(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022155662
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】土地活用方法提案システム及び土地活用方法提案装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/16 20120101AFI20221006BHJP
【FI】
G06Q50/16 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021059003
(22)【出願日】2021-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】307042385
【氏名又は名称】ミサワホーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(72)【発明者】
【氏名】相馬 康幸
(72)【発明者】
【氏名】長塚 一紀
(72)【発明者】
【氏名】池田 拓弥
(72)【発明者】
【氏名】中山 大輔
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC28
(57)【要約】 (修正有)
【課題】土地所有者に、既存建物を存続させない場合を含めた各種土地活用方法を容易に提案できる土地活用方法提案システム及び土地活用方法提案装置を提供する。
【解決手段】土地活用方法提案装置と、複数の情報端末と、データベースとが、通信ネットワークを介して互いに通信可能な土地活用方法提案システムにおいて、土地活用方法提案装置1は、土地の活用に関する複数パターンの一次情報の入力を受け付ける第一取得手段と、複数種類の土地の活用方法に関する簡易な提案内容である簡易提案内容を、パターン毎に並べて出力する第一出力制御手段と、複数の簡易提案内容のうち選択された簡易提案内容に対応する二次情報の入力を受け付ける第二取得手段と、二次情報に基づいて、土地の活用方法に関する詳細な提案内容である詳細提案内容を出力する第二出力制御手段と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
土地の活用に関する複数パターンの一次情報の入力を受け付ける第一受付手段と、
前記第一受付手段が受け付けた複数パターンの前記一次情報に基づいて、複数種類の前記土地の活用方法に関する簡易な提案内容である簡易提案内容を、パターン毎に並べて出力する第一出力手段と、
前記第一出力手段が出力した複数の前記簡易提案内容のうち選択された前記簡易提案内容に対応する二次情報の入力を受け付ける第二受付手段と、
前記第二受付手段が受け付けた前記二次情報に基づいて、前記土地の活用方法に関する詳細な提案内容である詳細提案内容を出力する第二出力手段と、を備えることを特徴とする土地活用方法提案システム。
【請求項2】
請求項1に記載の土地活用方法提案システムにおいて、
前記第一受付手段は、
以前に受け付けた前記一次情報をコピーし、
コピーした前記一次情報の一部の変更を受け付けることで、以前に受け付けた前記一次情報と別パターンの一次情報の入力を受け付けることを特徴とする土地活用方法提案システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の土地活用方法提案システムにおいて、
前記第一出力手段は、出力する複数の前記簡易提案内容の表示順を変更することが可能であることを特徴とする土地活用方法提案システム。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の土地活用方法提案システムにおいて、
前記第一出力手段は、出力する複数の前記簡易提案内容のうちの少なくともいずれかの態様を他の前記簡易提案内容と異ならせることが可能であることを特徴とする土地活用方法提案システム。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の土地活用方法提案システムにおいて、
前記二次情報の一部項目は、前記一次情報と重複しており、
前記第一受付手段は、前記第二受付手段が前記一部項目について前記一次情報と異なる内容の入力を受け付けると、元の前記一次情報とは前記一部項目の内容が異なる新たな一次情報を生成し、別パターンの一次情報として入力を受け付けることを特徴とする土地活用方法提案システム。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の土地活用方法提案システムにおいて、
前記第一出力手段が出力する前記簡易提案内容には、活用方法のイメージ図が含まれることを特徴とする土地活用方法提案システム。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の土地活用方法提案システムにおいて、
ユーザを識別する識別手段と、
前記識別手段が一のユーザを認識しているときに、他のユーザと対応付けて受け付けた一次情報及び二次情報のうちの少なくとも一方の閲覧を可能とする閲覧許可手段と、を備えることを特徴とする土地活用方法提案システム。
【請求項8】
請求項7に記載の土地活用方法提案システムにおいて、
前記識別手段が前記一のユーザを認識しているときに、前記他のユーザと対応付けて受け付けた前記一次情報及び前記二次情報のうちの少なくとも一方を編集することが可能な編集手段を備えることを特徴とする土地活用方法提案システム。
【請求項9】
土地の活用に関する複数パターンの一次情報を情報端末から取得する第一取得手段と、
前記第一取得手段が取得した複数パターンの前記一次情報に基づいて、複数種類の前記土地の活用方法に関する簡易な提案内容である簡易提案内容を、パターン毎に並べて表示される形で前記情報端末へ出力させる第一出力制御手段と、
前記第一出力制御手段が前記情報端末に出力させた複数の前記簡易提案内容のうち選択された前記簡易提案内容に対応する二次情報を前記情報端末から取得する第二取得手段と、
前記第二取得手段が取得した前記二次情報に基づいて、前記土地の活用方法に関する詳細を前記情報端末に出力させる第二出力制御手段と、を備えることを特徴とする土地活用方法提案装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、土地活用方法提案システム及び土地活用方法提案装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物の間取り情報等に基づいて、当該建物のリフォーム方法を作成して表示する各種システムが提案されている。
例えば特許文献1には、顧客が現在利用している建物の現在間取り情報と、顧客への提案候補となる複数の候補間取り情報と、が記憶された記憶手段と、現在利用している建物の各部屋のうち顧客の滞在時間の長い部屋を判別する第一判別手段と、滞在時間の長い部屋を、現在よりも広くした方が良い部屋として条件付けし、記憶手段に記憶された複数の候補間取り情報の中から、当該条件に合致する候補間取り情報を選出する間取り選出手段と、を備える間取り提案システムについて記載されている。
こうしたシステムは、住宅メーカーの営業担当者等が、建物の所有者にリフォームの提案を行う場合等に用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、建物の所有者の中には、建物をリフォームするのではなく、建物を取り壊して賃貸用の集合住宅に建て替えたり、駐車場等に造り替えたりする等、建物が建っている土地を資産として活用したいという要望を持つ人たちが増えてきている。
しかしながら、特許文献1に記載されたような従来のシステムは、表示できる内容が既存の建物の存続を前提とするものに限られる。このため、従来のシステムを用いる営業担当者は、上記のような建物の存続にこだわらない土地活用を希望する土地所有者に対し、満足のいく提案を行うことが困難になってきていた。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、土地所有者に、既存建物を存続させない場合を含めた各種土地活用方法を容易に提案できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、
土地活用方法提案システム100において、例えば
図1,2,5~20に示すように、
土地の活用に関する複数パターンの一次情報の入力を受け付ける第一受付手段1,2と、
前記第一受付手段1,2が受け付けた複数パターンの前記一次情報に基づいて、複数種類の前記土地の活用方法に関する簡易な提案内容である簡易提案内容を、パターン毎に並べて出力する第一出力手段1,2と、
前記第一出力手段が出力した複数の前記簡易提案内容のうち選択された前記簡易提案内容に対応する二次情報の入力を受け付ける第二受付手段1,2と、
前記第二受付手段が受け付けた前記二次情報に基づいて、前記土地の活用方法に関する詳細な提案内容である詳細提案内容を出力する第二出力手段1,2と、を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、複数パターンの一次情報を受け付けるだけで、複数の簡易提案内容を並べられた(一覧の)形で出力する。
また、請求項1に記載の発明は、複数の簡易提案内容のうち選択された簡易提案内容に対応する二次情報の入力を受け付けることで、選択とリンクする詳細提案内容を出力する。
このため、請求項1に記載の発明によれば、建物の所有者に、建物を存続させない場合を含めた各種土地活用方法を容易に提案することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の土地活用方法提案システム100において、例えば
図7に示すように、
前記第一受付手段1,2は、
以前に受け付けた前記一次情報をコピーし、
コピーした前記一次情報の一部の変更を受け付けることで、以前に受け付けた前記一次情報と別パターンの一次情報の入力を受け付けることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、以前に受け付けた一次情報と共通するものについては、ユーザによる新規の入力が不要となるため、簡易提案内容の出力に一次情報が多数必要となる場合であっても、ユーザによる一次情報の入力の手間を低減することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、
請求項1又は請求項2に記載の土地活用方法提案システム100において、例えば
図7に示すように、
前記第一出力手段1,2は、出力する複数の前記簡易提案内容の表示順を変更することが可能であることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、複数の簡易提案内容を、例えば勧めたい順に並べ替えることで、最も勧めたい簡易提案内容を土地所有者に最初に見せることができるため、ユーザは土地所有者への提案をより円滑に行うことができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の土地活用方法提案システム100において、例えば
図9に示すように、
前記第一出力手段1,2は、出力する複数の前記簡易提案内容のうちの少なくともいずれかの態様を他の前記簡易提案内容と異ならせることが可能であることを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、例えば最も勧めたい簡易提案内容の態様を他の簡易提案内容と異ならせることで、最も勧めたい簡易提案内容が土地所有者の目につきやすくなるため、ユーザは土地所有者への提案をより円滑に行うことができる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の土地活用方法提案システム100において、
前記二次情報の一部項目は、前記一次情報と重複しており、
前記第一受付手段は、前記第二受付手段が前記一部項目について前記一次情報と異なる内容の入力を受け付けると、元の前記一次情報とは前記一部項目の内容が異なる新たな一次情報を生成し、別パターンの一次情報として入力を受け付けることを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、受け付けた二次情報の一部項目の内容が、既に受け付けている一次情報の内容と異なる場合があっても、二次情報に合わせて変更された新たな一次情報が生成されるため、詳細提案内容と、それに対応する簡易提案内容との間に矛盾が生じない。
【0016】
請求項6に記載の発明は、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の土地活用方法提案システム100において、例えば
図6~11に示すように、 前記第一出力手段1,2が出力する前記簡易提案内容には、活用方法のイメージ
図Iが含まれることを特徴とする。
【0017】
請求項6に記載の発明によれば、土地所有者は、イメージ
図Iを見ることで、これから実現しようとしている土地活用方法を具体的に想像し易くなる。
【0018】
請求項7に記載の発明は、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の土地活用方法提案システム100において、例えば
図3に示すように、
ユーザを識別する識別手段11と、
前記識別手段11が一のユーザを認識しているときに、他のユーザと対応付けて受け付けた一次情報及び二次情報のうちの少なくとも一方の閲覧を可能とする閲覧許可手段1,2と、を備えることを特徴とする。
【0019】
請求項7に記載の発明によれば、他のユーザによって入力された一次情報及び二次情報のうちの少なくとも一方を、一のユーザが閲覧するといったことが可能となる。このため、一のユーザは、土地活用方法を土地所有者へ提案する際に、他のユーザの事例を参考にすることができる。
【0020】
請求項8に記載の発明は、
請求項7に記載の土地活用方法提案システム100において、例えば
図3に示すように、
前記識別手段11が前記一のユーザを認識しているときに、前記他のユーザと対応付けて受け付けた前記一次情報及び前記二次情報のうちの少なくとも一方を編集することが可能な編集手段1,2を備えることを特徴とする。
【0021】
請求項8に記載の発明によれば、一のユーザが二次情報を入力することによって生成された詳細提案内容に、他のユーザ(例えば一のユーザの上司等)が修正を加えるといったことが可能となる。このため、一のユーザは、土地所有者に、より完成度の高い提案を行うことができる。
【0022】
請求項9に記載の発明は、
土地活用方法提案装置1において、例えば
図1,2,5~20に示すように、
土地の活用に関する複数パターンの一次情報を情報端末2から取得する第一取得手段11と、
前記第一取得手段11が取得した複数パターンの前記一次情報に基づいて、複数種類の前記土地の活用方法に関する簡易な提案内容である簡易提案内容を、パターン毎に並べて表示される形で前記情報端末2に出力させる第一出力制御手段11と、
前記第一出力制御手段11が前記情報端末2に出力させた複数の前記簡易提案内容のうち選択された前記簡易提案内容に対応する二次情報を前記情報端末2から取得する第二取得手段11と、
前記第二取得手段11が取得した前記二次情報に基づいて、前記土地の活用方法に関する詳細を前記情報端末2に出力させる第二出力制御手段11と、を備えることを特徴とする。
【0023】
請求項9に記載の発明によれば、情報端末2から一次情報を取得するだけで、複数の簡易提案内容を並べられた(一覧の)形で情報端末2に出力させる。
また、請求項9に記載の発明は、複数の簡易提案内容のうち選択された簡易提案内容に対応する二次情報を取得することで、選択とリンクする詳細提案内容を情報端末2に出力させる。
このため、請求項9に記載の発明によれば、建物の所有者に、建物を存続させない場合を含めた各種土地活用方法を容易に提案することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、土地所有者に、既存建物を存続させない場合を含めた各種土地活用方法を容易に提案することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の実施形態に係る土地活用方法提案システムを示すブロック図である。
【
図2】
図1の土地活用方法提案システムが備える土地活用方法提案装置を含む土地活用方法提案システムの一部を示すブロック図である。
【
図3】
図1の土地活用方法提案システムが備える情報端末が表示する画面の一例を示す図である。
【
図4】同端末が表示する画面の一例を示す図である。
【
図5】
図1の土地活用方法提案システムの動作を示すシーケンス図である。
【
図6】同端末が表示する画面の一例を示す図である。
【
図7】同端末が表示する画面の一例を示す図である。
【
図8】
図1の土地活用方法提案システムが出力する簡易提案内容に含まれるイメージ図の一覧である。
【
図9】同システムが出力する簡易提案内容の一例を示す図である。
【
図10】同システムが出力する簡易提案内容の他の例を示す図である。
【
図11】同システムが出力する簡易提案内容の他の例を示す図である。
【
図12】
図1の土地活用方法提案システムが備える情報端末が表示する画面の一例を示す図である。
【
図13】同端末が表示する画面の一例を示す図である。
【
図14】同端末が表示する画面の一例を示す図である。
【
図15】
図1の土地活用方法提案システムが出力する詳細提案内容の一例を示す図である。
【
図16】同システムが出力する詳細提案内容の一例を示す図である。
【
図17】同システムが出力する詳細提案内容の一例を示す図である。
【
図18】同システムが出力する詳細提案内容の一例を示す図である。
【
図19】同システムが出力する詳細提案内容の一例を示す図である。
【
図20】同システムが出力する詳細提案内容の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0027】
<1.土地活用方法提案システム>
はじめに、本実施形態に係る土地活用方法提案システム(以下、システム100)の概略構成について説明する。
図1はシステム100を表すブロック図である。
【0028】
システム100は、
図1に示すように、土地活用方法提案装置(以下、提案装置1)と、情報端末2と、を備えている。
本実施形態に係るシステム100は、情報端末2を複数備えている。
また、本実施形態に係るシステム100は、データベース(以下、DB3)を更に備えている。
各装置1~3は、通信ネットワークN(例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等)を介して互いに通信可能となっている。
【0029】
〔1-1.土地活用方法提案装置〕
提案装置1は、PC、専用の装置等で構成されている。
この提案装置1の詳細については後述する。
【0030】
〔1-2.情報端末〕
情報端末2は、例えば、PC、スマートフォン、タブレット端末等で構成され、例えば、住宅メーカーや不動産会社の営業担当者等によって所持される。
情報端末2は、表示部21を備え、提案装置1から受信した内容を表示可能となっている。
本実施形態に係る情報端末2は、操作部22を有するとともにブラウザのアプリケーションがインストールされており、ユーザによって操作部22になされた操作に従って提案装置1が生成する各種ウェブページを表示するようになっている。
なお、情報端末2は、システム100専用のアプリケーションがインストールされたものであって、提案装置1から受信した内容に基づいて、表示画面を自ら生成して表示するようになっていてもよい。
【0031】
〔1-3.DB〕
DB3は、管理手段をなすもので、少なくとも詳細提案内容をユーザと対応付けて管理する。
本実施形態に係るDB3は、一次情報、二次情報、簡易提案内容、及び詳細提案内容を、ユーザと対応付けてそれぞれ管理する。
なお、一次情報、二次情報、簡易提案内容、及び詳細提案内容の内容については後述する。
【0032】
<2.土地活用方法提案装置の詳細>
次に、上記システム100が備える提案装置1の詳細について説明する。
図2は提案装置1をを含むシステム100の一部を表すブロック図、
図3,4,6,7、,12~14は情報端末2が表示する画面を示す図、
図5はシステム100の動作を示すシーケンス図、
図9~11はシステム100が出力する簡易提案内容を示す図、
図15~20はシステム100が出力する詳細提案内容の一例を示す図である。
【0033】
〔2-1.土地活用方法提案装置の具体的構成〕
提案装置1は、
図2に示すように、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、を備えている。
各部11~13は、バス等で電気的に接続されている。
なお、提案装置1は、表示部及び操作部のうちの少なくとも一方を備えていてもよい。
【0034】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等により構成されている。
ROMは、後述する各種動作をするための各種プログラム等を記憶している。
そして、CPUは、ROMに記憶されている各種プログラムを読み出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行し、提案装置1各部の動作を集中制御するようになっている。
【0035】
記憶部12は、不揮発性のメモリーやハードディスク等により構成されている。
記憶部12は、後述する各種表示画面や提案書のフォーマット、後述する一次情報及び二次情報のうち選択形式で入力される情報の選択肢(プルダウンリスト)等を記憶している。
【0036】
通信部13は、通信モジュール等で構成されている。
そして、通信部13は、通信ネットワークNを介して有線又は無線で接続された他の装置(情報端末2、DB3等)との間で各種信号や各種データを送受信するようになっている。
【0037】
〔2-2.土地活用方法提案装置の動作〕
上記のように構成された提案装置1の制御部11は、以下のように動作する。
【0038】
(登録)
例えば、制御部11は、ユーザを登録するようになっている。
具体的には、制御部11は、所定条件が成立したことを契機として、図示しないユーザ登録画面のウェブページを生成し、それを情報端末2の表示部21に表示させる。
所定条件は、例えば、ユーザがシステム100に初めてアクセスしたこと等である。
ユーザが情報端末2の操作部22を操作することにより、ユーザ登録画面にユーザ情報(ID、パスワード等)が入力されると、情報端末2は、入力されたユーザ情報を制御部11へ送信する。
ユーザ情報を受信すると、制御部11は、ユーザ情報をDB3へ登録する。
なお、制御部11は、ユーザ情報を記憶部12に記憶させるようになっていてもよい。
【0039】
(ログイン)
また、制御部11は、情報端末2を利用するユーザを識別するようになっている。
具体的には、制御部11は、所定条件が成立したことを契機として、図示しないログイン画面のウェブページを生成し、それを情報端末2の表示部21に表示させる。
所定条件は、例えば、システム100の電源がオンにされたこと、ユーザ登録がなされた後にユーザがシステム100にアクセスしたこと等である。
ユーザが情報端末2の操作部22を操作することにより、ログイン画面にユーザ情報(ID、パスワード等)が入力されると、情報端末2は、入力されたユーザ情報を制御部11へ送信する。
これにより、制御部11は、情報端末2を利用しているユーザを識別する。
なお、システム100が他のシステムと連携している場合、制御部11は、他のシステムにおいて受け付けたログイン情報を用いてユーザを識別するようになっていてもよい。
制御部11は、以上説明してきた動作をすることにより識別手段をなす。
【0040】
(提案対象顧客の選択)
また、制御部11は、提案対象となる(後述する各種提案内容を見せる)顧客を選択するようになっている。
具体的には、制御部11は、例えば
図3に示すような顧客一覧画面S
1のウェブページを生成し、それを情報端末2の表示部21に表示させる。
ユーザが情報端末2の操作部22を操作することにより、顧客一覧画面S
1に表示された複数の顧客の中からいずれかの顧客が選択されると、情報端末2は、選択された顧客の情報を要求する信号を制御部11へ送信する。
信号を受信した後、制御部11は、
図4に示すような顧客提案一覧画面S
2のウェブページを生成し、それを情報端末2の表示部21に表示させる。
この顧客提案一覧画面S
2から始まる各種動作は、選択された(提案対象の)顧客毎に行われることとなる。
【0041】
(顧客登録)
また、制御部11は、所定条件が成立したことを契機として、顧客を新規登録するようになっている。
所定条件には、例えば、
図3に示した顧客一覧画面S
1の新規登録ボタンB
11が操作されること等が含まれる。
具体的には、制御部11は、図示しない顧客登録画面のウェブページを生成し、それを情報端末2の表示部21に表示させる。
ユーザが情報端末2の操作部22を操作することにより、顧客登録画面に顧客名が入力されると、情報端末2は、入力された顧客名を制御部11へ送信する。
顧客名を受信すると、制御部11は、顧客名をDB3へ登録する。
なお、制御部11は、顧客名を記憶部12に記憶させるようになっていてもよい。
【0042】
(一次情報の取得)
また、制御部11は、所定条件が成立したことを契機として、第一取得処理を実行する。
所定条件には、例えば、
図4に示した顧客提案一覧画面S
2の簡易提案入力ボタンB
21が操作され(ステップS1:
図5参照)、情報端末2から一次情報入力画面の要求がなさたこと(ステップS2)等が含まれる。
この第一取得処理において、制御部11は、土地の活用に関する複数パターンの一次情報を情報端末2から取得する。
本実施形態に係る第一取得処理では、制御部11は、一次情報を、通信部13を介して受信する。
【0043】
一次情報は、敷地情報、建築計画情報、賃貸条件情報、工事費情報、及び資金計画情報のうちの少なくともいずれかの情報を含んでいる。
本実施形態に係る一次情報は、これらをすべて含んでいる。
【0044】
敷地情報は、土地所在地情報、敷地面積情報、路線価情報、用途地域情報、建ぺい率情報、容積率情報、防火地域情報、高度地区情報、提案種類情報、及び提案名情報のうちの少なくともいずれかの情報を含んでいる。
本実施形態に係る敷地情報は、これらをすべて含んでいる。
防火地区情報は、防火地域の指定の有無又は指定の種類である。
高度地区情報は、高度地区の指定の有無又は指定の種類である。
また、本実施形態に係る提案名には、提案内容のイメージ
図Iが含まれる。
【0045】
建築計画情報は、工法・構造、階数、建築面積、延床面積、及び課税標準価格のうちの少なくともいずれかの情報を含んでいる。
本実施形態に係る建築計画情報は、これらをすべて含んでいる。
【0046】
賃貸条件情報は、賃貸部分情報、及び駐車場情報のうちの少なくとも一方の情報を含んでいる。
本実施形態に係る賃貸条件情報は、これらをすべて含んでいる。
【0047】
工事費情報は、建物本体建築費情報、付帯工事費情報、外装工事費情報、諸費用情報、及び消費税率情報のうちの少なくともいずれかの情報を含んでいる。
本実施形態に係る工事費情報は、これらをすべて含んでいる。
【0048】
資金計画情報は、自己資金情報、借入金額情報、金利情報、及び返済期間情報のうちの少なくともいずれかの情報を含んでいる。
本実施形態に係る資金計画情報は、これらをすべて含んでいる。
【0049】
本実施形態に係る第一取得処理において、制御部11は、まず、
図6,7に示すような一次情報入力画面S
3のウェブページを生成し(ステップS3:
図5参照)、それを情報端末2の表示部21に表示させる(ステップS4)。
本実施形態に係る一次情報入力画面S
3は、例えば
図6に示したように、第一情報入力領域R
31と、複数(2以上)の第二情報入力領域R
32と、タブ表示領域R
33と、を有している。
【0050】
第一情報入力領域R31は、複数の敷地情報入力欄C31を有している。
敷地情報入力欄C31は、上記一次情報のうちの敷地情報が入力される欄である。
本実施形態に係る敷地情報入力欄C31のうちの一部(用途地域の入力欄、防火地域の指定の有無の入力欄、高度地区の指定の有無の入力欄)は、所定操作(タップ、クリック等)がなされるとプルダウンリストが表示されるようになっており、このプルダウンリストの中のいずれかの項目に所定操作がなされると、操作された項目を選択された項目として入力するようになっている。
それ以外の敷地情報入力欄C31は、例えばキーボードやテンキー等を用いて文字や数値を入力するようになっている。
【0051】
各第二情報入力領域R
32は、
図7に示したように、複数の一次情報入力欄C
32と、画像選択欄C
33と、を有している。
一次情報入力欄C
32は、上記一次情報のうち敷地情報以外の情報が入力される欄である。
本実施形態に係る一次情報入力欄C
32のうちの一部(提案の種類の入力欄)は、所定操作(タップ、クリック等)がなされるとプルダウンリストが表示されるようになっている。
提案の種類のプルダウンリストには、例えば、貸住戸、貸住戸(併用住宅)、貸店舗、貸店舗(併用住宅)、自宅、駐車場、更地(売却)等の項目が含まれる。
このプルダウンリストの中のいずれかの項目に所定操作がなされると、操作された項目を選択された項目として入力するようになっている。
それ以外の一次情報入力欄C
32は、例えばキーボードやテンキー等を用いて文字や数値を入力するようになっている。
また、本実施形態に係る一次情報入力欄C
32のうち、提案名の入力欄を除く他の入力欄に一次情報が入力されると、制御部11は、他の入力欄に入力された一次情報に基づいて提案名を自動で生成し、それを提案名の入力欄に表示させる。
なお、この提案名の入力欄に自動で表示された提案名は、ユーザの入力に応じて変更することもできる。
【0052】
画像選択欄C
33は、後述する簡易提案書に表示する提案内容のイメージ
図Iを設定する欄である。
画像選択欄C
33は、所定操作(例えば、タップ、クリック等)がなされると
図8に示すようなイメージ
図Iの一覧を表示し、この中から表示させたいイメージ
図Iを選択することが可能となっている。
また、画像選択欄C
33は、
図7に示した画像登録ボタンB
31が操作されると、情報端末2に格納されている画像の一覧を表示し、この中からイメージ
図Iの代わりに表示させたい画像を選択することが可能となっている。
【0053】
本実施形態に係る複数の第二情報入力領域R
32は、
図6に示したように、横並び表示される。
また、横並びになった複数の第二情報入力領域R
32は、所定操作(スライドバーのドラッグ、フリック、スワイプ等)がなされると、横方向に移動可能となっている。
複数の第二情報入力領域R
32は、その数次第では、一次情報入力画面S
3の中に入りきらない(画面の外に切れてしまう)場合があるが、横方向に移動可能とすることで、ユーザは、多数の第二情報入力領域R
32を容易に閲覧することができる。
【0054】
タブ表示領域R33は、複数(2以上)のタブTを表示する。
各タブTは、複数の第二情報入力領域R32のそれぞれに対応している。すなわち、タブ表示領域R33には、第二情報入力領域R32と同数のタブTが表示される。
各タブTには、対応する第二情報入力領域R32の提案名が表示される。
複数のタブTは、一次情報入力画面S3の中に入りきるようになっている。
そして、タブTが操作(クリック、タッチ等)されると、制御部11は、複数の第二情報入力領域R32の集まりを、対応する第二情報入力領域R32が先頭(一番左)に来るよう移動させる。
【0055】
ユーザが情報端末2の操作部22を操作することにより、一次情報入力画面S
3の各敷地情報入力欄C
31に敷地情報が入力され、一の第二情報入力領域R
32の各一次情報入力欄C
32に一次情報が入力されると(ステップS5:
図5参照)、情報端末2は、入力された一次情報を提案装置1(制御部11)へ送信する(ステップS6)。
本実施形態に係る第一取得処理において、情報端末2は、一次情報入力画面S
3の保存ボタンB
32が操作されたことを契機として、一次情報を提案装置1へ送信する。
制御部11は、情報端末2から一次情報を取得すると、それをDB3へ保存する(ステップS7)。
なお、制御部11は、取得した一次情報を記憶部12へ記憶させるようになっていてもよい。
【0056】
また、他の第二情報入力領域R32の各一次情報入力欄C32に(別パターンの)一次情報が入力されると(ステップS8)、情報端末2は、入力された一次情報を提案装置1(制御部11)へ送信する(ステップS9)。
【0057】
また、保存ボタンB
32が操作されると、制御部11は、一次情報入力画面S
3を閉じ、
図4に示した顧客提案一覧画面S
2のウェブページを再び情報端末2の表示部21に表示させる。
その後、顧客提案一覧画面S
2の簡易提案入力ボタンB
21が再び操作されると、制御部11は、新たな一次情報入力画面S
3のウェブページを情報端末2の表示部21に表示させる。
ユーザが情報端末2の操作部22を操作することにより、新たな一次情報入力画面S
3の各一次情報入力欄C
32に新たな(別パターンの)一次情報が入力されると(ステップS8)、情報端末2は、入力された一次情報を提案装置1(制御部11)へ送信する(ステップS9)。
制御部11は、情報端末2から新たな一次情報を取得すると、それを以前に保存した一次情報とは別にしてDB3へ保存する(ステップS10)。
これにより、提案装置1及び情報端末2は、以前に受け付けた一次情報と別パターンの一次情報の入力を受け付けたことになる。
【0058】
なお、本実施形態に係る第一取得処理において、制御部11は、以前に受け付けた一次情報をコピーすることが可能となっている。
具体的には、制御部11は、一次情報入力画面S3のコピーボタンB33が操作されると、
操作されたコピーボタンB33を有する第二情報入力領域R32の隣に、新たな第二情報入力領域R32を、以前に受け付けた一次情報が入力された形で表示させる。
操作されたコピーボタンB33を有する第二情報入力領域R32の隣に他の第二情報入力領域R32が既に存在する場合、制御部11は、新たな第二情報入力領域R32を、操作されたコピーボタンB33を有する第二情報入力領域R32と他の第二情報入力領域R32との間に割り込み表示させる。
【0059】
ユーザが情報端末2の操作部22を操作することにより、一次情報入力画面S3の各一次情報入力欄C32に入力されている一次情報の一部が変更された状態で、保存ボタンB32が操作されると、情報端末2は、変更された一次情報を、他の変更されていない一次情報と共に提案装置1(制御部11)へ送信する。
制御部11は、情報端末2から一次情報(変更されたものを含む)を取得すると、それを以前に保存した一次情報とは別にしてDB3へ保存する。
これにより、提案装置1及び情報端末2は、コピーした一次情報の一部の変更を受け付けることで、以前に受け付けた一次情報と別パターンの一次情報の入力を受け付けたことになる。
こうすることで、以前に受け付けた一次情報と共通するものについては、ユーザによる新規の入力が不要となるため、簡易提案内容の出力に一次情報が多数必要となる場合であっても、ユーザによる一次情報の入力の手間を低減することができる。
【0060】
制御部11は、以上説明してきた第一取得処理を実行することにより、第一取得手段をなす。
また、提案装置1及び情報端末2は、以上説明してきた一連の動作をすることにより、第一受付手段をなす。
【0061】
(簡易提案内容の出力制御)
また、制御部11は、所定条件が成立したことを契機として、第一出力制御処理を実行する。
所定条件には、例えば、
図7に示した一次情報入力画面S
3の出力ボタンB
34が操作され(ステップS11:
図5参照)、情報端末2から簡易提案書の要求がなされること(ステップS12)等が含まれる。
この第一出力制御処理において、制御部11は、取得した複数パターンの一次情報に基づいて、複数種類の簡易提案内容を、パターン毎に並べて表示される形で情報端末2に出力させる。
簡易提案内容は、土地の活用方法に関する簡易な提案内容である。
【0062】
簡易提案内容は、提案構成、賃貸概要、建物総床面積、構造・階数、建物本体建築費、概算総予算、自己資金額、借入金額、金利/返済期間、収入額、支出額、収支差額、及び表面利回りのうちの少なくともいずれかを含んでいる。
本実施形態に係る簡易提案内容には、これらを全て含んでいる。
【0063】
本実施形態に係る第一出力制御処理において、制御部11は、例えば
図9に示すような簡易提案内容が記載された簡易提案書D
1のデータ(例えばPDFデータ)を生成し(ステップS13:
図5参照)、通信部13を介してそのデータを情報端末2へ送信することにより、当該データに基づく簡易提案書D
1の画像を情報端末2の表示部21に表示させる(ステップS14)。
【0064】
簡易提案書D1は、敷地情報記載領域R11と、複数の提案内容記載領域R12と、を有している。
敷地情報記載領域R11は、入力を受け付けた一次情報のうち敷地情報が記載される領域である。
提案内容記載領域R12は、簡易提案内容が記載された領域である。
各提案内容記載領域R12は、一次情報入力画面S3の複数の第二情報入力領域R32のそれぞれに対応している。
【0065】
各提案内容記載領域R
12における、提案構成、賃貸概要、建物総床面積、構造・階数、建物本体建築費、自己資金額、借入金額及び金利/返済期間の記載欄には、一次情報として入力されたものと同じ内容が記載されている。
また、各提案内容記載領域R
12における概算総予算の記載欄には、一次情報の工事費の合計に相当する金額が記載されている。
また、収入額、支出額、収支差額及び表面利回りの記載欄には、制御部11が一次情報に基づいて算出した値が記載されている。
なお、一次情報入力画面S
3で、提案の種類(一次情報)に更地(売却)が入力された場合、提案内容記載領域R
12には、例えば
図10(一番右側の提案内容記載領域R
12)に示すように、売却査定額、譲渡所得、仲介手数料、諸費用、売却物件の種類、特別控除の特例適用の有無、手取り収入等が記載される。
【0066】
また、本実施形態に係る第一出力制御処理において制御部11が出力する簡易提案内容には、活用方法のイメージ
図Iが含まれる。
こうすることで、土地所有者は、イメージ
図Iを見ることで、土地活用方法を具体的に想像し易くなる。
【0067】
また、本実施形態に係る第一出力制御処理において、制御部11は、簡易提案内容を、ユーザが所望するものに絞って出力させることが可能となっている。
具体的には、
図7に示した一次情報入力画面S
3の各第二情報入力領域R
32は、それぞれ出力チェック欄C
34を有している。
そして、制御部11は、出力チェック欄C
34にチェックが入れられた第二情報入力領域R
32に対応する提案内容記載領域R
12のみを有する簡易提案書D
1のデータを出力する。
【0068】
このため、最大表示数(5つ)の第二情報入力領域R
32の出力チェック欄C
34にチェックが入れられると、
図9に示したような最大表示数の提案内容記載領域R
12を有する簡易提案書D
1が生成される。
また、最大表示数未満(2~4つ)の第二情報入力領域R
32の出力チェック欄C
34にチェックが入れられる、又は入力された一次情報のパターン数が最大表示数未満である場合、例えば
図11に示すように、提案内容記載領域R
12が最大表示数未満(2~4つ)の簡易提案書D
1のデータが出力される。
なお、提案内容記載領域R
12の表示数が少ない(例えば2つ)の場合、制御部11は、
図11(a)に示したように、提案内容記載領域R
12の横幅が、表示数が相対的に多い場合(
図11(b),(c)に示す場合)よりも広い簡易提案書D
1のデータを出力するようになっていてもよい。
【0069】
また、この第一出力制御処理において、制御部11は、簡易提案書D1のPDFデータを情報端末2へ表示させるのではなく、簡易提案書D1と同様のレイアウトの簡易提案画面のウェブページを情報端末2へ表示させるようになっていてもよいし、簡易提案書のデータを他の装置(例えばプリンタ等)へ送信するようになっていてもよい。
システム100は、これら一連の動作をすることにより、受け付けた複数パターンの一次情報に基づいて、複数種類の簡易提案内容を、パターン毎に並べて出力する。
【0070】
また、本実施形態に係る第一出力制御処理において、制御部11は、出力する複数の簡易提案内容の表示順を変更することが可能となっている。
具体的には、
図7に示した一次情報入力画面S
3は、右移動ボタンB
35と、左移動ボタンB
36と、を有している。
右移動ボタンB
35は、対応する提案内容記載領域R
12を右に移動させることを指示するボタンである。
左移動ボタンB
36は、対応する提案内容記載領域R
12を左に移動させることを指示するボタンである。
そして、右移動ボタンB
35又は左移動ボタンB
36が操作された状態で出力ボタンB
34が操作されると、制御部11は、提案内容記載領域R
12が並び替えられた(移動対象の提案内容記載領域R
12が隣接する他の提案内容記載領域R
12と入れ替えられた)簡易提案書D
1を生成する。
このように、複数の簡易提案内容を、例えば勧めたい順に並べ替えることで、最も勧めたい簡易提案内容を土地所有者に最初に見せることができるため、ユーザは土地所有者への提案をより円滑に行うことができる。
【0071】
なお、簡易提案書D1のデータを編集可能な形式で生成する場合、制御部11は、ユーザが情報端末2の表示部21に表示された移動対象の提案内容記載領域R12に所定操作を行った(例えば、移動させたい方向へドラッグした)ことに基づいて、提案内容記載領域R12を並び替えるようになっていてもよい。
【0072】
また、本実施形態に係る第一出力制御処理において、制御部11は、出力する複数の簡易提案内容のうちの少なくともいずれかの態様を他の簡易提案内容と異ならせることが可能となっている。
具体的には、
図7に示した一次情報入力画面S
3は、提案チェック欄C
35を有している。
そして、制御部11は、提案チェック欄C
35にチェックが入れられると、一次情報入力画面S
3に入力されている一次情報に対応する提案内容記載領域R
12を強調表示態様にする。
本実施形態に係る強調表示態様は、例えば、
図9に示したように、対象の提案内容記載領域を他の提案内容記載領域R
12の枠とは異なる色(例えば赤)の太枠Fで囲み、枠の上部にお勧めの内容である旨を表示する態様となっている。
このように、最も勧めたい簡易提案内容の態様を他の簡易提案内容と異ならせることで、最も勧めたい簡易提案内容が土地所有者の目につきやすくなるため、ユーザは土地所有者への提案をより円滑に行うことができる。
【0073】
なお、強調表示態様は、枠の色を他の提案内容記載領域R12と異ならせるだけでのものであってもよいし、色を変えずに枠を太くするだけであってもよい。
また、この第一出力制御処理において、制御部11は、対象の提案内容記載領域R12を強調表示態様にするのではなく、他の提案内容記載領域R12を見づらくする(表示色を薄くする、ぼかす等)ようになっていてもよい。
また、一次情報入力画面S3にチェックボックスを設けず、この第一出力制御処理において、制御部11は、各簡易提案内容の一次情報を比較して、いずれかの提案内容記載領域R12の態様を自動的に異ならせるようになっていてもよい。
【0074】
制御部11は、以上説明してきた第一出力制御処理を実行することにより、第一出力制御手段をなす。
また、提案装置1及び情報端末2は、以上説明してきた一連の動作をすることにより、第一出力手段をなす。
【0075】
(二次情報の取得)
また、制御部11は、所定条件が成立したことを契機として、第二取得処理を実行する。
所定条件には、例えば、
図4に示した顧客提案一覧画面S
2の第一登録ボタンB
22が操作されること、顧客提案一覧画面S
2の第二登録ボタンB
23が操作され(ステップS15:
図5参照)、情報端末2から二次情報入力画面の要求がなされること(ステップS16)、等が含まれる。
この第二取得処理において、制御部11は、二次情報を情報端末2から取得する。
本実施形態に係る第二取得処理では、制御部11は、二次情報を、通信部13を介して受信する。
【0076】
二次情報は、基本情報、敷地情報、差別化計画情報、建築計画情報、賃貸条件情報、事業予算・資金計画情報、各種経費情報、原価償却費情報、及び収支計算期間情報のうちの少なくともいずれかの情報を含んでいる。
本実施形態に係る二次情報は、これらをすべて含んでいる。
【0077】
基本情報は、提案名情報、事業主情報、賃貸契約方法情報、及び火災保険情報のうちの少なくともいずれかの情報を含んでいる。
本実施形態に係る基本情報は、これらをすべて含んでいる。
【0078】
敷地情報は、所在地情報、敷地面積情報(既取得分、新規取得分)、取得費情報、路線価情報、固定資産税評価額情報、用途地域情報、建ぺい率情報、容積率情報、防火地域情報、高度地区情報、道路情報、ガス情報、上水道情報、及び下水道情報のうちの少なくともいずれかの情報を含んでいる。
本実施形態に係る敷地情報は、これらをすべて含んでいる。
【0079】
差別化計画情報は、周辺市場状況情報、ターゲット情報、コンセプト・テーマ関連情報、差別化項目情報、又はアドバイス情報に大別される。
周辺市場状況情報は、供給状況情報、入居状況情報、入居者タイプ情報、及び家賃相場情報のうちの少なくともいずれかの情報を含んでいる。
本実施形態に係る差別化計画情報は、これらをすべて含んでいる。
ターゲット情報は、ターゲットになる入居者像に関する情報である。
コンセプト・テーマ関連情報は、コンセプト情報、テーマ情報の少なくともいずれかの情報を含んでいる。
差別化項目情報は、住宅に取り付ける設備である。
アドバイス情報は、賃貸経営をするにあたっての土地所有者へのアドバイスである。
【0080】
建築計画情報は、商品情報、種別情報、工法・構造情報、建築面積情報、延床面積情報、登記面積情報、施工床面積情報、賃貸部分情報、自己使用部分情報、及び駐車場情報のうちの少なくともいずれかの情報を含んでいる。
本実施形態に係る建築計画情報は、これらをすべて含んでいる。
【0081】
賃貸条件情報は、建物関連情報、駐車場関連情報、又は賃料変動情報に大別される。
建物関連情報は、種別情報、間取り情報、専有面積情報、戸数情報、賃料情報、共益費情報、敷金情報、保証金情報、及び礼金情報のうちの少なくともいずれかの情報を含んでいる。
駐車場関連情報は、台数情報、駐車料情報、共益費情報、敷金情報、保証金情報、及び礼金情報のうちの少なくともいずれかの情報を含んでいる。
賃料変動情報は、更新年数情報、賃料変動率情報、入居率情報、入れ替わり率情報、再入居までの空室月数情報、更新量情報、管理手数料情報、及び共益費増減情報のうちの少なくともいずれかの情報を含んでいる。
本実施形態に係る賃貸条件情報は、これらをすべて含んでいる。
【0082】
事業予算・資金計画情報は、事業予算情報、スケジュール情報、及び資金計画情報のうちの少なくともいずれかの情報を含んでいる。
本実施形態に係る事業予算・資金計画情報は、これらをすべて含んでいる。
【0083】
各種経費情報は、各種経費情報、及びその他収入情報のうちの少なくとも一方の情報を含んでいる。
本実施形態に係る各種経費情報は、これらをすべて含んでいる。
【0084】
原価償却費情報は、取得価額情報、配分情報、及び区分情報のうちの少なくともいずれかの情報を含んでいる。
本実施形態に係る原価償却費情報は、これらをすべて含んでいる。
【0085】
収支計算期間情報は、収支計算期間情報、1年目稼働月数情報、所得税計算情報、申告書種類情報、青色申告特別控除額情報、所得税計算方法情報、復興特別所得税情報、事業税情報、資産運用利回り情報、資金運用対象額情報、利回り計算分母情報、及びお客様収入情報のうちの少なくともいずれかの情報を含んでいる。
【0086】
本実施形態に係る第二取得処理において、制御部11は、例えば
図12,13に示すような二次情報入力画面S
4のウェブページを生成し(ステップS17:
図5参照)、それを情報端末2の表示部21に表示させる(ステップS18)。
本実施形態に係る二次情報入力画面S
4は、例えば
図12に示すように、入力情報選択領域R
41と、入力領域R
42と、を有している。
【0087】
入力情報選択領域R41は、複数の第一選択ボタンB41と、第二選択ボタンB42と、を有している。
各第一選択ボタンB41には、入力する二次情報の種類(基本情報、敷地情報、差別化計画情報、建築計画情報、賃貸条件情報、事業予算・資金計画情報、各種経費情報、原価償却費情報、及び収支計算期間情報)が表示されている。
第二選択ボタンB42には、二次情報を出力する旨(例えば「提案書PDF」等)が表示されている。
第一,第二選択ボタンB41,B42は、所定操作(タップ、クリック等)がなされると、選択されたこととなり、表示態様を選択ボタンB41,B42と異ならせる。
【0088】
入力領域R42は、複数種類の表示パターンを有している。
制御部11は、入力情報選択領域R41の選択状況に応じて表示パターンを切り替える。
【0089】
第一選択ボタンB41が選択されたことに伴い表示される入力領域R42は、複数の二次情報入力欄C41を有している。
二次情報入力欄C41は、上記二次情報が入力される欄である。
本実施形態に係る二次情報入力欄C41のうちの一部(用途地域情報、防火地域情報、高度地区情報、道路情報、ガス情報、上水道情報、下水道情報、コンセプト情報、テーマ情報、商品情報、種別情報、工法・構造情報、工事費情報(項目)、脚注の入力欄)は、所定操作(タップ、クリック等)がなされるとプルダウンリストが表示されるようになっており、このプルダウンリストの中のいずれかの項目に所定操作がなされると、操作された項目を入力するようになっている。
また、本実施形態に係る二次情報入力欄C41のうちの一部(供給状況情報、入居状況情報、入居者タイプ情報、ターゲット情報、差別化項目情報、賃貸部分情報(種別)、事業予算、工事費情報(消費税)、創業経費情報(計算方法)、各種経費情報の入力欄)は、ラジオボタン又はチェック欄を有しており、所定操作(タップ、クリック等)がなされると、操作された項目を入力するようになっている。
それ以外の二次情報入力欄C41は、例えばキーボードやテンキー等を用いて文字や数値を入力するようになっている。
【0090】
第二選択ボタンB
42が選択されたことに伴い表示される入力領域R
42は、
図13に示したように、出力ボタンB
44を有している。
本実施形態に係る入力領域R
42は、複数の出力ボタンB
44を有している。
また、本実施形態に係る入力領域R
42は、複数のチェック欄C
42と、一括出力ボタンB
45と、を有している。
【0091】
ユーザが情報端末2の操作部22を操作することにより、二次情報入力画面S
4の各二次情報入力欄C
41に二次情報が入力されると(ステップS19:
図5参照)、情報端末2は、入力された二次情報を提案装置1(制御部11)へ送信する(ステップS20)。
本実施形態に係る第二取得処理において、情報端末2は、二次情報入力画面S
4の保存ボタンB
43が操作されたことを契機として、二次情報を提案装置1へ送信する。
制御部11は、情報端末2から二次情報を取得すると、それをDB3へ保存する(ステップS21)。
なお、制御部11は、取得した二次情報を記憶部12へ記憶させるようになっていてもよい。
【0092】
なお、第二登録ボタンB23が操作されたことを契機として第二取得処理を実行する場合、制御部11は、この第二取得処理において、制御部11は、情報端末2へ送信した複数の簡易提案内容のうち選択された簡易提案内容に対応する二次情報を情報端末2から取得する。
具体的には、制御部11は、操作された第二登録ボタンB23に対応する簡易提案内容の一次情報のうち、二次情報と重複する一次情報が入力された二次情報入力画面S4のウェブページを生成し、それを情報端末2の表示部21に表示させる。
すなわち、制御部11は、重複する一次情報を、二次情報として引き継ぐ。
本実施形態に係る二次情報と重複する一次情報は、所在地情報、敷地面積情報(既取得分)、路線価情報、用途地域情報、建ぺい率情報、容積率情報、防火地区情報、高度地区情報、工法・構造情報、建築面積情報、延床面積情報、賃貸部分情報、駐車場情報、及び工事費情報(建物本体建築費情報、付帯工事費情報、外装工事費情報、諸費用情報)のうちの少なくともいずれかの情報となっている。
【0093】
システム100は、これら一連の動作をすることにより、出力した複数の簡易提案内容のうちの選択された簡易提案内容に対応する二次情報の入力を受け付ける。
【0094】
なお、この場合、制御部11は、二次情報の一部項目について一次情報と異なる内容の入力を受け付けると(ステップS22)、次に一次情報入力画面S
3を表示させる際、元の一次情報とは一部項目の内容が異なる新たな一次情報を生成するか否かの選択肢(例えば
図14に示すような、「はい」ボタンB
37、「いいえ」ボタンB
38)を表示させ、生成する旨の選択がなされた(「はい」ボタンB
37が操作された)場合に、元の一次情報とは一部項目の内容が異なる新たな一次情報が入力された第二情報入力領域R
32を生成し(ステップS23)、別パターンの一次情報として入力を受け付け送信する(ステップS24)。
制御部11は、情報端末2から新たな二次情報を取得すると、それをDB3へ保存する(ステップS25)。
一方、生成する旨の選択がなされなかった(「いいえ」ボタンB
38が操作された)場合、制御部11は、元の一次情報の一部項目を、新たに入力された二次情報と整合するよう変更する。
こうすることで、受け付けた二次情報の一部項目の内容が、既に受け付けている一次情報の内容と異なる場合があっても、二次情報に合わせて変更された新たな一次情報が生成されるため、詳細提案内容と、それに対応する簡易提案内容との間に矛盾が生じない。
【0095】
制御部11は、以上説明してきた第二取得処理を実行することにより、第二取得手段をなす。
また、提案装置1及び情報端末2は、以上説明してきた一連の動作をすることにより、第二受付手段をなす。
【0096】
(詳細提案内容の出力制御)
また、制御部11は、所定条件が成立したことを契機として、第二出力制御処理を実行する。
所定条件には、例えば、
図13に示した二次情報入力画面S
4の出力ボタンB
44,B
45が操作され(ステップS26:
図5参照)、情報端末2から詳細提案書の要求がなされること(ステップS27)等が含まれる。
この第二出力制御処理において、制御部11は、取得した二次情報に基づいて、詳細提案内容を情報端末2に出力させる。
詳細提案内容は、土地の活用方法についての詳細な提案内容である。
【0097】
本実施形態に係る第二出力制御処理において、制御部11は、詳細提案内容が記載された詳細提案書D2のデータ(例えばPDFデータ)を生成し(ステップS28)、通信部13を介してそのデータを情報端末2へ送信することで、当該データに基づく詳細提案書D2の画像を情報端末2の表示部21に表示させる(ステップS29)。
【0098】
本実施形態に係る詳細提案書D
2は、敷地状況調査報告書D
21、第一経営計画書D
22、第二経営計画書D
23、要約収支計画書D
24、詳細収支計画書D
25、及び借入金完済時点予測書D
26のうちの少なくともいずれかの書類を含んでいる。
図13に示した入力領域R
42の複数の出力ボタンB
44及び複数のチェック欄C
42は、各書類D
21~D
26に対応しており、制御部11は、いずれかの出力ボタンB
44が操作される、又は少なくともいずれかのチェック欄C
42にチェックが入れられた状態で一括出力ボタンB
45が操作されることで、対応する書類D
21~D
26を出力する。
なお、第一経営計画書D
22及び第二経営計画書D
23は一つの経営計画書にまとめられていてもよい。
また、制御部11は、詳細提案書D
2として、上記書類D
21~D
26以外の書類のデータを生成するようになっていてもよい。
【0099】
敷地状況調査報告書D
21は、
図15に示すように、敷地状況記載欄C
211、周辺市場状況記載欄C
212、ターゲットになる入居者像記載欄C
213、コンセプト記載欄C
214、テーマ記載欄C
215、差別化項目記載欄C
216、アドバイス記載欄C
217のうちの少なくともいずれかの記載欄を有している。
敷地状況記載欄C
211の記載内容には、二次情報として入力された敷地情報が反映されている。
周辺市場状況記載欄C
212、ターゲットになる入居者像記載欄C
213、コンセプト記載欄C
214、テーマ記載欄C
215、差別化項目記載欄C
216、及びアドバイス記載欄C
217の記載内容には、二次情報として入力された差別化計画情報が反映されている。
【0100】
第一経営計画書D
22には、
図16に示すように、事業計画記載欄C
221、賃貸条件記載欄C
222、賃料変動率記載欄C
223、スケジュール記載欄C
224うちの少なくともいずれかの記載欄を有している。
事業計画記載欄C
221の記載内容には、二次情報として入力された建築計画情報が反映されている。
賃貸条件記載欄C
222の記載内容には、二次情報として入力された賃貸条件情報のうちの建物情報及び駐車場情報のうちの少なくとも一方が反映されている。
賃料変動率記載欄C
223の記載内容には、二次情報として入力された賃貸条件情報のうちの賃料の変動率情報が反映されている。
スケジュール記載欄C
224の記載内容には、二次情報として入力された事業予算・資金計画情報のうちのスケジュール情報が反映されている。
【0101】
第二経営計画書D
23は、
図17に示すように、事業予算記載欄C
231、資金計画記載欄C
232、各種経費記載欄C
233、及び減価償却費記載欄C
234うちの少なくともいずれかの記載欄を有している。
事業予算記載欄C
231の記載内容には、二次情報として入力された事業予算・資金計画情報のうちの事業予算情報が反映されている。
資金計画記載欄C
232の記載内容には、二次情報として入力された事業予算・資金計画情報のうちの資金計画情報が反映されている。
各種経費記載欄C
233の記載内容には、二次情報として入力された各種経費情報が反映されている。
減価償却費記載欄C
234の記載内容には、二次情報として入力された減価償却費情報が反映されている。
【0102】
要約収支計画書D
24は、
図18に示すように、数値記載欄C
241、及びグラフ記載欄C
242うちの少なくともいずれかの記載欄を有している。
数値記載欄C
241には、入力された二次情報に基づいて算出された、所定年目(例えば、1,5,15,20,30,35,40年目)における収入(賃料収入、その他収入、合計)、支出(借入金返済額、固定資産税・都市計画税、その他、合計)、及び収支(税引前資金収支、収支累計、借入金残高)の一覧表が記載されている。
グラフ記載欄C
242には、算出された、所定年目における収入、支出、及び収支がグラフ化されたものが記載されている。
【0103】
詳細収支計画書D
25には、
図19に示すように、入力された二次情報に基づいて算出された、各年目における収入(賃料収入、駐車料収入、空室控除、共益費収入、礼金・更新料収入、その他収入、合計)、支出(借入金返済額、固定資産税、都市計画税、共益費、管理手数料、建物維持管理費、建物修繕費、修繕積立金、火災保険料、広告費、その他、所得税・住民税、合計)、第一収支(税引前資金収支、収支累計、借入金残高)、第二収支(減価償却費、支払利息、固定資産税・都市計画税、共益費、管理手数料、建物維持管理費、建物修繕費、広告費、火災保険料、ローン保証料、水道過入金等、創業経費、その他、合計)、申告所得(本件不動産所得、青色申告特別控除額、繰越欠損金、申告所得)、及び利回り(表面利回り、税引前実質利回り、投下資本未回収残高)の一覧表が記載されている。
【0104】
借入金完済時点予測書D
26は、
図20に示すように、数値記載欄C
261、及びグラフ記載欄C
262うちの少なくともいずれかの記載欄を有している。
数値記載欄C
261には、入力された二次情報に基づいて算出された、各年目における収支累計、借入金残高、及びこれらの差額の一覧表が記載されている。
グラフ記載欄C
242には、算出された、各年目における収支累計、及び借入金残高がグラフ化されたものが記載されている。
【0105】
システム100は、これら一連の動作をすることにより、受け付けた二次情報に基づいて、詳細提案内容を出力することになる。
制御部11は、以上説明してきた第二出力制御処理を実行することにより、第二出力制御手段をなす。
また、提案装置1及び情報端末2は、以上説明してきた一連の動作をすることにより、第二出力手段をなす。
【0106】
(他ユーザ情報の閲覧)
また、制御部11は、一のユーザを認識している(一のユーザがログインしている)ときに、他のユーザと対応付けて受け付けた一次情報及び二次情報のうちの少なくとも一方の閲覧を可能とするようになっている。
具体的には、制御部11は、
図3に示した顧客一覧画面S
1の表示切替ボタンB
12が操作され、全体表示態様に切り替わると、顧客一覧画面S
1に、一のユーザの顧客の他、このシステム100に登録されている他のユーザの顧客も表示させる。
ユーザが情報端末2の操作部22を操作することにより、他のユーザの顧客が選択されると、情報端末2は、選択された他のユーザの顧客の提案内容を要求する信号を提案装置1(制御部11)へ送信する。
【0107】
信号を受信した後、制御部11は、他のユーザの顧客提案一覧画面S2のウェブページを情報端末2の表示部21に表示させる。
一のユーザが情報端末2の操作部22を操作することにより、顧客提案一覧画面S2の提案一覧の中からいずれかの提案が選択されると、情報端末2は、選択された提案に対応する入力画面S3,S4を要求する信号を提案装置1(制御部11)へ送信する。
信号を受信した後、制御部11は、一のユーザがログインしている状態で、他のユーザによって一次,二次情報が入力された入力画面S3,S4のウェブページを情報端末2の表示部21に表示させる。
【0108】
また、この場合も、制御部11は、入力画面S3,S4の出力ボタンB34,B44,B45が操作されると、対応する提案書D1,D2を情報端末2の表示部21へ表示させる。
すなわち、制御部11は、一のユーザを認識しているときに、他のユーザと対応付けられた簡易提案内容及び詳細提案内容のうちの少なくとも一方の閲覧も可能とするようになっている。
【0109】
こうすることで、他のユーザによって入力された一次情報及び二次情報のうちの少なくとも一方を、一のユーザが閲覧するといったことが可能となる。このため、一のユーザは、土地活用方法を土地所有者へ提案する際に、他のユーザの事例を参考にすることができる。
なお、この閲覧許可処理において、制御部11は、全ての他のユーザと対応付けられた提案内容の閲覧を可能とするのではなく、予め指定された(グループに含められた)他のユーザに対応付けられた提案内容のみ閲覧を可能とするようになっていてもよい。
提案装置1及び情報端末2は、以上説明してきた一連の動作をすることにより閲覧許可手段をなす。
【0110】
(他ユーザ情報の編集)
また、制御部11は、一のユーザを認識しているときに、他のユーザと対応付けて受け付けた一次情報及び二次情報のうちの少なくとも一方を編集することが可能となっている。
具体的には、一のユーザが情報端末2の操作部22を操作することにより、他のユーザによって一次,二次情報が入力された入力画面S3,S4の入力欄に入力されている内容が変更されると、情報端末2は、変更された一次,二次情報を提案装置1(制御部11)へ送信する。
制御部11は、情報端末2から変更された一次,二次情報を受信すると、それをDB3へ上書き保存する。
【0111】
また、この場合も、制御部11は、入力画面S3,S4の出力ボタンB34,B44,B45が操作されると、変更が反映された(編集された)提案書D1,D2を情報端末2の表示部21へ表示させる。
すなわち、制御部11は、一のユーザを認識しているときに、他のユーザと対応付けられた簡易提案内容及び詳細提案内容のうちの少なくとも一方を編集することも可能となっている。
【0112】
こうすることで、一のユーザが二次情報を入力することによって生成された詳細提案内容に、他のユーザ(例えば一のユーザの上司等)が修正を加えるといったことが可能となる。このため、一のユーザは、土地所有者に、より完成度の高い提案を行うことができる。
提案装置1及び情報端末2は、以上説明してきた一連の動作をすることにより編集手段をなす。
【0113】
<3.効果>
以上説明してきたように、本実施形態に係る提案装置1(システム100)は、複数パターンの一次情報を情報端末2から取得し(一次情報の入力を受け付け)、取得した(受け付けた)複数パターンの一次情報に基づいて、複数種類の簡易提案内容を、パターンごとに並べて表示される形で情報端末2へ出力(パターン毎に並べて出力)し、出力した複数の簡易提案内容のうち選択された簡易提案内容に対応する二次情報を情報端末2から取得し(二次情報の入力を受け付け)、取得した(受け付けた)二次情報に基づいて、詳細提案内容を情報端末2へ出力するようになっている。
【0114】
すなわち、提案装置1(システム100)は、情報端末2から一次情報を取得するだけで、複数の簡易提案内容を並べられた(一覧の)形で情報端末2へ出力する。
また、提案装置1(システム100)は、複数の簡易提案内容のうち選択された簡易提案内容に対応する二次情報を取得することで、選択とリンクする詳細提案内容を情報端末2へ出力する。
このため、本実施形態に係るシステム100によれば、土地所有者に、既存建物を存続させない場合を含めた各種土地活用方法を容易に提案することができる。
【0115】
<4.その他>
以上説明してきたシステム100は、主に、建物が建てられた土地の所有者を提案対象者とするものであったが、システム100は、建物が建てられていない更地(新規取得したものでも既取得のものでも可)の活用方法の提案にも利用することができる。
また、システム100がインターネット経由で通信するようになっている場合、提案装置1は、クラウドサーバとして構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0116】
100 土地活用方法提案システム
1 土地活用方法提案装置
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
2 情報端末
21 表示部
22 操作部
S1 顧客一覧画面
B11 新規登録ボタン
B12 表示切替ボタン
S2 顧客提案一覧画面
B21 簡易提案入力ボタン
B22 第一登録ボタン
B23 第二登録ボタン
S3 一次情報入力画面
R31 第一情報入力領域
C31 敷地情報入力欄
R32 第二情報入力領域
B31 画像登録ボタン
B32 保存ボタン
B33 コピーボタン
B34 出力ボタン
B35 右移動ボタン
B36 左移動ボタン
B37 「はい」ボタン
B38 「いいえ」ボタン
C32 一次情報入力欄
C33 画像選択欄
C34 出力チェック欄
C35 提案チェック欄
R33 タブ表示領域
T タブ
S4 二次情報入力画面
R41 入力情報選択領域
B41 第一選択ボタン
B42 第二選択ボタン
R42 入力領域
B43 保存ボタン
B44 出力ボタン
B45 一括出力ボタン
C41 二次情報入力欄
C42 チェック欄
D1 簡易提案書
R11 敷地情報記載領域
R12 提案内容記載領域
F 太枠
D2 詳細提案書
D21 敷地状況調査報告書
C211 敷地状況記載欄
C212 周辺市場状況記載欄
C213 入居者像記載欄
C214 コンセプト記載欄
C215 テーマ記載欄
C216 差別化項目記載欄
C217 アドバイス記載欄
D22 第一経営計画書
C221 事業計画記載欄
C222 賃貸条件記載欄
C223 賃料変動率記載欄
C224 スケジュール記載欄
D23 第二経営計画書
C231 事業予算記載欄
C232 資金計画記載欄
C233 種経費記載欄
C234 減価償却費記載欄
D24 要約収支計画書
C241 数値記載欄
C242 グラフ記載欄
D25 詳細収支計画書
D26 借入金完済時点予測書
C261 数値記載欄
C262 グラフ記載欄
D3 特定提案書
D31 投資分析
D32 手取収入比較表
D33 自宅部分諸経費内訳表
D4 付属資料
D41 自宅部分諸経費内訳表
D42 借入金返済スケジュール
D43 資金収支
D5 繰上返済
D51 繰上返済シミュレーション
D52 借入金完済時点予測グラフ
3 データベース
N 通信ネットワーク