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特開2022-155612情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図1
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022155612
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/266 20110101AFI20221006BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20221006BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
H04N21/266
H04N21/258
G06F13/00 547T
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021058933
(22)【出願日】2021-03-31
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-01-26
(71)【出願人】
【識別番号】591101434
【氏名又は名称】株式会社ビデオリサーチ
(71)【出願人】
【識別番号】518231965
【氏名又は名称】株式会社IPLAB TECHNOLOGIES
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】藤森 省吾
(72)【発明者】
【氏名】阿部 良一
【テーマコード(参考)】
5B084
5C164
【Fターム(参考)】
5B084AA05
5B084AA12
5B084AA30
5B084AB07
5B084AB18
5B084AB21
5B084AB32
5B084AB39
5B084BB01
5B084BB15
5B084CC06
5B084CC08
5B084CC14
5B084CD07
5B084CD22
5B084CE04
5B084CE12
5B084CF03
5B084CF12
5B084DB01
5B084DB08
5B084DC02
5B084DC03
5B084DC13
5B084DC27
5C164SC01P
5C164SC11P
5C164YA10
(57)【要約】
【課題】視聴者の嗜好に合った動画を提案することができるようにする。
【解決手段】情報処理装置であって、放送された番組の視聴者による視聴履歴を記憶する放送波視聴情報記憶部と、視聴履歴に応じて視聴者の興味対象を推定する興味対象推定部と、推定した興味対象に応じて、動画配信サービスにより提供される動画を提案する動画レコメンド部と、提案した動画の中から指定された動画のリストを記録するリスト管理部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送された番組の視聴者による視聴履歴を記憶する放送波視聴情報記憶部と、
前記視聴履歴に応じて前記視聴者の興味対象を推定する興味対象推定部と、
推定した前記興味対象に応じて、動画配信サービスにより提供される動画を提案する動画レコメンド部と、
提案した前記動画の中から指定された前記動画のリストを記録するリスト管理部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
興味対象推定部は、前記視聴履歴と前記リストとに応じて前記興味対象を推定すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記放送波視聴情報記憶部は、第1の前記視聴履歴を記憶し、
前記動画配信サービスにより提供される前記動画に係る第2の視聴履歴を記憶する動画視聴情報記憶部をさらに備え、
前記動画レコメンド部は、前記第1及び第2の視聴履歴と前記リストとに応じて前記興味対象を推定すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
放送された番組の視聴者による視聴履歴を記憶するステップと、
前記視聴履歴に応じて前記視聴者の興味対象を推定するステップと、
推定した前記興味対象に応じて、動画配信サービスにより提供される動画を提案するステップと、
提案した前記動画の中から指定された前記動画をリストの記録するステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項5】
放送された番組の視聴者による視聴履歴を記憶するステップと、
前記視聴履歴に応じて前記視聴者の興味対象を推定するステップと、
推定した前記興味対象に応じて、動画配信サービスにより提供される動画を提案するステップと、
提案した前記動画の中から指定された前記動画をリストの記録するステップと、
をコンピュータに実行されるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1にはテレビ受像機でテレビ視聴と動画視聴とを行うことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-057934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
受像機の視聴者に対して視聴者の望む動画を提供することは難しい。
【0005】
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、視聴者の嗜好に合った動画を提案することのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、情報処理装置であって、放送された番組の視聴者による視聴履歴を記憶する放送波視聴情報記憶部と、前記視聴履歴に応じて前記視聴者の興味対象を推定する興味対象推定部と、推定した前記興味対象に応じて、動画配信サービスにより提供される動画を提案する動画レコメンド部と、提案した前記動画の中から指定された前記動画のリストを記録するリスト管理部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、視聴者の嗜好に合った動画を提案することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る視聴システムの全体構成例を示す図である。
図2】管理サーバ20のハードウェア構成例を示す図である。
図3】管理サーバ20のソフトウェア構成例を示す図である。
図4】受像機10のハードウェア構成例を示す図である。
図5】受像機10のソフトウェア構成例を示す図である。
図6】本実施形態の視聴システムの動作について説明する図である。
図7】本実施形態の視聴システムにおける動画選択時の動作について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<発明の概要>
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明は、たとえば、以下のような構成を備える。
[項目1]
放送された番組の視聴者による視聴履歴を記憶する放送波視聴情報記憶部と、
前記視聴履歴に応じて前記視聴者の興味対象を推定する興味対象推定部と、
推定した前記興味対象に応じて、動画配信サービスにより提供される動画を提案する動画レコメンド部と、
提案した前記動画の中から指定された前記動画のリストを記録するリスト管理部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
[項目2]
項目1に記載の情報処理装置であって、
興味対象推定部は、前記視聴履歴と前記リストとに応じて前記興味対象を推定すること、
を特徴とする情報処理装置。
[項目3]
項目2に記載の情報処理装置であって、
前記放送波視聴情報記憶部は、第1の前記視聴履歴を記憶し、
前記動画配信サービスにより提供される前記動画に係る第2の視聴履歴を記憶する動画視聴情報記憶部をさらに備え、
前記動画レコメンド部は、前記第1及び第2の視聴履歴と前記リストとに応じて前記興味対象を推定すること、
を特徴とする情報処理装置。
[項目4]
放送された番組の視聴者による視聴履歴を記憶するステップと、
前記視聴履歴に応じて前記視聴者の興味対象を推定するステップと、
推定した前記興味対象に応じて、動画配信サービスにより提供される動画を提案するステップと、
提案した前記動画の中から指定された前記動画をリストの記録するステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
[項目5]
放送された番組の視聴者による視聴履歴を記憶するステップと、
前記視聴履歴に応じて前記視聴者の興味対象を推定するステップと、
推定した前記興味対象に応じて、動画配信サービスにより提供される動画を提案するステップと、
提案した前記動画の中から指定された前記動画をリストの記録するステップと、
をコンピュータに実行されるためのプログラム。
【0011】
<システム概要>
図1は、本発明の一実施形態に係る視聴システムの全体構成例を示す図である。本実施形態の視聴システムは、管理サーバ20を含んで構成される。管理サーバ20、受像機20及び動画配信サーバ30は通信ネットワーク30を介して互いに通信可能に接続される。通信ネットワーク30は、例えば、インターネットであり、イーサネット(登録商標)や公衆電話回線網、携帯電話回線網、無線通信網などにより構築される。
【0012】
受像機10は、放送波により放送されるテレビ番組を視聴するデバイスである。また、本実施形態の受像機10は、通信ネットワークを介して動画配信サーバ30から提供される動画データを視聴することもできる。なお、テレビ番組は、放送波に限らず、ケーブルテレビ放送、IPマルチキャストやユニキャスト方式での放送(ブロードキャスト配信)、館内放送、町内放送、ケーブル自主放送などの各種の放送形態により配信されるものであってよい。
【0013】
管理サーバ20は、受像機10から視聴履歴を取得し、受像機10に対して動画をレコメンドすることができる。
【0014】
動画配信サーバ30は、動画配信サービスを提供する。動画配信サーバ30が提供する動画配信サービスは、リクエストに応じて動画データを配信するオンデマンドサービスであってもよいし、配信日時を指定するリニア配信サービスであってもよい。
【0015】
<管理サーバ20>
図2は、管理サーバ20のハードウェア構成例を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ2は、CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信インタフェース204、入力装置205、出力装置206を備える。記憶装置203は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェース204は、通信ネットワーク3に接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置205は、データを入力する、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置206は、データを出力する、例えばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。なお、管理サーバ20が備える機能部は、CPU201が記憶装置203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより実現され、管理サーバ20が備える記憶部は、メモリ202及び記憶装置203が提供する記憶領域の一部として実現される。
【0016】
図3は、管理サーバ20のソフトウェア構成例を示す図である。管理サーバ20は、放送波視聴情報受信部211、動画視聴情報受信部212、興味対象推定部213、動画レコメンド部214、後から見るリスト管理部215の各機能部と、動画情報記憶部231、放送波視聴情報記憶部232、動画視聴情報記憶部233、ユーザID記憶部234の各記憶部とを備える。
【0017】
動画情報記憶部231は、動画配信サーバ30が提供する動画についての情報(以下、動画情報という。)を記憶する。図3に示すように、動画情報には、動画配信サービスを特定するサービスIDと、当該動画配信サービスで提供される動画を特定する動画IDとに対応付けて、動画のタイトル、配信日時、カテゴリなどを含むことができる。なお、オンデマンドサービスの場合には、配信日時は省略してもよい。カテゴリには、階層構造のカテゴリを設定するようにすることもできる。また、カテゴリには、複数のカテゴリや、動画をグループ分けするための1つ以上のタグを設定するようにしてもよい。
【0018】
ユーザID記憶部234は、動画配信サーバ30におけるユーザIDと、受信機10とを関連付ける。ユーザID記憶部234は、受信機10を特定するデバイスIDと、動画配信サービスを特定するサービスIDと、当該動画配信サービスでのユーザIDとを対応付けて記憶する。なお、動画配信サービスにおいて認証を受けるための認証情報(例えば、パスワードなど)をさらに対応付けて記憶するようにしてもよい。
【0019】
放送波視聴情報受信部211は、受像機10において視聴されたテレビ放送の番組の情報(以下、放送波視聴情報という。)を取得する。本実施形態では、放送波視聴情報受信部211は、受像機10から放送波視聴情報を受信するものとするが、受像機10ではなく、例えば、受像機10の視聴者を調査する会社から放送波視聴情報を取得するようにしてもよい。放送波視聴情報受信部211は、取得した放送波視聴情報を放送波視聴情報記憶部232に登録する。
【0020】
放送波視聴情報記憶部232は、放送波視聴情報を記憶する。図3に示すように、放送波視聴情報には、受像機10を特定するデバイスIDに対応付けて、放送波の番組が視聴された日時、視聴されたチャンネル、視聴された番組のカテゴリを含むことができる。なお、受像機10から番組のカテゴリが指定されていなかった場合には、放送波視聴情報受信部211は、例えば、放送局のコンピュータにアクセスして番組のカテゴリを取得したり、オペレータから番組のカテゴリの指定を受け付けたりすることができる。また、管理サーバ20は、テレビ放送された番組のカテゴリを記憶する番組情報記憶部を備えるようにして、放送波視聴情報受信部211が番組情報記憶部からカテゴを特定するようにしてもよい。
【0021】
動画視聴情報受信部212は、受像機10において視聴された動画配信サービスの動画についての情報(以下、動画視聴情報という。)を取得する。本実施形態では、動画視聴情報受信部212は、受像機10から動画視聴情報を受信するものとするが、受像機10ではなく、例えば、動画配信サーバ30から視聴履歴を取得するようにしてもよい。動画視聴受信部212は、取得した動画視聴情報を動画視聴情報記憶部233に登録する。
【0022】
動画視聴情報記憶部233は、動画視聴情報を記憶する。図3に示すように、動画視聴情報には、受像機10を特定するデバイスIDに対応付けて、動画が視聴された日時、動画を提供した動画配信サービスを特定するサービスID及び動画を特定する動画IDを含むことができる。なお、デバイスIDに代えて、動画配信サービスにおけるユーザIDを使用してもよい。この場合、ユーザIDとデバイスIDとの対応付けてを管理サーバ20において管理することができる。
【0023】
興味対象推定部213は、視聴者の視聴行動に基づいて視聴者の興味対象を特定する。視聴者は1人であっても複数人であってもよい。興味対象推定部213は、放送波の視聴履歴のみに基づいて興味対象を推定するようにしてもよいし、放送波と動画配信サービスの両方における視聴履歴に基づいて興味対象を推定するようにしてもよい。
【0024】
興味対象推定部213は、テレビ放送の視聴履歴に基づく興味対象を推定する場合、例えば、特定の受像機10について、受像機10を示すデバイスIDに対応する放送波視聴情報のカテゴリごとに放送波視聴情報の数を集計し、数の多い順に所定数を興味対象のカテゴリとして推定することができる。なお、カテゴリに複数のカテゴリやタグが含まれている場合には、カテゴリやタグごとに集計することができる。また、カテゴリに複数階層のカテゴリが含まれている場合には、階層ごとの興味対象を推定することができる。また、現時点から過去所定期間(例えば、過去1カ月、3ヶ月など任意の期間を設定することができる。)の放送波視聴情報のみを集計対象とすることができる。また、現時点に近い日時に視聴した放送波視聴情報の重みが大きくなるように重みづけをした集計を行うようにしてもよい。
【0025】
また、興味対象推定部213は、放送波と動画配信サービスの両方の視聴履歴に基づいて興味対象を推定する場合、例えば、特定の受像機10について、受像機10を示すデバイスIDに対応する動画視聴情報の動画IDに対応する動画情報のカテゴリを特定し、放送波視聴情報のカテゴリと動画視聴情報に対応するカテゴリとを合わせて、カテゴリごとに、対応する放送波視聴情報又は動画視聴情報の数を集計して、数の多い順に所定数を興味対象のカテゴリとして推定することができる。なお、上記放送波視聴情報と同様に、動画視聴情報についても、カテゴリの階層ごとに集計し、過去所定期間のみを集計対象とし、現在に近い日時ほど重みが高くなるように重みづけした集計をするようにしてもよい。
【0026】
動画レコメンド部214は、推定された興味対象に対応する動画を受像機10の視聴者に提案する。動画レコメンド部214は、例えば、興味対象推定部213により推定された興味対象のカテゴリに対応する動画情報を動画情報記憶部231から所定数読み出して、動画情報を受像機10に提案する動画として送信することができる。
【0027】
後から見るリスト管理部215は、視聴者が後から視聴する予定とする動画のリスト(以下、後から見るリストという。)に動画を設定する。後から見るリスト管理部215は、受像機10からのリクエスト(以下、リスト追加リクエストという。)に応じて、リスト追加リクエストに設定されている動画を、後から見るリストに追加する。後から見るリストは、管理サーバ20で管理するようにしてもよいし、動画配信サーバ30で管理されるようにしてもよい。後から見るリストが動画配信サーバ30で管理される場合、後から見るリスト管理部215は、定期的に動画配信サーバ30にアクセスして、動画配信サーバ30が管理している後から見るリストを取得してメモリ202等に記憶しておくことができる。なお、後から見るリストは、動画配信サーバ30において、ユーザIDに対応付けて管理することができ、後から見るリスト管理部215は、特定の受像機10について、当該受像機を示すデバイスIDに対応するユーザIDをユーザID記憶部234から取得して、ユーザIDを指定したリクエストを動画配信サーバ30に送信することにより、受像機10に対応する後から見るリストを取得することができる。
【0028】
動画レコメンド部214は、推定された興味対象に対応する動画のうち、後から見るリストに登録されているものは、優先的に提案するようにすることができる。例えば、動画レコメンド部214は、推定された興味対象に対応する動画が数多く(レコメンドする動画の数以上)存在する場合などに、後から見るリストに登録されているものについては、優先的に選択するようにすることができる。また、動画レコメンド部214は、動画を提案するタイミングに応じて、興味対象に対応する動画を提案したり、後から見るリストに登録されている動画を提案したりすることができる。
【0029】
また、興味対象推定部213は、放送波視聴情報のみ、又は放送波視聴情報及び動画視聴情報に基づいて興味対象を推定する際に、後から見るリストを考慮に入れてもよい。例えば、放送波視聴情報及び動画視聴情報に対応するカテゴリと、後から見るリストに登録されている動画のカテゴリとに基づいて集計を行うことができる。
【0030】
<受像機10>
図4は、受像機10のハードウェア構成例を示す図である。受像機10は、CPU101、メモリ102、記憶装置103、通信装置104、放送受信モジュール105、出力装置106を備える。記憶装置103は、各種のデータやプログラムを記憶する、たとえばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信装置104は、通信を行うための装置であり、たとえばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどを介して通信ネットワーク30に接続することができる。受像機10は通信装置104を複数備えることもできる。放送受信モジュール105は、テレビ放送の電波を受信し、受信した電波から映像および音声をデコードするモジュールである。なお、放送受信モジュール105には、一般的なテレビ放送の受信およびデコードに係るハードウェアを用いることができる。出力装置106は、データを出力する、ディスプレイおよびスピーカを含む。なお、後述する受像機10の各機能部は、受像機10が備えるCPU101が記憶装置103に記憶されているプログラムをメモリ102に読み出して実行することにより実現され、受像機10が備える記憶部は、メモリ102および記憶装置103が提供する記憶領域の一部として実現される。
【0031】
図5は、受像機10のソフトウェア構成例を示す図である。受像機10は、放送波映像音声処理部111、放送波視聴情報送信部112、動画映像音声処理部113、動画視聴情報送信部114、動画レコメンド出力部115を備える。
【0032】
放送波映像音声処理部111は、放送受信モジュール105を制御して、コンテンツの映像および音声を出力装置106から出力する。映像音声処理部111による映像および音声の出力処理(テレビ放送の再生処理)については、一般的な手法を採用することが可能であり、ここでは説明を省略する。
【0033】
放送波視聴情報送信部112は、放送波視聴情報を管理サーバ20に送信する。放送波視聴情報送信部112は、受像機10において放送波の番組が視聴された場合、すなわち、放送波映像音声処理部111により映像音声が出力された場合に、該当するチャンネルと、日時及び受像機10を示すデバイスIDとを含む放送波視聴情報を管理サーバ20に送信することができる。
【0034】
動画映像音声処理部113は、動画データを再生する。動画映像音声処理部113は、通信ネットワーク30経由で動画配信サーバ30から配信される動画データを受信し、受信した動画データをデコードして映像及び音声を生成し、生成した映像及び音声を出力装置106から出力することができる。動画データはストリーミング形式であってもよいし、ファイル形式であってもよい。
【0035】
動画視聴情報送信部114は、動画視聴情報を管理サーバ20に送信する。動画視聴情報送信部114は、動画配信サービスからの動画データが視聴された場合、すなわち、動画映像音声処理部113により映像及び音声が出力された場合に、動画データを取得した動画配信サービスを示すサービスID及び動画データを示す動画IDと、日時及び受像機10を示すデバイスIDとを含む動画視聴情報を管理サーバ20に送信することができる。
【0036】
動画レコメンド出力部115は、動画のオススメを提案する。動画レコメンド出力部115は、管理サーバ20から送信される動画情報を受信し、受信した動画情報を出力することができる。動画レコメンド出力部115は、動画を選択可能に出力し、選択された動画が動画映像音声処理部113により、動画配信サーバ30から取得されて再生される。
【0037】
<動作>
図6は、本実施形態の視聴システムの動作について説明する図である。
【0038】
管理サーバ20は、受像機10において視聴された放送波の視聴履歴(放送波視聴情報)を収集するとともに(S301)、受像機10において視聴された動画配信サービスにより配信される動画の視聴履歴(動画視聴情報)を収集する(S302)。
【0039】
管理サーバ20は、後から見るリストを動画配信サーバ30から取得し(S303)、後から見るリストを取得できた場合には(S304:YES)、放送波の視聴履歴のみ、又は、放送波の視聴履歴及び動画の視聴履歴の両方と、後から見るリストに含まれている動画とに基づいて、受像機10における視聴者の興味対象を推定する(S305)。興味対象の推定は、例えば、放送波の視聴履歴に含まれる番組のカテゴリと、閲覧履歴及び後から見るリストに含まれる動画のカテゴリとから、カテゴリごとに数をカウントし、数の多い順に所定数を興味対象のカテゴリとして推定することができる。後から見るリストがない場合には(S304:NO)、管理サーバ20は、放送波の視聴履歴のみ、又は、放送波の視聴履歴と動画の視聴履歴との両方に基づいて、受像機10における視聴者の興味対象を推定する(S306)。
【0040】
管理サーバ20は、推定した興味対象の動画情報を受像機10において視聴者に提案する(S307)。
【0041】
以上のようにして、動画配信サービスで提供される動画のうち、放送波の視聴履歴に応じた興味対象にマッチするものを受像機10において視聴者に提案することができる。
【0042】
<動画の選択処理>
図7は、本実施形態の視聴システムにおける動画選択時の動作について説明する図である。
【0043】
受像機10において、提案された動画が選択され(S321)、指定された動作が「後から見る」であった場合には(S322:後から見る)、受像機10は、後から見るリストに追加するように、選択された動画を示す動画IDを設定したリクエストを管理サーバ20に送信し(S323)、管理サーバ20は、同様のリクエストを動画配信サーバ30に送信し、後から見るリストに受像機10で選択された動画を追加する。指定された動作が「再生する」であった場合には(S322:再生する)、受像機10は、動画配信サーバ30にアクセスして、動画配信サーバ30から配信される動画をデコードして再生する(S324)。
【0044】
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【0045】
例えば、本実施形態では、管理サーバ20が放送波及び動画の視聴履歴を管理するものとしたが、これに限らず、受像機10において管理してもよい。この場合、受像機10において興味対象の推定と、動画のレコメンドとを行うようにすることができる。
【符号の説明】
【0046】
10 受像機
31 Webサーバ
30 動画配信サーバ
40 通信ネットワーク
111 放送波映像音声処理部
112 放送波視聴情報送信部
113 動画映像音声処理部
114 動画視聴情報送信部
115 動画レコメンド出力部
211 放送波視聴情報受信部
212 動画視聴情報受信部
213 興味対象推定部
214 動画レコメンド部
215 後から見るリスト管理部
231 動画情報記憶部
232 放送波視聴情報記憶部
233 動画視聴情報記憶部
234 ユーザID記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2021-06-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送された番組の視聴者による視聴履歴を記憶する放送波視聴情報記憶部と、
前記視聴履歴に応じて前記視聴者の興味対象を推定する興味対象推定部と、
推定した前記興味対象に応じて、動画配信サービスにより提供される動画を提案する動画レコメンド部と、
提案した前記動画の中から指定された、前記視聴者が後から視聴する予定の前記動画のリストを記録するリスト管理部と、
を備え
興味対象推定部は、前記視聴履歴と前記リストとに応じて前記興味対象を推定すること
を特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
請求項に記載の情報処理装置であって、
前記放送波視聴情報記憶部は、第1の前記視聴履歴を記憶し、
前記動画配信サービスにより提供される前記動画に係る第2の視聴履歴を記憶する動画視聴情報記憶部をさらに備え、
前記動画レコメンド部は、前記第1及び第2の視聴履歴と前記リストとに応じて前記興味対象を推定すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
放送された番組の視聴者による視聴履歴を記憶するステップと、
前記視聴履歴に応じて前記視聴者の興味対象を推定するステップと、
推定した前記興味対象に応じて、動画配信サービスにより提供される動画を提案するステップと、
提案した前記動画の中から指定された、前記視聴者が後から視聴する予定の前記動画をリストの記録するステップと、
をコンピュータが実行し、
前記興味対象を推定するステップにおいて、前記コンピュータは、前記視聴履歴と前記リストとに応じて前記興味対象を推定することを特徴とする情報処理方法。
【請求項4】
放送された番組の視聴者による視聴履歴を記憶するステップと、
前記視聴履歴に応じて前記視聴者の興味対象を推定するステップと、
推定した前記興味対象に応じて、動画配信サービスにより提供される動画を提案するステップと、
提案した前記動画の中から指定された、前記視聴者が後から視聴する予定の前記動画をリストの記録するステップと、
をコンピュータに実行させ
前記興味対象を推定するステップにおいて、前記コンピュータは、前記視聴履歴と前記リストとに応じて前記興味対象を推定させるためのプログラム。

【手続補正書】
【提出日】2021-11-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送された番組の視聴者による視聴履歴を記憶する放送波視聴情報記憶部と、
前記視聴履歴に応じて前記視聴者の興味対象を推定する興味対象推定部と、
推定した前記興味対象に応じて、動画配信サービスにより提供される動画を提案する動画レコメンド部と、
提案した前記動画の中から指定された、前記視聴者が後から視聴する予定の前記動画のリストを記録するリスト管理部と、
を備え、
前記興味対象推定部は、前記視聴履歴と前記リストとに応じて前記興味対象を推定すること
を特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記放送波視聴情報記憶部は、第1の前記視聴履歴を記憶し、
前記動画配信サービスにより提供される前記動画に係る第2の視聴履歴を記憶する動画視聴情報記憶部をさらに備え、
前記動画レコメンド部は、前記第1及び第2の視聴履歴と前記リストとに応じて前記興味対象を推定すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
放送された番組の視聴者による視聴履歴を記憶するステップと、
前記視聴履歴に応じて前記視聴者の興味対象を推定するステップと、
推定した前記興味対象に応じて、動画配信サービスにより提供される動画を提案するステップと、
提案した前記動画の中から指定された、前記視聴者が後から視聴する予定の前記動画をリストの記録するステップと、
をコンピュータが実行し、
前記興味対象を推定するステップにおいて、前記コンピュータは、前記視聴履歴と前記リストとに応じて前記興味対象を推定することを特徴とする情報処理方法。
【請求項4】
放送された番組の視聴者による視聴履歴を記憶するステップと、
前記視聴履歴に応じて前記視聴者の興味対象を推定するステップと、
推定した前記興味対象に応じて、動画配信サービスにより提供される動画を提案するステップと、
提案した前記動画の中から指定された、前記視聴者が後から視聴する予定の前記動画をリストの記録するステップと、
をコンピュータに実行させ、
前記興味対象を推定するステップにおいて、前記コンピュータは、前記視聴履歴と前記リストとに応じて前記興味対象を推定させるためのプログラム。