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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022155169
(43)【公開日】2022-10-13
(54)【発明の名称】データ比較装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/04 20120101AFI20221005BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20221005BHJP
【FI】
G06Q50/04
G06Q30/06 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021058535
(22)【出願日】2021-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000232302
【氏名又は名称】日本電産株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】柳生 充泰
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】基準データに対応する対象データを効率的に比較可能なデータ比較装置を提供する。
【解決手段】データ処理システム10において、データ比較装置100は、基準データ取得部112と、対象データ取得部114と、比較対象データ生成部116とを備える。基準データ取得部112は、基準データを取得する。対象データ取得部114は、基準データに基づいて、予め設定された複数の基準データ記憶装置20から複数の対象データを取得する。比較対象データ生成部116は、基準データと複数の対象データとを関連付けた比較対象データを生成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基準データを取得する基準データ取得部と、
前記基準データに基づいて、予め設定された複数の対象データ記憶装置から複数の対象データを取得する対象データ取得部と、
前記基準データと前記複数の対象データとを関連付けた比較対象データを生成する比較対象データ生成部と
を備える、データ比較装置。
【請求項2】
前記対象データ取得部は、前記基準データのうちの基準データ項目に属する複数の基準個別データに対して、前記複数の対象データ記憶装置から、前記対象データのうちの対象データ項目に属する複数の対象個別データを取得する、請求項1に記載のデータ比較装置。
【請求項3】
前記基準データ取得部は、基準データ記憶装置から前記基準データを取得し、
前記データ比較装置は、前記複数の対象データ記憶装置から、前記複数の基準個別データのうちの特定の基準個別データに対して複数の対象個別データのうちの特定の対象個別データを取得できない場合、前記特定の基準個別データについて前記基準データ記憶装置に通知する通知部をさらに備える、請求項2に記載のデータ比較装置。
【請求項4】
前記複数の対象データ記憶装置から、前記複数の基準個別データのうちの特定の基準個別データに対して複数の対象個別データのうちの特定の対象個別データを取得できない場合、前記複数の対象データ記憶装置とは異なる記憶装置に、前記特定の基準個別データについて問い合わせる問合せ部をさらに備える、請求項2または3に記載のデータ比較装置。
【請求項5】
前記基準データ項目は、部品を示す部品データ項目を含み、
前記対象データ取得部は、前記複数の対象データ記憶装置から前記対象データ項目として前記部品の価格を示す価格データ項目を取得して、前記比較対象データとして相見積データを生成する、請求項2から4のいずれかに記載のデータ比較装置。
【請求項6】
前記基準データ項目は、前記部品の数量を示す数量データ項目をさらに含み、
前記対象データ取得部は、前記複数の対象データ記憶装置から前記部品の数量を満たす部品について価格データを前記対象個別データとして取得する、請求項5に記載のデータ比較装置。
【請求項7】
前記対象データ項目は、前記部品の納期を示す納期データ項目をさらに含む、請求項5または6に記載のデータ比較装置。
【請求項8】
前記相見積データに基づいて、前記複数の対象データ記憶装置のいずれかに前記部品を発注するための発注指示を送信する発注部をさらに備える、請求項5から7のいずれかに記載のデータ比較装置。
【請求項9】
前記比較対象データを表示する表示部をさらに備える、請求項1から8のいずれかに記載のデータ比較装置。
【請求項10】
前記比較対象データにおいて、前記複数の対象データを評価基準にしたがって評価した評価結果に基づいて前記複数の対象データを加工するデータ加工部をさらに備える、請求項1から9のいずれかに記載のデータ比較装置。
【請求項11】
前記対象データ取得部は、ウェブページを自動操作するウェブページ操作部を含む、請求項1から10のいずれかに記載のデータ比較装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ比較装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、データ量はますます増大しており、データを適切に管理することが求められている。例えば、データ管理として、部品の在庫量を管理することがある(特許文献1参照)。特許文献1には、部品の在庫量を管理する部品在庫量管理装置が記載されている。特許文献1の部品在庫量管理装置では、部品発注量、部品供給元からの入庫量および出庫量、部品発注主の入庫量および出庫量に基づいて、部品の在庫量を管理する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2004-027533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特定のデータに対応するデータを複数のデータ記憶装置から取得して比較することがある。しかしながら、特許文献1の部品在庫量管理装置では、特定のデータに対応するデータを複数のデータ記憶装置から取得して比較できない。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされており、その目的は、基準データに対応する対象データを効率的に比較可能なデータ比較装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある観点からのデータ比較装置は、基準データを取得する基準データ取得部と、前記基準データに基づいて、予め設定された複数の対象データ記憶装置から複数の対象データを取得する対象データ取得部と、前記基準データと前記複数の対象データとを関連付けた比較対象データを生成する比較対象データ生成部とを備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明のある観点によれば、基準データに対応する対象データを効率的に比較できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本実施形態のデータ比較装置を備えたデータ処理システムの模式図である。
図2A図2Aは、本実施形態のデータ比較装置を備えたデータ処理システムにおいてデータ比較装置が基準データ記憶装置から基準データを取得する態様を説明するための模式図である。
図2B図2Bは、本実施形態のデータ比較装置を備えたデータ処理システムにおいてデータ比較装置が複数の対象データ記憶装置から複数の対象データを取得する態様を説明するための模式図である。
図2C図2Cは、本実施形態のデータ比較装置において基準データおよび複数の対象データを関連付けて比較対象データを生成する態様を説明するための模式図である。
図3図3は、本実施形態のデータ比較装置の動作を示すフロー図である。
図4図4は、本実施形態のデータ比較装置を備えたデータ処理システムの模式図である。
図5図5は、本実施形態のデータ比較装置を備えたデータ処理システムの模式図である。
図6A図6Aは、本実施形態のデータ比較装置が取得する基準データの模式図である。
図6B図6Bは、本実施形態のデータ比較装置が取得する対象データの模式図である。
図6C図6Cは、本実施形態のデータ比較装置が取得する対象データの模式図である。
図6D図6Dは、本実施形態のデータ比較装置において生成される比較対象データの模式図である。
図7図7は、本実施形態のデータ比較装置の模式図である。
図8図8は、本実施形態のデータ比較装置において生成される比較対象データの模式図である。
図9図9は、本実施形態のデータ比較装置の模式図である。
図10図10は、本実施形態のデータ比較装置を備えたデータ処理システムの模式図である。
図11A図11Aは、本実施形態のデータ比較装置においてウェブページ操作を説明するための模式図である。
図11B図11Bは、本実施形態のデータ比較装置においてウェブページ操作を説明するための模式図である。
図11C図11Cは、本実施形態のデータ比較装置においてウェブページ操作を説明するための模式図である。
図11D図11Dは、本実施形態のデータ比較装置においてウェブページ操作を説明するための模式図である。
図12図12は、本実施形態のデータ比較装置を備えたデータ処理システムの模式図である。
図13図13は、本実施形態のデータ比較装置の動作を示すフロー図である。
図14図14は、本実施形態のデータ比較装置が取得する部品データの模式図である。
図15図15は、本実施形態のデータ比較装置が取得する販売データの模式図である。
図16図16は、本実施形態のデータ比較装置を備えたデータ処理システムの模式図である。
図17図17は、本実施形態のデータ比較装置を備えたデータ処理システムの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明によるデータ比較装置の実施形態を説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0010】
まず、図1を参照して、本実施形態のデータ比較装置100を備えたデータ処理システム10を説明する。図1は、本実施形態のデータ比較装置100を備えたデータ処理システム10の模式図である。
【0011】
データ処理システム10は、基準データ記憶装置20と、対象データ記憶装置30と、データ比較装置100とを備える。典型的には、基準データ記憶装置20、対象データ記憶装置30およびデータ比較装置100は、互いに離れて配置される。基準データ記憶装置20、対象データ記憶装置30およびデータ比較装置100は、互いに通信可能である。
【0012】
基準データ記憶装置20は、基準データDrを記憶する。例えば、基準データ記憶装置20は、いわゆるパーソナルコンピュータを含む。基準データ記憶装置20は、基準データDrをデータ比較装置100に送信する。データ比較装置100は、基準データ記憶装置20から基準データDrを受信して保存する。
【0013】
データ比較装置100は、基準データDrに基づいて、複数の対象データ記憶装置30から対象データDtを取得する。対象データ記憶装置30は、例えば、いわゆるサーバーを含む。対象データ記憶装置30は、データを処理することによって対象データDtを生成するデータ処理装置であってもよい。データ比較装置100は、複数の対象データ記憶装置30のそれぞれから対象データDtを受信して保存する。
【0014】
データ比較装置100は、基準データDrと複数の対象データDtとを関連付けた比較対象データDcを生成する。データ比較装置100は、比較対象データDcを保存する。例えば、データ比較装置100は、対象データ記憶装置30から対象データDtを取得すると、基準データDrと複数の対象データDtとを1つのデータに合成することによって比較対象データDcを生成する。
【0015】
[基準データ記憶装置20]
基準データ記憶装置20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23とを含む。制御部21は、記憶部22および通信部23を制御する。制御部21は、演算素子を含む。演算素子は、プロセッサーを含む。一例では、プロセッサーは、中央処理演算ユニット(Central Processing Unit:CPU)を含む。または、プロセッサーは、特定用途集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)を含んでもよい。
【0016】
記憶部22は、主記憶装置と、補助記憶装置とを含む。主記憶装置は、例えば、半導体メモリーである。補助記憶装置は、例えば、半導体メモリーおよび/またはハードディスクドライブである。記憶部22は、リムーバブルメディアを含んでいてもよい。
【0017】
記憶部22は、種々のデータを記憶する。記憶部22は、基準データDrを記憶する。
【0018】
また、記憶部22は、制御用コンピュータープログラムを記憶する。例えば、コンピュータープログラムは、非一時的コンピューター読取可能記憶媒体に記憶される。非一時的コンピューター読取可能記憶媒体は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、CD-ROM、磁気テープ、磁気ディスクまたは光データ記憶装置を含む。
【0019】
制御部21は、制御用のコンピュータープログラムを実行することによって、基準データ記憶装置20の動作を制御する。詳細には、制御部21のプロセッサーは、記憶部22の記憶素子の記憶しているコンピュータープログラムを実行して、基準データ記憶装置20の動作を制御する。
【0020】
通信部23は、外部機器と通信する。例えば、通信部23は、データ比較装置100と通信する。なお、通信部23は、データ比較装置100以外の機器と通信してもよい。通信部23は、データ比較装置100とは別に対象データ記憶装置30と通信可能であってもよい。
【0021】
[対象データ記憶装置30]
対象データ記憶装置30のそれぞれは、対象データDtを記憶する。対象データDtは、基準データDrに応じて異なってもよい。また、対象データ記憶装置30のそれぞれは、対象データDtを生成してもよい。
【0022】
ここでは、複数の対象データ記憶装置30は、第1対象データ記憶装置30Aと、第2対象データ記憶装置30Bとを含む。なお、ここでは、対象データ記憶装置30の数は2個であるが、対象データ記憶装置30の個数は3以上であることが好ましい。
【0023】
対象データ記憶装置30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33とを含む。制御部31は、記憶部32および通信部33を制御する。制御部31は、演算素子を含む。演算素子は、プロセッサーを含む。一例では、プロセッサーは、中央処理演算ユニット(CPU)を含む。または、プロセッサーは、特定用途集積回路(ASIC)を含んでもよい。
【0024】
記憶部32は、主記憶装置と、補助記憶装置とを含む。主記憶装置は、例えば、半導体メモリーである。補助記憶装置は、例えば、半導体メモリーおよび/またはハードディスクドライブである。記憶部32は、リムーバブルメディアを含んでいてもよい。
【0025】
記憶部32は、種々のデータを記憶する。記憶部32は、対象データDtを記憶する。
【0026】
また、記憶部32は、制御用コンピュータープログラムを記憶する。例えば、コンピュータープログラムは、非一時的コンピューター読取可能記憶媒体に記憶される。非一時的コンピューター読取可能記憶媒体は、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、磁気ディスクまたは光データ記憶装置を含む。
【0027】
制御部31は、制御用のコンピュータープログラムを実行することによって、対象データ記憶装置30の動作を制御する。詳細には、制御部31のプロセッサーは、記憶部32の記憶素子の記憶しているコンピュータープログラムを実行して、対象データ記憶装置30の動作を制御する。
【0028】
通信部33は、外部機器と通信する。例えば、通信部33は、データ比較装置100と通信する。なお、通信部33は、データ比較装置100以外の機器と通信してもよい。通信部33は、データ比較装置100とは別に基準データ記憶装置20と通信可能であってもよい。
【0029】
[データ比較装置100]
データ比較装置100は、制御部110と、記憶部120と、通信部130とを備える。制御部110は、演算素子を含む。演算素子は、プロセッサーを含む。一例では、プロセッサーは、中央処理演算ユニット(CPU)を含む。または、プロセッサーは、特定用途集積回路(ASIC)を含んでもよい。
【0030】
記憶部120は、主記憶装置と、補助記憶装置とを含む。主記憶装置は、例えば、半導体メモリーである。補助記憶装置は、例えば、半導体メモリーおよび/またはハードディスクドライブである。記憶部120は、リムーバブルメディアを含んでいてもよい。
【0031】
また、記憶部120は、制御用コンピュータープログラムを記憶する。例えば、コンピュータープログラムは、非一時的コンピューター読取可能記憶媒体に記憶される。非一時的コンピューター読取可能記憶媒体は、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、磁気ディスクまたは光データ記憶装置を含む。
【0032】
制御部110は、制御用のコンピュータープログラムを実行することによって、データを処理する。詳細には、制御部110のプロセッサーは、記憶部120の記憶素子の記憶しているコンピュータープログラムを実行して、データ比較装置100の動作を制御する。
【0033】
通信部130は、外部機器と通信する。通信部130は、基準データ記憶装置20および対象データ記憶装置30と通信する。なお、通信部13は、対象データ記憶装置30以外の機器と通信してもよい。典型的には、通信部130は、通信部23と同じ通信規格で通信可能である。また、通信部130は、通信部33と同じ通信規格で通信可能である。通信部130、通信部23および通信部33は、いずれも同じ通信規格で通信してもよい。
【0034】
コンピュータープログラムの実行により、制御部110は、基準データ取得部112、対象データ取得部114および比較対象データ生成部116として機能する。このため、データ比較装置100は、基準データ取得部112と、対象データ取得部114と、比較対象データ生成部116とを備える。
【0035】
基準データ取得部112は、基準データDrを取得する。基準データ取得部112は、基準データ記憶装置20から基準データDrを取得する。
【0036】
対象データ取得部114は、基準データDrに基づいて、予め設定された複数の対象データ記憶装置30から複数の対象データDtを取得する。対象データ取得部114は、基準データDrに応じて対象データDtを取得する対象データ記憶装置30を選択してもよい。
【0037】
比較対象データ生成部116は、基準データDrと複数の対象データDtとを関連付けた比較対象データDcを生成する。比較対象データ生成部116によって生成された比較対象データDcは、記憶部120に記憶される。本実施形態のデータ比較装置100によれば、基準データDrに対応する対象データDtを比較するための比較対象データDcを生成できる。
【0038】
次に、図1図2Cを参照して本実施形態のデータ比較装置100を備えたデータ処理システム10を説明する。図2Aは、データ処理システム10においてデータ比較装置100が基準データ記憶装置20から基準データDrを取得する態様を説明するための模式図である。図2Bは、データ処理システム10においてデータ比較装置100が複数の対象データ記憶装置30から複数の対象データDtを取得する態様を説明するための模式図である。図2Cは、本実施形態のデータ比較装置100において基準データDrおよび複数の対象データDtを関連付けて比較対象データDcを生成する態様を説明するための模式図である。
【0039】
図2Aに示すように、基準データ記憶装置20は、基準データDrを記憶する。基準データ記憶装置20は、基準データDrを保存してもよい。あるいは、基準データ記憶装置20は、基準データDrを一時的に生成してもよい。
【0040】
基準データDrは、少なくとも1つの基準データ項目Raを含む。基準データ項目Raには、複数の基準個別データRbが属する。基準個別データRbは、基準データ項目Raに属する個別のデータを示す。例えば、基準データ項目Raが「部品」を示す場合、基準個別データRbは「部品」の具体的な名称または型番を示す。
【0041】
基準データ取得部112は、基準データ記憶装置20から、基準データDrを取得する。典型的には、基準データ記憶装置20の通信部23は、データ比較装置100に基準データDrを送信し、データ比較装置100の通信部130は、基準データ記憶装置20から基準データDrを受信する。基準データ取得部112は、基準データ記憶装置20から基準データDrを取得できる。
【0042】
図2Bに示すように、データ比較装置100は、基準データDrに基づいて、複数の対象データ記憶装置30から複数の対象データDtを取得する。対象データ記憶装置30は、対象データDtを保存してもよい。あるいは、対象データ記憶装置30は、対象データDtを一時的に生成してもよい。
【0043】
対象データ取得部114は、基準データDrに基づいて、複数の対象データ記憶装置30から複数の対象データDtを取得する。典型的には、対象データ取得部114は、基準データDrに基づいて、対象データ記憶装置30に対象データDtを照会する。その後、対象データ取得部114は、対象データ記憶装置30から対象データDtを取得する。対象データ記憶装置30は、データ比較装置100の照会に応じて基準データDrを生成してもよい。
【0044】
典型的には、対象データDtは、少なくとも1つの対象データ項目Taと、対象データ項目Taに属する複数の対象個別データTbとを有する。なお、対象データDtは、対象データ項目Ta以外のデータを有してもよい。
【0045】
詳細には、対象データ取得部114は、第1対象データ記憶装置30Aから第1対象データDt1を取得する。典型的には、第1対象データ記憶装置30Aは、データ比較装置100に第1対象データDt1を送信する。第1対象データDt1は、対象データ項目Taを含む。対象データ項目Taには、複数の対象個別データTbが属する。対象個別データTbは、対象データ項目Taに属する個別のデータを示す。対象データ項目Taは、基準データ項目Raに対応する。対象個別データTbは、基準個別データRbに対応する。
【0046】
また、対象データ取得部114は、第2対象データ記憶装置30Bから第2対象データDt2を取得する。典型的には、第2対象データ記憶装置30Bは、データ比較装置100に第2対象データDt2を送信する。第2対象データDt2は、対象データ項目Taを含む。対象データ項目Taには、複数の対象個別データTbが属する。対象個別データTbは、対象データ項目Taに属する個別のデータを示す。対象データ項目Taは、基準データ項目Raに対応する。対象個別データTbは、基準個別データRbに対応する。
【0047】
典型的には、第2対象データDt2の対象データ項目Taは、第1対象データDt1の対象データ項目Taと同じである。ただし、第2対象データDt2の対象個別データTbは、第1対象データDt1の対象個別データTbと同じではない。例えば、第2対象データDt2の対象個別データTbのいずれかは、第1対象データDt1の対象個別データTbと同じではない。
【0048】
対象データ取得部114は、対象データDtのそれぞれから、少なくとも1つの対象データ項目Taについての複数の対象個別データTbを抽出してもよい。あるいは、対象データ取得部114は、対象データ記憶装置30から取得したデータに基づいて、対象データDtを生成してもよい。
【0049】
図2Cに示すように、基準データDrと複数の対象データDtとを関連付けた比較対象データDcを生成する。比較対象データ生成部116は、基準データDrと複数の対象データDtとを関連付けて基準データDrおよび複数の対象データDtを1つのデータに合成して比較対象データDcを生成する。一例では、比較対象データ生成部116は、基準データDr、第1対象データDt1および第2対象データDt2を関連付けた比較対象データDcを生成する。
【0050】
本実施形態のデータ比較装置100によれば、基準データDrに対応する第1対象データDt1および第2対象データDt2を比較するための比較対象データDcを生成できる。対象データ取得部114は、基準データDrのうちの基準データ項目Raに属する複数の基準個別データRbに対して、複数の対象データ記憶装置30から、対象データDtのうちの対象データ項目Taに属する複数の対象個別データTbを取得する。このため、基準データDrのうちの基準データ項目Raに属する複数の基準個別データRbに対して、対象データDtのうちの対象データ項目Taに属する複数の対象個別データTbを取得できる。
【0051】
次に、図1図3を参照して本実施形態のデータ比較装置100の動作を説明する。図3は、本実施形態のデータ比較装置100の動作を示すフロー図である。
【0052】
図3に示すように、ステップSaにおいて、基準データDrを取得する。基準データ取得部112は、基準データ記憶装置20から基準データDrを取得する。
【0053】
ステップSbにおいて、基準データDrに基づいて対象データDtを取得する。対象データ取得部114は、複数の対象データ記憶装置30から対象データDtを取得する。
【0054】
ステップScにおいて、基準データDrおよび対象データDtに基づいて比較対象データDcを生成する。比較対象データ生成部116は、基準データDrおよび対象データDtを1つのデータに合成することによって比較対象データDcを生成する。
【0055】
本実施形態のデータ比較装置100によれば、基準データDrに対応する第1対象データDt1および第2対象データDt2を比較するための比較対象データDcを生成できる。
【0056】
次に、図4を参照して本実施形態のデータ比較装置100を説明する。図4は、本実施形態のデータ比較装置100を備えたデータ処理システム10の模式図である。図4のデータ処理システム10は、基準データ記憶装置20が表示部24および入力部25を有するとともにデータ比較装置100が表示部140および入力部150を有する点を除き、図1を参照して上述したデータ処理システム10と同様の構成を有しており、冗長を避ける目的で重複する説明を省略する。なお、図4では、対象データ記憶装置30を省略して示している。
【0057】
図4に示すように、基準データ記憶装置20は、表示部24をさらに備える。表示部24は、基準データDrを表示する。これにより、基準データ記憶装置20の操作者は、基準データDrを視認できる。
【0058】
表示部24は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイまたはプラズマディスプレイを含む。
【0059】
データ比較装置100は、入力部25をさらに備えてもよい。ユーザーは、入力部25により、表示部24に表示される画面を操作できる。
【0060】
入力部25は、ボタンまたはキーボードを含む。あるいは、入力部25は、タッチセンサーを含んでもよい。表示部24および入力部25は、両者の一体化されたタッチパネルであってもよい。
【0061】
また、データ比較装置100は、比較対象データDcを表示する表示部140をさらに備える。これにより、データ比較装置100の操作者は、比較対象データDcを視認して比較できる。
【0062】
表示部140は、液晶ディスプレイ(LCD)、有機ELディスプレイまたはプラズマディスプレイを含む。なお、表示部140には、基準データDrおよび/または対象データDtを表示することが好ましい。
【0063】
データ比較装置100は、入力部150をさらに備えてもよい。ユーザーは、入力部150により、表示部140に表示される画面を操作できる。
【0064】
入力部150は、ボタンまたはキーボードを含む。あるいは、入力部150は、タッチセンサーを含んでもよい。表示部140および入力部150は、両者の一体化されたタッチパネルであってもよい。
【0065】
図4に示すように、データ比較装置100は、表示部140と、入力部150とをさらに備える。例えば、データ比較装置100は、いわゆるパーソナルコンピューター(PC)であってもよく、タブレットであってもよい。
【0066】
本実施形態のデータ比較装置100は、相見積に好適に用いられる。この場合、データ比較装置100は、購入対象を示す基準データDrに基づいて、複数の販売者から購入対象の販売に関する対象データDtを取得して比較対象データDcを生成できる。一例として、データ比較装置100は、複数の部品から製品を製造する製造者に好適に用いられる。この場合、データ比較装置100は、購入対象の部品に関する基準データDrに基づいて、複数の部品販売者から部品の販売に関する対象データDtを取得して部品の購入について比較対象データDcを生成できる。
【0067】
次に、図5を参照して本実施形態のデータ比較装置100を説明する。図5は、本実施形態のデータ比較装置100を備えたデータ処理システム10の模式図である。図5に示したデータ処理システム10は、データ比較装置100が、基準データDrとして部品に関する部品データDrpを取得し、対象データDtとして部品の販売に関する販売データDtpを取得し、比較対象データDcとして相見積結果を示す相見積データDcpを生成する点を除いて図4に示したデータ処理システムと同様であり、冗長を避ける目的で重複する説明を省略する。
【0068】
図5に示すように、基準データ記憶装置20において、記憶部22は、基準データDrとして部品データDrpを記憶する。部品データDrpは、基準データDrの一例である。表示部24は、部品データDrpにしたがって画像を表示する。部品データDrpにおいて、基準データ項目Raは、部品を示す部品データ項目Rapを含む。基準個別データRbは、「部品」の具体的な名称または型番を示す個別部品データRbpを含む。
【0069】
基準データ取得部112は、基準データ記憶装置20から部品データDrpを取得する。基準データ取得部112が基準データ記憶装置20から部品データDrpを取得すると、対象データ取得部114は、部品データDrpの個別部品データRbpに示された部品について対象データ記憶装置30に照会する。
【0070】
対象データ記憶装置30において、記憶部32は、部品データDrpに対応する販売データDtpを記憶する。販売データDtpは、販売データ項目Tapを含む。販売データ項目Tapには、複数の部品販売データTbpが属する。例えば、部品販売データTbpは、個別部品データRbpに示された部品の価格を示す。
【0071】
詳細には、第1対象データ記憶装置30Aにおいて、記憶部32は、第1対象データ記憶装置30Aの部品データDrpに対応する第1販売データDtp1を記憶する。第2対象データ記憶装置30Bにおいて、記憶部32は、第2対象データ記憶装置30Bの部品データDrpに対応する第2販売データDtp2を記憶する。
【0072】
対象データ取得部114は、対象データ記憶装置30から、個別部品データRbpについての部品販売データTbpを含む販売データDtpを取得する。詳細には、対象データ取得部114は、第1対象データ記憶装置30Aから第1販売データDtp1を取得する。また、対象データ取得部114は、第2対象データ記憶装置30Bから第2販売データDtp2を取得する。
【0073】
データ比較装置100において、比較対象データ生成部116は、部品データDrpと複数の販売データDtpとを関連付けて、比較対象データDcとして相見積データDcpを生成する。相見積データDcpは、部品データDrpの個別部品データRbpと、第1販売データDtp1および第2販売データDtp2の部品販売データTbpとを含む。
【0074】
表示部140は、相見積データDcpにしたがって画像を表示する。これにより、異なる対象データ記憶装置30から取得した価格データを一覧できる相見積データDcpを表示できる。
【0075】
このように、対象データ取得部114は、複数の対象データ記憶装置30から、販売データ項目Tapに属する部品の価格を示す部品販売データTbpを取得して、比較対象データDcとして相見積データDcpを生成する。これにより、部品の価格を比較可能な相見積データDcpを生成できる。
【0076】
次に、図1図6Dを参照して本実施形態のデータ比較装置100を説明する。図6Aは、本実施形態のデータ比較装置100が取得した部品データDrpの模式図である。図6Bは、本実施形態のデータ比較装置100が第1対象データ記憶装置30Aから取得した第1販売データDtp1の模式図である。図6Cは、本実施形態のデータ比較装置100が第2対象データ記憶装置30Bから取得した第2販売データDtp2の模式図である。図6Dは、本実施形態のデータ比較装置100において生成される相見積データDcpの模式図である。
【0077】
図6Aに示すように、部品データDrpは、部品データ項目Rapを含む。部品データ項目Rapには、複数の個別部品データRbpが属する。個別部品データRbpは、部品データ項目Rapに属する部品を示す。上述したように、部品データDrpは、基準データ記憶装置20に記憶される。基準データ取得部112は、基準データ記憶装置20から部品データDrpを取得する。
【0078】
図6Bに示すように、第1販売データDtp1は、販売データ項目Tap1を含む。販売データ項目Tap1には複数の部品販売データTbp1が属する。上述したように、第1販売データDtp1は、第1対象データ記憶装置30Aに記憶される。対象データ取得部114は、第1対象データ記憶装置30Aから第1販売データDtp1を取得する。
【0079】
図6Cに示すように、第2対象データDt2は、販売データ項目Tap2を有する。販売データ項目Tap2には複数の部品販売データTbp2が属する。上述したように、第2販売データDtp2は、第2対象データ記憶装置30Bに記憶される。対象データ取得部114は、第2対象データ記憶装置30Bから第2販売データDtp2を取得する。
【0080】
図6Dに示すように、相見積データDcpは、個別部品データRbpと、部品販売データTbp1と、部品販売データTbp2とを含む。上述したように、比較対象データ生成部116は、部品データDrpと、第1販売データDtp1と、第2販売データDtp2とに基づいて相見積データDcpを生成する。以上のようにして、比較対象データ生成部116は、相見積データDcpを生成できる。
【0081】
なお、データ比較装置100が相見積データDcpを生成する場合、相見積データDcpに示された価格が所定の要件を満たせば、データ比較装置100は、対象データ記憶装置30に部品を発注してもよい。典型的には、データ比較装置100は、相見積データDcpに含まれる複数の販売データDtpのうち安い価格を提示した対象データ記憶装置30に部品を発注する。
【0082】
次に、図7を参照して本実施形態のデータ比較装置100を説明する。図7は、本実施形態のデータ比較装置100の模式図である。
【0083】
図7に示すように、データ比較装置100は、相見積データDcpに基づいて、複数の対象データ記憶装置30のいずれかに部品を発注するための発注指示を送信する発注部117をさらに備える。コンピュータープログラムの実行により、制御部110は、発注部117としても機能する。発注部117により、相見積データDcpに基づいて部品を発注できる。
【0084】
発注部117は、第1販売データDtp1および第2販売データDtp2に基づいて、部品データDrpに示される部品の発注先として第1対象データ記憶装置30Aおよび第2対象データ記憶装置30Bのいずれかを選択する。例えば、第1販売データDtp1に含まれる部品販売データTbp1に示された価格の合計が、第2販売データDtp2に含まれる部品販売データTbp2に示された価格の合計よりも低い場合、発注部117は、第1対象データ記憶装置30Aを部品の発注先として選択し、第1対象データ記憶装置30Aに見積もりした部品を発注してもよい。
【0085】
あるいは、発注部117は、第1販売データDtp1および第2販売データDtp2に基づいて部品データDrpの個別部品データRbpに示された部品ごとに発注先として第1対象データ記憶装置30Aおよび第2対象データ記憶装置30Bのいずれかを選択してもよい。例えば、部品Aについて、第1販売データDtp1の部品販売データTbp1に示された価格が、第2販売データDtp2の部品販売データTbp2に示された価格よりも低い場合、発注部117は、第1対象データ記憶装置30Aを部品Aの発注先として選択し、第1対象データ記憶装置30Aに見積もりした部品Aを発注してもよい。また、部品Bについて、第2販売データDtp2の部品販売データTbp2に示された価格が、第1販売データDtp1の部品販売データTbp1に示された価格よりも低い場合、発注部117は、第2対象データ記憶装置30Bを部品Bの発注先として選択し、第2対象データ記憶装置30Bに見積もりした部品Bを発注してもよい。
【0086】
なお、対象データ取得部114が第1対象データ記憶装置30Aおよび第2対象データ記憶装置30Bに部品を照会しても、第1対象データ記憶装置30Aおよび第2対象データ記憶装置30Bに、照会した部品の在庫がないことがある。この場合、比較対象データ生成部116は、比較対象データDcに対象個別データがないことを示すことが好ましい。
【0087】
次に、図1図8を参照して本実施形態のデータ比較装置100において生成される相見積データDcpを説明する。図8は、本実施形態のデータ比較装置100において生成された相見積データDcpの模式図である。
【0088】
図8に示すように、相見積データDcpにおいて個別部品データRbpに対応する部品販売データTbpを取得できない場合、相見積データDcpは、個別部品データRbpに対応する部品販売データTbpを構成できない。この場合、発注部117は、個別部品データRbpに対応する部品販売データTbpを取得できた対象データ記憶装置30に見積もりした部品を発注する。
【0089】
部品Aについて、第1販売データDtp1の部品販売データTbp1に示された価格が、第2販売データDtp2の部品販売データTbp2に示された価格よりも低いため、発注部117は、部品Aの発注先として第1対象データ記憶装置30Aを選択する。この場合、発注部117は、第1対象データ記憶装置30Aに見積もりした部品Aを発注する。
【0090】
部品Bについて、第2販売データDtp2の部品販売データTbp2に示された価格が、第1販売データDtp1の部品販売データTbp1に示された価格よりも低いため、発注部117は、部品Bの発注先として第2対象データ記憶装置30Bを選択する。この場合、発注部117は、第2対象データ記憶装置30Bに見積もりした部品Bを発注する。
【0091】
部品Cについて、第1販売データDtp1は、部品Cの価格を示す部品販売データTbp1を含む。この場合、対象データ取得部114は、第1対象データ記憶装置30Aから取得した第1販売データDtp1から、部品Cの価格を示す部品販売データTbp1を取得する。一方で、第2販売データDtp2は、部品Cの価格を示す部品販売データTbp2を含まない。この場合、対象データ取得部114は、第2対象データ記憶装置30Bの第2販売データDtp2から、部品Cの価格を示す部品販売データTbp2を取得できない。この場合、発注部117は、第1対象データ記憶装置30Aを部品Cの発注先として選択し、第1対象データ記憶装置30Aに見積もりした部品Cを発注する。
【0092】
部品Dについて、第1販売データDtp1は、部品Dの価格を示す部品販売データTbp1を含まない。この場合、対象データ取得部114は、第1対象データ記憶装置30Aから取得した第1販売データDtp1から、部品Dの価格を示す部品販売データTbp1を取得できない。同様に、第2販売データDtp2は、部品Dの価格を示す部品販売データTbp2を含まない。この場合、対象データ取得部114は、第2対象データ記憶装置30Bの第2販売データDtp2から、部品Dの価格を示す部品販売データTbp2を取得できない。このとき、発注部117は、第1対象データ記憶装置30Aおよび第2対象データ記憶装置30Bのいずれにも部品Dを発注しない。
【0093】
上述したように、データ比較装置100は、基準データDrおよび対象データDtに基づいて比較対象データDcを生成する。データ比較装置100は、比較対象データDcを加工してもよい。これにより、比較対象データDcの注目すべき事項を容易に視認できる。
【0094】
次に、図9を参照して本実施形態のデータ比較装置100を説明する。図9は、本実施形態のデータ比較装置100の模式図である。
【0095】
図9に示すように、データ比較装置100は、比較対象データDcを加工できる。比較対象データDcの加工により、比較対象データDcにおいて注目すべき事項を容易に視認できる。
【0096】
データ比較装置100は、データ加工部118をさらに含む。コンピュータープログラムの実行により、制御部110は、データ加工部118としても機能する。データ加工部118は、複数の対象データDtを評価基準にしたがって評価する。典型的には、評価基準は、記憶部120に記憶される。
【0097】
例えば、評価基準は、価格の低さであり、データ加工部118は、複数の販売データDtpの部品販売データTbpに示される価格を比較してもよい。この場合、データ加工部118は、より低い価格の部品販売データTbpを加工して、強調表示してもよい。
【0098】
あるいは、評価基準は、データの有無であり、データ加工部118は、複数の販売データDtpの部品販売データTbpの有無を比較してもよい。この場合、データ加工部118は、複数の販売データ項目Tapのうち部品販売データTbpの取得できなった部分を加工して、強調表示してもよい。
【0099】
一例では、部品Aについて、第1販売データDtp1の部品販売データTbp1に示された価格が、第2販売データDtp2の部品販売データTbp2に示された価格よりも低いため、データ加工部118は、部品Aについて部品販売データTbp1を加工して部品Aについて部品販売データTbp1をハイライトで表示する。また、部品Bについて、第2販売データDtp2の部品販売データTbp2に示された価格が、第1販売データDtp1の部品販売データTbp1に示された価格よりも低いため、データ加工部118は、部品Bについて部品販売データTbp2を加工して部品Bについて部品販売データTbp2をハイライトで表示する。
【0100】
部品Cについて、第1販売データDtp1は、部品Cの価格を示す部品販売データTbp1を含む一方で、第2販売データDtp2は、部品Cの価格を示す部品販売データTbp1を含まない。このため、データ加工部118は、部品価格データを取得できなかった部品販売データTbp2の部分を加工して強調表示する。
【0101】
このように、データ加工部118は、評価基準にしたがって複数の対象データDtを加工する。このため、データ比較装置100は、対象データDtを評価基準にしたがって加工した比較対象データDcを生成できる。
【0102】
本実施形態のデータ比較装置100は、比較対象データDcにおいて、複数の対象データDtを評価基準にしたがって評価した評価結果に基づいて複数の対象データDtを加工するデータ加工部118をさらに備える。これにより、対象データDtを評価基準にしたがって加工した比較対象データDcを生成できる。
【0103】
なお、部品販売者は、ウェブページに販売する部品の価格等を公開しており、操作者は、ウェブページを操作して部品の価格等を見積もることができる。この場合、ウェブページを自動操作して部品の価格等を見積もりできることが好ましい。
【0104】
次に、図10を参照して本実施形態のデータ比較装置100を備えたデータ処理システム10を説明する。図10は、本実施形態のデータ比較装置100を備えたデータ処理システム10の模式図である。図10に示したデータ比較装置100は、ウェブページ操作部114aをさらに備える点を除いて、図4を参照して上述したデータ処理システム10と同様の構成を有しており、冗長を避ける目的で重複する説明を省略する。図10では、データ処理システム10のデータ比較装置100および対象データ記憶装置30のみを示している。
【0105】
図10に示すように、データ比較装置100は、ウェブページ操作部114aをさらに備える。対象データ取得部114は、対象データ記憶装置30に記憶されたウェブページを表示するためのプログラムと通信する。ウェブページ操作部114aは、記憶部120に記憶された自動プログラムにしたがってウェブページを自動操作する。
【0106】
このように、対象データ取得部114は、ウェブページを自動操作するウェブページ操作部114aを含む。この場合、ウェブページの操作によって対象データDtを生成できるのであれば、ウェブページ操作部114aにより、ウェブページを自動的に操作して対象データDtを取得できる。
【0107】
次に、図1図11Dを参照して本実施形態のデータ比較装置100を備えたデータ処理システム10を説明する。図11A図11Dは、本実施形態のデータ比較装置100においてウェブページ操作を説明するための表示部140の模式図である。
【0108】
図11Aに示すように、ウェブページWpは、操作対象部分Opを含む。典型的には、ウェブページWpの操作対象部分Opは、ウェブページWpの閲覧者によって操作可能である。ただし、ここでは、ウェブページ操作部114aにしたがって、ウェブページWpの操作対象部分Opを自動的に操作する。ウェブページWpの操作対象部分Opが操作されると、操作対象部分Opに応じた操作が進行する。典型的には、操作対象部分Opが操作されると、ウェブページWpは、別の画面を遷移する。
【0109】
ここでは、操作対象部分Opは、操作対象部分Op1と、操作対象部分Op2と、操作対象部分Op3と、操作対象部分Op4とを含む。操作対象部分Op1は、表示画面122の操作対象部分Opのうちの上側かつ左側に位置する。操作対象部分Op2は、表示画面122の操作対象部分Opのうちの上側かつ右側に位置する。操作対象部分Op3は、表示画面122の操作対象部分Opのうちの下側かつ左側に位置する。操作対象部分Op4は、表示画面122の操作対象部分Opのうちの下側かつ右側に位置する。
【0110】
操作対象部分Op1は、見積に関する操作を選択するボタンであり、操作対象部分Op2は、注文に関する操作を選択するボタンであり、操作対象部分Op3は、見積履歴の閲覧に関する操作を選択するボタンであり、操作対象部分Op4は、注文履歴の閲覧に関する操作を選択するボタンである。例えば、ウェブページ操作部114aによって、操作対象部分Op1が選択されると、表示部140は、見積操作に関する画面を表示する。
【0111】
図11Bに示すように、表示部140は、見積操作に関する画面を表示する。ウェブページ操作部114aによって、表示部140に表示された項目に所定の情報を記入する。ここでは、表示部140において見積操作に関する画面に、部品A~Cを記入する。この場合、表示部140は、部品A~Cに対する操作に関する画面を表示する。表示部140は、見積についての部品A~Cの個数を記入可能な項目を含む。
【0112】
図11Cに示すように、ウェブページ操作部114aによって、表示部140に表示された項目に所定の情報を記入する。ここでは、表示部140において見積操作に関する画面に、部品A~Cの個数が記入される。
【0113】
図11Dに示すように、部品A~Cの個数を記入した後、ウェブページ操作部114aによって、決定ボタンが選択される。
【0114】
以上のようにして、ウェブページ操作部114aは、ウェブページWpに対して自動操作できる。これにより、データ比較装置100は、部品の価格を示す販売データDtpをウェブページWpから取得できる。
【0115】
次に、図12を参照して本実施形態のデータ比較装置100を備えたデータ処理システム10を説明する。図12は、本実施形態のデータ比較装置100を備えたデータ処理システム10の模式図である。図12のデータ比較装置100は、通知部117aおよび問合せ部117bをさらに含む点を除き、図7を参照して上述したデータ比較装置100と同様の構成を有しており、冗長を避ける目的で重複する説明を省略する。
【0116】
図12に示すように、データ比較装置100は、通知部117aおよび問合せ部117bをさらに含む。コンピュータープログラムの実行により、制御部110は、通知部117aおよび問合せ部117bとして機能する。
【0117】
上述したように、対象データ取得部114は、複数の対象データ記憶装置30から、個別部品データRbpのそれぞれに対応して部品販売データTbpを取得する。このとき、個別部品データRbpのうちの特定の個別部品データRbpについて、複数の対象データ記憶装置30から部品販売データTbpを取得できないと、通知部117aは、特定の個別部品データRbpを基準データ記憶装置20に通知する。
【0118】
また、複数の対象データ記憶装置30から、特定の個別部品データRbpに対して部品販売データTbpを取得できない場合、問合せ部117bは、複数の対象データ記憶装置30とは異なる記憶装置40に、個別部品データRbpに示された特定部品について問い合わせる。
【0119】
上述したように、部品データDrpは、基準データDrの一例であり、販売データDtpは、対象データDtの一例である。このため、基準データ取得部112は、基準データ記憶装置20から基準データDrを取得する。データ比較装置100は、複数の対象データ記憶装置30から、複数の基準個別データRbのうちの特定の基準個別データRbに対して複数の対象個別データTbのうちの特定の対象個別データTbを取得できない場合、特定の基準個別データRbを基準データ記憶装置20に通知する通知部117aをさらに備える。通知部117aにより、複数の対象データ記憶装置30から特定の対象個別データTbを取得できない場合に、特定の対象個別データTbに対応する特定の基準個別データRbを基準データDrの取得先である基準データ記憶装置20に通知できる。
【0120】
また、データ比較装置100は、複数の対象データ記憶装置30から、複数の基準個別データRbのうちの特定の基準個別データに対して複数の対象個別データTbのうちの特定の対象個別データを取得できない場合、複数の対象データ記憶装置30とは異なる記憶装置40に、特定の基準個別データについて問い合わせる問合せ部117bをさらに備える。問合せ部117bにより、予め設定された複数の対象データ記憶装置30から、特定の対象個別データTbを取得できない場合でも、別の記憶装置40に、特定の対象個別データTbに対応する特定の基準個別データRbについて取い合わせできる。
【0121】
次に、図13を参照して本実施形態のデータ比較装置100の動作を説明する。図13は、本実施形態のデータ比較装置100の動作を示すフロー図である。
【0122】
図13に示すように、ステップSaにおいて基準データDrを取得し、ステップSbにおいて基準データDrに基づいて対象データDtを取得し、ステップScにおいて基準データDrおよび対象データDtに基づいて比較対象データDcを生成する。
【0123】
ステップSaは、ステップSa2およびステップSa4を含む。ステップSbは、ステップSb2、ステップSb4、ステップSb4、ステップSb6、ステップSb8およびステップSb10を含む。
【0124】
ステップSa2において、基準データ取得部112は、基準データ記憶装置20から部品データDrpを受信する。部品データDrpは、基準データDrの一例である。
【0125】
ステップSa4において、基準データ取得部112は、部品データDrpから部品データ項目Rapおよび/または個別部品データRbpを抽出する。
【0126】
ステップSb2において、対象データ取得部114は、対象データ記憶装置30に個別部品データRbpに示された部品の販売条件を照会する。例えば、対象データ取得部114は、個別部品データRbpに応じて個別部品データRbpに示された部品の価格を照会する。
【0127】
ステップSb4において、対象データ取得部114は、対象データ記憶装置30から、販売データDtpを受信する。販売データDtpは、対象データDtの一例である。販売データDtpは販売データ項目Tapを含み、販売データ項目Tapには部品販売データTbpが属する。例えば、ウェブページ操作部114aにより、販売データDtpを受信してもよい。
【0128】
ステップSb6において、対象データ取得部114は、販売データDtpから販売データDtpに含まれる部品販売データTbpを抽出する。
【0129】
ステップSb8において、比較対象データ生成部116は、部品データDrpに対応する販売データDtpをすべて取得できたか判定する。例えば、比較対象データ生成部116は、個別部品データRbpに示された部品の全てに対応して部品販売データTbpを取得できたか判定する。
【0130】
基準データDrに対応する対象データDtをすべて取得できた場合(ステップSb8においてYes)、処理は、ステップScに進む。基準データDrに対応する対象データDtをすべて取得できていない場合(ステップSb8においてNo)、処理は、ステップSb10に進む。
【0131】
ステップScにおいて、部品データDrpおよび販売データDtpに基づいて相見積データDcpを生成する。相見積データDcpは、比較対象データの一例である。比較対象データ生成部116は、部品データDrpおよび販売データDtpを1つのデータに合成することによって相見積データDcpを生成する。処理は、ステップSfに進む。
【0132】
ステップSfにおいて、発注部117は、相見積データDcpに基づいて部品を発注する。詳細には、発注部117は、相見積データDcpに基づき評価基準にしたがって複数の対象データ記憶装置30のいずれかに部品を発注する。
【0133】
ステップSb10において、比較対象データ生成部116は、部品データDrpの個別部品データRbpが適切であるか否か判定する。例えば、比較対象データ生成部116は、記憶部120のデータベースと比較して部品データDrpの個別部品データRbpに示された部品の名称が既存の名称であるか否か判定する。あるいは、比較対象データ生成部116は、入力部150らの入力により、部品データDrpの個別部品データRbpが適切であるか否か判定してもよい。
【0134】
部品データDrpの個別部品データRbpが適切でない場合(ステップSb10においてNo)、処理は、ステップSdに進む。部品データDrpの個別部品データRbpが適切である場合(ステップSb10においてYes)、処理は、ステップSe2に進む。
【0135】
ステップSdにおいて、通知部117aは、個別部品データRbpが適切でないことを基準データ記憶装置20に通知する。基準データ記憶装置20は、個別部品データRbpが適切でないことを操作者に知らせる。例えば、表示部24は、適切ではないと判定された個別部品データRbpを表示する。
【0136】
ステップSe2において、問合せ部117bは、個別部品データRbpについて別の記憶装置40に問い合わせる。
【0137】
ステップSe4において、問合せ部117bは、記憶装置40から問合せ結果を取得する。
【0138】
ステップSe6において、問合せ部117bは、問合せ結果から不足対象データを取得する。その後、個別部品データRbpに示された部品の全てに対応する部品販売データTbpを取得すると、処理は、ステップScに進む。
【0139】
本実施形態によれば、データ比較装置100は、対象データ記憶装置30に記憶されていない個別部品データRbpの価格を別の記憶装置40に問い合わせて、相見積データDcpを生成できる。このため、対象データ記憶装置30に個別部品データRbpが記憶されていなくても、相見積データDcpを生成できる。
【0140】
また、データ比較装置100は、部品データDrpに含まれる個別部品データRbpが適切でなくても、基準データ記憶装置20に通知することにより、相見積データDcpを生成できる。このため、最初に受信する部品データDrpの個別部品データRbpが正確でなくても、相見積データDcpを生成できる。
【0141】
なお、図2図13では、部品データDrpは、1つの基準データ項目Raを有したが、本実施形態はこれに限定されない。部品データDrpは、複数の基準データ項目Raを有してもよい。
【0142】
次に、図14を参照して本実施形態のデータ比較装置100を備えたデータ処理システム10を説明する。図14は、本実施形態のデータ比較装置100が取得する部品データDrpの模式図である。
【0143】
図14に示すように、部品データDrpは、複数の部品データ項目Rapを有する。ここでは、部品データ項目Rapは、部品名称データ項目Rap1と、最小発注単位データ項目Rapbと、型番データ項目Rapcと、納期データ項目Rapdと、製造者データ項目Rapeとを含む。
【0144】
部品名称データ項目Rapaは、部品の名称を示す。部品の名称は、特定の販売者に依存しない名称であることが好ましい。ただし、部品の名称は、特定の販売者に固有の名称であってもよい。
【0145】
最小発注単位データ項目Rapbは、部品の最小発注単位を示す。最小発注単位は、部品ごとに異なってもよい。例えば、部品Aの最小発注単位は100個であり、部品Bの最小発注単位は2000個である。
【0146】
このように、基準データ項目Raは、部品の数量を示す数量データ項目をさらに含んでもよい。この場合、対象データ取得部114は、複数の対象データ記憶装置30から部品の数量を満たす部品について価格データを対象個別データとして取得する。このように、基準データ項目Raが部品の数量を示す数量データ項目を含むことにより、対象個別データとして、必要となる数量を満たす部品について価格データを取得できる。
【0147】
型番データ項目Rapcは、部品の型番を示す。部品の型番は、特定の販売者に依存しない番号であることが好ましい。ただし、部品の型番は、特定の販売者に固有の番号であってもよい。
【0148】
納期データ項目Rapdは、部品の納期を示す。部品の納期は、部品ごとに異なってもよい。例えば、部品Aの納期は3日であり、部品Bの納期は1日である。
【0149】
製造者データ項目Rapeは、部品の製造者を示す。部品の製造者を特定することにより、一部の製造者特有の特性を有する部品を特定できる。また、部品の製造者を特定することにより、部品の品質を担保できる。
【0150】
なお、基準データ項目Raは、部品名称データ項目Raa~製造者データ項目Rapeに限定されない。基準データDrは、部品の製造国または製造材料を示す基準データ項目Raを有してもよい。
【0151】
なお、図14を参照して、部品データDrpに含まれる複数の部品データ項目Rapを説明したが、販売データDtpが複数の販売データ項目Tapを有してもよい。
【0152】
次に、図15を参照して本実施形態のデータ比較装置100を備えたデータ処理システム10を説明する。図15は、本実施形態のデータ比較装置100が取得する販売データDtpの模式図である。
【0153】
図15に示すように、販売データDtpは、複数の対象データ項目Taを有する。ここでは、対象データ項目Taは、部品名称データ項目Tapaと、価格データ項目Tapbと、最小販売単位データ項目Tapcと、納期データ項目Tapdとを含む。
【0154】
部品名称データ項目Tapaは、部品の名称を示す。
【0155】
価格データ項目Tapbは、部品の価格を示す。部品の価格は、部品1個当たりの価格(単価)であってもよく、発注される部品数の全体の価格であってもよい。
【0156】
最小販売単位データ項目Tapcは、部品の最小販売単位を示す。最小販売単位は、部品ごとに異なってもよい。例えば、部品Aの最小販売単位は100個であり、部品Bの最小販売単位は2000個である。
【0157】
納期データ項目Tapdは、部品の納期を示す。部品の納期は、部品ごとに異なってもよい。例えば、部品Aの納期は1日であり、部品Bの納期は3日である。
【0158】
このように、対象データ項目Taは、部品の納期を示す納期データ項目Tapdをさらに含んでもよい。これにより、部品の価格だけでなく納期を比較可能な相見積データDcpを生成できる。
【0159】
なお、主として図5図15を参照して、データ比較装置100が相見積データDcpを生成する態様を説明したが、データ比較装置100は、比較対象データDcとして相見積データDcp以外のデータを生成してもよい。
【0160】
次に、図16を参照して本実施形態のデータ比較装置100を備えたデータ処理システム10を説明する。図16は、本実施形態のデータ比較装置100を備えたデータ処理システム10の模式図である。
【0161】
図16に示すように、基準データ記憶装置20において、記憶部22は、基準データDrとして測定条件データDrmを記憶する。測定条件データDrmは、基準データDrの一例である。表示部24は、測定条件データDrmにしたがった画像を表示する。測定条件データDrmにおいて、基準データ項目Raは、測定条件を示す測定条件データ項目Ramを含む。基準個別データRbは、測定条件の具体例を示す個別測定条件データRbmを含む。
【0162】
基準データ取得部112は、基準データ記憶装置20から測定条件データDrmを取得する。基準データ取得部112が基準データ記憶装置20から測定条件データDrmを取得すると、対象データ取得部114は、測定条件データDrmの個別測定条件データRbmに示された測定条件について対象データ記憶装置30に照会する。
【0163】
対象データ記憶装置30において、記憶部32は、測定条件データDrmに対応する測定結果データDtmを記憶する。測定結果データDtmは、測定結果データ項目Tamを有する。測定結果データ項目Tamには、個別結果データTbmが属する。
【0164】
ここでは、対象データ記憶装置30は、測定部34をさらに備える。測定部34は、測定対象物を測定する。個別結果データTbmは、測定条件データDrmの個別測定条件データRbmに示された測定条件にしたがって測定部34が測定対象物を測定した結果を示す。
【0165】
対象データ記憶装置30は、測定条件データDrmの個別測定条件データRbmに示された測定条件にしたがって測定対象物を測定した測定結果をデータ比較装置100に送信する。なお、対象データ記憶装置30は、データ比較装置100から測定条件データDrmの個別測定条件データRbmについて照会された後で、測定部34は、測定対象物を測定した測定してもよい。あるいは、対象データ記憶装置30は、データ比較装置100から測定条件データDrmの個別測定条件データRbmについて照会される前に測定部34によって測定された測定結果をデータ比較装置100に送信してもよい。
【0166】
詳細には、第1対象データ記憶装置30Aにおいて、記憶部32は、第1対象データ記憶装置30Aの測定条件データDrmに対応する第1測定結果データDtm1を記憶する。第2対象データ記憶装置30Bにおいて、記憶部32は、第2対象データ記憶装置30Bの測定条件データDrmに対応する第2測定結果データDtm2を記憶する。
【0167】
対象データ取得部114は、対象データ記憶装置30から、個別測定条件データRbmについての個別結果データTbmを含む測定結果データDtmを取得する。詳細には、対象データ取得部114は、第1対象データ記憶装置30Aから第1測定結果データDtm1を取得する。また、対象データ取得部114は、第2対象データ記憶装置30Bから第2測定結果データDtm2を取得する。
【0168】
データ比較装置100において、比較対象データ生成部116は、測定条件データDrmと複数の測定結果データDtmとを関連付けて、比較対象データDcとして測定比較データDcmを生成する。測定比較データDcmは、測定条件データDrmの個別測定条件データRbmと、第1測定結果データDtm1および第2測定結果データDtm2の個別結果データTbmとを含む。
【0169】
表示部140は、測定比較データDcmを表示する。これにより、異なる対象データ記憶装置30から取得した測定結果データを一覧できる測定比較データDcmを表示できる。
【0170】
このように、対象データ取得部114は、複数の対象データ記憶装置30から測定結果データ項目Tamに属する個別結果データTbmを取得して、比較対象データDcとして測定比較データDcmを生成する。これにより、比較対象データDcとして測定結果を比較可能な測定比較データDcmを生成できる。
【0171】
なお、図16に示したデータ比較装置100は、異なる測定装置による測定結果を比較するための測定比較データDcmを生成したが、データ比較装置100は、装置の属性を比較するための属性比較データを生成してもよい。
【0172】
次に、図17を参照して本実施形態のデータ比較装置100を備えたデータ処理システム10を説明する。図17は、本実施形態のデータ比較装置100を備えたデータ処理システム10の模式図である。
【0173】
図17に示すように、基準データ記憶装置20において、記憶部22は、基準データDrとして装置属性条件データDrtを記憶する。装置属性条件データDrtは、基準データDrの一例である。表示部24は、装置属性条件データDrtにしたがった画像を表示する。装置属性条件データDrtにおいて、基準データ項目Raは、装置の属性を示す装置属性条件データ項目Ratを含む。基準個別データRbは、装置属性の具体例を示す個別装置属性データRbtを含む。
【0174】
基準データ取得部112は、基準データ記憶装置20から装置属性条件データDrtを取得する。基準データ取得部112が基準データ記憶装置20から装置属性条件データDrtを取得すると、対象データ取得部114は、装置属性条件データDrtの個別装置属性データRbtに示された装置の属性について対象データ記憶装置30に照会する。
【0175】
対象データ記憶装置30において、記憶部32は、装置属性条件データDrtに対応する装置属性データDttを記憶する。装置属性データDttは、属性データ項目Tatを含む。属性データ項目Tatには、個別属性データTbtが属する。
【0176】
詳細には、第1対象データ記憶装置30Aにおいて、記憶部32は、第1対象データ記憶装置30Aの装置属性条件データDrtに対応する第1装置属性データDtt1を記憶する。第2対象データ記憶装置30Bにおいて、記憶部32は、第2対象データ記憶装置30Bの装置属性条件データDrtに対応する第2装置属性データDtt2を記憶する。
【0177】
対象データ取得部114は、対象データ記憶装置30から、個別装置属性データRbtについての個別属性データTbtを含む装置属性データDttを取得する。詳細には、対象データ取得部114は、第1対象データ記憶装置30Aから第1装置属性データDtt1を取得する。また、対象データ取得部114は、第2対象データ記憶装置30Bから第2装置属性データDtt2を取得する。
【0178】
データ比較装置100において、比較対象データ生成部116は、装置属性条件データDrtと複数の装置属性データDttとを関連付けた比較対象データDcとして属性比較データDctを生成する。属性比較データDctは、装置属性条件データDrtの個別装置属性データRbtと、第1装置属性データDtt1および第2装置属性データDtt2の個別属性データTbtとを含む。
【0179】
表示部140は、属性比較データDctを表示する。これにより、異なる対象データ記憶装置30から取得した属性データを一覧可能な属性比較データDctを表示できる。
【0180】
このように、対象データ取得部114は、複数の対象データ記憶装置30から、属性データ項目Tatに属する個別属性データTbtを取得して、比較対象データDcとして属性比較データDctを生成する。これにより、比較対象データDcとして装置の属性を比較可能な属性比較データDctを生成できる。
【0181】
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られず、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されず、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0182】
10 データ処理システム
20 基準データ記憶装置
30 対象データ記憶装置
100 データ比較装置
110 制御部
112 基準データ取得部
114 対象データ取得部
116 比較対象データ生成部
120 記憶部
130 通信部
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図11C
図11D
図12
図13
図14
図15
図16
図17