(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022155439
(43)【公開日】2022-10-13
(54)【発明の名称】販売支援装置、販売支援方法、及び販売支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/16 20120101AFI20221005BHJP
【FI】
G06Q50/16 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021148031
(22)【出願日】2021-09-10
(31)【優先権主張番号】P 2021058596
(32)【優先日】2021-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石井 宏樹
(72)【発明者】
【氏名】瓜谷 敏行
(72)【発明者】
【氏名】山田 淳
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC28
(57)【要約】
【課題】ユニークな商品又は役務である物件について、複数の販売プランで販売を行う取引形態において、業務を効率化することが可能な販売支援装置、販売支援方法、及び販売支援プログラムを提供すること。
【解決手段】本実施の形態に係る販売支援装置は、販売中の物件の販売プランの申込があった場合に、販売プラン情報について、申込のあった物件の販売プランについてのステータスを販売中から申込に更新するとともに、申込のあった物件の販売プランと異なる販売プランの同一の物件についてのステータスを販売中から販売中止に更新する申込登録部102bを備えている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備えた販売支援装置であって、
前記制御部は、
ユニークな商品又は役務である物件について、複数の販売プランで販売を行う取引形態において、物件と、販売プランと、販売の状態を示すステータスと、を含む販売プラン情報にアクセス可能に構成されており、
販売中の物件の販売プランの申込があった場合に、前記販売プラン情報について、申込のあった物件の販売プランについてのステータスを販売中から申込に更新するとともに、申込のあった物件の販売プランと異なる販売プランの同一の物件についてのステータスを販売中から販売中止に更新する申込登録手段を備えたことを特徴とする販売支援装置。
【請求項2】
前記申込登録手段は、申込のキャンセルがあった場合に、前記販売プラン情報について、申込のキャンセルのあった物件の販売プランについてのステータスを申込から販売中に更新するとともに、申込のキャンセルのあった物件の販売プランと異なる販売プランの同一の物件についてのステータスを販売中止から販売中に更新することを特徴とする請求項1に記載の販売支援装置。
【請求項3】
前記制御部は、
親物件と、親物件を構成する複数の小物件とを含む物件組み合わせ情報にアクセス可能に構成されており、
前記申込登録手段は、前記物件組み合わせ情報を参照して、申込のあった物件が子物件である場合は、申込のあった子物件の販売プラン情報についてのステータスを販売中から申込に更新するとともに、当該子物件の親物件の販売プラン情報についてのステータスを販売中から販売中止に更新することを特徴とする請求項1又は2に記載の販売支援装置。
【請求項4】
前記申込登録手段は、前記子物件の申込のキャンセルがあった場合に、申込のキャンセルのあった子物件の販売プラン情報についてのステータスを申込から販売中に更新するとともに、申込のキャンセルのあった子物件の親物件の販売プラン情報のステータスを販売中止から販売中に更新することを特徴とする請求項3に記載の販売支援装置。
【請求項5】
前記制御部は、
親物件と、親物件を構成する複数の小物件とを含む物件組み合わせ情報にアクセス可能に構成されており、
前記申込登録手段は、前記物件組み合わせ情報を参照して、申込のあった物件が親物件である場合は、申込のあった親物件の販売プラン情報についてのステータスを販売中から申込に更新するとともに、当該親物件についての子物件の販売プラン情報についてのステータスを販売中から販売中止に更新することを特徴とする請求項1又は2に記載の販売支援装置。
【請求項6】
前記申込登録手段は、前記親物件の申込のキャンセルがあった場合に、申込のキャンセルのあった親物件の販売プラン情報についてのステータスを申込から販売中に更新するとともに、申込のキャンセルのあった親物件の子物件の販売プラン情報についてのステータスを販売中止から販売中に更新することを特徴とする請求項5に記載の販売支援装置。
【請求項7】
前記制御部は、さらに、
前記販売プラン情報のステータスが更新された場合に、その物件及び販売プランを販売関係者の端末に通知する通知手段を備えたことを特徴とする請求項1~6のいずれか1つに記載の販売支援装置。
【請求項8】
前記ユニークな商品又は役務である物件は、マンション、戸建不動産、土地、中古品、所定時間帯の施設の提供を伴う役務を含むことを特徴とする請求項1~7のいずれか1つに記載の販売支援装置。
【請求項9】
制御部を備えた情報処理装置で実行される販売支援方法であって、
前記制御部は、
ユニークな商品又は役務である物件について、複数の販売プランで販売を行う取引形態において、物件と、販売プランと、販売の状態を示すステータスと、を含む販売プラン情報にアクセス可能に構成されており、
前記制御部において実行される、
販売中の物件の販売プランの申込があった場合に、前記販売プラン情報について、申込のあった物件の販売プランについてのステータスを販売中から申込に更新するとともに、申込のあった物件の販売プランと異なる販売プランの同一の物件についてのステータスを販売中から販売中止に更新する申込登録工程を含むことを特徴とする販売支援方法。
【請求項10】
制御部を備えた情報処理装置に実行させるための販売支援プログラムであって、
前記制御部は、
ユニークな商品又は役務である物件について、複数の販売プランで販売を行う取引形態において、物件と、販売プランと、販売の状態を示すステータスと、を含む販売プラン情報にアクセス可能に構成されており、
前記制御部において、
販売中の物件の販売プランの申込があった場合に、前記販売プラン情報について、申込のあった物件の販売プランについてのステータスを販売中から申込に更新するとともに、申込のあった物件の販売プランと異なる販売プランの同一の物件についてのステータスを販売中から販売中止に更新する申込登録工程を実行するための販売支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、販売支援装置、販売支援方法、及び販売支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、不動産販売業務では、1つの不動産物件に対して複数の販売プランを計画して同時に商談を進める運用がある。従来、不動産販売のシステムとして、例えば、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、1つの不動産物件に対して複数の販売プランを計画して複数の販売プランで販売を行う取引形態において、業務を効率化する方法について何等
記載されていない。
【0005】
本発明は、ユニークな商品又は役務である物件について、複数の販売プランで販売を行う取引形態において、業務を効率化することが可能な販売支援装置、販売支援方法、及び販売支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた販売支援装置であって、前記制御部は、ユニークな商品又は役務である物件について、複数の販売プランで販売を行う取引形態において、物件と、販売プランと、販売の状態を示すステータスと、を含む販売プラン情報にアクセス可能に構成されており、販売中の物件の販売プランの申込があった場合に、前記販売プラン情報について、申込のあった物件の販売プランについてのステータスを販売中から申込に更新するとともに、申込のあった物件の販売プランと異なる販売プランの同一の物件についてのステータスを販売中から販売中止に更新する申込登録手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一態様によれば、前記申込登録手段は、申込のキャンセルがあった場合に、前記販売プラン情報について、申込のキャンセルのあった物件の販売プランについてのステータスを申込から販売中に更新するとともに、申込のキャンセルのあった物件の販売プランと異なる販売プランの同一の物件についてのステータスを販売中止から販売中に更新することにしてもよい。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、前記制御部は、親物件と、親物件を構成する複数の小物件とを含む物件組み合わせ情報にアクセス可能に構成されており、前記申込登録手段は、前記物件組み合わせ情報を参照して、申込のあった物件が子物件である場合は、申込のあった子物件の販売プランについてのステータスを販売中から申込に更新するとともに、当該子物件の親物件についての前記販売プラン情報についてのステータスを販売中から販売中止に更新することにしてもよい。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、前記申込登録手段は、前記子物件の申込のキャンセルがあった場合に、前記販売プラン情報について、申込のキャンセルのあった子物件の販売プランについてのステータスを申込から販売中に更新するとともに、申込のキャンセルのあった子物件の親物件の販売プラン情報のステータスを販売中止から販売中に更新することにしてもよい。
【0010】
また、本発明の一態様によれば、前記制御部は、親物件と、親物件を構成する複数の小物件とを含む物件組み合わせ情報にアクセス可能に構成されており、前記申込登録手段は、前記物件組み合わせ情報を参照して、申込のあった物件が親物件である場合は、申込のあった親物件の販売プランについてのステータスを販売中から申込に更新するとともに、当該親物件についての子物件についての前記販売プラン情報についてのステータスを販売中から販売中止に更新することにしてもよい。
【0011】
また、本発明の一態様によれば、前記申込登録手段は、前記親物件の申込のキャンセルがあった場合に、前記販売プラン情報について、申込のキャンセルのあった親物件の販売プランについてのステータスを申込から販売中に更新するとともに、申込のキャンセルのあった親物件の子物件のステータスを販売中止から販売中に更新することにしてもよい。
【0012】
また、本発明の一態様によれば、前記制御部は、さらに、前記販売プラン情報のステータスが更新された場合に、その物件及び販売プランを販売関係者の端末に通知する通知手段を備えることにしてもよい。
【0013】
また、本発明の一態様によれば、前記ユニークな商品又は役務である物件は、マンション、戸建不動産、土地、中古品、所定時間帯の施設の提供を伴う役務を含むことにしてもよい。
【0014】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置で実行される販売支援方法であって、前記制御部は、ユニークな商品又は役務である物件について、複数の販売プランで販売を行う取引形態において、物件と、販売プランと、販売の状態を示すステータスと、を含む販売プラン情報にアクセス可能に構成されており、前記制御部において実行される、販売中の物件の販売プランの申込があった場合に、前記販売プラン情報について、申込のあった物件の販売プランについてのステータスを販売中から申込に更新するとともに、申込のあった物件の販売プランと異なる販売プランの同一の物件についてのステータスを販売中から販売中止に更新する申込登録工程を含むことを特徴とする。
【0015】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置に実行させるための販売支援プログラムであって、前記制御部は、ユニークな商品又は役務である物件について、複数の販売プランで販売を行う取引形態において、物件と、販売プランと、販売の状態を示すステータスと、を含む販売プラン情報にアクセス可能に構成されており、前記制御部において、販売中の物件の販売プランの申込があった場合に、前記販売プラン情報について、申込のあった物件の販売プランについてのステータスを販売中から申込に更新するとともに、申込のあった物件の販売プランと異なる販売プランの同一の物件についてのステータスを販売中から販売中止に更新する申込登録工程を実行するための販売支援プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ユニークな商品又は役務である物件について、複数の販売プランで販売を行う取引形態において、業務を効率化することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、本実施の形態に係る販売支援装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、本実施の形態に係る販売支援装置の制御部の全体の処理の概略を説明するためのフロー図である。
【
図3】
図3は、本実施の形態に係る販売支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図4】
図4は、本実施の形態に係る販売支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図5】
図5は、本実施の形態に係る販売支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0019】
[1.概要]
例えば、不動産売買業務の中で1つの不動産物件に対して複数の販売プランを立てて同時に販売するケースが経常的にある。販売する複数プランのうちの1つのプランに対して顧客から申込があった場合、該当物件の他のプランについては販売・商談を停止(=販売中止)するように関係者に知らせる必要がある。
【0020】
また、別々の不動産物件同士を組み合わせた複合プランを販売する場合もあり、その複合プランに申込があった場合は構成される物件すべてのプランの販売を停止する。一方で、複合プランを構成する子要素となる物件のプランに申込があった場合には、その物件を構成要素とした親要素の複合プランは販売停止となるが、他の子要素となる物件については販売中のままとなる。
【0021】
さらに、申込にキャンセルがあった場合、該当プランの販売中止と関連するプランの販売停止状態については再度販売可能とする再販状態とする必要がある。
【0022】
しかしながら、1つのプランに関連して販売停止するプラン、または販売を停止していたプランを再販するプランは複数存在する可能性があり、漏れなく正確に抽出する必要があるが、人的に抽出するには時間がかかり、情報共有の正確性や即時性が低いという課題がある。
【0023】
そこで、本実施の形態では、ユニークな(唯一、一品物、重複提供できない)商品又は役務である物件について、複数の販売プランで販売を行う取引形態において、業務を効率化するために、(1)1つの販売パターンに対して顧客から申込があった場合、他の販売パターンについては販売・商談を停止するようにステータスを変更して関係者に知らせる機能、(2)複数販売物件を組み合わせて販売するパターンに申込があった場合は、組み合わせにより関連する物件すべてステータスを変更する機能、(3)申込にキャンセルがあった場合は販売停止したステータスを一括して販売中に戻す機能も搭載した。
【0024】
ユニークな商品又は役務である物件は、マンション、戸建不動産、土地、中古品、所定時間帯の施設の提供を伴う役務を含むことにしてもよい。具体的には、ユニークな、商品又は役務である物件は、例えば、不動産販売(マンション、戸建住宅、土地の販売等)、不動産販売に限らず、1以上の販売プランに対して一点物の商品・役務の提供申込を行う形態、プランに応じた式場や貸会議室、宿泊施設、葬儀場の会場や部屋の利用提供サービス、様々な販売手段(=販売プラン)(複数のWebサイト・雑誌・店売・Tel等)より申し込みを受け付ける中古車等の販売、申し込みがあると全ての販売手段を中止状態にさせる)等がある。
【0025】
[2.構成]
本実施の形態に係る販売支援装置の構成の一例について、
図1を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係る販売支援装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0026】
販売支援装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、販売支援装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0027】
販売支援装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。販売支援装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0028】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、販売支援装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、販売支援装置100と、端末400やサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。端末400・・・は、例えば、販売担当者等を含む販売関係者の端末である。端末400・・・は、販売支援装置100にアクセス可能に構成されている。
【0029】
入出力インターフェース部108には、入力装置112及び出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0030】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。また、記憶部106は、データファイル106aを備えている。
【0031】
データファイル106aは、物件情報、物件組み合わせ情報、及び販売プラン情報等の各種データを格納するためのファイルである。
【0032】
物件情報は、物件番号、物件名、物件区分のデータを含んでいてもよい。物件組み合わせ情報は、親物件番号、子物件番号のデータを含んでいてもよい。販売プラン情報は、物件番号、販売プラン(プラン番号、プラン名)、ステータスのデータを含んでいてもよい。
【0033】
制御部102は、販売支援装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、プラン登録部102aと、申込登録部102bと、通知部102cと、画面表示制御部102dと、を備えている。
【0034】
プラン登録部102aは、例えば、モニタ114に表示される不図示のプラン登録画面上でのオペレータの操作に応じて、物件情報、物件組み合わせ情報、及び販売プラン情報を入力して、データファイル106aに登録する。
【0035】
申込登録部102bは、例えば、販売担当者の端末400からのアクセスに応じて、顧客から申込があった販売プラン情報に対して、申込登録を行い、ステータスを変更する。
【0036】
具体的には、申込登録部102bは、販売中の物件の販売プランの申込があった場合に、販売プラン情報について、申込のあった物件の販売プランについてのステータスを販売中から申込に更新するとともに、申込のあった物件の販売プランと異なる販売プランの同一の物件についてのステータスを販売中から販売中止に更新してもよい。
【0037】
また、申込登録部102bは、申込のキャンセルがあった場合に、販売プラン情報について、申込のキャンセルのあった物件の販売プランについてのステータスを申込から販売中に更新するとともに、申込のキャンセルのあった物件の販売プランと異なる販売プランの同一の物件についてのステータスを販売中止から販売中に更新してもよい。
【0038】
また、申込登録部102bは、物件組み合わせ情報を参照して、申込のあった物件が子物件である場合は、申込のあった子物件の販売プラン情報についてのステータスを販売中から申込に更新するとともに、当該子物件の親物件の販売プラン情報についてのステータスを販売中から販売中止に更新することにしてもよい。
【0039】
また、申込登録部102bは、子物件の申込のキャンセルがあった場合に、申込のキャンセルのあった子物件の販売プラン情報についてのステータスを申込から販売中に更新するとともに、申込のキャンセルのあった子物件の親物件の販売プラン情報についてのステータスを販売中止から販売中に更新することにしてもよい。
【0040】
また、申込登録部102bは、物件組み合わせ情報を参照して、申込のあった物件が親物件である場合は、申込のあった親物件の販売プラン情報についてのステータスを販売中から申込に更新するとともに、当該親物件についての子物件の販売プラン情報についてのステータスを販売中から販売中止に更新してもよい。
【0041】
また、申込登録部102bは、親物件の申込のキャンセルがあった場合に、申込のキャンセルのあった親物件の販売プラン情報についてのステータスを申込から販売中に更新するとともに、申込のキャンセルのあった親物件の子物件の販売プラン情報についてのステータスを販売中止から販売中に更新してもよい。また、申込登録部102bは、例えば、モニタ114に表示されるプラン一覧画面において、オペレータの操作等に応じて、データファイル106aに登録されている販売プラン情報の一覧を表示して照会可能に構成されている。
【0042】
通知部102cは、販売プラン情報のステータスが更新された場合は、その物件及び販売プランについて、販売担当者等の販売関係者の端末400・・・にメール等で通知する。
【0043】
画面表示制御部102dは、モニタ114に表示する各種画面(例えば、プラン登録画面、プラン一覧画面等)の表示及びその入力を制御する。
【0044】
[3.具体例]
図1~
図5を参照して、本実施の形態における販売支援装置100の処理の具体例を説明する。まず、
図2を参照して、本実施の形態における販売支援装置100の全体の処理の概略を説明する。
図2は、本実施の形態における販売支援装置100の全体の処理の概略を説明するためのフローを示す図である。
【0045】
図2において、プラン登録部102aは、プラン登録処理を実行する(ステップS1)。具体的には、プラン登録処理では、プラン登録部102aは、例えば、モニタ114に表示される不図示のプラン登録画面上でのオペレータの操作に応じて、物件情報、物件組み合わせ情報、及び販売プラン情報を入力して、データファイル106aに格納する。
【0046】
申込登録部102bは、申込登録処理を実行する(ステップS2)。具体的には、申込登録処理では、申込登録部102bは、例えば、販売担当者の端末400からのアクセスに応じて、販売中止時及び再販時の処理を行い、顧客から申込又はキャンセルがあった物件及び販売プランの販売プラン情報のステータスを更新する。
【0047】
通知部102cは、メール通知処理を実行する(ステップS3)。具体的には、メール通知処理では、通知部102cは、販売プラン情報のステータスが販売中から販売中止に更新された又は販売中止から販売中に更新された物件については、販売担当者等の販売関係者の端末400・・・にメールで通知する。
【0048】
つぎに、
図3~
図5を参照して、本実施の形態における販売支援装置100の処理の具体例を説明する。
図3~
図5は、本実施の形態における販売支援装置100の処理の具体例を説明するための図である。以下では、不動産販売を一例に挙げて説明する。
【0049】
(S1:プラン登録処理)
図3は、プラン登録処理を説明するための図である。プラン登録部102aは、例えば、モニタ114に表示される不図示の入力画面上でのオペレータの操作に応じて、物件情報、物件組み合わせ情報、及び販売プラン情報を入力して、データファイル106aに格納する。
【0050】
図3(A)は、物件情報の登録例を示す図である。
図3(A)に示す物件情報の例では、1行目は、物件番号「10000-0001」、物件名「京都市中京区物件町 1号地」、物件区分「実物件」、2行目は、物件番号「10000-0002」、物件名「京都市中京区物件町 2号地」、物件区分「実物件」、3行目は、物件番号「10000-9000」、物件名「京都市中京区物件町 1+2号地」、物件区分「複合物件」、4行目は、物件番号「20000-0001」、物件名「京都市下京区サンプル町 1号地」、物件区分「実物件」となっている。
【0051】
図3(C)は、物件組み合わせ情報の登録例を示す図である。
図3(C)に示す物件組み合わせ情報の例では、1行目は、親物件番号「10000-9000」、子物件番号「10000-0001」、2行目は、親物件番号「10000-9000」、子物件番号「10000-0002」となっている。
【0052】
図3(B)は、販売プラン情報の登録例を示す図である。
図3(B)に示す販売プラン情報の例では、1行目は、物件番号「10000-0001」、プラン番号「001」、プラン名「4LDK、トイレ×1プラン」、ステータス「販売中」、2行目は、物件番号「10000-0001」、プラン番号「002」、プラン名「3LDK、トイレ×2プラン」、ステータス「販売中」、3行目は、物件番号「10000-0002」、プラン番号「001」、プラン名「3LDK、トイレ×1プラン」、ステータス「販売中」、4行目は、物件番号「10000-9000」、プラン番号「001」、プラン名「4LDK トイレ×2 庭付きプラン」、ステータス「販売中」、5行目は、物件番号「20000-0001」、プラン番号「001」、プラン名「2LDK トイレ×1プラン」、ステータス「販売中」となっている。
【0053】
(S2:申込登録処理)
図4は、申込登録処理の販売中止時の処理を説明するための図である。
図5は、申込登録処理の再販時の処理を説明するための図である。申込登録部102bは、例えば、販売担当者の端末400からのアクセスに応じて、申込登録部102bは、例えば、販売担当者の端末400からのアクセスに応じて、販売中止時及び再販時の処理を行い、顧客から申込又はキャンセルがあった物件の販売プラン情報のステータスを変更する。
【0054】
以下では、申込パターン1~3について説明する。申込パターン1は、関連物件・関連プラン(プラン番号が異なる同一の物件のプラン)が無いプランへの申込又は再販の場合である。申込パターン2は、子要素となる物件のプランへの申込又は再販の場合である。申込パターン3は、親要素となる物件のプランへの申込又は再販の場合である。
【0055】
(販売中止時)
図4を参照して、申込登録処理の販売中止時の処理を説明する。
図4(A)は、販売中止時の申込パターン1の場合の販売プラン情報を説明するための図である。
図4(B)は、販売中止時の申込パターン2の場合の販売プラン情報を説明するための図である。
図4(C)は、販売中止時の申込パターン3の場合の販売プラン情報を説明するための図である。
【0056】
図4(A)において、申込パターン1の場合は、申込があったプランへのステータスを「販売中」から「申込」に更新する。より詳細には、申込のあった販売プラン(物件番号、プラン番号)について、親プランや子プランが無く、かつ、関連プラン(プラン番号が異なる同一の物件(番号)の場合)が無い場合は、申込があった販売プランについての販売プラン情報のステータスのみ「販売中」から「申込」に更新する。
【0057】
例えば、
図4(A)において、5行目の物件番号「20000-0001」、プラン番号「001」について、申込があった場合は、物件番号「20000-0001」、プラン番号「001」は、物件組み合わせ情報で登録されておらず(親プランや子プランが無く)、物件番号「20000-0001」については、異なるプラン番号が登録されていないので(関連プラン無し)、ステータスを「販売中」から「申込」に更新する。
【0058】
図4(B)において、申込パターン2の場合は、自身が構成要素となっている親プランと、関連物件(プラン番号が異なる同一の物件番号)に対してもステータス更新を行う。
【0059】
より具体的には、申込のあった販売プラン(物件番号、プラン番号)が、子プランである場合は、申込があった子プランについての販売プラン情報のステータスを「販売中」から「申込」に更新し、また、親プランについての販売プラン情報のステータスを「販売中」から「販売中止」に更新し、関連プラン(プラン番号が異なる同一の物件(番号)の場合)についての販売プラン情報のステータスを「販売中」から「販売中止」に更新する。
【0060】
例えば、
図4(B)において、2行目の物件番号「10000-0001」、プラン番号「002」について、申込があった場合は、販売プラン情報のステータスを「販売中」から「申込」に更新する。また、物件番号「10000-0001」は、物件組み合わせ情報で親の物件番号「10000-9000」の子プランとなっているので、4行目の親プラン「10000-9000」についての販売プラン情報のステータスを「販売中」から「販売中止」に更新する。さらに、関連プランである1行目の物件番号「10000-0001」、プラン番号「001」についての販売プラン情報のステータスを「販売中」から「販売中止」に更新する。
【0061】
図4(C)において、申込パターン3の場合は、構成要素となる子プラン及び関連物件(プラン番号が異なる同一の物件番号)に対してもステータス更新を行う。
【0062】
より具体的には、申込のあった販売プラン(物件番号、プラン番号)が、親プランである場合は、申込があった親プランについての販売プラン情報のステータスを「販売中」から「申込」に更新し、また、親プランを構成する子プラン及びその関連プランについての販売プラン情報のステータスを「販売中」から「販売中止」に更新する。
【0063】
例えば、
図4(C)において、4行目の物件番号「10000-9000」、プラン番号「001」について、申込があった場合は、販売プラン情報のステータスを「販売中」から「申込」に更新する。また、物件番号「10000-9000」は、物件組み合わせ情報で物件番号「10000-0001」、「10000-0002」を子プランとする親プランになっているので、1行目と2行目の物件番号「10000-0001」と、3行目の物件番号「10000-0002」についての販売プラン情報のステータスを「販売中」から「販売中止」に更新する。
【0064】
通知部102cは、メール通知処理を実行して(ステップS3)、申込があった販売プランと、販売中止となる販売プランの物件番号・プラン番号をメール本文にして、販売関係者の端末400・・に自動送信する。
【0065】
(再販時)
図5を参照して、申込登録処理の再販時の処理を説明する。
図5(A)は、再販時の申込パターン1の場合の販売プラン情報を説明するための図である。
図5(B)は、再販時の申込パターン2の場合の販売プラン情報を説明するための図である。
図5(C)は、再販時の申込パターン3の場合の販売プラン情報を説明するための図である。
【0066】
図5(A)において、申込パターン1の場合は、申込があった販売プランがキャンセルされた場合は、申込のキャンセルがあった販売プランについての販売プラン情報のステータスのみを「申込」から「販売中」に更新する。
【0067】
例えば、
図4(A)において、5行目の物件番号「20000-0001」、プラン番号「001」について、申込がキャンセルされた場合は、ステータスを「申込」から「販売中」に更新する。
【0068】
図5(B)において、申込パターン2の場合は、申込がキャンセルされた子プランについての販売プラン情報のステータスを「申込」から「販売中」に更新し、また、その親プランについての販売プラン情報のステータスを「販売中止」から「販売中」に更新し、関連プラン(プラン番号が異なる同一の物件(番号)の場合)についての販売プラン情報のステータスを「販売中止」から「販売中」に更新する。
【0069】
例えば、
図5(B)において、2行目の物件番号「10000-0001」、プラン番号「002」について、申込がキャンセルされた場合は、販売プラン情報のステータスを「申込」から「販売中」に更新する。また、物件番号「10000-0001」は、物件組み合わせ情報で親の物件番号「10000-9000」の子プランとなっているので、4行目の親プラン「10000-9000」についての販売プラン情報のステータスを「中止」から「販売中」に更新する。さらに、関連プランである1行目の物件番号「10000-0001」、プラン番号「001」についての販売プラン情報のステータスを「販売中止」から「販売中」に更新する。
【0070】
図5(C)において、申込パターン3の場合は、申込がキャンセルされた親プランについての販売プラン情報のステータスを「申込」から「販売中」に更新し、また、親プランを構成する子プラン及びその関連プランについての販売プラン情報のステータスを「販売中止」から「販売中」に更新する。
【0071】
例えば、
図5(C)において、4行目の物件番号「10000-9000」、プラン番号「001」について、申込がキャンセルされた場合は、販売プラン情報のステータスを「申込」から「販売中」に更新する。また、物件番号「10000-9000」は、物件組み合わせ情報で物件番号「10000-0001」、「10000-0002」を子プランとする親プランになっているので、1行目と2行目の物件番号「10000-0001」と、3行目の物件番号「10000-0002」についての販売プラン情報のステータスを「販売中止」から「販売中」に更新する。
【0072】
通知部102cは、メール通知処理を実行して(ステップS3)、申込のキャンセルがあった販売プランと、申込により販売中止となっていた関連プランの再販について、物件番号・プラン番号をメール本文にして、販売関係者の端末400・・に自動送信する。
【0073】
以上説明したように、本実施の形態によれば、販売中の物件の販売プランの申込があった場合に、販売プラン情報について、申込のあった物件の販売プランについてのステータスを販売中から申込に更新するとともに、申込のあった物件の販売プランと異なる販売プランの同一の物件についてのステータスを販売中から販売中止に更新する申込登録部102bを備えているので、ユニークな商品又は役務である物件について、複数の販売プランで販売を行う取引形態において、業務を効率化することが可能となる。
【0074】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0075】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0076】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0077】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0078】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0079】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0080】
また、販売支援装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0081】
例えば、販売支援装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて販売支援装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0082】
また、このコンピュータプログラムは、販売支援装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0083】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0084】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0085】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0086】
また、販売支援装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、販売支援装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0087】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0088】
100 販売支援装置
102a プラン登録部
102b 申込登録部
102c 通知部
102d 画面表示制御部
102 制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a データファイル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク