(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022154822
(43)【公開日】2022-10-13
(54)【発明の名称】吸引車
(51)【国際特許分類】
B65F 3/00 20060101AFI20221005BHJP
B60P 3/00 20060101ALI20221005BHJP
E03F 7/10 20060101ALI20221005BHJP
【FI】
B65F3/00 L
B60P3/00 Q
E03F7/10 Z
B65F3/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021058052
(22)【出願日】2021-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000002358
【氏名又は名称】新明和工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000947
【氏名又は名称】特許業務法人あーく特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中津 俊介
【テーマコード(参考)】
2D063
3E024
【Fターム(参考)】
2D063EB13
3E024AA01
3E024AA04
3E024BA10
3E024CA20
3E024CB10
3E024DA04
3E024DB02
3E024DC10
3E024EA10
3E024FA01
3E024GA01
3E024HA06
3E024HB02
3E024HC02
3E024HE02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】作業性および安全性を高めることが可能な吸引車を提供する。
【解決手段】吸引車において、吸引装置は、水封式ポンプと、吸引対象物をレシーバタンク内へ吸引する吸引モードと、吸引対象物をレシーバタンク外へ排出する加圧モードと、水封式ポンプを駆動しつつレシーバタンクを加減圧しない中正モードの3つのモードに切り換える四方弁24と、四方弁24の弁体を動作させるエア駆動機構とを備える。エア駆動機構は、四方弁24に設けられるエアアクチュエータと、エアアクチュエータに駆動エアを供給する駆動エア配管60と、四方弁24の弁体の位置を3つのモードのいずれかに切り換える電磁弁30a~30cを有し、操作パネルには、制御装置により電磁弁30a~30cを3つのモードのいずれかに切り換えるための操作スイッチが設けられる。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸引対象物を収容するためのレシーバタンクと、
前記レシーバタンク内を負圧にして前記吸引対象物を前記レシーバタンク内へ吸引する吸引モードを有する吸引装置と、
前記吸引装置を制御する制御装置と、
前記吸引装置を操作するための操作盤とを備え、
前記吸引装置は、外気口と前記レシーバタンクとをつなぐエア配管と、前記エア配管に介設される真空ポンプと、前記エア配管に介設されるとともに、前記吸引モードと、前記レシーバタンク内を加圧して前記吸引対象物を前記レシーバタンク外へ排出する加圧モードと、前記真空ポンプを駆動しつつ前記レシーバタンクを加減圧しない中正モードとの3つのモードに切り換えるための四方弁と、前記四方弁の弁体を動作させるためのエア駆動機構とを備えた吸引車であって、
前記エア駆動機構は、前記四方弁に設けられるエアアクチュエータと、前記エアアクチュエータとエアタンクとをつないで前記エアアクチュエータに駆動エアを供給するための駆動エア配管と、前記駆動エア配管に介設されるとともに前記制御装置の制御により前記四方弁の前記弁体の位置を前記3つのモードのいずれかに切り換える電磁弁を有し、
前記操作盤には、前記制御装置により前記電磁弁を前記3つのモードのいずれかに切り換え制御させるための操作スイッチが設けられたことを特徴とする吸引車。
【請求項2】
前記操作スイッチは、前記3つのモードそれぞれに対応して設けられている請求項1に記載の吸引車。
【請求項3】
前記制御装置は、前記吸引モード用の前記操作スイッチが操作された場合に前記加圧モード用の前記操作スイッチの操作を無効にする一方、前記加圧モード用の前記操作スイッチが操作された場合に前記吸引モード用の前記操作スイッチの操作を無効にするように構成されている請求項2に記載の吸引車。
【請求項4】
前記電磁弁は、前記制御装置から制御信号が入力されていない状態において前記弁体が前記中正モードに対応する位置に切り換わるように設定される請求項1~3のいずれか1項に記載の吸引車。
【請求項5】
前記エア駆動機構は、前記駆動エア配管において前記四方弁と前記電磁弁との間に介設される手動弁を有し、前記手動弁の操作により前記弁体を前記3つのモードそれぞれに対応する位置に切り換えられるように構成されている請求項1~4のいずれか1項に記載の吸引車。
【請求項6】
前記真空ポンプは、車両走行駆動源からPTOを利用して取り出された動力により駆動されるとともに、当該PTOの断接がPTOスイッチのオンオフによって行われるように構成され、
前記制御装置は、前記PTOスイッチがオフからオンにされたときに前記中正モードに切り換え制御するように構成されている請求項1~5のいずれか1項に記載の吸引車。
【請求項7】
前記エアタンクは、車両走行時の操作系に使用されるものであり、前記駆動エア配管において前記エアタンクと前記電磁弁との間には、前記PTOスイッチのオンオフに連動して開閉されるPTO連動バルブが介設されている請求項6に記載の吸引車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸引車に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、レシーバタンク(ホッパ)と、吸引装置とを車台(走行車体)の上に搭載した吸引車が知られている。このような吸引車では、レシーバタンク内から流れる汚れた空気を清浄化する集塵器と、レシーバタンク内を真空状態に設定するブロワと、ブロワを通って流れる空気の除塵および消音を行なう水タンクとしてのサイレンサと、サイレンサに接続され、サイレンサ内に導入された空気を外部に排気するための排気管と、集塵器とブロワとの間およびサイレンサと排気管34との間に共通に介在し、弁体が弁ハウジングの内面と摺接しながら回転することで4つの流路を切り換える四方弁と、四方弁の摺動面に付着した付着物を洗浄するための洗浄手段とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような吸引車において、吸引モードと加圧モードと中正モードとの3つのモードに切り換えることができるものが存在していた。しかし、従来の吸引車は、各モードを切り換えるために、重い操作レバーを操作する必要があったので作業性が良いとは言えなかった。
【0005】
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたものであり、四方弁を備えて吸引モードと加圧モードと中正モードとの3つのモードに切り換える吸引車において、安全性を高めつつ作業性を良くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。すなわち、本発明は、吸引対象物を収容するためのレシーバタンクと、前記レシーバタンク内を負圧にして前記吸引対象物を前記レシーバタンク内へ吸引する吸引モードを有する吸引装置と、前記吸引装置を制御する制御装置と、前記吸引装置を操作するための操作盤とを備え、前記吸引装置は、外気口と前記レシーバタンクとをつなぐエア配管と、前記エア配管に介設される真空ポンプと、前記エア配管に介設されるとともに、前記吸引モードと、前記レシーバタンク内を加圧して前記吸引対象物を前記レシーバタンク外へ排出する加圧モードと、前記真空ポンプを駆動しつつ前記レシーバタンクを加減圧しない中正モードとの3つのモードに切り換えるための四方弁と、前記四方弁の弁体を動作させるためのエア駆動機構とを備えた吸引車であって、前記エア駆動機構は、前記四方弁に設けられるエアアクチュエータと、前記エアアクチュエータとエアタンクとをつないで前記エアアクチュエータに駆動エアを供給するための駆動エア配管と、前記駆動エア配管に介設されるとともに前記制御装置の制御により前記四方弁の前記弁体の位置を前記3つのモードのいずれかに切り換える電磁弁を有し、前記操作盤には、前記制御装置により前記電磁弁を前記3つのモードのいずれかに切り換え制御させるための操作スイッチが設けられたことを特徴とする。
【0007】
上記構成によれば、作業者が操作盤上の操作スイッチを操作するだけで、制御装置が電磁弁を切り換えて、吸引モード、加圧モードおよび中正モードの3つのモードのいずれかになるように自動制御することができる。これにより、作業者が手動で重い操作レバーを操作して四方弁の弁体の位置を3つのモードのいずれかに切り換える場合と比較して作業性に優れる。
【0008】
好ましくは、前記操作スイッチは、前記3つのモードそれぞれに対応して設けられている。
【0009】
この構成によれば、3つのモードそれぞれに対応した3種類の独立した操作スイッチを操作盤に設けたので、作業者は迷いなく所望の操作スイッチを操作してモード切り換えを行うことができ、作業性に優れる。なお、吸引モード用の操作スイッチに吸引中表示ランプを設けるとともに加圧モード用の操作スイッチに加圧中表示ランプを設け、吸引モードに対応して吸引中表示ランプを点灯させ、加圧モードに対応して加圧中表示ランプを点灯させることによって、作業者はよりいっそう迷いなく操作スイッチの操作を行うことができる。
【0010】
好ましくは、前記制御装置は、前記吸引モード用の前記操作スイッチが操作された場合に前記加圧モード用の前記操作スイッチの操作を無効にする一方、前記加圧モード用の前記操作スイッチが操作された場合に前記吸引モード用の前記操作スイッチの操作を無効にするように構成されている。
【0011】
この構成によれば、吸引モード用のモード切り換えボタンを操作して吸引作業を行っているときに、誤って加圧モード用のモード切り換えボタンを操作したとしても四方弁の弁体が加圧モード用に切り換わることがない。同様に、加圧モード用のモード切り換えボタンを操作して排出作業を行っているときに、誤って吸引モード用のモード切り換えボタンを操作したとしても四方弁の弁体が吸引モード用に切り換わることがない。これにより、作業途中で急にエア配管を流れるエアの向きが変わって吸引装置全体に異常な負荷がかかるのを抑制できる。その結果、作業者が作業途中にモード切り換えボタンを誤って操作したことに起因して吸引装置が損傷することがなく、安全性に優れる。
【0012】
好ましくは、前記電磁弁は、前記制御装置から制御信号が入力されていない状態において前記弁体が前記中正モードに対応する位置に切り換わるように設定される。
【0013】
この構成によれば、通常時は、制御装置から電磁弁に制御信号を送って、四方弁の弁体が吸引モードと加圧モードと中正モードとの3つのモードそれぞれに対応する位置に切り換えられるが、信号線の断線等で電磁弁に制御信号を入力できないようなトラブルが生じたときに、四方弁の弁体を中正モードに対応する位置に切り換わるようにすることができる。これにより、例えば吸引モードでの吸引作業中に当該トラブルが生じた場合に、四方弁の弁体が、吸引モードに対応する位置に固定されたり、加圧モードに対応する位置に急に切り換わったりすることがなくなり、吸引装置に異常な負荷を与えることがなく、安全である。
【0014】
好ましくは、前記エア駆動機構は、前記駆動エア配管において前記四方弁と前記電磁弁との間に介設される手動弁を有し、前記手動弁の操作により前記弁体を前記3つのモードそれぞれに対応する位置に切り換えられるように構成されている。
【0015】
この構成によれば、手動弁の操作により四方弁を3つのモードのいずれかに切り換えることができるので、信号線の断線等で電磁弁に制御信号を入力できないようなトラブルが生じて四方弁の弁体が現在使用しているモードに対応する位置に一旦固定された後であっても、手動弁を操作することによって、異なるモードに対応する位置に切り換えることができる。これにより、当該トラブルが生じたとしても現場での作業を手動により続行することができ、作業性に優れる。
【0016】
好ましくは、前記真空ポンプは、車両走行駆動源からPTOを利用して取り出された動力により駆動されるとともに、当該PTOの断接がPTOスイッチのオンオフによって行われるように構成され、前記制御装置は、前記PTOスイッチがオフからオンにされたときに前記中正モードに切り換え制御するように構成されている。
【0017】
この構成によれば、作業開始で真空ポンプを駆動させるためにPTOスイッチをオフからオンにすると、一旦必ず中正モードに切り換え制御される。これにより、車両走行時に何らかの要因で四方弁の弁体が吸引モード側または加圧モード側になっていたとしても、作業開始時に中正モードに切り換わるようになる。その結果、PTOスイッチをオンにしたタイミングで作業者の意図しないモードでの作動を防ぐことができ、安全性に優れる。
【0018】
好ましくは、前記エアタンクは、車両走行時の操作系に使用されるものであり、前記駆動エア配管において前記エアタンクと前記電磁弁との間には、前記PTOスイッチのオンオフに連動して開閉されるPTO連動バルブが介設されている。
【0019】
この構成によれば、車両走行時に四方弁のエアアクチュエータや、それに近い部分から何らかの原因により駆動エア配管内の駆動エアが外に漏れたとしても、車両走行時の操作系に影響を与えないようにでき、安全である。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、四方弁を備えて吸引モードと加圧モードと中正モードとの3つのモードに切り換える吸引車において、作業性および安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施形態に係る吸引車の概略構成を示す側面図である。
【
図3】
図1の吸引車に搭載された吸引装置のエア配管図であって、吸引時のエアの流れを示す図である。
【
図4】
図3のエア配管図において、加圧時のエアの流れを示す図である。
【
図5】吸引モードと加圧モードと中正モードとの3つのモードに切り換えたときの四方弁の弁体の停止位置を示す図である。
【
図6】四方弁のアクチュエータの作動を説明するための図である。
【
図8】吸引モードと加圧モードと中正モードの3つの動作モードを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0023】
図1、
図2は、本発明の実施形態に係る吸引車2を示している。この吸引車2の車台3上のサブフレーム4上には、レシーバタンク5と、レシーバタンク5の内部を負圧にして吸引対象物をレシーバタンク5内へ吸引するための吸引装置1とが設けられている。具体的には、サブフレーム4の後部に、例えば、汚泥、土砂、廃液等よりなる吸引対象物を収容するレシーバタンク5が搭載されている。
【0024】
レシーバタンク5は、例えば、後端開口を有する断面円形容器状のタンク本体5aと、この後端開口を開閉するテールゲート5cとを有する。テールゲート5cは、例えば、タンク本体5aの上部後端部にヒンジピン5bを介して回動自在に軸支されている。タンク本体5aとテールゲート5cとの間には、開閉シリンダ5dが設けられており、この開閉シリンダ5dを伸縮操作することで、テールゲート5cがタンク本体5aの後端開口を開閉可能となっている。
【0025】
テールゲート5cの下部には、吸引対象物の吸引口となる開閉弁付の吸引口8と、吸引対象物の排出口となる開閉弁付の排出口9とが設けられている。レシーバタンク5は、サブフレーム4の後方に設けた傾倒軸10を介してサブフレーム4に対して傾倒可能に軸支されている。すなわち、サブフレーム4とレシーバタンク5との間には、傾倒シリンダ11が設けられている。この傾倒シリンダ11を伸縮操作することで、レシーバタンク5が傾倒軸10の周りに起立回動または倒伏回動するようになっている。
【0026】
詳しくは後述するが、吸引装置1がレシーバタンク5内に吸引対象物を吸引し収容する場合、レシーバタンク5内の減圧およびエアの流れにより、吸引口8に接続した図示しない吸引ホースを通じて外部からレシーバタンク5内に吸引対象物を吸引するようになっている。一方、吸引装置1でレシーバタンク5内の吸引対象物を、例えば汚泥処理場等に排出する場合、レシーバタンク5内のエアを加圧し、排出口9に接続した図示しない排出ホースを通じてレシーバタンク5内の吸引対象物を外部へ排出するようになっている。また、テールゲート5cを開いてレシーバタンク5を起立回動させることによって、レシーバタンク5内の吸引対象物を排出することも可能となっている。
【0027】
また、運転室13とレシーバタンク5との間のサブフレーム4上には、レシーバタンク5内のエアを加減圧し、エアの流れを発生させるための真空ポンプとして、水封式ポンプ25が設けられている。詳しくは図示しないが、水封式ポンプ25は、吸引車2のPTO(動力取出装置)のドライブシャフトを介して連結された図示しないエンジンの駆動力によって回転駆動されるようになっている。この水封式ポンプ25の周辺には、水封式ポンプ25に接続された配管類、各種バルブ、操作パネル15等が配置されている。
【0028】
次に、エア切換式四方弁(以下、単に「四方弁」と言う)24について説明する。
図3および
図4は、この実施の形態に係る四方弁24の作動状態を示す図である。四方弁24は、レシーバタンク5内を負圧にして、吸引対象物をレシーバタンク5内に吸引する吸引モードと、レシーバタンク5内を加圧して吸引対象物をレシーバタンク5外へ排出する加圧モードと、水封式ポンプ25を駆動しつつレシーバタンク5を加減圧しない中正モードとの3つのモードに切り換えるために使用される。
【0029】
図3は、四方弁24の吸引時のエアの流れを示す図である。
図3を参照して、吸引時は、レシーバタンク5から吸引されたエアは、サイクロン式の集塵機よりなる2次キャッチャ20および3次キャッチャ21を通り、四方弁24を経てエゼクタ30を介して真空ポンプである水封式ポンプ25によって吸引され、4次キャッチャ22を介して再び四方弁24を通って、一体型サイレンサ23から排気される。なお、これらの機器は配管7(7a~7g)で相互に接続されている。
【0030】
一方、
図4は、四方弁24の加圧時のエアの流れを示す図である。
図4を参照して、加圧時は、一体型サイレンサ23から吸引されたエアは、吸引時とは弁体28の位置が切り換えられた四方弁24を通って、水封式ポンプ25に吸引され、4次キャッチャ22を介して、再び四方弁24を通って、3次キャッチャ21および2次キャッチャ20を通ってレシーバタンク5を加圧する。
【0031】
次に、四方弁24の構造について説明する。
図5は、四方弁24の吸引時(左上の図)、中正時(中央の図)、および加圧時(右上の図)の弁体28の位置を示す斜視図である。
図5に示す四方弁24の各ポート24a~24dは、
図3、
図4に示す四方弁24の各ポート24a~24dに対応している。
図5を参照して、吸引時には、ポート24aとポート24bとが連通され、ポート24cとポート24dとが連通される。ポート24a、24bと、ポート24c、24dとの間は弁体28によって仕切られる。それによって、エアは、ポート24aからポート24b、およびポート24dからポート24cへ同時に流される。
【0032】
一方、加圧時には、
図4のようにポート24aとポート24dとが連通され、ポート24bとポート24cとが連通される。ポート24a、24dと、ポート24b、24cとの間は弁体28によって仕切られる。それによって、エアは、ポート24aからポート24d、およびポート24bからポート24cへ同時に流される。また、中正時には、弁体28は上述した吸引時と加圧時の中間の位置で静止する。なお、この弁体28の位置は、四方弁24に一体に取り付けられたアクチュエータ(エアアクチュエータ)に設けられた所定のポートに圧縮空気を接続することによって変更される。
【0033】
次に、上記のように四方弁24を作動させるためのアクチュエータについて説明する。
図6はアクチュエータの作動を説明するための模式図である。
図6(A)は加圧状態を示す図であり、
図6(B)は加圧状態から中正位置に向かう状態を示す図であり、
図6(C)は中正状態を示す図であり、
図6(D)は吸引状態を示す図である。
【0034】
図6(A)~(D)を参照して、四方弁24に一体に取り付けられたアクチュエータは、全体をケーシング31で囲まれるとともに、中央室32と、中央室32を挟んで左右に隔壁38a,38bで隔てられた左側室33と右側室34とを含む。ケーシング31は、上部ケーシング31a、下部ケーシング31b、左部ケーシング31c、および右部ケーシング31dを含む。
【0035】
中央室32には、その中央にピニオン付きの回転軸35と、相互に180度離れて配置され、回転軸35のピニオンに係合する、一対のラック付きの左右のピストン36,37が設けられる。この回転軸35によって、
図5に示す弁体28が所定の位置に保持される。
【0036】
図6(A)を参照して、一対のラック付きの左右のピストン36,37の回転軸35に係合しない側の端部には、中央室32を仕切る仕切板36a,37aが設けられている。回転軸35が回転することによって、一対のピニオン付きのピストン36,37に接続された仕切板36a,37aが左右方向に移動して、中央室32の容積を変更する。
【0037】
また、仕切板36a,37aの中央部には、先端に平坦部を有する凸部36b,37bが設けられ、凸部36b,37bの先端の平坦部が隔壁38a,38bに当接する。
【0038】
一方、左側室33には、この左側室33を2つに仕切るための仕切板33aが設けられ、仕切板33aは、その上下方向中央部に仕切板33aを支持して左右方向に移動するための支持軸33bを有し、支持軸33bは、左右方向中央部で仕切板33aを支持する。支持軸33bの隔壁38a側の端部は隔壁38aの中央に設けられた貫通孔を通って仕切板36aの凸部36bに当接可能である。また、支持軸33bの隔壁38aとは反対側の端部は左側室33を規定する左部ケーシング31cの中央に設けられた貫通孔を通って延びる。
【0039】
また、右側室34も同様の構成を有し、右側室34を2つに仕切るための仕切板34a、支持軸34b等が設けられ、支持軸34bは、隔壁38bの中央に設けられた貫通孔を通って仕切板37aの凸部37bに当接可能であり、支持軸34bの隔壁38bとは反対側の端部は右側室34を規定する右部ケーシング31dの中央に設けられた貫通孔を通って延びる。
【0040】
次に、この四方弁24の弁体28を動作させる機構(エア駆動機構)について説明する。四方弁24の弁体28を作動するための駆動エアをエアタンク41(
図7参照)から流すために、中央室32の下部ケーシング31bの中央にはAポートが、上部ケーシング31aの、中央室32のピストン36と隔壁38aとの間、およびピストン37と隔壁38bとの間の上部の端にはBポートが、左側室33の仕切板33aと左部ケーシング31cの壁との間、および右側室34の仕切板34aと右部ケーシング31dの壁との間の下部ケーシング31bにはCポートが、それぞれ設けられる。
【0041】
まず、
図6(A)に示すように、加圧状態では、Aポートを介して中央室32に加圧エアが導入され、それによって、回転軸35が反時計方向に回転し、左右のピストン36,37に接続された仕切板36a,37aが隔壁38a,38bに当接するまで移動して、中央室32の容積が最大になる。このとき、左右のピストン36,37に接続された仕切板36a,37aと、左右の隔壁38a,38bとの間の空間は最小になり、この空間にあったエアはBポートを介して放出される。
【0042】
また、仕切板36a,37aの移動によって、その凸部36b,37bが当接している支持軸33b,34bが、それぞれ、左右方向に押され、支持軸33b,34bに設けられた仕切板33a,34aは、左側室33と右側室34の、それぞれの端部に押され、押された空間のエアはCポートを介して放出される。
【0043】
この状態から中正状態に進むときは、
図6(B)に示すように、加圧状態からAポートのエアを抜き、中央室32をフリーにした状態で、Cポートにエアを入れることで、回転軸35が時計方向に回転し、中央室32のピストン36,37は両側から押され、中正位置で停止する。
【0044】
この後、再度Aポートにエアを入れ保持することで、
図6(C)に示す中正状態が保持される。
【0045】
次に、この中正状態から吸引状態に移行するときは、Aポートからエアを抜きつつ、Bポートからエアが導入され、回転軸35が時計方向に回転し、仕切板36a,37aが回転軸35側に移動し、隔壁38a,38bと仕切板36a,37aとの間の空間の容積が増加し、仕切板36a,37aで挟まれる中央室32の容積は最小になる。このとき、左側室33、右側室34の仕切板33a,34aは、そのままの位置に維持される(
図6(D))。
【0046】
また、
図6(D)の吸引状態から
図6(C)の中正状態に移行するときは、Bポートからエアを抜き、Aポートからエアを入れるようになっている。
【0047】
次に、上記したA~Cポートへの駆動用のエア導入および排出を行うための駆動エア配管60について説明する。
図7は四方弁24と、それを駆動するための駆動エア配管60とを示す図である。
図7を参照して、駆動エア配管60は、エアタンク41から四方弁24に駆動エアを供給するために使用される。エアタンク41は、車両走行時のブレーキ用と兼用されている。駆動エア配管60には、上流側のエアタンク41に近い方から順に、プロテクションバルブ42、3方ボールバルブ43、PTO連動バルブ49、逆止弁45が介設されている。
【0048】
エアタンク41からは例えば、0.7MPaの加圧エアが供給されるようになっている。プロテクションバルブ42は、駆動エア配管60内のエア圧力が異常で低下したときに、車台3のブレーキ作動に影響を与えないようエアの供給をストップさせるものである。3方ボールバルブ43は、PTOスイッチのオンオフに関係なく手動でエアタンク41からのエアを架装側(吸引装置1側)に供給するように切り換え可能になっている。
【0049】
PTO連動バルブ49は、PTOスイッチのオンオフに連動して開閉されるものであり、PTOスイッチがオンされると、エアタンク41からの駆動エアの供給を行うものである。このPTO連動バルブ49には、車両外部と連通する外部連通管50が接続されている。PTOスイッチがオンからオフにされると、PTO連動バルブ49と逆止弁45との間に残った加圧されたエアが外部連通管50を通じて外部へ逃がされる。
【0050】
駆動エア配管60には、エアタンク41側へのエアの逆流を防ぐ逆止弁45を介し、四方弁切換バルブユニット51が設けられている。この四方弁切換バルブユニット51の下流側には、上記四方弁24が接続されている。四方弁切換バルブユニット51は、
図9に示す操作パネル15に設けられた吸引モードボタン15a、中正モードボタン15b、加圧モードボタン15cのいずれかが押されたことに基づいて、制御装置6によって切り換え制御される。
【0051】
四方弁24には、エアタンク41からの加圧エアが供給可能になっている。操作パネル15(
図9参照)に設けられた吸引モードボタン15a、中正モードボタン15b、加圧モードボタン15cのいずれかが押されたことに基づいて、エアタンク41から加圧エアが四方弁24に供給され、この加圧エアの圧力により四方弁24が切り換え制御されるようになっている。この切り換えにはエアソレノイドバルブ30a~30cが使用される。
【0052】
なお、四方弁24の弁体28を3つのモードのいずれかに切り換えるための、A~Cポートへの駆動用のエア導入および排出は、基本的には、エアソレノイドバルブ30a~30cで行われるが、四方弁24とエアソレノイドバルブ30a~30cとの間に介設される手動弁16a~16cによっても可能である。
【0053】
以上のように、エア駆動機構は、四方弁24に設けられるアクチュエータ(エアアクチュエータ)と、アクチュエータとエアタンク41とをつないでアクチュエータに駆動エアを供給するための駆動エア配管60と、駆動エア配管60に介設されるとともに制御装置6の制御により四方弁24の弁体28の位置を、加圧モード、中正モード、および吸引モードの3つのモードのいずれかに切り換える複数のエアソレノイドバルブ(電磁弁)30a~30cを含む。
【0054】
次に、上記構成の吸引装置1の動作について説明する。
図8は、吸引モードと加圧モードと中正モードの3つの動作モードを示すフローチャートである。
図8を参照して、吸引車2の走行を停止した状態で、運転室13に設けられたPTOスイッチをオンにする(ステップS11においてYES、以下、ステップを省略する)ことによって、動作が開始される。PTO連動バルブ49が閉から開にされ(S12)、四方弁24の中正モードの切り換え制御が行われる(S13)。加圧モードボタン15cの操作、および吸引モードボタン15aの操作が有効になり(S14)、エンジンの回転数がアイドリングの状態で、水封式ポンプ(真空ポンプ)25が回転する(S15)。
【0055】
吸引モードボタン15aが操作されると(S16でYES)、吸引中表示ランプ40a(
図9参照)が点灯し(S17)、加圧モードボタン15cの操作が無効にされ(S18)、四方弁24の吸引モードへの切り換え制御が行われる(S19)。
【0056】
次いで、アクセルノブ15dの操作により水封式ポンプ25の回転数が上昇し(S20)、吸引作業が行われる。吸引作業中は、中正モードボタン15bが押されるまで待機する。中正モードボタン15bが押されると(S21でYES)、四方弁24の中正モードへの切り換え制御が行われる(S22)。吸引中表示ランプ40aが消灯し(S23)、加圧モードボタン15c操作、および吸引モードボタン15aの操作が有効になる(S24)。中正モードボタン15bは、吸引作業を一時的に止める場合にも押されるが、吸引作業を終了するときにも押される。吸引作業を終了する場合には、中正モードボタン15bが押された後、アクセルノブ15dの操作によって水封式ポンプ25の回転数が低下される(S25)。その後、S26へ進む。
【0057】
一方、S16で、吸引モードボタン15aが操作されずに、加圧モードボタン15cが操作されると(S16でNO、S28でYES)、加圧中表示ランプ40cが点灯し(S29)、吸引モードボタン15aの操作が無効にされ(S30)、四方弁24の加圧モードへの切り換え制御が行われて(S31)、処理はS20へ進む。
【0058】
次いで、アクセルノブ15dの操作により水封式ポンプ25の回転数が上昇し(S20)、排出作業が行われる。その後、中正モードボタン15bが押されるまで待機する。中正モードボタン15bが押されると(S21でYES)、四方弁24の中正モードへの切り換え制御が行われる(S22)。加圧中表示ランプ40cが消灯し(S23)、加圧モードボタン15c操作、および吸引モードボタン15aの操作が有効になる(S24)。排出作業を終了する場合には、中正モードボタン15bが押された後、アクセルノブ15dの操作によって水封式ポンプ25の回転数が低下される(S25)。その後、S26へ進む。
【0059】
一方、吸引モードボタン15aも加圧モードボタン15cも操作されない場合(S16でNO、S28でNO)、S26へ進む。
【0060】
S26では、PTOスイッチがオフか否かが判断され、PTOスイッチがオフであれば(S26でYES)、PTO連動バルブ49が開から閉に移行し(S27)、処理を終了する。S26で、PTOスイッチがオフでなければ(S26でNO)、処理はS16へ戻る。
【0061】
次に、操作パネル15について説明する。
図9は、操作パネル(操作盤)15を示す図である。
図9を参照して、操作パネル15には、この実施の形態に係る吸引装置1を制御する制御装置6が搭載されている。この制御装置6は、運転室13内に設けても良い。また、四方弁24の弁体28を、
図5に示すように、吸引状態(吸引モード)、中正状態(中正モード)、および加圧状態(加圧モード)の3つのモードのいずれかに切り換えるために複数のエアソレノイドバルブ30a~30cを切り換え制御するための、操作スイッチとしての、吸引モードボタン15a、中正モードボタン15b、および加圧モードボタン15cが設けられている。さらに、吸引モードボタン15aには、四方弁24が吸引モードに切り換え制御されていることを示す、吸引中表示ランプ40aが設けられている。また、加圧モードボタン15cには、四方弁24が加圧モードに切り換え制御されていることを示す、加圧中表示ランプ40cが設けられている。
【0062】
本実施形態によれば、作業者が操作パネル15上の操作スイッチ(吸引モードボタン15a、中正モードボタン15b、および加圧モードボタン15c)を操作するだけで、制御装置6が複数の電磁弁(エアソレノイドバルブ30a~30c)を同時に切り換えて、吸引モード、加圧モードおよび中正モードの3つのモードのいずれかになるように自動制御することができる。これにより、作業者が手動で重い操作レバーを操作して四方弁24の弁体28の位置を3つのモードのいずれかに切り換える場合と比較して作業性に優れる。
【0063】
また、操作スイッチ(吸引モードボタン15a、中正モードボタン15b、および加圧モードボタン15c)は、吸引モード、加圧モードおよび中正モードの3つのモードそれぞれに対応して設けられており、3つのモードそれぞれに対応した3種類の独立した操作スイッチが操作パネル15に設けられている。これにより、作業者は迷いなく所望の操作スイッチを操作してモード切り換えを行うことができ、作業性に優れる。
【0064】
さらに、吸引モードボタン15aが操作された場合に加圧モードボタン15cの操作を無効にする一方、加圧モードボタン15cが操作された場合に吸引モードボタン15aの操作を無効にするように構成されている。したがって、吸引モードボタン15aを操作して吸引作業を行っているときに、誤って加圧モードボタン15cを操作したとしても四方弁24の弁体28が加圧モード用に切り換わることがない。同様に、加圧モードボタン15cを操作して排出作業を行っているときに、誤って吸引モードボタン15aを操作したとしても四方弁24の弁体28が吸引モード用に切り換わることがない。これにより、作業途中で急にエア配管を流れるエアの向きが変わって吸引装置1全体に異常な負荷がかかることを抑制できる。その結果、作業者が作業途中に操作スイッチ(吸引モードボタン15a、加圧モードボタン15c)を誤って操作したことに起因して吸引装置1が損傷することがなく、安全性に優れる。
【0065】
また、エアソレノイドバルブ30a~30cは、制御装置6から制御信号が入力されていない状態において四方弁24の弁体28が中正モードに対応する位置に切り換わるように設定される。通常時は、制御装置6からエアソレノイドバルブ30a~30cに制御信号を送って、四方弁24の弁体28が吸引モードと加圧モードと中正モードとの3つのモードそれぞれに対応する位置に切り換えられるが、信号線の断線等でエアソレノイドバルブ30a~30cに制御信号を入力できないようなトラブルが生じたときに、四方弁24の弁体28を中正モードに対応する位置に切り換わるようにすることができる。これにより、例えば吸引モードでの吸引作業中に当該トラブルが生じた場合に、四方弁24の弁体28が、吸引モードに対応する位置に固定されたり、加圧モードに対応する位置に急に切り換わったりすることがなくなり、吸引装置1に異常な負荷を与えることがなく、安全である。
【0066】
また、四方弁24の弁体28を動作させるエア駆動機構は、駆動エア配管60において四方弁24とエアソレノイドバルブ30a~30cとの間に介設される手動弁16a~16cを有し、手動弁16a~16cの操作により弁体28を3つのモードそれぞれに対応する位置に切り換えられるように構成されている。この構成によれば、手動弁16a~16cの操作により四方弁24を3つのモードのいずれかに切り換えることができるので、信号線の断線等でエアソレノイドバルブ30a~30cに制御信号を入力できないようなトラブルが生じて四方弁24の弁体28が現在使用しているモードに対応する位置に一旦固定された後であっても、手動弁16a~16cを操作することによって、異なるモードに対応する位置に切り換えることができる。これにより、当該トラブルが生じたとしても現場での作業を手動により続行することができ、作業性に優れる。
【0067】
また、真空ポンプである水封式ポンプ25は、車両走行駆動源からPTOを利用して取り出された動力により駆動されるとともに、当該PTOの断接がPTOスイッチのオンオフによって行われるように構成され、制御装置6は、PTOスイッチがオフからオンにされたときに中正モードに切り換え制御するように構成されている。この構成によれば、作業開始で水封式ポンプ25を駆動させるためにPTOスイッチをオフからオンにすると、一旦必ず中正モードに切り換え制御される。これにより、車両走行時に何らかの要因で四方弁24の弁体28が吸引モードに対応する位置または加圧モードに対応する位置になっていたとしても、作業開始時に中正モードに切り換わるようになる。その結果、PTOスイッチをオンにしたタイミングで作業者の意図しないモードでの作動を防ぐことができ、安全性に優れる。
【0068】
また、エアタンク41は、車両走行時の操作系に使用されるものであり、駆動エア配管60においてエアタンク41とエアソレノイドバルブ30a~30cとの間には、PTOスイッチのオンオフに連動して開閉されるPTO連動バルブ49が介設されている。この構成によれば、車両走行時に四方弁24のエアアクチュエータや、その近傍の部分から何らかの原因により駆動エア配管60内の駆動エアが外に漏れたとしても、車両走行時の操作系に影響を与えないようにでき、安全である。
【0069】
また、PTO連動バルブ49が壊れて動かなくなったときには、3方ボールバルブ43によってエアの供給と停止を行うことができるので作業性に優れる。
【0070】
なお、上記実施形態では、真空ポンプとして、水封式ポンプ25を用いた場合について説明したが、これに限らず、ルーツブロワタイプであってもよいし、レシーバタンク5の内部を真空にしてから、一度に吸引するタイプのものであってもよい。
【0071】
また、上記実施形態における制御装置6は、CPUを有するもので構成してもよいし、あるいはCPUを有さないリレー制御回路で構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0072】
本発明は、吸引モードと加圧モードと中正モードとの3つのモードに切り換えるための四方弁と、当該四方弁の弁体を動作させるためのエア駆動機構とを備えた吸引車に利用可能である。
【符号の説明】
【0073】
1 吸引装置
2 吸引車
5 レシーバタンク
6 制御装置
15 操作パネル(操作盤)
15a 吸引モードボタン(操作スイッチ)
15b 中正モードボタン(操作スイッチ)
15c 加圧モードボタン(操作スイッチ)
24 四方弁
25 水封式ポンプ(真空ポンプ)
28 弁体
30a~30c エアソレノイドバルブ(電磁弁)
60 駆動エア配管