(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022154899
(43)【公開日】2022-10-13
(54)【発明の名称】煙突構成体の解体用足場および煙突構成体の解体方法
(51)【国際特許分類】
E04G 1/36 20060101AFI20221005BHJP
E04G 23/08 20060101ALI20221005BHJP
【FI】
E04G1/36 302B
E04G23/08 J
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021058163
(22)【出願日】2021-03-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】595023910
【氏名又は名称】松島工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】松嶋 節郎
(72)【発明者】
【氏名】中山 正人
【テーマコード(参考)】
2E003
2E176
【Fターム(参考)】
2E003CA01
2E003DA06
2E176AA13
2E176DD21
2E176DD64
(57)【要約】
【課題】安全かつ容易に煙突構成体を解体できる解体用足場。
【解決手段】解体用足場は、煙突構成体の外側に、昇降可能に設置された外側マストであって、前記煙突の数に等しい数の外側マストを有し、各外側マストは、一方向に延在する通路を有し、煙突構成体が3体の煙突で構成される場合、各外側マストは、上面視、それぞれの通路の延伸方向に沿った3本の直線により構成される三角形が、各煙突の中心を結んで得られる三角形の外側に形成されるように配置される。当該解体用足場は、第1の高さ位置では、隣接する2つの通路の間に、第1の渡り通路が配置され、さらに、通路および/または第1の渡り通路を利用して構成された第1の追加通路により、各煙突へのアプローチが可能となるように構成される。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
3体または4体の煙突を含む多脚自立式の煙突構成体の解体用足場であって、
前記煙突構成体の外側に、昇降可能に設置された外側マストであって、前記煙突の数に等しい数の外側マストと、
を有し、
各外側マストは、上部に一つの方向に延在する通路を有し、
前記煙突構成体が3体の煙突で構成される場合、
各外側マストは、上面視、それぞれの通路の延伸方向に沿った3本の直線により構成される三角形が、各煙突の中心を結んで得られる三角形の外側に形成されるように配置され、
前記煙突構成体が4体の煙突で構成される場合、
各外側マストは、上面視、それぞれの通路の延伸方向に沿った4本の直線により構成される四角形が、各煙突の中心を結んで得られる四角形の外側に形成されるように配置され、
当該解体用足場は、
前記煙突構成体の第1の高さ位置では、
2つの通路の間に、第1の渡り通路が配置され、
さらに、前記通路および/または前記第1の渡り通路を利用して構成された第1の追加通路により、各煙突へのアプローチが可能となるように構成され、
前記第1の高さ位置よりも低い第2の高さ位置では、
2つの通路の間に、第2の渡り通路が配置され、
さらに、前記通路および/または前記第2の渡り通路を利用して構成された第2の追加通路により、各煙突へのアプローチが可能となるように構成される、解体用足場。
【請求項2】
各外側マストの通路の延伸方向に沿った直線により、正三角形または正方形が構成される、請求項1に記載の解体用足場。
【請求項3】
前記煙突構成体が3体の煙突で構成される場合、
前記第1の追加通路の少なくとも3つは、それぞれの延伸線により三角形が構成され、該三角形が各煙突の中心を結んで得られる三角形を取り囲むように配置され、
前記煙突構成体が4体の煙突で構成される場合、
前記第1の追加通路の少なくとも4つは、それぞれの延伸線により四角形が構成され、該四角形が各煙突の中心を結んで得られる四角形を取り囲むように配置される、請求項1または2に記載の解体用足場。
【請求項4】
当該解体用足場は、
前記第2の高さ位置よりも低い第3の高さ位置では、
2つの通路の間に、第3の渡り通路が配置され、
さらに、前記通路および/または前記第3の渡り通路を利用して構成された第3の追加通路により、各煙突へのアプローチが可能となるように構成され、
前記第3の渡り通路は、前記煙突構成体の内側を通るように配置される、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の解体用足場。
【請求項5】
3体または4体の煙突を含む多脚自立式の煙突構成体の解体方法であって、
(1)煙突構成体の外部に、前記煙突の数に等しい数の、昇降可能な外側マストを設置する工程であって、
各外側マストは、上部に一つの方向に延在する通路を有し、
前記煙突構成体が3体の煙突で構成される場合、各外側マストは、上面視、それぞれの通路の延伸方向に沿った3本の直線により構成される三角形が、各煙突の中心を結んで得られる三角形の外側に形成されるように配置され、
前記煙突構成体が4体の煙突で構成される場合、各外側マストは、上面視、それぞれの通路の延伸方向に沿った4本の直線により構成される四角形が、各煙突の中心を結んで得られる四角形の外側に形成されるように配置される、
工程と、
(2)各外側マストを前記煙突構成体の第1の高さ位置まで上昇させ、2つの通路の間に、第1の渡り通路を配置するとともに、各煙突へのアプローチが可能となるように、前記通路および/または前記第1の渡り通路を利用して、第1の追加通路を構成し、各煙突の頂上部を含む第1の部分を切断、除去する工程と、
(3)各外側マストを第2の高さ位置まで下降させ、2つの通路の間に、第2の渡り通路を配置するとともに、各煙突へのアプローチが可能となるように、前記通路および/または前記第2の渡り通路を利用して、第2の追加通路を構成し、各煙突の第2の部分を切断、除去する工程と、
を有する、解体方法。
【請求項6】
各外側マストの通路の延伸方向に沿った直線により、正三角形または正方形が構成される、請求項5に記載の解体方法。
【請求項7】
前記煙突構成体が3体の煙突で構成される場合、
前記第1の追加通路の少なくとも3つは、それぞれの延伸線により三角形が構成され、該三角形が各煙突の中心を結んで得られる三角形を取り囲むように配置され、
前記煙突構成体が4体の煙突で構成される場合、
前記第1の追加通路の少なくとも4つは、それぞれの延伸線により四角形が構成され、該四角形が各煙突の中心を結んで得られる四角形を取り囲むように配置される、請求項5または6に記載の解体方法。
【請求項8】
さらに、
(4)各外側マストを前記煙突構成体の第3の高さ位置まで下降させ、2つの通路の間に、第3の渡り通路を配置するとともに、各煙突へのアプローチが可能となるように、前記通路および/または前記第3の渡り通路を利用して、第3の追加通路を構成し、各煙突の第3の部分を切断、除去する工程、
を有し、
前記第3の渡り通路は、前記煙突構成体の内側を通るように配置される、請求項5乃至7のいずれか一項に記載の解体方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、煙突構成体の解体用足場および煙突構成体の解体方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の煙突が組み合わされて構成される、多脚自立式の煙突構成体が知られている。
【0003】
一般に、大型の多脚自立式の煙突構成体を解体する場合、クレーンが使用される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
クレーンを使用して、大型の多脚自立式の煙突構成体を解体する場合、それぞれの煙突の周囲に、所定の高さ毎に仮設の作業床を設置する必要がある。また、各作業床にアプローチするための仮設タラップを設けることも必要である。
【0005】
しかしながら、従来の方法で設置された作業床は、その高さ位置が固定されてしまうという問題がある。このため、どのような高さ位置においても、比較的容易に、多脚自立式の煙突構成体の解体用足場を設置できる方法が求められている。
【0006】
また、作業床および仮設タラップの設置は、ゴンドラを利用した危険な高所作業となり、作業員も限られてしまう。このため、より安全に、多脚自立式の煙突構成体の解体用足場を設置できる方法が求められている。
【0007】
本発明は、このような背景に鑑みなされたものであり、本発明では、どのような高さ位置においても、より安全かつ容易に設置することが可能な、多脚自立式の煙突構成体の解体用足場を提供することを目的とする。また、本発明では、どのような高さ位置においても、より安全かつ容易に、多脚自立式の煙突構成体を解体できる解体方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、
3体または4体の煙突を含む多脚自立式の煙突構成体の解体用足場であって、
前記煙突構成体の外側に、昇降可能に設置された外側マストであって、前記煙突の数に等しい数の外側マストと、
を有し、
各外側マストは、上部に一つの方向に延在する通路を有し、
前記煙突構成体が3体の煙突で構成される場合、
各外側マストは、上面視、それぞれの通路の延伸方向に沿った3本の直線により構成される三角形が、各煙突の中心を結んで得られる三角形の外側に形成されるように配置され、
前記煙突構成体が4体の煙突で構成される場合、
各外側マストは、上面視、それぞれの通路の延伸方向に沿った4本の直線により構成される四角形が、各煙突の中心を結んで得られる四角形の外側に形成されるように配置され、
当該解体用足場は、
前記煙突構成体の第1の高さ位置では、
2つの通路の間に、第1の渡り通路が配置され、
さらに、前記通路および/または前記第1の渡り通路を利用して構成された第1の追加通路により、各煙突へのアプローチが可能となるように構成され、
前記第1の高さ位置よりも低い第2の高さ位置では、
2つの通路の間に、第2の渡り通路が配置され、
さらに、前記通路および/または前記第2の渡り通路を利用して構成された第2の追加通路により、各煙突へのアプローチが可能となるように構成される、解体用足場が提供される。
【0009】
また、本発明では、
3体または4体の煙突を含む多脚自立式の煙突構成体の解体方法であって、
(1)煙突構成体の外部に、前記煙突の数に等しい数の、昇降可能な外側マストを設置する工程であって、
各外側マストは、上部に一つの方向に延在する通路を有し、
前記煙突構成体が3体の煙突で構成される場合、各外側マストは、上面視、それぞれの通路の延伸方向に沿った3本の直線により構成される三角形が、各煙突の中心を結んで得られる三角形の外側に形成されるように配置され、
前記煙突構成体が4体の煙突で構成される場合、各外側マストは、上面視、それぞれの通路の延伸方向に沿った4本の直線により構成される四角形が、各煙突の中心を結んで得られる四角形の外側に形成されるように配置される、
工程と、
(2)各外側マストを前記煙突構成体の第1の高さ位置まで上昇させ、2つの通路の間に、第1の渡り通路を配置するとともに、各煙突へのアプローチが可能となるように、前記通路および/または前記第1の渡り通路を利用して、第1の追加通路を構成し、各煙突の頂上部を含む第1の部分を切断、除去する工程と、
(3)各外側マストを第2の高さ位置まで下降させ、2つの通路の間に、第2の渡り通路を配置するとともに、各煙突へのアプローチが可能となるように、前記通路および/または前記第2の渡り通路を利用して、第2の追加通路を構成し、各煙突の第2の部分を切断、除去する工程と、
を有する、解体方法が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、どのような高さ位置においても、より安全かつ容易に設置することが可能な、多脚自立式の煙突構成体の解体用足場を提供することができる。また、本発明では、どのような高さ位置においても、より安全かつ容易に、多脚自立式の煙突構成体を解体できる解体方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態による多脚自立式の煙突構成体の解体方法のフローを概略的に示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態による解体用足場の一例を概略的に示した側面図である。
【
図3】本発明の一実施形態による解体用足場の一例を概略的に示した上面図である。
【
図4】本発明の一実施形態による解体方法の一工程を模式的に示した図である。
【
図5】本発明の一実施形態による解体方法の一工程を模式的に示した図である。
【
図6】本発明の一実施形態による解体方法の一工程を模式的に示した図である。
【
図7】本発明の一実施形態による解体方法の一工程を模式的に示した図である。
【
図8】本発明の一実施形態による解体方法の一工程を模式的に示した図である。
【
図9】本発明の一実施形態による解体方法の一工程を模式的に示した図である。
【
図10】梁部材を解体する際の一工程を模式的に示した上面図である。
【
図11】梁部材を解体する際の一工程を模式的に示した側面図である。
【
図12】本発明の別の実施形態による解体方法の一工程を模式的に示した図である。
【
図13】本発明の別の実施形態による解体方法の一工程を模式的に示した図である。
【
図14】本発明の別の実施形態による解体方法の一工程を模式的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態について説明する。
【0013】
本発明の一実施形態では、
3体または4体の煙突を含む多脚自立式の煙突構成体の解体用足場であって、
前記煙突構成体の外側に、昇降可能に設置された外側マストであって、前記煙突の数に等しい数の外側マストと、
を有し、
各外側マストは、上部に一つの方向に延在する通路を有し、
前記煙突構成体が3体の煙突で構成される場合、
各外側マストは、上面視、それぞれの通路の延伸方向に沿った3本の直線により構成される三角形が、各煙突の中心を結んで得られる三角形の外側に形成されるように配置され、
前記煙突構成体が4体の煙突で構成される場合、
各外側マストは、上面視、それぞれの通路の延伸方向に沿った4本の直線により構成される四角形が、各煙突の中心を結んで得られる四角形の外側に形成されるように配置され、
当該解体用足場は、
前記煙突構成体の第1の高さ位置では、
2つの通路の間に、第1の渡り通路が配置され、
さらに、前記通路および/または前記第1の渡り通路を利用して構成された第1の追加通路により、各煙突へのアプローチが可能となるように構成され、
前記第1の高さ位置よりも低い第2の高さ位置では、
2つの通路の間に、第2の渡り通路が配置され、
さらに、前記通路および/または前記第2の渡り通路を利用して構成された第2の追加通路により、各煙突へのアプローチが可能となるように構成される、解体用足場が提供される。
【0014】
また、本発明の一実施形態では、
3体または4体の煙突を含む多脚自立式の煙突構成体の解体方法であって、
(1)煙突構成体の外部に、前記煙突の数に等しい数の、昇降可能な外側マストを設置する工程であって、
各外側マストは、上部に一つの方向に延在する通路を有し、
前記煙突構成体が3体の煙突で構成される場合、各外側マストは、上面視、それぞれの通路の延伸方向に沿った3本の直線により構成される三角形が、各煙突の中心を結んで得られる三角形の外側に形成されるように配置され、
前記煙突構成体が4体の煙突で構成される場合、各外側マストは、上面視、それぞれの通路の延伸方向に沿った4本の直線により構成される四角形が、各煙突の中心を結んで得られる四角形の外側に形成されるように配置される、
工程と、
(2)各外側マストを前記煙突構成体の第1の高さ位置まで上昇させ、2つの通路の間に、第1の渡り通路を配置するとともに、各煙突へのアプローチが可能となるように、前記通路および/または前記第1の渡り通路を利用して、第1の追加通路を構成し、各煙突の頂上部を含む第1の部分を切断、除去する工程と、
(3)各外側マストを第2の高さ位置まで下降させ、2つの通路の間に、第2の渡り通路を配置するとともに、各煙突へのアプローチが可能となるように、前記通路および/または前記第2の渡り通路を利用して、第2の追加通路を構成し、各煙突の第2の部分を切断、除去する工程と、
を有する、解体方法が提供される。
【0015】
このような煙突構成体の解体用足場および煙突構成体の解体方法では、従来のような、ゴンドラを利用した作業床および仮設タラップの設置が必要ではなくなる。また、任意の高さ位置において、比較的容易に解体用足場を設置できる。
【0016】
従って、本発明の一実施形態では、より安全かつ容易に、多脚自立式の煙突を解体することができる。
【0017】
また、本発明の一実施形態では、当該解体用足場上で、クレーンの吊り能力に合わせて、各煙突を水平方向で切断することができる。
【0018】
(本発明の一実施形態による解体方法および解体用足場)
次に、図面を参照して、本発明の一実施形態による煙突構成体の解体方法および解体用足場ついて、より詳しく説明する。なお、ここでは、多脚自立式の煙突構成体として、3本の煙突で構成される煙突構成体を例に、以下説明する。
【0019】
図1には、本発明の一実施形態による多脚自立式の煙突構成体の解体方法のフローを概略的に示す。
【0020】
図1に示すように、本発明の一実施形態による多脚自立式の煙突構成体の解体方法(以下、「第1の解体方法」と称する)は、
(1)煙突構成体の外部に、前記煙突の数に等しい数の、昇降可能な外側マストを設置する工程であって、前記外側マストは、上部に通路を有する、工程(工程S110)と、
(2)前記通路、各通路を利用して構成された第1の渡り通路、および第1の追加通路を利用して、各煙突の頂上部を含む第1の部分を切断、除去する(工程S120)と、
(3)前記通路、各通路を利用して構成された第2の渡り通路、および第2の追加通路を利用して、各煙突の第2の部分を切断、除去する工程(工程S130)と、
(4)前記通路、各通路を利用して構成された第3の渡り通路、および第3の追加通路を利用して、各煙突の第3の部分を切断、除去する工程(工程S140)と、
を有する。
【0021】
なお、第1の解体方法において、工程S140は、煙突構成体が100mを超えるような大型の煙突を有する場合に実施されてもよい。
【0022】
以下、
図2~
図9を参照して、各工程について説明する。
【0023】
(工程S110)
まず、本発明の一実施形態による解体用足場(以下、単に「解体用足場」と称する)の一部を構成する外側マストが設置される。
【0024】
図2および
図3には、3脚の煙突20、30、40を有する自立式の煙突構成体10の解体のために使用され得る、解体用足場100の一例を概略的に示す。
【0025】
図2は、解体用足場100の概略的な側断面図であり、
図3は、
図2に示した解体用足場100の概略的な上面図である。なお、
図3において、煙突構成体10の詳細は、省略されている。すなわち、
図3には、煙突構成体10の最大部分の輪郭のみが破線で概略的に示されている。
【0026】
解体用足場100は、3つの外側マスト(第1の外側マスト150、第2の外側マスト160、および第3の外側マスト170)を有する。
【0027】
図2および
図3に示すように、第1の外側マスト150、第2の外側マスト160、および第3の外側マスト170は、煙突構成体10の外側に配置される。
【0028】
図3に示すように、第1の外側マスト150、第2の外側マスト160、および第3の外側マスト170は、上面視、これらの中心を直線で結んで構成される三角形(以下、「第1三角形」と称する)が、煙突構成体10の各煙突20~40の中心を結んで構成される三角形(以下、「煙突三角形」と称する)と相似形であるものの、後者の三角形を上下反転した形態となるように配置されてもよい。なお、「第1三角形」および「煙突三角形」は、正三角形であってもよい。
【0029】
第1の外側マスト150、第2の外側マスト160、および第3の外側マスト170は、後述するように、高さを上昇/下降できる構造を有する。そのようなマストは、例えば、特開2014-224439号公報に記載されている。
【0030】
第1の外側マスト150、第2の外側マスト160、および第3の外側マスト170の上部には、それぞれ、通路152、162、172が設置されている。各通路152、162、172は、上面視、所定の方向に延伸するように構成される。
【0031】
各通路152、162、172には、手すりおよび/またはステージが取り付けられてもよい。
【0032】
なお、
図3に示した例では、上面視、各通路152、162、172は、それぞれ、対応する第1の外側マスト150、第2の外側マスト160、および第3の外側マスト170により、長さが二分されるようにして、対応する第1の外側マスト150、第2の外側マスト160、および第3の外側マスト170の上に配置される。
【0033】
また、各通路152、162、172は、それぞれの延伸方向に沿った3本の直線により構成される三角形(以下、「第2三角形」と称する)が、各煙突20、30、40の中心を結んで得られる「煙突三角形」の外側に形成されるように配置される。第2三角形は、正三角形であってもよい。
【0034】
(工程S120)
次に、第1の外側マスト150~第3の外側マスト170が上昇される。これにより、通路152、162、172も上昇する。通路152、162、172は、煙突構成体10の第1の高さ位置まで上昇される。第1の高さ位置は、煙突構成体10の頂上の近くであってもよい。
【0035】
次に、通路152と通路162、通路162と通路172、および通路172と通路152を橋渡しするように、それぞれ、第1の渡り通路155A、165A、175Aが設置される。
【0036】
3つの第1の渡り通路155A、165A、175Aは、3つの煙突20、30、40を取り囲むように配置される。
【0037】
また、2本の第1の渡り通路155A、165Aの間に、第1の追加通路157Aが橋渡しされる。同様に、第1の渡り通路165A、175Aの間に、第1の追加通路167Aが橋渡しされ、第1の渡り通路175A、155Aの間に、第1の追加通路177Aが橋渡しされる。
【0038】
図4および
図5には、この段階における第1の外側マスト150~第3の外側マスト170の状態を模式的に示す。
【0039】
なお、
図4は、煙突構成体10の頂上部およびその近傍における模式的な側断面であり、
図5は、煙突構成体10の頂上部およびその近傍における模式的な上面図である。
【0040】
図5に示すように、第1の追加通路157A、167A、177Aは、3本の煙突20、30、40を取り囲むように構成される。特に、第1の追加通路157A、167A、177Aは、それぞれによって構成される三角形(以下、「第3三角形」と称する)が、3つの煙突20、30、40の中心を結んで構成される煙突三角形に対して、できる限り接近するように配置されることが好ましい。
【0041】
このような3本の第1の追加通路157A、167A、177Aを設けることにより、煙突構成体10の第1の高さ位置において、3本の煙突20、30、40までのアプローチが可能になる。
【0042】
必要な場合、作業員が各煙突20、30、40の周囲にわたって、より確実にアプローチできるよう、通路152、162、172、第1の渡り通路155A、165A、175A、ならびに第1の追加通路157A、167A、177A等を利用して、さらに別の通路を設けてもよい。
【0043】
ここで、
図5に示した例では、第1の追加通路157A、167A、177Aは、略正三角形状に、3本の煙突20、30、40を取り囲んでいる。しかしながら、これは単なる一例に過ぎない。すなわち、第1の追加通路157A、167A、177Aの配置態様は、これらおよび/または追加の通路等により、3本の煙突20、30、40へのアプローチが可能となる限り、特に限られない。
【0044】
次に、通路152、162、172、第1の渡り通路155A、165A、175A、ならびに第1の追加通路157A、167A、177Aを利用して、煙突20、30、40に到達した作業員により、煙突20、30、40の頂上部が切断される。切断された頂上部は、クレーン等により、地上まで吊り下げられる。
【0045】
(工程S130)
次に、第1の外側マスト150~第3の外側マスト170が、煙突構成体10の第2の高さ位置まで下降される。
【0046】
通路152、162、および172は、等しい高さ位置に揃えられる。
【0047】
次に、通路152と通路162の間に、一組の第2の渡り通路155Bが設置される。第2の渡り通路155Bのうちの一つは、煙突構成体10の内部を貫通するように配置され、第2の渡り通路155Bのうちの他方は、煙突20の外側に配置される。それぞれの第2の渡り通路155Bは、両方の第2の渡り通路155Bにより、煙突20が挟まれるような態様で、相互に対して配置される。
【0048】
同様に、通路162と通路172の間に、一組の第2の渡り通路165Bが設置される。第2の渡り通路165Bのうちの一つは、煙突構成体10の内部を貫通するように配置され、第2の渡り通路165Bのうちの他方は、煙突30の外側に配置される。それぞれの第2の渡り通路165Bは、両方の第2の渡り通路165Bにより、煙突30が挟まれるような態様で、相互に対して配置される。
【0049】
さらに、通路172と通路152の間に、一組の第2の渡り通路175Bが設置される。第2の渡り通路175Bのうちの一つは、煙突構成体10の内部を貫通するように配置され、第2の渡り通路175Bのうちの他方は、煙突40の外側に配置される。それぞれの第2の渡り通路175Bは、両方の第2の渡り通路175Bにより、煙突40が挟まれるような態様で、相互に対して配置される。
【0050】
次に、一組の第2の渡り通路155Bを利用して、一組の第2の追加通路157Bが設置される。一組の第2の追加通路157Bは、上面視、相互に煙突20を挟み込むような態様で配置される。
【0051】
同様に、一組の第2の渡り通路165Bを利用して、一組の第2の追加通路167Bが設置される。一組の第2の追加通路167Bは、上面視、相互に煙突30を挟み込むような態様で配置される。
【0052】
同様に、一組の第2の渡り通路175Bを利用して、一組の第2の追加通路177Bが設置される。一組の第2の追加通路177Bは、上面視、相互に煙突40を挟み込むような態様で配置される。
【0053】
図6および
図7には、この段階における第1の外側マスト150~第3の外側マスト170の状態を模式的に示す。なお、
図6は、煙突構成体10の第2の高さ位置およびその近傍における模式的な側断面であり、
図7は、煙突構成体10の第2の高さ位置およびその近傍における模式的な上面図である。
【0054】
図7に示すように、第2の渡り通路155B、165B、175Bは、それぞれ、対応する煙突20、30、40の近傍を通るように配置されることが好ましい。同様に、第2の追加通路157B、167B、177Bは、それぞれ、対応する煙突20、30、40の近傍を通るように配置されることが好ましい。
【0055】
このような第2の渡り通路155B、165B、175B、ならびに第2の追加通路157B、167B、177Bを設けることにより、煙突構成体10の第2の高さ位置において、3本の煙突20、30、40までのアプローチが容易になる。
【0056】
必要な場合、作業員が各煙突20、30、40の周囲にわたって、より確実にアプローチできるよう、さらに別の通路を設けてもよい。
【0057】
ここで、
図7に示した例では、一方の第2の渡り通路155Bは、一端が、上面視、第1の外側マスト150またはその近傍に配置され、他端が、第2の外側マスト160またはその近傍に配置されるように構成されている。
【0058】
同様に、一方の第2の渡り通路165Bは、一端が、上面視、第2の外側マスト160またはその近傍に配置され、他端が、第3の外側マスト170またはその近傍に配置されるように構成されている。さらに、一方の第2の渡り通路175Bは、一端が、上面視、第3の外側マスト170またはその近傍に配置され、他端が、第1の外側マスト150またはその近傍に配置されるように構成されている。
【0059】
しかしながら、これは単なる一例であって、第2の渡り通路155B、165B、175Bの両端は、いかなる位置で通路152、162、172と接続されてもよい。
【0060】
次に、通路152、162、172、第2の渡り通路155B、165B、175B、ならびに第2の追加通路157B、167B、177B等を利用して、煙突20、30、40に到達した作業員により、煙突20、30、40の頂上部が切断される。切断された頂上部は、クレーン等により、地上まで吊り下げられる。
【0061】
このような工程が繰り返され、煙突構成体10が所定の高さまで解体される。なお、煙突構成体10の解体の進行により、煙突構成体10の高さが低下すると、各煙突20、30、40の最上部は、
図7において、矢印Fで示した方向に移動する。これは、煙突構成体10の各煙突20、30、40が、底部に向かって末広がりに構成されているためである。
【0062】
(工程S140)
次に、必要な場合、工程S140が実施される。
【0063】
この場合、まず、第1の外側マスト150~第3の外側マスト170が下降される。
【0064】
通路152、162、および172は、煙突構成体10の第3の高さ位置に揃えられる。
【0065】
次に、通路152と通路162の間に、一組の第3の渡り通路155Cが設置される。第3の渡り通路155Cは、いずれも、煙突構成体10の内部を貫通するように配置される。第3の渡り通路155Cの一つは、煙突20に近接するように配置される。
【0066】
同様に、通路162と通路172の間に、一組の第3の渡り通路165Cが設置される。第3の渡り通路165Cは、いずれも、煙突構成体10の内部を貫通するように配置される。第3の渡り通路165Cの一つは、煙突30に近接するように配置される。
【0067】
さらに、通路172と通路152の間に、一組の第3の渡り通路175Cが設置される。第3の渡り通路175Cは、いずれも、煙突構成体10の内部を貫通するように配置される。第3の渡り通路175Cの一つは、煙突40に近接するように配置される。
【0068】
次に、一組の第3の渡り通路155Cを利用して、一組の第3の追加通路157Cが設置される。一組の第3の追加通路157Cは、上面視、相互に煙突20を挟み込むような態様で配置される。
【0069】
同様に、一組の第3の渡り通路165Cを利用して、一組の第3の追加通路167Cが設置される。一組の第3の追加通路167Cは、上面視、相互に煙突30を挟み込むような態様で配置される。
【0070】
同様に、一組の第3の渡り通路175Cを利用して、一組の第3の追加通路177Cが設置される。一組の第3の追加通路177Cは、上面視、相互に煙突40を挟み込むような態様で配置される。
【0071】
図8および
図9には、この段階における第1の外側マスト150~第3の外側マスト170の状態を模式的に示す。なお、
図8は、煙突構成体10の第3の高さ位置およびその近傍における模式的な側断面であり、
図9は、煙突構成体10の第3の高さ位置およびその近傍における模式的な上面図である。
【0072】
図9に示すように、第3の渡り通路155C、165C、175Cは、それぞれ、対応する煙突20、30、40の近傍を通るように配置されることが好ましい。同様に、第3の追加通路157C、167C、177Cは、それぞれ、対応する煙突20、30、40の近傍を通るように配置されることが好ましい。
【0073】
このような第3の渡り通路155C、165C、175C、ならびに第3の追加通路157C、167C、177Cを設けることにより、煙突構成体10の第3の高さ位置において、3本の煙突20、30、40までのアプローチが容易になる。
【0074】
必要な場合、作業員が各煙突20、30、40の周囲にわたって、より確実にアプローチできるよう、さらに別の通路を設けてもよい。
【0075】
ここで、一組の第3の渡り通路155Cのうち、最も内側の第3の渡り通路155Cと、一組の第3の渡り通路165Cのうち、最も内側の第3の渡り通路165Cと、一組の第3の渡り通路175Cのうち、最も内側の第3の渡り通路175Cとは、それぞれを延伸して形成される三角形が正三角形となるように配置されてもよい。
【0076】
また、3つの第3の渡り通路155C、165C、175Cの一部は、それぞれ、前述の工程S130における3つの第2の渡り通路155B、165B、175Bの一部と同じであってもよい。
【0077】
すなわち、工程S130において設置された第2の渡り通路155B、165B、175Bの一部は、そのまま工程S140において利用されてもよい。
【0078】
以降、煙突構成体10の異なる高さ位置で、このような工程S140が繰り返される。これにより、煙突構成体10を解体することができる。
【0079】
(梁部材の解体、除去)
前述のような第1の解体方法により、多脚自立式の煙突構成体を解体することができる。
【0080】
ただし、大型の煙突構成体の場合、所定の間隔で、水平方向に沿った梁部材60(
図2等参照)が設置される。これらの梁部材60は、隣接する煙突同士を連結するために設けられる。
【0081】
そのような梁部材60が存在する場合、前述の第1の解体方法において、同じ高さに揃えられた通路152、162、172の間に、渡り通路等を設置することが難しくなる場合がある。
【0082】
そこで、以下、煙突構成体10の解体の途中で、梁部材60を解体、除去する方法について、説明する。
【0083】
図10および
図11には、煙突の解体の途中で、梁部材60を解体、除去する工程を模式的に示す。なお、ここでは、一例として、前述の工程S130の途中で、梁部材60を解体する方法について説明する。ただし、ここに記載の方法は、工程S140の途中においても、同様に実施することができる。
【0084】
梁部材60を解体する場合、まず、
図10に示すように、一組の第2の渡り通路155B、一組の第2の渡り通路165B、および一組の第2の渡り通路175Bが設置される。
【0085】
なお、この段階では、梁部材60は、通路152、162、172の高さよりも低い位置に存在する。このため、第2の渡り通路155B、165B、175Bは、適正に設置することができる。
【0086】
次に、
図11に明確に示すように、煙突20の近傍において、内側の第2の渡り通路155Bを利用して、相互に対面するように、一組の吊り足場185が設置される。吊り足場185は、一方が煙突構成体10の内側に設置され、他方が煙突構成体10の外側に設置される。
【0087】
次に、作業員は、吊り足場185を利用して、煙突構成体10の両側から、梁部材60を溶断する。これにより、煙突20と煙突40をつなぐ梁部材60の一部が切断される。
【0088】
次に、煙突40の近傍において、同様の作業を行うことにより、煙突20と煙突40をつなぐ一本の梁部材60が他の部分から分離される。
【0089】
このようにして、梁部材60を煙突構成体10から切断、除去することができる。
【0090】
煙突20と30をつなぐ梁部材60、および煙突30と40をつなぐ梁部材60についても、同様の方法で、解体、除去することができる。
【0091】
以上、
図1~
図11を参照して、本発明の一実施形態による解体方法および解体用足場について説明した。しかしながら、上記記載は、単なる一例であって、本発明の一実施形態による解体方法および解体用足場は、別の構成を有してもよい。
【0092】
例えば、上記記載では、煙突構成体10は、3体の煙突を有する。しかしながら、煙突構成体は、4体の煙突を有してもよい。
【0093】
図12~
図14には、そのような煙突構成体11を解体する様子を模式的に示す。
図12~
図14には、本発明の一実施形態による煙突構成体の解体用足場200および煙突構成体11の上面図が示されている。
【0094】
煙突構成体11は、4本の煙突21、31、41、51を有する。
【0095】
このような煙突構成体11を解体する際には、まず、
図12に示すように、4つの外側マスト250が配置される。
【0096】
各外側マスト250は、通路252を有する。
【0097】
次に、
図12に示すように、煙突構成体11の第1の高さ位置において、隣接する通路252の間に、第1の渡り通路255Aが橋渡しされる。さらに、2本の第1の渡り通路255Aを利用して、第1の追加通路257Aが配置される。
【0098】
第1の追加通路257Aは、4本設置される。各第1の追加通路257Aは、これらによって、煙突21~煙突51が取り囲まれるように配置される。
図12に示すように、第1の追加通路257Aは、これらによって取り囲まれる四角形が正方形となるように配置されてもよい。
【0099】
これらの第1の追加通路257Aにより、作業員は、各煙突21、31、41、51までアプローチすることができる。従って、第1の高さ位置で、煙突構成体11を切断、除去できる。
【0100】
次に、各外側マスト250の通路252が、煙突構成体11の第2の高さ位置に調整される。
【0101】
また、
図13に示すように、対向する通路252の間に、第2の渡り通路255Bが橋渡しされる。
【0102】
図13に示した例では、第2の渡り通路255Bは、合計4本設置される。このうち、2本の第2の渡り通路255Bは、相互に平行に設置され、残りの2本の第2の渡り通路255Bも、相互に平行に設置される。
【0103】
また、通路252および/または第2の渡り通路255Bを利用して、第2の追加通路257Bが配置される。
図13に示したように、第2の追加通路257Bは、合計4本配置されてもよい。
【0104】
なお、
図13に示した例では、第2の追加通路257Bは、4本の第2の渡り通路255Bのみを利用して設置されている。しかしながら、これは単なる一例であり、
第2の追加通路257Bは、通路252のみを用いて配置されてもよく、あるいは、通路252および第2の渡り通路255Bの両方を利用して、配置されてもよい。
【0105】
図13に示すように、第2の追加通路257Bは、第2の渡り通路255Bとの組み合わせにより、一つの煙突(例えば煙突21)を取り囲むように配置されてもよい。
【0106】
これにより、作業員は、各煙突21、31、41、51までアプローチすることが可能となる。従って、第2の高さ位置で、煙突構成体11を切断、除去できる。
【0107】
次に、各外側マスト250の通路252が、煙突構成体11の第3の高さ位置に調整される。
【0108】
また、
図14に示すように、対向する通路252の間に、第3の渡り通路255Cが橋渡しされる。
【0109】
また、通路252および/または第3の渡り通路255Cを利用して、第3の追加通路257Cが配置される。
図14に示した例では、第3の追加通路257Cは、2本一組となり、各組の第3の追加通路257Cは、相互に平行に配置される。
【0110】
さらに、一組の第3の追加通路257Cを利用して、第4の追加通路259Cが設置されてもよい。
【0111】
これにより、作業員は、各煙突21、31、41、51までアプローチすることが可能となる。従って、第3の高さ位置で、煙突構成体11を切断、除去できる。
【0112】
このように、本発明の一実施形態による解体用足場および解体方法は、4体の煙突を有する煙突構成体11に対しても、同様に適用することができる。
【符号の説明】
【0113】
10 煙突構成体
11 煙突構成体
20 煙突
21 煙突
30 煙突
31 煙突
40 煙突
41 煙突
51 煙突
60 梁部材
100 解体用足場
150 第1の外側マスト
152 通路
155A 第1の渡り通路
155B 第2の渡り通路
155C 第3の渡り通路
157A 第1の追加通路
157B 第2の追加通路
157C 第3の追加通路
160 第2の外側マスト
162 通路
165A 第1の渡り通路
165B 第2の渡り通路
165C 第3の渡り通路
167A 第1の追加通路
167B 第2の追加通路
167C 第3の追加通路
170 第3の外側マスト
172 通路
175A 第1の渡り通路
175B 第2の渡り通路
175C 第3の渡り通路
177A 第1の追加通路
177B 第2の追加通路
177C 第3の追加通路
185 吊り足場
200 解体用足場
250 外側マスト
252 通路
255A 第1の渡り通路
255B 第2の渡り通路
255C 第3の渡り通路
257A 第1の追加通路
257B 第2の追加通路
257C 第3の追加通路
259C 第4の追加通路