(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022154824
(43)【公開日】2022-10-13
(54)【発明の名称】運行支援装置、及び運行支援システム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/127 20060101AFI20221005BHJP
G16Y 10/40 20200101ALI20221005BHJP
G16Y 20/20 20200101ALI20221005BHJP
G16Y 40/60 20200101ALI20221005BHJP
【FI】
G08G1/127 A
G16Y10/40
G16Y20/20
G16Y40/60
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021058054
(22)【出願日】2021-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】徳永 武雄
(72)【発明者】
【氏名】大石 康夫
(72)【発明者】
【氏名】飯星 明
(72)【発明者】
【氏名】柿沼 篤樹
(72)【発明者】
【氏名】鬼丸 寛之
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181AA06
5H181AA16
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB13
5H181CC04
5H181FF04
5H181FF10
5H181FF13
5H181FF18
5H181FF22
5H181FF27
5H181FF33
5H181MA23
5H181MA24
(57)【要約】
【課題】運行車両のダイヤを適正に変更する。
【解決手段】サーバー装置10は、複数の停留所BSを通る運行ルートRDに沿って走行する路線バス20に搭載されたカメラ21から撮影画像PCを取得する取得部111と、撮影画像PCから複数の停留所BSの各々で路線バス20に乗車する乗車予定者UBの人数NUを検出する検出部112と、人数NUを時間帯別に分析する分析部113と、分析部113による分析結果をスマートフォン30へ送信する出力部114と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の乗降地点を通る運行ルートに沿って走行する運行車両に搭載されたカメラによって生成される撮影画像を取得する取得部と、
前記撮影画像から前記複数の乗降地点の各々で前記運行車両に乗車する乗車予定者の人数を検出する検出部と、
前記人数を時間帯別に分析する分析部と、
前記分析部による分析結果を出力する出力部と、
を備える、運行支援装置。
【請求項2】
前記分析部は、前記運行ルートを複数の区間に分割し、前記区間毎の前記人数を時間帯別に分析する、
請求項1に記載の運行支援装置。
【請求項3】
前記検出部は、前記撮影画像から前記複数の乗降地点の各々で前記運行車両に乗車する乗車予定者の属性を検出し、
前記分析部は、前記人数及び前記属性を時間帯別に分析する、
請求項1に記載の運行支援装置。
【請求項4】
前記分析部は、曜日毎に前記人数及び属性を時間帯別に分析する、
請求項3に記載の運行支援装置。
【請求項5】
前記分析結果に基づき、前記運行車両のダイヤの変更を提示する提示部を備える、
請求項3又は請求項4に記載の運行支援装置。
【請求項6】
前記提示部は、前記複数の乗降地点の各々での前記人数の総和が所定値以下である場合に、前記運行車両に換えて、前記運行車両とは別の車両を前記運行ルートに沿って走行させることを提示する、
請求項5に記載の運行支援装置。
【請求項7】
前記提示部は、前記分析結果に基づき、前記運行車両の行先の変更を提示する、
請求項5又は請求項6に記載の運行支援装置。
【請求項8】
複数の乗降地点を通る運行ルートに沿って走行する運行車両に搭載されたカメラと、前記運行車両に搭載され、前記カメラの動作を制御するカメラ制御装置と、前記カメラ制御装置と通信可能に接続された運行支援装置と、を備える運行支援システムであって、
前記運行支援装置は、
前記カメラによって生成される撮影画像を取得する取得部と、
前記撮影画像から前記複数の乗降地点の各々で前記運行車両に乗車する乗車予定者の人数を検出する検出部と、
前記人数を時間帯別に分析する分析部と、
前記分析部による分析結果を出力する出力部と、
を備える、運行支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運行支援装置、及び運行支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、運行車両の利便性を向上する運行支援装置に関する技術が知られている。
例えば、特許文献1に記載の運行支援装置は、運行車両とは異なる撮影車両の車載カメラ画像から人物情報を検出し、人物情報に基づいて、所定の乗降地点における乗車予定者を検出し、運行車両の未到達地点である第1地点における乗車予定者が存在しないと判定した場合に、運行ルートを、第1地点を経由しないルートに変更する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された運行支援装置では、運行車両の未到達地点である第1地点における乗車予定者が存在しないと判定した場合に、運行ルートを、第1地点を経由しないルートに変更するため、運行車両に乗車しているユーザーにとっては、運行ルートが不確定になり、利便性が低下する可能性がある。
本発明は、運行車両のダイヤを適正に変更することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一の態様は、複数の乗降地点を通る運行ルートに沿って走行する運行車両に搭載されたカメラによって生成される撮影画像を取得する取得部と、前記撮影画像から前記複数の乗降地点の各々で前記運行車両に乗車する乗車予定者の人数を検出する検出部と、前記人数を時間帯別に分析する分析部と、前記分析部による分析結果を出力する出力部と、を備える、運行支援装置である。
本発明の他の態様は、上記運行支援装置において、前記分析部は、前記運行ルートを複数の区間に分割し、前記区間毎の前記人数を時間帯別に分析する。
本発明の他の態様は、前記検出部は、前記撮影画像から前記複数の乗降地点の各々で前記運行車両に乗車する乗車予定者の属性を検出し、前記分析部は、前記人数及び前記属性を時間帯別に分析する。
本発明の他の態様は、上記運行支援装置において、前記分析部は、曜日毎に前記人数及び属性を時間帯別に分析する。
本発明の他の態様は、上記運行支援装置において、前記分析結果に基づき、前記運行車両のダイヤの変更を提示する提示部を備える。
本発明の他の態様は、上記運行支援装置において、前記提示部は、前記複数の乗降地点の各々での前記人数の総和が所定値以下である場合に、前記運行車両に換えて、前記運行車両とは別の車両を前記運行ルートに沿って走行させることを提示する。
本発明の他の態様は、上記運行支援装置において、前記提示部は、前記分析結果に基づき、前記運行車両の行先の変更を提示する。
本発明の別の一の態様は、複数の乗降地点を通る運行ルートに沿って走行する運行車両に搭載されたカメラと、前記運行車両に搭載され、前記カメラの動作を制御するカメラ制御装置と、前記カメラ制御装置と通信可能に接続された運行支援装置と、を備える運行支援システムであって、前記運行支援装置は、前記カメラによって生成される撮影画像を取得する取得部と、前記撮影画像から前記複数の乗降地点の各々で前記運行車両に乗車する乗車予定者の人数を検出する検出部と、前記人数を時間帯別に分析する分析部と、前記分析部による分析結果を出力する出力部と、を備える、運行支援システムである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、運行車両のダイヤを適正に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】路線バスに搭載されるカメラ制御装置の構成の一例を示す図。
【
図4】カメラ制御装置の処理の一例を示すフローチャート。
【
図5】サーバー装置の処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0009】
[1.運行支援システムの構成]
図1は、運行支援システム1の構成の一例を示す図である。
図2は、路線バス20に搭載されるカメラ制御装置22の構成の一例を示す図である。
図1及び
図2を参照して、運行支援システム1について説明する。
【0010】
図1に示すように、運行支援システム1は、サーバー装置10と、カメラ21と、カメラ制御装置22と、スマートフォン30と、を備える。
カメラ21は、路線バス20に搭載される。カメラ21は、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary metal―oxide―semiconductor)等のイメージセンサを備え、画像を撮像する。
カメラ制御装置22は、路線バス20に搭載される。カメラ制御装置22は、カメラ21の動作を制御する。
カメラ制御装置22については、後述にて
図2を参照して説明する。
【0011】
路線バス20は、複数の停留所BSを通る運行ルートRDに沿って走行する。
路線バス20は、例えば、第1路線バス20A、第2路線バス20B、及び第3路線バス20Cを含む。第1路線バス20A、第2路線バス20B、及び第3路線バス20Cは、互いに略同一の構成を有するため、第1路線バス20A、第2路線バス20B、及び第3路線バス20Cを互いに区別しない場合には、路線バス20と記載する場合がある。
路線バス20は、「運行車両」の一例に対応する。
停留所BSは、「乗降地点」の一例に対応する。
【0012】
本実施形態では、路線バス20は、例えば、出発地点がA駅であり、行先がB駅である。また、運行ルートRDには、例えば、15箇所の停留所BSが配置される。15箇所の停留所BSは、第1停留所BS1~第15停留所BS15で構成される。第1停留所BS1は、A駅に配置され、第15停留所BS15は、B駅に配置される。
B駅の周辺には、例えば、BA会社とBB高校とがある。BA会社及びBB高校の各々は、A駅からB駅へ向かう運行ルートRDに対して、B駅よりも先にある。
【0013】
図1に示すように、カメラ21は、例えば、路線バス20の前方の画像を撮影する。撮影範囲ARは、カメラ21が撮影する範囲を示す。撮影範囲ARは、停留所BSで乗車する乗車予定者UBを含む。乗車予定者UBは、例えば、停留所BSが配置される歩道に沿って並ぶ。
【0014】
サーバー装置10は、ネットワークNW及び基地局BAを介して、カメラ制御装置22から、カメラ21が撮影した撮影画像PCを取得する。ネットワークNWは、例えば、インターネットである。ネットワークNWは、LAN(Local Area Network)でもよいし、WAN(Wide Area Network)でもよい。
基地局BAは、例えば、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信の基地局である。サーバー装置10とスマートフォン30とは、ネットワークNW及び基地局BAを介して、通信可能に接続される。また、サーバー装置10とカメラ制御装置22とは、ネットワークNW及び基地局BAを介して、通信可能に接続される。
【0015】
スマートフォン30は、タッチパネル31を備える。スマートフォン30は、サーバー装置10から分析結果等を受信し、タッチパネル31に表示する。
タッチパネル31は、LCD(Liquid Crystal Display)と、LCDの表示面と一体に形成されたタッチセンサとを含む。タッチパネル31は、ユーザーからの操作を受け付け、サーバー装置10から分析結果等を表示する。
スマートフォン30は、例えば、路線バス20のダイヤを管理する管理責任者等の保有者が保有する。
【0016】
本実施形態では、スマートフォン30がサーバー装置10から分析結果等を受信する場合について説明するが、これに限定されない。例えば、パーソナルコンピューター、又はタブレット端末が、サーバー装置10から分析結果等を受信してもよい。
【0017】
[2.サーバー装置の構成]
サーバー装置10は、第1プロセッサー11、第1メモリー12、及び第1通信制御部13を備える。
第1通信制御部13は、エンコーダ、及びデコーダ等を備え、Ethernet(登録商標)規格等に従って、基地局BAと通信可能に接続する。
第1メモリー12は、第1プロセッサー11が実行するプログラムやデータを不揮発的に記憶する記憶装置である。第1メモリー12は、磁気的記憶装置、フラッシュROM(Read Only Memory)等の半導体記憶素子、或いはその他の種類の不揮発性記憶装置により構成される。また、第1メモリー12は、第1プロセッサー11のワークエリアを構成するRAM(Random Access Memory)を含んでもよい。第1メモリー12は、第1プロセッサー11により処理されるデータや、第1プロセッサー11が実行する第1制御プログラムPGM1を記憶する。
サーバー装置10は、「運行支援装置」の一例に対応する。
【0018】
第1プロセッサー11は、単一のプロセッサーで構成されてもよいし、複数のプロセッサーが第1プロセッサー11として機能する構成であってもよい。第1プロセッサー11は、第1制御プログラムPGM1を実行してサーバー装置10の各部を制御する。
サーバー装置10は、取得部111と、検出部112と、分析部113と、出力部114と、提示部115と、画像記憶部121と、結果記憶部122と、を備える。具体的には、サーバー装置10の第1プロセッサー11が第1制御プログラムPGM1を実行することによって、取得部111、検出部112、分析部113、出力部114、及び提示部115として機能する。また、第1プロセッサー11が第1制御プログラムPGM1を実行することによって、第1メモリー12を、画像記憶部121、及び結果記憶部122として機能させる。
【0019】
画像記憶部121は、所定期間PAにおいて、取得部111が取得した撮影画像PCと地図上の位置PSと撮影日時とを対応付けて記憶する。所定期間PAは、例えば、3箇月間である。
【0020】
結果記憶部122は、検出部112の検出結果を記憶する。結果記憶部122は、所定期間PA内で、各停留所BSにおける乗車予定者UBの人数NU及び属性CHを、路線バス20が停留所BSに到着した日時と対応付けて記憶する。
結果記憶部122は、分析部113が分析した結果を記憶する。結果記憶部122は、例えば、所定期間PA内で、各停留所BSにおける曜日毎の乗車予定者UBの人数NU及び属性CHを時間帯別に記憶する。属性CHは、例えば、学生、会社員を含む。
【0021】
取得部111は、路線バス20に搭載されたカメラ21によって生成される撮影画像PCを取得する。また、取得部111は、
図2に示すカメラ制御装置22から撮影画像PCに対応する地図上の位置PSを取得する。取得部111は、画像記憶部121に、撮影画像PCと地図上の位置PSと撮影日時とを対応付けて記憶させる。
【0022】
検出部112は、撮影画像PCから15箇所の停留所BSの各々で路線バス20に乗車する乗車予定者UBの人数NU及び属性CHを検出する。検出部112は、例えば、撮影画像PCに画像処理を施すことによって乗車予定者UBの人数NU及び属性CHを検出する。また、検出部112は、地図上の位置PSに基づいて、停留所BSを検出する。
本実施形態では、検出部112が、撮影画像PCから乗車予定者UBの人数NU及び属性CHを検出する場合について説明するが、これに限定されない。検出部112が、撮影画像PCから乗車予定者UBの人数NUを検出すればよい。
検出部112は、各停留所BSにおける乗車予定者UBの人数NU及び属性CHを、路線バス20が停留所BSに到着した日時と対応付けて、結果記憶部122に記憶する。
【0023】
分析部113は、例えば、運行ルートRDを複数の区間に分割し、区間毎の人数NUを時間帯別に分析する。各区間は、例えば、複数の停留所BSを含む。分析部113は、例えば、5つの区間に分割する。5つの区間の各々は、例えば3箇所の停留所BSを含む。また、区間毎の人数NUとは、区間に含まれる3箇所の停留所BSの人数NUの合計を示す。
分析部113は、所定期間PA内における、乗車予定者UBの人数NU及び属性CHを時間帯別に分析する。
分析部113は、例えば、各停留所BSにおける曜日毎の乗車予定者UBの人数NU及び属性CHを時間帯別に分析する。分析部113は、分析結果を結果記憶部122に記憶させる。
【0024】
出力部114は、分析部113による分析結果を出力する。出力部114は、分析部113による分析結果を、例えば、ネットワークNW及び基地局BAを介して、スマートフォン30へ送信する。
【0025】
提示部115は、分析部113による分析結果に基づき、路線バス20のダイヤの変更を提示する。
提示部115は、例えば、5つの区間のうちの1つの区間の特定の時間帯の人数NUが所定人数以上である場合には、上記特定の時間帯だけ、上記1つの区間だけを走行する路線バスを運行させることを提案する。
提示部115は、例えば、各時間帯における15箇所の停留所BSの各々での乗車予定者UBの人数NUの総和SUAに基づき、路線バス20のダイヤの変更を提示する。提示部115は、所定の時間帯における総和SUAが第1人数N1以上である場合には、所定の時間帯に運行する路線バス20の本数を増加させることを提示する。提示部115は、所定の時間帯における総和SUAが第2人数N2以下である場合には、所定の時間帯に運行する路線バス20の本数を減少させることを提示する。
提示部115は、路線バス20のダイヤの変更内容を、例えば、ネットワークNW及び基地局BAを介して、スマートフォン30へ送信する。
【0026】
また、提示部115は、運行ルートRDに沿った15箇所の停留所BSの各々での人数NUの総和SUBが所定値以下である場合に、路線バス20に換えて、路線バス20とは別の車両を運行ルートRDに沿って走行させることを提示する。路線バス20は、例えば、大型バスであり、路線バス20とは別の車両は、例えば、小型バス、マイクロバス、ミニバス等である。路線バス20とは別の車両の定員は、路線バス20の定員よりも少ない。
【0027】
また、提示部115は、分析部113による分析結果に基づき、路線バス20の行先の変更を提示する。
例えば、運行ルートRDに沿った15箇所の停留所BSの各々での会社員U1の人数NU1の総和SUB1が所定人数以上である場合に、提示部115は、路線バス20の行先をB駅からBA会社に変更することを提示する。
また、例えば、運行ルートRDに沿った15箇所の停留所BSの各々での学生U2の人数NU2の総和SUB2が所定人数以上である場合に、提示部115は、路線バス20の行先をB駅からBB高校に変更することを提示する。
【0028】
[3.カメラ制御装置の構成]
次に、
図2を参照して、カメラ制御装置22の構成について説明する。
第1路線バス20A、第2路線バス20B、及び第3路線バス20Cは、互いに略同一の構成を有するため、
図2では、第1路線バス20Aについて説明する。
図2に示すように、第1路線バス20Aには、カメラ21、カメラ制御装置22、記憶装置23、位置検出装置24、及び第2通信制御部25が搭載される。
カメラ21、カメラ制御装置22、記憶装置23、位置検出装置24、及び第2通信制御部25は、例えば、ドライブレコーダーとして構成される。
【0029】
カメラ21は、カメラ制御装置22からの指示に従って、停留所BSで乗車する乗車予定者UBを含む画像を撮影し、撮影画像PCを生成する。
【0030】
記憶装置23は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等で構成され、種々の情報を記憶する。記憶装置23は、地図記憶部231を含む。
地図記憶部231は、地図情報を記憶する。
【0031】
位置検出装置24は、GNSS(Global Navigation Satellite System)によって、第1路線バス20Aの位置を検出する。
【0032】
第2通信制御部25は、アンテナ、RF回路、エンコーダ、及びデコーダ等を備え、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信によって、基地局BA及びネットワークNWを介して、サーバー装置10と通信する。
【0033】
カメラ制御装置22は、第2プロセッサー22A、第2メモリー22Bを備える。
第2メモリー22Bは、第2プロセッサー22Aが実行するプログラムやデータを不揮発的に記憶する記憶装置である。第2メモリー22Bは、磁気的記憶装置、フラッシュROM等の半導体記憶素子、或いはその他の種類の不揮発性記憶装置により構成される。また、第2メモリー22Bは、第2プロセッサー22Aのワークエリアを構成するRAMを含んでもよい。第2メモリー22Bは、第2プロセッサー22Aにより処理されるデータや、第2プロセッサー22Aが実行する第2制御プログラムPGM2を記憶する。
【0034】
第2プロセッサー22Aは、単一のプロセッサーで構成されてもよいし、複数のプロセッサーが第2プロセッサー22Aとして機能する構成であってもよい。第2プロセッサー22Aは、第2制御プログラムPGM2を実行して、カメラ21、記憶装置23、位置検出装置24、及び第2通信制御部25を制御する。
カメラ制御装置22は、位置取得部221と、画像取得部222と、送信部223と、を備える。具体的には、カメラ制御装置22の第2プロセッサー22Aが第2制御プログラムPGM2を実行することによって、位置取得部221、画像取得部222、及び送信部223、として機能する。
【0035】
位置取得部221は、位置検出装置24によって検出された第1路線バス20Aの位置を取得する。また、位置取得部221は、位置検出装置24によって検出された第1路線バス20Aの位置に基づき、地図記憶部231に記憶された地図情報を参照して、第1路線バス20Aの地図上の位置PSを求める。
【0036】
画像取得部222は、カメラ21から、停留所BSで乗車する乗車予定者UBを含む撮影画像PCを取得する。
画像取得部222は、位置取得部221が求めた地図上の位置PSに基づいて、例えば、第1路線バス20Aが15箇所の停留所BSの各々の位置に対して所定距離LAだけ手前の位置から停留所BSに到着するまでの期間において、カメラ21から撮影画像PCを取得する。所定距離LAは、例えば、50mである。
【0037】
このように、画像取得部222が、路線バス20が15箇所の停留所BSの各々の位置に対して所定距離LAだけ手前の位置から停留所BSに到着するまでの期間において、カメラ21から撮影画像PCを取得する。よって、撮影画像PCを取得する期間を適正に設定できる。したがって、サーバー装置10において、検出部112は、乗車予定者UBの人数NU及び属性CHを効率的に検出できる。
【0038】
送信部223は、位置取得部221が求めた位置PSと、画像取得部222が取得した撮影画像PCと、撮影日時と、を対応付けてサーバー装置10へ送信する。なお、日時は、カメラ制御装置22の計時部によって計時される。
また、送信部223は、位置PS、撮影画像PC及び撮影日時に停留所BSの識別情報を付与して送信してもよい。
この場合には、サーバー装置10において、検出部112が停留所BSを特定する処理を簡素化できる。
【0039】
[4.分析結果の一例]
図3は、分析結果の一例を示すグラフである。
図3は、例えば、第7停留所BS7における月曜日の時間帯別の乗車予定者UBの人数NU及び属性CHを示す。属性CHは会社員、学生を含む。
図3の横軸は、時間帯を示し、
図3の縦軸は、人数を示す。
グラフG1は、属性CHが会社員の人数NAを示し、グラフG2は、属性CHが会社員の人数NAと、属性CHが学生の人数NBとの和を示し、グラフG3は、乗車予定者UBの人数NUを示す。人数NUは、会社員の人数NAと、学生の人数NB、その他の人数NCとを和を示す。
【0040】
各時間帯の長さは、
図3では、例えば、1時間である。9時の人数NUは、例えば、8時30分から9時30分の間において、第7停留所BS7において路線バス20に乗車した乗車予定者UBの人数である。
【0041】
図3に示すように、会社員の人数NAは、7時30分から8時30分の間の時間帯と、18時30分から19時30分の間の時間帯とにおいて極大値を示している。したがって、これらの時間帯では、提示部115は、例えば、路線バス20の行先をB駅からBA会社に変更することを提示する。
【0042】
図3に示すように、学生の人数NBは、8時30分から9時30分の間の時間帯と、115時30分から16時30分の間の時間帯とにおいて極大値を示している。したがって、これらの時間帯では、提示部115は、例えば、路線バス20の行先をB駅からBB高校に変更することを提示する。
【0043】
図3に示すように、乗車予定者UBの人数NUは、10時30分から11時30分の間の時間帯において最小値を示している。したがって、この時間帯では、提示部115は、例えば、路線バス20に換えて、マイクロバスを運行ルートRDに沿って走行させることを提示する。
【0044】
図3に示すように、乗車予定者UBの人数NUは、8時30分から9時30分の間の時間帯において最大値を示している。したがって、この時間帯では、提示部115は、例えば、路線バス20の運行本数を増加することを提示する。
【0045】
[5.カメラ制御装置の処理の一例]
図4は、カメラ制御装置22の処理の一例を示すフローチャートである。
図4に示すように、まず、ステップS201において、位置取得部221は、第1路線バス20Aの地図上の位置PSを求める。
次に、ステップS203において、画像取得部222は、位置取得部221が求めた地図上の位置PSに基づいて、例えば、路線バス20が停留所BSの位置に対して所定距離LAだけ手前の位置に到達したか否かを判定する。
停留所BSの位置に対して所定距離LAだけ手前の位置に路線バス20が到達していないと画像取得部222が判定した場合(ステップS203;NO)には、処理がステップS201に戻る。停留所BSの位置に対して所定距離LAだけ手前の位置に路線バス20が到達したと画像取得部222が判定した場合(ステップS203;YES)には、処理がステップS205へ進む。
そして、ステップS205において、画像取得部222は、カメラ21から、停留所BSで乗車する乗車予定者UBを含む撮影画像PCを取得する。また、画像取得部222は、撮影画像PCの撮影日時を計時部から取得する。位置取得部221は、第1路線バス20Aの地図上の位置PSを求める処理を継続する。
【0046】
次に、ステップS207において、画像取得部222は、位置取得部221が求めた地図上の位置PSに基づいて、路線バス20が停留所BSに到着したか否かを判定する。
路線バス20が停留所BSに到着していないと画像取得部222が判定した場合(ステップS207;NO)には、処理がステップS205に戻る。路線バス20が停留所BSに到着したと画像取得部222が判定した場合(ステップS207;YES)には、処理がステップS209へ進む。
そして、ステップS209において、送信部223は、位置取得部221が求めた位置PSと、画像取得部222が取得した撮影画像PCと、撮影日時と、を対応付けてサーバー装置10へ送信する。その後、処理がステップS201へリターンする。
【0047】
[6.サーバー装置の処理の一例]
図5は、サーバー装置10の処理の一例を示すフローチャートである。
図5に示すように、ステップS101において、取得部111は、路線バス20に搭載されたカメラ21が生成した撮影画像PCを取得する。取得部111は、例えば、撮影画像PCを、撮影日時、及び路線バス20の地図上の位置PSと対応付けて、カメラ制御装置22から取得する。
次に、ステップS103において、検出部112は、撮影画像PCから15箇所の停留所BSの各々で路線バス20に乗車する乗車予定者UBの人数NU及び属性CHを検出する。また、検出部112は、各停留所BSにおける乗車予定者UBの人数NU及び属性CHを、路線バス20が停留所BSに到着した日時と対応付けて、結果記憶部122に記憶する。
次に、ステップS105において、分析部113は、ステップS101において取得部111が撮影画像PCの取得を開始してから所定期間PAが経過したか否かを判定する。
所定期間PAが経過していないと分析部113が判定した場合(ステップS105;NO)には、処理がステップS101に戻る。所定期間PAが経過したと分析部113が判定した場合(ステップS105;YES)には、処理がステップS107へ進む。
【0048】
そして、ステップS107において、分析部113は、所定期間PA内における、乗車予定者UBの人数NU及び属性CHを時間帯別に分析する。分析部113は、所定期間PA内で、例えば、各停留所BSにおける曜日毎の乗車予定者UBの人数NU及び属性CHを時間帯別に分析する。
次に、ステップS109において、出力部114は、ステップS107における分析結果をスマートフォン30へ送信する。
次に、ステップS111において、提示部115は、分析部113による分析結果に基づき、路線バス20のダイヤの変更内容を、スマートフォン30へ送信する。その後、処理が終了する。
【0049】
このように、各停留所BSにおける曜日毎の乗車予定者UBの人数NU及び属性CHを時間帯別に分析した結果をスマートフォン30へ送信するため、スマートフォン30の保有者は、各停留所BSにおける曜日毎の乗車予定者UBの人数NU及び属性CHを時間帯別に分析した結果を確認できる。よって、スマートフォン30の保有者は、分析結果に基づいて、路線バス20のダイヤの変更を検討できる。したがって、スマートフォン30の保有者は、路線バス20のダイヤを適正に変更することが可能になる。
【0050】
また、路線バス20のダイヤの変更内容を、スマートフォン30へ送信するため、スマートフォン30の保有者は、路線バス20のダイヤを適正に変更できる。
【0051】
[7.構成と効果]
以上説明したように、本実施形態に係るサーバー装置10は、複数の停留所BSを通る運行ルートRDに沿って走行する路線バス20に搭載されたカメラ21によって生成される撮影画像PCを取得する取得部111と、撮影画像PCから複数の停留所BSの各々で路線バス20に乗車する乗車予定者UBの人数NUを検出する検出部112と、人数NUを時間帯別に分析する分析部113と、分析部113による分析結果をスマートフォン30へ送信する出力部114と、を備える。
この構成によれば、複数の停留所BSの各々で路線バス20に乗車する乗車予定者UBの人数NUを時間帯別に分析した結果をスマートフォン30へ送信するため、スマートフォン30の保有者は分析結果を確認できる。よって、スマートフォン30の保有者は、分析結果に基づいて、路線バス20のダイヤの変更を検討できる。したがって、スマートフォン30の保有者は、路線バス20のダイヤを適正に変更することが可能になる。
【0052】
また、サーバー装置10において、分析部113は、運行ルートRDを複数の区間に分割し、前記区間毎の人数BUを時間帯別に分析する。
この構成によれば、例えば、5つの区間のうちの1つの区間の特定の時間帯の人数NUが所定人数以上である場合には、上記特定の時間帯だけ、上記1つの区間だけを走行する路線バスを運行させることを提案できる。したがって、スマートフォン30の保有者は、路線バス20のダイヤを適正に変更することが可能になる。
【0053】
また、サーバー装置10において、検出部112は、撮影画像PCから複数の停留所BSの各々で路線バス20に乗車する乗車予定者UBの属性CHを検出し、分析部113は、人数NU及び属性CHを時間帯別に分析する。
この構成によれば、複数の停留所BSの各々で路線バス20に乗車する乗車予定者UBの人数NU及び属性CHを時間帯別に分析した結果をスマートフォン30へ送信するため、スマートフォン30の保有者は分析結果を確認できる。よって、スマートフォン30の保有者は、分析結果に基づいて、路線バス20のダイヤの変更を検討できる。したがって、スマートフォン30の保有者は、路線バス20のダイヤを適正に変更することが可能になる。
【0054】
また、サーバー装置10において、分析部113は、曜日毎に人数NU及び属性CHを時間帯別に分析する。
この構成によれば、分析部113は、曜日毎に人数NU及び属性CHを時間帯別に分析するため、分析部113は適正な分析結果を生成できる。よって、スマートフォン30の保有者は、適正な分析結果に基づいて、路線バス20のダイヤの変更を検討できる。したがって、スマートフォン30の保有者は、路線バス20のダイヤを適正に変更することが可能になる。
【0055】
また、サーバー装置10において、分析部113の分析結果に基づき、路線バス20のダイヤの変更内容をスマートフォン30へ送信する提示部115を備える。
この構成によれば、分析部113の分析結果に基づき、路線バス20のダイヤの変更内容をスマートフォン30へ送信するため、スマートフォン30の保有者は、路線バス20のダイヤを容易に変更できる。
【0056】
また、サーバー装置10において、提示部115は、複数の停留所BSの各々での人数NUの総和が所定値以下である場合に、路線バス20に換えて、路線バス20とは別の車両を運行ルートRDに沿って走行させることを提示する。
この構成によれば、複数の停留所BSの各々での人数NUの総和が所定値以下である場合に、スマートフォン30の保有者は、路線バス20に換えて、路線バス20とは別の車両を運行ルートRDに沿って走行させることができる。
【0057】
また、サーバー装置10において、提示部115は、分析部113の分析結果に基づき、路線バス20の行先の変更を提示する。
この構成によれば、スマートフォン30の保有者は、分析部113の分析結果に基づき、路線バス20の行先を変更できる。
【0058】
本実施形態に係る運行支援システム1は、複数の停留所BSを通る運行ルートRDに沿って走行する路線バス20に搭載されたカメラ21と、路線バス20に搭載され、カメラ21の動作を制御するカメラ制御装置22、カメラ制御装置22と通信可能に接続されたサーバー装置10と、を備える運行支援システム1であって、サーバー装置10は、カメラ21によって生成される撮影画像PCを取得する取得部111と、撮影画像PCから複数の停留所BSの各々で路線バス20に乗車する乗車予定者UBの人数NUを検出する検出部112と、人数NUを時間帯別に分析する分析部113と、分析部113による分析結果をスマートフォン30へ送信する出力部114と、を備える。
この構成によれば、複数の停留所BSの各々で路線バス20に乗車する乗車予定者UBの人数NUを時間帯別に分析した結果をスマートフォン30へ送信するため、スマートフォン30の保有者は分析結果を確認できる。よって、スマートフォン30の保有者は、分析結果に基づいて、路線バス20のダイヤの変更を検討できる。したがって、スマートフォン30の保有者は、路線バス20のダイヤを適正に変更することが可能になる。
【0059】
[8.他の実施形態]
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
【0060】
例えば、上記実施形態では、「運行支援装置」がサーバー装置10である場合について説明するが、これに限定されない。「運行支援装置」が、例えば、パーソナルコンピューター、パブレット端末装置、スマートフォン等の情報処理装置でもよい。
【0061】
また、上記実施形態では、「運行支援装置」としてのサーバー装置10がカメラ制御装置22と通信可能に接続される場合について説明するが、これに限定されない。「運行支援装置」が撮影画像PCを取得すればよい。例えば、カメラ制御装置22が記憶装置23に撮影画像PCを記憶させ、「運行支援装置」が、記憶装置23から撮影画像PCを読み込んでもよい。
例えば、記憶装置23がカメラ制御装置22と着脱自在に構成される場合には、「運行支援装置」としてのパーソナルコンピューターが、以下のようにして撮影画像PCを読み込んでもよい。すなわち、路線バス20の運行終了後に、記憶装置23をカメラ制御装置22から取り外し、取り外した記憶装置23を「運行支援装置」としてのパーソナルコンピューターに接続する。そして、パーソナルコンピューターが記憶装置23に記憶された撮影画像PCを読み込んでもよい。
この場合には、「運行支援装置」がカメラ制御装置22と通信可能に接続される必要はない。
【0062】
また、上記実施形態では、「運行支援装置」としてのサーバー装置10がスマートフォン30と通信可能に接続される場合について説明するが、これに限定されない。「運行支援装置」が、例えば、パーソナルコンピューターで構成され、パーソナルコンピューターがLCD等のディスプレイに分析結果等を表示させることによって出力してもよい。また、パーソナルコンピューターがプリンターに分析結果等を印刷させることによって出力してもよい。
【0063】
また、上記実施形態では、「運行車両」が路線バス20である場合について説明するが、これに限定されない。「運行車両」が運行ルートRDに沿って走行する車両であればよい。「運行車両」が、例えば、コミュニティバスでもよいし、乗り合いタクシーでもよい。
【0064】
図1に示した各機能ブロックのうち少なくとも一部は、ハードウェアで実現してもよいし、ハードウェアとソフトウェアとにより実現される構成としてもよく、図に示した通りに独立したハードウェア資源を配置する構成に限定されない。
サーバー装置10の第1プロセッサー11が実行する第1制御プログラムPGM1は、第1メモリー12に記憶されているが、第1制御プログラムPGM1は、外付けのHDD等に記憶されてもよい。
【0065】
サーバー装置10の制御方法は、サーバー装置10の第1プロセッサー11に、サーバー装置10の制御方法に対応した第1制御プログラムPGM1を実行させることで実現できる。第1制御プログラムPGM1は、コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体に記録しておくことが可能である。記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、Blu-ray(登録商標)Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。記録媒体は、サーバー装置10が備える内部記憶装置であるRAM、ROM、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。サーバー装置10の制御方法に対応した第1制御プログラムPGM1は、他のサーバー装置等に記憶し、他のサーバー装置からサーバー装置10に、第1制御プログラムPGM1をダウンロードすることでサーバー装置10の制御方法を実現することができる。
【0066】
[9.上記実施形態によりサポートされる構成]
上記実施形態は、以下の構成をサポートする。
【0067】
(構成1)複数の乗降地点を通る運行ルートに沿って走行する運行車両に搭載されたカメラによって生成される撮影画像を取得する取得部と、前記撮影画像から前記複数の乗降地点の各々で前記運行車両に乗車する乗車予定者の人数を検出する検出部と、前記人数を時間帯別に分析する分析部と、前記分析部による分析結果を出力する出力部と、を備える、運行支援装置。
構成1の運行支援装置によれば、前記複数の乗降地点の各々で前記運行車両に乗車する乗車予定者の人数を時間帯別に分析した分析結果を出力するため、ユーザーは、前記分析結果に基づいて、前記運行車両のダイヤの変更を検討できる。したがって、ユーザーは、前記運行車両のダイヤを適正に変更することが可能になる。
【0068】
(構成2)前記分析部は、前記運行ルートを複数の区間に分割し、前記区間毎の前記人数を時間帯別に分析する、構成1に記載の運行支援装置。
構成2の運行支援装置によれば、例えば、複数の区間のうちの1つの区間の特定の時間帯の人数が所定人数以上である場合には、ユーザーは、上記特定の時間帯だけ、上記1つの区間だけを走行する運行車両を運行させることを検討できる。したがって、ユーザーは、前記運行車両のダイヤを適正に変更することが可能になる。
【0069】
(構成3)前記検出部は、前記撮影画像から前記複数の乗降地点の各々で前記運行車両に乗車する乗車予定者の属性を検出し、前記分析部は、前記人数及び前記属性を時間帯別に分析する、構成1に記載の運行支援装置。
構成3の運行支援装置によれば、前記複数の乗降地点の各々で前記運行車両に乗車する乗車予定者の人数及び属性を時間帯別に分析した分析結果を出力するため、ユーザーは、前記分析結果に基づいて、前記運行車両のダイヤの変更を検討できる。したがって、ユーザーは、前記運行車両のダイヤを適正に変更することが可能になる。
【0070】
(構成4)前記分析部は、曜日毎に前記人数及び属性を時間帯別に分析する、構成3に記載の運行支援装置。
構成2の運行支援装置によれば、前記分析部は、曜日毎に前記人数及び属性を時間帯別に分析するため、前記分析部は、適正な分析結果を生成できる。よって、ユーザーは、適正な分析結果に基づいて、前記運行車両のダイヤの変更を検討できる。したがって、ユーザーは、前記運行車両のダイヤを適正に変更することが可能になる。
【0071】
(構成5)前記分析結果に基づき、前記運行車両のダイヤの変更を提示する提示部を備える、構成3又は構成4に記載の運行支援装置。
構成3の運行支援装置によれば、前記提示部が、前記運行車両のダイヤの変更を提示するため、ユーザーは、前記運行車両のダイヤを容易に変更できる。
【0072】
(構成6)前記提示部は、前記複数の乗降地点の各々での前記人数の総和が所定値以下である場合に、前記運行車両に換えて、前記運行車両とは別の車両を前記運行ルートに沿って走行させることを提示する、構成5に記載の運行支援装置。
構成6の運行支援装置によれば、前記提示部は、前記複数の乗降地点の各々での前記人数の総和が所定値以下である場合に、前記運行車両に換えて、前記運行車両とは別の車両を前記運行ルートに沿って走行させることを提示する。したがって、前記複数の乗降地点の各々での前記人数の総和が所定値以下である場合に、ユーザーは、前記運行車両に換えて、前記運行車両とは別の車両を前記運行ルートに沿って走行させることができる。
【0073】
(構成7)前記提示部は、前記分析結果に基づき、前記運行車両の行先の変更を提示する、構成5又は構成6に記載の運行支援装置。
構成7の運行支援装置によれば、前記提示部は、前記分析結果に基づき、前記運行車両の行先の変更を提示する。したがって、ユーザーは、前記運行車両の行先を変更できる。
【0074】
(構成8)複数の乗降地点を通る運行ルートに沿って走行する運行車両に搭載されたカメラと、前記運行車両に搭載され、前記カメラの動作を制御するカメラ制御装置と、前記カメラ制御装置と通信可能に接続された運行支援装置と、を備える運行支援システムであって、前記運行支援装置は、前記カメラによって生成される撮影画像を取得する取得部と、前記撮影画像から前記複数の乗降地点の各々で前記運行車両に乗車する乗車予定者の人数を検出する検出部と、前記人数を時間帯別に分析する分析部と、前記分析部による分析結果を出力する出力部と、を備える、運行支援システム。
構成8の運行支援システムによれば、前記複数の乗降地点の各々で前記運行車両に乗車する乗車予定者の人数を時間帯別に分析した分析結果を出力するため、ユーザーは、前記分析結果に基づいて、前記運行車両のダイヤの変更を検討できる。したがって、ユーザーは、前記運行車両のダイヤを適正に変更することが可能になる。
【符号の説明】
【0075】
1…運行支援システム、10…サーバー装置(運行支援装置)、11…第1プロセッサー、111…取得部、112…検出部、113…分析部、114…出力部、115…提示部、12…第1メモリー、121…画像記憶部、122…結果記憶部、13…第1通信制御部、20…路線バス(運行車両)、20A…第1路線バス、20B…第2路線バス、20C…第3路線バス、21…カメラ、22…カメラ制御装置、22A…第2プロセッサー、22B…第2メモリー、221…位置取得部、222…画像取得部、223…送信部、23…記憶装置、231…地図記憶部、24…位置検出装置、25…第2通信制御部、30…スマートフォン、31…タッチパネル、AR…撮影範囲、BA…基地局、BS…停留所(乗降地点)、CH…属性、LA…所定距離、N1…第1人数、N2…第2人数、NA、NB、NC、NU…人数、NW…ネットワーク、PA…所定期間、PC…撮影画像、PGM1…第1制御プログラム、PGM2…第2制御プログラム、PS…位置、RD…運行ルート、SU…総和、U1…会社員、U2…学生、UB…乗車予定者。