で取得したサーモカメラ110と、光学カメラ120と、血流測定装置130と、温度計150と、の測定値に基づいて、体温不調度、発汗不調度、睡眠不足度及び疲労度を算出する。
【0040】
S130で、CPU210は、S120での算出に基づいて総合的な健康状態の算出を行う。
S140で、CPU210は、S120で算出された体温不調度、発汗不調度、睡眠不足度及び疲労度と、S130で算出された総合的な健康状態の算出結果をディスプレイ300に表示する。
【0041】
CPU210は、S140でのディスプレイ300への出力後、総合体調判定処理を終了する。
なお、S110が情報取得部211としての、S120が体調判定部213としての、S130が総合判定部215としての、S140での処理が出力部217として実行する処理の一例に相当する。
【0042】
[3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)上記実施形態の体調管理装置200は、情報取得部211と、総合判定部215と、出力部217と、を備える。情報取得部211は、被験者の身体の状態を表す情報である被験者の体温、発汗、瞳孔の大きさ及び血流に関する情報を取得する。体調判定部213及び総合判定部215は、情報取得部211により取得された被験者の体調を定量的に判定する。出力部217は、体調判定部213及び総合判定部215により判定された被験者の体調の定量的な判定結果を出力する。
【0043】
このような構成によれば、体調判定部213により被験者の体調が定量的に判定された判定結果が出力部217により出力される。これにより、被験者の体調を定量的に評価することができる。
【0044】
(2)上記実施形態によれば、情報取得部211は、被験者の瞳孔の大きさの情報を取得する瞳孔情報取得部211cを備える。体調判定部213の睡眠判定部213cは、瞳孔情報取得部211cにおいて取得された被験者の瞳孔の大きさに基づいて、被験者の睡眠不足を判定する睡眠判定部213cを備える。睡眠判定部213cにより判定された被験者の睡眠不足に基づいて、被験者の体調の定量的な判定結果が出力される。
【0045】
このような構成によれば、睡眠判定部213cにより被験者の睡眠不足が判定され、体調判定部213は、当該被験者の睡眠不足に基づいて、被験者の体調の定量的な判定結果を出力する。
【0046】
これにより、被験者の睡眠不足に基づく被験者の体調の定量的な判定結果により、被験者の体調を定量的に評価することができる。
(3)上記実施形態によれば、情報取得部211は、被験者の毛細血管の血流の情報を取得する血流情報取得部211dを備える。体調判定部213は、血流情報取得部211dにおいて取得された毛細血管の血流の情報に基づいて、疲労度を判定する疲労度判定部213dを備える。疲労度判定部213dにより判定された被験者の疲労度に基づいて、被験者の体調の定量的な判定結果を出力する。
【0047】
このような構成によれば、疲労度判定部213dにより被験者の疲労度が判定され、体調判定部213は、当該被験者の疲労度に基づいて、被験者の体調の定量的な判定結果を出力する。
【0048】
これにより、被験者の疲労度に基づく被験者の体調の定量的な判定結果により、被験者の体調を定量的に評価することができる。
(4)上記実施形態によれば、情報取得部211は、被験者の発汗の情報を取得する発汗情報取得部211bを備える。体調判定部213は、発汗情報取得部211bにおいて取得された被験者の発汗の情報に基づいて、被験者の発汗状態を判定する発汗判定部213bを備える。発汗判定部213bにより判定された被験者の発汗状態に基づいて、被験者の体調の定量的な判定結果を出力する。
【0049】
このような構成によれば、発汗判定部213bにより被験者の発汗状態が判定され、体調判定部213は、当該被験者の発汗状態に基づいて、被験者の体調の定量的な判定結果を出力する。
【0050】
これにより、被験者の発汗状態に基づく被験者の体調の定量的な判定結果により、被験者の体調を定量的に評価することができる。
[4.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
【0051】
(1)被験者本人の健康状態の自己評価及び測定者による被験者の体調の評価を入力する構成をさらに備えてもよい。例えば、キーボード140を用いて被験者の体調を評価した数値が入力されてもよい。
【0052】
(2)また、キーボード140を用いて入力された被験者の体調を評価した数値に応じて、体調管理装置200が算出した総合評価を補正するものであってもよい。また、反対に、体調管理装置200が算出した総合評価に応じて、キーボード140を用いて入力された被験者の体調を評価した数値を補正するものであってもよい。
(3)上記実施形態では、S120において算出された体温不調度、発汗不調度、睡眠不足度及び疲労度を表示と、S130で算出された総合的な健康状態の算出結果と、ディスプレイ300に表示する。
しかし、ディスプレイ300に表示させる内容としては、これらの算出結果の一部であってもよい。また、サーモカメラ110、光学カメラ120、血流測定装置130及び温度計150により測定された内容を更に表示してもよい。
【0053】
(4)本開示に記載の体調管理装置200及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の体調管理装置200及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の体調管理装置200及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されてもよい。体調管理装置200に含まれる各部の機能を実現する手法には、必ずしもソフトウェアが含まれている必要はなく、その全部の機能が、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。
【0054】
(5)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
【0055】
(6)上述した体調管理装置200の他、当該体調管理装置200を構成要素とするシステム、当該体調管理装置200としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、体調管理方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
【符号の説明】
【0056】
1…体調管理システム、110…サーモカメラ、120…光学カメラ、130…血流測定装置、130…血流測定装置、140…キーボード、200…体調管理装置、210…CPU、211…情報取得部、211a…体温情報取得部、211b…発汗情報取得部、211c…瞳孔情報取得部、211d…血流情報取得部、211e…キー情報取得部、211f…気温情報取得部、213…体調判定部213…体調判定部213a…体温判定部、213b…発汗判定部、213c…睡眠判定部、213d…疲労度判定部、215…総合判定部、217…出力部、220…メモリ、300…ディスプレイ。
図1
図2
図3